本籍地 |
説明 |
武威 |
涼州に属す。 霍去病が大功と武帝から寵愛を受ける。ワインが有名。 現在の甘粛。 |
西涼 |
涼州に属す。 西の端に位置し、寒いことが名前の由来。 馬騰 韓遂など西北軍閥が興った地。 現在の甘粛。 |
隴西 |
涼州に属す。 秦が隴西郡を置く。 美しい自然環境が優れた人材を生み出した。 現在の陜西。 |
天水 |
涼州に属す。 義皇の故郷、古代中国神話の女神、女禍の誕生地。 蜀将軍姜稚の故郷。 現在の甘粛。 |
安定 |
涼州に属す。 前漢に安定郡が置かれる。 黄巾の乱を平定した名将皇甫嵩は安定人。 現在の甘粛。 |
北地 |
涼州に属す。 千年に渡り、漢方医が多くの病を救っている。 現在の寧夏。 |
朔方 |
并州に属す。 黄河の肥沃な土地がある。 漢王朝が駐屯し、開墾整備をする要地。 現在のモンゴル。 |
琢郡 |
并州に属す。 肥沃な土地、優秀な人材を輩出した地。 『史記』にある黄帝と蚩 尤の戦いはここで起こった。 劉張の故郷、桃園の誓いを結ぶ。 現在の河北。 |
勃 |
并州に属す。 天下九塞のひとつ。 甘美な醸造酒が有名。 魏将軍張遼は雁門郡馬邑県出身。 現在の山西。 |
晋陽 |
并州に属す。 秦の統一後、太原軍が設けられる。 酢を面が有名。 現在の山西。 |
上党 |
司隷に属す。 長平の戦いで秦と隋が激突した地。 現在の山西。 |
河東 |
司隷に属す。 中華民族の源、平陽、蒲坂、安邑はすべてこの地。 蜀将関羽は河東郡解出身、魏将徐晃は河東郡揚県出身。 現在の山西。 |
河内 |
司隷に属す。 魏晋の野心家司馬懿の出身地。 河北の司馬氏は儒学の高官を輩出した名家。 現在の山西。 |
長安 |
司隷に属す。 「長期の安定」を意味する。 前漢高祖が5年間県を置き、その後ここに都を築く。 董卓が洛陽を打ち払い長安を都とする。 現在の陜西。 |
弘農 |
司隷に属す。 長安と洛陽の間に位置する。 かつて老子が道徳経で著した霊谷 聖地。 三国文人楊修の故郷。 現在の陜西。 |
洛陽 |
司隷に属す。 中国内陸、洛河に面する。 周公活躍の地。 後漢が200年都とした後、董卓により焼き払われる。 現在の河南。 |
常山 |
冀州に属す。 漢高祖の時に恒山郡を置く、後に常山郡と改名。 常山は蜀国名将趙雲の故郷。 劉邦が東垣を平定、この地を真定とする。 現在の河北。 |
業郡 |
冀州に属す。 西門豹はかつての業県令。 曹操三台(銅雀、金虎、氷井)は現在までいい伝えられている。 現在の河北。 |
勃海 |
冀州に属す。 前漢が郡を置く。 袁紹はかつて渤海太守、この地で冀、幽、并、青の四州を征服。 戦国名将扁鵲は渤海郡人。 現在の河北。 |
北平 |
幽州に属す。 秋冬の景色は絶景。 公孫サンが北平の太守を勤めた。 現在の遼寧と河北の間。 |
遼西 |
幽州に属す。 秦が遼西郡を置き、名声を得る。 東呉大将韓当は遼西郡令支の人。 現在の遼寧。 |
遼東 |
幽州に属す。 遼東郡が置かれ、魏が昌黎郡とする。 公孫度一族が数十年統治する。 現在の遼寧。 |
東菜 |
青洲に属す。 漢高祖の時に東菜郡を設立する。 呉将太史慈は東菜郡黄県人。 現在の山東。 |
北海 |
青洲に属す。 漢の景帝が統治する。 孔融は北海国の相を勤める。 魏国名臣孫乾は北海人。 現在の山東。 |
東海 |
徐洲に属す。 漢が東海郡を置く。 幽州の牧劉虞、劉備に仕えた糜竺は東海人。 現在の山東。 |
琅邪 |
徐洲に属す。 秦が琅邪郡を置く。 蜀相諸葛孔明の故郷。 現在の山東。 |
徐洲 |
徐洲に属す。 彭祖なじみの地、楚霸王の古都。 漢高祖の故郷、スッポン汁、犬肉、羊肉が名産。 現在の山東と江蘇。 |
東郡 |
エン洲に属す。 曹操太守に任命される。 荀文若は曹操を支えた才人。 魏謀士程イクは東郡東阿人。 現在の河南。 |
陳留 |
エン洲に属す。 董卓が武装反乱を起こし、魏武が兵を挙げた。 魏の猛者典韋は陳留郡已吾の出身。 現在の河南。 |
礁郡 |
豫洲に属す。 曹操一族がここで生まれ、力を強める。 魏猛将許チョも焦郡人。 華佗の故郷。 成湯老庄の故郷 現在の安徽。 |
許昌 |
豫洲に属す。 魏五都のひとつ。 曹操が献帝を迎えた後曹丕が許県を許昌県とした。 華佗の故郷。 成湯老庄の故郷 現在の河南。 |
潁川 |
属豫洲に属す。 黄帝の故郷。 三国名士郭嘉、荀文若、荀悠、陳郡、徐庶、鐘会、鐘ヨウはみなここの出。 現在の河南。 |
