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ヨーロッパの不思議な町



シュルレアリスム研究家のヨーロッパ紀行エッセイ。東欧から南欧、北欧、イギリスなど、その遍歴は幅広い。

僕はシュルレアリスムにはまったく無縁なのだが、「不思議な町」というタイトルが妙に興味をひいた。

旅行をして、初めて訪れる町に「不思議」を感じることはある。それが著者の言う「不思議」とは別の次元であるのかは別としても。旅行の前に情報を集めて、あらゆるシュミレーションをしてみたところで、行ってみたときの驚きは別の所にある。それを「不思議」な感覚と言ってしまえば、そうなのかも知れないが、著者の感じる「不思議」は、そのヨーロッパへの膨大な知識によって「不思議」である感覚を楽しみ、また語りへと還元していく味わいがある。

予めその町の歴史的背景を知っているのと、そうでないのとでは、感じる空気に差があるのかというと、けっしてそうは思わないが、空気が同じであればなおのこと、それへの反省を楽しめるのだろう。

それにしても、行ったことのない町ばかりなので、読んでいて「不思議」どころか未知な世界をより幻想的な姿へと思わせるものがある。そこへ行くまでは、どんな姿になろうと、意識の中へ存在させていることが、いずれ身体を向かわせるきっかけになるのだから、かえって興味をそそる分、ガイドブックよりもオススメである。2001.04.14k.m


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