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短編15


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天国はVIPが何故あんな可愛い女の子二人と遊べるのかが気に食わない
別にVIPがかっこいいわけじゃないし、そりゃキモイわけじゃないがモテる顔じゃない
なのになんでVIPの隣にラウンジとかクラウンとか・・・この前は音ゲーも居た
兄がこんなに女の子と仲良くしているのは見たことが無い
いつも家では女なんて存在しなくていいとか言ってたくせに!!
「なんで俺がクラウンの子守なんだよ・・・暑苦しい」
「む・・・私はそんな子供じゃないし!」
「ちょっと出かけなきゃいけなくて、VIPなら安心だと思って」
「なんでだよ」
VIPはクラウンが拗ねているのを見て溜息をつく
家に連れてかえるっていっても、家は男3人が暮らすむさくるしい場所だ
そんなところに連れて帰るのも気が引けるし、かといって置いて帰るわけにもいかない
「あーもう・・・わーかった」
「うっしゃぁ」
「お土産買ってくるから」
苦笑いをして電車に乗るために走っていったラウンジをクラウンは手を振って見送っている

明日までの辛抱だ・・・そう思いながらVIPは溜息をついた
・・・まぁいっか・・・
「ほら、帰るぞ」
「はぁい!」
嬉しそうに付いてくるクラウンにVIPはまた溜息をついて歩いていく
「溜息をつくと幸せが逃げるんだよ」
「はぁ~・・・はぁ~・・・」
「ほらほら!いっぱい逃げてる」
手をVIPの目の前でパタパタさせて笑うクラウンにVIPは顔を顰めた
妹萌えとか言ってるけど、こんなのしつこくていらねぇ・・・
「怒った?」
「別に~・・・男ばっかだぞ?家」
「いいよいいよw面白そうだし」
お姉ちゃんに頼み込んだんだからね!っとクラウンは嬉しそうに言う
ラウンジに言う前に本人に言えよと・・・VIPは思った

家にクラウンを連れて帰るとN速は驚きすぎて鼻血を出して貧血で病院に運ばれてしまった
・・・家に来た瞬間からドン引きしているクラウンにVIPは引き攣った顔をして言った
「・・・いや、さっきのはホント・・・アホだと」
「あ・・・あはは・・・」
乾いたような笑いを零すクラウンは俯いてなにやら後悔しているように見える
今からでも音ゲーの家とかに連れて行ったほうが良いんじゃないかと思えるが、ここに泊まるらしい
そうしたいならそれでいいが・・・
「お兄ちゃんご飯だよ、それからクラウンさんも」
「今日のご飯はなんだろなぁ」
「ハンバーグ」
やはり他人が居る所為なのか天国はかなり余所余所しい雰囲気を漂わせている
さっきから何回も彼女とかそういう間柄ではないと話しているのだが
「わぁ!美味しそう!!」
「天国の飯うまいからwwwwwラウンジ並wwwww」
VIPの言葉を聴いて天国は少しだけ嬉しそうな顔をする

「VIPお兄ちゃんは料理できないの?」
クラウンの言葉に天国はまたムッとした顔になった
「いやいや、できねぇwwwwラーメンならできるぞww湯を入れたら3分でwww」
「それは料理じゃないしぃ」
「・・・ごちそうさま」
天国は無言で食べ終えるとさっさと自分の部屋へ帰ってしまった
その天国の反応にクラウンは唖然としているようだ
「私・・・やっぱり悪かったのかなぁ・・・」
今回のことでかなり凹んだらしい・・・クラウンは今にも泣きそうな顔をしていた
これほどお泊りで歓迎されないのも珍しいかもしれないな・・・
VIPは頭を掻きながら自分のハンバーグをクラウンの皿に乗っけてやった
「お客さんだからな、特別待遇だろw」
苦笑いをしながらいうVIPにクラウンは目を潤ませながらハンバーグを少しだけ食べる
「美味しい・・・」
「だろ?天国のハンバーグはうまいんだよねぇ~」
そう言いながら納豆を食べているVIPにクラウンは泣きそうになりながら感謝していた

「お風呂あがったよ~」
パジャマ姿で部屋に入ってきたクラウンにVIPはほいほいと適当な返事をしながら布団から出てきた
眠そうな顔をしながら服を持っていくVIPを見送ってクラウンは自分の髪を拭きながらテレビを見る
VIPの部屋はゲームソフトやらバットやガス銃が無造作に転がっていて、綺麗とはいえる状態じゃない
だけれども、VIPは一番綺麗そうな布団を敷きなおしてくれた
その綺麗そうな布団に転がるとVIPなりに頑張ったのか少し消臭剤の匂いがした
だけど別に嫌なにおいじゃない・・・
一方VIPは服を脱ぎながら洗濯物の中に目をやった
女物の服とブラジャーが少し見えた
VIPは少しドキドキしながら洗濯物を持ち上げると・・・あった・・・・・・ピンク色の子供っぽいパンツがそこにあった・・・
少し迷ったが、服に包むようにクラウンの洗濯物を持つと二階の部屋に向かう
「おい!おまえなぁ・・・洗濯物は持って帰れよ」
「あっ!ごめん!あははw忘れてたw」
そういいながら鞄の中にしまうクラウンにVIPは苦笑いをしながら風呂場へと戻った
部屋に残されたクラウンは洗濯物を見て顔を真っ赤にした
「あっー・・・もっと大人っぽいの履いてきたらよかった・・・」