『奇人怪人偏愛記』のパクリのうち、『珍々発明』(テル・ヤー・ボーネン)との酷似箇所を対照表にしてみた。
(見比べやすいように改行位置は適宜変えてある。)(色分けは、同一箇所と類似箇所。)
『珍々発明』、テル・ヤー・ボーネン、読売新聞社、p202、1971 | 『奇人怪人偏愛記』、唐沢俊一、楽工社、p195、2006 |
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まず、図のようなガラス、あるいはセルロイドのケースの中に、
うんと細い絹糸のようなもの(c)で、線輪(b)をぶら下げておく。その線輪も、うんと細い電線で作っておく。 この線輪のごくわずか下のところに、電極(d)をおき、この線輪と電極に放電しない程度の電圧をかけ、
“線輪や電極”と“ケース”は絶縁しておく。 さて、この状態でしばらくすると、線輪はゆれを止めて静かになる。それを確かめてから、あなたは、そのケースの外から、片目でもいい、または両方の目で見つめてもいい、その線輪の一方の端を真剣に見つめるのである。 すると、その輪線は、静かに回りはじめる! こんどは視線を、もう一方の端に移してみる。するとこんどは逆回転をはじめる。 この現象は、下の電極を電磁石に置き替えても、またふつうの磁石に置き替えても起こるし、上下両方とも線輪にしても同じように起こるのである。
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透明なガラスケースの中に、うんと細い絹糸のようなもので、コイル線(これもうんと細い金属で作っておく)を地面と平行になるようにブラ下げておく。 このコイルのわずか下のところに電極を置き、コイルと電極に放電しない程度の電圧をかけ、“コイルと電極”“ガラスケース”は絶縁しておく。 さて、この状態でコイルがゆれを止めて静かになるのを待ち、それを確かめてから実験者はそのケースの外から、片目でそのコイルの一方の端を、じっと力を入れて見つめる。
すると、そのコイルは、なんと静かに回転を始める! こんどは視線を、もう一方の端に移してみる。すると、今度は逆回転を始める。 この現象は、下の電極を電磁石に置き換えても起こるし、また、普通の磁石でも同様である。
さらに、上下同様にコイルにした場合にも、同じように起こるのである。
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発見者(#568-569)のコメント
『奇人変人偏愛記』では「永久機関」のほうは引用文を記して(坊年輝哉 『珍々発明』より)と描いているのにこちらは例によって唐沢流改竄が施されている上、どうよんでも同じ書を参照したようには読めないように書かれている
最終更新:2008年02月21日 17:08