ロボット物SS総合スレ 46号機
1 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 00:01:01 ID:9dRZw0Xe
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。

・当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
・投下の後、しばらく雑談は控えてください。
・ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
・支援のご利用は計画的に。詳しくは投下の際の豆知識を参照してください。→http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/884.html
・次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
・また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
・立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!!
・とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
・スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
・これからの季節、更に寒さが増してくるので、体調には充分気を付けて創作活動を。
・闘いは、始まっている!

まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/

ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/

お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/

ロボット物SS総合スレin避難所25号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1292340384/

前スレ
ロボット物SS総合スレ 46号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1292309782/

関連スレ
だから俺達に新作ガンダムを作らせろよ5(ガンダムSS総合スレ)
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280676691/
勇者シリーズSS総合スレ Part4
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/
2 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 00:02:45 ID:9dRZw0Xe
※このスレは正確には47号機です。次にスレ立てする際には48号機です

スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています)

【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】
再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。
獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!!
怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!!

【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】
これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。
アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……!
人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー!

【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】
スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体!
異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。
変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝!

【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】
Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。
遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった!
軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ!
「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」
<イエス・マイマスター>

【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】
「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。
兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る!
止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー!

【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】
ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ!
今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪!
ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!

【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】
80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」
異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」
陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる!

【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs】
2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。
革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。
兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた――――
3 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 00:03:50 ID:9dRZw0Xe
【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】
近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。
主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。
戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。
やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも――
ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。
欝展開はないよ!

【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】
其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。
剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか―

【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】
紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。
雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!?
ファンタジックロボットSS、ここに見参!

【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】
CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。
少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。
戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か…
あなたの護りたいモノはなんですか?

【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】
因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。
混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。
測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。

【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】
「もう少しで世界が滅びる」。世界中にそんな噂が飛び交った。
そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった
舞台は架空の都市“揺籃”
特別な一人の少女と、普通の少年の出会いから、それは紡がれていく
「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」
……それは、似通っているようで……違う“セカイ”
4 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 00:04:48 ID:9dRZw0Xe
【時のジグパルス ◆NXVvJGP7gI】
 21世紀初頭――――
 人類はヴォイド体と名付けられた謎の生物群に侵食されていた。
 14歳の誕生日を迎える夏の日、リノは長崎へむかった。
 そこで、巨大地下遺跡『オウロフィル』より解き放たれた
 人型生体兵器ジグに飲み込まれてしまうが――

【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】
 未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。
 隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして――――
 パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。

 この物語に、勝者はいない。

【『正義の執行者』 ◆8XPVCvJbvQ】
世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。
ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。
「正義の名の下に」
その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。
奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。

【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2】
ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。
その出会いは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。
迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ……

――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?

【ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w】
西暦2100年、三度目の大戦が世界を襲った。
大戦は15年で終決したものの、世界は二分されてしまう。
そして大戦から9年後、大戦は再び世界を襲う。
裏切られた少年、リクは裏切り者への復讐を誓った。
――――リクの戦争が今、幕を開ける。

【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】
物語は、新たな世代へ――

第一作の主人公、ユトとメリッサの娘が織り成す、もう一つの『Diver's shell』!!
DS伝統のポニテを受け継ぐ少女、アルメリアと、愉快な仲間達による色鮮やかな青春グラフィティ!
とくと見よ! 激突する鋼の騎士の勇姿を!
三つ編みもあるよ!

【ロボスレ学園】
ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ!
参加者募集中!
5 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 00:05:52 ID:9dRZw0Xe
完結作品はこちら! 大いなる足跡をその目で見よ!
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/265.html

・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・半年以上生存報告がないと、作品がテンプレから削られてしまうぞ! 要注意だ!
・テンプレに載る作品は1人1つまで! 上記の他にも作品は沢山あるので、こちらもチェックだ!
 http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/12.html
・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる! 次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!

※紹介文未定作品一覧※
・【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】 ・【英雄騎兵ミッドナイト】 ・【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
・【機動修羅バイラム】 ・【都道府県対抗機動兵器決選】 ・【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】
・【グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc】 ・【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】 ・【パラベラム!〜開拓者達〜 ◆RS4AXEvHJM】
・【地球防衛戦線ダイガスト 秋水 ◆3C9TspRFnQ】 ・【壊れた世界の直し方 ◆H48yyfsLb6】

※紹介文候補※
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
2024年、混迷と動乱のアフガニスタン。米軍最新鋭兵器、M23機動装甲服が降り立ったその地で、奇怪な陰謀が蠢く。
陰謀の真相は? 米兵たちを待ちうける運命とは? そして、この騒乱の行きつく先は?
ハードな世界観と設定で繰り広げられる、近未来ミリタリーロボットシミュレーションSSに刮目せよ!
――――人の織り成す混沌を、機械仕掛けの騎士が撃ち抜く。

上記の候補はひとまず、作者さんの承認待ちです。

紹介文はまだまだ募集中!
作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!
6 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 00:06:41 ID:9dRZw0Xe
「自作に関する絵を描いてもいい」という了承を頂いている作者さん一同はこちら↓

・TロG ◆n41r8f8dTs氏 (tueun、ROST GORL、ヴィルテック・シャッフル 他)
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏 (守護機兵Xガードナー 他)
・PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM氏 (パラベラム! 他)
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏 (CR ―Code Revegeon―、ザ・シスターズ、シャドウミラージュ、電瞬月下)
・◆YHSi90Gnr2氏 (武神鋼臨タケミカヅチ、パラベラム! ―運び屋アルフの何ということもない一日―)
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (秘神幻装ソルディアン)
・◆Uu8AeR.Xso氏 (鋼殻牙龍ドラグリヲ)
・DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (Diver's shellシリーズ、Robochemist! 他)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏 (GEARS、GEARS外伝 Berserker)
・◆46YdzwwxxU氏 (瞬転のスプリガン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 他)
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏 (eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ――)
・◆CNkSfJe3Zs氏 (人狼機兵マーナガルム 他)
・◆uW6wAi1FeE氏 (機甲闘神Gドラスター)
・◆wHsYL8cZCc氏 (カインドマシーン 他)
・バイラム氏 (機動修羅バイラム)
>>882 ◆MVh6W.SAZtbu氏 (あるツッコミ体質の男の受難、でくのぼうと聖人 他)

ここに名前の無い作者さんの作品を絵にしたい場合は、直接ご本人にお伺いを立ててみたらいかがかと。
7 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 00:21:39 ID:+yvK4lqQ
>>1とも乙り合えたんだ!お前らとだって!
8 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 01:38:58 ID:E1u0L7Bw
 >>1乙でスレの中枢に突入する!
9 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 01:41:29 ID:+yvK4lqQ
なんやかんやで50号機も目前か、胸熱
10 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 01:48:42 ID:ayicMLXo
>>9
チョーさんは大丈夫なのだろうか…… いや、記念絵作成のスケジュール的に。
11 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 01:50:15 ID:E1u0L7Bw
 まあ、このペースならもう少し先になりそうなんで大丈夫でしょうw
12 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 01:54:12 ID:+yvK4lqQ
わからんぜ、雪解けは目前だ
13 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 02:04:44 ID:E1u0L7Bw
 どうなるかは神の味噌汁ですね!

 とりあえず規制が解ければ万々歳なんですけど……。
14 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 18:58:11 ID:ojFGqnwB
と言うわけで前スレが埋まりますた。改めて>>1
15 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 18:58:23 ID:E1u0L7Bw
 イィヤッホォォォゥ!! アイアムアチャンピオーン!!
16 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 18:58:25 ID:lbyOLhMZ
チャンピオオオオオオオオオオオオオン
17 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 18:59:19 ID:+yvK4lqQ
師匠……お前がナンバーワンだ……!
18 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:00:59 ID:ojFGqnwB
安心と信頼のチャンピオンw
19 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:01:32 ID:E1u0L7Bw
 ところでこれ、何のチャンピオンなんでしょうね!
20 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:03:00 ID:ojFGqnwB
ロリコンのチャンピオンに決まっているじゃあないですか!
21 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:04:49 ID:+yvK4lqQ
親バカのチャンピオンじゃない?w
22 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:05:20 ID:cjkwHaQP
ドMのチャンピオンかもしれにい

ところでどうでもいいけど、チャンピオンをチャンピョンというと
急に気の抜けたようになるね。
23 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:05:28 ID:9dRZw0Xe
埋め乙です―
ぼんやりしてたら後ろからバッサリと言うか、スレが埋まっちゃったと言うか……
早く本書きを終わらせなければ
24 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:05:47 ID:lbyOLhMZ
ハルiタ
25 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:06:44 ID:E1u0L7Bw
 ロリコンと親バカはともかくドMってなんですかー!
26 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:08:40 ID:+yvK4lqQ
>>24
いかんwwwツボに入ったwww
27 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:09:38 ID:E1u0L7Bw
>>24
 上手いwww
28 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:10:06 ID:lbyOLhMZ
なんかふと思った瞬間にレスしていtジョインジョインハルカァ
29 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:13:35 ID:+yvK4lqQ
さりげなーくロボスレが勢いトップに返り咲いてるね、そういえばw
30 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:14:26 ID:Ln1kWvtH
>>24
凄まじい圧縮技術をみた
31 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:16:43 ID:E1u0L7Bw
 コンパクトな事っていい事ですよnジョインジョインハルカァ
32 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:18:57 ID:+yvK4lqQ
ただし太ももはコンパクトとは程遠ジョインジョインハルカァ
33 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:21:32 ID:pxuj5Gn6
>>1

チャンピオンってーと、かつて「三本読んだらオシマイ」状態だった某週刊誌が
34 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:21:32 ID:cjkwHaQP
>>24
ワラタ

>>25
そりゃもういつもジョインジョインされているかrジョインジョインハルカァ
35 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:23:07 ID:E1u0L7Bw
>>34
 なるほど、つまり遥さnジョインジョインハルカァ
36 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:24:03 ID:+yvK4lqQ
遥さん仕事はえーよw
37 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:25:40 ID:lbyOLhMZ
まったくでsジョインジョインハルitジョインジョインハルカァ
38 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:27:21 ID:E1u0L7Bw
 素早さhジョインジョインハルカァ
39 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:28:49 ID:+yvK4lqQ
なんだこの粛清の嵐は……!
40 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:30:04 ID:ojFGqnwB
死屍累々w
41 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:36:19 ID:E1u0L7Bw
 それにしても、ハルiタ本当に素敵ですねw 凄く気に入りましたw
42 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:38:54 ID:+yvK4lqQ
関係ないけど、遥さんにゴスロリって凄く似合わなさそうだよねw
43 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:40:59 ID:ojFGqnwB
野暮ったい服装の方がらしいと思う
44 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:42:35 ID:E1u0L7Bw
 ゴスロリはウ詐欺さんとか珍獣向きな感じがします。
 そして遥さんとまどかさんは割烹着とかそういう感じの。

 え、ババァ? まどかさんのお下がりのジャージで。
45 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:45:36 ID:+yvK4lqQ
ババァのジャージがしっくり来すぎてて吹いたw
46 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 19:56:22 ID:pxuj5Gn6
あ、ところで質問というか提案なんですが、wikiの作者別一覧のページ、よほどスレに精通している人でなければズラッと酉だけ並べられても何が何やら分からないと思うんですよ
作品側からのリンクもないぶん、あそこを見てある程度の情報が得られるようにしたいんですがどうでしょう?
47 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:01:57 ID:E1u0L7Bw
 そうですね、出来ればそういう風にするのがベストだと思いますが……具体的にはどんな感じにしましょう?
48 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:02:38 ID:lbyOLhMZ
PBM!のキャラって結構アクティブな女性が多いからゴスロリってイメージがわかないw
あ、でもシロとまどかさんは何着ても似合いますというか僕が非常に喜b

>>46
良いと思います。おかげで酉を覚えた人が何人かいましたからw
49 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:05:43 ID:lbyOLhMZ
作者名の下に連載作品や、代表作品を入れるとかですかね。
50 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:07:41 ID:pxuj5Gn6
流石に作品タイトルずらっと並べるのは難しいor個別ページの意義が薄いので、例えば

作者名:◆xxxxxxxx
作品数:n 連続SS:(*****他)n 短編:(*****他)n その他:(イラスト、動画等)n

*****→代表作とか、n→数字

みたいな感じでできればなと
51 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:08:16 ID:ojFGqnwB
>>49
それがベストかとー
52 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:17:59 ID:lbyOLhMZ
>>50
いいと思いますよー。でもイラストとかSSの数とかは書いてると更新もありますし、
大変でしょうから代表作だけでも大丈夫かと思いますよー。僕的には、ですけど。
53 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:29:29 ID:pxuj5Gn6
やっぱり代表作ってのがここはベターですかね

で、本題ってわけではないんですがその代表作はどういう風に選出するべきでしょうか?
半自動で選べるように初出・最新若しくは最長作品か、それとも自選か、みんなで一気に決めちゃうか
54 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:35:45 ID:lbyOLhMZ
編集者が好きに決めちゃっていいと思いますよ。
もし気に入らなかったらここで言うなり、また編集するなりすればいいことですしねw
55 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:38:01 ID:ojFGqnwB
まあ、皆でこの作者の代表作はコレだろ!違うコレだ!みたいなのも面白そうではあるけどw
タロ氏の代表作品とか意見が割れそうw
56 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:47:43 ID:E1u0L7Bw
 代表作になり得る作品が3つもありますからね、たろ氏w
57 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:48:59 ID:H7vaFfpY
        //
      /  /
    /   /      パカッ
   /     /   ,/^l
   / ,-‐-y'"゙"''゙゙"´  |    <ここが新スレか。>>1乙だ。
  / ヽ、,;'   ・ ω ・ ミ_
  / (\ミ        ミ /
 /  \ミ         ミ/
 " ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄U


wikiの意見だが、例えばコテある人はコテ入れておくというのはどうだらう?
投下は大抵コテか作品名付いてるから、コテで充分だと思うのですが
58 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 20:57:30 ID:pxuj5Gn6
自分がこのまま編集するんであれば結局半自動で選出しちゃいますけどね、wiki編集に関しては極力主観を避けたいので

>>57
数人は既にコテ入ってるんですが、結局それもスレに長く居ないと分からない部分が大きいと思うんですよ
外から来る人への受け皿を大きくするという意味では欲しいかなと考えまして
59 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 21:03:21 ID:H7vaFfpY
>>58
ふむ、成る程なぁ……。ごもっとも。
半自動抽出にも賛成です。それが一番分かり易いと思いますw
60 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 21:48:55 ID:ojFGqnwB
wikiと間違えてロダを開いたんだが、ページ下段のサムネがテラカオスw
61 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 22:45:45 ID:pxuj5Gn6
やるにしてもこれといってベストな条件設定がまだ出ないので、複数ある作者のは正直本人か皆で選んでもらいたいんですけどねー
「絵にしちゃっても〜」から引っ張ってこれるものもありますが

とりあえず抜け等確認の意味で該当する作者のリストを

・タロG◆n41r8f8dTs氏
・PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM氏
・◆46YdzwwxxU氏
・古時計屋◆klsLRI0upQ氏
・◆9MC6FR8UMj7S氏
・◆gD1i1Jw3kk氏
・◆kNPkZ2h.ro氏
・長目氏
・6スレ目>>882◆MVh6W.SAZtbu氏 
・◆CNkSfJe3Zs氏
・DSの人◆a5iBSiEsUFpN
・チャンバラ◆YHSi90Gnr2氏
・歯車◆B21/XLSjhE氏
・◆gU7PBImT6Y氏
・シクス◆wuZfOwaq7U氏
・◆Ps/JE/do86氏
・◆cDHwwwva1A氏
・Dazの人◆qwqSiWgzPU氏
・◆wHsYL8cZCc氏
62 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 23:21:48 ID:9dRZw0Xe
ふぅ……やっと書き終った。これでようやく投下出来る
けど感想書かなきゃ……確実に零時回るけどw

wikiの件ですかー
自分はそうですね……
自分としてはまぁ、スレに一番貢献したって意味でロスガが代表作で良いかなと思います
動画……はロボスレのCMですね。ある種一番手間掛かったんで

つか凄く遅れましたがwikiの更新、激しくお疲れ様です
全く手を付けないですみませんorzせめて自分のだけでもやれれば……
63 名前: チャンバラ ◆YHSi90Gnr2 [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 23:39:25 ID:H7vaFfpY
>>61
俺は勿論、

「武神鋼臨!」ドンッ! 「タケ!」ドンッ「ミカ!」ドンッ「ヅチィ!」ドドンッ!!(某ダイゼンガー風に

でお願いしますw
64 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 23:42:10 ID:Ln1kWvtH
てす
65 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/06(木) 23:46:57 ID:9dRZw0Xe
それでは空気読まないですみませんが、前スレで書き切れなかった分の感想を……
読み返してみるとすっごいダラダラ書いちゃっててスレを圧迫しちゃってるんで
簡潔に書きたいと思います。と言ってもやっぱ長くなるんですが…

前スレ
>>445
何か何気に明るいと言うか賑やかな面子と言うかw
完結編、楽しみに待っております
ホント小出しだと続きがとても気になってしまうのでw
>>455
微笑ましい……と言っても良いのだろうかww
リク、サンタさんならサンタさんらしく優しい人にならなきゃww
凄くクリスマスらしいSSにほっこりしました
>>464
こういう、世界観を超えた技術力のクロスってのは堪りませんね!
にしても丹羽のお爺ちゃんが何処かのアストナージさんとダブって見えるよ!w
そして何気に絡んでくるPBMの面子に、師匠の影響力の強さを感じずにいられない
後半部も楽しみです
>>493
初投下、遅れましたがお疲れさまでした
世界観的に、何故だか仮面ライダーWを思い出しました。まぁ、幸太郎は翔太郎に比べてだいぶ落ち着いてますがw
独特の世界観はグッと来る物がありますが、もうちょっと描写が詳しいともっとワクワクする物になるかなーと思います

にしても亀さんが生きてて良かった……

一旦おいとま
66 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:00:29 ID:9dRZw0Xe
引き続き前スレ
>>505
タイトルだけでワクワク。期待してます
>>546
何という甘酸っぱい青春ラブストーリーなんだ……
こういう直球のも書けるんですね師匠w感服致しました
にしても一条さんが乙女過ぎて辛い。にしても甘いなぁ、うむ、甘い
でも肉体言(コキャ
>>680
相変わらずSSもイラストも良い意味でこれはひどいww
つか隆昭、お前ショタロックに気が……ていうか草川も凄いのとフラグ立てましたね
なんか>>882氏的な展開だと絶対初夢じゃなくて正夢ですよねこれwあれ、でもショタロックが草川とくっつくなら何も問題は(ry

晴れ着姿のショタは普通に可愛いです。リアルウサギもホントに年賀状に使えそうで綺麗
あーバニーマッチョはうん……
>>683
新年にふさわしい賑やかで綺麗なイラストですなー
つかこれだけキャラクターが居るのに誰が誰だか分かるのは、ホントやおろよずメンバーが個性的って事ですねw
>>694
識たんすごっい可愛いよ識たん
こういう素直になれないけど実は互いに……みたいなカップリング、最高ですw
おい矢神俺と変わ(ry

零時回っちゃいましたがまた一旦おいとま
67 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:12:02 ID:94jiEUIO
識→織
何かこういうミスって凄く失礼ですね。歯車さん、ごめんなさいorz
前スレ
>>706
うおー!会長うおー!
……はっ。あまりの可愛さに一瞬会長しか見えなくなっていた
かなり遅れてしまいましたが、会長を書いて頂きありがとうございます!マジで脳内イメージとピッタリで、凄く嬉しいです

けど片方のツインテール……一体何が……
>730
すげぇ。うまく言えないけど、すげぇ
これ、絶対リアルスレさんのみならず、悪霊だとかモノノケだとかそういうのも退散出来ると思いますw
にしてもウサギスレッジの破壊力パネェ……
>>747
グラウンド・ゼロらしい、とてもハードで切ないお話、御馳走様です
色んな意味で登場人物たちの背負う影が深くて、読んでるこっちまで苦しくなりますね
ホントにシンヤにこれからどんな運命が待ちうけているのか……怖いですが、待ちます

にしてもグラゼロさん、まとめサイトのタイトル、凄いカッコ良かったですよw
>>889
こういう系統のイラストで>>882氏の右に並ぶ人はいないですね
一枚絵とは思えない迫力にクラクラします。今にも襲ってきそうな……
にしてもどんなカードになるんだろう、これ


それと前スレで、おとんとわたしを見てくれた皆様、有難うございます
色んな意味で狙った作品ではありますがw皆様がニヨニヨしてくれたのなら幸いです
また機会があれば動画も作ってみようとは思います。今までの作品を見て頂き、また温かい感想を寄せてくれて有難うございました
68 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:25:01 ID:94jiEUIO
っと……大体感想書き終ったので
作品を投下したいと思います。例によって異様に長いので出来れば支援の程を宜しくお願いします
一応上げときます
69 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:27:14 ID:94jiEUIO
ROST GOAL
                                  ×
                             カインド オブ マシーン


原作協力:青森さん ◆wHsYL8cZCc
                                


まだティマが、体も心も少し幼かった頃のおはなし。


北風が吹き荒れては、通行人を容赦無く寒がらせた挙句に風邪を引かす、乾いた空の下。

中身がどっさりと入った紙袋を、その男は両腕で抱き抱えて、トボトボと帰路を歩いている。男の名はマキ・シゲル。どこにでもいる、平凡な男だ。
マキが今歩いている、緑色の木々が美しかった帰路の街路樹は、季節が変わるにつれて寒々しくなってしまった。今は大量の枯れ葉が風に舞っているだけである。
マキが抱き抱えている紙袋の中には、一週間分の食料が入っている。一人分にしてはやけに多い気がするのは、妻であるティマに自ら料理を教える為の素材も含まれている為だ。
右腕に巻いた腕時計を見ると既に昼頃を回っている。買い物間際に興味本位で色々な店を寄り道していたら、結構時間が経ってしまった。その分掘り出し物があったが。

アメリカ、ニューヨーク付近にマキとティマが日本から引っ越してきて幾分経つ。

マキもティマも今はそれなりに順応しているが、引っ越した当初はアメリカという土地柄になれず中々苦労した。
特にマキは、まだまだ思考も知識も成長盛りであるティマに、日常に必要不可欠な家事等を教えていかなければならない為、尚更苦労した。
だが、着実に自分が教えてきた事をティマが吸収し、成長しているのを見ていると、マキはそんな苦労等すぐに忘れてしまう。
逆にティマと一緒に暮らしている中で、自分の生活が水を得た魚の如く、潤っている事をひしひしと感じるのだ。

それと、ティマの表情が以前にも増して表情豊かになっていくのを見るのも、マキにとって苦労を忘れさせてくれる一つである。

かつての、成長するにつれ芽生えてくる、感情という物を表現出来ず、無表情で戸惑ってしまうティマの姿はそこには無い。
疑問に思えば首を傾けたり、困った時には眉を八の字にしたり、怒る時には眉を吊り上げ、悲しい時にはしょんぼりとマキを見上げる。
そんな風に、ティマの表情はもはや人間と言ってもいいくらい、コロコロと変わってはマキを楽しませてくれる。

ただ完璧に人間に近づけているかと言えばそうでは無く、まだ固かったりぎこちない部分もあるがそれもまた、マキにとって成長を垣間見えて楽しい部分である。
これからティマがどんな成長を見せてくれ、そしてどんな表情を見せてくれるのか。ティマが見せてくれる無限の可能性に、マキは常に心躍っている。
どれだけの時間があるかはまだ分からない。だが、時間が許す限り、私はティマに付き添おう。彼女が、私が必要としてくれるなら。

と、物思いに耽っている場合ではない。一刻も早く帰らねば。マキはそそくさと早足で、ティマが待つ自宅へと帰る。


                                   ――――――――――
マキの数メートル先で、一人の男が足元も立てずにゆったりと歩いてくる。

まるで映画のワンシーンの様な、颯爽として絵になる歩き方に、すらりとして無駄の無い、それでいてスマートな男らしさを感じさせる肢体。
また、長身でかつ、これまたすらりと伸びている脚線と至って自然体な雰囲気と佇まいは、ファッション雑誌のモデルや俳優と言っても納得できそうだ。
しかしそれ以上に目に付くのは、鮮やかな赤色の髪の毛だ。染めている様な不自然さは無く、男前な雰囲気を際立たせている。
瞳は年相応の落ち着きと含蓄と共に、どこか憂いを感じている様にも見える。鼻、口共に整っており、総じて受ける印象は、イケメンというより、男前な美形、と言うべきか。

男の名はヘンヨ・シュレ―。通称ヘンヨ。一見、モデルか俳優の様に見えるが、意外や意外、探偵業を営んでいる。
それでいて、どんな依頼でも報酬が悪くなければ法律スレスレな、むしろ非合法ではないかと思われる範囲にまでも足を伸ばす、豪胆、と言えば聞こえが良いがダーティな一面がある。
そんな仕事を長く営んでいる為、当然ではあるが幾らか危険な目に遭遇する。しかしそれでも続けられる理由は、ヘンヨ自身にしか分かるまいが。
70 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:29:11 ID:hf8gwYsi
 
71 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:29:12 ID:94jiEUIO
それともう一つ、ある事に触れておこう。

基本、ヘンヨ自身が自ら依頼人から依頼を受け仕事をするのだが、依頼人の紹介や依頼を斡旋してくれる、仲介人と呼ばれる人間から仕事を貰う事もある。
その一人である、スレッジという男とヘンヨは長い間、仕事仲間として関係を繋いでいる。
このスレッジという男、容姿は良く言えば凄くふくよか、悪く言えばデブといううイメージそのまんまのデブである。
また生活が不摂生でかつずぼらではあるが、常識を持ち合せており仕事が出来るタイプな為、ヘンヨは仕事仲間としても一人の人間としても、信頼を寄せている。
二人の間柄には様々な事象があったのだろうが、それはまた別の話。ヘンヨに話を戻そう。

ヘンヨは数日前、スレッジから一人の依頼人を斡旋してもらった。スレッジいわく、リスクは高いがその分、見返りは高いと。
その依頼人は茶色く汚れているジャケットに薄汚れた白髪と肌、それでいて片方の眼鏡が割れている、という見るからに不審者の様な男で、ヘンヨは当初依頼を受ける気になれなかった。
しかしその依頼人はヘンヨに前払いだと言って厚い札束をドスン、とコートから出して置いた。ヘンヨは一先ず、依頼を聞く事にした。

依頼人からヘンヨに伝えられた依頼は、至極シンプルな内容だった。

ある機密情報を刻んだチップを、所定の場所まで持っていき、ある男に渡して欲しい、という内容だ。率直に言えば運び屋、という事になる
ヘンヨは依頼人から札束と共に、そのチップが入ったケースを受け取った。そのケースの形状は、結婚指輪が入れられているあの小さなケースだ。
了承を取って開けてみると、勿論指輪は入っておらず、ケース一杯にぎっしりと数十枚のチップが入っていた。これを渡してほしい訳だ。
一体チップ内にどんな情報が入っているかを聞くのは守秘義務に反するので聞かないが、明らかに厄介な情報が入っている事は想像するに容易い。

続けて依頼人はヘンヨにその所定の場所、ニューヨーク市内にある、ある喫茶店の場所を書き込んだ地図を渡した。
その喫茶店でヘンヨを待っている男の容姿の特徴も出来るだけ事細やかに伝える。特徴を早口で話す依頼人には、ハッキリとした焦りの色が浮かんでいる、様に見える。

ぶっちゃけるとヘンヨは、探偵業である意味が無い、言うなれば運び屋をしてくれという依頼人の依頼を面白みが無いと乗り気ではなかった。
しかし前払いとして依頼人が払った大金と、プロとしてのプライド、そして依頼人のどうしてもチップを届けて欲しいという必死な懇願に依頼を引き受ける事にした。
と、その前にとヘンヨは依頼人に報酬は何時支払う、と聞いた。すると依頼人はこう答えた。

まずそのチップを喫茶店の取引相手に渡してからだ。君の成功報酬は、その取引相手が私の代わりに支払う、と。

ヘンヨは少し引っ掛かる所も無い事は無いが、依頼人のその言葉を信用する事にした。

今日が、その依頼の日にして、チップ、というかチップのケースを受け渡す日である。

恐らく道中で何らかの妨害が入る事は容易に想像できる。しかしこれから人混みで尚且つ、市内に入るという事で最低限の武装しか持たない。
腰にホルスターを巻いて、その中に抜く機会は無いとは思うが拳銃を挿しこむ。そしてその武装を隠す様に、上にシックな黒色のロングコートを羽織る。
チップはケースにも傷が付かない様、厳重に包み込み、コートのポケットに入れる。
前払いを貰った手前、失敗は許されない。しかし気張る依頼でもない。さっさと終わらせよう。

そして今、ヘンヨは市内に向かう為、枯れた木々が寂しい街路樹を歩いている。
72 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:29:52 ID:hf8gwYsi
 
73 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:30:07 ID:5fezgJfA
 
74 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:30:34 ID:hf8gwYsi
 
75 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:30:36 ID:94jiEUIO
――――――――――

そういえば……とマキは思いだす。

食料品を買う間際の寄り道に立ち寄った小さな店で、素敵な掘り出し物を見つけたのだ。
紙袋の中身の一番上にちょこんと乗っている、その箱、と言うより結婚指輪が入っている様なケース。そのケースの中身はズバリ、結婚指輪……ではないものの、指輪が入っている。
綺麗な曲線を描いているその指輪には英語で永遠の愛と刻んであり、マキはティマに気にいってもらえるだろう、という事で半ば衝動的に買ってしまった。
サイズを調べてみると、ティマの指の規格と合っており、しかもケースもあるという事もあり、マキは更に嬉しくなった。

これでケースから取り出して、ティマの指に嵌めた時に、指輪に刻まれている文字の意味を教えるのが楽しみでしょうがない。
無意識にマキの顔が綻ぶ。ティマが喜ぶ様子を思い浮かべる度に、マキの足元が軽くなる。早く家に帰り、ティマのおかえり、という声を聞きたい。

……と、年甲斐も無く少しはしゃいでしまった。自制せねばとマキは気を引き締める。

ちょっと目線を下げて、早足から再びゆっくり、とぼとぼと歩きだす。早く帰りたいは帰りたいが、そこまで焦る事も無いだろう。
と、目線を下げていて前を見ていないからか、目の前を歩いてくる、赤い髪の毛が印象的な男に気付く様子は無い。
このまま歩いていけばぶつかってしまうが、マキに気付く様子は無い。

                                   ――――――――――
ただ喫茶店に向かうだけでも暇なので、ヘンヨは依頼人が授けたチップのケースをコ―トから左手で出して、思慮を廻らす。

この手の運び屋と呼ばれる仕事をする場合、運ぶ物として挙げられるのはこのチップの様な機密情報や重要な書類、または……ごく稀に、人間を運ぶ事がある。
程度の差はあれど、どちらにしろ非合法な物である可能性が高い為、危険を被ることが前提条件となる。警察だの運ぶ物を狙ってくる輩等の影響で。
その為、ヘンヨは正直、こういう系統の依頼は好きになれない。運び屋として使われる事が面白くないことと、他の依頼に比べてリスクがとても高いからだ。
しかし、金が絡むとなれば話は別。例えリスクが多かろうと、それに対する報酬がデカいのなら、よほど滅茶苦茶な依頼でも無ければ引き受けるつもりではある。

無論、大金で釣っておいて、馬鹿め騙されたなと、依頼人、または取引相手が牙を剥いてくる事も無い事は無い、というか数回引っ掛かった事がある。
だから今回の依頼もヘンヨは、依頼人を信頼はしているが、全面的に信頼している訳でも無い。取引が成立した瞬間に裏切られるという可能性は充分考慮しておくべきだ。
その際窮地に陥らぬ様、ある「保険」を打っているが……まぁ良い。まだその時ではないし、ちゃんと取引が成立すればそれに越した事は無い。

と、思慮が一巡するとヘンヨは肌寒さを感じ、体を内から温める為、右手でガサゴソとコートを探り、煙草が入っている箱とライターを探す。
ぼんやりと目の前に、紙袋を両腕で抱えた男が歩いてくるが、どうせあっちから避けるだろうと思い、ヘンヨは煙草の箱とライターを再び探し始める。

                                   ――――――――――
76 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:31:15 ID:hf8gwYsi
 
77 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:31:56 ID:hf8gwYsi
 
78 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:31:59 ID:94jiEUIO
マキは俯いて、ティマにどうやって、指輪を渡そうかと考える。
ティマ、君に渡したい物がある。……これは味気ない。ティマ、実は君に渡したい物があってね。……これもどうも冴えない。
ティマ、後ろを向いてくれるかな? これは変な事をするみたいで駄目だ。ティマ……。

                                   ――――――――――
どれだけポケットを探っても煙草の箱とライターが見つからず、ヘンヨは少しばかりイラついてくる。
こういう時に限って見つからないモノだ。どうでもいい時は見つかるのに、本当に必要な時には中々出てきてくれない。
ちっ……ホントに何処に行きやがったんだ。こんな時にだけ何で見つからないんだ。捻くれ者め。

                                   ――――――――――

そうだ、悩む必要はない。シンプルに渡せばいいんだ。って、うわっ!

                                   ――――――――――

やっと見つかった。おっと、何だ?


                                   ――――――――――

次の瞬間、真正面からマキとヘンヨがぶつかった。というより、マキが一方的にヘンヨにぶつかった。
抱えている紙袋が落下すると共に、中身が盛大に飛び出し、マキが尻餅を付いた。その一番上に乗せられていた指輪が、リンゴなどの食材と合わせて地面に転がる。
一方、ヘンヨは微動だにしないものの軽く驚いて、左手に持っていたチップをぽいっと放り投げてしまった。弾みで火を点けようとしたライターが落ちる。

いてて……と、尻を痛そうに擦りながらマキは起き上がって前を向いた。

――――直感で目の前の赤毛の男、ヘンヨに何かを感づいたマキは、すぐに謝罪した。私の不注意で申し訳ない、と。
ヘンヨはマキの謝罪に気にするな、と短く一言。地面に転がっている、マキが買った紙袋の中身を拾い出す。ハッとして、マキも慌てて拾いだした。
と、ヘンヨはその近くにあったチップのケースを反射的に拾い上げてコートに入れた。目の前の男がチップを狙った刺客とは思わないが、あまり見られたくない。

マキは一見、ヘンヨを見て失礼だとは思うが堅気の人間では無いな、とは思った。しかし堅気では無いにしろ、厄介な人間では無いとは思う。
立ち振舞いというか纏っている雰囲気は怖そうではあるが、それに凶暴さだとか傲慢さがあるかといえば違う。あくまで冷静で大人、言いかえれば話が分かる人だとは思う。
素早い動作で紙袋の中身を全て拾って紙袋に入れ、最後に指輪のケースを入れて抱き抱え、マキはヘンヨに再度謝罪して、帰路を歩き出した。

次から気を付けろよ、と頭の中で注意しながら、ヘンヨはマキの後姿を数秒見送り、喫茶店へと歩き出す。
厳重に包んであるから、あの程度の衝撃で中身が出る所かケースには傷も付かないだろう。
さっさとこの依頼を終わらそう。妙な眠気に襲われながらも、眠気覚ましとして煙草に火を点け、ヘンヨは一服する。

                                   ――――――――――
79 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:32:42 ID:hf8gwYsi
 
80 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:33:25 ID:hf8gwYsi
 
81 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:33:45 ID:94jiEUIO
ハプニング、というか自分のうっかりミスで時間が掛かってしまったが、ようやく自宅に着いた。
マキは鍵を取り出してドアノブに差し込み、逸る気持ちを抑えながらガチャリと回す。そしてドアノブを回して、ゆっくりとドアを開けた。
そこにはエプロンを着用したティマが、待ちかねた様にマキにほんわかとした笑顔で、おかえりなさいと言った。

マキは勿論、ただいま、ティマと言いつつ自宅へと入る。
ティマが何か言おうとした時、マキは待った、とティマを制した。マキの行動に、ティマは何? と頭に疑問符を浮かべた。

ティマに、君に渡したい物がある。

そう言いながら、マキは器用に足元だけで靴を脱いで、玄関に上がり居間へと歩く。早く指輪を見せてやりたいが、ここは焦らずにじっくりと間を溜めよう。
居間のテーブルの上に紙袋を置き、マキはキッチンに目を向けた。どうやらティマはさっきまで皿洗いをしていた様だ。
ちょっと待ってね、直ぐ洗い終わるから。とティマはそう言って皿洗いを再開しようとするのを、マキはティマの手を優しく握って留まらせる。

皿洗いなら私が後でやっておくよ。そこに座ってくれ、ティマ。

マキがそう言うと、ティマはそんなに私に見せたい物なの? と不思議そうながらもワクワクした様子で、マキの向かい側に座った
一体何をくれるんだろう。ティマはまち切れないといった感じでマキをじーっと見上げる。ティマが指輪を見てどんな反応をしてくれるのか、マキは楽しみで仕方が無い。
紙袋の中、一番上にある指輪のケースを手に取り……。

ん?

何故だか……妙に感触が違う。指輪のケースを握っていた時のザラっとした感触じゃない。妙に……妙につるつるしている。
さっき、赤毛の男の人とぶつかって中身を地面にぶちまけた時、急いで指輪のケースごと拾ったが……。まさか、いやそんな馬鹿な事は。
まさかの事態に、マキは鼓動がドンドコ速くなるのを感じながらも、次はしっかりと握ってみた。その瞬間、不安は確信に変わる。

違う。私が拾ったこれは、私が買った指輪のケース、というか指輪ではない。何だ、これは?

