文化祭原稿サンプル(崋山:05年度:「PLとPC」)


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TRPGにおけるPCPLについて
               著者  崋山
はじめに
はじめまして。崋山といいます。
ここでは、PC(あらかじめいいますが、パーソナルコンピューターではありません)PLについて語ろうと思います。まずは説明からいきましょう。
 

PCPLとは(浅く考える)
  TRPG
とは、平たく言えばGMの物語の中に登場する人物を自分で創り、それを演じる遊びです。詳しくは他の人の文章にて。
  PLとは、Player、つまりプレイヤーです。その遊びを行うものです。TRPGにおいては、その卓(ひとつのお話)に参加する人で、GMではない人すべての人のことです。GMと協力して、GMのシナリオを完成させていく人間のことです。TRPGに参加する人間は、GM以外みなPLなのです。
 一方PC(Player Character、プレイヤー・キャラクター)とは、TRPGを行う中でPLが作って、演じる仮想のキャラクターです。GMの繰り広げる物語の中の、主要な登場人物であり、PLが演じる人物のことなのです。TRPG内における、PLの分身なのです。
 …例えば、ドラゴンクエストにたとえた場合、コントローラーを握ってドラクエをやっている人がPLであり、その人が操るゲームの中の主人公がPCです。
  しかし、
TRPGでは、人に話しかけても、ドラクエのようにセリフが勝手に文字で出てきたりしません。PCにしゃべらせようと思ったらそれを操っているPL自身がPCになりきってしゃべらなければ、PCが喋ったことにはなりません。

どのように話すか(掛け声や挨拶、口調など)、何を話すか(場所を尋ねるなど)PLが考え、そのとおりに演じる(PLが口でGMに伝える)のです。ここで、どう演じたかなどでも、相手の反応がよくなったり悪くなったりします。
要するに、PLTRPGの世界に入りこんでPCを演じることとなります。ということです。


 
 PCをつくる
プレイヤーにとって、TRPGPCを演じる遊びです。そのため最初にPCの設定(PCはどんな人なのか)を決める、言い換えればPCを作る必要があります。
基本的にはPCの能力値、特技、ファンタジーの世界ならば使える魔法、持ち物や武装、所持金、ルールによっては性格や他のキャラクターへの感情などを、自分でまたはサイコロで設定します。ここにあげたような、自分のPCの設定を書き込んだ紙をキャラクターシートといいます。たまにキャラ紙などと略されます。「紙」とはいっても、普通は能力値などが見やすく、または能力値が計算しやすくなっている既製品を使います。
次に、どういう風にPCを作ればいいのか。という話に入ります。
PCPLが演じるものなので、PCを作るときには「どんな人になりきってみたいか」というのがおそらく重要だと思われます。
PCを作る時に重要なことは、GMのシナリオ内で、少しだけでも活躍することです。もう一度ドラクエを例に出すと、プレイヤーが操る主人公達が魔王の元に到達する前に別の部隊に魔王が倒されたら、世界は平和ですが、プレイヤーとしては悲しいでしょう。やはり自分の作ったPCは卓のシナリオでは重要な、目立つ登場人物であるべきで、話のなかとはいえPCが活躍すれば、卓が終わった後も少しは満足感に浸れるとおもいます。
そのためには、PCがどんなことを担当する人なのかを考える必要があります。はじめに言うと、全てのことを担当できるような、いわゆる万能な人を作るのはお勧めしません。器用貧乏になりやすいからです。
活躍のしかたの例を挙げると、戦いが起きたとき前線で大暴れする頼もしい戦士、または乗り物を巧みに操る操縦士、もしくは扉や宝箱をたちどころに開けてしまうシーフなどいろいろあるので、自分がやりたいと思った活躍のしかたから選ぶといいでしょう。そしてそれ相応の能力を上げれば(戦士なら力を高くする、など)、それなりに活躍できるはずです。
PCの年齢や性別なども決めてみてください。おじさんや青年など色々あります。もちろん演じるときにはそれ相応の演技をしてください。といっても青年だったら変える必要は無いかも知れませんが。
あと、キャラクターシートには容姿を書く欄があると思います。これは、私は全く使っていませんが、PCの容姿についてイメージがあるなら書いておいた方がより他の人にも自分のPCを理解してもらえ、皆がそのPCを想像する時の助けになるでしょう。
PC作りにおいて、もうひとつ重要なのが性格です。たとえキャラクターシートに書く欄が無いとしても、というより無いことが多いですが、性格がないとそのPCの個性というものがほとんど出ないからです。つまり、PCの印象が薄くなってしまうのです。敢えて特徴が無く、影が薄いPCという設定にするなら話は別ですが。
最低でも、大まかにPCの性格を決めておくといいと思います。性格の例としては「熱血」や「クール」や「のんき」などが挙げられます。また、ある程度TRPGに慣れてきたらそのPCの境遇やポリシーなども考えて、深みのあるPC(の性格)を演じるのもいいかも知れません。(例:PC①は殺生を嫌い、戦闘のときでもダメージを気絶の範囲で止める。等)
また、上に書いたものとは別に、「パーティ内でのポジション」というのがあります。リーダー役や参謀、ムードメーカー等の単語がそれに当たります。これはある程度分けましょう。例えば、PC皆が参謀系の静かに考えに耽るタイプでは、演じていても悪い意味で暗い雰囲気になってしまいます。といっても偏り過ぎない程度でいいと思います。というかむしろ私自身、気にしたことはありません。ちなみに、人間の悲劇などを見せ場としたシナリオで雰囲気が暗くなるのは問題が無いです。
そしてPCに名前を付ければ、PCの完成です。私はいつもいい加減に決めていますが、凝った名前でもいいでしょう。
こうして出来たのが自分で作り、演じることになるPCです。
最後に、これはどうでもいいですが、TRPGを行う直前にPCを作る(選ぶ)場合、時間をかけすぎないほうがよいです。あくまでシナリオが重要なのです。
手の込んだ、指輪物語のような中世ファンタジーを中心とした世界観のソードワールドというルールの時のPCの実例です。TRPGに慣れて、時間にゆとりがある場合の参考になればいいのですが…
PCはハーフエルフという種族。本来はその種族はエルフと人間との間に生まれるのだが、そのPCは人間と人間との間に生まれ、幼いころから実の妹(種族は人間)にさえある程度の差別を受けた。それに対してのやり場の無い怒りを押し殺しているためか、彼はのんきだった。そして、仕事にも就けず、家からも追い出され、(ここからは導入)酒場で酒を飲んでいたところで他のPCと合流し、冒険者となる。」
 私はここまで手の込んだPCをいつも作れればいいなと思っています。ただ、この例に関しては、自分はうまく演じることが出来ませんでしたが。
 
