創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

たのむよ!オルせんせい 第一話

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
これはTロG氏作品「ヴィルテック・シャッフル」の二次創作作品です。
ゆえに、「ヴィルテック・シャッフル」をお読みになったことが無い方にはわけがわからないかもしれませんが、
お読みになった方ならもっとわけがわからないんだから文句言うんじゃありません!


 ――春。それは別れと出会いの季節である。

 「おま今既に夏に突入してんだろ」というツッコミをする権利を有するのは、
冬に「水着回を投下していい?」と聞いた作者さんに対し「今は冬だからちょっと」ということの出来る人間だけである。

 何はともあれこの劇中では春であって、「別れと出会いの季節」の「別れ」の方を担当する卒業シーズンは過ぎた。
つまり「出会い」の方を受け持つ入学・進級シーズンである。
そして俺は高校生であり、否応無しにそのシーズンの当事者真っ盛りなわけであるが、
まあ通常の高校生……というより学校に通う人間であれば体育館とかそういう屋内で参加するもんである入学式に、
校庭で参加していた。
なんで入学式を校庭でやるのか、普通は説明が無きゃ、一介の生徒である俺には分からないものであるが、
だがしかしその理由というか原因はわかっている。
っていうか見えてる。

 そして式は進み、新任教師の紹介の時間となった。

「……オイ、あの先生コワそうだな」
 確かにコワそうな見た目だけれども。

「すっごい背ぇ高―い」
 確かに高いけれども!

「なんか日本人て感じじゃないよね。外国人か、ハーフの人かな?」
 確かに日本人には見えないけれども!!

 いくぶん……っつーか気持ち前に出たその新任教師に備え付けられた電光掲示板に文字が翻る。

「はじめまして。今年からこの学校で教えることになりましたデストラウと言います!」

 新任教師の一人が、巨大ロボでした。


 たのむよ! オルせんせい

 第一話 「ほらマジックカットってあんじゃんマジックカットって。こちら側のどこからでも切れますってヤツ。
      あれに切り込み入れてるのが時々あるけどさ、切り込み入れるならマジックカットの意味無いよね。
      でもそれはわかってても、マジックカットで切り込み無くてなかなか開けられなかったりすると
      なんかスゴい憤りを感じるよね。
      それってどうしたらいいんだろ?」
      の巻

「デストラウ先生ー、先生は前はどこの学校で教えてたんですか?」

 入学式終了後、デストラウ先生の周りにはかなりな人だかりが形成されていた。
質問攻めというヤツである。まあ俺にも聞きたいことはかなりなレベルであるんだけれども。
っていうかなに俺はデストラウ「先生」とかいってんだ。
早くもこのツッコミ待ちな状況に軽く順応してどうする。ノリツッコミは芸風じゃないだろ俺。
とにかくこの有り得ないレベルのスルーを止める!

「おいみんなちょっと待てよ!
 良く見ろっていうか…… 良く考えろっていうか…… その、なんていったらいいかわかんないけど、
 それロボットじゃないか!」

 よし、これでスルーは止まる…… ってなんでみんなそんな目でこっち見てんの?
 え、俺なんかヒドいこと言いました?
 いやいやいやいや、この空気はおかしいおかしい。え、なんで出落ちの巨大ロボが「まあまあ……」的なことしてんの?

「鈴木君。ちょっとこっち来なさい」
 そう言って俺の腕を掴んで引っ張るのは、
去年、一年生にもかかわらずそのすさまじいまでの「生徒会長キャラっぽいオーラ」により推薦と得票を集め、
生徒会長として全学年生徒の上に君臨、このままの流れで今年も生徒会長となることが事実上約束されている、
会長こと氷室ルナである。
 ごく自然な文章で
「まだこの時期だとその年度の生徒会役員とか決まってないだろうに会長って呼ばれるのは変じゃね?」
という疑問を投げかけられるのを未然に阻止されたキャラであるところの会長は、
俺を校舎の陰にまで引きずった。
そして俺を校舎を背に立たせると、真っ直ぐこちらに正対して舌鋒鋭く迫ってくる。

