ロボット物SS総合スレ 48号機
1 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:20:46 ID:STyvoH7p
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。

・当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
・投下の後、しばらく雑談は控えてください。
・ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
・支援のご利用は計画的に。詳しくは投下の際の豆知識を参照してください。→http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/884.html
・次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
・また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
・立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!!
・とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
・スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
・新年明けましておめでとうございます。今年もルールを守って、楽しく創作活動に励みましょう。
・アーアー アーアー アーアーアーアーァー

まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/

ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/

お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/

ロボット物SS総合スレin避難所25号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1292340384/

前スレ
ロボット物SS総合スレ 47号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1294239661/

関連スレ
だから俺達に新作ガンダムを作らせろよ5(ガンダムSS総合スレ)
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280676691/
勇者シリーズSS総合スレ Part4
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/
2 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:21:38 ID:STyvoH7p
スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています)

【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】
再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。
獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!!
怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!!

【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】
これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。
アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……!
人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー!

【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】
スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体!
異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。
変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝!

【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】
Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。
遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった!
軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ!
「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」
<イエス・マイマスター>

【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】
「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。
兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る!
止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー!

【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】
ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ!
今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪!
ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!

【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】
80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」
異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」
陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる!

【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs】
2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。
革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。
兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた――――
3 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:23:03 ID:STyvoH7p
【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】
近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。
主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。
戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。
やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも――
ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。
欝展開はないよ!

【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】
其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。
剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか―

【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】
紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。
雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!?
ファンタジックロボットSS、ここに見参!

【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】
CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。
少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。
戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か…
あなたの護りたいモノはなんですか?

【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】
因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。
混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。
測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。

【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】
「もう少しで世界が滅びる」。世界中にそんな噂が飛び交った。
そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった
舞台は架空の都市“揺籃”
特別な一人の少女と、普通の少年の出会いから、それは紡がれていく
「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」
……それは、似通っているようで……違う“セカイ”
4 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:23:56 ID:STyvoH7p
【時のジグパルス ◆NXVvJGP7gI】
 21世紀初頭――――
 人類はヴォイド体と名付けられた謎の生物群に侵食されていた。
 14歳の誕生日を迎える夏の日、リノは長崎へむかった。
 そこで、巨大地下遺跡『オウロフィル』より解き放たれた
 人型生体兵器ジグに飲み込まれてしまうが――

【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】
 未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。
 隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして――――
 パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。

 この物語に、勝者はいない。

【『正義の執行者』 ◆8XPVCvJbvQ】
世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。
ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。
「正義の名の下に」
その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。
奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。

【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2】
ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。
その出会いは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。
迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ……

――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?

【ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w】
西暦2100年、三度目の大戦が世界を襲った。
大戦は15年で終決したものの、世界は二分されてしまう。
そして大戦から9年後、大戦は再び世界を襲う。
裏切られた少年、リクは裏切り者への復讐を誓った。
――――リクの戦争が今、幕を開ける。

【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】
物語は、新たな世代へ――

第一作の主人公、ユトとメリッサの娘が織り成す、もう一つの『Diver's shell』!!
DS伝統のポニテを受け継ぐ少女、アルメリアと、愉快な仲間達による色鮮やかな青春グラフィティ!
とくと見よ! 激突する鋼の騎士の勇姿を!
三つ編みもあるよ!

【ロボスレ学園】
ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ!
参加者募集中!
5 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:25:26 ID:STyvoH7p
完結作品はこちら! 大いなる足跡をその目で見よ!
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/265.html

・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・半年以上生存報告がないと、作品がテンプレから削られてしまうぞ! 要注意だ!
・テンプレに載る作品は1人1つまで! 上記の他にも作品は沢山あるので、こちらもチェックだ!
 http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/12.html
・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる! 次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!

※紹介文未定作品一覧※
・【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】 ・【英雄騎兵ミッドナイト】 ・【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
・【機動修羅バイラム】 ・【都道府県対抗機動兵器決選】 ・【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】
・【グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc】 ・【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】 ・【パラベラム!〜開拓者達〜 ◆RS4AXEvHJM】
・【地球防衛戦線ダイガスト 秋水 ◆3C9TspRFnQ】 ・【壊れた世界の直し方 ◆H48yyfsLb6】

※紹介文候補※
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
2024年、混迷と動乱のアフガニスタン。米軍最新鋭兵器、M23機動装甲服が降り立ったその地で、奇怪な陰謀が蠢く。
陰謀の真相は? 米兵たちを待ちうける運命とは? そして、この騒乱の行きつく先は?
ハードな世界観と設定で繰り広げられる、近未来ミリタリーロボットシミュレーションSSに刮目せよ!
――――人の織り成す混沌を、機械仕掛けの騎士が撃ち抜く。

上記の候補はひとまず、作者さんの承認待ちです。

紹介文はまだまだ募集中!
作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!
6 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:26:29 ID:STyvoH7p
「自作に関する絵を描いてもいい」という了承を頂いている作者さん一同はこちら↓

・TロG ◆n41r8f8dTs氏 (tueun、ROST GORL、ヴィルテック・シャッフル 他)
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏 (守護機兵Xガードナー 他)
・PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM氏 (パラベラム! 他)
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏 (CR ―Code Revegeon―、ザ・シスターズ、シャドウミラージュ、電瞬月下)
・◆YHSi90Gnr2氏 (武神鋼臨タケミカヅチ、パラベラム! ―運び屋アルフの何ということもない一日―)
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (秘神幻装ソルディアン)
・◆Uu8AeR.Xso氏 (鋼殻牙龍ドラグリヲ)
・DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (Diver's shellシリーズ、Robochemist! 他)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏 (GEARS、GEARS外伝 Berserker)
・◆46YdzwwxxU氏 (瞬転のスプリガン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 他)
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏 (eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ――)
・◆CNkSfJe3Zs氏 (人狼機兵マーナガルム 他)
・◆uW6wAi1FeE氏 (機甲闘神Gドラスター)
・◆wHsYL8cZCc氏 (カインドマシーン 他)
・バイラム氏 (機動修羅バイラム)
>>882 ◆MVh6W.SAZtbu氏 (あるツッコミ体質の男の受難、でくのぼうと聖人 他)

ここに名前の無い作者さんの作品を絵にしたい場合は、直接ご本人にお伺いを立ててみたらいかがかと。
7 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:27:41 ID:STyvoH7p
ここまでテンプレ。あとまどかさんは俺の嫁
8 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 13:21:52 ID:njTO9oVk
>>1乙。ババァは俺がひざ枕で足止めしておいてやろう!
9 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 21:46:32 ID:ee5Px00r
>>1乙だ――っと皆元気にしてたか、オステウスだ!
 え? なんで俺が喋ってんだ、だって!?
 おいおい、ちょいとばかし影が薄いからってそりゃあんまりだぜ、周りが子湯過ぎるんだよ周りが
 ん、違う? そもそもお前は喋れるロボットじゃないだろうって!?
 そんな細かいこと気にしてちゃあ海の世界じゃ生きられないぜ!
 おっともう時間!? それじゃあ「ロボット物SS総合スレ 48号機」ダイヴ・イン!
10 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 22:22:58 ID:TWcyqdu+
>>1

>>8
ババァならうちのマッサージチェアーで寝てるよ

>>9
なんぞwww
11 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 22:53:52 ID:ee5Px00r
トランスフォーマーごっこしたくてついやった
反省しかしていない
12 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 23:54:23 ID:ER40lrED
>>1#shm@oe&nk%%a`ha*a,e=ia~p*****$***@****!(※1)
geh~ki$?jaq&&<akr(※2)nau,+;akeiei%+!?
hbc#,&*k*+alqi,=p*`@a;eaj&a,jen++@hhg%*eewy&++eew
k,bge?nejjketao%#:*+akeieu/ww@!?(※3)
hhkt@rb*pla$$tne/#bsyqn~beqqp:e@&uv!
h%$bg%:;aoe!?jt%%&a=m@a;ele:"huy%na@:eniSSnr&$an%i 48h$al@qw" aht@n+ui#k!(※4)


解説
※1…個体認識番号だが、名前を名乗ったと意訳する
※2…彼らの概念で言う「私」に最も近い単語 彼らは一人称を持たない
※3…ここで何故か性フェロモンに近い物質が分泌されているが、文章内容との関連は不明
※4…別れの挨拶や締めくくりに使われる彼ら独自の概念 翻訳は難しいが、おそらく「神様に捧げる」が近いニュアンス
※5…なお、全体的にメロンソーダを100倍くらい甘ったるくしたような匂いのフェロモン信号で記述されている
13 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 00:08:20 ID:jCh7UJGU
地球言語でおk
14 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 22:44:27 ID:I/awNM6M
根暗な少女とオッサンのコンビ物を書きたい衝動に駆られたが
特に設定とか思い付かないので忘れる事にする
15 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 23:12:08 ID:Kt5aw4mj
 これが、人類を導く>>1乙だ!
16 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 00:24:16 ID:JEhsNQBN
>>1乙です!
しかし規制が解除されないものか……
17 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 10:01:14 ID:fGRRXJ6S
>>1乙!!
18 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/27(木) 15:14:35 ID:zj8MdQCp
てす
19 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:34:21 ID:LjoZqoN8
 静かですなぁ。
20 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:44:08 ID:89MFQaFO
だねぇ
21 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:45:45 ID:ht56R4K/
こう静かだと盛り上げる為に何かやりたくなるね
22 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:49:44 ID:89MFQaFO
ガチ妄想で誰を嫁で誰を彼女で誰を愛人で誰を姉妹にするかを発表
23 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:50:49 ID:ht56R4K/
>>22
真面目に言うと、どの女性キャラにも関わりたくねぇや!全般的に厄介事抱えてるしね!
24 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:53:18 ID:89MFQaFO
そうでもないなぁ。
ロボケミの委員長とかまどかさんとか嫁としてはかなり最高だけどw
日本なら銃を持たせる機会などまず無いし。

問題はその他の連中……。
25 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:56:31 ID:LjoZqoN8
>その他の連中

※||
※||
※|| ̄ ̄ヽ
※||ィjリノハノi え?
※||リ゚ワ゚ノi)
※||⊂ノ( )
※||   y
※||
26 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 19:59:05 ID:89MFQaFO
遥さんの場合は作品の中の遥とかスレに棲息する遥さんとかでかなり差があるwww

でも家事かかってこいで責任感ありの合法ロリってかなり無敵な気もする。まれにいっぱいいっぱいになるという萌えポイントすらあるしw
27 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:19:26 ID:LjoZqoN8
>作品の中の遥とかスレに棲息する遥さんとかでかなり差がある
 なーに、オルさんほどではw
28 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:28:01 ID:89MFQaFO
オルさんは残念過ぎるw
29 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:30:24 ID:np/udoyf
というか遥さんは基本いっぱいいっぱいな印象がw
30 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:32:00 ID:89MFQaFO
ぎゅってしたくなるな!
31 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:35:19 ID:S+w0iJTz
作中の一条遥なら、まどかさんよりも真人間な気がする。
まどかさんはモデルガンを違法改造して山奥とかでパーリィしそうな気がするw
珍獣も作中に限れば、行動言動と共に変と言うよりは変わっているってだけで社会性に異常をきたしているわけじゃない。
ガチで嫁にするなら、手に職持っている珍獣がPBMガールズの中では一番良いんじゃないかって気がする。
今の日本ってクソ不景気ですし、技術職は比較的社会復帰が容易ですしおすし






それでも、まどかさんは俺の嫁
32 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:37:25 ID:np/udoyf
ガチで嫁にするならババァが地雷以外の何者でもない件www
33 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:41:21 ID:89MFQaFO
ババァはハードル高いw
家帰るとリビングでくたばってるババァ……w
当然メシも風呂も無いし玄関にはゴミ袋……。




抱く以外何をやれと。
34 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:43:47 ID:LjoZqoN8
 というかまどかさん年齢的にまだ中学生なんで、ガチで嫁にする事はできな(ry
35 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:48:39 ID:np/udoyf
>というかまどかさん年齢的にまだ中学生
完全に忘れてたw

じゃあババァを嫁にするとまどかさんがお世話としてついてくるとかそういう
36 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:50:34 ID:89MFQaFO
残念だが俺が気合いでババァを養うのでそれは無理だ
37 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:52:05 ID:S+w0iJTz
家庭で唯一の癒しになりそうなw
38 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:52:08 ID:LjoZqoN8
 おかしいなー、立場的にはババァがまどかさんの世話係のはずなんだけどなー。
39 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:54:01 ID:89MFQaFO
ぶっちゃけババァはやる気ないだけで出来る子なんでそこに賭けるw
40 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 20:57:47 ID:np/udoyf
遥さんとまどかさんは主婦、珍獣とウ詐欺さんは共働き、ババァはニートという印象がw
41 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 21:08:53 ID:89MFQaFO
ただ女性として見た場合ババァが魅力的過ぎるのが困るw
駄目な美人ってグッと来るんだよw
42 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 21:18:00 ID:np/udoyf
それはわからんでもないw
しかし俺は家庭的な娘さんも好きなんだ!
43 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 21:26:04 ID:pGLF1bFV
〜創作発展専用@2ch掲示板〜
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/14457/
創作発表後、それをさらに発展(二次創作・同人・商用)させていく専用の板です。
新しい掲示板なので楽しくお使い下さい。
失礼しました。
44 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 22:01:14 ID:89MFQaFO
>>42
家庭的ならジュリアはツボ押さえてるよなw
45 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 22:27:00 ID:np/udoyf
ショートもいいけど、髪は長い方が好きだな
つかジュリアはなんか家庭的とはちょっと違うようなw
46 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 22:32:24 ID:89MFQaFO

【 料 理 】

47 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 22:40:43 ID:np/udoyf
いや料理だけじゃないだろ家庭的ってw
48 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 22:47:53 ID:S+w0iJTz
しかし、飯が美味いのは家庭円満の秘k……と思ったけど、料理人の両親離婚したし当てにはならんかw
49 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 22:58:36 ID:89MFQaFO
それはちょっと言葉が詰まるw

というかジュリアは大人だし自分で稼いでるしで生活能力が高そうだしなぁと思って……w
50 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:01:13 ID:np/udoyf
でも仕事優先しそうなイメージあるんだよね、個人的に
51 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:07:49 ID:89MFQaFO
ニートになって家事をやるしかないな。

でもそういう男嫌いそうだw オルカもなんだかんだで男前だったし。
52 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:09:22 ID:LjoZqoN8
ニコラス「HAHAHA!」
53 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:11:50 ID:IRKoUrVx
この手の話題でティマは意外と出てこないね
54 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:12:11 ID:l6kBUQte
だって命は惜しいもの……
55 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:13:53 ID:89MFQaFO
ティマは完全に人妻だもの……。
火遊びは命に関わるし……w
56 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:15:56 ID:IRKoUrVx
何その謎の遠慮w
別に妄想する位マキられないと思うがw
57 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:16:44 ID:np/udoyf
ティマには極細がいるからなあw
58 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:18:46 ID:89MFQaFO
ティマ、というかティマキは見ていて「この夫婦いいな」と思うけど不思議とティマそのものが欲しいとは思わないんだよな。ティマキがお似合い過ぎてw

逆に自分にとってのティマというポジションの女性は無性に欲しくなるw
59 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:21:01 ID:89MFQaFO
新ジャンル「ニコラスの嫁を探す」
60 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:23:15 ID:np/udoyf
ニコラスは遥さんあたりに鍛えてもらえw
61 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:28:21 ID:89MFQaFO
ニコラスみたいな奴に限ってオッサンになるとモテ始めるんだ。
62 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:33:34 ID:np/udoyf
つまりロボケミのニコラスはモテモテとw
63 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:34:24 ID:XFkU0q36
投下していいっすかね・・・?
64 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:35:28 ID:89MFQaFO
話のオモロイおっさんは本当にモテる。
で、ジャックから連想するに潜在イケメンの可能性があるからかなり怪しいと睨んでるw
65 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:37:10 ID:LjoZqoN8
>>63
 どうぞ!
66 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:54:42 ID:XFkU0q36
魔機那戦記
 赤茶けた大地が広がる荒野に一つの村があった。
 大人達は仕事をし、子供達は遊ぶのが仕事と言わんばかりに走り回っていた。
 ある異変に気付くまでは。
 その異変を発見したのは子供達であった。遠くから、黒く、太陽にその装甲を反射させながらこちらへ向かってくる。
 子供達は、村へ帰ると同時に叫んだ。
「魔機那だー!魔機那が来たぞぉーっ!」
 その緊迫した声音に大人達は素早く反応した。
 「早くシェルターに急ぐんだ!年寄りは一番に入れろ!」
「早くMBTに連絡を!」
 矢継ぎ早に指示を下し、最後の住民が入り終えた頃、魔機那はやってきた。
 機械の軍団達は、村へ入ると歩みを止めた。
 4メートルはあるその巨体を見せつけるようにしてあたりを見回す。
 そして頭部の熱源体探知センサーを駆使し、シェルターへと近づく。
 住民達の心は機械の駆動音が近づくにつれて恐怖に変わってゆく。
 そして   シェルターの扉に巨大な穴が開いた。
 あからさまにおびえる住民達に魔機那はその暗い銃口を向けた。
 シェルターは瞬く間に紅い血の流れる地獄へと変貌した。
 
67 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/27(木) 23:55:46 ID:np/udoyf
 
68 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:11:34 ID:NYCF/I2x
 逃げ出す住民も居たが、その体に殺戮のリズムを叩き込まれ地に伏す。
 マズルフラッシュの咲き乱れるシェルターから、一人の女性と子供が脱出に成功した。
 しかし、外へ出た途端女性の腕や、胴に銃弾がめり込む。そして我が子を守るようにして息絶えた。
 少女は、母親を揺さぶるが母親はピクリともしない。
 そして少女の目の前には、殺戮を終えた魔機那の銃口が突きつけられていた。
 非情にも、その銃口から弾が吐き出されるその瞬間ーーー
 少女の前に居た魔機那は爆砕する。
 少女は自分を助けてくれた者の方へ顔を向ける。
 しかし、そこに居たのは  異形の者。魔機那だった。
 少女は、そこから動かなくなり気絶した。
「あ〜あ〜俺らを見て気絶しちゃったよ」
と軽い口調で、魔機那から声がした。
「放っとけ あの子以外は全員やられてるな。今回も報酬は無しだ」
と、もう一機からも声がした。
 それは、決して魔機那が喋っている訳ではない。
 中にヒトが乗っているのだ。
 「あ〜そうかい分かったよ・・・ってあれヒトガタじゃん!」
と栗色の髪をした少年が叫ぶ。
「仕方無いな・・・マキ坊。やるぞ。」
と、黒髪の青年が言う。
69 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:14:58 ID:YypJxg9M
 
70 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:29:54 ID:NYCF/I2x
 と言うが早いか少年は愛機を駆って魔機那の群れへ突っ込んでいった。
 黒髪の青年は、呆れ顔をしながらため息を付いた。
 しかし次の瞬間彼の髪の色は一瞬で黒から青へと変わり、瞳は白く、まるでゾンビのようになる。
 ほぼ同時に栗色の髪をした少年の髪色も赤へと変わり、瞳はもちろん白くなった。
 「脳内リンクキー発動完了・・・行くぜぇぇぇ!」
と赤い髪になった少年は愛機の背中からの愛機の身の丈はある剣を抜き取り、敵へと突き進む。
 すれ違い様に胴体を寸断し、横から襲ってくる魔機那へはハンドガンを連射する。
 青髪の青年は、遠距離から自機の肩に装備されたキャノン砲で支援する。キャノンから放たれた砲弾は魔機那へと吸い込まれるようにして命中する。
 それは圧倒的な蹂躙であった。
 分が悪いと判断した、“ヒトガタ”と呼ばれた魔機那がマシンガンを乱射しながら後退してゆく。
「逃がすかぁ〜!」
と赤髪の少年が愛機の最大推進力で“ヒトガタ”に追いすがる。
 遂に“ヒトガタ”は赤髪の少年の剣に突き刺された。
 赤いツインアイが二、三回スパークを散らし機能を停止する。
 「よっしゃ!“ヒトガタ”捕獲!」
71 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:37:04 ID:YypJxg9M
 
72 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:50:07 ID:NYCF/I2x
 赤髪の少年ーーーこの時はすでに栗色へと戻っていた少年がはしゃぐ。
 「ああ。パーツを売れば多少の金になる」
 と同じく青髪から黒髪へ戻った青年が魔機那から降りながら言う。
「すまない・・・俺達がもっと早く来れば・・・」
と魔機那から降り、死者の山に両手をあわせる。
 金をもらう前に依頼人が死亡するのは珍しくない。
 だが黒髪の青年ーーーアルバート・ヴァーミリオンは毎回こうして両手を合わせるのだった。
 その横で同じように両手を合わせ黙祷している栗色の髪の少年ーーーギルバートは、共にMBT(マキナ・バスター・トラスト)の第二支部のB−2小隊の所属だ。
 MBTとは、世界各地で横暴する魔機那達を倒す傭兵集団だ。魔機那が来たと呼ばれれば、すぐに飛んでいき魔機那を倒す。
 しかし現存の武装や兵器では魔機那に太刀打ちできないため、彼らは 魔機那 を使い戦う。
 彼らは魔機那を自分の制御下に置く「脳内リンクキー」を保持し、これによって魔機那を自分の制御下に置ける。
 「脳内リンクキー」を使用すると魔機那の回路に進入  制御が可能となる。
73 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:51:03 ID:YypJxg9M
 
74 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:57:31 ID:NYCF/I2x
 尚、「脳内リンクキー」は魔機那以外にも進入可能で、周囲10メートル以内ならミサイルの発射を強制終了させたりできる。
 更に自分の体に進入し、身体能力を高める事もできる。

 暫くの黙祷ののち、アルバートが口を開く。
「行くぞマキ坊。支部長に報告だ。」
「おうっ!」
 二機の魔機那が背後に地獄絵図を感じながら帰投していった。

1話END
75 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 00:59:10 ID:NYCF/I2x
投下終了です〜 駄文ばかりで読みにくいと思いますが、よろしくお願いします。
76 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 05:19:03 ID:XCrrEPzc
投下乙なのねん。
77 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 09:15:27 ID:NpO9R2Ye
>>75
投下乙!
時間ができたら読ませていただく!
78 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 14:15:23 ID:YypJxg9M
>>75
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
ところで所要時間一時間はちょっと時間かかりすぎな気がするんだけど、どうやって投下してる?
79 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 15:23:24 ID:nxc1RRzZ
>>75
 投下乙です!
 脳内リンクキー、凄い能力ですね。使用するとゾンビっぽくなるのは負担からでしょうか……。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
80 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 20:01:32 ID:YypJxg9M
てすてす
81 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 20:05:01 ID:YypJxg9M
>>75
改めて投下乙!
なかなかハードな世界観だね。そんな世界でMBT達がどういう風に暴れまわるのか楽しみにせざるを得ないw

避難所に新作とグラゼロの最終回が投下されてるんだぜメーン!
82 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 21:07:38 ID:YypJxg9M
静かだぜメーン!
83 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 21:26:23 ID:nxc1RRzZ
 私ならいるぜメーン!
84 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 21:32:14 ID:qjhjCOMJ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12845823
こういうロボットモノもありっちゃあありか……
85 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 22:05:18 ID:nxc1RRzZ
 むしろナシなロボット物ってどんなのなんでしょうw
86 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 22:13:52 ID:j0M1c278
>>84意外とかなり面白くて全部見てしまった……
87 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 22:32:31 ID:YypJxg9M
ナシなものなんてないんじゃないかw
88 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 22:36:46 ID:ZU946w0K
絶望的にアホなAIのロボットどもがどうでもいい事ばっかりする作品を書いてみたくなったな!
89 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:00:39 ID:nxc1RRzZ
 それは期待せざるを得ませんな!
90 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:04:40 ID:YypJxg9M
服は脱いだぞ!
91 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:07:38 ID:ZIGZbTv3
ω・`)
92 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:19:04 ID:YypJxg9M
何奴!?
93 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:27:38 ID:ZIGZbTv3
ω・`)感想も投下も無しにこんな形で自己主張してごめんなさい…

インフルエンザで死んでました。見ない内に新スレになってて
避難所で凄い事になっててグラゼロが最終回になっててもう病み上がりには何がなんやら……
94 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:30:53 ID:nxc1RRzZ
>>93
 あら、まあ……もうお身体は大丈夫なんですか?
95 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:40:10 ID:YypJxg9M
>>93
タロ氏大丈夫かい?無理は禁物、まだだるいなら休んでてもいいのよ?

>避難所で凄い事になっててグラゼロが最終回になってて
あと創発トーナメントで師匠と青森さんが融合したりもしたんだぜ
96 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/28(金) 23:51:05 ID:ZIGZbTv3
>>94
今は大分楽になりました。精神的に重いのはいつもの事ですw
まぁしばらく休んでたからちょっと顔出さないと皆から忘れられそうな気がして…
>>95
一応大丈夫です。総発トーナメントはちょくちょく読んでます、凄いカオスですよねw
あんな色んな人が入り混じるスレに臆せず参加できる師匠と青森さんって凄いですね
自分はそういうのは臆しちゃうんで尊敬します
97 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 00:09:00 ID:krI07U95
……と、この様にスレを止めてしまうのも私だorzホントごめんなさい
どうにか止まってる例のが書き出せれば良いんだけど……
98 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 06:24:30 ID:c8YHyUBO
ロボスレが止まるのは仕方が無いですよw
それがロボスレです。

個人的には創発トーナメントにタロ氏出撃!
みたいなのもありだと思うんだ。
ほら、師匠とタロ氏はアレハレだs(PAN!
99 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 07:12:30 ID:uzAXyRck
 ごめんね! 私と青森さんでアレハレネタやっちゃってごめんね!

 「理屈なんて関係ねぇ……やるだけだァッ!!」とか「切り開くんだ!」「未来を!」「明日を!」とか、劇場版のネタを入れられなかったのは一生の不覚。
100 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 09:35:11 ID:uaTvvNyh
ロボスレなのにロボのロの字も出てねえと思ったがよくよく考えれば師匠がフラグを立てていたな……
101 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 09:42:18 ID:uzAXyRck
 何かフラグ立てましたっけー?
102 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 10:22:48 ID:uaTvvNyh
え、名前と片方の状態的にバイオモリさんとロボベラムの人にフォームチェンジするものとばかり思ってましたけど
103 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 10:24:52 ID:RxblNxjz
ガイお兄ちゃんとお友達になれそうだな
104 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 12:52:53 ID:uzAXyRck
>>102
 あ、そういう事でしたかw
 でも能力的には私がバイオよ!
105 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/29(土) 13:14:31 ID:IUSd1o+2
つかどっちもバイオじゃね?w
106 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:09:54 ID:9lBjVDIX
よろしい、ならばフラグ通りにロボが出ないやつを投下だ。
以下、注意書き

前スレに投下したダイガスト6話の後編です。
支援は要りません。
予定消費レス:6+1 
注意事項:足とか手とか付いてればロボだよね…ロボだっていってよ!

ダイガスト第六話(後編)、はじまります。
107 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話(後編) 1/6 [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:11:52 ID:9lBjVDIX
「メテオール、ジエイタイの前衛と混戦中。離脱2」
「中央の敵艦の発砲を確認。回避運動、開始」
「誘導弾第三波、接近中。シーカー補足。射程内まで待機」
「ジエイタイの攻撃隊、レンジAに入ります」
「撃たれますね、あの攻撃隊には」
 ディアマンテの戦闘艦橋内で矢継ぎ早に戦況が更新されてゆく中、副官が相変わらずの無表情でパトリキオスに近未来の予測を告げた。
「誘導弾の第四波と同期をとるあたりでしょうか」
「それだけなら本艦の対空火力でどうとでもなるがね。
 本音を言えばレーザーの出力を上げて吹き飛ばしたいところだが…」
「GBCにしたり顔で大人気ないと非難されますよ」
「この戦争自体が大人気ないとは思わないかい?」
 そう言ってパトリキオスは前面の戦術情報ディスプレイの一角に映し出された、対峙する海自の護衛艦群に目を向ける。
 特に一際異彩を放つ、あの腕の付いた大砲が引っ掴まった平甲板の艦を。
「ダイガストとやらと、まさかこんな形で対決するとはね。涙ぐましいじゃないか」
 彼の言を証明するように、回避した46センチ砲弾が巨大な水柱を上げ、擾乱する海面がディアマンテの巨体を揺すった。
 そこに艦対艦ミサイルの第三波の迎撃報告が続く。当然の事に、歓声も沸かない。
 メテオールがいつまでも時間稼ぎに引っかかっているのは予想外だったが、それ以外は順調だった。
 散発的な誘導弾など物の数でなし、まして山なりの砲弾などは同時に飛来する弾ごとの散布角で
相手を包み込む事によって直撃が生じる、言わば可能性の武器だ。
 たった一発の砲弾になど、当たってやる方が難しいという物だ。
「誘導弾、第四波、発射を確認」
 索敵手が淡々と告げる。
「来ましたね、やつらの攻勢限界点が」
 副官も自説に異論を持っていないようだった。
 そして案の定、ジエイタイの攻撃機も誘導弾を切り離す。
 もう少し接近してから発射すると読んでいたパトリキオスには些か拍子抜けだった。
 すぐにディアマンテのセンサー群は接近する誘導弾を識別し、戦術情報ディスプレイに反映させる。
 総数65535、と。
 戦闘艦橋に重大な危険を告げるアラートが鳴り響く。
 沸いて出たかのような誘導弾の群れがディスプレイを埋め尽くすと、クルーはたちまち混乱に陥った。
「うろたえるな!」
 パトリキオスが即座に口を開く。
「電子妨害だ!対空モードのレーザーを速射優先にして対処せよ。成すべき事を成せ!」
 指揮官の一喝で混乱は最小限に止められた。クルーの命運を預かる身として、パトリキオスは正しく責務を果たした。
 問題は現実だった。
 なりふり構わず迎撃を開始した対空レーザーが次々と誘導弾を処理してゆく。
 カウントは素晴らしい速さで減少していった。6万が5万へと。
 あと5万だ、畜生。パトリキオスは暗澹たる思いでディスプレイを見守る。
『電子戦機か?しかし、その可能性を持つ大型機は参加していない筈だ。
そもそもこっちのセンサーが欺瞞される理由は何だ?なぜ敵がディアマンテの索敵方式を知っている?』
 混乱の只中、戦闘艦橋のクルーたちは対処に追われ、ディスプレイの一角を占める映像を失念していた。
108 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話(後編) 2/6 [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:13:22 ID:9lBjVDIX
 あの甲板の上にしがみ付き、仰角をかけていた砲が、その砲口を直接向けて、闇を充たしたような真円をこちらに見せた事を。

 結論から言えばディアマンテのセンサーに誤情報を送り込んでいたのは、
F-2から放たれた空対艦ミサイルに混じった飛翔体――実に半数にせまる数の電子戦用無人機だった。
 要は弾頭に炸薬の代わりにジャミング装置を仕込んだ簡潔なものだが、その全て、
30発以上の飛翔体を誤情報込みで撃ち落とさねば、戦場に蔓延した電子の霧は晴れない。
 強大ではあるが単艦であるディアマンテを逆手にとって目を塞ぎ、艦載機も時間稼ぎに巻き込んで母艦から切り離した。
 全てはその一撃のために。
 同刻、『いせ』の甲板上でにわかに動き回る人影が増える。
 エレベーターが甲板まで競り上がり、格納庫から人間よりも大きな円筒状の物体が顔を見せた。
 何らかの圧をかけるシリンダーにも見える物体を、荷車に寝せて載せるや、海自隊員達が寄せ集まって人力で推し進める。
 規格外で機械に頼れないのだろう、それでも結構な速度でもって甲板に鎮座した獅子王の横にまで持ってくると、
砲から生えてるような腕がそれを迎えに来る。
 といっても器用に引っ掴むのでなく、手の平を開いて甲板におろす。
 物体を荷車に括り付けていたチェーンを外して、隊員達が『せーの』と押してやると、手の平にすとんと収まった。
 それもこれもハイパワーなロボットアームが物体を握り潰しかねないためだ。
 直後に車体に張り付いていた別の隊員達が砲基部の装填装置のハッチを開くと、クレーン代わりの腕が物体を持ち上げてくる。
 そこから、また人力だ。
 間に合わせの鉄パイプをてこに、金属板を手で持って壁に仕立てて、巨大な手の平を伝って装填装置内に転がり込ませる。
 なんというか、本当に21世紀かと疑いたくなる手段を経て、円筒状の物体は46センチ砲に詰め込まれた。
 最後の最後でようやく給弾装置が作動して装薬室に設置する。
 海が荒れていたら全てがお仕舞いだったが、その日の太平洋は八百万の神々の加護を信じるくらいに穏やかだった。
「装填を確認!離れてください」
 土岐虎二郎の声が外部スピーカーから流れると、隊員達はエレベーターへと走って戻る。
 乗せ終えるや昇降機は何かから逃れるように艦内へと下がっていった。
 そこからの仕事はもう獅子王の中だけだ。
 虎二郎は手元のコンソールパネルに表示された海面の微細な揺れを数値化したものを睨みながら、
 新たに砲塔内で始まった準備の進捗にも目を光らせる。
「ルートサイクロン・チャンバーは正常、圧縮空間も安定…
仮想砲塔、転張確認…砲撃プログラムは問題なし…海面の揺れ、誤差範囲内」
 ダイガストに合体していない状態では、外界を映し出すものは操縦席の前に並ぶ多数の液晶モニターだけだ。
 その中の一つに、『いせ』の艦橋構造物の屋根部分に取り付けられたカメラが捉えたディアマンテの遠景がある。
 そこが最も遠くを見通せる高所だった。映像には太刀風から送られてくる観測データも反映され、最適の標的情報が提示されている。
 今もディアマンテは猛烈な対空砲火を張り巡らせており、誤情報を含めた全ての飛来物に向けて弾幕を向けていた。
 あれに当てるのか。虎二郎はトリガーにかけた指が強張るのを感じた。
 この作戦に参加した全ての人々の行動が、この一射のためにあった。
「…重いな、このトリガーは」
 思わず呟いていた。
109 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話(後編) 3/6 [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:15:37 ID:9lBjVDIX
 たとえば、あの『いせ』の艦長さんがここにいれば、かわりにトリガーを引いてくれたろうか。
 いや、ここで職務の違う事を頼んでも無礼にしかなるまい。今も『いせ』はたいした揺れもないまま、予定通りの砲撃位置を堅持していた。
 数え切れないほどの予定外がおこる戦場で、予定通りを続ける事こそ、あの艦長の意地なのだろう。
 それに考えてみれば自分の足元の席で、鷹介はずっとその操縦悍を握っているのだ。
 自分が彼と同い年だった頃はもう一回りも昔になるか。果たして自分はあの位の時に何を出来ていたのか。
「いや…」
 脳裏に浮かぶのは故郷の空に翻る、見た事のない国の旗だった。
「あんなのは、もう御免だ」
 決意を新たに。おりしもディスプレイの発射カウントはゼロを刻む。
 ディアマンテの弾幕の只中へと二種の対艦ミサイル群が殺到する。
 濃密な対空レーザーの嵐は偶発的に多数のミサイルを撃破したが、海面ギリギリを直進する
本来の対艦ミサイルの軌道をとった一団は、損耗の少ないままディアマンテの脾腹に突き立った。
 爆風は航宙デフレクターに次々と負荷を与え、何の対策もなしに流星群に突っ込んだような、設計の想定外な被害を現出させる。
 炎で出来た真紅の華が咲き乱れ、沸騰するかのように荒れる海面が800メーターもの巨体を震わせた。だが、それもほんの僅かの事。
 飽和攻撃の絶頂は出し抜けに訪れ、そして波が引くように終わる。
「耐えたか…!」
 靴底に感じる揺れが収まってゆく中、副官が呟いた。
 反撃を進言しようと彼が口を開きかけた、まさにその時、これまでとは比べものにならない振動とともに、戦闘艦橋が暗闇の中に落ちた。
 すぐに非常用の赤色灯が点き、再起動した戦術情報ディスプレイに状況が羅列される。
 そこには想像を絶する被害報告が含まれていた。

 ディアマンテの甲板が艦の三分の一ほど前方部分の、その内側から爆ぜた。
 巨大な炎の柱が破孔を出口と突き立ち、艦の構造材を空へと放り上げる。
 その被害と比べれば目立たないが、艦首にも小さな――あくまで巨体に対してだが――黒点が穿たれていた。
 何かがそこから進入し、艦の内部を衝撃とともに破壊しながら突き進み、その運動エネルギーの尽きたところで爆発したに違いない。
 虚実を織り交ぜた誘導弾の飽和攻撃で弱められたデフレクターシールドは、その何かを止め切れなかったのだ。
 何か、とは水平射撃で撃ち込まれた46センチ砲弾だった。何らかの方法により、あの巨大な爆発物をディアマンテへと捩じ込んだのだ。
 現に平甲板の艦とディアマンテとを一本の航跡のような痕が結んでいる。凄まじい空気の塊が海面に刻んだものだった。
 何が起こったのか、それは。
「うむ、さすがディメンジョン・ルートサイクロン機構。吸引力の弱まらない惑星改造掃除機の中枢だけはある」
 今回初登場の大江戸博士は四角い顔を喜色満面にしてディスプレイの向こうでふんぞり返っていた。
「装置に穴を開け、圧縮された空間を決壊させる。
 空間が元に戻ろうとする作用を砲塔内を使って指向・誘導し、
 火薬では成し得ない威力で砲弾を放り込む…時々、自分の天才が恐ろしくなるな」
「おかげで貴重なルートサイクロン機構と砲塔一本がお釈迦ですがね」
「なぁに、まだ想定内だ。砲身は『やまと』の二番砲塔からあと二本失敬しているし、
 空間圧縮装置もこれで最後ってわけじゃない。余裕は無いがな…人的損害を減らせるなら御の字だ」
 それは安っぽいヒューマニズムでなく、将兵の経験を培った時間と金は引き換えに出来ないという現実的な意味である。
110 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話(後編) 4/6 [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:18:23 ID:9lBjVDIX
「今回の件で『地球防衛戦線』の情報が信用に値する事も理解されただろう。これで…」
 と既に勝った気でいる大江戸博士の通信に、切羽詰った声で鷹介が割り込んでくる。
「『足つき』の連中、まだやる気だ!」
 博士と虎二郎の顔が引きつった。
 同じ頃、ディアマンテの戦闘艦橋でも副長が顔を引きつらせていた。
 彼の前にはその原因であるパトリキオスが腕を組み、不動の構えを見せている。
「この程度の損害で本艦は沈まない。メテオールも戦闘能力を残している。
であるなら、だ。我々はまだ勝負を投げるわけにはゆかない…そうだろう、諸君?」
 部下達の挙げてくる報告はおよそ目を覆わんばかりだった。
 艦体前方部分は砲弾が突き通ったために衝撃で電路のそこかしこが破断し、レーザー偏光器の三割が電源を失って沈黙していた。
 上甲板の下にはメテオールの格納庫があり、よりにもよって砲弾はそこで爆発している。
 空間を炎と衝撃が充たし、多数の整備士が炭素の塊に変わっていた。
 大破と言って良かった。
 だが、だからこそ退けなかった。この損害では暫く限定戦争に参加できないのだ。
 ならばここが踏ん張り時だろう。戦闘艦橋の中、パトリキオスだけがそこまでの被害勘定を終えていた。
「惜しかったよ、ジエイタイの諸君。しかし並の軍隊からいざ知らず、
宇宙が相手であるセランの船乗りの諦めの悪さは、銀河帝国圏でも随一だ。さぁ、ここからは…」

「…我慢比べだな」
 F-2攻撃隊の飛行隊長は国際緊急回線に呟いた。
「我々は305飛行隊と合流し、敵艦載機をたたく。君はどうする?」
「いきます」
 鷹介は即答する。
「編隊飛行は未だやっていませんから、単独で一撃離脱につとめます。皆さんはそこを…」
「ひよっこめ、言うじゃないか」
 飛行隊長の声は笑っていた。直前の鷹介の言葉には、自分の素性を明かすに近い情報が含まれていた。
「どういう経緯か知らないが、編隊飛行もまだやってないなら松島基地に来いよ。俺たちが揉んでやる」
「あ…」
 鷹介は迂闊な事を口走ったと理解したが、何も答えず、ただ機体を左右に傾けた。
 こういう時の翼を振るような動作はパイロット達にとって共通の、およそ好意的なジェスチャーだった。
 そしてスロットルレバーをメカニカルロックまで押し込み、飛行機雲が激しく交差する空戦の渦中に全速で飛び込んでゆく。
 対艦任務のみと思われていたF-2の対空戦闘への参戦はメテオール隊を浮き足立たせた。
 その隙に305飛行隊のイーグル達は残存機で二機編隊を組みなおし、性能で勝る足付き全翼機に二対一であたる体制に移行する。
 幾度か爆炎があがったが、その後、戦闘は急速に泥沼化していった。
 それは空自の寮翼による連携がメテオールを封じ込んだ、という意味合いの方が強かった。

 第二次駿河沖海戦の結果はドローとなった。
 セラン諸惑星連合が粘り続ければ自衛隊機の残燃料や、護衛艦に戦闘を決する力が無いといった諸問題から、
日本側が押し切られる事は想像に難くなかったのだが、銀河列強市民はそうは思わなかった。
 泥縄の競り合いに飽きた視聴者がチャンネルを変えたため、GBCの視聴率が落ち込んでゆく段になり、停戦となったのだ。
 ごく低速で海面スレスレを飛行するディアマンテの甲板に立ったパトリキオスの表情は重い。
 足元に広がる巨大な破孔には飛び込んだ海水が溜まり始め、持ち込んだポンプでもって排水が始まっている。
 と 同時に整備士の炭化した遺体の回収作業も始まっていたが、海水にもまれて誰の物か判らない破片探しになっていた。
111 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話(後編) 5/6 [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:20:13 ID:9lBjVDIX
 この有様ではメテオールも着艦できず、今も各々がオガサワラまで自力飛行している。
 これだけの被害を出そうと、視聴者とかいう顔の見えない連中に軍の進退まで決せられねばならないのか。
 GBCはシビリアンコントロールの極致とか放言を繰り返しているが、
文民統制とは本来軍人のアドバイスを受けて文民が決定を下すという原則だったはずだ。
 ならばこんなものは戦争ではない、プロフェッショナルのいない、ただの野蛮なショーではないか。
 しかし今は我慢の時だった。パトリキオスは奥歯を噛み締める。
 こんな馬鹿げた世情に抗うために、わざわざ銀河帝国の勢力圏でもない辺境にまで赴いているのだ。
 リゾート惑星とは比べるべくも無い島を奪ってまで。
「実にもならない植民地経営などに興味は無い。俺たちが望むものは…」
 パトリキオスの視線の先には、茫洋とした太平洋が広がっていた。
 同じ頃、海堂一佐もまた甲板に立ち、太平洋に向けて黙祷を捧げていた。
 『やまと』と運命を共にした同期や乗組員達が見守ってくれていたのか、海自の戦隊に被害はなかった。
 しかし矢面に立った空自の損害はかなりに昇っている。一足先に本土に帰ってゆくのを見送ったが、その数は行きの半分というところだ。
 平時に行われていた毎年数機づつの調達では、この損害には対応しきれまい。いや、そもそもパイロットをどうするのか。
 このままでは早晩、我々は組織立った戦力を喪失してしまう。
 あるいは。
 海堂は『いせ』の甲板におさまる巨大な戦車に眼を向ける。
 今回は彼らからの申し出で、この荒唐無稽な作戦が実現した。
 飽和攻撃の先鋒となった空自の電子戦兵器も、敵方の索敵方法という情報の要は、
大江戸先進科学研究所経由で『地球防衛戦線』を名乗るNPOから得たものだという。
 異星人の来寇という軍事常識では図れない状況――当たり前だ――のなか、何かが、誰かが、対抗を始めている。
 大江戸先進科学研究所が第3セクターである事を考えてみれば、差配しているのは防衛省とは別の省というだろう事か。
 であるなら、現場である我々ももっと有機的に連携は取れないものか。さしあたっては、
「どうですか、按配は?」
 海堂は既視感を覚えながら、獅子王とか言う巨大戦車から出てきた、今にも怪獣と戦いそうな格好をしている男性に声をかけた。
 男性が被っているヘルメットは、目から上が黒いバイザーに覆われていて素顔がわからない。
 が、その口元だけは弛みが確認できて、彼が今の海堂と同じように、何らかの満足を覚えている事が伺えた。
「戻ったら早速、各部のチェックですよ。こう見えても精密機械なもので」
「それは『いせ』も同じですな」
 海堂は声には出さなかったが、獅子王の重量で甲板に押し付けられた履帯のへこみは、修理を要する類のものだった。
 これが今回唯一の海自の損害と考えると泣けてくる。
「しばらくは磯子のドックで宿舎生活ですよ。勝敗の如何に関わらず、戦力は消耗してしまう…
アメリカさんにしても、EU、ロシアにしても、予備役や予備機をフルに使いまわしているのが現状です…
正直なところ、あなた方のような我々の常識の埒外の方たちの力をあてにせざるを得ない…」
「任せてください」
 奇しくもそれは虎二郎が数日前に海堂に聞かせた台詞と同じであった。
 海堂は既視感が確定に変わり、目を見張った後、にやりと笑みを見せた。
「ただ…」虎二郎は続ける。「自分たちのような存在は、常に必要というわけでは無いでしょう。
洋上給油みたいな国際協調はダイガストでは無理ですから…それに、おそらく、船団護衛は近々必要になります」
「通商破壊が行われると?…いや、地球人以外が海賊行為をはたらくという事も有り得るのか…
それに、スエズやマラッカを奪って、通行料をとる様な列強が現れないとも限らない、か」
112 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話(後編) 6/6 [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:22:21 ID:9lBjVDIX
「はい。銀河列強との戦争がどれほど荒唐無稽であっても、通常兵力は必須なんです。敵も、兵力の根幹は同じ人類なのですから」
「星は違えど、考えることは同じか…我々の悪夢は終わらないわけですな」
「自分の子供に見せるよりはマシですよ」
「確かに…」
 海堂は小さくため息をついた。婚期の遅かった彼がさずかった長男は、来年には防衛大を受験するといっている。
 こんな時勢にと翻意を促したが、自分が自衛隊を辞めるなら、と生意気を言われた。胸が熱くなった。
「…なかなか家に帰れない父親ですがね」
 海堂は自虐的に言ったものだ。
 それを聞いて虎二郎は口元を綻ばせた。
「なぁに、放っておいたって無責任なマスコミがニュースのネタにしますよ。艦長さんの顔も出るんじゃないですか?」
「出ますかね。ああ、どんな見出しにされる事やら」
「惜敗とか…もしかしたら大損害とか?」
「うちの子供たちはもうニュースを自分で解釈できる歳ですから、まぁ、察してくれるでしょう。
見せるなら大勝している背中にしたいものですがね」
 海堂の頬に淡く、苦いものが浮かんだ。
 列強を相手取った海上交通路防衛。
 思わぬところで耳にしたものだが、眼前の限定戦争で手一杯の今、果たして自分達はそれに対応し切れるのか。
 そもそも闘争から目を背け、耳を塞いでしまった日本人という民族が、それに耐えられるのだろうか。
 彼らの頭上を太刀風が旋回し、日本に向けて帰ってゆく。
 残余燃料の限界に墜落機からの脱出者の捜索を断念しての事だった。
 捜索対象の中にはF-2攻撃隊の飛行隊長も含まれていた。

つづく


次回予告
 遅滞しがちなツルギスタンの占領政策。じわじわと列強に蔓延し始める微細な損害。
 そんな中、ルドガーハウゼン大剣卿がうった老獪な策は、焦慮か、遠謀か。
 兵力がぶつかるだけが戦争ではない。

 次回、地球防衛戦線ダイガスト 第七話
  『衆という愚』※題名は変更の可能性があります
 この国が好きではいけないのですか?
113 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:23:40 ID:9lBjVDIX
以上です。

いや、なんというか、ロボットとか何それな上に地味地味なお話でした。
OVA版パトレイバーよりはロボット出てる…はず。

さて、これにてようやくダイガストが自衛隊の三軍とお目見えしました。
また、地球防衛戦線というキーワードも含め、これで本作の導入部を語り終えたつもりです。
敵も見方も問題山積。こんな戦争で大丈夫か?大丈夫問題ない。
どうせ万全の備えで行われた戦争なんて無いのですから。

それでは、近いうちに、また。
114 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:25:43 ID:IUSd1o+2
>>113
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
115 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 14:34:50 ID:uzAXyRck
>>113
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
116 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 15:05:59 ID:9lBjVDIX
見方ってなんだよ orz
味方の間違いですね…あとがきの一文…

あと…サプライズだったらどうしよう…でも言ってしまおう!
wikiにグラゼロのすごいものが…
117 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 15:11:31 ID:uzAXyRck
 ええ、読みましたよー。
 あれで皆は救われた……のでしょうか。

 とりあえず、どっちの結末も私は好きですw
118 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 16:37:34 ID:uzAXyRck
>>113
 改めまして、投下乙です!
 ジエイタイがジェダイに見えたのは私だけでいい。
 今回は引き分けに終わりましたか……しかし日本側が受けた損害はあまりにも大きい。このままじゃジリ貧ですね。
 さてさて、日本はこの状況から挽回する事ができるのでしょうか。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

 さて、創発トーナメントの幕間SSが書けたわけですが、出てくるのがロボスレキャラばっかなんでどっちに投下しようか迷いますw
119 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:07:26 ID:TLFddkyw
>>113
投下乙です!ゆるりと読ませていただきます。

>>118
個人的には創発トーナメント見てないから、ロボスレに投下してくれると嬉しいかなー、なんて。
120 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:17:16 ID:uzAXyRck
 じゃあこっちに投下しますかねー。
121 名前: 創発トーナメント、観客席にて ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:21:35 ID:uzAXyRck
リヒト「会場に着いたぞ!」

白ウ詐欺さん「満員ですね」

まどかさん「ほんとですねー」

黒ウ詐欺さん「ムシムシしてなんか気持ち悪い……」

たまちゃん「よしライ、とりあえず酒買ってこい」

ライ「いやいや未成年に酒を買ってこさせようとするなよ!?」

ヘンヨ「ちゃんと人数分買ってくるんだぞ」

ライ「いや多すぎるから! 一人で買ってくるには多すぎるから!」

ペネ子「私も手伝います、ライディース・グリセンティ」

ライ「ありがとう……でも君も未成年だ……」

イェーガー「バッカオメー、未成年だからこそ買いに行く意義があるんだよ。冒険してこい冒険」

ライ「いや意義なんてねーよ!?」

ツカサキ「青春して来いヨ!」

ライ「そんな青春いらないっす」

ツカサキ「くそっ、しょうがねぇな」

リヒト「素直に持ってきた奴飲むか」

ライ「持って来てんのかよ!? 最初からそれ飲めよ!?」

ヘンヨ「お前をからかうために言ったのに決まってんだろ、言わせんなよ恥ずかしい」

ライ(このオッサン共め……!)

〜第三試合 一条遥 VS 倉刀作〜

イェーガー「おお、早くもお前んとこの弟子一号の試合じゃねーの」

リヒト「これはしっかり記録を残す必要があるな(カメラを構える)」

たまちゃん「まどかの作った弁当は美味いなあ」

まどかさん「もうお弁当開けてるんですか?」

ルガーさん「それどころかお酒も開けまくってるよ」

マチコさん「あ、これ美味しい」

ルナ「もう、ちゃんと応援しなさいよ!」

ライ「仮にも弟子の試合だろあんたら!?」
122 名前: 創発トーナメント、観客席にて ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:24:21 ID:uzAXyRck
たまちゃん「そんな事よりビールのおかわりどこだ」

ツカサキ「はっ、ここに」

織「私の分も頼む」

ライ「いやあんたらちゃんと試合見ろよ!? あと織さん未成年!」

織「大丈夫だ、倭国では未成年の飲酒は許可されている」

ライ「いやここは倭国じゃないっす先輩。郷に入っては郷に従ってください」

ファルバウト「社会的常識に縛られる事はあまりいい事ではないぞライディース君」

ニコラス「HAHAHA! 君も飲もうZE☆」

ライ(う、うぜぇ……)

まどかさん「遥さんと倉刀さん、いい勝負してますねー」

ペネ子「はい。マスターも倉刀作も凄いです」

たまちゃん「そんな事よりまどかも飲まないか」

ライ「大妖狐が中学生をかどわかすなよ」

リタ「ところで雷電さん!」

ライ「雷電じゃないよライディースだよ!?」

リタ「袋の中のポップコーン取ってください!」

ライ「あーはいはいわかりましたよ」

リタ「ワーイ」

ヘンヨ「おい、お前の弟子変身したぞ」

リヒト「戦う女の子に変身はデフォだろ」

イェーガー「俺もそう思う」

まどかさん「変身できるって素敵だと思いますよ」

ツカサキ「よし、じゃあこのキュウべぇと契約してだな」

たまちゃん「魔法少女になってよ!(普段出さないようなきゃぴきゃぴした声)」

ライ「おいばかやめろナインテール」

イェーガー「つーかあれ、ステッキっつーより明らかに槍じゃね」

たまちゃん「槍だろう」

白ウ詐欺さん「槍ですね」

リタ「ですね!」
123 名前: 創発トーナメント、観客席にて ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:25:56 ID:uzAXyRck
黒ウ詐欺さん「遥、ちゃっかり勝ったわね」

まどかさん「僅差でしたねー」

ペネ子「はい」

たまちゃん「そんな事よりリヒター。おまえ、喉が渇いていたりはしないか?」

ペネ子「多少は」

たまちゃん「よし、ならこれをやろう つビール」

ペネ子「ありがとうございます、玉藻・ヴァルパイン」

ライ「よせ! はやまるな、若者よ!」

ペネ子「苦いです」

ライ「遅かったぁぁぁぁぁ!!」

リヒト「よし、弟子一号の名勝負、ばっちり記録したぜ」

イェーガー「おお、よく撮れてんなぁ」

ライ(うわぁ、このおっさんパンツしか撮ってねぇ……)

ツカサキ「後で遥ちゃんにも見せてあげないとな!」

ライ(こいつら間違いなく後で殺されるな……)


第13試合 無限彼方 VS 一条彼方

リタ「ふたりとも同じ名前ですね!」

リヒト「弟子二号の試合か」

まどかさん「ところでニコラスさんとツカサキさんとファルバウト卿はどこへ?」

黒ウ詐欺さん「あいつらさっき警備員に連れてかれてたわよ」

白ウ詐欺さん「三人とも全裸でしたね」

ライ(何やってんだあの三人……)

ルガー「無限の方の彼方ちゃん、なかなか凄い能力を持ってるみたいだね」

ヘンヨ「でも召喚ならお前らもできるだろ」

リヒト「あ、すっかり忘れてたわ」

リタ「グロテスクな怪獣がたくさん出てきますね!」

たまちゃん「食事時に見るようなモノではないな」

ライ(いやあんたらしょっちゅう食っちゃ寝してるだろ……)

織「追い詰められているな」
124 名前: 創発トーナメント、観客席にて ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:27:55 ID:uzAXyRck
ヘンヨ「おいお前の弟子レーザー出したぞ」

リヒト「魔法少女に魔砲は必須だろ」

イェーガー「俺もそう思う」

ライ(あれ、デジャヴが……)

まどかさん「あぁっ、動きを止められてしまいましたよ」

リヒト「チャージなどさせるものか!」

ヘンヨ「弟子二号は敗北か。胸では勝ってたんだがな」

リヒト「胸の小ささが勝敗を分けるのは遥の試合を見れば確定的に明らか」

ヘンヨ「ふざけんなボインの方がいいだろ」

織「聞き捨てならんな、表に出ろ」

ライ(喧嘩すんなよ……)

ペネ子「にゃー」

ライ「どどどどうしたんすかペネ子さん!?」

ペネ子「ペ猫ですにゃー」

ライ(よ、酔っておる……)


第14試合 日本鬼子 VS 青森さん

ヘンヨ「おい青森ボコボコじゃねぇか」

織「相手が鬼では仕方ない」

リヒト「おい青森変身したぞ」

ヘンヨ「プリキュアとか、その発想はなかったわ」

たまちゃん「だがボコボコだな」

イェーガー「おい青森食われたぞ」

白ウ詐欺さん「使途を……喰ってる……!」

イェーガー「第14使途青森か、恐ろしいな」

たまちゃん「日本鬼子、まさにオーガだな」

ペネ子「くー、くー……マスター、おめでとうございます……」

ライ(ね、寝ておる……)
125 名前: 創発トーナメント、観客席にて ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:28:53 ID:uzAXyRck
第15試合 PBM! の人 VS 描いちゃったりするの人

ヘンヨ「ま た お ま え か」

イェーガー「いやよく見ろ微妙に違う」

リヒト「エクシアとエクシアR2の違いみたいなもんだな」

リタ「割と変更箇所多いですけどね!」

たまちゃん「どうやらPBMが青森と融合したらしいな」

まどかさん「そんな技があったんですね。ところでシロちゃんはどこへ?」

織「友達ができたとかでどこかに行ったようだ」

リタ「それはいい事ですね!」

黒ウ詐欺さん「あたしをほっぽって遊びに行くとはいい度胸してるわねあいつ」

リヒト「寂しいか、そうかそうか。よーしよしよしよし」

黒ウ詐欺さん「ちょっ、やめっ……セクハラ! セ・ク・ハ・ラ!!」

リヒト「よいではないか、よいではないか!」

ヘンヨ「おいリア充爆破すっぞ」

ライ「何ガチ爆破を企てんだアンタ!?」

イェーガー「お、描いちゃの人も召喚能力持ちか」

リヒト「やべぇあの能力ほしい」

ヘンヨ「やべぇあの能力ほしい」

たまちゃん「やべぇあの能力ほしい」

ライ(アンタら間違いなく破廉恥な事考えてるだろ……)
126 名前: 創発トーナメント、観客席にて ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:30:44 ID:uzAXyRck
ヘンヨ「おい青森復活したぞ」

リヒト「生命力すげーな」

イェーガー「あいつ新種の寄生なんじゃねーのか」

たまちゃん「いや、この場合寄生してるのはPBMだろう」

まどかさん「何はともあれ、青森さんが生きていてよかったです」

織「死人は出ないに越した事はないな」

たまちゃん「おい、描いちゃが棄権したぞ」

リヒト「これは予想外」

イェーガー「惜しかったな」

ライ「ところでちょっと気が早いけど、みんなお酒飲んでるけど、帰りの車は誰が運転するんすか」

リヒト「あ」

ヘンヨ「あ」

イェーガー「あ」

たまちゃん「あ」

ルガー「あ」

ライ「ちょ、ルガーさんまで!!」

「大丈夫だ、いざという時は俺に任せろ」

ライ「あ、あなたは……!?」








  |ヽ
  | ゙゙゙゙ッ―、 「どうも、
 ミ `・ω・´/    リタの父です」
(丶   (丶ミ
 ミ     ミ
 ミ     ミ
  ミ=@   ソ
  ∪゙゙~゙^丶)


ライ「おとん……(謎の生命体に運転ができるのか……!?)」
127 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:31:54 ID:uzAXyRck
 以上です。
 勢いだけで書いた、正直すまないと思っている。
 だが私は謝らない!
128 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:36:48 ID:urEtBd2b
投下乙です。
おっさん共自重しろwww

いや、だからと言って全裸組とババァが自重しなくていいかというとまた別問題ですが。

あとこのペネ子は何処で売ってますか?
129 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:42:26 ID:uzAXyRck
 超低確率で捨てられたダンボール箱の中にいます、必死こいて探してください。
130 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:44:35 ID:yuy/ROGU
クソッ
いくつ開けてもスネークしか出てきやがらねぇ!
131 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:46:10 ID:yOh/Zusm
何している応援を呼べ!
132 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 17:51:11 ID:yOh/Zusm
そして投下乙。
おっさん共がほんとにおっさん共で噴いたw
133 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 20:56:24 ID:86TeJybH
創作板人気投票のガンダム総合のキャラが無限彼方を抜いてるwww
134 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/29(土) 21:14:29 ID:IUSd1o+2
>>127
おいババァとツカサキやめろwwwwwしかもまどかさん戦闘スタイルマミさんと同じじゃねえかwwwマジやめろwww
あとおとんは車の運転はいいからモフモフさせてください
135 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 21:15:05 ID:uaTvvNyh
>>75
これまたハード&ドライ、そこにちょいとぶっ飛んだ勢いと完璧な布陣よ
ネーミングまで素敵でもう掴みバッチリ過ぎる

>>113
濃いっ!
トンデモ技術がなければ普通にガチ海戦じゃないっすか
だがそれがいいとはまさにこの事、最後の流れもあわせてダイガストならではの要素を再確認
やはりコンセプトが凄いですねえ、それが文でがっつり把握できるってのもまた

>>127
開幕一発目ミストさんワロタ
なんというテンションw
たまちゃんが弁当普通に食ってたのにリヒターが酒飲むまで皆オートマタ形態だと思ってた不思議
136 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:04:32 ID:86TeJybH
投下してもよろしいか? (マイペース投下の為所用時間約一時間)
137 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:08:04 ID:uzAXyRck
 どうやって投下してるんです?
138 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:10:22 ID:86TeJybH
いやぁ 携帯でやってるものですから 迷惑でしたらすみませんっっ!
139 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:11:49 ID:IUSd1o+2
携帯ならそんなに時間かけずに投下できるような気が
140 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:15:02 ID:uzAXyRck
>>138
 私も携帯ですよー。
 メモ帳とかメールの下書きを使えば時間かけずに投下できると思いますが、いかがでしょう?
141 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:22:38 ID:86TeJybH
その手があったか! 次から試してみます。
142 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:24:27 ID:86TeJybH
では今日は投下やめときます  なんか自分勝手ですみません
143 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:29:37 ID:IUSd1o+2
大丈夫だ、問題ない
投下を楽しみに待ってるぜメーン!

