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「え？これってそういうゲームでしょ？」(2008/03/30 (日) 19:02:19) の最新版変更点
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<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><a href="http://www13.atwiki.jp/tryedpage?cmd=upload&act=open&pageid=65&file=%E7%89%A9%E8%AA%9E%EF%BC%9F.doc">
</a> </div>
<strong><em><span style="font-size:18pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「え？<br /></span></em></strong><strong><em><span style="font-size:18pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これってそういうゲームでしょ？」</span></em></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> <span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">この原稿は、「ＴＲＰＧの遊び方」と銘打つつもりだったのですが、やはりそれは俺には難しいので、ゆっくり気長に行きましょう。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:16pt;font-family:'HGP創英ﾌﾟﾚｾﾞﾝｽEB';">「TRPGとは何か？」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">さて、この根本的な問題には、「ＴＲＰＧとは何か？」という前提条件が必要です。そこで、今手元のルールブックから、定義づけっぽいところを抜き出していきたいと思います。つまり、そのルールを作った人は</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">をどう捉えているか。重要ですよね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> そこでは、プレイヤー達は一人を除いて、全てがゲーム内の登場人物になり、主にファンタジー世界で一団となって思う存分活躍します。冒険で与えられた使命を果たすため、戦闘や謎解き、情報集めをしながら、ストーリーを進め、経験を得て、それぞれがレベルアップし、より強力な一団となって、様々な冒険を果たしていく。冒険人生の物語を楽しめる非常におもしろいゲームです。</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">第七版対応「傭兵剣士」 日本語版 前書き 安田均）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ＴＲＰＧは、すべての参加者によるコミュニケーションを通じて、架空のキャラクター達が織り成す物語、ドラマを創っていく創造的なゲームだ。（アルシャードガイア 「最初にお読みください」）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ＴＲＰＧとは、人と人とのコミュニケーションを通じて自分達だけの物語を構築し、その過程、そして結果を楽しむゲームである。これから語られるゲームシステムは、そのために存在するルールである。ＴＲＰＧを楽しむ一時のためのツールなのである。</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（トーキョーＮＯＶＡ </span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">The
Detonation</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 「</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">という遊び」）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 架空世界における冒険を空想の上で楽しむ、というスタイルのゲームです。そのために、あなたの代わりにその世界で冒険する「キャラクター」を設定して、そのキャラクターが置かれた架空の状況で色々と行動して楽しみます。（中略）</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">というのはキャンプのカレーと同じで、必ずしも結果（味）が完璧である必要はありません。みんなで作る（遊ぶ）過程が面白いのであって、多少のハプニングも楽しみのうちです。（中略）とにかく遊んでみてください。</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（スクラップド・プリンセス</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> パート０ はじめに）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> …つまり</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">はカレーだということなので、お好みのスパイスをかけて福神漬けやら紅生姜やら（俺はきらいです）を添えて楽しく食べましょう。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">を除けば「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">によって物語を織り成していく」遊びで「織り成す過程（ハプニング＝サイコロ系）及び出来上がった結果（物語）」を楽しむものだそうです。まあリプレイ売ってる会社だしなぁ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ここで興味深いのは、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">では全体的、包括的な言い回しを避けてわざわざ洞窟の話に限定して話していることです。基本的に、全体的且つ抽象的な言い方を具体的にするメリットというのは、分かりやすくするためです。つまり、「物語を生成する面白み」では分からない人が居る。と言うよりは単純に、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">には「冒険人生を楽しめ」はしても「物語を生成する面白み」がないのかも知れない。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> いずれにせよ、日常を基盤とする現代物であるアルシャードガイアや多少ハードボイルド向けの</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">NOVA</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で「冒険人生」を楽しめるかどうかは疑問に思うので、惜しいところで共通性が切れているとします。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">実は上の四冊、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">SNE</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（スクラップドは</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">SNE</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">です）と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">FEAR</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">のルールブックしか使っていません。しかしこういう基本的なことは意外とマイナーなルールで発見があるかもしれないので、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">SNE</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">FEAR</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">以外からの意見も徴収しましょう。スザク・ゲームズです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 非常に小規模の作戦活動を再現する格闘級シミュレーション・ゲーム。このゲームに勝利するには、チームの役割分担と迅速で冷静な判断が必要とされる。さらに加えるならば、詳細な情報の収集分析検討は不可欠であることは言うまでもない。（シュープリーム）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 冒険活劇を再現する役割分担式の状況対応と決断のゲームである。過酷な環境のなかで、いかに生きるかが人として問われるのだ。（龍三合）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">こそがあらゆるゲームを凌駕するストーリー生成システムであり、神の啓示を学ぶ良い機会である。ゲームマスターとなることは導師の立場を学ぶ良い機会といえる。（セレスティアル・ゲート）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">あまり統一性がありません。むしろそれぞれが好き勝手に、そして都合のいいような解釈を基に主張をしているように見えます。それもそのはず、この三つの組織はあらゆる事件の陰で超古代文明の遺産を巡って対立しているのです！（→ルールは「ブルーローズ」です。）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">しかし、個人的にはこれが真実だと思うわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">すなわち、何でもいい。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">偽者「あーあ。今ので半分以上の読者が本閉じちゃったよ」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> で、まあ上の「何でもいい」というのは、システムによって違うということです。これはつまり、「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">だからといって全てのシステムにおける</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">が同じ意味であるわけでは無い」ということです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ここ、この文章のキモです。つまり、「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」というくくり方そのものには、これといった遊び方の定義がなされていないのです！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 冷静に考えてみれば、英語で一口に「ゲーム」といっても「モノポリー」「ドラゴンクエスト」「将棋」「囲碁」「カタン」「野球」「すごろく」「かるた」「レクチャーゲーム」などがあり、屋外か屋内かで「スポーツ」、使うものなどで「ボードゲーム」「コンピューターゲーム」などに分かれます。しかしこれらは外側から見て、また使う道具を見て機械的に分類したに過ぎません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> また一見、内容を見て分類しているように見える「シミュレーション・ゲーム」「アクションゲーム」とは言っても、「電車で</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GO</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">！」と「ファミコンウォーズ」、「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">METAL
