Travel on the way

Travel on the way
ソードワールドショート・ショート
 
presented by YenSid
 
始めましての方は始めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、YenSidです。ここまで読まれて来た方は、TRPG・GM・PL・PC・リプレイなどの基礎用語は学んできていると思うので、その辺の説明はかっ飛ばしていきたいと思います。
 さて、今回のリプレイは『ソードワールド』というルールブックを使用しております。これは1般的(?)な中世ファンタジー物で、中世のような世界で剣と魔法が交差し、世界を創った神や多種多様なモンスターが存在する大地の中で渡り歩く『冒険者』(=何でも屋)となって冒険をしていくというものです。ロード・オブ・ザ・リングとかその辺の話を知っていると分かりやすいと思います。
 題名に銘打っている通り、このリプレイはショート・ショートを目指してシナリオを作っています。ショート・ショートというのは小説の長さを表すジャンルで、短編よりも短いまさにショートなお話ということです。1般的なシナリオだと短くても3時間、長ければ5,6時間はかかる中で今回の目標プレイ時間はキャラクター作成を含めて2時間。プレイヤーの人数も、通常4,5人のところを2人となっています。手軽く読めるリプレイとしての今回の試み、果たして上手くいったかどうか…。皆さんに最後まで面白く読んでいただければ幸いです。
 
GM:ではキャラ紹介から
光の翼:ルイス・フロル、男です。女装してます
GM:はっ?
光の翼:もともと本ばかり読んでいて、運動とかしない性格だったんだ。で、ある乱暴な姉がいまして、人形みたいだって無理やり着せ替えられてしまったんだ(笑)
GM:いや、普通の格好にするよう努力すれば…
光の翼:姉の力には逆らえなかったんだ(笑)
 
PC1 ルイス・フロル 男(?)、18歳、人間
セージ1Lv、プリースト2Lv、レンジャー1Lv
 セージは学者、プリーストは神官、レンジャーは弓使いでこれらは冒険者技能と呼ばれ、その冒険者が持っている冒険に必要な力を表しています。プリーストの信仰神はチャ・ザ、商人の神様です。女装キャラクターというか聞いている限りどう見ても女。そのまま性別が女に代わってもまったく問題ありません。彼(彼女)の半分は天然でできています。「やーい、女装のルイスっ」とよくからかわれるらしいが、お姉さんがテレポートで飛んできて女装の魔の手からは逃げられないらしい。ちなみにテレポートというのはとても高レベルの魔法です。お姉さん何者…。
 
GM:じゃあ次
石油王子:被害妄想の…
光の翼:待て!なんだそのマヨキンみたいな名前は!
石油王子:通り名なんで(笑)被害妄想の…、見ろ、ここにちょうどよく名前にできそうな罰ゲームで書かれた文字が!
GM:や、やめろーっ!
 
彼の右と左、両方の手の甲にマジックで書かれた文字は…、『ニク』『チキン』
 
石油王子:被害妄想のニクチ・キーンで(笑)
GM&光の翼:(泣)
石油王子:えーとですね、ハーフエルフなんですが、生まれが商人
GM:おお
石油王子:で、昔馬車に乗って旅をしていたんですね…
 
PC2 “被害妄想の”ニクチ・キーン 男、22歳、ハーフエルフ
セージ1Lv、シャーマン2Lv、レンジャー1Lv
 シャーマンは精霊を呼び出して魔法を使う人です。ハーフエルフというのは、とても長生きで耳がとがっていて美形ぞろいで森に住んでいるエルフと、普通の人間の合いの子です。旅の途中で盗賊団に襲われ、逃げ延びたところをレンジャー部隊に拾われ、ふらふらしていたら自分がシャーマンの力を持っていることに気づいたらしい。盗賊団に襲われた後もたびたび詐欺にあい、いつしか被害妄想に…。ちなみにマヨキンとはダンジョンを主軸にしたルールブック『迷宮キングダム』のことで、いろいろとランダム性が強いこととシステムの完成度で有名。
 
GM:では、シナリオを始めます……
 
 
*******
 
 
GM:君たちはパーティーで、2人で旅をしています。で、広い草原を通る街道に沿って歩いています。そうすると、向かう先に宿屋が見えてきます
ニクチ:宿屋?
GM:街道の横に建っていてなかなかに大きい。その宿屋の前だけレンガで舗装されていて周りに他の建物とかはありません。ちなみに君たちは前の町を出発して3日目ぐらい
ニクチ:「ときにルイスさん」
ルイス:「はい、なんでしょう?」
ニクチ:「おなか減りましたね」(笑)
ルイス:「まあ、そんなこと…、はしたない…」
一同:(笑)
GM:もっとオブラートに包んで言わないと(笑)
ニクチ:「ときに…、血糖値が下がってきましたね」
一同:爆笑)
ルイス:「はしたない…」
ニクチ:まだだめなのかー!
GM:で、宿屋に近づいていくんだけど、間近で見てもおっきい宿屋だね。周りに建物がないから敷地を使い放題。庭(?)みたいなところもあって馬屋とかもある
ニクチ:「まあ入りましょう」
GM:宿屋の扉を開けようとするんだよね?
ニクチ:はい、…?
GM:(ニヤリ)ではここで、レンジャーは『危険感知』!
フロル&ニクチ:『危険感知』!?
 
