VSホワイトアルバム

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G-7、市街地。ここで一人の男と、一人の老婆がにらみ合っていた。 老婆の後ろには一人の気絶した青年と、彼の体を抱きしめる一人の少女がいる。 「まったく、馬鹿なばばあだぜ。会ったばかりの他人のために、命捨てようなんてよ。」 余裕の笑みを浮かべながら、男…King of 脳内補完は言う。 「はっ、いきがるんじゃないよ、ガキが。あんたごときに殺される私じゃないよ。」 老婆…底上中の残月も、余裕の笑みを浮かべて返す。 「たいした自信だなあ…。試してみるか?ホワイトアルバム!」 脳内補完が叫ぶと同時に、彼のまわりの空気が凍り付いていく。そして生まれるのは、 その体を覆う氷のスーツ。先ほどジョーカーと戦ったときは覚醒したばかりで使えなかったが、 この姿こそホワイトアルバムの…と言うよりはその真の使い手であるギアッチョの本来の戦闘スタイルだ。 「氷漬けになれや、ばばあ!!」 地面を伝い、冷気が残月を襲う。残月は外見に似合わぬ軽やかな動きでそれを回避すると、 背後にいた二人の前に立つ。 「受け取りな。」 脳内補完に気づかれぬよう小声で呟き、残月は少女にある物を渡す。 それは先ほどデイパックから取り出した、彼女の支給品だった。 「本当はもっと早く渡してやればよかったんだけど…。すまないねえ。 けど、それがあればどうにかなるだろ?」 「え…?」 それを渡された少女…素晴らしきフラグビルドはとまどう。確かにそれがあれば、 自分たちは助かるかもしれない。だが最後の支給品がこれだったということは、 残月にはもうなにも武器はないということになる。 「ちょっと待ってください、これじゃあ…。」 「時間は稼いでやる。後は自力で何とかしな!」 フラグビルドの言葉を最後まで聞かず、残月は脳内補完に向かって突進を始める。 (素手でスタンドとやり合おうなんざ、正気の沙汰じゃないねえ…。けど、それでも あの二人はやらせるわけにはいかないんだよ!たとえ私が殺されてもね!) つっこむ残月に、冷気の波や氷の固まりが次々と襲いかかる。 彼女はそれらを何とか回避し、脳内補完に肉薄した。 「これでもくらいな!」 残月は火を付けていないたいまつで、思い切り脳内補完を殴りつける。しかし、たいまつはむなしく折れただけ。 脳内補完には、傷ひとつ付いていない。 「無駄無駄無駄無駄ァァァァァ!!ホワイトアルバムの防御力はァァァァァ、スタンド一ィィィィィ!!」 ハイテンションなセリフを吐きながら、脳内補完はパンチを繰り出す。 まともにそれをくらった残月は吹き飛び、近くの建物の壁に激突した。 「効かないねえ…。そんなへなちょこパンチで私を殺す気かい?」 「口から血ィ流して、強がってんじゃねえぞばばあ。いいぜ、てめえがくたばるまでぶん殴ってやる!」 凍った道路を滑り、残月に接近する脳内補完。そこから、蹴りが放たれる。 何とかそれを回避した残月だが、その動きは明らかに鈍くなっていた。 (まずいです、このままじゃ残月さんが確実に殺されちゃいます。何か、何か私に出来ることは…。) 戦いを静観していたフラグビルドは、残月を助ける方法がないかと周囲を見渡す。 そのとき、彼女の目にChain-情のポケットに入っていたある支給品が写った。 (そうか、これなら…。Chain-情さん、お借りします!というか、元々私があげたやつですけど!) フラグビルドは Chain-情のポケットに入っていたもの、すなわち龍騎のカードデッキを取り出し、 それを残月に向かって投げた。 「受け取ってください、残月さん!」 フラグビルドの行動は、一種の賭けだった。今の彼女の体力では残月まで届かないかもしれないし、 最悪の場合脳内補完がそれを手にしてしまうかもしれない。 だが、ここでは彼女に天が味方した。投げられたカードデッキは、見事に残月の手に収まる。 「ありがたいねえ!遠慮なく使わせてもらうよ!」 残月は凍り付いた路面に、デッキを映す。 「変身!」 瞬間、残月の体を鎧が覆う。仮面ライダー龍騎の誕生である。ただし変身しても体格が 変わるわけではないので、妙にずんぐりむっくりした龍騎だが。はっきり言って、こんな 仮面ライダーがテレビに出てきたら子供は泣く。 「おいおい、ずいぶん不格好なヒーローだな~。」 「黙りな。人は見た目じゃない、心さ。」 脳内補完の挑発的な言葉にも動じず、残月はカードを一枚選んでセットする。 『SWORD VENT』 無機質な音声と共に、残月の手に一振りの剣…ドラグセイバーが出現した。 「さあ、第2ラウンドといこうじゃないか!」 思い切りドラグセイバーを振り下ろす残月。その刃は、脳内補完の氷のスーツを削る。 だが新たに生み出された氷が、すぐにその部分を補修してしまった。 「危ねえ、危ねえ。さすがにライダーの攻撃力は侮れねえな…。」 「まったく、壊してもすぐ直っちまうなんざ、やっかいな鎧だねえ…。こうなったら、手加減なんてしてやれないよ!」 赤き鎧と、白き鎧。二つの力の戦いは、これからが本番だ。 ◇ ◇ ◇ 「Chain-情…。Chain-情よ…。」 誰かに呼ばれた気がして、Chain-情は目を開けた。彼の目に映ったのは、黒一色の何もない空間。 そこに、ピンクの髪をポニーテールにした美女が一人立っていた。 「シグナム…?まさか、無明幻妖side. さん?」 「そうだ。」 Chain-情の問いを、女は肯定する。 「あなたが目の前にいるってことは…。