脱!ソードワールド!

Tryed@管理人:最初に断っておきますが、これが書かれたのは2006年ですので、SWの一版、つまり黒い表紙で選べる種族が少ない、今となっては古いSWの事です。

 

 脱!ソードワールド
まうた
※注意!
今回の原稿について、僕は他の人の考えに文句付けようとか、
ソードワールド好きな人を批判しようなどとは全く思っておりません。
その事をよくご理解戴いた上で、この原稿を読んでもらえれば嬉しいです。
 
~はじめに~
今回僕は、かの有名なソードワールド(以下SW)について書かせてもらいます。とは言っても、世界観説明だとか敵や武器の紹介だとか、追加ルールなどについて書く訳ではありません。
もっと根本的な部分で、気になった事とか意見を書いていきたいと思っています。要するにここから先はSWに関する僕の愚痴を書くページになるので、好きな人は読まない方がいいかもしれません。
 
 
 
 
いや、訂正。好きな人こそ読んで下さい。
 
それでは、短い間ではありますが、お楽しみ下さい。
 
 
~その①~ 僕はソードが嫌いだ
僕はソードワールド(面倒なので以下SW)が嫌いです。
大嫌いと言う訳ではありませんが、少なくとも好きではありません。
まずは僕がSWを嫌いな理由を書いてみましょう。
 
● 能力値をサイコロで決める
 
正直これはありえないだろう。いや、絶対にありえない。
だって、よく考えてみて下さいよ。SWやるぞーっ!って言われて、
当然のごとく「魔法使いをやるか!」って気分になるじゃないですか。
それで、ルールの通りサイコロを振って能力値を決めてみる。
これでCとかDが両方とも4だったりしたら無理じゃないですか。
知力が8の魔法使いとかどう考えてもいらないでしょう。
まずはこれが変。作りたいキャラがあるのに作れない事がある。
なぜなら能力値がランダムだから。だから好きなキャラが作れない。
 
例えばこれがGURPSだったらどうだろう。好きなキャラが作れる。
取り合えず魔法使い(GURPSでもこう言うのかは分かりませんが)
だったら知力に振れば良い。その上で、使わない能力値を下げる事もできる。そしたらその下げた分の貯金(CP)で魔法関連の能力値を上げていけばいい。
 
自分の作りたいキャラを作って演じる、と言うのがTRPGの基本であるはずなのに、SWではそれができない事がある。まあ、知力と精神力が6も無いとしても、魔法使いは魔法使いなのだが、それでは他のキャラクターに対して目劣りしてしまう。もちろん目劣りするのが悪い訳ではないけれど、皆さんだって強いキャラと弱いキャラだったら強い方がいいだろう。
自分のなりたいキャラになれないと書いたが、パーティーを作る上で、戦士ばかりだから魔法使いを選んでおこう、とか、なりたい職業に人が集まっているから、自分は遠慮して他の職になろう、などという配慮は当然必要である。これはRPGを進める上でも、一つの戦略になりうる。(古い例を出せば、ポケモンでいくらエスパーが強いからと言ってパーティー全員をエスパーに固定するバカはいない。)それに、パーティー全体の事を考えて、自分はサポートに回る(本当は自分も先頭に立ちたいが)と言う、自己犠牲の考えは非常に素晴らしい。自己犠牲と言うのは言いすぎかもすれないけれど、周りに合わせて我慢できる人、というのはとても大人な人である。
 
話が脱線してしまった。例えば上のような経緯があって、自分の希望通りにならないのは仕方が無い。けれども、SWでは別の事も起こりうる。先に書いたように、サイコロの出目のせいでなりたい職業になれない、というのがそれである。これを仕方が無い事だと見て良いのだろうか。悪い出目を出した自分が悪い、と考えていいのだろうか。
否ッ!それは違う!能力値をランダムで決めると言うシステムのせいでそうなったのである。要するに、ソードワールドのシステム不備のせいでそうなったのだ。(だって、魔法使いにしようとして生まれ表振って、「あなたは蛮族です」とか言われたらはああ?って事になるでしょう。)
 
 
 
 
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ここらへんでSW好きの人たちは既にお怒りかもしれない。けれど是非とも最後読んでいただきたい。ここでやめたらただのSW批判になっちゃうんで。たぶん。
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それでは、他の理由も挙げていこう。
● キャラ作が実は分かりづらい
 
これについては前々から、一回言っておかなければと思っていた。
最初に言っておきます。作るのが面倒くさいという意味では無く、作り方が分かりづらい、と言う意味です。なので、もう作り方を理解しておられる方には、「えっ?それっておかしいよね?」と思われるかも知れませんが、あくまでも、初めてSWをやる時にどうか、と言う風に考えていただきたい。
 
一般的に、SWはTRPGの入門書、だとか言われる。理由を聞いてみると、キャラ作成が簡単・世界観が分かりやすい・クセが無いと言う答が返ってくるだろう。でもちょっと待って欲しい。本当にそうなのだろうか?確かにキャラクタシードの左側の方は問題無い。先ほど述べた様な問題点はあるにしろ、いたってシンプルである。では、右側はどうなのだろうか。特に右下。装備とかそれの能力値を書く場所である。
あれのどこが初心者にとって分かり易いのだろうか?僕なんか未だに全く理解できていない(←明らかにコイツが馬鹿です)。あとはレーティング表。僕はあれを始めて見た時に、一瞬で卓への期待が薄れてしまった。シナリオ自体はとても面白かったけれど、結局最後まで戦闘システムが理解できなかった。ちなみに今現在も完璧には理解しきれていない(←真性バカ)。
 