GEAR SOLID</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」と「マリオブラザーズ」がそれぞれ一部を除きほとんど似ていないと思います。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">だって、いまでは「ファイナルファンタジー」と「バイオレンス！」と「ラグナロクオンライン」が同時に存在する素晴らしく混沌としたものになっています。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の違いは、ただ単に</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">、すなわち「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">Table</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">Talk</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」がついただけ、つまり定義的には外見だけの違いしかありません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">極端な話、例えばポケモンのダメージ計算とか固体値とかのデータを全て紙に起こして、ポケモンを完全アナログでやったとしましょう。多分、周りからは「ボードゲーム」または「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」と呼ばれます。彼らには違いが分からないからです。というか、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と違うものになるかどうかすら分かりません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">ちなみに筆者は「ポケットモンスターボードゲーム」は持っています。四天王誰か一人を倒したら勝ちです。あれ面白いんだよなぁ。「ポケットモンスタープラコロタクティクス」より楽しいですよ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">これで、本来</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の一般的な「楽しみ方」を語る上で重要な、全体的な意味での「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">とは何か？」という問いを、「一般的に</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と呼ばれる色々混ざったジャンルの中で、卓上で行われるもの」とまで追い詰めることが出来ました。つまり「一般的な楽しみ方」なんてものの前提である「そもそも何をするのか」が「不明」です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">全体的に見ても</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">それ自体が何をすることなのか分からないという前提の上で、その得体の知れない「何かの行動」の面白さを追及する。これほど意味の分からない原稿を書くのは初めてです。最後の原稿に相応しい。かも、知れません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:16pt;font-family:'HGP創英ﾌﾟﾚｾﾞﾝｽEB';">「TRPGの楽しみ方」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">こんな題は難しすぎるので、またもや話を変えていこうと思います。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">面白さを追及する上で、個人的に非常に参考になると思うのは「迷宮キングダム（以下「マヨキン」）」と「テラ＝ザ＝ガンスリンガー（以下「テラガン」）」の二冊です。後者は最新作として「天羅</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">WAR</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」が出ましたが、個人的にはこちらの方が好きです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> この二冊が個人的に参考になると思うところは、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">とは何かという問いに対してこれらのシステムがはっきりとした答えを出しているような気がするからです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> なのでシステムレビューをいたします。あ、某原稿のようなネタ要素はそれなりに排除するので面白くは無いはずです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「迷宮キングダム」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">五段階評価です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">総合評価：５（素晴らしい）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">外見：４（外側に</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">という文字が無い）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">システム：</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">100</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（完成されている）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">自由度：３（遊び方とルールの結びつきが強く動かしづらい）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">初心者向け度：５（ルールの守備範囲が多く</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">共にやりやすい）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">玄人向け度：４（長期的に響いてくるデータが多い）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 77pt;text-indent:-77pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">準備費用；４（ルールブック</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">3700</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">円程度。</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">6</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">面体のため揃えやすい。が、全体的にシートが多くコピー代がかさむ）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">既に多くの部員の原稿にも登場したこのルールは、現部員に強力な影響を与え、この部の頂点に君臨してしまっています。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">自分達はランドメイカーとなって、初期で国民</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">50</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">人＋αを持っていて、一つのマップを支配しています。そして、違うマップに攻め込んだりして領土を増やし、国民を増やすことで、自分達も強くなっていくという感じです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">また通常の</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">MP</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">とは異なり、「希望」というシステムがあります。これは特技使用のコストとなったり、サイコロを振り足したり出来るのですが、初期値０のこれをためる方法が</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">判定の際に６の目を出目から取り除く（デメリット）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">クリティカルをする（偶然）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「お酒」を消費する（アイテム必要）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">ランダムイベント等特殊な条件を満たす</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">となっています。また、「希望」として使える「民の声」というものもあり、こちらは初期値が</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">10</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">なのですが、減れば減るほど探索後の国の生死を分ける「収支報告」での収入が減り、また一定値を割ると王国そのものに災厄が降りかかり、王国が弱体化します。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">また、冒険に「配下」を連れてくれば、隣の部屋の情報収集などが出来ますが、「配下」（エキストラ）が死ねば国民は減り、結果として王国が弱って</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の成長が止まってしまうという現象が起こります。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> このように、マヨキンには、一部の熟練が楽しめるような「長期的な利益を狙うか、今この場を切り抜けるか」などの絶妙なシステム的ジレンマが存在します。さらに、ダンジョンに王国経営を足すことで、「単にクリアする」でも「領土は要らないから維持費がかからないように行く」「出来るだけ成長できるように行く」などの方法が存在します。成長し敵が強くなるだけのキャンペーンより奥が深くなっていくわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> では初心者にはどうかと言うと、他のルールよりやりやすいと思います。何故なら、ルールに</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「卓の進行方法」が具体的に明記されています。</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ソードワールドでは</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：うーむ。結局何をすればいいんだろう。むしろ何が出来るんだろう？</span><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：あいよ。じゃあ情報を整理しようか</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">となるところが、マヨキンでは</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：うーむ。予算配分は終わった。次は何をしようか。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">２：（ルールブックを読む）「次は行動の処理。皆さん、散策か施設使用かアイテム合成を選んでください。」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-21pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">となるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-21pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：君達はダンジョンについた。一番右上の部屋ね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：ところで何が出来るんだっけ。俺のキャラクター？</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL2</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：忍者だろ。部屋の探索頼むよ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">１：あいよ。</span><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">、目標値は？</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL2</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：キャラクターシートに書いてあるぜ。この卓は三人だから目標値は</span><font face="Century">10</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">だ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL1</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：</span><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の人数が増えると達成値あがるんかいな</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL2</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：その代わり多人数だと色々と楽になるからね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-21pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">分かります？</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">迷宮内で取れる行動、罠発見の目標値、希望と配下の効果、戦闘時に取れる行動、状態異常の効果、気絶・死亡の処理、人間関係ルール。全て<u>「キャラ紙の右側」に書いてあります。</u></span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> また、</span><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「このゲームの流れ」</span></strong><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">「多彩なトラップのデータ」「多彩な敵のデータ」がルールブックに明記されています。