レンジャーは屋外の探索能力に長けていますが、『危険感知』もその能力のひとつ。自分たちの身に降りかかる危険をあらかじめ察知することができるのですが、なぜか宿屋の扉で。
 
ニクチ:14
ルイス:うっ、負けた11
GM:じゃあ、ニクチはなんだか扉を開けてはいけないような気がした!(笑)
ニクチ:「…やめませんか?」
ルイス:「では『ウインドボイス』を使いましょう」中の物音を探ります
 
『ウインドボイス』は風の精霊を使ったシャーマンの精霊魔法。風の通り道にある音を聞くことができます。ちなみに今回は手元にルールブックがなかった(!?)ので、よっぽどのことがない限り魔法は精神力(魔法を使うのに消費する力)を計算しないでやっています。
 
ルイス:成功
GM:では、宿屋の1階では足音がするね。結構重い感じの。で、食器か何かを磨くきゅっきゅっていう音とか、食器をしまう音とかが聞こえる
ルイス:いちま~い、に~まい、さんま~い、よんま~い、いちまいたりな~い(笑)
GM:ちゃうわ!で、足音はその1人分しか聞こえないね。1階には他に人はいないようだ
ルイス:「なんにもないですよ!」がちゃっ
GM:がしゃーん!!!!
ルイス:「きゃーっ」(笑)
ニクチ:ぐはっ
GM:扉を開けると、目の前に割れた壺が転がっている。
フロル&ニクチ:(沈黙)
ルイス:…そういうことGM!(笑)
GM:カウンターがあって、かなりがっちりした体型の筋骨隆々としたとしたマスターがいるんだけど
ニクチ:ファイター(泣)
GM:だけど!、マスターは皿拭きをしつつ特に何も反応しなくてカウンターの後ろの扉から女の人が飛び出してきて、「ちょっと何やってるの!」と奥さん登場(笑)
フロル&ニクチ:「おじゃましましたー!!!」
GM:するとマスターが顔を上げて、(低い声で)「待て」
フロル&ニクチ:ぴたっ(笑)
GM/奥さん:(笑顔で)「何をしているのかな?」
ルイス:「いえなにも!」
ニクチ:「いや、その、落っこちてまいりまして…」
GM/奥さん:「…、ちょっと署までご同行願おうかな?」(笑)
一同:爆笑)
GM:奥さんは君たちを捕まえてカウンターのほうへ引っ張っていく
ルイス:ここで『ラック』で避ける!
GM:かけてないでしょ
 
『ラック』はプリーストの神聖魔法のひとつで、あらかじめかけておくと1日のうちに1回だけ判定を成功させることができます。あらかじめかけてたらですけど。
 
GM/奥さん:「君たち、あの壺がどんなものか知ってる?これはかの有名なアール・ノアール遺跡から発掘された超超貴重な品で、時価総額3〇〇〇〇〇〇〇〇ガメル!!」
 
ガメルはソードワールドの世界、アレクラストで使われている金貨のことで、1ガメル100円です。(笑)
 
ルイス:(笑顔で)「はっきり言わせてもらってよろしいでしょうか?」
GM/奥さん:(こちらも笑顔で)「なに?」
ルイス:「あんなところに置かないでください」
GM:『ロック』入り口の扉!『ロック』窓!『ロック』カウンターの後ろの扉!
 
『ロック』というのは古代に使われていた魔法を使うソーサラーの古代語魔法のひとつで、鍵を掛ける呪文です。(笑)
 
GM:ではここで『知力』判定
 
『知力』というのはキャラクターの能力値のひとつで、頭のよさとか物事に気づける知覚のよさとかを表します。
 
ルイス:10
GM:マスターは下を向いて皿を拭いているんだけど、なんかあえてこっちを見ない感じ
ルイス:見なくても倒せる、まさか皿を投げて(笑)
一同:爆笑
ルイス:ペナルティーがかかっても余裕ということかっ(笑)
GM:では、これで奥さんは最低ソーサラーが1Lvあることが分かったな?さーていったい何レベルまであるか(笑)
ニクチ:うわー!
GM/奥さん:「弁償してくれる?」
ルイス:「あのー、あなたは『ファイアボール』が使えますか?」()
GM:窓から見える遠くのほうの森が1部焼け焦げてたり(笑)
ニクチ:「あなたは『アシッドクラウド』が使えますか?」(笑)
GM:草原の1部の草が円形脱毛症のように枯れてたり(笑)
ルイス:これは聞くしかない!「あなたは『メテオストライク』が使えますか!」()
 