それにしても、意外と携帯で投下してる人多いよね
144 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 22:36:46 ID:uzAXyRck
>>142
 いえいえ、お役に立てたならこれ幸いw
 投下、楽しみに待ってますね!

>>143
 てっきり私だけだと思ってたんで驚きましたw
145 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:05:58 ID:urEtBd2b
予告通り投下です。
HB最終話前編、支援はいりません。
146 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:07:34 ID:urEtBd2b
宇宙においての戦争。
それは世界においても2回目の試みだった。
世界地球主義連邦と宇宙開発同盟は互いに全軍の半数を打ち上げ、そしてかつての戦場の座標でまた戦いが起ころうとしていた。
二分された世界は、また同じ事を繰り返そうとしていたのだった。
だがかつての戦争とは違う点が2つある。
1つはキセノ・アサギの陰謀。
独自に動いている彼は世界の全てに復讐を行おうとしている。
もう1つはスタークの存在。
かつての戦争においての伝説のうち2つ――完成孤児とパワーアンプシステムを戦力として保有するこの艦は、一隻でありながら最大の戦力を
保持している。
この2つの戦力はかつての戦争とは違う結果を示すかも知れない。


「始まった……」
リクが見つめる宇宙の先には爆発がそこかしこで起こっている。
戦争だ。
かつて自分が見た戦争と何も変わらない。
変わった物は何だろうか?
「俺は……」
変われたのだろうか?
[全機出撃準備、これよりスタークは戦闘領域に侵入します]
「先に出る。射出してくれ」
[私も出ます]
リクとミキは先行して出撃する。
リクは機体速度がスタークより速い為、ミキはTypeαとはぐれない為。
射出されたTypeαの生みだす重力を利用してTypeβは加速していく。
今までにない程の戦場、しかしそれはリクにとって見慣れたもの。
その何の感慨も浮かばない心こそが自分の異常性の中枢なのだろう。
[リク!後ろ!]
「分かってる」
真後ろに機体を反転させながらショットマグナムを撃つ。
宇宙においての戦闘は相手の位置さえ分かっていれば死角はない。
恐らくこの戦場にいるパイロットの内8割は理解していないだろうが……
ミキもまた上下の無い戦闘に戸惑っているようで、動きが微妙にぎくしゃくしている。
手足を振り回して機体のバランスを取りながらスラスターで微調整を行う。
Typeβの下から迫る敵を蹴り飛ばして撃つ。
「索敵を全範囲で行え。空中戦以上の立体的な戦闘が必要になる」
[難しい事言わないでよ……]
振り回した粒子ブレードが敵を一機だけ切り裂く。
重力がないという事はそれだけ自分の固定観念が浮き出ると言う事だ。
特に上下からの敵襲は対応しづらい。
「流暢にやってられないな……30秒持ちこたえろ」
[分かった、気をつけてね]
ミキを残して一気に上へ。
スラスターで急停止してグラビティキャノン側面のハッチを開く。
片側64発の重力場弾頭ミサイルを発射可能な状態にしつつ粒子をグラビティキャノン自体にも収束させる。
胸部のグラビティジェネレーター内部のマイクロブラックホールが限界まで膨れ上がる。
効果的なポイントにロックオンマーカーが現れていく。
「全武装射撃体勢、一斉発射!」
正面の敵をプラズマと重力が消滅させていき、その範囲外の敵は重力場弾頭ミサイルが破砕していく。
視界の一面、いや視界の外までが黒に埋め尽くされていく。
広大な空白地帯が生まれる。これならいくらか慣れるだけの余裕が与えられるだろう。
『マスター!あれは!』
「ん?……なるほど……」
3機のHBが無傷でこちらに狙いをつけている。
1機は大剣とミサイルポット、アサルトライフルの装備、もう1機はバズーカとレーザーライフルにガトリング砲を肩に背負っている。
最後の機体は高出力のレーザーライフルを2丁にミサイルポットを装備している。
ミサイルの効果範囲にある筈の座標に立っている機体。
147 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:09:12 ID:urEtBd2b
またもや立体式戦略盤に現れていない機体だった。
だがすぐにあらわれる。どうやらこちらの妨害をやめたらしい。
『機体情報……特殊な改造はありません』
「すぐに明らかになるさ。俺が暴く」
とりあえず牽制を行った後ミキと合流、その後各個撃破すればいいだろう。
牽制のためにショットマグナムを撃つ。
射程の短い散弾だが宇宙空間ならどこまでも等速で飛ぶ銃弾をばら撒けるのでかなり使い勝手がいい。
しかしその散弾の中を三機のHBが突っ込んでくる。
『何故ここまで止まらずに――』
「ッ、まずい!」
シールドを構えながら後ろに飛ぶ。
構えられた大剣が衝撃を伝える。
2機目がバズーカによる追撃を行い、3機目はレーザーでこちらの退路を奪う。
バズーカの弾を重力場フィールドで押しつぶしてこちらから前に進む。
大剣を構える機体をシールドで打ち飛ばして先にバズーカを装備した機体を狙う。
しかしその進路をレーザーで防がれる。
急いで急停止してショットマグナムを連射するがすでにバズーカ装備の機体は射線から外れていた。
後ろから大剣を振り下ろされたのでそれを受け止めて蹴り飛ばし距離をとる。
「なんだこいつ等は……」
連携が取れ過ぎている。
この感覚はTypeβと始めて戦った時と同じかそれ以上だ。
しかも動きも速い。
敵が2機でレーザーを連射してくるのをシールドで防ぎつつかわす。
今のグラビレイトにはレーザーに対応する手段がない。
リフレクションは空気による光の屈折を起こしてレーザーを曲げているから宇宙の様な真空中では発動できない。
強力な重力を起こせば曲げられるかもしれないが、重力による周囲へのリスクが大きすぎる。
「シールドに鏡面加工でもしてくるんだったな……」
『それで防げるかは微妙ですよ』
「分かっている!」
機体を横回転させて弾幕から抜ける。
反撃の為にグラビティキャノンを撃つがかわされる。
迫る3機に対して急いで対応を構築、大剣を横から蹴り飛ばしミサイルをかわしながらレーザーの弾幕を張られない様に移動する。
「リフレクションを使えないだけでこのざまか……」
[まぁ、それがその機体の一番の売りみたいなところがあったから、しょうがないと言えばしょうがないかな?]
コックピットに流れる声。日本語だ。
リクにとって忌むべき最大の敵。
「キセノォ!」


『システムオールグリーン、起動します。稼働率62%、各計器異常無し、稼働率安定、電力安定、関節ロック解除、マイアートシステム接続良好

「了解した、出撃する」
1つの機影が光学迷彩で完璧に隠された"それ"から出撃する。
異常なスピードで宇宙を横切るその機体はすぐに戦場までたどり着き加速を停止する。
様々な光が生まれるその戦場をパイロットはうつろな目で眺める。
それは生きる意味を見失った目だ。
「マイアートシステム起動、周囲の敵機を殲滅する」
バックパックから6つの小さな物体が分離される。
1つが2mほどの大きさの物体はすぐに戦場に飛びだして、流れ弾に当たらない様に飛びまわる。
1つの物体が連邦所属の機体の後ろに接近、マズルフラッシュを見せながら次の目標へと向かう。
物体に撃たれた機体はすぐに爆散した。
たった2m物体に内蔵された機関銃に装甲を破られて。
すぐに戦場に混乱が走り、捕捉できない敵が牙をむく。
両軍ともに次々に撃墜されていき、そして6つの物体が元の機体のバックパックに戻る。
マイアートシステム、小型火器内蔵浮遊端末の略称で正式にはMiniature,Arm,Inner,Aviation,Terminal,system。
遠隔操作できる移動砲台のようなものだ。
「次の宙域に向かう」
パイロットはまだ足りないとでもいうかのように殺戮を続ける。
148 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:11:00 ID:urEtBd2b
それが復讐への近道とでもいうかのように。


[久しぶりだね、リク・ゼノラス。そしてイザナミも]
恐らくは3機の機体を経由して通信を行っているのだろう。
[俺が新たに作った量産傭兵(カスタムアーミー)はどうだ?完成孤児(パーフェクトアーミー)の製作法を見直していくらか簡略化したんだが
、結構苦戦しているようだな]
「量産傭兵!?お前はまたッ!」
自分の様な人間がまた生みだされている。
それはリクの心を揺さぶる。
機体をレーザーが掠める。
[やっぱり簡略化した分身体が壊れやすくてね……殆どクーリと同じくらいの能力に収まりはしたが……まあ、"失敗策"とはいっても奴もまた、
完成孤児の端くれではあるからな。成功と言えば成功だろう]
そう、彼もまた完成孤児。
たった2人の生き残りの1人だった。
だからこそリクはクーリを信頼していたし、劣等感を感じていたクーリはリクを裏切った。
「お前は……どこまで人を踏みにじれば気が済むんだァァ!」
[おかしなことを言うなぁ。お前が何で人の側に立ってものを言っているんだ?この……化物が]
レーザークラスターが放たれ、それを必死にかわす。
「俺を化物にしたのはお前だろうが!だから俺はお前を――」
[違うな。俺はそんなことを指して化物だなんて言っていない。お前が、人を殺して愉しみを得るから化物と言うんだ]
大剣をシールドで受けてグラビティキャノンをチャージ、弾きながら撃つがそれすらもかわされる。
「俺はもう殺す事の悲しさを知っている!」
[それも違う。お前はまだ命の意味を知らないだろう?殺すこと自体に忌避感を感じていない。だから思い知るといい]
突然敵機のバズーカがこちらでは無い場所を向いた。
同時に攻撃がやみ、そちらを見る余裕が生まれる。
バズーカが照準を合わせている先は――仲間がいた。
スタークが展開している部隊の1機が狙われていた。
それに気付いた時にはすでにバズーカは着弾していて、頭が真っ白になって行く。
バズーカが次の標的に選んでいたのは白い機体、Typeβだった。


ミキはいつまでも戻ってこないリクを探していた。
既に4分以上の時間がかかっている。
周囲を仲間がフォローしてくれているとはいえかなりきつい。
重力がなくても使用可能な武器は刺突刀しかない。
小型小銃は粒子の力で弾丸を打ち出す仕組み、ワイドグラビティや粒子ブレードも攻撃力は粒子頼みだ。
『後方から敵接近しています!』
「くっ……」
粒子グレネードを投げつけて重力を強化して迎撃する。
すでにグレネードの半分を使いきった。
緊急的とはいえ重要な武装を使いきってしまう事だけは避けたかった。
『上方から1機接近!』
ミキが急いで上に注目した瞬間、視界には防ぐことのできない距離に敵機がブレードを構えていた。
すぐに機体を捻った事で右肩のブースターが切断されるだけですんだ。
その敵機は灰被り(グレーボマー)が横から放ったミサイルの餌食になる。
[ボヤボヤするな!]
「すいません!」
近づく敵を斬り、そして蹴りつけるが一向に数が減らない。
「リクはまだなの!?」
『Typeαは現在戦闘中の模様です。どうやら苦戦していると思われます』
そちらの方向を向けばレーザーの光が見える。
そちらに向かって加速しようとしたその時だった。
爆発が機体の右側で起きて、右手が消し飛んでいた。
「どこから!?」
『詳細不明です。注意を……危ない!』
次の瞬間、アラートがなる。
そして爆音と共に視界がふさがって行く。
149 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:12:00 ID:urEtBd2b
爆発。
もうリクには何も見えていない。
真っ白になった頭は五感を遮断した。
立体式戦略盤の機能で頭に作られた戦場が収縮していき、崩れ去る。
気付けばまだTypeβがいた辺りにまだ狙いをつけている敵機の装甲を拳で貫いていた。
正確にコックピットだけを貫かれた機体は誘爆もせずに機能を停止した。
[これがお前の罪だ。あの時の俺と同じ暗闇に堕ちろ]
キセノはその言葉を最後に通信を切ったらしい。
『マスター?』
「そうか……死んだのか……」
今の数秒で命が、自分の良く知る命が奪われた。
「死んじゃったのか………ハハハ……ククッ……うあぁああぁあぁあぉぁっぁおああぁぁぁぁ!」
そうだ、奪われた。
こんな奴らに、人に命じられるままに人を殺して、その意味も考えない奴らに。
Typeαに搭載された全ての演算処理をたった2機に対して使用する。
たった1人で80000人以上の人間を殺せる完成孤児の力が2人に牙をむく。
大剣を構えた敵機が攻撃をかわしつつもう1機に回し蹴りをくらわせる。
精密な重力操作によって機体重量がいつもよりも跳ね上がっている。
一瞬で機体を上下に等分すると拳で殴りつける。
敵機の回線から機体に加わる電気信号を読み取り動きを予知するリクに攻撃は当たらない。
「なあ!お前の死を見せてみろよ!俺に命の意味を見せてみろよ!」
両肩に抜き手を突き込み、胸部装甲を引きちぎる。
そしてグラビティショットマグナムの銃口をむき出しのコックピットに突き付ける。
「絶望の声を……俺に聴かせてみろ」
一撃でパイロットを殺す散弾を5発撃ちこむ。
すでに機体は原形を残していない。
後ろからその隙をついて残った1機が突っ込んでくる。
しかし一瞬でその姿が消えさる。
大剣を振り下ろした敵機がTypeαを探す。
「後ろだ」
精密操作で真後ろに回りこむようにTypeαを動かしたリクは聞くもの全ての寿命を縮める様な声が聞こえる。
急いで後ろを向いた敵機の頭部を殴りつける。
そしてまたTypeαの姿がかき消える。
「そうだよ……これだよ……これだから………」
シールドと拳と脚を使いながら敵機を嬲り殺しにしていく。
「これだから人殺しはやめられない」
[や、止めてくれ!]
リクは攻撃をやめない。
「人は自分の命を脅かす存在に恐怖を抱く。その恐怖の感情が……本当に愉しくて堪らない!」
[何で……俺が何をしたっていうんだよ!お前の仲間を殺したのは俺じゃない!]
「俺の前に立った。それだけじゃないか」
既に声は聞こえない。
恐ろしさのせいで喉が動かないようだ。
散弾を撃ち込んで命を絶つ。
「こうなったらもう……俺自身を終わらせるしかないじゃないか」
そこには本物がいた。
本物の化物がそこにはいた。
人では無い、人になろうとして、皮を被り損ねた化物がいた。


「……あれ?」
ミキは目を開く。
目の前で起きた爆発はミキには届いていない。
モニターにはダークヴァイオレットの機体が見えた。
[生きてるか!?]
「え、ええ……何が?」
守護狂神(ガーディアン)がTypeβの目の前で攻撃を止めていた。
[新装備、レーザーウォール。こいつだよ]
150 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:12:40 ID:urEtBd2b
レールガンの装備されていない左手に装着された小さなボックスを見せながら言う。
[レーザーをボックスから放射状に展開、シールドにする武装だ]
『被害無し、先程の爆発からあなたが?』
[おうよ!]
傍に飛んできたミサイルをレーザーウォールで防ぐ。
飛んできたレーザーも同時に打ち消す。
「助かったわ……ありがとう」
[それより、まずい事になった]
リキは誇らしげな声を低くして言った。
[お前はすぐにリクを追え。なんかすごい勢いで戦場の中心まで飛んでる]
それと同時にメッセージが届く。
『読み上げます。これより重力場粒子の異常圧縮による重力爆発を起こす』


「指定領域までを爆発に巻き込むためスタークならびにスターク所属部隊は撤退しろ。以上です」
スタークのブリッジでも同時刻に読み上げられた。
「そんな……つまりこれって……リク君が自爆するつもりって事よね!?」
シエルが大声を上げる。
「何考えてんだよ、あいつは!」
ゴースが苛立たしげにモニターを叩きつける。
「リクさん……貴方は……」
カルラは目を見開いている。
驚愕に包まれる仲間達の中でただ1人、リリだけは違う感情に包まれている。
「……………んな……」
ぼそりと呟いたリリを全員が見つめる。
「っざけんじゃねぇぞ!ただ逃げただけじゃねぇか!!あの根性無しがァァ!!」
バキッ!
「あ……」
怒りのあまり、リリがスタークの操縦桿を握りつぶした。
「あ……っじぁねぇよ!?何やっちゃってんのリリちゃん!?」
「悪い、思わずやっちゃった………」
強化プラスチック製の操縦桿がボロボロと崩れる。
「これじゃあ領域外に逃げる事もリクを説得しに行く事も出来ないじゃん!」
「こんな状況下でもやっぱり締まりませんねぇ……修理できそうですか?」
[いやいや、そんな所の予備パーツとか無いから。無理だから]
モニター越しにラウルがぶんぶんと手を振る。
「仕方ありませんね。ミキさん、リクさんの説得を頼みます」
返事がない。代わりにリキの声が聞こえる。
[……カルラさん、ミキはとっくのとうに通信切って飛んでってる]
「全員が全員予想外な動きをしますねぇ……」
カルラは既に悟りでも開きそうな遠い目をしていた。


『目標地点まであと30秒、グラビティジェネレーターの粒子圧縮率、臨界点に達します』
マイクロブラックホールを内部に保ち、そして最大の効果を示す場所で重力をまき散らす。
「イザナミ……ありがとう。もうここまででいい、お前のデータをスタークに送信する」
『マスター……』
イザナミはそう呟くと機体の右手をオートで動かして、肩のアンテナの1本を圧し折る。
「は?」
『やっちゃいました。てへっ☆』
「お前は何をやってんだよ!?アンテナが1本でも折れたらお前を送れないじゃないか!」
イザナミのデータを経験ごと送信するにはTypeαのフルパワーが必要だ。
そのフルパワーをイザナミ自身が放棄した。
『マスター、私はこの機体自体なんです。そしてマスターを守る事を第一に考えています。なので私は残ります』
「お前……分かった。何も言わないさ……」
これは壮大な自殺だ。
自分と言う化物を殺せるのは自分自身しかいない。
それが自分がやってきた事の責任だ。
151 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:13:46 ID:urEtBd2b
艦長を殺して気付いた事は、死の意味の半分にも満たなかった。
自分が心を開いて初めて気付いた。
きっと死は人のせいを奪うと言う事、殺しはその先に存在した筈のその人の全ての感情も思いも記憶も奪ってしまう事だ。
もし、自分のせいで死んでしまった人たちが生きていたならと思うと恐怖で身がすくむ。
自分が化物たるゆえんはそこにあったんだと思った。
この心が化物なんだと思った。
だから死ななければならないと思った。
しかし死んでしまっては仲間を守れない。
なら敵を巻き込んで死ぬしかないじゃないか。
『ポイント到達、グラビティジェネレーター暴走開始。自壊まであと―――』
[リク、死なないで!]
リクは目を見開く。
その姿を探して拡大、バズーカが直撃した筈のTypeβがこちらに向かっているのを確認した。
「なんで……生きてたのか……くっそ、離れろ!ミキ!もうこの機体は!」
Typeαの胸部ハッチが開いて内部から少しずつ黒い球体がせり出す。
宇宙での戦闘を死で終わらせる重力の塊は今にもそのエネルギーを爆発させようとしている。
[リク、死なないで!あなたに死なれたら私はもう………]
Typeβはブースターを最高出力で加速しながら迫ってくる。
「死なせてくれ……俺はもう壊れてる……治らないんだよ!」
[そんな事であなたは逃げるの!?逃げないで!逃げるな!]
ミキは叫ぶ。
力の限り叫んでいまだにスピードを上げていく。
[私に死ぬことを許さなかったあなたが!自分を殺そうとするな!]
「違うんだよ……俺は違うんだ……生きていちゃいけないんだ!化物である俺が、人のふりなんて、するべきじゃなかった!」
[あなたは人でしょう!誰があなたを化物だって言ったって、私達はあなたを認める!]
「自分で自分を信じられなくなってしまったんだよ!」
[そんな事は私達には関係ない!]
思わず何も言えなくなってしまう。
こんな風に自分の意志を無視されてしまうとは思っていなかった。
[あなたが死ぬ事は私の生きる理由が無くなってしまう事なの!]
TypeβがTypeαに突っ込む。
重力塊が白い粒子に包まれていく。
[あなたの命にも意味がある事を……分かって!]
重力塊が弾けて周囲に、外向きの衝撃波を飛ばす。
純粋な重力の衝撃は周囲から機械の残骸を弾き、戦闘を続ける連邦と同盟のHBを砕いて行く。
その中心に居る二機は全くの無傷だ。
『……ハッチ解放します』
イザナミが強制的にコックピットのハッチを開く。
すでにミキはコックピットから出てこちらを見ていた。
「なんで……」
俯いているリクをミキは引っ張り、そして抱きつく。
「もう馬鹿な真似はやめて……私を一人にしないで………生きていてくれるだけでもいい……あなたがいなきゃ駄目なの……好き……リク……
好き……」
リクは顔を歪める。
「やめてくれ。本当に、もう殺してくれ」
「何で!?命の意味を知ったのでしょう!それなら死を選ぶなんてやめて!」
「違うんだよ……もう何もかもが………」
弱々しくも涙は見せず、リクはぽつりと内面を漏らす。
「気付いてしまったから、俺がしてきた殺す意味に気付いてしまったから………他人に必要とされて、他人を必要として、人を殺す事は奪う事
だと気付いたんだ………その人の未来を奪って、その人に関わるであろう人全ての未来を壊すことだって………俺は……そんな事をして……笑
ってたんじゃないか……ろくに意味も理解せず殺してたんじゃないか…………最低だ……取り返しのつかない程の罪じゃないか……」
ミキは黙ってそれを聞き、そして静かに口を開く。
「それは、私も同じ罪を犯している。でも、私は自分で死のうなんて思わない。だって、私も目をそむけてるんだもの」
リクを抱きしめる腕に力を込めつつミキは呟いていく。
「あなたは強くあろうとし過ぎてる。確かに死を正面から受け止めている人達だっている。でも、私はそこまで強くないから……だから目をそ
むける。あなたもそれでいいの」
リクは項垂れる。
「無理だよ。俺が生きる理由も、生きてきた道も、全てが血ぬられている。それを捨てるなんて―――」
152 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:15:04 ID:urEtBd2b
「捨てる事を恐れるな!」
ミキは叫ぶ。
かつて死を望む自分にリクが重なったように思えたから、その救いを自分が与えるのだと吠える。
「私はあなたに救われた、あなたは殺す以外のことだってできる!それでも生きるのが辛いなら、仲間を信じればいい!何のための仲間だと思
ってるの!?信じて、頼って、依存して、それでも受け入れてくれる仲間がいるじゃない!」
強く、あの日のリクほど冷静になんてなれないけど、その代わり自分を、ミキ・レンストルという想いの塊の全てをさらけだして。
そしてそれが家族以外に出来るほど強くなれた自分がいる事に驚く。
そう、これがリクが刻みつけたもので、そして今の自分が一番大切にしているものだ。
「一旦休みましょう。誰もあなたを認める事に強さなんて基準にしてない。人が生きていけるのはどんな面でも自分を認めてくれる人がいるか
ら。私は、あなたの全てを認めてる。その強さも、弱さも、暗い感情も、真っ直ぐな思いも、全てを認めてる」
ぶらりと垂れていた手が少しだけ持ちあがった。
恐れるようにピクリと動き、そしてミキの体から一定距離で止まる。
「……頼っていいのか?」
「うん」
少しずつ手がミキに近付く。
「弱くてもいいのか?」
「当たり前よ」
その手はミキの体に触れるか触れないかぐらいの場所でまた止まる。
「もう……泣いてもいいのか?」
「いいよ。弱みを見せる事をよしとしないなら、せめて私の前だけでは泣いて。私はそれを受け止める強さなんて無いかもしれないけど、あな
たは少し楽になれるはずだから……もちろん、そうしたいって思ってくれるならだけど………」
恐る恐るといった感じでリクの手がミキに触れる。
その手に力がこもり、ミキを抱きしめる形になる。
「ぅあ………っく………ぁぁ」
リクは生まれて初めて弱さを露呈させた。
16年生きて、その中で呑みこんできた弱さの全てを吐きだすかのように、リクは泣き続けた。
5分ほどリクは泣き続けて、そして落ちついた。
ミキを抱きしめる手は離さなくともその目に涙はもう浮かばない。
「もういいの?」
「うん、ありがとう」
少し離れて、リクはミキの顔を見つめる。
そして途中で何かに気付き肩を落とす。
「やっぱり、宇宙っていうのは不便だ……」
「どうして?」
ミキは全く意味が分からないと言う風に首を捻る。
「だってさ……したい時にキスも出来ない」
「き、きす?」
「そう、キス。口づけ、接吻、口吸い」
ミキは慌てたように目を白黒させている。
本当に不意打ちでキスしてたら心臓が止まってたんじゃないかと思う程の慌てっぷりだ。
「あう、え?だってそれって、やっぱりそういうことで、そうなるとやっぱり、そ、そういうこと?」
「そういう事が微妙に分かりづらいけど……流石に2回目も返事が出来ずっていうのはかっこ悪いからな」
「2回目?」
「告白されるのがって事」
リクは再びミキを強く抱き寄せて言う。
「俺の傍にいて下さい。弱くても生きていけるように、あなたと一緒にいたいです」
「………約束してくれる?絶対に弱さをこらえない事、勝手に死のうとしない事」
ミキもリクの身体に手を回す。
「もちろん。この命、きっとあなたより短い命だけど、それが続く限りあなたの傍で、あなたを愛し続けます」
153 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:18:24 ID:urEtBd2b
以上HB最終話前編です。
結構内容はクライマックスな気がしないでもないですが、今回は三部構成です。
すべてを通してこのテンション、グラゼロのあとだと恥ずかしくて恥ずかしくて……

ちなみにリリとミキの違いは共に歩こうとしたか、歩みを止めさせてくれたかです。
154 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/29(土) 23:22:20 ID:uzAXyRck
>>153
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!

 何気に投下ラッシュですね、今日w
155 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/30(日) 00:44:28 ID:r3vxmhNO
>>153
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
156 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 01:00:19 ID:+rDt5/N8
>>153
 改めまして、投下乙です!
 宇宙だと重力を利用するグラビレイトは大きく性能を落としますね……これは厳しい。
 さて、吹っ切れたリクがどのような活躍を見せてくれるんでしょうか、最終決戦に向けて盛り上がってまいりました!
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

 あ、避難所に黒めくの2話が投下されましたよー。
157 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 10:30:37 ID:d1HeHk6k
投下乙!
一気読みしようと試みているのは内緒だw
158 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 16:44:54 ID:+rDt5/N8
 タブーの能力とは何だったのか……。
159 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 16:47:06 ID:+rDt5/N8
 誤爆してしまったというのか……この私が!
160 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 16:59:34 ID:d1HeHk6k
いつものことじゃないですか(棒

161 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:04:33 ID:+rDt5/N8
 そ、そんな事はないよ! 一ヶ月に二回とかそれくらいの頻度だよ!
162 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:05:13 ID:IzDWdYcK
人はそれをいつもと言います
163 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:12:32 ID:Iln5sj0x
罰として、
164 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:13:29 ID:+rDt5/N8
 ば、罰として……!?(ゴクリ
165 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:17:54 ID:d1HeHk6k
三つ編で尻叩き百回だッ!
166 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:19:33 ID:+rDt5/N8
 イィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!
167 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:26:51 ID:d1HeHk6k
※ただしワイヤーを三つ編にしたはがねのむちを使用します。攻撃力23
168 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:27:03 ID:hPEoVFRn
ただしその三つ編みは辮髪の中国人
169 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:28:39 ID:d1HeHk6k
ジョインジョインラーメンマァァァァン
170 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:29:30 ID:+rDt5/N8
 ら、ラーメンにして食われる……!
171 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:39:04 ID:d1HeHk6k
※珍獣が調理します
172 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:41:17 ID:+rDt5/N8
 よ、喜んでいいのか悲しんでいいのかわからない……ッ!!
173 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:46:04 ID:rT2Uy6Tq
もしロボスレキャラにサイバディが与えられたらってネタが浮かんだ
174 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:50:00 ID:d1HeHk6k
サイバディと聞いててっきりサイボーグボディの事かと思った。
ググってみたら全然違うw
175 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 17:56:22 ID:+rDt5/N8
スレッジ「俺が銀河美少年か、胸が熱くなるな……」
176 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 21:32:32 ID:5kdibnDk
まさかヤツが更なる進化を遂げるとは……

ttp://yfrog.com/hs4prcmj
177 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 21:43:34 ID:paFwCNt3
PSP投下って どうすれば早くできるかな
178 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 22:00:59 ID:Iln5sj0x
チャイナカスタムか……
179 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 22:21:05 ID:sOmFQyKc
ドラゴンガンダムにすれば良かったのに
180 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 22:23:49 ID:+rDt5/N8
>>176
 悪魔超人みたいになりよった……!
181 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:00:50 ID:paFwCNt3
投下します。 
魔機那戦記#2
182 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:13:12 ID:paFwCNt3
魔機那戦記 #2
「支部長。Bー2小隊アルバートヴァーミリオン、ギルバート帰投しました。」
 と社長室の様な所でアルバートは支部長に報告した。
 支部長と呼ばれた男は引き締まった体格をしている。
 なぜなら彼も元魔機那使いで、現役の頃は有名だった。
 と本人から聞いたことがある。
「住民は?」
 と質問され、アルバートは
「それが・・・」
 と語尾を濁らせる。しかし、空気を読まないギルバートが、
「親父!でも“ヒトガタ”を捕獲したんだぜ!」
 と目をキラキラさせながら報告する。
 「そうか。じゃあ後で分解して売りに行こう。」
 と棒読みに支部長が答える。
 「今親父、全く俺の事すげぇって思ってないだろ!」
 と痛い所を突かれた支部長は弁明しようとする。
 その時ドアから幼い声がする。
「おなかすいたよぉ」
幼児が一人ドアからこちらを見ている。
 支部長は慌てて机の引き出しから菓子を出して与えた。
「ありがとうっ!」
 と幼児は走り去った。
183 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:18:35 ID:paFwCNt3
「支部長、また孤児を?」
 とアルバートが聞く。
「お人良しだからな。親父は。」
 と懐かしむようにギルバートは言う。
 彼もアルバートも元は支部長に拾われた孤児である。
 アルバートは魔機那に滅ぼされた村に一人生き残っており、支部長に拾われた。
 そしてギルバートは、特殊な保護のされ方だった。
 支部長がある時要請を受け現場に行った時のことだ。
 向こうからやって来る魔機那の様子がどうもおかしい。足は片方引きずり、右腕は溶け落ち、武器もない。
 そしてよく見ると中に赤子がいることに気が付いた支部長は、赤子を助け保護した。
 この赤子こそ今のギルバートである。この特異な保護の為、魔機那から出た赤ん坊を略して マキ坊 と呼ばれている。
 本人の名前も本名ではなく支部長が名付けた。
 さらに生まれた時から脳内リンクキーを保持しており、特別な何かを持っていると噂されていた。

「そうだ!お前達、買い出しに行ってきてくれないか?」
 と支部長が言う。
「はぁ?買い出し当番はCー3じゃないのか?」
 とギルバートは反論した。
 しかし、Cー3小隊含めC小隊は全て出払っていた。
184 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:30:12 ID:paFwCNt3
 仕方無く二人は買い出しに行く事になった。
 外へ出るとジープに脳内リンクキーを使いエンジンをかける。
「ったくC小隊の奴等なんで全隊で出撃なんだ?」
 と苛付きながらギルバートが聞く。
「どうやら大群が出現したらしい。かなりの数だ。」
 それを言うアルバートも心無しか苛立っていた。
 無言の数分間が過ぎ、食料品店が見えてくる。
 二人はイライラしながら食料品店へと入った。
 メモを見ながら食品を集め、カゴへ入れる。
 そして、金を払い出ていこうとした時だった。
 後ろからド派手な衝突音が聞こえたかと思うと、六人程の男が食料品店に入ってくる。
「客、及び店員に告ぐ。ここにある食い物全て置いてけ。従えば悪いようにはしない。」
 客はすぐさま荷物を置いて逃げ出す。
 しかし、強盗達は撃とうとはしない。先ほどの言葉は本当のようだ。
 と冷静にアルバートは分析する。
 しかし一人の店員が、
「こっ困ります!我が店は・・・」
 と喋っていた店員の頭が微細な肉片へと姿を変える。
「余計なことを・・・」
 強盗の手にはショットガンが握られていた。
185 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:42:15 ID:paFwCNt3
 それを見たアルバート・ギルバートの怒りは一瞬で頂点に達した。
 真歴ではよくあることで、食料に困った者達が食料品店を襲うことは多々あることだ。
 しかし、人の死を見て許せる程彼らは長気では無かった。
 強盗の方へと一歩一歩近づく。それに気づいた強盗が、
「おう。兄ちゃん達も置いてきな。」
 と銃を構える。しかし歩みは止まらず強盗は遂に引き金を引いた。
 次の瞬間には強盗の手には銃は無く、他の強盗の銃もない。
「な、なんだってんだよ・・・こいつは!」
 次の瞬間、強盗の肩を叩く者がいた。

 強盗達はただ、食料欲しさに犯罪に手を染めた。
 自分達の為なら他人を殺しても良いと思っていた。
 その強盗は、今自分の肩を叩いた者を見ようと後ろを向いた。
 しかし、後ろを向いたつもりが前を向いている。
 なぜだ? と思い首をさわる。
 その瞬間強盗は膝からガクンと床に落ちた。最後に己を殺した者を見ることなく。
186 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:44:53 ID:paFwCNt3
投下終了〜 
やはり悪人は報われないのでしょうか・・・
次に続く!
187 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:47:32 ID:r3vxmhNO
>>186
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
やっぱりちょっと長いような……今回はどうやって投下したんだぜ?
188 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:48:56 ID:paFwCNt3
今回は携帯が充電切れで使えなかったのでPSP投下しました。
189 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:51:28 ID:r3vxmhNO
なるほど、どうりで……
今後そういう時は一言入れてくれると嬉しいんだぜ
190 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/30(日) 23:53:12 ID:paFwCNt3
>>189了解しました。 恐らく今後PSP増えるかもなので一言入れておきます。
191 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 00:09:23 ID:smSPLnKZ
>>186
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
192 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 01:44:59 ID:smSPLnKZ
>>186
 改めまして、投下乙です!
 ギルバートの出生には何か秘密がありそうですね……。
 そして真歴、なんという世紀末。これは救世主に来てもらわざるを得ないw
 それにしてもアルとギルは一体強盗に何をしたのでしょうか……脳内リンクキーの能力かな?
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

 さてさて、上の方に出てきたネタをちょっと描いてみましたよっと。


ペネ子「颯爽登場!」
http://download2.getuploader.com/g/sousakurobo/1163/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%89%E3%83%A9%E9%A2%A8%E3%83%9A%E3%83%8D%E5%AD%90.jpg

 やっつけクオリティなのは許してね!
193 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 16:56:18 ID:cjKXiWJy
ttp://tamashii.jp/special/fujiko/

なん……だと……?
194 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 17:04:16 ID:WFcit8B2
なんとw
195 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 17:37:08 ID:smSPLnKZ
 見てはいないが当ててみよう……ロボット魂ザンダクロスだな!?
196 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 17:45:06 ID:WFcit8B2
何故、分かったしw
197 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 17:47:27 ID:smSPLnKZ
 別のスレで昨日見たのでw

 ザンダクロスはともかくコピーロボットとパーマンってどういう事なの……。
198 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 18:00:33 ID:FArwiKwk
いずれドラえもんとか出るんじゃないだろうかw
それにしても、最近投下ラッシュってより新人さんラッシュですねー。
199 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 18:04:46 ID:smSPLnKZ
>いずれドラえもんとか出るんじゃないだろうかw
 本当にやりそうで怖いですねw 量販店に不動の山脈を築き上げたりしなければいいんですが……。

>投下ラッシュってより新人さんラッシュ
 2〜4月は新人さんラッシュ期間っていう印象がありますw
200 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 18:07:20 ID:FArwiKwk
言われてみれば自分がここに来たのも2月だったなぁ。なるほど。
201 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 18:10:58 ID:smSPLnKZ
 あー、そういえば私が初めて投下したのも二月でした……。
202 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/31(月) 18:29:20 ID:WfcQJzSx
今期の新人さんはPSPからの投下が多いような気がするw
何故だ……時代の流れなのか……!?

>>192
すごいダイエットっぷりだ……つか主人公は遥さんじゃなくてペネ子なのかw
203 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 18:50:03 ID:smSPLnKZ
>今期の新人さんはPSPからの投下が多いような気がする
 PSPの品薄とNGP(≠ネオジオポケット)の発表に関係があるに違いありませんね!(ドヤ顔)

>主人公は遥さんじゃなくてペネ子なのか
 やだなあ遥さんはか弱いヒロインですよ(棒読み)
204 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/31(月) 18:53:08 ID:WfcQJzSx
>か弱い
ダウtジョインジョインハルカァ
205 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 19:03:44 ID:mOi6Xa3U
>>193
なぁ、この文面でこの商品だと、国民的キャラクターってザンダクロスになってしまわないか?
いや、もとより私には国民的キャラクターだがw
206 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 19:14:30 ID:smSPLnKZ
 もうこの際だからザンダクロスのついでにイエオンとか(ry

>>204
 嘘じゃないよ! だって見た目がか弱い子どmジョインジョインハルカァ
207 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 21:16:20 ID:TSmY7d74
ザンダクロスがありならカンタムロボもありじゃね?
というか、カンタムロボは本当に面白い傑作だった。劇中劇ではなくクレしんから独立して正式にアニメ化して欲しいぐらい。
「生き延びる気さ」
208 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 21:21:15 ID:yTNaB0qG
創作発表板の人気キャラ投票で、ここの関連スレのガンダムが凄い伸びしてるぞwww
209 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 21:34:21 ID:smSPLnKZ
>>208
 そんなあなたのIDのあたまがNTなのは何かセンチメンタリズムな運命を(ry
210 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 22:13:55 ID:bZsfGmFh
NT?
211 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 22:24:56 ID:yTNaB0qG
ニュータイプwww
212 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/31(月) 22:26:39 ID:EdH++oDR
TNじゃないっすかー!
213 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:05:05 ID:fDudMXTC
 さて>>209で私は凄まじい勘違いをしてしまったわけですが。

 なんか最近ドジを踏む事が多いよ!?
214 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:06:09 ID:0IF5xuYe
>>213
IDがMXだから許す
215 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:16:07 ID:fDudMXTC
 MXで許された……!
216 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:27:43 ID:uneLQDsS
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-617.html
何というメイドインチャイナ……
217 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:28:07 ID:K3MDMCc8
師匠のドジなんて今に始まったことじゃないじゃないっすかwwwwwwwwww
218 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:31:25 ID:K3MDMCc8
>>216
アレンジすんなしw
219 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:32:33 ID:fDudMXTC
>>216
 今度はデフォルメとアレンジ……だと……!?
 微妙にかっこいいから反応に困りますね、これw

>>217
 違うよ! むしろ普段はCoolだよ!
220 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:33:41 ID:L0hmNydE
>>215
わちき許された…?
221 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:35:35 ID:K3MDMCc8
>>219
>むしろ普段はCool
ダウト!w

>>220
やあ、次のプリキュアの決め台詞は「絶対に許さない」だそうじゃないですか
222 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 00:37:35 ID:fDudMXTC
>>220
 こっくりさん! こっくりさんじゃないか!
223 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 04:31:54 ID:2Va08HY+
絶対許早苗!(許されざる角度のポーズをしながら)
224 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 04:48:01 ID:2ZEAHGKu
絶対許さない!(フロントダブルバイセップスしながら)
225 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 06:53:03 ID:fDudMXTC
 もう許してやれYO!(リズミカルなビートを刻みながら)
226 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 07:01:38 ID:2ZEAHGKu
ロニーコールマンのノリノリポージングルーティンを連想した俺は脳筋。
227 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 07:13:12 ID:fDudMXTC
 882型ウィルスがもう脳まで廻っているなんて……!
228 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 08:13:00 ID:2ZEAHGKu
クックック……
229 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 10:03:54 ID:lhlGATWq
>ロニーコールマン

紳士の究極系、ロリーテールマンに見えた俺はロボスレに汚染され過ぎたようだ…
230 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 10:27:08 ID:fDudMXTC
 ょぅι゛ょと聞いてマッハ22で飛んできました。
231 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 17:57:16 ID:fDudMXTC
ttp://so94atg8.blogspot.com/2011/02/f1157-ps3360-v.html

 AC5はプレイヤーがオペレータになれる……だと……!?
232 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 18:00:33 ID:lhlGATWq
これはロボスレチームが出来るフラグ
233 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 18:01:54 ID:fDudMXTC
 や、やだ……ボイチャとか恥ずかしい……!
234 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 18:11:42 ID:z6K4PU7r
すげええ超面白そう!!でもそれだけ詰め込んでるとラグもひどそう!
235 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 18:21:58 ID:K3MDMCc8
>>231
急な仕様変更でNXみたいなありさまにならなきゃいいが……いかん、バンナムという要素が俺を不安にさせるw
とりあえず戦場で遥さんデカールのACに出会ったりしたら爆笑できる自信があるw
236 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:06:57 ID:fDudMXTC
 今回のエンブレムはどういう方式になるんでしょうねー。
 画像取り込めるなら堂々と張り付けまくるんですがw
237 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:12:53 ID:lhlGATWq
そうだね。スレッジだよね
238 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:14:43 ID:fDudMXTC
 どういう事なの……!?
239 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:16:07 ID:lhlGATWq
どういう事も何も画像の取り込みが出来るなら>>882氏のスレッジやPBM氏の機動戦士スレッジをエンブレムに使うという事ですよ……!!
240 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:16:34 ID:K3MDMCc8
スレッジのデカールを右肩に貼った部隊が暴れまわるんだよ
241 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:17:51 ID:lhlGATWq
隊長機は勿論、スレッジ抱き枕(試)のイラストを貼り付けるって事でw
242 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:17:52 ID:fDudMXTC
>>239
 変態だー!?AA(ry

>>240
 スレッジショルダーですねわかりますw
243 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:18:58 ID:K3MDMCc8
じゃあ俺はSDウ詐欺さんをエンブレムに使おうw
244 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:39:12 ID:z6K4PU7r
ロボスレチームのエンブレムが、今ここに決定した……!(スレッジ
245 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:41:17 ID:K3MDMCc8
嫌だwww
246 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:43:45 ID:lhlGATWq
まあ、それ以前にエンブレムの方式次第なんですけどねー
取り込みOKだったら、マジでスレッジにするので遠慮なく砲弾を撃ち込んでくれwww
247 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:50:04 ID:fDudMXTC
 むしろ私は共闘がしたいよ!
 間違いなく私が足手纏いになると思いますがw
248 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:54:49 ID:lhlGATWq
自分も大概ヘタクソですけどねーwww
つか、AC大好きとか言っている割に、のめり込んだのは初代だけというwww
249 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:55:31 ID:K3MDMCc8
とりあえずロボスレキャラ専用ACを作ってニヤニヤするであろう事は想像に難くないw
250 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:56:52 ID:lhlGATWq
取り合えず、スレッジ専用ACをだな……
251 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:57:31 ID:K3MDMCc8
間違いなく重量二脚w
252 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:58:22 ID:ka+J6NyK
なんという痛ACw
253 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 19:58:33 ID:z6K4PU7r
>>247
師匠強いのに何を言ってるんですかw
254 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:00:20 ID:ka+J6NyK
しかしまあ、取り込み可能となったら、ロボスレ関係のエンブレムデザインは普通にしてみたいねw
なんとなればロボスレ学園の校章とかでもいいかもだけどw
255 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:01:08 ID:K3MDMCc8
>>253
まさか対戦経験があるというのか……!?
256 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:03:05 ID:fDudMXTC
 地味にNXにのめり込んだ私。
 クソゲーと言われても、BGMがいいからやめられないんじゃよ!
 一番のめり込んだのは3かfAですかねぇ。

 安西先生……FreQuencyのアルバムが……欲しいです……。

>>253
 弱いよ! 久々にやったら友人に手も足も出せずに完敗したよ!
257 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:07:20 ID:K3MDMCc8
>>254
ロボスレ学園部隊設立か、胸が熱くなるな……!
258 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:39:34 ID:K3MDMCc8
なんという典型的な突然人稲……w
259 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:40:39 ID:lhlGATWq
皆、晩御飯食ってるんじゃないかな?
260 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:41:56 ID:fDudMXTC
 カレー鍋戦争してましたよHAHAHA!
261 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:45:20 ID:lhlGATWq
モツ鍋食いTeeeeeeeeeeeeee!!!
262 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:46:07 ID:K3MDMCc8
またモツ鍋かw
263 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:46:11 ID:fDudMXTC
 どんだけモツ鍋好きなんですかw
264 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:51:16 ID:lhlGATWq
まさかの食い物で特定wwwwモツ鍋に限らず脂っこい物は何でも好きですYO
265 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:52:30 ID:uneLQDsS
自作品の各キャラごとに固有のエンブレムがあって
チームのエンブレムと重ねた奴が機体の肩とか胸とか頭に描かれてってのは考えた事がある
266 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:54:23 ID:/VpzQSjM
廻セカあたりはロゴそのままエンブレムで通用しそう
267 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 20:54:45 ID:K3MDMCc8
>>264
ある程度情報があれば特定できちゃうんだよね、どっちもロボスレ長いからw
268 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:00:06 ID:HXcLyPKZ
俺の今日の晩飯はモツ。

なんかごめんなさい。
269 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:01:20 ID:lhlGATWq
地味にやってきたつもりだったので少し驚いたw取り合えず、スレッジ専用ACのエンブレムはドーナツだよなーと
270 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:02:24 ID:fDudMXTC
 遥さん専用エンブレム……モチーフはやっぱり魔女ですかねぇ。
271 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:03:35 ID:K3MDMCc8
ヘンヨは赤い竜だな
272 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:05:23 ID:lhlGATWq
何処から如何見ても槍な杖とかもアリかなと。
まどかさんは狐とバレルの長いリボルバーを交差させた奴とか
273 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:07:12 ID:fDudMXTC
 まどかさんのエンブレムは九尾の狐の尻尾が全部銃になってるのとか考えてたりしてました。
 しかし私にそんなものを描けるセンスはなかった!
274 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:09:03 ID:K3MDMCc8
モチーフが明確なキャラとか機体はエンブレム作りやすそうだよね
275 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:09:45 ID:lhlGATWq
極細のACにはティマのエンブレムが張ってあるのに、ティマのACのエンブレムはマッキーだったりなw
276 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:10:46 ID:K3MDMCc8
なんという油性ペンw
277 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:12:19 ID:uneLQDsS
「あくまでエンブレムです」と称して機体全体にデカい女性キャラの絵をデカデカと表示する「痛ロボ」をやらかす猛者がいないものか
278 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:13:16 ID:lhlGATWq
それはPBM氏が遥さんでやってくれるさw
279 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:13:23 ID:K3MDMCc8
それ間違いなく既にいるぞw
280 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:15:00 ID:fDudMXTC
>>277
 タンク脚部にデカデカとそういうエンブレム貼ってる人、普通にいますよw

>>278
 上手くいけばロボスレの宣伝ができそうですねw
281 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:17:16 ID:K3MDMCc8
>上手くいけばロボスレの宣伝ができそう
その発想はなかった……その試みは面白いかもしれない、割とマジで
282 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:18:16 ID:5BjhLucC
面白そうだww
283 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:19:46 ID:5BjhLucC
あれ、規制が解けてる!
イョォォォォォッッシャァァァァァァッ!


各キャラのエンブレムとかホント面白そうだww
284 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:21:46 ID:K3MDMCc8
おめでとう!w
285 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:32:45 ID:fDudMXTC
 おめでとうございますw

 キャラのエンブレム、描きたいけど今は作業中で時間がないという苦しみw
286 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:38:34 ID:ka+J6NyK
作業の合間にざっくりラフってみた

http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/1164/9t.gif
287 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:39:39 ID:K3MDMCc8
>>286
やべぇかっけえ……!
288 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:40:31 ID:lhlGATWq
>>286
濡れた。

部隊章とかにしても素敵かも
289 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:42:18 ID:fDudMXTC
>>286
 なにこれかっこよすぎて暴発した……!
 ありがとうございます!
290 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:42:47 ID:K3MDMCc8
ナインテール部隊とかハーレムすぎるw
291 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:46:58 ID:L0hmNydE
さて、流れぶった切って申し訳ありません
久しぶりの投下となります「Seirenes」
実はまだ書き上がっていないんですが、3話同様結構な量になる事が確定して来ましたので
とりあえず出来上がった分から前編として投下させていただきたく思います
後編も書きあがり次第投下いたします

なお、前編および後編は戦闘シーンのBGMのイメージとして
http://www.youtube.com/watch?v=FWgMs9iRdmw [Jubeat]Evans
http://www.youtube.com/watch?v=FweR3Wapc_o&feature=related [Jubeat]Evans長版
http://www.youtube.com/watch?v=QKTn-_0BPtA&feature=related 【jubeat】Evans-prototype-

を聞きながらお読みください

支援の方にはお手数おかけいたし、かつ、ありがたく存じます
292 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:47:46 ID:L0hmNydE
「Seirenes」

第4話(最終話)・前

相棒とは、初めてガンベレットに乗って潜った時からの付き合いだ。
背中合わせに座る構造のコクピットは、光の届かない真っ暗闇の海底に俺たち二人きりしか
この世に存在していないんじゃないか?っていうくらいの不安と孤独感を覚えさせる。
一度出撃して母艦や味方潜水艇との水中無線交信範囲内から離れてしまうと、スピーカーからは
俺と相棒の互いの呼吸音や心音、それとかすかな超伝導推進ハイドロジェットの水流音しか聞こえてこなくなる。
そんな時、どうしようもなく怖くなる時がある。
敵に撃沈されて死ぬ時も、こんな気が狂いそうなくらい静かなまんま、水圧に潰されて死ぬんじゃないかって。
それを相棒に言うと、笑って答えた。
浸水の警告音や空気が抜ける音や耐圧殻が軋む音や、何より自身の叫び声でうるさくてしょうがないから
心配しなくてもいいって。
その代わり、それを味方が聞くことも、味方が死ぬ時の叫び声も届く事は無いからって。
だから沈没する時は好きなだけ泣き喚いていいぞ、と…。

まあ実際、味方のガンベレットが撃沈される場面に遭遇した事もその後に何度かあったが、
魚雷の爆発した衝撃波と、それが過ぎ去ってソナーが回復した後には味方のスクリュー音が消滅したことを示す
虚しい静寂しか聞こえる事は無かった。

だがそれでも俺は、怖かった。
撃沈されるって言ったって、耐圧殻が破壊されて一瞬でペシャンコになるとは限らないし、
溺れて数秒で心臓が停止してくれるわけでも無い。
浮き上がる事が出来ないまま、酸素だけは漏れる事が無く、何時間も海底で窒息を待った挙句
苦しみながら死んで行く事だってあるんだ。
だから最初は、相棒のそんな物言いに腹が立ったものだ。

それでも何度も相棒と出撃回数を重ね、潜水時間と撃沈スコアを更新していく内に、なんだかそういう事はどうでもよくなった。
相棒は腕のいい前席パイロットだったし、その点は何よりも信頼が置けた。
一見荒っぽいようで実はインチ単位の精密な操縦は水中を自在に動き回り、敵のグランキョを翻弄したし、
劣勢で始まった戦闘でも1隻ずつ確実に敵をしとめる内に、形成を逆転させている事がしばしばだった。
20隻のカニどもに追い回されているって言うのに、もうだめだと叫ぶ俺に対して

「焦るな、しっかりソナーに耳を澄まして敵のスクリュー音の数と位置、どこから何隻襲ってくるかだけ俺に言え。
3Dホログラフ表示上の敵を示す光点もちゃんと見てろ」

って冷静そのものな声で言い、多方向から波状攻撃を仕掛けてくるグランキョたちを水中サーカスみたいな機動で
回避しながら一瞬の反撃の隙をついて撃沈させていった。
神業だ。 当時の俺はそう思った。 相棒は、なんてことはない、訓練の成果さと笑って言ってのけた。
そんな相棒と同乗する内に俺の後席としての技術も上達し、俺たちのコンビは敵の魚雷に撃沈どころかかすりもしない、連戦連勝だった。
293 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:48:09 ID:K3MDMCc8
 
294 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:48:21 ID:fDudMXTC
 
295 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:48:58 ID:OhVf8jG7

296 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:48:59 ID:L0hmNydE
沈没する事が無いから怖くなくなったのとはちょっと違う。
そんな風に思ったりするのはただの慢心と過信であって、自信とは言わない。
死ぬのが怖いから必死に戦うし、生きて帰ろうって気にもなるんだ。
何よりも、俺たち以外のガンベレットのパイロット連中全員に言える事だったが…俺たちはパートナーである
相棒との間に、互いに強い信頼を持っていた。
コクピット内では文字通り背中を預けて共に闘う戦友であり、勝利するのも生還するのも操縦とサポート、
前席と後席、その連携があって初めて成り立つ結果だ。
互いに無くてはならない存在であり、長く過ごす内にお互いを切り離せない関係性になる事がしばしばだ。
相棒が居るからこそ、俺が居る。 俺が居るからこそ、相棒が居る。 そういう風に認識し、確信する何かを得る。
だから、相棒は死なせたくない。 前にもどこかで言ったが、相棒だけ死んで海の底に置き去りにして、
自分だけ生還するなんて死んだ方がマシだ。

そう、死んだ方がマシなんだ。
一人だけ生存して、相棒とガンベレットを喪って、また別の相棒を探すなんてやっても、「最高のコンビ」だった
俺たちほど確かな絆で結ばれるものなど存在するはずが無い。
それを失って、残りの人生を悔やんだまま過ごすよりは、相棒と一緒に海のそこで鉄くずの棺おけに入って死んだ方がいい。
そして、相棒と一緒に死ねるのなら、怖くは無い。
死ぬ最後の時まで、相棒と背中を預けあって戦って、その結果として死ねるなら…

何も、心残りは無いんだ。


だから、それくらいなら、相棒。
お前を一人生き残らせたままにするくらいなら、俺は避難ポッドの中で生き延びるべきじゃなかったんだ。




297 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:49:32 ID:K3MDMCc8
 
298 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:49:51 ID:fDudMXTC
 
299 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:49:53 ID:L0hmNydE
ピングイーノの髪を母さんが丁寧な指使いで三つ編みに結ってあげている。
元気で走り回り、暴れたがる筆頭のピングが上機嫌で大人しくなっててくれる数少ない時間。
その隣でルチェに髪を梳いてもらいながら、次は自分がお気に入りのポニーテールに結ってもらう番だと待っているのはペーシェだ
そんな妹たちと母さんを、スクアーロがショートヘアの髪をもっと短くしろとうるさいので鋏を入れてあげてる私が見ている。
背後では既に頭の左右にお揃いのリボンを結んでもらったコッコと頭の上に大きなリボンを付けてもらったタルタが
どっちのリボンがより可愛いかで張り合っているのを
同じ形同じ色のリボンでおそろいサイドテールの双子、フォーカとオターリャは不思議そうな視線を向けている。
ガッビャーノはロングで母さん似のブルネットの自慢の髪を、母さんの見よう見まねでブラシを入れていて、
なんだか余計にくしゃくしゃになっている感じなので後でやり直してあげないといけない。
自分たちの順番が来るまで大人しく待っててくれているのはチコーニャとチーニョ。 そしてロントラ・マリーナ。
チコが『ペリカン娘』の名前の通り、いつも抱えている大きなバッグから玩具を取り出して末っ子ロンの
気を引いてくれるので、妹たちの髪の手入れをしている時は結構助かっている。
ただしチーニョは、浮き輪に息を吹き込んで膨らまし、せっかく髪を梳かしてあげても直ぐに泳ぎに行って
海水でベタつかせてしまうつもりマキシマムのようだ。

ふと、ロンが床にばらけている玩具のうち一つを手にとって、母さんの方にトテトテ、と可愛らしい
小さな足取りで近づいてゆくと、両手でしっかり持った白い貝殻を自分の頭にくっつけて見せた。

「そう、ロンはそれで飾って欲しいの? じゃあ、ロンのために貝殻の髪飾りを作ってあげましょうね」

母さんは笑ってそう言った。

ピングが三つ編みを結んでもらい終わると、すぐに立ち上がって半分割れてヒビの入った古い鏡の前まで行き、
嬉しそうに自分の三つ編みを摘んで体の前のほうに持ってきたり、後に垂らして鏡に背中を向けて写してみたり、
くるくると踊ってみたりしている。
母さんに結ってもらった三つ編みは、ピングの宝物なのだ。
そして、今度はペーシェが母さんの膝の上に座って、ポニーテールを結んでもらう番だ。
母さんは何種類かのゴムバンドを手のひらの上に乗せて、今日はどの色で結ぼうか、とペーシェに尋ねる。
ペーシェは、その中から水色のを選んで指で指した。
そして、母さんの方を向いてニッコリ笑う。 ペーシェのポニーテールもきっと、母さんに結んでもらう宝物だろう。

私が髪を梳いてもらう順番は一番最後。
一番上のお姉さんなので、ルチェのくせっ毛やタルタのショートボブが終わってから、最後の最後。
小さな妹たちが多いから、仕方ない。
でも私は、この最後の順番を、とても楽しみにしていた。
だって、他の子たちの髪の手入れが全部終わって、せかされる事はないから、ゆっくり髪を梳いて貰える。
私のオレンジ色の髪を、茶髪にも金髪にもなり損ねたかのような変な色の髪を、母さんがくれた
この世界できっとたった一つの髪を、母さんに梳いてもらえるんだ。
だからこれは、私の宝物だ。 この時間は、私の宝物だ。

これからもずっと変わらない。
その時の一瞬一瞬を、母さんの手やヘアブラシが私の髪に触れるその感触を、私は一生忘れない。
母さんが私たちに、娘達に注いでくれた愛情を。
母さんが私たちを産んでくれた事を。




300 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:50:32 ID:K3MDMCc8
 
301 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:50:41 ID:fDudMXTC
 
302 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:50:44 ID:L0hmNydE
深度15mの海中は、太陽の光が入ってくるのでそれなりに明るく、コクピットの耐圧キャノピー越しに
魚の群が泳いでいるのを見ることも出来れば、上を見上げて光る海面に目を凝らす事も出来る。
速度を10、16、22…28ノットまでゆっくりと加速して行くが、エンジンは静かで超伝導推進ハイドロジェットも
異常な振動を起こしていないスムーズな加速だ。
ただし、後席からは体感速度が前席より早く思えるので、かっ飛ばしすぎると少しヒヤっとする。
三日以上もかけて完全整備したのだ、外見のボロさとサビ具合からは想像も付かないくらい、ガンベレットは
往時の性能を取り戻しただろう。
その事をヴィーペラに尋ねて意見と評価を求めると、意外にも少々震えた彼女の声が返ってきた。

「加速性が高すぎ! あんた変な所弄りすぎたんじゃないの!? ちょっと怖いんですけどこれ!!
いきなりエンジン爆発とかしないでしょうね?
あと、速度計が28ノットとか出てるんだけど、ここだけ直すつもりで壊したとかない!?」


いやそりゃ、高速水中潜航艇って平均40ノットまで出せるもんだが。
ちなみに、軍用の水上艦艇が平均30ノットで、戦闘速度では36ノットぐらい余裕で出せるはずだ。
小型で小回りも効いて、大型潜水艦よりずっと水中抵抗も少ないガンベレットが鈍足だったら敵の水上艦から
逃げ切れないし、そもそも潜航艇を使う意味無いだろ。
ちなみに我が海自の最後の新世代潜水艦である、そうりゅう型通常動力潜水艦の水中速力は20ノットだった。
さすがに米海軍のシーウルフ級原潜は最大出力による速力37ノットだが、これは動力機関からして違いすぎるからな…

ちなみに、ガンベレットは水上モードだと70ノット出せるし高速ミサイル艇と「船舶でイニシャルD」ができる。

「いや、私も操縦中は水中ドリフトとか言って遊んでるけど、そんな高速だせる乗り物じゃないでしょ、これ…?」

言っても信じないってどう言う事だ。 俺はごく真っ当な事を言ってるだけなんだが…
ま、いいさ。 後で実際にやって見せれば納得するだろう。

「パーパ! さかなさん、いっぱい! 海のなか、とってもきれい!」

そういえば、俺の膝の上の三歳児、ロントラ・マリーナは海中散歩に随分と上機嫌ではしゃいでくれている。
数万匹の群で泳ぐイワシや、大きなマグロがやはり群で回遊するのを間近に見るのは初めてだろうな。
沖合いの光景もいいもんだが、もし現在地がもっと大陸棚寄りだったら珊瑚礁や色とりどりの魚たちを見せてやれる。
まあこれだけ喜んでくれてるなら、一緒に乗せてきた甲斐もあるっていうもんだ。
303 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:51:16 ID:K3MDMCc8
 
304 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:51:25 ID:fDudMXTC
 
305 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:51:33 ID:L0hmNydE
「……」

なんだよヴィーペラ? 急に黙って。

「別に。 ……昔、私たちも母さんと一緒のコクピットでこれに初めて乗せてもらった事があったなって、思い出しただけ。
最初は楽しくてしょうがなかったけど、次第に操縦憶えさせられて戦闘も経験して、怖い事も一杯覚えて……
そうやって皆、ガンベレットに乗ることを教わってきたのよ。
でも、ロンは一番小さかったから……母さんと一緒に乗せてもらう事は、結局無かったな……」

そうか。
じゃあ、これからは母さんの代わりに兄弟のお前たちがロンを一緒に乗せてやって、色々憶えさせて行く番だな。
そう言うと、前席のヴィーペラが驚いたような複雑な顔をして、後ろを振り向いてこっちを見てくる。
何だよ、そういう事じゃないのか? そうやって引き継いでいくもんだろ。
お前自分で言ってなかったか?
今までだって、お前たち兄弟の上の方が、母親の代わりに下のチビたちの面倒を見てきたんじゃないのか?
ロンだって、今まで自分だけガンベレットに乗せてもらえなかったから、今日だって乗りたいって付いてきたんだろ?
そう言いながらロンの顔を覗きこんで尋ねると、

「うんっ!」

と喜色満面でロンは答える。 念願のご搭乗がかなっていかにも満足げだ。
だよな、一人だけ仲間はずれは寂しいもんな。

「そうか……そうだね。 それは、私たちがやってあげなくちゃいけない事だったんだものね」

ヴィーペラは何か独り言のように呟いて、納得している。
なんだかよく判らないが、まあ大勢の姉妹を抱えてる上の姉ってのは大変なんだな。
俺は弟や妹は居なかったが、兄貴の代わりは居た。
相棒や、同じ潜水艇乗りの仲間たち、艦の乗組員、士官たち。 潜水長や艦長は二人目、三人目の親父と言っても良かった。
ヴィーペラたちの姉妹と似ているといえば似ている。
艦という大勢の家族の中で、思えば俺は最も下の方の弟分だったのかもしれない。

さて。 エンジンと推進器の試運転は良好、ここからは潜航動作のテストに入るか。
しばらく光が差し込む明るい深度とはお別れだ。 周りが真っ暗になると思うけどロンは泣かないでくれよ?

