【注意】このページにはネタバレがあります。
ストーリー Episode-5
[部分編集]
Episode 5 - 1 「混乱の炎」 (ジェナダン入り口)
オープニング エイル「ねえダイン、何か変・・・見て!あれ!お城から煙が!」 ダイン「これは・・・どうやら唯事ではないようですね。」 ジーク「あそこにいる兵士に聞いてみようぜ。お~い!!城ん中で何かあったのか?」 兵士「何だ?何の用だ?今はお前の相手をしているヒマはないんだ。早く安全なところに避難を・・・」 ダイン「待って下さい!私は王立魔法師団のダインです。一体、城の中で何が起こっているというのですか?」 兵士「おお、ダイン様!あ・・・あの・・・それが・・・」 ティア「教えて。一体どうしたっていうの?」 兵士「申し上げにくいのですが・・・今、城内で反乱が起きているらしいのです。」 エイル「な・・・なんですって!?今なんて言ったの?ウソ・・・!!」 ダイン「エイル様、落ち着いて・・・!」 兵士「私も詳しいことは知りません。ただ・・・急に反乱が起きたとしか・・・。」 エイル「王宮は?」 兵士「王宮は無事なはずです。全兵力をそこに集中させていますから・・・。」 ダイン「王宮なら大丈夫ですよ、エイル様。城内には王立騎士団が常駐していますから。」 ティア「ジャングルでの襲撃から立て続けの反乱・・・におうわね。父が残した手がかりと関係があるのかしら・・・。」 ジーク「考えたって分かるわけないぜ。いつもみたいに突撃して体当たりするっきゃない!そうだろ?」
エンディング ダイン「やはり、ここも占領されていますね。ということは、城壁の中の王宮まで侵入されているのかもしれません・・・。断定はできませんが、安全とは言い難い状況です。」 エイル「お父様・・・姉さん・・・。わたし、勝手にお城を抜け出しちゃって・・・もしもう会えなかったら・・・。」 ジーク「・・・ったく、この立て込んでるときに謀反なんぞ起こしやがったのはどこのどいつだ!!エイル、心配すんな。俺が絶対に王様と姉さんを助けてやるさ!」 ティア「なにやら怪しい雲行きね。見えない闇が城全体を包み込んでるみたい。」 ティア「用心しないと、罠にハマるかもね・・・。」
[部分編集]
Episode 5 - 2 「王宮へ!」 (城門)
オープニング 兵士「ダイン様・・・!?それに、姫様まで!ここは危険です、避難を!」 エイル「そんな場合じゃないわ!お父様とリル姉さまはどこ?」 兵士「まだ王宮内にいらっしゃいますが・・・ご心配には及びません。リゲル魔法師団長が配下の術士を率いてお二人を護衛してらっしゃるはずです。」 エイル「つまり、まだお城の中にいるってこと?だったらわたし、行かなきゃ!」 兵士「そんな、とんでもない!お二人はリゲル様に任せてエイル様はご避難を!!」 エイル「イヤよ!お父様と姉さんの無事を確かめるまでは、絶対に退かない!」 兵士「中に反乱軍がいるのです。そのうえ、恐ろしい武器ももっています。姫様の進入を見過ごすのは騎士の務めに反するも同義です!」 ジーク「心配すんな、エイル。オレがお前を守ってやるさ!」 エイル「ありがとう、ジーク・・・。わたし、誰が何と言おうと中に入るからねッ!」 ダイン「・・・やれやれ、止めてもムダな事はさんざん思い知らされてますしね。命を懸けてお守り致しますよ。」
エンディング ダイン「反乱の首謀者は高位の貴族のようですね。あの蒸気戦車をこの城下で秘密裏に用意できるとは思えませんし、市民が反乱に加担している様子もありません。」 エイル「そんな・・・!高位貴族の一体誰がそんなことを・・・。」 ダイン「そこまではまだ分かりません。」 ティア「もしかしたら・・・父の手記にあった「宝石を集めてシカン族の復活を企む者」が首謀者かもね。でも、それだとなぜ人間の貴族がシカン復活を願うのかが謎だわ。」 エイル「ルニアの高位貴族はどこも由緒正しく古い家柄。シカンの復活を企む理由なんか・・・。まさか、他国の傀儡(かいらい)が!?」 ジーク「どこの誰かさえ分かれば、今すぐにでもこのジーク様が自慢の剣技を炸裂させてやるぜ。姉御とエイルの分もまとめてな!」 兵士「たった今、離宮の兵から伝令がありました。陛下とリル姫は離宮の方へ避難なさったとのことです。」 エイル「急がなきゃ!もし二人に何かあったらわたし・・・悔やんでも悔やみきれない・・・。」 ジーク「そうだな。急ごうぜ!!」