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> つまり、「何をするゲームなのか」「どういうように動けばいいのか」「何が出来るのか」と言った、初心者</span><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">・</span><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">が理解しづらい部分を</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「全て『迷宮キングダム』がフォローする」</span></strong><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">という訳です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> げんなり君はある日、教室に「パラノイアカードゲーム」を持っていきました。そして、友達と楽しくプレイしました。すると、これまで「</span><font face="Century">GURPS</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">」に見向きもしなかった同級生が寄ってきて、たちまちのうちに「パラノイアカードゲーム」はクラスの一部に広まっていきました。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これは何故か、と聞かれれば、「パラノイアカードゲーム」は</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">では無いから、専門的な知識や思想が必要無いからでしょう。どういうゲームかは本人が説明できるし、ルールブックに明記されています。勝利条件もなにもかも。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> つまり、<strong>「こういうことをすればいいんだよ」</strong>てなことをはっきり（ひとつかふたつに）定めてしまったほうが、初心者には分かりやすいこともあるのです。特に男には。例えば俺とか俺とか。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ここまで主に『ゲーム要素』の話をしてきましたが、物語が出来ないかというと、そうでもありません。が、『</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">及び</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">が思い描いた』物語は出来ません。何故なら、イベント及びハプニングが全てランダムで決まり、それがデータ的な意味を持つからです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これはつまり、ランダム性とデータ的効果を持たせることで、『イベントもシステムのゲーム的要素』に含んでいるといえます。こういうことをすれば、こうやって関係が進展するかも知れず、逆に破局するかもしれない、とか。魔物がいて、中立的だ。話しかければ、相手の機嫌がよければ交渉や交易が出来るが、悪ければ襲ってくるかもしれない、とか。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> まあしかし、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">なんですから「思い通りに物語ができない」なんて日常茶飯事なんですねこれが。そう割り切ると、結構吹っ切れます。てか私の周囲の環境ではそうしないとやっていけな（銃声）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> まさにマヨキンは、</span><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">『壮大なゲームとしての</span></strong><strong><span style="font-size:14pt;"><font face="Century">TRPG</font></span></strong><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">』</span></strong><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">というスタンスを提示しているのです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> ところで、上記の話はマヨキンが二版になってからの話です。第一版のマヨキンは、二版とまあ似たようなものなのですが、実際にやると雰囲気が違います。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 第一版では、</span><font face="Century">PC</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の役職（大臣や騎士など）毎に、「それぞれが何の決定権を持つか」と言ったことがでかでかと書かれており、例えば大臣は財政、騎士は戦闘、神官は「民の声」など、役職にあったものの決定権を持ちます。つまり、「</span><font face="Century">PC</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の関係を</span><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">に持ち込む事でロールプレイを促進する」という素晴らしいシステムがありました。警戒度のルールと共に二版では消えてしまったのが個人的には残念です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「</span></strong><strong><span style="font-size:14pt;"><font face="Century">TERRA THE
GUNSLINGER</font></span></strong><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">五段階評価です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">総合評価：５（個人的に好き）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">外見：３（井上純一の中では比較的マシ）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">システム：４（どんなに格好いい敵もミンチになります）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">自由度：５（アメリカは自由の国だ！）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">初心者向け度：１（間違っても初体験卓でこれはやめてください）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">玄人向け度：５（初心者に向いてない分「玄人向け」感が強い）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 77pt;text-indent:-77pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">準備費用；３（ルールブック</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">4200</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">円程度。トランプ使用のため揃えやすい。が、付属のパワーチップは数が少ない上に使いづらいので</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">315</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">円ぐらいの玩具の一ドル札</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">100</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">枚を買うか、ドミノのカラフルなチップを使いましょう。東急ハンズパーティー用品売り場近くで売っています。）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 77pt;text-indent:-77pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> マヨキンのトータルポイントは</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">125</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">です。こちらは</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">26</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で、しかも評価に個人的な願望が多く入っているため、なんともいえない部分がありますが、レビューします。ちなみに部ではこのルール、忘れ去られています。ダブルクロスなんかよりよっぽど奥の深い</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">1999</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">倍良いルールだというのに！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 舞台は西部劇。…ってこれ、あんまし関係ありませんね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> このゲームでなんといっても重要なのが「パワーチップ」です。これは、キャラクターがトランプのマークに対応した４つの能力値、「魂」「希望」「欲望」「冷静」それぞれに対応して、そこに設定した性格や信念、目的などを演技などによって表現することで、システム的に非常に便利な「パワーチップ」と呼ばれるものを手に入れます。世界観的にはこれは「人間の強い願いや感情に呼応し、それに力を与える『マナ』という空気中に漂ってる物質が吸い寄せられた」としています。まあどうでもいいですね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これにより、データ的な「制限」や「強制力」、もしくは「戦闘用強化ツール」にしかならなかった</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の性格や信念、目的などを卓中に簡単に表現することが認められ、それによって恩恵を得られるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> つまり、システム的に「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">にスポットライトを当てる」ことが出来るわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> こんなルールは、ありそうでそんなにありません。例えば、アルシャードも</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">NOVA</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">も、「物語を作ること」を</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の楽しみの一つに設定していますが、物語のひとつの要素である「感情」といったものについては、あまり物語を前面には出していないはずのソードワールドと同じぐらいノータッチです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> それは何故か？といえば、物語の要素としての「感情」は人間味あふれるものでなくてはならず、感情をルールとして規定してしまうと其処に流れる人情が否定されるという考え方からでしょう。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> しかし、ルール的にサポートのないままでは、「キャラクタープレイ」はただの、刺身のつまのようなものなのです。それは、時間が無い時に削られ、ミレニアさんには「うざい」といわれ、昔の俺には「邪魔だ」とけなされ、いろんな人から「話を進めろ！」と突っ込まれる行為でしかないのです。俺とその周囲にとっては。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> しかしテラガンは違います。キャラクターの性格、目的を表明させてくれます。更にこれによって、物事の判断時にはキャラクター的な信念が優先され、そのキャラクターのそれらしい見せ場を作り出すと同時に、シナリオが円滑に進みます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> さらにもうひとつの目玉、「シーンプレイヤーカード＆カラミティ・ルージュ」があります。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> シーンプレイヤーカードは、まあ他のゲームと同じように、いわゆるその場面でスポットライトが当たる主人公に渡されます。しかし、先ほど述べたような「キャラクタープレイ」によって「パワーチップ」を得ると、なんと同じシーンにいる別の</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">にカードが移ります！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これは革新的です。つまり、一人の人がでしゃばろうとしても、一回みんなにスポットライトが当たらない限り、二回目のスポットライトはまわってきません。