グラインドハウス番外編
タルタロス主催 納涼☆こわい話大会~ポロリもあるよ!~
タルタロス主催 納涼☆こわい話大会~ポロリもあるよ!~
(SE 稲川淳二っぽい音楽)
コラージュ「……さぁ始まりました、タルタロス主催、第一回納涼☆こわい話大会……司会は私、コラージュでお送りします……」
マコト「……」
タナトス「……」
アヤカ「……」
イナバ「……」
コラージュ「参加者の皆様も緊張したご様子……これは期待できそうでございます……」
イナバ「……」
タナトス「……」
アヤカ「……」
マコト「……テンションひくっ!」
コラージュ「いやほら、こわい話する時にはやはり静かにしないと雰囲気が……」
マコト「それにしてもやりにくいって。せめて普通にしようぜ普通に。」
コラージュ「オーケー、そういうことなら……
ヒャッハーッ! こわい話大会だーっ!!」
ヒャッハーッ! こわい話大会だーっ!!」
マコト「いきなりうるせぇ!」
コラージュ「これが僕の普通だよ」
マコト「そうだった」
コラージュ「はいじゃースペースも無いしちゃっちゃといこうちゃっちゃと」
マコト「さっき雰囲気がどーとか言ってた人間だろアンタ」
コラージュ「トップバッター挙手! ……誰もいないかい?」
マコト「……じゃあ、俺から」
コラージュ「ハイアマギくん!」
マコト「(咳払い)んーと、こわい話ってか、噂なんだけど……」
イナバ「噂?」
マコト「ああ。俺の通ってた小学校の近くの商店街に、服屋と肉屋があるんだ。その建物2つは隣り同士なんだけど――」
タナトス「ほぅ」
マコト「……いつからか『その服屋で試着室に入っていった人が、そのまま居なくなる』って噂が広まったんだ……」
アヤカ「行方不明に?」
マコト「ああ。……そして、人が居なくなった次の日には、肉屋に新鮮な肉がきまって並ぶんだって……!」
イナバ「それってつまり……」
マコト「まぁ、あくまで噂だけどね……でも、その服屋と肉屋は今でもあるんだぜ」
アヤカ「それはなかなか……事件の臭いがするわね」
コラージュ「……ちょっといいかな」
マコト「ん?」
コラージュ「それ、もしかして2丁目の商店街のやつ?」
マコト「え? なんで知ってんの?」
タナトス「……やはりか」
コラージュ「ごめんアマギくんwww それウチの支店だわwwwwww」
マコト「え!?」
コラージュ「その噂www本当wwwwwマジメンゴwwwwww
」
」
マコト「えぇ~……」
イナバ「はいはいタルタロスのステマステマ」
アヤカ「怪談でもなんでもなかったわね」
マコト「……なんだろう、なにかがおかしい気がする」
コラージュ「『幽霊の 正体見たり 殺人鬼』とでも言ったとこかな」
マコト「結局ホラーじゃねぇか!」
コラージュ「ハイじゃあ次、隣に座ってるアヤカ・コンドウ!」
アヤカ「私? そうね……怪談なんて知らないけど……」
イナバ「怖ければなんでもいいよ」
アヤカ「そうね……怖い話じゃなくて、『怖くて聞けない話』ならあるんだけど」
タナトス「何だそれは?」
マコト「興味あります」
アヤカ「前置きすると『この話を聞いた人は、遅くとも24時間以内には死んでしまう』のだけれど……あなたたちはそれでも聴きたい?」
コラージュ「ほほー、面白そうじゃないか」
イナバ「あー、そういう系ねはいはい」
タナトス「なるほど……?」
マコト「それは怖そうですね、ぜひお願いします」
アヤカ「……そう、聞きたいの。じゃあ、いくわよ……」
一同(………………………ごくり)
アヤカ「『内閣総理大臣直轄 国家機密院 情報管理部1課管理下 最重要国家機密指定情報 第1号より――』」
マコト「ストーーーーップ!!!」
アヤカ「?」
マコト「そういう意味の恐怖かよ! 別の意味で怖いわっ!」
イナバ「コンドウさんっ!」
アヤカ「なに?」
イナバ「その情報、言い値で買った!」
マコト「もうヤダこの悪人ども」
コラージュ「さて次は……僕がいこうかな」
アヤカ「コラージュね」
コラージュ「あのね、これは僕が実際に体験した話なんだけど」
マコト「お、期待できそう」
コラージュ「あれはそう――忘れもしない、蒸し暑い夜のことだった」
イナバ「……ごくり」
コラージュ「1日の全ての業務が終わって、僕はひとり会場に残って掃除をしていたんだ。」
タナトス「感心だな」
コラージュ「するとね……広い部屋の暗がりに、何かがいる気配がするんだ」
一同「……」
コラージュ「それで、なんかちょっと怖くなったから、『どなたかいるんですかー?』って訊いたんだ」
コラージュ「するとね……突然、この世のものとは思えないくらいの恐ろしい声で」
コラージュ「『いるよおおおお~~~~!!!』」
イナバ「キャー!」
コラージュ「思わず逃げ出したよ……僕が思うに、あれはタルタロスで惨たらしく死んだ人たちの亡霊に違いない……」
イナバ「やば、マジなやつじゃんそれ……もうタルタロス行けないよ……」
マコト「……仮に本物の亡霊だとして、その原因って確実にあんt」
コラージュ「さて、次はイナバさんだね!」
マコト「ツッコミ拒否!?」
イナバ「私か!」
コラージュ「あなただ!」
イナバ「私かぁ……んーと、これ言っていいのかなぁ……」
コラージュ「こわい話ならなんでもいいって。」
イナバ「そーだね、じゃあ、とびきり怖いのをひとつ」
マコト「お?」
イナバ「……今ここに居るメンバー、おかしくない?」
一同「……………………………」
マコト「……そういうオチかよ!」
おわり