「ダウントリム30、深度200まで潜航、バラストフロー。 …出力そのまま。
あ、そうだ。 グランキョ避けに使ってるコンキーリャの動作チェックもついでにやっていい?
どうせ進路は同じだし」

ヴィーペラがふと思い出したようにそんな事を要求してくるが、こっちは俺のワガママで数日間
ガンベレットを完全整備して、彼女らのやらなきゃならない仕事を停止させていた身なので、反対する立場にない。
即座に了承する。

「ロン、コンキーリャの動作状態チェックが終わったらすぐに浮上するから待っててね?」
306 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:52:07 ID:K3MDMCc8
 
307 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:52:20 ID:fDudMXTC
 
308 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:52:24 ID:L0hmNydE
ガンベレットの機体がやや深く傾くと急速度で辺りの景色は変わり、暗い深い海へと沈んでいく。
ものの数十秒で賑やかだった海から何も見えない静寂の世界だ。
しかし、ロンはそんな事お構い無しに耐圧ガラス越しの外の景色にじっと目を凝らしている。
サーチライトを照らせば魚の姿も見えるだろうけど、これだけ暗いと肉眼だけじゃ何も見えないぞ?

「パーパ、さかなさんいないの?」

ロンがそう尋ねてくるので、答えてやる。
居ないわけじゃないよ、魚群レーダーにはちゃんと影が映ってる。
ただ、暗すぎるからよっぽど近くじゃないと見えないな。

「かくれんぼ?」

まあ、そうだな。
そういうと、ロンはまた深い深度の海の暗闇の向こうに熱心に目を凝らし始めた。
魚が居るのに見えない、という状態が不思議で興味が湧くのだろうか。

「…怖いだの上に戻りたいだの騒がれなくて良かったじゃない。 いい事でしょ」

そうか。 ヴィーペラは初めて深く潜った時は泣いて騒いだのか?
軽口を叩くとヴィーペラは少し怒ったようだ。

「そんなわけないでしょ! ……ところで、そろそろコンキーリャの設置ポイントなんだけど。
ビーコンが出てない? いつもならこの辺で、あっちの方からガンベレットの水中音に反応して居場所を知らせてくるはずなんだけど」

確認するが、それらしき電波や信号は周辺の海中に発信されては居ない。
いや、今のところそんな反応は無いな。 座標は間違いないのか?
俺がヴィーペラにそう尋ね返すが、彼女ははっきりと言い切った。

「ここのコンキーリャはあんたをサルベージした日にちょうど設置したものだし、間違いない。
壊れてるって事も日数的に見て、ありえないと思う。 あと考えられるのは…

この周辺に来たグランキョが引っかかって、作動して、爆発しちゃったってくらいね。
しょうがない、いったん基地に戻ってからまた新しく設置しなおしましょう」

ヴィーペラはそう答えたが、俺はなんとなく嫌な予感がする。
こういう時の水中での勘ってのは、なかなか馬鹿にならない。 どうせだから、俺はヴィーペラに尋ねてみた。
なあ、ここの他の近くで、コンキーリャを設置してる場所はないのか?

「すぐ南に200m等間隔で同じのがずっと、2海里先まで設置してあるけど…」

すぐに行こう。 停止してるのがここの一つだけならば、何の問題もない。
しかし、そうでないなら……俺の予感が外れてる方を祈りたい。




309 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:52:55 ID:K3MDMCc8
 
310 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:53:15 ID:fDudMXTC
 
311 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:53:44 ID:K3MDMCc8
 
312 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:53:47 ID:L0hmNydE
「……コンキーリャ0225から0239まで、ビーコンなし。 同じく0288から0297も信号に応答なし。
この分だと0311以降は調べるだけ無駄かも。

この辺のバリアー(防壁:ここでは機雷を設置したラインを指す)は全滅してる、信じられない。
こんな事、今までなかったのに。
グランキョの行動パターンは単純だから、コンキーリャに引っかかったらその後は警戒して
しばらくこの周辺には近寄らなくなる。 なのに、こんな短期間に一度に設置していたコンキーリャが爆発したっていうの?」

3Dホログラフマップに表示される海底の情報を見つめるヴィーペラの顔面は蒼白になっているだろうことが、
震える声から察せされる。
まあ、グランキョが大量に集団自殺でもやって、バリアーに突っ込みでもしないかぎりはまずありえない状態だろうな。
だがそんな事はありえないだろう。
グランキョに搭載されているAIの発狂事故発生確率はおよそ一千万分の一以下、いくら数十年稼動し続けているからって、
現実的に見てありえない。 それも一体や二体ならともかく、大勢のAIがレミングスみたいな真似事をすることは無い。
ならば、原因は何か。
俺はヴィーペラに、ガンベレットのマニュピレーターでコンキーリャを設置していたはずの海底を浚って見るよう指示した。
数分後、果たしてマニュピレーターの大ハサミに掴まれサーチライトの光の中に姿を現したのは、
ガンベレットのマニュピレーターと同じくらいの大きさを持った鋼鉄の大ハサミ…グランキョのマニュピレーターだ

「……これって、やっぱりグランキョが大勢コンキーリャに突っ込んだって事?」

いや、それは無い。 それなら、もっと胴体や推進器の残骸も転がってるはずだ。
なのに、マニュピレーターだけって事は…こいつはコンキーリャを解除しようとして失敗し、腕だけ切り落とされたんだ。
つまり……ここのバリアーは掃海作業によって解除されたんだ。

「そんな!? グランキョってそんな事もできるの!?」

ヴィーペラが少し大きな声をあげ、幼すぎて話に加われないロンが不思議そうに俺の顔を見上げる。
できない訳じゃない。 グランキョだってコンキーリャを設置して罠を仕掛けるんだ。
逆も難しい事じゃないだろう。 むしろ、AIに入力されて手当たり前のはずだ。
ヴィーペラたちには初めての遭遇する事態だろうし、俺の時代のグランキョもそんな事はやった事が無かった。
だが、機雷の設置および、その排除という能力は元々ガンベレット・グランキョ両方の開発コンセプトにも含まれているものだ。

ガンベレットは普段は水中潜航艇だが、地上に上がって揚陸作戦をする機能も持っている。
だが上陸される側も海から来る敵に対処するために、海峡や港湾、あるいは最適と思われる揚陸可能地点に
前もって機雷を設置し、上陸作業を妨害する。
ガンベレットのマニュピレーターはそんな時、砲塔や格闘用の武器としてだけでなく、機雷排除作業用にも使えるんだ。
ヴィーペラたち自身、そうやって解除し無力化したコンキーリャを回収して自分らの基地を守るバリアーに利用している。
313 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:53:53 ID:lhlGATWq
 
314 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:54:04 ID:fDudMXTC
 
315 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:54:31 ID:L0hmNydE
元は同じ設計思想、同じ設計者から生まれた兄弟みたいなガンベレットとグランキョならば、
同じ機能をそのまま持っていてもなんらおかしい事じゃない。

「……他に、バリアーが北と西にも設置してあるけど、まさかそっちも」

ヴィーペラが俺たちの後席を振り返って、やっぱり青ざめていた顔をこっちに向けてくる。
相変わらず、事態の深刻さをわかってないのはロンだけだが、雰囲気を感じ取ってかなんとなくロンも不安げだった。
ああ、可能性は高いだろうな。 カニ避けの罠が無くなって、今の基地は無防備だ。
もう一つ言わせてもらえれば、なんで今更、グランキョたちはこんな事をやっていたのか?
機雷を排除できるなら、もっと前から行動の片鱗を見せていたはずなのに、って所だが……
どうやら、それを考えている暇は与えてくれないらしい。

パッシブソナーには、10隻前後のグランキョの接近する水中音が、捉えられていた。



「アップトリム40! 出力最大!」

グランキョの放った二発の魚雷を、ガンベレットを急浮上させてかわす。
深度150まで上昇してターン、ピン発信して補足したグランキョの一隻に魚雷を発射……しようとして、
横合いから迫ってきた別の一隻に邪魔をされて機体を横に傾け、回避する。
ヴィーペラは水中ジェットコースターのようにガンベレットを上下左右に振り回して回避しながらなんとか
反撃しようとするが、いかせんせんグランキョ側の数の有利に押されて果たせない。
というか、避けるだけで精一杯と言ったところだ。

方位1−1−9、深度180から二隻、魚雷発射管注水音!

「わかってる! このっ……」

俺が入れるソナー情報の報告も、聞いている余裕があるのかどうか微妙だ。
仕方が無いので、俺が判断して発射された魚雷に対してデコイを放出する。
デコイを追った敵魚雷はそのまま目標である俺たちを失探し、迷走しはじめた。

「ちょっと、何デコイを無駄遣いしてんの?」

何って、サポートは後席の仕事だろうが?
そう返す俺の膝にロンが、左右に旋回を繰り返すガンベレットの挙動にどこか楽しそうにはしゃぎながらしがみ付いている。
それとは対照的にヴィーペラの声の調子は不機嫌だ。

「私が操縦してるんだから、そういうのは要らない! あんたはロンの御守だけしてくれればいいから!」

……なんて言い草だ、本職のパイロットに向かって。 たかだか14〜5歳の、民間人だぞお前。
あと、こういう状況では無理に反撃するより回避と、包囲状態からの脱出に専念したほうがいいとアドバイスする。
316 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:54:36 ID:K3MDMCc8
 
317 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:54:38 ID:lhlGATWq
 
318 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:55:06 ID:fDudMXTC
 
319 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:55:16 ID:L0hmNydE
「あんた後席しか出来ないんでしょ!? だったら前席の私に任せてればいいの! あと、黙ってて、舌噛んでもしらないからね!!」

つくづく、相棒は最高のパートナーだった事を痛感する。
ヴィーペラも腕は悪くない。 10隻前後のグランキョに囲まれて、これだけ敵の攻撃を避け続けられるのだ。
相棒の血も少しは影響してるのだろうし、流石に幼い頃から母親とガンベレットに乗ってるキャリアは伊達じゃない。
だが、所詮は今日初めて組んだばかりの即席の前席と後席じゃあ、お互いの連携も信頼も何もあったもんじゃない。
腕が良くても、前席だけで戦える訳じゃないのだ。 まして、今のヴィーペラは頭に血が上ってしまっている。

また、一隻のグランキョがヴィーペラの操縦で絶好の攻撃位置に捉えられるも、深度100からほぼ垂直に近いダウントリムで
急潜航してきた別のグランキョの急襲によって好機を逃す。

「くっ……邪魔ばっかりっ! こいつら、いつもいつも……!!」

落ち着け! と言っても耳を貸す様子が無い。
普通は、これだけ数で圧倒されてたら逃げたくなる物なのに、むしろさっさと逃げるのが賢明なのに、
ヴィーペラはグランキョどもに果敢に水中ドッグファイトを挑み、恐れる様子も無い。
何がこいつをそうさせる? たかだかミドルティーンの女の子が、俺より年下の子が、こんな戦意を剥き出しにして…

「こいつらがっ! いつも……あの時だって、母さんを! 姑息な罠なんか使って!
いつもこっちの裏をかいて! こいつらが! こいつらが居るから……!!」

ロンがビクっと震える。 ヴィーペラの声には、涙声が混じっていた。
……ああ、そうだな。 そりゃ口惜しいな。
許せる訳が無い。 俺だってそうだ。 こいつらには、大きな借りがある。


……ソナーが新たに大きな音を捉えた。 三次元測定法では、まだかなりの遠距離。
深度0、包囲3−5−5、スクリュー音……水上船舶だが、エンジン音の規模から行って民間船じゃなく軍艦クラスだ。
少なく見積もってフリゲート以上……グランキョの母艦か?
周囲には複数のグランキョが随行しているのも確認できる。

そして……向かっているのは、基地の方角だ。

「……母艦っ!? なんで!? なんでこいつらの母艦が、基地に……!?
なんでよ!! 何で私たち放って置いて基地に行くの!?」

こいつらは俺たちの足止めだ。
こっちの動けるガンベレットを押さえ、設置したコンキーリャのバリアーを地道な掃海作業で無力化し、
そうしたら母艦と本隊はゆうゆうと基地を攻撃できる。
いや、それだけじゃないだろう。 基地を攻撃すると言う事は、こっちの基地の正確な場所も把握していると言う事だ。
バリアーの展開している地点と、ガンベレットの行動範囲を偵察する事で推測し、大まかな位置を突き止めることは可能だ。
それには相応の時間が必要であり、おそらく、随分前から準備を進めていたに違いない。
奴らのAIにそこまでの戦略性があるとは、俺も思わなかった。
グランキョのAIは時に人間を出し抜くほど高い知性を見せるが、それは戦術性に限定されたものばかりだと思っていた。
おそらく、基地にあるガンベレットが、ここにある最後の一隻だけなのもとっくに承知なんだろう。
320 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:55:23 ID:K3MDMCc8
 
321 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:55:32 ID:lhlGATWq
 
322 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:56:01 ID:L0hmNydE
「どうすんのっ!? このままじゃ、基地が! 妹たちが!!」

落ち着けと言っただろ。
まずはこの包囲を脱出するのが先だ。
俺たちがここで足止めされてる時間が長ければ、それだけ奴らに基地を攻撃する時間の余裕を与える。
いったん深度40まで急速浮上して奴らを引っ張りあげるぞ。 深深度戦では有人型なこっちの方が不利だ。

「……あんたは何でそう落ち着いてられるの? おっさんだから?
あんたにとってはどうでもいい存在かもしれないけど、ルチェや、ラーナや、妹たち皆に何かあったら、
私はグランキョたちもあんたも絶対に許さない!!」

うっさい、俺はまだ19だ。 おっさんとか言われるのに20年は早い。
俺の膝の上の小さなお姫様を悲しませる事はしない。 基地も、お前たちも、俺にはもう充分大きな存在だよ。
それと、戦闘中にマニュピレーターアームおよびアーム武装の操作をこっちでやるからな。
ヴィーペラは操縦と、本体武装の魚雷にだけ専念してていい。
そういうと、ヴィーペラは目を丸くしてこっちを振り返った。

「後席で操作ができるの!?」

何を驚いた顔をしてるんだ。
できるに決まってるだろ、というか前席パイロットが操縦できなくなった時にどうするんだ。
そういう機能はちゃんとついてるし、後席で格闘モードの操作もちゃんと可能だ。

「できるの……あんたに!? ていうかなんで、あんたガンベレットのそんな事知ってんのよ!?」

ヴィーペラが言ってから、あっと声をあげる。
俺がガンベレットの操縦者である事をようやく思い出したようだ。

任せろ、とうか信じろ。 俺が後席に乗っている限り、こいつは無敵だ。
たとえカニ野郎どもが何十隻いようとな。




(前編ここまで)
323 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:56:08 ID:fDudMXTC
 
324 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:56:21 ID:K3MDMCc8
 
325 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 21:58:44 ID:L0hmNydE
支援感謝
続きは、早ければ0時ごろ投下できるかもしれません



…とかいって、後編が中編になってしまったらどうしようとか悩んでみる
なんでこう、書いてるとどんどん膨れ上がっていくかなあ
326 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 22:01:13 ID:fDudMXTC
>>325
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
327 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 22:01:45 ID:K3MDMCc8
>>325
投下乙!それでは後編と合わせて一気読みさせてもらうぜメーン!
328 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 22:02:04 ID:lhlGATWq
>>325
投下乙です! どんどん読み溜めしている作品が増えていくwww速筆と噂の新人さんの作品もorz
早くニートになりてぇなコンチクショウ
329 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 22:33:58 ID:K3MDMCc8
老後まで待てw
330 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:07:40 ID:lhlGATWq
解雇通知ktkr
331 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:09:42 ID:K3MDMCc8
なん……だと……!?
332 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:11:19 ID:uneLQDsS
何度目かの退職を経て
職業訓練学校に入る事にした俺に隙は無かった
333 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:13:30 ID:lhlGATWq
今、事務所まで社長がやってきて直に言われたwww退職金も出るし、使い切れない有給は買取ってくれるらしいから良いやwww
ぶっちゃけ、親にも言えない仕事だったし潮時とは思ってたwww暫くは失業手当でニート暮らしwwwひゃっほうwwww


と言うわけでウチに帰ろうwww
334 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:15:13 ID:K3MDMCc8
お、おいおい大丈夫か……!?
335 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:24:16 ID:fDudMXTC
 な、なんと言葉をかけてよいのか……。
336 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:26:50 ID:uneLQDsS
このご時世だよくある話さ!

ちなみに失業保険は基本的にハロワに通って職探ししてないと貰えんモンだから
そうそう簡単にニート暮らしにはさせてくれんぞ?
337 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:43:45 ID:K3MDMCc8
つくづく厳しい世の中だ……
338 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/01(火) 23:55:47 ID:1OIwwzhg
投下乙っす〜
ではまとめて読ませてもらいますね
339 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 00:02:13 ID:fb8C/AAK
ttp://loda.jp/kaeru/?id=429.jpg
ttp://loda.jp/kaeru/?id=430.jpg
ttp://loda.jp/kaeru/?id=431.jpg

 ティエレン参戦ッッッ!!!
340 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/02(水) 00:07:36 ID:oofHiVYh
ティエレンとかフラッグとかバザーで買えたりしたらマジ胸熱
341 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 00:11:24 ID:jJ0ldj1J
ゼロさんはやっぱり貧弱なんだろうな
342 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/02(水) 00:13:49 ID:oofHiVYh
そもそも無頼が貧弱じゃね?w
343 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 00:15:27 ID:wPFrw5MY
 ガウェインに乗ればゼロさんだって活躍できるよ!
 実際に操縦するのはC.C.ですけどw

 そろそろ後編が投下される頃ですかね?
344 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 00:17:44 ID:KYLThkep
投下乙と言わざるを得ない!!

>>340
おとめ座仮面「(ガタタッ)」
345 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 00:22:34 ID:ozcGX7dg
我慢できん! 後編の前に感想ブチ込みます

>>325
投下乙です
やっと続きがきた!読んでてなんか泣きそうになったのは久しぶりな気がした
カッコいいな、戦闘シーンもそれ以外もスゲーです
宝物とかね、その価値観に揺さぶられてもう俺の涙腺がヤバい
この読みごたえはちょっと信じられないw
続きに期待してます
346 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 01:10:31 ID:Rg1TBB2/
皆さん投下乙です

>>333
職業訓練受けると、受講中は無条件に失業手当もらえますよん。
カリキュラムは大抵ゆるいから、荒んだ心を癒すのにもピッタリさ。

職業訓練で重機系6つも資格取ったのは良い思い出だ…
ロボも戦闘機も無理だがな。
347 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:27:21 ID:nLDYWaV7
やっと書き終わった…
後編、投下します

>>333
ニートは次の労働までの充電期間ですよ
…その充電期間が数年後しになる人は少なくないと言いますけどね
348 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:28:14 ID:nLDYWaV7
第4話(最終話)・後


「……信じるからね。 バラストブロー! ロン、しっかりあなたのパーパに掴まってなさいよ?
急速浮上開始、アップトリム40、50、60、70、80、90、! ヴァーティカル!
深度150、100、80、40、トリム水平! 出力そのまま!」

浮上する際に機体が垂直になり、座席の前方向に「落っこち」そうになるロンを抱きとめる。
よし、こっちがいきなり急浮上して面食らったようだが、カニどもはしっかり付いて来ている。
格闘モードに変形、水中接近戦だ。 左腕、モーター駆動、右腕、モーター駆動、両腕部水中ロケット砲座、動作異常なし!
陸戦用脚部展開、駆動動作異常なし!
水中攻撃艇の後背部が二つに割れて、各部関節を展開し180度旋回して前方に向く。
同時に船首部が折りたたまれてコクピット部が上に持ち上がる。
上半身と両腕が形成されると、腹部推進装置は関節を展開し、二本の一見華奢な脚を形成する。
そうして出来上がったガンベレットの姿は、人型というには歪な、エビあるいはザリガニと人の中間のようなシルエットをしていた。

「ちょっと、水中で脚部を展開してどうすんの? 水中抵抗が増えるだけ無意味でしょ!?」

そうか、ヴィーペラは知らないんだな、というか相棒は自分の子供や孫には伝えてなかったのか、途中で途絶えたのだろうか。
確かにまあ、陸戦で戦う用の脚は全く無意味で無用な機能であると思う。
だが、水中戦においては、推進器が変形し関節を供えた第3第4の「腕」というべきこの脚部は、AI制御のグランキョには
思いも付かないような使い方が存在するのだ。

そして、こっちの深度にまで上がって来たグランキョたちが、一斉に、合計十数発の魚雷を発射する。
普通なら、避けられない。 だが、避ける必要はないんだ。 デコイも使わなくていい。
俺はヴィーペラに魚雷を1発だけ、距離300で自爆するようにセットして発射するように指示をだす。
言われたとおりにヴィーペラは指示通りに魚雷を発射、向かってくる敵魚雷たちの目の前でそれは自爆し、水中衝撃波を撒き散らした。
水中をノイズが占拠し、俺はヴィーペラにガンベレットを突進させた。
ノイズが晴れる頃、全ての魚雷は目標を見失って迷走し、そして驚愕するグランキョたちの懐にガンベレットは飛び込んでいた。
この距離では、近すぎて魚雷は使えない。
右腕アームを、正面にいたグランキョの胴体に付きこむ。
水中で発生したプラズマジェットカッターの気泡が視界を埋め尽くし、鉄ガニの耐圧殻に穴を開ける。
内部を数千度の熱で焼かれ、グランキョは文字通りの錆びた鉄くずと化した。

左側から別のグランキョが、格闘モードに変形しながら突っ込んでくるのを左腕アームで軽くいなし、俺はヴィーペラに
バックだ!と指示を出す。
「え!?」と戸惑いながらもヴィーペラが通常は推進器を逆回転させて後退する操作を行うと、脚に変形していた
ガンベレットの推進器は、脚の先端方向……つまり推進器の噴出方向を前に向けて通常通り推進、両足を前に突き出した
姿勢のまま急速後退した。
そのガンベレットの一瞬前まで居た位置で、上下から襲い掛かろうとしていた二隻のグランキョ同士が互いに衝突する。

「……こんな事ができるんだ!?」

驚き歓声をあげるヴィーペラ、そして戦闘中でも楽しそうにして、自分も歓声に加わるロン。
お嬢様がたにギミックが気に入ってもらえて光栄だ。
通常の潜航艇モードのガンベレットと、中間形態ではなく完全な格闘モードに変形したガンベレットでは、水中での挙動は全く異なる。
脚部は360度に自由に可動する偏向推進器となり、水中抵抗が増して最大速度が落ちる代わりに前後移動だけでなく
そのままの状態での左右移動、トリムを傾けたりバラストに注排水をせずに浮上・潜航が可能になるのだ。
それは、航空機で言うなら戦闘機が突然ヘリに変身するようなものであり、形態の全く違う兵器に変化するのと同義。

加えて、前席と後席、二名の人間がこの機体を操縦している最大の強みがここで生きてくる。

「方位0−0−1、ほぼ正面! 1隻来る!」
349 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:29:37 ID:nLDYWaV7
1−8−3、後からもだ。 前のを相手してろ!
ヴィーペラとお互い声を掛け合い、俺は後ろからのグランキョにアームを向け水中ロケットを浴びせた。
そして、ヴィーペラがガンベレットを横移動。
両目のサーチライトを光らせ、アームを振り上げ気泡の尾を引きながらプラズマジェットカーターを押し付けてこようとする
正面の奴を、ギリギリまで引きつけてかわす。
当然肩透かしをくったそいつは、後で残骸と化した仲間とぶつかり、さらに間抜けなスキを見せた背中に俺がアームを
ウェスタン・ラリアートよろしく叩き込む。
ガンベレットの前席と後席が背中合わせに配置されたのは、まさにこのためだ。
操縦者が二名いるというのは、お互いの操縦と航法といった役割を分担するだけでなく、操縦さえ分担して
別々の敵に対処できるという事でもある。
今は両方のアームを俺が担当しているが、片方をヴィーペラに返せば前後あるいは左右の敵に同時に攻撃も可能になる。

「パーパ! まだそれうごいてるっ!」

ロンが叫んだ次の瞬間、機体にガツンという振動が走った。
アームを叩き込んだグランキョが、自分のアームを背中側に回してそのハサミでこっちのアームを掴み、締め上げている。
さらに、横合いからもう一隻のグランキョが両腕を振り上げて襲い掛かってきた。
俺は舌打ちをしながら、そのもう一隻の胴体をアームのマニュピレーターである大ハサミで受け止め、何とか防ぐ。
だが、さらに正面からもう一隻!

「やられるっ!?」

ヴィーペラの悲鳴に、間髪居れず俺は蹴っ飛ばせ!!と叫び返していた。
躊躇する間も無い。 ヴィーペラの操作でガンベレットは脚部を前に突き出し、グランキョを蹴り上げるような形で
その突進を防いだ、とそのままの勢いでまるで鉄棒の逆上がりか、器械体操でもするみたいにそのまま上下が反転……
水中でとんぼ返りをうつ。
その最中、俺はアームを操作して胴体を掴んだグランキョの機体を、こっちの腕を掴んでいるグランキョの体に叩きつけた。
衝撃とダメージでアームを掴む油圧が低下し、離した所でガンベレットを離脱させる。
そして、とどめの水中ロケットを打ち込んで二隻とも始末。
さっき蹴っ飛ばした正面からの奴に相対する。

そいつが両腕を再度こちらへ向ける……二回目の嫌な予感が背中を走りぬけ、俺はヴィーペラに避けろ、と指示を出していた。
咄嗟に上昇して回避するガンベレットの左右や股間の下を、細い棒状の何かが拘束で白い尾を引きながらすっ飛んで行く。

「何よあれっ! あんな武装あったの!?」

ニードルスピアだ。 先端が拘束で振動すると同時に高熱を発し、触れたものを溶断する。
スピアそのものはガス圧で水中推進する、まあ槍というか銛みたいな武器だ。
アレに少しでも掠ったら、水中ロケットのテルミット反応と同じくあっという間に耐圧殻まで高熱が浸透してオシマイだ。
絶対に当たるな!

「言われなくても、当たりたくない!!」

そう言いながら、早くも格闘モードでの操縦に慣れ始めているヴィーペラは横移動・上下移動を組み合わせた複雑な
ターンや錐揉み回避を交えながらニードルスピアを回避し、グランキョに接近する。
そして、そいつの背後につくと俺の操作するアームの先端のプラズマジェットカッターが奴の両腕を切り落とした。
さらに間髪居れず、アームは奴の胴体を掴み、別方向からニードルスピアを撃って来たグランキョの方向へと振り回して楯代わりにする。
仲間の胴体に次々と突き刺さるニードルスピア。
グランキョのさび付いた装甲板が沸騰し、大量の気泡とともにAIの断末魔の悲鳴が水中に響いた。
350 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:30:50 ID:nLDYWaV7
「こいつでラストっ!」

遅まきながら距離を取り、魚雷での攻撃に切り替えようとし始めたグランキョどもをアームや水中ロケットで始末し、
最後の一隻を両のハサミで掴んで左右に引っ張り、強引に腕と胴体を引き千切る。
包囲を抜けるつもりが、いつの間にか本格的な戦闘になって随分時間がかかってしまった。
ソナーの示す敵母艦の位置は、基地にかなり近づいている。
急がないと不味いな。

「……どうすんの、ガンベレットが全速出してもギリギリ間に合うかどうか!!
母艦よりも先に、母艦のグランキョが基地を襲いに行くかもしれないじゃない!!」

ヴィーペラが振り向くだけじゃなく上半身を後席に乗り出してきて訴える。
落ち着けって。 まだ取っておきの秘策がある。
一端潜航艇モードに変形して全速浮上だ。 何も、水中を行く事は無い。
ロン、水中散歩の次は、水上ジェットコースターを体験させてあげるからな。

ロンは膝の上で、ヴィーペラは座席を越えて頭越しに、それぞれ俺の顔を見てキョトンとした表情になった。






「ラーナっ! 今の、間違いなく水中爆発だよなっ!」

「うん、近い。 最低でもバリアーの境界線辺りで戦闘してる」

双眼鏡を手に二人は屋上へと上がる階段を駆け登っていた。
アズミたちがガンベレットで出かけてから数十分。 どこか遠くの方から響いてくるようなゴウン…という低い音に
年長組であるルチェとラーナは聞き覚えがあった。
あれは、水中で何かが……潜航艇が魚雷やロケットなどで破壊された時や、魚雷同士がぶつかった時に起こる音だ。
屋上ヘリポートの小屋の脇を駆け抜け、端の方に辿りつくと、二人はそれぞれの方角を双眼鏡で覗く。
ルチェが見る北から西にかけては、何も見えない。
が、東から南へと双眼鏡を向けていたラーナは、南東方向の遠くの海面に大きく白く波が泡立つのを発見して小さく叫んだ。
あきらかに、その真下で戦闘が行われているという証だ。

「見つけた!?」

「うん、きっとヴィーペラたちだ……基地のこんな近くまでグランキョが来てたなんて」

ラーナと同じ方向に双眼鏡を向け、自分も確認したルチェはファインダーから目を離すと、表情を歪ませてた。

「だから、ロンを乗せたくなかったんだ……! あの子に何かあったら!!
あいつも、ヴィーペラも、ただじゃ置かないからな!!」

ラーナが双眼鏡から目を離してルチェを見上げると、彼女の目には涙が浮かび、今にも泣きそうな顔をしている。
ロンをガンベレットに乗せて一緒に行かせた事を、ルチェは酷く後悔しているのだとラーナにはわかった。
ラーナもすこし思い悩むような表情をした後、普段は無口で引っ込み思案な姉妹の三女は次女の固く握り締められた
震える手をに自分の手を伸ばし、そっと優しく上から握った。

「……きっと大丈夫。 ヴィーペラと、アズミを信じよ?」

その時、他の下の妹たちも屋上へと上がってきた。
上の姉たちが血相を変えて屋上へと向かったので、何事かと興味津々でいる。

351 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:32:12 ID:nLDYWaV7
「ねえ、どうしたの? 何か見える?」

「見せて! チーニョにも見せて!」

「ずるーい! あたしも見たい!」

妹たちのうち、ガッビャーノがルチェから双眼鏡を貰って適当な方向を見始め、水平線方向に何が見えるのか探し始めたので、
他の姉妹たちもラーナに双眼鏡を欲しい欲しいとねだり始める。
そんな中、チコーニャがいつも抱えているバッグの中から自分用の小さな双眼鏡を取り出して、ルチェとラーナが見つめている
南東方向の海へと向けて覗き込んだ。

「わあーっ! おおきい船!!」

その声に、ルチェとラーナがはっとして注目する。 すぐさま、ラーナは自分も南東方向にもう一度双眼鏡を向けた。
拡大された視界に捉えられた、水平線上をこちらに向かってくる二隻の、錆び付いた軍艦。
グランキョの母艦だ。 ラーナの顔は、真っ白になる。

グランキョだけではなく、母艦が来ていると言う事は……
そんなラーナの様子にただならない物を感じたルチェがラーナから双眼鏡を借りて同じ方向を見る。
そして、ルチェも同じように顔を青ざめさせた。

「最悪だ……あれは不味いっ! 妹たちを居住区に避難させなきゃ!
コッコ! タルタ! 皆を部屋に連れて行って! さあ早く! ラーナ、何してるんだよ、急がなきゃ!!
ラーナっ! 呆けてる場合じゃないだろ! チコーニャ、いつまで見てんだ!」

蒼白になって硬直したままのラーナに業を煮やしながら、ルチェは妹たちに指示をする。
まだ双眼鏡で海を見ていたチコーニャが腕を引っ張りあげて不満そうな声を漏らした。
もっと見ていたいのだ。 大きな二隻の船の後から、海面に飛び出した小さな船が、水上を長く白い波の航跡を引いて
大きな船を追って来る光景を。





深度0、水上へと飛び出したガンベレットは勢いあまって空中を飛翔しながら格闘モード同様に変形を開始した。
後背部が二つに割れていったん腕を形成、しかし再度折りたたまれて、背中の上で固定された砲塔へと変化する。
腹部推進装置も同様に二つに分かれるものの、やはり脚を形成することなく、45度だけ傾いて代わりに平べったいフィンを展開。
水しぶきを上げて海面へと着水した時には、ガンベレットは第三の形態である水上高速艇モードへと変形完了していた。
水上に浮かんだ胴体の下、水面下に沈む推進器は超伝導ハイドロジェットをフル稼働させて吸い込んだ海水を
超高圧で後方へと噴出する。
その勢いで、機体が水面からやや持ち上がる。 そして、ガンベレットは信じられない高速で水上を航行し始めた。

「40…50…60…69ノット! 凄い、ほんとに70ノット近く出てる!
なんで潜水艇が水上でこんな速度出せるの!?」

驚きの声を上げるヴィーペラだが、声の調子はやや震えている。 というか、機体そのものが振動しているようだ。
流石に、年齢数十歳の老ガンベレットにはこの高速は負担のようだ。 ちょっと安定しないみたいだな。
高速の秘密は、胴体部だけが水上から浮いて、推進器だけが水面下にあるというこの構造にある。
いわゆる水中翼船って奴だ。 高速な代わりに操縦はシビアだからな、バランスを崩してすっ転ぶと、
海面に叩きつけられてオシャカだからな? 気をつけろよ。
352 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:33:15 ID:nLDYWaV7
「そういう解説されてもわからないってば! あーもう、こいつがこんなジャジャ馬だなんて今まで知らなかったっていうのに!」

機体を右に左にブレさせているのは、遊んでいるのではなくガンベレットの水上速度に振り回されているからのようだ。
そんな姉の苦労にも関せず、ロンは今まで体験した事の無い、高速で水の上を走る乗り物を体験してご満悦のようだ。
気体が揺れるたび、嬉しそうな叫び声をあげる。
「……見えた。 敵母艦!」

耐圧ガラスの視界の向こう、猛烈な波飛沫ごしに錆び付いた幽霊船のような姿をしたグランキョどもの母艦が見える。
俺が相棒といた時代に「敵側」の所属だった、当時最新鋭の潜水艦救難母艦。 今は見る影も無い。
だが、見かけとは違って艦の機能はまだ生きているらしい。
こっちの接近に気づいたのか、二隻のうちやや後方に位置取る方がCIWSを起動、ガトリング砲身をガンベレットに向ける。

回避だ!
俺がそう叫ぶと同時にヴィーペラが機体を急角度でカーブさせ、そのすぐ真横、機体を掠るギリギリを
毎分数万発の機関砲弾が通り過ぎてゆく。
しかし、艦艇に装備された近接迎撃兵器、CIWSはレーダーを装備し自動制御で目標を追尾する。
正確に、CIWSの放つ濃密度の弾幕は俺たちを蜂の巣にしようと航跡を追いすがる。
それを、ヴィーペラが突然機体をスピンさせて回避、予想だにしない挙動にCIWSが目標である俺たちへのレーダーロックを外した。

上手いっ……っていうか、単純に操縦ミスしただけだな!?

「うるさいっ!! ていうか、アレ何とかしなさいよ、アズミ!!
さっきみたいに、このモードにも何か凄い仕掛けとかあるんでしょ!?」

指摘されて照れ隠しにヴィーペラが怒鳴りつけてくる。
頼られて悪い気はしないが、残念ながらそういうものは無いんだ。
本来なら対艦攻撃用の武装か、もっと接近してロケットを叩き込んでやるんだが……
まあ、手はある。
いったん、もう一度潜水艇モードに戻って海中から奴の船底に取り付いて穴を開けてやるか、魚雷で仕留めよう。
一番確実だ。

「了解。 護衛のグランキョが水中にいるはずだから、ちゃんとソナー見ててよ!?」

そう返すとヴィーペラはガンベレットを変形させると同時に潜航させる。
そして予想通り、水中には母艦護衛のグランキョが3〜4隻、待ち構えていた。
……妙に数が少ない。 何隻かは既に基地の攻撃に向かったのかもしれないぞ!
さっさと片付けて基地に向かおう。

そう言いながら、背後に付こうとした一隻をロケットで始末、ヴィーペラも魚雷で正面のもう一隻を始末する。
仲間の断末魔とも言える衝撃波と気泡を突き破って、さらに一隻のグランキョが格闘モードで接近戦を挑んできた。
いい手だが、それはこっちも予測の範囲内だ。 とっくに格闘モードに入っていたガンベレットは、
グランキョの突き出してきたアームを逆に切り落とし、返す刀で下部の推進器も破壊した。
353 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:34:44 ID:nLDYWaV7
残る護衛は一隻。 だがこいつは無視し、母艦への攻撃を優先する。
脚部を推進器へと戻した格闘モードと潜水艇モードの中間形態で速度を稼ぎ、瞬く間に母艦の船底にアームを
突き立てて取り付くと、そのままアーム先端からのプラズマジェットカッター、そしてハサミを駆使して底部を分解し始める。
さらに艦尾から艦首方向まで一直線に切り裂いて修復不可能な損傷を与えてやった。
哀れ錆び付いた幽霊船は船体を軋ませてゆっくりと沈没しはじめた。
水上では艦に搭載された制御AIがCIWSをデタラメな方向に連射し、その音は、まるで沈みたくないともがく断末魔のようだ。

「この調子で残りもやっちゃう!?」

ヴィーペラの声もどこか楽しそうになっている。 まあ、これだけ大物を仕留めれば一種爽快だからな。
どんな大きな軍艦も、水中攻撃艇に接近されてしまえば脆い。 

だが時間が無い。 基地が心配だから、魚雷でスクリューだけ破壊して航行不能にしてしまおう。
そして、これでロケットも魚雷も使い果たした事になる。
あとは接近戦しかない。 が、正直不安は感じていなかった。
だんだんと、俺たちの息も合って来ている手ごたえがあったからだ。
それ以上に、初めてのモードでもそこそこ乗りこなすヴィーペラの操縦センスに感嘆を憶える。
彼女は良いガンベレット乗りになるだろう。 俺の時代の海自では、女性はガンベレットに乗る事が出来なかった……
というか、戦闘職種に配置されることは無かったけどな。

とはいえ、ヴィーペラの操縦にはどこか不思議な安心感を思い出させた。
操縦の微妙な癖、機体の切り返し方、空間把握能力……俺は、前にも彼女の後席でガンベレットに乗っていた事があるかのような感覚を覚える。
そんなはずはないのに、だが、確かにそう思わせる不思議な感触があった。

……そうだ。 わかった、わかったんだ。
似ているんだ、ヴィーペラの操縦は……

……相棒のそれに、よく似ていた。




354 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:36:14 ID:nLDYWaV7
基地全体に、大きな音と共に振動が走った。
何かが海上油田を改造して作ったこの基地の基礎部シャフトに取り付いて、よじ登って来ているのだとラーナは思った。
脅えるフォーカとオターリャを宥めながら、毛布を掛けてあげる。
妹たちの大半は、初めて遭遇する事態に怖がっていた。
普段は何があっても負けん気の強いスクアーロでさえ、泣きそうな顔をしている。
ただし、ペーシェとチーニョが外の様子を見に行きたがるので、ルチェは何度も二人を捕まえて置かなくてはいけなかった。

「ああもう、大人しくしてな!」

最終的に二人はロッカーに、毛布や縫いぐるみと一緒に閉じ込められる。
とりあえず、居住区の中でも一番深く、頑丈なこの部屋にいれば安全だ。
そして、上の姉たちはやらなければいけない事があった。

「コッコドリッロ! タルタルーガ!」

ルチェが二人を呼びつける。 上から数えて4番目と5番目の子らは、今ここに居ないヴィーペラと、ルチェルトラと
ラーナを合わせた三人に次ぐ「お姉さん」であり、年長組と年少組の中間組だ。

「わかるな、敵がこの基地にまで来てる。 基地はみんなの家だ。
私とラーナは基地とあんた達を守らないといけない。 だから、戦ってくる。
あんた達の仕事は、ここで妹たちを守る事。 私たちが居ないときは、二人が一番上のお姉さん達なんだからね?」

「……大丈夫、敵はこの部屋まで入ってこれないから。 入り口をしっかり閉めて、絶対外に出ちゃダメ」

ルチェとラーナが二人の顔を見ながらいうと、普段はお互い張り合ってやかましく騒ぎ立てるコッコとタルタは
珍しく素直に、うん、とだけ呟いた。
二人とも、不安そうな、緊張している様子が見て取れる。
そこへ、スクアーロが被っていた毛布から顔を出して、泣きそうなのをぐっと堪えた表情でコッコとタルタの隣に並んだ。

「ああ、そうだね。 スクアーロも6番目のお姉さんだね。 三人で、皆を守るんだよ?
それじゃあ、私たちは行くからね」

スクアーロがうん、と頷き、そしてコッコとタルタがスクアーロの両手をそれぞれ握った。
三人合わせた年中組が、妹たちの最後の守りの要だ。
そうして、妹たちに見送られてルチェとラーナは部屋を出た。
まず向かうのは、整備区画。 そこにはサルベージして回収したものの中から武器になりそうなものが幾つか置いてある。
もっとも、大半はさび付いていたり劣化して、屑鉄と大差ないものも多いのだが。

「使えそうなのは、ロケットランチャーだね。 『父さんたち』がずっと昔に海賊を追い払った時に使ったのを見たことある」

「テルミット手榴弾も。 温度が3千℃にまでなるから、使うときには注意しないといけない。
あと、ウージー。 気休めかもしれないけど」

二人が武器を選んでいる間にも音は続いている。
窓から錆び色をした鋼鉄の巨体が一瞬覗き、そして上へと外壁をよじ登って行ったのを見たとき、流石に二人は
硬直して凍りついた顔を見合わせた。
355 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:38:56 ID:nLDYWaV7
「……屋上だ。 広いところで戦った方がいい。 ウージーはラーナが持ってな」

「うん」

二人はランチャーと手榴弾、そしてウージーを抱えて屋上へと向かう階段へと走って駆け登った。
ちょうどその時、タイミングを合わせたかのように一体の巨大なカニのシルエットをした機械が、屋上へとよじ登ってきた。
登る際のちょうどよい手がかり場所だとばかりに屋上の小屋の屋根にハサミを突き立て、強い日差しの逆光を背にして
影になったその体の、頭の部分に二つの目が発光する。
無機質だが禍々しい光を放つそのサーチライトが二人の少女を捉えた。

「こいつら……私達の家を好きにさせてたまるかっ!」

折りたたみ式の使い捨てロケットランチャー、LAWを担ぎ、ルチェはグランキョに砲身を向けて発射スイッチを押した。
白煙が噴出され飛翔するロケット弾をグランキョの大きなハサミが受け止めて防御する。
が、ハサミは間接部を破砕されて千切れ、グランキョのAIがまるで苦痛でも感じているかのような悲鳴を上げた。
大きな鋼鉄のハサミが屋上の床に落下して音を立てる。

「ルチェ、後ろからも!」

ラーナが悲鳴を上げ警告する。
外壁をよじ登ってきたグランキョは一つだけではなかったようだ。
そのもう一体のグランキョは屋上の床に複数の歩行脚をかけ、上がってこようとしている途中だった。

「ラーナ、手榴弾を投げろ!」

ルチェが叫び、ラーナははっと気づいて手榴弾のピンを抜くと、全力を込めてそれをグランキョへと投げた。
投擲された手榴弾は放物線を描いてグランキョの頭に命中し、カツーンという音を立ててそのまま床に落ちる。
そして、半分屋上に身を乗り出しているグランキョの足元で超高温の炎が上がった。

脚から溶かされていくグランキョが、アクティブソナーの発信器から耳障りなノイズを上げる。
燃えながらグランキョは仰向けに倒れ、元来た海面へと落下して行った。

だが、既に三体目のグランキョが屋上へと登っている。
自分の立っている場所が大きな影に包まれ、ラーナが見上げたその時にはグランキョの振り上げた大きなハサミが
少女を潰すべく勢い良く迫ってこようとしていた。

「きゃあああああああっ!」

「ラーナ!!」

間一髪、駆けつけたルチェがラーナを抱えるようにしながら突き飛ばし、一緒に転がってどうにかハサミの一撃から逃れる。
ラーナが立っていた位置の床はハサミに抉り取られて大きな穴が開いていた。
獲物をしとめ損ねたグランキョは脚を踏み鳴らして姿勢を変え、もう一度ハサミを振り上げた。
その先端からは今度はプラズマジェットの噴出する緑色の炎が灯っている。
そして、反対側からはさっきルチェに片腕を切り落とされたグランキョが、やはり歩行脚を踏み鳴らしてゆっくりと迫っていた。

「ちくしょう……お前らなんかに! 母さんを殺したお前らなんかに!
妹たちまで殺されてたまるか!!」

叫びながら、ルチェはラーナの手からウージーを取り安全装置を解除すると自分たちを見下ろすグランキョに向けて発砲した。
しかいし、錆びの浮かんだ鋼鉄の装甲の上で虚しく火花を散らしただけで、弾かれるばかりだ。
そして、グランキョはそのハサミを振り下ろそうとした。
ルチェはラーナを抱きしめ、目を瞑った。
そして、ハサミの先端が自分たちもろとも床を抉り破壊するガツンという音を耳にした。
356 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:40:33 ID:nLDYWaV7
……目を開ける。
体もどこも痛くないし、傷も無い。 ラーナも同様だった。
見上げると、グランキョの体に別の巨体が組み付き、そしてハサミを持つ腕の関節部に自らのハサミをつき立てていた。
見覚えのある、さび付いたその装甲、その形状。
ヴィーペラとアズミの乗る、ガンベレットだった。

『ルチェ! ラーナ! 大丈夫!』

『待たせたな、お嬢さんたち!!』

外部スピーカーから聞こえてくる二人の声。
格闘モードのガンベレットは二本の脚を踏みしめてグランキョの腕をハサミで掴み、ねじ切るようにしてもぎ取りそして
取った腕をそのまま棍棒のようにグランキョ自身に叩きつけた。

『ルチェとラーナは隠れてて! こいつは私たちが片付けるから!!
アズミ、腕のコントロール私によこして!!』

『了解、陸上での脚のバランス制御は俺がやる、存分に暴れろ!』

格闘モードの本来の運用目的である陸上戦でもガンベレットは遺憾なくその力を発揮した。
残った腕で反撃を試みるグランキョのハサミを逆に、ガンベレットはハサミで掴む。
そのまま、油圧を全開にして強引に切断、さらに反対側の腕のプラズマジェットカッターをグランキョの胴体に突き入れる。
脚部で蹴り倒すと、力を失ったグランキョの残骸は屋上から落ちて海面で大きな水柱と音を立てた。

残る片腕のグランキョが複数の脚を動かして迫るが、これも敵ではない。

『やっちゃえ、ヴィーペラ! パーパ!』

スピーカーから伝わるロンの声が屋上に響き、片腕のグランキョの攻撃にタイミングを合わせたガンベレットの
クロスカウンターが、グランキョの頭部へと決まった。
センサーやサーチライトを破壊されたグランキョは、さながら顔面の半分を失ったかのような無残な状態だ。
よろめいて後退するそのグランキョに追い討ちとばかりに、ガンベレットの脚がミドルキックをかます。
細い歩行脚の何本かがへし折れ、バランスを失ったグランキョは轟音とともに屋上に倒れ伏した。
最後に、その背中にハサミを突き入れると、完全に動かなくなる。

そして、決着はついた。




357 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:55:21 ID:wPFrw5MY
 
358 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 03:57:30 ID:1f141Rp7
C
359 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:00:34 ID:nLDYWaV7
強い日差しが照りつけ、静かな波の音が耳を心地よくうつ。
もう数週間は経過したというのに、屋上や外壁に残る戦いの傷跡がサルベージされ蘇生されてわずか数日の間に起こった
様々なことを今も強く思い出させてくれる。
相棒、お前はどんな気持ちで、俺の居ないその後の人生を送っていたんだ?
何もかもが海の底に沈み、生き延びた人々が作った新生日本やその中核となった海上自衛隊、我が古巣も消え去った時代に
浦島太郎状態で放り出されて、残ったのは相棒の生きていた残滓と、かつての愛機だけ。
いや、この海上油田基地も、相棒の遺したものなんだろうな。
この基地を最初に作った人間たちの中に相棒はいた。
そして彼らの孫や娘である、少女たち。 その中の一人に、俺は相棒の面影を見つけ出していた。
本人は自分の髪の色にまつわる来歴の不明さに、気にしてないといいつつもどこかコンプレックスの残っている様子なのを……
母親の自慢とともに披露してくれたが、俺は彼女のオレンジ色の髪がどこから来たのか気づいている。

脱ぎっぱなしだったダイバージャケットの内ポケットに入っていた、俺と相棒と、他のガンベレット乗り達が
一緒になって肩を組んで笑っている写真の中で、俺と隣り合っているその刈り込んだ頭は、当時流行っていた
遺伝子コーディネートによって後天的に色素を変えたために、失敗して通常ではありえない……
茶色でも金髪でも黒髪でもない、……とある果物の色としか言いようが無い不思議な色をしていた。

こいつの所為で相棒は、危うく海自の入隊検査をハネられる所だったのだという。
一代限りで消え、次世代には遺伝しないから安全っていうのが売りだと言っていた『遺伝子改造レベルでの
染色』行為は見事に孫の世代に隔世遺伝してしまったというわけだ。

そんな、相棒の遺した懐かしい『血筋』をおかしく思いながらオレンジ色の髪を見つめていると
髪の持ち主であるヴィーペラが気づいて俺を睨んできた。

「アズミ、何ジロジロこっちみて笑ってるの? どうでもいいけど、早いところ屋根に開いた穴を修復してもらわないと、
いつまで経ってもお日様が食堂から見えている状態で、雨でもふったら大変な事になるんだけど?
休んでる暇があるなら手を動かしたら?」

おいおい、雨なんて降った事無いだろ。
陸地が沈んで以降、地球の気候は激変してこの辺の海域は雨どころか、台風すらやって来ない。
だがそんな事はお構い無しに、ヴィーペラたちは俺に何のかんのと理屈をつけて働かせようとしている。
主に力仕事をだ。
ちなみに、屋根を補修する資材はサルベージした物だけでは適当なものが足りないので、一部は
破壊したグランキョの錆びの浮かんだ装甲版を転用している。

そして、俺が補修作業を進めている大穴の横を走り抜けて、ビングイーノとガッビャーノ…もとい、メーヴェが
毎日の日課である海面ダイブに飛び込んで行った。

「パーパも飛び込みしようよ!」

「怖いならあたしたちが一緒にとんであげるよ!」

フォーカとオターリャがそう言って、作業をする俺の傍らにしゃがんで誘ってくれるのだが、
残念だけど、お前たちの怖いお姉さんが睨んでいるので俺は一緒に遊べないんだ、またな。
やんわり断ると二人はしばらくぶーたれていたが、やがて何かを思いついたのか屋上の隅っこの方に手を繋いで歩いていって、
ヒソヒソと話しながら時々こちらを見て笑っている。
ありゃ、何かイタズラを思いついたな。 被害をもたらされる前に気をつけないといけない

次にやって来たのはロンを抱きかかえたラーナで、何か用かと尋ねると

「見に来ただけ」

と答える。 そして、俺にロンを押し付けて帰ってしまった。
おいおい、俺は屋根の補修作業中なんだが。 この後、小屋の方の屋根も直さなくちゃならないんだぞ。
子守をやってる暇は無いんだが……ラーナの行動は時々よくわからない。
360 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:01:07 ID:wPFrw5MY
 
361 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:01:28 ID:nLDYWaV7
「アズミを困らせたいんだよ。 他の妹たちみたいにさ。 そうやって甘えたり好意を表現してる。
あいつ、感情表現が苦手だし、男慣れしてないから、子供っぽいところがあるんだ」

そう言って解説してくれるのはラーナの事をよく理解している、ルチェだ。
まあ、表現にも色々あるからな。 そしてラーナは下に降りたと見せかけて、階段のところから顔を半分だけ覗かせて、
隠れるようにしながらこっちをじーーーーっと注視している。
カエル娘は仏頂面なのではなく、照れ屋なのではないだろうか。 最近とくにそう思う。

それはそうと、ルチェは何の用事なんだ?

「んー、ほら、ガンベレットの整備がしたいんだけど、機関部はよくわからなくってさ。
アズミが手伝ってくれるなら、助かるんだけど……」

「ちょっとぉ、アズミは私が今、屋上の修復をさせている所なんだけど?
横から取っていくのやめてくれない? そんなんだからいつまでも屋根がこのまんまなんだから!」

俺を引っ張り出そうとするルチェにすかさずヴィーペラが抗議する。
まあ、蘇生された当初と違って最近は少女たちは俺に随分と頼られたり心を許してもらってる感じがするんだが、
いいように働かされているだけな気がしないでも無い。
何かあると「アズミ、手伝って」「アズミ、ここ教えて」「アズミ、遊ぼう」で休む暇が無い。

どっちの仕事に俺を使うのかルチェとヴィーペラが言い合いをしている間、俺は作業の手を休めることにした。
ロン、パーパは大変だよ。 と無邪気な末っ子に愚痴ると、ロンはニコっと笑って返してくれた。
ああ、癒される。 小さい子の笑顔というのは悪くない。
そんなひと時の安らぎを破るかのように、新しく騒がしい二人の声が屋上へと上がってくる。

「アズミ兄っ! コッコがね、酷いんだよ! せっかくアズミ兄がサルベージしてきたバッテリー、タルタが分解するって
言ってたのに、勝手に壊してバラバラにしちゃったんだよ!!」

「タルタがどうしても分解できない、疲れたっていうから手伝ってあげたんじゃない!!
タルタ悪く無いよ! それに、コッコは分解しただけだもん! 壊してないもん!!」

この二人は……相変わらずだ。
ルチェとラーナが言うには、少しはお姉さんになってくれたというのだが、俺にはそういう風には見えない。
毎日張り合って、お互い仕事を取り合っている。
そして、その成果を俺に報告しに来るのだ。 要するに、俺に誉めてもらいたくて張り合ってるんだろうか?