[部分編集]
Episode 5 - 3 「リル姫の行方」 (王室離宮)
オープニング エイル「どうやら、ここでも戦闘があったみたいね。」 兵士「離宮までの道を利用して、リゲル魔法師団長がここに防衛線を張られたのです。神殿付近の地理は誰よりも把握しておられますからね。」 ジーク「まったくだ。オレみたいな初心者は絶対迷うぜこれ!」 ティア「 ! ねえ、あれ・・・あいつら、脱獄した囚人じゃない?まずいわね、反乱軍よりタチが悪いかも・・・。」 エイル「反乱軍が監獄を開放したのかしら?一体何のためにそんなことを・・・?」 ダイン「我々の邪魔をするためにはなかなか効率的な方法ですね。特定の何者かを解放した副産物かもしれませんが・・・。」 ダイン「なんにせよ、凶暴な囚人に王族の誰かが一人でも捕まれば一大事です。」 エイル「早くお父様と姉さんを探さなくちゃ。急いでここを脱出しましょう!」 ティア「脱出なら私の専門分野ね。さ、こっちよ!」
エンディング ジーク「ヘッ!どんなバケモノだろうがこのジーク様の剣に斬れないヤツぁいねぇのさ!!」 リゲル「エイル・・・様・・・!?おお、エイル様ではないですか!どこへ行かれていたのです、陛下がどれほどご心配なさったとお思いですか!」 ジーク「(・・・あれ?あの短剣・・・どっかで見たことあるような気もするけど・・・何だこの感じ!?)」 エイル「あっ、リゲル!あなたを探していたの。父様と姉様はどこにいるの?案内してちょうだい!」 リゲル「陛下は安全なところへ避難されました。ただ、リル様は・・・。」 エイル「どういうこと?姉様に何かあったの!?」 リゲル「リル様は、その・・・勇敢にも身を挺して陛下を守ろうとなさり、そして・・・そして・・・反乱軍に連れ去られてしまったのです!!」 エイル「な・・・なんですって!!魔法師団長のあなたがいながら何でそんなことに・・・!リル姉さんがさらわれた・・・信じられない・・・ああ・・・!!」 リゲル「返す言葉もございません・・・。」 ダイン「エイル様、こうなった以上嘆く時間も惜しまれます。一刻も早く・・・!」 ジーク「ああ、分かってるさ。反乱軍をギッタギタに懲らしめて、お姉さんを救い出そうぜ!!」
[部分編集]
Episode 5 - 4 「フェデリテ通りの剣士」 (フェデリテ街)
オープニング リゲル「さあエイル様、私と共に陛下の元へ参りましょう。・・・ダインよ、リル様を助けに行ってくれるか?」 エイル「わたしも行くわ!姉さんに万一のことがあったらきっとわたし・・・自分自身を許せなくなるような気がするの・・・。」 エイル「姉さん・・・いつもわたしに優しくしてくれた。けど、わたしはまだ何もしてない・・・うぅっ・・・。」 リゲル「し、しかし!それはあまりにも危険ですぞ!」 ダイン「・・・エイル様は、これまで多くの危機や困難を乗り越えて来られました。それに、私やジーク、ティアが命を懸けてお守り致します。なにとぞここはお任せを・・・。」 リゲル「そうか・・・分かった。ダインよ、聡いお前のことだ。無茶はしないと信じておる。エイル様をしっかりお守りするのだぞ。」 エイル「でも、リル姉さんは一体どこに・・・?」 ジーク「任せろ、このオレ様が城をひっくり返してでも見つけ出してやるさ!」 エイル「でも、時間が無いの。反乱軍が姉さんにひどいことをしないか不安で・・・!」 ダイン「倒さずさらったからには、傷つけられない何らかの理由があるはずです。」 ティア「人質ってこと?でも、そうなると交換条件は?貴族の反乱・・・首謀者の正体が気になるわね。」 ジーク「捕まえて聞きだしゃいいじゃんか。行こうぜ、ここでグズグズしてても何も良いことないだろ!」 エイル「ジークの言うとおりよ、急ぎましょう!」 エイル「リゲル・・・お願い、父様を守ってあげて。」 リゲル「姫様も、どうか無事にお戻りくださいませ・・・。」