ちなみにどれも古代語魔法です。『メテオストライク』は隕石を降らせる魔法でソーサラーの最強呪文です。
 
GM:さすがにその痕跡はないな(笑)
ニクチ:最低6Lvある…
GM:では奥さんはどこからともなくそろばんを取り出してぱちぱちやりだす
ニクチ:『アポート』だ…
ルイス:日常的に魔法を使うなんて…
 
『アポート』もソーサラーの呪文で物体を手元に呼び寄せる呪文です。
 
GM/奥さん:「じゃあ、とりあえず1週間!」
ニクチ:それはあれですか、1週間ここで働けと!?
GM/マスター:「あきらめるんだな」
ルイス:じゃあちょっとがさごそと(小声で)「1週間ですむんだったらむしろ…」(笑)
ニクチ:「俺たちしがない冒険者だし…」
ルイス:「逃げるよりよっぽどいいんではないでしょうか…」
ニクチ:「しかし1週間ですむということはよほど過酷な…」
ルイス:「えーっと、質問です!」
GM/奥さん:「なに?」
ルイス:「食事は付きますか?」
GM:じゃあ奥さんはマスターを見て、マスターがうなずいて「付くらしいわよ?」
ニクチ:よくわかるな!?
ルイス:さすが奥さん(笑)
GM/マスター:「働き振りによっては給金も出そう」
ルイス:「えーと…、弁償するのに給金が出るんですか?」
GM/マスター:「…、そういうときもある」
ニクチ:「やっぱり怪しいんじゃ…」
ルイス:「逃げたほうが…」
GM:ここで『危険感知』
ルイス:クリティカル!
GM:すでに宿屋は大量の何かによって包囲されている
フロル&ニクチ:うわー!!!
GM/奥さん:「じゃあ、さっそく働いてもらおうかしら?」
ルイス:あれ?俺筋力1、生命力1、精神力1…、役に立たねー!(笑)
こうしてその日1日中、たっぷり働きましたとさ(笑)
 
 
*******
 
 
GM:では、現代時間で夜の11時ぐらい。昼ごろからご飯休憩はあったものの…、死亡(笑)ぐらいの勢いできみたちは疲れている。まあ結局今日は誰も来なかったんだけど
ルイス:来ないのか!
GM:こないのになんでこんなに仕事があったんだろう…。まあ、最後の机を拭き終わったところで「はいお疲れさまー!」
ルイス:「も、もうダメです…」
GM:で、君たちが疲労困憊しているところへ、カランカランと鐘の音がなって入り口の扉が開く
ルイス:営業スマイルで(笑)「いらっしゃいませー」
GM:入ってきた人はかなりリッチな感じの服装をした男の人で、開いた扉の奥に見える馬には大量の商品が積んである。「すいませんが、この宿屋はお暇になるというか閉店する時間はいつぐらいでしょうか?」
ルイス:暇になる時間てあるのか?
ニクチ:チャンス!これに乗じて逃げ出せるかも!
GM/奥さん:ちらっとマスターの方を見てから「まあ、決まった閉店時間があるわけじゃないけど、明日は夜の10時ぐらいに閉店かな」
GM/リッチマン:「あっ、わかりました」と、にこやかな笑みで宿屋から出て行く
ニクチ:なんだったんだろう…
GM/奥さん:では奥さんが「今日はもう上がっていいわよ。明日は3時起きね」
フロル&ニクチ:「はいっ?」
ニクチ:今11時って言いませんでした…?
ルイス:私見た目は女の子ですよ!
GM/マスター:「…、可愛い子には旅をさせろというだろう」
ルイス:「関係ありませんっ!?」
ニクチ:「労働基準法の適用を提案しますっ」(笑)
GM/奥さん:「何を言っているの?あなたたちは私の所有物よ?」(笑)
フロル&ニクチ:うあー!!
ルイス:じゃ、じゃあ奥さんに「あっ、すいませんが化粧品を貸していただけませんか?」
GM/奥さん:「いいわよ」とカウンターの奥の扉に入っていく。と、また鐘が鳴って扉が開く。今度はマッチョで鎧を着込んだ男
ルイス:「いらっしゃいませー」
GM:ここでセージの『宝物判定』
 
セージは学者さんですので、さまざまな知識を持っています。ですから、宝物を知っているかとかどれぐらいの価値があるかとかも分かります。
 
ルイス:15!
ニクチ:13
GM:では、マッチョな人が着ている鎧なんだけど、これ『ミスリル』じゃね?
ニクチ:『ミスリル』!?
 
『ミスリル』というのは相当高価な金属で、いろいろと強いです。
 
GM:で、おっきな袋を肩から担いでいる。「すいませんが、この宿屋が暇になるというか閉店するのは何時ですかね?」
ニクチ:「?、明日は10時ですけど…」
GM/マスター:「明日は11時に閉店だ」といって、マッチョな人は「分かりました、ありがとうございます」と去っていく
ルイス:11時?
ニクチ:やべえ、まじ星新一でありそうなストーリーだ(笑)
 
ショート・ショートといえば、星新一ですよね?
 
