冒頭から鳥のさえずりのように「チュンチュン」していたキスの挨拶が印象的で、映画全体に流れている血縁の大きさというか人間味は、やはりこの監督の映画には多くて、「業」のようなものは登場人物たちがみな自分であろうとする姿からあふれる「たくましさ」と共に表現されていて、色彩の鮮やかさと風車のゆっくり回るシーンだけでも満足な作品で、一方で省略によるテンポの良いシーン運びがあって、女性たちがみな魅力的なのがペドロ・アルモドバル作品の良いところで、そんな舞台のスペインにまた憧れてしまうのだった。 2007-12-31/k.m
カテゴリー-映画
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