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ラジオデイズ



J文学という括りがあるようだ。Jポップ、Jリーグ。やや使い古された時代の刻印の一つだと思う。この小説はそのただ中にあり、渋谷発といった言い方もされているようだ。何が渋谷発なのかは全然分からないのだけど、この世代を表徴する街の代表が渋谷と言うことなのだろうか。

著者は僕と一つ違いだ。同年代の小説家も活躍する時代が自分にも来てしまったことに対する、漠然とした焦りを感じた。それはアイドルの年代を通り越し、むしろ「若手お笑い」と呼ばれて、活躍している世代が全く同じ年齢層だという焦りとは少し違う。どちらにしろ、大人社会への参加が、本格的な段階に到達しつつあることは確かなようだ。そこら当たりを考えさせられる作家達の活動なので、ちょっと興味がある。

やはり物語のなさを今の社会の問題としている、そんな大人達の評価を添付された作品であることも確かだ。けれど同年代として引き寄せられるのは、その素直な表現形態だろうか。希薄だろうが、まったりだろうが、そこへ自分らしさを表現しようとする素直な姿勢に好感がもてる。

技術力に対するコンプレックスは、基本的な原動力として必要なことだ。けれどそこへこだわり過ぎることも、同時に小さく「まとまって行く」ことへの手助けになってしまう。どちらがより必要か、あるいはそのバランス力なのか・・、そんなことも大人の思考か・・。

何かを書いてやろう、自分を出してやろう、その思いが伝わってくる。処女作というものは、そういったものなのかも知れないが、ただちょっと焦らせらさる・・。 2001.02.7k.m

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