マキの不安も露知らず、ティマはマキが一体何をくれるのかと、じーっとワクワクしながらマキを見上げている。
いかん。これ以上ティマを待たせてはいけない。そう思いながら、マキはヤケッパチな心境で、紙袋から指輪のケースらしき物を取り出した。
マキの手に掴まれて勢い良く出てきたその指輪のケースらしき物は、寸分の隙間無く、ピッチリと作られているウレタン素材で出来たケースであった。
ちょっとやそっとでは壊れそうも無い程頑丈に作られている。よほど中身に重要な物が入っているのだろうか。

ティマがそれを見て、何……それ? と不思議というより、少し惑った様子で聞いてきた。どうやらマキのリアクションから何か悟った様だ。
マキは本気で返答に困る。何、それ? と聞きたいのは私もなんだよ、ティマ、と。しかしどうにも解せない、というか不可思議だ。

顔は思い出せないものの、恐らくこれは、あの赤毛の男の人が所持していたものだ。自分とぶつかった弾みに落としたのだろう。
本当に凄い偶然だが、その半透明なウレタン素材のケースから見えるもう一つのケースは、自分が買った指輪のケースと酷似、というかほぼそっくりだ。
ただ一つ違う事は異様なほど手厚く保護されている事。それほど、このケースの中身……というか、ウレタンケースの中のケースの中には高価な指輪でも入っているのだろうか。
82 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:34:08 ID:hf8gwYsi
 
83 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:34:49 ID:hf8gwYsi
 
84 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:35:30 ID:94jiEUIO
流石に痺れを切らしたのか、ティマがマキ、それ見せてとマキに近寄ってウレタンケースを取ろうとする。
マキはまずい、とウレタンケースを後ろに回し、ティマにごめん、ちょ、ちょっとお店で買った奴と間違えても、持ってきたみたいだ……と、意味不明な言い訳をした。
そして、お店でちゃんとしたのと取り換えてくるよ、と言ってウレタンケースをズボンのポケットに突っ込んだ。
明らかに様子がおかしいマキに、ティマは事情を聞きたくて堪らないが……マキがここまで狼狽するという事はよっぽどの事なんだと思い、一先ず信じてみる。

電光石火の速さでティマがさっき洗っていた皿を公言通りに洗い、すぐ戻るから待っていてくれ。とティマに伝え、マキはすぐさま自宅を飛び出した。
可能であれば、あの赤毛の男の人にこれを返したい。だが、街路樹でぶつかっただけで赤の他人も他人だ。
あの人が何処に行ったか、それ以前にどんな人かさえ見当が付かない。
そうだ、一度帰路の途中である、あの街路樹をくまなく調べてみよう。そこでもし、買った指輪のケースが見つかれば御の字だ。ウレタンケースの件はともかく……。
一先ずウレタンケースの件は置いといて、指輪のケース探しに専念しよう。もし見つからなければ……。

まぁ……その時は、その時だ。

                                   ――――――――――

運が良い事に、喫茶店に着くまでヘンヨを妨害し、チップを奪いに来る様な輩は現れなかった、
人混みの中でヘンヨは、自らに対して少しでも悪意や殺意を向けてくる人間はいないかと探っていたが、その手の人間は特に見受けられなかった。
ただ不愉快な事が一つ。喫茶店の前で無遠慮に一台、黒塗りの車が駐車していた事だ。他人や他の車の迷惑を省みず堂々と駐車するとは、これに乗っていた人間はよほど面の皮が厚いらし。
まぁ、良い。ヘンヨは早速喫茶店の中に入り、依頼人から教えてもらった取引相手を探す。このチップのケースと交換に報酬を頂き、仕事は終わりだ。

依頼人から教えてもらった取引相手の特徴は、ウェーブがかった黒髪に非常に目つきの悪い三百眼で黒いトレンチコートを羽織っている……と、わりと直ぐに見つかった。
店内奥のテーブルに座っている、黒々としたトレンチコートに、黒い手袋。それにワカメの様にウェーブがかった黒髪で、ヘンヨをじろりと睨んでいる三百眼の男。
恐らくあの男が、依頼人の言う取引相手だろう。ヘンヨも同じく目があった為、その取引相手が座っているテーブルへと歩き出す。と、一瞬で居心地が悪くなる感覚。
敵意、だ。店内に俺に悪意を向けている人間が居る。ヘンヨはその敵意が何処から向けられているのかを探す。

が、探すまでも無くすぐに見つかった。
三百眼の周辺に、ヘンヨを睨む様に見つめている男が三人、座っている。三百眼の命令かそういうスタイルなのか、色こそ違えと三百眼と同じく、トレンチコートを着ている。
しかし違和感を感じているのはあくまでヘンヨだけな様だ。他の客は三百眼とその仲間が漂わせている不穏な雰囲気に、気付く様子が無い。
あからさまに嫌な予感がするが、まだこの時点で臨戦態勢には入らない。動くべき時はあくまであっちが何かしらしてきた時だ、とヘンヨは自らに言い聞かす。

と、三百眼がヘンヨに対して人差し指を二度、くいくいっと曲げた。早くこっちに来いというジェスチャーだろうか。
ヘンヨは三百眼のその動作に若干イラッとしながらも、早足で三百眼が座るテーブルへと向かう。まだだ。まだ分からない。
三百眼の傍らには恐らく報酬であろう、アタッシュケースがある。一体幾ら入っているかは分からないが、早い所それを頂きたいところだ。

挨拶代わりとしてこちらも軽く睨みをきかせながら、ヘンヨは三百眼の向かい側の席に座った。
三百眼は自らの名前をヤンと名乗ると、さっそくだが取引を始めようと良い、傍らに置いていたアタッシュケースをテーブルの上に置いた。
その置いた時の音が妙に軽い事にヘンヨは少し気になるが、その報酬の交換条件となるチップのケースを取る為、コートに手を伸ばした。

……ん?
85 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:35:56 ID:hf8gwYsi
 
86 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:36:37 ID:hf8gwYsi
 
87 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:36:58 ID:94jiEUIO
……感触がおかしい。

前日、取引に使うチップのケースに傷を付けぬ様、ウレタン素材を使ってわざわざ保護ケースを作り、上から被せたのだが……その時のウレタン特有のつるつるとした感触が感じられない。
今、ヘンヨが感じているのは保護ケースに入れる前の、ザラっとしたチップのケースその物の感触だ。……保護ケースからチップのケースを出した覚えは全く無いのだが。
頭をフル回転させて、何故こんな状況になっているかをヘンヨは考える――――までも無く、すぐに理解する。

ここに来る前の街路樹で、紙袋を抱き抱えた男とぶつかった。恐らくあの時に保護ケースごと、チップのケースを落としたのだ。
そしてちゃんと確かめず、ほぼ反射的に多分、間違えて紙袋の男が持っていたケースを拾い上げた。あそこで反射的に拾わずにちゃんと確かめていれば……。
ヘンヨは自らの凡ミスも凡ミスに悔みながらも、この場をどう凌ぐべきかを考える。長年仕事をしているが、こんな間抜けな事態は初めてた。

……というか何故、あの紙袋男は、依頼人が授けてきたケースと全く同じケースを持っていたのか。
ちゃんと見れば保護ケースがあるからすぐに違いが分かるが、咄嗟に拾い上げたせいで全く違いに気付かなかった。
恐らく、紙袋男は間違えてチップのケース、もとい保護ケースを持っていってしまった事だろう。
そして本当に間抜けな事に、俺はあの紙袋男が持っていたケースを持って来てしまったわけだ。

……面倒な事になった。紙袋男が一体どこに住んでいて、どんな人間なのかも見当もつかない。
一応地味な顔つきであった事は覚えているが、それ以上に個人を特定できるような情報は全く無い。
今さっきぶつかった、それ以上の関係でしかない。全くの赤の他人だ。

どうする……久々に本気で面倒な事になってしまった。今から街路樹に戻って、落ちていないか探すか? 取引現場に来てしまった手前、そんな余裕は無い。
紙袋男は確実に、チップのケースを持っていった。わざわざ街路樹に戻ってきてくれて、交換してくれる様に待っている……筈も無かろう。
自分自身を嘲笑したい気分だ。普通は間違えない、間違える筈が無いだろ……と。

その時だった。ヤンが中々取引のブツであるチップのケースを出そうとしないヘンヨに、言い放った。

あの男、どうやらお前に知らせた様だな。我々にそのチップを渡すなと。


……は?

                                   ――――――――――

無い。全く無い。どれだけ探しても、無い。マキの中でどうしようもない感情が頭をもたげる。

幾ら必死に探そうと、指輪のケースが全く見当たらない。赤髪の男の人とぶつかった場所を何度も何度も行き来して探した。
しかしそれらしいケースは見つからない。まるでマキを馬鹿にしているかのようにカラスが鳴き、枯れ葉がクルクルと舞う。
マキは恨めしそうに、手に握っているウレタンケースを眺めた。明らかに感触も形も違うのに、何故私は間違えたんだろう。迂闊で残念すぎる。

このままでは、ティマに申し訳なくて家には帰れない。それに、ティマのがっかりした表情は見たくない。
こうなると……対処するべき方法は二つ。正直に、指輪を無くした経緯を話すか、別の指輪で代用するか。
前者ならティマはがっかりすれど、きっと許してくれるんだろうなとマキは思う。しかし、しかしだ。
88 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:38:00 ID:hf8gwYsi
 
89 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:38:00 ID:94jiEUIO
本当にそれでいいのだろうか、とマキは思う。
意気揚々と渡したい物がある、とキリッとしながらティマに言った手前、本当の事を正直に話すのは、どうも忍びないしティマに申し訳ないし、何よりマキのプライドがどこか許せない。
何を意地張っているんだ、ともう一人の自分が、矮小で子供っぽいプライドを捨てろと言う。
自分でもそうは思う。そうは思うが、どうも自分自身が情けないというか、ティマに対して良い所を見せたいという、ある種曲げられない意地がある。

数十秒程、マキはもう一人の自分と口論した結果、決断を下す。

あの指輪を買った店で、別の指輪を買おう。きっともっと、素敵な指輪がある筈だ。ティマに似合う様な。

決断したが早く、マキは全速力で、街路樹を走りだした。


                                   ――――――――――

ヘンヨは状況がよく飲み込めていない。飲み込めていないが、一つ、確実に理解できる事はある。

この取引は黒だった、と言う事だ。あの依頼人が……いや、この場合はヤンの発言を聞くに、取引相手に裏切られた様だ。
ヤンは部下を呼び寄せ、アタッシュケースを倒して蓋を開けさせた。そして、アタッシュケースの中身をヘンヨに見せる。
そこに取引のブツと交換する筈の、報酬である金は全く入っておらず空っぽであった。札はおろか、小銭さえ入っていない。

すまんがこういう事だ。わざわざチップの運び屋になってくれた事、感謝するぞ。

ヤンは空のアタッシュケースをバタンと乱暴に閉じると、ニヤつきながら挑発する様な口調でそう言った。
ヘンヨは体を動かそうとした、が、何時の間にか背後にヤンの部下が囲んでおり、ヘンヨを逃がさぬ様に立ち塞がっている。

ヤンはさぞ楽しそうに椅子から立ち上がれないヘンヨに、ニヤついた笑顔のまま言葉を続ける。

お前を訪ねた依頼者、モリベ・カズヤという男の素性を知っているか?

ヘンヨは何も答えない。というより、調べようにも依頼者の素性に関する情報が得られなかったからだ。
スレッジはどっかの会社の社員、と言う大雑把過ぎる説明しかしなかったし、別にそこまで調べなきゃならない事でもないと思い放置していた。
別にこちらから聞いてもいないのに、ヤンは自分から依頼人、というかモリベという男についてヘンヨに説明し始めた。

あの男はすこぶる優秀な社員だった。奴が所属していた企業から必要不可欠な存在、と言われる程にな。

黒だと分かった瞬間、ヘンヨは正直、ヤンの話を聞く気は失せている。
それよりも早くハッキリと俺に対して危害を加えてきてくれ、と思っている。そうすればこちらから手が出せる。
ヤンの話はまだ続いている。

しかし優秀すぎる社員と言うのも考え物だな。モリベはその企業に於いて、知ってはならぬ事、タブーまでも知ってしまった。

良くある話だな。それで? とヘンヨは急かしたい気分になる。
90 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:38:44 ID:hf8gwYsi
 
91 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:39:34 ID:94jiEUIO
モリベはその企業にとって、タブーとなる機密情報を詰め込んだチップを、ライバル企業である我々に渡し、自らが所属していた企業を潰そうと考えていた。

……あぁ、なるほど。本来ならあの依頼者……モリベは俺を介してアンタ達にチップを渡し、自分が働いていた会社を潰してくれる様、頼みたかった訳だ。
なるほど、これで筋は一応通った。つうか分かっちゃいたけど完璧に運び屋じゃねえか、俺。探偵の仕事でも何でもねえ。

モリベは我々がその取引に素直に応じると思っていた様だ。全く……これだから素人は楽で助かる。

……殺ったのか? モリベを。
ヘンヨがドスを効かせた声でそう言うと、ヤンは言い返す。

冥土の土産代わりに教えてやったんだよ。奴がどうなったかは言わなくても分かるだろ? さぁ、一緒に来て貰うぞ。

ヘンヨが椅子から立ち上がった時、嫌な感覚が背中に奔った。
部下の一人がヘンヨの背中に密着し、何か固い物を突き付けている様だ。長年の経験から、それを見ずとも何かは分かる。
恐らく、サプレッサーを装着した拳銃だろう。周囲から見えない様、トレンチコートの中に拳銃を握っている手を隠している様だ。

やれやれ……と言った感じで、ヘンヨは抵抗する気は無いというのを示す様に両手を上げた。
ヤンが歩き出すと、他の部下二名がその後ろに続いて歩き出す。ヘンヨはその後ろを歩く。拳銃を突き付けられている手前、下手な事は出来ない。
出入り口を見ると先程邪魔だと思っていた、黒塗りの車が不遜に待ち構えていた。この車はコイツらのだったのか、とヘンヨはぼんやり思う。
ヤンが車の前面から周って助手席に座り、もう一人が運転席に座る。後部座席にヘンヨに拳銃を突き付けている部下ともう一人の部下の間に挟まれて、ヘンヨは座らされる。

乗り込む前、ヘンヨは悟られぬ様、喫茶店の外で待っていた「保険」へと目配りした。

シャープなフォルムが美しい、真紅のスポーツバイクに乗り、喫茶店の外でヘンヨを待っていた「保険」は、ヘンヨの返事に頷き、ヘルメットを被った。

                                   ――――――――――

ぜえぜえと息を荒げながら、マキは市内に着いた。
昔ながらの雰囲気が洒落ている喫茶店が隣なので、それが目印としてすぐに店を見つける事が出来た。それが今の四面楚歌な状況下で唯一の救いだ。
あの永遠の愛以上に良さそうなネーミングが刻まれた指輪が見つかるかどうか……。しかし探さねば。ティマをがっかりさせる訳に行かない。

そう思いながら店へと近づくと、喫茶店の前に堂々と駐車している黒塗りの車が見えた。
随分不躾な場所に停めるなとマキは眉を潜めた。と、今はそれどころじゃない。早く代わりの指輪を探さねば。そう思い店に入ろうとした、その時だった。

ふっと、マキは喫茶店の方に目を向けた。

あの赤毛の男の人が、出口から出てくるのが遠目越しに見えた。

まさかの僥倖、もとい幸運。こんな所で会えるとは夢にも思わなかった。

さっそくウレタンケースを交換して……持ってるか分からないが、せめて謝罪して返そうとマキは思ったが、何だか妙だ。
赤毛の男の人の周りを、やけに仰々しいトレンチコートを着た男達が囲んでいるのだ。すると赤毛の男の人は、その人達と一緒に黒塗りの車に乗った。
というより、乗らされている様にも見える。赤毛の男の人は、マキには気付いていない様だ。
92 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:39:54 ID:hf8gwYsi
 
93 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:41:34 ID:94jiEUIO
どうするべきか……とマキは思った。
あのトレンチコートの人達は赤毛の男の人の仕事仲間とか、そういう関係なのだろうか。
にしてはどうにも別な感じがする。こう……何となく雰囲気から察すると、あまり……駄目だ、考えが纏まらん。
というか、あの赤毛の男の人とケースを交換、もしく渡せればそれで全て丸く収まる。一応このケース問題は。

……良し、決めた。事情によっては時間が掛かってしまうとは思うが、赤毛の男の人にケースを返そう。

ティマには心配を掛けてしまうが……後で電話して誠意を込めて事の次第を説明しよう。
マキはすぐ近くで停まっていたタクシーに乗り、あの黒塗りの車を追ってほしいと運転手に伝えた。丁度良いタイミングで、黒塗りの車が発車する。
と、マキが乗っているタクシーと黒塗りの車の間を、赤いライダースーツを着たライダーが割り込んできた。危ない運転だなと、マキは再び眉を潜めた。

                                   ――――――――――


先頭をヘンヨが乗せられている黒塗りの車、真ん中にヘンヨを追うライダー、後方に黒塗りの車を追う、マキが乗るタクシーが走る。

                                   ――――――――――

何処に連れていくつもりだ? と、ヘンヨは窓を開け、心地良さそうに風を仰いでいるヤンに聞いた。

モリベと同じ場所に連れて行ってやる。案ずるな、痛いのは一瞬だ。とヤンはヘンヨに返した。

要するにこれから殺すから答える必要は無い、という事だ。ならそう言え。何気取った事言ってんだとヘンヨは思う。
しかし身動きしようとしても、ヘンヨの左右はヤンの部下に挟まれている上に、両足に向けて拳銃を押しつけられている為動けない。
車は次第に大通りを外れていき、車の通りが少ないルートへと走っていく。あまりこの辺の地理には詳しくものの、ヘンヨはおぼろげに車が向かっている方向が分かる。

この方向は海だ。海と言うか、湾岸沿いのハイウェイだ。夏なら盛況だが、こうも寒い冬では人はおろか車さえほとんど通らない。
しばらく走っていくと、車は海に直線する方向へと、枝分かれした道路に入った。途中までその後ろを追ってきた「保険」が黒塗りの車を追わず、そのまま通り過ぎる。
全く他の車が通る気配が無い。車が脇にも寄せず、適当な場所で停車した。

降りろ。

ヤンが振り向いてヘンヨ、もとい部下にそう言った。
どうやらここで殺すつもりな様だ。他の車が通っても何か揉め事を起こしている、程度に考えて素通りしていくだろうし、わざわざ見に来るような物好きもいないだろう。
良く考えたな、とヘンヨは思う。恐らくモリベをこの道路で殺して、海に放り投げたのだろう。

そうだ、逃げられると困る。足を撃っておけ。

部下がドアを開けようとした手前、ヤンが左右の部下にそう言った。
左右の部下はこくリと頷くと、ヘンヨに向けている拳銃の引き金を引こうと指を掛ける。

その時、ヘンヨの瞳に、フロントミラ―越し、一度通り過ぎていった――――「保険」の姿が見えた。

お前らはよくやったよ。だがな。

ヘンヨは声高らかに、ヤンに向けてそう言った。
そのヘンヨの言葉に一寸、部下が引こうとした引き金を止める。

だが、俺の方が一枚上手だったな。こういう事をするなら、後ろにも気を使え。

ヘンヨの言葉にヤンは悪あがきか? と嘲笑した、だが、何かが違う。
ヤンは注意深く後方を見据える。……何かが全速力で、こちらに向かってくる。ヤンはそれが何なのか最初は分からなかったが、次第に理解してくる。
……バイク? 真っ赤な塗装のバイクがこちらに向かって――――。


                                   ――――――――――
94 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:41:44 ID:hf8gwYsi
 
95 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:44:43 ID:94jiEUIO
すまないな、お客さん。まさかエンストするとは……点検怠ってたって訳じゃないんだがなぁ。

運転手が困り顔でそう言いながら、マキに謝る。マキはいえいえと、苦笑いを浮かべた。
タクシーは途中まで順調に黒塗りの車(とついでにその間のバイク)を追っていたが、海に向かう道路に入った途端動きが鈍くなっていき、数秒前、完全に止まってしまった。

そのせいで黒塗りの車はおろか、バイクにまで置いてかれてしまい、完全に行方を見失ってしまった。
今日は指輪を無くすわ、ティマを心配させるわ、探し主を見失うわでトコトンついていない。

取りあえずデータフォンの電話機能を起動させ、ティマに電話を入れる。

電話に出たティマは、マキの帰りが遅い事を心から心配して今にも泣き出しそうな声で、マキに早く帰ってきて欲しいと言ってくれた。
マキはひたすらすまない、すまない、ティマと何度も謝る。しかしタクシーが回復しないとどっちにしろ帰る事は出来ない。
ちゃんと帰って来るから心配しないでくれ、と伝えてティマとの電話を切った。

自業自得とは言え散々だな。マキはなんだかどっと、疲れてしまい、タクシーに背中から寄り掛かった。

それにしても赤毛の男の人、何処に行ったのだろうか。


                                   ――――――――――
96 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:47:12 ID:94jiEUIO
早く車を出せ!

とヤンが運転手に叫び、再び振り向いた時には、バイクの姿が消えていた。一体どこに消えた? とヤンは探すが―――――。

次の瞬間、鈍く響く衝撃音と同時に、車が大きく揺れた。あの一瞬でバイクはジャンプし、叩き付ける様に、車の上に乗った様だ。無茶苦茶な芸当と言える。
車内が揺れた一寸、ヘンヨは拳銃を向けている左右の部下の手を、両手で勢い良く払い除けるとグッと握り拳を作り、全力で腹部目掛けて裏拳を叩き込んだ。
その威力に、左右の部下の口から吐瀉物が噴き出る。間髪入れず、ヘンヨは右側に座る部下の頬目掛け、思いっきりストレートを見舞った。

そのまま強引にヘンヨはドアを開けて外に出る。ストレートを食らった部下が、雪崩れ込む様に車から食み出る。
左右の部下はヘンヨの攻撃で完全に伸びている様だ。どちらも白目を剥き、口から涎を垂れ流して目覚める様子が無い。
腰元から拳銃を抜いて、ヘンヨは運転手へと向けた。あくまで威嚇なのだが、既に運転手は負けを認めたのか、両手を組んでハンドルに突っ伏している。

クソったれが! と、ヤンが自らの拳銃を抜き、ヘンヨに向けながら増援を呼ぼうとデータフォンを起動させた。

頭部に押し付けられている、冷たくゾッとする感触。
ヤンがその感触の方に、恐る恐る顔を向ける。そこにはヘンヨの仲間であろう、ヘルメットを被った、赤いライダースーツを着込んだライダーが見下ろしていた。
ライダーの手には長い銃身が印象的な拳銃が握られている。ヤンが待てと言うよりも早く、ライダーは拳銃をヤンのふとももに向けて引き金を引いた。
続けて運転手の肩にも撃つ。ヤンのふとももと運転手の肩には、注射に使われる様な細い針が刺さっている。
詳しくは不明だが、この二人に放たれた針は象でさえ昏睡させるほどの麻酔針だ。恐らく数日、目を覚ます事が無いだろう。

ヘンヨは拳銃をホルスターに挿れ、自らを助けに来た「保険」ことライダーへと目を向けた。

ライダーがヘルメットを脱ぐと、鮮やかな金色の長髪が、麗しく風に靡く。
まるで人形の様な美しく整った顔立ちに反し、並々ならぬ生命力の高さを思わせるワイルドさを感じさせるその美女は、フランクにヘンヨに向かってひらひらと手を振った。
そんな美女に対し、ヘンヨは呆れ気味に言った。

来るのが遅いぞ、KK。結構危なかったぜ。

するとKKと呼ばれた美女はごめんね〜、見せ場伺ってたのと、軽い口調で返す。まるで悪びれる様子が無い、
その様子に呆れながらも、ヘンヨはKKに少し派手にやり過ぎじゃないか? と怪訝な表情で聞いた。
車が全く通ってないからあーいう派手な事したかったのよ。ま、警察には連絡したから後はあの人達に任せましょ、と背伸びしながらKKはそう言った。
やれやれ、と溜息をつくヘンヨ。そんなヘンヨに微笑しながら、KKが持ってきていたヘンヨ用のヘルメットを放り投げた。

ヘルメットを受け取ってヘンヨは被るとバイクに跨った。その後ろに跨り、両手をヘンヨの腰に回して密着するKK。

アクセルを踏みこんで、ヘンヨはその場を後にする。


ふと、頭の片隅に今日の騒動のきっかけとなった、紙袋男の事が過ぎったが、恐らくもう会う事は無いだろうと思う。


                                   ――――――――――
97 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:48:45 ID:94jiEUIO
エンストを起こしてから30分後、ようやくタクシーが息を吹き返した。
運転手は何度もマキに平謝りしたが、マキは大丈夫ですよと爽やかに返す。なってしまった事は仕方が無い。
それよりも……赤毛の男の人が何処に行ったのか、それで結局ケースを返せなかった事が、マキには心残りである。

何にせよ、もう目的は果たせなかったから帰るしか無い。
マキは後ろ髪を引かれる思いではあるが、運転手に頼んで市内に帰るのも面倒なので、直接自宅まで連れていってもらおうと考えた。

と、何かが走って来るのが見える。真っ赤なバイクだ。……確か、さっきまで黒塗りの車の後ろ、自分達の前を走っていた。

マキはまだタクシーに乗り込まず、じっとバイクを見つめた。


                                   ――――――――――
バイクを疾走させていると、ヘンヨの視界にふと、タクシーが入る。

何でこんな所にタクシーが停まってるんだ? とヘンヨは不思議に思う。それでいて、タクシーの横には不思議そうに自分を見つめている男……。

ヘンヨが徐々にバイクにブレーキを掛けていき、やがて脇に停めた。
KKがヘンヨのその行動にどうしたの? と聞くと、ちょっと待っててくれと伝え、ヘンヨはバイクから降りた

                                   ――――――――――

自分の目の前でバイクが止まり、マキは軽く驚く。
しかしそれ以上にマキが驚いたのは、バイクから降りてヘルメットを外した、その人物の髪型であった。

その人物がマキの方へと歩いてきて、コートから何か――――否、指輪のケースを取り出した。

マキもその人物へとウレタンケースを持って歩んでいく。
98 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:50:20 ID:94jiEUIO
――――――――――



二度と会う筈が無い、と思っていた、紙袋男と、赤毛の男の人が、対面する。



                                   ――――――――――

99 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:51:44 ID:0ePZYW+Y

100 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:52:25 ID:0ePZYW+Y

101 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:53:05 ID:0ePZYW+Y

102 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 00:55:55 ID:0ePZYW+Y
 
103 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage サルされてました、すみませんorz] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:01:18 ID:94jiEUIO
「……えっと、これ返します。間違えて、申し訳無いです」

「これ、アンタのだろう。俺の方こそ悪いな、間違えて」

「あ、いえ、こちらこそ。私の不注意で……本当に申し訳ない」

「いいさ、気にするな。俺の方こそ不注意だからな」

「私こそ……あ、それと、傷は付けていないから、安心して下さい」

「そうか。余計な気苦労掛けたみたいで、すまん」

「そんな事無いですよ。でもホント、返せてよかった……」


「それじゃ……」

「ちょっと待ってくれ。……一つ聞いていいか?」

「……何でしょうか」

「……もしかしてアンタ、わざわざ俺を追ってきたのか? その、ケースを渡しに」

「あ、はい。……御迷惑でしたか?」

「……そうか。へぇ、そうかそうか……」


「……面白いな、アンタ」

「……私自身は真面目なんですけどね」

104 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:01:38 ID:0ePZYW+Y
 
105 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:02:18 ID:0ePZYW+Y
 
106 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:02:51 ID:94jiEUIO

                                   ――――――――――

「あの冴えない人って誰? 知り合い?」

「俺も良く知らん。まぁ、悪い奴じゃないさ」

「ふーん。あ、所でそのケース、どうすんのよ。依頼者は死んじゃったし、取引は予想通りガセだったし」

「どうもこうもしねえさ。ま……持ち主の元には返すがな」


                                   ――――――――――

「あ、ティマ?」

「マキ? 良かった、さっきから電話かけてたけど繋がらなくて……」

「ごめんごめん、ちょっと色々あってさ」

「あんまり……心配かけないでね。私……私……」

「……ごめん、ティマ。けど、今度は本当に君に渡したい物があるんだ」

「……うん。楽しみに、待ってる」

「それとね、ティマ。ちょっと詳しく話したい事もあって……」

               

                                   ――――――――――
107 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:04:14 ID:94jiEUIO
二人の出会いは一瞬。それが何を意味するか、当然ながら二人が理解する事は永遠に無いはずだ。
               だが、ほんの一瞬、そして、いずれ彼らの記憶から消え去るであろう瑣末な出来事は、重大な意味を持っている。


                                   ――――――――――

                                      case
                                     
                                   ――――――――――

                         それぞれの物語を紡いで行く為に、彼らはまた途方もない距離で隔てられる。
                           少し経てば、距離以上に重要な物でさらに線が引かれるだろう。


                                   ――――――――――
                                       by

                                   ――――――――――
                                    


それでも、世界はたった一つ。


                                   ――――――――――

case




END
108 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:09:56 ID:94jiEUIO
ひとま、投下終了です
早速支援して頂き、本当に有難うございました!

一回さるっちゃいましたが、どうにか最後まで投下出来ました。ホントに助かります
実を言うと最初、バッドプレゼントというタイトルだったのですが、書いていくうちにどんどん話が違う方向に行ってしまったので
改めてタイトルを変更しました。凄く分かりにくいですが、タイトルと言うかwiki収録時にはcase by caseでお願いします
こんな感じですがいかがでしたでしょうか、青森さん……?

それと小ネタですが劇中に出てくるモリベはロスガに出てくるモリベの弟です

それと恐縮ですが、もう一つ投下があったり…そちらも準備出来たら投下しますので、ホントに住みませんで支援、宜しくです
109 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:13:37 ID:94jiEUIO
それでは投下します……
打って変わってこっちは会話劇と言うか純粋なSSではありませんが
全力でふざけましたので楽しんで頂けると幸いです
110 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:14:41 ID:94jiEUIO
ヴィヴィヴィ! ヴィルティィックラジィオ!

復活変   じゃなかった復活編!

(BGM:キリンジ・グッデイグッバイ)


隆昭「はじめましての人……はいるのかな? はじめましての人ははじめまして。
   知っている人はお久しぶりです。ヴィルティック・シャッフルの主人公にして、このヴィルティックラジオ略してヴィルラジのメインパーソナリティ、鈴木隆昭です」

メルフィー「同じくヴィルティック・シャッフルの登場人物にして、今回ヴィルラジ、もとい隆昭さんのサポートをさせて頂きます。
      メルフィー・ストレインです。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします」

隆昭「と、いう訳でメルフィー。早速だけど、まずはこのラジオの趣旨を宜しく」

メルフィー「了解です。このヴィルティックラジオ復活編は作者のやる気の無」

隆昭「メルフィー! それ訂正前の台詞!」

メルフィー「……不適切な表現が入った事を深くお詫びします。この番組、ヴィルティックラジオ復活編、略してヴィルラジ復活編の趣旨を説明いたします。
      諸事情の為、無期限で休止していたロボスレディオの1コーナー、ヴィルラジを一日限りでその名の通り復活させた番組です。……で良いんでしょうか」

隆昭「凄く簡潔な説明を有難う! 俺の方から捕捉させて頂きますと……。
   先月末、まとめサイトでヴィルティックシャッフルの人気投票を行いました。改めて多くの投票、及びコメント、有難うございました。
   そこで今回、ただ結果を発表するのも味気ない! という訳で1日限定ではありますが、ヴィルラジを復活させてその番組内で! 結果発表をしようと! いう訳であります」

メルフィー「発表は下から順位に、皆様から寄せられたコメントと一緒に行いたいと思います。
      またその際、その順位に応じたゲストの方をスタジオにお呼びします。どんなゲストが来るのかはお楽しみに」

隆昭「ってな訳でヴィルラジ復活編! ヴィルティックシャッフル人気投票結果発表スペシャル!」

隆昭・メルフィー「始まります!」


                               
                                この番組は     

                            貴方の 明日を 豊かにしたい
                              
                               アールスティック社

                               集え紳士の発展場
                               
                               ロボット物SS総合スレ

                                 可能性無限大

                                 創作発表板
                              
                               の提供でお送りします
111 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:15:52 ID:94jiEUIO
隆昭「ではでは! 始まりましたヴィルラジ復活編。間髪入れずに即! メインコーナーに行っちゃいたいと思います! メルフィー!」

メルフィー「了解です」

(ドラムロールと共に歓声が上がるSE)

隆昭・メルフィー「ヴィルティックシャッフル 人気投票結果発表!」

隆昭「イェーイ!」(と言いつつクラッカーを鳴らす)

メルフィー「あ、あれ? もうクラッカー鳴らすんですか?」

隆昭「え、これってこういう時に鳴らすんじゃないの?」

メルフィー「事前説明では一位発表の時と聞いたんですが……」

隆昭「……」

メルフィー「……」

隆昭「……あぁごめん! ごめんメルフィー! もー久々のラジオだからテンション上がっちゃってさ―!」

メルフィー「……あ、あぁそれなら仕方ないですね! 全く隆昭さんってばしっかりして下さい!」

隆昭「ごめんごめーん!」

メルフィー「ホントに……段取り通りにちゃんとやって下さいね……」


隆昭「……ごめん」

メルフィー「えー、それでは気を取り直して……宜しくお願いします、隆昭さん」


隆昭「うむ、気を取り直して……発表順ですが、最下位である5位と1位を最後にして、4位から順々に発表していきたいと思います」

メルフィー「順位と点数は私が、コメントは隆昭さんの方から発表します。それでは隆昭さん」

隆昭「はいはい。ではヴィルティックシャッフル略してヴィルシャ人気投票! 第五位の発表です!」

メルフィー「第4位……1票で、木原町子こと、マチコ・スネイルさんです!」

隆昭「それではゲストのスネイルさん、どうぞ〜!」

(ゲストが出てくるカーテンが開く。が、誰もいない)

隆昭「……アレ? スネイルさん? スネイルさんがいない……けど」

メルフィー「さっきまで居た筈なんですが……マチコさ、きゃっ!」
112 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:17:12 ID:94jiEUIO
マチコさん「この胸か〜この胸で票を掻っ攫ったのか〜」(と言いつつ背後からメルフィーの胸を揉む)

隆昭「ちょ、スネイルさん!? 何やってるんですか!?」

マチコさん「うっくっ、まさか……まさか私が1票とは思わなかったのよ……」

隆昭「この匂い……もしやお酒でも飲んでたんですか?」

マチコさん「私にだってちょっとはハメ外したい時があるのよ!」

隆昭「……いつも外れてませんか?」

メルフィー「隆昭さん、コメントを紹介して下さい」(スネイルの胸揉みを避けながら)

隆昭「あ、はいはい……。ええっとスネイルさんに寄せられたコメントは……。
   
   ※これは木原さん完全体に投票せざるを得ない
   
   とのコメントを頂きました。ageさん、有難うございました!」

マチコさん「そんなに見たいなら今すぐ見せてやるわよ!」

隆昭「色んな意味で放送コードに引っ掛かるから駄目ですよ! あぁ、それは脱がないでください!」

マチコさん「くっ……確かに貴方達を弄り倒したり、>>882さんから色んな意味でネタにされてるから
      色物的な印象は抱かれてるとは思ってたけど、1票とは思わなかったわ……。皆何? やっぱり若い方が良い訳!?」

隆昭(色物って自覚はあるんだ……)

マチコさん「色んな意味でageさんには感謝しきれないわ……。こうなったら今すぐ私の完全なる裸体をageさんに捧げてあげる!」

隆昭「だーからスネイルさん止めてください! ラジオが中断されちゃうから! 警察的な意味で!」

メルフィー「えいっ」(スネイルの首筋を手刀で叩く)

マチコさん「くかーっ」(その場で眠りに落ちる)

隆昭「……メルフィー?」

メルフィー「この人の酒癖の悪さは昔から凄かったですから……あ、スタッフさん丁寧に医務室に運んで置いて下さい」

隆昭「何だかんだでやっぱ逞しいんだなぁ……っと、スタッフさんがスネイルさんを運び終わったので、次に移ります。第4位!」


メルフィー「第3位は……同着で2票、氷室ルナさんと草川大輔さんです!」

隆昭「それではカップルの登場です!」
113 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:18:18 ID:94jiEUIO
ルナ「誰がカップルよ!」(と言いながらどこからか取り出したハリセンで隆昭をぶっ叩く)

隆昭「い、色んな意味でお久しぶりです会長……」(グラつく頭を抑えながら)

ルナ「たくっ、油断も隙も無い……お久しぶりね、メルフィー。ショートヘア、似合ってるわ」

メルフィー「お久しぶりです、氷室さん。似合ってますかね、これ……」

ルナ「うん。さっぱりしてて良いと思う。髪型変えたんだし、もう前みたいにすぐベソ掻いたりしてないわよね?」

メルフィー「は、はい……。その……えっと」

ルナ「……何で目に涙溜めてるのよ。全く。……でもそういう涙脆い所、嫌いでもなかったり」

隆昭「……で、草川。何でお前静かなんだよ」

草川「え? いや、二人の再会を邪魔しちゃ悪いと思ってさ……」

隆昭「そうじゃないだろ、なんつうかこう……もっと俺に対して別のリアクションしないのか?」

草川「何だよそれ」

隆昭「ほら、前みたいに喪盟だの何だの」

ルナ「それならアンタ達が未来に行って1週間後位に解散したわよ」


隆昭「えっ……えぇ!?」

草川「ほら、俺達ももう分別が付く頃だろ。ガキみたいにやんややんやするのもアレだしさ」

隆昭「だれこれキモい」

メルフィー「草川さん、別人みたいです……」

ルナ「私が止めさせたのよ。私と付き合うって言うか、私と釣り合いが取れる様な男になりたいなら、そういう所から引き締めなさいって」

草川「まぁ、あいつらとの付き合いは辞めてないけどな。ただ、もっとこうスポーツだとかそういう事に目を向ける様になったんだよ。
   こういうのもアレだけど、喪盟とかやってた頃は色々恥ずかしかったな、俺」

隆昭「さっきから鳥肌凄いんだけど」

メルフィー「風邪引いたんですか?」

草川「そうだなぁ……俺って男はいつも届かない愛ってのを求めてたんだと思う。だけどな、今になってやっと気付いたんだよ」
114 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 01:19:38 ID:94jiEUIO
草川「本当の愛ってのは、何時も一番近くにあるって事にさ」(エコー)

隆昭(会長、コイツに一発キッツい突っ込みを……! マジで切実に……!)

