イタリアに建築行脚へ行って来ました。あの文豪ゲーテですら魅了させた建築家パラディオを目指してヴィチェンツァへ。イタリア合理主義建築のテラーニを目指してコモへ。日本では比較的派手な商業施設でしか知られていない、アルド・ロッシの設計したカララテーゼの集合住宅を見に、ミラノ郊外へ。スカルパの生活したヴェネツィアと、かれの代表作カステルヴェッキオ美術館を目指してヴェローナへ。
どれも素晴らしい建築ばかりでした。しかし一番僕らを魅了させたのは、イタリアの小さな街でした。軒のそろった、石畳の程良い広がりの路。美しくそれでいて、みな個性を持った街でした。巨大な東京を中心に、すべてを郊外としてしまう日本の街づくりが、今盛んに見直されているのも、当然なことだと思いました。
2000.12.30k.m