● 世界観が中途半端
 
それと世界観についてだが、これについても言っておきたい事がある。確かに、SWはファンタジー風のRPGです、と言えば一応の世界観は伝わるだろう。しかし、SWには名前や歴史がかなり綿密に作られてる町などが大量にある事も忘れてはならない。ロードス島なんかは有名だが、SWの町を五個挙げなさい、と言われて挙げられる人は取りあえず部内には居ないだろう。それに、公式を見ると、「冒険は~の町から始めるのが一般的です」みたいな事が書いてある。だったらなおさらきちんと理解しておくべきである(特にGMは)。そして、SWの経験が豊富な人でも、世界観を理解しきれて無い事から、ソードワールドの世界観はどっちつかずで中途半端である事が分かるのだ。
 
~その②~ ならばどんなルールがいいのか
と言う訳でここまで、SWがいかに未完成なルールであるかを書いてきました。しかし、意見を言うだけ言って終わったのでは僕がただのバカになってしまうので、次は具体的にどんなルールが良いのかを書いていきたいと思います。取りあえずシステム面を挙げていけばようでしょう。
 
・ジャンル
まずはジャンルについて。ジャンルは別になんでも良い。ファンタジーでもスペオペでも、リアル系もしくはギャグでも。このジャンルは面白くてこのジャンルはつまらない、って言うのは個人の趣味の問題なので、あえて言及は避けておこう。まあ僕は現代モノが好きですが。
 
・世界観
次は世界観について(ジャンルも世界観に入れた方が良かったのかも)。僕は好きなのは、そのルール独特の世界観ですね。時代とかは別に何でもいいです。最近見た中では、TERRA:THE GUNSLINGERとかが凄く面白かった。あと、その世界観独自の歴史とかは、内容の濃い物でも、楽しんで読める物が良い(と思う)。読んでいて面白いほうが良い。ちなみにSWの剣の世界がどうとかって言うのはあんまり面白くなかった。まあ、あくまでも僕個人の意見なんで、SWファンの方々はさらっと聞き流していただいて結構です。
 
・キャラクターの作成方法
ついに来ましたキャラ作。SWであれだけ文句言っていたのだから、ここでちゃんとした意見を言っておかないとただのアホになってしまう。
まずは先ほども述べた通り、SWの様に完全ランダムで決めるのは好ましく無い。むしろそう言っておかないとここまでの原稿が無駄になってしまう。ではどんなキャラ作が良いのか。ここでは対称に位置するであろうGURPSのキャラ作を考えてみる。GURPSを知らない方も居ると思うので、簡単に説明をしておこう。
 
その① キャラクターの合計CPを決める
CPとはキャラクターポイントの事です。GURPSでは、能力値や特技、技などは全部これで取ります。
 
その② 能力値、特技、不利な特徴などを決める。
 先ほどの通り、キャラクターの全ての特徴はCPで取ります。能力値を上げればCPを使います。(もちろん、下げればその分のCPを獲得できます。)特技を取ればCPを使うし、不利な特徴を取れば、どれほど不利かによって得られるCPの量も変わります。
 
その③ 細かい癖、社会的地位、名前などを決めて完成。
 最後に、有利にも不利にも働かないようなただの癖や、社会的地位、キャラクターの名前などを考えて終わりです。
 
一見簡単な様に書いてみたが、実はこれ、本当はかなりの時間がかかる。初めてのキャラ作なら3~4時間はザラであり、(これも回りに詳しい人間が居れば、の話である。一人でやるのは到底無理だろう。)
しかし、その分自分好み、いやむしろ自分のイメージと寸分違わぬキャラクターが作れるだろう。どんな無茶苦茶な性格の持ち主や、想像もできない技であっても、GURPSに掛かれば現実の物となるのだ。
と、ここまで書いてみると、GURPSが何でもできる夢ようなルールに思えてくる。確かにその通りかもしれない、否定はしないでおこう。
しかし、前にも述べた通り大変時間がかかるため、お手軽にプレイ!とはなかなかいかないのが問題だ。文章で書いても伝わらないかもしれないが、本当に半端じゃなく時間がかかる。
 
SWの様に簡単にすれば、作れるキャラクターに制限ができてしまうし、GURPSの様に綿密に作れる様にすれば、大変な労力と時間がかかってしまう。それでは、ベストなシステムと言うのはどのようなものなのか。むしろ、本当にそんなシステムは存在するのだろうか……。
 
~その③~ 僕はダブルクロスが大好きです
あった!富士見書房から定価4200円で大好評発売中、TRPG界の王子ことクレバー矢野大先生のダブルクロス2ndがまさしくそうではないか!(1stは既に絶版、大幅改定された2ndが発売中。)様々なサプリメントも発売されており、キャラ作成もSWとGURPSの中間な感じ(しかし両者に目劣りしない)で、賛美両論もあるだろうが、ハンドアウトを使う事によって初心者GMでも簡単にドラマシナリオが作れる!
世界観も現代モノで違和感が無い、日常と非日常の境界で葛藤するキャラクターの姿を描いた最高傑作!!!歴史も、まるでハリウッド映画のスペクタクル物の様な微妙な緊張感で読む事ができる!
 
これさえあれば、誰でも簡単にTRPGを楽しむ事ができますね。
皆さんもダブルクロスを買って、今度のコンベンションではダブルクロスオンリーで卓立てましょう^^
それでは最後までありがとうございました。
最終更新:2008年04月04日 22:29
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