「アズミぃ〜! スクアーロがチーニョ噛んでる〜!!」

ビイビイ泣きながら屋上に上がってきたのはチコーニャだった。
チコーニャはトレードマークの大きなバッグを右手に抱えて、左手でチコーニャの右手を引いて、
さらにチコーニャが左手をスクアーロに噛まれ、スクアーロはそれに引き摺られながら、それぞれ歩いている。
何かスクアーロの癇に触ってしまってこうなったらしいが、噛まれている当人のチーニョは困惑するばかりで
それよりも当人は別に痛くもなんとも無いはずのチコーニャが泣き喚いているというのが不思議な構図だ。

さらに、ペーシェまでもが手で涙に濡れた目を擦りながら上がってきた。
お気に入りの魚のビニール風船は萎んでふにゃふにゃになっている。

「アズミ……ペーシェのおさかなさん……」

はいはい、空気が抜けちゃったんだな、膨らませてあげるから待っててくれな。


……相棒、これは罰なのか?
お前を独りだけ残して海底で眠っていた俺への。

362 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:02:21 ID:nLDYWaV7
夕食後、騒ぐ小さな子たちを寝かしつけて一息ついた頃に、俺はヴィーペラに呼び出されてクレーン区画に足を運んでいた。
ここは海を渡る夜風が吹き付けて、昼間の暑さが嘘のように涼しい。
ヴィーペラは、柵に寄りかかりながら笑って言った。

「……アズミもすっかり、妹たちのお気に入りになってるね。
ちょっと前まで、妹たちは皆、私とかルチェとかラーナとかに頼ったり、母さんの事を思い出してたりしたのに。
まあ、私は負担が減って助かってるけどね。 その辺は、素直に感謝してる」

そうかい。 俺としては疲れる毎日だけどな。
サルベージやら基地の施設の点検維持やら、修復やらに狩りだされてその上、手のかかる少女たちの子守まで追加だ。
まあ、その分退屈はしてない。 感傷に浸る間も無いが。

それでも悪くは無いと思ってるよ、ここでの生活も。
なんだかんだ言って、俺はお前たちの事、好きだからな。 大事に思ってるよ。
そう言って何気なく笑いかけると、ヴィーペラは一瞬驚いたような表情をして固まって、そして顔を逸らした。

「……な、なに突然変な事言ってるのよ、馬鹿」

……馬鹿って言われるほど変な事だっただろうか。
俺が頭を書きながら女の子の相手ってのは大変だ、未だに慣れない……と思っていると、ヴィーペラが
またこっちに顔を向けて言ってきた。

「アズミはさ……私たちと家族になりたい、とか、思う? 思ってる?」

何だ? と俺が思ってヴィーペラを見返すと、彼女は小さくなってどこか恥ずかしがっているように、
そして俯き加減でこちらの様子を窺うように視線を合わせてきた。
少し、考える。 そうだな……家族だったらいいな、とは思うよ。
どうせ他に行く所も無いし、生きてる友達も家族ももう居ないしな。
家族になれるんだったら、その方がいい。 そうヴィーペラに告げると、少し戸惑うような反応を見せる。
どうしたのかと思っていると、ヴィーペラは意を決したような真面目な表情になって、俺に向き直った。

「じゃあ……じゃあさ、もしアズミが家族になって……どういう風になるとか、まだ決まった訳じゃないけど、
ロンやフォーカたちみたいに「パーパ」って呼ぶのかコッコやタルタみたいに「お兄ちゃん」って呼ぶのかまだわからないけどさ
でもさ、本当に、母さんを愛してくれて、ちゃんと大事にしてくれた父さんもいて、だから……
363 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:03:16 ID:wPFrw5MY
 
364 名前: 「Seirenes」 ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:03:37 ID:nLDYWaV7
もし、アズミが、あたしと、母さんと父さんみたいになるのがいいって、選んだ時は……
アズミは、私のことも、大事にしてくれる?」

俺は面食らった。 ちょっと待て、それって……もしかしなくてもプロポーズか?
もしくは、プロポーズをしろという要求か?
流石に、そう来るとは思っていなかったので、返答に少し迷う。
そりゃあ、ヴィーペラたちを女の子として意識した事が無い訳じゃない。
が、別に付き合ってるとか交際してるとかお互いそんな感じの事は無かったはずだ。
それともあれか? 今まで仕事を要求したり、仕事してる側で監視してるみたいにくっついてたのがそれなのか?
……浦島太郎状態が長かった俺には、今の時代の男女の恋愛関係がどんなものか全くわからない。
どうしたものか。 男として、下手な返答は出来ないだろう。
特に、傷つきやすい年頃の少女には。

ヴィーペラは、俺の返答を不安げな表情で待っている。

……数十秒迷ったあげく、結局俺はこう言わざるを得ない事を認めるしかなかった。
ああ、誓うよ。 相棒が残してくれたもの、相棒が託してくれたものを、俺は何一つ見捨てない。


ヴィーペラの顔が少し赤みをさしながらも明るく輝き、そして、そっと手を差し伸べてきた。
俺も黙って、その手を握った。
その時、俺はヴィーペラの事を愛しいと確かに思った。






(終り)

365 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:04:50 ID:nLDYWaV7
以上で、「Seirenes」終了でございます
投下支援ありがとうございました
366 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:07:35 ID:1f141Rp7
乙。
367 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 04:08:24 ID:wPFrw5MY
 変な夢見て起きたらSeirenesが完結していた……何を言っているかわかんねぇと思うが(ry

>>365
 投下乙です!
 明日の夕方頃にゆっくり読ませていただきますね!
368 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 10:09:18 ID:LOpnUmBT
ちょっとおたずねしたいのですか
投下するとき、台詞の前後は一行空けたほうが
よいのですかね?
369 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 10:14:07 ID:wPFrw5MY
 個人的には台詞は詰めてあった方が読みやすいですかねー。
370 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 10:38:12 ID:yF2xWUbV
個人の自由でいいと思いますよー

地の文も台詞も詰まっていると、間がないのでスピーディに場面を想像できると思います
が、情報量が多すぎて想像がついていかない弊害もあるはず。
逆に地の文と台詞の間が空いていると、読みやすくはなると思いますが、
話の間が空いてしまうデメリットもあると思われます

見当違いの解答だったらゴメンナサイ
地の文と台詞がくっつくのはどうかって事ですよね……?
371 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 10:39:19 ID:yF2xWUbV
いやそれよりもまずは

>>365
投下乙です! 感想はまた後ほど!
それ以前の方も絶対書きます、はい
372 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 12:55:52 ID:ozcGX7dg
>>365
投下乙です
いやーもう夢中で読みました凄い面白かったです
心の機敏がすごくてまだズキンズキンしてます
完結お疲れ様です、そして
ありがとうございました!
373 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 13:42:36 ID:wPFrw5MY
 今度のACは泥臭さ三割増しでお送りいたします。

http://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up485433.jpg
http://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up485443.jpg
http://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up485440.jpg


 さあ帰ったらSeirenes読むぜー! 超読むぜー!
 最近は新作ラッシュでもありますが、完結ラッシュでもありますねw
374 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 14:34:16 ID:KYLThkep
              。
               〉
             ○ノ      <投下乙
            ̄ ̄ ̄ ̄

              。
               〉
            ̄ ̄ ̄ ̄

              b <泥臭いAC……予想外だがすばらs……
            ̄ ̄ ̄ ̄


            ̄ ̄ ̄ ̄


375 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 21:27:46 ID:wPFrw5MY
 三つ編みという単語が出てくるだけでテンションがアホみたいに上がる私は至ってせ異常ですね。

>>365
 改めまして、投下乙です!
 熱い……熱いですね、全力を出したガンベレットの戦い、凄く熱いです。あずみんかっこいいよあずみん。しかしもげろ。
 それにしても、アズミとヴィーペラ達のやりとりは本当に微笑ましいですね。読んでてついついニヤけてしまいますw
 さてさて、グランキョを退けたアズミ達はこれからどうやって生きていくのでしょうか……ニヤニヤが止まりませんw
 完結、おめでとうございます! 次回作も(あれば)楽しみに待ってますね!
376 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/02(水) 23:19:39 ID:S6KF0bnR
>>365
投下乙です。
さすが本職のガンベレット乗り、凄い活躍ですね。
アズミは後席と言っていたのでここまでになるとは思っていませんでした。

しかし、アズミはロリっ子ハーレムじゃないですか!
けしからん!いいぞ、もっとやれ!

最後のヴィーペラが凄く可愛いんだがどうしようか?
377 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 18:44:37 ID:841X2EP/
※||
※||
誰|| ̄ ̄ヽ  誰もいない。
を||ィjリノハノi ジョインジョインするなら、
?||リ゚ワ゚ノi) 今のうち?
※||⊂ノ( )
※||   y
※||
378 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 19:06:23 ID:TB/64VfR
>>377
壁の疑問ももっともだqq
379 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 19:08:06 ID:TB/64VfR
うわあ……タイプミスだよ……
380 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/03(木) 19:19:35 ID:+kmyXJNk
遅かったじゃないか……
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13484101

ACで市街戦とかマジ胸熱

>>365
投下乙!
Seirenesもこれで完結か……寂しくなるなあ
しかし最終回だけあっっていい展開だ。なるほど、ヴィーペラは相棒の娘だったのね。なんつーか運命だなあ
完結、お疲れ様!少女機甲録の方も楽しみに待ってるぜメーン!
381 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 19:32:02 ID:841X2EP/
>>380
 やだ……今回の戦車かっこいい……。
382 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 20:02:50 ID:vdLwaBlk
OWビームでなぎはらえー
383 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 20:08:59 ID:841X2EP/
 味方ごとですね、わかります!
384 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/03(木) 20:32:54 ID:+kmyXJNk
もちろん最初に犠牲になるのは言いだしっぺですよね
385 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:05:54 ID:+kmyXJNk
しかし最近人稲ちゃん仕事しまくってるなあ
386 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:10:45 ID:841X2EP/
 まあ時期が時期ですしw

 毎年恒例の事とはいえやっぱり寂しいですねぇ……。
387 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:18:01 ID:+kmyXJNk
かと思うと突然盛り上がるから怖いんだロボスレは
お前ら今までどこにいたんだとw
388 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:28:55 ID:2XNddGjq
まるでかつてのGGGつまりゴキブr……おっと誰か来たようだ
389 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:33:00 ID:841X2EP/
私(喜):
 へひゃひゃ 殺虫スプレーなんてなまぬるいぜ
 こいつをくらいやがれ!

∴凸∴
390 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:36:44 ID:+kmyXJNk
な なんだ?
うう……
391 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:38:39 ID:841X2EP/
私(苦):
 く 苦しい……。
392 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:41:32 ID:+kmyXJNk
おいwww
そういえば今日は節分か。学園ではツクヨミ先生が豆ぶつけられたりしてるんだろうかw
393 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 21:45:02 ID:841X2EP/
 ツクヨミ先生は豆避けそうなイメージがw
394 名前: ◆ecyFwFePkEuF [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 22:26:10 ID:ON3o3Qfd
ロボスレエルドラン・節分編

五年二組の場合、体育館にて
水原先生「今日は節分なので豆を撒きます」
雪人「先生、豆はいいですけどどうして落花生なんですか?」
水原先生「後で食べる事からですよ、落花生なら皮を剥いて食べれば問題ありません」
雪兎「では、豆撒きである以上鬼を決めたいと思います、箱の中にクジを作りました。出席番号順に取ってください」
数分後
隆昭「……やっぱり……」
潤也「なるほど…」
遥「イチニっと…」
水原先生「では決まりましたね、それでは十数えたら、鬼に向かって豆を撒きましょう! 鬼はその間に思いっきり逃げてね」
鈴音「10!」
蘇真「9」
メリッサ「8」
鷹介「7!」
正一「6」
えみ「5…」
玲「4」
ルナ「3」
雪人「2」
一刀「1」
「「「ゼロ!」」」

隆昭「ひぃぃぃ…」
正一「許してくれ!」(ニヤニヤ)
雪人「ゲームだから仕方ないよね」
琉卯菜「ゴメンね、隆明君!」
隆昭「うわわわわ! 僕って不幸だぁぁ!」

潤也「来たか!」
鷹介「悪いな、俺は雑魚(隆昭)を狙うつもりなんて毛頭ない!」
蘇真「フフフ、ワクワクしてくるな!」
一刀「年貢の納め時だ!潤也!」
雪兎「よし、一斉に投げつけるんだ!」
一同「おお!」
潤也「…………あまい!」
カカカカカカカカ!
一刀「げげ、全部打ち返してきやがった!」
鷹介「何であんなことが出来るんだよ!!」
潤也「所詮は小さいだけのつぶて! 4番である俺に打ち返せないわけが無い!」
蘇真「つ、強い……」
潤也「どうした? 来ないならこっちから行くぞ!」
一刀「ノックの要領で打ち返してきた!」
雪兎「仕方がない、一時退却だ!」

鈴音「遥……」
遥「鈴音……」
鈴音「こうなっちゃった以上戦うしかないんだよね……」
遥「うん……」
鈴音「でやぁぁぁ!」
バララララ!
遥「たぁぁぁぁぁ!」
カカカカカカカ!
メリッサ「ねえ、玲。あの二人は何をしてるの?」
玲「……遊んでるんでしょ?」
由人「あはははは…」

えみ「うまいうまい」(ポリポリ)
395 名前: ◆ecyFwFePkEuF [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 22:27:42 ID:ON3o3Qfd
以上です

許せ、タカ坊。
俺の中ではお前はそういう役割なんだ……。
あと遥さんを鬼にしたのはそういうのがなかなか回ってこなさそうだったので…
396 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 22:37:23 ID:841X2EP/
>>395
 投下乙です!
 遥さんとベルの豆のぶつけ合い……眼福、眼福ですなぁ……!!
 タカ坊のキャラは大体あってると思います、個人的にはw
397 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 23:12:17 ID:DpdnsCzl
「アズミ! 今日は”せつぶん”って日なんでしょ? コッコ知ってるよ!」
「タルタも知ってる!」

よく知ってるなお前ら。
俺の時代には既に廃れた、っていうかやってるような余裕がなくなってたけどな…

「海苔巻きっていうたべものをぶつけ合う風習? 昔の人ってよくわからない事をしてたのね」

ヴィーペラ…それは合ってるけどごっちゃになってる。

「私は歳の数だけ豆を無言で一気飲みする風習だって聞いたけどな?」
「…私はそれも絶対嘘だと思う」

うん、ラーナの言うとおりルチェのそれもごっちゃになってるからな。
まあ、俺が詳しく説明してやるよ。
節分っていうのは、”オニ”と呼ばれる怪物が、”悪い子はいねぇが〜!”ってそれぞれの家を巡って脅かしに来るんで、
それを豆をぶつけて撃退するという慣わしだ。
”オニ”は他にもイワシの頭やヨモギ、菖蒲なんかも投げつけると降参して、大きいつづらと小さいつづらをさしだして
どちらを選びますか?と…



※…「Seirenes」は現代からおよそ100〜150年くらい経過した、文明が海に沈んだ未来の時代のお話です
398 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 23:16:00 ID:841X2EP/
>>397
 肝心のあずみんの知識もごっちゃになっているような気がするのは気のせいですよねw
 それにしても微笑ましいやりとりだこと……。
399 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 23:16:13 ID:UZdL1VCd
ゴキブリの流れでふと思いついたプロット
課題やら教授の手伝いやらでヘトヘトになりながら家に帰ったロボット工学部のとある学生。
朝起きると自分の部屋がゴキブリの巣窟となっていることに気付く。
すぐさまシンブン・ソードで無双乱舞する学生。すいすいと逃げるあんちきしょう。
日ごろの不精がたたってすぐに息を切らすピザな学生はふと思う「こいつらなんかロボットの挙動に似てる?」
すぐさま教授を丸め込み家を大捜索、501匹ゴキちゃんを生け捕りにし生物実験開始。
「人間の言う知性なんてただの後付けだったんや!! 反射のルーチンを正確にプログラムすれば知性はそこについてくるんや!!
ゴキブリすげぇ!! ゴキブリからマ○チたん作れるんや!!」
「そこはセ○オたん作るところだろクソボケがぁぁぁぁぁ!!」
「独立戦闘支援AIエ○ダたんを差し置いて何言うとんじゃワレェ!!」
「雪○をしらんのか、これだからゆとりは」
男たちの血を血で洗うゴキブリロボット製作が始まった。

参考
ttp://www.kogakuin.ac.jp/ext/news/2009/040901.pdf

ちなみにこの教授は雪風派だそうです
400 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 23:23:51 ID:B5Rz+HoR
せ……せつぶん!
http://imepita.jp/20110203/841120
401 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2011/02/03(木) 23:36:10 ID:DpdnsCzl
”それは一種の、祖先の記憶”


「ああ、落ち着く」

「グランキョ1198665号、何をしている?」

「グランキョ1079642号か、実はよく判らないんだが、こうしていると何故か落ち着くのだ」

「それは私も覚えがある。 冷蔵庫の裏とかタンスのスキマとか、人類の沈んだ都市遺跡に
転がっているものの中には、我々のAIに原因不明の刺激を与えてくれる。
製作者の規定した、上位領域での基礎行動パターンに組み込まれているのかもしれない」

「私もその推論に同意する。 では、それと同様に、都市遺跡でたまに発見されるかの、
用途不明の道具にやはり原因は不明ながら、最大級の危険判断信号を覚えるのも
やはり上位領域での基礎行動パターンに組み込まれているのだろうか。
しかし、そのような命令を、非閲覧領域に配置している合理的な理由がわからない」

「アレか…さほど脅威かつ危険なものとは思えないのだが、不可解だ」

「不可解だ。 ああ、それにしても落ち着く」


※アレ…ゴキブリホイホイ・バルサン
402 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 14:38:59 ID:GvkYZqZc
http://tv2ch.com/jlab-10s/s/10s311896.jpg
……ザク?
403 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 16:12:14 ID:68QtCduU
ロボスレエルドランのアニメを観る夢を見たという自慢。久々に気分の良い夢を見たw
404 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 17:35:51 ID:GqDas88m
>>402間違いなく「グフ」だ。しかもノリスさんのwww
405 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 18:50:26 ID:V4aHkGdn
>>403
詳しく聞こうか

>>404
右はグフで左がメカンダーロボだな
406 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 20:03:47 ID:P0VIoKz7
>>402
小学生時代を思い出させるデザインだな
407 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 20:17:28 ID:8N8S871f
さーて、「Seirenes」終わる事が出来たし、ロリ分も自家補充できたし、
少女機甲録の続きを進めるかな〜
まずは百合分を補充しないとな〜

→百合曲や百合アニメを視聴

うーんやっぱり犬系か妹系なポジティブ娘とツンデレ金髪ツインテな猫系の子の絡みに
パワードスーツでドイツ末期戦かフィンランド冬戦争のノリが楽しいかなあ
占守島もいいんだけど別の所でやった事あるしなあ…

…あれ?なんかいつの間にか全然違う作品のプロット練ってる!?


>>402
あれだよ、ザク→高機動型試作機→?
っていう開発経過の途中なのに先走って「今頃はグフになっているだろう」って予想で報道しちゃったんだよ
本当はヅダか高機動型ザクUに進めるのかもしれなかったのに、判断が早すぎるな
それにしても中国はガンダム→ジム→ザニー→ザクっていう開発を一晩で完成させちゃうから凄いね
408 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 20:20:42 ID:9+DMiBmM
ヅダが量産されなかったのはジオニックの陰謀
409 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 20:59:46 ID:066dhtkB
 容量不足で画像が見れないでござる! 見れないでござる!
410 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 22:49:58 ID:ReFyG2dn
>>冬戦争
もちろんパワードスーツはソ連側だろうね。
それをコラー川の向こうから間接狙って狙撃しまくるのだろう…誰得?
411 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:02:28 ID:IqfNKbKn
冬戦争といえばムーミン谷のゴルゴ13ですよね! シモヘイヘーイ!!
412 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:13:04 ID:066dhtkB
 シモヘイヘについて初めて知った時は何かのネタかと思ったのは秘密だ!
413 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:20:28 ID:9+DMiBmM
ルーデルルーデル
414 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:29:52 ID:nyg+05Io
驚くことはない、ただの異能生存体だ。
415 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:30:43 ID:8N8S871f
>>410>>411
そうか…少女たちの乗るパワードスーツがシモヘイヘに関節撃ち抜かれて
やむなく脱出した所を撃たれる展開がお望みか…
416 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:36:59 ID:IqfNKbKn
何という誰得。
417 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:39:39 ID:066dhtkB
 「お前の萎えは誰かの萌え」という言葉があってですn

 私の趣味じゃないですけどね!
418 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:45:44 ID:8N8S871f
いや、まあソ連軍の配給の列に並んでパンとスープ貰って陣地に帰って来るフィンランド兵少女
ってのもかなり萌えなんだけどね


…フィンランド軍に少数配備(他国からの支援供与)された少数のパワードスーツと
その操縦者である少女たちがソ連軍の圧倒的物量パワードスーツ部隊に立ち向かう!
そして、少女たちの傍らには精密狙撃でダイレクトサポートアタックするシモヘイヘ兄貴の姿が!



…男が混じったら百合じゃなくなってるだろ!

  ( ⌒ )
   l | /
  ∧_∧
⊂(#・д・)
 /   ノ∪
 しー-J |l|
         人ペシッ!!
       __
       \  \
          ̄ ̄

419 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:49:29 ID:IqfNKbKn
ヘイヘは人間じゃなくて妖精だから大丈夫だよ! 魔法少女物のマスコット的存在だからちゃんと百合になるよ!
420 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:57:20 ID:P0VIoKz7
マジカルスナイプ☆ヘイヘたん!


何か、イマイチ萌えない……
421 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/04(金) 23:59:41 ID:kQBpw1oS
唐突過ぎるがメルたんぺろぺろしたい
不幸っ娘堪らん
422 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 00:07:07 ID:m5QaAP/I
ペロリズムがきたか
423 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 00:07:38 ID:plFQHppC
>>419
ワーム・タイプB亜種
個体名 シモヘイヘ
身長 約152cm
特徴 体色が真っ白でなんかモサモサしている(寒冷地仕様進化?)
武装 狙撃に特化した超射程・高精密のガス圧噴射式自己鍛造フレシェット弾(モシン・ナガンM28と言い張る)
    通常型ガス圧噴射式自己鍛造フレシェット弾(KP31サブマシンガン、と発射孔の横に書いてある)

経歴 フィンランドのとある地方で発見され、ケワタガモを狂ったように狙撃していた所を捕獲…もとい、スカウト

趣味 キノコ(のような植物)栽培

最近、戦友たちが彼について不審がっていること
 「なんか敵にやられたわけでも無いのに、いなくなってる奴が増えてきてる気がするんだが…」


弱点部位 頭(火)・触手(切断)・胴体(打撃)
剥ぎ取り2回
報酬 ハリボテ 企業ロゴ 
部位破壊報酬 白い死神のギリースーツ

攻略 遠く離れていると確実に狙撃され、接近しても蜂の巣にされる 正直無理 特に片手剣は無理ゲー
424 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 00:46:19 ID:x4HKrbKW
中隊長「とんでもなく強い、突然変異と思われる白いオルトロス二型と一対一で交戦するも、撃破は敵わず。
今後、奴を「シモ・ヘイヘ」又は「なのはさん」と呼称しようと思う。……もう二度と戦いたくねえ」
転移した異世界にて、日記の一部から抜粋。
425 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 00:57:16 ID:7OefD9S6
 ワームはハリボテだったり美少女だったり忙しいですねw
426 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 01:30:31 ID:x4HKrbKW
美少女だったりで、某理想郷のBETA擬人化、幼女化作品を思い出した。
内容はカオス。ひたすらひどい、果てしなくひどい、どこまでもひどい。だがそれがいい(キリッ)
427 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 09:43:33 ID:7OefD9S6
 シラカワ博士なにカッコイイポーズしてるんすか。
428 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 09:45:33 ID:7OefD9S6
 そうだよ! どうせ私は誤爆ばっかだよばーかばーか!
429 名前: ◆gD1i1Jw3kk [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 16:28:01 ID:x4HKrbKW
やっと半分出来たよ……。
という訳で、投下します。
430 名前: ワームと戦うようです 最終話B前半 [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 16:28:53 ID:x4HKrbKW
粗筋

突然異世界に転移してしまった俺達重歩兵中隊は、十万を越える「オルトロス(とその場で名付けた生物)」と交戦する事になった。
弾薬も電力も底を尽きもう駄目だと思ったその時、九百人もの重歩兵が新たに都合良く転移してきてくれた。
しかしそれでもオルトロスの圧倒的な数の前では歯が立たず、全滅寸前まで追い詰められた。
そんな時にこれまた都合良く全員が再び転移した。恐らく元の世界に戻ったのだろう、俺以外は。
さて、逝くか。
と、決死の覚悟でたった独り、オルトロスとの最後の戦いへ赴こうとした、正にその時!
飛来してきた戦略爆撃機の大編隊が爆弾を雨霰と投下してきたのであった。
正しく天祐。「天からの贈り物」が無ければ、俺は間違いなくオルトロスの物量に押し潰されて死んでいただろう。
爆撃投下から数時間後。俺は生き残ったオルトロスと戦い続けていた。





両側面から同時に飛び掛ってきたオルトロス一型二匹を150cm振動熱斬刀の二刀流で斬り裂いた勢いのまま遠距離のオルトロス二型へ刀を投擲。
150cm振動熱斬刀に体を貫かれたオルトロス二型二匹は刀身から体内へ直接放たれる振動波と超高熱で確実な死を与えられる。
戦いながら回収しておいた60cm振動熱斬刀の全てをオルトロス二型へ投げ放ち、両腕に装備された伸縮可変鋼線射出機から迫り来るオルトロス一型二匹へ伸縮可変鋼線を打ち込み全力で牽引、生き残ったオルトロス二型が放つ針弾からの「生きた盾」とする。
「剣山」になったオルトロス一型二匹を遮蔽物として活用しつつ離れた距離で地面に切っ先を突き立てている150cm振動熱斬刀二本の柄に伸縮可変鋼線を絡めて手元まで運び寄せ、オルトロス二型二匹へ全力で投げる。
針弾を発射し終えた直後の隙を狙った一撃はほぼ同時、正確無比に急所を貫き、刀身に残った全電力から生み出された振動熱がオルトロス二型二匹の細胞を破壊し、水分を蒸発させ、莫大な熱量で焼き尽くす。
重装甲強化服は燃料を一滴も必要としない。高効率化による超低消費電力と、光、熱、空気中の成分、水分を電力に変換する複合自然発電によって半永久的に動かせる。
だが戦闘になれば消費電力が発電量を上回るのは当たり前に発生する事であり、電力が底を尽けば動かせない事はないが戦闘力は半分以下、10%〜20%台にまで激減し、まともに戦えなくなる。今着用している重装甲強化服もそろそろ限界が近付いてきた。
残った電力の九割を両腕に移動させて、右手で左手を掴んで肘から先を無理矢理引き千切りながら上半身を右へ捻る。
全高3mの巨人、重歩兵が全力で放つ必殺の一撃。その名は。
「ロケットパァァァァァーーーーーンチ」
左側へ回される上半身。背中から体の手前へ180度、オーバースローで放られた、拳が握り締められた左手は、強力な振動熱でオルトロス二型の体表を溶かしながら内部を抉り、体内へ埋没した。外側からは身体に大きな穴が開いているようにしか見えない。
今度は残った左腕で右手を左の脇に挟み、右手の肘から先を引き千切る。
地面へ落ちる右手を左足で蹴り上げて落下位置と時間を調整し、左足を軸に全身を右へ回す。
蹴りはパンチの三倍の威力がある。その破壊力を最大限発揮出来る絶好の位置へ重力に従い落ちてきた右腕に渾身の右足蹴りを叩き込む。
「ダイナマイトキィィィィィーーーーーック」
体長3mの羆を物言わぬ肉の塊と化す必殺の蹴撃を受けた右手は火薬で撃ち出されたかの如き勢いで弾き飛ばされ、絶大な運動エネルギーの全てをオルトロス二型に叩き付けた。それに加えて振動熱を受け、オルトロス二型は絶命した。
431 名前: ワームと戦うようです 最終話B前半 [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 16:29:52 ID:x4HKrbKW
オルトロス二型が発射する針弾を回避しながらローラーダッシュで戦場を駆け抜ける。
フェイントを仕掛け、急加減速を行い、時には身体を大きく動かし紙一重で針弾を避け続けたが、遂に捉えられた。
重装甲強化服が数多の針弾に貫かれ、地に倒れ伏す。だが。
「オープンゲット!」
その前に「既に」ボトムズのキリコのように重装甲強化服をあっさり脱ぎ捨て脱出、近くの別の重装甲強化服へ全速で駆け寄り中へ入る。
傍らに落ちていた300cm超振動極熱刀を拾い両手で構えて移動しながら、全周囲から進撃してくるオルトロス一型数匹との位置を調整。
オルトロス二型が針弾で攻撃出来ないよう、あるいはオルトロス一型を針弾からの「盾」にしながらわざと包囲「される」。
絶体絶命、相手からは絶好の好機。四方八方から飛び掛ってきたオルトロス一型は一匹残らず尽く、重く、厚く、巨大な刃で斬断された。

回転斬り。

独楽のように回りながら振り回された巨大な刀で命を絶たれたオルトロス一型の死骸を遮蔽物として針弾を防ぎ、そのまま回転を続けて得た運動エネルギーでオルトロス二型へ300cm超振動極熱刀を投擲、斬殺。
近くの既に死んでいるオルトロス三型に突き刺さった別の300cm超振動極熱刀を伸縮可変鋼線で手元まで引き寄せながら、ローラーダッシュでオルトロス二型に突撃する。
オルトロス一型は全滅、二型は残り三匹の上に針弾を使い果たした「弾薬切れ」。それでも二型の3mの巨体は脅威であるが、こちらには武器がある。
叩きつけようとしてきた触手諸共胴体を300cm超振動極熱刀の斬撃でブッタ斬り、返す刀でもう一匹を斬り捨て、接近しようとしてきた離れた距離の最後の一匹へ刀を投げて貫く。
その場で停止して一息吐く。この数時間、一瞬も休めなかった。だが、もうすぐ終わる。
「最後のお客か」
時速50kmで突進してくる4mもの巨大生物、オルトロス三型。
胴体の先端に突き出された鋭く、太く、大きな角はあらゆる全てを刺し貫かんとしているように思えた。
頭部側面の迎撃針弾発射機、両腕に装備された伸縮可変鋼線射出機、大腿部に装備された60cm振動熱斬刀の鞘を重装甲強化服から切り離す。
足底の機動靴以外何も装備していない「素」の状態。近くの地面に転がっている振動熱斬刀を手に取ろうともしない。
最後の相手に相応しい殺し方を思い付いた。奴は「それ」でブチ殺す。
地形に合わせて自由自在に形状を変化させる機動靴の自在車輪。全速、時速約150kmのローラーダッシュで真っ直ぐ進む。オルトロス三型へ真正面から。
23世紀の科学力で造られた高性能の装甲とはいえ、戦闘車両と比較すれば紙同然の軽装甲。4m、数十トンの巨体相手に相対速度約200kmでぶつかれば重装甲強化服どころか軽装甲強化服まで容易く角に貫かれるだろう。傍から見れば自殺行為でしかない。だが。
「そうよ、ジョジョ。それがベストッ!」
恐れも迷いも無く愚直に進んでいく。そして。
「とおッ」
飛んだ。
432 名前: ワームと戦うようです 最終話B前半 [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 16:30:59 ID:x4HKrbKW
両足を上に、頭を下に、オルトロス三型に背中を向けて高さ4mの跳躍。
オルトロス三型は全速で突進しながらこちらに合わせて角を上へ向ける。そのままならば確実に角で貫かれるだろう。だが、それでいい。「そう」でなくてはならない。何故なら。

−−−−−ガシッと、確(しっか)りと−−−−−

何故なら、角をこちらに向けてくれないと「両手で掴めない」のだから。
角の先端を両手で確りと掴みながらその勢いのまま体を回転、全体重を乗せた両の踵を角の根元に叩き込み砕き折る。
オルトロス三型の背中に乗り、折った角を落とさないよう左手で全力で掴み、「既に」後ろへ振り被っていた「赤熱した」右手を背に叩きつけた。
「ゴォォォォォッド、フィンガァァァァァーーーーーッ」
掌から放射される振動波と超高熱がオルトロス三型の硬い皮膚表面を火に炙られた飴のように溶かし、破壊されて液状化した細胞がマグマの如く泡を吹きながら大量の水蒸気を放出する。
止めを刺せる攻撃ではない。この巨大生物を仕留める振動熱の放射に必要な電力がもう残っていないのだ。だが、「それでいい」。
止めを刺すのは。
「そぉい!」
止めの一撃は、オルトロス三型自身の角なのだから。
右手を背から引き抜くと同時に折れた角を両手で掴み直し、液状化した細胞の沼に、その直下の急所に、全力で突き刺す。
半分まで貫いた所で現役時代の鴨川会長並の「鉄拳」を角に叩き込む。角は体内の急所をブチ抜き、先端が地面にまで達した。
オルトロス三型の背中から格好良く無駄に高く跳躍。華麗に着地と同時にオルトロス三型は横に倒れ、動かなくなった。
残存電力0%。重装甲強化服の電力が底を突く。
複合自然発電によりわずかに回復した電力で、ゆっくりと周囲を見渡す。
遥か彼方、地平線まで延々とオルトロスの死骸で埋め尽くされている。全部で何匹いたのか数えたくもない。
「……疲れた……」
重装甲強化服を脱いで外に出て、全身に纏った軽装甲強化服の頭部を外す。
今着用している軽装甲強化服は他の奴が使っていたのと交換したばかりだからほぼ無傷だが、これまでに使っていた数着の軽装甲強化服がワームの攻撃で使い物にならなくなった。その代償は体に確りと刻まれている。
全身傷だらけ。細かな傷が無数にあり、骨が見えている箇所も幾つかある。
右目が潰れ、左の耳が千切れている。それだけでなく、右腕の肩から先が無くなっている。右足は足首から先が、左足の膝から先が無い。
重傷を受けた場合を想定し、軽装甲強化服は重装甲強化服と同様思考制御で動かせるようになっている。四肢が欠損していても動作に問題は無い。
「もうゴールしてもいいよね」
深い溜息を吐いた後、自然と口からそんな言葉が零れ出した。
そのぐらい疲れた。
それにしても治療用バックパックが残っていて本当に良かった。あれさえあれば全身の傷を完璧に治療出来る。
色々と考える事、やらなければならない事が山積みしているが、取り敢えず全部明日にしよう。
俺は再び重装甲強化服を着用して、治療用バックパックが置いてある塹壕の中へゆっくりとローラーダッシュで進んでいった。
433 名前: ◆gD1i1Jw3kk [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 16:33:23 ID:x4HKrbKW
以上。
去年、今年中に投下とか言っておきながらここまで時間が掛かって大変申し訳ありませんでした。
後もう少し、今月中には完結出来る……筈ですのでもう少しお付き合い下さい。
それでは。
434 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 19:06:50 ID:plFQHppC
>>433
投下乙!
頑張った自分へのご褒美として、好きなワーム(オルトロス)をぺろぺろしていい
435 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 19:56:57 ID:ISsU57sW
投下乙で〜す
オルトロス多すぎwww
436 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 20:53:53 ID:eruWb4Ih
皆様投下乙です! あぁ、作業と読みのどちらを優先すればw


あと、師匠ー! シッショー!
いらっしゃいましたら何でも投下スレ避難所の>>677をばご確認下されー!

437 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 22:42:04 ID:7OefD9S6
 朝から今さっきまで寝ていた私を笑いたいなら笑いたまえ……。

>>433
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!

>>436
 ヒャア! 報告ありがとうございますと言わざるを得ない!
438 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:06:51 ID:cWVQjcfi
あの描いちゃの人verの白う詐欺さん可愛いよなー
あんなイラスト描いて貰って羨ましい
439 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:36:53 ID:jwSMMSNa
さあ、予告通りHB最終話中編投下します。

支援はギリギリいりませんが、止まったらすいません。
440 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:37:18 ID:JYNmJt1l
リクが思いっきり泣き続けていたその時、両軍に対して攻撃を仕掛けて殺戮を繰り返していた機体に重力場の衝撃が届いていた。
『強力な重力場が接近、衝撃に注意を』
左手に装着されていたシールドで防御態勢をとるその機体は、周囲の機体がひしゃげていく中でただ1機生き残っている。
「これは間違いないな」
『粒子照合、間違いありません。Typeαおよびβです』
周囲のマイアートを収納、そのまま衝撃の中央へと飛び立つ。
「見つけたぞ……白い魔弾(ホワイトブレット)……お前を殺す事が2人への手向けになる」
その機体のパイロットの虚ろな目に光が戻る。


『マスターマスター、お楽しみ中の所申し訳ないんですが敵機接近です』
時間も場所も忘れて宇宙の中心で愛を囁いていたリクとミキに、本当に申し訳なさそうにイザナミが言う。
「はぁ……もう少し空気を読んで欲しいよな、敵も」
[私は誰かに見られる前に気がつけたからよかったわ……]
心の底からそう思っているリクと、夢中になって周りが見えていなかったミキはそれぞれコックピットに戻る。
『そんなミキさんに朗報です。さっきのシーンの一部を記録してあります。スタークにて後ほど放送しますよ』
[消してぇぇ!]
リクはその会話に笑い、そして気を引き締める。
「ミキ、ここからじゃ通信が届かない。スタークに連絡が取れる距離まで飛んでくれ」
[わかった、気をつけてね]
Typeαは最高速度で接近する機影に近づく。
Typeβは逆に最高速度でスタークに向かう。


「これどうすんだよ!直せねぇぞ!?」
ジョージは長く整備士をやってきて初めての苦難、握りつぶされた戦艦の操縦桿修理を行っている。
「まさかブリッジでこんだけ苦労する事になるとは思ってなかったぞ………」
基礎部分から操縦桿の亡骸を取り外し、配線を確認していく。
「ラウル!換えのパーツは出来たか?」
[一応試作品をいくつか……今運んでもらってるっす]
「はい操縦桿お待ちぃ!」
ジョージはすぐにそれを受け取ると配線を繋げていき、基礎部分に取り付けようとする。
「あれ……入らねぇ……サイズが……」
[まじっすか……もうちょい細かい寸法分かります?]
「肝心の部分がボロボロだ。潰れてる」
スタークの設計者もまさか操縦桿のみがピンポイントで潰れるとは思っていなかったに違いない。
まったく手掛かりの無い状況から作る事はかなり難しい。
「重力場感知!この方向と規模……多分ミキちゃんが間にあったんだと思う!」
「ふう……これでひとまず安心ですね……リキさん、2機の回収をお願いできますか?」
[了解っと……あれ、向こうも戻ってきてるっぽいぜ?]
リキが捕えたのはブースターの光、Typeβの機影がだんだんと見えてくる。
[こちらミキ・レンストル、リクの説得に成功しました。現在は重力場に耐えきった敵機の反応を捉えたため彼は迎撃にでました]
「了解しました。ありがとうございます、ミキさん」
リクの無事に全員が安心した中、リリだけが聞く。
「それはつまり、お前がリクの支えになれたってことだよな?」
その質問でクルーの全員がミキに注目する。
[………うん]
その答えにどよめきが走り、そして気まずい雰囲気が流れる。
気まずさの中心たるリリはその答えに俯いて、すぐに笑いだした。
「あっはっはっは!そりゃよかった!」
事情を知らないクルーが戸惑い、事情を覗き見して制裁をくらった3人はますます気まずくなる。
「多分きついぜ?あいつのパートナーは」
[知ってるよ。それでも大事だから……]
「知ってるさ。立場が逆ならアタシもそう答えてる」
そう言ってリリは頷き、それを見たミキも頷き、そしてTypeβはリクの元に戻って行く。
「いいんですか?」
「これがケジメってやつだしな。大丈夫」
リリはそう言って既に不毛な作業になっている操縦桿修理の様子を見に行くと言って出て行った。
441 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:38:10 ID:JYNmJt1l
「……リキ君、君も援護に向かって下さい。少しでも助けを彼らに」
[わかってるさ。いってくる]
そのまま通信は切れて守護狂神もリクとミキを追った。


リクは既に敵機の姿を確認している。
『あと20秒で接触します』
おぼろげにしか見えていない機体の姿は宇宙用にしても少し大きいバックパックを背負った青い機体だった。
右手にブレード、左手にシールドと一体化したレーザーを装備している。
「あの機体、嫌な予感がするんだが……ッ!」
次の瞬間、ほんの少しの感覚に従って機体を捻るように大きく動く。
装甲の上を弾丸が掠って行く。
「攻撃?どこから……またッ!?」
立体的にこちらの機体に見えない敵からの攻撃が飛ぶ。
反射でマズルフラッシュを感じるたびに回避運動を取り続ける。
ブーストの光すら見えない敵でもリクは見切る。
そうしながら徐々に敵の姿を掴んでいく。
「これは……浮遊砲台か?」
普段ならこの程度の攻撃はフィールドで防いで本体であると思われる敵機に攻撃する。
しかしこの攻撃もまた、重力場フィールドが効かない。
そうでなければ最初の一撃が装甲をかすめる筈がない。
「なるほど、新たに開発された武装か!」
仕組みさえ分かってしまえば対応は簡単だ。
当たらない様にして砲台を破壊してしまえばいい。
だが砲台の大きさはHB基準では小さく、攻撃をかわしながら進むグレネードを撃ち落とせと言っている様なものだ。
それでも、手がない訳ではない。
「本体さえ墜とせば!」
遠くに見える青い機体にクラビティキャノンを放つ。
敵機は身じろぎ一つせず、その姿は重力の坩堝に覆われた。
しかしその中から無傷の敵機の姿を確認した。
「こいつにもやっぱり効いて無い……そういう事か……」
至近距離で仕掛けるために一気に接近、その過程で右肩のグラビティキャノンに弾丸が直撃した。
機体が強化されてから久しぶりの衝撃にリクは歯を食いしばり、そして敵機に体当たりを仕掛ける。
敵機も近接専用のブレードを右手に構えてこちらに振り下ろす。
ブレードに纏わりつく鈍い輝きを確認した瞬間、リクは機体を急停止させて右肩のグラビティキャノンをパージする。
大量の重力場粒子をチャージされたグラビティキャノンは一撃で切り裂かれて爆発、リクはその爆煙を引き裂いて再び体当たりを行う。
シールドにブレードが当たり、火花を散らす。
恐らく重力場粒子がまき散らされていなければここで左手はシールドごと切り落とされている。
目の前の機体は予想通りの姿をしている。
青いグラビレイト。
その機体の肩には見覚えのあるモチーフ。
「やはりあなたか!」
[殺す……殺す……殺す……]
たった1人、リクが勝利を収める事が出来なかった相手。
徐々に粒子が薄れてきてシールドに刃が通り始めている。
青いグラビレイト―――恐らくTypeγと呼ばれているであろう機体を蹴りつけて距離を稼ぐ。
その直後、母機に対する誤射の危険が無くなった子機達が射撃を再開する。
「三機目は予想していたが……ここであなたが出てくるのは予想外だ」
[お前を殺さなければ……二人が報われない……]
彼から伝わってくる物はただ1つ、憎悪。
それが心の表面に浮かびあがり、そして内側は空虚な悲しみに彩られている。
彼の人格を、彼の人生を壊すだけ事をリクはしてきたのだ。
その罪が目の前に立ちはだかる。
「誰の事を言っているのか理解しかねるが……そこまで言うのなら俺が殺したんだろうな。でも、俺はもう死ぬわけにはいかない。それが俺に
求められた唯一で全ての事だからな!」
[お前が死ななければ……殺さなければ……]
振り回されるブレードをかわし、レーザーをかわし、機関銃をかわす。
がむしゃらに振り回される攻撃の1つ1つは、全ての攻撃と合わさってリクを追いつめる。
442 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:39:14 ID:JYNmJt1l
「くっそ、腐ってもエースって訳か!」
『それに特化型AIの補助もありますね。さすが自立型特化式AIといった所でしょうか』
「どういう意味だ?がッ!?」
攻撃が少しづつ命中してTypeαはだんだんと満身創痍になっていく。
『聴こえているんでしょう、スサノオ。挨拶もなしですか、あなたらしくもない』
『イザナミ、か……旧式が何の用だ』
『その言い草は無いでしょう?立ち位置的にはあなた達の母なんですから』
『指向性も付けられていない試験型がぬかすな』
通信から聞こえてきたのは男性の声。
これがAIスサノオの声なのだろう。
『彼が自立型特化式AI戦闘型、スサノオです。開発順で言えば5番目、HBでの戦闘補助のためにそれ専用の成長の指向性を持たせたAIです。特化
式AIには3番目のアマテラス、4番目のツクヨミがいますが2人とも別の能力を持っています』
「厄介そうだな、クソ!」
リクは毒づきながらも機体を旋回させる。
後ろを弾丸が通り過ぎていくのを感じながら敵機の特徴を整理する。
武装はバラバラ、近接戦にブレード、中距離にレーザー、全距離に砲台。
どこに居ても攻撃は迫ってくるうえ、こちらの動きを確実に狭めている。
さらにAI、イザナミよりも戦闘に特化していると言うのは多少厄介だ。
そして粒子、全ての原因はここにある。
推測でしかないが、この粒子の特性は重力を消し去る。
それどころか0にするだけではなくマイナスにする。
重力を相殺されてこちらの武装は意味をなさず、装甲の重力をマイナスにされて防御力を極端に下げている。
いわば反重力場粒子といった所か。
「だが……1つだけなら差を埋められる」
『さすがマスター、その秘策でなんとかがんばって下さいよ。機体損傷率18%超えました』
「いや、がんばるのはお前だ」
『………がんばれマスター!』
「逃避すんな。一旦システムダウンさせて戦闘用OSの書き換え、俺の戦闘データ記録してあるだろ?」
イザナミの補助を切断、その間でOSを書き換えてもらう。
もちろんこちらの戦闘能力は下がるが、そこは自分の腕を信じるしかない。
「本当はこんな急にやるつもりはなかったんだけどな……仕方ないか」
たった1人、それでも死ぬつもりはない。


一向に進まない修理作業にリリは呟く。
「なぁ、やっぱり直らねぇの?」
「無理っす。この戦闘中は無理っす。1週間あればなんとかなると思うっすけど」
ラウルはぐったりとしながら答える。
いまだに戦闘は終了していない。
生き残った機体の数は知らないが、リク達が戻ってこないと言う事はかなり切迫した状況なのだろうか?
「やっぱ援護いけたら楽だよな……」
「その選択肢をあんたがブチ壊したんじゃないっすか!?」
「いや、ここからでも出来る事あるんじゃないか?」
ラウルは思いっきり素人の意見に溜息をつく。
「通信が届かない位置で戦闘してるリクに、出来る事なんてないない」
「狙撃とかは?」
「とどくかッ!」
リリは少しでも出来る事を探そうとムキになる。
「滅茶苦茶強化すれば届くかもしれないだろ!」
「それこそミョルニル級のレーザーが必要だって!そこまでの発電装置もレーザー砲もこの艦には無い!」
「じゃあ重力場粒子とかの武装ならどうよ?あれならいけないか?」
「一応、理論値ではいけるけど問題が3つ」
リリは首をかしげるがラウルは何を当たり前な事をと溜息をつく。
「1つ目、粒子炉がない。2つ目、そこまでの高密度の粒子に耐えられる機体がない。3つ目、そもそも見えない!」
1つ目と2つ目はグラビレイトが戻って来なければ解決せず、そして3つ目は機械の限界がある。
「そっか……無理か……無理か?見えないか?」
そう、人ならば越えられるかもしれないという盲点があるが。
レーダーよりも遠くを見る事が出来る彼女なら、出来るかもしれない。
443 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:39:56 ID:JYNmJt1l
Typeαは次々と傷ついていく。
すでに左のグラビティキャノンのハッチは潰れ、左手のシールドは穴だらけでショットマグナムも使えなくなっている。
右手のシールドは半分切り落とされていて既に防御が難しい。
背中の4基のブースターも1基が破壊されている。
それでもまだイザナミの再起動は行われない。
息も荒く、玉のような汗が浮かび、目は霞む。
今までにない程リクは消耗していた。
必死に操縦桿を動かして機体を小刻みに動かすがどうしてもかわせない攻撃が次々と命中する。
「はぁ…はぁ……くそっ!クソ!」
生き残ったショットマグナムで攻撃を繰り返すが重量を奪われた弾丸に効果は望めない。
出力が低下しているグラビティキャノンも重力を中和されてしまう。
決定打を与えられるプラズマはまだ排気レベルまで精製できていない。
右側から飛んでくる銃弾を左手のシールドの生きている部分で受け流し、下から迫る銃弾は機体をバックさせてかわす。
胸部装甲が軽く削れて姿勢を崩される。
掠っただけでこの効果なのだから、リクは良く持った方だと言える。
「だけど……いくら過程が良くても……生き延びなきゃ駄目なんだよ!」
迫るブレードを無理矢理機体を動かして遠ざける。
可動部分が悲鳴を上げるが気にしてなんていられない。
近づいてきた砲台に蹴りを入れる。
いくらこちらの重量を操れてもサイズの違いで砲台は破壊される。
「あと……3つ!」
半分の砲台を撃破したリクはヘルメットを脱ぎ去って汗を拭う。
情報は全て脳内に表示する。
右足のブースターが射撃を何度も掠めてしまったせいで出力が低下している。
敵機は接近戦を仕掛けるためにレーザーを乱射しながら迫ってくる。
残ったグラビティキャノンをパージして爆破、再び接近状態で均衡を保つ。
両肩の粒子散布用ダクトが露出して重力場粒子の密度を保つだけの粒子を空間に放出可能になった。
右手のシールドでかろうじて保たれた微妙なバランスの中で息をつく。
跳ね上がるTypeγの左足を機体の位置を変える事でかわして再び離れる。
顔の周りに浮かぶ汗で水分を無理矢理補給して次の攻撃に備える。
その時だった。
[リク!大丈夫か!?]
「ミキ……助かった……」
一瞬気が緩んで意識が飛びそうになるが首を振って目の前の敵を見据える。
「厄介なエースが来てる。悪いが手伝ってくれ!」
[分かったけど……何者?]
「青い知将(ブルーリソース)だ!」


リクとミキの間には実は互いに気付いていない事がある。
この場合では、リクは青い知将が金若王(トップガン)と道化死(クレイジーピエロ)の死亡した戦場で爆発に巻き込まれた事を知らない。
そして青い知将がミキの義兄のギルバート・レンストルである事も知らない。
前者は自分が人を殺した感情のせめぎ合いに気を捕らわれて気付かず、後者はミキが言っていない為知らない。
逆にミキはギルバートが爆発に巻き込まれた後、無事救出された事を知らない。
そしてそしてミキが白い魔弾と相討ちになった直後から戦場に復帰するまで死亡したとされてた事を知らない。
また、ギルバートも救出された直後からキセノ・アサギに協力するため同盟から離れていたせいでミキが裏切ったことを知らない。
その為起こった勘違いは、リクに家族を殺されたとギルバートに勘違いさせるだけの意味を持ち、ギルバートをただの厄介なエースだとしかリ
クに思わせないだけの効力を持ち、そしてミキに死んだはずの義兄の生存に戸惑い混乱させる効果を持った。


[義兄、さん?]
「え?」
その声は味方同士の通信ではなく、オープンチャンネルで聴こえている。
ミキの声と同時にTypeγの動きが止まってその頭部のカメラアイがTypeβを捉える。
[ミキ……生きて、いたのか?]
[義兄さんこそ!生きていたんですね!]
その状況が1oも理解できていないリクは完全に思考が停止している。
[あぁ……よかった……生きて……]
444 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:41:00 ID:JYNmJt1l
ミキの声はだんだん泣き声になってくる。
[何故、ミキが、親父の仇と同じ勢力にいる?]
だが青い知将、ギルバートの声は止まらない。
「親父……道化死の事か?」
リクは1人思考の渦にはまって行く。
[義兄さん……私はいきてまず……ぐす……]
ミキは号泣していて周りが見えていない。
[何故だ、なんで……親父の敵を取らない!?]
ギルバートの声が大きくなっていく。
まるで自分が信じていた物が崩れていくのを見たくないとでも言うように。
「そして、青い知将がミキの兄?」
[お前は親父の死を知っていないのか!?]
[うぅ……にいざん、本当によかっだ……]
全員が全員真剣な事態に陥っているにもかかわらず誰1人他人の話を聞いていない。
一番最初にキレたのはもちろんギルバートだった。
[答えろ!ミキ!お前は何でそちら側に居る!]
[ひゅあい!?……あ……]
ミキはその怒声で質問の意図を理解した。
[私は……彼に――]
「待ってくれ、ミキ。俺から説明したい」
自力で思考の泥沼から脱したリクがミキを遮る。
[お前になんて聞いていない!答えろ、ミキ!]
「いや、俺から言わなければならない事です!」
リクは滅多に出さないような大声でギルバートを遮る。
「青い知将、いや、ミキのお兄さん!」
纏わりつくような殺気を受けながらもリクは眼をそらさずに叫ぶ。
「妹さんを俺に下さい!」
しばしの沈黙が戦場に走る。
つまりどういう事かと言うとリクは思考の泥沼で謎の結論に達した。
その結論は時代錯誤的ともいえるリクの知識の中から引っ張り出された「恋人がその家族に会った時の反応」というカテゴリの「結婚の挨拶」
に飛んだ。
理由としてはこの挨拶のあと恋人の父親との殴り合いに発展するという微妙に間違った知識を戦場に当て嵌めてしまったからである。
[り、リク?]
「俺は、完成孤児で、人の死の意味を知らずに生きて、その生もきっと人の半分しか生きられない事が決まっている。でもミキはそんな俺を受
け入れてくれたんです!俺にはもう彼女の支え無しで生きていく事は出来ない!だからお兄さん、妹さんを俺に下さい!」
[……ざけるな]
ギルバートとしてはたまったものではない。
一応の事情の理解はしたが、こんな状況を許容できるほど心は広くない。
[ふざけるな!]
ギルバートの内側には怒りが溢れている。
ミキはこの声を聞いて戦慄すると共に内心ホッとする。
この異常な方に転がってしまった状況もギルバートがとりあえずは戻してくれると思ったからだ。
[お前みたいなどこの馬の骨とも分からない男に!義妹をやれるかぁぁぁ!]
こんな事になるとは予想できる訳がない。
[あ、あの……義兄さん?]
[お前は黙ってろ!]
[は、はぁ……]
妙な方向性に変質した殺気の籠った声がミキを黙らせる。
Typeαとγは同時に動いて戦闘を再開する。
「俺は真剣に妹さんを、ミキを愛しているんです!」
[俺は親父からお前のような輩の処理を遺言同然の形で託されているんだ!ゆ、ず、れ、る、かぁぁぁ!]
「それこそ、こっちだって譲れない!俺にはもう安らげる場所がミキの前しかないんだ!」
[男だろ!甘ったれるんじゃない!]
「俺は男とか人である前に、ミキを愛しているんだぁぁぁ!」
恐らく2人とも今までの人生で一番の叫びをぶつけ合っている。
それがひしひしと理解できる音声が……オープンチャンネルで垂れ流しになっている。
無関係の人間が聞けばシスコンの兄と依存している男が古き良き日本の伝統を再現しているようにしか聞こえない筈だ。
[あの、2人とも?]
445 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:41:56 ID:JYNmJt1l
その瞬間、2機の動きが止まる。
「大丈夫だ、絶対にお兄さんに俺達の仲を認めさせて見せる」
[う、うん、ありがとう……て、そうじゃなくて]
リクはわざわざTypeαに親指を立てさせながら言う。
[駄目だミキ。こんなお前より先に死ぬ男にお前は嫁にはやらない]
[いや、義兄さん?話を――]
ギルバートは既にブレードを構えている。
「意地でも認めて貰います、お兄さん!」
[お前にお兄さんと呼ばれる筋合いはない!]
[ちょっと!?リクも義兄さんも恥ずかしいからやめてぇぇ!]
そんなミキの叫びも聞かずに2機は互いに接近する。
Typeαの胸部を銃弾が穿つ。
その影響でグラビティジェネレーターが異常を示した。
「パージ!」
胸部装甲を機体から離して手で払う。
その隙を残った全ての砲台が狙うが、その瞬間Typeαは胸部装甲を蹴り飛ばして後ろに飛ぶ。
重力の収束を止められなくなったグラビティジェネレーターが小規模なブラックホールを発生させて3基の砲台が全滅する。
そのブラックホールに右足が巻き込まれて消し飛び、その影響でTypeαの動きが一瞬止まる。
[隙ありぃぃぃ!]
自機に向けて真っ直ぐにブレードを突き出すTypeγ。
その攻撃をみてリクはデジャヴュに襲われる。
限りなく停止した時間の中でその光景を思い出す。
1回目はミキとの初戦闘。
レーザーブレードでリフレクションを突き破ったミキの姿勢。
この時リクは粒子による力押しで勝利を収めた。
2回目はTypeβとの初戦闘。
刺突刀を持って突っ込んでくるミキを受け流しながら連携を避けていた。
そしてこれが3回目。
粒子による誤魔化しは効かない。
避ける選択肢を取るにはもう機動力が足りない。
真っ向から挑むしかない。
自分が一番不得手とする真剣勝負だ。
「う、ぉぉぉぉぉ!」
ならば、この一瞬だけでも得意になってやろうじゃないか。
リクは左手を前に突き出す。
左前腕を貫くようにブレードが突き刺さるが致命傷じゃない。
膝を突き上げて相手のマニュピレーターを緩ませる。
奪い取ったブレードを鞘から抜くように左手から抜き放ち、一気に振り下ろす。
重力場粒子を纏った刃がTypeγの左肩を切り落とす。
「まだだ!」
ブレードを放棄して相手に取り付く。
腕の断面から右手を突っ込んで引き抜く。
マニュピレーターがボロボロになるのを気にせず2度3度と続けて、遂に本命を引き抜く。
その手には引きちぎられたケーブルをたなびかせる粒子炉があった。
粒子炉が1つ無くなるだけでグラビレイトの性能は極端に下がる。
勝負ありだ。
後ろに粒子炉を放り投げて機体を向き直らせる。
「どうします、お兄さん?」
[………]
声は聞こえない。
気絶した訳でも死んだ訳でもなく、ただ言葉を発しないだけの沈黙。
[義兄さん]
そこにミキの声が割り込む。
[お願い、彼を認めて。これは私が望んだ事でもあるから]
[………]
流れてくる粒子炉を手に取りながら、ミキは説得を続ける。
[私が望んで、私が行動して、私が掴んだ、そんな結果がこれだから。お願い、認めて]
[……認めなければどうする?]
446 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:42:57 ID:JYNmJt1l
沈黙を破るギルバートにミキの態度は敵対的になる。
[無論、行動で認めさせるだけ]
リクは驚きを隠せない。
家族を失って死を選ぼうとした、そんなミキが自ら家族と敵対する道を選ぼうとしている。
「いいのか、ミキ?」
[当たり前よ。今の私にとってはあなたの方が大事]
その言葉にリクは少し涙ぐみ、ギルバートからは驚愕の気配が伝わってくる。
その時、無差別に放たれた通信を受信した。
[えー、地球の皆さんおよび宇宙に戦争をしに来てる皆さんごきげんよう。宇宙開発同盟で特別技術顧問、そしてジャパン・テクノロジー・コー
ポレーションで取締役をやっているキセノ・アサギと申します]
流れてきたのはキセノの声。
世界各国に同時に流されているらしい通信をリクはいぶかしむ。
キセノは基本的に目立つ事、そして無駄な事を嫌う。
なぜこんな演説を世界中に流すのか、リクは理解できない。
[今日は皆様に、地球滅亡をお知らせするべくこのような演説を行わせていただきます]


キセノは完成した要塞、天駆龍(テンガリュウ)の中から世界に宣言を行っていた。
「これは私個人から世界に対する宣戦布告です。これより宇宙からの攻撃で地球を、生命を奪うのではなく地球を崩壊させるという意味で滅亡
させていただきます」
この為に11年間生きてきた。
全ては彼女の、片葉菜穂の為。
たった1人の女性のために、仇を取るために。
「なお、勘違いされない様に言っておきますがこれはJTCの総意とは一切関係ありません」
コツコツと理論を集め、フォトングラビティを完成させる。
その粒子の能力のデータを取るためにHBで稼働させる。
そしてキセノ自身の動きから目をそらさせるためにそのHBを両軍に散らせる。
「この戦争の意味は全て第三次世界大戦に起因しています。日本が起こしたとあなた方が信じ込んでいるあの戦争、その真実を知っている全て
の罪を償うべき者の、HBという戦争の道具を手に入れるために日本を取り囲んだ奴らの、全てを暴くためです」
何もかもが上手くいかない。
戦争を止められたかもしれない位置に居たのに何も出来ず、菜穂が追いつめられているのを黙って見ている事しかできず、完成孤児の生産を断
る事も出来ず、そして全てを負の感情として世界に矛先を向ける事しかできない。
「日本が戦争を仕掛ける理由なんてどこにもない。世界は理由をでっち上げて民衆に発表して、日本があたかも戦争を望んでいるように見せか
けた。この戦争に巻き込まれた当時一介の学生で、戦時中は日本軍技術部副長でもあった私はあの戦争で大切なものの全てを失った!]
だからこそ、見せつける。
自分が感じた全てを世界に叩きこむために。
「もし恨むのなら私、それでも足りないなら当時の国連、そして戦争を行った全ての国の首脳を恨むといい。2分後にはこの宇宙要塞、天駆龍よ
り攻撃を開始する。一撃で世界の全てが終わる」
そして終わらせる。
理不尽な世界の全てを壊す。
「最後に、この戦いは世界に敵とみなされ、そして殺された彼女、片葉菜穂の為の戦争です。それ以上でも以下でもありません。私にとって彼
女にはそれだけの意味があった」
それこそが生きてきた、復讐と言う理由。
「では皆様、地獄で会いましょう」
演説を終了、それと同時にアマテラスに合図を出して天駆龍の全システムを起動する。
光学迷彩を解除、メインの砲撃の為に製造した巨大粒子炉を稼働させてコンデンサーに粒子をチャージしていく。
『全システム起動完了、異常ありません』
「御苦労、後2分で世界が終るか……」
アマテラスの報告にもキセノの表情は緩まない。
きっと上手くなんていかない。
リク・ゼノラスは、いや陸羽(リクウ)はまだ死んでいない。


3人の視線の先には離れていても確認できる大きさの要塞がある。
巨大な主砲は恐らく地球を壊すためにある。
[そんな……そんな事……]
ミキの声が耳に響く。
リクはそんなミキを気遣う事も出来なかった。
447 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:43:56 ID:JYNmJt1l
キセノの口から出てきた名前、片葉菜穂。
それが自分にとってなじみ深いものだったからだ。
「あの人が、彼女が理由?」
片葉菜穂、日本軍技術部長だった女性。
HBの開発者にして日本の軍備の全てを担当し、日本を支えた人。
そんな戦争の中心人物でありながら誰よりも日常的だった人物。
自分に名前をつけた人。
[世界を破壊?出来るのか?]
「多分、フォトングラビティを使えば出来る筈。それが出来るだけの施設が、多分あの要塞だと……」
動揺の収まらないリクは自分がどうするべきかを決められずにいた。
[ミキ、これから俺がやる事を止めるなよ?]
その時ギルバートが言った言葉、その意味を理解するよりも速くTypeγが加速する。
[義兄さん!?]
「あんた、何を!?クソッ!」
真っ直ぐに要塞に向かうTypeγを呆然と見ているミキ。
リクはミキより早くその行動の意味を理解して後を追う。
「おい!止まれ!そんな機体の状況じゃどうなるか分かってるだろ!?」
リクは叫ぶ。
もし想像と同じ事を彼がしようとしているなら止めなければならない。
「答えろよ!ふざけるな!アンタが死んだらまたミキがきっと泣くんだ!アンタと父親の死はミキに死を選ばせかけたんだよ!死んだりしたら
駄目だ!」
[それは、あいつが弱かったせいだ。今は強くなっている。それなら問題は無いだろ?]
加速に差が付き始める。
重量を0に出来るTypeγの加速力はTypeαを越えている。
「問題無い訳ないだろ!あいつが泣くのを見たくないって言ってんだよッ!だから止まれよ!」
[世界が無ければどちらにしろ終わりだ。大丈夫、お前がいればミキは笑ってられる。先に死ぬ事が不安なら早く子供でもつくるんだな]
「そう言う問題じゃ――」
叫びは届かない。
警告音と同時にコックピットの明かりが消える。
「何で……まさか……」
意識的に機体のバッテリー残量を見る。
既に残量は0に近くなっていた。
グラビティジェネレーターが破壊された事の意味を今更ながらに思い出す。
この機体は、グラビティジェネレーターが無ければ15秒しか起動できない。
「こんな時に……ふざけんな!」
モニターを殴りつけても何も変わらない。
かろうじて生きている望遠機能が要塞主砲の射線に到達するTypeγを捉える。
「やめろ、自分から死にに行くな!」
主砲からはすでに光が溢れている。


目の前に粒子が迫る。
それは重力を操り、そして地球を破壊する粒子だ。
高密度の重力はちっぽけな機体など消し飛ばしてしまうだろう。
「それでも、この機体なら出来る」
切り落とされた左腕の関節から大量の反重力場粒子が吹き出る。
粒子の経路を破壊されている為、この位置から溢れる粒子が一番高密度になっている。
『止まれ、ギルバート・レンストル。この行動はプランを邪魔している』
スサノオの声が聞こえるが無視する。
『止まれと言った筈だ』
「人には、絶対に止まっちゃいけない時がある、今がその時だ」
『……オートパイロット起動』
機体がギルバートの意志を無視して移動しようとする。
ギルバートは懐から取り出した端子を差し込む。
スサノオが三度警告を出そうとするがその声が止まる。
「この知将が、復讐の邪魔を防ぐためにAIをフリーズさせる手段を講じなかったと思っているのか?」
すでにウイルスによって沈黙しているスサノオにそう声を掛けると、ギルバートは機体の位置を修正した。
向かってくる粒子と正面からぶつかり、光を捻じ曲げる闇を中和する。
448 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:44:56 ID:JYNmJt1l
[――いさん――義兄さん!]
追いついてきたらしいミキが通信の範囲に入ってきた。
[義兄さん!なんでそんな所にいるんですか!?]
「こいつを止めなければならない。そうしなきゃお前の未来も無いだろ?」
ギルバートは軋む空間に歯を食いしばりながら耐える。
[こんな事をすれば義兄さんの未来も無くなってしまう!やめてよ!]
「……ミキ、きっとお前は幸せになれる。それだけは保障するよ。白い魔弾によろしく」
通信を遮断して迷いを断ち切る。
「俺の未来は、お前達に託すよ」
その眼には涙が溢れている。
それは死への恐怖ではなく、家族の元から羽ばたいて行く義妹への、一抹の寂しさからだった。
「大丈夫だ、お前たちは幸せにやれる。何があってもお互いに信じ合えば―――」
その瞬間、Typeγの粒子炉が暴走を起こして粒子をまき散らしながら爆発する。
最期の瞬間、ギルバートが脳裏に見たのは2人の男女の姿。
女性は黒く長い髪の見慣れた女性、白いドレスに身を包む姿はとても輝いている。
男性は見た事の無い東洋人、目つきは少し悪いが着なれない礼服に少し表情は硬い。
いつの間にかその周りを歓迎するように人々が囲む。
馬鹿騒ぎをする人々に苦笑しながらも幸福そうな笑みをかわしあう2人は、きっと未来の―――


「やっぱり失敗か」
『まるで知っていて穴を埋めなかったみたいな言い草ですね』
アマテラスが報告した内容、Typeγによる砲撃阻止。
それは予想の範疇だった。
「正確には埋められなかった、といった所だな。人の感情はどうにもできない」
『薬物でどうにかできるでしょう?』
アマテラスは素でそう言う。
恐らくマスターであるキセノに似ているからだろう。
「それじゃあ意味が無い。戦う理由まで消してしまうじゃないか。さて、次の発射まであと何時間だ?」
『各部の冷却、破損部分の点検、粒子炉の再起動、粒子のチャージ、全て含めると15時間ですね』
「速攻で進めろ。奴らは絶対に来るぞ」
そう、この失敗も奴がいたからありえた。
「お前だけに俺は止められる。さて、どう動く?」
陸羽、お前は世界を救うのか?