エンディング ダイン「お前達、なぜ反乱などを?王室に関わる身でありながらそれに背く行為が重罪なのは誰よりも知っているだろうに・・・。」 パイク・ホーン「な・・・なぜだと?お前は王立魔法師団長リゲル様の弟子だろう。なぜオレを攻撃するのだ!?」 ダイン「 ? どういう意味だ・・・私がリゲル様の弟子という事と反乱軍を鎮圧することに何の関係があるというのです?知っていることを話してください!」 パイク・ホーン「そうか・・・お前はまだルニア王家に忠誠を誓ったままということか。師から聞いてないのか?」 エイル「ルニア王家に忠誠を誓えない理由でもあると言うの?リル姉さんはどこ!?言いなさい!!」 パイク・ホーン「もう・・・ルニア王家の時代は終わったのだ・・・。あの方が、全てに決着を付けるだろう・・・。この失態・・・あの方に咎められる・・・ぐらいなら・・・いっそ自ら・・・グッ・・・。」 パイク・ホーン「フ・・・フフ・・・お前たちの退路はカゼルが・・・断つ・・・だろう。あの世での再会も・・・意外と・・・近いかも、な・・・。」 ジーク「 ! こいつ、影腹を・・・。ったく、何なんだ?このルニア王国で何が起こってんだ!?」 ティア「とりあえず、残された手がかり・・・カゼルについて洗ってみましょう。」
[部分編集]
Episode 5 - 5 「バステ市場」 (バステ市場)
オープニング ジーク「なあ、姉御。ちょっと質問なんだけどさ。」 ティア「あら、何?」 ジーク「リゲルのおっさんが腰に下げてた短剣。オレ、ガキん時から武器を見たらクギ付けになるタイプなんだけど・・・」 ジーク「あの短剣、そんな昔に見た覚えがあるんだ。変わった形と色合いがすごく印象に残ってて・・・。」 ティア「でもあれ、ルニア王室の直近にしか携帯できない特別製よ?」 ジーク「そうなんだよな。オレ、生まれてこのかた王国のそばにすら来たことがないはずなんだ。でも、あの二頭の龍が刻まれた銀の鞘・・・。」 ダイン「子供の頃の記憶ですからね。似たものを勘違いしているのかもしれません。魔法学的には既視感で説明できますが。」 ティア「そうかしら?ハーフエルフの鋭い直感は、私に「何かある」と囁きかけてくるんだけど。」 エイル「銀製の装飾鞘を持つ短剣は、お父様がリゲルに下賜した唯一無二の一品物よ。本当にあの色だったの?」 ジーク「マジかよ!?色や形はともかく、見た場所はオレん家だったんだぜ・・・?」 ティア「他に何か思い出せない?」 ジーク「だぁ~~~ったく!!思い出せそうで出てこない。なぁ~んかスッキリしないぜ・・・。」 ジーク「ん~~~、父さんは傭兵隊長なんだから、リゲルのおっさんが家に来る可能性もないわけじゃないが・・・。」 ダイン「なるほど、案外その程度の何気ない記憶が強く引っかかったりするものです。とりあえず、今はさほど気にしなくても良いのでは?」 エイル「そうよ、今はまず姉さんを助けないと・・・お願い、みんなの力を貸して・・・!」
エンディング ダイン「観念なさい。リル王女の居場所を教えてもらいますよ。」 カゼル「フン、言わなかったか?我らが副官と共にいる・・・と。」 エイル「ごまかさないで!だからその副官は今どこにいるのかって聞いてるのよ!」 カゼル「ハッ、いつまで姫を気取るか!私がお前の質問に答える義理があるとでも?王室自ら我々貴族の貢献を裏切ったというのに!!」 カゼル「そればかりか、クーデターを起こされるかもしれないという的外れな理由から、我らを警戒するばかり。そんな王に王たる資格などないわ!」 エイル「何ワケ分からない事言ってるの!?お父様を悪く言ったらわたしが許さない!」 カゼル「以前、若く有能な貴族一門を故意に貶め没落させたことをお忘れか?我々にとって、忘れようにも忘れがたき禍根の出来事だ。私を殺すなら殺せ。すでに落ちぶれたこの身、これ以上の悔いもない。」 