成都 |
益洲に属す。 地名は『一年で邑が成り、二年で都が成る』の古語に由来する。 飢饉がなく、肥沃で物産豊かな土地。 張松は蜀郡人。 現在の四川。 |
漢中 |
益洲に属す。 天然の薬の宝庫。 張魯は五斗米道の指導者、益州牧劉焉に命令され、張魯は漢中を占有する。 現在の陜西。 |
淮南 |
揚州に属す。 漢末、袁術は寿春を都とし淮南郡を設ける。 魏国名臣劉曄は淮南人。 豆腐の発祥地であり、八公山の豆腐が有名。 現在の安徽。 |
汝南 |
豫州に属す。 袁紹一族は汝南汝陽の名門。 呉将呂蒙は汝南富陂人。 現在の河南。 |
南陽 |
荊州に属す。 諸葛孔明隠居の地。 張衡、張仲景、范蠡の故郷。 蜀の名将黄忠も南陽人。 現在の河南。 |
永安 |
益州に属す。 元は子陽城、前漢晩期公孫述が割拠、後に白帝城となる。 劉備が夷陵の戦いに敗れ、ここに逃れ没した。 現在の重慶。 |
浮陵 |
益州に属す。 劉備が涪陵郡を置く。 『華陽国志・巴志』では『険しい土地』との記載あり。 現在の重慶。 |
江州 |
益州に属す。 『蜀都賦』には「分かれた川は、江州で合流する」との記載あり。 白竜池があり、趙雲駐屯軍の白龍の馬屋と言われている。 現在の重慶。 |
江夏 |
荊州に属す。 漢高祖の時に江夏軍が置かれる。 孫権が江夏に武昌を置く。 ナマズが有名。 食べてみる価値あり。 現在の湖北。 |
江陵 |
荊州に属す。 歴代封王が府の要塞を置いた。 三国時代、魏蜀が争奪。 江陵のもち米を使ったスープが有名。 現在の湖北。 |
襄陽 |
荊州に属す。 荊州の劉表が襄陽を建て直す。馬良、馬謖、廖化はみな襄陽人。 孔明がここで隠居、名産のダイトウサイは臥龍の作った物。 現在の湖北。 |
廬江 |
揚州に属す。 四方に肥沃な大地が広がり食糧も豊富。 漢朝時に廬江郡が置かれる。 呉提督周瑜は廬江郡江県人。 呉将丁奉は廬江安豊人。 現在の安徽。 |
建業 |
揚州に属す。 別名の石頭城、鬼顔城とも言われる。 孫権が帝位について呉を都と定める。 現在の江蘇。 |
呉郡 |
揚州に属す。 自然に恵まれ、農作物が豊富。 東呉孫氏一族は呉郡富春人。 呉将朱垣も呉郡人。 現在の浙江。 |
会稽 |
揚州に属す。 禹がこの地で諸侯となったと伝えられる。 項羽がかつてこの地で兵を挙げた。 王朗が太守となった後、孫策に奇襲され奪われる。 虞翻は会稽郡人。 現在の紹興。 |
広陵 |
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柴桑 |
揚州に属す。 赤壁の戦い以前は東呉が統治。 甘棠湖上にある煙水亭は周瑜の根拠地。 現在の江西。 |
豫章 |
揚州に属す。 漢高祖の時に郡を設けた。 孔明の叔父諸葛玄が豫章太守に明治られる。 現在の江西。 |
廬陵 |
孫策が長江下流地域を平定した後、廬陵郡を新設。 現在の江西。 |
建安 |
揚州に属す。 戦国末期、越王勾践後台、無諸が閩越国を建てる。 現在の福建。 |
夷洲 |
無所属。 孫権が衛温、諸葛直を武装兵とともに調査に向かわせた。 現在の台湾。 |
南海 |
交州に属す。 秦が南海郡を置き、後に呉が広州を治める。 現在の広東。 |
桂陽 |
荊州に属す。 軍事家の争う地、重要な道。 かつて舜帝が九鼎山まで通った。 三国時代趙子竜が桂陽を奪おうとする。 現在の湖南。 |
零陵 |
荊州に属す。 絵にも描かれた零陵。 劉備が劉度からこの都を奪う。 零陵のアヒル料理は辛くて有名。 現在の湖南。 |
衡陽 |
荊州に属す。 名声を得た衡山。 呉が長沙郡西に衡陽郡を設ける。 現在の湖南。 |
長沙 |
荊州に属す。 漢高祖の建国後、長沙を置く。 荊南四郡の一つ。 劉備が長沙太守韓玄を破りこの地を奪う。 臭豆腐が有名。 現在の湖南。 |
武陵 |
荊州に属す。 荊南の四郡の一つ、『義陵郡』とも言われる。 劉備が武陵太守金旋からこの郡を奪う。 現在の湖南。 |
永昌 |
益州に属す。 南西で各郡の武装反乱が起こる中、永昌だけは影響を受けなかった。 現在の雲南。 |
雲南 |
益州に属す。 彩雲の南。 蜀漢が南中を平定し、雲南郡を設ける。 『華陽国志・南中志』には「稲田、牧畜あり」との記載あり。 現在の雲南。 |
建寧 |
益州に属す。 南の要衡、元の名は益州郡。 劉備の時に改められる。 伝説では幸福をもたらす麒麟仙女がいたとされる。 現在の雲南。 |