「鈴木君! あなた言っていいことと悪いことの区別もつかないわけ!?」
「え、いやその、だって本当のことだし……」

 俺の顔に、左の方から何か固い細かい物がたくさん降りかかってきた。
 会長の右側頭部から伸びた、唸りを上げる髪の束が、俺の視界のすぐ左端を超えていっているのを認識して、
俺はさっき自分の顔に降りかかってきたのが、
カイチョウヘアードリルテールにより穴を穿たれた校舎の破片だったと知る。

「鈴木君…… あなた自分がどんなことを言ってるのかわかってるの!?」

 左からはカイチョウヘアードリルテールが校舎を切り裂きながらゆっくりと……いやじわじわと俺の頭部に近付いてくる音、
前方やや右では俺の回避行動を即座に潰そうとカイチョウヘアーシザーテールが鎌首をもたげる。
 取り合えず自分がどんな状況かってのはわかりたくないけど嫌というほどわかってます会長。

「確かにデストラウ先生は全高20mあるし、金属と複合材で構成されてるし、科学の粋を集めてるけど、
 私達と同じ人間なのよ!」

 会長、貴方は私の突っ込み能力(ツッコマビリティー)を買い被っておられる。
正直、どこから手を付けたらいいもんだかすら分りません。

 細かいこと言うようだけど、人間だと思ってるなら「全高」って言うのはおかしいヨネー。身長ダヨネー。

 それは置いといて、イエス、落ち着いていこう俺。常にシンプルに考える、それが重要だ。
今、俺は、「ツッコミの必要な事象にツッコむと自分の命の保証が無い」という事態に置かれている。
俺の命が掛かってはいるが、目の前にはツッコミを必要とする事象があるんだ。
俺がここでツッコまなければ、ボケがスルーされる。
いわばそれは、ツッコミキャラたる俺の存在意義を、俺自身が否定する、ということだ。
どうする? 決まってるじゃないか。

「デストラウ先生を傷付けるようなことを言ってすみませんでした会長」

 そうだ、「いのち だいじに」だ!

「わかればいいのよ、鈴木君」
 カイチョウヘアードリルテールの回転音が小さくなっていく。危機は脱したようだ。

「でも……まあ、正直に言うと、鈴木君がデストラウ先生のこと問題に思うのもわかるわ」

 これは……ッ! これはもしや砂漠にダイヤモンドの粒を見付けたのでは……ッ!?

 いける、
上手いこと会話で誘導していけば、今とんでもなくツッコミが必要な事態が起きていることを会長に気付かせることが出来るぞ!
やってみせる、いや、俺ならやれる!

「そうですよね、やっぱりそうはいってもあれはちょっと問題ありますよね」
「鈴木君なんだかんだ言っても常識人だもんね。あんな見てすぐわかることはやっぱり気になるよね」

 ナイス手応えッ!

「まあ……、自分で言うのもなんですけど、俺って常識ある方ですから。つまんない人間ってことかも知れませんけどねハハ。
 いくらなんでもあれはツッコまないわけにはいかないでしょー」
「そうよねー。実を言うと私も、自分で指摘しなくちゃいけないかな、とは思ってるのよ。
 私たぶん今年も生徒会長をやることになるでしょ?
 自分で言うのもなんだけど、それって生徒全員の代表として、責任を遂行する使命がある、ってことだと思うの。
 だから、指摘する責任もある、とは思うんだけど、でも、やっぱりどうしても言いにくくって……
 それで、ズルいってわかってるけど、鈴木君が言ってくれるのを期待していたところもあったのかも知れない」

 いいよいいよこの流れ激しくいいよー!

「いやいや、そこはやっぱり会長がビシッと言って下さいよ。俺なんかと会長じゃ言葉の重みってやつが違いますよ」
「そうよね、やっぱり逃げちゃダメよね。ありがとう鈴木君」

 っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!

「いやいやいいんですよ。生徒会長を支えるのは生徒の役目ですから…… ってちょっとカッコつけちゃったかなハハ。
 そうだ、練習じゃないですけど、ちょっとここで言ってみたら」
「そうね、勇気出して言ってみる!」

 来い、来い、来い、来い!