ティア「まさか・・・その貴族ってファイエル伯爵のこと?」 カゼル「そうだが?」 ティア「ファイエルは・・・私の父よ。」 カゼル「なんだと!?ではなぜ王室の者に協力しているのだ?過去の屈辱を忘れ権力に迎合したというのか、この恥知らずめ!!」 カゼル「・・・まあいい。どのみちお前達はもうすぐトロールの軍勢に王宮の兵ごと駆遂される運命。この反乱の最大の目的は、トロール軍を迎えるために城門を開く事だったのだからな!」 ダイン「な、なんだって!?トロール軍をこの城に・・・そうか、そういうことだったのか!」 ダイン「あなたは利用されたのです。宝石を狙う者に!」 カゼル「宝石・・・?狙う者だと!?」 ティア「なるほどね・・・あなた誤解してるみたいだけど、父を策謀で陥れたのはルニア国王じゃないわ。別の人物よ。」 カゼル「なっ!ど・・・どういうことだ!?私が聞いたのは・・・」 エイル「時間がないの、姉さんの居場所を教えて、お願い!」 カゼル「・・・貴族たちの住む王宮周辺の市街地だ・・・。」
[部分編集]
Episode 5 - 6 「陰謀の糸口」 (ノーブレスヒルズ)
オープニング エイル「だいたい、貴族の反乱なんて考えた事すらなかったわ。今の安定は他の国でも評判なほどだったのに・・・。」 ジーク「なあ、この感じ・・・雪女やラッチェの時に似てないか?城門を開いてトロールを入れたら、普通は市民や自分達まで危ないって考えるもんだ。」 ダイン「そこまで強力ではなくとも、精神支配の可能性は充分考えられますね。」 エイル「・・・ねぇダイン、さっきの副官ってどんな人なのかしら?あまり面識がないけど、策謀を受けた側の人?」 ダイン「いえ、副官のグレン卿といえばむしろ権力に限りなく近い位置にいた人物ですよ。ティアのお父上が城を追われたあの事件以降、最も多くの権利を引き継いだ人物と言っても過言ではありません。」 ティア「(グレン・・・ひょっとしていつも父のそばにいた・・・でも、まさか・・・)」 ダイン「恐らく、彼が策謀を練ったのでしょう。」 ティア「そうなると、トロールの宝石を盗み出したのもその副官の仕業である可能性が高いわね。許せない・・・必ずこの手で父の無念を晴らしてみせる!」 ダイン「私欲と権力に堕ちた者を王立魔法師団の一員として許すことはできませんね。」 エイル「姉さんをさらった事だけでも国家反逆罪で永久追放ものよ!それに、わたしたちがあんなに苦労して探し回ったアルマのペンダントやローデシアの宝石を盗んだのも、たぶんそいつだわ!」 ジーク「悪者だろうが宝石コレクターだろうが、オレ達がそいつの計画をブッ潰して宝石を取り戻すんだから、心配すんな!エイル、このジーク様が宝石を取り返したあかつきには、全部お前にプレゼントしたるぜ!!」 エイル「ちゃんと元の種族に返すのよ、バカ!!とにかく、今は冗談を言ってる場合じゃないわ。姉さんが見つからなかった場合の事なんて考えたくもない・・・。」 エイル「わたし、姉さんに言わなきゃならないことが沢山あるの・・・。」 ジーク「ああ、そうだな。早く探しに行こう!」
エンディング エイル「さあ、リル姉さんの居場所を教えなさい!」 アンリ・ド・ボナパルド「フッ、もう遅い。トロール軍も到着したようだ。グレン卿はトロール軍をここへ誘い込むためにいたのだからな・・・フフフ・・・。」 ジーク「トロールの宝石でトロールを誘い込んだ・・・!?一体何をするつもりだ!」 アンリ・ド・ボナパルド「さて、申し訳ないが行かなくては。また王宮で会おうか。そこに人間の宝石が隠してある事はリル王女から聞いているだろうからな!フフフ・・・。」 ジーク「あっ、待てコラ!チッ、面倒な事になったな。もう二度と会いたくなかった奴らが追って来てるぞ・・・。」 エイル「またトロールに宝石をよこせって言われる前に城へ急ぎましょう。何も持ってないのにやられるのはもううんざりだわ。」 ティア「やっぱり、全てが宝石を奪うための陰謀だったのかしら。父が予見したのもこの事だったの・・・?」
[部分編集]
