「ゲヘナ~アナスタシス~」
Written by 崋山
総合評価:4
コメント:戦闘を楽しみたいあなたに。
外見:3
コメント:初版と比べ鮮やかでごちゃごちゃしてる。
システム:4
コメント:連撃システム・闘技チットがアツイ。
自由度:4
コメント:シナリオとレベル次第だが。
初心者向け度:1
コメント:特技を組み合わせる系のFEAR系ゲームの
欠点をもれなく引き継いだSNEのゲーム。
玄人向け度:5
コメント:むしろ特技の使い方や職業の持ち味が分かってから
が本懐のシステムなため。
準備と値段:2
コメント:本体が高い。闘技チットがいる。チャート多い。
キャラ作長い。
ゲヘナ~アナスタシス~
アラビアンな世界観のTRPG。舞台はなんと、地獄の真っ只中。邪霊の誘惑による力を手に入れ、享受者となったPCたちが、地上を目指したり、邪霊を狩ったり、死人の魂を獄からつれてきたりするゲームです。
特徴的なのは以下の点。
・たくさんの職業や種族
連撃の得意な刀士、暗器を駆使する暗殺士、油を口に含んで火を噴く火吹き、視線で相手を妨害する邪眼術士、抵抗不能の神語を操る神語術士など、個性豊かな職業があります。(もちろん、(ランプの)精霊使いもいます。)
また、種族も人間のほかに、天使・堕天使や獣人(3種)など充実しています
・多彩な特技
このシステムではまずクラスの技を経験点で取り、とった技の合計レベルに応じてクラスのレベルが上がります。つまり、成長は特技中心に動くわけです。違うクラスの技を組み合わせて使うことも出来ます。
例えば、暗殺士で投げたナイフを邪眼術で加速させたり、などです。
・独特の世界観
普通「独特の」と言ったところで小ネタが増えるだけですが、このゲヘナでは他の世界観と圧倒的に違うことが出来ます。
ズバリ、『反魂』です。
地獄と地(砂漠)続きであるため、簡単ではありませんが地獄に生きたまま行くことが出来、死人の魂を持って帰ることが出来ます。それを魔術で作られた人工の義体にでも入れれば、(特別な有料の儀式を行なったあと)蘇生します。
もっとも、地獄の門番達によって亡者の仲間入りをしなければ、ですけどね。
つまり
キャラが死んだときに
新たなシナリオのネタになる!
ざっと、こんなところでしょうか。
値段が比較的高く、初見ではやや分かりづらいシステムのため、興味を持った人は会計に頼むのが一番でしょう。少なくとも、個人で持っているとキャラ作に必要な時間も長く、余りやる機会が訪れません。
あとは、SNEの公式サイトにも紹介があるので、そちらも読んでみると面白いかもしれません。
2005~6年頃の出版物で、多分本屋にもあまり出回ってません。買うとしても注文でしょうね。崋山。