ウィルダネス

ウィルダネス!×6

ここはとっても楽しい「ウィルダネス」について語っていくよ~

…え?ウィルダネスを知らない?

 

じゃあWildernessって書けば分かるかな?

 

  wilderness [wíld(r)nis] 

━━n.the~) 荒野,無人の地;果てしない広がり;a~)雑然とした集まり((of));the W-) ウィルダーネス((Virginia州北東部の森林地帯;南北戦争時にGrant指揮下の北軍とLee指揮下の南軍が戦った));the W-) (Palestine南方および東方の)荒野((イスラエルの民が約束の地Canaanに入る前に放浪したとされる)).

 

…ウィルダーネスかもしれないね…

ま、此処ではウィルダネス、と扱いま~す。OK

 

 

いま、よく「ダンジョンシナリオ」「シティシナリオ」というようにシナリオを分けるけど、この「ダンジョン」「シティ」というのは、元々は単純にそのシナリオの舞台となる場所がダンジョンかシティか、という意味で分けられていただけなんだ。OK

 

で、本当はこの「ダンジョンシナリオ」「シティシナリオ」と並んで、いわゆる「フィールドシナリオ」、またの名を「ウィルダネス・アドベンチャー」というものがあるんだよ!

 

 

 

で、勘が鋭い人は気付いたかも知れないけど、「ダンジョン」「シティ」と来ると、この順番に、いわゆる「自由度」があがっているのは分かるよね?

 

じゃあウィルダネスで扱うのは?

 

それは、野外なのさ!

うっわー新しい!

 

 

上のイントロで気付いたひとがいるかもしれない。

そう。ウィルダネスはGMにとっては非常に難しい。プレイヤー達が北に行くといえば北に行くし、西に行くといえば西に行けてしまう。っていうか、事件の舞台としてダンジョンでもなく街でもないなんていう状況がありえない。ので並大抵のシティ用またはダンジョン用シナリオはほとんど使えないのだ。

 

更にそれ自身が非常にシステムや世界観を選ぶ。まず、基本的に選んではいけないのは『現代日本』系。そしてロボット系、あとは日常系(ウィッチクエスト等)。これらの三つは絶対にやってはいけない。

それは、これらの三つはPCに野外で役に立つ技能とかが一切無いのが自然な状態だからだ。そんな人たちは野外を舞台にして良いのか?駄目だ。戦闘を野外でやるならともかく、野外で何かをすることすら出来やしない。出来たとしてもそれは町の延長線上の野外だろう。町外れの森とか。歩いて十分の遺跡とか。


 

じゃあなにならむいているか?

 

西部劇をかりたテラ=ザ=ガンスリンガーや汎用と名乗るGURPSなどが野外(や乗馬)に関する技能があり、また後者に到っては飢えのルールや自然治癒など細かくルールが決められていることも手伝ってウィルダネス向きといえる。

 もっとも前者はキャラクターの設定の関係上、「列車が発車するまでには列車に戻っていなくてはいけない」といったなかなか激しいタイムリミットが付くことになるし、後者は「おれパン屋だから」「俺は医者」「私お嬢様」とかいって誰も野外系技能を取りたがらないということもある。

 

 

さて、システムはそろった。

じゃあどんなシナリオになるのか?

それは、いまのところ俺には一通りしか用意できていない。

 

それは「宅配便」だ。

 

 

例えばソードワールドなら、こんなことが出来るかもしれない。

 

ファンタジーには、人里から離れてこっそり隠居している魔法使いのおじいさんが居たとしても不思議ではない。そうだろう?