やっぱり僕、死んだんですね…。」 「いや、それは違う。君は気絶しているだけだ。私がここにいるのは、いわゆる『夢枕に立つ』というやつだな。」 「え?」 無明幻妖side. の返答に、Chain-情はとまどう。 「けど、ビッグバン・パンチは命と引き替えの必殺技のはず…。」 「君の大切な仲間…素晴らしきフラグビルドに感謝するんだな。 彼女がビッグバン・パンチの発動寸前に君を止めたため、 君は気絶するだけで済んだんだ。」 「あ…。」 言われてみれば、気を失う直前に彼女の悲鳴が聞こえた気がする。 「さて、そろそろ本題に入ろうか。私が君の夢枕に立った理由…。それは単刀直入に言えば、 君が目覚めるまでの時間を短縮するためだ。」 「はい?」 「いや、君の前回の状態表に、『一時間以上は気絶します』と書いてあるんだよ。 しかし、そんなに長い間のんきに気絶していられては困るのでな。前の人が書いたことを 破ってしまうのは心苦しいが、こういう展開にすればちょっとは許してもらえるんじゃないかと…。」 「はあ…。」 明らかに釈然としない様子で、Chain-情はとりあえず相槌を打つ。 「というわけで、さっさと目覚めたまえ。大丈夫、あっちはあっちでお膳立てしてくれているはずだから。」 「あの、無明さん。その手に持ってる鷹とナスは何ですか?どこから出したんですか?」 「目覚めよー。」 Chain-情の意識は、そこでいったん途切れた。 ◇ ◇ ◇ 現実に戻ってきたChain-情が最初に見たものは、視界いっぱいに広がるフラグビルドの顔だった。 「え…?」 「きゃっ!」 Chain-情が覚醒したことに気づいたフラグビルドは、反射的に飛び退く。 どこにそんな力が残っていたのかと言いたくなるほどの、機敏な動きである。 「あの、フラグビルドさん?」 「い、いえ、別にあれですよ。逆白雪姫で、キスしたら目が覚めるかなー、とか考えてた訳じゃありませんよ。 そ、そう、あれです。人工呼吸です。マウストゥーマウスですよ!」 動揺のあまり、まだ聞かれてもいないことを口走るフラグビルド。 (あああ、何をやっているんですか私は!この程度で慌てるような女じゃなかったはずなのに! やっぱり一度意識しちゃうと、どうしようもないですぅぅぅ!) 「人工呼吸って…。別に僕、おぼれたわけじゃ…。」 「そ、そんなことよりですね!大変なんですよ!あれを見てください!」 強引に話題を変えるフラグビルド。彼女が指さす先には、激闘を繰り広げる残月と脳内補完の姿があった。 「あれは脳内補完と…誰?」 「残月さんです。私たちを守るために戦ってくれていて…。けど、今の状態じゃ不利なんです。 Chain-情さん、スタンドで援護してあげてください!」 「そうしたいのは山々だけど、この体力じゃ…。って、あれ?体が軽い…。」 「ああ、Chein-情さんが気絶している間に、これを使ったんです。」 そういって、フラグビルドは長方形の物体を二枚取り出す。 「それは?」 「残月さんの支給品です。この秘密道具はですね…。」 フラグビルドはChain-情に、そのアイテムの効果について解説する。 「使えるな…。」 「え?」 「幸い、向こうはまだ僕が目覚めたことに気づいていない…。この策が成功すれば、 僕たちの勝ちだ…。」 真剣な面持ちで、そう呟くChain-情。その姿は、どこかゴールド・エクスペリエンスの 本来の持ち主であるジョルノ・ジョバァーナを思わせるものだった。 ◇ ◇ ◇ 残月と脳内補完の戦いは、膠着状態に陥っていた。お互い、相手の防御を突破できるほどの攻撃が放てないのだ。 しかし内容は互角でも、形勢は脳内補完に傾いていた。なぜなら、ライダーへの変身は時間制限があるからだ。 変身が解けてしまえば、残月に勝ち目がないのは火を見るより明らかである。 「あと1分か?30秒か?ケケケ、焦るよなあ、ばあさん!」 (くっ、確かに…。このままじゃまずいねえ…。) 脳内補完の拳をドラグセイバーで払い、残月は後退する。 「仕方ないね…。切り札を切らせてもらうよ!」 『FINAL VENT』 残月がカードをセットした直後、地面に散乱する氷の中から龍が現れ、天へと登っていく。 それを追うように、残月も跳躍。そして炎をまとい、脳内補完めがけて落下する。 「ドラゴンライダーキック!!」 「なめるなあ!ホワイトアルバムの防御は無敵だ!」 一方の脳内補完も、切り札を繰り出す。 「ホワイトアルバム、ジェントリー・ウィーブス(静かに泣く)!!」 ジェントリー・ウィーブス。それは絶対零度の防御壁。この技があるが故に、 ホワイトアルバムは数多いスタンドの中でも屈指の「倒しがたい」スタンドとして認識されている。 「攻撃」の炎と、「防御」の氷。二つが真っ向からぶつかり合う。爆発的に発生する湯気が、 周囲を白く染める。そしてそれが晴れたとき、立っていたのは二人。 「俺の勝ちだな…!」 矛と盾。本日は矛盾せず、盾の勝ち。 「くっ。これはさすがにまいったね…。虎の子の必殺技を防がれちまうなんて…。」 さすがに弱気な態度を見せる残月。その直後、変身から10分が経過。 龍騎の鎧が崩れ落ち、元の全裸の老婆の姿があらわになる。 「年貢の納め時だな、クソばばあ。ここまで手こずらせてくれたんだ。簡単には殺さねえぞ。 さあて、どこから凍らせてやろう…か?」 陰険な笑みを浮かべながら、残月に攻撃を加えようとした脳内補完。だが、突如としてその膝が崩れる。 「な、なんだあ!?」 自分に何が起きたかわからず、脳内補完はうろたえる。