「デストラウ先生って全裸…… あ、いや、その、服着てない……、ああもうっ、女の子になんてこと言わせるのよ!」

 正直、その発想は無かった。



 闇の中で無闇に手近な光に飛び込んで身を焼いた夏の虫みたいな気分になった俺は、
あの場は「まあデストラウ先生裸の上から直とはいえ鎧着てるみたいだからたぶんダイジョブなんじゃないですかね」
と、どこがどうダイジョブなんだか俺自身にも何一つわからない話で流し、
俺達がいない間に巨大ロボへのインタビュー会場と化していた校庭へと戻った。

「デストラウ先生は、教科は何を教えてくれるんですかー?」
「英語だよ」
 ※ デストラウ先生の「発言」は全て電光掲示板に表示されたものです
「えー、じゃあデストラウ先生って英語得意なんですかー?」
「よーし、ちょっとしゃべってみようかなー。
 Nice to meet you. I became a teacher at this school in this spring. 」
「わーすごーい。頭に辞書が入ってるみたいー」
 いや、たぶんリアルに入ってるからね。ソフトが。

「デストラウ先生ってすごく背が高いですけど、何かスポーツとかやってたんですか?」
 いや、あれが参加すること自体が反則にならないスポーツって寡聞にして俺には思い付きませんけれども。
「いやー、実を言うと、全くやってなかったんだよ」
「えー、そうなんですか?」
「ちょっと体が大き過ぎてね。サイズの合う用具のあるスポーツが無かったんだよ」
 アナタどちらかというと選手より用具寄りですけれども。まあ使ったら反則になりますけれども。
「用具に選ばれなかっただけに、“選”手になれなかった、ってところかな(笑)」
「わーデストラウ先生面白―い!」
 電光掲示板で発言してるだけあって、会話に本来活字でないと盛り込めないはずの表現盛り込むのが可能なわけですね。
なんでしょうね…… エラくムカつきますけれども。

「デストラウ先生っていくつなんですかー?」
 答えるのが難し過ぎる質問だと思いますけれども。
「完成してからは3年くらいだねー。でも、先月にオーバーホールしたばっかりだから新品同然だよ」
 何もかもがおかしいって言うよりおかしくないところが無い回答だよね!?

「えーと、僕達は模型同好会の会員です! デストラウ先生のプラモデルとかは出てないんですか?」
 オマエ気付いてるよね!?
「んー、先生フィギュアとかにはなってないなあ。肖像権とかあるしね」
 どちらかというと著作権の方だと思いますけれども。
「えー残念。作りたかったのにー」
「ハハ、君達が作るのは自由だよ」
「うーんと、それじゃ、頑張ってみます! その時は採寸とかさせてもらっていいですか?」
「ああ、いいけど、どうせなら図面を見せてあげるよ」
 アンタロボだってのをごまかす気皆無だよね!?

「デストラウ先生! デストラウ先生って変形とか合体とかはしないんですか!?」
 えーと、要約すると、俺に殴ってくれと言っている……ということでいいかな?
「いやー、先生、それは出来ない設計になってるんだよなあー。
 もしどうしてもって言うんなら、そういう風に改造してもらってもいいけど」
 もうおまえらわざとやってるよね!?



 そんなこんなでその日はもう下校時間になった。
とにかく早く帰りたいっていうか…… せめて家では学校のことを忘れていたいっていうか……
カバンをかついで玄関を出る。
「オイ隆昭! なーに2年最初の日からそんな疲れた顔してんだよ!」
 俺の肩を叩いたのは本編で脇役のくせに主役の俺を差し置いてデザイン画の起こされた俺の悪友、草川大介である。
一応俺も>>882のバカがしばしば描いちゃいるんだが、
あんなデザイン起こしもしないで描くたんびに別人な絵なんぞ俺の絵とは認めん。
「……お前は元気だよな」
「ああ、そりゃそうさ! あんな先生が来ちゃ、男としちゃ元気にならざるを得んだろう!」
 ……コイツも男の子成分が抜けきって無い、ってことか……? まあ巨大ロボ見た男子、ってのはそうなるもんかも知れんけど。
「ああ、なるほどな。お前ああいうのが好きなわけか」
「おいおーい、まるで『ワタクシそういうのには興味ございません』みたいな言い方だな。
 素直にならなきゃダメですぜダンナ」
「いや、そうはいってもな……」
「まだそんなこと言うか。俺は素直に認めるぜ。いいだろ、オルトロック先生」

 オルトロック先生…… ……誰?