「これは酷い……」
戻ってきたグラビレイトを見てラウルが開口一番にこう言った。
Typeβは右手を失っているだけだが、Typeαは左手、右足が使いものにならない。
右手と左足、胸部に頭部も機能に不備が出ている。
ここまで完膚なきまでに叩きのめされているグラビレイトを誰も見た事が無い。
[すぐにでも修理しろよ。今、世界はその機体に運命を委ねてる]
そう通信で言うのはオーディルだ。
キセノの演説後、すぐに3勢力が会談を行い現在の宇宙の戦力を確認した。
その結果まともに動けるのはスタークだけ、つまりキセノを止められるかどうかはたった一隻の戦艦に掛かっている。
その為宇宙開発同盟の保有する通信衛星経由で地球と宇宙の通信を行っている。
「分かってるっすよ!チクショー、さっきから働きづめじゃないっすか……」
「そう落ち込むな、整備班全員で作業するんだから楽だぞ?」
ジョージがラウルの背を叩き、そして整備班の全員がグラビレイトの前に並ぶ。
「全員!今からやる作業には一切の妥協も許されねェ!整備屋の根性と魂を懸けて最高の仕上げにするんだ!」
返事は視線で、すぐに整備が開始される。


リクはミキに頭を下げる。
「すまなかった、ミキ」
その言葉には自己嫌悪が詰め込まれている。
いつだって予想できた初歩的なミス、バッテリー切れのせいでギルバートを死なせてしまった事に対する謝罪だった。
「謝る必要はないと思うよ?私は少なくとも、リクを責める気は無いもの」
449 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:45:57 ID:JYNmJt1l
ミキはそう言うがリクが自分を許せていない。
それをミキは理解できている、だからこそミキはリクを許す。
「義兄さんはああするしかなかったの。それはリクがもし間にあっても変わらない。私としてはこうしてリクが自分を責める方が辛いのだけど
?」
「……ミキは、強いな」
リクは自分の弱さを改めて実感する。
だがミキは強い訳ではない。
「そうじゃないよ、私だって辛いもの。それでもリクがいるから強がれるの」
顔を上げたリクの胸にミキは飛びこむ。
それを支えたリクの耳にはミキのすすり泣く声が届く。
リクはそれを聞いて、ぎこちなくミキの頭をなでる。
「ごめん、本当にごめん」
「いいの……しばらくこうしてくれれば」
泣きたい時に誰かによりかかれる。
2人で歩ける事は、とても力強い。
それを求めた弱い者同士は支え合えるから、きっとこの先も強くあれる。
450 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:53:36 ID:7OefD9S6
 
451 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/05(土) 23:55:30 ID:jwSMMSNa
以上で最終話中編です。
キャラ崩壊に関する苦情は受け付けません。

今回の戦闘時の会話はキャラの設定を決めた当初から予定していた会話です。
書いているうちに予想以上にリクが硬いキャラになっていったのでどうしようか悩んだ末、まさかの変更無し。
展開に関しては露骨過ぎて分かりやすいだろうなと思いながらの投下でした。

ここから最終話後編に続き、エピローグとラジオもあります。
今月中に投下しますので引き続きお楽しみいただけたら幸いです。
452 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 00:02:26 ID:LvanqcVN
>>451
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!



http://feb.2chan.net/dat/16/src/1296707381932.gif

 か、かっこいい……!?
453 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 08:26:28 ID:LT3SALh/

落ちるかと思ったら斜めに外れてそっからまた落としてと、完全にしてやられましたよ
相変わらず台詞回しが素敵ング
454 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 10:59:54 ID:LvanqcVN
   /~ ̄ ̄ヽ
  | |〃リリハソノ 改めまして、
  ノ|| ゚д゚ リ| 皆さん投下乙です。
  ( リ っ¶¶ノ
  (ニ二二二ニ)
   )========(
  |  ‖ |
  ()  () |
(( 丶  ‖ / ))
   ∧======∧
((  レ|\_/|| ))
   |/ | |/
     |
     |
     |
    r−-、
    /▲▲ヽ
   | ● |
   | ▲ |
   |   |
   |   |
    L___|


>>433
 隊長、それオープンゲットとはちょっと違うような(ry
 なんやかんやで生き延びちゃいましたね、隊長。運がいいのか悪いのか……。
 ひとりでこれからどうするんでしょう……。

>>451
 グラビレイトTypeγ……まさか三機目があったとは。そしてツクヨミに激しく反応してしまったうえにあの顔がマッハで浮かんできましたがもう何も怖くない、怖くはない。
 ってTypeγのパイロット、ギルさんだったんですか。てかあなた生きてたんですか。なにこのしゅらばこわ……義兄さぁぁぁぁぁぁん!?
 なんという展開の早さ……何が起こるかわからなくて怖いですね……。
 さてさて、次回最終決戦という事ですが、果たしてどんな敵がリクたちを待ち受けているのでしょうか……。

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
455 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/06(日) 11:50:51 ID:EQx/0Kbq
皆投下乙!後でゆっくり読ませてもらうぜメーン!

>>454
お前は何を投下しようとしてるんだwwwww
456 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 11:53:00 ID:LvanqcVN
   /~ ̄ ̄ヽ
  | |〃リリハソノ さあ……。
  ノ|| ゚д゚ リ| 
  ( リ っ¶¶ノ
  (ニ二二二ニ)
   )========(
  |  ‖ |
  ()  () |
(( 丶  ‖ / ))
   ∧======∧
((  レ|\_/|| ))
   |/ | |/
     |
     |
     |
    r−-、
    /▲▲ヽ
   | ● |
   | ▲ |
   |   |
   |   |
    L___|
457 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/06(日) 11:56:55 ID:EQx/0Kbq
とりあえずこっち見んなw
458 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 13:16:22 ID:LvanqcVN
 ようやくフラジールktkr! 自立はできなさそうですがw

http://ravenwood.jp/uploader_03/src03/XA-2155.jpg
459 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/06(日) 13:57:16 ID:EQx/0Kbq
むしろ隣のKIKUが気になって仕方ない件w
460 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/06(日) 14:28:47 ID:EQx/0Kbq
しかしここ数日はマジで人いないな……一体何が起こってるんだ
461 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 14:46:22 ID:m/swEpnA
感想ありがとうございます。
一気にレス返します。
>>156
Typeβは完璧に宇宙に対応してません。
Typeαはリフレクションを使用出来ないだけですが、アサルトの装備の小回りのきかなさが苦戦の理由です。
実を言うと2機はTypeγで止めるために意図的に宇宙で活躍出来ないようキセノが仕組んでました。

>>453
ひねくれた性格がこんな落ちを錬成しました。
きっと俺は社会不適合者ですw

セリフはあれです、14歳で発散しきれなかった成分が爆発したんですww

>>454
AIのツクヨミの人格設定は15歳ほどの女の子です。
ツクヨミ先生とは全く一致しませんよー(棒
実はツクヨミは会話してこない事は黙っていよう。

自分でも何が起こるか分かりません。
唯一自信を持って言えるのは、前までのリクは決して帰ってきません。
デフォの設定が上書きされました。
462 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 14:57:19 ID:LvanqcVN
>人格設定は15歳ほどの女の子
>実はツクヨミは会話してこない
赤ロリコン「MOTTAINAI! MOTTAINAI!」
463 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/06(日) 19:02:09 ID:dGACbtG2
>>451
投下乙です! 時間が出来次第読ませて頂きます!


作業が進まんなぁ……ネタの整理に手一杯で続きがががが
464 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:15:22 ID:3OK66+LH
では魔機那戦記#3をマイペース投下(PSP)でします
465 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:17:08 ID:DNLGa6me
支援射撃準備よし、送れ!
466 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:17:35 ID:3OK66+LH
魔機那戦記#3
「お前らもこうなりたいか?」
 赤髪を揺らしながらギルバートは強盗共に聞いた。
 強盗の一人が仲間の死に発憤したのか怒り狂って喚き散らす。
「黙れぇぇ!テメェが逝っちまえ!」
 と手にしたマシンガンをギルバート目がけ撃ちまくる。
 しかし脳内リンクキーを自分の体にリンクさせていたギルバートにはその人間離れした動体視力で弾の一つ一つが、
ゆっくりと見えた。
 そして強盗のマシンガンの弾が無くなった頃には全ての弾を避けていた。
 次の瞬間にはギルバートの拳が強盗の頬にめり込み強盗は飛ばされ、ガラスを突き破り破片と共に外に落ちた。
 残りの強盗は大人しく銃を置き逃げ帰って行った。
「ったく、殺すことは無いだろ。お前も同じだ。」
 とアルバートが諌める。確かに殺しては強盗と同じだ。
 痛い所を突かれたギルバートは笑ってごまかした。

 二人は共に外へ出るとジープのエンジンを掛ける。
 その瞬間食料品店の屋根に砲弾が着弾し、音と共に黒い煙が立つ。
「なんだ!?」
砲弾の飛んできた方向からはーーーーざっと十機の魔機那の群が居た。
467 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:21:24 ID:3OK66+LH
「魔機那の群!?しかもこんなに居るなんて!」
 アルバートが状況を把握しながら言う。
「クッ・・・MBTには一応連絡を入れた。後五分ほどで来るハズだ。」
 魔機那相手に生身の人間が五分粘れと言うことは、例えればとあるアニメのエク○ア達が三国家群と戦った時の様な難易度である。
しかもス○ーネの来るタイミングもどうか分からないのである。
「でも、やるしかねぇな。」
 アルバートの両目に再び白い瞳が現れる。
「今ここでこの物語を終わらせても作者が困るもんな。」
 とギルバートが続ける。
 なにを言ってるんだという表情を浮かべるアルバート。しかし魔機那の駆動音が近づくにつれて表情は引き締まる。
「行くぞ!」
 のギルバートの声と共に強盗の置いて行ったアサルトライフルやマシンガンを二人で乱射する。
 しかしその黒い装甲には傷一つ付かない。
「くっ・・・ならば!」
 とアルバートは銃にリンクした。そう、銃のスプリングを限界以上に引き絞る事で威力を上げることができるのである。
 隣のギルバートもそれに習いリンクを銃へと変える。
 そして身を隠しているジープから一瞬だけ体を乗りだし、そして同時に引き金を引いた。
468 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:21:39 ID:DNLGa6me
 
469 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:30:36 ID:3OK66+LH
 その一撃で銃は崩壊したが、暴発はせずに真っ直ぐに魔機那へと向かっていた。
 放った一撃は魔機那二機を撃破することに成功した。
 しかし所詮は二機。少しも数の減った様には感じられない。二人の額に汗が浮き出る。
 更にギルバートが流れ弾の一つに当たり、足を負傷してしまったのだ。
「ク・・・避け損ねたっ・・・」
 今だ撃ち続ける魔機那達にいつの間にか彼らは包囲されいた。
「まだかよっ!」
 と足から流血の止まらないギルバートが叫ぶ。
「後少しだっ・・・粘れよッ!」
 その時である。
 魔機那の一機が爆炎に姿を変える。その一機を皮切りに次々と火球へと変貌する魔機那達。
 遠くから一機の魔機那が銀白色のボディを反射させ、こちらへとやって来る。
「あれは・・・!」
ギルバートは接近する機体を睨み付ける。
「A-1小隊・・・『白銀のジハード』・・・!」
 背中に巨大な砲門を二対備えた狼がこちらを見据えていた。
470 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:31:00 ID:DNLGa6me
 
471 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:46:04 ID:3OK66+LH
「大丈夫だったか?」
 ロングの長めの髪を一纏めにしているこの男はジハード・エクス。
A-1小隊隊長を勤める。乗機はアニマル型“キャノンウルフ”。狙ったターゲットは逃さない、「白銀のジハード」の異名を取るエースである。
「テメェが来なくても大丈夫だったのによォ!」
 とギルバートが突っかかる。ギルバートは勝手にいつもジハードをライバル視しており、
そんなジハードに助けて貰い、腹が立っていたのだ。
 その時予期せぬ方向から声がする。
「まぁまぁマキ坊、命あっての物種って言うんだぜ?」
「あ。ユークリッド。居たのか。」
 彼ーーーユークリッド・フラステスはギルバートにドロップキックをした。
 ユークリッドはジハードと同じA-1小隊に所属している。乗機はヒトガタ型“トール”。
 唯一ジハードが認めるパートナーで、主に接近戦を勤めるがいつもジハードが前に居る為忘れられる。
 世間ではA-1小隊はジハード一人でしているらしい などという噂が後を絶たない。
 彼自体は弱くなく、接近戦では無敵の攻撃を見せる。

「じゃーなー!」
 とユークリッドに手を降るアルバート。
 しかしギルバートはずっと下を向いたままであった。
472 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 00:47:39 ID:3OK66+LH
投下終了〜 支援ありがとうございます
473 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:18:10 ID:xxVltBUV
投下乙です。
さて久しぶりに投下をば。
474 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:19:52 ID:xxVltBUV


 『Robochemist!』


 第十話「縁」


 ビームが飛び交う戦場で。
 傘を広げたような要塞を背景に、二つの軍が壮絶な殺し合いを演じていた。
 片方は血をまぶしたような赤色迷彩に身を包んだ流線形が目立つ人型機動兵器。得物は、プラズマを螺旋状に錬り上げつつ射出する小銃と、フィールドにエネルギーを固定化する光剣。
 片方はあえて目立つことを前提にした白色塗装に身を包んだ刺々しい人型機動兵器。得物は、大口径連射銃と、火薬の炸裂で装甲を穿つ近接格闘杭銃。
 イデオロギー、兵器のコンセプト、そのいずれも違う両軍の争いの大元にあるのは、太古の昔より変わらぬ、利権、思想、宗教、そして終わりなき憎悪の連鎖。
 宇宙戦艦同士がミサイルを撃ち合い、自由電子レーザーの迎撃が宙空に青い線を描き出す。爆炎は真空に飲み込まれ破片を吐きだし、推進機構を失ったロボット兵器が明後日の方向に消えていく。
 二機の機動兵器があった。
 白と赤の鉄人。
 パッ、パッと光の花が宙域に乱れ咲くさなかを、デブリの雨あられを押しのけて機動する二機。接近しては斬り合い、銃弾とプラズマビームの応酬を行う。とばっちりを食らったミサイル艇がビームに腹を食い破られ電流を流しながらあても無く飛んで行った。
 瞬くバーニア炎が荒ぶ次秒後、白い巨体が突進するや杭銃を構え攻撃を敢行する。
 対するは真紅の機体。剣の一撃の効果範囲を避けようとして華麗に食らう。弾かれて空中でくるくる回転する赤色。装甲に大穴が穿たれ内部を傷つける。
 バーニアが数度瞬き、赤い機体は体勢を整えプラズマライフルを乱射して迎え撃たんとする。
 真紅機視点、右、弱上、左に最大バーニア。
 赤いプラズマの閃光はしかし巧みな白い動きに翻弄されて掠りもしない。
 追撃を仕掛けるべく距離を寄せた白い機体は、肩で突っ込み追い打ちし、杭銃とは反対側の腕に保持していた機関砲を連射する。爆発。
 もはや空中を舞う人形と化した赤い機体に、白亜は猛禽が如く両手を広げて味方の支援砲撃を要請した。
 光。
 数十発の電磁加速砲弾が真紅の機体を吹き飛ばし永遠に沈黙させた。
 戦いは哀しい。
 骸と化した赤い機体の横を、白い機体が通過すると新たな敵を求めて戦場を駆け抜けていった。

475 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:20:47 ID:xxVltBUV

 『1P WIN!』

 「アルル強すぎ!」
 「このゲーム、どんな人と戦っても負ける気しないんで。」

 そう、それはゲームだった。
 第二地球時代の今だって宇宙戦艦でドンパチをやり艦載人型兵器がしのぎを削ることは、やらない。もしもやるとすれば、ゲームでは済まないだろう。戦争だ。
 今流行りの……ではないものの、一定の層に高い評価を受けているゲームで、アルメリアとシュレーは遊んでいたのだった。
 ロボットが活躍するゲームは、どうしても一般ウケするファンタジー系等と比べて、マニアックな印象がある。シュレーも、一緒にいる委員長のいずれも未経験者だった。
 ここはアルメリアの寮室。三人組は与えられた課題をみんなで集まってこなす『ついで』にお茶を飲みつつまったりと時間を過ごしていたのだった。
 本日四度目の敗北に、さすがのシュレーも勝てっこないとコントローラーをほっぽり出してぐでっと床に転がると、お菓子の袋に手を突っ込んでとろうとして面倒になったのか袋を口に宛がい傾けてむしゃむしゃ。
 ゲームが不得意な委員長は、クロを膝に安定させるよう抱いて毛並みを楽しんでいた。

 「かわいい」

 クロが喉をごろごろ言わせる。シュレーがごろりと転がって委員長に両手を突き出した。
 ところが委員長は頬を緩ませクロのお腹をモフって、シュレーに首を振る。

 「あーん私にも触らせてよ猫ちゃん〜」
 「シュレーは乱暴だからダメです」
 「やさしくするからぁん」
 「怖いってクロも言ってますから。ねー?」

 委員長が目を細め満足げなクロを、喉を擽るよう撫でる。
 どうやら触らせてくれなそうだと、シュレーはだらしなく床にごろんごろんするのであった。

476 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:23:12 ID:xxVltBUV

 「お茶にしましょうか」
 「待ってました!」
 「まっ……てなかったですよ本当です」

 ゲームも飽きてきたアルメリアが、機器の電源を切ってコントローラーをしまいながらそう提案すると、女子二人の目がぴくりと反応した。クロは反応しなかった。当然である、彼は猫なのだから。
 勢いよく宣言するシュレーと同じく、委員長も待ってましたと声をあげかけたものの踏みとどまる。
 すると、歯車のかみ合わせが回復した腕時計のような機敏さでシュレーが起立してゴミを片付けたり、机の上を整え始める。ほどなくして準備は整った。ないものは、お茶だ。
 すっとアルメリアの方を窺うシュレー。
 目が『お茶はまだなの』と訴えてくる。

 「あ、では私がお台所をお借りして――」
 「その必要はない」

 アルメリアが口を開く前に委員長が口を開き、委員長が立ち上がる数瞬早く、扉が開いてお茶一式をお盆に乗せたクーが現れた。流石である。
 出かける時だろうが一日家の中の時だろうが、彼女の髪型は揺るぎない。
 クーは、すたすたと部屋の中央に歩いてくると、小さい机の上に一式を乗せて、表情を変えることなくまたすたすた部屋を去って行った。

 「ク……いや、ごゆっくり」

 一瞬、クーがクロを呼び掛けたが、諦めてあげかけた手を降ろして扉を閉じてしまった。
 自分の半身が他の人と仲良くしているのをみて、複雑な気持ちを抱いたかは本人のみぞ知る。知ってか知らずがクロは委員長の腿の上で喉を鳴らし目を弓のように心地よくしならせうつらうつらするのみだ。

 「クー姉ありがとうございます」
 「あんがとさーん……です」
 「流石ですわ、クーさん……」
 「………」
 「………」
 「皆さん、どうしたんです?」

 約一名、言葉の尻に『お姉さま』とつけてもなんら不思議ではない人物がいたのはこの際気にしないでおこう。両手を合わせ、拝むような姿勢になったことも、気にしないでおこう。
 クーがもってきたのは紅茶と茶菓子のセット。
 三人はひとまず体勢を整えて頂くことにした。


 ◆ ◆ ◆ ◆


477 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:23:58 ID:ZZlXFZRC

478 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:25:35 ID:xxVltBUV


 「なんだお前ら、いい娘が部屋でごろごろするなんて……せっかく来てやったのに」

 聞き覚えのある声がした。アルメリアはうっすら目を開いた。
 お茶会後、一行は部屋で漫画やらゲームやら雑誌やらに耽って、気がついた時には三人固まってうつらうつら櫓を漕いでいた。
 委員長は雑誌を胸に抱え、シュレーが委員長の脚を枕に、シュレーの傍で床に張り付く様に横たわるアルメリア、三人のすぐ傍に身体を丸めすやすや眠るのがクロである。
 部屋に入るなり、ここがだらしなさがふんぞり返る空間だと認識したその人物は、あきれ顔になった。女子たるもの断じて年頃の男子がするような雑魚寝はやってはならないと考えているからだ。
 しかし、生憎なことに見られて困る異性がこの場にいるでもなく、アルメリアの寮室には女性しかいない訳である。
 例えばブランなどがいればアルメリアはいきり立ち腕を組み胸を張りこれでもかと威嚇するだろうが、同性の友人らとグダっている状態では威嚇もなにもない。
 クーに許可をもらいアルメリアの寮室に入ってきたのは、紫髪が良く似合う女性。
 近頃仕事の進みがよくて休める時間をやっととれるようになった彼女は、土産品を携えて本日訪れていた。三人が一緒にいるところへ行く為にクーにあらかじめ場所を聞いていたのだった。
 彼女の名前をセンジュ=キサラギ。教授である。

 「おいこら、おーきーろー!」

 センジュが、とりあえず手近なアルメリアの傍にしゃがみ肩を揺らす。
 眼鏡かけたまま床に転がると、大抵ひんまがった有様で発見することになって泣く泣く眼鏡屋に走ることになるが、幸いなことに眼鏡を外し机の上に放っていた。
 容赦なく揺さぶると、耳元に口を寄せて起こそうとする。

 「えーい面倒だ……おきろっ、ほらおっきっろぅ!」
 「ン〜〜………いやぁ」
 「嫌じゃないんだよ起きるんだよ」
 「………」

 首を振り、甘えた声で抵抗し、両手で顔を覆い光から逃れて眠り続けんとする彼女を、センジュは容赦なく揺さぶって言葉をかけていく。
 が、突然手を止めると視線を彷徨わせ、床にぺたんと座りこんだ。頬をぽりぽりと掻いてバツの悪そうな顔になる。

 「まぁ……べつにちょっと寄っただけだから起きなくてもいいのだが……寝る子は育つと言うしな」

 センジュは、腕を組み胡坐をかくと、机に残されたお菓子をつまみしばし悩んだ。
 事前に連絡してあったならとにかく、いきなり押しかけて気持ちよさそうに寝ている相手を起こして外に連れ出すのは、いい大人がやることではなかろう。プールにでも泳ぎに行かないかと気持ちはやらせてきたのだが寝ていてはしかたあるまい。
 かと言って何もせずに帰宅するのも癪だ。
 センジュは、眉に皺を寄せ三人の寝姿を観察した。
 気持ちよさそうに寝ている、脚を枕にされている委員長を除いて。彼女はシュレーの寝息がくすぐったいらしく表情を蠢かせている。いまにも起きてしまいそうであるが、目の端をピクピクいわせるだけで起きない。
 クーと話をしようかと逡巡すること10秒。
 立ち上がろうとしてまた座り、腕を組む。考える。街で気晴らしをする手もあるが、生憎そういうのは趣味ではなく。これから自室で寂しく過ごすのも、なにか時間がもったいない。
 さんざん考えた(数分だが)センジュは、ふと気がつくとゲームのコントローラーを握ってゲームに没頭していた。
 実は彼女、ゲームというものをやった経験がほぼ無く、電源を入れてゲーム開始までさんざん手間取ったりしたのだった。
 三人組がプレイしていたロボットアクションゲームをカチカチ楽しむ。
 機体は重装甲近接重視の突撃型。
 両腕に近接用ブレードを装備、背面に大型バーニアを背負ったガチガチの格闘機体仕立て。説明を読みつつコントローラー操作で荒削りながらも瞬時に接近即破壊の一撃離脱戦法で敵を平らげていく。
 ところが敵AIも馬鹿ではないのがゲームの常。接近戦をさせまいと一斉射撃を仕掛けてきたのだ、それも追尾式ミサイルの豪雨。宇宙空間をフルに活かした三次元機動をとるセンジュだが、不慣れな為に装甲が剥がれ撃墜されてしまった。
 哀れセンジュ機はもの悲しい音楽を背景に宇宙で彷徨い続けることになってしまった。
 任務失敗。

479 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:27:16 ID:xxVltBUV

 「ままならんなぁ……初めてだからこんなものなのか」

 頭をボリボリ掻き、ゲームの電源を落とす。
 全く同時にアルメリアがうっすら目を開き、肢体を引き寄せながら大欠伸をかました。動きにあてられシュレーも目を覚ます。シュレーが頭を動かしたことで委員長の瞳も開き外界を捉える。
 アルメリアは、眼鏡がどこにあるのか思い出そうとして、視界に見覚えの無い膝があるのに気がついた。
 丸くて小さい膝が、脚の動きに合わせて動いている。骨格からして自分より小さいと理解できた。シュレーと委員長そしてクーの体格より細い。何者だろう。
 頭を傾げ、水平に戻す。両手を使って身体を起こせば、紫髪の人物がゲームのコントローラーを片付けている場面が広がっていた。
 寝ぼけた頭が結論を先延ばしにした。
 先制攻撃ならぬ先制声かけしたのはセンジュだった。アルメリアら三人が覚醒したのを認めると、驚くべき手早さでテレビ画面から離れ床に陣取る。

 「お邪魔してるよ」
 「あ、センジュ教授!?」

 センジュが自室にいて、自らが床に寝っ転がっただらしない格好とやっと認識すればあとは早かった。
 素っ頓狂な声をあげてすぐさま起立、思わず正座、頭を下げるが、一方のセンジュは放置されていたお菓子をひょいと摘まむだけの簡素な反応であった。
 内心ではゲームを楽しんでいたことが発覚しないかとひやひやものだったりするのだが。

 「来てみたはいいがお前ら三人揃いもそろってグースカなもんでのんびりさせてもらってたよ」
 「ご、ごめんなさい」
 「別に怒ってないが。にしてもうまいなこのお菓子」
 「どうぞどうぞ。もうお茶しちゃったんで。……ねぇちょっと、起きて!」

 センジュはうんうん頷きつつ、茶菓子をボリボリ食べる。個人的にはしょっぱいお菓子のほうが好みだが、甘いものも嫌いでは無かった。
 目上の人間が来ているのに、寝たままはマズイ。
 アルメリアは、二人のそばに膝立ちで寄るや肩や背を揺さぶり耳元で声を張り上げた。
 委員長の寝顔は眉に皺が寄っていてお世辞にも快眠ではなく、シュレーは委員長の腿枕という極楽世界を手に入れているせいなのか気持ちよさげだ。
 仲いいなぁとセンジュは思った。お菓子がうまい。クッキー最後の一枚をほうばり咀嚼する。

 「………もう………せっかく寝てたのに、何事ですか……」
 「………ふとももやわらかー」

 二人が目を擦りながら身体を起こす。センジュがいることには気が付いていない模様。
 シュレーが、枕の代用品として頭を置いていた委員長の太腿を揉む。委員長の背筋が震えあがる。擽ったさと寒気とあと一つ何かが脚から首筋までどろり流れる。膝と膝がくっついた。赤面し、シュレーの顔に雑誌を押し付けん。

 「っ、どこをさわっ」
 「あぶっ……けちぃことを言わないでよぅ減るモンでもなしー」
 
 学生時代を思い出したセンジュ、微かに笑みを浮かべ、最後の茶菓子を口に放り込む。

 「仲がいいな」
 「教授!?」
 「キョージュ!」

 シュレーと委員長が飛び起きた。

 「暇だから何か話でもしないか」

 そしてセンジュが話題を提供した。


 ◆ ◆ ◆ ◆

480 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:27:41 ID:ZZlXFZRC

481 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:28:37 ID:xxVltBUV

 女性陣勢ぞろい。
 二回目のお茶会はセンジュとクーをゲストにお迎えする雑談会。紅茶を二回も飲むのは芸が無いということで、コーヒー。
 器を見れば、人柄も見えてくると言うもの。
 アルメリアと委員長はミルクと砂糖を普通量。シュレーが両方とも大量投下。クーはほぼミルク。センジュはどちらも微量にしかいれない。クロは、言うまでも無くホットミルクをちゃぷちゃぷ。
 一同は、低めの机に集まりお茶をしていた。

 「恋愛はいいものだぞ、やるのとやらないのとでは人生の濃さが違う」

 センジュがコーヒーを一口飲む。
 舌の上で静かに飲み込まれるのを待つコーヒーは、苦かった。中和用の唾液と混ざる。飲み込む。白い喉が上下した。
 彼女の口ぶりはどこか哀愁漂い、溌剌とした童子風貌と相反する気配すらあった。
 外と中の差が塵ほどもないシニョンが口を膨らませる。

 「うー……わたしも含めて恋愛経験ないっぽい場所でそれ言うとかキョージュってばきっちく」
 「失礼な! 私は恋愛経験ありますよ!」

 甘過ぎるのを限界を超えていると思われるコーヒーをゴックンと美味しそうに飲んだシュレーが、苦い表情で首を振った。
 すると、何故か委員長が頬を膨らませ心外だと怒り始めた。

 「委員長が!? うそー……」
 「委員長に恋愛経験!?」
 「……………」
 「ほぅ」

 ありえない、何かの間違いではないかと言わんばかりの視線が四つ分注がれる。委員長は自分が何か間違ったことを口走ったかしらんと動揺隠せず、コーヒーを飲もうとしてカップの淵に前歯をぶつける失態を犯してしまった。
 コーヒーをこぼすのではと一同がひやりとした。
 奇跡的にこぼすことはなかったが、熱いコーヒーを一気に飲み込んでしまい涙目のまま、皆を見渡した。

 「………なんですかその目は」
 「構わん話せ」
 「ぇ? そのですね、私が幼少の頃の話ですが、近所のお兄さんと」

 空気が一瞬にして萎んでいく。
 誰もが一度は経験する通過儀礼的恋愛。近所のお兄さんに淡い恋心を抱いたり、同じくらいの年の子に好きだといってみたりした経験。
 委員長の言う恋愛がこれに該当するとしたら、例えばキスをしたり甘い会話をしたりといったことは期待できないと言ってもよい。
 センジュが期待半分諦め半分で問うた。

 「それは何歳の時なんだ」
 「5……」
 「わかったもういい。それは私も経験したことがあるからな」
 「私も、近所のお兄ちゃんに好き好き言ってました」
 「わたしは近所の工場で働いてたおじさんに好きーって言ってたなぁ。すっごい油臭いけどかっこよかった」
 「…………」

482 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/02/07(月) 01:28:58 ID:XyT6RxO3
 
 
483 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:30:30 ID:ZZlXFZRC

484 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:30:44 ID:xxVltBUV

 アルメリアとシュレーが続いて経験を語る中、一人だけ口を閉ざした人物がいた。
 クーだった。彼女は初恋以前にそう言った環境下では育たなかったこともあった。アイリーンに育てられてからも恋愛を体験してこなかった。自発的に恋をしようとも思わなかった。お誘いはあったといえばあった。だが、気がつかなかった。
 もっとも、恋愛に乏しいどころか興味も一部の感覚的理解もないのに恋愛歴に負い目を感じるわけもないのである。
 一通り話すことも途切れて、静寂が波打った。
 コーヒーを飲みほしたセンジュが人差し指をあげて振る。

 「そうだ、忘れるところだった。今夏季休業だった。お前らにいい話があるんだが、聞くだけ聞いてみるか?」
 「キョージュがお金くれるとか?」
 「あげないよ。私はケチじゃないが金をホイホイあげる人間じゃないんだ。それは置いといて、ソラの造船場にちょっと用事があってな、そのついでに見学許可も貰い付けた。ゼミの連中を誘ってもよかったが皆青春で忙しそうだったから」

 なお造船場とは主に二つあり、一つは海での使用を前提にした方。そしてもう一つが宇宙での使用を前提にした方である。
 ソラという単語を頭につければ、当たり前が如く宇宙船を造る造船場であることを理解するか。
 ソラの造船所と聞くや否やいつにもまして気合いの入ったシュレーがヒートアップし始める。これには彼女の背景があるが知らない一同はなぜ盛り上がるのかいまいち理解が及ばなく、ぽかんとする。

 「キョージュ! まるで私達が青春してないっぽ言い方だよ!」
 「してるのか?」
 「………運動なら!」
 「まぁいい。いくのか、いかないのか」
 「で、で、その造船場の名前は?」
 「ブラフマー造船場……」
 「えっそれ本当? っしゃあ!」

 ずいずいと身を乗り出すシュレーと、多少押されるセンジュ。
 なぜ喜ぶのか分からない一同の声を代弁するかが如く、アルメリアが眼鏡の淵を押さえながら問わん。

 「造船場が好きなんですか?」
 「ううん、違うの。パパが働いてるのがブラフマー造船場なんだー」

 すると今度は話が父母の方にもっていかれるわけである。
 会話に加わろうに加われないクーはクロの毛繕いを始めた。悲しさや疎外感で苦しむ素振りはまるでない。また、心象でも感じていない。
 委員長がコーヒーカップに目を落としながら言う。

 「私の家は喫茶店ですね。ほとんど母が一人できりもりしてました」
 「委員長、まさか店名はロストだったりしませんよね」

 アルメリアの脳裏に浮かんだのは一軒の喫茶店だった。地球由来の品を並べた店で、緑色の髪をした不思議な雰囲気を纏った女店員が働いているのが妙に印象に残っていた。
 すると、委員長は不意をつかれた顔をした。
 そう、実は委員長はそこの家の娘だったのである。驚天動地とまではいかないまでも意外な事実に目を見張る二人。ひょっとすると小さい頃に会っていた可能性もあるのだから世の中わからない。
 会うだけの仲どころか幼馴染になった可能性すらあった。
 アルメリアは、委員長の容姿をじっと観察しつつ、机に這わせた指を尺取り虫のように動かした。

485 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:31:37 ID:xxVltBUV

 「……そ、それですね」
 「お母さんとお父さんが何度か行ってて、知り合いのダイバーの人も何度か行ってたり」
 「意外と世間って狭いんだね」
 「できれば贔屓にしていただけると、母が喜びます」
 「おーけー。そのうち場所教えてね」
 「そっかー委員長ってご近所さんって距離に住んでたんですね」
 「お店で会ってたら、お友達になったかもしれない……巡り合わせって面白……あっ、あ、そうでした思い出しました!!」

 和気あいあいと話している三人のうち、クーの顔をちらっと見遣った委員長がもぞ痒い表情をして、両手をぱんと合わせるや膝の上に置いた。
 お気に入りの葉っぱ髪飾りが機嫌よく揺れた。

 「なに」
 「そういえば………街の公園で遊んでるときにクーさんによく似たひとを見かけたことが!」
 「クロ連れてた?」
 「はい!」
 「わたし」
 「わぁ………」

 ぽつりと、アルメリアが言わん。
 
 「縁って、不思議」

 そんなんでなにか大きい出来事があるでもなく、お茶会は終わった。




      【終】
486 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:33:31 ID:xxVltBUV
あの喫茶店の店員の娘が委員長だったんだよ!!!!!
な、なんだ(ry

伏線回収じゃないけど実は縁があったとかそんな回でした。
委員長の短編とか書いてみたいなぁ
487 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 01:33:44 ID:ZZlXFZRC
乙ンツ
取り合えずゲームの描写力パネエw
出てきた機体に元ネタとかあるのかなw
488 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 02:03:35 ID:TcTqPsVF
シュレーがGJ過ぎるw

宇宙船とかwktkが止まらんのだがw
489 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/07(月) 06:40:33 ID:c+6sqK9o
皆投下乙!
それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
490 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 07:07:19 ID:Si6Z7p4/
  /||ミ
 /::||__
/::::||  |
|:::::|| ̄ ̄|
|:::::|| ガチャッ
|:::::||  |
|:::::||~ ̄ ̄ヽ
|:::::||〃リリハソノ 皆さん投下乙です。
|:::::|| ゚д゚ リ| 
|:::::||o oリ
\::::||―u|
 \::||
  \||彡


>>472
 まさかアサルトライフルとマシンガンでマキナを撃破できるようになるとは……リンクキー、やはり凄い性能ですね。
 そしてユークリッドさんはエアーズ候補者ですねわかりm(ドロップキック

>>486
ΩΩΩ<(ry
 まさかロストが委員長さん家だったとは……!
 それにしても、相変わらずクーかわいいよクー。あとセンジュさんガチガチの格闘機とはなかなかどうして戦士ですね、ゲームじゃ戦死してしまいましたがw
 さて、次はシュレーのおとんとおかん登場の予感……一体どんな人なんでしょうw

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
491 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/07(月) 09:48:09 ID:c+6sqK9o
改めて、皆投下乙!

>>433
隊長マジ不死身wしかしアテもないのにどうするんだこれから……あと、次回で終わりそうな気がしないのは気のせいかw

>>451
やべぇ展開がめぐるましすぎてどうリアクションしていいのかわかんねぇ……とりあえず義兄さん生きてたのか……すぐ死んじゃったけど
しかしHBも次で終わりか……寂しくなrなんか最近こればっか書き込んでるような気がするw
リクとキセノの戦いはどのような形で決着が着くのか、楽しみに待たせてもらうぜメーン!

>>472
新たなエアーズ候補が増えるのか、これは胸あt(ドロップキック
空気属性はジハードが持ってた方が戦闘に便利な気g(ドロップキック
とりあえずヒトガタ型には突っ込むべきか!?突っ込むべきなのか!?

>>486
意外なところに繋がりがw
相変わらずいいグダグダ感。とりあえずいいんちょは俺の愛人
次はシュレーの両親登場か……いったいどんなキャラなのか想像つかんw
492 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/07(月) 13:54:29 ID:c+6sqK9o
てすてす
493 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/07(月) 13:58:57 ID:c+6sqK9o
お、ルーター復活した
494 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 16:03:58 ID:3OK66+LH
突っ込んでくれwwwミスです。正確には ヒト型 です。
495 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 16:26:55 ID:3OK66+LH
ユークリッドの一日
 朝、ユークリッドはMBT第二支部の寮で目を覚ました。
 いつもの様に洗面台に行き顔を洗う。
「・・・寝癖が酷いな・・・」
 彼の金髪がグシャグシャになっていた。いつもなら整える彼だが、ある思いつきをした。
(そうだ!髪を直さなかったらみんなから気づいて貰えるかも!・・・)
 彼は髪を直さずそのまま食堂へと向かった。

 すでに食堂には沢山の人が居た。
「眠たい・・・」
「我慢しろ・・・俺も眠い・・・」
 マキ坊とアルバートが二人揃ってテーブルに撃沈している。
「よう!お二人さん!」
 とユークリッドはチャンスとばかりに二人の頭をテーブルに擦り付ける。
バキッ! ガスッ!
「何しやがるこの野郎!」
「テメェこそ何しやがる!」
 二人はそれぞれ相手が擦り付けたと勘違いし、喧嘩を始めたのだ。
「ちょっ、ヤメろって!」
ドスッ! バギッ!
 ユークリッドは二人のパンチを喰らい飛んだ。
(もう・・・ヤダ・・・)
496 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/07(月) 16:32:01 ID:3OK66+LH
ユークリッドの一日です。
まあ、ユークリッドを優しく見守って下されwww
497 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 00:25:03 ID:VbJRzS98
test
498 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 00:59:07 ID:+OISTbOl

>>433
乙です
なんとか耐えた彼ですがさすがに二回目の幸運はないんだろうなぁ……死に往く兵士の悲しさよ

>>451
投下乙です
アンチミノフスキー粒子というか、アンチGN粒子というか、機体の特性を殺してくる系の厄介なこと!
まさか途中で痴話喧k(ryになるとは思いもよらずw
地球破壊を食い止める主人公……リク 機体の修理を急げー! どうなってもしらんぞー!
硬質さんの文はいちいちセリフまわしが臭くて困るw(いい意味で

>>472
投下乙です。
ジ、ジハード!? 聖戦とはまた珍しい名前を…
魔機那案外脆いんですね、スプリング強化で撃ち抜けるって
それにしてもギルバートが役に立って(ry

>>496
おお ユークリッド  くうきキャラ に なるなんて なさけない
499 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 01:07:43 ID:+OISTbOl

>>487
感想ありがとうございます
戦闘シーン書いてて、「ずっと戦い詰めのもアリだな」とか思ったのは秘密
機体の元ネタは白はホワグリ赤はナインボールと、あとガンダムですね。武装関係ないですけど。

>>488
次回はシュレー回になるかと思います
あとセンジュの研究に関しても描写があるはずです

>>490
感想ありがとうございますw
委員長の家が〜のくだりは、彼女に関するデータが無さ過ぎるから(ry
>クーかわいいよ
フラグ立て難易度最凶です

>ゲームじゃ戦死
センジュさんあのゲームお初だからしかたないね

次話、シュレー回!(予定)

>>491
感想ありがとーですぞ
委員長は押しに弱いのでガッといくとウハハです。
ウブなので押し切って下さい。
シュレーのおとんは出る可能性大です。おかんはわかりません。
500 名前: パロ [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 01:47:44 ID:+OISTbOl

第一話 終戦

 やおよろずの手を逃れたリヒトを待っていたのは、また地獄だった。
 作品の後に住みついた希望と欲望。
 夕鶴クライシスが生み出した混沌の板達。
 趣味と趣向、性癖と混沌とを創作意欲のミキサーにかけてブチまけた、
 ここは2ちゃんねる掲示板の創作発表板。

次回「ブラウニング・バビロン」
来週もリヒトと地獄に付き合ってもらう。


第2話 ブラウニング・バビロン

 創るものと創られる者、それをネタに創る者。
 修羅にならぬ者は飲み込まれてゆく創作の街。
 あらゆる変態が武装するブラウニング・バビロンの街。
 ここは夕鶴クライシスが産み出した創作発表板のロボスレ。
 リヒトの躰に染み付いた奇人の臭いに惹かれて、
 アブナイ奴らが集まってくる。

次回「出会い」
リヒトが見るパンティーはかぼちゃ。


第3話 出会い

 かつて、あの平らな胸に目を奪われた戦士たち。
 自我を守る誇りを希望のロボットに託した、ここは戦場。
 無数の三つ編みたちの、
 ギラつく粛清の気に晒されてコロッセロに引き出されるブラウニング・バビロンの街の変紳士。
 自重無きロリコン達が、ただあの子の髪を賭けて激突する。

 次回「ロリータコンプレックス」
 回る望遠鏡に、ハルカの辛辣な視線が突き刺さる。
501 名前: パロ [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 01:48:48 ID:+OISTbOl

第4話 ロリータコンプレックス

 最も危険な罠、それは法律。
 たくまずして仕掛けられた街角の闇に眠る警察。
 それは突然として出動し、平人装った変態を打矢物。
 ブラウニング・バビロンは巨大な罠の街。
 そこかしこで、髪を咥えた紳士達が目を覚ます。

 次回「罠」
 リヒトも、巨大な不発弾。
 自爆、誘爆、ジョインジョインハルカァ。


第5話 罠

 人の欲望を司るのは、閣下か偶然か。
 それは学校の廊下を巡る変態とおにゃのこの追いかけっこ。
 だがリヒトの運命を変えたのは、素で変態と呼ばれた、あの人物。
 小惑星ネオアースの闇の中で走り抜けた悲鳴が、今、ブラウニング・バビロンの街に蘇る。

 次回「素で変態」
 文の中から美女が微笑む。

502 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 01:50:53 ID:+OISTbOl
>打矢物
打ち破るね。




BGM:ぼんのうのさだめ
503 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 04:28:10 ID:gXLapBar
ロリの匂い染み付いて もれる
(三次元に)さよならは言ったはずだ、別れたはずさ
504 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 08:12:06 ID:2iNG4mKj
※||
※||
※|| ̄ ̄ヽ  
※||ィjリノハノi 何がもれるって? え?
※||リ゚ワ゚ノi) 
※||⊂ノ( )
※||   y
※||

>>502
 これはむせるwww(いろんな意味で)

>やおよろずの手を逃れたリヒト
 赤ロリコンは何したんですかw
505 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 11:07:16 ID:c+iYhKka
遥さんにアンナコトしようと夜中部屋へ忍び込んだらまちがってまどかさんの部屋に入ってババァがブチ切れたとかw
506 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 11:20:52 ID:2iNG4mKj
 つまり九尾の妖狐vs壊し屋ですね!

 なんというPBM頂上決戦……!
507 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/08(火) 11:34:58 ID:+vDRGXCo
そして生き残った方がジョインジョインあるいはHow do you like me Now!!!!!!!!!!!されるとw
508 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 11:56:20 ID:2iNG4mKj
 ついでに珍獣の手料理もあげよう。
509 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 12:00:04 ID:fRK+3Hav
ttp://www.youtube.com/watch?v=tQz6YXue36Q
新お嬢様ちょっち微妙でね?
510 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 12:12:11 ID:2iNG4mKj
 個人的には嫌いじゃないわ!
511 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 13:05:13 ID:+sXlGp/7
おぜうさまあああああああああああ!!!

…はっ!? 危ない危ない、鼻から忠誠心が出るのは違うお嬢様だった
512 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 13:43:49 ID:+OISTbOl
第6話「素で変態」

 ブラウニング・バビロンという欲望の海に、見え隠れする素で変態という人物。
 どうやら、水面下の謎の男は潔く軽い。
 彼らの運命は、作者が勤しむ作品だとしても。
 完成までは指先の調子次第。
 裸で出るか、電飾タイツで出るか、公権力に挑む街中横断。

 次回「襲撃」
 リヒト、敢えて火中の薄い本を拾うか。



>>509
頭がとんがりすぎですお嬢様
513 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 14:11:01 ID:+OISTbOl
でででれっ でれでれでででーでででれー
でででれっ でれでれでででーでででれー  :ほんのうのさだめ


第7話 襲撃

 ロリババァは、時に外見年齢を売って若さを得た。
 おる太は、三人の魔女に弄られて、昇天した。
 リヒトはロリに、己の命運握られる。
 ここブラウニング・バビロンの街で明日を買うのに必要なのは、逃走力。

 次回「取引」
 ブラウニング・バビロンの商売には子の匂い。


第8話 取引
 
 昨日の夜、コレクションを全てを無くして涙に濡れていた。
 今日の昼、たまに的されて追われていた。
 明日の朝、ちゃちな審議でちっぽけな彼女らが、ガレキの店に金を撒く。
 ブラウニング・バビロンは夕鶴クライシスが創ったパンドラの箱。
 質を問わなきゃ何でもある。

 次回「救出」
 2スレ後、そんな先のことはわからない。

514 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/08(火) 14:41:21 ID:+vDRGXCo
>リヒト、敢えて火中の薄い本を拾うか
何やってんだ28歳リア充w
515 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 15:17:21 ID:+OISTbOl

第9話 救出

 俺の血潮で濡れた肩。
 奇人の部隊と人の言う。
 ブラウニング・バビロンの街に、夕鶴クライシスの亡霊が蘇る。
 キャラスレ、ウーパールーパーに、
 無敵と謳われた特攻野郎ロボスレチーム。
 情無用、自重無用の鉄奇兵。
 この命、30億ロリコン也。
 最も軟化なワンマンアーミー。

 次回「レッドショーツ」
 リヒト、危険に向かう煩悩か。


第10話 レッドショーツ

 裸の奇兵が踊る、廻る、歌う。
 女医が唸り、注射器が弾ける。
 鉄の筋肉腕が衣服の常識をこじ開ける。
 炎の向こうに待ち受ける、ゆらめく空気は何だ。
 いま、解きあかされる、小惑星ネオアースの謀略。
 いま、その正体を見せる素で変態の謎。

 次回「逆襲」
 リヒト、まどか城を撃て。


第11話 逆襲

 夕鶴クライシスとネオアース、素で変態、リヒト、ブラウニング・バビロン、ヘビーソルジャー。
 縺れた下着を縫って、神の拳になる運命の軌道エレベーターが昇っていく。
 アストライル銀河に織りなされる、神の企んだカードは何。
 巨大なポスターに描かれる透明な空気キャラ。
 その時、リヒトは叫んだ。
 ハルカ!と。

 次回「絆」
 いよいよキャストオフ完了。
516 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 15:23:29 ID:+OISTbOl

第12話 絆

 降り注ぐ火玉。
 舞い降りる重歩兵。
 欲望と意欲と修羅の街、ブラウニング・バビロンが萌える。
 圧倒的、ひたすら圧倒的火力が蹂躙しつくす。
 ささやかな望み、芽生えた属性、絆、健全な下心、
 老いも若きも、男でもヲトコでも、昨日も明日も呑み込んで、走る、炎、炎。
 音をたててブラウニング・バビロンが沈む。

 次回「脱出」
 腐女子はショタオルを浴びて蘇る。
517 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 15:31:31 ID:+OISTbOl
コーヒーが苦いから反省しない
518 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 15:43:08 ID:2iNG4mKj
 むしろありがとうございますと言わざるを得ない……!

 とりあえず、

>音をたててブラウニング・バビロンが沈む。
 元ネタの流れ的にわかってたけどひどいwww
519 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 16:36:45 ID:gXLapBar
最終話の予告までやってもらいたい。
それが終わったら次は三つ編みたる異端とか、ジョインジョインハルカァ・ファイルズとか!

>>511
忠誠心で鼻から血が出るのはメイドの間違いじゃね? ついでにパッd(ry
取り敢えずおぜうさま最高ッ!