これにより、ロールプレイ重視でありがちな「全てのシーンに出てきて出番をかっさらう奴」（←普通いません）を撲滅出来るばかりか、出番（と言うより見せ場）が比較的平等であるというシステムです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 「カラミティ・ルージュ」は、珍しいルールです。</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">はいつでもこれを</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">に渡すことが出来、これを渡された</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">のキャラクターに何か災難がかかることを示します。シナリオ上では主に、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">①が誘拐されるシーンなどを作りたいときなどに、誘拐される</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">①にカラミティ・ルージュを渡すことで、一時的に「誘拐される」というイベントとして扱われるように（＝その場では抵抗できない）なります。演出は自由なので、後ろから（気付く判定を行えない）殴られて気絶したり、銃を突きつけられて脅されたりなどという演出になります。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> また、これは正当な判定や簡単な行動、そしてシナリオを終わらせてしまうような行動など、本来ならば阻害されないことでも、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">が強制的に「失敗」にさせることが出来ます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（例：ボスに発砲しようとしたら弾が詰まっていた、小麦粉が舞っているので火をつけようとしたらマッチが湿気ていた、等。）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">これは多くのルールの場合「ゴールデンルール」として「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">は、その方が良いと感じた場合、ルールを無視しても良い」という原則の下に行われていますが、このゲームではそれをルール化しています。つまり、普通のルールより、そういった行為が認められやすいということです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で、悪いことばかりのカラミティですが、なんと！これを渡されたプレイヤーは、そのシーンの終了時に「パワーチップ」を三枚ももらえるのです！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：よし、敵が</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">10</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">人で押しかけてきたんだな？じゃあ俺のキャラクターは外にいるから、棚の上の小麦粉を打ち抜いて小麦粉がばら撒かれた後、外からマッチを投げ入れる！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：却下。てかにげろよおまえ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：せっかく良い案だと思ったのに。ぶつぶつ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">じゃなくて</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：よし、敵が</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">10</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">人で押しかけてきたんだな？じゃあ俺のキャラクターは外にいるから、棚の上の小麦粉を打ち抜いて小麦粉をばら撒いた後、外からマッチを投げ入れる！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：カラミティ・ルージュ！君は銃を撃とうとしたが、銃が弾詰まりを起こしている！このシーン中銃は使えない！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：ちっ。せっかく良い案だと思ったのに。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> まあパワーチップ貰ったから五分五分かな。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">つまり、「シナリオの都合を壊さずに、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の創意工夫の意欲をあまり減らさない」という意図があるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ちなみにこのゲーム、ラスボス戦とかガチガチじゃないほうが面白いです。</span><font face="Century">PC</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">達の集団の総合的な力が強くても問題ないというか、敵と比べても多少強いほうが、雰囲気が出る気がしなくも無いです。「貴族」以外。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">つまり、テラガンは</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:14.05pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「シナリオの中に生きるキャラクターの為の</span></strong><strong><span style="font-size:14pt;"><font face="Century">TRPG</font></span></strong><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">という話になるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">システムレビューはここまで。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">迷宮キングダムはシステムが「思い通りの物語」を要求しない、むしろランダムさとゲーム性による面白さを重視しているのに対し、テラガンは「ある物語」のなかで「自分のキャラクターはどう生きるのか」に焦点を当てているという、なんとも正反対なコンセプトによって成り立っているんですね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> これは、両者のシステムの全体的な特徴にも現れていて、迷宮キングダムが「始めに沢山『資源』があって、それを減らしながら冒険を進めていく」という印象が強いのですが、テラガンは「来るべきクライマックス（見せ場）に向けて、パワーチップを溜め手札を整える」といった印象を受けます。前者は「資源を有効利用すること」が大切であり、後者は「見せ場で思いっきり暴れまくること」が大切です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> また、マヨキン系のルールに見られる特徴としては「クラス毎に役割があり、それに従うのが一番良い」のですが、テラガン系では｢クラス毎に理想的な見せ場のイメージはあるが、戦おうと思えば誰でも戦える｣といったものが多いです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 更にいえば、マヨキン系ルールでは「最適解を求める」ことこそが求められます。いかに効率を上げるか。資本主義ですね。結果として、極稀に良心を失って死体から荷物を剥ぐ、人を「便利なアイテム」扱いする、人情味のかけらを紛失する、疑り深くなるといった副作用がでます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">逆にテラガン系ルールでは、「キャラクターの演出」および「キャラクターの気持ち」が重視されるので、これまた極稀に、考えが浅くなる、仲間割れする、シナリオが進まなくなる、過剰に演出する、なぜか現実の人間関係に問題が波及する、などの副作用がでます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 俺は両方とも発症したことがあります。気をつけたいものです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「まとめ」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> なぜ今まで、</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">とは何かと聞かれて答えられないか。比較的「真の」</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ですら、こんなに目的、およびそれに伴う楽しみ方が違うのです。てか、ボードゲームに「モノポリー」と「双六」があるようなもので、どっちが劣っているとかじゃなくて「</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">」でくくって離さないからなのですね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> テラガンは「キャラクターによる物語への介入」を、マヨキンは「素晴らしいゲーム」を目的にして作られています。この二つは一緒にしようとしてもなるものではありません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 片方をやっていてもう片方がくっついてくることはあっても、同じと言い切れるほど近いわけではないのです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> ちなみに</span><font face="Century">T</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><font face="Century">T</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">や</span><font face="Century">D</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><font face="Century">D</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">等、初期の</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">は</span><font face="Century">GAME</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">を強く意識していて、その結果としてマヨキンの流れの方に属すると思います。つまり古参のかたにはテラガンは異質なものであり、そのため｢</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ではない｣という話になるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">でも、これだけ違えばマヨキン系のゲームと違うと感じるのも当たり前、むしろ新しい名称がいるんじゃないかと思うぐらいです。共通点は同じ道具、にたようなルールを使っていることのみじゃあないですか。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">には「マヨキン」と「テラガン」の二種類がある。「マヨキン」は純粋なボードゲームの一種として、テラガンはみんなでキャラクターを操り、物語を疑似体験する遊びの一種として存在する。こうすれば、</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の面白さを伝えるのは簡単です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> ところで、どっちにも当てはまらないものがあります。「りゅうたま」です。これについては研究が進んでいませんのでなんともいえませんが、ルール的に「どちらにも対応できる」ように出来ているそうです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;">もうシーらネット！</div>
<p>(2007~2008)</p>