ルナ「も、もう大輔! そ、そういう事を言うのは私の前だけって……恥ずかしいじゃない、馬鹿!」(赤面)

草川「ごめんルナ、ついつい言いたくなっちゃうんだよ」

隆昭「るな? だいすけ?」(口から魂が抜けていく)

メルフィー「あの〜……隆昭さん? 隆昭さーん、コメント発表して下さーい、隆昭さーん」

メルフィー「えー、隆昭さんが生ける屍と化しているので、私の方からコメントを発表したいと思います。まずは氷室さんから」

メルフィー「氷室さんに寄せられたコメントは……。
      
      ※全部のキャラがホントに良すぎて悩みすぎました。でもやっぱり会長に…… - 硬質

      とのコメントを頂きました。硬質さん、有難うございました!」

ルナ「個性の強い皆の中で私を選んでくれた事、本当に嬉しいわ。有難う、硬質さん」

隆昭「そういうときはつんでれっぽくいうべきじゃないですかー」(生ける屍中)

ルナ「うわっ! アンタ生きてたの? 何よそのツンデレっぽくって。私は別にそんなんじゃ……
   ……ゴッホン」

ルナ「べ、別に嬉しくも何ともないんだからねっ! 
   ホントに何で私なんだか……そういう嗜好なのかしら? 全く……。   

   ……ホントに私を選んでくれてありがと。ちょっと……嬉しいけど、恥ずかしい」

メルフィー「氷室さんもそういう表情するんですね。何か新鮮です」

ルナ「なっ何よアンタまで! さっさと次のコメントを発表しなさい! つねるわよ!」(再び赤面しながら)

メルフィー(お母さん可愛い……)「続いて草川さんに寄せられたコメントです。草川さんに寄せられたコメントは……。
             
                 ※マチコさんか草川で悩んだ末に草川にしましトゥア! - PBM! の人

                 ※こういうタイプの脇に弱い(アッーな意味でなく) - 名無しさん

                 とのコメントを頂きました。PBM!の人さん、名無しさん、有難うございました!」

 
草川「お二人とも、俺にコメントしてくれてありがとう。本当に感謝の極みだよ。
   これからの活躍があるかどうかは分からないけど、期待してくれた分、今後も頑張るよ。改めて、評価してくれた事に多大なる感謝を」
115 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage おはようございます、続きを投下します] 投稿日: 2011/01/07(金) 06:42:26 ID:94jiEUIO
ルナ「中々ね、大輔」

メルフィー「何だか草川さん……カッコいいです。上手く言えませんが、オーラみたいなのが眩しいです」

草川「ははっ、それは気のせいだよメルフィー」

草川「俺は只、俺自身の感情を表してるだけさ。けどそれが気取って見えるのなら多分」

草川さん「それが今の俺、そのモノなんじゃないかな」(エコー)

ルナ「……馬鹿。……そういう事は、私の前だけって言ってるのに」

草川さん「悪い悪い、今度からお前の前だけで言うよ」(ルナの頭をナデナデする)

ルナ(無言で草川に寄り添う)


たかあき「いつからこうなった。つうかいつからおれとやつにこんなさがついた」

メルフィー「それでは氷室さん&草川さん、スタジオに来て頂き、有難うございました!」

草川「いやはや、中々楽しかったぜ。またどこかで会おうぜ、二人とも」

ルナ「元気でね、メルフィー、とそこで死んでる誰かさん」

(拍手と共にルナ&草川、スタジオから帰る)



メルフィー「さて……」

メルフィー「私を怒らせないでください」(死んでいる隆昭に耳打ち)

隆昭「おおっと! あれ、会長と草川は?」(思いっきり起き上がり、と言うか生き返り)

メルフィー「先程帰られました。ちゃんと仕事してくださいね、隆昭さん。久々とは言え気が抜けてませんか?」

隆昭「だからごめんよメルフィー。……てかメルフィー、なんか妙にキャラ違くないか?」

メルフィー「私はいつも通りですよ? あくまで司会役としてキリッとしてるだけです」

隆昭「そうか……。つかもう順位は2位と1位と5位しか残ってないんだね」

メルフィー「そうですね。結構あっという間でした」

隆昭「んじゃメルフィー、2位の発表を宜しく」

メルフィー「了解です。それでは第2位を発表します」

メルフィー「第2位は……こちらも同着です。5票、オルトロック・ベイスンさん、そして5票……」

メルフィー「……」

隆昭「メルフィー? 何してるんだ、早く発表してくれ」

メルフィー「5票……鈴木、隆昭さんです」

116 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 06:44:05 ID:94jiEUIO
隆昭「……ん、んん?」

メルフィー「ですから、隆昭さんは2位です。5票で」

隆昭「え、っと、ちょっと待ってくれ。マジで2位? 主人公だから1位……がえっと……え、マジで?」

メルフィー「はい、2位です」

隆昭「……そ、そうか! うおぉぉぉぉぉ! 嬉しいなぁ、俺が2位か! やべえじゃん2位!
   やべぇ、本気で嬉しいぜ! そっかー、まぁ俺……俺……」

メルフィー「そういやオルトロック……さんはまだスタジオに到着してないんですか? 困りましたね……放送時間がちょっと」

隆昭「んーあいつは別に来なくても……明らかに一騒動起こしそうだし……」

メルフィー「結構時間押してますかね? それじゃあオルトロックさんには後で受賞の連絡を」

オルトロック『その心配は無いよ』

スタジオの壁面を破壊しながら、デストラウが顔を覗かせる。

隆昭「ゲェ―! オルトロック!」

オルトロック『久しぶりだな、鈴木隆昭。そしてメルフィー』

メルフィー「壊した壁の修理代は自分で払って下さいね。番組ではビタ一文出しませんから」

オルトロック『おやおや手厳しい。君も随分強くな』

隆昭「で、何しに来たんだよお前。只単にスタジオ壊しに来たのか」

オルトロック『そう敵意を振りまく事は無いだろう? 鈴木隆昭。私は今日、君達と争いに来たのではないからね』

メルフィー「なら何故壁を壊したんです? というか、降りてこないんですか?」

オルトロック『あぁ。なんだか面倒くさい。壁を壊したのはノリでだ』

隆昭「じゃあ帰れよ」

オルトロック『ふふっ……時に鈴木隆昭。君は先程、妙に子供っぽくはしゃいでいたが、実は気付いているんだろう?』

117 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 06:45:41 ID:94jiEUIO
隆昭「……何をだ」

オルトロック『君が獲得した5票の内、作者が入れた1票を抜くと4票……』

隆昭「それで……?」

オルトロック『そしてコメント欄を見たまえ。こちらも同じ作者が書いているのを抜かして……』

隆昭「……むむむ」

オルトロック『実質、君の票は4票でかつ、コメント欄には君に対するコメントは無い……』

隆昭「……黙れ」

オルトロック『真実から目を逸らす気かい? そうやって君は常に逃避してきた。その行く末に何が待ち受けているのかも分かっているだろうね』

隆昭「黙れ!」

メルフィー「あのー、これ何時終わりますか? そろそろ放送時間が少なくなってきたんですけど」

隆昭(劇画調)「貴様の目には表面的な人気としてしか映らないその一票一票はな!
        ロボスレ住人が本当に悩んで、迷って、その末にこのキャラクターが好きだと! そういう熱く燃える思いが宿った!
        魂の込められた1票なんだ! その魂ィィ! が籠った1票を、そして俺に入れてくれたこの5票を! 愚弄する事はゆ”る”さ”ん!」

オルトロック『ふっ……フフフ……ふははははは! 面白い……君がそこまでこの人気投票に命を掛けていたとは思いもしなかったよ。
       ならばその身で私に、その魂の籠った1票とやらがどれだけ強いモノなのか示したまえ! そして完膚なきまでに君ごと、その1票を破壊してやろう!」


――――その時の俺の鼓動は、今までに無いほどに高ぶり、激しく鼓舞していた。それでいて、恐れや恐怖といった感情は全く無い。
忍ばせていたカードを口元へと寄せて、その言葉――――「トランス・インポート」と唱える。
するとカードは見る見る間に、黒く猛々しい、銃の形をした神獣へと姿を変えた。
俺はただ静かに心を落ち着かせ、奴が、デストラウが顔を覗かせている大きく開いた穴、真正面を見据えながら、神獣を両手で構える。
「隆昭さん!」
俺の名を呼ぶ声がして後ろを向くと、潤んだ目で俺を見つめるメルフィーの姿が視界に映った。
何か言いたげなその唇を、メルフィーはそっと閉じる。そして何も言わず、聖母の様なほほ笑みを浮かべた。

「行ってくる」

俺はただ、そう一言メルフィーに敬礼する様に神獣を掲げて、再びデストラウを見据える。

『あの時の決着を付けよう! 鈴木隆昭!』

「それは、俺の台詞だ!」

何も考えず俺は穴へと走り出した。そして神獣を額に向けながら、引き金を引き――――飛び降りる。

「トランス……インポート!」
118 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 06:47:05 ID:94jiEUIO

メルフィー「行っちゃった……結局まともに司会してくれないし……ま、良いか……」

メルフィー「オルトロックさんと鈴木隆昭さんが現在お取り込み中なので、私が代わりにオルトロックさんに寄せられたコメントをご紹介しますね。
      ※俺が入れぬわけにはいかなかろう。 - >>882
      ※この鬼畜ハンサムに投票せざるをえない - DS

      とのコメントを頂きました。>>882さん、DSさん、有難うございました!」

メルフィー「オルトロックさんが現在コメントできる状態では無いので、その代わりとして作者から感想を頂いております。

       当時は凄いド外道として描いていて、絶対に嫌われるというか、嫌悪されるキャラになるのではないかと思っていました。 
       けれど蓋を開けてみると凄い人気というか、皆さんの印象に深く残るキャラクターとして愛されていくのを見て心底驚きましたね。
       例え悪役でも外道さとか、そういう一点を突き抜けると立派な個性になるんだなと、凄く勉強になりました。またこんな悪役が描けるよう、頑張ります。

      との事です。ここで改めて、投票、及びコメントして頂いた皆様、今回の企画に協力して頂き、本当に有難うございました」

メルフィー「……まだ隆昭さんが戻ってくる様子が無いので、私の方から1位、及び票数とコメントを発表したいと思います。それでは……」

(長いドラムロール)

メルフィー「ヴィルティック・シャッフル、キャラクター人気投票第1位を発表します。票数、6票で……」

(ドラムロールが止まり静寂)

メルフィー「第1位、メルフィー・ストレインさん! メルフィー・ストレインさんです!」


メルフィー「えっ?」

メルフィー「わ……私が……1位、ですか?」

メルフィー「本当に私が1位……なんですか? ほぇー……え、ホント?」

スネイル「あ〜、あったま痛い……記憶がすっごい飛んでるわ……」

メルフィー「あ、マチコさん。酔いから醒めたんですか?」

スネイル「あら、メルフィー。酷く驚いた顔してるけどどうしたの? 何だか妙に記憶が飛んでるのよね。悪酔いしたせいか……」

メルフィー「えぇ……まさか私が1位だなんて思わなくて、本気で吃驚してます。こんなに驚いたのは凄く久しぶりです」

スネイル「途中経過だと鈴木君、オルトロック、貴方で一進一退、というか平行線だったんだけど、何時の間にか貴方に一票入ったのよね。
 それでそのままゴール、と。ホントに良かったわね。まさか主人公とライバルに勝つヒロインとは、誰もが予想外よ」

スネイル「それと貴方に寄せられたコメントを紹介するわね。

     ※悩みぬいた末にメルフィーたん - 歯車

     とのコメントを頂いたわ。歯車さん、有難うございます。貴方の1票もあって、メルフィーが優勝できたわ」
119 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 06:50:19 ID:94jiEUIO
メルフィー「歯車さん、並びに私に票を入れてくれた皆さん、本当に有難うございました。
      感無量、としか表現出来ないです。今でも状況が良く分からず混乱していますが、とにかく嬉しいです」

スネイル「おめでとう」(拍手)

メルフィー「ありがとうございます、マチコさん」

ルナ「おめでとう」(拍手)

メルフィー「ありがとう……氷室さん」

草川「おめでとう」(拍手)

メルフィー「草川君もありがとう」

「おめでとう」(拍手)

メルフィー「ありがとうございます」(あれ……この人誰だっけ)

「おめでとう」(拍手)

メルフィー「あ、どうも……」(誰、この人……?)

「おめでとさん」

メルフィー「何かすみません……」(全く見覚えない……)

「クワっクワっ」

メルフィー「ペンギン!? 何でこんな所にペンギン!?」

「ハッピーバースデートゥーユー」(手拍子)

メルフィー「は、はぁ……」(何か勘違いしてるのかな?)

「サボテンの花が、咲いている……」

メルフィー「帰れ」
120 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 06:52:49 ID:94jiEUIO
「おめでとう」(拍手)

「おめでとう」(拍手)

「おめでとう」(拍手)

メルフィー「……ええ―い、もうどうにでもなれー!」(何故か胴上げされている)

(BGM:エヴァのアレ)

やったよ、お父さん。お母さん。私、1位になれたよ。
こっちに来て色々苦労したり泣いたりしたけど、やっと私、少しは報われたの……かな。

あれ……ていうか私……何でこんな所に居るんだろう。


                         
ま、いっか。                       




                                 全てのロボスレ住人に
    
                                   ありがとう 
                               
                               ヒロインなのに地味と言われた過去に
                                
                                    さようなら


                             そして良く分からないけどメルフィー・ストレイン


                                    おめでとう




121 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 06:54:12 ID:94jiEUIO
どっかの海原




隆昭「ふぅ……」


隆昭「ボケはいいねえ。全く気苦労せずに自由になれる。普段ツッコミ役ってのがどれだけ重労働か改めて認識できたよ」

隆昭「……けど、俺までボケに回ったせいで、メルフィーに完全に突っ込みを担わせちまった。ちょっと気の毒というか、悪いことしたな。今頃何してんだろう」

隆昭「さて……帰るか、アルフレッド」



隆昭「アルフレッド?」

アルフレッド≪……未来の私よ。切実に相談したい事があるんだが≫

隆昭「何だよ、改まって」

アルフレッド≪娘が1位になったのは非常に喜ばしい事なんだが……≫

アルフレッド≪私が全くというか……むしろ存在自体が認識されていない様なんだが……どうすればいいんだろう≫

隆昭「あ〜……」

隆昭「笑えば良いんじゃない?」





誰か忘れてる? ごめん、覚えてない
122 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 07:04:00 ID:94jiEUIO
朝方、失礼しました
ここまでキャラを崩した(特にメルフィー)のは初めてなので、自分でもこんなにやって良いのかな?
とちょっとビクビクしてたり。つか軽いSS形式といったのに全然軽くないですね、ごめんなさい
改めて、人気投票に協力して頂き、有難うございました

一気に投下してしまい、スレを一時的とはいえ結構占領しちゃいましたね。すみません
123 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 08:55:11 ID:GR0zn/nl
 おお、12時間も爆睡している内にスレが凄く進んでいる……!?

>>122
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
124 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 10:08:01 ID:ofqfMkya
>>122
投下乙です!帰宅後、ゆっくり読ませてもらいます。
125 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 13:44:45 ID:GR0zn/nl
 しかし久々ですね、スレが立ってすぐに100越えるのはw
126 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/07(金) 15:27:50 ID:D8S+JB3U
>>122
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
127 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 20:26:08 ID:3OqN1jq9
ダブル・乙!

ベタ的な洋画の空気背景と対するヘンヨおj……おにいさんの性格というかスタンスというか、その辺り個人的に凄いカインドしてると思います
しかもなんか若々しい。一方で夫妻のイチャり具合と来たらもう。

そしてヴィルはもうね、大笑です。久々のオルトロックに謎の安心感が
草川はここまで来るとむしろもげなくてもいいですね、逆にタカ坊おいしいです
128 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 20:54:52 ID:9SwDiM6C
>>61
こんな感じで宜しいのでしょうか?

作者名:歯車◆B21/XLSjhE氏
作品数:4 連続SS:騎神幻想Endless他2 短編:例えばそんな未来 その他:無芸ですから

>>67
大丈夫だ。問題ない。
矢神なのか、矢上なのか自分でも分からない時がありますからwww

>>108
やっべぇwww超面白ぇwww
極細と、おっ…兄さんの競演って不思議と絵になるというか親和性がハンパ無く高いですね。
まるで映画のノベライズみたいで、スイスイと読み入ってしまいました。いや、ホント面白い!
また、機会があれば、この二人の競演している作品を読みたいです(チラッ

この後、この夫妻がどんなゲロ甘トークをしていたのか凄く気になるwww

>>122
人気投票お疲れ様でした。中々、順当な結果に終わって良かったなーと我が事の様に安心しています。
誰かが悪乗りしてアルなんとかさんに票が集中してしまわないだろうかとか心配していましたw
それにしても、今回は全員、はっちゃけてますねw

ところで草川×委員長を見ていると新しい彼氏を連れて楽しそうにしている
元カノと遭遇した様な何とも言えない複雑な心境になるのは自分だけでしょうかwww


日付が変わった頃に機神幻想Endlessの四話だか、五話だかを投下しまーす!
129 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/07(金) 23:16:27 ID:GR0zn/nl
 改めまして、二作品投下乙です!

>>108
 わぁ、久々にモリベさんが出てきた……と思ったら弟さんだったー!?(ガビーン!
 ヘンヨのおっs……お兄さんとKKかっこいいですねw 一方スレッジは出番が(ry
 それにしても、ロスガのクロスのさりげなさって面白いですよねw こういうの好きですw

>>122
 ロボスレディオとして投票結果発表……その発想はなかった……!!
 タカ坊が見事に空気読めないキャラになっt(ry
 あと草川だれだおまえ……だれだおまえー!? これはアレか、私のせいか!? 私のせいなのか!? とりあえず草川もげろ!
 そしてアルなんとかさんにはドンマイと言わざるを得ないw
130 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 01:57:04 ID:ex94T/93
それでは機神幻想Endless第四話投下を開始しまーす
131 名前: 機神幻想Endless 第四話 1/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 01:57:51 ID:ex94T/93
語り部:ワーグナルド・ミッテルシュナウダー

全人類が手を取り合い平和な未来を築いていこうだなんて、ゴキゲンな妄言から始まった統合暦!
始まってみればクソッタレだァ! 当初の思惑とは裏腹に終わりの見えぬ大戦争の真っ最中!
何時でも! 何処でも! 誰もが戦争してるってぇのはある意味で人類の統合かも知れんがなァ?
クソッタレが――自分で言っていて胸糞が悪ィ! 一ッッッッつも笑えんクソジョークだぜ!!

こうして一人でクソッタレな事を振り返ってみると色々、フザケタ物が見え隠れしてきやがる。
前線に送り出され二〜三年程で、この世からグッバイする連中には気付きようも無いだろうがなァ?
自らの意志で前線に赴く事十年! 気高く! 誇り高く! 力強く! 聡い俺様ならば気付く! 気付いてしまう!

兵器レベルの進歩がふざけるなってくらい早い! 早過ぎるゥ! 家電製品でもあるめぇ!
高い金かけて! 実験に実験を重ねて! 制式採用された兵器がたったの一年二年で廃れるなんてのは滅茶苦茶だ。
後に出てきた兵器の方が性能! コスト面! あらゆる面で圧倒的に優秀なのは使った俺様が断言してやる!
だが、優れた兵器を次から次へ実用化するための金は? 理論は? 時間は?
まるで最初から用意されていたみたいに、だ。それだけじゃねィ!月で開発されたエーテルナイトにも同じ事が言える。

エーテル能力者の能力を数倍に増幅する究極のエーテル能力者専用機動兵器、エーテルナイト。
オリファルコンなんてぇトンデモ素材を贅沢に使った上に、先進的な月のエーテル工学の粋を結集して開発された化物兵器!
つまり! エーテルナイトってのは、その性質上! 月でしか保有する事が出来ねぇ! 筈! だ!
なのに何故、帝国の奴等は当たり前の様に量産していやがる? 我が共和国にしてもそうだ。

共和国も帝国に追随する形で実用化に向けて研究と実験が進められている。
それ自体は喜ばしい事だ。帝国のエーテルナイトに手を焼いているのは事実だからな。

それにしたってよう。試作機の内一機が、この俺様に支給されると聞いても喜べる気がしねぇのは、気のせいじゃねぇなァ。
何しろ、何時から研究が始められたのかも、何処で製造されているかも分からん噂の新型機だからなァ。
俺様の見立てでは新型の性能は、単騎で空戦騎を一蹴出来るくらいの不気味なまでに、超ゴキゲン性能に違いねィ。
それでも、戦争は終わらん! 帝国と共和国の立場が逆転するだけで決定打を打つ事は出来ねェ! ナ!

神――いや、神より性質の悪い人間が世界を操っているみたいに見えてくるんだなァ。未来永劫、戦い続けろ。戦い続けろとなァ。
帝国や、連合の中にも俺様と同じ事を考えている奴がいやがるとすれば――この星は狂わされてやがると見て良いんだろうがなァ。

だとすれば狂わせていやがる奴は誰だ? その意図は? 何しろ疑わしい奴は内にも、外にも、宇宙にもいやがる!
エーテルナイトなんてふざけた兵器が当たり前の様に闊歩しようとしている今、数年後は何が出て来る? 兵器なんてのは道具。要は手段だ。

エーテルナイト以上のフザケタ兵器を使って戦争……戦火の拡大――なんてなァ!!
戦争ばかりでウンザリしていたんでなァ、俺様とした事が話を飛躍させ過ぎてしまったわァ!!

大体、何が一番クソッタレで狂っていやがるのかと言えば、親に甘えたい年頃のガキ共にガキを生ませて
何の躊躇いも無く、前線送りにしていやがるってぇ、この時代と戦争が一番のクソッタレだ。

俺様は強くて聡い。そして、俺様自身の意志で戦いに身を投じているから文句はねぇがなァ。
ただエーテル能力があるだけの何も知らねぇ奴等を、何の躊躇いも無く巻き込んでやがる奴ってのは間違い無くクソッタレだ。
何とか、俺様が生きている内にクソッタレな戦争を終わらせて当初の妄言通りの統合時代って奴にしてやりてぇもんだな。

こんなクソッタレな戦争に成す術無く、巻き込まれちまった無関係のクソッタッレ共のためにもな――


※ ※ ※ ※


機神幻想Endless 第四話 戦う者
132 名前: 機神幻想Endless 第四話 2/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 01:58:33 ID:ex94T/93
「まさか、閼伽王や他の守護者達の事を考えている最中に、刀十狼と再開するなんて凄い偶然だね」

遥か古来から倭国を守り続けて来た守護者の家系。君嶋、守屋、因幡、月代。そして、その四家を率いる閼伽王。
隆盛を誇った豪族達も今や、その血統の殆どが潰え、君嶋、守屋の両家が機能と役割を辛うじて果たしている程度に成り下がっている。
だから、今更になって閼伽王に思考を張り巡らせていると聞いて、刀十狼は怪訝そうな表情を浮かべて悠の言葉を待った。

「例の化物達と交戦した時に不覚を取ったんだけど、その窮地を救ってくれた男がね、驚いた事に閼伽王を名乗ったんだよ。
化物達の事どころか、エーテル能力の事も分かっていない様だったから、閼伽王の縁者の類から慰みに名付けられたとかで
十中八九、あの閼伽王の血統じゃないとは思うんだけどさ、僕等にとっては伝説的な人物だろ? だから、ついね」

「そうであったか……その者が何者であれ、卿の恩人ならば我の恩人も同然よ。何れ、相見えたいものよな」

本来ならば彼等の関係者以外の口からは決して語られる事の無い名を持つ者との妙縁に刀十狼は軽く笑みを浮かべ、悠もまた屈託の無い笑みを浮かべた。

「刀十狼ならきっと仲良くなれると思うよ。少しばかり頭足らずな所もあるけど、真直ぐな人間だからね。それは兎も角、刀十狼。何故、君が文教都市に?」

両者の生年月日は偶然にも全くの同じ。刀十狼も、悠と同様に書生として学び舎で勉学に励んでいても何ら不自然では無い。
とは言え、既に家督を継ぎ、守屋家の当主として地球に住まう倭国人の営みを見守るために日々を過ごしており、書生の真似事をする暇など無い。
それに悠の知る刀十狼は、喧騒よりも静寂を好み、お祭騒ぎに興じるよりも、気心の知れた者数名と静かに酒を嗜む事を一番の娯楽としていた。

「共和国から同盟の申し入れを受けてな。会談の場が、この近辺だったというだけの事よ」

「同盟? だって、この戦争は……」

「だからこそ欲しておるのだろう。我の血肉と、守屋の法理を……尤も、血の一滴、法理の一文。暗愚な狗にはやらんがな」

事も無げに語るが、それに対する悠の表情は神妙なものに変わる。

「だけど、守屋の血と法の力に気付いた者が居ると言うのなら、君の事を捨て置くはずが無い。
それに共和国に表立って事を構えるのは無謀だ。悪い事は言わない。民と共に月に来るんだ」

だが、刀十狼は首肯する事無く、即座に首を横に振る。

「卿も分かっていよう? 人の手による発展と滅亡。それが人の意志に因る物だとしたら、それが天命よ。
何より、サイガは倭国の地よ。あの地に根付いている民は、どんな結末であれ倭国の地にて眠りたいと願っておる。
ならば、その願いを聞き入れ、一人でも多くの民に天寿を全うさせる。それが我等、守護者の役目であろう?」

「だけど、このままじゃ……」

「何より、月への移民が始まったばかりの頃に結ばれた守屋と、君嶋の盟約を忘れたわけではあるまい?
君嶋は地球を発ち、新天地を求める民を導き、守屋は地球での変わらぬな日々を願う民を守る」

「故に地球から離れる気は無いか……分かってはいたけどさ、命を無駄にしてくれるなよ、筆頭?」

「分かっておる。生こそが守屋の誇り。何より、今は妻子のある身故、易く死ぬ事も出来ぬわ」

静かに笑う刀十狼に対し、悠は唖然とした表情で口を半開きにした。

地球で一世紀も続く大戦争。毎日の様に多くの人間が死に逝く様を見て、明日は我が身と考えるのが道理。
それが転じて、子孫を残せる内に残さなければという考えが、多くの地球人に浸透するまで、それ程多くの時間を要さなかった。
結果として、あどけなさの残る十代半ばの少年少女が家督を継ぎ、娶り、嫁ぎ、子を生すのが当たり前の様になっている。

勿論、地球全土がそうと言うわけでは無い。文教都市の様な首都圏を初めとする、戦時中であるにも関わらず
百年もの間、ただの一度も戦火に晒される事無く、何故か、明日の生活が保障されている地域では
殆どの住民が二十代半ば近くまで、学問を修めてから一人前の大人として社会へと巣立っている。

同じ倭国民族とは言え、月と地球とでは文化や風俗、風習は大きく異なるのが当然とは言え、両者の出自、血液型、生年月日も同じ。
だと言うのにも関わらず、悠が次期当主、独身、保護された学生に対し、刀十狼は現当主にして、既婚者で、サイガの民を保護する筆頭。
何もかもが同じでありながら、何もかもが先を越されている事に悠は何とも言えない敗北感を感じていた。
そして、それ以上に――
133 名前: 機神幻想Endless 第四話 3/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 01:59:14 ID:ex94T/93
「つーか、結婚って何? 妻子? マジで? て言うか、初耳なんだけど? え? まさかハブられた?」

「戯け。我が盟友たる卿に知らせぬわけが無かろう? 祝言の前には、イの一番で君嶋を訪ねたわ。
しかし、あの梨音姉ですら、卿の足取りを掴めてはおらなんだとは思いも寄らなかったのだぞ?
それがまさか、こんな所で再開する事になろうとは僥倖も僥倖よ」

因みに梨音姉とは悠の実姉、梨音の事である。
書生の立場にある悠の代わりに月での政務を一手に引き受ける当主代理人にして、月の政府直轄の傭兵機関のエージェントである。
色々と表に出せる物から、出せない物まで多くの問題を抱えた女性だが、幼い頃は三人で月や、地球で遊び回っていた事もあった。

「えー……あー……面目無い。此処が地球なんだーって、感動している内に実家の事を完全に忘れてたよ」

「そんな事だろうと思ってはいたが……折を見て、守屋を訪ねよ。我の妻子の顔でも見て行くが良い」

「うがーーッ!! 刀十狼とは言え、その勝ち誇った顔がムカつくーーーッ!!」

「我の妻子」の部分だけ語気を強めた刀十狼に悠は実に悔しげな、心の底から悔しげな雄叫びを上げた。
早かれ遅かれ、君嶋家は悠が継ぐ事になる。通商連合会の議員、いずれは議長になる日も来るだろう。
だが、所帯を持つとなれば話は別だ。まず結婚する事や、自分に子供が出来るという事が想像出来ない。
目の前に居る親友は、それを想像どころか手にしている。

――端的に言えば羨ましい

「フッ……そう不貞腐れるな」

悠のそんな様を見て、刀十狼は勝者の笑みを浮かべた。
しかし、それも束の間。二人の表情が緊張感のある面持ちに代わると同じくして、空襲警報の発令を知らせるサイレンが空に鳴り響いた。

「君嶋の」

刀十狼が鋭く声を発し、悠は無言で頷く。この二人が意識しているのは空襲警報では無い。共和国に空襲を仕掛ける陣営など今の所は帝国以外に有り得ない。
近辺には軍事基地もある。軍人同士で勝手に殺し合っていれば良い。何よりも、この二人にとって人間同士の戦争に一々、付き合ってやる理由が無い。
二人が臨戦態勢を取った理由――雲一つ無い快晴の青空が紫色に染まり、陽光は消え失せ、大地が薄暗く染まり、纏わり付く様な殺気が浮かび上がるのを感じたからだ。

「規模が大き過ぎる。化物め……都市ごと呑み込むつもりか……!?
それに此処を空襲するなんて彼等の戦争プランには無かった筈なのに……」

「空襲の混乱に乗じて異形が出現したのか、異形の出現に合わせて空襲を開始したか……
計画を変更してまで空襲を仕掛ける意味があるのか……妙ではあるが、詮索は後回しだ」

「刀十狼、アテにしても良いんだよね?」

「無論だ。サイガの事で無いとは言え、我の手の届く範囲にいる人間が死ぬ様など看過出来るものかよ」

そう答える刀十狼の両腕には二振りの倭国刀が握られており、既に戦闘態勢が整っている事を示していた。
悠は剣呑な雰囲気を残したまま、満足気に頷き、戦地へと駆け出した。


※ ※ ※ ※


空襲警報の発令に対する反応は様々だ。状況が今一つ理解出来ていない者や、恐れ慄く者、狂乱気味に泣き叫ぶ者、迅速に避難する者。
他にも偏った趣向の持ち主が半ば興奮気味に映像機器を取り出したり、これ幸いにと火事場泥棒に繰り出す者も見受けられたが、想定していた許容範囲内。
思っていた程の混乱では無いなと感じていた。だが――

「ぐははははは!! ツイてる!! 今の俺様はツイているぞぉぉぉぉぉぉぉ!!」

空襲を仕掛けた側では無く、受けた側の陣営に属する兵隊――と言うか、ワーグナルドが幸運だと喜び勇む姿は閼伽王の理解の範疇には無かった。

「うっせェな……隊長さんよ、一体、何がそんなに楽しいんだ?」
134 名前: 機神幻想Endless 第四話 4/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 01:59:54 ID:ex94T/93
戦闘航空機トゥエルフにワーグナルドと同乗させられ、文教都市の上空に打ち上げられた閼伽王は毒吐いた。
帝国と戦う事に異論は無い。人の意思を捻じ曲げ、戦いを強要させる帝国を許せないと思ったのは紛れも無い事実だ。
ワーグナルドが上官である事も……まあ良い。彼に助けられたのは事実だ。そして、色々と便宜を図ってくれたのも彼だ。
獣臭い彼の体臭を嗅がされるのもまだ我慢出来る。閼伽王自身、先日まで磯臭かったのだから。

「分からんか? 分からんか? 空襲だぞ! 空! 襲! 国境警備隊を一気に振り切れるだけの機体は空戦騎だけだ!
神は言っているのだ! 俺様に空戦騎を捕縛せよとなァ! そうすれば共和国のエーテルナイト開発に岩石を投じる事が出来んだよォ!
貴様も喜べ! 上手く行けば恩賞は貰い放題だぞォ! ぐふ……ぐはははーっはっはっはぁーーイ!!」

「あー、そうかい。そうかい。そりゃあ、素敵だ」

神様。恩賞など要りませんから、二度とこの野郎と同じコクピットに乗せんのは勘弁して下さい。
この野郎の声がコクピットの中で反響して、私の脳をカチ割ろうと牙を剥くのです。
今、命の恩人に対して軽く殺意が芽生えているのでホントにマジで、お願いします。
――と、無神論者の閼伽王は心の中で、アテにもしていない神に対して呟いた。

「つーか、単騎駆けは良いけどよ、エーテルジェネレーター非搭載型の飛行機で勝算はあんのかよ?
空戦騎ってのはB級以上のエーテル能力者。それもエースパイロットに支給される機体なんだろ?」

「エーテルキャノン二基! エーテルバルカン三基! 虎の子のエーテルコートミサイル四発!
エーテルナイトぶっ殺仕様の完全装備! これで勝てたら苦労は無ぇんだがなぁーはっはっはァッ!!」

「ハァッ!?」

「陸戦騎程度となら良い勝負になるだろうがなァ? 怖いか? びびったか!?
だがなァ? 倒せないまでも空爆を食い止め、奴等の目を俺様に引き付ける事は出来るからなァ?
それにココは共和国のお膝元! 時間をかければかける程、増援は雲霞の如く! だ!」

大仰な装備で敵を引き付け、民間人や施設を防衛しながら部隊編成の時間を稼ぎ、増援と共に数で空戦騎を圧倒。
可能な限り原型の残る状態で空戦騎を撃墜及び、捕縛。最悪、エーテルナイト用のフライトユニットだけでも確保出来れば良い。
B級の能力者が駆る空戦騎の戦闘能力は航空機二十機分に相当する。国境警備任務に使える戦力では追い返すのが精一杯。
だが、首都圏に常駐する戦力が使えるなら話は違う。恩賞独り占めというわけにはいかないかも知れないが、一番槍の名誉はワーグナルドにある。

「グアーハッハッハッハ! ヒャッハーイ! 俺様の天下だァァァッ!!」

未来予想図は描き切った。後は行動に移すのみ。懸案事項があるとすれば、敵にA級以上の能力者者が居る事くらいだ。
下位のエーテル能力者なら、ほぼ同格か、やや不利程度の差だが、同格以上になればお手上げだ。エーテルジェネレーターの有無の差だけは埋められない。

「まァ、国境警備隊を振り切って直接攻撃を仕掛けるって着眼点は悪くは無いがなァ! ある程度のダメージを与える事は出来てもなァ!
その内、包囲殲滅されるのがオチだよなァ? オチだろうが! 結! 論! 帝国のお偉方が貴重なA級以上の能力者を使い棄てるような決断はしねェい!
よってェ! 敵はB級の中でも、使い道の無いゴミクズ! 恐れるに足らんわァーハッハッハッハァァァァイ!!」

「よく喋る奴だな……頭イテェ」

陰鬱な表情で辟易しながらも、閼伽王はトゥエルフの後部シートに背中を預けた。
狂った物言いだが、言っている事は利に適っている。それにベアトリスの空戦騎を退けたという実績もある。
お手並み拝見――などと二機の空戦騎を前にして尚、余裕のある事を考えられる程度にはワーグナルドを信頼していた。

狂気と正気を混然とさせながら機首を翻し、エーテルバルカンと、エーテルキャノンによる飽和攻撃を仕掛ける。
照準を合わせる必要は無い。不意討ちや混戦なら兎も角、単騎駆けで真正面からの攻撃が空戦騎に通じる筈が無い。
ただ、まともに喰らえば撃墜は免れない程の威力を持つ攻撃が出来るという事を知らしめてやれば良い。

攻撃をやり過ごした空戦騎は地表に向けていたエーテルライフルの銃口をトゥエルフに向け、更にもう一機は強化セラミックランスに持ち替え猛然と突撃。
すれ違い様に機体が激しい震動に晒され、コクピットの中を真っ白な光に照らされる。
空戦騎に背後を取られ、単眼で睨みを利かせているのだろうと認識したワーグナルドは狂気の中に安堵を含ませる。
135 名前: 機神幻想Endless 第四話 5/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:00:35 ID:ex94T/93
照らされている光の色から察するに相手は騎士の能力者。魔弾の能力者で無いのなら脅威では無い。

「エーテルがァ! ダダ漏れなんだよゥッ!」

繰り出される槍撃に見向きもせずに機体を逸らし、その間隙をすり抜けライフルを構えた空戦騎へ向かって空を翔る。
空戦騎のエーテルライフルから深緑に光る魔弾が流星の如く尾を引いて、ワーグナルドを迎え撃つ。
四基のエンジンが金切り声を上げ、急加速し弾丸から逃れるも一度避けた程度で、その効力を失う魔弾では無い。
ブーメランの様に弧を描き、トゥエルフの背後を追い縋る。

「面倒臭ェったらねェんだよ! テメェ等、魔弾はァ!!」

吼えながら命中の直前に急激な水平旋回でやり過ごし、弾丸目掛けてエーテルキャノンを叩き込み、虚空に散らす。
矢張り、魔弾の相手は厄介だと再認識しながらも第二射を狙う空戦騎に機首を巡らせ、能力を展開する。
そして、ゼロ距離――射出された二発のエーテルコートミサイルが大剣の形状に変化し、空戦騎の腹部へと飛翔する。

「貫けェェェェェいッ!!」


※ ※ ※ ※


警報発令から二十分が経過――共和国軍は市民の避難を九割方を終了させるに到っていた。
ワーグナルドの指示は民間人の避難誘導を完遂した上で、敵の捕縛可能な戦力を編成しろというものであった。
本来ならばヒーロー気取りの妄言と相手にもされない所だが、彼には大口を叩くに相応しいだけの実力がある。

それ以上に主だった戦地となっている使い捨ての利く住民で構成された植民地と、本土では事情が大きく異なる。
程度の差はあれど住民の全てが共和国を背負っている、または背負っていく立場にあるエーテル能力者のみで構成されている。
共和国にとって使い捨てにしてしまうのは非常に都合が悪い、重たい命なのだ。

