ガチャ、ギィイ……
コラージュ「バックヤードへようこそ」
~タルタロスバックヤード~
コラージュ「さぁはじまりましたよ『バックヤード』。今回のお相手は――?」
ミコト「グラインドハウスのヒロイン!ミコト・イナバです!よろしくおねがいします!」
コラージュ「はいよろしく。本編では面識無いけどね。」
ミコト「そうだねー。今回のテーマは?」
コラージュ「今回はこれ。『キャラクタービジュアル』!」
ミコト「つまり、キャラデザ?」
コラージュ「うん」
ミコト「……小説でそれを語るのもなんか変じゃない?」
コラージュ「いまの時代キャラが可愛くなければ人気出ないからね。」
ミコト「そんなことないと思うけど……ちょっと待って」
コラージュ「なに?」
ミコト「もしかして、私がこんな外見(小学生並み)なのって……」
コラージュ「人気取りのためだよ!」
ミコト「笑顔でいうなー!」
コラージュ「事実だからね」
ミコト「まぁうすうす感づいてはいたけれど……改めて言われるとなんかショックだな……」
コラージュ「どん☆まい」
ミコト「じゃあ、主人公のマコトくんは?」
コラージュ「彼のビジュアルイメージは『アッパー系ちょいワル』だね」
ミコト「?」
コラージュ「『喧嘩っぱやい悪がき』ってこと」
ミコト「あーなるほど。ユウスケくんは?」
コラージュ「こっちは逆に『ダウナー系ワル』。進んで喧嘩はしないけど、やれば強い、みたいな?
池袋ウエストゲートパークの『キング』みたいな?」
池袋ウエストゲートパークの『キング』みたいな?」
ミコト「パクリじゃん!」
コラージュ「パクリ?いいえ、リスペクトです。」
ミコト「……じゃあ、君とタナトスは?」
コラージュ「僕はちょっと複雑でね。僕のイメージは『悪』なんだ。人間そのもののもつ悪というか……
エゴというか」
エゴというか」
ミコト「そうなんだ。あ、だから……」
コラージュ「そう、だから『老若男女あらゆる人間の特徴を備えている』のさ。」
ミコト「へー!なんかかっこいい!」
コラージュ「どや」
ミコト「ごめん取り消す!」
コラージュ「ちなみにタナトスも同じ『悪』だけど、こっちはちょっと趣きが違う。
僕が『人間の本質としての悪』なら、彼は『人間の文明における悪』だ。」
僕が『人間の本質としての悪』なら、彼は『人間の文明における悪』だ。」
ミコト「え?」
コラージュ「だから彼は非常にシステマティックな思考をするし、冷酷だ。外見もそれを反映して人間性が欠けたもの
だし、身にまとう聖職者のローブは権力や宗教の象徴だ。名前だって、『タナトス』はとっても文化的な
名前だと、そう思わないかい?」
だし、身にまとう聖職者のローブは権力や宗教の象徴だ。名前だって、『タナトス』はとっても文化的な
名前だと、そう思わないかい?」
ミコト「うーん……」
コラージュ「まぁ、わかんなくていいけど。この物語の結末も、それを反映したものになる予定さ。」
ミコト「へー……」
コラージュ「……どうしたんだい?」
ミコト「なんか、真面目な解説もできるんだなー、て。」
コラージュ「なに言ってるんだい!僕はいつでも真面目だよっ☆!」
ミコト「説得力が皆無だよっ☆」
コラージュ「ごめんだよっ☆……あ、そろそろ時間だね」
ミコト「そうだね。それでは、今回はこのあたりで、ありがとうござ――」
コラージュ「ちょっとまった!」
ミコト「うわっ!?な、なに?」
コラージュ「実は今回、オマケがあります!」
ミコト「おまけ?」
コラージュ「この『グラインドハウス』のイメージイラスト的なやつです!」
ミコト「説明雑っ!」
コラージュ「では、今回はこのへんで!」
ミコト「え、え、いきなり終わり!?」
コラージュ「さようなら!」
ミコト「さ、さようならー!」
ギィイイイイイ……
……バタン
ミコト「……ペン入れもしてないじゃん」
コラージュ「だって線画だけで力尽きたんだもんっ☆」