GM:マスターはそのまま皿を拭き続ける
ルイス:「あのうマスター、それ、そろそろ顔が写るようになってきているのでは…」
GM:マスターが皿を君たちのほうに向けて、くるっ、ぴかーん!
フロル&ニクチ:うわー!!
ルイス:ご、後光が差したー!
ニクチ:もはや皿拭きマスターだ!
GM:ではそれぐらいで奥さんが戻ってきて、「はい、化粧品」
ルイス:「ありがとうございます!」なんか男として間違ってる気がする…
GM:で、奥さんはマスターに何かあったか聞いてる
ニクチ:「じゃあそろそろ寝ましょうか…」
GM:カランカラーン!
ニクチ:またかっ
ルイス:「いらっしゃいませー」
GM:今度はすごいゆったりとしたローブを着た男の人が入ってきた。ここで『宝物判定』
ニクチ:14
GM:あれはちまたで話題のポケットがいっぱいあって何でも物が入るという魔法のローブ!
ニクチ:あぐあー
GM/ローブマン:「すいませんが少しお時間よろしいですか?」
ルイス:ここまでくればさすがに分かるわ…
GM/ローブマン:「ここの宿屋がお暇になる、もしくは閉店するのは何時ぐらいになるでしょうか?」
GM/奥さん:「明日の12時ね」と答えて、ローブの男は礼を言って立ち去る。で、君たちにむかって「どう思う?」
ニクチ:「立派な方たちですね」
ルイス:「はいー」
GM/奥さん:「うーん、まあいいわ。君たちももう寝なさい」
ルイス:「あの、わたし、がんばります!」
GM:マスターはぐっと親指を突き出す(笑)
 
 
*******
 
 
GM:では次の日。君たちが起きると、もうお日様は昇っていた
ニクチ:「寝坊した!?」
ルイス:「朝のお化粧をっ」
ニクチ:それをわき目にぱぱぱっと下に降りていく!
GM:するとマスターがカウンターにいて、「…、朝飯でも食うか?」
ルイス:マスター、いい人だ…
GM:テーブルの上にすでに朝食が用意してあって、奥さんが「はろー!」
ルイス:5分ぐらい遅れてから「す、すいませんっ」
GM/奥さん:「まあ、朝ごはん食べて食べて。あなたたちに話したいことがあって…」
ルイス:最後の一段でこけます!
GM/マスター:「…、可愛い子には旅をさせろとはよくいったものだな」
ニクチ:助け起こします(笑)
GM:では朝食タイムなんだが…、君たちと同じ机に座っている奥さんがちらっと「私、気になるのよね…」
ルイス:「何がですか?」
GM/奥さん:「昨日の3人のことなんだけど、やっぱり何だかよく分からないのは嫌なのよね」
ニクチ:「把握してたんじゃないんですか…」
GM/奥さん:「君たちさあ、あの人たちが何しに来たのか少し考えてみてくれない?それが面白かったら…、チャラにしてあげるわ」
ニクチ:……、えっ、なんだそりゃー!!
GM:マスターは特に何も反応せずに皿を拭いている。
ルイス:「面白くといわれても…」
GM:じゃあここで『知力』判定
ニクチ:10
ルイス:8…
GM:じゃあ、なんだかマスターの顔には諦めの色が濃い…
一同:(笑)
GM/奥さん:「まああの人たち今日の夜には来るからさあ、期限は今日の夕食までってことで!」
ニクチ:暇を持て余している…
GM/奥さん:「面白い解答を期待しているよ!じゃあ、いってらっしゃい」
ルイス:「へっ?どこに…」
GM/奥さん:「いや、ほら聞き込みとかいるんじゃない?」
ルイス:「でもここら辺に人家はないんじゃ…」
GM/奥さん:「うーん、ちょっと外に出てごらん?」
ニクチ:?、出てみますけど
GM:君たちが向かおうとしていた街道の方向にテントがひとつ、扉を開けて真正面にひとつ、ぐるっとまわって反対側にもうひとつ
ルイス:「えっ?」
GM/奥さん:「すごく面白いお話を期待しているよ?」
ニクチ:この状況自体がすごく面白いよ(笑)
GM/マスター:で、マスターがカウンターから出てきて君たちに近づいてくる。少し小声で「あいつもこんな辺鄙なところに住んでいるから、暇でしょうがないんだ。報酬も考えておくから、あいつを楽しませてやってくれ…」
GM/奥さん:「あとはまかせたよー!」
ニクチ:「はいっ…」
 
ここから先はフリータイム。あの3人は何をしにこんなところへ来たのか、その解答を面白くして奥さんを楽しませることができれば目標達成です。でっちあげも可能ですが、2人はとりあえず聞き込みを開始することに。
 ちなみに僕のシナリオは伏線型を自負しておりますので、あの3人が何をしにきたのかのまじめな解答はちゃんとあります。すでに出てきた伏線もあればこれから出てくるものもありますので、みなさんも考えてみてはいかがでしょう。(笑)
 