<p> </p>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><em><span style="font-size:18pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「え？<br /></span></em></strong><strong><em><span style="font-size:18pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これってそういうゲームでしょ？」</span></em></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> <span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">この原稿は、「ＴＲＰＧの遊び方」と銘打つつもりだったのですが、やはりそれは俺には難しいので、ゆっくり気長に行きましょう。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:16pt;font-family:'HGP創英ﾌﾟﾚｾﾞﾝｽEB';">「TRPGとは何か？」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">さて、この根本的な問題には、「ＴＲＰＧとは何か？」という前提条件が必要です。そこで、今手元のルールブックから、定義づけっぽいところを抜き出していきたいと思います。つまり、そのルールを作った人は</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">をどう捉えているか。重要ですよね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> そこでは、プレイヤー達は一人を除いて、全てがゲーム内の登場人物になり、主にファンタジー世界で一団となって思う存分活躍します。冒険で与えられた使命を果たすため、戦闘や謎解き、情報集めをしながら、ストーリーを進め、経験を得て、それぞれがレベルアップし、より強力な一団となって、様々な冒険を果たしていく。冒険人生の物語を楽しめる非常におもしろいゲームです。</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">第七版対応「傭兵剣士」 日本語版 前書き 安田均）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ＴＲＰＧは、すべての参加者によるコミュニケーションを通じて、架空のキャラクター達が織り成す物語、ドラマを創っていく創造的なゲームだ。（アルシャードガイア 「最初にお読みください」）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ＴＲＰＧとは、人と人とのコミュニケーションを通じて自分達だけの物語を構築し、その過程、そして結果を楽しむゲームである。これから語られるゲームシステムは、そのために存在するルールである。ＴＲＰＧを楽しむ一時のためのツールなのである。</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（トーキョーＮＯＶＡ </span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">The
Detonation</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 「</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">という遊び」）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 架空世界における冒険を空想の上で楽しむ、というスタイルのゲームです。そのために、あなたの代わりにその世界で冒険する「キャラクター」を設定して、そのキャラクターが置かれた架空の状況で色々と行動して楽しみます。（中略）</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">というのはキャンプのカレーと同じで、必ずしも結果（味）が完璧である必要はありません。みんなで作る（遊ぶ）過程が面白いのであって、多少のハプニングも楽しみのうちです。（中略）とにかく遊んでみてください。</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（スクラップド・プリンセス</span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> パート０ はじめに）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> …つまり</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">はカレーだということなので、お好みのスパイスをかけて福神漬けやら紅生姜やら（俺はきらいです）を添えて楽しく食べましょう。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">を除けば「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">によって物語を織り成していく」遊びで「織り成す過程（ハプニング＝サイコロ系）及び出来上がった結果（物語）」を楽しむものだそうです。まあリプレイ売ってる会社だしなぁ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ここで興味深いのは、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">では全体的、包括的な言い回しを避けてわざわざ洞窟の話に限定して話していることです。基本的に、全体的且つ抽象的な言い方を具体的にするメリットというのは、分かりやすくするためです。つまり、「物語を生成する面白み」では分からない人が居る。と言うよりは単純に、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">には「冒険人生を楽しめ」はしても「物語を生成する面白み」がないのかも知れない。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> いずれにせよ、日常を基盤とする現代物であるアルシャードガイアや多少ハードボイルド向けの</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">NOVA</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で「冒険人生」を楽しめるかどうかは疑問に思うので、惜しいところで共通性が切れているとします。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">実は上の四冊、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">SNE</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（スクラップドは</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">SNE</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">です）と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">FEAR</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">のルールブックしか使っていません。しかしこういう基本的なことは意外とマイナーなルールで発見があるかもしれないので、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">SNE</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">FEAR</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">以外からの意見も徴収しましょう。スザク・ゲームズです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 非常に小規模の作戦活動を再現する格闘級シミュレーション・ゲーム。このゲームに勝利するには、チームの役割分担と迅速で冷静な判断が必要とされる。さらに加えるならば、詳細な情報の収集分析検討は不可欠であることは言うまでもない。（シュープリーム）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 冒険活劇を再現する役割分担式の状況対応と決断のゲームである。過酷な環境のなかで、いかに生きるかが人として問われるのだ。（龍三合）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></em><em><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span></em><em><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">こそがあらゆるゲームを凌駕するストーリー生成システムであり、神の啓示を学ぶ良い機会である。ゲームマスターとなることは導師の立場を学ぶ良い機会といえる。（セレスティアル・ゲート）</span></em></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">あまり統一性がありません。むしろそれぞれが好き勝手に、そして都合のいいような解釈を基に主張をしているように見えます。それもそのはず、この三つの組織はあらゆる事件の陰で超古代文明の遺産を巡って対立しているのです！（→ルールは「ブルーローズ」です。）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">しかし、個人的にはこれが真実だと思うわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">すなわち、何でもいい。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">偽者「あーあ。今ので半分以上の読者が本閉じちゃったよ」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> で、まあ上の「何でもいい」というのは、システムによって違うということです。これはつまり、「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">だからといって全てのシステムにおける</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">が同じ意味であるわけでは無い」ということです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ここ、この文章のキモです。つまり、「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」というくくり方そのものには、これといった遊び方の定義がなされていないのです！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 冷静に考えてみれば、英語で一口に「ゲーム」といっても「モノポリー」「ドラゴンクエスト」「将棋」「囲碁」「カタン」「野球」「すごろく」「かるた」「レクチャーゲーム」などがあり、屋外か屋内かで「スポーツ」、使うものなどで「ボードゲーム」「コンピューターゲーム」などに分かれます。しかしこれらは外側から見て、また使う道具を見て機械的に分類したに過ぎません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> また一見、内容を見て分類しているように見える「シミュレーション・ゲーム」「アクションゲーム」とは言っても、「電車で</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GO</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">！」と「ファミコンウォーズ」、「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">METAL
GEAR SOLID</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」と「マリオブラザーズ」がそれぞれ一部を除きほとんど似ていないと思います。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">だって、いまでは「ファイナルファンタジー」と「バイオレンス！」と「ラグナロクオンライン」が同時に存在する素晴らしく混沌としたものになっています。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の違いは、ただ単に</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">T</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">、すなわち「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">Table</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">Talk</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」がついただけ、つまり定義的には外見だけの違いしかありません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">極端な話、例えばポケモンのダメージ計算とか固体値とかのデータを全て紙に起こして、ポケモンを完全アナログでやったとしましょう。多分、周りからは「ボードゲーム」または「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」と呼ばれます。彼らには違いが分からないからです。というか、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と違うものになるかどうかすら分かりません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">ちなみに筆者は「ポケットモンスターボードゲーム」は持っています。四天王誰か一人を倒したら勝ちです。あれ面白いんだよなぁ。「ポケットモンスタープラコロタクティクス」より楽しいですよ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">これで、本来</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の一般的な「楽しみ方」を語る上で重要な、全体的な意味での「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">とは何か？」という問いを、「一般的に</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">RPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">と呼ばれる色々混ざったジャンルの中で、卓上で行われるもの」とまで追い詰めることが出来ました。つまり「一般的な楽しみ方」なんてものの前提である「そもそも何をするのか」が「不明」です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">全体的に見ても</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">それ自体が何をすることなのか分からないという前提の上で、その得体の知れない「何かの行動」の面白さを追及する。