とにかく、体が重い。 全身に重りをくくりつけられたようだ。何故か呼吸も乱れている。 「がああ…。氷が…。俺の氷がああ…。」 脳内補完の体を覆っていた氷のスーツが、徐々に溶けていく。彼のスタンドには 漫画ロワ制限がかけられていないため、発動に体力や精神力は必要としない。 しかし、スタンドとは元々心で操るもの。今の彼の状態では、スタンドを操るだけの 集中力が保てない。 「自分のスタンドの強さにおぼれて、弱点を忘れていたようですね…。」 「てめえは…Chain-情!てめえの仕業か!」 道路に崩れ落ちる脳内補完に歩み寄るのは、Chain-情。その横には、もちろんフラグビルドもいる。 「あんた達…。逃げてなかったのかい?」 「ごめんなさい。でも、残月さんを放っておくことが出来なくて…。」 残月に対し、フラグビルドはぺこりと頭を下げる。 「まあいいさ。おかげで助けられたみたいだしね。それで、どんな手品を使ったんだい?」 「これですよ。」 Chain-情はいつの間にか脳内補完の首に張り付いていた「それ」をはがし、残月に見せる。 「それは…。私の支給品じゃないか。」 「そう、ドラえもんの秘密道具のひとつ、『ケロンパス』です。これは貼った人間の 疲労を瞬時に回復させるアイテム。おかげで僕やフラグビルドさんは復活できたわけですが、 このアイテムにはもう一つの効果がある。」 「使用済みのケロンパスをもう一度貼ると、前に使った人の疲労がそのまま写っちゃうんです。」 Chain-情の説明に、フラグビルドが続ける。 「なるほどな…。てめえらの疲れを俺に移し替えたってわけか…。」 「ええ。疲労困憊だった僕たち二人の疲れを一人にまとめたんです。 たぶん過労死したっておかしくない。指一本動かすのも大変でしょう?」 「その通りだぜ、クソが…!だが、解せねえ!いったいいつ、俺にそんなものを貼った!」 「お忘れですか?僕のゴールド・エクスペリエンスは非生物を生物に変える力…。 ケロンパスをハエに変えて、ホワイトアルバムの弱点…つまり、首の後ろの空気穴から 侵入させたんです。そしてそこで能力を解除すれば、ね…。」 「ぐ…。姑息な真似を…。」 「姑息?人の善意につけ込んでだましたあげく、人殺しに利用しようとした君の行いとどっちが姑息だ!」 自分をにらみつける脳内補完を、Chain-情はそれ以上の感情を込めてにらみ返す。 「うるせえ!どんな手を使ってでも、てめえは殺したかったんだよ! 『俺』を殺したてめえだけはな!」 「俺を殺した…?それはいったい…。」 「あ、そのことなんですが…。」 フラグビルドは先ほど脳内補完自身から聞いた事情を、Chain-情に伝える。 「そうか、あの人は君の分身だったのか…。」 「そうだ!だから俺はてめえを許さねえ!当然の話だろうが!」 「ええ、その通りですね。どんな理由があれ、僕はあの人を殺した。君には、 僕を恨む理由がある。けど…。」 Chain-情は、ふいにゴールド・エクスペリエンスを出現させる。そして、無言で脳内補完を殴り飛ばした。 「のがぁぁぁぁぁ!!」 脳内補完は思いっきり吹っ飛び、近くの建物の窓ガラスを突き破ってその中に落ちた。 「だからって僕の仲間を傷つけることは許さない…!って、もう聞こえてないか…。」 脳内補完が飛んでいった方向を見ながら、Chain-情は無表情で呟く。 「あんたもやるときはやるねえ…。そんなおとなしそうな顔して…。」 「いや、まあ…。仲間を傷つけられるのはどうしようもなくいやですから…。」 あきれ気味の残月に対し、Chain-情はばつが悪そうに答える。 「その仲間に、とんでもない心の傷を残しかけたのはどこの誰ですか。」 「え?」 突如として意味深なことを言い出すフラグビルド。その言葉が、Chain-情の心を乱す。 「フラグビルドさん、それはいったい…。」 「あんな自爆技使うなんて、何考えてるんですか!あなたを犠牲にして生き残って、 私が喜ぶとでも思ったんですか?私は…私はChain-情さんが一緒じゃないと…。 ああああああ!!」 こらえきれずに、フラグビルドは号泣し出す。もちろん、演技ではない。心からの涙である。 「フラグビルドさん…。」 どうしたらいいのかわからず、うろたえるChain-情。だがやがて意を決して、フラグビルドの体を抱きしめる。 「ごめん、もうしないから…。」 「絶対ですよ!約束ですよ!今度あんな真似したら、私も舌噛み切って死んでやります! そしてあの世までついて行って、未来永劫説教してやります!」 「わかったよ…。僕はずっと、君のそばにいる…。」 優しい声でささやくと、Chain-情は改めてフラグビルドを抱きしめる。 「あのー、盛り上がってるところ悪いんだけどねえ…。」 ものすごく気まずそうに声をかける残月。それによって、二人はふと我に返る。 「あ、ざ、残月さん!何でしょうか。」 「いや、いつまでもここにいてもしょうがないしね。どうやらパンタローネ達はここに いないみたいだから、早いところ探しに行きたいんだけど…。」 「あ、それならちょっと待ってもらえませんか?いつ移動したのかわかりませんけど、 ここって温泉の近くですよね?放送の後、仲間と温泉で合流する計画だったんです。 先に温泉に寄っておきたいんですが。」 「そうなのかい?うーん…。まあ、あいつらはそう簡単にくたばりはしないだろうしね。 そっちを優先してもいいか。」 「ありがとうございます。じゃあ行きましょうか、フラグビルド……………さん。」 「あ、今呼び捨てにしようとしてやめましたね?