ゴーヤチャンプルの(ちょっと美味しい)作り方


野菜のビタミン・ミネラルや、豆腐や肉のタンパク質、肉や調理油の脂質といった、
各種栄養が手っ取り早く摂取できるとして人気のあるゴーヤチャンプルですが、
巷のレシピ通りだと、どうもうまくいかないことが多いので、自分なりに工夫し、
なおかつ「ごく手軽に作れる」ことを主眼にまとめてみました。


ゴーヤ(にがうり)について

TV等でゴーヤ料理が取り上げられた影響もあり、最近ではスーパーでも普通に見かけるようです。
沖縄産の他、宮崎産、関東地方では群馬産なども見かけます。
また、やや味は落ちるものの、加工済みの「乾燥ゴーヤ」を利用する手もあります。
(楽天等でも入手できるようです)


豆腐について

普通の豆腐を使うと炒めた際に崩れやすいので、「島豆腐」と呼ばれる
沖縄産の硬い豆腐を使うのが理想ですが、木綿豆腐でも調理は可能です。
本稿では木綿豆腐を使うことを前提に話を進めます。


ポイント

ゴーヤは「にがうり」との名の通り、かなり苦いものなので、
その苦みをいかに抑えるかがポイントです。
逆に、苦みを気にならない程度に抑えられれば、勝利条件を満たしたとも言えます。
本場沖縄では、実は化学調味料の大量使用でごまかしているらしいですが・・・


材料(1人前)

ゴーヤ:半分。乾燥ゴーヤなら10g

木綿豆腐:150g(使い切りパックが有ればGJ)

豚肉等:80~100g程度。
    ランチョンミート(所謂SPAM)を使うのが王道ですが、
    ハムを短冊にしたものとか、コンビーフでもOK
    (特にコンビーフは100g程度の缶が売っていますので)

卵:1個

調味料:塩、胡椒、麺つゆ(2倍濃縮以上)、ごま油(またはすりごま)、おろし生姜(チューブ入りのでOK)



下ごしらえ

ゴーヤは二つに割って、「綿」をスプーンでこそげ取り、
スライサ等で薄切りにし、塩をまぶして熱湯にさっとくぐらせる。
(乾燥ゴーヤを使う場合は、30分ほど水につけて戻す)

豆腐は12等分くらいにし(パックに入れたままナイフを入れる手も)、
レンジで1~2分ほど暖める。
(調理前に水を抜くのが目的。数分するとまた水が出てくるので、
 適宜水を切る)

タレを作る。
麺つゆ40~50ccに、ごま油小さじ1杯(またはすりごま小さじ1杯)、おろし生姜小さじ半分程度を入れて
よくかき混ぜる。

卵を割り、溶いておく。

肉類にSPAMやハムを使う場合は、短冊に切っておく。
ゴーヤの大きさとのバランスを考え、食べやすいサイズに。


調理開始

フライパンに油をひき、肉類、ゴーヤの順で入れ、軽く塩胡椒、
好みによって酒も少し加えて炒める。
最後に豆腐を入れ、あらかじめ作っておいたタレを加える。
豆腐から多少水が出るが、ある程度切れたら、溶き卵を流し込む。
蓋をして、火を止める。卵が固まったら、出来上がり。



豆知識:SPAMについて

アメリカのホーメル社が1937年に販売を開始した豚肉の缶詰。
ハムを柔らかくしたような食感がある。
沖縄県では米軍統治下時代にSPAMが大量に流通し、独自の食文化を形成した。
現在沖縄にはホーメル社の現地法人もあり、県内産の豚や鶏を素材とした独自のSPAMも生産している。

チャンプルの他、チャーハンやカレーの具材としても有用なSPAMであるが、
戦時中は軍用食料や配給品として大量に供給されたことから、
こればかりを食べさせられた欧米の戦中派にはトラウマになっているらしく、
「毎日のように来る迷惑メール=スパム」の語源ともなってしまった。


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最終更新:2008年01月20日 04:05
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