 
*******
 
 
GM:ではテントの位置なんだけど、街道に向かうほうを北として東、西ってことで
ルイス:GM、昨日はどっち向きで寝ました?
GM:北枕ってことね。枕は北向きじゃなかったよ
ニクチ:でも風水的にはいいみたいですよ
GM:それは僕も聞いたことがある
ルイス:ここフォーセリアだけどな…
GM:もう労働基準法とかわけの分からない単語がいっぱい出てきてるけどな(笑)
ニクチ:本当だ()
GM:まあ行こうか。北のテントは一見普通のテントなんだけど、なぜか、見ているだけでどことなく気品を感じさせる(笑)
フロル&ニクチ:うわー!(笑)
ルイス:どんなテントだ!
GM:オーラが違う()あと馬が止まってるね。どういうふうに入る?
ルイス:「あ、あのーすいません」
GM/北の人:では中から出てきて「あっ、これはどうもどうも」、ここで『知力』判定
ルイス:ころころ
ニクチ:あっ同じだ
ルイス:せーのっ
フロル&ニクチ:7!
GM:じゃあ分からない。(にこやかに)「どうされました?」
ルイス:「お、奥様からお飲み物をお渡しするようにと頼まれまして…」と、どこからともなくお盆に飲み物!
GM:(笑)「これはこれは、ありがとうございます」
ルイス:さあ、世間話をするんだ
ニクチ:「えーと、この間鉱山が発掘されたということですけど」()
GM/北の商人:「そうなんですよ。うちではあのような商品は扱っていなくてですね」
ニクチ:「どのような物を扱っているんですか?」
GM:「基本的に私は町の商店との取引を行っているんですが、扱っているのはさまざまな町で日常的に使われるような物ですね。あまり高価なものは扱っていないんです」
ニクチ:どうしようかな()
ルイス:素直に言ってみたら?
ニクチ:(笑)「どうしてここに来たんですか?」
GM:「あっはっはっは」と、ちょっと『知力』判定してみ。商人の笑いを見破れるかな!?
ルイス:10
ニクチ:
GM:分からないね。「はっはっはっは」
ルイス:「あのう、ここの街道はよく通られるんですか?」
GM:あっ、それどうしよう。うかつにしゃべれないな…
ルイス:あっ、これまじめなシナリオだったんだ(笑)
 
PLたちには初めに『君たちのギャグセンスによって面白くなるかどうかが決まる』と言ってあったのですが、もちろんちゃんとしたシナリオですよ。(笑)
 
GM:「まあ、よく通るというわけではないですが、この先の町に行くときは通りますね」
ルイス:えーと、商人だよな?
GM:そうだよ
ルイス:外見若い男だよな。「あっそうだ、すいませんアクセサリーとか見せていただけませんか?」
GM:「すいません、そういった貴金属は扱っていないんです」ふっ、商人がただで物をあげると思うなよ!
ルイス:くっ、狙ったのに
 
お前男だろ。
 
ルイス:「では化粧品などは…」
GM:「すいません、やはり化粧品も領主の方たちなどが使うものですので扱っていないんです」じゃああの奥さんなんだったんだ(笑)
ルイス:ていうか普段使ってる俺は何なんだ(笑)きっとなけなしのお金を使ってるんだよな…
ニクチ:「一般的な品物というと?」
GM:「そうですね、衣類から食料品と日常的に使うものならあまり種類を問わず扱っていますね」
ニクチ:適当に奪って逃げれば…
GM:もしかしたら、奥さんの目があるかもしれない(笑)
ニクチ:やめよう(笑)
GM:このぐらいか?
ニクチ:なんかここ重要な気がする
ルイス:がんばれニクチ!
ニクチ:よーし、がんばるぞ
ルイス:5,4,3,2,1!
ニクチ:「……、あっ、いろいろとありがとうございました」()
GM:「いえ、こちらこそありがとうございました」と、にこやかに見送ってくれるよ
 
 
*******
 
 
GM:では次はどっちにいく?
ルイス:さっきと同じ方法で行こう(笑)今度は東で
GM:おーけー。東のテントなんだけど、さっきの商人さんのテントに比べれば気品あふれるという感じではないけれど、よく使われていることが分かるね
ルイス:なんというかミスリル鎧のオーラを感じる(笑)「すいませーん」
GM:じゃあテントの入り口が開いて、「あ、宿屋の方たちですか。どうかされました?」ここで『知力』判定!わかるかなあ?
ルイス:ふっ、脳筋のファイターごときに!12!
GM:わからない
フロル&ニクチ:えー!!
GM:宣言しておこう。君たちではクリティカルしないと分からない
ルイス:出目が10だったのに…
 
このルールでは6面体のダイスを2個振って、出た目に自分の能力値を足します。出目が6ゾロの12だとクリティカルとなり判定が絶対成功となります。あと、前にも出てきてますがファイターは戦士を表します。
 
