執筆者 Ice.D
視点…アールガン
ヨウガン山に到着した一同は、早速修行を始めることにした。
孤独を好むラエクルとナスは、単独修行をしたいと言い出したので、近くの岩を壊したりすることにしたようだ。
「皆でやればいいのに…」そんな考えを持ちながらも、アールガンは、ライラとバトル修行をすることにしたようだ。
その他も各自組んだようで、四翼の「では各自修行開始ッ!」の声で修行が始まった。
アールガンも早速ライラとバトルすることにした。
「ゆけっ、ブイゼル!」「いけっ、ブーバー!」
両者はポケモンをそれぞれ繰り出した。タイプ的に言えばブーバーは不利なのは分かっている。しかし鍛えるためだ。
「ライラ、先制でいいよ」
「では行くぜ…アクアジェット!!」
「受け止めろ!」
ブイゼルのアクアジェットは、ブーバーに止められてしまった。
「ブーバー、火の粉!」
ブイゼルは攻撃を食らってしまった。しかし、効果は今ひとつなので、難なく持ちこたえた。
「なかなかやるね、アールガン…ならば、水鉄砲!」
「そっちこそ…炎の渦!」
両者の攻撃は真ん中でぶつかり合い、爆発し吹き飛ばした。
両者のポケモンは…
まだ立っていた。
「…楽しいな!!ブイゼル、アクアジェット!」
アールガンは、ブーバーが体力が残り少ない事を知っていた。此処で、最後の賭けに出た。
「かわして炎の渦!!」
ブイゼルのアクアジェットをうまくかわし、ブーバーは炎の渦を繰り出した。
素早いブイゼルも、これはかわしきれず、巻き込まれてしまった。
「決まった!」
ブイゼルは、渦の中を何とか抜け出した。
しかし、ライラが水鉄砲の指示を出す前に倒れてしまった。
「…!」
「ライラ、いいバトルをありがとう。少し休もう」
「こちらこそ。そうだな」
両者はポケモンをモンスターボールに戻し、休憩をすることにした。
近くのベンチに向かうと、氷天と四翼が座っていた。
「もう修行は終わったのか?」
ライラが問う。
「ああ。四翼は強い。参った」
氷天と、四翼はそれぞれポリゴンZとサーナイトを繰り出したのだが、ポリゴンZとサーナイトのサイコキネシスがぶつかりあってもの凄い爆発が起きて、結局引き分けになったそうだ。
「そういえばラエクルとかはどうしたんだろうね?」
「様子見に行くか」
最終更新:2008年02月19日 16:34