Episode 5 - 7 「トロールの侵攻」 (栄光への道)
オープニング エイル「トロール軍が城の中で暴れてる・・・。反乱軍は自分達が何をしたのか分かってるのかしら?王国は一体どうなってしまうの・・・?」 ダイン「大切なのは、リル様とエイル様が無事に生き残ることです。弱気になってはいけませんよ。」 ジーク「そうだぜ、エイル。グレン卿の手に人間の宝石を渡すワケにゃいかないだろ?頑張ろうぜ!」 ティア「ちょっと偵察してきたんだけど、王宮への道はトロールに占領されてるわ。トロールを倒しながら王宮まで行かなきゃならないわね。」 エイル「状況は不利だけど、できる事をしましょう。みんな、行くわよ!」
エンディング エイル「姉さん!リル姉さん!目を覚まして!!」 エイル「ああ、姉さん・・・良かった・・・。」 リル「エイル・・・わたくしなら大丈夫。それより、あなたはどこへ行ってたの?何も言わずにいなくなってしまってどんなに心配した事か。父上もずっとあなたを気にかけていたのよ?」 エイル「姉さん・・・ごめんなさい。わたし、みんなの気持ちも知らないで・・・。」 リル「ふふ・・・なんだか変わったわね。エイル、あなたの顔を見たらわたくしも元気が出てきたわ。」 ダイン「リル様、エイル様・・・。再会に水を差して恐縮ですが、ここは危険です。早く場所を移りましょう。」 ジーク「それに、あのグレン卿が持ってるトロールの宝石を取り返さないと。そうすれば、トロールが宝石を取り戻すためにここを攻める理由がなくなるだろ?」 ダイン「そうですね。ティア、グレン卿の拘束と宝石の奪還をお願いします。」 ティア「・・・!!」 ティア「やっぱり、あなた・・・!父が一番信頼していた副官よね!?私の事、憶えてない?」 副官グレン卿「お主は・・・あのお譲ちゃんか!あれからもうそんなに経ったか。すっかり見違えたな・・・。」 ティア「これはどういうこと?あなたがトロールの宝石を盗んだの?どうして反乱なんか・・・まさか父の一件への報復を?」 副官グレン卿「そんなことをしては、それこそ君の父上を冒涜することになってしまうだろう。そもそも、トロールの宝石とは、一体何の事だ・・・?」 ティア「(シラを切るつもり!?いや・・・そんな素振りは感じられないわね・・・。)」 副官グレン卿「私は君の父上との約束を守るために・・・」 副官グレン卿「グッ・・・!!」 ティア「 !! 投げナイフ・・・!?ねぇ、約束って何?お願い、教えて!!」
[部分編集]
Episode 5 - 8 「ジェナダン城救出」 (フェリシタ通り)
オープニング エイル「誰かが各種族の宝石を集めて何か企んでるみたいなの。ダインがリゲルから受けた任務を追っていったら、シカン族の失われた宝石に行き着いたわ。」 リル「そうだったの・・・。でも、種族の秘宝とされる宝石はあくまで象徴であって、それ自体に価値はないはずよ?」 エイル「でも、実際にエルフの宝石・・・アルマのペンダントを皮切りに、シカンとトロールの宝石も次々に消えてしまったの。今度は人間の宝石を狙っているはずよ。」 リル「王家の宝石は、お母様が亡くなる前にわたくしが受け継いだものですが・・・。そういう事情なら、今はあなたがそれを所持し、リゲルやクリスに守ってもらうのが最善でしょうね。離宮の黄銅製の箱に隠してあるからダインと行って取ってきなさいな。」 ティア「誰ッ・・・!?まさか今の話を・・・?」 ジーク「おい!剣のサビになりたくなかったらとっとと出て来い!!」 ダイン「もういないようです。確かに人影でしたが・・・」 ティア「盗賊?でも、逃げたというより消えた・・・!?」 エイル「まさか・・・でも、誰かに聞かれたとしたら大変よ!」 ティア「グレン卿を始末したのと同一人物かもね。盗賊が隙を突かれるなんて、一生の不覚だわ・・・。」