これほど意味の分からない原稿を書くのは初めてです。最後の原稿に相応しい。かも、知れません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:16pt;font-family:'HGP創英ﾌﾟﾚｾﾞﾝｽEB';">「TRPGの楽しみ方」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">こんな題は難しすぎるので、またもや話を変えていこうと思います。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">面白さを追及する上で、個人的に非常に参考になると思うのは「迷宮キングダム（以下「マヨキン」）」と「テラ＝ザ＝ガンスリンガー（以下「テラガン」）」の二冊です。後者は最新作として「天羅</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">WAR</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」が出ましたが、個人的にはこちらの方が好きです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> この二冊が個人的に参考になると思うところは、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">とは何かという問いに対してこれらのシステムがはっきりとした答えを出しているような気がするからです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> なのでシステムレビューをいたします。あ、某原稿のようなネタ要素はそれなりに排除するので面白くは無いはずです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「迷宮キングダム」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">五段階評価です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">総合評価：５（素晴らしい）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">外見：４（外側に</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">という文字が無い）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">システム：</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">100</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（完成されている）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">自由度：３（遊び方とルールの結びつきが強く動かしづらい）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">初心者向け度：５（ルールの守備範囲が多く</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">共にやりやすい）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">玄人向け度：４（長期的に響いてくるデータが多い）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 77pt;text-indent:-77pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">準備費用；４（ルールブック</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">3700</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">円程度。</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">6</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">面体のため揃えやすい。が、全体的にシートが多くコピー代がかさむ）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">既に多くの部員の原稿にも登場したこのルールは、現部員に強力な影響を与え、この部の頂点に君臨してしまっています。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">自分達はランドメイカーとなって、初期で国民</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">50</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">人＋αを持っていて、一つのマップを支配しています。そして、違うマップに攻め込んだりして領土を増やし、国民を増やすことで、自分達も強くなっていくという感じです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">また通常の</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">MP</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">とは異なり、「希望」というシステムがあります。これは特技使用のコストとなったり、サイコロを振り足したり出来るのですが、初期値０のこれをためる方法が</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">判定の際に６の目を出目から取り除く（デメリット）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">クリティカルをする（偶然）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「お酒」を消費する（アイテム必要）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 29pt;text-indent:-18pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">・<span style="font:7pt 'Times New Roman';"> </span></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">ランダムイベント等特殊な条件を満たす</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">となっています。また、「希望」として使える「民の声」というものもあり、こちらは初期値が</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">10</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">なのですが、減れば減るほど探索後の国の生死を分ける「収支報告」での収入が減り、また一定値を割ると王国そのものに災厄が降りかかり、王国が弱体化します。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">また、冒険に「配下」を連れてくれば、隣の部屋の情報収集などが出来ますが、「配下」（エキストラ）が死ねば国民は減り、結果として王国が弱って</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の成長が止まってしまうという現象が起こります。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> このように、マヨキンには、一部の熟練が楽しめるような「長期的な利益を狙うか、今この場を切り抜けるか」などの絶妙なシステム的ジレンマが存在します。さらに、ダンジョンに王国経営を足すことで、「単にクリアする」でも「領土は要らないから維持費がかからないように行く」「出来るだけ成長できるように行く」などの方法が存在します。成長し敵が強くなるだけのキャンペーンより奥が深くなっていくわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> では初心者にはどうかと言うと、他のルールよりやりやすいと思います。何故なら、ルールに</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「卓の進行方法」が具体的に明記されています。</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ソードワールドでは</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：うーむ。結局何をすればいいんだろう。むしろ何が出来るんだろう？</span><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：あいよ。じゃあ情報を整理しようか</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">となるところが、マヨキンでは</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：うーむ。予算配分は終わった。次は何をしようか。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">２：（ルールブックを読む）「次は行動の処理。皆さん、散策か施設使用かアイテム合成を選んでください。」</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-21pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">となるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-21pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：君達はダンジョンについた。一番右上の部屋ね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：ところで何が出来るんだっけ。俺のキャラクター？</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL2</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：忍者だろ。部屋の探索頼むよ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">１：あいよ。</span><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">、目標値は？</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL2</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：キャラクターシートに書いてあるぜ。この卓は三人だから目標値は</span><font face="Century">10</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">だ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL1</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：</span><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の人数が増えると達成値あがるんかいな</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-31.5pt;"><font face="Century">PL2</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">：その代わり多人数だと色々と楽になるからね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 31.5pt;text-indent:-21pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">分かります？</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">迷宮内で取れる行動、罠発見の目標値、希望と配下の効果、戦闘時に取れる行動、状態異常の効果、気絶・死亡の処理、人間関係ルール。全て<u>「キャラ紙の右側」に書いてあります。</u></span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> また、</span><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「このゲームの流れ」</span></strong><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">「多彩なトラップのデータ」「多彩な敵のデータ」がルールブックに明記されています。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> つまり、「何をするゲームなのか」「どういうように動けばいいのか」「何が出来るのか」と言った、初心者</span><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">・</span><font face="Century">GM</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">が理解しづらい部分を</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「全て『迷宮キングダム』がフォローする」</span></strong><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">という訳です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> げんなり君はある日、教室に「パラノイアカードゲーム」を持っていきました。