コロンブスがベンチャーマインドを持っていると言う話が面白かった。
コロンブスはアメリカを発見した航海をイザベラ女王と言う当時の女王に支援されたいたが、
何も慈善的にやった訳ではなく、航海前に約束をしていた。
- 発見した宝の1/10を自分のものに
- 発見した土地の総督と副王の地位
- 大洋提督の称号
- スペイン貴族に列すること
などである。
こうして実際に偉業を成し遂げた。
しかし、その後もまだ話が続き、
4回に渡って、大西洋への航海にチャレンジし、失敗している。
船乗りの反感を買ったばかりか、女王の信頼も失っている。
これはベンチャーをよく表わしていて同じ成功は繰り返さない。
面白い☆
以下はメモ
■日米間のVCの違い(日本⇔アメリカ)
儲け:おもに上場キャピタルゲインのみ⇔M&A斡旋、キャピタルゲイン
ハンズオン:弱い⇔強い
株:普通株⇔優先株
■日米間のベンチャーの違い(日本⇔アメリカ)
経営陣:創業者のみが多い⇔フェーズによって入れ替える
学生発ベンチャー:少ない⇔多い
■注意すべき起業家のパターン。
- 自分の人脈を自慢したり、人脈営業が重要だと思っている人
- 他人の面倒を見すぎる人
- 多額の報酬を得ている人
- 新しい話にすぐ興味を示して、簡単にOKする人
- 事業を説明するとき、よい具体例が多すぎる人
- 業界全体の話や、マクロの話が好きな人(ミクロもマクロも語れる人が良い)
「チームワーク」や「ボトムアップ」を重視しすぎる人
- 短期間での転職を何回も繰り返す人(これで成功する例外はほぼない)
■成功する起業家のパターン
- 大きな夢と具体的な目標、その実現へのマインド
- 時代感覚に明るく世の中の流れに鋭い
- 並外れた集中力
- 強烈な個性
- ケチであること
■VCカルチャーとして重視してること
- 成長と発展:過去でなく将来を見ていること
- スピードと主体性:意思決定の行動、スピード、前例踏襲や横並びを排除する主体性
- 情報と新技術:情報収集と変化の対応、新しい技術・スキル
■企業が大成功する6か条
- タイプを見極める
- マーケットが大きく成長トレンドに乗ってる
- ニッチマーケットの場合ナンバーワンになる自信
- 創業時からIPOめざし、時価総額100億円以上を目指す
- 販売戦略をどれだけ具体化できるか
- 株主構成は重要と意識する
■社内ベンチャーの成功へ
- 社内ベンチャーとの関係をベンチャーとVCの関係に位置づける
- 9割が失敗する前提
- 失敗を想定し、どうなると中止するかを決めておく
- 社内慣習を残して最高レベルの経営者を配置する
- 親会社とのシナジーは考えない
■ベンチャー企業から学べる経営の基本。
- 失敗は、事前に予想されたことの中から、必ず起こる
- 完全な実力主義人事へどれだけ近づけるか
- 目標は常に高く、ビジネスモデルは常にチェックし、時代に合わせる。
- 販売戦略は、商品開発の前に作ること。遅くとも同時に。
- 企業の成長に応じて、経営マネジメントも変化させる。
- コーポレートカルチャーが、企業発展の鍵。
最終更新:2008年01月12日 11:59