エンディング クリスティーナ「ご無事でしたか、リル様!エイル様!」 リル「ああ、クリス!やっと会えましたわ。父上はどちらに・・・?」 クリスティーナ「一度リゲル様と王宮の外へ避難されたのですが、トロール軍の進撃に押され、陣を整えるために再び王宮に戻られました。」 エイル「姉さん、体の具合はどう?」 リル「大丈夫よ。この事態では、わたくしの魔法の心得が皆のために必要なはず。さあ、行きましょう!」 兵士「大変です!ダークエルフの群れが王宮内に侵入し、本陣周辺を包囲しつつあります!」 ダイン「ダークエルフ!?どうやって城内に侵入したというのです?まさか姿隠しを・・・?」 兵士「遠くから見ただけですが、奴らは何やら呪術を使っているようです!」 ジーク「そうか、精神支配で兵士を・・・早く王のもとへ!」
[部分編集]
Episode 5 - 9 「ルニア王国の危機」 (ルニア王宮入り口)
オープニング ジーク「王宮は、もうほとんどダークエルフの奇襲で制圧されてるっぽいな・・・。」 エイル「どのみち、本陣までは正面突破しないとたどり着けなさそうね。」 兵士「姫様、今は王宮へ入ってはなりません・・・。」 エイル「えっ・・・どうして?」 ダイン「エイル様・・・この兵士、様子が変です。目が生気を失っています。」 ジーク「何だよ、近付いただけでもう精神を支配されちまったのか?だらしねぇなあ・・・。」 ダイン「先陣を切ったクリスティーナ団長とリル様が無事だといいのですが・・・。」 ティア「トロールの強襲に合わせて内乱を誘導し、それらが鎮圧されたと見るやダークエルフが奇襲をかけてくる・・・敵は相当キレる奴みたいね。」 エイル「これだけの軍勢を意のままに導く采配・・・これはまるで王国の・・・。」 ティア「今までグレン卿が全ての元凶じゃないかと思ってたけど、彼が暗殺されたということは真実を知られたくない本当の黒幕がいるはず・・・。」 ジーク「オレらも感心するほどの高い能力の持ち主が、オレらの想像もつかないような深い目的のため、各種族を手玉に取ってるってのか?」 エイル「今考えてみればそうかもしれない。トロールやダークエルフの侵攻は、昨日今日で出来る事じゃないわ。綿密に計画されていたはずよ。」 ダイン「とにかく、何とか王宮に入って陛下をダークエルフの包囲から助け出さなければ!」 兵士「今、王宮はクリスティーナ様が守っておられます・・・。誰も王宮には入れません・・・。」
隠しボス:バルケン伯爵 ダイン「ここがダークエルフたちとの連絡を取り合う場所のようです。」
~ネジ爺さんの連絡用角笛を吹きました~
バルケン伯爵「笛を吹いたのはお前か?愚かな工作員ども・・・」 バルケン伯爵「勇気は認めるが、無謀だったということを悟ることになるだろう。」
エンディング クリスティーナ「うっ・・・頭が・・・。私はいったい!?ハッ、リル様・・・ああっ、まさか・・・!」 エイル「精神支配が解けたのね?クリスティーナ・・・一体何があったというの?あなたがこんなに簡単にやられてしまうなんて考えられない。リル姉様だって魔法の達人なのに・・・。」 クリスティーナ「それが・・・魔法師団長のリゲルがリル様を連れ去ったのです!私も不意を突かれて・・・。リル様もダインと同じくリゲルに師事していましたから、捕らえるのは容易だったのでしょう・・・。」 ダイン「なんですって!?まさか、そんなはずは・・・。お師様が一体なぜ・・・見間違いとか、誰かの変装だったのでは?」 クリスティーナ「ダイン・・・信じられないが、私も最初は自分の目を疑った。だが、あれはまさしくリゲル。王国で研究中のはずの魔法で私とリル様を攻撃してきたのだ。」 ダイン「信じられない・・・。」 エイル「姉さんを連れ去った犯人も、グレン卿を操っていたのも、そしてグレン卿を殺したのも・・・父上の側にいたのも・・・リゲル・・・なのね?」 ジーク「クソッ!あの魔法使いのジジイ!何か怪しかったけど、お偉いさんだっつうから大人しくしてたら・・・。やっぱ胡散臭いヤツはとっちめるべきだったぜ!」 ティア「ダインや騎士団の動向が逐一読まれてたのも、それなら辻褄が合うわね。もしかしたら私の父の件もあいつが・・・!」 ダイン「自分の目で確認するまでは信じられませんが・・・とにかく、彼に会わなければ。もし彼が黒幕なら私は自らの誇りと命に誓って彼を許さないでしょう。どこに向かったか分かりますか?」 クリスティーナ「おそらく・・・リル様のペンダントを探しに離宮へと向かったはずだ。」