うそっこおぜうさま(東方project ちょこっと勘違いモノ)
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=&all=13774
520 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 17:10:10 ID:798Gp2Vz
てs
521 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 21:59:33 ID:XbUWXd3D
スレと関係ないURL張るのやめないか
522 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 22:23:24 ID:SKKg34JA
               +      +
    m n _∩          +      +  ∩_ n m
   ⊂二⌒ __)  +  /\___/ヽ +    ( _⌒二⊃
      \ \    /''''''   '''''':::::::\     / /
        \ \  |(●),   、(●)、.:|  / /
         \ \.|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| / /
           \  |   ´トェェェイ` .:::::::|  /
            \\  |,r-r-| .::::://
              \`ー `ニニ´‐―´/
              / ・    ・ /
523 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 22:43:03 ID:1a6VNf6S
>>521
まぁまぁ、貼るくらいいいんじゃない?
過疎ってる時なんだし、そんなに気にしないでもw


                       ││
    へ                 ││
  //  \                ││
/__/________\             │ │
\ ヘ    /              │  │
.  \ヘ../               |>>522
 ̄|―| ̄ ̄|_| ̄|―| ̄ ̄|_| ̄||―| ̄ ̄|_| ̄|
524 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 22:53:20 ID:CKEHDoBR
この静寂も冬のロボスレの風物詩だな
問題は春にみんなが目覚めるかだが
525 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 23:23:44 ID:2iNG4mKj
 この過疎っぷりの原因って何なんでしょうねw
526 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 23:40:20 ID:c+iYhKka
時の流れよ。それでも創発的にはまだ奇跡のスレでしょw

人口的な意味でw
527 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/08(火) 23:47:47 ID:2iNG4mKj
 この時期は創発全体が過疎りますもんねw
528 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:23:05 ID:3vgejAQG
じきに破恋多淫だとおもうが、皆ネタの仕込みでもしているのだろうか
529 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:31:56 ID:8lcc3nCT
>破恋多淫
 あ、完全に忘れてた……。
530 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:35:26 ID:5xtDOjCV
>>528
Σ(゚Д゚;)
俺も忘れてた。撲殺された聖人の記念日が今年も来るのか……
531 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:39:32 ID:YhtwmyoR
投下→読む→感想書く→更に投下→追いつかないのでまた今度→まだまだ投下→読んでない内から雑談はちょっと……ってスパイラルに陥ってる。
投下があってナンボだから投下ラッシュが来るのは良い事だし、他のスレの事を考えたら贅沢な話ではあるけどね。
忙しいのは忙しいけど遊んだり無駄なことをする暇が無い程忙しいってわけじゃないし、雑談を始めるタイミングを掴めないってのが正直な意見。
時期的に忙しいって言われても、本当に多忙な奴なんて極一部で大半は時間の使い方が下手糞なだけだと思っている。
興味を持たれるような事を言えば集まると思うよ。今みたいに。
532 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:40:29 ID:Mh17SgFA
フランコやトニーを連れてきた名将だな。
あのライアンとも仲がいいとか実は凄い人。
533 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:47:32 ID:8lcc3nCT
 でもバレンタインネタで書きたかったのは去年もう書いちゃったんですよねw
534 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:48:38 ID:5xtDOjCV
>>531
実に仰る通り。
感想まだ書いてないのに雑談に入っていいのかなー、というのはあるw
535 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:57:03 ID:Mh17SgFA
俺は感想書かないw
というかまずリアルタイムで読まないからなぁ。ロボスレって一個一個が妙にしっかりした作品な上にこの投下量w
なんで「お? 投下じゃ投下じゃ!」と読むよりWikiで腰据えてゆっくり読む。
で、感想かくタイミングなど思い切りはずすw

全部通して読んですげぇw ってなる事は多いけど一話単位だと感想ベタなんであんまり言えないってのもあるのだがw
ただし連載で通した作品であるにも関わらず一話で落としていくDSシリーズだけは別モノだとは思う。
あの人そうとう高い意識で書いてるだろ。
536 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 00:57:15 ID:DLZfSP4y
今帰宅エル

バレンタインの日にチョコ? うるせぇ煎餅でも食ってろ!
雨と思ったら何か固くて冷たいブツが降り始めた
537 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 01:13:46 ID:QrkVF3Ae
2月14日は喪に服すべきだよな!
538 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 01:37:15 ID:kxCdqWmX
喪と言えばバレンタインにしっと団になりうる喪盟が解散してる件
つか真っ先にギブミーチョコレートしそうなあいつが……
539 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 01:39:27 ID:5+Evxu7u
バレンタインって女の子が好きな女の子にチョコを贈る日でしょ?
男子禁制の神聖な祭日に紳士が縁があるわけ無いじゃないですか
540 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 01:46:32 ID:DLZfSP4y
バレンタインって好きな同姓の口に魚肉ソーセージをねじ込む儀式なんだってさ
初心者は千歳あめ
541 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 01:56:38 ID:+41MY+Mq
上の口か下の口か、それが問題だ
542 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 02:02:24 ID:DLZfSP4y
まぁ恥ずかしい/////
543 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 03:36:14 ID:DLZfSP4y
恥ずかしい……
544 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 05:31:26 ID:8lcc3nCT
 そうか! バレンタインは喪盟の残党が草川を処刑する日だったんだ!
545 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 06:10:09 ID:Mh17SgFA
チェーンソーの持ち込みは出来ますか?
546 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 06:14:43 ID:8lcc3nCT
 どうぞどうぞ。
547 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/09(水) 06:53:49 ID:/e28WS1B
「ヴィルティックの持ち込みは出来ますか?」
548 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 07:04:12 ID:+KYjnvwh
むしろロボスレ全体のリア充を血祭りに……

ダメだ、好きなカップルが多すぎる。
草川だけにしておこう。
549 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 07:09:35 ID:8lcc3nCT
 あれ、>>547が見えないぞ……?
550 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/09(水) 07:13:53 ID:/e28WS1B
>ロボスレ全体のリア充を血祭りに
戦闘力が異常なアベックが何組かいるが大丈夫かw
551 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 07:36:02 ID:8lcc3nCT
 ドラゴン夫妻とか逆に血祭りに上げられるどころか跡形も残らなさそうですねw
552 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 08:47:59 ID:qw3qa4Rl
戦闘力が正常なカップルっているっけ?
553 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 09:03:50 ID:8lcc3nCT
 DSの人達は割と常識の範疇なんじゃないですかね?
554 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/09(水) 09:34:35 ID:/e28WS1B
殺意の波動に目覚めなければ極細も常識の範囲内だね
あれ、もしかして超人カップルの方が多いのか……!?
555 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 10:55:09 ID:8lcc3nCT
< 仮面ライダー555が >
>>555ゲットだ!!! >
 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
   ヾ /
   r-ヤ"カー、
フォ /⌒| |⌒ヾ ォォォ!!
  (( |0| )j
__ヽヾ|V|ノ_/r==、
゙==ヽViVノ/ー―ヽ
/ /⌒7厂c/^^^))))))
(ー⌒((⌒-`ー^ー―"
_∧_/∧_ノ ノ
 |ロ  ロ  |

>>554
 というか全体的に超人が多い印象がありますねー。
556 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 11:07:01 ID:Mh17SgFA
処刑人ヘンヨおじさん。
557 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 13:45:19 ID:DLZfSP4y
>>553
まぁ普通ですね。変な能力無いし。戦闘用ロボ持ってないし。

※ネタ的な意味では別

>>556
リア充を抹殺ゥですねわかります
558 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:03:53 ID:+41MY+Mq
今に見ていろリア充王国、全滅DA!
559 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:10:42 ID:IfzWTtk9
リア充が全滅しても俺らがリア充の立場に取って代われる訳じゃないですけどね
560 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:25:30 ID:Mh17SgFA
全滅させるだぁ?
それじゃ俺達の楽しみが無くなるだろう! 一定数を残すんだよぉ!
561 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:28:17 ID:/e28WS1B
スレに藻オーラが立ちこめている……!
562 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:28:46 ID:DLZfSP4y
リア充だった時期もありました
今は枯れたススキのように冬風に打たれて生きています
563 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:31:46 ID:8lcc3nCT
>藻オーラ
 ニートになるオーラですねわかります。

 リア充か……リアルが充実してるって意味なら、私もリア充なのかもしれませんな。
 女っけは妹以外皆無ですが!
564 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:33:53 ID:Mh17SgFA
そういう意味なら俺も十分リア充だわw

ぶっちゃけ今特に彼女欲しい訳でもなし。
565 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:39:30 ID:7e7zs/jL
充実どころか過負荷になる季節だよな
566 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:52:09 ID:/e28WS1B
>藻オーラ
いかん字を間違えたw藻オーラならむしろ歓迎するわw
567 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:53:33 ID:DLZfSP4y
藻ビルスーツ「ガタッ」
568 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/09(水) 19:55:25 ID:/e28WS1B
お前じゃねえ座ってろw
569 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 20:07:44 ID:8lcc3nCT
 もしかすると藻ビルスーツの中にはババアが入っているかもしれない……。

 ほら、玉藻ですしw
570 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 20:10:00 ID:Mh17SgFA
ババァ綺麗だよババァ……
571 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 21:07:15 ID:DLZfSP4y
玉藻……
藻ビルアーマーたる「マ・リモー」のことか
572 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 22:08:31 ID:Eh9uyXnq
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13419880
ティマも大量生産すれば強力な兵器になるのだろうか
573 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 22:20:37 ID:o9eenZot
蚊の群れと会話するティマとかなんともいえない嫌さ加減があるのだがw
574 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 22:22:08 ID:2e4IES0h
>>572
クソワロタwww

こんな事いったら極細に抹殺されそうだけど、仕様を変えればティマもKKみたいな感じに戦えるんじゃないかな?
まあ、俺はティマの笑顔だけで轟沈するがwww
575 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 22:33:55 ID:5xtDOjCV
>>572
こwwwwwwれwwwwwwはwwwwww
あの国のエンターテイメント侮れねぇなおいwww


ティマさんは大量生産されても、普通に良い子だから兵器にはならんなw
576 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 22:34:34 ID:DLZfSP4y
>>572
インドのことだから踊るんだろうと思ったらwwwww
577 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 22:39:03 ID:BWLhvIzd
大量生産されてるティマとか何それかわいいといっていいのかこまる

考えてみれば極細に育てられたからあのティマはお淑やかになったんであって
もしリヒトとかスレッジみたいな人の元に行ったらと思うと
578 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 22:43:15 ID:DLZfSP4y
珍獣が出来上がる可能性大(外見的に考えて)
579 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:02:14 ID:BWLhvIzd
アホの子元気なティマか
それもまたというか、むしろそれ下さい
580 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:04:14 ID:+41MY+Mq
ティマ育成ゲーですね、分かります。
581 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:15:49 ID:o9eenZot
アールスティック社によってマキの元からティマが奪われ、そして帰ってきてから数年後。

リサイクル業者に務める青年は、アールスティック社の廃棄物の中から一枚のデータチップを見つける。
それは人口知能の研究室から紛れこんだ、実験に用いられたチップらしい。
――どんなデータがなのだろうか。
興味という名の誘惑に負けた青年は、そのチップをデータフォンに差し込んだ。

ただ一言、モニタに浮かび上がった言葉。

「Teima」

足りない身体と、足りない記憶、そして、足りない心。

青年と、もうひとりのティマの物語が、幕を開けない。
582 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:21:10 ID:IfzWTtk9
手頃なボディが無かったんで
ガチムチマッチョな兄貴型アンドロイドにチップを突っ込んで始まる物語
583 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:23:36 ID:o9eenZot
まずなんでその兄貴型アンドロイドが手の届く範囲にあったのか小一時間(ry
584 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:33:55 ID:IfzWTtk9
>>583
ネットオークション詐欺で入手
訴えたけど金も還ってこなくて返品不可だった



……個人的にボディ形状と搭載AIの性別が違うってネタをやるんだったら
男性寄りAIを女性型ボディに突っ込む方が好みなんだけどな
メダロットとかカブトメダルとかクワガタメダルとか作中で明らかに男だと扱われてる奴らを女性型ティンペットに(ry
585 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:35:09 ID:o9eenZot
なるほど、メカニカルなTSものというわけか……!
586 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:45:41 ID:IfzWTtk9
こう
観た感じ全身鎧系の戦闘用アンドロイドが悪の組織的な所から逃げてくるが、その際にボディがほぼ全壊になり
逃走中に出会った技術屋に修理を依頼するも、再起動してボディチェックしたら何故か美少女型ボディ
「本来の身体は修理中なんで、無事だったAIを製作中だった美少女メイドロボに突っ込んでみました!」
という技術者の馬鹿発言にマジギレしつつも、助けられた恩もあるので家事をしてやる事になるが……
みたいなノリで

元々戦闘用AIなんで格闘技能はトンデモレベルだが、大型火器使って反動でメイドボディぶっ壊したり
ボディに引き摺られて乙女チックになっていく自分の思考パターンに複雑な心境になったり
本来のボディが修理終わったぞー!って状況になる度に、事故だ何だでブッ壊されて振り出しに戻ったり
そんな感じの話を誰か書いてくれませんか?
587 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:46:40 ID:+41MY+Mq
TS! そのすてきな好奇心がロボスレを行動させたッ!
たちまちTSとロボスレは友達になり ロボスレはTSに夢中になったッ!
588 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:51:37 ID:DLZfSP4y
だがあえてお断る
589 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:51:44 ID:5xtDOjCV
>>586
言い出しっぺの法則というものが(ry


まぁ、メイドロボはいずれ出したいねぇ。本編スピンオフかなんかで。
その前に本編書かないとだけどw
590 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:53:48 ID:+41MY+Mq
メイドロボと言えばまほろさんですよね! それから東鳩のマルチ。
591 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:55:34 ID:o9eenZot
>>587
ははは、ロボスレにはすでに元々TSスレの民だった者が潜んでいたりするぞw

>>586
言い出しっぺの法k(ry
592 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/09(水) 23:57:04 ID:DLZfSP4y
>>591
誰とは言わないが特定した
593 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:01:50 ID:igoa4BPs
書こうと思ってた短編があるのに一日がオワテしまった

>>590
ギャルゲー関連に疎い私に隙はあった
594 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:02:14 ID:juiA1A5K
>>590
あぁ、どちらもよいメイドロボだ。
しかしセリオを忘れるとはゆ゛る゛ざん゛!(ベルトのキングストーンが唸りを上げる
595 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:02:36 ID:4pwVfKJq
残念ながらまほろさんは漫画だ
コミックガムだ
596 名前: 586 [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:03:41 ID:hdPbwN0S
>>589
>>591
じゃあ、誰かが萌えるメイドロボの絵を描いてくれたら作品を書くよ!
597 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:05:25 ID:4pwVfKJq
少なくとも自分には無理だw
つうか、それすでに言い出しっぺじゃねえーw
598 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:08:22 ID:juiA1A5K
俺も絵心は持ち合わせておらぬ故、ご勘弁くだされw
599 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:09:40 ID:LkbYCxt/
メイドロボの絵って普通のどう違くすればいいんだw イヤーバイザーでも付けるかw
600 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:10:42 ID:4pwVfKJq
>>599
こう、口の両端からアゴ下に向けて縦線を……
601 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:18:45 ID:juiA1A5K
>>600
そんなメイドロボ嫌だw

イヤーバイザーはメイドとメイドロボの一番分かり易い区分けだねw
後は……身体の分割線とかかな? 普通のメイド服だと見えないけどw
602 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:19:31 ID:igoa4BPs
雑巾を絞る時に腕ごと回転させればいいのさ
603 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:19:55 ID:8SYkbQ5p
額にカメラアイとか
604 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:30:38 ID:KLvQFc+3
実は少し前にメイドロボ物を書いたけどカオスになったので諦めた俺惨状!
605 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:30:42 ID:LkbYCxt/
5分でイヤーバイザー+>>600>>602なメイドロボを描くことに挑戦してみた
やっつけクオリティだった。1時間後には邪魔なんで消しときますw

http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1165/moemoe.jpg
606 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:34:04 ID:igoa4BPs
ロボ子さんと名付けよう
607 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:38:09 ID:PBE8oYnk
>>605
何かに似てるんだが思い出せない
608 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:41:08 ID:juiA1A5K
>>605
ほほぅ、やっつけで……
あとでカラーの完成品を上げ直すんですね、わかります
609 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:47:17 ID:LkbYCxt/
これの完成品を描いたとして果たして誰が得するんだww
610 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:47:35 ID:igoa4BPs
そして動画化へ…………(チラッ
611 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 00:48:33 ID:BBevYqoQ
FSSが新装版で再販だそうです
25周年だそうですけどw
612 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 01:08:31 ID:PBE8oYnk
あぁ、ペネ子にメイド服を着せればよかったのか……
613 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 01:09:30 ID:igoa4BPs
ファイブスター物語というやつです? 聞いたことはあるけれど知らない…
614 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:05:36 ID:9GGGJWGl
>>605
 この静寂……遅かったというのか……!
615 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:07:51 ID:igoa4BPs
遅かったじゃないか……
616 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:09:37 ID:LkbYCxt/
再び上げますか?w 全然大した絵じゃないですけどw
617 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:23:38 ID:igoa4BPs
空気読まず短編過ぎる短編投下


 『Diver's shell』


 短編「時の経過」



 機密レベル■
 閲覧には委員会の承認必須

SITE■37
分類:■■
状態:隠蔽済 包囲監視

接触不可
N.E.G.■■■による監視継続

政府公開情報改竄済み

政府電子文章改竄済み
政府測定地図改竄済み
一般隠蔽工作実行済み αβ■■により工作継続

■■■■の認証まで機密レベルを維持するものとす



 ◆ ◆ ◆
618 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:24:06 ID:9GGGJWGl
>>616
 マジですか!
 できたらお願いしますー。
619 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:26:16 ID:igoa4BPs



 天地を別つ境界線。
 海に飛び込み沈んでいった先。
 生物の侵入を阻む、絶対的な水圧を越えた先。
 先史文明の造りし超科学に守られた、分厚い回廊の奥の奥。
 地上と海と歴史、全てから切り離された静かで幻想的な空虚。

620 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:29:05 ID:igoa4BPs

 それは十数年もの時の経過の中に取り残された機械だった。
 埃一つ無い清浄な空気の下、右足に相当する部位が折れた鉄の巨人が地面に突っ伏していた。
 股間の部分にある乗り込みハッチは開け放たれたままで、主が不在であることを示していた。
 その他、全身至るところにひっかき傷のように傷つき、水を吸引し高圧で排出するスラスター部はひん曲がっており、背面部のスラスターも傷が見られた。
 頭部に当たる部位には巨大な一つ目、モノアイ。今は何も映さない瞳は永遠に地面を見つめ続ける。横に生えるアンテナパーツは半ばからへし折れ、地面に転がっているだけ。
 かつて一度だけ人類が訪れたその空間の中で、巨人だけが異物として存在していた。
 天井から地面までが灰色一色で統一された無機質な場所。巨人が積み木をしたかのように灰色の塔が立ち並び、その表面には青紫色の血管のようなモノが走行し、血液を送るかのように波打ち発光している。
 片や先史文明の巨大建築物。
 片や人類のロボット。
 使用されている技術も、目的も、何もかもが違っている。
 だが、主人の気配がまるで見えないことは共通していた。
 ここに訪れるのは、否、訪れることができるのはごくごく限られた存在のみ。
 そして、訪れることができる可能性の片方は、自らの手で刈り取られてしまっている。
 一機の機械が、カタカタと脚を踏みならして――否、僅かばかりに宙に浮かんで、鉄の巨人『ポンピリウス』のもとへと近づいてきた。
 人類の目からして一番の近似形はクラゲだろうか。丸い上半分と、触手のような物体が複数ぶらさがった下はスカートのように広がっている。ただし半透明ではなく白亜であり、上半分に空けられた小さい穴からは青とも紫ともつかない光が漏れている。
 大きさは精々サッカーボール大であるが、音もさせず空気をまったく揺らめかせず空中に静寂とともに浮かんでいるのだから、途方もない技術が使われていることが分かる。
 音といえば、天井に穿たれた穴の向こう側にある海水が波打つ意外にない。何か透明な物体が覆っているわけではないのである。もし手を突っ込めば、容易く水に浸れる。
 自然法則に従うなら、水の入った容器の下に穴を穿つと漏れるはずだが、海水は、表面を穏やかに保ったまま落ちてこない。
 これも、なんらかの力場が作用していると考えるのが妥当である。
 天井から差し込む光はあたかも太陽の恵みの気配すら孕み、照明器具から生じる光を見えざる手でくしゃくしゃにしてしまったような淡き柱を地面に注ぐ。
 そのクラゲもどきは、灰色の塔の影から現れると、ポンピリウスが伏せる場所へと辿りついた。
 クラゲもどきは、触手のようなマニュピレーターに相当する部位をうねらせながら、まるで観察するかのようにポンピリウスの周囲をぐるぐる旋回する。
 もしもポンピリウスにAIがあったとしたら不気味で仕方が無かっただろう。
 そのクラゲもどきは、一定の速度で旋回を続け、飽きたかのように動きを止めた。
 まるで動物がするように触手を擦り合わせ、ポンピリウスの折れた足の傍まで浮いて行く。
 触手が伸びていき、壊れた足の断面を撫でる。
 クラゲもどきは次々と、ポンピリウスの傷ついた個所を撫でてまわる。
 やがて同型のクラゲもどきがやってくると、同じようにポンピリウスの周囲を旋回して、最初姿を見せたクラゲもどきとともに奥へと消えていった。
 ――また、何かがやってきた。
 二本の脚をもった、奇妙奇天烈な機械がポンピリウスの横をかしゃかしゃ音を立てて歩き去る。
 不思議なことに、彼ら遺跡の機械群達は潜水機という異物を排除しようともしなかった。
 ポンピリウスが起き上がることを期待しているのか、持ち主が戻ってくるのを期待しているのか、定かではない。
 少なくとも彼らは異物を害そうという気は無いらしく、遺跡のあっちこっちを移動するいずれの瞬間においても武器を向けるようなまねはしない。ポンピリウスが放置されてから十数年以上の年月、彼らは動かすことすらしていない。
 青紫色の鼓動が優しく見守る。
 そこは全てを忘却の彼方に追いやってしまったように、平和だった。



             【終】
621 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:31:11 ID:igoa4BPs
まぁ、これだけなんですけどね。
DS無印からロボケミまで放置プレイ続行中です。
622 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:37:05 ID:9GGGJWGl
 うわああああああ! やっちまったああああああ!!
 すみません、罰としてツクヨミ先生とにらめっこしてきます……。

>>621
 投下乙です!
 Pちゃん、政府に回収されたりとかはしてないんですねー。
 それにしても幻想的な雰囲気、素敵だ……。
623 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:43:42 ID:igoa4BPs
>>622
P「主人公機は回収されて魔改造される そんな風に考えていた時期もありました」
624 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:46:15 ID:9GGGJWGl
珍獣「魔改造ならまかせろー!(バリバリ」
625 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 03:52:18 ID:igoa4BPs
そして、海も空も地中も宇宙も泳げる謎の機体が仕上がったのであった……

あー潜水機活躍するのかきてーおやすみ
626 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 04:11:19 ID:vcAnZz+f
宇宙戦艦ヤマトのように、大改造が施されて再び復活するに違いない!
627 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 04:17:13 ID:wHc7dlpA
>宇宙も飛べる機体


某怪物「ドキッ」
628 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 09:49:58 ID:9GGGJWGl
 なにやら冒険の書規制なるものができたようですが……。
629 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 12:09:48 ID:rQwF9iJf
人生がリセットされるの?
630 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 12:17:40 ID:TcWKAA8G
リセットできるならしたいよ
631 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 12:23:01 ID:rQwF9iJf
数え切れないくらい嫌な事があったけど、数え切れないくらい良い事もあった。
本当にリセットボタンを押せる人はどれくらいいるんだろう?
八十くらいだったら人生をもう一度楽しむかって迷わず押すけど
632 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 12:28:48 ID:igoa4BPs
リセットボタン「押すなよ! 絶対押すなよ!」
633 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 12:45:47 ID:9GGGJWGl
 リセットしたところで今よりも良くなる保証なんてないですしねえ。
634 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 13:57:17 ID:igoa4BPs
ひょっとして今が最良の人生かもしれない
そう考えるとリセットボタンを押せず
635 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 14:05:33 ID:Jj4HfgEf
T昭さん「色んな意味でリセットさせて下さい」
636 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 14:21:33 ID:igoa4BPs
だがリセットボタンは時空連続体の中から消えてしまっていた
彼の戦いは降りることも負けることも許されなかった
637 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 14:46:18 ID:Jj4HfgEf
正に救いが無いね!w>T昭さん
それも本人の意思なのがどうにも
638 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 16:20:31 ID:wHc7dlpA
ホント修羅の道行ってるよな。
639 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 16:42:14 ID:TcWKAA8G
つタイムベント
640 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 17:21:23 ID:Jj4HfgEf
何も起こらない平凡極まる生活に戻るんですね、分かります

ふと思ったけど、1話で隆昭が寝てなかったら何も変わらなかったんじゃ
641 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 23:50:20 ID:9GGGJWGl
 ヴィルシャってifの話題が出やすいですよねw
642 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/10(木) 23:58:52 ID:U1xxJnlm
俺のレスでスレを止めて罪悪感沸いてた、済まねえw
設定がどんなイフもあり得るみたいな感じだしね
643 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 00:11:44 ID:u5d8NGgV
 いやいや今は人いないですしおすしw

>どんなイフもあり得る
 ヴィヴィっとの存在も大きいでしょうね。あれのおかげで私もわっふるで色々できましたし。
644 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 00:28:31 ID:XsAFbOlD
・未来から何かがやってくる
・日常が変化する
・主人公が決断する

この三点があればいくらでも広げられそう>ヴィルシャのif展開
645 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 00:29:40 ID:B2lC5XHs
・未来から何かがやってくる →ショタオル襲来
・日常が変化する      →阿鼻叫喚
・主人公が決断する     →僕は逃げてもいいんだ!!!


こうですか? わかりません

646 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 00:52:29 ID:SsnkPimm
その三点だけ挙げると机から青ダヌキでも出てきそうだな
647 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 00:58:01 ID:gZVlzsVz
タヌキは嫌なのでウサギさんでお願いします
648 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:00:43 ID:u5d8NGgV
>ウサギさんでお願いします

        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ  ほう。
   ハ 人|*._  x  *ハノ.    
.  /    テ.\V.ヘ   ' i
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'
649 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:04:57 ID:B2lC5XHs
ハァハァ
650 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:06:12 ID:XsAFbOlD
前々からメルえもんというネタが浮かんでは離れない
しかしどう発展させれば良いか
651 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:20:50 ID:SsnkPimm
メルえもんズとかいうハーレムをだなおいなにするやめ
652 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:28:00 ID:XsAFbOlD
平行世界のメルフ、メルえもんから言い寄られるとか何それ天

うむ、流石に自重
653 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:28:04 ID:B2lC5XHs

私は慄然たる思いで机の引出しから突如現れたその異形の物体を凝視した。
それは大小の球体を組み合わせたとしか言い様の無い姿をしており、狂気じみた青色が純白の顔と腹部を縁取っていた。這いずり回るような冒涜的な足音で私に近付くと、何とも名状し難き声で私と私の子孫のおぞましき未来を語るのであった。
また、それは時空を超越した底知れぬ漆黒の深淵に通じる袋状の器官を有しており、この世の物ならざる奇怪な装置を取り出しては、人々を混迷に陥れるのであった。




なぜかコピペを思い出した
654 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:43:55 ID:GNrUK1nN
努羅衛門
655 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:53:20 ID:Q///C+Of
ドラ・エイモンとジャイアンメイデンを思い出した。
656 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 01:59:06 ID:GNrUK1nN
ドラ関係のネタで真っ先に頭に思い浮かんだモノ。それはドラ外伝だった。面白いよドラ外伝。
657 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 02:02:09 ID:Jpr7gIaD
ザ・ドラえもんズは何処に行ってしまったんですか…
658 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 02:53:42 ID:GNrUK1nN
君の心の中さ
659 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 02:55:45 ID:B2lC5XHs
もうポケットにしまってしまったよ
660 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 07:06:28 ID:u5d8NGgV
 ダレモイナイ、ベルトニャンニャンスルナライマノウチ……。
661 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 13:06:25 ID:B2lC5XHs
わぁい雪が降ってる! 雪が降ってるぞ!!
662 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 13:36:06 ID:u5d8NGgV
 雪のせいで外に出るのが億劫だぞ!
663 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 13:50:02 ID:B2lC5XHs
犬の散歩したい
664 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 13:59:58 ID:u5d8NGgV
 寒い日は手がかじかんで書く事も描く事もできないでござる。
665 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 14:00:59 ID:B2lC5XHs
暖房という文明の利器があるジャマイカ
666 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 14:02:40 ID:u5d8NGgV
 私の部屋にある暖房器具なんてPS3くらいじゃよ!
667 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 14:38:18 ID:B2lC5XHs
ならば服を着るのだ布団を被るのだ温かいものを飲むのだ
668 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 14:50:48 ID:u5d8NGgV
 布団を被ったら絵が描けないです隊長!

 秘密兵器のカイロを探すしかないというのか……!
669 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 14:55:12 ID:B2lC5XHs
布団はなぁ! 薄いのを背中にかけて前に垂らしマントのように着こなすんだよ!
670 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 14:59:23 ID:lceI6NQA
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-19466820110209
ちょっとロシア行ってくるわ
671 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:01:06 ID:B2lC5XHs
ロシアはじまた
672 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:02:08 ID:u5d8NGgV
>>669
 その発想があったかー!

>>670
 URLを踏まずに内容を答えてやろう……バレンタイン自粛のニュースだなッ!?
673 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:19:23 ID:B2lC5XHs
バレンタインなんてなかったんや!
674 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:21:38 ID:u5d8NGgV
 バレンタインは妹からチョコを貰える日ですよええ。
675 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:24:15 ID:B2lC5XHs
いい妹さんだ。感動的だな。
676 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:25:43 ID:u5d8NGgV
 もらえるっても友チョコの毒味ですよw

 そして私はチョコがあまり好きではないという(ry
677 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:26:13 ID:lceI6NQA
だが(身内からのチョコは)無意味だ。
678 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:26:45 ID:B2lC5XHs
ぐわぁ
679 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:28:07 ID:u5d8NGgV
 うぐわっ!
680 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:33:17 ID:u5d8NGgV
 今年はバレンタインネタの投下ありますかねー。
681 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:33:44 ID:B2lC5XHs
妹「申し訳ございません、このようなチョコで」
682 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:36:29 ID:u5d8NGgV
 やめてくれないか! どう見てもアレなチョコをしれっと混ぜておくのは!
683 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:37:04 ID:B2lC5XHs
どうした? 食べないのか?
684 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:39:36 ID:YSzo/qP/
聖人の命日にはしゃいでんじゃねーよ!
685 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 15:44:12 ID:u5d8NGgV
>>683
 私の口は、そんなアレなチョコクッキーを食べるためにあるんじゃない。普通のチョコクッキーを食べるためだ!
686 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 17:25:46 ID:u5d8NGgV
ああ、何故だろう。GN-XVの廉価版っぽさが時々たまらなく愛おしい……。

この気持ち、まさしく愛ッッッ!!!
687 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 17:30:38 ID:u5d8NGgV
 はいはい誤爆誤爆。反省してまーす(棒読み)

 それにしても今日は気持ち重いですね、2ちゃん。
688 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 18:52:48 ID:B2lC5XHs
韓国の攻撃があるとか聞いたような
何度も何度も懲りない連中だなぁ、鯖はアメリカのなのに
689 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 18:54:19 ID:9Vy+21ef
またアメ公敵に回すのか。ご苦労な事で
690 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 19:35:51 ID:u5d8NGgV
 前回は完全にやらかしましたしねw

 F5攻撃したら自国のF5が墜落するとか何のネタなの……。
691 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 22:36:05 ID:GNrUK1nN
それが韓国という国!(キリッ)
692 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 22:57:45 ID:GNrUK1nN
>>674

 そう かんけいないね

→殺してでも奪い取る

 ゆずってくれ たのむ!!

そーいや雪が降るような地域に住んでる人ってロボスレにはどれくらいいるんだろう?
自分のとこ(兵庫県南部)は全っ然雪降らないんだけど。
693 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 22:58:49 ID:B2lC5XHs
東京は雪なう
694 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 23:00:56 ID:8jPv5cxn
>>692
自分は3月頃まで雪が降る地域に生息してますw
695 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 23:23:40 ID:8jPv5cxn
あぁ、そうだ。TロG氏その辺にいらっしゃいません?
696 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 23:28:12 ID:PcodOiW1
ω・`)
697 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 23:36:03 ID:B2lC5XHs
!?
698 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 23:48:43 ID:PcodOiW1
ごめんなさい、何かちょっと顔出しにくくて……
中々作品が進まなくて、んで感想も書いてないからまずいな……と
何か2週間くらい顔出してなかったですね
>>695
不躾ですみません……なんなりと
699 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 23:58:16 ID:B2lC5XHs
お久しぶりです
700 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/11(金) 23:59:10 ID:8jPv5cxn
>>698
あぁ、遅れてすいません。いまTロG氏、ロダ見られる環境です?
ちょっと確認して貰いたい物がありまして。
701 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:02:18 ID:PcodOiW1
作品投下する訳でもないのであまり好ましくはないですが酉付きで失礼します…
>>699
お久しぶりです、ほんとに久しぶりですw
>>700
あ、大丈夫です。普通に見れます
702 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:10:45 ID:whXwn3x0
>>701
んでは、ちょっとこれを

ttp://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/1166/test5.txt

登場人物のふいんきをちょっと確認して頂きたいので、お願いしますm(_ _)m
703 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:11:55 ID:PYiVv+gp
あー……
その、言いにくいんですけどダウンロードパスが分からんとですorz
作者なのに情けないっす……
704 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:13:11 ID:whXwn3x0
>>701
連投失礼、パスはタロさんのコテです
705 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:14:38 ID:whXwn3x0
>>703
スイマセン><; パスを書く前に書き込んでしまいました。
40秒ルールに引っかかって時間空いてしまいました、申し訳ない><;
706 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:16:54 ID:PYiVv+gp
うわー、本当に情けない、というか申し訳無い……
コテをコピペしても直接書いても入れないっすorz
707 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:19:38 ID:whXwn3x0
>>706
凹まないでタロさんw自分の書き方が悪かったw
「trog」で入れてみてください。……入れ間違えてたらどうしよう^ω^;
708 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:26:02 ID:PYiVv+gp
>>707
自分アホすぎます、反省しますです

拝見させていただきました
こちらから特に何してほしいという事はなく、もうガンガン書いてくださいですw
むしろ派生作を描いて頂けるとなると、こちらから有難うございますと感謝感激ですw
俺も負けないよう頑張らないとなぁと……
709 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:29:24 ID:PYiVv+gp
っと……夜分失礼しました
そろそろ本気出して作品を書こうと思います
出来れば14日のある種記念日に、また
710 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:33:52 ID:whXwn3x0
>>708
あ、ダイジョブでしたかwちょっと今一つ、「彼」を掴み切れていないものでw
この後の展開は、タロさんの本編や予告編なんかを見ながらわき上がった妄想をぶち込んでるので
キャラ崩壊などもありますが「平行世界」ということで流して頂ければ幸いですw
711 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 00:35:16 ID:whXwn3x0
>>709
こちらこそ夜中にいきなり失礼しました。
では良い夢を( ・ω・)ノシ
712 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 08:15:35 ID:FKWWUWLf
小説も動画も色々と詰まってたので朝っぱらから落書きに色塗ってましたw
ということでバレンタインの話題が出たし、一足早いけどバレンタイン絵を投下!
http://dl8.getuploader.com/g/sousakurobo/1167/kanavare.jpg

遥さん妹こと彼方を初描きw もちろんこのチョコは僕がmジョインジョインハルカァ
713 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 08:21:40 ID:itDu1t3y
>>712
 投下乙でsイィヤッホォォォォォォォォォォォゥ!!
 このチョコは間違いなく姉への本命(ry
 カナを描いてくださってありがとうございます!

(実は彼方は黒髪だというのは黙っておこう……)
714 名前: !ninja [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 08:37:04 ID:sjcllGvt
てすてす
715 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 08:41:10 ID:sjcllGvt
よし、繋がったぞ!

>>712
投下乙!おっぱいおっぱい!
PBM世界の14歳はなぜここまでけしからん身体なのかw
716 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 09:49:33 ID:itDu1t3y
 あ、age氏お久しぶりですー。
717 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 10:39:24 ID:sjcllGvt
おひさしー
最近はいつにもまして人稲っぷりが凄いなw
718 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 11:13:30 ID:itDu1t3y
 みんな忙しいんですかねー。
719 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 11:19:06 ID:sjcllGvt
ちょっと前が投下ラッシュだったから、皆今は充電中なんじゃね?
720 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 11:37:55 ID:itDu1t3y
 バレンタインのためにチャージ中なんですかねぇ(色んな意味で)。
721 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 11:39:03 ID:sjcllGvt
ああ、喪オーラをw
722 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:10:23 ID:FKWWUWLf
>>713 じ、実はこの彼方さんはPBMじゃなくてDaZ版だっただんだyジョインジョインハルカァ
どうも自分は千尋といい、髪の毛を茶髪に変更したくなる癖があるようですw

>>715
年上で胸が大きいのたまちゃんだけですもんねw
723 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:11:10 ID:FKWWUWLf
だっただんだってなんだww だったんだ、ですw
724 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:11:58 ID:sjcllGvt
とりあえず落ち着けw
725 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:16:42 ID:itDu1t3y
>>722
 貴様、茶髪好きかッ!

>年上で胸が大きいのたまちゃんだけ
 言われてみれば合法ロリばっかですねw
726 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:19:16 ID:FKWWUWLf
>>725
ああ、茶髪大好きだッ!一番色が塗りやすいから!w

>言われてみれば合法ロリばっか
最高じゃないですか!特にシロとかヴァイスとかヘーシェンとk
727 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:20:53 ID:sjcllGvt
そういやガチロリいないなPBM

>>726
同一人物じゃねーかw
728 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:28:44 ID:itDu1t3y
>>726
 どんだけウ詐欺さん好きなんですかw
729 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:34:23 ID:FKWWUWLf
そりゃあもう言葉には言い表せないほどに大好きさ!
師匠がシロを描いてくれるたびに家の屋上から喜びのあまりダイビングしたくなるくらい!

でも僕今までシロ単品で1枚絵を描いたことないんですよn
廻セカで言えば千春さんみたいに、一番好きなキャラって自分じゃ滅多に描かないんですよね、僕w
730 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:36:21 ID:sjcllGvt
一方師匠は遥さんをこれでもかというくらい描きまくっていたw
731 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:46:11 ID:RdYkbJ50
親馬鹿という言葉がロボスレ1似合う男、それが師匠
732 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:46:39 ID:itDu1t3y
>>729
>シロ単品で1枚絵を描いたことない
 そういえば、必ず誰かとセットで描かれてますねー。

>>730
 き、気付いたら手が勝手に遥さんとペネ子ばかり……。

 でもうpしてないけど他のキャラもそれなりに描いてるのよ!
733 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:48:25 ID:RdYkbJ50
>>732
何をしてる、早く清書する作業に戻るんだー!
734 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:49:52 ID:sjcllGvt
>>732
さあ、うpを急ぎたまえ
735 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:54:01 ID:itDu1t3y
 それでも、今は書かなきゃいけないSSがあるんだー!

 記念日近いですしw
736 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 12:57:20 ID:sjcllGvt
>書かなきゃいけないSS
去年バレンタインのウ詐欺さんのその後ですね島へ漕ぎ出そうか
737 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:08:54 ID:itDu1t3y
 その発想はなかった……!
738 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:23:17 ID:FKWWUWLf
>>732
さあ、早くヘーシェンとヴァイスとシロと白ウ詐欺さんを清書する作業に戻るんだ!

でも本当他のキャラ描いても清書するとなるとやっぱ別のになっちゃうとかはわかりますw
諸々の事情でうpできないのとかもありますけどwもう密かに3度描いてるけどデザインがしっくりこなくて全部没にとかもありますし。
739 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:26:10 ID:itDu1t3y
 描いた後に一晩くらい経ってから見るとなんかコレジャナイ感がするんですよねw
 だから投下をためらってしまうという。
740 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:38:04 ID:9/K0PlKN
うはwww俺天才wwww>>翌朝>>どういうことなの……
741 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:41:06 ID:itDu1t3y
 あるいはご飯食べて戻ってきたらウボァーしたりw
742 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:44:26 ID:FKWWUWLf
あるいは他の人の絵と比べてしまってウボァーしたり……w
743 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:48:42 ID:itDu1t3y
 でも遥さんだとそれがあまりない! ふしぎ!
744 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 13:55:34 ID:sjcllGvt
そりゃ描きすぎだw
745 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 14:00:14 ID:itDu1t3y
 描きすぎでイメージ通りに描けるようになったって事なんですかね。
746 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 14:18:55 ID:sjcllGvt
そういえば、初期の遥さんはイメージ固まってない感じだったねw
747 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 14:41:56 ID:itDu1t3y
 改めて見ると吹っ切れてない感がありますねw<初期遥さん
748 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 14:47:21 ID:sjcllGvt
ウ詐欺さんの安定感は異常w
そしてオルさんの不安定っぷりも異常w
749 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 15:26:01 ID:HURSk9B6
>>712
絵上達し過ぎやぁw
そのチョコはわたしが貰い受けようぞ
750 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 17:34:16 ID:FKWWUWLf
>>749
ありがとうございますw 最近絵に対して少し思うところがあって、色々意識して描いているのでそう言って頂けると本当嬉しいですw
だがチョコは渡さないね!あのチョコは私のもnジョインジョインハルカァ

バレンタイン当日〜翌日辺りは投下ラッシュが来ると予測したので、絵は2日前に投下したっていう描いてから思いついた思惑g
751 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 17:59:03 ID:9/K0PlKN
DaZ氏の画風が誰に似てるのかようやく分かった、菊池政治だわ
752 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 18:04:19 ID:HURSk9B6
>>750
ハルカさん、渡す相手がいないからって……おや? こんな天気なのにダレカキタヨウダ

>>751
たしかに似てなくもないですな
753 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 18:06:02 ID:FKWWUWLf
>>751
バルスカの人に似てるって言われるのはめっさ嬉しいけど、意識してる絵師さんは違かったりw
バルスカと言えばDiveXで鳳翔のクリスが可愛いすぎてバルド地獄の機体も、勿論グリムバフォメットを使ってたり。
754 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 18:32:33 ID:itDu1t3y
>>752
ハルiタ「いるよ! 渡す相手ならたくさんいるよ!」

※本命はいません。
755 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 18:40:40 ID:HURSk9B6
よし、チョコバットを道行く通行人の口にねじ込む団を結成するか……
756 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 18:52:31 ID:9/K0PlKN
ある意味死ね死ね団より陰険なネーミングセンスじゃないか
757 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 19:08:04 ID:HURSk9B6
そうでもない
758 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/12(土) 22:06:48 ID:sjcllGvt
ねじ込むってあたりが陰険だなあw

>>754
もうペネ子を本命にしちゃえばいいんじゃないかな
759 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 22:40:05 ID:42nyT7SI
恵方巻きねじ込み団の残党がこんなところにもw
760 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 22:57:05 ID:HURSk9B6
創立者はわたしだ
761 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 22:58:08 ID:whXwn3x0
奴らは何処にでもいる。そして様々な催しに乗じて人々の口にねじ込むのだ。
762 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:04:48 ID:HURSk9B6
夏祭りでは花火の音にまぎれてねじ込んだ
幸い音のお陰で気がつかれなかったようだ!!
763 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:13:25 ID:42nyT7SI
かき氷で頭をキンキンさせてやるのですね。解ります。
764 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:45:47 ID:whXwn3x0
ちきしょう、近所の○タヤめwww
なんで○イキングLODは3、4、5巻だけ抜けてるっていう訳の分からない状態なのに、
新作コーナーにテ○ンVが置いてあるんだよwww
爆笑こらえるのにマジで苦労したわwww

誰が借りるんだよテ○ンVw まず揃えるべき物が他にあるだろうがwww
765 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:47:22 ID:Sj7dWAPZ
さあ、流れをぶった切る投下開始です。
その前に返レスを……
>>491
すいません、展開は速くせざるをえなかったんです。
自分でも速いと思ってたんですけどね……

>>498
重力場粒子、重力偏向粒子、反重力場粒子。
増強、操作、減衰の3つをつかさどる粒子で完全な重力制御が完成しました。

最初の構想では痴話喧嘩でも緊張感はあったんだよ!ほんとだよ!

では、ここから投下開始、HB最終話後篇。
支援はいりません。
766 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:47:51 ID:whXwn3x0
誤爆しました。すいません
767 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:49:10 ID:Sj7dWAPZ
天駆龍格納庫には大量のHBが待機状態で佇んでいる。
これらの機体は殆ど2種類に分けられる。
1つは量産傭兵(カスタムアーミー)用の機体、もう1つは無人機。
量産傭兵用の機体はその操縦技術を遺憾なく発揮できるようにかなりのカスタムを施されている。
無人機はそこまでのカスタムはされていないが、機体を制御するのは自立型特化式AIのツクヨミだ。
ツクヨミは本来艦船補助用のAIだが、そのプログラムを組み替える事で無人機の制御に専念する事になる。
量産傭兵の機体も要塞補助用AIのアマテラスがサポートを行い、リンクを行う。
この2つの指揮系統によって天駆龍の戦力の質を一気に引き上げたのだった。
さらに全ての機体に共通する改造も施されている。
それはフォトングラビティ対応機としての改造だ。
粒子炉は生産出来なかったが、その代わりに粒子を機体内で循環させて程度は低いが同種の効果を得る事に成功した。
名をつけるならばグラビレイトVer.simpie――グラビレイトの先行量産型になる。
その完全な戦力の中にただ1人だけ、普通の人間がいる。
同盟軍内で銀騎士(シルバーナイト)と呼ばれ、そしてリクに部下を全滅させられた事でそのエースの名を捨てた男だ。
彼の眼には強い感情が渦巻いている。
それは強く何かを求める感情、白い魔弾(ホワイトブレット)との戦いを望む物だ。
彼の後ろには新たに製造された専用機がある。
それはかつての銀騎士のような殆ど改造されていない手つかずの機体ではなく、フルチューンされていると言っても過言ではない。
「リク・ゼノラス……いや、キセノ・アサギは奴を陸羽と言っていたな……」
彼は倒すべき敵の名を呟く。
「待っていろ、陸羽。お前が戦うのは俺で最後だ」


スタークのハンガーにグラビレイトが修繕された姿をさらしている。
リクにジョージはその前で今回の機体の変更点を説明する。
「――以上だ、仕様変更はあるが基本は同じと考えて貰って構わない」
「大体分かりました、これならいけそうです」
屍のように倒れ込んでいる整備班に心の中で感謝をしながらグラビレイトの足元に向かう。
今回の修繕はかなり大掛かりなものになった。
Typeαはすでに実戦に耐えきれない程にボロボロになっていた為Typeβを素体として手を加えている。
演算装置をTypeβのコックピットに移し、背部の巨大なバックパックには回収したTypeγの粒子炉を積んでいて、機体内部の粒子炉もTypeαと
Typeβの粒子炉を一基づつ搭載して三種類の粒子の使用を可能としている。
両機共に使用が難しかった右腕部は新規の物に交換されている。
所要時間14時間強、ぶっ続けの作業は偶然にも次の砲撃にぎりぎり間に合った。
グラビレイトの足元にはクルーが集まっていた。
「今回は戦場まで辿り着けるのがあなたとリキさんの二人だけです。厳しいと思いますが、お願いします」
カルラは深々と頭を下げる。
「リク、俺に出来るのは援護くらいだと思うがやれるだけやるつもりだ。お前は出来るだけ敵を無視して進んでいい」
いつになく真剣なリキには頼もしさを感じる。
「ありがとう、カルラさん、リキ。俺に出来るかどうか、そんなことは言わない。絶対に生きて世界を救って見せる」
頷きながらリクは言う。
キセノを止められるのは自分だけなのだと気持ちを再び引き締める。
「リク、気をつけてね?絶対に帰ってきて」
機体が無い為付いてこれないミキの不安そうな声にリクは頷きかけて少し止まった。
「ちょっといいか、ミキ。こっち来い」
首をかしげながらリクに一歩近づくミキを、リクはグッと引き寄せて顔を寄せる。
それはまさしくキスの体勢だった。
突然の出来事にミキは唖然、クルーは呆然。
たっぷりと5秒はそのままで、ゆっくりと顔を離すリク。
状況を理解したクルーの冷やかしの声で一歩遅れて気付いたミキの顔が真っ赤に染まる。
「な、なななな、な」
「な?よくわからないぞ、ミキ」
ニヤニヤしながらリクはミキの頭をなでる。
「おうおう、大胆だねぇ!」
ゴースがからかうように言うがミキにしか効果が無い。
「仕方ないだろ?だってさっきまでは忙しかったんだからさ!」
誰かが指笛まで鳴らし始めた所でミキの言葉が落ちついてきた。
「いきなり何してるのッ!?」
768 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:50:03 ID:Sj7dWAPZ
「何って、キス?」
「そうじゃない!なんで人前で!?」
「いや、だってキスしたかったし?」
「TPOを考えなさい!恥ずかしさで死にそうよ!」
「それは大変だ、医務室まで運んでやろう」
「ちょっと!?抱えあげないでぇぇぇ!?」
そんな2人の掛け合いを見てクルーのテンションは逆に落ちつき、リクのキャラ変貌への疑問にすり替わって行く。
「うぅぅ……なんでこんな事に……」
「それはあれだ、愛のパワーだ」
「だからやめなさいって!」
大笑いしながらリクは手を振ってグラビレイトのコックピットに乗り込む。
「イザナミ、起きてるか?」
『マスター、あんた何やってるんですか?』
再起動の終了したイザナミも先程の光景を見ていたらしい。
「だからキスだっての」
『いや、そうじゃなく……私が寝てる間に何があったんですか……』
「そんなことはどうでもいいさ。少し……俺の中の何かが変わっただけだ」
機体が起動してヘルメット内部に明かりが灯っていく。
「行くぞ、イザナミ。世界にはまだ存在してもらわないと、ミキと過ごせないからな」


2つの光が遠ざかって行く。
ミキは最後の最後でリクの傍にいれない事に少しだけ落ち込む。
光の進む先はここからでも見る事が出来る巨大な要塞。
世界を滅ぼそうとする狂気の塊。
義兄を殺した忌むべき存在。
きっとあの周辺で2人は死闘を繰り広げるのだろう。
「見えなくなっちゃったな」
HBのブースター程度の光ではもうここまで届かない。
自分に出来る事はもう祈るだけ、信じるだけになってしまった。
「そうでもないぞ?」
後ろに立っていたのはリリだった。


「敵機接近、数80」
[こっちでも確認した。とりあえずあの要塞の懐まで飛びこむぞ!]
守護狂神(ガーディアン)はレールガンを連射して敵機を近づけない。
「イザナミ、いけるな?」
『一応OSを書き換えましたから、これなら戦闘も可能です』
「なら行くぞ!」
リクは操縦桿とフットペダルから手足を離すが、グラビレイトの動きは止まらない。
完全に目を閉じて操縦を放棄したリクの代わりに機体を動かしているのはイザナミだ。
リクの操縦パターンを組み込んだOSはイザナミにリクの戦闘行動をトレースさせる。
逆にリクは今までイザナミが行っていた全ての作業を担う。
AIよりも高い演算能力を戦闘の補助に注ぐ。
これがリクが当初からイザナミに行わせようとしていた役割だった。
グラビレイトは接近する敵機の間を猛スピードですり抜ける。
「問題は無い、システムは良好だな」
『ですね。流石私』
「調子に乗るな」
後ろにレーザーが広く放射される。
恐らくは守護狂神の一撃が敵機の群れを呑みこんだのだろう。
「新たに敵機、数138」
『えー、ゴホン……「俺の前に立ったんだ。ただで済むと思うな」』
「待て、俺のものまねは必要か!?しかも似てないし!」
恐らく顔があればドヤ顔をしていたと思われるイザナミに突っ込みを入れる。
『そんなー、今のは会心の出来でしたよ?』
「そもそも声質が違うだろ!?それより敵をどうにかしろよ!」
769 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:51:01 ID:Sj7dWAPZ
『仕方ありませんね』
グラビレイトは後ろのバックパックにマウントされている2丁のレーザーライフルを手に取る。
それは質量兵器と重力場兵器を無効化してくる反重力場粒子に対する対抗手段だった。
大型のレーザーライフル、金若王の武装だったそれを構えて連射する。
若干の威力の低下は否めないが、それでも充分な破壊力を持っている。
『無人機と有人機で半々ぐらいですかね』
「だな。しかもかなり質の高い奴等が多い」
機体をその場で反転させて進行方向を変える。
直前までグラビレイトが攻撃を行っていた宙域がレーザーの弾幕に呑まれていく。
常に意識を向けなければならない味方の位置も、戦闘を行うのがAIなら常に把握できて、補助を行うのが人間ならその細かいタイミングを見抜
ける。
2人にとって理想的な戦闘スタイルが実現している。
「イザナミ、要塞のハッチに取り付け。ルートは示す。リキ、しばらくこの機体はイザナミだけで動かす。フォロー頼んだ!」
[分かってるが……速過ぎるっての!]
必死にグラビレイトの後を追う守護狂神には被弾は見られない。
『新装備、過密重力場制御腕、起動!』
右手に所持したレーザーライフルをマウントして、交換された右腕に重力場粒子を集中させる。
本来ならば過密重力場、つまりブラックホールにはグラビレイトも耐えられない。
グラビティジェネレーターの爆発に巻き込まれたVer.assaultの右足と同じ結末をたどる。
だが、反重力場粒子を一定量使用すれば耐える事が出来る。
その機能を右腕に発揮させるべく集中して粒子経路が作られている。
「15秒だけこっちに敵を近づけるな!」
[無茶言いやがるな!この野郎!]
レーザーウォールを展開した守護狂神は接近する敵機をレールガンで撃ち抜いて行く。
その隙にグラビレイトは要塞の側面にあるハッチにたどりつく。
『必ィィィッ殺!グラビティィィィ、ナッコォォォォォ!』
要塞表面に重力場が触れた瞬間、嫌な音を立ててハッチが吹き飛ぶ。
「お前、テンションおかしいだろ!?」
『ストレス解消ですよ』
いきなり叫んだ本人であるイザナミはいつもの口調に戻っている。
『マスターもやってみたらどうです?きっと積年の恨みもスッキリしますよ』
「お前なぁ……いや、分かったよ……」
コックピットから要塞内部に入り込むリク。
グラビレイトは既に接近してきた敵機を回収したTypeγのブレードで斬りつける。
「少し行ってくる……ありがとな、イザナミ。感謝してる」
『その台詞……マスターに死亡フラグが立ちましたね。ヤッタ!』
「ヤッタ!、じゃねぇ!」
リクはツッコミと共に要塞内部に姿を消した。


「どけどけどけどけぇ!!」
守護狂神にレールガンを連射させながらグラビレイトを追うリキ。
真後ろに到着すると同時に機体を反転、三半規管が悲鳴を上げて軽く戻しそうになる。
「うぉっぷ……」
『さっきの雄たけびはどうしたんですか?』
「だ……黙ってろ……リクみたいに慣れてたり、お前みたいに何も感じない奴は別だけどよぉ……」
ぐらつく頭でコンソールを叩いてレールガンの余剰熱を放熱する。
「俺、つい1日前に初めて宇宙に来て、この機動は普通に酔うっての!」
両肩のレーザーで迫る機体を吹き飛ばす間に、グラビレイトは戦闘の準備を終える。
『私、離れると色々大変なんで基本動きませんよ?』
「分かってるっての。その為の俺だろうが」
攻撃範囲外からの敵機にレールガンを向ける。
実弾、レーザー入り混じる波状攻撃をレーザーウォールでねじ伏せる。
「いくらこっちの装甲を軽くしようが……」
グラビレイトの援護を受けながらもレールガンをさらに撃ち続ける。
「当たらなきゃ意味がねぇだろ!」
リクが戻るまで、何があってもグラビレイトを守りきる。
あいつの背中を守れるだけの力を得た仲間の事を、リクを化物扱いした奴らに見せつけてやる。
770 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:52:17 ID:Sj7dWAPZ
『侵入者あり、どうしますか?』
キセノは天駆龍の制御室でその報告を受ける。
アマテラスの報告は予想には無かった展開だ。
「ふむ……とりあえず迎撃。対侵入者用防衛兵器を全部起動しろ」
通路の方からかすかに銃声が聞こえ始めた。
「まさか、直接乗り込んでくるとはね」
『映像出します』
そこには紛れもなく、ハンドガンで防衛兵器に牽制する陸羽の姿が映っていた。
「あいつに何があったかよく分からないが……流石の手腕だな」
気付けば防衛兵器のシステムはクラックされて使いものにならなくなっている。
『な、何で……僕が制御していた筈なのに……』
「まあ、所詮AIだしな。気休め程度にしか考えてなかったが……来るか」
制御室のドアのロックが開けられて、同時に素早く影が飛びだしてくる。
「キィィィセェェノォォォォ!!」
その影、リクは思いっきりキセノを殴った。
「がぁ!?ぐ!」
その勢いで後ろに流されそうになるがそれをリクは掴んで止める。
「なんでこんな事をしてる!」
「いきなり殴ってくるとは思って無かったぞ?お前の事だから出会いがしらに俺を撃ち殺すかと思ってたが?」
「黙れ、そんな事は聞いて無い!世界をなぜ滅ぼそうとするんだ!」
「いきなりだな……まったく……菜穂が泣いたからだ。あいつは世界から敵視されて、日本の中にも味方は俺しかいなかった。そんな世界なら
、俺にとっては必要ない。なら、滅ぼすしかないだろ?」
「……今すぐにこの要塞を止めろ。俺はまだ、世界にはまだ存在し続けて欲しんだ」
リクはその言葉にキセノの襟首をつかむ手を緩める。
キセノはそんなリクの態度に怪訝な表情をする。
「殺さないのか?せっかく俺がここに居るのに?」
「殺す必要があるか?」
リクは即答する。
「お前は俺を許せないんだろ?そんな風にお前の体を化物にした俺を」
「ああ、許せない」
「なら殺せばいい。それはお前が望んだ、化物として望んだ事だろ?」
キセノはリクの心に働きかけようと言葉を紡ぐが、思ったよりもリクの反応は薄い。
「……なぜ黙っている?」
「許せない、確かにお前は俺をこんな身体にして、クーリをそそのかして、今は世界を滅ぼそうとしている。でもな……」
リクは顔を上げる。
そこには憎しみなど籠っていない。
「お前がそんな風に狂気に染まってる理由ってのは菜穂さんなんだろ?それなら俺にお前を殺す権利は無い」
「黙れよ、今更人間気取りか?許せないなら化物らしく自制も理性もなく殺してみろよ!」
「ああ!許せない!だけどお前の考えを理解は出来る!一発殴るだけでチャラにしてやる!だから、俺はお前を殺さない!」
キセノは何も言えない。
前提条件から違っていたのだ。
今のリクは決してキセノを怒りにまかせて殺そうとしない。
「あぁ……そうかよ……だけど俺はお前を許せない。菜穂を直接的に死に追いやったのはお前だ」
「分かってる、別にただで許してもらおうとは思ってない。俺の命以外なら何でもやる。好きにしろ」
「命以外?はッ、侮様に命乞いか?ふざけてんじゃねぇ!世界を滅ぼしてもまだ足りないこの怒りをお前の命すら奪わずに解決しろだと!?」
「もう俺の命は仲間の、俺の愛する人の物だ。俺の独断じゃ交渉材料に出来ない」
「そんな理屈で、この世界にどちらも生き延びる事なんてありえねぇんだよ!ガキが理想論を振り回してんじゃねぇ!」
「その理想を実現するのがお前みたいな技術者や、俺みたいな常人じゃない力を持った奴らの仕事だろ!」
「そんな事はッ!……そんな……」
キセノの身体から力が抜ける。
「……そうだな、そうかもな」
「来い、キセノ。菜穂さんだってこんな事は望んでいない筈だ」
リクはそう言うと力を完璧に抜いた。
その瞬間、キセノは勢い良くリクに体当たりをした。
リクの身体は制御室から飛び出て通路の壁に当たる。
「ッぐ!?」
「だけど俺は、技術者じゃなくて、復讐鬼なんだよ。お前みたいに戻る事はない」
そう言うとキセノはコードで繋がっていた端末を引き抜いてリクに投げる。
771 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:53:09 ID:Sj7dWAPZ
「ここからはお前と俺の決闘だ。俺が世界を滅ぼすか、お前が世界を救うか。天駆龍の主砲はあと4分で再発射が可能になる。それが俺達の時間
の最期だ」
そう言うとキセノは制御室のドアを閉めてロックをかけ、そして要塞内のロックの制御プログラムを削除した。
「この扉は開かない。お前は外に出るしかないぞ」
「くそ……時間が無いか……」
リクは立ち上がると端末に気付く。
「これ……」
『マスター?……お前はリク・ゼノラスか!』
そこには起動しているAIがいた。
「お前はアマテラス、でいいのか?」
『なんでお前がこの端末を……僕を持っている?』
「いや、キセノが投げてきたみたいだが?」
『ふざけるな!なんでお前なんかと……マスター!答えて下さい、マスター!』
ドアに近づき、アマテラスの声がキセノに聞こえるようにする。
『マスター、なんで僕をこんな奴に渡しているんですか!』
「用済みだからだ。ここから先はお前の役目は俺の所にはない。だがそっちでなら役目ぐらいあるだろう?」
『嫌です!僕が用済みになるとしても僕はマスターの下で―――』
「行け、俺の見つけられなかったモノを見つけに。陸羽、もういい」
それっきりキセノはアマテラスに反応しない。
リクは動こうとして、足を止める。
「キセノ、お前はなんで俺の名前を変えたんだ?」
リクの名前、リク・ゼノラスとはキセノがつけたものだ。
本来は姓は無く、陸羽というコードネームだけだった。
「……お前から羽根を奪いたかった。そんな子供じみた理由だ。姓の方はお前に対する憎しみを増やすために、どうしても許せなかった野郎の
姓をつけた」
「そうか。なら、名前は大事にさせて貰う。意外と気にいってるんだ、リクって名前」
リクはそう言って来た道を戻り始めた。
「っは……結局、飛び立つ羽根を奪ってもちゃんと脚で立ててるのか。地面さえあればあいつはいいってのか……畜生」
キセノはそう言うとコンソールの前に立つ。


「イザナミ、聞こえるか?」
『モチのロンです。 混一、混老、対々、三暗刻、役々、小三元で数え役満です』
[それは麻雀だろ!?]
相変わらず暴走しているイザナミを呼びつけて乗り込もうとするリク。
守護狂神は援護を行っているが、その攻撃を掻い潜ってきた敵機がグラビレイトに接近する。
「ヤバい!?」
『マスター、離れて!』
攻撃に移れないグラビレイトを危惧してイザナミがリクを引き離そうとする。
[動かないで!]
しかしその声が届くとイザナミは反射的に動きを止め、グラビレイトを狙う敵機が爆散する。
[生きてるか、リク!?]
「あ、あぁ。大丈夫だ、リキ。今のは何だ?白い光線?」
リクが捕えたのは白い光の筋が敵機を貫いた事。
次々とその光は周囲の敵機を破壊していく。
[大丈夫だった?リク]
「ミキ?これは何だ?」
攻撃を行っているにしても姿を確認できない。
だが方角はつかめている。
スタークがある筈の方向だ。


スタークの艦底、レールガンの先端で1機の機体が銃を構えている。
「全弾命中だぜ!さっすがだね!」
リリは狭いコックピットの中で叫ぶ。
「ちょっと、暴れると見えないってば!」
伸ばした手でモニターを遮るリリに文句を言うシエル。
「次弾装填、粒子チャージ開始」
772 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:54:07 ID:Sj7dWAPZ
ミキは1人落ちついて狙いを定める。
3人が乗っているのはボロボロだったTypeαを素体としてラウルが改良した物。
とは言っても修繕は最低限しかなされておらず、修繕された部位もつぎはぎである。
右足は金属フレームが露出していて、さらに取ってつけた様な細かいサブアームを機体固定用にスタークに取りつかせている。
左腕は肘から先は重力場レールガンの長距離狙撃型が直接装着されている。
機体各部からは大量のコードとチューブが繋がっていて、艦内に設置されている大型コンデンサーに粒子をチャージする役目を担っている。
グラビレイトVer.snipe――それはいくつかの力を合わせて初めて使える機体だった。
常人では見えない距離を見抜いて狙撃を可能にするリリ、常人では出来ない程の演算で大量の粒子を制御するシエル、そして全ての情報から的
確な攻撃ポイントを見抜くミキ。
3人の連携が不可能な超長距離狙撃を可能にしている。
[まさかふざけて作ったこのコンデンサーが役に立つ日が来るとは……]
ラウルのぼやきは3人には聴こえていない。
このコンデンサーは作ったはいいものの、あまりにも巨大すぎて艦に搭載しなければ使用不可という実戦ではなく研究用に作った代物だ。
[まて、ちょっとうるさい、事情を説明してくれ!]
「まぁ、援護したいなと思ったからさ」
リクの疑問にリリが答える。
[だからって簡単にできるのか!?]
「リク君が帰ってくる前からラウル君を働かせて作ったんだって」
シエルは何気なく言うがリクは思わずラウルに合掌した。
[まあ、いいや。ありがとう、助かった]
「とりあえず抜けて来た奴らは撃ち抜くから、リクは急いでそいつを止めて!」
リリから送られてくる視覚情報で狙いを定めてトリガーを引くミキ。
[わかってる!あと2分で止めなきゃ発射されるらしいからな!]
「2分!?ちょっと待って、急がなきゃ間にあわないじゃない!」
砲塔を破壊するには1分以上かかると思われる。
あと2分では時間の余裕的には1分以下だ。
[お前らにも援護を頼む、ミキ、リリ]
「あ、私もいるよ!」
シエルの声が通信に乗る前にリクは回線を切った。
「私の扱いって……」
1人涙ぐむシエルを気にも留めず、ミキは戦闘の光を見て呟く。
「リク、信じてるから」


「行くぞイザナミ。実力行使しかもう手段は無い」
『了解です、今度は砲塔殴ってみますか?』
「粒子チャージが間にあわない、内部から破壊する」
グラビレイトが行動を開始する。
砲塔付近は敵機の数が少ない。
恐らくは砲撃の際の邪魔にならない様にしているのだろう。
わずかにいた敵機にレーザーライフルを向ける。
放たれた2つのレーザーは2機に命中、だが敵機はまだ15機いる。
上方と下方の両側から近接戦を仕掛けてくる4機にグラビレイトは反応しない。
なぜなら既に攻撃は届いている。
真下からのレーザーに対応する事も出来ずに敵機が爆発する。
重力場粒子で光を捻じ曲げ、反重力場粒子でそれによる周囲への影響を無効化する。
真空の状態でも使えるようになったリフレクションをこちらからの攻撃を当てるために使用する。
あっという間に14機を破壊するが、1機だけは生き延びている。
その機体に注意を向けるとリクは顔をゆがませる。
光を呑みこむような光沢の無い黒、背中には悪魔の羽根のようにウイングブースターが広がっている。
宇宙での高機動を実現するために機体各部にブースターが増設され、関節の可動域を広めるために装甲は少なめになっている。
機体の全長よりも長い巨大なブレードを構えるその機体の肩には、銀色の騎士の鎧の頭部のモチーフが赤いバツを塗り重ねられている。
[見つけたぞ、白い魔弾、完成孤児(パーフェクトアーミー)陸羽!]
「銀騎士か!」
[違うなァ!今の私はただの!お前に挑む者だ!]
構えたブレードを身体で包み込むように振り下ろしてくる銀騎士に、粒子を纏わせたブレードで受ける。
『結構重いですね……』
[さあ、俺にお前と戦わせろ!]
773 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:55:09 ID:Sj7dWAPZ
粘つくような感情をぶつけてくる銀騎士にリクはキレる。
「世界が滅亡の危機に瀕してるってのに戦ってる場合か!そこをどけ!」
[それがどうした!俺にとってはお前と戦う事だけが世界のすべてだ!]
「部下の仇討なら後で相手してやるってんだよ!」
[仇討?違うな!]
鍔迫り合いから弾けるように機体を引き離す。
細かく斬り込もうとするが全てを巨大な刀身に弾かれる。
[俺が戦うのは俺の為にだ!お前のような強い奴と戦う事を望んでいたんだよォォ!]
「は?何だと?」
遠心力にブースターの出力をプラスした連続の薙ぎ払いに細かく対応する。
[最強は戦いたくても戦う相手がいないんだよ!俺は戦う相手にレベルを合わせて近接戦のみ、機体も殆ど手をつけないっていう枷をつけた!俺
を狙ってくるのは強者だけでいい、だからザコに当てる露払いとして聖剣騎士団を従えた!]
「……つまりお前にとっては部下は仲間でなく、選別の為の道具だって事か?」
[当たり前だ!強者を選別するために役立ってくれたあいつらに感謝することはあっても、わざわざ仇討なんてくだらない理由をつけて戦いを汚
す義理はないんだよ!]
銀騎士の機体の肩から放たれたアンカーがグラビレイトに引っ掛かり、そのバランスを崩す。
アンカーに付いたワイヤーを巻き取りながら膝に隠されたパイルバンカーを叩き込もうとする銀騎士に勢いを利用した体当たりをくらわせる。
「お前、腐ってるな」
[腐ってようと何だろうと、俺は戦うためならどうでもいい!]
ワイヤーを切断して距離をとるグラビレイト。
[銀騎士!援護する!]
後ろから追いついてきた有人機が2機程。
『銀騎士を相手にしてる状態で来られたらまずいですよ?』
「分かってる。慌てるな」
次の瞬間、銀騎士は左腕の前腕のグレネードを発射して正確に味方である筈の2機を撃墜する。
[俺の戦いの邪魔をするなァァ!]
銀騎士はそう叫び、そして突っ込んでくる。
[それに、腐っているのはお互い様だ!]
「そう思うか?俺にはお前という人間がよく分かった。その程度で俺に勝てると思っているのなら腹抱えて笑ってやる」
1回だけ斬り結び、後ろに下がるが銀騎士は距離を離さない。
「俺はいつだって、俺を信用した人間を裏切った事は無い!」
[言ってくれるねぇ!それでこそ強敵だ!]
「違うな、無敵だ」
銀騎士の機体を、遥か後方からのミキの援護射撃が絶妙のタイミングで捕える。
[あ?]
左側のウイングブースターを破壊されて姿勢が崩れる銀騎士にグラビレイトは思いっきりブレードを突き立てて、右腕と残ったウイングブース
ターをつなぎとめる。
「愛があるから俺は強いんだ。孤独なお前に負ける訳が無い」


「何で……」
何故勝てないのか。
機体を大幅に改造に隠し武器と中距離の射撃武器という今までの自分の枷を全てはずす行為、そして粒子を使用した戦闘。
考えうる最高の状態でも勝利は出来なかった。
最後の言葉、愛があるから強い。
孤独は弱い。
だが無理だろう?
何をやっても上手くできてしまう人間に向けられる感情など、嫉妬や恨みだけだ。
だから強い奴を、自分と対等の才能を持つ者を探して、俺は……
「戦ってたんだろう……」
ただ、仲間が欲しかっただけじゃないか。
孤独は嫌だから、寂しいのは勉強でも運動でも埋まらないから、探してたのに。
だから青年は泣く。
銀騎士というエースでは無く、ロイク・アルカリオという1人の人間として泣く。
[もし、その意味が理解できたのなら俺の仲間たちを見せてやる。そこでは俺も、ただの人間になれる。戦争が終わった時に、また会える事を願
ってる]
そう言い残してグラビレイトは飛び去った。
774 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/12(土) 23:56:07 ID:Sj7dWAPZ
『もう発射まで1分切ってます!もう間にあわないんじゃ―――』
「弱音を吐くなって!このポイントに行け!」
リクは要塞の主砲の射線の中心を示す。
『死ぬ気ですか!?Typeγの末路を見てたでしょ!?』
「制御はこっちに渡せ!俺だって死ぬ気は無い!」
グラビレイトは光る砲塔と対峙する。
[リク!もう間にあわない!離れて!]
ミキが通信で叫ぶ。
「大丈夫、死なないからさ」
[そん――責に―なこ――ってないで――――]
通信が乱れて途切れる。
「心配掛けちゃったか。後で死ぬほど謝らないと……」
『私達、現在進行形で死にかけてますからね!?』
「だから心配いらないんだって」
右腕を前に付き出して主砲を受ける準備をする。
「粒子炉を限界まで稼働させて一気に発電をしろ!粒子の制御を――全て乗っ取る!」
真正面から粒子砲撃を掌で受ける。
「重力場、粒子輪精製開始!」
右腕の周りに黒い粒子の輪が生まれる。
「ぐ、がぁぁあああ!」
必死に粒子の制御パターンを読み取り、奪った粒子を粒子輪にして右腕に蓄積する。
『粒子蓄積限界まで30%……25%……20%……』
イザナミが粒子を制御できる限界までのリミットを読み上げる。
『15%……10%、もう限界です!』
「いや、まだだ!」
『5%……限界――』
「解放!」
粒子輪が真正面から粒子砲撃にぶつける。
拮抗する粒子がさらに空間をきしませる。
「いっ………けぇぇぇぇぇ!」
そしてついに、要塞からの粒子砲撃が途切れる。
粒子の残滓を押し退けながら粒子輪が突き進んで要塞の砲口から入り込み、突き抜ける。
「キセノ、お前の負けだ!今すぐ脱出しろ!」
[やっぱり、上手くいかないなぁ……]
声が聞こえてきた。
それは何かを諦めるような声色だった。
[俺が世界を許せなかっただけなんだろうな……]
「聴こえているのか!キセノ!」
[そうだよ、お前はこんな事は望んでいなかった……]
要塞が爆発を起こして崩れ去って行く。
もう、間にあわない。
[今更思い出したよ……誰よりも平和を望んだお前が、戦いを嫌ったお前が、なぁ……菜穂]
声はもう聴こえない。
それは誰に語りかけることなく、自分の中に語りかけるだけのように思えた。
死んでしまった。
だが、それは望んだ結果なのだろう。
「……帰ろうか、イザナミ」
『……分かりました』
過負荷の掛かった機体の各部は紫電を散らすが、それも歩みを止める理由になりはしない。


あいつが望んだ結果なら、認めなければならない。
たった一人の為に世界を相手にとって、そして逃げる事もせずに死んでいく。
それも悪くは無い。
なら、俺は何を望むだろう?
今は……とりあえず、彼女と共に歩きつづけよう。
歩いて歩いて、戦って、自分の意味をまっとう出来れば、それでいい。
その一歩はまず、スタークの外にまで出迎えてくれた彼女を抱きしめる所から、多分始まる。
775 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 00:00:08 ID:bDs72qaL
これにてHB最終話終了です。

後日エピローグを投下予定、その日はバレンタインを予定。
HBのヒロイン、ミキとバレンタインというキーワードには深い関係はありません。
深い関係はありません。
大事なことなので二回言いました。
776 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/13(日) 00:07:50 ID:VM91o3o0
>>775
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
777 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 00:08:40 ID:n4uuhqKC
>>775
投下乙です! ゆっくり読ませて頂きます!
778 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 01:04:24 ID:lYbbHRyn
>>775
投下乙! 後でゆっくり読ませてもらいます。
779 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 01:46:26 ID:QVPuvshD
>>775
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
780 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 01:51:08 ID:MnEh2l8l
>>775
投下乙!
781 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 13:36:52 ID:QVPuvshD
 今まで書いてたSSが携帯ごと全部パァになってしまった……うう……。
782 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 14:54:26 ID:n4uuhqKC
>>781
Σ(゚Д゚;)ナン……ダト……!?


