魔眼の使い魔 14


その日授業を終えたルイズが目にしたのはヴェストリの広場で対峙するワルドとメドゥー
サだった
「あえて言いましょう、あなたと決闘する必然性が全く思いつきません」
「なに、“最強の使い魔”の実力がどれほどのものか確かめたいだけだよ」
「“ジャスティス☆バトラー”にご用なら『理想郷』に行ってください」
「フッ、得意のメタ発言で誤魔化そうとしても-」
げしっ!
一瞬にして間合いを詰めたメドゥーサがワルドの横っ面をグーで殴った
「馬鹿な!この私が全く反応でき-」
ぱぐしゃあっ!
今度は顔の反対側を殴った
ガクガクと膝を震わせ尻餅をつきそうになりながらも辛うじて踏みとどまったワルドはニ
コッと笑った
「やるじゃない」
ビビビビビンッ!
メドゥーサの答えは水木テイストの往復ビンタだった
「ど、どうやら私を本気にさせてしまったようだ…」
「カッコつける前に鼻血を拭いてください」
ハンカチで鼻に栓をしたワルドの呪文で現れた4人のワルドがメドゥーサを取り囲む
「フッ、風は-」
「はいはい遍在遍在」
メドゥーサが眼帯に手をかけたそのとき
「おりゃああああ!」
「とぅりゃあああああ!」
「だっしゃあああああああ!」
どこからともなく現れた柔道着の男が次々と遍在を投げ飛ばす
ちゅどーん!
ちゅどどーん!
ちゅどどどーん!
造成地の斜面を転げ落ちながら次々と爆発する遍在
「セガサターン、シロ!」
呆然と立ち尽くすワルドに白い箱を押し付け悠然と立ち去る柔道着の男
「いつまでこのネタで引っ張る気でしょう」
「私に聞かないで…」

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最終更新:2009年08月23日 07:22
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