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短編30」(2006/05/24 (水) 21:08:14) の最新版変更点

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本当に静かな夜だ 虫の声、木が弱い風に吹かれて少しだけ軋んだ音をだしている 近くの川はコンクリートでまだ固められていなくて、雨が降ったときのような音を出していた 扇風機を付けずにVIPは外をぼんやりと眺める 空には雲が3つほど流れているのが見えて、蚊取り線香の煙がぼんやり空をぼやかしてた 夏休み・・・そう考える暇もないくらいバタバタと忙しい毎日だ 夏休みの宿題だって、ラウンジに見てもらわないと全然終わってない だけど、わざわざこの暑い夜に宿題なんてする気にはなれなかった セミの声が自分の眠気を誘っているかのような気分だ・・・ 座布団を枕にするとVIPはごろんと横になった 畳の触り心地が気持ちよくてVIPは溜息を付きながら目を閉じる 「・・・ねむ・・・」 しばらくこうしてごろごろしていよう、きっと天国が起こしてくれて、そしたら風呂に入ろう 風呂に入ってゆっくりしたらまたここでのんびりして・・・それで・・・寝ようかな・・・ まぶたが重たい・・・ちょっと寝よう・・・ 静かな夜だった 虫の声が近くでずっと囁いているように鳴いていた

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