ワーグナルドという破天荒が偶然居合わせたというのは不幸中の幸いだった。
エーテルナイトの襲撃を受けているにも関わらず、被害らしい被害を受けずに済んでいるのだから。
そして、それは他者を巻き込む事無く戦うという制約から解放たれた悠や、刀十狼にとっても好都合な事であった。

「二十二式・壇上の法!」

印を結び、悠から放たれる皮膜の様に薄い青味がかった結界が文教都市全体を覆う。
化物共の目的は高純度のエーテルを内包する物質――エーテル能力者の捕食。
都市部は化物にとっての最適な餌場となっており、都市全体に広がる能力者を、たったの二人で保護するのは不可能。
そこでエーテルに対するジャミングを展開。エーテルを内包する者の気配を消滅、または抑制し、化物の認識能力を阻害する。
そして、他者のエーテルを平伏させた上で、悠自身は壇上の上に立つかの如く、エーテルによる存在感を訴えかける。

微細なエーテルの中に一際強く光輝くエーテルがあれば化物達は君嶋悠という、より大きな餌へと大挙するのが道理だ。
化物にあるのは飢えを満たすという本能しか無く、それが罠にかけられている事など気付かないし、気付いても関係が無い。
本能と習性を利用した対化物用結界に、まんまと誘き寄せられた化物の数々。
軟体生物の様に触腕を伸ばし、毒性の吐息と奇声を漏らしながら前後左右から死体を啄ばむ鴉の如く、悠を飲み込もうと殺到する。
だが、化物の大群がどれ程押し寄せようと、その異形の牙が爪が切っ先が悠に触れる事は無い。

「早に失せ――草薙」

蕉門十牙の銘を刻まれた二振りの倭国刀――槿花翁、狂雷堂を構えた刀十狼を中心に旋風が巻き起こり、風が走る。
突風と言うには余りにも穏やかで、そよ風と言うには余りにも鋭い風が一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、九つ、十――
悠のエーテルに引き寄せられた化物の体躯が積み木の様に崩れ落ち、地べたに臓腑を撒き散らし、黒の大輪を四方に咲かせ、塵へと消え失せる。
全周囲にかまいたちの如く斬撃を放つ草薙と、敵を誘き寄せる性質を持つ壇上の法。二つの秘術が彼等を難攻不落の要塞にしていた。
守屋刀十狼はB級エーテル能力者であって覚醒者では無いのにも関わらず、彼は覚醒者同様に化物の気配を察知し、化物を殺す事が出来る。
そして、繰り出される秘の剣は、エーテル能力では無く、守屋家の血の力によって受け継がれて来た“剣術”それすらも彼が内包する法理と血の力の一端でしか無い。

「数が多過ぎる……な」

多勢に無勢――では無く、敵の陣容が余りにも不自然だと刀十狼は考えた。
化物のリーダーが率いる群れは二十体前後。だが、草薙によって屠られた化物の数は優に二百を越える。
136 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:00:55 ID:BvBaJC1J

137 名前: 機神幻想Endless 第四話 6/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:01:35 ID:ex94T/93
リーダー級の化物が十体現れたのか? 否――奴等の餌は能力者だが、その数にも限りがある。故に一箇所に多くの群れが集まる事は無い。

「謝肉祭規模の群れを引き連れる事が出来る化物がいるってわけか……共和国軍の覚醒者は何をやっているんだか」

「此処に居ない人間をアテにしても仕方があるまい……そろそろ、攻めに転じるが良いな?」

「OK! じゃあ、逃げ遅れた人間の確保を最優先! ボスを見つけたら撃滅って事で!」

「心得た」

悠の背中合わせに立つ刀十狼の声がくぐもって聞こえる。背後を振り返ると其処には人の姿は無い。
代わりに四本の足で地面を踏み締める象並の巨躯を持つ、しかし、悠達が戦ってきた異形とは毛色の異なる勇壮な銀狼の姿があった。

「獣化能力……久々に見るけど、また大きくなったね?」

「成長期と言う奴よ。早駆けならば人よりも獣の方が早い。人命救助にしても獣の方が鼻も利く」

そう言って銀狼と化した刀十狼は地面を踏み鳴らしながら、象徴的な銀の体毛を靡かせる。

「まあ、逃げ遅れた人を脅えさせない様にね」

「問題無い。寧ろ、子供にはこの姿の方が親しまれやすい」

銀狼がニィっと笑った瞬間、地面に四つの穴を穿ち、その姿を掻き消した。

「いや、その姿で親しまれやすいって……サイガの子供はどんだけ逞しいんだよ」


※ ※ ※ ※


悠と、刀十狼が地上の騒動を引き起こした元凶を駆逐する為に手分けして探して回っている頃、空ではワーグナルドの気勢はこの上無く昂ぶっていた。
魔弾の駆る空戦騎の懐に飛び込み、エーテルコートミサイル二発を剣化してゼロ距離発射。
相手に油断があったのか、ワーグナルドの指摘通り、帝国にとって取るに足らない捨て駒だったのか。斬殺、刺殺、爆殺、射殺。空戦騎は木端微塵に爆散した。

「げひゃひゃひゃひゃ!! エーテルナイトなんざ大仰な物を持ち出して、やっと均衡状態程度のヘボ能力者どもがァ!!
この! 俺! 様! ワーグナルド・ミッテルシュナウダー様に勝てるとでも思っているのかァ!? 甘すぎて顔がキモくなるわァ!!」

「おいおい……本当に戦闘機一機で空戦騎に勝っちまいやがった……流石はA級能力者って事かよ」

狂った様にコクピットの中で、はしゃぐワーグナルドに閼伽王は呆然と呟いた。
戦場の支配者と恐れられているエーテルナイトを相手に一対二という悪条件で苦戦する事も無く一機を撃墜。優勢ならしめた。

「ハッハー!! 今更になって俺様の偉大さに気付いたか? そうだ!! 崇めろ!! 奉れィッ!!」

白磁の闘気に覆われた鋼鉄の凶鳥に跨った狂人は雑念に塗れた咆哮で高空の戦場を振るわせると、その首を巡らせ、背後から迫る空戦騎へと一直線に突進した。

「閼伽王! 火器管制を貴様にくれてやる! 空戦騎を捕縛しろィ!!」

湯水の様に莫大なエーテルを内包するワーグナルドがエーテル兵器を使えば、例えエーテルナイトが相手でも塵と化してしまう。
何時でも、何処でも、何があっても全力全壊。手加減が出来るだけの器用さなど持ち合わせていないが、それを自覚するだけの客観性は持ち合わせている。
だから、B級エーテル能力者の閼伽王に火器を一任すればどうか? まかり間違っても空戦騎を跡形も無く消し飛ばす程の能力は無い筈。
可能な限り原型が残る状態で空戦騎を捕縛するのに一役買ってくれるだろう――というのがワーグナルドの考えだった。

「目に物見せてやんよ!!」

閼伽王が後部シートの左右に位置するトリガーを握ると、両翼のエーテルキャノンの砲門が白磁の閃光を迸らせる。
空戦騎のパイロットは強化セラミックランスを二度振るい、閼伽王の放った閃光を叩き落とす。
爆風に煽られながら急上昇する空戦騎にワーグナルドは高らかな哄笑と共に、その背後に喰らい付き、瞬時にして音速の壁を叩き壊す。
空戦騎のパイロットは焦る――何故、エーテルジェネレーターすら搭載せず、粗悪なエーテル兵器しか持たない、たった一機の戦闘機如きに追い立てられているのか?
138 名前: 機神幻想Endless 第四話 7/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:02:21 ID:ex94T/93
優れたエーテル能力と操縦技術を持つエースパイロット専用エーテルナイト、空戦騎。戦場の支配者。選ばれし者では無かったのか?
空戦騎は追撃を引き離そうと持てる能力の全てをブースターに注ぎ込み、落下速度も上乗せするべく垂直降下という暴挙に出た。

「無駄無駄無駄無駄ァッ!!」

叫びながらもワーグナルドはトゥエルフを疾駆させ、空戦騎の背後に取り付き、閼伽王はエーテルバルカンをばら撒きながら追い立てる。

「このまま頭から地面に突っ込ませろィ!!」

エーテル兵器による損傷ならば機体を破壊する恐れがあるが、地面への墜落という物理現象ならば機体その物への負担はそれ程大きくは無い。
閼伽王はエーテルバルカン、エーテルキャノンの全砲門から閃光を放ち、ワーグナルドはトゥエルフを錐揉み回転させ、閼伽王が放つ弾幕を四方八方に分散させ空戦騎を包囲。
その退路を封じ込め、その進路を直下の地面に縫い付けるが、空戦騎のパイロットは諦めない。地面との激突を免れようと大気に爪を立て、減速を目論む。

「セブンスの魚に比べたら、まだまだってなモンだぜ!!」

閼伽王の会心の笑みと共に空戦騎を包囲する弾幕が氷柱の様に細く伸び、減速中の空戦騎を地面に絡め取る。

「ハーッハッハハーイ!! やるじゃねぇか!! 二階級特進ものだァ!! ヒャアアアアッハアアアアアア!!」

ほぼ完全な状態での空戦騎の捕縛成功にワーグナルドは、ゆっくりと滑空しながら奇声を発してはしゃいだ。
完全なる慢心。空間を軋ませるほどの強力なエーテルの波動に気付いたのは、衝撃波と共に瓦礫の飛沫を左右に巻き上げながら
捕縛した空戦騎を貫き、音速を越えて滑走するエーテルソードと擦れ違った瞬間――既に手遅れのタイミングであった。

「帝国政府のシナリオがどうなっているかは知りませんが、空戦騎は渡しませんよ。此方も一応は戦争に来たのですから」

前後左右が滅茶苦茶になったコクピットの中で閼伽王は見た。白磁の装甲に身を包む空の騎士の姿を、その目に焼き付けた。
そして、時同じくして悠もまた、新たに現れた空戦騎に向けて、怒りを湛える双眸で睥睨していた。

「無からのエーテルソードの実体化……という事は騎士のS級能力者ってわけか。
覚醒者でありながら、化物の始末もせずに戦争ゴッコに興じるとは良いご身分だね」

悠の口調は軽いもの、その怒りを証明するかのように、その双眸は紅蓮の炎の如く、苛烈に燃え立っていた。
更にもう一方で予期せぬ展開に完全に巻き込まれている少年が一人。少年の名はレーヴェ・スゥライオン。
歳は十二。つい数時間前、悠と閼伽王に救出された少女、レイファン・スゥライオンの実兄である。

彼が一体、何に巻き込まれているのかと言うと、まず一つは帝国の空襲。
文教都市の住民は既に地下施設に避難済みだが、地下施設への避難が出来るのは【文教都市の住民】に限られている。
戦火を避けるべく流浪の旅を続けている彼等兄妹は文教都市の住民では無いため避難すべき場所が無い。

そして、空襲と共に現れた異形の化物達の襲撃。悠が知る由も無いが壇上の法によって事無きを得ていたのも今や遠い過去。
悠が壇上の法を解除した今、化物達はレーヴェを喰らい尽くそうと追い掛け回している。
化物達に喰われそうになっているという事は、つまるところ、エーテル能力者なのだが、多勢に無勢というにも程がある。
更に三つ目の受難。夢幻地獄の様な死地と化した文教都市で再び妹と逸れてしまった。探しに行こうにも逃げるので精一杯。
と言うか、四つ目の受難がこれまた性質が悪い。彼の背後には化物が手を伸ばしており、彼の正面には――

「ここまで不幸が重なると笑うしかないよねー。あははははは〜俺って不幸だな〜ってマジで死ぬ五秒前! 笑えるか!!」

一人で泣いたり、笑ったり、怒ったり表情をコロコロと変えるレーヴェ少年の正面にある脅威。それは――
新たに現れた空戦騎に吹き飛ばされた閼伽王と、ワーグナルドが乗るトゥエルフが、かなりダメな感じの墜落コースを描いているという事だ。
化物に食い殺されるか、戦闘機に轢き殺されるかの究極の選択に少年は第三の選択肢を選んだ――

「あったら良いのにな〜♪ 無いもんな〜♪ 死ぬかもな〜♪」

陽気に歌ってはいるものの最早、ただのヤケクソである。
もう如何にでもなぁれという気分で歌っていると目の前の景色が高速で流れ始める。

「あはは〜♪ これが走馬灯って奴かー、こうも流れるのが早いと何が何だか分からないよねぇ〜♪」

「何を呆けておるか」
139 名前: 機神幻想Endless 第四話 8/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:03:05 ID:ex94T/93
ダメな感じにトリップしているレーヴェの背後から、くぐもった男の声が投げかけられる。

「うえ……お?」

正気を取り戻したのも束の間、景色の大幅な変化にレーヴェは不思議そうに首を傾げる。
正面。レーヴェを巻き込みながら墜落しようとしていた戦闘機の姿は無い。
側面。レーヴェの逃げ場を阻むビルのジャングルは無く、辺り一面を荒野が広がっている。
そして、背後に首を巡らせると――

「ば、化物っ!?」

レーヴェの胴回りの優に三倍はあるであろう太い四本の怪腕。研ぎ澄まされた倭国刀の様に鋭い爪と牙。
鉄骨の建造物すらも容易く打ち壊せそうな程、しなやかに凶暴に振るわれる尻尾。風に靡く銀色の体毛を持つ巨大な狼。
先程までレーヴェを追い掛け回していた化物と比べれば、威風堂々とした勇猛な姿をしているが、あまりにも大き過ぎる。
象の様な巨体を誇り、人語を話す銀狼など聞いた事も見た事も無い。何も知らない者が見れば、獣化した守屋刀十狼を化物と称するのも無理無からぬ事であった。

「誰が化物ぞ、戯け」

化物呼ばわりされた刀十狼は口調に剣呑な物を含ませながら獣化を解き、人間の姿をレーヴェの前に晒す。

「ば、化物が人になった!? つか、オッサン誰!? て、て言うか何事!? どうなったの俺!?」

エーテル能力が、ありとあらゆる殺戮手段と、破壊法を可能とする異能の力。
その一つ。変身。但し、人間は人間以外の存在になり得る事は絶対に有り得ない。
人間が人間以外の物になる事が出来るのならエーテルジェネレーター搭載兵器、所謂エーテルナイトが人型である必要性も無くなる。
そんな事は子供のレーヴェですら承知している事だ。だから、人以外の物になれる刀十狼を前にして目を白黒させた。

「戯け。我はまだ十九ぞ。文教都市は死界に成り果てた。卿は命を繋ぎ止めた。死にたく無ければ早に失せ。以上だ」

レーヴェの質問の一つ一つに淡々と答えながら、淡々とその頭に拳骨を落とす。オッサン扱いされる程、老成しているつもりは無い。

「逃げられるんだったら、とっくに逃げてるって! お、俺の妹が居ないんだ!
妹の……レイファンのエーテルを感じる事が出来るのに居ないんだ! 何処にも!
あの化物みたいなの俺達みたいなのを食うんだろ!? 早く見つけ出さないと!!」

(化物の存在を認識し得るか……ならば、この童は……)

守屋の様に脈々と血の改造を続けて来たイレギュラーで無いとすれば、レーヴェは選ばれた六百六十六人の覚醒者の一人。
刀十狼は内心で首を傾げる。レーヴェが覚醒者だとするとエーテル能力者としての等級は最低でもA級。あの程度の化物に四苦八苦する道理は何処にも無い筈。

「助けてもらって悪いけど、俺、戻るよ! 兄貴が妹見捨てて逃げるわけにはいかないから!
力は大した事無いけど、俺だってエーテル能力者なんだ、命捨てる覚悟で戦えば……いってぇ!!」

踵を返し文教都市へと戻ろうとするレーヴェの頭に再び拳骨が振り落とされる。

「な、何すんだよ!?」

涙目で食って掛かるレーヴェの額を指で弾いて嗜める。

「卿如きが命を賭けた所で如何にか出来る程、手緩い世界では無い。ただの自殺行為にしかならぬぞ」

レーヴェが覚醒者だとすれば、この程度の死地ならば踏破するのは容易い。
それでも、命を棄てる覚悟を持って挑むというのであれば、レーヴェは間違いなく自分自身の力を自覚していない。
力の使い方すらも理解していない。だが、何よりも――

「け、けどよ……! それでも、レイファンは俺の妹なんだ! 一人で逃げられるもんか!」

「命を捨ててでも妹を救いたいか?」

「当たり前だろ! 俺の村はあの化物に食われたんだ! 親だって殺された! もうレイファンには俺しか……俺しか……いない?」
140 名前: 機神幻想Endless 第四話 9/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:03:47 ID:ex94T/93
「命と引き換えに人を救う。それが如何に愚かで、傲慢で、愚鈍な発想か……理解に及んだか?
卿の妹には卿一人しか残されておらぬ。卿の命と引き換えに妹を救う事が出来ても、その後は一体、誰が護る?
一時的な生を繋ぎ止めた程度では真の意味で護った事にはならぬ」

守屋刀十狼は死ぬ覚悟や、自己犠牲というものを厭う。そんなモノは遺された者を悲しませるだけの自己満足でしか無い。
死ぬ覚悟など持たずとも、いずれ必ず死が訪れる。だから、刀十狼はこう考える。死ぬ覚悟があるのなら、生き抜く覚悟を持てと。

「だけど!! そんなのただの奇麗事だろ!! たった一人の肉親を助けに行くのは理屈じゃないだろ!?」

それでも、レーヴェは食い下がる。納得が出来る筈が無い。レーヴェにとっても、レイファンしかいないのだから。
たった一人の肉親が窮地に陥っていると分かっていながら、どうして何もせずにいられようか。
だとしても、刀十狼は泰然とした態度を崩さずにレーヴェを諭す。

「卿は手段も目的も違えておる。他者を護る意思があるのなら、まずは生きよ。
生きる事を放棄しようとする惰弱に、死を美徳とする愚者に他者を護る資格は無い。
卿は護りたい者に対し、己の屍を晒すつもりか? 天命を全うせぬ死など、ただの逃避よ。
死は易いが、生は困難ぞ。だからこそ、護る者はあらゆる困難すらも生き抜く意思を持たねばならぬ」

「生きるためにレイファンを見捨てろってのか!? それこそ困難への逃避じゃないか!!」

「他者を護るという意識を掲げたのならば、確実に守り抜いた上で、卿もまた生きよという話をしておるのだ」

「そんなのどうやってやれってんだよ!?」

「卿は誠に愚鈍よな。自らの力で事を成せぬと分かっているのなら、事を成せる法と手段を講じよ。
卿は愚鈍だが、誠に運が良い。活目せよ。卿の目の前に都合良く、法と手段が転がっておるわ」

レーヴェの目の前に転がっている法と手段。それは若草色の陣羽織を身に纏った身の丈百八十程の長身。
後頭部の辺りで結った銀髪を風に靡かせる美丈夫の侍。そんな法と手段が転がっていた。
生きる覚悟が出来たら我を使えと言わんばかりの視線をぶつけて来る守屋刀十狼の姿にレーヴェは目を剥いた。

「本気かよ!? 見ず知らずの子供の為に!? それこそ自己満足じゃないか!!」

「だが、我は生きる。自己満足と奇麗事を幾重にも重ね、それを誇りとして生きるのが我なのだからな。
それに我が動けば泣かずに済む人間が増える。不幸な者が減るならそれに越した事はあるまい?
人が行動する事に、それ程、大きな理屈は必要は無い。我とて大きな理想など持ち合わせてはおらぬ。
主とて犬猫が擦り寄ってきたら余った食料を与えてやろう? 我にしてみれば、それと同じようなものだ」

「犬猫って……そういう問題かぁ!? 相手は化物なんだよ!? そりゃあ、オッサンだってメチャクチャ……いってぇぇ!!」

オッサン扱いを受ける程、老成しているつもりは無い。無いが、こうも連呼されるとオッサンに見えるのだろうかと
若干の不安を胸に秘めながら刀十狼は黙々とレーヴェの頭に拳骨を振り落とす。

「この程度の死界。我の範疇の内ぞ。我は死なぬ。卿も死なぬ。卿の妹も死なせぬ。我は誰も泣かせぬ。
往くぞ、卿の妹の気配はまだ知覚出来るのだろう? ならば今一度、死地へ舞い戻ろうぞ。卿の理想、我の自己満足のために」

刀十狼は人から銀狼へと姿を変え、その巨大な首にレーヴェを跨らせ、人妖が混然となった死都へと進撃を開始した。


※ ※ ※ ※


君嶋悠は人間同士の戦いという蛮行に対して、是としないが、否ともしない。
有史以来、人類から闘争の歴史が消えた事はただの一度も無いので、そういうものなのだと納得している。
と言っても、無関係の人間が戦火に巻き込まれ不幸を背負い込む様すら受け入れているのかと言えば、そうではない。
不幸な人間などいないに越した事は無い。そして、戦争が不幸な人間を生み出しているとすれば是と出来る筈が無い。
どちらかと言われたら、仕方が無いという、諦めの境地に近い。
だが、何もかもを諦めているわけでは無い。無力なりに少しでも良くなるようにと出来る事をやる。

「だけど、覚醒者。それも僕の上位存在でありながら、眼前の脅威を見過ごし戦争に興じる奴には……説教が必要だね」
141 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:03:59 ID:BvBaJC1J

142 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 02:05:08 ID:ex94T/93
【次回予告】
閼伽王、ワーグナルドを退けた帝国の覚醒者の前に月のエーテルナイトが立ち塞がる。
魔都と化した文教都市を十の太刀を携えた銀狼と、小さな獅子の子が駆け巡る。
戦場に立つ全ての戦士が他人の掌の上で踊らされている事も知らず、己の信念を貫く。

機神幻想Endless 第五話 示す者、護る者、生きる者


【キャラクター】
守屋刀十狼
統合暦81年8月15日生まれ、19歳。魔弾のB級エーテル能力者。
遥か古来より倭国人を守護し続けて来た守屋家の現当主にして、サイガ地方の筆頭。
守屋家と、君嶋家は西暦の時代から現在に続く古くからの盟友で刀十狼と悠も例外無く
生年月日も同じという事もあり、盟友であると同時に兄弟でもあると言える程の関係にある。
B級エーテル能力者に区分され、能力者としての力は飛び抜けて高いわけでは無いのだが
覚醒者固有の能力とも言うべき異形の存在を気取る力を持っており、守屋の血の力による恩恵で
単純な戦闘能力だけならA級エーテル能力者を圧倒する程で、この世界における規格外の存在。
良くも悪くも封建的で頑固な裏表の無い武人。幼い妻と生まれたばかりの長男がいる。


以上、投下完了です。
場面がコロコロ変わって読み難いと思った其処の貴方!! ご免なさい。やってみたかったんです。
もう暫く、守屋刀十狼を推していきます。最終的にはアレですし。
143 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 04:36:21 ID:Ec999xNk
>>142
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
144 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 20:51:19 ID:BvBaJC1J
遅れましたが歯車さん、投下乙です。じっくり読みます
それと皆さん感想有難うございます!戦々恐々としていた&久々のSS投下だったので
皆さんのあったかい感想にホントに感激してたりw

にしても土日……流石に静かだ。何かSSもうちょい書こう
145 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 21:43:07 ID:bDlgtfoW
>>122
>>142
投下乙です! じっくり読ませて頂きます!


感想書けない内に前スレが倉庫入り……orz
146 名前: 尻に火がついてる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 22:10:08 ID:HpOj2Qc0
>>108
投下乙!
やはり極細夫妻は甘甘だなッ! そしてKKさんはここでもカッケー。

>>122
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1138/mn1.jpg
            ↓
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1139/mn2.jpg

>>142
投下乙!
ワーグナルドは意外と頭が回るな……
そしてやはり帝国の空襲と異形の襲来の同時性が気になる……
ワーグナルドの言う通り、本来帝国にとっては兵力の無駄捨てにしかならない行動のハズだがさて……?
では、次回も楽しみにしております。

それとカード化のツンデレ絵、修正したので一応貼っておきます。向こうのスレにはすでに貼っていたんだがこっちには貼ってなかった……
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/1137/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%AC%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E3%83%84%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC.jpg
147 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 08:51:16 ID:z4GKkU5C
 改めまして、お二方投下乙です!

>>142
 思慮深いですね、ワグさんのこういう外見とのギャップほんとに好きですw
 それにしても、共和国側に比べて帝国側の描写が少なめなので、帝国側が得体の知れない、なんだかとても薄気味悪いものように感じます。
 さてさて、魔都と化した文教都市で、各々は目的を果たす事ができるのでしょうか。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

>>146
 ああっ! スネイルさんがナメクジさんにwww
148 名前: 尻に火がついてる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 11:46:18 ID:jy+ZnSM7
>>147
マチコ高機動型:装甲を大幅に減らし、機動力を向上させた形態。
        しかし、見込まれていたほどの機動性の向上は得られず、著しい防御力の低下のみが目立つ結果となってしまった。

さてオレ以外の絵師よ、誰か早く投下するのだ。さもないとロダのサムネのカオスさが取り返しのつかないことになるぞ
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1140/%E9%82%A3%E6%82%9F%E8%80%B6.jpg
昨日貼ろうとしたらサーバーエラーでなかなか貼れずそのうち寝てしまった……
149 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 12:46:04 ID:+IffaoLP
>>146
ご感想ありがとう御座います。

ワグ「俺様は気高(以下略」

そして、投下乙です。一枚目で二枚目のオチを予想。
例によって予想を遥に上回る脱ぎっぷりにクソ吹きましたwww

それにして、何度見ても>>882氏が描くツンデレはカッケェですね。
wikipediaのドラゴンの項目にある挿絵に紛れ込ませても違和感無いだろうと思うw
いや、流石に仕込む悪戯心はありませんがw

>>147
ご感想ありがとう御座います。
その不気味さは恐らく、ワグも感じている不気味さと同質の物じゃないかなと思ってます。
後三話か、四話くらい先で帝国の兵士達の視点で物語が進んでいきますので
一体、彼等が何を考えて日々を送っているのかを見て頂ければと思います。
その不気味さは、きっと解消されない事でしょうw

>>148
何か凄いのキタ━━(;´Д`) ━━━!? 最強コンビ過ぎて如何し様も無いwww
それにしても、ロダのサムネがカオス過ぎるwww
150 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:49:19 ID:ktIwwAN2
投下乙です。
>>108
ヘンヨおじ……お兄さんと極細は対極的な人なのに何だろう……すごくしっくりきます。
この頃のティマはまだ感情が不安定なんですね。
そのせいでこの夫婦が余計に甘い……

>>122
草川が別人すぎるwww
そしてなんか微妙にかっこいい……
とりあえずもげろ。
あと会長、ツンデレするなら踏んでくだs(ry
むしろツインテールで刺s(ry

>>142
ワーグナルドが騒がしすぎてどうしても脳筋に見えてしまうwww
でも頭はかなりいいし、ちゃんと出世に関しても作戦に関してもかなり深いところまで考えてるし……いろんな意味ですごい人ですねw
そして一刀のご先祖様というか前世ktkr
強いんだろうなとは思っていましたが、まさか変身するとは……

>>146
このコンボはキツイwww
こんな落ちは考え付かないwww
そしてガチ絵は相変わらずすごい。
この落差はなんだろう……

>>146
この絵を見て思いましたよ。
ロボスレにいればきっと腹筋も割れるって……
サムネをみてその考えがさらに強まりましたよ……

俺もHBの14話投下します。
多分ぎりぎり支援はいらないと思います。
151 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:50:40 ID:ktIwwAN2
リリは空を見上げて呟く。
「宇宙、か……」
リクにとっての宇宙とは何なのだろう?
自分が想いを寄せる彼は幼少期に戦場として過ごした宇宙をどう思っているのだろう?
「いい思い出がある訳ねーよなー……」
これからスタークは宇宙に飛ぶ。
協定により一度の打ち上げを許可されている。
この先に何があるのかは分からない。
リクは宇宙でしかるべき決着をつけたいと言っていた。
もちろんクルーは全員賛成した。
その為に準備を進めているのだ。
北極の夜は寒い。
昼間でも寒いが、別種の寒さもある。
気付いてしまったからこそ、真実と思われる事に気付いてしまったからこそ、リリは身震いをする。
怖い。
なぜここまでリクは……自分を偽れるのだろうか?
「なあ、宇宙にいるっていうリクの復讐相手……アンタは知ってるのか?」
誰にいうともなく空に問う。
「なあ、オレが欲しい答えを、リクの内側を、アンタは知ってるのか?」
ぼそりと呟くとリリは首を振って歩きだす。
確かめなくては………
リクにどういう意図があったのかを……


リクは通路の先を確認してから進む。
一応ブレインチップの反応をTypeα経由で確認しているのだが、一応用心している。
理由はあの謎の機体、破片も残さず消し飛ばしてしまったがあの機体は人の反応を感じ取れなかった。
だがリクは一番大きい可能性は無人機だから、だと考えている。
しかしあの機体の戦闘は無人機の運用では無い。
そもそも無人機は人的資源の損失を防ぐための手段で、戦場に出される時は基本的に有人機よりも数が多い筈だ。
たった1機の無人機というのはリクの警戒心を不必要なほどに高める。
その機体がこちらの攻撃を無効化してきた事もだ。
物理的なものだけでは無い。
敵機の回線から操作元を突き止めようとしたが、その通信を奪えなかった。
リクは自分が特別な電子戦能力、人ではありえない力を持っていると自負していた。
だがその相手だけはそれが出来なかった。
相手を特定できる材料はにはあと一つ。
その一つも埋まっている。
動きが機械的すぎる。
正確にこちらに狙いをつけて的確なタイミングで攻撃してきた。
「AI、それもかなり高い性能のだな……」
『心当たりはあります』
Typeαの起動準備をしていたイザナミは言ってくる。
『戦い方の癖とかもほぼ同じ、私の後に開発されたAIですね』
「そうか……性格を当ててみようか?」
リクはまた通路を確認して見つからない様に進む。
「頭に入ってる情報はかなりのものだが経験が足りない。理論は得意だが実践が苦手。合理的判断を取っているが自信のあまり合理的でない事
に気付けない時がある。総じて高性能だが傲慢で我儘なクソガキ。どうだ?」
『正解ですね。常に自信に充ち溢れてるめんどくさい子でした』
イザナミの言葉に苦笑する。
「じゃあ俺もめんどくさいか?」
リクは自分でそのAIの性格は自分に近いと思っていた。
『それもそうですね。今でもたまにめんどくさいです。例えば……今みたいに自分ひとりで宇宙に行くためにこっそり行動してる事とか』
「はははっ、違いないな」
リクは小さく笑うと次の通路に出ようとして、身を隠した。
「危ない危ない……流石に皆、こればっかりは許容してくれないだろうからな……」
人が通り過ぎるのを見計らってリクは施設の地下に準備されたシャトルの1機に近づく。
その時、誰かが近づいてきた。
152 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:51:40 ID:ktIwwAN2
シャトルの陰に潜んで相手を見る。
リキだった。
1機ずつシャトルを確認してリクのいるシャトルに近づく。
「とと……ここにいたか。リク」
「……よう、リキ」
リクはどうやってやり過ごそうかと考えながら返事をする。
「さて、お前は何で1人で打ち上げ回数を使おうとしてるんだ?」
「いーざーなーみー?なんでバレてるんだ?」
怒りをにじませながらリクはイザナミに聞く。
『えーっと………………てへっ☆』
「お前、圧縮されたいのか?」
『やめて下さい!圧縮だけは!データ圧縮だけは〜!』
リクは溜息と共に肩を落とす。
「いい訳を聞こうか?」
『だって……マスターは死にに行こうとしてるじゃないですか。誰もいない1人の戦場で、地獄に向かって進んで、1人で死のうとしてるじゃな
いですか………』
リクは少し驚いた。
イザナミはどんな無茶でもリクの指示には従った。
もし無理なようなら警告や代替案で譲歩を求めた。
だが今のイザナミは完璧にリクの考えを否定した。
それも、リクの命を危惧して。
「と言う訳だ。まあ、その前から少しばかり警戒してはいたんだけどな」
「……悪いが、これだけは譲らない」
リクにも意地がある。
もし邪魔をするのなら本気で仲間を傷つけてでも1人で行く気だった。
「だろうな。お前はかなり頑固だから。だけどな……」
その殺気を受けてもリキは臆さずに言う。
「俺達にも譲れない、譲りたくないモノがある。お前から見ればちっぽけな、それこそ物の数に入らない様な俺達だがな………足手まとい扱い
はして欲しくない。隣で戦う事ぐらいはさせて欲しい」
しばしの沈黙、リクは首を横に振った。
「それでも、駄目だ。俺は一人で行く」
これから先はリクの個人的な理由の戦いだ。
それに巻き込みたくない、いや巻き込んではいけない。
リキはリクの意思を察すると溜息をついた。
「と言うと思ったがな……喰らえ!」
突然リキが取り出したのは筒、水筒のようだった。
蓋が開いて中身がリクに飛ぶ。
だがリクにはそういったガスや薬品のたぐいは効きづらい。
足止めが目的の殺傷能力の無い物ならなおさらだ。
「ぐほぉぁ!?」
殺傷能力どころか環境破壊しそうな代物なら別だが。
「はっはっはっ!油断したな、リク!これはミキの作ったスープ(の様なもの)だ!」
「ぎゅぁぁぁぁ!?」
びったんびったん跳ねるリクに大笑いしながらその危険物を飲ませるリキ。
紺色の液体のような気体のような物がリクの所々に掛かっている。
微妙にその部分の肌が変色している。
「どうだ、この威力!BTB溶液が黒く固まるんだぞ、これ!」
指示薬すらその役目を放棄する恐ろしい物体はリクをむしばむ。
「あれ?なんか煙……リク?何で耳の穴から煙出してるんだ?てか胃と耳って繋がってたっけ?リクぅぅぅ!?」
遂に力尽きたリクに大慌てで増援を呼び、医務室に運んだ。


北極のシャトル打ち上げ施設のマスドライバーにスタークが固定され、射出される。
一気に加速したスタークは地上を離れて宇宙に飛ぶ。
万能艦でもあるスタークは宇宙でも航行可能だ。
「大気圏離脱!地球を離れます!」
「重力の制御はあと27秒継続だ!」
『了解です』
153 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:52:40 ID:ktIwwAN2
Typeβの重力偏向粒子の能力で通常よりも遥かに加速するスターク。
その時アラートが鳴って大気圏外に待ち伏せする連邦の艦隊をレーダーが捕捉した。
「やっぱり読み通りに部隊はってたな。あれ」
「そりゃそうよ。これだけの戦力が好き勝手に動くのは阻止したいじゃない」
ゴースとシエルは殺し切れていない軽いGを感じながら世間話のように連邦の考えを議論していた。
進行方向には協定通り宇宙への打ち上げまでは敵ではない、つまり宇宙に到着した瞬間からは敵の連邦軍がこちらに攻撃を仕掛けようとしてい
る。
「HBの出撃が出来ない打ち上げ直後ならどうにかなると思ってたんですかね?」
一切速度を緩めずに敵艦の横っ腹に思いっきり衝突するスターク。
電磁フィールドを前面に最大展開していた為、こちらのダメージはほぼ無い。
轟音を上げながら真っ二つに折れた敵艦を突き抜けてスタークは大気圏外へと進んでいく。
「てて……リリさん、微速前進でポイントH‐22まで。お願いします」
カルラは衝撃の所為でぶつけた頭をさすりながらリリに指示を出すが、そのリリからは返事がない。
「リリさん?」
「……あ、悪い。聞いて無かった」
リリは慌てて指示通りに操舵を始めた。
「悩み事ですか?恋の悩みとか」
「…………あ、悪い。フィッシュ&チップスは好きじゃない」
「誰がそんな事聞きましたか!?」
今日のリリは上の空だ。
頭でも打ったのか、何か気になる事でもあるのか。
「リリちゃん、少し休んでこいよ。誰かに代わりをやらせるからさ」
「あー……悪い、頼んだ」
ゴースがそう言うとリリはすぐに立ち上がってブリッジを後にした。


