ルールブック・ハンティング

ルールブック・ハンティングへのお誘い
 
げんなり
 
まえがきとして
 皆さんこんにちは。げんなりです。原油価格高騰の影響でプリ●ツも値上がりする今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日は皆さんにプ●ッツがいかに素晴らしいk……ではなくて「ルールブック・ハンティング」という、新種のスポーツを伝道するがために原稿を書いております。
 このスポーツの素晴らしいところは、基本的に持久力が重要な割に、TRPGに対する情熱の強さでなんとかなるというところです。
しかもこのスポーツ、我々TRPGプレイヤーには必須のものともいえる上、達人になると、サークルの中で重宝されることもあるかもしれません。
 そんなものはスポーツではない? いえいえ、中国では麻雀がスポーツとして認識されているというではありませんか。
 
 
「ルールブック・ハンティング」とは?
 このスポーツの神髄は簡単です。町を駆けずり回り、本屋やイエローサブマリンに切り込んで、己が欲するルールブックを購入するというものです。たったこれだけのことですが、実に奥深い側面も持ち合わせているのが、このスポーツの良いところでもあります。
では具体的な手順をご説明しましょう。

 具体的には四つのプロセスにわかれています。
一、             出かける前に準備するもの
二、             書店の発見、識別
三、             ルールブックを探す、そして購入する
四、             家に帰って読む


一、出かける前に準備するもの

○お金
 当り前じゃないか! なんて言ってどうかこの部誌を破り捨ててしまわないように。
 このお金の中には交通費も含まれております。なぜなら田舎やベッドタウンでルールブックを発見するのは至難の技で、それができるのは真の達人のみだからです。
 ではなぜ都会でルールブックを探すべきなのでしょうか? 
 そこが都会であることを示す一つの指針があります。それは書店が二階建て以上であることです。
 「誰が本を殺すのか」の作者曰く、本一冊で上がる利益は少なく、特に最近、インターネットの普及などで進んでいる読書離れの影響もあって、高級な土地に書店を立てるのは理にかなわなくなっているという話です。
 ということは、そもそも効率の悪い書店を一階建てで立てるような土地は人が集まらない、こどもの国線沿線のような未開の地である可能性が高いといえます。二階建てのほうが土地あたりで言うならたくさん本を売れるでしょう? 
 さらにここで重要になってくるのはTRPGというのは少なくとも日本においては非常にマイナーな文化だということです。
 マイナーな文化を地方で売り出そうとしても、その土地にTRPGなどの限定的なもののニーズが保障されるわけではありません。それよりも書店としては、「恋空」のような、マスコミに囃し立てられた話題性の高いものを売るほうが、利益も出ます。
 しかし、そんな限定的な趣味をもった人々、いわゆるおたくという集団にも、手を差し伸べてくれているのです!
 もちろんそれは少数派のおたくを交通の便の良い都会に集めることで自分の顧客として取り入れてしまおうとするNHKと書店の陰謀にすぎないのですが、我々だってそれに乗らなくてはルールブックを手に入れられません! (そういえばAmazonとか言うものもあったきがしますが、ルールブック・ハンティングにしかない良さもあります。これについては後述します)
 気をつけるべきは往復の電車賃をしっかりと確保することです。ルールブックは値がかさむので、思わず使い切ってしまいそうですので、気を付けてください。

○飲み物、保存食、その他冒険に必要なもの
 先に書いたとおり、ルールブック・ハンティングは都会で行います。ところが私のような田舎者にとって新宿のような街は、ちょっとしたダンジョンのような様相を呈していると言っても過言ではありません。
 たとえば駅の西口はひとつしかないものだと考えているかもしれませんが、迷宮、新宿駅の西口については私が確認しただけで西口、地下西口、京王西口、地上西口と四つもあるのです!
 こういったダンジョンを探索する際に、TRPG上では何もなくても大丈夫ですが、我々は生身の人間なので何かを補給する必要が出てきたりします。まさかそんな目的のためにルールブックを買うための貴重なお小遣いを使いたくはないでしょう。過酷なコンクリートジャングルは、人が生きるのには不適切な場所なのです。

○地図
 チーズではありません。チーズについては食事として持ってくるのも悪くはないかもしれませんが、ちょっと匂うので、書店には向かないものと思われます。
 ゼルダの伝説とは違うので、地図があるとも限りません。下手にうろうろして誰かに誘拐されても面白くありません。なのでてきぱきと都会から脱出する意味も込めて、現地の地図(少なくとも目当ての書店までの道のり)を頭に入れてから出かけるべきです。


二、書店の発見、識別
 まず、書店を発見する際のコツを少し。
 そもそも現地で書店を探すのは間違っています。たとえば「渋谷なら何かあるっしょ?!」などと言って渋谷に行ったとしても、とても不幸なことに、渋谷には大型書店は存在しません。(ブックファーストは新宿のコクーンタワーとやらに移転するそうです)つまり、少なくともそこに書店はありきか?ということくらいはまえもって調べておいたほうがよさそうです。
 もしあなたが面倒くさがり屋で地図も前調べもしなかったとするなら、ひとつだけアドバイスがあります。
それは上を向いて歩くことでしょう。あなたが探しているのはルールブックを売る余裕がある巨大な書店です。そういう店はたいていでっかい文字で「本」とか「Book」とか「書店」なんて看板に書いてあったりするので、そういったものを探しましょう。