で、そのおじいさんが、珍しくふもとの大きな商店で、ある薬品を頼んだとしよう。そして、それの宅配も頼んだ。

森は、そこまで長く続いているわけでは無い。しかし最近、道中には何か妙な事があるらしく、戻ってこなかった配達員も数名いる。薬品は貴重なものだと言うことで、万全を期すために冒険者に依頼を持ちかけてきた。

 

ここで、PC達に地図を与えるか与えないかで大きくかわってくる。

PCに地図(または行き方)が与えられた場合、PCは目的地に素早く着こうとするだろう。しかしこれではシナリオにならない。

だから、ここでレンジャー技能+知性で13以上を出した場合のみ、正しい方向に進めるとする。失敗したら進んだ方向はマスターが裏で決めるのだ。(PCにばれないように、面白くなる方向に、だ。)

 

地図が無かったら、もとから進む方向を決めさせればいい。そうそう、レンジャー技能で判定させて、水の音や人間の叫び声、ヤマビコなどを聞かせるのも面白いかもしれない。あるいは、ボスが「レビテーション」(ソーサラー3Lv)で浮遊して攻撃魔法(及びクロスボウ)を撃ってきても面白いと思う。

あ、やめて!痛い!トゲゾー痛い!投げないで!やめて!

 

そこで、謎の坑道を見つけたり(それが近道のトンネルだったり)、エルフの集落を見つけたり(反応は…どうでしょう?同族以外に優しくないとか。)、湖に出たり、ケンタウロスが出たり(言葉が通じれば!)、クリーピング・ツリーにであったり、ゴブリンを率いたダークエルフに遭遇したり(ダークエルフの反応は敵対的です)、狂ったドライアード(強敵)にであったり、意味も無くユニコーンを出してみたり、狩猟中のハンターの罠に掛かったり(ハンターから道を聞きましょう)、山賊の砦に迷い込んでしまったり。

 

あるいは、死体があったり(馬の蹄のあとが顔についている)とか誰かが縛られていたりだとか川があったりとか湖からメローが出てきたりとかフェザーフォルクが上空を飛んだりとか上空のワイバーンをやり過ごしたりとか(←注:失敗すると即死)誰かの焚き火の跡があるとか。

 

なんてマップのマス目(10×10ぐらい?)に適当にイベントを振って(一イベント2×3ぐらいで適当に振る)、ランダムエンカウント(サイコロを振って1が出たら敵が出る、とか)も使い、待ち構える。

外側の線に振れると、例えば街道に出るなどで、明らかに方向が違っていることを悟るとか、崖があって進めないとか言って追い返すのだ。

 

 

特徴としては、大きな危険(障害になるもの)が多種類にわたりだせるのと、サバイバル系の技能が馬鹿みたいに重要なところだろう。(ソードワールドでは、不意打ちできるのもレンジャー、野外の忍び足も罠外すのもレンジャー、相手の見えないところから攻撃できるのもレンジャー、そして方角を把握し地図を正しく扱うのもレンジャー。)

 

 

また、「保存食」や「テント」、「ロープ」や「ランタン」、水袋などの重要性が光るのもウィルダネスの特徴であろう。ちゃんと用意しないと、傍を通りがかった行商人から高額で買わされるとか、ウサギ用の罠を作って一時間獲物を待ち続けることになったりとか、川の流れがある位置まで戻らなければいけない。

そこの君!エール100杯分なんて持ち歩いている場合じゃないぞ。

 

他のシナリオなら…

「ジャングルの奥に謎の生命体を見た!」

 まあなんかとりあえず探索系シナリオ。とあるモンスター(アイテムでも良いね)を探しに探索させる。これはGM側はいかに上手く手がかりを出せるかが勝負になるし、PC側は余計な戦闘を省かないとHPなどが足りなくなるので必死である。

 

 …とは言ったが、上に上げたようなものはシティやダンジョンとは比べたくないような段階である。味わいが足りない。複雑さが足りない。不確定ゆえに伏線も張りにくい。うわ、三拍子揃った。駄目駄目だ。

 

 

ここで、私は筆をとめた。それは、これ以上続けることがないからだ。この続きは、興味を持った経験豊富な誰かがやるだろう。私?…駄目だ。もう遅すぎた。そんな時間はない。ないのだ。もう二度と!

 〔列車はゆっくりと動き出す〕

では、いつかくるであろうその日まで…。

 

さようなら!

 

『ウィルダネス・アドベンチャー』!

最終更新:2007年12月28日 12:13
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