私は別にかまわないのに。」 「いや、そっちがよくても、ねえ…。」 「私の方が呼び捨てにすれば、気軽に呼べるようになりますかねえ…。 いっそのこと、ダーリンとでも呼びましょうか?」 「勘弁してください…。」 【日中】【G-7 市街地】 【静かなる ~Chain-情~@アニロワ1st】 【状態】:健康、デレデレ 【装備】:ゴールド・エクスペリエンスのDISC@漫画ロワ、仗助の学生服@漫画ロワ 【道具】:支給品一式×2、レインボーパンwith謎ジャム@ギャルゲロワ、CD『ザ・ビートルズ』、カエル×4、 【思考】:  基本:殺し合いに反逆ゥ!そしてなるべく多くの仲間と生還し、死んだ書き手の分まで頑張る。  1:フラグビルドは絶対に守る。  2:温泉に向かい、ギャグ将軍達と合流。  3:はぐれた仲間(シルベストリ、コロンビーヌ、パンタローネ、お姉さま、ルーキー)とも合流したい。  4:そういえば、首とかどうしよう。  ※容姿はスクライド(アニメ)の橘あすか。  ※元々着ていた服は、転移の際の崩壊により行方知らずとなりました。  ※どたばたしていたため、無明幻妖side.の首輪と永遠神剣「誓い」は回収し損ねました。  ※ビックバン・パンチ。命を犠牲にして放つ最強の一撃。不発でもそれなりの破壊力ですが、一時間以上は気絶します。  ※フラグビルドを失いたくない、と思えました。 【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】 【状態】:全身に火傷(小)、指パッチン使用不能(放送後しばらくしたら使えます) 【装備】:いちご柄のパンツ@ジャンプロワ 元々着ていた服 【道具】:支給品一式(まだ何か持っているかも)、 コアドリル@アニロワ2nd 、      泉こなたのスクール水着@漫画ロワ 、ケロンパス(残り1枚)@ドラえもん、      お徳用原作パロロワ全生首セット(目玉セット他に換装可能) &原作パロロワ全手首詰め合わせ今なら腕も付いてくる! 【思考】:  基本:フラグを立てて立てて立てまくる。でもChain-情の安全が最優先。  1:Chain-情にどこまでもついて行く。  2:温泉に向かい、ギャグ将軍達と合流。  3:静かなる ~Chain-情~と素敵なフラグを立てる  ※容姿は小早川ゆたか@らき☆すた(ただし髪の色は緑色)です。  ※ゆびぱっちんで真っ二つに出来ます。  ※コアドリルを使用することで螺旋力を発揮することができます。  ※螺旋力を発揮することで強制転移が可能。その規模によって疲労の度合いが変わります。  ※静かなる ~Chain-情~を本気で失いたくないと思いました。 【底上中の残月@アニロワ2nd】 【状態】全裸、全身各所にダメージ 【装備】カードデッキ(龍騎) 【道具】支給品一式、放火セット(燃料、松明、マッチ) 【思考】 基本:対主催を集めて主催者を打倒する 1:Chain-情達に付き合って、温泉に向かう。 2:1が終わったら、はぐれた仲間たちを探しに行く。 ※容姿はドーラ@天空の城ラピュタです。 ※全裸主義者なので服を着ることをいやがります。 ※もちろんBIN☆BINです (あの……クソガキがあ……。殺す……。絶対にぶっ殺す……!) 想像を絶する疲労に襲われ、全身を割れたガラスに切り裂かれながらも、 脳内補完はまだ生きていた。もっとも、Chain-情も最初から殺さない程度の 力で殴っていたのだが。 (だが……この状態じゃ動くことすらままならねえ……。誰かお人好しが通りかかってでもくれりゃあ…。) その思いが、天に通じたのか。程なくして、脳内補完の前にある存在が姿を現した。 「君、血塗れじゃないか!大丈夫?」 それは、あまりに懐かしい声。それは、あまりに見慣れた姿。 「ドラ……えもん…?」 かすれる声で、脳内補完はそれの名前を呼んだ。 【King of 脳内補完@漫画ロワ】 【装備】スカウター、蟹座氏のパンティ(紺と白のストライプ) 【所持品】支給品一式、ウルトラミキサー(故障?) 【状態】疲労(過労死寸前)、全身に切り傷、それなりに出血 【思考・行動】 基本:ステルスマーダーとして参加者は皆殺し 0:クソガキ、何がなんでもぶっ殺す! 1:ドラえもんを利用して生き延びる。 2:残月のばばあ、フラグビルドのチビ、クソビッチ(うっかり侍)も殺す!! 3:つか、マジでエニグマの紙どこ行きやがった? ※中の人がB・D・Nであったために、人肉カレーがきっかけで異世界の自分、  およびもう一人の自分と記憶がシンクロしました ※スタンド『ホワイトアルバム』が使えます。ただし、現在はあまりに疲労が激しいため使用不可能です。 |207:[[Can You Celebrate ]]|投下順に読む|209:[[エロス頂上決戦開始]]| |205:[[尻といったな?見せてやる!俺の熱い尻への愛情を!]]|時系列順に読む|209:[[エロス頂上決戦開始]]| |197:[[大いなる意思(後編)]]|静かなる ~Chain-情~|218:[[Blitzkrieg――電撃戦 (前編)]]| |197:[[大いなる意思(後編)]]|素晴らしきフラグビルド|218:[[Blitzkrieg――電撃戦 (前編)]]| |197:[[大いなる意思(後編)]]|底上中の残月|218:[[Blitzkrieg――電撃戦 (前編)]]| |197:[[大いなる意思(後編)]]|King of 脳内補完|223:[[世はこともなく廻り続ける]]|
