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パーソナルコンストラクト理論において、個人のコンストラクトシステムを計測するために、kelly(ケリー)が開発した手法。 「人のコンストラクトシステムを知りたければ本人に聞けばよい」というもので,エレメントと呼ばれる刺激を3つずつ提示し,比較させ,類似点あるいは対照点を自由に回答してもらうことにより,被験者のコンストラクトを被験者自身の言葉で抽出しようというものである。 レパートリーグリッド法は、階層性把握まで進むが、被験者に負担の高い煩雑な方法であったため、より簡単な方法としてインタビューによって明らかにしようと開発されたのがラダリング法である。なお、レパートリーグリッド法に着想を得た1対比較法とラダリングを組み合わせた手法に評価グリッド法がある。 **実験方法の例 6 枚のカード(A~F)を使用した実験例を以下の手順で示す. (1) 実験者が6 枚のカードから3枚を提示する. (2) 被験者に提示した3枚のカードを2枚と1枚に分けてもらい,2枚の共通点 を述べてもらう.それを共通語とみなす. (3) 残りの1枚に手順2で述べた共通点に対し,対照語を設定する. (4) 被験者に提示したカード以外の3枚のカードを,手順2,3で述べた共通語と対照語に基づいて分けてもらう. (5) 手順2,3で得られた語句のうち,被験者が掃除機を購入する際,購入したいと思わせる語句はどちらかを聞く. 以上を1試行とし,試行を20回行った(6枚から3枚ずつ提示するすべての組み合わせが20回あるので,そのすべての組み合わせについて実験を行う). 調査を実施する際,組み合わせが重なったり抜け落ちたりしないよう、事前に以下のような記入表を作成する。 | |A |B |C |D |E |F |チェック|共通 |⇔|チェック |対象語| |1|+○|-○|+○|+ |- |- | |大きい|⇔|!|小さい| |2|  |  |  |○ |○ |○ | |   |⇔| |   | |3|○ |○ |  |○ |  |  | |   |⇔| |   | 記入方法を下記に説明する。 1) 一番左の行が試行回数である.A~Fはカード名であり,試行ごとに提示ずる3枚のカードは○で示した3枚である. 2) 被験者が提示したカードを2組に分けた方を+(プラス),1枚の方を-(マイナス)として記入する.そして,2組に分けた方の共通語と1枚の対照語を記入する. 図3-2の例で言うと,共通語が「大きい」対象語が「小さい」である. 3) 残りのカードも,共通語の方に分けたなら+,対照語の方に分けたなら-を記入する. 4) 共通語と対照語でどちらが好きかを聞きチェックを入れる.
**レパートリーグリッド法 パーソナルコンストラクト理論において、個人のコンストラクトシステムを計測するために、kelly(ケリー)が開発した手法。 「人のコンストラクトシステムを知りたければ本人に聞けばよい」というもので,エレメントと呼ばれる刺激を3つずつ提示し,比較させ,類似点あるいは対照点を自由に回答してもらうことにより,被験者のコンストラクトを被験者自身の言葉で抽出しようというものである。 レパートリーグリッド法は、階層性把握まで進むが、被験者に負担の高い煩雑な方法であったため、より簡単な方法としてインタビューによって明らかにしようと開発されたのがラダリング法である。なお、レパートリーグリッド法に着想を得た1対比較法とラダリングを組み合わせた手法に評価グリッド法がある。 **実験方法の例 6 枚のカード(A~F)を使用した実験例を以下の手順で示す. (1) 実験者が6 枚のカードから3枚を提示する. (2) 被験者に提示した3枚のカードを2枚と1枚に分けてもらい,2枚の共通点 を述べてもらう.それを共通語とみなす. (3) 残りの1枚に手順2で述べた共通点に対し,対照語を設定する. (4) 被験者に提示したカード以外の3枚のカードを,手順2,3で述べた共通語と対照語に基づいて分けてもらう. (5) 手順2,3で得られた語句のうち,被験者が掃除機を購入する際,購入したいと思わせる語句はどちらかを聞く. 以上を1試行とし,試行を20回行った(6枚から3枚ずつ提示するすべての組み合わせが20回あるので,そのすべての組み合わせについて実験を行う). 調査を実施する際,組み合わせが重なったり抜け落ちたりしないよう、事前に以下のような記入表を作成する。 | |A |B |C |D |E |F |チェック|共通 |⇔|チェック |対象語| |1|+○|-○|+○|+ |- |- | |大きい|⇔|!|小さい| |2|  |  |  |○ |○ |○ | |   |⇔| |   | |3|○ |○ |  |○ |  |  | |   |⇔| |   | 記入方法を下記に説明する。 1) 一番左の行が試行回数である.A~Fはカード名であり,試行ごとに提示ずる3枚のカードは○で示した3枚である. 2) 被験者が提示したカードを2組に分けた方を+(プラス),1枚の方を-(マイナス)として記入する.そして,2組に分けた方の共通語と1枚の対照語を記入する. 図3-2の例で言うと,共通語が「大きい」対象語が「小さい」である. 3) 残りのカードも,共通語の方に分けたなら+,対照語の方に分けたなら-を記入する. 4) 共通語と対照語でどちらが好きかを聞きチェックを入れる.

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