GM:「どうしましたか?」
ルイス:「はいっ、奥様からこれを」飲み物を渡します
GM:「あっ、ありがとうございます」
ニクチ:「あの、あなたはどうしてこちらにいらっしゃったんですか?」
ルイス:あ、もう素直に
GM:「えーとですね、見た目からでは分からないかもしれませんが」っていうと、奥のほうに袋が4つぐらい置いてあってそのうちのひとつをあけてくれる。すると、香辛料の香りが
ニクチ:香辛料?
GM:「この格好では分からないかもしれませんが、俺は商人をやっていまして」
ルイス:見えねえよ!!
GM:「これを見ても分かる通り、香辛料などの取引をしています。香辛料というのは非常に高価なものですので、いつ襲われてもいいようにと装備を固めているんです」
ニクチ:えっ!?
ルイス:ファイターじゃなくて筋トレ!?
GM:実際香辛料はすごく高価だから。香辛料を取引できるようになれば大商人も夢ではない
ルイス:そう、黒胡椒を王様にあげると船をくれるんだ(笑)
 
ドラゴンクエスト・モンスターズのネタだそうですよ。
 
GM:この世界魔法とかあるから現実の世界と違うところもあるけれど、やはり味への探求は尽きないものなんだよ(笑)
 
GM:「実際襲われることも多いので」
ニクチ:「この先の町に用があるんですか?」
GM:「いえ、たしかにこの先に取引先の店はあるんですが…」
ニクチ:これは聞くしかない!「どうしてこの店に?」
GM:商人の微笑みに対抗するか!?
ニクチ:やってやるって!
ルイス:クリティカルっ、クリティカルっ
ニクチ:10…
GM:それならわかってもいいかな。ごまかした笑いなんだけど、ちょっとぎこちない。さっきの人より商人技能が低いね(笑)
ニクチ:そうか!こいつはクリティカルしなくても分かるぞ!
GM:いや、この判定と今までの判定が同じものとは限らないので
ニクチ:あー…
ルイス:残りの魔法使いは腹が黒そうだな(笑)
GM:ではここで、がらがらがっしゃーん!!!ここで、反射的に振り向かないかの判定
ニクチ:何それっ!
GM:ようするに、条件反射に逆らって振り向かずにいられるかという判定。精神力かな
ルイス:
ニクチ:
GM:では振り向いてしまった。
ルイス:振り向いた瞬間こける!(笑)
GM:音が聞こえた方向なんだけど、宿屋のカウンターの後ろは倉庫になっていてそっちの方から聞こえた
ニクチ:「ねえ、商人さん」
GM:振り向くといない
フロル&ニクチ:沈黙)
ルイス:「…、いたーい」
ニクチ:「ぎゃーー!!」(笑)
ルイス:「えーと、何があったんですかキーンさん?」
ニクチ:「・・・・・」
GM:本当にあった世にも奇妙な話みたいな(笑)
ニクチ:凍ってます(笑)
ルイス:「何があったんですかー?」
GM:フロルが見ると、男はいる。
ルイス:あっ、おれが馬鹿やってる間に…
GM:「どうしました?」
ニクチ:「え、えーっと…」
ルイス:つまり人がテレポートで消えたんだな
GM:いや、テントもいっしょに消えてた
ルイス:えっ?
GM:ここで『精神抵抗』
 
『精神抵抗』というのは、普通魔法をかけられたときに行うもので、防御行動です。
 
ニクチ:無理ですよ…
GM:つまり、一瞬消えてたような気がするけど、テントがあって、胡椒があって、男がいる
ルイス:「何かあったんでしょうかー」
GM:「かなり大きな物音が聞こえましたが、大丈夫ですか?」ちなみにさっきの物音は君たちが壺を割った時の音の比ではない
ルイス:まさか、また犠牲者がー!!(笑)
ニクチ:「あっ、すいません、ちょっと見てきます」
GM:「はい」じゃあ宿屋に行くね
 
 
*******
 
 
GM:中に入ると、奥さんが椅子に座っててマスターが手当てしてる
ニクチ:「ど、どうしたんですか?」
ルイス:「どうされました?」
GM:そしてカウンターの扉からは砂煙が舞い上がっている
ニクチ:何ひっくり返したー!!
GM/マスター:「まったく、馬鹿ことを」
GM/奥さん:「いやあ、あはは、君たちもあまり気にしないで。それより面白いこと分かった?」
ルイス:「あっ、まだですう」
GM/奥さん:「まあ、いったん昼食をとって、またそのあと続きをやりなさい。タイムリミットはあと4時間っところね!」では、マスターの手当ても終わって昼食タイム。では午後の部はどうするかな?
ルイス:倉庫っていける?
GM:いけるよ
ルイス:じゃあ倉庫を調べます
GM:はい、じゃあ倉庫なんだけど、木箱に入った荷物とかが派手に崩れたらしくて、ところどころ木箱が割れている。崩れたやつはマスターが積みなおしたようだ。
ルイス:探索していい?
GM:いいよ、シーフね
 