「え、うちの学校にそんな教師いた?」
「なに言ってんだよ。あ、もしかしてお前名字の方しか覚えてないのか? ベイスン先生だよ」

 ベイスン先生…… ……誰?

「え、いや、そんな教師いた!?」
「おま…… ふざけてんなよ。今日来た新任の先生だろ」
 そういえば、デストラウ先生の他にも新任の教師はいたな……。デストラウ先生のインパクトが強過ぎて印象に残ってないけど。
「お前、よくデストラウ先生以外のこと覚えてられるな……」
「当たり前だろ、俺は忘れん、なにしろ、あの胸は、いい乳だ――っ!! ……おい隆昭、何故俺から距離をとる」
「あれ、僕あなたのこと知らないんですけど…… どうして僕の名前をご存じなんですか?」
「おま…… あ、オイ、あの人見ろあの人。あれがオルちゃん先生だよ」
 いきなりのことに読者に伝わるのか心配になる呼び方で草川が指し示す先に、教師が一人歩いているのが見えた。
 なるほど確かに…… デカいな。しかし…… いいのか?
主要キャラに、巨乳(ベイスン先生)と巨乳(メルフィー)と巨乳(会長)で巨乳が被ってしまったが。
これは木原さんが出てくる流れか?

「あ……、おい隆昭、あれ見ろ、オルちゃん先生デストラウ先生の方へ行くぞ」
確かに、ベイスン先生の歩いていく先にはデストラウ先生が片膝状態で駐機している。
……ハイ前の文章はどこにツッコめばいいのでしょう!
「あの二人…… どういう関係なんだ?」
「パイロットと乗機の関係だろ」
「こら、アンタたちそんなところに突っ立ってないの!」
 突然、会長の声がした。
「え、俺何かまずいことしましたか会長?」
 声の投げかけられた方向に振り返ってきく。
「もー、先生の話はちゃんと聞きなさい!
 デストラウ先生は飛行して帰るから、離陸のときは危ないんで近くにいちゃいけないって言われなかった!?」
そんなこと言われてようもんなら師匠がミツアミネタに食いつくときみたいな勢いでツッコんでたはずだから
たぶん俺はその話されてません会長。

「とにかく危険だからすぐに離れなさい!」
 まあこれは従わざるを得ないヨネー。
 俺と草川はデストラウ先生から遠ざかる…… と、ベイスン先生はデストラウ先生によじ登り始めた。
あ、例えばタラップ的なものがコクピットのあたりから伸びてきたりとか光が照射されてパイロットが吸い込まれたりとか
そういった構造にはなってないんですねデストラウ先生は。
こんなこと考えてること自体が激しくツッコミが必要なことですけど、もう疲れてるんで勘弁して下さい。
 まあそんなことはおいといて、
ベイスン先生は幼稚園児~小学校低学年辺りの男児に非常にうらやましがられそうなフリークライミングを続けてるわけだが、
なんつーかこう…… 危なっかしい登り方なんだよなあ。
でもまあもう胸の辺りまでいったし大丈夫だろう…… と思った次の瞬間!

 ベイスン先生は手元が狂ったのか、そこから滑り落ちた!

 うわ、ヤバい! ……よかった、途中でつかまった!
 だがしかし、ベイスン先生は手だけでデストラウ先生の装甲にぶら下がっている今にも転落しそうな状態で、
デストラウ先生も、ベイスン先生を受け止めようと動くとその動きで振り落としてしまう恐れがあるからか動かない!
(日本語がこれでもかというほどカオスですが実際の状況はもっとカオスなんで許して下さい)
と、ベイスン先生がまた手を滑らしそうに…… それを見て、俺は反射的に走り出していた。
なんかもう自分でも信じられないくらいの勢いでデストラウ先生をよじ登り
(いろんな方向性の信じ難さが混然一体となった状況だ)、
ベイスン先生に接近する。
「早く! 早くつかまって!」
思い切り手を伸ばす。ベイスン先生も手を伸ばしてくるが、あともう少しというところで届かない……
と、ベイスン先生が落ちた! それに慌てて手を伸ばし過ぎ、俺も落ちる!