そして、友達と楽しくプレイしました。すると、これまで「</span><font face="Century">GURPS</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">」に見向きもしなかった同級生が寄ってきて、たちまちのうちに「パラノイアカードゲーム」はクラスの一部に広まっていきました。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これは何故か、と聞かれれば、「パラノイアカードゲーム」は</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">では無いから、専門的な知識や思想が必要無いからでしょう。どういうゲームかは本人が説明できるし、ルールブックに明記されています。勝利条件もなにもかも。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> つまり、<strong>「こういうことをすればいいんだよ」</strong>てなことをはっきり（ひとつかふたつに）定めてしまったほうが、初心者には分かりやすいこともあるのです。特に男には。例えば俺とか俺とか。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> ここまで主に『ゲーム要素』の話をしてきましたが、物語が出来ないかというと、そうでもありません。が、『</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">及び</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">が思い描いた』物語は出来ません。何故なら、イベント及びハプニングが全てランダムで決まり、それがデータ的な意味を持つからです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これはつまり、ランダム性とデータ的効果を持たせることで、『イベントもシステムのゲーム的要素』に含んでいるといえます。こういうことをすれば、こうやって関係が進展するかも知れず、逆に破局するかもしれない、とか。魔物がいて、中立的だ。話しかければ、相手の機嫌がよければ交渉や交易が出来るが、悪ければ襲ってくるかもしれない、とか。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> まあしかし、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">なんですから「思い通りに物語ができない」なんて日常茶飯事なんですねこれが。そう割り切ると、結構吹っ切れます。てか私の周囲の環境ではそうしないとやっていけな（銃声）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> まさにマヨキンは、</span><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">『壮大なゲームとしての</span></strong><strong><span style="font-size:14pt;"><font face="Century">TRPG</font></span></strong><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">』</span></strong><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">というスタンスを提示しているのです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> ところで、上記の話はマヨキンが二版になってからの話です。第一版のマヨキンは、二版とまあ似たようなものなのですが、実際にやると雰囲気が違います。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 第一版では、</span><font face="Century">PC</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の役職（大臣や騎士など）毎に、「それぞれが何の決定権を持つか」と言ったことがでかでかと書かれており、例えば大臣は財政、騎士は戦闘、神官は「民の声」など、役職にあったものの決定権を持ちます。つまり、「</span><font face="Century">PC</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の関係を</span><font face="Century">PL</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">に持ち込む事でロールプレイを促進する」という素晴らしいシステムがありました。警戒度のルールと共に二版では消えてしまったのが個人的には残念です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「</span></strong><strong><span style="font-size:14pt;"><font face="Century">TERRA THE
GUNSLINGER</font></span></strong><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">五段階評価です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">総合評価：５（個人的に好き）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">外見：３（井上純一の中では比較的マシ）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">システム：４（どんなに格好いい敵もミンチになります）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">自由度：５（アメリカは自由の国だ！）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">初心者向け度：１（間違っても初体験卓でこれはやめてください）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">玄人向け度：５（初心者に向いてない分「玄人向け」感が強い）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 77pt;text-indent:-77pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">準備費用；３（ルールブック</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">4200</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">円程度。トランプ使用のため揃えやすい。が、付属のパワーチップは数が少ない上に使いづらいので</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">315</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">円ぐらいの玩具の一ドル札</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">100</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">枚を買うか、ドミノのカラフルなチップを使いましょう。東急ハンズパーティー用品売り場近くで売っています。）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 77pt;text-indent:-77pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> マヨキンのトータルポイントは</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">125</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">です。こちらは</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">26</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で、しかも評価に個人的な願望が多く入っているため、なんともいえない部分がありますが、レビューします。ちなみに部ではこのルール、忘れ去られています。ダブルクロスなんかよりよっぽど奥の深い</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">1999</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">倍良いルールだというのに！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 舞台は西部劇。…ってこれ、あんまし関係ありませんね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> このゲームでなんといっても重要なのが「パワーチップ」です。これは、キャラクターがトランプのマークに対応した４つの能力値、「魂」「希望」「欲望」「冷静」それぞれに対応して、そこに設定した性格や信念、目的などを演技などによって表現することで、システム的に非常に便利な「パワーチップ」と呼ばれるものを手に入れます。世界観的にはこれは「人間の強い願いや感情に呼応し、それに力を与える『マナ』という空気中に漂ってる物質が吸い寄せられた」としています。まあどうでもいいですね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これにより、データ的な「制限」や「強制力」、もしくは「戦闘用強化ツール」にしかならなかった</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の性格や信念、目的などを卓中に簡単に表現することが認められ、それによって恩恵を得られるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> つまり、システム的に「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">にスポットライトを当てる」ことが出来るわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> こんなルールは、ありそうでそんなにありません。例えば、アルシャードも</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">NOVA</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">も、「物語を作ること」を</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">TRPG</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の楽しみの一つに設定していますが、物語のひとつの要素である「感情」といったものについては、あまり物語を前面には出していないはずのソードワールドと同じぐらいノータッチです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> それは何故か？といえば、物語の要素としての「感情」は人間味あふれるものでなくてはならず、感情をルールとして規定してしまうと其処に流れる人情が否定されるという考え方からでしょう。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> しかし、ルール的にサポートのないままでは、「キャラクタープレイ」はただの、刺身のつまのようなものなのです。それは、時間が無い時に削られ、ミレニアさんには「うざい」といわれ、昔の俺には「邪魔だ」とけなされ、いろんな人から「話を進めろ！」と突っ込まれる行為でしかないのです。俺とその周囲にとっては。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> しかしテラガンは違います。キャラクターの性格、目的を表明させてくれます。更にこれによって、物事の判断時にはキャラクター的な信念が優先され、そのキャラクターのそれらしい見せ場を作り出すと同時に、シナリオが円滑に進みます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> さらにもうひとつの目玉、「シーンプレイヤーカード＆カラミティ・ルージュ」があります。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> シーンプレイヤーカードは、まあ他のゲームと同じように、いわゆるその場面でスポットライトが当たる主人公に渡されます。しかし、先ほど述べたような「キャラクタープレイ」によって「パワーチップ」を得ると、なんと同じシーンにいる別の</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">にカードが移ります！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> これは革新的です。つまり、一人の人がでしゃばろうとしても、一回みんなにスポットライトが当たらない限り、二回目のスポットライトはまわってきません。これにより、ロールプレイ重視でありがちな「全てのシーンに出てきて出番をかっさらう奴」（←普通いません）を撲滅出来るばかりか、出番（と言うより見せ場）が比較的平等であるというシステムです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> 「カラミティ・ルージュ」は、珍しいルールです。