屋外探索はレンジャーですが、屋内探索はシーフです。
 
ルイス:
ニクチ:
GM:まあ不審な点はないね
ニクチ:そうか…
ルイス:ちょっと可能性を考えてみたんだが、幻影系の魔法を奥さんが使ってるってことはないか?
ニクチ:ああっ、だから精神抵抗とか知力判定があったのか
 
幻影系の魔法というのは主にソーサラーが使う魔法で、その名の通り幻影を操作する魔法です。目に見えるのはもちろん、匂いがあったり触れることができるものもあります。いずれにしても、魔法なので対象に抵抗されたら効果がありません。
 
ルイス:まあ、あくまで可能性だが
ニクチ:ともかく、倉庫はこれ以上分からなそうだな
GM:では最後のテントへ
 
 
*******
 
 
GM:最後のテント、西側のテントです。ではテント自体に『宝物判定』
ニクチ:なにっ11
ルイス:12
GM:これはちまたで話題の極小に収納できる魔法のテント!
ニクチ:うわー
GM:魔法のテントっていうとこれぐらいの能力しか思いつかなかった(笑)では「どうもどうも」と。『知力』判定
ニクチ:無理ですよ…
GM:まあね
ルイス:じゃあ「奥様のほうからこれをお届けするようにと」飲み物を。この様子を見て誰も冒険者だとは思うまい(笑)
ニクチ:本当だよ(笑)
ルイス:「で、あなたは…」
ニクチ:「商人なんですよね?」(笑)
GM:(笑)「そうなんですよ、よくご存知ですね。私はマジックアイテムを主に扱っているものでして」いまあれだろ、聞いても同じ答えが返ってくるだろうなあとか思ってるんだろ(笑)
ニクチ:質問を考えてるんですっ!
GM:どうする?
ニクチ:「どうしてここにきたんですかっ」
GM:商人の微笑み!
ルイス:12!
GM:微笑んでるんだけど、なんか黒い(笑)
ルイス:ブラックスマーイル!
ニクチ:「宿屋の奥さんになにかコネとかは…」
GM:ブラックスマーイル
ルイス:「そのポケットには何が入ってるんですかっ」
GM:ブラックスマーイル
ニクチ:よし、今の僕たちって横に並んで立ってますよね?
GM:そうじゃない?
ニクチ:では、男の人に見えないように腕をルイスの後ろに持って言って…、(どんっ)
ルイス:「きゃー」倒れます(笑)
GM:うーん、これは勝負と見た!助け起こすぜ!『精神抵抗』をするんだ
ニクチ:おっ
ルイス:おっ、クリティカル
GM:なにっ!?しまったー!?やっちまった…。それじゃあ男が助け起こそうと手をルイスにかけるんだけど、するっと
ニクチ:抜けたな!
ルイス:でも成功したのは俺だけだから、ニクチには普通に助け起こされたように見えるよ
ニクチ:なにっ
GM:ではここで奥さんの声が、「そろそろ時間よー」(笑)
ニクチ:まあ、十分情報は集まった(笑)「では、おいとまします」
ルイス:「うえーん」
 
 
*******
 
 
ニクチ:じゃあ宿屋に帰るまでの間に
ルイス:ぺらぺらと。「すり抜けたんですよー」
GM:では、宿屋に帰ろうとぐるっと回ると、入り口の扉によっかかってマスターがいる
ニクチ:皿を拭いていない!?
GM:拭いている(笑)
ルイス:そういえばあれだよな、この人は奥さんを面白ろがらせることができたからここにいるんだろうな(笑)
ニクチ:皿拭きマスター(笑)
GM/マスター:「お前たちも、多少は分かってきていることだろう。だが、うかつに半端な真実を言おうとすれば…、どうなるかは分からんぞ」つまり、あの3人が何をしにきたのかっていう問いへのまともな解答があって、そこで面白くできればいいんだけど、同時にもうひとつ裏の解答もあるんだ。で、そっちは少し君たちも分かっているだろうけど、生半可に答えるとやばい。言っただろう、君たちのギャグセンスが問われると(笑)
ニクチ:これはきついっ
 
ここでシンキングタイム。とりあえず、残り少ない時間を使ってさらなる情報を集めようとします。ニクチは北の商人のところへ行って、無理やり物を商人に触れさせようとしたり、逆に物をもらおうとします。商人は明らかに不自然な対応をしますが、奥さんに呼ばれてタイムアップ。ルイスは西の商人のところへ行って、また自らこけるという強硬手段に。(笑)商人は受け止めようとしますが『ラック』を使って精神抵抗に成功し、そのまますりぬけ。こちらもここでタイムアップ。
さて、2人は面白い話を考えることができたのか…。
 