 
 次に識別です。

 どのような本屋さんにルールブックが多いのでしょうか。
 まず気にするべきは、漫画の在庫の多さです。漫画がたくさん置いてあってフロアー一つを埋め尽くしているような書店はそういったサブカルチャーに力が入っている証拠です。期待できます。
 僕の調査ではおおよそ二階建て以上の都会の書店ならなんかしらTRPG関連の本は置いてあるでしょう。

三、ルールブックを探す、そして購入する
 ここまでで確認ですが、あなたは今、二階建て以上で漫画に広い範囲を使用している書店にいるはずです。
 まず探すのは漫画という大きな塊でしょう。そのあたりは独特な空間を形成しているはずなので、すぐわかるでしょう。ある種の熱気というかそういったものを感じさせます。
しかしあなたが今求めているものは漫画ではありません。もっと百倍も高尚なルールブックのはずです。なので立ち読みなんてしてないでちゃんと探しましょう。
 ルールブックは漫画ではないのでそのコーナーにはおいていません。残念です(当たり前だ)。なのでおおよその場所を見つけなければなりません。
 その場所は、下にあげる順に探していきましょう。

その①
TRPG」専門のコーナー
 こんなもののために一角を取るのは、都心の本屋でしょう。もしそんなコーナーを発見できたならば、あなたは幸運です。思う存分楽しんでください。

その②
「ゲーム本」のコーナー
 なんかゲームのファンブックみたいなものが陳列されているところです。ここにルールブックがなかった場合、TRPG専門の棚がある可能性があります。もう一度探しましょう。

その③
 「ゲーム攻略本」のコーナー
 だんだん期待薄になってきました。この場合、書店の人にセンスが無いせいで攻略本だと思われています。ゲーム機ごとに整理して並べられていることが多いと思うので、何の部類にも含まれてないものを探しましょう。実際、このあたりに来るとルールブックを見分ける手段が題名以外になくなってくるので、眼力も養わねばなりません。

その④
 ライトノベルが並んでいるところ
 もうルールブックはあきらめてリプレイを探すというレベルです。角川スニーカーG文庫とか富士見書房とかそれっぽいところから発行されているはずなので頑張って探すか諦めるかしてください。
 
五、             家で読む
 家に帰るまでがルールブック・ハンティングです。この言葉を心にとどめておくように。
 
筆者のルールブック・ハンティング
 さて、かくいう筆者もついこの前、新宿に出向き、ルールブック・ハンティングを行っていたのですが、その時の記録をお教えしましょう。


一、
             
家で準備するもの
 このときは我が部の予算を利用するというものだったので通帳類だけを鞄に放り込んできました。
 前もって得た情報によれば、新宿には三つの書店があるという話。

紀伊国屋
ジュンク堂
ブックファースト

これらを一つ一つ回ってきたわけです。


二、
             
書店の発見、識別
 さて、ところが新宿というのは迷宮災厄にでも襲われたのかわかりませんが、非常に迷いやすくなっています。
 西口の反対には東口があるのかと思いきや南口だったり安田口だったりするわけです。
 しかもビックカメラやみずほ銀行に至っては三つほどあった気もする始末である。
 しかも道端の地図には紀伊国屋書店の場所しか書かれていないという事故まで発生するので、皆さんは案内人をつけるかちゃんと調べるかしましょう。


参考 新宿周辺にあった書店

紀伊国屋書店新宿本店(別館)
 こちらは本館と別館に分かれていて、別館にいわゆるおたく文化が集約しているので、品揃えはそれなりです。
 リプレイなんかも割とまとまって置いてあったのでそちらが目当ての人もどうぞ。

ジュンク堂書店
 紀伊国屋のほとんどお向かいに緑色の垂れ幕で「本」って書いてあります。なんかビルの八階まで登らされましたが、雷鳴が翻訳したルールブックも一通りあったので、イエローサブマリンなんかに負けず劣らずの品揃えです。一万円買うごとに付随している喫茶店の400円券をくれたので、まとめ買いならここでしょう。

ブックファースト
 デパートの一階さえ占領できない狭さの上にTRPGの本なんか一冊もないってんじゃ、救いようがありませんな。と思ったら大型の書店が近日近くにできるようです。

紀伊国屋書店新宿南店
 新宿駅より代々木駅のほうが近いそうです。
 東口から高島屋を目指して歩き続けて、さらにその向こうまで行くと何やら怪しげな紀伊国屋が見えてきます。(筆者が来た時には夜になっていたので気のせいかもしれません)
 比較的小さいうえ、TRPGの品ぞろえも本店の劣化といったところなのですが、そのころ話題だったナイトウィザードが立ち読みできたので、非常に印象に残っています。(基本的にルールブックには大抵のコミックスと同様、透明のセロハンがかかって立ち読みはできません)一回見物に行く価値はあるかもです。



三、四は省略します。


 
あとがき
 さて、かなり暴走気味に書いてしまいました。
 でもこの原稿、文化祭のほうが向いてそうですね。まあ、妥協ってことで。断定的な書き方をしていますが、自分の経験と直感以外に参考にしたものはないので、騙されないようにしてください。
 プリッツは神のお菓子です。
最終更新:2008年03月21日 00:17
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