「死ぬほど頭が痛い……て、地球!?もう宇宙に来てたのか!?」
死の淵から戻ってきたリクは、衝突の衝撃でよろよろとしながら医務室から出ると窓から外を見て叫んだ。
別に初めてではない。
だが宇宙と言うのはいまだに胸が高揚する。
「綺麗な星だ」
(すっごーい!)
リクは頭を抑える。
考えない様にしていたのに、この光景は思い出してしまう。
(こんな星にすんでるんだね、僕等は)
(正確には僕等の同類って事になるけど。僕達は宇宙で育ってるからな)
(それでもすごいよ。これが人間がもってるたからなんだよ?)
「がっ………ぁあ!?」
思い出される光景。
隣にいた仲間の心地。
後ろで見守ってくれていたあの人のぬくもり。
(あなた達にも名前をつけなくちゃ……)
(いりませんよ。僕等はべつになくても構いませんし)
(だーめ!名前は重要なの!それがその人の生きる道を決めるんだから!)
無くした物を思い出す。
(知ってるか?くーりって名前には空を制するって意味が込められてるんだって)
(僕も同じだよ。陸から飛び立つ羽根って意味なんだって)
いつの間にか忘れていた物、それは――
(あなたは今日から――。どう?いいでしょ?)
(ありがとうございます…………菜穂さん)
「リク?大丈夫か!?リク!」
いきなり揺さぶられて気がついた。
どうやら廊下の真ん中でうずくまっていたようだ。
「リ、リ?あれ、俺は……」
「いや、通りかかったら倒れてたから………ほんとに大丈夫か、リク?」
リクは少しだけ顔をしかめる。
「?どうした?」
「いや、少し感傷的になっただけだよ。大丈夫、じゃあ」
154 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:53:40 ID:ktIwwAN2
リクは立ち去ろうとする。
「ちょっとまて!」
リリに袖を掴まれる。
いつの間にか消えていた重力の影響で体が少し浮く。
「少し、いいか?」
リリは何かを思いつめた様な顔でリクを見た。
リクが無言で頷くのを見てリリは告げる。
「宇宙、苦手なのか?」
「え?」
「お前にいい思い出が無い場所だろ?だからフラッシュバックでもしたんじゃないか?」
リリは純粋にリクの心配をしている。
その純粋さはリクにとって眩しくて、遠ざけたくなるものだ。
「重力が無いと気持ちが悪くなるんだ。それだけだよ」
「そんなに……」
リリは俯いて呟いた。
「そんなにオレ達は頼り無いか?」
その言葉には若干の怒りがこもっていた。
リリはいまだに自分達に全てを明かしてくれないリクに対して、そして辛さを一人で背負うしかないと思ってしまわせるほど頼り無い自分達に
対して怒りを感じていた。
リクはリリの言葉に足を止めていた。
「………そんな事はない、俺は充分頼ってる」
「そんな訳ないだろ!お前は常に自分を偽ってる!何でそんな風に出来るんだよ!そんなに平然としてられるんだよ!」
リリの怒りが溢れだして、リリの目から周囲に少し水滴が浮く。
「誰でも自分を偽ってる。俺もそんなに変わらない。変わらないんだ」
なぜここまでリリが叫んでいるのかを、リクは理解できない。
「オレは少なくとも無理だ!こんな風にとり乱してしちゃうんだ!オレは……ア、アタシは……お前が……」
リクは気付くと同時に思う、これ以上は駄目だ。
リリは顔を上げる。
上気して顔が赤くなったリリはしばらく目を泳がせて、小さく言った。
言わないでくれというリクの願いは届かない。
「アタシは……お前が好きなのを、隠すのがつらい………」
リクは反応できない。
「アタシは、お前が隠してる物を一緒に背負って、お前の支えになりたいと思ってる………それが、アタシの本音だ」
そこにはいつものように、男っぽく恥ずかしがりやで堂々としたリリはどこにもいなかった。
ただ、1人の少女が身を切られそうな沈黙に耐えているだけだった。
「………………おれ、は……」
だがリクは言い淀む。
答えられない。
「もしかして……ミキの事か?」
「…………」
「……やっぱり……お前―――」
少しだけ残念そうな笑みを浮かべている。
リクは失敗をした。
全て分からない、そんな反応をしていればよかったのだ。
内側を暴かれたからぼろが出た。
「―――最初から全部気付いてたんじゃないか?」
見抜かれてしまった。
気付いていたからこそミキの事には反応せずに済んだ。
反応せずにいて、それの方が不自然だと気付いた。
それほど動揺するようにリリは仕向けて、リクの内側を探ったのだった。
「最初から、アタシの気持ちも、ミキの気持ちも理解して、分かってて、アタシもミキも遠ざけてたんじゃないか?」
「…………やめてくれ」
リリは見抜いた。
リクの本質を、その胸の中で隠していた事実を。
「全部知ってて、気付いていて、それを見ないふりしてたんだろ?」
言い当ててしまう。
「気付いていて、それを見ないふりして、傷つけないよう、傷つかないようにしてたんだろ?」
「…………いつ気付いた?」
155 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:54:40 ID:ktIwwAN2
リリは薄く笑いながら言う。
「ほんの少しだけ、違和感があった。きっと普通のお前ならミキの料理に文句の一つでも言ってるだろ?そこから思い返して、アタシらと他の
奴らへの態度の違いに気付いた」
そう気付いていた。
リクはリリの気持ちにもミキの気持ちにも気付いていた。
「鈍感鈍感言ってたアタシらの方が鈍感だったんだ」
リリは力なく笑って地球を見る。
「なんでそんなめんどくさい事をしたんだ?アタシらが好みじゃないとか?」
「………仲間を認める事と、受け入れる事はぜんぜん違うんだ。俺には受け入れる度胸がない」
かつて信じた親友、同類だった筈のクーリは養父とリクを裏切った。
「せっかく認められる仲間がいるのに、裏切られるのは怖い。だから何も変わらない様にしたかった。ただのわがままだよ」
リクは少しだけ泣きそうな顔をしていた。
信じる事を受け入れてしまいたくなかった。
「アタシはさ………お前を救いたかったんだ」
「え?」
リリも泣きそうな顔をしていた。
「お前が心の奥底に隠してる過去とか、想いとか、弱さとか。そういうのをアタシも一緒に支えて歩いてみたいって思ったんだ」
リクは強い棘を持った言葉を聞き続ける。
「でも、お前の過去を解き放ったのはミキだった。アタシは何も出来ていなかった。せめて残りの弱さとか想いとかを、とも思ったんだけどな
………過去に縛られないお前はとても正直だった。アタシに入り込む余地なんて無かったんだよ。絶対に人に明かせない所しか残って無いのに
、それを暴いても救いにならないから」
「違う、リリの言葉は確かに俺に変わるためのファクターを創ってくれた」
「それ、多分だけど酔っぱらってた時の言葉だろ?それじゃあ意味がない」
リリは苦笑いしながら首を振る。
リクは少しでもリリを擁護しようと言葉を考える。
「あー、いいんだ。アタシはケジメの為に話してる。もう意思は変わらない」
「リリ?」
リクに向き直ったリリは胸倉を掴んで怒りを湛えた眼をした。
「とりあえず、殴らせろ。乙女の純情をよくも無視してくれたな?」
「………分かった」
もちろんの如くリリの拳はきつい。
隔壁を殴り飛ばす本気の拳が飛んでくるだろう。
リクは歯を食いしばり目を瞑る。
悪くて死ぬか、良くても大けがは絶対にするだろうな、そんな風に覚悟も決められていた。
不意に、頬に温かい感触が触れた。
目を開くと自分の視界の右下にライトブラウンのポニーテールが見えた。
「え……へ!?リリ!?」
リクの頬に触れさせていた唇をリリは離してリクの胸を押す。
無重力の中、リリの体はリクから離れていく。
「これでチャラにしておいてやるよ!」
顔を赤くしながらも満面の笑みを浮かべるリリ。
「子供っぽいけどさ、これで吹っ切れた。ありがとな!」
そのままリリは去って行った。
ほんの少しの水滴が通り道に浮かんでいた。


リリは泣いている。
リクに聞こえない所でひたすらに泣いている。
とても辛い気持ちが後から後から溢れる。
そして彼女はそっと呟いた。
ありがとうと。
出会えたことがうれしかったと。
頬を叩いて顔を引き締め、前を向く。
とても胸の内側が痛いけど、それでもリクを好きになれて良かったと思った。
これから先はリクとはただの仲間だ。
ふと、歩き出したリリは物音を聞いた。
そちらの通路に入るとラウルがこけていた。
「………聞いてたな?」
156 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:55:40 ID:ktIwwAN2
「マジすいませんでしたァァ!」
リリは溜息をついてあと二つの足音に向かってラウルを引きづりながら歩く。
「ふぅ、今回ばかりはお前とリキとゴースに感謝するぜ。傷心の乙女のストレス解消用サンドバックになってくれればいいから」
「イヤダァァァァ!!」


「一体材料に何を使ったんだ?さすがにあの状態は危険だったぞ?」
「自分でも何が悪かったのか……とりあえず高枝切りばさみは使わなかったんですが……」
ミキはウィンスに自分が作った料理がリクにどんな効果を与えたかを聞いていた。
「それは調理道具じゃねぇ。まず道具を勉強したらどうだ?」
パイロットの休憩所に入ってきたジョージは、そう言いながら手に持った大量の何かをパイロットに配る。
「何ですか、これ?」
「宇宙用のパイロットスーツ。さすがに宇宙での戦闘は気を配らないとな」
宇宙に上がった最後の世代であるジョージやウィンスは理解しているが、若い世代は宇宙空間の過酷さを話でしか知らない。
その為、宇宙用のパイロットスーツを着るという発想が抜け落ちているのだ。
「別に撃墜される訳は無いので大丈夫ですよ」
ミキがそう言うと休憩所にリクが入ってきた。
リクはジョージの持っている物に目をやるとすぐに近づいて受け取ろうとする。
「パイロットスーツですよね?」
「おうよ、ほら」
「ありがとうございます」
リクは受け取ってすぐに確認し始めた。
そして納得するとすぐに着替えてこようと更衣室に向かう。
「あれ、リクは着るの?」
「え?何言ってるんだ、ミキ。着ないと危ないだろ?」
リクはそう言うと姿を消した。
「な、あいつだって着ないと安心できないんだよ。宇宙ってのはそれだけ危険なんだ」
それを見てぞろぞろとパイロットが更衣室に向かう。
数分で戻ってきたパイロット達は慣れない着心地に少し戸惑っていた。
「ねえ、リク。本当にこんなの必要なの?」
ミキは少しきつい胸元を気にしながらリクに聞く。
「当たり前だ。これがなかったらハッチが破壊された時とかも危険だろ」
そう言うとリクはすぐに休憩所を出て行った。
リクとしてはついさっきリリを自分の所為で泣かせてしまっていたのでミキと顔を合わせづらいだけだったが、ミキの目にはそれが何か素気な
く映った。
「み、ミキは、いるっすか……」
入れ替わりにボロボロのラウルが入ってきた。
「いる、けど……大丈夫?」
「駄目だ、大丈夫な訳ないっす。とりあえず、これを渡すまでは気を、失えなかったから……」
そういって差し出したのはグラビレイトのコックピットに備え付けてあるヘルメットだった。
しかし少し形状が変わっていて、顔の下半分は露出していたのにそれが完璧に透明な材質で覆われている。
目の周りを覆っていたモニター部分は取り外しが可能になっている。
「こいつも、宇宙用……スーツだけじゃ、不十分だから……」
そう言うとラウルは、やっと……眠れると言って気を失った。
「あーあ、ったく……徹夜で作業してるのにまた危険ないたずらなんてするから……」
「何をやってたんですか?」
ジョージがラウルを担ぎながら呟いた事が気になってミキは聞いた。
「なんか、グラビレイトの改造だとよ。一機に同種の粒子炉が二つ付いてるらしいから、それを二機で分けて二種類にしようとしたんだと。ま
あ、機体バランスの関係で出来なかったらしいが。さらに守護狂神とかの新装備も開発してたみたいだな」
グラビレイトのフォトングラビティを生みだす粒子炉は胴体部分に二基搭載されている。
粒子の能力をフルに生かすためだが、それぞれの粒子炉はほぼ同型の為互換性はある筈だ。
しかし、現在の二機のグラビレイトは追加装備という形だが特殊な改良が施されている。
粒子の性質を変えてしまうとその追加装備が充分に能力を発揮できない。
「だからミキちゃんよぉ、リクからあまり距離をとるなよ?あいつの強化した重力が無けりゃ、Typeβはただ少しばかり速いだけの機体になっ
ちまうからな」
そう、Typeβは重力がなければ戦えない。
無重力空間で発生する重力なんて微々たるものだ。
「分かっていますよ、そのせいで彼に負けたんです。学習くらいしますよ。それで、いたずらって何を?」
157 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:56:40 ID:ktIwwAN2
「なんとなく理解しました」
リリはそう言うとヘルメットを被ってスーツと繋げ、そして休憩室から出て行った。


『地上での遠隔操作実験は良好、向こうから制御を奪われる事もありませんでした』
アマテラスの報告をキセノは目を閉じて聞く。
『さらに例の機能も良好、Typeαの攻撃を無傷で受け切りさらに重力場フィールドも破りました』
「でも、その後はプラズマで一撃、だったよな?」
キセノはからかうように聞く。
『そうですね、廃棄の手間が省けました』
「言うねぇ、まあいいけど」
キセノは少し笑いながらアマテラスを茶化す。
『……あまりからかわないでください。反応に困ります』
「それだけ成長したって事だろ?しかし……上手い事考える奴もいるな……」
自分が考えていなかった重力場粒子の運用法を見せるグラビレイトにキセノは愉快さを感じていた。
それだけ優秀な技術者がいるのだろうが、それは関係ない。
なぜならその技術者は型にはまった能力しか見せられていない。
キセノのようにピースを作るのではなく、ピースの組み合わせ方を考えるような技術者がどれだけあがこうと問題無い。
「報告の続きは?」
『分かりました……ここの完成率ですが、すでに9割7分を超えています。最終決戦には間に合うかと思われます』
アマテラスは報告を続ける。
恐らく始まる戦い、同盟と連邦の宇宙での戦争はキセノにとってただの前座にすぎない。
『そして'彼'ですが、その後も問題ありません。やはり演算能力に関する資質はあったようで、少し訓練すればスサノオのアシスト無しでもマ
イアットシステムの制御は行えます。長時間は持ちませんが』
「いや、充分充分。それで、上がってきた方の'彼'とコンタクトは取れたか?」
『こちらの使者と接触、こちらに向かってきていますが……』
「どうした?」
アマテラスが言い淀む。
『自機が破壊されている為新しい機体を用意して欲しいとのことですが、その装備と機体の改造に関する一覧です』
目の前に出てくる表を見てキセノは目を丸くする。
「へえ、これは面白い」
『本物でしょうか?』
「どうでもいいさ、要望通りの物にプラスして少しサービスしてやってくれ。あまりバランスは崩さない事と一応本人の了承を得ておけ」
『分かりました。最後に、同盟軍内部に潜入しているこちらの兵は全員出撃メンバーに選ばれました』
キセノは立ち上がる。
「これで駒はそろった。この復讐劇にそろそろ幕を下ろそうじゃないか……そうだろ、菜穂」
本命は秘密裏に、そして衝撃的に。
宇宙なんかに気を取られてしまうから、彼等は全てを失うのだ。
目標は、地球。
そして、人類。
キセノは、端末の画像データを開いて、すぐに閉じた。
158 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 14:57:59 ID:ktIwwAN2
以上でHB14話です。
リリはこの先生きのこれなかったとさ。

きっとリクの好感度は地に落ちたと思いますが安心して下さい、俺も嫌いです。
どうしても許せないならミキにまた料理をさせますので勘弁して下さい。
次は最終回ですがいまだに2部構成か3部構成か迷ってるのできっと遅くなると思います。
159 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 16:05:52 ID:+IffaoLP
>>150
ご感想ありがとう御座います。
ワーグナルドは完全無欠の完璧超人なチート野郎だから仕方が無いのです。彼の今後の活躍に乞うご期待(棒
刀十狼も大概、アレですが他のキャラに比べて出番が少ないので、自重せずにはっちゃければ良いやんみたいなw

>>158
投下乙です。
甘酸っぺぇ〜!この宇宙超甘酸っぺぇよ!先生!
次はいよいよ最終回ですか……一話の投下から読み続けて来ただけに感慨深い物が込み上げて来ます。
体調を崩されないように完結に向けて頑張って下さい。最終回の投下を楽しみに待っています。

ところで話は変わるが、ミキの料理を弾頭に込め世界中にばら撒けば
比較的、人道的に世界を制圧出来るような気がするんだが如何だろうか?
160 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 16:08:39 ID:Oyhtmpnf
>>142
ワーさんテライケメン
いや、イケメンとは違うけど、兎に角ええキャラですねー
ってか全体的に皆テンションが高いw
さてはて歯車氏のプッシュがかかるという刀十狼、どう物語を動かしてくれるのか

>>146
うん、もう流石ね。この両刀は
しかし一枚目のマチコせんせよく見るとお腹ちょっと出t(ターン

>>148
えしの"し"がつくほどすごくないけど、それでもがんばってにがおえをかきました
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1141/image.jpg

>>158
投下乙!
じっくりしっかり読ませていただく!
161 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 16:21:31 ID:+IffaoLP
>>160
何てったって奴は完璧超人ですからw登場人物のテンションが高いのは多分、自分のせいですね。
色々と良い事があって、テンションがうなぎ登りな今日この頃w

そして、投下乙です。うわーい、予感的中。やっぱり、かおすないらすとがきたよー。
ロボスレオフとかで住人が一堂に会した時、>>882氏の姿がそんなんだとしても驚かない自信があるww
寧ろ、あー…やっぱり…みたいなw
162 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 16:23:54 ID:oG8L9O1b
投下乙です。
なりきりとガンダムゲーに熱中し過ぎてロボスレを見れてない…

>>160
そうか、882氏は肉体を捨て去っていたのか………
163 名前: 尻に火がついてる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 19:05:08 ID:jy+ZnSM7
>>158
投下乙!
リリとリクが青春してるなあ……
それにしてもキセノは何を企んでる? どうも「全てをひっくり返す」系統のことをやりそうなことを言っているが果たして……?
これは最終回が気になって仕方ありませんな。

>>160
投下乙!
>>161>>162の書き込み内容が見えてたもんで開く前からオレが描いてあるってのはわかってたが、想像以上に似ててフイタw
あえて実物と違うところを指摘するなら、オレはもういくぶん腕が長いな(オレは標準に比べて腕が長めな体型をしているらしい)。

>>149
今こうしている間にも、兄の方は鞍馬の幻覚と戦っているんだぜ。

>>150
>腹筋も割れる
オレのまわりでも「ロボスレをはじめてから背が10センチも伸びた」「ロボスレのおかげで志望校に合格できた」
「ロボスレを使うと出汁が良く染みる」「劇団ひとりってもとはコンビ組んでたこと覚えてる人って何人いるんだ?」
などなどたくさんの利用者喜びの声が。

>>161
>色々と良いことがあって
何! スレッジにはそんな御利益があったのか!

そんな歯車氏に対し、オレの方はどうも疲れているのかもうダメらしく、「あれオルさんてもしかするとかわいいんじゃね……?」とか思い出してしまい、
エロ絵を描きそうになったものの、行為そのもの的なことをdoingしてる絵は年齢差別をしない板には貼れないので、事後っぽい絵を描いてみた。
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1142/%E9%9A%86%E6%98%AD%E3%81%AE%E6%82%AA%E5%A4%A2.jpg
隆昭……
164 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 19:36:17 ID:z4GKkU5C
 皆さん投下乙です!

>>148
 なんですかこの戸愚呂兄弟はwww

>誰か早く投下するのだ
 手袋を叩き付けられたような気がしたので、これはもう遥さんを描きまくらざるを得ない。

>>158
 いやあ、作戦前にスタークの主力が再起不能になるところでしたねw
 それにしても次で最終回ですか……長いようで短かったですね。やっぱり作品が完結する時っていうのは何だか感慨深いなあ……。
 さてさて、アマテラスのパートナーは誰なのか、そしてリクは復讐を果たす事ができるのか!
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

>>160
 わー、にてるー(棒読み)

>>163
 既に奴にとっては性別など問題にすらならないという事か……!!
 って今更ですねそうですね。
165 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 19:36:56 ID:KcJb8gy1
硬質さん投下乙ですー
まだちょいと読めませんが、SS書きが落ち着いたら歯車さんと合わせて読みまする
&感想有難うございますちょいと先駆けて
>>160
何と言うww何と言うww
しかし>>882氏の発想力はホントに人類の人知を超えてるから……
案外間違いじゃない気が
>>163
( ゜Д゜)

(゜Д゜ )

(゜Д゜)


なんかリアルにオルトロックの扱いを改めた方が良い気がします
隆昭の幸せの為に
166 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 19:43:05 ID:g5DAExu3
しばらく留守にしてる間にまたカオスな事になってるなオイw
とりあえず皆投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
167 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:18:07 ID:+IffaoLP
>>163
そこは鞍馬なのかwwてっきり、遥さんの幻覚から間接を極められて恍惚の笑みを浮かべているかと思ったぜwww
しかし、このイラストは……

1.何処ぞの家庭からオルさんが誘拐してきた
2.未来の世界には性転換手術の際、人口子宮的なモノを埋める事が出来る
3.分裂した

タカ坊の苦難はまだまだ続くッ!!
168 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:36:48 ID:KcJb8gy1
いやもう、これはある種一つの境界線を越えたなとw
しかしヴィルシャの設定的にはあり得ない未来というのはないんで……
何かこう、隆昭が凄く凄く選択肢を間違えまくってこうなったのかとw
169 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:40:26 ID:g5DAExu3
間違えすぎってレベルじゃないw
170 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:42:48 ID:+IffaoLP
多分、画面の外にいる人が悪意のある選択肢をわざと選びまくっちゃったんだろうなぁw
171 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:45:07 ID:KcJb8gy1
まだ草川と一生親友エンドの方がずっとマシというかww
つうか
メルフィー→娘なので駄目
スネイル→未来が変わってしまうので駄目
会長→草川とくっつかないと歴史が繰り返す為駄目

なので……
172 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:50:56 ID:iaOwckrO
もうショタロック一択じゃないかw

奴が男じゃなかったら俺も選ぶが。
173 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:52:58 ID:ktIwwAN2
>>159
こんな話、俺の頭のどこからでてきたのか分かりませんww
最初から想定していたシーンにもかかわらず、書いてみて凄く恥ずかしい事に・・・

>ミキの料理を弾頭に込め世界にばら撒けば
なんて恐ろしい事を・・・
確かに出来る気はしますが、明らかに非人道的DEATHw

>>163
忘れがちですがリクとミキは16、リリは17で青春するべき年齢なんですよね。
とは言いつつ彼らが学生になっても性格あまり変わらない気もしますけど。
キセノに関しては、これでも俺の中では一番まともな思考をしてるやつだと思えるほどに単純です。
スケールの問題なんですよ、きっと、多分、恐らく、メイビー。

>>164
ヒロイン達の危険度が高いのでリクも大変ですよ(棒)
巻き込まれてる3バカも大変ですよ(笑)

>>160
これに納得できるだけ、俺もこのスレに染まってきたなぁ。

>>163
さすがおるさん、せいぶつのげんかいをこえていらっしゃる。

>>167
そういえばどこぞの魚で群れの状況で性別が変わるやつがいますよね。
深い意味はありませんよ?
深い意味はありません。
大事なこt(ry
174 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:53:11 ID:z4GKkU5C
 むしろ草川と結ばれ(ry
175 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:54:44 ID:KcJb8gy1
女でも地雷ってレベルじゃない地雷であります軍曹

隆昭「こうなりゃ姉ルートに走るしかねえ!」
176 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:58:12 ID:z4GKkU5C
 姉ルートですって!? いいぞもっと(ry
177 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 20:59:31 ID:iaOwckrO
やめろ! 危険度はメルフィーと同レベルだw
178 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:00:33 ID:KcJb8gy1
だが社会的には一番死ねるルートで(ry

いかん……雑談する前に感想書いてSS書いて…
179 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:01:35 ID:oG8L9O1b
隆昭「男でもいいや」
180 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:03:27 ID:ktIwwAN2
それはダメだー!オルさんが来るぞー!
181 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:04:56 ID:g5DAExu3
ショタロック「ガタッ」
182 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:07:08 ID:+IffaoLP
寧ろ、オルトロックがタカ坊に嫌がらせをするためだけにオルさんになったという設定でもアリなw
183 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:09:18 ID:LoLE8xqp
ちょっと各作品の野郎キャラ女性化させてヒロインにする妄想してくるわ
184 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:11:51 ID:g5DAExu3
もう幸せになるにはバッフル世界で一条姉妹か琴音と結ばれるしか(ry
185 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:16:16 ID:gJKGH/HE
ここでまともな頃のオルトロックを必死に思い出そうとしている俺惨状。


そしてタカ某むずい
186 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:16:41 ID:ktIwwAN2
どちらにしろタカ坊の影がさらに薄くなる予感。
187 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:21:47 ID:g5DAExu3
一条姉妹はともかく琴音ならタカ坊も目立てるさ!多分
188 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:25:31 ID:z4GKkU5C
 でもえらく歳の差が(ry
189 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:27:02 ID:+IffaoLP
いや、色んな意味で目立ちますねw
190 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:33:20 ID:g5DAExu3
でも彼方@一条妹ルートなら勝ち組じゃね?スタイルいいし
191 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 21:36:26 ID:z4GKkU5C
※ただし中身はおっさんです。
192 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:07:23 ID:+IffaoLP
中身がおっさんだって良いじゃない。見た目が可愛けりゃ何だってOKなんだよ。
って言ってしまうと、じゃあオルさんで良いじゃんよって話になってしまいますよねw
193 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:09:33 ID:g5DAExu3
中身がおっさんでも全然問題ないと思うんだ(ババァに求婚しつつ)
194 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:17:50 ID:+IffaoLP
いやー、ババァに求婚しようと思ったら余程のドMか、一緒にクダクダ出来るネオニートじゃないと先が厳しそうな感じですなー
195 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:19:48 ID:iaOwckrO
俺&ババァ「まどか、私達は働きたくない」
196 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:22:40 ID:oG8L9O1b
黒まどか「じゃあ旅行に行ってきますね、三年くらいハワイに」
197 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:22:51 ID:g5DAExu3
まどかさんマジお母さんw
198 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:24:04 ID:g5DAExu3
とか書き込む直前に黒まどかさんが降臨してる件w
199 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:24:38 ID:z4GKkU5C
 一応頑張ってはみたものの。

http://download2.getuploader.com/g/sousakurobo/1143/%E6%9C%88%E9%9D%A2%E3%82%A6%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%81%95%E3%82%93.jpg

 塗る時に色々と工夫したのにスキャンしたらパアになったよお兄ちゃん!
200 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:30:34 ID:g5DAExu3
ウ詐欺さんの巫女服とな。これはお祓いしてもらわざるを得ない
201 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:33:22 ID:oG8L9O1b
ウ詐欺年だもの
202 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:33:55 ID:+IffaoLP
>>195-196の流れに何故か和んだwwwいやー、SかMかって聞かれたらSなんだけど、まどかさんが嫁ならドMで良いっつーか豚で良いやwwww

>>199
投下乙です! PBM氏の色付きイラストって何気に初めてじゃないですか? 違ったらごめんなさい。
いやー、ウ詐欺さんの巫女姿かー、ヤッベーなぁwww何がヤバイって、酔った勢いで卑猥な事をレスしてしまいそうなくらいヤバいなー。
203 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:38:13 ID:KcJb8gy1
>>202
メグセカ版遥さんとPBMさん遥さんの共演イラストが先ですねー>師匠のカラーイラスト
にしても新年先行き良くなりそうな良い白ウ詐欺さんですねww
204 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:39:36 ID:z4GKkU5C
>>200
ウ詐欺さん「おおっとあなたの身体に悪い幽霊が(ハイキック」

>>202
 実は以前に何度か投下してますのよん。
 って言っても凄く少ないんですけどw

>酔った勢いで卑猥な事をレスしてしまいそう
 さあ、思いのたけを叫ぶんだ!
205 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:42:10 ID:g5DAExu3
>ハイキック
なんというご褒美……!
206 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:42:31 ID:KcJb8gy1
つか、メルたんのヴィヴィッとバージョンをカラーで描いてもらったじゃないか
何を忘れてるんだ俺……orz申し訳無い師匠

あ、師匠、ちょっと聞きたい事が
207 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:47:21 ID:z4GKkU5C
 はいはい何でございましょう!
208 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:49:43 ID:+IffaoLP
>>203-204
なんてこった……いや、ホント失礼しましたorz

>さあ、思いのたけを叫ぶんだ!
世の中、酔った勢いでつい……じゃ許されない事もあると思うのですよ。
皆にドン引きされたくないし、嫌われたくないし……な?
209 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:51:04 ID:z4GKkU5C
 えっ(←酔ってもいないのに皆にドン引きされた人。
210 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:53:12 ID:g5DAExu3
島で叫べばいいじゃないかw
211 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:57:20 ID:+IffaoLP
言えねぇなー言えねぇなー、ロボスレの自称真人間代表ですしおすし
212 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 22:58:44 ID:g5DAExu3
うさんくせえなあオイw
213 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:02:29 ID:KcJb8gy1
レス遅れましたごめんなさい
いやはや、今忘れかけた夢、もとい作品を動き出している最中でありまして

あの件のメグセカ×パラべラムの奴での話なんですが
遥さん達をメグセカの世界に移転させたは良いんですが
その、自分が設定を完全に掌握していなかったらすみませんorz

リヒターの中で充填されてるマナって、遥さんが使いたい時にリヒターから取り出して使う
って事は可能ですかね。遥さんを通じてマナをリヒターに送るって仕組みは理解してますが、その逆と言うか
リヒターに溜まってるマナを、冷蔵庫(たとえがアレですがw)から食材を取りだすみたいに、マナを取りだせるのかなと
214 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:02:48 ID:+IffaoLP
だってほら、別にロリコンってわけでも無いし、シスコンってわけでも無いし、三つ編みとかポニテに異常な執着を見せるわけでも無いし、きっと真人間寄りですよwww
215 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:08:42 ID:z4GKkU5C
>>213
 赤ロリコン級ならホイホイやれますが……というか、遥さん自身が無尽蔵にマナを生み出せるんでその必要がな(ry
216 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:12:42 ID:g5DAExu3
「めぐる」じゃなくて「まわる」なのは黙っておくべきだろうか……

>>214
それは師匠がアレ過ぎるだけなんじゃないかとw
217 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:17:19 ID:+IffaoLP
>>216
ホントだね。ロボスレですぐに思い付く変質的な趣向を四つ挙げたら、内三つはPBM氏だったっていうねwwwもうPBM氏がロボスレでも良いんじゃねーのかな的なねww
218 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:19:15 ID:z4GKkU5C
 俺がロボスレだ(キリッ

 あと四つの趣向、三つと言わず全部当て嵌ま(ry
219 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:22:16 ID:KcJb8gy1
どうしてもめぐると読んじゃうんですorz
「まわる」ですね、今後気を付けます
>>215
なんてこったい
遥さんの体には賢者の石設定があったことを失念するとは……最早切腹するしかねぇ!

質問に答えて頂きありがとうございます。何か凄く根本的な質問しちゃいましたね、本当にごめんなさい
220 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:25:49 ID:+IffaoLP
>>218
なんてこったwwwおみそれ致しました……やっぱ、PBM氏は最強ですなーwww色々とwww
221 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:43:41 ID:z4GKkU5C
>>219
 ダイジョブダイジョブー、シショウニマカセテー。

>>220
 ふふふ、私なぞ四天王の中では最弱……!
222 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:46:40 ID:iFlMwiu7
ちょっと待て、それは残りの3人を挙げてゆけ
223 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:46:49 ID:+IffaoLP
いやいや、PBM氏で最弱とかヤバいでしょうwww四天王最強とかどうなってるんだよとwww
でも、漫画とかのストーリーの展開的には四天王最強が一番弱かったりしますよねwww一ページで負けたりw
224 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:52:52 ID:z4GKkU5C
>>222
 きっとこのスレにはまだ見ぬムッツリスケベが隠れているはずなのだわ……。
 それに私、この前島SSデビュー果たしたばかりですしおすし。

>>223
 インフレに置いてかれますよね、高確率でw
225 名前: 尻に火がついてる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:53:26 ID:jy+ZnSM7
>>199
投下乙!
いつもながら師匠らしいかわいらしい元気なイラストですな!

>スキャナ、それは工夫断ち切る刃
JPGへの画像転換時にも通る道なのだよッッッ!

いや〜ちょっと上の流れで思い出したんですが、
「オルせんせい」に隆昭の姉を出そうと思ってて、で、本編では「この主人公には姉がいるのだとわかる」程度の描写じゃないですか?
それでTロG氏にどういうのがいいか確認しようとずっと思ってたんですよね。でも髪型とか服飾のデザインで詰まってたっていう。
が、いつまでも抱えてらんないので、とりあえずのところで確認頂こうと思いまして。

余談ですがオレ投票ってずっとやってみたかったんですけど、投票に使えるブツが無いんですよね、オレ。
で、TロG氏の許可もらって「どれを隆昭の姉にするか」っつーのを投票で決めようかなー、とも思ったんですが、
いつ書くことになるかわからない上、やるまでもなく票が偏りそうな…… もっと言えば師匠あたりが工作しそうなヤツがいるんで、
それはナシで。TロG氏に選択して頂く方向でお願いしたいな、と。

で、これです↓ やってみてわかった、オレ女キャラデザイン出来ないと。
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1144/ane.jpg
ちなみに、D番以外はもれなく変態です。
226 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/09(日) 23:59:37 ID:+IffaoLP
いやー、自分タロさんじゃねーけど選ぶとしたら1,4,5だなー
227 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 00:01:03 ID:iIXBdoES
5以外に何を選べとベントラーベントラートモダチートモダチー
228 名前: 尻に火がついてる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 00:01:11 ID:Ecek/ytk
>>226
ちなみにオレの一押しは…… いや、言うまでもねーな。
229 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 00:02:31 ID:mqAEHM+A
 いやー、私PBM! の人じゃないけど容量不足で見れないなー。
230 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/10(月) 00:03:45 ID:GLReaRpj
>>225
おい待て全部アレじゃねぇかwww

>>229
おまwww
231 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 00:13:11 ID:mqAEHM+A
 大丈夫だ、今PS3を起動したぞ!

 ふむ……これはCを選ばざるを得ませんな(じっくり目を通しながら)
232 名前: 尻に火がついてる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 00:21:49 ID:Ecek/ytk
>>227
一番真人間ですしね。Dに決まれば、「オルせんせい」時空で隆昭以外の唯一のまともな人間になるかもしれません。

>>230
まさかこの俺にアレじゃないものをデザインする能力があるとでも?

>>231
な…… 単純にサイズ小さくするとたぶんわけわからなくなるから一人一人分割した画像をつくったオレの行為は無駄だったというのかッッッ……!

ちなみに…… オレの作品のキャラであるため、変態量保存の法則に従い、外観がマトモであるほど言動がアレになります。
233 名前: 尻に火がついてる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 00:59:37 ID:Ecek/ytk
それにしても師匠がAを選ばんとはな……
234 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 02:04:29 ID:eUQz7XuQ
歯車氏、硬質氏、投下乙です! 次回投稿用のSSがあと少しで終わりそうなんで、そちの作業が終わり次第全力で読ませていただきます。
絵の感想と報告だけになっちゃってすいません……。

>>163
事後と聞いて一瞬島用っぽい事後かなと想像したが見事に良い意味で裏切られた。その発想はなかったw
外見だけだったら普通の女の子なんだけどなぁw

>>199
シロktkrヒャッホウウウウウウウウウ!久々の師匠が描いたシロを見れてもう思い残すことはn
後ろから抱きしめて耳をモフモフしたい。シロ本当可愛いよ!

>>225
個人的にはC推しで。 タカちんの姉ってーとなんとなくそれかな、と直感で思ったw


そしてロスガPV完全版の作業はゆったりとした速度で作成中ですw 今は撮影じゃなくて素材の方を作ってます。
あと並行しながらGEARSのEDをアニメーションで作れたらなぁ、と企画中。
まぁアニメーションって言っても、素人が作るちょっとしたモノになりますがw

そして今日息抜きの落書きで描いてたリヒトを投下。男ってやっぱ描きやすい!
しかし師匠のシロの投下と重なるなんて、リアル乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命をk(ry
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1145/rihitorozu.jpg
235 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 16:05:11 ID:mqAEHM+A
>>233
 フッ……ょぅι゛ょだけが私のすべてではないのでね……(キザな笑み)。

>>234
 投下乙です!
 この28歳、黙ってればイケメンですなぁw
236 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:22:05 ID:GLReaRpj
>>234
赤ロリコンはスーツ似合うなあ。残念なイケメンって好きだw

>>235
黙ってればイケメンな28歳
黙ってれば美少女な19歳&23歳
黙ってれば美人な1000+α歳
黙ってると強面な31歳
喋っても空気な16歳
銃器を持たせなければ大和撫子な14歳
天然で外見美少女だけど性別、年齢不詳
世紀末救世主ハルiタ(19)

酷い面子だ……w
237 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:26:02 ID:f6PYW7vf
16歳ェ……
238 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:29:42 ID:mqAEHM+A
 世紀末救世主ハルiタwww ロゴみたいになってるのは気のせいですかwww
239 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:34:20 ID:GLReaRpj
でも16歳はやおよろずには珍しいツッコミ専門要員なんだぜ!
240 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:40:17 ID:mqAEHM+A
(ほとんどのメンバーがボケもツッコミもできるのは黙っておこう……)
241 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:48:21 ID:GdJl/5z+
また運営が大規制を行うらしいですぜ……って訳でちょいテスト
242 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:49:58 ID:GLReaRpj
提供君(16)がこの先生きのこるには
243 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:51:02 ID:iIXBdoES
こんなところで規制されるわけにはいかないのよーッ!! てす
244 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:52:14 ID:mqAEHM+A
>>241
 キャップ流出騒ぎがありましたからねぇ……。
 まったく面倒な事になった……。

>>242
 マジレスすると、提供くんは珍獣とセット運用前提なんで大丈夫さ!

 多分。
245 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/10(月) 17:55:43 ID:GLReaRpj
また規制なんて冗談じゃねえぞ……

>>244
そういやボケ専門とツッコミ専門かw
246 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 18:20:13 ID:mqAEHM+A
 また避難所が盛り上がる事になるんですかねぇ……。
247 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/10(月) 18:46:29 ID:GLReaRpj
そういえば青森さんはまだ規制中なんだっけ?
248 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 19:07:38 ID:mqAEHM+A
 規制中ですね……そういえば避難所最近行ってないなあ……。
249 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 20:23:29 ID:/522xhVS
test
書き込めたら投稿する(´・ω・`)
250 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 20:50:00 ID:/522xhVS
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/887.html


本当は後編と一緒に投下予定だったのですが、時間なくて
なんかもう長いこと放置になってて仕方ないので、仕方ないと思いこれで><
説明セリフ尽くしですが、ごめんね、転編だけは許して
251 名前: 古時計屋 ◆klsLRI0upQ [sage] 投稿日: 2011/01/10(月) 21:18:05 ID:/522xhVS
あ、やべタイトル言ってなかった

CRの転編ですー
よければ、避難所の方にも告知いただけると幸いです
252 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/11(火) 00:25:37 ID:b0vvFeh7
>>250ー251
 お久しぶりです! そして投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
253 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/11(火) 07:34:18 ID:foVTH4by
>>251
古時計屋氏おひさー、そして投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
254 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/11(火) 07:56:52 ID:b0vvFeh7
 てすてす。
255 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/11(火) 17:24:12 ID:foVTH4by
さて、書き込めるか……
256 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/11(火) 20:24:30 ID:foVTH4by
この静けさ……一体何が始まるんだ!?
257 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/11(火) 21:52:21 ID:b0vvFeh7
>>250-251
 改めまして、投下乙です!
 どういう事なの……!? 咲ちゃんこんなキャラだったんですかw あとダグザさん犬かい! しかも喋れるんかい!
 しかしえげつない事しますね、妹さん。果たして何が彼女を変えたのか……あるいは、実は昔からそうだったのか……。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

 そして私も落書き投下ー。

 ひとりウサギ祭第二弾。
http://download4.getuploader.com/g/sousakurobo/1146/%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B9.jpg

 耳が適当なのは気にしちゃダメだぞ!
258 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/11(火) 22:43:50 ID:pS1VxYgE
>>251
なんだこの妹のハジケっぷりは……ハッ、そうかこれは「シスターズ」なんだ。そうに違いないあははは……は……は?