 
*******
 
 
GM/奥さん:では夕食後。「さあ、お話を聞かせてくれる?」
ニクチ:「それはもう」(笑)
GM/奥さん:「どっちが話してくれる?」
ニクチ:いっしょに話して何言ってるか分からないみたいな(笑)
GM:はい5,4,3,2,1!
ニクチ:「えーとですね、あの3人は3人とも商人だったんですよ」
GM/奥さん:「へー、そうだったんだ。それで?」
ニクチ:「まず、1人目の見るからに商人のような人ですが…」今、本当にくだらないギャグしか思いつかない(笑)
GM:期待のまなざしが、君に集中している!!
ニクチ:「考えられる可能性としては…、実は、あの人は脱税をしていたんです。(おもむろに紙に○を書く)で、脱税って悪いことじゃないですか、あの人は普通の商品を扱っているじゃないですか。普通の商品。ノーマル。
NO,マル!!!
ルイス:ぐはっ!!
GM:(爆笑)お前よく考えたなあ。「じゃあ次の人は?」
ニクチ:ルイスにパスして時間を稼ぐ!
ルイス:えっ、俺!?
GM/奥さん:「2人目はどういうことだったの?」
ルイス:「えーとですね…、実は!あの人は幽霊だったんです!ミスリルの鎧は幽霊でも着れるから!で、昔ここで殺されて自分の死体を探しているんです!ほら、草原の草が高くなっているところとかに隠れていてもおかしくありませんよね!!」
GM/奥さん:「……、じゃあ最後の人は?」
ルイス:あっ、すべった…
ニクチ:「そう、最後の1人は、実は魔法使いで、ある悪の秘密結社の頭領だったんです!!そして、この地に新たな支部を建てるべく、頭領自ら視察にきているのです!!!
ルイス:結局悪の親玉で終わったー…
GM/奥さん:「じゃあ、あの3人が来るまでまだ時間もあるし、夕食にしようか?」
 
 
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GM:では、夕食も食べ終わり夜の10時。例の北の商人がやってきます。で、マスターに向かって「すいませんが、お話があるのですが…」
ルイス:どうなるんだ…
GM:マスターと奥さんと商人が机に座って、商人が話を切り出す。「実は、折り入って相談があるのですが…、この宿屋の周辺の土地を売ってはいただけませんかね?」という感じで話が進んでいく。結局マスターが断って、商人は帰っていく。これと同じことがあと2回
GM/奥さん:「話を聞いていてだいたい分かったと思うけど、あの人たちはここの土地が欲しかったんだね。では何のために土地が欲しかったのか、もちろんここにお店を建てるためね」
 
 というわけで、まともな方の回答は『自分のお店を建てるためにここの土地が欲しかった』でした。あの3人が町から町へ歩いて商品を取引する行商人であることはだいたい分かったと思います。そのうえであの3人とも、扱ってる商品や身なりからなかなかに儲かっていることも分かります。では、行商人がお金をためたらかなえたい夢といえば、一軒家を持つことです。行商人なんて危険なだけですから、できることなら自分の店を構えたいですよね。その点、ここは土地が余り放題。街道のすぐわきで交通の便はすごくいいし、宿屋もある。さらに一番乗りすれば他の店と競い合うこともなく安定して商売ができる。納得していただけましたかね?
 
GM/奥さん:「分かったかな?じゃあ、今日はもう遅いし、寝なさい?」
 
 
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GM:というわけで次の日の朝。君たちが下へ降りてくると、ぱんぱんっとクラッカー(?)の音が鳴り響く
ルイス:攻撃された!?
GM:ちゃうわ!で、紙ふぶきが舞ったかとおもうと、表彰状授与みたいな曲が流れ始める。で、奥さんが手に紙を持って君たちに差し出してくる。
ニクチ:お、おお
GM/奥さん:「発表します!君たちは……、85点です!!
フロル&ニクチ:よっしゃー!!!
ルイス:「ありがとうございます!」
GM/奥さん:「まあ点数もよかったし、お仕事は免除ってことで」
ニクチ:やったー!
GM/マスター:で、マスターが近づいてきて、「これは少しばかりの報酬だ」
ニクチ:「ありがとうございます」
GM/奥さん:「ところで、お仕事もなくなったし、もう出発するの?」
ニクチ:「そうですね」
ルイス:「今度は壺を割らないようにしましょう…」
GM:じゃあ、宿屋を出発するのね?
ニクチ:はい。で、扉を置けて、閉める時に振り返ります
GM:マスターと奥さんが並んで見送っているよ
ニクチ:「最後にひとつ聞きたいんですが…、マスター、あなたの本当の年齢はいくつですか?」
GM/マスター:「…、それは…、企業秘密だ」
GM/奥さん:「くすくす、それじゃあ2人ともまたね!」
フロル&ニクチ:「さようなら!」
GM:で、君たちが宿屋から離れていくと、だんだんと宿屋の姿は揺らいでいいき、見えなくなる
ニクチ:消えちゃったんですか?
GM:さあ?消えたのかも知れないし、見えなくなっただけかもしれない
ニクチ:じゃあ封筒を開けてみます
GM:封筒を開けると中に5,000ガメル。そして1枚の手紙が入っている
 
 
『あいつを楽しませてくれてありがとう』
 
 
最終更新:2008年05月21日 12:35
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