[部分編集]
Episode 5 - 10 「陰の正体」 (ルニア王宮)
オープニング エイル「姉さんが教えてくれた所にあるはずのペンダントが無いわ・・・。」 ダイン「誰かが物色した跡がありますね。」 ジーク「クソッ!どう考えてもあのジイさん以外に犯人はいねぇぞ!」 ダイン「まだ分かりません、ジーク。お師匠様ですら利用された可能性もあります・・・。」 エイル「誰が犯人かは分からないけど・・・せめてお父様と姉さんだけでも無事でいてほしい・・・。」 ダイン「とにかく、すでに宝石を奪われた以上、ここにいる意味はありませんね。陛下とリル様を助けに行きましょう。」
VSバルクン参謀 ダイン「あなたが全てを初めから計画したのですか?」 リゲル「ダイン、お前はルニア大陸の各種族がシカン族に対して行った悪行を知らない。」 リゲル「とにかく、お前は私を信じなければならない。お前だけは。」 ダイン「あなたが首謀者ならばたとえ師匠であっても許すことはできません。」 リゲル「お前は私に勝てん。バルクン参謀がまずお前たちの相手をするだろう。」 バルクン参謀「よっしゃ、かかってこい!」 ダイン「やはり正気でない敵を相手にするのは大変だな。」
VSリル リゲル「強くなったな、ダイン。リルの相手をしてみるか?」 ダイン「そんなひどいことを!もう決してあなたが私の師匠であったとは思わない!」 エイル「お姉さま!しっかりして!!」 リル「み・・・んな・・・倒す・・・」
エンディング エイル「あっ!姉さん!ダ・・・ダメ!!!!」 リゲル「フフフ、お前の姉は次元の門を通過した。そのうちどこかで会える、心配するでない。」 エイル「姉さんをどこに隠したの!?この裏切り者!」 リゲル「魔力を使い切ったので安全な場所へ移したのだよ。ルニア女神の祝福の血が流れる彼女は、まだまだ大いに利用できるからな。」 ジーク「てめぇ、このイカレジジイ!どこに移したんだ!早く言わねぇと刺身にすんぞ!」 リゲル「ホッホ、傭兵団長の息子か・・・。どうやら父に似て無鉄砲な性格のようだな。お前も父親のように私の手で殺されたいのか?まあ、そう死に急ぐこともあるまい。それでもリルを助けたいなら、改めて相手をしてやろう。」 ジーク「なっ・・・!!オ、親父をお前が・・・こ、殺しただと!?」 ダイン「あなたは狂ってしまった・・・。もはや迷いはない。あなたは私の知る師匠リゲルではない!」 リゲル「この大陸は元々シカン族のものだ。ダイン、お前にもシカン族の血が流れている。お前がどうして人並み外れた強い魔力を持っていると思う?」 ダイン「戯言を!私を惑わそうというのか?私は断じてシカン族などではない!」 リゲル「時が来ればシカン族の血がお前を目覚めさせるであろう。シカン族の復活と共に・・・!」 エイル「一体何をするつもり?・・・まさか!?」 リゲル「後はドワーフ族とホビット族の宝石を集めれば、私の永い苦しみの日々が実を結ぶことになる。さあダイン。私に付いて来るのだ。今までお前の進むべき道は、私が示してやっただろう。真実を受け入れるのだ・・・。」 ダイン「何を言う!狂気に憑かれた者の言葉など誰が耳を貸すものか!」 ジーク「アイツが父さんを・・・!信じられない・・・が、それを確かめるにはアイツを追うしかねぇ!」 ダイン「同感です。しかし・・・彼が我々の適うような相手ではない事を、私は良く知っています。」 エイル「そうだとしても、このままじっと待ってる訳にもいかないわ。例え勝ち目は無くとも姉さんは必ず助け出す!」 ティア「当然、私も一緒に行くわよ。父が嵌められ殺されたのも、あいつを止めようとしたからだわ。私がその意志を受け継いでみせる!」 ダイン「そうですね・・・そうです。全ての出来事が夢であってほしい所ですが、ここはこの自分自身の信念に誓いましょう。ルニア女神よ、どうか我々にご加護を・・・!」