シナリオに入ったら
シナリオに入ったら、まずGMの話をよく聞き、その場面を想像してみるのが先決です。このとき、PLGMの話を遮ったりしてはいけません。このとき、と書きましたが、これは常に注意すべきところです。
でも、GMのシナリオの進行や他のPLのロールプレイ(PCを演じること)に支障が無い程度なら雑談などは別に良いと思います。明るいシナリオなのに、黙々とプレイして、つまらないと悲惨ですし。「ドラマシナリオやシリアスっぽい雰囲気の場面だったら騒がない」という程度の注意でいいです。おそらく。
あと、PCを演じるあまりにGMのシナリオをないがしろにしないでください。といってもほんの少しの常識を踏まえて行動をとっていればまず大丈夫だと思います。
やってはいけない具体的な例としては「サディストだから村人を片っ端から剣で切りつける」「盗癖があるから人の財布を盗みつづける」などの犯罪や、「臆病だから依頼の前金(依頼を受けた時点でもらえるお金)だけ受け取って逃げる」「自分たちが退治すべき魔物がいる洞窟を埋める」などの、明らかに話が進まなくなるものが挙げられます。しかし時と場合によります。明らかに解決方法がそれしかない場合等はいいかも知れません。
…ここまでにあるのはマナーに近いので他の人に頼ります。もっと上質なことを。
とりあえずの注意としては、自分のPCはしっかり演じましょう、ということです。例えば相手のとある質問(ここで何をしているの?など)に対して、即答する(「何もしてないぜ!」など)とか、答えない(「あなたこそ何をしていたのですか?」と聞き返す、とか)など、PCの性格によって演じ方や反応はさまざまです。それ相応の会話を演じてください。自分自身だったらどうするかを考えた後に、でもこのPCならどうか、と考えるのがわかりやすいと思います。例えば、「自分だったらこの敵は殺したくない」と考えてから、「でもこのPCは悪を完全に滅ぼすことを信念としている」。だから「PCは、ためらわずに止めを刺す」という行動に行き着く、みたいな感じになるのではないでしょうか。たぶん。
また、ダンジョンシナリオなどで、PL間の作戦会議が主体になってしまい、全然PCを演じていなかった場合(私は何回も経験しました)などでも、戦闘やあきらかな自分の見せ場に入ったら、周りの目をあまり気にせずに、決めゼリフを言ってかっこよく決めるだけでもきっと盛り上がります。例えば、自信過剰なPCの戦闘中なら「ふん、雑魚が!」とかいいながら敵をなぎ払うとか?だと思われます。たまに決まりませんが。
また、ルールによっては、他のPCに対する感情をPC作りの時に設定することがあります。リプレイに使われているルールの中では「エンゼルギア」などがそれに当たります。
その場合は、通常通り自分のPCの性格を演じるだけでなく、PC間の会話を演じることによって、PC間の感情を演じてみるのもいいでしょう。また、その結果として、互いが持つ嫌な感情を打ち消したりするのも良いと思います。例えば、PC①がPC②に対して不信感を抱いていたが、同じ敵に立ち向かったことで互いを理解し、最後には深い友情で結ばれる、という展開などです。
そういうことを特に設定しない他のルールでも、自分で勝手に設定して演じることも可能です。慣れたらやってみてはどうでしょうか。
そして、少しでもPCを自分自身で演じることによる陶酔感が味わえれば、その時にはすでに貴方はTRPGの楽しみ方、「PLPCのあり方」について私を完全に超えていると思われます。
 