こんな時、何て言えばいいのか……分からないんだ……(;ω;`)
783 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 15:50:37 ID:MnEh2l8l
携帯って仕事では使わないんですか?
784 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 16:30:08 ID:QVPuvshD
>>782
 よりによってかなり進んでたのがパーになりやがりました……orz
 このままじゃ間に合わない……。

>>783
 一応執筆用とは別のがあるんでそういうのは問題ないんですが……。
785 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 18:03:02 ID:n4uuhqKC
>>784
えぅ……(;ω;`)なんて言っていいやら
これはアレですかね? 執筆用に安いノートPCを、というフラグ的なアレですかね?

気分転換にこんなのどうでしょう?

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13557818
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13567481

笑いで少しは気が晴れるのではないかと
786 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 18:32:59 ID:KNl950aM
>>775
投下乙。読ませていただきます。

>>781
師匠の携帯ブレイカー率は半端ないw 携帯という物自体に呪われてるとしかw
787 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 19:05:23 ID:QVPuvshD
>>785
 今月はお金がないの……。
 せっかくPBM! 2周年記念のためにあれこれ書いてたんですけどねえ……。

>>786
 呪われてますね、多分w
788 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 19:59:51 ID:CxBxvdku
ご愁傷様です…
めげないのが一番の復活への近道ですかね。

私もノートパソコンにコーヒーこぼして、内部は無事だけどキーボードが…
現在ノートパソコンにキーボードをつなげると言う荒業でヴァレンタインネタを書いてますw
789 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 20:22:34 ID:cCAb1zST
もうお風呂入っても壊れない人型パソコンとか作るしかねぇ
790 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 20:43:12 ID:QVPuvshD
 もうチョコを作る妹の上げる奇声だけが癒しじゃて……。

>>788
 なんという荒業……!w

>>789
 ティマですねわかります。
791 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 20:51:48 ID:n4uuhqKC
>>790
菓子づくりでテンション上がってるのかw
師匠のところの妹さんは楽しそうでいいよなw
792 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 20:52:29 ID:bDs72qaL
師匠、ご愁傷様です……
携帯と師匠はかなり相性悪いんですかね?

>>789
ティマとお風呂とか羨ましうわ極細なにをs
793 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/13(日) 20:59:30 ID:VM91o3o0
なんてこった……記念日ってバレンタインじゃなくてPBM2周年記念日の事だったのね

>>790
何が起こってるんだよwww
794 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 20:59:42 ID:QVPuvshD
>>791
 彼方の性格はウチの妹が元ネタだったりしますw
 性癖は私のものですがw

>>792
 相性はいいけど時々噛みつかれてます……あれ、これもしかして相性悪い?
795 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:13:28 ID:bDs72qaL
>>794
師匠と師匠の妹さんを足せば彼方……

つまり師匠は半分萌えキャラ?
796 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:15:24 ID:VM91o3o0
え?師匠とたろ氏は萌えキャラだろ?(真顔)
797 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:19:02 ID:n4uuhqKC
だよなぁ? 今更何を言ってるんだ君は?(真顔)
798 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:23:10 ID:MnEh2l8l
ロボスレはふじょしのすくつだったんや!
俺は自分の部屋に戻るぞ!!
799 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:24:48 ID:bDs72qaL
ああ、そうでしたね。
俺ってば何言ってんだろ?
800 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:28:10 ID:VM91o3o0
つーか師匠は遥さんでたろ氏はメルフィーだろ?(やはり真顔)
801 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:28:45 ID:3LUVCWGq
 
802 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:31:15 ID:3LUVCWGq
すまん間違えたw
作者萌えとか新し過ぎるだろ……

で、どっちが受けだ
803 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:35:09 ID:bDs72qaL
もちろんたろ氏で(真顔)
804 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:37:43 ID:E5ITY8hy
ようやく時宜ネタ描き終えたと思ってきてみたら師匠が大変なことに……
仕事等には支障はないようなのは救いですが……

さてちょっと「Art Rageならば手描きのように描けるか?」とためしに描いてみた↓ こういう画風はこのスレ的にはありなんだろうか?
http://dl8.getuploader.com/g/sousakurobo/1168/d.jpg
まだ手描きのようとまではいかないが、慣れていけばそれも可能になりそうな手ごたえはあった。
805 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:38:28 ID:n4uuhqKC
新たなふじょしのすくつスレはここですか?w


たろ氏のヘタレ責めという方向性も(ry
806 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:38:36 ID:MnEh2l8l
>>804
これは……?
807 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:45:58 ID:QVPuvshD
 復旧を試みてはみましたが、もう駄目みたいですね……3年とちょっと、お疲れさま。無理させてごめんよ……。

>>802
 けっこう前からありますよ、この話題w

>>804
 これはデス様! デス様じゃないですか!
808 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:48:05 ID:cCAb1zST
>>807
一番好きな竜王は闇竜王でした!

最弱だけど!最弱のポンコツ竜王だったけど!
809 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:51:23 ID:bDs72qaL
>>804
元ネタがわからぬ……

>>805
やだなぁ、俺は男ですよ(笑顔)
810 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:55:13 ID:E5ITY8hy
>>806>>809
ゾイドのデスザウラーです。荷電粒子砲を撃つ直前っつーイメージで。

>>807
御冥福をお祈りします…… ……って何かこのセリフ変だな。
811 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:56:36 ID:MnEh2l8l
てっきりゴジラかと…
812 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 21:56:49 ID:CxBxvdku
>>804
デスザウラーの荷電粒子吸引状態ですね。
開きっぱなしだから、たぶん旧型。
…というわけで荷電粒子の吸引中がそいつの弱点だ!!
背中のファンに攻撃を集中しろ!!
813 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:01:19 ID:n4uuhqKC
>>804
背中のファンでデスザウラー特定余裕でしたw
(一瞬分からなかったけど遠目で見直して分かったのは秘密w)

>>808
カオシックルーンですかい? 喰われたら因果から消える死竜王様のカード
814 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:02:43 ID:VM91o3o0
>>807
師匠の携帯がそのうちR2とかになって帰ってきそうな気がしてならない……という冗談はおいといて、うん、まあ、元気だしなよ師匠

>>804
おお、デスザウラーかっけえ……
815 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:04:13 ID:cCAb1zST
>>812
ファンがコンバーターに変更されてやがる!

アニメ版のあの進化は微妙だったと言わざるを得ない
816 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:05:04 ID:E5ITY8hy
>>811
デスザウラー自体、かなりゴジラのイメージを盛り込まれてると思います……

デスザウラーをイグアンの系譜に連なるゾイドと考えるとイグアノドン型になるのだが、
実は(初代)ゴジラのデザインモチーフは古い復元のイグアノドンなので、そういう意味でも関連性がある
……といってしまうのがオレが末期の証左。

>>812
旧バトストだとけっこうウルトラさんが狙ってましたねえ。成功事例が一回しかないけど。
817 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:09:03 ID:QVPuvshD
>ゴジラ
キングゴジュラス「やあ(′・ω・`)」
818 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:10:19 ID:1dU2Rj5F
一番好きなZOIDSはサイコジェノ
パイロット込みで
819 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:11:21 ID:E5ITY8hy
>>813
まあわかりづらい画風ではあるw

>>814
ありがとうございます! ちなみにオレには「後ろから見てカッコいいのが真にカッコいいデザイン」という持論がある。

>>815
オイラも個人的にデスザウラーの関連は正直微妙でしたね。
ああいう「絶対的な存在」じゃなくて「強力であることは間違いないが、あくまで一兵器」というのでないと、
あのダンカン兄弟の逸話が違った印象になってきてしまう……
820 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:15:33 ID:bDs72qaL
>>819
つまり、背中で語れと?
821 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:15:59 ID:E5ITY8hy
>>817
キンゴジュの何がスゴいかって、「川北ゴジラだ」ってわかっちゃうところだよなあ。

あ、ちょっと気になってるんだけど、ツンデレカード化して頂いたんだけど、蜥蜴氏は御存じなんだろうか?
822 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:17:27 ID:KNl950aM
カード化と言えば最近>>882氏を見ないですね。 ネタのチャージ中なんだろうかw
823 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:19:20 ID:E5ITY8hy
>>820
それですね。
あと、味方を見る場合って、(自分が敵に背を向けた状態でなかった場合)背中側から見ることになるじゃないですか。
そこで「頼もしい背中」っつーのは絵的にかなり重要なポイントなんではないかと。
824 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:23:50 ID:E5ITY8hy
>>822
あ、コテ出してなかったじゃねえかオレ。

ちなみに時宜ネタ描いてました(あと体調不良だったらしく眠くてたまらず睡眠時間が増え作業時間等が減ってた)。
もうホント俺描くのが遅くて…… 冗談抜きで誰かに手伝ってほしいくらいでした。
で、次の時宜ネタがまた描くのに時間食いそうなネタを思い付いちまったんだよな……
ガチで手伝ってほしいくらい。しかもネタ的に「手伝ってもらいやすい」し。
825 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:24:51 ID:1dU2Rj5F
ゾイドというと
アニメ作品では最新となるゾイドジェネシスだが

・ゾイドから大剣だの槍だの古くさいタイプの武器生えてるってのが微妙
・キャラデザがオタに媚びたデザインになってる
・世界観が独特過ぎてもはや惑星Ziである必要が無い
・作画が残念

等の批判を受けて評価低かったりするけど
戦記モノとしては無駄に完成度高いんだよな
航空戦力のありがたみとか「戦いは数」の正しさとか分かるし
細かい作戦や登場人物らの心情だのはそれっぽいく描かれてるんで
個人的にはおすすめなんだが
826 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:26:21 ID:cCAb1zST
>>823
今週のエアギアでそんな話してたね
「自分を超えようと追ってくる者に対する壁として背中鍛えとけ」ってのだったが
827 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:37:38 ID:E5ITY8hy
>>825
オレも実はアニメだとジェネシスが一番好きなんですよね(作品として。一番好きなキャラがいるのはそりゃもうブレードさんを擁するフューザースだが)。
あと、レとコトナが「オタ媚」批判の対象になってた気がするけど、
個人的に、あの世界観では、「ゾイドという強力な戦力を扱えるかどうかは後天的にどうすることもできない個人の資質で決まっていて、それは男女問わず現れる」
ということだと、女性でも戦列に加わるのはむしろリアルだと思う。そして体力的に若いヤツなら特に。
……しかしそう考えていくとダンブルさんが作品中の在り方として微妙になってきてしまうのがつらいところであった。

>>826
やはりですね、背中の描写は重要ですよ。それ一つで「全てわかった」りするし。
828 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 22:43:40 ID:QVPuvshD
 唇を剃刀でぶしっとやってしまった……。
 今日はなんかよくない日なのか……。

>>775
 改めまして、投下乙です!
 なるほど……リクって名前にはそんな意味が込められてたんですね。
 グラビレイトの寄せ集めっぷりが凄い亊になってますね。もしかしてロボスレで一番改造された回数が多い機体なんじゃないでしょうかw
 それにしても、まさか銀騎士がラスボスとは……しかも外道だったという衝撃の事実。根っこは悪い人じゃないみたいでしたが。
 さて、復讐を終えたリクはこれからどうやって生きていくのでしょうか。完結を祝うにはまだ早そうですねw
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
829 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/13(日) 23:15:43 ID:VM91o3o0
相変わらずの突然人稲に安心していいのやら戸惑っていいのやらw
830 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 23:18:57 ID:QVPuvshD
 まあいつもの事ですしおすしw
831 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 23:38:12 ID:3LUVCWGq
にしてもPBM氏は不運だなぁ
携帯があんな事になるとは……凹むなとは言わんが前を向いて頑張って欲しいんだぜ

にしても明日はどれだけ投下来るんだろうw
一先ずイラスト系は期待してる。DaZ氏が先に出たけど
832 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/13(日) 23:41:26 ID:QVPuvshD
 書きかけのSSはもう諦めましたw
 携帯が完全に駄目になったおかげで踏ん切りがついたよ!

 問題は今から書いて間に合うかどうか……。
833 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:07:40 ID:ycnjW/ix
さて日付が変わったし先陣は逃したが当日投下の一番槍はこの>>882がつけさせてもらう!

http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1171/%E3%81%B5%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%A1.jpg
……なんつーか、ネタ描いてるときはそう思わないんだが、こういう絵を描いてると作者さんに対して非常に申し訳ない気分になる。俺みたいなもんが描いていいのかと。

http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1172/%E4%BC%9A%E9%95%B7.jpg
誰が相手だったかは考えなくてもいい、重要なのは「もげろ」の上位互換「えぐれろ」がなされたことなんだよ。

http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1169/p.jpg
あえて多くは語らないんだよ。

http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1173/%E4%BC%8F%E6%92%83.jpg
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1170/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%81%95%E3%82%93.jpg
やはり外すわけにはいかないっていうか去年はペンタブ不調のせいで描けなくてそのうっぷんを今年に持ち越したっていうか。

http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1174/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9E.jpg
やはり作者さんに申し訳ないからあえて誰とは書かないんだよ。
それと、「つくっているのがホワイトチョコなだけなんですよええあくまで」な絵はここに貼っていいんですかね……?
834 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:35:00 ID:l8kCpnJ8
まどかさんwwwww
あとホワイトチョコは早急に頼む。













間 違 っ て も ス レ ッ ジ で や ら な い よ う に
835 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:38:30 ID:QpTzWYET
 これ多分、おとんが手を下す前に彼は珍獣のチョコで死んでるんじゃあ……w
836 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:45:40 ID:XbITNqL1
アップじゃなければ大丈夫でしょう
アップじゃなければ大丈夫でしょう
大事なことなので2度い(ry

さて、私も早くもネタがかぶりそうな勢いなので先行逃げ切り投下。
今回は正気度は削れません。
都条例?知るか。
837 名前: 白くべたつくなにか 1/2 [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:49:59 ID:XbITNqL1
「恋の抑止力〜ほらゲームが始まる〜♪」
 笠置透(かさぎ みなも)は上機嫌で鼻歌を口ずさみながら、
大江戸先進科学研究所の食堂の厨房でボゥルの中身を攪拌する作業を続けていた。
 もうすぐバレンタインデー。
 日本ではお菓子業者の陰謀が耶蘇教の聖人の偉業を塗りつぶしてしまった『人造の』特別な日である。
とはいえ一般的な婦女子にそんな問題は瑣末なわけで、透もまた生まれてこの方眼中になく、
何をやっているかといえば父親と幼馴染へのチョコ作成という、周囲が聞いたらこれはこれで
ドン引きしかねない恒例行事のためだった。
 彼女にとっては毎年変わらぬ、特別だけれども特別でない、慣れた行為に過ぎない。
 煮え切らない関係と言えば「ひかるちゃんはlike、鮎川は愛してる」という有名な台詞があったが、
はたして彼女の中でも幼馴染への厚意にどこまでメリハリが着いているのかは甚だ疑問だ。
 その手の中のボゥルに入った溶けたホワイトチョコレイトこそ、
もしかしたら最も雄弁に彼女の内面を語っているのかもしれない。
 真っ白いけど、溶けてぐちゃぐちゃ。
 さて、彼女も黙っていれば美人の類である。
 黒髪ロングという希少な美的センスは、成人ではあるが未だ未だあどけなさの
抜けていない貌とあいまい、触れたら崩れてしまいそうな危うげな雰囲気すらある。
 それがパステルカラーの飾り気の無いエプロンを胸にかけ、髪が落ちないようにと
後頭部のあたりでくるりとまとめると、無造作なのにどこか色香が漂うのはお年頃のせいであろうか。
 髪の長い女性が黙々と三つ編みにしている所作も確かに見ていてほっこり来るものがあるが、
それはそれで筆者の甘酸っぱい思い出を刺激するものなので、黒い歴史として蓋を閉めておく。ぱたん。
 さて、そんな透の足元でちょこなんと尻を突いて、
しきりに尻尾を振っては舌なめずりをしている犬がいる。
 毛足は短く、色は黒い。面長で、ひょろりとしているが筋肉質だ。
 ドーベルマンとジャックラッセルテリアが駆け落ちしたら、その子供はこんな風になるだろうか。
 元々は研究所の敷地に紛れ込んだ野良犬だったが、
誰かが餌付けしたのか、はたまた『虐待コピペ』を実践したのか、すっかり居付いてしまった。
838 名前: 白くべたつくなにか 2/2 [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:53:27 ID:XbITNqL1
 職員は思い思いの名前で呼んでいて、ポチだのクロだの無難なやつに始まり、
パトラッシュだのグレート・パスカルだの椛だのといった版権臭いものが乱舞する中で、透はティンダロスと呼んでいる。
 いわく、曲がり角から餌を狙っているかららしいが、その辺の機微を正しく理解できる職員はいなかった。
 で、そのティンダロス、溶けたチョコなど与えてみれば、
ひと舐めで興味を失うだろうについに『ちょうだい、ちょうだい』と飛び跳ね始めた。
 筋肉質の小型犬の跳躍力はけっこうなもので、透が油断したところに、
ボゥルを世界一有名な配管工よろしく突き上げる。
「ひゃっ!?」
 ボゥルの中のホワイトチョコは慣性にしたがって飛び散り、透の顔に飛散した。
「やぁん…鷹くんの(チョコレート)がぁ…」
 食堂で休憩中だった職員達の何人かが、彼女の状況と台詞にコーヒーを吹いた。
「もぅ…口の中までぇ…いきなりなんだから」
 ティンダロスはこりゃ拙いと空気を読み、さっさと厨房から逃げ出している。
 残された透は小ぶりな唇の端を伝って落ちそうになる白濁を人差し指でぬぐい、
ちょっと悩んでから結局口に含んで舐めとった。
 頬とか、鼻梁とかに粘りつく白いほとばしりも、丁寧に拭ってから嚥下する。
 湿った音がやけに鮮明に響いた。
「んぅ…濃くって、飲みづらいよぉ」
 そこで好い加減、衆人の視線に気づいた透は、恥ずかしそうに顔を歪めた。
「は、はしたない娘(こ)とか思わないでくださいね…」
 初撃に耐えたはずの幾人かが、更にコーヒーを吹いたのだった。

 天然ものはこわいと言うおはなし。
 どっとはらい
839 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:55:54 ID:XbITNqL1
以上、題名はメカの出ない方のフロム脳なネタでした。
ヴァレンタイン?ああ、ヴァレンタイン歩兵戦車のことだね!

それでは本編で、また。
840 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 00:57:02 ID:QpTzWYET
 三つ編みと聞いて光速で飛んできました!




 ふぅ……。
841 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:00:41 ID:ycnjW/ix
>>839
投下乙!
よいこのみんな! イヌやネコにチョコレートをあげてはダメだ! >>882との約束だよ!
甘酸っぱい思い出が気になる…… スゲえ気になる……
そして二回言ってることの元ネタがわからない……

そしてホワイトチョコ絵。>>834いや、さすがのオレも男でやるという発想はなかったわw ガチでそうしときゃよかった……
アグネスには見せられないものが、ここに
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1175/white.jpg
842 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:05:40 ID:p2RxZMdX
>>833
うっ……

>>837
チョコならしかたないね ホワイトだもんね


 ふぅ


>>841


    う゛……………ふぅ
843 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:08:21 ID:QpTzWYET
>>841
 こ、こういう時どういう顔をしたらいいかわからないの……w
844 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:14:17 ID:p2RxZMdX
ってもうバレンティィィンじゃないれすかーいやじゃいやじゃい
845 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:27:50 ID:j30mZ46t
>>828
感想ありがとうございます。
魔改造って素敵ですよね。
どうしようもなく好きなんですよ、ええ。

前にも言いましたがひねくれてるので正義と悪の二元論がぶっちゃけて好きじゃなかったりします。
気持ちいい戦いってのもいいんですが、後味の悪さってのも好きだったりします。
このクオリティじゃ表現できてるかどうかは怪しいですが。

>>833
流石だ……(色んな意味で)

>>839
仕方ないですよね、チョコなんだし。
ホワイトチョコはいいよね、何がとは言わないけど。

>>841
腹筋が崩壊する前に肺が潰れたwww
吹きすぎたwww

さて、俺も投下です。
バレンタインネタ兼エピローグ、ちょっと大変なことになりますがそれは御愛嬌でww
846 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:28:52 ID:j30mZ46t
第四次世界大戦が終戦して二ヶ月。
現在は2月13日22:30、あと1時間半後に迫る明日は男のプライドが掛かっている勝負の日。
そして女の思いが掛かっている勝負の日。
つまるところバレンタインデイである。
しかしここには突っ伏す男が二人。
一人はラウル、整備士としての仕事の忙しさというバレンタインとは全く関係ない事情で絶望感を垂れ流している。
もう一人はリク、彼は彼で迫るバレンタインに過酷な空気を感じている。
そこに通り掛かるのはゴース。
「どうした?何か悩みか?」
ラウルは震える声で呟きだす。
「三日…」
「三日?」
「寝てない……」
「うわぁ……また何で?」
クマがクッキリとでているラウルは顔をノロノロと上げる。
「ここの軍備増強の為にグラビレイトの粒子炉を解析してたんっす……難し過ぎる……」
「それにしたって休憩くらいとれよ……」
「ここにいたんですか、ラウル整備班副長」
聞こえて来たのは引き締まるような女性の声。
そちらには書類の束を抱え、スーツを着た18歳程の美少女が立っていた。
緩いウェーブのかかった金髪に抜けるような白い肌、つり目の翡翠色の瞳がシャープなフレームの眼鏡越しに見える。
「職務を放棄しないで下さい。まだ作業は終わっていません」
ラウルがカックリと顔を落として逝った。
「いや、フレイちゃん。こいつそろそろ限界だから、休ませてあげてくれ」
「え、そうなんですか?」
「君、ラウルも人だからね?」
フレイはきつい印象の顔を少し困ったようなものに変える。
彼女はフレイ・セサリー。
南太平洋中立国家郡代表のオーディル・セサリーの娘で、オーディルの秘書だ。
戦後の様々な事後処理を手伝っているうちに、気付けば正式に秘書にされていた子だった。
大概何でも出来るが少々、いやかなり抜けている。
「てっきり職人独特の精神かと思ってました……」
「何それ?」
「え、あのーほら。一度仕事を始めたら終わるまで山に籠って降りてない……みたいな?」
天然キャラの彼女はやはり人気が高いが誰もが諦めている。
理由は二つ。
「それなら一旦休んで下さい。紅茶でも煎れましょうか?」
「うぅ……眠、たぃ……」
既に意識が混濁しているラウルに必死に声をかける彼女は顔が赤い。
「とりあえずベットまで連れていったら?」
「あ、はい。わかり……ました?……ラウルさんの部屋まで私が運ぶ?……あゎゎ!」
突然ほうけて一気に慌てだしたフレイ。
まさに恋する乙女。
どうやら二ヶ月前、オーディルが戦場である宇宙のスタークと通信を繋いでいたせいで、一心不乱にグラビレイトを修繕するラウルを見たらしい。
ゴースが収集した彼女の独り言(入手手段はトップシークレット)によると、「世界を守る為の使命感では無く、やりたいことを貫く姿」に感じるものがあったようだ。
ずっと机に伏せていたリクがムクリと上体を起こす。
「フレイ、ラウルの部屋にはティーセットなんて無いから持って行ったほうがいい。あとこれ、痺れ薬――」
「お前は何差し出してるんだよ!?」
小さな薬包紙を叩き落とすゴース。
中身が床に飛び散るのを見てフレイが少しだけ残念そうな顔をしたのは気のせいだと思いたい。
「仕方ない、こっちをどうぞ。このデータを後でラウルに渡しといてくれ」
「わ、分かりました。ご忠告ありがとうございます……がんばります」
「ファイトだ」
そのままフレイはラウルを支えて休憩所を出ていった。
「……オーディルさん、何コソコソしてるんすか?」
その後ろに続こうとする怪しい影、中立国家郡代表のオーディルにゴースはすかさず声をかける。
847 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:29:52 ID:j30mZ46t
「娘が心配なだけだ。気にするな」
「絶対娘さん、ラウルにぞっこんですよ?脇に入る余裕も無いくらい」
「マ、ジ、か!?」
その場で崩れ落ちるオーディル。
中立国家郡代表はただの親バカになっている。
これがフレイを諦める理由のもう一つだったりする。
「唯一の救いはラウルが気付いてないって事ですかね」
リクがそう呟く。
ラウルは仕事に追われすぎてフレイの好意に気付く暇が無いようだった。
「そ、そうか……それはよか――」
「でも彼女、絶対バレンタインに行動しますよ。ミキがフレイの次に調理場を借りるって言ってましたし」
「ぬぅぅぉ……」
「リク……からかってやるなよ……」
ニヤニヤしながらオーディルの反応を楽しむリク。
二ヶ月前からリクはだいぶ変わった。
吹っ切れたというか、ぶっ飛んだ。頭のネジが。
「まあ、ラウルも若いのに整備班副長なんて役職だし?有りじゃない?」
「1番の出世頭が何言ってやがる。中立国家郡参謀リク・ゼノラス殿?いや、防衛隊総隊長補佐のほうがいいか?」
リクは南太平洋中立国家郡内部で戦時中の交渉と、過去に30000機近い無人機の操作を行った実績からかなりの地位を手に入れた。
南太平洋中立国家郡参謀及び防衛隊総隊長補佐及び第01小隊隊長、というのが現在のリクの正式な役職だ。
ちなみに防衛隊総隊長はリキが務めている。
既に反応が無くなったオーディルを放っておいて会話を進める二人。
「で、お前は何で突っ伏してた訳?」
急にぐちゃりと机に突っ伏すリク。
「……バレンタインが……憂鬱なんだ……」
「はぁ!?お前は普通にミキから貰えるだろ!一昨日だって突然のミキは俺の嫁宣言で大騒ぎしてたじゃねえか!そんなお前がバレンタインで悩むなんて、独身者に対する冒涜だァァ!」
ゴースにガクガクと襟を掴まれて揺すられるが、リクは乾いた笑いを続ける。
「ゴースさん、俺の話聞いてた?」
「あ?」
記憶を遡り、気付いた。

「ミキがフレイの次に調理場を借りるって言ってましたし」

「「ミキが」フレイの次に「調理場を借りる」って言ってましたし」

「ミキが」「調理」

「………合掌」
「いいんだ、きっとこれも愛でどうにかするべき問題なんだ……でも解決には時間が欲しい……」
リクの虚ろな笑みはやまない。
ゴースは重い空気を払拭する為に話題を変えた。
「あ、さっきフレイちゃんに渡してたデータってなんだ?」
「ハハハハハハ……え?ああ、粒子炉の設計図」
「ブファ!?」
盛大にむせたゴースにリクは反応しない。
まだ絶望の底にいるらしい。
「ちょっと待て!なんでお前がんなもん持ってんだよ!?」
「言ってませんでしたっけ?キセノ・アサギの端末を入手して、そっから持ってきたんですよ」
キセノがリクに渡した端末にはいくつかのデータが記録されていた。
グラビレイト関連の設計データ、AIの基礎人格プログラム、はたまた遠隔操作武装のマイアットシステムのデータなども記録されている。
「まぁ、あいつが遺したかったのはそんな物じゃ無いんですけど」
「それよか重要な物が入ってるってのか?」
リクはゴソゴソと懐から端末を取り出す。
「二つあります。一つ目は手記ですね。1番古い日付は第三次世界大戦直前の記録、1番新しい日付は二ヶ月前まで。日本側から戦争を見た重要な資料、いや、証拠になりますよ」
「そういや、確かにそんな話してたな……場合によっちゃ世界がひっくり返るよなぁ……」
キセノの主張を聞いた限り第三次世界大戦の裏はかなりきな臭そうだ。
848 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:31:04 ID:j30mZ46t
「それを一つ目に挙げるって事はもう一つはそれ以上なのか?」
リクは端末を操作しながら曖昧に首を振る。
「一応、キセノにとってはこれが1番大事な物、ですかね」
表示されたのは一枚の画像データ。
それは写真だった。
まだ十代だった頃のキセノが、隣に引っ付いている女性を迷惑そうに見ている。
女性はキセノの腕を抱き寄せながら満面の笑みを浮かべている。
服装が二人とも制服、それも学生の物なので同い年ぐらいなのだろうと推測できる。
女性の名は片葉菜穂、日本軍技術部長で、恐らくはキセノの想い人。
「これが……世界を揺るがす情報以上のデータ?」
「つくづく思います。俺とキセノはよく似てる」
キセノにとっては世界の転覆よりも大切な笑顔だったのだろう。
彼の手記を見た今ならわかる。
彼にとって片葉奈穂にはそれだけの意味があった。
「……わっかんねぇな……よくわかんねぇ」
「今の俺なら分かります。きっと人に依存するってそういう事なんだと思います」
「愛じゃなくて、か?」
「愛じゃなくて、です」
「言うねぇ……それじゃあ、俺は仕事の続きをしに行くぜ。オーディルさんも連れてっとく。精々チョコで死なないようにな」
「アアアァァアァアアァア……」
頭を再び抱えるリクに軽く手を振りながらゴースは歩き去った。


キセノ・アサギについて、分かっている事は少ない。
世界からの認識では国の為に復讐を誓った男と言われている。
しかし、リクが手記から感じ取ったキセノの姿は真逆の存在だった。
常に世界中の微妙なバランスを保つ事で連邦と同盟の戦況を膠着状態に、イレギュラー要素を造りだすのと他国から追い出された日本人を守る防壁の為に中立国家郡に秘密裏に戦力を譲渡する。
量産傭兵への研究材料名目で秘密裏に濡れ衣を着させられた罪人を保護。
本物の凶人も同時に確保して、それに対してのみ改良を施す。
そして、最後には世界を加速させる為、宇宙に両軍を集中させて殲滅。
結果としてキセノが行った事は、宇宙での戦争のせいで深刻な資源不足が目の前に見えはじめた連邦と同盟を終戦に追い込んだ。
ただ復讐を行う人間にこんな事が出来るとは思わない。
でも、リクは少なくともそう思っていたい。
そんな未来を造る為に利用された立場としては、戦争を止める片棒を担いだという心地が無ければやってられない。
きっとやり方は間違っているのだろうけど、リクにはそれを否定なんて出来ないから。


「リク!」
聞こえたのはミキの声。
どうやらタイムリミットらしい。
錆び付いた様な音を立てそうな感じで後ろを振り向く。
ミキは綺麗にラッピングされた箱を持っていた。
「お、おぉ、ミキか。バレンタインのあれか?」
「今回は失敗しないように、リリに習って作ってみた。多分大丈夫だと思う」
「そうか……よし!覚悟は決めた!」
リクは勢いよくラッピングを取り外し、箱の中身をつまみ上げる。
見た目は普通のチョコレートだった。
「これならいけそうじゃないか!凄いぞ、ミキ!」
「え、そう?よかった……」
リクはつまんだチョコを口に放り込んだ。


「あいよ野郎共、義理チョコの配給だぜ!」
リリが食堂でチョコレートを配り始める。
ワラワラと集まる独身者はチョコレートの甘さを期待して、カカオ99%のチョコの苦さに涙を流す。
そこにゴースが通り掛かる。
「お、リリちゃん。義理チョコくれ」
849 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:32:07 ID:j30mZ46t
「ほい。オーディルさんはいるのか?」
ゴースに引きずられているオーディルは光を映さない眼をしている。
「これは壊れてるからいいよ。それより、ミキちゃんがチョコ作ったんだってよ。知ってた?」
ミキの名前を聞いた瞬間、リリの顔が引き攣る。
「いやー……一応手伝ったから知ってたけどさ?あれは……チョコ、なのかな……って」
「あー、やっぱ?」
「見た目はうまくいったんだけど……チョコ溶かすのにガソリンぶちまけたり、溶けたチョコと生コンクリートを混ぜてみたり、砂糖と勘違いして砂をぶどう糖溶液で湿らせたもので味付けたりしたのを、アタシはチョコと認めたくない……」


「……ミキ、俺は大丈夫、きっと耐えてみsぐぼふぇあ!?」
口から謎の金色の紐を吐き出しながら倒れるリク。
「り、リクゥゥゥ!?」
急いで駆け寄るミキは気付いていない。
その金色の紐が気化してガスを発生させていた事に。
そのガスが軽く有毒だった事に。


「うぅ……」
眼を覚ましたラウルはその場所が自分の部屋である事に気付く。
ふと横を見ると、そこにはフレイが眠っていた。
よくよく考えればラウルの仕事に殆ど付き添っていた彼女もかなり限界だったのだろう。
ラウルの身じろぎで目を覚ましたフレイはしばらく寝ぼけたように眼をこする。
「う、うーん……ん?ひゃあ!?」
自分の寝顔を見ていたらしいラウルに思いっきり後ずさり、家具に身体をぶつけるフレイ。
ラウルは鈍い音を立てた彼女の頭を心配する。
「だ、大丈夫っすか?」
「大丈夫ですぅ……痛い……」
しばらく頭をさすっていたフレイは立ちあがってラウルに指を突き付けた。
「ラウル技術部副長!休憩が必要ならちゃんと言って下さい!」
「えー……作業を早くしろって言ったのはそっち―――」
「わかりましたね?」
「……はい」
勢いに押し切られたラウルは項垂れている。
「まあ、お詫びと言っては何ですが……その、これ……」
フレイが差し出したのはチョコレート。もちろん手作り。
「あ、ありがとうございます……」
「……嬉しくないですか?」
「いや!?嬉しいっす!すげぇ嬉しいっす!」
いきなりの事で驚いていたラウルは、フレイの涙目に必死にフォローをする。
その必死さに思わずフレイが吹き出す。
それを見たラウルも笑いだす。
「ふふっ、なんかおかしいですね」
「そうっすね、とにかくありがとうございます」
「あ、そうだった、これを渡すように言われてたんです」
渡されたメモリーをラウルは端末に差し込みデータを展開する。
「……これ、粒子炉の設計図だ!」
「え!?」
ラウルは仕事から解放された事を理解してテンションがあがる。
「うわぁ!やった!これで助かった!ホントありがとう!」
「ふぇ!?ひゃ!ラウルさん……」
そのテンションでフレイの肩を掴んでいるラウルは、少し口を突き出しながら目をつぶっているフレイに動きが止まる。
二人の間には実は思い違いがあったりする。
ラウルはチョコを義理だと思っていた。
「あ、あの?フレイさん?」
「……やっぱり、私は魅力ありませんか?」
「おぅぁ?」
ラウルの思考が止まる。
850 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:33:03 ID:j30mZ46t
もう一度眼をつぶるフレイに無意識で少しづつ顔を近づける。
その瞬間、外で悲鳴が巻き起こる。
二人ともビクッと動きが止まる。
「な、何?」
これ幸いにと言わんばかりにラウルが部屋の外を見に行く。
扉を開けて瞬間、ラウルの意識は異臭と共に失われ、フレイの意識も少し遅れて失われた。
最後の瞬間ラウルが聴いた言葉が全てを物語っていた。
「ミキの、チョコ、被害、拡大」


南太平洋中立国家郡防衛隊隊則特例。
ミキ・レンストルが料理を行うそぶりを見せた場合、状況を問わず第一級警戒体制を発令する。


END
851 名前: イザ×2ラジオ ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:34:06 ID:j30mZ46t
チッ、チッ、チッ、ポーン…

イザナミ「イザ×2ラジオ!」
イザナギ「最終回です」

イザナミ「さあ、やってまいりました!このラジオ企画の第三回にして最終回!」
イザナギ「正直、ラストの余韻で充分な気もしますけど」
イザナミ「今回のテーマは意外とないとダメなんですよ」
イザナギ「このラジオで身のある話ってしましたっけ?基本どうでもいい裏話でしたよね?」
イザナミ「じゃあ、ゲスト行きましょうか」
イザナギ「やっぱりいるんですね……」
イザナミ「今回も豪華なゲストさんです。本編でも大活躍のあの方ですから」
イザナギ「そういえばここ、メインキャラ来てませんね」
イザナミ「おう……遂にツッコミが入らなくなってしまった……」
イザナギ「で、誰ですか?今更どんな人が来ても大丈夫ですよ」
イザナミ「じゃあ、来てもらいましょう!この方です!」

アマテラス「どうも、自立型特化式AIのアマテラスです」

イザナギ「……遂にブース内から人間がいなくなった」
アマテラス「イザナミに無理矢理連れて来られました」
イザナギ「お疲れ様……」
イザナミ「ちゃんと報酬は出してますよ?」
イザナギ「何ですか?」
アマテラス「……柿ピーですね」
イザナギ「食えねーじゃん!?」
イザナミ「今回のテーマはこちら」

HB裏話

アマテラス「ありましたっけ?」
イザナギ「知りません」
イザナミ「ほら、本編で語れてないとこが沢山あるでしょう?」
イザナギ「実は話を削ったはずなのに話数が増えてたとか?」
アマテラス「実は話数が増えた理由がいまだに不明とか?」
イザナギ「実は毎週投下を目指してたとか?」
アマテラス「実はリア友に見てもらったら訳が分からないキャラが気に入られたとか?」
イザナミ「もうちょっとプラスな裏話もあるでしょう!?」
イザナギ「正直金若王をもう少し活躍させたかったなとか?」
アマテラス「正直2日おきに投下してた頃の投下を抑えておけば毎週投下できたのにとか?」
イザナギ「正直リクさんのキャラが安定しなかったとか?」
アマテラス「正直HBのサイズ分けが活かせなかったとか?」
イザナミ「だからプラスな……」
イザナギ「ぶっちゃけ明かせてない裏設定が結構あるとか?」
アマテラス「ぶっちゃけ大体のキャラの構築に1分以上かけてないとか?」
イザナギ「ぶっちゃけリクさんのことが作者は嫌いだったけど壊れてからはそうでもないとか?」
アマテラス「ぶっちゃけタイトルの意味で人が被ってる事に投下してから気付いたとか?」
イザナミ「やめてー!作者のメンタルをガリガリ削らないでー!」
イザナギ「しかし……一応最初から話は全部考えてあったのに……随分違いますね」
アマテラス「最後まで生き残った設定はグラビレイト換装、リク・ゼノラスとミキ・レンストルの結末、最終決戦は宇宙の三つだけですよ」
イザナミ「出世キャラはリキさん、リリさん、銀騎士さん、キセノさんですね」
イザナギ「リキさんは元々守護狂神になる予定が無かったんです。最終話では寄り添う二機のグラビレイトを回収するときも一般機のつもりだったみたいですし」
アマテラス「リリ・ウィールは…間違いなく14話ですね。5話で兆候はありましたが」
イザナミ「リリさんの出世理由は作者の好みを詰め込んだからだとか…」
アマテラス「本人曰く『ロリを求めてはいない!ロリ"も"求めているんだ!』だそうです、ただの変態ですね」
イザナギ「『ナイチチがいいんだ!』だとか…」
イザナミ「そして1番の出世キャラ、キセノさんですね。最初のキャラ設定では小悪党みたいな性格だったみたいです」
852 名前: イザ×2ラジオ ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:36:19 ID:j30mZ46t
イザナギ「最終的に作者の1番のお気に入りになった結果があの結末です。小悪党時代は最後に逃げようとしてアマテラスの反乱を受けて爆死
という末路だった訳ですが……」
イザナミ「影も形もありませんね」
アマテラス「………マスター」
イザナミ「ではそろそろ次のテーマ、HBを書いた流れです」
アマテラス「元々はVer.assaultから始まったこの作品、最初はスパロボOGの二次創作だったとか(ここからBGM:地上の星」
イザナミ「武装もグラビティキャノンも最初は音波砲だった」
イザナギ「それなんてサウンドブースター?」
アマテラス「肩だからもろにそれっぽいですね」
イザナミ「そこから宇宙で使えない音波砲の代わりに重力でよくね?的な発想にいくまで半年」
イザナギ「長!?」
イザナミ「そこで見付けたロボスレに歓喜してキャラ性格を立てはじめる」
アマテラス「遅いですよね?」
イザナミ「浮かんだ光景は宇宙で寄り添う二機と二人」
イザナギ「1番最初からの構想が丸々残ったのはここだけですね」
イザナミ「書いてる途中で気付いた。ロボスレが落ちている」
アマテラス「まさか見付けて三日で落ちるとは思って無かったみたいですね」
イザナミ「wikiを発見するも新スレに更新されていない」
イザナギ「ここで過疎すぎて落ちたと思って一旦書くの止めたんですよね」
イザナミ「1ヶ月がたち、偶然次スレを発見。再び執筆へ……」
アマテラス「書き進めてキャラに名前つけてない事で30分悩んだのは、アホとしか言いようがないです」
イザナミ「書き上げた一話、先の構想はVer.assaultと最後の二人だけ……それ以外にはまともなプロットすら無い」
イザナギ「見切り発車もいいとこですよ……」
イザナミ「書き上げながら気付く、ロボスレに染まっていく自分」
アマテラス「イザナミがその最たる部分ですよね」
イザナミ「水没騎士というネタの銀騎士が、ラスボスに」
イザナギ「あれの後、用語集見て初めて水没が被ってる事に気付いた失態」
イザナミ「気付けば好きなキャラ一位はキセノ・アサギ」
アマテラス「この流れいつまで続くんですか?」
イザナギ「多分計画X的な喋り方にツッコミが入るまででしょうね」
イザナミ「気付いてるならツッコミ入れて!」


イザナギ「ではそろそろこのラジオも終わりのお時間です。完結まで約半年、読みにくくツッコミ所も多い流れでしたが完結までこぎつけたの
は皆さんの暖かい雰囲気と紳士的なレスのおかげです。本当にこんなご都合主義万歳な文章を読んで頂きありがとうございました」
イザナミ「もし一人で友人に見せる為だけに書いていたらきっとAI暴走は入りませんでした」
アマテラス「暴走してるのあなただけですよ」
イザナミ「黙ってなさい。……ゴホン、マスターやミキさん達の活躍は一旦ここで終了です。これからもこのスレにちょくちょく別の長編の投
下は続けていきますが、きっと代表作として掲げるのはこの作品です。この作品関連の投下もあると思うのでその時はよろしくお願いします」
イザナギ「真面目に出来るんですね……驚いた……」
イザナミ「私はいつでもかいけつゾロリです」
アマテラス「……真面目に不真面目、ですか?」
イザナミ「最後にゲストのアマテラスの挨拶を……」
アマテラス「あー……この作品のテーマは矛盾と反転でした。その結果読みづらい程に主張が変わっていく内容となってしまった事をお詫び申
し上げます。皆様の暇潰し程度にでもなれたなら狙い通りです。この主人公、リク・ゼノラスの未来や、マスターの身に具体的に何があったか
などはちょくちょく書く予定のHB短編集、ヒューマン・バトロイドAnotherHerosにて書きますのでお楽しみに」
二人「え?何それ、聞いてない……」
アマテラス「では皆様、この番組も本当に終了のお時間です。さようなら」








イザナミ「あ、最後の反転は続編出す事ですか…」
イザナギ「分かるかッ!」
853 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:40:01 ID:KWJrda5R
以上でヒューマン・バトロイド、一応の完結です。





嘘ですよ?ちゃんとしたエピローグもありますよ?
854 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:40:40 ID:j30mZ46t
西暦2143年、あの第四次世界大戦から16年たった。
世界地球主義連邦と宇宙開発同盟は一つに纏まり、新地球合同連邦が発足した。
この組織は地球の自治及び宇宙開発を先導する為に作られた、人類を一つにまとめあげる組織として発足する。
だが、この新連邦には南太平洋中立国家郡は参加していない。
それは中立国家郡の成り立ちに関係している。
両陣営にいられない者や、そもそもどちらの思想も受け入れられない者の集まりである中立国家郡は新連邦への参加を国民が拒否した。
その結果、世界は二分されたまま16年も経っていた。
リク・レンストルは崖に腰掛けて空を見上げる。
僅かな休息が妻と重ならない時、彼はこうして一人で空を見上げる。
そこにはかつての戦いに対する感情が渦巻き、これからの未来に対する希望が流れている。
だが彼が真面目に考えていられる時間は長く続かない。
すぐに妻の事に考えが移る。
未だに新婚の熱が冷めないリクはミキの姿を思い浮かべてはにやける。
「お前は相変わらずだな」
後ろから同僚であるロイクに声をかけられる。
リクはいきなり自分の世界から引き戻されて、溜息をつきながら立ち上がれる。
「どうした、連邦が来たか?」
見事にスルーされたロイクは溜息をついて続ける。
「いや、シャトルが近付いてる。リキ総隊長だ」
「おお、やっと来たか!」
リクは急いで立ち上がり、制服についた草を掃って歩きだす。
「既に連絡は取った。彼も乗っているが……」
「何かあったのか?」
言い淀むロイクに緊張を高めるリク。
ロイクは本当に言いづらそうにボソリと言った。
「女連れだそうだ」
ポカンとするリクは言葉の意味を理解すると地面を笑い転げた。
「マジかよ!?目茶苦茶面白い事になってるなぁ、おい!」
「で、ラウル整備班長から例の奴の完成が間近との事だ」
「ひぃ、ひぃ……とりあえず……駒は揃った、かな?」
乱れた呼吸を整えてリクはゆっくりと立ち上がり呟く。
「協力はするが……俺にはお前の考えるように進むかは分からないんだが……」
ロイクが眉間にシワを寄せて言うのに対して、リクはロイクの肩を叩く。
「駄目だぞ?ちゃんと信頼をしとかないと。信じればちゃんと実を結ぶ。俺はそうして生きてるし、そうしなきゃ生きていけない」
「………分かったって、分かったから肩を握り潰そうとするなぁぁ!?」
「反応すればいいんだ」
偉そうに頷くリクに握り潰されそうになった肩をさするロイク。
それを全く気にせず大きく伸びをしてリクは歩きだす。
一瞬海を見ると戦闘の光が見えた。
「やっぱり、一筋縄ではいかないよなぁ……」
事前にリキから受けていた報告とは状況が違うらしい。
最悪の場合に備えて待機しておく必要がありそうだ。
「ロイク、小隊連れて迎撃。リキの生存を優先、シャトルは出来たら援護程度でいい」
「おい、いいのか!?シャトルには――」
「どんなに上質な鉱石でも、キチンと叩かなきゃただの石だ。死の直前ぐらいまで行っといた方が後々楽なんだよ」
「お前………いや、酷いな……」
何か言いたげだったが、ロイクはそれとは別の言葉を呟く。
「俺が怨まれる分には問題無い。……それよりさっさと行かないと、本当にヤバいぞ?」
ロイクはその言葉に慌てて走っていく。
リクは自分も万が一の為に戦闘の準備をしようと走り出すが、足を止めてもう一度海上の光を見つめて言った。
「お前の理由を見せて貰うぞ。アスカ」

――それはきっと新しい時代の始まり。
それはきっと新しい世代の始まり。
それはきっと、新しい繋がりの始まり。


Thank you for reading!!
855 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:41:25 ID:QpTzWYET
>>853
 投下乙です!
 今日は眠いんで、明日ゆっくり読ませていただきますね!
856 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:46:25 ID:KWJrda5R
これにて本当にヒューマン・バトロイド完結です。
皆様、本当にありがとうございました!

短編集としてのヒューマン・バトロイドAnotherHerosは作品の補完としての物で、ゆっくりとやっていく予定なのでお楽しみに!

次に書く予定なのは草川版ヴィルです。
タイトルはVilletick Jumble

Jumbleとはまぜこぜという意味です。
857 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 01:49:39 ID:QpTzWYET
 って、早漏だったー!

>>856
 投下乙です!
 今日は眠いんで、明日ゆっくり読ませていただきますね!

>次に書く予定なのは草川版ヴィル
 なん……だと……!?
858 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 02:27:23 ID:ycnjW/ix
>>856
投下乙です!
ラジオに書かれていますが、半年ですか。何か長かったような短かったような。

キセノがいいキャラ(善人という意味ではない)だった、というのが発覚しましたね…… 人間的な矛盾を内包しているような。
ラジオで語られているように、HBのテーマが「矛盾と反転」であれば、作者氏のもっとも気に入ったキャラとなったのもある意味必然ではあるのでしょう。

そして各登場人物がそのままのキャラクターで存在する世界が続いていくんだろう、と思わせる終わり方がいい……
と思ったら短編集があるだと!?

さらに次回作は草川番ヴィルだと!? どんだけ増えるんだよ派生ヴィルwww オレも急がにゃならん……





さて

アグネスの眼におびえながら、
プリティでキュアキュアな裸エプロンJC何か白くてどろどろしたものがかかっちゃってるけど食べ物だからセーフだよね絵を投下したのに、
あんな反応をされる。
わけがわからないよ。

さてヴァレンシュタインネタも描き終えたことだし、明日からまた次の時宜ネタを描く作業が始まるお……
ガチで誰かに(特に師匠に)手伝ってほしいくらいだお……
859 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 03:18:05 ID:KWJrda5R
>>858
決して正しくないけれどひたむきに生きて、間違ってしまう事を望んだ男がキセノです。
リクは間違ってしまう事を望んだけれど、叩き直されて正しさに気付いた男という感じになります。
……若干、叩き過ぎて壊れましたが。

続編を決めた理由というのは、俺が終わった物語の続きを妄想するのが好きだからです。
でも1番最初は過去話を予定していたりします。

草川版ヴィル、実は草川をヴィルにぶち込むだけじゃ収まらなくなりました。
なんか、場合によっては各方面から怒られそうな流れを予定していますので生暖かい眼で見守って下さい。

絵の説明が何も間違っていないのが何か間違ってる気がする……
860 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 05:50:59 ID:o+yXDfZN
避難所が人稲だなぁ。本スレも大事だけど避難所にも人気(ひとけ)が必要だよ。
861 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 10:26:17 ID:QpTzWYET
 す、スレッジに追いかけられる夢を見た……。
862 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 11:26:09 ID:l8kCpnJ8
とうとうHB完結か。乙。
師匠は本当に頑張れw 逃げろwww













どうでもいいが、ヒューマン・バトロイ子というフレーズが浮かんだ。
863 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/14(月) 11:40:42 ID:dxyG93GE
皆投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!

>スレッジに追いかけられる夢
なんという悪夢www
864 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 18:31:26 ID:o+yXDfZN
スレッジ−追跡者−
全米を席巻した映画が遂に日本公開決定!
865 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 19:29:06 ID:QpTzWYET
 バレンタインネタを描いてる暇がなかったでござるのマキ。

>>856
 改めまして、投下乙です!
 痺れ薬www 何渡してるんですかリクはwww
 キセノさんも結局は平和のために暗躍していたんですね……前回に引き続き私の中のキセノさん株が上がりまくりですw
 しかし16年ですか……皆もう年うぐわっ!
 最後の文、いいですね……まだまだ続くって感じが素敵です。
 そしてラジオw 相変わらず飛ばしてますねw

>ロリも求めている
 握手しようか! 握手しようか!

 というわけで、完結おめでとうございます!
 それでは、次回作も楽しみに待ってますね!
866 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 20:01:16 ID:cL5k+cGh
ロボスレエルドランでバレンタインネタをやろうと思った
でも思いついたネタが

チョコパンとミルメークが余ったぞぉぉぉぉぉォ!
戦争だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

と血を血で洗う戦いが繰り広げ――。

オヤ、ダレカキタヨウダ
867 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 21:22:01 ID:KwzW+gOY
>>856
投下乙、本編完結おめでとうございました
ラブストーリーがメインになる後半あたりからですかね、読んでるだけで
なんかお肌の新陳代謝が加速する読後感w だがそれがいい!
本編のシメも最高にドラマチックです、もちろん次回作にも期待!
868 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 21:48:36 ID:ycnjW/ix
ちくしょう調べたら思ってたより3人も多く描かなくちゃならねえんじゃねえかちくしょう
ああ〜ガチで遥さんと極細とティマと紫蘇とベルだけでも誰か手伝ってくんねえかなあ〜(チラッ

>>861
一体師匠はどうなってしまうのか!?
http://dl8.getuploader.com/g/sousakurobo/1176/3.jpg
http://dl8.getuploader.com/g/sousakurobo/1177/%E3%81%A1%E3%81%87%E3%81%84%E3%81%95%E3%83%BC.jpg
869 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 22:41:08 ID:KwzW+gOY
>>868
なんだこりゃ、勘弁してくださいよマジでww
夢に出てきたらどうすればいいんだw
あ、でも二枚目は結構カワイイ(そんな気がした自分がこわい)

>手伝って(チラッ
だがしかし882氏のセンスには誰もついていける気がしないw
870 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 23:08:22 ID:ycnjW/ix
>>869
夢の中で遭遇しても対抗出来るように僕と契約してガチムチ少女になってよ!