ああ…… 全てがゆっくりと見える…… あれなんか思い出の中の出来事が目の前に浮かんできたよ……?
そうか、これが死ぬときに見る走馬灯みたいな光景、というヤツか。
そうだ、俺は死ぬんだ。
こんなことならキャラ捨ててでもメルf

 衝撃。地面に叩き付けられたか…… ああ、この衝撃で俺は内臓とかぐちゃぐちゃになって死ぬんだ。
なんか全然そんなレベルの衝撃には感じないけ……ど……?

 なにかすぐ近くに巨大な指のようなものが見える。
 俺が感じた衝撃は、デストラウ先生が俺を受け止めたときのものだったのだ。

 じゃあ、ベイスン先生は!?
 それに気がいったとき、俺は自分がいわゆる一つのラッキースケベという状態にあることに気が付いた。

 俺はベイスン先生を後ろから抱きかかえるような格好になっており、
そして俺の手は、あくまで偶然にも、ベイスン先生のお見事な一対の突起物に……

 わざとじゃない、わざとじゃないぞ! これはあくまでも、幸福な事故というヤツだ!
 いいことするといい目に合うってホントだね!
 なにかありがとう!
 なにかこの世界のすべてとかにありがとう!
 そして万歳!
 もうとにかく万歳!
 私こと鈴木隆昭、TロG氏の非ギャグ作品の主人公として苦難の道を歩んでおりましたけれども、
ようやく男性主人公の特権、ラッキースケベを余すところなく体験することができました!
 ありがとう6スレ目>>882!
 ありがとうロボスレ出落ち絵師!

「……うーん……」
 ベイスン先生が気が付いたようだ。
俺は慌てて手を引っ込め、ベイスン先生は体を起こそうと動いた……
すると、ベイスン先生の髪がふわりと、俺の顔にかかって―――

「うわ、いいにおい……」

 馥郁とした芳醇な香り。
 軽やかな中にもそのベースには濃厚なものがしっかりと存在している。
 香ばしさと熟成が一体となったそのにおいは―――

「……ってなんでベイスン先生一晩寝かせたカレーのにおいがするんすか―――ッ!?」

 ……あ。マズい反射的にツッコんじまった。ベイスン先生なんか小さくなってる…… これは俺が悪いよなあ……

「すみませんベイスン先生。女の人に向かってデリカシーの無いこと言っちゃって……」
 ここは謝るしか無い。謝るしか無いが……
 気のせいか、謝ってからベイスン先生が一層もじもじし出した感じがする。
 う……、なんかよりマズくすることやっちゃったのか? 俺。女心なんてわからんからなあ……

「あの……、」
「ハ、ハイッ!」
 声を掛けられて思わず背筋が伸びる。チクショウかわいい声だぜ…… ってそんなこと考えてる場合じゃない。
これは…… 怒られるか? でも今の声の感じではそうは思えない。むしろ泣かれちゃいそうな……
うわーヤバい。だったら怒られたほうがまだいい。
とにかく、泣かれるのだけはダメだ。
ベイスン先生の次の言葉を聞いて、素早く泣かれないように上手くもってかないと……
 俺は全神経を集中して、そのときを待った。

 そして、ベイスン先生が再び口を開く。







「私、男なんだけど……」

 ……>>882のヤロウゥゥゥゥウウウウウッッッッツツツツツ!!!!!!!!!!!

                                       <続かない公算も大>



やるかどうかもわからない次回の予告

 1話目にしてこの話最大のボケを使ってしまった6スレ目>>882!
 どうするこの話でもうこれ以上にオモシロいもん書けネーヨ!
 そんな危機に頭がいっぱいな>>882は、自分に降りかかっているもう一つの危機の重大さにまだ気付いていない!
 それは……「もうキャラの名前使ってるだけやんけ」レベルに原作とかけ離れているというコトッッッッ!

 第2話「もうさ、『はぎわら』か『おぎわら』か、初対面のとき自分から名乗るのは礼儀だと思うんだよね」の巻

 に続かない可能性大だから期待するんじゃない!


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