ど う み て も C R で す あ り が と う ご ざ い ま し た

>>257
すごく……タツノコです……
259 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/11(火) 22:44:56 ID:foVTH4by
>>257
ウ詐欺さんかと思ったら夫の方……だと……!?
思いのほかヒーローっぽくて驚いたというか描き込みっぷりがすげえwwwそしてかっけえwww
260 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/11(火) 22:56:55 ID:otHTqcbY
男前過ぎて惚れるわ、ウ詐欺、むしろウサギ様
新手のヒーローと言っても全く違和感ないね

SSが立て続けに投下されるのは嬉しいんだが中々読めないやー
感想書けなくて申し訳ない
261 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 00:44:23 ID:bSertFUv
>>257
感想ありです
黒峰咲のキャラクターはお兄ちゃん大好きっ子というキャラであり、あとは元気、アホ、盲目というキーワードで書いてました
一つ言えるのは咲はある種必死な人なんです・・・
ダグザに関しては咲がダグザの大釜抱えているから、ダグザって安着に名前つけられたというネタがありますw


>>258
咲のキャラはテンプレが元気っ子にするかで迷って、藍との差別化しっかりさせようって事でああいう娘になりました
基本的にはアホの子ですが、可愛がって・・・いや、これ可愛がれるんだろうかw

俺はどんとこいなのだけれどw
262 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 15:28:24 ID:TO82k++0
第二次ZのPV来たね。まー重い事重い事
でもやっぱOPだけとはいえ燃えたなぁ。走るラガンワロタw

にしてもスレ動かないね
スレ立てする時とスレ埋まる直後は盛り上がってたのに
263 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 16:26:50 ID:cEEYxbeI
 平日ですし、皆忙しいんですよ、きっと。
264 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 16:35:37 ID:lUKLpDJa
軽く投下ラッシュ来てますし、おそらくみんな読んでいる最中なのでしょうよ。
265 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 16:46:33 ID:TO82k++0
かもなぁ。俺も読んでる最中だし
何か盛り上がればいいなぁ、今週にでも
266 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 16:56:09 ID:cEEYxbeI
 そういえば大規模規制ってどうなったんでしょう?
267 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 17:00:21 ID:lUKLpDJa
もう過ぎ去ってて、こっちには被害0だったと思いたい所ですよねー……
268 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 17:04:53 ID:cEEYxbeI
 そうだといいんですけどね……とばっちりで規制なんてヤだなあ……。
269 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/12(水) 20:52:41 ID:+wq0g4fq
とばっちり以外で規制される事って珍しくないかw
270 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 23:38:05 ID:cEEYxbeI
 言われてみればそうですねw

 なんだか最近遥さんに怖い話聞かせて涙目にさせたくてたまらない……この気持ち、一体……。
271 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/12(水) 23:42:05 ID:+wq0g4fq
島行ってこいw
272 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 23:46:13 ID:cEEYxbeI
 よし、ちょっと泥でタイタニック作ってくる!
273 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/12(水) 23:50:57 ID:+wq0g4fq
沈没フラグ過ぎて逆に沈まなさそうだなオイw
274 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/12(水) 23:54:58 ID:m+PsTJK7
泥が溶けたら中から潜水機が!!
275 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 00:03:36 ID:wnN90XgX
※これも泥でできています。
276 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 00:20:22 ID:+FIcMhMu
こんなこともあろうかと海も泥にしておいた
277 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 00:22:21 ID:kpnbtcqK
つまり、泥船で泥沼にはまることになるわけか
278 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 00:44:37 ID:0zdo8P5Y
はまり過ぎて抜け出せないってか
279 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 00:55:04 ID:+FIcMhMu
どロリぬまにはまるのだ!
280 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 02:41:04 ID:1jiSbIRu
ロリで一杯の沼とな!?
281 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 09:19:49 ID:wnN90XgX
 なんですかそのホラーな光景はwww
282 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 09:53:31 ID:eJYZMNvC
どロリとした白濁ネクター的な沼かも知れんぞw
283 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/13(木) 11:57:11 ID:WKxseUHR
どっちにしろ気持ち悪い件w
284 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 22:18:27 ID:uy5h5Ll1
テスト
285 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 22:22:08 ID:uy5h5Ll1
ちょっと目を離してると愉快な流れが出来るスレはここですか?w


さて、残弾を増やす作業にもどるか
286 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 22:23:13 ID:DcvQtKi3
そして、君も愉快な流れを作る事が出来るスレでもある(キリッ
287 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:16:42 ID:wnN90XgX
 愉快な流れ? いえいえ私たちはいつだってクソ真面目ですよ(超笑顔)
288 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:21:13 ID:DcvQtKi3
真面目で愉快な超紳士クオリティwww
289 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:34:37 ID:wnN90XgX
 それにしても今日は静かですねぇ。皆作品のリロード中なんでしょうか。

 私はACEPやってますがw
290 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:41:22 ID:WKxseUHR
ゲシュペンスト祭と聞いて

いくらなんでも15機はやりすぎだw
291 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:43:38 ID:DcvQtKi3
ACEP売り切れてたし弾込め中ですwww
292 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:48:13 ID:wnN90XgX
 ゲシュ改のバリエーションが増えたのは素直に嬉しいけど、その労力や容量を他作品の機体に使ってほしかったのもまた事実だよ!
293 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:49:33 ID:WKxseUHR
リロードタイムが
294 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:51:03 ID:wnN90XgX
 こんなにも息吹を!
295 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:55:23 ID:WKxseUHR
流石は師匠、いいセンスだ

俺もACEP買えるか不安になってきたな……売り切れてたらどうしよう
296 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/13(木) 23:55:39 ID:DcvQtKi3
ゲシュペスト好きだから俺得と言えば俺得だけど版権作品のプレイヤーキャラが少ないのがなぁ
297 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 00:01:38 ID:wnN90XgX
 15機もあると、いっそACEOGとか出しちゃってもいいんじゃないかと思えてきますねぇ。
298 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 00:12:02 ID:0CmIhI90
ACEOGか…950Mマシンガン最強説とかになりそうなのが怖いねぇ
299 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 00:13:46 ID:ILCcBDUU
ACEOG……ダイゼンガーを使えるなら3万まで出せる!(迫真
300 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 00:17:58 ID:a+tQZDw7
 隠し機体:レヴリアス
301 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 00:24:16 ID:0CmIhI90
エー
302 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 00:35:50 ID:qo98HG9O
ミストさんはある意味使ってみたいなw
303 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 07:58:49 ID:a+tQZDw7
 個人的に一番使いたいのはビルトビルガーですw
304 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 14:20:04 ID:qo98HG9O
ソウルゲインはACEのシステムだとキツそうだなあ
305 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 18:03:37 ID:YXvlU/CH
ヴァイサーガとラーズアングリフを使いたいです
というかAのメカは良デザインばっかりだ
306 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 18:23:02 ID:PR16Wlkh
ゲームシステム的にはアシュ、ラーズが強そうだねぇ
307 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 18:33:45 ID:fLnPKfdZ
>>304
ブーメランよろしく玄武剛弾がえらい事になる予感

ラーズはレイヴンになると余計に強そうだなぁ・・
308 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 19:00:19 ID:a+tQZDw7
 そしてハブられるヒュッケバイn(ry
309 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 20:15:38 ID:KHgD0vFx
修羅神もフロムのアクションはつらそうだね。
…ずっとシュラガミと読むと思っていたのは私だ。
310 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 20:24:22 ID:qo98HG9O
ヒュッケさんはゴーグル着ければ許されるさ!
311 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 20:39:22 ID:BWQ9e/9k
きっとデュラクシールみたいにコレデイイジャナイロボになってくれるさ
312 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 21:11:06 ID:2S9leYdh
ACEロボスレ

一部が小さくて戦力にならないな
313 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 21:13:35 ID:BWQ9e/9k
ガチコだって出られたんだ。サイズなんて問題にならんさ
314 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 21:21:07 ID:a+tQZDw7
 さらに言えばボン太くんだって出てるんで、人間サイズでも問題ないというw
315 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 21:38:29 ID:eNQGB+Ln
そもそも平均値低いですしおすし
316 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 21:46:07 ID:IMoYTksI
工作ユニットとか偵察ユニットとして戦場に出るから問題ない
317 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 21:46:13 ID:qo98HG9O
小さいってもせいぜい3〜5mくらいだから問題なかろう

え?144cmのユニットがある?
318 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 21:54:29 ID:a+tQZDw7
※||
ハ||
ハ||
ハ|| ̄ ̄ヽ  サイズなんて飾りです!
こ||ィjリノハノi 偉い人にはそれがわからんのです!
や||リ゚ワ゚ノi)
つ||⊂ノ( )
め||   y
※||
319 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 22:27:01 ID:qo98HG9O
あ、洗濯いtジョインジョインハルカァ
320 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 22:34:38 ID:x04wc+l9
洗濯板なんて失礼だよ! ビートbジョインジョインハルカァ
321 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 22:39:15 ID:eNQGB+Ln
戦闘用ユニットとして勘定されている事自体は問題ないのか
流石は修羅
322 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 22:49:19 ID:qo98HG9O
だって遥さんだしw
323 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:11:30 ID:ILCcBDUU
まさかの生身ドモン枠(東方師匠だと宇宙人だから
324 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:15:26 ID:qo98HG9O
つまり師匠枠は赤ロリコンかw
325 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:18:46 ID:BWQ9e/9k
ロリコン星人ですね。分ります
326 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:31:43 ID:qo98HG9O
ワレラ・ロリー・コンダとな
327 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:42:35 ID:a+tQZDw7
 でも戦闘力的には下から数えた方が早いんですよね、遥さん。
 人外が多すぎてw
328 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:46:04 ID:BWQ9e/9k
しかし、プレイヤースキルでどうとでもなるのがお祭ゲーの醍醐味
329 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:52:07 ID:WDejx9op
ちょっと遥さんフル改造してくるわ
フル改造ボーナスで巨乳化できるかもしれんし
330 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:54:14 ID:IMoYTksI
既にカンストしているから不可能だ


ん? ピザの配達が
331 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/14(金) 23:54:38 ID:BWQ9e/9k
             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \     それはない
        |      (__人__)     |
         \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }           | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |
332 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 00:18:34 ID:wCnEEjJz
>>331
IDがビューティフルワールドとな。もうどれくらい書いてないんだろう……

コテ付けてないけどタの付くアレです。ちょっと久しぶり
カインドとロスガのクロスの次に長らく放置してた(覚えてる人がいるかどうか)廻セカとパラべラムのを書いてます
調子良ければ日曜日に、悪ければちょっと分からないです……でも頑張ります

そりと、書いてるうちに色々クロスさせてみたくなっちゃったりして。取り合えず混ぜた作品を先に
パラべラム×廻るセカイ×タウエルン×カインド×ヴィルシャ×ネクソン×DS

何がどう混ざってるかは、本編で
333 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 02:00:59 ID:SCL9yEKQ
薄いSFチックな知識しかないので、自分で書いておいて意味不明になってきた
334 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 02:45:20 ID:Y4JBW/ji
>>332
誰が忘れるものですか! お久しぶりです

>パラべラム×廻るセカイ×タウエルン×カインド×ヴィルシャ×ネクソン×DS
新作とな!
335 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 03:37:52 ID:hlmHkGtw
>>332
 たろ氏お久しぶりですw 投下、楽しみに待ってますね!

>書いてるうちに色々クロスさせてみたくなっちゃったりして。
 あるあ……あるあるw
 そしててのひらに魔族を登場させてしまったのも私だ。
336 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 04:03:05 ID:Y4JBW/ji

>>108
遅くなりましたが投下乙です。
確かにこの二つの世界の融和性は高い。よくなじんでると思います。ありきたりな展開ですが、うまい。
これがハリウッドだとヘンヨとマキが愉快に戦う羽目になるんだろうと(ry

>>122
草川はすぐ爆発するべきそうするべき


おめでとう


>>142
乙です。
SFのテクノロジーに尋ねるのは愚問ですが、エーテルジェネレーターってなんでしょうね?
要するにコテコテに積めば能力者を瞬殺できるとかそんな解釈でいいんでしょうか
突っ込んじゃいけないことかとは思いますけど。コジマ粒子とかみたいに。あれも原理不明という。

>>150
投下乙です
ミキのスープが化学兵器並みでヤバイw きっと塩酸がかくし味
と思いきやミキも……リクはただの鈍男じゃなかったんだ、よかった

>宇宙なんかに気を取られてしまうから、彼等は全てを失うのだ。
いちいち言い回しがかっこよくてw
337 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 09:54:07 ID:gssNZdIc
>>336

ご質問ありがとう御座います。

生命や物質、大気などに含まれる、または放出されているエーテルを
より効率良く運用可能な粒子エネルギーに変換するための装置です。
生み出された粒子エネルギーを能力者の任意でエーテルナイトの
装甲強度を高めたり機体の反応速度や、パワーを上昇させる等。
等級や象徴能力によって効率の良いエーテルの運用方法は異なりますが
エネルギー源が能力者その物のため、エネルギーの有限性はありません。
ただ、厳密には十代半ばに満たない子供達が子を産むのが当たり前の世の中ですから
百組に一組くらい能力者孕むだろ的な意味合いで無限です。

ただ乱暴な言い方をしてしまえば量産機で「落ちろ!」→一撃で落ちます。
のような主人公補正、ボス補正装置みたいな物と考えて頂ければと思います。
騎士なら直接攻撃、魔弾なら遠隔攻撃、奇術師なら魔法っぽい攻撃補正がかかります。
因みにA級だのB級だのといった等級も同じく主人公補正、ボス補正装置です。
敵のB級能力者がエーテルジェネレーター搭載機に乗ってきたけど、俺A級だから勝てたとか
俺B級能力者だけどエーテルジェレーター搭載機に乗ってたからA級に勝てたとか。
格差が埋まったり広がったり、そんな感じです。

勢力にもよりますがエーテルジェネレーターをコテコテに積んだ場合、下位の能力者なら
ジェネレーターにエーテルを食い尽くされ一気に衰弱、または死亡。自滅します。
ワーグナルドクラスなら複数のジェネレーターを操って尚、耐える事も出来るかも知れませんが
生み出された膨大なエネルギーを余す事無く使いこなす事が出来るかどうかは別問題です。
機体をどのように強化し、運用するかは能力者次第ですから、意外と役立たずなのです。

でも、ぶっちゃけた話、アームズフォート的なやり方でエーテルジェネレーターを大量に積んだ
対エーテル能力者戦闘用スーパーウルトラ草川爆発すれば良いのにマシーンを運用する方法はあります。

長くなりましたが、大体こんな感じです。
338 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 10:54:57 ID:gssNZdIc
>>251
改めまして、投下乙です。
ついに咲との感動の再会! 咲テラカワユス。それにしても、藍とは正反対の子なんですね。カワユス。
何と無くではありますが潤也が藍に辛く当たる理由が分かった気がしました。多分、これはキツい。
それにしても、凄い性格だなーと思いつつ和んでたら、全然和めない展開に……
潤也と一緒にちょっとちょっと待った待った色々落ち着こうぜシスターってなってしまいました。
最愛の妹が両親の仇とか。流石はCR……! やっぱり、潤也に救いは無いのか!?其処に痺れる憧(ry

次回の投下も心待ちにしております。
339 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 11:30:32 ID:E4b2eFc4
草川に対するロボスレ民の気持ちが一つになっていますねww

こんな状況下で草川版ヴィルティックなんか妄想し始めた俺はもうだめだ。
340 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 11:43:04 ID:gssNZdIc
>>339
凄く良いと思います! 投票の時はメルフィーに入れましたけど草川も好きですし、爆発しろ。
草川がヴィルティックに乗って、オルトロックとどの様に対峙するかも気になる所ですし、
メルフィーと委員長の板挟みになったラブコメも期待できますし、今度は両手に花かよ爆発しろ。
341 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 11:45:13 ID:hlmHkGtw
 草川爆発しろマシーンってどんなのですかwww
342 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 11:49:38 ID:wCnEEjJz
感想dです。ちゃんとレス返したい&感想書きたいのですが、今は作品を書かねば…
>>340
鈴木「あ…あ…?」

正直俺も読んではみたいですw
343 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 11:50:28 ID:gqWVzWIi
まさかわっふるどころか本編でも草川もげろな事になるとは思わなかったw
344 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:05:50 ID:gssNZdIc
>>341
ロボスレ民の草川爆発しろ!という思いに感応して65535機のエーテルナイトをマルチロックで殲滅。
その余波で草川にのみ効果が及ぶ局地的な小爆発を引き起こすトキメキマシンです。
草川はドリフの爆発跡の様になりますが、委員長が悲しむかも知れないので一行後には元に戻ります。

喪連とは一体、何だったのか……w
345 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:06:39 ID:E4b2eFc4
実はタカ坊と草川の二人でヴィルティックに、みたいな妄想に入って話のあらすじが完成してるのは秘密です。

この妄想に有り余る草川のかっこよさと鈴木家の空気感はどうすれば・・・
346 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:10:47 ID:hlmHkGtw
>>344
 グランゾンじゃないですかwww

>>345
 もちろん河原で殴り合いですよね!
347 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:13:09 ID:gqWVzWIi
喪盟なんて、実は最初から無かったのさ……
348 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:13:21 ID:gssNZdIc
>>345
ある時は地味な学生、鈴木隆昭! だが、それは世を忍ぶ仮の姿!
その実態はアストライル・ギア、ヴィルティックのパイロット、ハクタカ!

ってな具合にすれば、鈴木家の長男も凄い事になりそうですがw

>>346
一瞬でバレテーラwwww
349 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:16:38 ID:hlmHkGtw
 玉藻同盟(ヴィル世界の図書館的な意味で)略して藻盟なのよ漢字違うけど!

>>348
 数字見た瞬間マッハでわかりましたw
350 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:18:48 ID:wCnEEjJz
一体どこで鈴木と草川に差が付いたのか
環境・慢心の(ry

作者である自分が言うのもなんですが
デストラウ襲撃時にルナを叱咤した時の草川は戦ってる鈴木よりも一時的ですがカッコ良かったです
351 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:21:38 ID:gqWVzWIi
>>349
リーダーはまどかさんですね同盟を結ばせてください

>>350
確かにあそこの草川は光り輝いて見えたw
352 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:24:29 ID:E4b2eFc4
ホントに妄想が止まりませぬ。
書いちゃおうかしら?
どうしよう・・・

>>348
じゃあメルフィーはどうすれば目立てるんですか!?
ヴィルテックに乗れないメルフィーはどうすればいいんですか!
草川に搭乗枠を取られたメルフィーはd(ry
353 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:24:35 ID:gssNZdIc
玉藻同盟ですって……やだ、入りたい……!

>>349
流石はロボスレwww当然と言えば当然デスヨネーwww

>>350
そりゃあ委員長も惚れるよなぁ。きっとタカ坊もいつか輝ける日が来る……筈w
354 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:28:13 ID:hlmHkGtw
 玉藻同盟:玉藻・ヴァルパインさん(1000+α)の身の回りのお世話をする同盟です。
 参加資格:家事の得意な方、心の広い方、お酒に強い方。

>>352
 YOU書いちゃいなYO!

>メルフィー
 メルフィーはヒロインとして輝けますよ!
355 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:31:22 ID:gssNZdIc
>>352
三人乗りにすれば良いじゃない(棒

と言うのは冗談で負傷したメルフィーに代わり草川がサブパイロットになり、メルフィーは退場してもらいます。
そして、後編で復活したメルフィーが新型ヴィルティックに乗って再登場。旧ヴィルと新ヴィルで合体!
三人乗りの究極のヴィルティック。ヴィルティック・グラスリバーで最終決戦に挑むと……合体ロボって格好良いですし、浪漫ですし、おすし
356 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:36:56 ID:gqWVzWIi
>>352
まだじゃ、まだ生身という選択肢がある!(ヴィヴィっと的な意味で)

>>354
雑用なら任せろー!(ryバリバリ

>>355
ヴィルティック草川てwww
357 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 12:40:50 ID:hlmHkGtw
>>355
 そのヴィルのデザインはたぶんバリっぽい感じですねw

>>356
私(驚):
 これ以上修羅が増えるというのか!
358 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 13:22:18 ID:gqWVzWIi
修羅にはならんでしょ、メルフィーの性格的にw
359 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 13:34:54 ID:wCnEEjJz
突然過疎るのもこのスレならではですねw
>>358
お風呂上がりに食べるお気に入りのアイスが食べられてたり
最後に取っておいたショートケーキの苺が横取りされたら流石のメルフィーも修羅化します
360 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 13:43:15 ID:gqWVzWIi
食べ物の事になると凶暴化するのねw
361 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 13:46:07 ID:gssNZdIc
>>359
そういう話を聞くとメルフィーも普通の女の子なんだなぁとニヤニヤする俺キメェwww
362 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 13:51:06 ID:hlmHkGtw
 修羅化したメルフィーを見てみたいですw
363 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 13:58:31 ID:wCnEEjJz
この前の人気投票SSの時の突っ込みに徹したメルフィーをイメージしてもらえると>修羅化
しかし怒っていても結局周りに流されるのは父親譲りというか
364 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:00:18 ID:hlmHkGtw
 あらまあ、かわいらしい……。
365 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:02:28 ID:gqWVzWIi
怖いような、怖くないようなw
366 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:06:41 ID:E4b2eFc4
>>354
そんな事言われたら書きたくなっちゃうじゃないですか!
あとはたろ氏に許可を貰えるかどうかだッ・・・

>>363
メルフィーの内側は本当に父親そっくりですねww
367 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:08:57 ID:hlmHkGtw
>>365
 なんだかんだで流されるあたりかわいいじゃないですかw どこかの洗濯板と違っtジョインジョインハルカァ
368 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:16:22 ID:gqWVzWIi
>>366
これは期待せざるを得ない

>>367
つかハルiタに限らずロボスレの女は怖いw
369 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:18:57 ID:pq2UgmYH

「ククク……ウルガイザーが倒れた今、この地球に我々の敵などいない。
やれい、ベルベルガンデ! 街を破壊するのだ!!」

「グワオガーオー!!」


「博士……出られる機体はないんですか!!」
「一つだけ、ある。ウルガイザー・グレート……最強のウルガイザーじゃ」
「ウルガイザー……グレート……」

「グレートはそのあまりのパワーゆえに今まで封印しておった。
しかし他に手はない。今の君なら、グレートを乗りこなす事ができるはずじゃ。
いや、乗りこなさなければならないのじゃ!」
「はい! 必ず乗りこなして、奴らを倒してみせます!!」


「ウルガイザー・グレート、発進!!」
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1147/uru.jpg


【ウルガイザー・グレート】
 異星よりやってきたスーパーロボット・ウルガイザーを研究し新たに作られた地球製のウルガイザー。
 全長160.0メートル、重さ1200.0トン。
 加工が困難な「宇宙合金エクスメタル」をまるごと塊で使った装甲は核爆弾の直撃を受けても傷一つ付かない。
 関節とその周辺は「超流体金属繊維ウルファイバー」で出来ており、重装甲ながらも機動性は初代ウルガイザーを遥かに上回る。
 必殺技はグレート・アーム・キャノン/フルパワー。
 これによって隕石と一体化した全長10キロの超巨大機械霊獣・ダルガルムンナを撃破した。
370 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:20:41 ID:Y4JBW/ji
修羅フィーと聞いて

>>369
中の人が(ry
371 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:25:40 ID:hlmHkGtw
>>369
 投下乙です!
 これ乗るっていうか着るっていうかwww
 あと初代どんなのなんですかwww
372 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:27:04 ID:gssNZdIc
>>370
中の人じゃなくて超流体金属繊維ウルファイバーじゃないだろうかw
373 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:28:10 ID:gqWVzWIi
>>369
なんだこのダンボールガンダムを彷彿とさせる何かはwww
374 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:39:16 ID:pq2UgmYH
中の人ことパイロットである熱海ダンが、まるで直接着ているかのように操縦することが出来る
「モーション・ダブルプット・システム」が搭載されている事がまさか初見で見抜かれるとは……!
375 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:42:05 ID:gqWVzWIi
マジで着とるんかいw
376 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:44:49 ID:gssNZdIc
全長160mの体躯を持ちながら着ているとな……熱海ダンはゼントラーディですかw
377 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:46:11 ID:pq2UgmYH
いや、あくまで着ている「ように」だ。言葉が足りなかったようだ
378 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:51:58 ID:gqWVzWIi
おおすまん、こちらの早とちりだったw
379 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:52:32 ID:hlmHkGtw
 ゼントラーディの10倍近くありませんか、160mってw
380 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:53:16 ID:E4b2eFc4
>>369
投下乙です。
さっきまで眠かったのに一瞬で覚醒しましたwww

>>373
あんたのせいで段ボールにしか見えなくなったじゃないですか!
ギリギリのところでポケピのスズキに似てると思いこもうとしてた努力が水の泡だ・・・
381 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:54:28 ID:Y4JBW/ji
戦闘中にパンチラしそうですね!(棒読み)
382 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:55:51 ID:hlmHkGtw
 そうですね!

 たとえお子様ぱんつだったとしても嬉しくない! 嬉しくないよ!
383 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:56:30 ID:gssNZdIc
>>380
スwwwズwwwキwwwそれもどうなんだw
384 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 14:59:03 ID:gqWVzWIi
>ポケピのスズキに似てる
その発想は全くもって無かったwww
385 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:00:39 ID:E4b2eFc4
>>382
師匠がお子さまぱんつを嬉しくないと言う日が来ようとは・・・

>>383
だって段ボールガンダムとスズキならスズキの方がロボットぽいじゃないですか(棒)
386 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:01:21 ID:hlmHkGtw
 またマッチョなスズキですねw
387 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:01:39 ID:Y4JBW/ji
あえていうならガッシュベルのバルカン人形に似てる
388 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:03:24 ID:hlmHkGtw
>>385
 私にだって、嬉しくないお子様ぱんつぐらい、ある……。
389 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:07:07 ID:gqWVzWIi
でも三つ編みで幼児体型なら巨人でも嬉しいんだろ(棒読み)
390 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:10:41 ID:hlmHkGtw
 イィヤッホォォォォォォォォォォォォォゥ!!

 でもどちらかと言えばやっぱり人間サイズがいいですw
391 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:11:36 ID:Y4JBW/ji
師匠も巨大化すればいいんじゃね?
392 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:13:42 ID:hlmHkGtw
 その発想はなかった……!

 ちょっと芋丁の芋羊羹食べてくる!
393 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:15:24 ID:E4b2eFc4
師匠なら幼女のために巨大化しても違和感が皆無ww
394 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:16:48 ID:gqWVzWIi
>芋丁の芋羊羹
おい待て宇宙暴走族w
395 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:24:06 ID:hlmHkGtw
>>393
 ょぅι゛ょのために巨大化ってどんなシチュエーションですかw

>>394
 何故バレたし。
396 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:25:39 ID:gssNZdIc
カーレンジャー懐かしいw
397 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:27:39 ID:hlmHkGtw
 カーレンジャーのカオスっぷりは大好きですw
398 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:31:24 ID:gqWVzWIi
カーレンはラスボスの倒し方が面白すぎるw
399 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:32:06 ID:Y4JBW/ji
時給を主人公w
400 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:33:21 ID:Y4JBW/ji
時給を語る主人公だよ!!
ミントガムがいけないんだ
401 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:36:32 ID:hlmHkGtw
 いやあ、あの頃の私はまだ紳士でもなんでもない、ただの少年でした……。
402 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:37:30 ID:gssNZdIc
カーレンジャーはwiki読んでるだけでも面白いwつーか、奴等の月給が書かれてたwww
403 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:40:22 ID:hlmHkGtw
 本当だ、月給書いてあるwww

 そういえばレッドレーサーは某トップランカーの声もやってましたねぇ……。
404 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:40:23 ID:Y4JBW/ji
5対1で卑怯がどうのこうのという戦隊モノの禁句を(ry
405 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:44:02 ID:gqWVzWIi
ノリシロンの強さは異常w

>>403
ああ、空中からグレネードばっか撃ってくる、あの(モリ・カドルではありません)
406 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:47:32 ID:hlmHkGtw
 そもそもモリ・カドルはトップランカーじゃないじゃないですかw
407 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:51:06 ID:Y4JBW/ji
ドミナントたる私がトップランカーになるべきなのだ!
408 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:51:24 ID:pq2UgmYH
戦隊ものはあんまり覚えてないなあ……

ウルガイザー(初代)
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1148/uru_1.jpg

宇宙の民であるバルベール人が造ったスーパーロボット。
そのルーツは地球の古代文明にあり、後に発掘された技術を応用し強化型が開発されることとなる。
全長148.0メートル、重さ990.0トン。
構造の脆さを突かれ機械霊獣ゼルゼロザムスによって破壊される。


さて遊んでないでいい加減書くぞー
409 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:54:18 ID:gqWVzWIi
初代かっけえwwwグレートの劣化っぷりは何なんだ一体www
410 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 15:58:22 ID:yVGpP72H
二代目のショボさがwww地球製残念すぎるwww
411 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:00:00 ID:hlmHkGtw
>>408
 投下乙です!
 なにこれ普通にかっこいいw
 強化型(グレート)は犠牲になったのだ……古くから続く犠牲、その犠牲にな……。
412 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:05:03 ID:E4b2eFc4
グレートとのデザインの共通点が見当たらないww
413 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:08:36 ID:gssNZdIc
しかし、あのダンボール。イケメンな初代よりも機動性上なんだぞ…
414 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:08:46 ID:q4Y78Asz
戦闘モノでウルカイザーっつーとこれがあるな
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f9/cf6e556d58e02ab43e11335bd1f1b1a8.jpg
415 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:16:46 ID:E4b2eFc4
>>413
あのスズキ、凄いんですね・・・
初代が不憫だw
416 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:18:23 ID:hlmHkGtw
 たぶん機能性重視なんですよ(棒読み)。
417 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:33:53 ID:Y4JBW/ji
>>408
よくわからんがかっこいいです

さてそろそろ投下だ
418 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:42:13 ID:pq2UgmYH
初代の防御力では敵のインフレ火力についていけない。
それを解決するための宇宙合金は、耐久性こそ数値を遥かに上回ったが、
同時に加工が困難になるという事にも繋がっていた。
元よりウルガイザーの複雑なパーツの補充・修理コストに悩まされていた研究所は、合金の頑丈さを見込み新たな図面を引いたのであった……

>>414
濁点一つ多くなければ即死だった……

>>417
バッチコイ
419 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 16:42:23 ID:hlmHkGtw
 投下ですって!?
420 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:05:57 ID:Y4JBW/ji
あんまり投下しないでいると忘れられちゃいますからぬ
見直し終了しだい投下しまする
421 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:20:31 ID:hlmHkGtw
 イィヤッホォォォゥ!! 楽しみに待ってますねw
422 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:36:34 ID:Y4JBW/ji
前回投下から時間たち過ぎワロスなロボケミ9話大会編。
ゆっくり投下&量普通なので支援はきっといらないはず
423 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:37:28 ID:Y4JBW/ji

 『Robochemist!』


 第九話「夏の大会編 第三試合 〜釣りはもういいです〜」


 それは紅白二色の絶望だった。
 世界級の二機の実力は、伊達でも曖昧な情報でもなく、現実のものとして武力を振るってきた。
 圧倒的だった。まるで山を歌で動かそうとするような、絶対的な次元の差をまじまじと見せつけられた。悔しさより絶望が勝った。半ばやけくそな気分が込み上げ、涙目を噛み締めながら操縦桿を点と点を結ぶような機敏に操る。
 低間隔で吐き出される大口径弾が、一発一発が腕部に巧みに誘導され、逞しい頭部へ導かれ運動エネルギー全てを破壊へと変換した。メインカメラが砕け散る。震動。

 「………ぁああっ」

 主操縦画面がブラックアウト。かすかなノイズを残し暗闇に沈む。サブカメラのおぼつかない視界が瞬時に補完に入る。淡き視界に、赤い悪魔の残光が糸を残す。
 アルメリア、ペダルを蹴っ飛ばす刹那の間に己の間合いに紛れこんだ赤い異物を排除せんと、腕を振り払った。Gが発生。体が座席に押し付けられる。抗うよう身体を前にやれば、後ろ結びの髪が生き物が如く踊る。
 形相はまさに般若。

 「こんのおッ!!」

 操縦桿操作により腕先に握られた機関銃を相手機に向け、引き金を絞る。
 プロトファスマの懐に潜り込んだ赤色、ヌヴィエムは手元の奇妙な形状の銃を押しつけて銃口を逸らすや、片手に持つ長剣を逆手に持ち替えて胴体へと突き刺した。紫電が暴れ狂う。
 剣の直撃を食らい、内部機構に異常が生じる。操縦画面の横に申し訳なさそうに立つ電子機体図に異常を示す発光信号。プロトファスマが悲鳴をあげた。
 主機損傷。出力維持不能。蓄電装置へ負荷。カメラアイが嘆きの点滅。

 「っ……この距離ならぁっ!!」

 射撃が不可能なら、殴ればいい。
 アルメリアが喉も枯れよと嗄れた咆哮をあげるや、胸に突き刺さる剣を抜こうともせず、こちらに向けられつつある銃に構うこともせず、指を締め拳を固め相手の頭部を殴り付けん。
 だが、全ては赤色の掌の出来事にすぎなかった。
 加速距離の足らぬ打撃、しかも近接格闘を考慮していない機体の腕力などたかがしれている。よって、頭部へ向けられた拳は、僅かに身じろぎされただけで着地点をずらされ装甲を凹ませることすら叶わず停止した。
 次秒。
 ヌヴィエムが、超至近距離から銃を片手に構え、引き金を落とした。
 低間隔で撃ち込まれる大口径弾がプロトファスマの全身を殴打し、留めに放たれた回し蹴りが胴体をしたた打たれ、長剣が貫通することで活動を停止させられた。
 アルメリア機プロトファスマ、脱落。

424 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:38:54 ID:Y4JBW/ji

 「駄目なの……?」

 がくりと膝をつきオーバーヒート。
 アルメリアは両手を緩め、うなだれた。
 プロトファスマが脱落すれば、あと残りはたった一機だ。シュレーは善戦こそしていたが勝利はもはや絶望的。それでも、ヴァイス・シュトラールの軽量狙撃銃を叩き落としたのは特筆に値しよう。
 だがそれまでだ。
 ライフル銃を近接格闘に持ち込み運用するという奇想天外な攻撃にもひるまず、返すブレードで銃を弾き、相手の胴を蹴り飛ばした勢いで散弾銃をはね上げて射撃した。
 ところが、白い閃光の名に恥じぬ身のこなしで躱され、斜めに傾いた姿勢から放たれる機関銃の弾痕の線に片腕を失ってしまう。
 装甲を排除しプラスチックで偽装しただけの機体が耐えられるわけも無い。
 五月雨式の銃弾が生産する衝撃に揺さぶられながらも、唯一分厚い装甲がある肩で打撃をしかけん。

 「っ……ッ……もう、そんなにがっついちゃモテないだからッ!」
 『いい腕だ。才能もある。………それで、勝てるとでも思ったか』

 冷静な声がオープンチャンネルで伝えられたのを皮切りに、相手が視界からぶれた。
 足払い。膝打ち。銃を放棄。白亜が、指の先まで力を張り巡らし心の臓たる主機に突き立て破った。沈黙。
 ブラックアウトしつつある画面を前に、シュレーは敗北を知った。
 全力はつくしたのだ。やられて後悔は出てこない。ちょっと小手先の改造でどうにかなるなんて考えるほうが甘ちゃんだった、そういうことだろう。

 『また会おう、原石』
 『今度はぶったおしてやるから!』
 『楽しみにしている』

 掠れた声。搭乗者の名前を彼女は知らない。腕はついこの前知ったのだから。
 二機が崩れ落ち、最後に残ったのは目標機のみ。
 勝負は決まったようなものだった。
 こうして彼女たちの夏の大会は幕を下ろした。

 
 ◆ ◆ ◆ ◆


425 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:40:52 ID:Y4JBW/ji



 もうくじけないと心に決めていた。
 だから決して辛くなんて無かったし、まだ時間は残されていると余裕のある考え方捉え方をすることができた。
 白い閃光と赤い悪魔――ヴァイス・シュトラールとヌヴィエムの力はそれほどに強大で、開始三分と持ちこたえることすらできなかったが、次回への参考資料を得られた、経験を積んだと見方を変えてみればよい。
 華々しい勝利を収めてみたくもある。世界に進出してしのぎを削ってみたくもある。しかし現実は非情である。何者かに手助けを得るか、自分でのし上がるか、どっちかしかない。彼女らは後者しか選択できないのなら、実力が不足していただけのことだ。
 夏ももう半ばを過ぎて、蝉は短い命を代償にDNAを後世に残すための恋唄を紡ぐ。
 一重二重三重……一匹二匹三匹……幾多数えきれない蝉の鳴き声が四方八方から混じり合って単調かつ複雑な音楽を作り上げている。他の雑音が耳に入らない。鼓膜を揺らすのは蝉の音だけ。
 やかましいが悪いやかましさではない。

 「あつい。日に焼けちゃうかな」

 アルメリアが歩いていた。
 試合に負けてしまったことで、勝っていれば今頃忙しく練習に励んでいただろう日中もすいすい出歩くことができた。
 部屋から引っ張り出してきた麦わら帽子を被り、淡い水色のワンピース。髪はポニーテールにしたままでは引っかかるし、なにより似合わないと判断したのか、結われていない。
 夏の乙女、というのが一番似合う容姿。
 ワンピースのようなスカート付きの服は余り好まない傾向にあるが、せっかく夏だというのにこういった格好を楽しめないのもあれかと思い、安いのを購入した。たまにはいいだろうと。
 寮の階段はトントンと。歩道はしずしずと。物思いに耽るときはゆるりと。とことこは無い。目的地も無ければ目的も無い、つまり散歩に出ているだけなのだから。しいて言うなら目的地は家か、帰宅するという最終目的な意味で。
 今年の夏は暑く、今日も例外ではなく。
 汗が滲む。よくある絵では、薄手の乙女は一切汗をかかないかのように描かれるが、現実ではそのようにはいかない。
 額から汗が落ちるような気がして手の甲で擦る。濡れなかった。気のせいだった。腕をあげたことでワンピースに影が落ちた。