G-7、市街地。ここで一人の男と、一人の老婆がにらみ合っていた。 老婆の後ろには一人の気絶した青年と、彼の体を抱きしめる一人の少女がいる。 「まったく、馬鹿なばばあだぜ。会ったばかりの他人のために、命捨てようなんてよ。」 余裕の笑みを浮かべながら、男…King of 脳内補完は言う。 「はっ、いきがるんじゃないよ、ガキが。あんたごときに殺される私じゃないよ。」 老婆…底上中の残月も、余裕の笑みを浮かべて返す。 「たいした自信だなあ…。試してみるか?ホワイトアルバム!」 脳内補完が叫ぶと同時に、彼のまわりの空気が凍り付いていく。そして生まれるのは、 その体を覆う氷のスーツ。先ほどジョーカーと戦ったときは覚醒したばかりで使えなかったが、 この姿こそホワイトアルバムの…と言うよりはその真の使い手であるギアッチョの本来の戦闘スタイルだ。 「氷漬けになれや、ばばあ!!」 地面を伝い、冷気が残月を襲う。残月は外見に似合わぬ軽やかな動きでそれを回避すると、 背後にいた二人の前に立つ。 「受け取りな。」 脳内補完に気づかれぬよう小声で呟き、残月は少女にある物を渡す。 それは先ほどデイパックから取り出した、彼女の支給品だった。 「本当はもっと早く渡してやればよかったんだけど…。すまないねえ。 けど、それがあればどうにかなるだろ?」 「え…?」 それを渡された少女…素晴らしきフラグビルドはとまどう。確かにそれがあれば、 自分たちは助かるかもしれない。だが最後の支給品がこれだったということは、 残月にはもうなにも武器はないということになる。 「ちょっと待ってください、これじゃあ…。」 「時間は稼いでやる。後は自力で何とかしな!」 フラグビルドの言葉を最後まで聞かず、残月は脳内補完に向かって突進を始める。 (素手でスタンドとやり合おうなんざ、正気の沙汰じゃないねえ…。けど、それでも あの二人はやらせるわけにはいかないんだよ!たとえ私が殺されてもね!) つっこむ残月に、冷気の波や氷の固まりが次々と襲いかかる。 彼女はそれらを何とか回避し、脳内補完に肉薄した。 「これでもくらいな!」 残月は火を付けていないたいまつで、思い切り脳内補完を殴りつける。しかし、たいまつはむなしく折れただけ。 脳内補完には、傷ひとつ付いていない。 「無駄無駄無駄無駄ァァァァァ!!ホワイトアルバムの防御力はァァァァァ、スタンド一ィィィィィ!!」 ハイテンションなセリフを吐きながら、脳内補完はパンチを繰り出す。 まともにそれをくらった残月は吹き飛び、近くの建物の壁に激突した。 「効かないねえ…。そんなへなちょこパンチで私を殺す気かい?」 「口から血ィ流して、強がってんじゃねえぞばばあ。いいぜ、てめえがくたばるまでぶん殴ってやる!」 凍った道路を滑り、残月に接近する脳内補完。そこから、蹴りが放たれる。 何とかそれを回避した残月だが、その動きは明らかに鈍くなっていた。 (まずいです、このままじゃ残月さんが確実に殺されちゃいます。何か、何か私に出来ることは…。) 戦いを静観していたフラグビルドは、残月を助ける方法がないかと周囲を見渡す。 そのとき、彼女の目にChain-情のポケットに入っていたある支給品が写った。 (そうか、これなら…。Chain-情さん、お借りします!というか、元々私があげたやつですけど!) フラグビルドは Chain-情のポケットに入っていたもの、すなわち龍騎のカードデッキを取り出し、 それを残月に向かって投げた。 「受け取ってください、残月さん!」 フラグビルドの行動は、一種の賭けだった。今の彼女の体力では残月まで届かないかもしれないし、 最悪の場合脳内補完がそれを手にしてしまうかもしれない。 だが、ここでは彼女に天が味方した。投げられたカードデッキは、見事に残月の手に収まる。 「ありがたいねえ!遠慮なく使わせてもらうよ!」 残月は凍り付いた路面に、デッキを映す。 「変身!」 瞬間、残月の体を鎧が覆う。仮面ライダー龍騎の誕生である。ただし変身しても体格が 変わるわけではないので、妙にずんぐりむっくりした龍騎だが。はっきり言って、こんな 仮面ライダーがテレビに出てきたら子供は泣く。 「おいおい、ずいぶん不格好なヒーローだな~。」 「黙りな。人は見た目じゃない、心さ。」 脳内補完の挑発的な言葉にも動じず、残月はカードを一枚選んでセットする。 『SWORD VENT』 無機質な音声と共に、残月の手に一振りの剣…ドラグセイバーが出現した。 「さあ、第2ラウンドといこうじゃないか!」 思い切りドラグセイバーを振り下ろす残月。その刃は、脳内補完の氷のスーツを削る。 だが新たに生み出された氷が、すぐにその部分を補修してしまった。 「危ねえ、危ねえ。さすがにライダーの攻撃力は侮れねえな…。」 「まったく、壊してもすぐ直っちまうなんざ、やっかいな鎧だねえ…。こうなったら、手加減なんてしてやれないよ!」 赤き鎧と、白き鎧。二つの力の戦いは、これからが本番だ。 ◇ ◇ ◇ 「Chain-情…。Chain-情よ…。」 誰かに呼ばれた気がして、Chain-情は目を開けた。彼の目に映ったのは、黒一色の何もない空間。 そこに、ピンクの髪をポニーテールにした美女が一人立っていた。 「シグナム…?まさか、無明幻妖side. さん?」 「そうだ。」 Chain-情の問いを、女は肯定する。 「あなたが目の前にいるってことは…。やっぱり僕、死んだんですね…。」 「いや、それは違う。君は気絶しているだけだ。