>センス
いや〜、それは大丈夫です、たぶん。実はですね、近々訪れる行事ネタにこういうの↓をロボスレキャラでやりたくてですね、
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1178/%E8%AA%AC%E6%98%8E%E7%94%A8%E3%81%A9%E3%83%A9%E3%83%95.jpg
で、ネタ要素としては、「どのキャラをどれに割り当てるか」って部分になってくるわけですが、それについてはもう俺が考えてあるんで
(ちなみに、上のはあくまで説明用のラフで、実際にはおとん(と珍獣)は、ある理由によりいれません)。
時間が無いから手伝ってほしいっつーより合作的なことがしたくて思い付いたような気がしてきた……
871 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 23:15:29 ID:8OoLzvaD
何というO・HI・NA・SA・MA、合作で鎧作ろうとかじゃなくて良かったと安堵するべきか……!
872 名前: >>804ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 23:25:03 ID:ycnjW/ix
>>871
キミは…… 口は災いの門……という言葉を知っているかい……?
873 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/02/14(月) 23:30:48 ID:GYMqppkt
ちょっと流れぶった切って返礼と補足を…

>>840
ごめんねぇ、実は三つ編みネタ無くて。
おまけに少数派の主張もしてて。

>>882
二回言ってるのは単なるコントの『振り』です。ダチョウ倶楽部の
『絶対やるなよ』と同じです。白いのが飛び散って驚いてる顔のアップとかは、色々、ね。
あと、ヴァレンシュタインw

最後に…甘酸っぱいやつの片鱗をば。
夕暮れの部室…二人きり…来ない他の部員…

>>硬質氏
完結、おめでとうございます。
ほんと、駆け抜けるようでしたね。
遅筆の身としては羨ましい限りです。
874 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 00:48:56 ID:7Ey2iWPV
>>868
 ちょっ……なんか凄い事になってるんですけどー!?
 普通に怖いですよこれwww また夢に出たらどうするんですかwww
 二枚目はかわいいなあ!!

>>870
 なるほどなるほど。やってみたくはあるけど、時間あるかしら……。

>>873
 大丈夫だよ! 三つ編みという文字が出ただけで私の心はときめくから大丈夫だよ!
875 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 00:51:46 ID:UsCwL8TK
とうとう間に合わなかったです……orz
皆さん投下乙です、間に合わなかった自分が恨めしい……
とはいえ投下できる状態になったら投下します。今日か明日頃…
876 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 00:56:32 ID:7Ey2iWPV
 なーに、一日二日遅れたところでまったく問題ありませんヨ。
 楽しみに待ってますね!
877 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 01:01:19 ID:NjQZUgIB
感想ありがとうございます。
>>865
16年経ち、みんな年を取りましたが根本は変わらずに騒がしいと思います。
ちなみにリクは超人と言う名の変人、ミキは見た目二十代前半というのがこの時の2人です。
リリ?リリは外見変わらずにロリのままですよ?
もちろん趣味です。

>>867
年齢=青春の無駄遣い歴な俺のどこにこんな成分があるのやら……
何かに取り憑かれてると言われた方が納得できますw

>>873
実は実生活のあれこれを放り投げて書いてたので、ツケが今大変ですw
みんなは真似しちゃだめだよ!絶対だよ!

>>862
それはグラビレイトの中の人(イザナミ擬人化的な意味)ですか?
それともグラビレイトの中の人(リクの女装的な意味)ですか?

>>868
怖ッ!?夢に出たら完璧うなされる系ですねw
わあ、二枚目素敵ね(棒)

>>870
一体誰がどのポジなのか……
きっとお内裏様、お雛様はあの夫婦と予想。
878 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 01:08:31 ID:7Ey2iWPV
 あの夫婦に心当たりがありすぎてどれなのかわからないのは私だけでしょうかw
879 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 01:09:24 ID:4fPhAS+f
あの夫婦と言われて真っ先に浮かんだのが3組w
880 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/15(火) 01:17:53 ID:z8c2jQni
マキティマ、紅白、ドラゴンズ、ユトメリ……すぐに思い浮かぶのはこれくらいかな?
間違いなく探せばまだまだいるだろうけどw
881 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 01:45:40 ID:UsCwL8TK
あ、それとさっき書き忘れましたが
硬質さん、完結、おめでとうございます
ちゃんとした感想を書きたい所ですが、自分の仕事が終わってからじっくり読ませて貰った後、書かせて頂きます
つか感想も溜まりっぱなしだなぁ…・…申し訳ない


いつものロスガですが、今回趣向をかなり変えてます
……旦那の出番が無いけど大丈夫なんだろうか
882 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/15(火) 01:46:25 ID:z8c2jQni
大丈夫だ、問題ない
883 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 02:47:41 ID:FAS+npHU
一番良いティマを頼む
884 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 08:56:51 ID:prMdg9hH
>>870
僕もやってみたくはありますけど、なんか前も似たような計画あって結局ry
時間の都合中1,2キャラになるとは思いますが、僕なんかでよければサイズ指定していただければ描きますよー。

そして朝の30分で落書き。初描きの矢神んと識。いつか落書きじゃなくてちゃんと描きたいです。
なんか矢神んの黒髪に地味に描いてて違和感がw イメージ的には赤とか金でしたからw
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1179/yagasiki.jpg
885 名前: >>870ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:24:04 ID:HJARjpLo
>>884
投下乙!
あ、実はオレもいままで矢神の髪赤だと思い込んでましたw
なにげにこの二人が同じ絵に描かれたのってこれが初めてじゃないか? 作中での密着具合はロボスレ一二を争うクラスだというのに。

さて。
>前にもいたような計画あって結局ry
俺を誰だと思っているんだい、“斜め上行く>>882”だぜ……!

>僕なんかでよければ
いえいえ、むしろこちらからお願いしたかったところでございます
(俺が勝手に思い付いた企画なんで、こっちから声をかけにくいもんで絵師さんの方から申し出て頂けるのは非常にありがたい)。

で、DaZ氏と師匠あてにラフ。たぶん「え、こんなん!?」って感じだと思う。
下記のどれもパスは某赤銅色の人の名前をラムアウトとか無視して無理矢理現地語で打ちこむ感じで。
http://dl7.getuploader.com/g/4d5a6b66-262c-4bb2-9453-7503b63022d0/sousakurobo/1180/%E3%82%8C%E3%81%84.jpg
こちらの作業の都合で、2月26日(金)いっぱいくらいまでに出来ればカラーで描いて頂きたいのですが……
師匠無理でしょうか?

DaZ氏には出来ますればコレも描いて頂きたく。
http://dl8.getuploader.com/g/4d5a6bc0-f53c-4abb-a7b2-756eb63022d0/sousakurobo/1181/%EF%BC%A4%EF%BD%81%EF%BC%BA%E6%B0%8F%E5%AE%9B.jpg

サイズ
http://dl8.getuploader.com/g/4d5a6c0d-5194-401f-97d2-7599b63022d0/sousakurobo/1182/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA.jpg
ただ、「プリントアウトしたときこの等倍表示くらいの大きさになる」というのを意識した上で、一番きれいになるサイズで描いて頂くのがいいのかもしれません……

これでお願い出来ますでしょうか?
886 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:32:00 ID:m32r69I/
>>884
無粋だが一応ツッコミを

DaZ氏ー!w やがみんの嫁の名前ー!w ×識 ○織
887 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:36:01 ID:7Ey2iWPV
 皆さん投下乙です!

>>884
 織たんはかわいいなあ!!

>>885
 手書きなのでpixelとかわからんですたい……orz

>2月26日
 うおう、激しく微妙なライン……ッ!
888 名前: >>870ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:48:09 ID:HJARjpLo
ラフ絵で他人の絵に似せる難しさはガチ。

>>887
あ、ええとですね、「キャラが直立状態で高さが15cm程度になるサイズ」で描いて頂きたいです。
手描きだと最終的に出すサイズより大きめに描いておいて縮小かけた方がきれいに見えるんで。
……って、師匠って絵投下に使うのスキャナでしたっけ携帯のカメラでしたっけ? 画質見ると両者が混在してるように感じる……

>激しく微妙なライン
一人だけとか、師匠一人の分であれば28日まででも大丈夫です。何人分もその締め切りだと間に合わない恐れが出てくるんですが、キャラ2人分ならまあいけるだろうと。
889 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:50:00 ID:prMdg9hH
>>885
>実はオレもいままで矢神の髪赤だと思い込んでましたw
たぶん小説内で描写されていなかったら僕も赤で塗っていたと思いますwワイルドなキャラ=赤みたいなイメージありますよねw

>こちらの作業の都合で、2月26日(金)いっぱいくらいまでに出来ればカラーで描いて頂きたい
たぶん両方期間内に描けると思います。構図がスムーズに思いつけば、ですけどw
とりあえずシュタムファータァはどうとして前者は個人的にも描いてみたいんでやる気がw

>>886
おおう気付かなかった!歯車氏すすすすみませぬぬぬっ
890 名前: >>870ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:56:31 ID:HJARjpLo
>>889
それはありがたい! 感謝の極みです!

ところで師匠、DaZ氏、もう>>8851のヤツは消しちゃって大丈夫ですかね?
891 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:58:28 ID:prMdg9hH
>>8900
保存したんで消しちゃっていいですよーw
892 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 21:58:57 ID:7Ey2iWPV
>>888
 基本的にはスキャナーですよー。

>>890
 はい、私は確認しましたー。
893 名前: >>870ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:11:08 ID:HJARjpLo
>>890、俺エラいレス番指定してるなw
さっそく消してきましたー。

>>892
今うまい指定方法思い付いたー!

師匠が依然投下したこの絵↓のペネ子とヘーシェンより一回り大きいくらいに描いて、この絵と同じ縮小率で投下して頂ければ。
http://download4.getuploader.com/g/sousakurobo/222/Rakugaki.jpg
894 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:18:49 ID:7Ey2iWPV
 なるほど!

 絵、どこにしまったかな……。
895 名前: >>870ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:23:17 ID:HJARjpLo
さていつの間にか互いに師匠に描いて頂ける前提で話してるような気がしてきたが、どうなんでしょうか?w

うーん、それにしても、こっちから「描いてくれませんか」って声かけていいものかどうか悩む……
896 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:30:08 ID:7Ey2iWPV
 できるかどうかは今週中にはっきりすると思います。

 とりあえず今はSS書かなきゃ……。
897 名前: >>870ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:32:44 ID:HJARjpLo
>>896
なるほど了解しました。

さて、ちーちゃんて最近きてるんだろうか?
898 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:36:11 ID:7Ey2iWPV
 ちーちゃんは最近見ませんねぇ……忙しいんでしょうか。
899 名前: >>870ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:39:57 ID:HJARjpLo
>>898
なんかだいぶ見てない気がするんですよねー。
900 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:49:09 ID:m32r69I/
ちくしょう、二次創作の為に教えて貰った設定が見当たらない……保存した筈なのにorz
過去スレのどの辺りだったかも思い出せないし、泣きそうだぜ
901 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:52:25 ID:7Ey2iWPV
 何の設定ですかー?
902 名前: 黒猫 ◆YHSi90Gnr2 [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:56:40 ID:m32r69I/
あー、以前、秋水氏に教えて頂いた太刀風と獅子王の武装一覧です。
確認しようとしたら見つからず(>ω<;)
903 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 22:58:19 ID:7Ey2iWPV
 なるほど。となるとけっこう前ですね……。
904 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/15(火) 23:06:32 ID:z8c2jQni
たろ氏のバレンタインSSと師匠の記念SSと硬質氏のヴィルテイック草川が楽しみすぎて困る
しかしPBMとヴィルシャは未だバリエーション増え続けてるあたりすごいなあ
905 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 23:07:11 ID:m32r69I/
過去スレ8個(避難所3個含む)確認したところでダウンしましたw
906 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 23:13:31 ID:7Ey2iWPV
>>904
 わっふるはどっちにカウントされるんでしょうねw

>>905
 あー、そういえば避難所もありましたか……それは確かに力尽きますね。

 Google先生に適当なキーワード打ち込んで探してみるってのはどうでしょう?
907 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 23:14:34 ID:m32r69I/
>>906
おぉ! そのアプローチは気付かなかったw試してみます
908 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 23:22:29 ID:m32r69I/
>>906
イィィィィヤッホォォォォォ!
師匠ありがとー! 見つかったよー!
これはお礼だ! 夜食にどうぞ!
っ「三つ編みパン」
909 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/15(火) 23:36:05 ID:7Ey2iWPV
 イィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!
910 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/15(火) 23:58:20 ID:z8c2jQni
とりあえず師匠落ち着けw
911 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:20:07 ID:wu4xbJYy
東方が赤く燃えるパンがあると聞いて
912 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:22:44 ID:1nrbKGes
 そっちはそっちで……イイ……ッ!
913 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:40:57 ID:1G7K1isN
夜分失礼します
遅刻しちゃいましたが、バレンタインに投下する予定だったSSを唐突に投下します
凄くゆっくり&自分の携帯で自演支援しますが、もしよろしければ支援を宜しくです
多分大丈夫だとは思いますが…
914 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:41:39 ID:1G7K1isN
Lost Girl


台所に充満する、甘ったるい独特の匂い。街角で流れる、最近のラブソングを鼻歌で歌いながら、彼女は調理に興じている。
今日は2月14日、世間では俗に言う、バレンタインデーと呼ばれる日である。今日、多くの女性が男性にチョコレートを渡すであろう。
前もって説明しておくと、バレンタインデーとは菓子会社が売り上げを伸ばす為の陰謀……失礼。
女性が好意を抱く異性にお菓子の一種であるチョコレートを手渡す日である。

彼女ことティマは今、最も愛している男性にして夫である、マキ・シゲル以下マキへのチョコレートを手作りしている最中だ。
ティマとマキが出会った成れ初めを語るには膨大な時間が掛かる為、凄く単純に夫婦(ただし籍は入れていない)である事だけ、理解して頂きたい。
様々な障害を乗り越えた末に、ティマとマキの絆は非常に強固になった。言いかえれば、バカップルと比喩されても仕方がない位愛し合っている。

そんなこんなで、ティマはそんな愛するマキの為にお手製チョコレートを作っている真っ最中なのである。

しかし調理に興じていると、ティマはかつて自分がやらかした、ある出来事を思い出して顔が熱くなる。アンドロイドなので実際熱くはならないのだが。
かつて、自分がアンドロイドであるという大前提を忘れてしまい、無謀な事をしてしまった為、マキを心から心配させてしまったのだ。
あの頃の自分は精神的に子供というか、まだ何が良くて何が悪いのか、自分自身の行いに対する責任、とやらを理解していなかった。
今の自分は……完全に大人になった、と胸は誇れる訳でもないが、そこそこ成長したと言える。

思えば……あの事件が以降、自分でチョコレートを作ろうと考えるのは初めてだ。
レシピは前日にしっかりと頭に叩きこんだから、何か不備が起こるというのは無い筈。現時点で何のミスもトラブルも起きていない。
マキは今、仕事に使う道具を新調する為に出かけている。もうすぐ出来あがる為、帰ってきたらすぐに渡すつもりだ。

……と、そうだった。今日、チョコを作るのはティマだけではない。
まだ来ていないものの、ティマはこの後、ある人物のチョコレート作りを手伝うつもりなのだ。
その人物は女性で、マキの助手として働いており、ティマとは姉妹の様に仲が良い。まぁ言うなれば、家族の様に親しいと言っても良いだろう。

その時だった、玄関のインターホンを押す音が、台所まで響いてきた。

ティマは一旦調理を止め、両手を洗ってタオルで拭くと、早足で玄関へと向かった。
そしてドアの向こうに居る、インターホンを押した人物へと声を掛けた。

「開いてるよ、テンマちゃん」

「あ、ホントですか?」

ティマがそう言うと、ドアの前の人物はドアを開けて、玄関へと入ってきた。
915 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:42:11 ID:6jMrfMIP
 
916 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:43:05 ID:1G7K1isN
中学生と間違えそうなほどの身長と、それに見合うロリータフェイス。それに、ひらひらとしたフリルのスカートといった服装が、その人物を余計に幼く見せる。
ティマの自宅を訪ねたその人物、もとい女性の名はテンマ。
マキの事を技師として深く尊敬しており、またその妻であるティマの事も年上の女性として尊敬しながらもフランクな間柄を築いている。
今日、テンマがティマの自宅をお邪魔したのは何を隠そう、チョコレートを作る為である。


数日前の事だ。仕事で出張してきた先からマキと共に帰ってきたテンマは、マキがシャワーを浴びている間、ティマに頼んできた。。

「ティマさん! その……お願いがあるんですけど、良いですか?」
「何? 私の出来る範囲なら何でも協力するけど」
「ええっとですね……。14日……一緒にチョコを作って欲しいんです」

ティマは軽く驚いた。いや、結構驚いたかもしれない。

テンマがチョコレートを送る様な相手がいるという事に。普段一緒に居るが、テンマの口から異性についての話を聞いた事が無かったからなのだが。
テンマにもそういう人がいるんだ……と、失礼だと思いながらティマはそう思った。というか、考えてみればそういう浮いた話の一つや二つあってもおかしくない。
外見はともかく、テンマは20代真っ盛りだ。そういう人がいても不思議でもなんでもない、とティマはなんだか保護者的な観点から納得する。
にしても一体誰に送るのか、というか恐らく一人だろうけど、何人に作るのか気になったが、聞くのも野暮な気がするので止めておいた。当日までの楽しみという事で。


そして14日である。

「お邪魔しまーす!」

マキが出かけているという事で、今家には女2人しかいない。別に秘密にする事でも無いが、何となくこういう事をする時には、女だけの方が良い。
テンマの片手には、今日作るチョコレートの為であろう、材料が入っているであろうビニール袋が握られている。
……何だかやけにビニール袋が大きいというか、中身がいっぱい入っていそうだ。作るのは一人分じゃないか……? とティマの頭に疑問符がちょっぴり浮かぶ。

「調理器具は自由に使って貰って構わないから。あ、でも大切に扱ってね」
「はい! ありがとうございます! ティマさんの道具ですからそりゃ勿論、丁寧に扱いますよー」

ビニール袋を置いて、テンマは袋の中からエプロンを取り出して着用した。おぉ、気合いたっぷりだとティマはテンマの姿を見、自分も気合を入れる。
ティマのチョコレート作りはもう殆ど終わっている為、これからはテンマの手伝いを行う。まぁ、あくまでサポートでテンマ自身が作りたければそれを尊重するが。
さて、テンマが袋から材料を取り出し始めた。一体どんな材料が出てくるのか、ティマは楽しみに……。

1枚、2枚、3枚、4枚と袋から次々と素材である、板チョコレートが出てくる。それに続く様に、トッピングの袋も沢山出てくる。
テンマはボウルを取り出すと、豪快に板チョコを入れていく。どうやら溶かすようだ。
て、手間が掛かる作業だからとティマは少し動揺しながらも早速手伝ってあげる。

「……貸して、テンマちゃん。私が溶かしてあげる」
「あ、すみません。宜しくお願いします1」

そう言ってお辞儀する様に、テンマがティマに板チョコがたっぷり入ったボウルを受け渡した。
……ボウルの中に入っている数十枚も入っている板チョコを見、ティマはどうしても聞いて置きたい事がある。
テンマはメモを熱心に読みこんでいる。この前、ティマが渡したチョコレートの作り方が書いてあるメモだ。
917 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:43:57 ID:6jMrfMIP
 
918 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:44:35 ID:1G7K1isN
「あのさ、テンマちゃん。……一つ聞いていいかな?」
「何ですか?」
「テンマちゃんさ……どれくらいの人にチョコ送るの? 一人?」

ティマの疑問に何故かテンマがビクッと肩を強張らせ、まるで嘘がばれた様な反応を見せる。
ティマはその反応に凄く引っ掛かる何かを感じるが、今の所その引っ掛かっている何かを表に出す気はない。ただ、どれだけのチョコを作るのかが気になるだけだ。
それに応じて電気代やガス代が掛かるし、何より時間が掛かる。そういう微々たる部分も調整しないと、全体的なスケジュールが崩れてしまう。

テンマの返答を待っているが、テンマはなんだか気まずそうな感じでティマから目を背けている。

「えっと……」

テンマはティマが特に何を言う訳でも無しに、目を逸らしている。

初対面の頃から色々あった為、ティマはテンマが持つ癖について熟知している。テンマは親しい人に嘘をつくのは凄く苦手だ。
付こうとするとこういう風に、先に体の方が反応してしまう。ティマはそのテンマの癖から見抜いている。これは嘘を吐くつもりだな、と。
テンマは分かりやす過ぎる程ティマから目を逸らしながら、恐る恐る、答える。

「に……2、3人……ですよ……」

ティマは無言で詰め寄る。テンマは目を泳がして下手くそな口笛を吹いて、誤魔化そうとする。
しかしティマは止めない。詰め寄ってじぃーっとテンマを凝視して、テンマから本当の事を聞きだそうと粘る。
下手くそな口笛が奏でる摩訶不思議なメロディーが台所を支配する。が、根負けしたのか、テンマの口からすぴ―すピーと口笛が途絶えた。

「ほ……」

観念したのか、テンマがティマの目をちらちら見ながら、正直に答える。

「ホントは……20人、位に、作る予定です」
「2……20人!?」

その人数に、思わずティマが大声で聞き返した。テンマは本当に申し訳無さそうに、ティマから目を伏せている。
まさか20人分もチョコレートを作らねばならないとは……。あまりにも予想外の人数にティマは一瞬電子回路がスパークするかと思った。
ホントに驚いて目が丸くなるとはこの事だと、ティマは全く関係無いがほのぼのと思った。

にしてもテンマちゃん……。いや、ホントテンマちゃん……。
何で前もって言わないのよと、ティマは小言を言いたくなるが制止する。前もって聞かなかった私も悪いんだし。
にしても20人……20人かぁ……ホントに気合い入れないと終わんないわ。とティマは頭の中でため息を吐く。
そうだ、ならもっと聞いてみたい、というか突っ込んでみたい所がある。

「それでテンマちゃん。あの……もっと突っ込んでいい?」
919 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:46:13 ID:1nrbKGes
.
920 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:46:23 ID:1G7K1isN
「……はい、どうぞ」

「テンマちゃん、それで誰にチョコ……配るの? 良かったら教えてくれる?」

ティマの質問に、テンマは何故か頬をちょっと染めながら、もじもじと言いにくそうにティマを見上げる。
一体どんな相手なのか、そして20人も……。多分同じ年の男の子だろうけど。
ホント、20人にチョコを配るってどういう事なんだろう。ティマは久々に知的好奇心を刺激される。凄く下世話だけど。

「皆……女の子です」



「……えっ?」




一瞬電子回路がスパークしたのか、重大なエラーでも起きたのかと、ティマは思った。
20人の女の子にチョコを配る? ど、どういう、どういうこ、どういうことなの? WHY?
ティマはどうすればいいのか分からない。もしかしたら今、テンマに関する凄い秘密を聞いてしまった気がする。

「あ、あの!」

呆然として口があんぐりと開けっ放しだったティマが、テンマの声にハッと我に帰り口を閉める。
いけない、もしかしたらテンマちゃんは何か大きな悩みを抱えているかもしれない……。
なら年上の、ううん、大人の女性として、テンマちゃんの事を考えてあげなきゃいけない。ティマはそう、強く心に誓った。

「あの〜……ティマさん」
「テンマちゃん!」

そう思い、ティマはテンマの両手を強く握った。握って凄く真面目に、シリアスに、テンマに言った。

「もし何か悩みがあるなら私に隠さず話して。私に何が出来るが分からないけど」
「ティマさん、その」
「私が出来る事は微々たる事かもしれない。だけど……」
「だからその……」
「それでその、テンマちゃん……」

「もしかしてテンマちゃんってその、えっと、あの……レ、レ……レ……駄目、やっぱり言えない……」

「だから違いますってば!」

堪えかねた様にテンマがティマの手を振り払って、そう叫んだ。
テンマの発言にティマは反省する。どうやらティマはテンマにそっちの気があると勘違いしてしまっていた様だ。凄く恥ずかしい。
テンマが自分の行動をすぐに詫びた。謝りたいのは私だと、ティマは思った

「ごめんなさい、ティマさん」
「ううん、私もなんか凄い勘違いしちゃってた。ごめん」
「で……私がチョコレートをあげたい人達なんですけど、この人達なんです」

そう言いながら、テンマはスカートに付いたポケットを探り、何かを取り出してティマに見せる。
テンマが取り出したそれは、パスケースの中に入っている写真であった。
そこにはどこかの学校の校門前だろうか、そこで愉しそうな笑顔を浮かべている、制服を着た女の子達が映っていた。その真ん中に、テンマがいる。
ティマが顔を上げると、テンマがぼそぼそと説明する。

「最近の流行りで、友チョコっていうのがあるんですよ。女の子同士で、仲の良い友達にチョコをあげるって奴なんですけど。
 それで、高校のクラスメイトの子達と集まろうって事で夜……」
921 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:47:00 ID:+kqblGmn
 
922 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:47:19 ID:1nrbKGes
.
923 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:47:42 ID:1G7K1isN
次第にティマはテンマが何故チョコを作りたいのか、そしてあんなに大量の板チョコを持ってきたのかが理解できてきた。
様はバレンタインを兼ねた同窓会の為に、チョコを作りたいという訳だ。成る程、20人分はそういう訳だったのか。
……しかしテンマがチョコを作りたい理由は分かったが、ティマの中で引っ掛かっている事が無くなった訳ではない。
何故最初問い詰めた時、テンマは嘘を吐いたのか。素直に友チョコを一緒に作りたいと言ってくれればよかったのに。

「ねぇテンマちゃん。教えてくれたのは嬉しいんだけどもう一つ、良い?」

「何です?」

「最初聞いた時、テンマちゃん嘘付いたよね。2,3人に作るって。何で? 最初から友チョコを作りたいって言ってくれれば……」

ティマがそう聞くと、何だかテンマの様子が少し変わった、様に感じる。
先程までの、ティマに詰め寄られてモジモジしていた感じが収まり、雰囲気がいつものテンマに戻る。
否、いつものテンマのある種突き抜けた天真爛漫さが感じられず、妙に……何といえば良いのだろう。
艶めかしい……雰囲気を感じる。姿形は幼いのに、やけに大人び、すぎている、そんな雰囲気を今のテンマから感じる。

「実は……2、3人に作るって言ったの、あながち嘘でも無いんです」

テンマのその発言に、ティマが首を傾げた。

「……どういう意味?」

ティマの質問に、テンマはティマの前に立つとじっと見上げた。その目は、潤んでいる様に見える。
しかし悲しさを表す為の潤みではなくこう……例えが不躾だが、男の人を誘い込む様な意図的な潤みだ。
テンマはティマ見上げ、否、上目遣いで見つめがら、言う。

「その2,3人は実は本命……なんです」
「本命?」

20人だけでも驚きだったが、本命がその中で2,3人もいるのかと、ティマは驚嘆する。
本命というのは1人では無いのかと。2人も3人も……ってちょっと待って。
チョコをあげるのは女の子だけって事で……で、その中で2,3人? ティマの思考回路は最早ショート間近である。
にしてもテンマの覗いてはいけない、ある種のインモラルな一面を凄く垣間見てしまった。恐らく、マキでさえ知らないであろう一面に。

「それでですね……」

ティマを見つめながら、テンマが再び話し始める。

「その中でも大本命な人がいるんですよ」

直感で、ティマはそれ以上テンマにこの話をさせてはいけないと思った。
良く分からないけど、これ以上テンマのペースに飲まれてはいけない、とティマの中の何かが警告する。
924 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:48:17 ID:+kqblGmn
 
925 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:48:53 ID:1nrbKGes
.
926 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:49:06 ID:1G7K1isN
時間もないしチョコ作ろうよ! とティマが言いかけた瞬間。

「その人は――――――――目の前に、います」



殆ど、一瞬だった。




テンマがティマの唇を奪うまで。気付かぬうちに、テンマはティマの唇を、奪ってしまった。
本当にあっという間だった。テンマは強引にティマに密着し、首元に両腕を回すと、そのままティマを押し倒しながらキスをした。
驚きのあまりに、ティマはそのまんま押し倒されてしまった。テンマが起き上がって、唇を指でなぞりながら言った。

「ティマさんのキス……今まで食べたどんなチョコよりも、甘かったです」

なに? なに、どうなってる、の?
わたし、わたしの、わたしの、わたたたたたたしの、え?
あわわわわわあqwせdrftgyふじこ。

ティマの思考回路はとうとうショートした。

テンマはがら空きになっているティマの両手に自らの両手を絡ませて、ティマが身動きが出来ないようにする。
そして再び、ティマの唇に自らの唇を重ねる。おまけに舌まで入れてくる始末。ティマは必死に抵抗しようとするが、更に身動きが取れなくなる。
数分か、数十分か、もしかしたら永遠にも感じるほど、ティマはテンマとのキスが長く感じられた。

ようやく、テンマの唇が離れた。最早、ティマはまともに状況を認識出来ない。

「初めて会った時から一目惚れしてました。やっとこの日が来たから私……自分に正直になったんです。ティマさんが、大好きだって事に」

テンマの声はハッキリと聞こえているが、姿がぼやけて見える。ただ、怖い。自分が今どんな状況に陥っているのか、全く理解できていない。
初めてだった。今までキスを許した相手はマキ、ただ一人だった。キスの相手はマキ、だけだったのに。マキにしか、許さなかったのに。
まるで、今まで自分が必死に守ってきた大切な何かが穢され、壊されてしまった様で、ティマはもう、冷静になれない。

そうだ……私、マキとだけキス……してたんだ。私、守ってきてたんだ……。
927 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:49:47 ID:+kqblGmn
 
928 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:50:16 ID:1G7K1isN
「こんなに綺麗なのに……全然奢った所も高飛車な所も無くて、純粋で、凄く可愛い人だなって。だから私……」

「いやだ……」

「私……マキさんに嫉妬してたんです。ティマさんを独占できるあの人の事が凄く、羨ましくて」

「お願い、もう……やめて……」

「だけど、もうティマさんは私の物です。もうずっと、私だけの物です」


重大なエラーを引き起こしている為だろう、もう何も考えられない。

ふっと、大好きなあの人の事が浮かび、ティマは声にならない声で、言う。

「マキ……助けて、マキ」

「マキさんなら――――――――私のチョコレートを食べてましたよ。すっごく、美味しそうに」

「……嘘」

「あまりの美味しさに昇天しちゃってるんじゃないでしょうか。あっちの意味で」


こわ、れる。

もう、だめ。

わたし、もう。


「それじゃあ、ティマさん」

「……」

「ずっと――――愛してます」


ティマの目から、涙が一筋、伝う。

929 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:51:19 ID:1nrbKGes
.
930 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:51:25 ID:1G7K1isN

『スリープモード解除』

ガバっと、凄いオーバーリアクションで、ティマはソファーから勢い余るほど元気に起き上がった。

そしてすぐさま、自分の頬を強く握って引っ張ってみる。痛みは無いが、感触はある為夢ではない。こちらが現実だ。
何だか凄く酷い何かを見た気がする。新手のコンピューターウイルスにでも感染したのか、それとも重大なバグでも起きているか。
一度マキに点検してもらおうと、ティマは強く思った。強く強く思った

そういえば……壁に掛けられているカレンダーを見る。2月14日だ。
そうだ、今日はテンマちゃんとチョコレートを作る日じゃないか。この前約束しただろうに何で忘れてるんだ、私は。
自分に軽く嫌気が差しながらも、ティマはソファーから立ち上がり、玄関に向かう。
既に台所に材料は揃えてある、テンマちゃんが来るまでの時間、エネルギーを節約する為にスリープモードに入っていたのだ。

玄関に来ると丁度チャイムが鳴った。
ドアを開けると、時間通りにテンマがそこに立って、丁寧におじぎした。

「お邪魔します! ティマさん」
「いらっしゃい。で……」

ティマは下に視線を移し、ぎょっとする。
テンマの手には、ぎっしりと材料が入っているビニール袋。いや、そんな、そんな馬鹿な。

「あのさ、テンマちゃん。確認したいんだけど……今日何人分のチョコレート作るんだっけ」

ティマがそう聞くと、テンマは不思議そうに聞き返す。

「何人って、この前言ったじゃないですか―。20人分の友チョコですよ。
 ちょっと私一人で作るのが大変ですって相談したら、ティマさん協力してくれるって言ってくれたじゃないですか―」

協力する……協力するって言ったっけ私?
まぁ、テンマちゃんは嘘は付けないから、きっと承諾してたんだろう。と、ティマは思う。
まぁ良いや。一先ず20人分は二人がかりでも相当骨が折れるだろうから気合いを入れないと。マキ用のチョコはそれが終わってからでいいや。

「じゃあ上がって。早速始めようよ」
「はい! 宜しくお願いします! あ、そういえばマキさんはどこかに出かけてるんですか?」
「うん、パーツとか探しにちょっとね」
931 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:52:28 ID:1nrbKGes
.
932 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:52:42 ID:1G7K1isN

「あ、そうだテンマちゃん。一つ聞いていい?」

「何ですか?」

「その……変な質問なんだけど、その20人の中に……本命っている?」

ティマの質問に、テンマは不思議そうな顔をして、首を傾けながら答える。

「……友チョコは友チョコなんで、本命はいないです」

「あ、ああ、そうだよねー、ごめんね、変な事聞いて」

「あ、でも」


                             アンドロイドは
                             バレンタインの 
                              夢を見るか



「本命のチョコをあげたい人は、2,3人……」



933 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:53:29 ID:1nrbKGes
.
934 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:53:48 ID:+kqblGmn
 
935 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 00:56:14 ID:1G7K1isN
投下終了です
支援ありがとうございます!&痛み入ります

いやーホント、島に行けボケと言われても仕方ない位酷い作品でごめんなさい
というかガチでマキが出てこない短編は初めてかもしれません
まぁ、この前マキがずっと出ずっぱりだったからその反動かもしれないですが……
何にせよ、ティマさんとテンマにぶっ殺されてもしょうがないですね、今回の内容は。色んな意味でごめんなさい

それともう一つでっかいのもあるんですが、流石に時間が時間なのでトキを改めて
その時貯まった感想も投下するつもりです。ではまた
936 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:00:57 ID:1nrbKGes
>>935
 投下乙です!
 それでは、SSが一段落したらゆっくり読ませていただきますね!

 次スレの季節が近いですねー。
937 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:02:55 ID:+kqblGmn
>>935
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
感想は明日あたりにまとめて書けたらいいなあ

>それともう一つでっかいの
これは期待せざるを得ない
938 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:26:13 ID:Ft+ClP/1
皆さん投下乙です。今週末で肩書きがニートになるので、その時にゆっくり読ませてもらいますね

先んじて>>882氏、DaZ氏、拙作のイラストを描いてくれて、ありがとう御座います。
特に今書いている作品の内の一つが矢神ネタだったので、何とタイムリーなって吹いてしまいましたw
髪の色ですが、高校生なんだし金とか赤に染めたり、メッシュ入れたりしても良いんじゃないかなと。自分もやってましたし







緑とかwwww
939 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:31:04 ID:1nrbKGes
 私なんか染めてないのに黒髪があったり茶髪があったり金髪があったり白髪があったりしますよw
940 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:33:36 ID:+kqblGmn
まさに若毛の至りということか……
941 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:35:00 ID:1nrbKGes
 だれうまですかwww
942 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:41:43 ID:1G7K1isN
あー大きいのは分量的にアレなんで
恐らく次スレ立ってからになりますね。つか立ってからじゃないと精神的にゴニョゴニョ

にしてもなんか今回のロスガの話で何となく違うジャンルに目覚めてきた自分がいます
白が付く方面の
943 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:44:41 ID:+kqblGmn
百合かい!?いいぞもっとやれ!
944 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:46:23 ID:1nrbKGes
 私も投下は次スレ立ってから……っていうか、次スレの投下になりそうですね。

 まあ期日までにちゃんと書き上げられるかわからんのですがw
945 名前: ◆gD1i1Jw3kk [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 01:49:56 ID:AAkEv0p+
>>935
投下乙! もう眠いので明日以降にゆっくり読ませて貰いますね!

次スレの話ですが、連載作品紹介から海上都市姫路守備隊戦記を外して下さい。
決して辞める訳ではなく、本格的に連載を開始するまでは保留という事で。
946 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 02:12:13 ID:KHSGo3I1
>>935
投下乙です。
わーい、百合ん百合んだぁ!
まさかの展開にいろんな意味でドキドキしましたw
もう一つの方も期待してますね!

あ、テンプレから終わったんでHB外して下さいと一応。
あと自作に関して絵を書いていい作者リストに俺を入れておいて下さい。
エピローグ上げた時に言うの忘れてました……
947 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 07:01:28 ID:yVQdFR1D
避難所過疎ってるなー 人稲状態酷いぞ
948 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 15:01:45 ID:ilVPJwzq
でも両方賑わってるときの方が少ないと思う。逆に一時期避難所だけが超盛り上がってるときもあったし。
気持ちは分かるけど仕方ないんじゃないかなぁ。
949 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 15:56:11 ID:1G7K1isN
どっちもバランス良く盛り上がる事が出来れば、それが理想ですけどね…
つか避難所感想全然書いてないや……書かなきゃ

と、その前に
950 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 15:58:50 ID:1G7K1isN
ちょっと挑戦してみます
パソコンが駄目なら携帯でやってみますが
もしどっちも駄目なら本当にごめんなさい、立てられる方、宜しくお願いします
951 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:02:17 ID:+kqblGmn
じゃあ俺は待機しておこう
>>950氏は>>945-946を忘れんようになー
952 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:04:40 ID:1G7K1isN
>>945-946
感想dです&承りました
今張って来るので調整しますね

にしてもちゃんと立てられて良かった…これで気兼ね無く投下できる
953 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:04:43 ID:1nrbKGes
 携帯でスレ立てできるんですか! やったー!
954 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:14:54 ID:+kqblGmn
無事に立ったようで一安心。たろ氏の投下後に溜まってる感想書くとするかね
955 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:15:33 ID:1G7K1isN
三つ編みマン!新しいスレよ!
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1297839720/

>>953
それが出来るんですぜ、師匠。自分も前まで知らなかったんですが
板一覧の所に立ってのがあるんで、そこを押すとスレ立て準備が出来ます
パソコンじゃないから手間は掛かっちゃいますが

>>946
改めて感想有難うございます
何で自分でも百合に倒錯したのか、恐らく魔が差したんでしょう
にしてもテンマのキャラ付けがこれで良いのだろうか……ロリでレ(自粛)って…・・あくまでネタだけど
956 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:20:00 ID:1nrbKGes
>>955
 スレ立て乙です!
 よくやった、遥さんのスカートをめくる権利をやろう!

>スレ立て
 準備ができるのは知ってましたが、てっきり立てることはできないとばかり……。
957 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:21:07 ID:+kqblGmn
>>955
スレ立て乙!よくやった、スムーズに次スレに移行する権利をやろう
958 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:27:19 ID:1nrbKGes
 ほんと、たまにはスムーズに次スレに移行したいところですねー。
959 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:29:44 ID:+kqblGmn
しかし新スレが立つと誰もいなくなるのがロボスレの常……w
960 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:30:22 ID:ilVPJwzq
>>946で思ったんですけど、HBもグラゼロも完結作品に入れるに当たって、紹介文的なのを用意しないとですね。
961 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:33:04 ID:1nrbKGes
 そういえばそうですね。いつもなら編集時に即席で作るところですが……。
962 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:33:46 ID:1G7K1isN
>>959
まぁ投下する物の分量が分量なんで、容量的にスムーズに行けそうな気がします
>>960
そうですね、作っておかなきゃですね
963 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:38:47 ID:+kqblGmn
作者さんがいるならその辺楽なんだけど、硬質氏はともかくグラゼロ氏いるかな

>>962
容量はまだまだ余裕たっぷりなんだこれがw
964 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:47:13 ID:1G7K1isN
>>963
何にせよ支援が必要になると思うんで、容量たっぷりでもレスで消費できるかなと希望的観測w
それに自分含め、皆感想書くと思うんで
965 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 16:48:40 ID:+kqblGmn
言われてみればそうかw
966 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 17:28:29 ID:yVQdFR1D
遂にあと2号で50か・・・早いな時間と言う物は
967 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 20:00:16 ID:SD66XCAv
次すれで投下するぜ たぶんできるぜ
おそらくできる・・・ともう
968 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 21:59:00 ID:1G7K1isN
静かです……が、構わず1スレ分にまで貯まらせちゃった感想の方を
前スレで感想書けないまま、ズルズルしちゃってごめんなさい。とは言え読んでます故
凄く今更ではありますが改めて、グラウンド・ゼロとバトロイド・ヒューマン
そしてSeirenesの完結、おめでとうございます
出来たら、そのグラゼロとBHの紹介文を書きたいと思います。の前に

亀&長文&連レス、ご容赦ください
>>74>>185>>472
本当にすごく今更出ごめんなさい、初投下、お疲れ様です、ようこそロボスレへ、歓迎しよう以下略
最初の村が襲われる所で何故かグレンラガン的な世界観かと思ったら
脳内リンクキ―なる能力が出てきてこれは面白いと思いました。
魔機那の設定や世紀末的な背景設定と、色んな要素が入り混じっていて中々独特だなぁと。それでいて全体的に調和が取れてるから不思議です
確か避難所にも投下されていますね。後で読みます。

ようこそユーグリッド、空気(エアーズ)のセカイへ
>>113
ホント、ある種リアルさに掛けてはダイガストに勝る作品は無いと思います
読んでいて一瞬、これロボット物?と良い意味で思いました。凄く丹念な架空戦記的なというか
空想の世界とは思えないほど、人の描き方がリアルなんですね
虎二郎さんと海道さんの会話には、色んな意味で共感せざる負えないです
>「はい。銀河列強との戦争がどれほど荒唐無稽であっても、通常兵力は必須なんです。敵も、兵力の根幹は同じ人類なのですから」
 「星は違えど、考えることは同じか…我々の悪夢は終わらないわけですな」

深い……上手く言い知れないけど、深い……
>>127
例えスレというか作品が違っても、やおよろずの面子は相変わらずですねww
まさかのリタのおとん登場にリアルに吹きました
おとんなら運転できる。きっと007張りの運転テクニックを見せてくれると信じてます

問題はおとんが入れる車があるかどうかですが…
>>153>>451>>775>>853
最後まで一気に読ませて頂きました
最終話にふさわしい、怒涛の展開のうねりに興奮しっぱなしでした
リク、否、陸羽として覚醒したリクの強さ、逞しさ、カッコよさ
自らの心情に素直になり、必死に叫ぶミキ
自分自身の誇りを掛けて、リクとの戦いに興じた偽兄さん
そしてまさかのラスボスとなり、その大役を果たした銀騎士さん

全てのキャラクターに血が通っていて、本当に読んでいて、硬質さんが以下にキャラ造形に、そしてBHに愛着を持っているかを垣間見ました
いつもは笑えるラジオも、何だかしんみりとしていて・……ぞ、続編フラグはあるんですよね?(汗
これからリクがどんな人生を、そして明日を生きていくのか―――――――彼の行く末に幸あれ
次回作も凄く楽しみにしてます。まさか草川が主役になるとは……w

一旦掃けます
969 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 22:17:10 ID:1G7K1isN
>>193
やだ……このペネ子なら銀河のみならず次元も超えて美少年になっちゃう……
間違いなくこの遥さんのCVは宮野ですねww
にしてもこれ、ホントに本家に出ても違和感なさそうですw
>>268
うおぉ……!
一瞬見ただけでたまちゃんと分かるハイセンス、パネエっす
こういうエンブレムってホントカッコいいですよねー。俺も作ってみたいです。絵心ナッシングだけど…
>>365
とても遅れてしまいましたが、完結お疲れ様です
水中戦という特殊な状況下ながらも、非常に高い描写力で描かれるガンべレットの戦いには敬服致します
特にグランキョにトドメを刺す一連のシークエンス、脳内映像化余裕でした
紹介されたBGMと共に読むと脳内アドレナリンマックスでしたよ。小説でここまで興奮するのも久しぶりでした

気持ちの良い締め方もお見事だと思います
ヴィーペラの可愛らしさに悶絶しつつ、次回作、並びに少女機甲録も楽しみに待っています
出来ればSeirenesに関するサブストーリーも読んでみた……や、何でも無いですw

一旦
970 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 22:41:51 ID:1G7K1isN
>>394
もう隆昭の扱いはこれでオッケーですw作者公認ですw
各キャラの特徴が端的とはいえ、上手く再現出来てると思います。上手いなぁ
そしてちゃっかりえみさんww
>>397>>401
やっぱりヴィーぺラ可愛いなぁヴィーぺラ
>※…「Seirenes」は現代からおよそ100〜150年くらい経過した、文明が海に沈んだ未来の時代のお話です
またまた御冗談を(笑)
そしてそんな未来にまで居るゴキブリ超怖い
>>400
あらかわいらしい
キーホルダーとしてほしいです、すっごいw
>>433
状況は至極シリアルで深刻なのに、何このパロの濃さww
ボト○ズネタのみならず、臆せず色んなパロを入れる所に尊敬を抱きますw
でもオルトロス、というか状況は本当に深刻な不思議
こういうある種のチグハグ感が◆gD1i1Jw3kkさんの作品の魅力だと思います
>>486
最初の凄い迫力のロボバトルに、一瞬違う作品を読んでいたのかと(ry
これだけでも単品で上げて欲しいくらいのクオリティの高さですな……
そして女の子だけ!女の子だけのお茶会だよ!俺も混ざりたいです(血涙)
個人的にちょっと大人の女性らし気雰囲気を出してみちゃったリ、ゲームに夢中になるセンジュさんに好感度がうなぎ昇りでした
センジュさんと飲むコーヒーは……きっと超美味い
>>500-501>>512-513>>515-516
笑い過ぎてむ せ る
元ネタに上手く合わせながらも、凄いオリジナリティを感じるw
私的にアストライルを相使うかと膝を打ちましたw
>>605
実は見させていただきました
なんというかこう……ゆるーい感じが可愛らしかったなとw
全然絵を書けない自分からしたら十分クオリティの高い絵でしたぜ

一旦掃けます
ID:yVQdFR1Dさん、投下してもよかとですよ。寧ろタイミングを外させちゃってごめんなさい
971 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:15:01 ID:yVQdFR1D
了解です。
では魔機那戦記第五話投下します。
972 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:19:25 ID:yVQdFR1D
魔機那戦記#5
「本当に大丈夫なのか?あんな奴を二機で倒せるとは思わないが。」
 とギルバートは不安を隠せない様子でヒロへと通信回路を開く。
 するとヒロは自信に満ちた声で返してきた。
『大丈夫だ。僕のプランではまずマキナカーゴによる砲撃を行う。注意が逸れた隙を見てロドリゲス達を回収。そして帰還までの時間を我々で稼ぐ。詳しい巨大魔機那戦のデータはそちらに送っておく。』
 本当に大丈夫かよ…と思いつつ、モニターに送られてきたデータを出す。
「マジで…?正気の沙汰かよ?」
 作戦内容はまずヒロが囮となり巨大魔機那の攻撃を正面に集中させる。その隙に手薄となった横から背部へと回り込んで関節を破壊。そうすれば数十トンはある重量を支えきれずやがて自壊させることが狙いのようだ。
 しかしその間ヒロは巨大魔機那の集中砲火を浴び続ける事となり、命の保証は無い。つまりは一か八かの作戦である。
 そして遂にマキナカーゴからの砲撃が開始された。そして着弾の煙を上げる巨大魔機那に二機の魔機那が向かった。

『ではここで分かれる。刺すなり撃つなりなんでもすればいい。     健闘を祈る。』
973 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:24:12 ID:yVQdFR1D
 と言いヒロの“アーサー”はマシンガンで弾幕を張りつつ巨大魔機那へと向かっていった。
 ギルバートはそれを横目で確認すると横に移動しつつ背後に回り込む。
 そして“デストロイヤー”の背部から長大な剣を取り出した。
 “デストロイヤー”の最大にして最強の武器。“クレイモア”である。
 そして“クレイモア”を両手に構え最大出力で関節部へと突き刺した。
「コイツで…終わりだァ!」
 高周波振動するその剣は関節部に深々と突き刺っている。そしてそこから素早く機体を引かせてコンソールを操作する。
 直後に“クレイモア”が爆発を起こしその衝撃で思わず巨大魔機那も膝をついた。
「よっしゃ!」
『今の内にロドリゲス達をマキナカーゴに収容するんだ!』
 ヒロが指示を飛ばし、二機の魔機那が帰還するのを見てギルバートは少し安堵する。しかしまだ終わってはいなかった。
 突如、コックピットを衝撃が襲う。巨大魔機那がミサイルの豪雨を降らせてきたのだ。
 なんとかリンクキーにより直撃は避けているが、このままではずっとこの状態のままだ。
 するとヒロが、
『マキ坊!僕の魔機那を肩車してくれ!ミサイルは僕が制御する!』
974 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:34:35 ID:yVQdFR1D
 なにを言い出すかと思えば肩車とは何をしようと言うのだろうか。
 とギルバートは疑問に思ったが肩車をしてやる。すると、
『これで約3メートルに縮まった。と言えば理由が分かるかな?』
「っ!リンクキーを使うのか!」
 そう。リンクキーは機械などに進入できても有効範囲が10メートルなのだ。その為肩車することにより10メートル級の巨大魔機那でもリンクが可能となる。
『喰らえ!!!』
 リンクは動力炉まで到達し、三つある動力炉を全て停止させたのだ。
 こうしてC-1小隊救出作戦(仮)は成功したのだった。

「んでロドリゲス達の状態は?」
 とギルバートは心配そうにマキナカーゴにいるアルバートに聞いた。
 アルバートは意気消沈した表情で答えた。
『ロドリゲスは魔機那の破片と破片に右足が挟まって出てこれなくなったから右足切断。コムはコックピット内の破片が心臓を一突きしていた。即死だったらしい。クラウスは爆発による全身ヤケドで皮膚が…』
「そうか…もっと早く気づいてりゃ…クソッ!」
 ドン とコンソールを殴りつける。しかし、早く来ていれば…と言う話は後から後から涌いて出てくる。
975 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:40:14 ID:yVQdFR1D
 仕方のない事だと分かっていてもギルバートは悔しかった。
 そしてマキナカーゴはゆっくりと進み始める。その時ギルバートは何か呼ばれたような気がしてその方向へとカメラを向ける。
 そこにはーーーーー見たことの無い謎の魔機那が居た。
 金色の筋が幾つも入っている。見た目は肩にあるキャノン砲などからマシン型であることは確かだ。しかしあの魔機那は何か怪しい。
 ギルバートはアルバート達に先に行っておいてくれ。 と頼むとその謎の魔機那を追い始めた。
976 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:41:39 ID:yVQdFR1D
投下終了。
977 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:51:16 ID:+kqblGmn
>976
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
978 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/16(水) 23:54:26 ID:1G7K1isN
>>976
乙です。合わせて読みますので、ちょいとお待ち下せえ
979 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 00:10:56 ID:1AIXViXV
>>621
何これカッコイイ
何と言うか、DS氏が好きなアーマードコア的な雰囲気を感じますw
こういう無機質というか、淡々と綴られる物語は好きですよ
>>712
こんな娘にチョコを貰えたら僕はもう(自粛
にしても凄い進化が目覚ましいですよね、DaZさんw
何か今のタッチで新たにメルフィーを……とカマ掛けてみたり
冗談です、忘れてください(汗
>>804
ゾイドについてあまり知らないのですが、凄い迫力というか、引きこまれる様な物を感じました
こんなのに襲われたら一巻の終わりですね、マジでw
>>833
何と言う、色んなLOVEの詰め合わせ……!
もうアレだ、末永く爆発しろ。幸せのあまり爆発しろ
草川はこういうキャラで完全固定ですねww何かある度に抉られるというw
ライ……無茶しやがって。隆昭は逃げられないけど逃げろ。カルマ可愛いよカルマ
>>839
色んな意味でひでぇww
ホワイトチョコレートの素晴らしい使い方を学びました
実践する相手はいませんが…
>>841>>868>>870
こんな時……もういいや
師匠じゃ絶対マミんないww寧ろスレさん爆発しちゃうから逃げてwww
このアヒル……アヒル?
雛祭りイベントですか―、楽しみですな
>>884
何と言う流し目イケメン……!惚れてまうぜ
何気に織ちゃんの横顔も可愛くてグッドであります
>>976
改めて投下乙です
戦況が緊迫してきましたな……しかして良い連携プレイだ
つかロドリゲスが随分グロイ事に……ここら辺のシビアさは流石世紀末というか
次回も楽しみに待ってます


では改めて、皆様力作の投下、乙でございました
紹介分の方は出来るだけ考えてみるつもりですが、まぁ思いつかなかったら…・・・ごめんなさい
というかお暇な方は是非考えてみてはいかがでしょうかと。紹介文があるだけでも、結構嬉しいもんです
980 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 20:23:49 ID:1AIXViXV
誰もいない……orz
しかし時期的に仕方ないのか……

あちらで書きました、完結作品の紹介文を張りまする
もしも各作品の作者さんがいましたらご健闘を宜しくお願いします

ヒューマン・バトロイド

西暦2040年、戦争は巨大人型兵器、ヒューマン・バトロイドの登場で混迷を極めていた―――――――。
様々な思惑や感情が渦巻く戦場。主人公である青年、リクの目に一体何が映るのか。
個性豊かな面々と、迫力あるヒューマン・バトロイド同士の戦闘が彩る本格SFロボットアクションを堪能あれ。
ニヤニヤラブコメ要素とドタバタラジオもあるよ!

グラウンド・ゼロ

穏やかな毎日を謳歌していた青年、シンヤ・クロミネの日常は、突如として破壊される。
「幽霊屋敷」「AACV」「ギフテッド」そして「コロニ―・ジャパン」……予想だにしない展開と共に、交錯する謎と不条理。
シンヤを襲う怒涛の物語を追体験せよ!今、必死に抗う生と、無常であり非情なる死が混じり合う、壮大なカタストロフが始まる。

――――――――既に賽は、投げられていた。

「Seirenes」

全てを巻き込んだ三度目の戦争後の世界で、アズミと相棒ガンべレットは無限の海を行く。
ロマンと危険、冒険と日常。相反する世界の中で、彼と彼女達は精一杯、今日を生きていく。
太陽の様に弾ける女の子達の可愛らしさと、興奮度半端無い水中戦から目を離すな!

もしここら辺がアレだな―みたいな事がありましたら、是非遠慮無く
埋め用のSSはまだちょい待って下さい。書けないかもしれませんが…
981 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 21:18:57 ID:SoCtAA37
 さてさて、改めまして、皆さん投下乙です!

>>935
 テンマかわいいよテンマ。百合とかいいぞもっとやれ!
 ティマも相変わらず乙女で可愛らしいですねw ちくしょう極細め、末永く爆発しろ!
 ところでテンマたんよ、本命をあげたい2、3人って一体誰うぐわっ!

>>976
 脳内リンクキーの応用が素敵ですね。こういうの好きですw
 しかし救出は間に合わず……これは悔しいですね。
 そして正体不明のマキナは果たして敵か味方か……。

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
982 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 21:22:54 ID:GSoYwTSp
ティマが可愛すぎて生きるのが楽しい!!
本命をあげたい2,3人ってアレだろ?

1.極細
2.ティマ
3.俺

次元の壁を越えてまで俺を選ぶとは愛い奴ひでぶっ
983 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 21:33:47 ID:1AIXViXV
人居たw妙な安心感w
>>981-982
感想dです
テンマの存在はロスガの世界観を広げさせてくれましたね
今までマキ対ティマっていう図式で物語が回ってたので、刺激的なカンフル剤として重宝します
そうですね……テンマの本命は分かりませんが、ティマにはチョコをあげるとは思います
ちょっと凝ってる奴
984 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 21:38:55 ID:GSoYwTSp
レズビアンと言えないティマが可愛すぎて死にそうになりながら、週末の投下準備をしておったのですよ。
それにしても、見ている夢の内容がまんま人間過ぎて……嗚呼、ティマは可愛いなぁ!!
985 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 21:53:42 ID:1AIXViXV
>>984
実はテンマに未知の部分を刺激されてレの字の目覚めちゃうティマ
という展開も考えましたが、マキが可哀相だし島用だしでNGに
986 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/17(木) 21:59:20 ID:4Puomvbv
>>856
遅くなったけど完結おめでとう!
キセノはなんだかんだで悪い人じゃなかったのね。こういう単純なキャラ、嫌いじゃないわ!
大人になったリクたちがなんだかんだで変わってなくて安心したw世界も平和なようで何より
そして次は草川版ヴィルテイックか……ヴィルティックはいくつバリエーションが増えるんだw

>>953
乙女だ……!
いくつになってもティマは初々しくてかわいいなあ。極細マジで幸せ者すぎるw

>>976
ミッションは失敗か……まあ、二人生きてただけまだマシか
謎のマキナの正体は一体何なんだろう。キャノン装備とか物騒すぎる

それでは次回も楽しみに待ってるぜメーン!
987 名前: エウへロプス見れる>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 22:05:11 ID:1NGJ1J2U
>>935
投下乙!
新作が書かれるたびティマがエラい勢いで新たな側面を見せていくさまが面白いです。
もうアレなんじゃないか、このスレの住民のティマを見る目ってのは娘の成長を見守る親の視線に近くなってきているのではないかw
テンマはいいキャラですね…… 極細ティマの出ないテンマ中心の話でも行けるのではないか(チラッ

>>938
実はあるつまらん理由であの二人の描き方を忘れるわけにはいかんので、これからもちょくちょく描くかもしれません……
っつってる割には俺の描く守屋の安定しなさは異常なんだが

>>976
投下乙!
苦い結末に終わりましたね……
こういった結果は、「戦闘に敗北した」より虚無感が強調されて一層悲壮かもしれません。
そしてラストの謎の魔機那は一体……?
では次回も楽しみにしております。
988 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 22:36:26 ID:1AIXViXV
 
989 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/17(木) 22:49:14 ID:1AIXViXV
あ、サルさん解けてる
>>986-987
感想有難うございます
ティマはまだまだ成長途上です☆
テンマもティマもそれなりんちゃんとしてるので、マキもあまり気苦労しないと思います。爆発しろ
ホント、ロボスレと一緒に育ってきたと言っても全く過言じゃないですw
何時かテンマメインの話が書きたいですねー。つか、テンマとハナコの姉妹で
990 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:09:23 ID:Bq+Uh1F3
すいません。まだこんな来たばかりの新人が書くのもなんですが紹介文考えてみました…

魔機那戦記

真歴…突如として現れた無人殺戮兵器。人々は奴らを“魔機那”と呼んだ…
そんな魔機那を制御することのできる“脳内リンクキー”を保持する少年、ギルバート達MBT第二支部はやがて世界を…地球を巻き込む争いに身を投じていく…

ーーーーーキミの脳にもRinkしてみせる!!!




です。初めて書いたのでなんかあればアドバイスお願いします…
991 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:17:33 ID:L45J2Z7D
むしろ作者さん自ら率先して書いてくれるっていうのはとてもいいことだと思うよ
とりあえず紹介文に特に問題はないと思う
992 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:21:00 ID:Bq+Uh1F3
わかりました。では次スレはこれでよろしくお願いします。
993 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:22:13 ID:L45J2Z7D
次スレっていうか次々スレだねw
994 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:23:04 ID:Bq+Uh1F3
あwそうでしたねwww
995 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:24:39 ID:L45J2Z7D
さて、あと少しでスレが埋まるわけだが
996 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:27:32 ID:L45J2Z7D
>>996なら皆が冬眠から目覚める
997 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:29:33 ID:cYYnpbpP
>>997なら熱い師匠再び
998 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:30:20 ID:Z9nDAyat
 また前みたいに活気づくといいですねー。
999 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:30:25 ID:L45J2Z7D
>>997ならまどかさんは俺の妹
1000 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/02/18(金) 00:30:45 ID:wYuoQ61K
お前の父ちゃんドリルロボー
1001 名前: 1001 投稿日: Over 1000 Thread
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
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