 「あづ〜」

 アルメリアは無意識に舌を出して、顎を突き出していた。まるで犬だ。子犬のようだ。
 鼻からずり落ちようとする眼鏡を両手で持ち上げ、目を閉じたまま数歩歩いていき、ふっと視界を開ける。暑い。体感では30度、否、下手すれば40度に達しているのではないか。
 青い空に白い雲の二色。
 空気が揺らめき夏に身を焦がしている。
 彼女が向かう先は海だった。
 道に生えていた樹の表面を撫でて、軽く押して推進力にしてみる。気まぐれだ。
 そうして、海の方角へ軽い歩調で進む。
 どれだけ歩いただろうか。潮の香りが鼻を擽り、海鳥の姿がちらほら見られるようになった頃、アルメリアは海辺に到達した。
 眼を広くとらないと気がつかない程度に円を描く地平線が空を別っている。直下には穏やかな海洋。波が日光を弾き、光り輝く芥星のような反射を揺らめかせていた。
 海風が水面を撫でるように移動すれば、島に吹き付けて、少女の麦わら帽子とワンピースの裾をさらおうと画策するか。

 「きゃあ!」

 反射的に帽子とワンピースの裾を押さえるアルメリア。
 一緒に閉じてしまった目を開けると、帽子をかぶり直す。

426 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:42:36 ID:Y4JBW/ji

 「もー。やっぱりズボンのほうが正解? 涼しいけど」

 言いつつ、スカートを捲って『中』に風を送り込んでみたりする。膝やら、汗で滲む腿やら、足の付け根やらに外気が取り込まれ涼が顔を出す。湿気も飛んでいく。
 ズボンとは違い布が動く様になっているからこそできる行為であるが、はしたないのも確かである。
 さすがのアルメリアもスカートめくりで涼を取るのが恥ずかしい行為と自覚し、咳をして周囲を窺う。幸いなことに、海鳥と痩せた野良猫意外に目撃者はいなかった。
 彼女が来たのは海は海でも船着き場。島にいくつかある中でも定期便がくる小さな港で、コンクリートで舗装してあるのでおあつらえ向きな砂浜もなく、人気が全くなかった。
 否、同じように麦わら帽子を被り、組み立て式簡易椅子に腰を降ろして、古ぼけた釣竿を海に垂らす人物が一人居たが、彼女の方をちらりとも確認すらせず釣りをしているだけ。

 「……静か」

 海鳥が一羽、真上を通過したかと思えば、翼に風をはためかせ上空へ舞い上がる。
 とりあえず、波消ブロックが左右に無造作に並ぶ堤防を歩いていくと、帽子を手で押さえて地平線を見遣る。海風が顔に当たって涼しい。新鮮な酸素が身体にうれしい。
 周囲を散策するのもいいかなと考えて見渡してみたのだが、港しかないこの場では海を見るほかないことに気がついた。
 しかたがないので踊るように踵を返すと、平均台があるかのような歩調で両手を広げて堤防を戻っていく。
 そして道中、釣り人の面をさりげなく観察し、興味無く、前を向き――。

 「……………?」

 ――足を止めた。
 止めざるをえなかったと言おうか、不思議なことに釣り人の顔に違和感を覚えたのだ。
 ありえない、何かの間違いではないか?
 アルメリアは、自分のクラスを受け持つ先生がバーでアルバイトしているのを目撃してしまった気分で、可能な限り相手に気がつかれないように帽子を斜めに被り眼球だけ動かし視線の位置を変えた。
 白シャツ半ズボン。白い肌。ブロンド。やせ気味でありながら逞しい肩背筋。帽子の隙間から覗く鋭い目つき。
 ブラン。彼が釣りをしていた。
 すぐ隣に誰かが立っていることを察知したブランが顔をあげた。麦わら帽子を背中に降ろす。ゴム紐が首にかかる。

 「……なんだ君か」


 ◆ ◆ ◆ ◆


427 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:44:32 ID:Y4JBW/ji


 「オケラが大漁ですね」

 青色バケツには海水のみがひしめいていた。つまり空っぽ。一匹も魚の姿を認めることができない。
 あえてアルメリアが口にし、すぐ横に中腰になって釣竿の行方を見つめる。

 「構わない。おれは釣りに来たわけじゃなく、釣りを楽しみにきたのだから」

 目線を海に戻してからは微動だにせず、汗を流し釣竿を保持し続けるブランが、あっけからんと口にする。
 冷たき視線が睨む先にはこそばゆい音を立ててただ在る海水面。日の反射から覗く隙間から、青とも黒ともつかぬ色合いの影がすーっと動いては止まりを繰り返しているわけであった。
 魚類の彼らにとって地上の出来事は、火星人かなにかの演劇に過ぎぬ事象に映っているのだろうか。
 釣りとは魚を釣って焼いて食べるという印象しかもたないアルメリアは、首を傾げ、同じく海面を見たまま尋ねた。眼鏡がかちゃっと鳴った。

 「そういうものなんですか?」
 「そういうものだが」
 「楽しいんですか?」
 「楽しいが」
 「へぇ…………………」

 なにか投げやりともとれる成分がブランの声色に混じったのを感じ、すかさず声を低くして溜息に酷似した空気を漏らす。やりたくてもやれない、焦燥感や諦めが微かにあった気がしたから。
 図星だったのである。
 隠そうとしたのは、一匹釣れれば僥倖、二匹釣れれば天地開闢が起きかねない強運というオケラ釣り人のブランが会得した『釣りの楽しみ方』の根っこの部分。
 どうせ釣れないし、釣りという行為を楽しみにする、のんびりな境地。
 ブランの口元が自嘲に歪んだ。

 「………悪かったな。下手のもの好き……俺が釣りをすると成果がフライングフィッシュという有様なんだ。笑え」
 「アハハ」
 「それで試合には勝てたのか?」
 「負けました。完膚無きままに」
 「随分晴れやかな顔をしているが、絶望を通り越して諦めに入ったのか、酒でも呑んだのか、どっちだ」
 「私は全力を尽くしました。機体も改造して、緊張感を失わないようにも用心して臨みました。でも負けました」
 「フム、きっと中途半端な改造をしたのも敗因だろう」
 「なぜわかったんです」
 「試合を見ていたからな、ネット上で」

 魚が針の先に固められた錬り餌をつついている。
 釣竿を一ミリたりとも動かすまいと、肩の力を抜く。そして、念力が生じても不思議ではないであろう眼力で睨む。
 釣れろ。
 魚が食いついた。
 竿を引く。逃げた。もう一度海に竿を降ろす。幸運にも魚に餌を持って行かれなかった。

428 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:46:30 ID:Y4JBW/ji

 「今回は負け。それだけのことです。機会を失ったわけじゃない。挑戦することは十分できる」
 「前向きで気味が悪いほどだ」
 「そっちこそ皮肉の効きが悪過ぎて誰だお前状態です」
 「いつもあんなことばかり口に出来るわけがない。常時クールな皮肉屋で……強く、なおかつ完璧に物事をこなし頭の中まで青色な人間などいるものか」

 強く、の部分で言い淀む。
 彼が言い淀んだのは、目の前にいるアルメリアに敗北を喫したことが関係しているのは言うまでも無かろう。

 「そんなこと言ってると、口調を思い切り崩しますよ」
 「臨むところだな」
 「喋ってるとムカつく」
 「同意する。君という人間とはきっと前世で殺し合った中に違いない」
 「非科学オカルトは信じない主義だから」
 「そうか、俺もだ」
 「うわっ、俺もとか同じに言わないでよ」
 「………なにやら無理をして俺と喋っているように見受けられる。肩の力を抜いてみたらどうだ? どうせこんな便利の利かない船着き場には誰も来ない。仮にいたとしても海鳥か野良猫か」

 ブランが視線を一点から微動だにさせず、水面下が透けて見えると言わんばかりに目を細めた。
 アルメリアがブランのすぐ隣に腰を降ろし、麦わら帽子を人差し指の節で持ち上げる。繊維素材が日光を遮り涼しい。

 「…………気に食わない相手には、意地っ張りになる性格だし」
 「俺もだよ。異性には優しくするように心がけるが、君だけは無理だった。口うるさい母上に似ていてね」
 「その言い方だと反抗期のオトコノコみたい」
 「知らないのか? オトコは皆、生涯がロック(はんこうき)なんだ」
 「フッ」

 アルメリアは口元に手をやり、馬鹿にする笑いを投げつけてみた。
 しかしブランの方が上手だった。彼は嘆かわしいと首を振った。

 「様にならない鼻笑いで悲しくなる」
 「ほっといてよ………あっ、釣竿釣竿!」
 「むっ」

 突然、釣竿に当たりがあった。
 餌を食うついでに針で口蓋を囚われた魚が、生きるために身をよじり必死に逃げようとすれば釣り糸が引っ張られぴくぴく上下に揺れる。
 アルメリアが興奮した面持ちで前の目になり海面を指させば、ブランも同じく前のめりになり、獲物を逃がすまいと手に力を込めた。
 釣竿がしなる。大物だ。ブランが二度三度しか経験したことのない引きだった。逃がすわけにはいかないが、無性に力が入ってしまう。
 それは一瞬の間だった。

 「あっ」
 「なん……」

429 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 17:49:27 ID:Y4JBW/ji

 短時間で強く引くことで魚の口蓋が破れ針が餌と水の破片を飛ばしながら水面に跳び出すや、みごと一回転、また水面に落ちて波紋を生んだ。魚は間一髪のところで釣り上げられず逃げ切ることに成功した。
 時間が凍り付き、蝉の鳴き声が空白を埋めた。
 釣れない釣り人ブランは、またも魚を釣ることができなかったのである。
 もはや釣れないことが宿命づけられているのではないか。
 気まずい沈黙があった。釣竿を持ち固まる青年と、麦わら帽子を斜に被り半眼で青年の顔を覗きこむ少女。やがて少女の顔がそれみたことかと歪み、嫌味成分量当社比50%増量になった。

 「……ふっ」
 「………ああ………すばらしい鼻笑いだ」

 ブランが引き攣った笑いをした。目に苦笑をたたえて。


 ◆ ◆ ◆ ◆

430 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 18:01:49 ID:Y4JBW/ji


 「なぜ、俺についてくる」
 「彼を知り己を知らば百戦あやうからずとクゥーシさんが」
 「孔子な、孔子。旧中国の大昔の哲学者」
 「発音なんてどうでもいいと思う」
 「致命的な勘違いをしている。発音一つの間違いで人間関係はひび割れるもの」
 「ひび割れるもなにも最初から割れるものすら……ねぇ?」
 「確かにそうだが、言ってて虚しくならないのか俺には不思議でたまらないというかなぜついてくるのか理解に苦しむ」
 「弱点や弱みを握ろうとしてるだけ〜」
 「つまり性癖を暴露すれば引き下がるか?」
 「キモチワルイ」
 「まるで君が分からない。いいから帰って勉強でもしてろ」
 「なまいき」
 「誰が生意気だ」

 釣り具を折りたたんで自転車の専用ラックに括りつけたブランは、アルメリアから逃げるようにその場から消えようとした。
 が、きっちりつけられている状況では逃げるに逃げられず、後ろの積み台を掴まれてノロノロ進む羽目に陥っていた。
 なんてしつこい女なんだろうと嫌な顔を隠さないブランの後ろを、荷台を離すものかと踏ん張りながら肩をいからせ右足左足をバタンバタン地につけ歩くアルメリア。
 ブランは、道行く人に変な目で見られやしないか、知り合いに遭遇しないか、真夏だというのに真冬の窓際のような心持にて、自転車のサドルに浅く腰かけたまま両足で前に前進する。
 つまるところ、アルメリアというお荷物が抵抗するので、ペダルを漕いでジャイロ効果を体験することができない。
 ただでさえ暑いのに風を感じられない。
 白シャツに滲む汗。短パンの下にも汗が湧いてくる。女は軽いと言う通説と平均数値があるが、てんで嘘だと心の底から考えてみる。当たり前だ、自転車を引っ張っているのだから。
 こんな性格だったのかと、実はアルメリアではなくて双子の妹か姉でないかと勘繰り始める。素直というか、自分をさらけ出していると言うか、仮面を脱いだ、そんな感じがするのだ。

 「離せ」
 「お断り」

 沈黙があり、ブランが頭をがしがし掻いた。
 髪が熱かった。首のゴム紐を引っ張り麦わら帽子を起こすと頭に被る。

 「………なら乗れ。運搬してやる」
 「乗る。運ばせてあげる」
 「あきれてものが言えないと言いたいときはなんと言えばいいのか教授して頂きたいな」
 「黙ればいいんじゃない」
 「乗れ」

 尊大な態度で腕を組むアルメリアに、ブランはもう疲れ切った顔をするしかなかった。その気になれば逃げることもできただろうが、彼に実行の余力は残されていなかった。
 アルメリアが足を横に揃え荷台に乗る。
 初めのろのろ、中ゆらゆら、後きこきこ、自転車が進み始めた。
 流石男子、少女一人分の重量を乗せただけではみっともなく転倒せず、速度が出れば安定して道を転がり始める。進行方向の大気に己がぶつかることで生じる風がまず青年の汗を蒸発、次に少女にカチ当たり後方に流れる。
 後部座席視点。
 向かう先を見つめようとして背中に遮られあえなく横を向く。鍛えられた背壁。二人分乗せたせいか、自転車が不安そう。腰に腕でも回すべきかと逡巡した次の瞬間、体がぐらつきもたれかかってしまう。
 汗臭かった。
 男性のにおいというか、父親に抱きついた時に嗅いだ記憶のある臭気が鼻腔に入り込む。

431 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 18:02:50 ID:Y4JBW/ji

 「貸した覚えは……いや、なんでもない」
 「汗臭い。すごく汗臭い」
 「香水の匂いでも期待したのか? おれは人間だぞ。暑ければ汗をかく」

 恥ずかしさに赤らむも、背中の持ち主の言葉に頬を膨らませ正々堂々がっちり腰に手を回して身体を固定する。
 ブラン、こそばゆさに身をよじったがハンドルは動揺させず、道を右折した。この暑い中、パワードスーツの実験をしている学生の列があったがこれも一瞥すらせず横を通過。
 やもすれば水色ワンピースをタイアが巻き込み足を挟む大惨事になるのを知ってか知らずか、アルメリアが裾を手繰り寄せて足を縮ませている。すると今度は麦わら帽子が飛びそうになるのでワンピースの余りを股ぐらに挟んで片手で押さえ、ブランの腰に掴まる。
 脚を開いて跨れば安定することは当たり前だが、出来るはずもない。
 自転車に乗ると知っていれば、ワンピースなんてひらひらした格好はしなかっただろうに。
 ペダルを漕げば、脚の筋肉が盛り上がる。息を吸い込み身体に酸素をまわし、一人分の重量と不安定さを身のこなしで相殺して運転を続ける。

 「それで、弱点とやらは見つかったか?」
 「短時間過ぎて見つかるわけなっ……っと!?」
 「失礼」
 「……わざとやったくせに」

 アルメリアがぴしゃりと返し、場の主導権を渡さんとした。
 が、自転車がぐらりと揺れたのと脚を引っ込め安定を保つために息を呑んでしまったので締まらなかった。
 ブランが自転車の舵を街の方へ向けつつ、小さく頷く。

 「だろうな。自転車相乗りで弱点が露わになるような軟弱な奴はいない。俺はこの後軽く釣りするつもりだがひょっとしてついてくる気か」
 「もちろん!」
 「………いい度胸だ。その言葉、忘れるなよ」

 アルメリアはこの段階では思いもしなかったのだろう、ブランの言う軽く釣りというのが炎天下でひたすら待機し続ける苦行であるなんてことは。
 一日が終わり、ワンピースの下から上まで汗で滴らせた彼女が帰ってきて、家で待っていたクーにイの一番にこう言ったそうだ。

 『もう嫌』、と。




  【終】
432 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 18:04:19 ID:Y4JBW/ji
大会編おわりです。
間に合わせの改造をして勝てるわけがありませんでした、という展開。

後半と言うかほとんどアルとブランのかけあいに
誰だお前なことになってしまった
433 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 18:35:33 ID:yVGpP72H
>>432
投下乙です! じっくり読ませて貰うんだぜ!
434 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 18:42:12 ID:hlmHkGtw
>>432
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
435 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 18:46:10 ID:to0WtrqM
投下乙!
危険だ。安全保障的な意味で今のうちにブランもいでおかんとw

にしてもアルが呆気なさ過ぎる程フルボッコ。やっぱりまだ初心者なんだな。相手悪すぎるけどw




そしてついに俺解除イヤッホォオオオオオオオウ!
ロボケミは来るし解除だし休日出勤のストレス飛んだぜw
436 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 18:51:50 ID:hlmHkGtw
 イィヤッホォォォゥ!! 規制解除おめでとうございます!
437 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 19:02:26 ID:Y4JBW/ji
>>435
感想ウィィリリリリリ!!
蛸殴りにされてこそ面白いんだよって誰かが言ってた
ブランとフラグがたったかどうかはまたそのへんでw
438 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 19:09:29 ID:gqWVzWIi
>>432
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!

>>435
おめでとう!
439 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 19:46:01 ID:hlmHkGtw
>>432
 改めまして、投下乙です!
 流石に世界レベルになると手も足も出ませんね……やはり世界の壁は厚く、高いという事でしょうか。
 そしてブランがアルメリアとフラグを立てそうになっているよ! これは青春の予感がするよ!
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
440 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 20:44:04 ID:/Yd/Kbv2
相変わらずクリアな雰囲気がカラッとした暑さを感じさて素敵ですね。

ところで…彼を知り己を知れば云々は孫子ですよん。
441 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 20:50:34 ID:Y4JBW/ji
>>439
青春っていいなと何度でも……感想ありがとうです
戦闘短かったかなぁ

>>440
  _、_     ………
( ,_ノ` )    もう少し調べておけば…
     
    [ ̄]'E
.      ̄
  _、      いやなんでもない
( ,_ノ` )
  [ ̄]'E
.    ̄

  _、_  サラサラサラ
(  ◎E  サラサラサラサラ


  _、 _  シャクシャクシャク
(  *` )シャクシャクシャク
       
    [ ̄]'E
442 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 20:52:16 ID:Y4JBW/ji
うがががががwiki載せる時には直さないとがががっががが
443 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 20:55:24 ID:Y4JBW/ji
脳内変換でおねげぇします………願います
444 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 20:57:07 ID:hlmHkGtw
 てっきり二人とも間違ってるっていう微笑ましいギャグかと(ry
445 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 20:57:43 ID:to0WtrqM
大丈夫だ。俺は知らなかった。
446 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 21:06:46 ID:Y4JBW/ji
作者が間違えている微笑ましいメタギャグ


なわけねーだろバーカバーカおれのばーか
447 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 21:13:18 ID:hlmHkGtw
 なに言ってるんスか!

 ばかな子ほどかわいいんですよ!
448 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 21:15:39 ID:to0WtrqM
やらないか(エスコンを
449 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 21:19:31 ID:gqWVzWIi
や ら な い か (クロスオーバーアタックを
450 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/15(土) 21:32:22 ID:8RPVhfk9
ちょっと失礼しますよ……
451 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 21:55:15 ID:Y4JBW/ji
いよいよリレー小説でトーナメントが始まるよー
452 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 21:59:50 ID:gqWVzWIi
どういう事だキバヤシ!?
453 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:01:04 ID:Y4JBW/ji
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1294915051/
ここだ同志よ!
454 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:11:23 ID:Y4JBW/ji
一条遥参戦キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
455 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:15:45 ID:hlmHkGtw
Σ(゚Д゚;)……!?

※||
※||
何|| ̄ ̄ヽ  
ィ||ィjリノハノi な、何ィ!?
!?||リ゚ワ゚ノi) 
※||⊂ノ( )
※||   y
※||
456 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:28:15 ID:Y4JBW/ji
師匠参戦キターwwwww
457 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:28:42 ID:hlmHkGtw
 どういう事なの……!?
458 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:31:17 ID:Y4JBW/ji
夢の弟子VS師匠対決が実現するようです

見よ、ロボスレは赤く萌えている!!
459 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:32:13 ID:hlmHkGtw
 娘に抱かれて死ねるなら本望だよ!
460 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:32:41 ID:Y4JBW/ji
師匠も早く来るんだ!
461 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:41:59 ID:gqWVzWIi
おいロボスレ組のJSAっぷりは何なんだwww
462 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:47:29 ID:Y4JBW/ji
一条さんちの参戦率は異常
463 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:48:29 ID:hlmHkGtw
 何故だ……何故草川は参戦を拒否されるのだ……!
464 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:50:30 ID:gqWVzWIi
よし、ハルカナ姉妹参戦ッ!
あとは悠ママだ……
465 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:54:10 ID:hlmHkGtw
 貴様だったか、私を参戦させたのは……!!
466 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 22:57:34 ID:Y4JBW/ji
アアその構えは!
467 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:01:20 ID:q4Y78Asz
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12338064
ガン・カタするスーパーロボってカッコイイなぁ……
468 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:02:33 ID:gqWVzWIi
知っているのkうぐわっ!
469 名前: 青森さん ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:13:18 ID:to0WtrqM
すまんな師匠……。それとハルiタ
我々の一門が勝つ……。
470 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:15:12 ID:Y4JBW/ji
友よ、がんばってくるのだぞ…
471 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:17:27 ID:to0WtrqM
というか俺と師匠の場合、やろうと思えばリアル直接対決もすぐできるというw
472 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:18:01 ID:hlmHkGtw
 すまんが、それはできない相談だ。
 勝利と遥さんのお子様ぱんつは私がつかmジョインジョインハルカァ
473 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:19:03 ID:Y4JBW/ji
名古屋が火の海に包まれる……
474 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:19:35 ID:gqWVzWIi
名古屋が大変な事になるぞw
475 名前: 青森さん ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:22:11 ID:to0WtrqM
よろしい。ならば戦争だ。
稲妻姉妹とレスラー軍の力、思い知るがいい……。
ふはは……。ふはははははは!!
476 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:24:23 ID:hlmHkGtw
 姉妹ならばこちらにもテリーとドリー……じゃなかった、遥と彼方がおるわい!
477 名前: 青森さん ◆wHsYL8cZCc 投稿日: 2011/01/15(土) 23:29:53 ID:to0WtrqM
どうやらロリvswオネーサンスキーの闘いでもあるようだな……?
というか本人が参加とかw

誰だよ俺ら入れた奴wwww
478 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:30:33 ID:gqWVzWIi
彼方対決とか面白そうだと思ってめくら撃ちしたのも私だ
479 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:31:59 ID:hlmHkGtw
 とりあえず、私に入れたのは多分age氏ですねw
480 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:33:22 ID:to0WtrqM
無限の方の彼方推したのは誰なんだろうw
とりあえずビッグペニスは倒そうw
481 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:36:03 ID:hlmHkGtw
 いやあ美しい流れでしたねw
482 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:38:57 ID:gqWVzWIi
01. いかづち@にっしょくたん
02. プリン妖精@亜人スレ
03. 世田春菜@ロリババァ
04. SSP
05. 一条遥@ロボスレ
06. ダイヤモンドダスト@にっしょく
07. うぱ太郎@ウーパールーパー
08. 描いちゃったりするの人/パチンカスゴミ絵描き ◆bEv7xU6A7Q
09. 日本鬼子@日本鬼子

10. 倉刀作@ハルトスレ
11. 社会@モブ少女スレ12. 桃花
13. おにんにんムクッパ/うなじ三兄弟末弟 ◆69qW4CN98k
14. 桃色@色鉛筆
15. 青森さん ◆wHsYL8cZCc
16. ほっしー@わしスレ

17. 岬陽太@チェンジリング
18. PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM
19. 直りん@キャラスレ
20. 加藤キューピー@キュムキュム
21. 串子@キャラ総合
22. ハルトシュラー@ハルトシュラー
23. マシロ@幼女YSSスレ

24. フーリャン@なんとかファイト
25. クズハ@みんつく
26. フェアリーテールさん@学園島スレ
27. 無限彼方@キャラスレ
28. 一条彼方@ロボスレ
29. 発子・クリーシェ@キャラスレ
30. ジークリンデ@箱庭スレ
31. 鎌田@獣人
32. やまなっちゃん@都道府県


R1. スイカマスク@漫画
R2. パンモロー博士@雑談スレ
R3. ドルンドメオン@ロボスレ
R4. 1000ならビックペニス
483 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:40:25 ID:gqWVzWIi
いかん途中送信

ロボスレ関係者多いなw
484 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:43:49 ID:Y4JBW/ji
圧倒的ではないか、我が軍は……
485 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:47:36 ID:to0WtrqM
残念だが参加キャラ三分の一はキャラスレかそれに関係した連中ばかりだw
486 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:48:02 ID:gqWVzWIi
しかし5人中2人が一条さんちの人間である
487 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:50:20 ID:Y4JBW/ji
しっかしどうやって戦わせればいいのかわからんw
現実の青森さんで参戦なのか、882氏のポニテ筋肉マッチョなのか
488 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:58:07 ID:hlmHkGtw
 私はどうやって戦えばいいんですかw
489 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:59:06 ID:Y4JBW/ji
三つ編みで?
490 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/15(土) 23:59:39 ID:hlmHkGtw
 どういう事なの……!?
491 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:01:06 ID:tocCpjKx
師匠は不死身だから問題なかろうw
492 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/16(日) 00:01:13 ID:6+wy2CUX
ヌンチャクのように……
493 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:05:24 ID:6+wy2CUX
そうだった。何度殺しても蘇る男だったw
494 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:07:12 ID:FKUl276v
 でも確か武器の使用は禁止ですよねw
495 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:08:42 ID:RMGQVn97
髪の毛は武器に(ry
496 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:11:10 ID:6+wy2CUX
プロレスラー有利過ぎるんだよなぁw一人居るけどさ
497 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:21:18 ID:FKUl276v
 前回のトーナメントはどんな感じだったんですか?
498 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:42:58 ID:Ly65Lv3E
召喚はOKなんだよね
499 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:44:56 ID:V2dxi8ro
前回は善良な一般コテがシグルイの必殺技使ったり、突然MTGのバトルが始まったりしてたよ
500 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:56:49 ID:RQvysxIs
全体的にカオスだったよね
ウィザードリィの魔法飛び出したり、レッツゴージャスティーン飛び出したり
501 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:58:35 ID:FKUl276v
 なんというカオス……w 生きのこれる気がしない……www
502 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 00:59:50 ID:RQvysxIs
いやあ、そこは多分、貴方にもカオス分が補充されると思うのでw
503 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:02:19 ID:V2dxi8ro
前回の様子

http://www26.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/276.html
504 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:03:26 ID:RQvysxIs
>>503
ナイス
俺も貼ろうと思ってたんだ
505 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:08:00 ID:LlI9ufQ3
  ./ ̄ ̄ ̄\   
  |..        |  キュム…
  |:::: ●) ●)|   
 :::::::........:::::::.......:::::::....... ズズズ……
506 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:11:26 ID:RQvysxIs
キュムキュムww
507 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:11:41 ID:V2dxi8ro
やめれw
508 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:17:42 ID:RMGQVn97
師匠の戦いっぷりを書きたくなってきた
509 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:31:56 ID:FKUl276v
>>508
 是非お願いしますw
510 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:37:14 ID:RMGQVn97
あーでも青森さんVS鬼子も書きたいわぁ






※ただし青森さんは882氏ヴァージョン
511 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:44:00 ID:RQvysxIs
>>510
>※ただし青森さんは882氏ヴァージョン
え、あれがデフォじゃないの?w
512 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:44:11 ID:FKUl276v
>※ただし青森さんは882氏ヴァージョン
 超マッチョだー!?
513 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/16(日) 01:57:05 ID:tocCpjKx
師匠VS遥さんは決勝じゃないと無理か……
それにしても一条さんちと無限さんちの彼方ちゃん同士の戦いが楽しみ過ぎるw
514 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 02:04:42 ID:FKUl276v
 1と∞っていうのもなかなかどうして興味深いですねw
515 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 03:29:24 ID:De970QUg
どーも勢いが死んじゃった…… 下書きとっとくんだった……
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1149/%E5%B8%AB%E5%8C%A0%C3%97%E9%9D%92%E6%A3%AE%E3%81%95%E3%82%93.jpg
516 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 05:52:10 ID:mYHNg7d9
特撮のワンシーンっぽいね。二人とも設定では身長50mぐらいあるに違いない。
517 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 06:01:11 ID:De970QUg
>>516
「がんばれアオモリマン、名古屋を守れ!」といったところですね。

さてもうやられちゃったけど常盤ラフ。
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1150/%E5%B8%B8%E7%9B%A4%E3%83%A9%E3%83%95.jpg
蜥蜴氏に確認いただきたい。
518 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 06:15:00 ID:mXyFzDpX
>>338
感想ありです
月並ですが、ここから物語が始まります
咲はあの日一体何をしていたのか?何が起こったのか、なんでそんな危険思想になっているのか
大体は明かす予定ですのでお楽しみにしていただければ・・・

意外と咲の評判が良くて俺真面目にびっくりだったりしますw
ある意味、ぶっ飛んだキャラとして書いているのでいいのかなぁーとw

てかここ最近、俺の中にツンデレキャラっていなくてかけないことに気づいた・・・
純情、クールやヤンデレとかはいるのに・・・orz
519 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 10:58:07 ID:6+wy2CUX
なんか俺と師匠がウルトラサイズになっとるw
520 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 11:50:42 ID:FKUl276v
 投下乙です!

>>515
 ちょwww 私が怪獣になっとるwww
 これで戦えと申すかあなたはwww

>>517
 下半身がずんぐりむっくりとしたユニークなシルエットになってますね。
 それにしてもなかなかのイケメンですね、常盤さんw
521 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 13:57:13 ID:N86uwGoJ
>>515
なんか直後に眼鏡からビームが出そうな勢いを感じるんですが。
もしくはみつあみが地下から突き出るみたいな。
522 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 14:48:33 ID:RMGQVn97
>>515
トーナメント戦の阿鼻叫喚が見えるようだなwwww

>>517
構造練り過ぎワロタ
523 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 21:10:20 ID:RQvysxIs
トーナメントの遥さんが俺の脳内妄想でどんどんカオスになってきた件

>>515
特撮すぎるw
勝ち目が出てきたよ! やったねパベちゃん!

>>517
ジョストモチーフかなと思ったら、それっぽい捕捉がw
カキよりはイモガイを集めた感じなんですなー、なるほど
524 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 21:18:59 ID:FKUl276v
 どんな妄想してるんですかw

 トーナメント出場記念に、彼方のSSでも書きましょうかしらねぇ……。
525 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 21:37:20 ID:RQvysxIs
そりゃもう実に肉体派でジョインジョインな感じに……

……あれ? いつも通り、か?

>彼方のSS
期待せざるを得ない
526 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 21:51:03 ID:vpJnjoB3
今必死こいて書いてますが、もし今日間に合わなかったらごめんなさい
ホントに長くなるんだよなぁ、無駄に…
527 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 22:15:28 ID:/5MVf57s
>>526
ゆっくり自分のペースが一番ですよ。楽しみに待ってます!

あ、それとロスガPVの動画の件なんですけど、勝手にイメージCVとか乗っけちゃっていいですかね?
駄目なれば言っていただければ。OKで自分の中でこの人だー、とかがあればそれを乗っけたりとか出来ますけど。
528 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/16(日) 23:05:04 ID:tocCpjKx
ルータの調子が悪くてなかなかネットに繋がらない……
529 名前: 蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 23:22:51 ID:SsufVUzC
こんばんわ、お久しぶりです。
最近忙しくて創作をする暇が無いのが辛いです…。
然し他のスレの方とクロスに、ロボスレ内でのクロスですか…羨ましい。
他の作品と絡めづらい世界設定にした自分を恨むばかりです。
それとお返事

>>517
ううむ、毎度毎度言ってるような気もするのですが、相変わらず素晴らしい出来です。
不気味で無骨な所が僕は好みです。
530 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/16(日) 23:40:57 ID:FKUl276v
>>525
 ……ある意味いつも通りですねw

>>526
 wktkしながら待ってますね!

>>529
 世界設定はそこまで絡め辛そうでもないと思いますよー。
 むしろ鋼鐵の特攻兵やCRなんかとは相性よさげな気がしますw
531 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 00:37:21 ID:ICG9/oDN
>>519
名古屋を守るために仁王像が化身した姿なんでしょう、ええ。

>>520
>これで戦えと
え!? 師匠他にどういう方法で戦うつもりだったんですか!?

>シルエット
実はモチーフが…… これは恒例の擬人化をすることがあれば明らかになるかも……

>>522
もうね、取り返しのつかないことにしてやろうとw

>>523
>特撮
「特撮っぽい感じで」くらいの気持ちで描いてたらこの上ないくらい特撮な絵に仕上がりましたとさ。

>カキよりはイモガイ
最初の方にイモガイというような記述があったので…… ただオレの趣味からもカキに引っ張られるんで大変でした。
しかしテクスチャに悩む。思うさまカキになりそうな気がする……

>補足
これまた余談ですが、いつか書きてえなあと思ってるオリジナル長編の第二部に、
「小札でつくられた当世具足(みたいな鎧)を、隙間が空いちゃう部分を袖とかを縛り付けて塞いで着てるやたらデカイ男」
という鎧の知識のある人が見たら噴飯ものの格好をした主要登場人物が出てきます
(まあどうしてそんなカッコなのかについては物語の根幹・テーマに関わる設定があるんだけど)。

>>529
では、これで進めさせて頂きたいと思います。
正直オレの趣味ばっかりで固めたデザインなんで蜥蜴氏がどういう反応するか予測出来なかったんですよね。


それにしてもロボスレキャラがやたらトーナメント参加してるな。オラわくわくしてきたぞ!
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1151/%E5%AD%AB%E9%81%A5.jpg
色塗りたかったがカラーリングがわからんかった。
532 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 01:20:43 ID:OSYX+U7Q
そのハルiタなんてDQw

あと俺はあんなマッチョじゃないと何度(ry
533 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 01:32:57 ID:2ALODiwY
このワザとらしい鳥山味!
534 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 01:48:26 ID:ICG9/oDN
>>532
魔法も使えなければ武具防具も装備出来ないのにゲーム最強キャラです。

>>533
パラべの遥って男の子だよな
535 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 08:57:00 ID:5qaopneX
ちょっと目を離した隙に師匠と遥さんがとんでもないことになってる……だと……?