</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">はいつでもこれを</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">に渡すことが出来、これを渡された</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">のキャラクターに何か災難がかかることを示します。シナリオ上では主に、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">①が誘拐されるシーンなどを作りたいときなどに、誘拐される</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PC</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">①にカラミティ・ルージュを渡すことで、一時的に「誘拐される」というイベントとして扱われるように（＝その場では抵抗できない）なります。演出は自由なので、後ろから（気付く判定を行えない）殴られて気絶したり、銃を突きつけられて脅されたりなどという演出になります。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> また、これは正当な判定や簡単な行動、そしてシナリオを終わらせてしまうような行動など、本来ならば阻害されないことでも、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">が強制的に「失敗」にさせることが出来ます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">（例：ボスに発砲しようとしたら弾が詰まっていた、小麦粉が舞っているので火をつけようとしたらマッチが湿気ていた、等。）</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">これは多くのルールの場合「ゴールデンルール」として「</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">は、その方が良いと感じた場合、ルールを無視しても良い」という原則の下に行われていますが、このゲームではそれをルール化しています。つまり、普通のルールより、そういった行為が認められやすいということです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">で、悪いことばかりのカラミティですが、なんと！これを渡されたプレイヤーは、そのシーンの終了時に「パワーチップ」を三枚ももらえるのです！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：よし、敵が</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">10</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">人で押しかけてきたんだな？じゃあ俺のキャラクターは外にいるから、棚の上の小麦粉を打ち抜いて小麦粉がばら撒かれた後、外からマッチを投げ入れる！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：却下。てかにげろよおまえ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：せっかく良い案だと思ったのに。ぶつぶつ。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">じゃなくて</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：よし、敵が</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">10</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">人で押しかけてきたんだな？じゃあ俺のキャラクターは外にいるから、棚の上の小麦粉を打ち抜いて小麦粉をばら撒いた後、外からマッチを投げ入れる！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">GM</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：カラミティ・ルージュ！君は銃を撃とうとしたが、銃が弾詰まりを起こしている！このシーン中銃は使えない！</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">：ちっ。せっかく良い案だと思ったのに。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';"> まあパワーチップ貰ったから五分五分かな。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt 33pt;text-indent:-33pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">つまり、「シナリオの都合を壊さずに、</span><span style="font-size:11pt;"><font face="Century">PL</font></span><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">の創意工夫の意欲をあまり減らさない」という意図があるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ちなみにこのゲーム、ラスボス戦とかガチガチじゃないほうが面白いです。</span><font face="Century">PC</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">達の集団の総合的な力が強くても問題ないというか、敵と比べても多少強いほうが、雰囲気が出る気がしなくも無いです。「貴族」以外。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:11pt;"><span style="font-size:11pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">つまり、テラガンは</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:14.05pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「シナリオの中に生きるキャラクターの為の</span></strong><strong><span style="font-size:14pt;"><font face="Century">TRPG</font></span></strong><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">という話になるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">システムレビューはここまで。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"> </div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">迷宮キングダムはシステムが「思い通りの物語」を要求しない、むしろランダムさとゲーム性による面白さを重視しているのに対し、テラガンは「ある物語」のなかで「自分のキャラクターはどう生きるのか」に焦点を当てているという、なんとも正反対なコンセプトによって成り立っているんですね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> これは、両者のシステムの全体的な特徴にも現れていて、迷宮キングダムが「始めに沢山『資源』があって、それを減らしながら冒険を進めていく」という印象が強いのですが、テラガンは「来るべきクライマックス（見せ場）に向けて、パワーチップを溜め手札を整える」といった印象を受けます。前者は「資源を有効利用すること」が大切であり、後者は「見せ場で思いっきり暴れまくること」が大切です。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> また、マヨキン系のルールに見られる特徴としては「クラス毎に役割があり、それに従うのが一番良い」のですが、テラガン系では｢クラス毎に理想的な見せ場のイメージはあるが、戦おうと思えば誰でも戦える｣といったものが多いです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 更にいえば、マヨキン系ルールでは「最適解を求める」ことこそが求められます。いかに効率を上げるか。資本主義ですね。結果として、極稀に良心を失って死体から荷物を剥ぐ、人を「便利なアイテム」扱いする、人情味のかけらを紛失する、疑り深くなるといった副作用がでます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">逆にテラガン系ルールでは、「キャラクターの演出」および「キャラクターの気持ち」が重視されるので、これまた極稀に、考えが浅くなる、仲間割れする、シナリオが進まなくなる、過剰に演出する、なぜか現実の人間関係に問題が波及する、などの副作用がでます。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 俺は両方とも発症したことがあります。気をつけたいものです。</span></div>
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<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><strong><span style="font-size:14pt;font-family:'ＭＳ 明朝';">「まとめ」</span></strong></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> なぜ今まで、</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">とは何かと聞かれて答えられないか。比較的「真の」</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ですら、こんなに目的、およびそれに伴う楽しみ方が違うのです。てか、ボードゲームに「モノポリー」と「双六」があるようなもので、どっちが劣っているとかじゃなくて「</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">」でくくって離さないからなのですね。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> テラガンは「キャラクターによる物語への介入」を、マヨキンは「素晴らしいゲーム」を目的にして作られています。この二つは一緒にしようとしてもなるものではありません。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> 片方をやっていてもう片方がくっついてくることはあっても、同じと言い切れるほど近いわけではないのです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> ちなみに</span><font face="Century">T</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><font face="Century">T</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">や</span><font face="Century">D</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">＆</span><font face="Century">D</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">等、初期の</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">は</span><font face="Century">GAME</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">を強く意識していて、その結果としてマヨキンの流れの方に属すると思います。つまり古参のかたにはテラガンは異質なものであり、そのため｢</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">ではない｣という話になるわけです。</span></div>
<div style="margin:0mm 0mm 0pt;text-indent:10.5pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">でも、これだけ違えばマヨキン系のゲームと違うと感じるのも当たり前、むしろ新しい名称がいるんじゃないかと思うぐらいです。共通点は同じ道具、にたようなルールを使っていることのみじゃあないですか。</span></div>
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<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> </span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">には「マヨキン」と「テラガン」の二種類がある。「マヨキン」は純粋なボードゲームの一種として、テラガンはみんなでキャラクターを操り、物語を疑似体験する遊びの一種として存在する。こうすれば、</span><font face="Century">TRPG</font><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';">の面白さを伝えるのは簡単です。</span></div>
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<div style="margin:0mm 0mm 0pt;"><span style="font-family:'ＭＳ 明朝';"> ところで、どっちにも当てはまらないものがあります。「りゅうたま」です。これについては研究が進んでいませんのでなんともいえませんが、ルール的に「どちらにも対応できる」ように出来ているそうです。</span></div>
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