私がここにいるのは、いわゆる『夢枕に立つ』というやつだな。」 「え?」 無明幻妖side. の返答に、Chain-情はとまどう。 「けど、ビッグバン・パンチは命と引き替えの必殺技のはず…。」 「君の大切な仲間…素晴らしきフラグビルドに感謝するんだな。 彼女がビッグバン・パンチの発動寸前に君を止めたため、 君は気絶するだけで済んだんだ。」 「あ…。」 言われてみれば、気を失う直前に彼女の悲鳴が聞こえた気がする。 「さて、そろそろ本題に入ろうか。私が君の夢枕に立った理由…。それは単刀直入に言えば、 君が目覚めるまでの時間を短縮するためだ。」 「はい?」 「いや、君の前回の状態表に、『一時間以上は気絶します』と書いてあるんだよ。 しかし、そんなに長い間のんきに気絶していられては困るのでな。前の人が書いたことを 破ってしまうのは心苦しいが、こういう展開にすればちょっとは許してもらえるんじゃないかと…。」 「はあ…。」 明らかに釈然としない様子で、Chain-情はとりあえず相槌を打つ。 「というわけで、さっさと目覚めたまえ。大丈夫、あっちはあっちでお膳立てしてくれているはずだから。」 「あの、無明さん。その手に持ってる鷹とナスは何ですか?どこから出したんですか?」 「目覚めよー。」 Chain-情の意識は、そこでいったん途切れた。 ◇ ◇ ◇ 現実に戻ってきたChain-情が最初に見たものは、視界いっぱいに広がるフラグビルドの顔だった。 「え…?」 「きゃっ!」 Chain-情が覚醒したことに気づいたフラグビルドは、反射的に飛び退く。 どこにそんな力が残っていたのかと言いたくなるほどの、機敏な動きである。 「あの、フラグビルドさん?」 「い、いえ、別にあれですよ。逆白雪姫で、キスしたら目が覚めるかなー、とか考えてた訳じゃありませんよ。 そ、そう、あれです。人工呼吸です。マウストゥーマウスですよ!」 動揺のあまり、まだ聞かれてもいないことを口走るフラグビルド。 (あああ、何をやっているんですか私は!この程度で慌てるような女じゃなかったはずなのに! やっぱり一度意識しちゃうと、どうしようもないですぅぅぅ!) 「人工呼吸って…。別に僕、おぼれたわけじゃ…。」 「そ、そんなことよりですね!大変なんですよ!あれを見てください!」 強引に話題を変えるフラグビルド。彼女が指さす先には、激闘を繰り広げる残月と脳内補完の姿があった。 「あれは脳内補完と…誰?」 「残月さんです。私たちを守るために戦ってくれていて…。けど、今の状態じゃ不利なんです。 Chain-情さん、スタンドで援護してあげてください!」 「そうしたいのは山々だけど、この体力じゃ…。って、あれ?体が軽い…。」 「ああ、Chein-情さんが気絶している間に、これを使ったんです。」 そういって、フラグビルドは長方形の物体を二枚取り出す。 「それは?」 「残月さんの支給品です。この秘密道具はですね…。」 フラグビルドはChain-情に、そのアイテムの効果について解説する。 「使えるな…。」 「え?」 「幸い、向こうはまだ僕が目覚めたことに気づいていない…。この策が成功すれば、 僕たちの勝ちだ…。」 真剣な面持ちで、そう呟くChain-情。その姿は、どこかゴールド・エクスペリエンスの 本来の持ち主であるジョルノ・ジョバァーナを思わせるものだった。 ◇ ◇ ◇ 残月と脳内補完の戦いは、膠着状態に陥っていた。お互い、相手の防御を突破できるほどの攻撃が放てないのだ。 しかし内容は互角でも、形勢は脳内補完に傾いていた。なぜなら、ライダーへの変身は時間制限があるからだ。 変身が解けてしまえば、残月に勝ち目がないのは火を見るより明らかである。 「あと1分か?30秒か?ケケケ、焦るよなあ、ばあさん!」 (くっ、確かに…。このままじゃまずいねえ…。) 脳内補完の拳をドラグセイバーで払い、残月は後退する。 「仕方ないね…。切り札を切らせてもらうよ!」 『FINAL VENT』 残月がカードをセットした直後、地面に散乱する氷の中から龍が現れ、天へと登っていく。 それを追うように、残月も跳躍。そして炎をまとい、脳内補完めがけて落下する。 「ドラゴンライダーキック!!」 「なめるなあ!ホワイトアルバムの防御は無敵だ!」 一方の脳内補完も、切り札を繰り出す。 「ホワイトアルバム、ジェントリー・ウィーブス(静かに泣く)!!」 ジェントリー・ウィーブス。それは絶対零度の防御壁。この技があるが故に、 ホワイトアルバムは数多いスタンドの中でも屈指の「倒しがたい」スタンドとして認識されている。 「攻撃」の炎と、「防御」の氷。二つが真っ向からぶつかり合う。爆発的に発生する湯気が、 周囲を白く染める。そしてそれが晴れたとき、立っていたのは二人。 「俺の勝ちだな…!」 矛と盾。本日は矛盾せず、盾の勝ち。 「くっ。これはさすがにまいったね…。虎の子の必殺技を防がれちまうなんて…。」 さすがに弱気な態度を見せる残月。その直後、変身から10分が経過。 龍騎の鎧が崩れ落ち、元の全裸の老婆の姿があらわになる。 「年貢の納め時だな、クソばばあ。ここまで手こずらせてくれたんだ。簡単には殺さねえぞ。 さあて、どこから凍らせてやろう…か?」 陰険な笑みを浮かべながら、残月に攻撃を加えようとした脳内補完。だが、突如としてその膝が崩れる。 「な、なんだあ!?」 自分に何が起きたかわからず、脳内補完はうろたえる。とにかく、体が重い。 全身に重りをくくりつけられたようだ。何故か呼吸も乱れている。 「がああ…。氷が…。俺の氷がああ…。」 