ウルトラヴァイオレット


  • 監督:カート・ウィマー
  • 出演:ミラ・ジョボヴィッチ キャメロン・ブライト ウィリアム・フィクトナー

「イーオン・フラックス」とか「シンシティ」とか、ちょっとまえの「セル」とか。スタイリッシュなSFは役者のプロモーションビデオみたいになってしまった。ミラ・ジョボヴィッチは「バイオハザード」でも十分にプロモっぽかったけど。あーもうこの手の映画で面白いものは出てこないのだろうか。それとも見る側の問題なんだろうか。

これはCGに問題があるのだろうか。少し前は技術力よりもマンパワーで作り上げる感覚だったものが、進化とともにより少人数でクオリティが上がって、結果作りこみが物足りなくなったとか。

CG以前に映像の粘り強さを感じない。寄りの多い画面はミラ・ジョボヴィッチの表情ばかりを捉えていて空間を感じられない。遠景になればCGのメタリックな質感ばかりが目に付いてしまう。アクションもどこかの焼き直しばかりだ。

一番チープなのは人間像とも言える。近未来モノだとかって、肝心な登場人物の心理やら感情の描きに手を抜きすぎていると思う。もっと内面の表現そのものに未来像だとか脅威さを出すべきだ。どうも奇抜な衣装ばかりで中身がカラッポすぎる。空っぽならいっそしゃべらないほうがまだ想像力を働かされる。

コミュニケーションの交わし方に驚きがあったり、愛情の感じ方に未来を見たり、そろそろ上辺の勝負ではないSFが見たいなー。2007-01-03/k.m

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最終更新:2008年04月11日 08:02