ありうるひとつの可能性-01


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 ☆遠坂凛の場合

 散々準備を重ねた挙句、召喚は失敗した。
「サーヴァント、アーチャー。召喚に従い参上した」
弓兵の癖に弓を使ったことがないだなんて。
「問おう。お前は俺の『ご主人様』か?」
召喚のときのセリフも気になったが、
とりあえずはその事について聞いた。
「弓は使えた筈だが使ったことはない。俺について書かれた書物が見つかれば―――
 見つかればの話だが、そこには『どんな武器でも扱えた英雄』とでも書かれていると思うぜ。
 だからアーチャーとして呼ばれた。それだけだ」
「じゃあ何?あんたはセイバーでもアーチャーでもランサーでもOKってこと?」
「いや、実を言えば武器として作られたもの――つまりは戦車や戦闘機も扱えるから
 ライダーの資格もある」
「でもメインの武器は剣なんでしょ?」
「ああ」
「で、弓は使ったことがないと」
「ああ」
……。
えらく奇怪な英霊をサーヴァントにしてしまった、とその時は後悔した。
コイツは一体何処の英雄だったのよ?
「って、あんたの事についてはあんたに真名さえ聞けば簡単に分かることじゃない!
 何でこんな質問をいちいちしていたのかしら」
「やっと気付いたか。お前、どこか抜けているってよく言われるだろ」
「ッッるさいわね!!!!いいからさっさとアンタの真名、教えなさいっ!!!」
そしてコイツはまた不可解なことを言う。
「教えてやっても構わないが、絶対お前は俺のこと知らないはずだぞ。いや、図書館やインターネット で漁っても無駄だ。もしかすると、近所のおばさんに俺の名前を聞いた方が案外早く見つかるかも知れん」
「はあ?何、あんた未来から来た英霊です。とでも言うつもり?」
未来に英霊となれるような人物がいるかはともかくとして、そうでもなければ訳が分からない話だった。っていうかなんで近所のおばさん?
「そんなつもりはさらさらない。少なくとも俺は剣と魔法の世界から来た。超高層ビルの間を飛び回って英霊になったんじゃねえよ」
相変わらず要領を得ない。本人が剣と「魔法」だなんて言うからには多分過去の英雄のはず。
もしコイツが「魔法」と「魔術」を履き違えているようなヤツだったら後で一発殴っておこう。
「もし俺のことについて知りたかったら俺に懇切丁寧に頼み込んで聞くしか手段はない。先にそう言っておくぜ」
「なーんかあんた腹立つわねえ。いいわ、名前だけ教えなさい。後は自分で調べるから」
「おいおい、いいのか?それはお勧めしないぜ」
「どーせアンタどマイナーな英雄だったかヘタレな英雄だったんでしょ?まったく、セイバーを呼ぶつもりがこんな出来損ないのアーチャーを呼んでしまうなんて、どんだけ聖杯が遠のいたのかしら?」
「聞き捨てならねえな。お前、俺を呼んだこと、誇っていいぞ。俺を呼んだからにはお前は立派なメイ……魔術師になれる。」
 何を言い直したのか。ところでその言い方だと魔法と魔術の区別はつくらしい。

「前のご主人様は最初無能だって言われてたが、結局伝説になった」
「え?」
「ああそうだ。俺の名前だが―――」

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