脳内補完の体を覆っていた氷のスーツが、徐々に溶けていく。彼のスタンドには 漫画ロワ制限がかけられていないため、発動に体力や精神力は必要としない。 しかし、スタンドとは元々心で操るもの。今の彼の状態では、スタンドを操るだけの 集中力が保てない。 「自分のスタンドの強さにおぼれて、弱点を忘れていたようですね…。」 「てめえは…Chain-情!てめえの仕業か!」 道路に崩れ落ちる脳内補完に歩み寄るのは、Chain-情。その横には、もちろんフラグビルドもいる。 「あんた達…。逃げてなかったのかい?」 「ごめんなさい。でも、残月さんを放っておくことが出来なくて…。」 残月に対し、フラグビルドはぺこりと頭を下げる。 「まあいいさ。おかげで助けられたみたいだしね。それで、どんな手品を使ったんだい?」 「これですよ。」 Chain-情はいつの間にか脳内補完の首に張り付いていた「それ」をはがし、残月に見せる。 「それは…。私の支給品じゃないか。」 「そう、ドラえもんの秘密道具のひとつ、『ケロンパス』です。これは貼った人間の 疲労を瞬時に回復させるアイテム。おかげで僕やフラグビルドさんは復活できたわけですが、 このアイテムにはもう一つの効果がある。」 「使用済みのケロンパスをもう一度貼ると、前に使った人の疲労がそのまま写っちゃうんです。」 Chain-情の説明に、フラグビルドが続ける。 「なるほどな…。てめえらの疲れを俺に移し替えたってわけか…。」 「ええ。疲労困憊だった僕たち二人の疲れを一人にまとめたんです。 たぶん過労死したっておかしくない。指一本動かすのも大変でしょう?」 「その通りだぜ、クソが…!だが、解せねえ!いったいいつ、俺にそんなものを貼った!」 「お忘れですか?僕のゴールド・エクスペリエンスは非生物を生物に変える力…。 ケロンパスをハエに変えて、ホワイトアルバムの弱点…つまり、首の後ろの空気穴から 侵入させたんです。そしてそこで能力を解除すれば、ね…。」 「ぐ…。姑息な真似を…。」 「姑息?人の善意につけ込んでだましたあげく、人殺しに利用しようとした君の行いとどっちが姑息だ!」 自分をにらみつける脳内補完を、Chain-情はそれ以上の感情を込めてにらみ返す。 「うるせえ!どんな手を使ってでも、てめえは殺したかったんだよ! 『俺』を殺したてめえだけはな!」 「俺を殺した…?それはいったい…。」 「あ、そのことなんですが…。」 フラグビルドは先ほど脳内補完自身から聞いた事情を、Chain-情に伝える。 「そうか、あの人は君の分身だったのか…。」 「そうだ!だから俺はてめえを許さねえ!当然の話だろうが!」 「ええ、その通りですね。どんな理由があれ、僕はあの人を殺した。君には、 僕を恨む理由がある。けど…。」 Chain-情は、ふいにゴールド・エクスペリエンスを出現させる。そして、無言で脳内補完を殴り飛ばした。 「のがぁぁぁぁぁ!!」 脳内補完は思いっきり吹っ飛び、近くの建物の窓ガラスを突き破ってその中に落ちた。 「だからって僕の仲間を傷つけることは許さない…!って、もう聞こえてないか…。」 脳内補完が飛んでいった方向を見ながら、Chain-情は無表情で呟く。 「あんたもやるときはやるねえ…。そんなおとなしそうな顔して…。」 「いや、まあ…。仲間を傷つけられるのはどうしようもなくいやですから…。」 あきれ気味の残月に対し、Chain-情はばつが悪そうに答える。 「その仲間に、とんでもない心の傷を残しかけたのはどこの誰ですか。」 「え?」 突如として意味深なことを言い出すフラグビルド。その言葉が、Chain-情の心を乱す。 「フラグビルドさん、それはいったい…。」 「あんな自爆技使うなんて、何考えてるんですか!あなたを犠牲にして生き残って、 私が喜ぶとでも思ったんですか?私は…私はChain-情さんが一緒じゃないと…。 ああああああ!!」 こらえきれずに、フラグビルドは号泣し出す。もちろん、演技ではない。心からの涙である。 「フラグビルドさん…。」 どうしたらいいのかわからず、うろたえるChain-情。だがやがて意を決して、フラグビルドの体を抱きしめる。 「ごめん、もうしないから…。」 「絶対ですよ!約束ですよ!今度あんな真似したら、私も舌噛み切って死んでやります! そしてあの世までついて行って、未来永劫説教してやります!」 「わかったよ…。僕はずっと、君のそばにいる…。」 優しい声でささやくと、Chain-情は改めてフラグビルドを抱きしめる。 「あのー、盛り上がってるところ悪いんだけどねえ…。」 ものすごく気まずそうに声をかける残月。それによって、二人はふと我に返る。 「あ、ざ、残月さん!何でしょうか。」 「いや、いつまでもここにいてもしょうがないしね。どうやらパンタローネ達はここに いないみたいだから、早いところ探しに行きたいんだけど…。」 「あ、それならちょっと待ってもらえませんか?いつ移動したのかわかりませんけど、 ここって温泉の近くですよね?放送の後、仲間と温泉で合流する計画だったんです。 先に温泉に寄っておきたいんですが。」 「そうなのかい?うーん…。まあ、あいつらはそう簡単にくたばりはしないだろうしね。 そっちを優先してもいいか。」 「ありがとうございます。じゃあ行きましょうか、フラグビルド……………さん。」 「あ、今呼び捨てにしようとしてやめましたね?私は別にかまわないのに。」 「いや、そっちがよくても、ねえ…。」 「私の方が呼び捨てにすれば、気軽に呼べるようになりますかねえ…。 