おまけ。本文中に出てきた用語。字数稼ぎ。
PL…プレイヤー。GMの卓に参加する人間。実在する人のこと。
PC…プレイヤー・キャラクター。GMのシナリオの中でPLがなりきり、演じ、操る、言わばPLの分身のようなもの。普通実在しないと思う。
NPC…ノン・プレイヤー・キャラクター。プレイヤーがいない、GM
演じているキャラクター。PC以外にシナリオに出てくるほぼす
べてのキャラクター。やっぱり実在しないとおもう。
GM…ゲームマスター。その名のとおりマスター。TRPGの司会進行役
(なんか違う気もする)。シナリオを作り、その世界にPLをいざな
う人。PCの行動に対しての結果や、NPCを演じたりする(詳しく
は別稿にて)
ルール…GMが卓のシナリオを展開する、その舞台がどんな世界である
かを定めるもの。システムともいい、多分こちらのほうが良
く使われる。ソードワールドを例に出すと、「中世ヨーロッパっぽいファンタジーの世界」「PCは冒険者である」などの根本的なことから「ナイフの威力」などまで、ソードワールドというルールに従っている。
マナー…当然守るべき礼儀や常識のこと。TRPGでは「シナリオ中に寝
ない」や「GMの話を遮らない」など。TRPGに限らず守るべ
きである。
ダンジョンシナリオ…ダンジョン(遺跡や洞窟など)を探索または攻略することが大きな目的であるシナリオのこと。GMによって単純な場合と奥深い場合がある。
シティシナリオ…主に、街中での事件()の解決などを目標とする、街を舞台にしたシナリオ。基本的には、情報収集から、盗聴や尾行などで情報を仕入れたりし、それを基に事件()を解き明かすシナリオだと思う。
ドラマシナリオ…ドラマティックシナリオ。上の二つとは違う分け方。たぶん、人間の(人間に対する)感情を見せ場とするシナリオ。このタイプのシナリオでPCをどう演じるかがPLの腕の見せ所。私には荷が重い。
導入…シナリオの冒頭。ソードワールドならPCが互いに組むシーンと
か、依頼を受けるシーンなどの、そのシナリオ(GMの世界)PC
が巻き込まれる(踏みこむ)きっかけが作られるシーンの事。多分。
 シーン…舞台でいうと、舞台の幕が上がってから降りるまでの間。TRPGでは、その場面のこと。「シーンを切る」などのように使う。
…我ながらなんとわかりにくい説明!
 
終わりに
以上のことを頭の隅においてPCを作って、演じてみたらきっと楽しくなるでしょう。しかし、ここに書いたのは、TRPG歴一年になろうとしている私が達成すべき目標です。TRPGをするのが初めてなら、こんなことを難しく考えずに、というかここの文章をほぼすべて無視してでも、TRPGを楽しんでください。最初はとにかくTRPGを楽しめればいいです。参加した人みんなが面白ければ、理論は要りません。多分。

最後にひとつ、この文章が何処となく愚痴っぽいのは勘弁してください。愚痴を減らすためにも精進したいものです。それではまた。


(現在の著者から見れば恥ずかしくてしょうがない文章なのですが、一応記録と言う意味で保存しておきます。何かの参考にどうぞ。
 ちなみにこれを出した当時、当時の先輩方に「(入ってすぐの割に)オマエよく書けてるよ」といわれ、それに有頂天になったのが今のエセ『理論家』である崋山のきっかけです。)

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