いっそのこと、ダーリンとでも呼びましょうか?」 「勘弁してください…。」 【日中】【G-7 市街地】 【静かなる ~Chain-情~@アニロワ1st】 【状態】:健康、デレデレ 【装備】:ゴールド・エクスペリエンスのDISC@漫画ロワ、仗助の学生服@漫画ロワ 【道具】:支給品一式×2、レインボーパンwith謎ジャム@ギャルゲロワ、CD『ザ・ビートルズ』、カエル×4、 【思考】:  基本:殺し合いに反逆ゥ!そしてなるべく多くの仲間と生還し、死んだ書き手の分まで頑張る。  1:フラグビルドは絶対に守る。  2:温泉に向かい、ギャグ将軍達と合流。  3:はぐれた仲間(シルベストリ、コロンビーヌ、パンタローネ、お姉さま、ルーキー)とも合流したい。  4:そういえば、首とかどうしよう。  ※容姿はスクライド(アニメ)の橘あすか。  ※元々着ていた服は、転移の際の崩壊により行方知らずとなりました。  ※どたばたしていたため、無明幻妖side.の首輪と永遠神剣「誓い」は回収し損ねました。  ※ビックバン・パンチ。命を犠牲にして放つ最強の一撃。不発でもそれなりの破壊力ですが、一時間以上は気絶します。  ※フラグビルドを失いたくない、と思えました。 【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】 【状態】:全身に火傷(小)、指パッチン使用不能(放送後しばらくしたら使えます) 【装備】:いちご柄のパンツ@ジャンプロワ 元々着ていた服 【道具】:支給品一式(まだ何か持っているかも)、 コアドリル@アニロワ2nd 、      泉こなたのスクール水着@漫画ロワ 、ケロンパス(残り1枚)@ドラえもん、      お徳用原作パロロワ全生首セット(目玉セット他に換装可能) &原作パロロワ全手首詰め合わせ今なら腕も付いてくる! 【思考】:  基本:フラグを立てて立てて立てまくる。でもChain-情の安全が最優先。  1:Chain-情にどこまでもついて行く。  2:温泉に向かい、ギャグ将軍達と合流。  3:静かなる ~Chain-情~と素敵なフラグを立てる  ※容姿は小早川ゆたか@らき☆すた(ただし髪の色は緑色)です。  ※ゆびぱっちんで真っ二つに出来ます。  ※コアドリルを使用することで螺旋力を発揮することができます。  ※螺旋力を発揮することで強制転移が可能。その規模によって疲労の度合いが変わります。  ※静かなる ~Chain-情~を本気で失いたくないと思いました。 【底上中の残月@アニロワ2nd】 【状態】全裸、全身各所にダメージ 【装備】カードデッキ(龍騎) 【道具】支給品一式、放火セット(燃料、松明、マッチ) 【思考】 基本:対主催を集めて主催者を打倒する 1:Chain-情達に付き合って、温泉に向かう。 2:1が終わったら、はぐれた仲間たちを探しに行く。 ※容姿はドーラ@天空の城ラピュタです。 ※全裸主義者なので服を着ることをいやがります。 ※もちろんBIN☆BINです (あの……クソガキがあ……。殺す……。絶対にぶっ殺す……!) 想像を絶する疲労に襲われ、全身を割れたガラスに切り裂かれながらも、 脳内補完はまだ生きていた。もっとも、Chain-情も最初から殺さない程度の 力で殴っていたのだが。 (だが……この状態じゃ動くことすらままならねえ……。誰かお人好しが通りかかってでもくれりゃあ…。) その思いが、天に通じたのか。程なくして、脳内補完の前にある存在が姿を現した。 「君、血塗れじゃないか!大丈夫?」 それは、あまりに懐かしい声。それは、あまりに見慣れた姿。 「ドラ……えもん…?」 かすれる声で、脳内補完はそれの名前を呼んだ。 【King of 脳内補完@漫画ロワ】 【装備】スカウター、蟹座氏のパンティ(紺と白のストライプ) 【所持品】支給品一式、ウルトラミキサー(故障?) 【状態】疲労(過労死寸前)、全身に切り傷、それなりに出血 【思考・行動】 基本:ステルスマーダーとして参加者は皆殺し 0:クソガキ、何がなんでもぶっ殺す! 1:ドラえもんを利用して生き延びる。 2:残月のばばあ、フラグビルドのチビ、クソビッチ(うっかり侍)も殺す!! 3:つか、マジでエニグマの紙どこ行きやがった? ※中の人がB・D・Nであったために、人肉カレーがきっかけで異世界の自分、  およびもう一人の自分と記憶がシンクロしました ※スタンド『ホワイトアルバム』が使えます。ただし、現在はあまりに疲労が激しいため使用不可能です。 |208:[[Can You Celebrate ]]|投下順に読む|210:[[エロス頂上決戦開始]]| |206:[[尻といったな?見せてやる!俺の熱い尻への愛情を!]]|時系列順に読む|210:[[エロス頂上決戦開始]]| |198:[[大いなる意思(後編)]]|静かなる ~Chain-情~|219:[[Blitzkrieg――電撃戦 (前編)]]| |198:[[大いなる意思(後編)]]|素晴らしきフラグビルド|219:[[Blitzkrieg――電撃戦 (前編)]]| |198:[[大いなる意思(後編)]]|底上中の残月|219:[[Blitzkrieg――電撃戦 (前編)]]| |198:[[大いなる意思(後編)]]|King of 脳内補完|224:[[世はこともなく廻り続ける]]|

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