ちょっとばかし投下しますです。
536 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 08:57:53 ID:5qaopneX
 時間は少し戻って――
「かんぱーい!!」
 酒の入ったグラスを高く掲げ、全員の前でそう高らかに発言したのは、机の上
に立つツカサキだった。
 歩行要塞中の人間――リョウゴとゴールデンアイズ――はほぼ全てが食堂に集
まっていた。
 食堂の長いテーブルには倉庫から持ち出してきた食料の箱や缶詰めが山積みに
され、今にも崩れそうになっている。
 彼らは皆机や床に座り込んだまま、ツカサキの乾杯に応えてグラスを、ジョッ
キを、瓶を掲げた。
 それはパーティーだった。
 ツカサキはワイシャツの胸元を開け、裾を出しただらしない格好で彼らに言う

「12時になった!各国が予定通りあのメッセージを受けとったのなら、もうす
ぐ世界中が俺たちを殺しにくる!」
 そこでゴールデンアイたちは沸いた。
 ツカサキは気取った仕草でその興奮を鎮めてから、叫んだ。
「いよいよぉ……クライマックスがやってくる!」
 そして机から飛び降り、再び沸くゴールデンアイズと共に拳同士を軽くぶつけ
始める。彼らはそれから思い思いに談笑を始めた。
 ツカサキは食堂内を縦横無尽に移動しながら次々に拳を交わしていく。彼の足
は一人の少年の前で止まった。
「よぅ!リョウゴ。」
 拳を交わしたのは、赤みがかった髪の、背の高い少年だった。
 彼はツカサキの目を真っ直ぐに見、そして微笑む。
「いよいよラストですね」
「おぅ!」
「……騒ぎましょう!」
「あったりめーよ!」
 2人はゲラゲラと笑い合い、別れる。
 その時、パン!という大きな音がして、直後に火薬の臭いが鼻をついた。
 一瞬、場内に緊張が走る。だが杞憂だった。
 ゴールデンアイズの1人で、すでにパイロットスーツを着ている青年がクラッ
カーを鳴らしただけだった。そうと判ると、食堂内のあちこちで続いてクラッカ
ーが鳴らされる。
 色とりどりの小さな紙が部屋内を飛び交い、お互いの髪にひっかかる。
 どこかでどっと笑い声が上がって、それは瞬く間に広がっていく。
 誰かがどこからか持ち出してきたギターとアンプを机の上に積み上げて、即興
のライブを開催する。誰かがその流れに乗って歌い始める。
537 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 08:58:34 ID:5qaopneX
 突然、軽い音と共によく振られた瓶ビールがいくつもあちらこちらで吹き出し
て、自分たちの上に降り注ぐ。
 誰かが人が興奮するときに良く発する奇声をあげる。また笑い声。
 誰もが、心から笑っていた。
 その笑顔と勢いには、パーティーが始まってから数時間が経った今でも一向に
静まる様子が見えていなかった。
 ゴールデンアイズは相変わらず楽しげに笑いあいながら、食料の缶を頭からか
ぶったり、ほぼ全裸でレスリングをしたり、キッチンから持ち出してきた電子レ
ンジを打ち壊したりして騒いでいる。
 仮眠から戻ったツカサキもその中の、長机を組み合わせた即席のステージ上で
エレキギターをかき鳴らしていた。
 しかし彼は突然にその指を止める。そして両手でギターを振りかざし、思い切
りアンプに叩きつけた。
 響いていた音楽が、奇妙に歪んで、止んだ。
 食堂内は静まりかえる。
「……テメーら。」
 ツカサキの声は静かだったが、力強い。
「そろそろ来るぜ。」
 彼はネックの部分で折れたギターを片手に天井を指差す。そして、にやり。
「……クライマックスだ!」
 再び彼らは沸いた。
「出れる奴らは全員AACVで出撃準備!出るのがダリー奴らはブリッジへ!今
回は俺は要塞の指揮にまわる!この意味がわかるな!?わかんねー奴は訊きに来
い!」
「ハイわかりません!」
 ツカサキの近くにいた青年が勢いよく手を挙げる。
「誰が教えるか!調子に乗るなこの野郎!」
 その場にいる人間は皆またゲラゲラと笑って――
「解散!」
 ――ツカサキの号令で散っていった。
 彼自身も机から飛び降り、酒の染み付いた上着を羽織りなおしながら、床に転
がる空き缶を蹴飛ばしつつ歩み始める。
 ポケットから取り出した通信機を耳に当て、チャンネルを合わせた。
「はい」
 通信機から聞こえてきた声はリョウゴ・ナカムラのものだった。ツカサキはパ
ーティーが始まってしばらくしたあと、彼が食堂内から姿を消していたことには
とっくに気づいていた。
「よぅ!お前今――ヘリポートかどっかか?」
「……なんで判ったんですか?」
「マスクのせいで声がこもってるぜ。人生についてでも考えてたか?」
「出撃準備ですか?」
「スルーかよ。そうだけどさ。」
「わかりました、すぐに準備します。」
「わかってると思うけど――」
538 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 08:59:32 ID:5qaopneX
 ツカサキの目が一瞬、冷たい光を帯びる。
「――俺の合図があるまで出撃禁止だからな。」
 彼のその雰囲気を通信機ごしに敏感に感じ取って、リョウゴは口元に力をこめ
る。
「……わかってます。」
「それと、もひとつ。」
 ツカサキの調子はいつもの明るい感じに戻った。
「今回は俺はAACVで出ねーで要塞内の指揮を執るからさ、直接の戦闘の方の
指揮はお前に頼むわ。」
「えっ!」
 リョウゴは予想外の指示に戸惑っていた。
 ツカサキは続ける。
「お前の空間把握能力は実際かなり凄いぜ?シンヤと一緒だったころの戦闘記録
を前に見させて貰ったけど、あそこまで味方機と敵機の位置を正確に把握するな
んて、俺にもできねーもん。」
「そんな、俺は……」
「正確に把握できてなきゃあ、三次元を縦横無尽に飛び回る複数の敵と味方の間
に割って入って庇う、なんて芸当できねーぜ?」
「……もしかして」
 リョウゴは言った。
「俺を生かしておいたのはこのためですか。」
 ツカサキはそれを聞いて楽しげに笑う。
「半分正解。」
「残り半分は?」
「当ててみな。」
「ヒントください。」
「『ハヤタ・ツカサキの半分は優しさでできています』」
「それがヒントですか」
「正解したら一億万円」
「そんな単位はありません。」
「それで、答えは?」
「……俺があいつを殺したがってたから……?」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー」
 また、ツカサキは笑う。
「正解。」
539 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:00:16 ID:5qaopneX
「……性格悪いっすね。」
 苦々しげにリョウゴが言う。
「今際の際に『我が生涯に一片の悔いあり!』とか言いたくないだろ?」
「まぁ、そうですけど」
 ツカサキは腕を上に突きだし、大きくノビをする。
「さて、そろそろ雑談タイムも終了、ドックへ行きたまへヨ。」
「……はい。」
 ツカサキは通信機を耳から外し、電源ボタンに指を伸ばす。
「ツカサキさん。」
 が、リョウゴの声がそれを止めた。
 再び通信機を耳に当てる。
「ツカサキさん……」
 リョウゴの声はほんの僅かだが、ふるえている。
「……信用して、いいんですよね?」
 ツカサキはそれを聞いて、答えた。
「もち!」
 その底抜けに明るい声を聞いて、リョウゴは礼を言い、通信を終わらせた。
 ツカサキは通信機の電源を切り、上着の胸ポケットからタバコの箱を引っ張り
出す。
 一本くわえて、火を点けた。
 まったく、あいつらは気楽だぜ。
 何の気兼ねもなく不安を表せられるんだから。
 廊下を歩きながらタバコを指で挟んで、煙を吐く。
 どうやら酒を飲んで騒いでも誤魔化しきれなかったようだ。自分の器の小ささ
を、笑う。
 ……不安なのは俺も同じだっての。


 予め決められた速度で、予め決められた方位に、予め決められた時間だけの飛
行を終えて辿り着いたポイントに、AACVUクロミネカスタムは浮いていた。
 やはり予め決められた時刻になるまで、背中の追加スラスターの冷却をし続け
ていたが、あと数分でそれも終わる。
 あと少しで、世界の命運を決する戦いが始まるんだ。
 そう思うと、実際に体験していることだということにも関わらず、変に自分の
周りからリアリティが失われていく。
 よく考えれば、とても現実とは思えないような出来事の連続だった。
 いつも学校帰りに通っていたゲームセンターにあったゲームが国家の陰謀に関
わっていて、その国家にある日突然死んだことにされて、架空だと思っていた兵
器のパイロットにされて……
 極めつけは国家の行く末を左右する大作戦の鍵を握る役目。……まるでアニメ
か漫画の主人公だ。いっそ全て夢だった、と言ってくれた方がまだ現実味がある
540 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:01:04 ID:5qaopneX
 もしかして、俺はいつのまにかゲームと現実の区別がつかなくなってしまった
んだろうか。
 だとしたらいい加減目を覚ませ、俺。
「――そんな現実逃避はさんざんやった!」
 コクピット内で、俺は叫んだ。
 その叫びとともに力強く握りなおした操縦捍は軽いが、しっかりと硬い。踏み
しめるペダルも、ブーツ越しに足裏に抵抗してくる。
 鼻につくヘルメットの内側の緩衝材と汗の臭いも、尻とシートの間のムレの不
快感も、背中から身体を揺さぶり続けるエンジンの振動も、全て『リアル』だ。
 今から銃を向けて引き金を引かなければならない相手が『かつての』親友であ
ることも、自分をここまで押し上げるのに1人の仲間が犠牲になったのも、今か
ら攻撃を仕掛ける相手は自分より何倍も強いであろうエースパイロットたちの集
団であることも、全てが『リアル』。
 ゲームオーバーなんて無い、『現実』だ。
 残機は常に0。死にたくなければ、足掻くしかない。

 機体の下方を映すカメラを睨む。黒い雲海はさも当然のように視界を覆ってい
た。
 腕時計を見る。作戦開始時刻になったらアラームが鳴るように設定してはいる
が、また改めて時刻を確認する。
 あと数十秒だ。スラスターの冷却が終わると同時に作戦開始になる。
 目を閉じ、心を鎮める。
 静寂……。
 ……。
 ……。
 ……。
 ……アラームが鳴った。
 シンヤは目を開け、まずはアラームを止める。
 それから鼻から深く息を吸い、吐いた。
 そして指をコンソールに伸ばし、そこにある小さなツマミを捻った。
 すると、背後からの振動が唐突に止まる。ふぅっと体が浮き上がった直後、ク
ロミネ機は自由落下を始めた。その姿勢は重心の関係で逆さまになる。
 シンヤは目はしっかりとモニターにやり、指はツマミをつまんだままで、機体
に抱かれ落ちていく。
 雲海に衝突したのはすぐだった。
 耳がきかなくなるほどの轟音と共に、ついさっき経験したばかりの凄まじい暴
風と雷が機体を襲う。
 雷の閃光に目をつぶり、横殴りの暴風をAACVの姿勢を変えることでやり過
ごしつつ、落下を続ける。
541 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:01:47 ID:5qaopneX
 上昇に比べ、落下の方が速かった。
 雲の層を抜ける!再び開けた視界は無理矢理に明るく修正がかかった、見慣れ
たものだった。
 逆さまの世界の上方、地上には巨大な人工物が見える。それを視認した直後、
シンヤはツマミを再び捻り、エンジンとスラスターを再点火させた。同時にAA
CVの姿勢を通常に戻す。世界がぐるり。
 血圧変化の影響で一瞬眩んだ視界に耐えながらも両腕は自然と、機体に基本的
な回避軌道をとらせていた。
 視界が正常に戻る。突入地点を間違えたのか、雲の中で風に煽られたのかはわ
からないが、歩行要塞直上に出るはずだったシンヤの機体は、少し離れたところ
に出た。
 だが大ハズレ、というほどじゃない。とシンヤは右前方に歩行要塞を認めて思
った。
 操縦捍を素早く倒し、ペダルを力強く踏み、スラスターを下に向けて再び上昇
する。
 歩行要塞表面にずらりと並ぶ自動機銃からの射撃は何故か無く、シンヤはいと
も簡単に歩行要塞の間合いの内側、自動機銃の数が少ない歩行要塞直上に潜り込
むことができた。

 ここまできて、シンヤの胸に一瞬の疑問がよぎる。
 ――いくらなんでも対応が遅すぎないか――?
 だがその直後、自動機銃からのロックオンを感知したAACVのセンサが、シ
ンヤの乗る機体を自動で回避させる。
 ようやく始まり、あっというまにモニターを覆った山ほどの弾丸を避けること
に集中するシンヤにそこから先を考える余裕は無かった。



 そのころ、歩行要塞のブリッジではAACVに乗らないことにしたゴールデン
アイズたちが各々の席の前にあるコンソールをいじっていた。
 彼らの1人がちらりと席の後ろを見やる。
 彼の席から少し離れたそこには本来司令官が座る席があったが、それは未だ空
席だった。
 司令官不在のままでは一切の行動ができない。とりあえず、念のため自動機銃
にかかっていた火器管制のロックは外して迎撃は開始したが、歩行要塞直上とい
う驚くべきところからまさかの単騎で奇襲を仕掛けてきたあの新型AACVのパ
イロットの腕は、ゴールデンアイズから見ても相当なものだ。
 あれだけの数の、しかも様々な方向から襲いくる銃撃を回避するのは自分たち
でも困難だ。しかし、あのパイロットはそれをやってのけている。
542 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:02:58 ID:5qaopneX
 ……する相手には申し分ないな。とそのゴールデンアイは感じていて、それだ
けに一層、司令官役がブリッジに来るのを待ち焦がれていた。
 そしてちょうどその時、入り口の扉が開く。
「わりぃ、遅くなった。」
 ノートパソコンを脇に抱え、口にタバコをくわえた青年が姿を現した。
 彼はこの非常時にも動じず、普段通りにダラダラと司令官席へと向かう。
「今まで何を?」
「ウンコ」
 席にどっかと腰かける。
「さて、今どんな感じ?」
「ツカサキさんの読み通り、直上から新型AACVが一機、奇襲をしかけてきま
した。現在自動機銃で迎撃してますが、なかなか墜ちてくれません。」
「たった一機かよ?」
「ええ」
「アヤカさんは優しいなぁ。……いや、もしかして……」
 ツカサキは考えるようなそぶりをみせたが、それも一瞬のことで、すぐに次の
指示を出す。
「メインモニターに出てるのが敵機か?」
 彼はノートパソコンを膝の上に乗せ、タバコの火を靴の裏に押し付けて消す。
 メインモニターにはいまだ軽快な軌道で自動機銃の銃弾をかわし続けている敵
機が映っている。
 肯定する。
 ツカサキは声を張って言う。
「以後敵機を『クロミネ』と呼称!リョウゴ・ナカムラに『お友達が遊びに来た』と!」
「了解」
「それと、次に――!」


 シンヤはすでに限界近かった。
 この機体の優秀なオート回避機能と、パイロットの素早く複雑な操作への高い
レスポンスのおかげでなんとか今まで被弾しないでいられているが、急激な方向
転換を繰り返していたシンヤはすでにかなり疲労していた。このままでは操作を
誤るのも時間の問題だ。
 やはり無謀だったのだ。たった一機で歩行要塞の相手をするなど、できるわけ
なかったのだ。
 アヤカさんも、自分も、過大評価していたのだ。
543 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:05:56 ID:5qaopneX
 作戦は失敗し、俺は死ぬ。
 もう駄目だ――。
 そう思ったときだった。
 不意に、銃撃が止んだ。
 シンヤは予想していなかった展開に、思わずAACVの動きを止める。
 なんだ、何かの罠か――?
 そう思って素早く四方に視線を飛ばすが、特に変わった様子は無い。
 もしかしたら、要塞内部でのトラブルか?なんにせよ、チャンスは今だ。
 AACVのスラスターを後方へ向け、グンと加速。一直線に本来のシンヤのタ
ーゲットである、歩行要塞の主砲のひとつへと接近する。
 シンヤに与えられた本来の任務は、『歩行要塞の主砲を破壊し、アッシュモー
ビル部隊が近づける死角を生み出すこと』だった。
 歩行要塞の主砲は6門あり、各々が別々の方向を向いている。故に、ひとつで
も主砲を破壊することができれば、そこに大きな隙が生まれるのだ。
 シンヤは狙いを定めた主砲の基部を撃つ。しかし、AACVの徹甲弾では大破
させるまでには至らない。
 ならば、とシンヤは腕と一体化したライフルの銃身下部から、超高熱を放つブ
レードを飛び出させ、それで主砲の砲身を、通り抜けざまに切りつけた。
 根元に近い位置で傷を負った超長砲身は自重で歪み、『へ』の字に曲がる。
 よし、あれでもうあの砲は使い物にならない。
 確認して次の砲へと狙いを変えようとしたときだった。
 ゾッとする。
 それは理屈では説明できない直感的なものではあったが、シンヤの体を一瞬硬
直させるのには充分な恐怖だった。
 だがそうして身体が強ばってくれたお陰で、機体も一瞬空中で停止し、直後に
シンヤの目の前の空間を横切った火線の直撃を食らわずに済んだのだった。
 機体を、その発射元へ向ける。
 なんだあの機体は。

 視線の先には、竜が居た。
 それは今まで見たこともないようなシルエットのAACVで、両肩から左右そ
れぞれ3枚のプレートで構成された翼と、スラスターと一体化した両足を持つ機
体だった。その背中には巨大な砲が背負われているが、さらに右腕にも短銃を一
挺持ち、その銃口はこちらに向いていた。さっきの銃撃はあれだったらしい。
 ゴールデンアイズの新型だろうか?
 シンヤは、空中で静止している相手に素早くライフルを向け、発砲する。
 ろくに狙いをつけなかったので予想通り弾丸は全てが外れたが、相手はそれを
わかっていたようだった。微動だにしない。このことから、敵パイロットはそこ
そこ腕のたつ相手だということが判る。
544 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:06:47 ID:5qaopneX
 シンヤはその機体を睨んだ。
 敵機は動かない。その様子を不審に思って、シンヤも機体をそのAACVに向
けて止めた。
 歩行要塞の上空で、2機のAACVが対峙する。
 シンヤは指先でアッシュモービル部隊に暗号通信を送りつつ、敵機を見ていた

 不気味だ。
 あの機体には攻撃を仕掛けてくる気配が無い。
 ただ、そこに浮いているだけだ。
 それから数秒が経つ。
 突然、チャンネルに通信が入った。
 合わせて、応える。
「よぅ。」
 聞こえてきた声には聞き覚えがあった。
「お前っ……!」
「俺がわかるか。」
「リョウゴか……。」
 シンヤが答えると、目の前の機体は銃を下ろした。
「目の前はお前か。」
「『ワイバーン』だ。ツカサキさんが作ってくれた。」
「リョウゴ、投降しろ。」
 シンヤは言った。
「俺は『できることなら』お前を撃ちたくない。」
「それは『できない』相談だ。俺はお前を撃ちたくてたまらない。」
「そんな気がしてた」
「お前はどうだ。」
 ワイバーン頭部の丸いセンサーがリョウゴの瞳と重なって見える。
 シンヤはそれをまっすぐに見つめ返した。
「お前を撃つ用意は、ある。」
「俺に撃たれる用意は?」
「無い」
「上等!」
 ワイバーンはスラスターを吹かし、再び銃をこちらに向ける。
 それ以上の言葉は要らなかった。
 ただ、相手を撃つ覚悟があって、撃たれる用意は無い。お互いにそれだけを確
認したかった。
545 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:08:07 ID:5qaopneX
 もしもここでどちらかの覚悟か用意が一方でも欠けていたら、2人は互いに背
を向けるだけだっただろう。
 だが、条件は揃っていた。
 2人は銃を向け合う。
 それは最早避けられないことだった。そして、避けるつもりももう無かった。
「他のゴールデンアイズは待機させてある。」
 リョウゴが言った。
「一騎討ちだ。」
 突風が大地を吹き抜ける。
 大きな灰の煙がまきおこって、2人の視界を遮った。
 先に引き金を引いたのはリョウゴだった。ワイバーンは灰煙の向こうからシン
ヤに突撃しつつ銃を乱射する。
 シンヤも後退しつつ迎え撃つが、撃った銃弾はワイバーンの翼のようなものに
防がれた。
 シンヤが後退する速度より、リョウゴが接近する速度の方が速い。再びシンヤ
はライフルからブレードを飛び出させ、牽制のために薙いだ。
 ワイバーンはしかし動じず、短銃を至近距離より二発撃つ。
 だがブレードを薙いだ時点ですでにリョウゴのその行動を読んでいたシンヤが
回避のために機体を捻らせたせいで、一発は外れる。残った一発はしかしシンヤ
機の左脇腹をかすめ、小さな装甲の破片を飛ばした。
 冷や汗がシンヤの額を横切る。
 リョウゴは舌打ちをしつつ、尚も引き金を引き続けるが、シンヤのライフルの
銃口が自分を向いたので回避軌道をとった。
 自分から離れていくワイバーンを見て、シンヤはライフルを発砲する。
 これは当たった――と思った瞬間だった。
 ワイバーンは素早く体勢を変更し、再びあの翼のような部位で機体を隠し、攻
撃を防いだのだった。
 ちょっと待て、今の動き――
(ありえない!)
 シンヤは心の中で叫んでいた。
 それほどに信じられない姿勢変更だったのだ。
 今の一連の動作を段階的に描くと、シンヤから離れるように機体を動かしてい
たリョウゴは、シンヤのライフルの発砲を確認してから、ワイバーンの姿勢を大
きく入れ替え、あの盾のような翼で防いだのだ。
 反応速度が人間のそれを遥かに越えている。
 この異常な反応速度はワイバーンに積まれたツカサキ特製の支援AIによるも
のなのだが、シンヤにはそんなこと知る由も無かった。
 ならば、とシンヤはライフルを乱射してみる。下手な鉄砲でも数を撃てば――

 しかし銃弾はことごとく翼によって防がれた。
546 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 09:08:55 ID:5qaopneX
 その反応を目にして、シンヤは、ワイバーンのあの翼は自動防御を行うのか、
と理解した。
 と同時に翼が目まぐるしく動くにも関わらず見事にバランスを保ったままの飛
行をやってのける、リョウゴの機体制御の腕にも感心する。
 ――さすがはAクラスプレイヤー――
 脳裏に2人で通ったあのゲームセンターの光景がちらつく。
 距離を離したワイバーンは機体を立て直し、背中のカノンを構えた。
 シンヤはそれを見、一気に高度を下げて歩行要塞の足、人間で言えば太ももの
裏へと潜り込む。
 歩行要塞の下には巨大なすり鉢状の穴があった。中心には青く輝いて見える、
山のような結晶体がある。
 あれがコアか。攻撃を当てないように注意しないと。
 そう感じてコアからなるべく離れた軌道で歩行要塞の真下を飛ぶ。
 機体を反転。背泳ぎのようにして要塞の陰から飛び出した。ライフルを構えつ
つ高度を上げる。
 要塞の建物の上に出て、再び視界が開けた。シンヤは驚愕する。
 ワイバーンはシンヤの軌道を読んでいた。そのカノンはこっちを真っ直ぐに睨
んでいる。
 ロックができないままにライフルを撃ちつつ、急いで自機の位置をぶらす。当
たってもいい、致命傷にならなければ。
 しかしシンヤを襲ったのは全く未経験の攻撃だった。
 突然に機体のアラートが鳴る。それは重なっていた。
 この警告音は、ロックオンだけじゃない――!
 反対方向にスラスターを吹かし、要塞の施設の陰に隠れる。
 ワイバーンは追っては来なかった。
 要塞中央上空の一番見晴らしのいい位置を保ったまま、変わらずに背中のカノ
ンを構えている。
 シンヤはその間に機体ステータスをチェックする。そして、驚いた。
 機体の右肩正面の装甲表面が融解していた。
 なんだこれ。
 しかし原因はすぐに分かった。熱だ。さっきの二つ目の警告音は熱暴走のとき
の音だ。
 だとしたら、なんで熱暴走を?
 AACVの武装でここまでの高熱を発生させるものなんて、超高熱の刃を持つ
近接武器くらいしか無いはず――
 ハッとした。
 そうか、さっきの――
 ワイバーンが構えていたカノンはどこかおかしかった。
 あのカノンには、弾倉にあたる部分が見当たらなかったのだ。
 弾倉の無いカノン――
「――レーザー兵器か。」
 シンヤは舌打ちする。
547 名前: グラゼロの人 ◇tH6WzPVkAc 代理 [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 10:44:16 ID:30Qld9l8
 厄介だな。
 この世に光より速いものは無い。AACVはロックオンを感知してから機体が
自動で回避をするが、それが通用するのは相手が実弾を発射する兵器だからだ。
 レーザー兵器ではロックオンをされたときには、ターゲットはすでに射撃を受
けている。熱が危険域に達するまでに僅かなタイムラグはあっても、それもゼロ
コンマ秒以下の話だ。
 この建物の陰から出たら、即死だ。
 あと、俺に残された手は――



 ツカサキは膝の上のノートパソコンを叩きながら、自分たちの真上で今まさに
行われている戦いの様子を見守っていた。
「ワイバーンが押してますね。」
 ツカサキのそばの椅子に座す青年が言う。彼の目の前にある自動機銃のロック
はかけられていた。
「そうかにゃ?」
 ツカサキは応える。
「ツカサキさんには違った風に見えますか?」
 彼は大げさに頷く。
「このゲームは制限時間付きにゃんだよ。」
「制限時間付き?」
「レーダー係さーん、見えるかにゃ?」
 少し遠くの席の女が返事をした。
「南西1200キロメートルくらい先に反応あります。」
「内訳を教えてくれにゃ」
「大型アッシュモービルが4、中型8……」
「にゃは〜、大艦隊だにゃ。」
 青年は意を得て頷く。
「ジャパンの艦隊ですね。」
「そうだにゃ。あいつらが到着したら、もう一騎討ちどころじゃ無いにゃ。そう
なったら、もうリョウゴの望みは達成不可能に近いにゃ。」
「親友を自分の手で殺すこと、ですか。」
「『元』親友、にゃ。」
 ツカサキは新しいタバコを取り出す。
「シンヤもそのことは分かってるにゃ。だからこのままタイムアップを狙うだろ
ーにゃあ……。それが、己のために戦うリョウゴと、組織のために戦うシンヤの
違いだにゃ。」
「なるほど……」
 青年はツカサキを見る。
「ツカサキさんがあの一騎討ちを許した理由が分かりました。」
「にゃ?」
「あれは、『俺たち』と、『世界』の戦いなんですね。」
「そゆことにゃ。……余興としては十分だろにゃ?」
「悪趣味ですね」
 彼らは笑う。
「悪役ってのはこーじゃにゃいとな。」
「ところで」
 青年はモニターに向き直る。
「なんでさっきから猫口調なんです?」
 ツカサキは大きく背伸びした。
「いや、最近気づいてさー」
「何にです?」
「俺たちには『萌え』が足りねーなーって」
「だからさっきから猫口調?」
「ああ。」
「キモい。」
 ツカサキは笑った。
548 名前: グラゼロの人 ◇tH6WzPVkAc 代理 [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 10:45:28 ID:30Qld9l8
というわけで投下終了です。


オマケ
AACVU「ワイバーン」イメージ
ttp://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/1152/wibarn_ryougo.JPG
549 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 11:23:00 ID:30Qld9l8
>>548
 投下乙&私代理乙!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
550 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/17(月) 11:31:40 ID:DHaTnCvV
>>548
投下&代理投下乙!
それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!

ルータがイカれてきたから、もしかするとしばらくスレに来れなくなるかもしれんね……
551 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 12:35:04 ID:OSYX+U7Q
そうか、きょうはグラゼロに日だったか。
投下乙!
552 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 13:08:58 ID:XQU2pzZh
月曜日のグラゼロだー!
みんなー今日は月曜日だぞー!!
投下乙ッ
553 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 13:16:14 ID:0fyUSSNi
いやっふー! グラゼロだぜェ! 水曜の夜にゆっくり読ませてもらうぜぇぇぇぇ!!





どうやら同僚に風邪をうつされたようだ。
554 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 13:46:29 ID:XQU2pzZh
実はおれも風邪dごほっ
555 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 15:15:06 ID:30Qld9l8
 一方私はPCの調子が良くなかった。

 投下は携帯だから問題はありませんけどね!
556 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 19:36:18 ID:AtI/w9Rs
>>548
いい感じにヒートアップしてますね。
何かを背負っている(?)ツカサキとかゴールデンアイズ達に、
ぜひともシンヤは一撃くれてやって欲しい。

…でもアーマードコアのイメージのグラゼロさんなら、シンヤは『なりゆき』側になるのかな?
557 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 21:30:57 ID:c4bfBuid
やっと書き切れた……つってもまだまだ前後の前だけど
皆様改めて投下乙です。例の奴を投下する前に感想と書きそびれてたレスをちょこちょこ
例の奴は猿さんが怖いので、10時に差し掛かる前に
>>142
ワ―グナルドさんが口調と外見に反して優秀すぎて辛い
というか軍人としても人間としても強過ぎて、そのギャップに萌える。これは……恋?
にしても刀十郎、凄く良いキャラですねw若かりしも老獪な口調で頭が回る
これは新たに惚れてまうキャラになってしまうかも知れん……!
そしてレ―ヴェ不憫だよレーヴェ。怒っておられる悠の動向も含めて、次回が楽しみです
>>146
待てマチコ!脱いじゃ、脱いじゃ駄……
ってそっちかーい(エコー)
それにしてもうほっ、素晴らしい迫力……そしてこのコンビに人類で勝てる奴はいるのだろうか…
>>158
なんというリリフューチャー回
こう、素直になれない、けど本当の事を伝えられない女の子と言うのは本当に良い物です
そしてラウル君は乙女心を少しは理解しなさい。個人的にリク君の好感度は下がってませんよw
さて、次回最終回という事で、名残惜しいですが激しく期待
>>160
なるほど、これが>>882氏の正体か……
しかしマジでこんなんだったら驚いちゃうなー(棒
>>163
改めて、思います
ホントにショタオルをどうにかしないと、隆昭のMIRAIが閉ざされそうです><
しかしこれも一つの未来……あ、隆昭ごめん、冗談だよ

一旦休止
558 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 21:34:24 ID:OSYX+U7Q
ところで避難所って投下終わったのかな……?
559 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 21:51:33 ID:c4bfBuid
>>199
これはこれは
今後も良い事がありますように……と
叶えてくれますかね、シロうさ巫女さん……?
>>225
返答に凄く凄く遅れてしまって申し訳ないです
真面目にどれが隆昭の姉にふさわしいかを考えていたら……と白々しい訳もここまでで
ネタ的には凄く5を指したいのですが……そのですね……

ホントにリアルに考えたら、隆昭が大人しい子で苦労性なので
その反動で姉がアクティブ→じゃあ1と言う事に
ってな訳でマジレスで申し訳ないのですが、?でお願いします
>>234
リヒトさんマジイケメンすぎて眩しいよ辛い
個人的にBWのリヒトはこんなイメージで書いてますねw
>>251
妹登場だ……と?
兄貴が兄貴だからマーすっごい強烈な妹さんですねwと思いきや妹らしき存在とな
何か展開がものすごい急展開な感じですね。次は母親との再会か……
色んな意味で目が離せないです。次回が凄く楽しみ

後何故か咲ちゃんの声が田村ゆかりに(ry
>>258
良い男……というかなんだ、この禍々しくもゾクゾクするオーラは……!?
何か月をバックにポーズしてそうですね、このうさぎさんはw
つか正体はいったい……(棒
>>369>>408
これは面白いww
つか二代目情けねえwていうか地球人情けねえww
これで一本読みたいですよ、マジでw
>>432
色んな意味で世界、というか現実の壁が高過ぎますな……
まだまだアルメリアもシュレーもひよっこと言う事で、今後に期待するしかあるめぇ
そしてブラン、お前は水没しろ。羨まし過ぎて修羅になりかけたわ
畜生おいらもアルと釣りしてェ……色んな意味で人肌寂しいとです

一旦
560 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 21:57:40 ID:c4bfBuid
>>515>>517
何この二大大怪獣対決
にしてもバイオチックというか、生物的なイラストを書いている時の>>882さんが実に生き生きしているw
こういう科学的?というか詳しい説明は大好きです

と……そろそろ時間が来たので、例の奴を投下します
グラゼロさんへの感想、及びレス返答はその後で……
>>558
どうなんですかね?恐らく終わっているとは思いますが……
あ、宜しければ支援をお願いします。バカみたいに長いんでorz
561 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:03:29 ID:c4bfBuid
原作 PBM!×廻るセカイ andmore…

         
                                  前篇のあらすじ

                           平々凡々な、穏やかなる日常を過ごしている少女、神守遥。
               代わり映えの無い、淡々と進む毎日の生活に、遥は多少飽いていた。何か、日々が変化する大きなきっかけが無いかと。 
            そんなある日、友人から誘われて映画を見に行った際、遥は空から巨大な物体と、それに乗る少女が落ちて来るのを目撃してしまう。       
              気のせいだと自らに言い聞かせ、その出来事を忘れようとする遥だったが自宅に帰る間際、まさかの再会を果たす。
                          
                さっき見かけて夢だと信じていた、目の前で落下してきた少女が自宅の玄関前に転がり込んできたのだ。   
                    
                   更に驚くべき事にその少女は、身長と胸以外、自分と全く同じ容姿をしていた。
            少女は自らを一条遥と名乗り、遥の事を探していたと告げた。そして続く様に、自分はこの世界の人間ではないと、一条は言い放った。
              全く状況が飲み込めないながらも、一条とその相棒であり、杖へと変身している巨大な物体、リヒタ―の存在を受け入れる遥。
                       
                  一方その頃、遥が知らない所で不気味な影がゆっくりと蠢いていた。その時を、待ちかねている様に。

  
                                   ××××××  

雨後の筍の様に、無駄に乱立されては大半が機能していない、大量のビル群の中の一角。

既に数年前から工事が中止しているのであろう、埃が充満しており、不快感を催す匂いに塗れた床のコンクリートや、茶色く錆びれて、今にも落ちてきそうなパイプが天井を血管の様に這っている。
本来は小会社や店舗が入り、賑わう筈であった各フロアはがらんどうで、凄ましい侘びしさを感じさせる。コンクリートといった工事されていない部分が露わになっている分余計に。
この建物は俗にいう廃墟、もとい、業者から完全に見放された、廃ビルと呼ばれる建物だ。
誰にも気に止めてもらえず、まるで時代から取り残されている様なその佇まいは、哀愁を覚える。

そんな廃ビルの六階のフロアで、真下で忙しなく、止まる事無く動き続ける人々の群れ、群れ、群れを冷やかな目で一人の男が見下している。
一見すると気障極まりない、しかしその男が着ていると不思議な事に絵になる、汚れの無い上下真っ白なスーツに、鮮血の様な真紅のジャケットが映える。
その服装も相まって、白スーツの男はとにかく浮いていた。上手く形容できないが、最も的確な表現があるとすれば浮世離れしている、だろうか。
この世の人間では無い様な、そんな不気味な威圧感と迫力に満ちている。

白スーツの両目は何もかも映している様に見えて、何も映ってはいない。

「待っているだけで良いのか? こちらから仕掛けなければ奴は出てこないんじゃ」

白スーツの近くで、丸太の様に太い、というより極太な両腕を組んだ大柄の男が、白スーツにそう聞いた。
その男が異様なのは両腕だけでは無い。腕から足、胴体まで全ての部分が筋肉によって盛り上がっており、筋肉の結晶体と例えても良い程に、筋肉しか無い。
どれほど鍛え抜かれているかは想像出来ないが、想像を絶する様なトレーニングを乗り越えた末の賜物であろう。
筋肉男の質問に、白スーツは無言のままだ。無言のまま、人々を見下し続ける。
562 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:05:46 ID:c4bfBuid
「奴がこの世界にいるからと……私達に召集を掛けたのは君だぞ。まさか観光気分ではあるまい?」

筋肉男の反対側で、右目に装着されたスコープを、瞳孔の様に大きく収縮させながら男が、白スーツを見据えてそう呟いた。
男は、右目のスコープもさる事ながら、若者にも仙人にも見える年齢が計り知れない容姿と、口に出さずとも、百戦錬磨である事を表現する様に尖ったオーラが印象的で筋肉男と同じく、只者ではなさそうだ。      
スコープ男は中身は一体何なのか、自分の身の丈以上に大きなギターケースの様なケースを肩に掛けている。スコープ男の言葉に筋肉男がうむ、と頷いて同意する。

「あの男がこの世界に居るのは確定しているのだろう。ならば、こちらから先手を打っておいた方が」
「まだその時じゃない」

白スーツが筋肉男の提案を、即効で否定する。即座に一蹴されてヒクヒクと顔を引きつらせる筋肉男。
スコープ男が二人のやりとりを見て、笑っているのか、それとも呆れているのかよく分からないがニヤリと口元を吊り上げた。

その折、柱に寄りかかり、静かに話を聞いていた人物が白スーツの元へと歩いてくる。
その人物は、やけにスタイルが強調されている、というかピッチリと肌に密着しているライダースーツを着ており、毒々しいまでに紅い口紅を付けている。
筋肉男とスコープ男ほどのインパクトは無いが、纏っているオーラはやはり、普通の人間ではない。

その人物、否、その女性は、白スーツに声を掛けた。

「けどね、エビル。何が言いたいのかは分かるわ。だけどね」

白スーツが顔だけを僅かに、女性に向ける。女性は二言を発する。

「幾らここで待ってても、来ないモノは来ないわよ。あの子だって人間なんだから、私達から逃げも隠れもするんじゃない? だから私達から攻める他、無いと思うの」

女性の言葉に、筋肉男が力強く頷き、言う。

「ジャンヌの言う通りだ! やはりここは男らしく」

「却下だ。俺達からは動かない。絶対にな」

またしても、筋肉男の発言が一蹴される。
筋肉痛になるのではないかと思う位、顔を引き攣らせる筋肉男と、白スーツがそう返事する事を予想していた為か、氷の様に冷たい微笑を浮かべる女性。
そして無言のまま、事態を静観しているスコープ男。白スーツは前を向いて再び視線を人々に向ける。向けながらボソッと、しかし三人に聞こえる様に言った。

「……奴は、こちらから探っても現れはしないだろう」

そこで一息吐き、白スーツは言葉を続ける。

「奴が本当に姿を現す時は――――他人が、どうする事も出来ない窮地に陥った時、だけだ」

「……何故、そうだと分かる」

スコープ男の質問すると、白スーツはゆっくりと振り向きながらスコープ男、否、三人に返答する。

「何故かだと? 決まっているだろう」


「奴は、ヒーローだからな」
563 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:09:58 ID:c4bfBuid
haru×HARU

                             
                                 the Strange dream

                                    後編


                                     上



                                   ××××××  



時刻を設定された目覚まし時計が、朝の静寂を蹴散らす、けたたましいベルの音を部屋中に響かせる。
遥は懸命に起こそうとする目覚まし時計から、朝の安眠を妨害されぬ様シーツに深く潜り込む事で、必死な抵抗を続ける。
今日は休日だという事を考慮していつもより寝ていたい、というか朝寝坊したいのだが、日々の規則正しいリズムで生活している為だろう。体の方が無意識に目覚めようとしている。
目覚まし時計による睡眠妨害と、目覚まし時計が鳴ったら起きろという体に刻み込まれた生活習慣。この二つが混ざり合った結果、遥は渋々ベッドから起き上がり目覚める。

正直に言えばまだまだ寝ていたい、が、どうしても日々のキチンとした生活習慣のせいで早起きしてしまう。
一回くらい、昼頃までぐーたらと眠っていたい。だが、母親からしっかりと躾けられた結果、どれだけ遅く起きようとしても、八時には必ず起きる体になってしまった。
まぁ、体に良いというか、早起きは三文の徳という諺がある様に、生活リズムが保たれているから生まれてこの方病気になった事が無いのだが。
寝ぼけ眼を擦りながら、遥はベッドから亀みたいに鈍くのっそりのっそりとした動きで降りる。

「おはよう。神守さん」

ちらりとへそを見せながら、元気良くキビキビとラジオ体操をしている少女が、ベッドから降りてきた遥に朝の挨拶を交わした。
遥の視界は寝ぼけている為だろう、ぼんやりとしていて少女の顔が見れない。目を何度か擦り、次第に視界がクリアになってきた。

次の瞬間、遥は目ざまし時計に負けない位、けたたましく素っ頓狂な大声を出して驚く。ついでに盛大にずっこける。

「神守さん!?」

「わ、私が……私がもう一人……」

起床して早々、遥は驚きのあまりに失神して、再び眠りにつき、かける。と、そうなる直前。
564 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:11:58 ID:c4bfBuid
そういえば……と、昨日の記憶が一瞬でフラッシュバックする。
昨日、まるで夢の様な出来事に立て続けに遭遇、もとい襲われたのだ。
友人と映画を見ていた途中に入ったトイレで見た、空から落ちてくる謎の物体。その物体に乗っていた、自分と身長と胸以外、何から何までそっくりな少女。
その少女が自らを一条遥と名乗った事。パートナーにロボットに変身する喋る杖、リヒタ―・ペネトレイタ―を連れている事。
そして、一条遥……一条さんとリヒタ―が、別の世界から来た、という事。

何もかもを思い出して、遥はずっこけた時にぶつけたお尻を擦りながら立ち上がった。
そうだった。今目の前にいる自分にそっくりな少女は一条遥といい、全く別の世界から来た私という事を忘れていた。
色んな並行世界……とやらを旅しているらしく、そのせいで凄くお腹が空いていた様なので家に引き入れ、ご飯を作ってあげて泊めてあげたんだ。それで……。
眠気が覚めていき、遥はいつもの冷静さを取り戻す。と共に、今、自分がどれだけ不可思議な状況に置かれているのかを理解し始める。

「何か驚かしちゃったみたいだけど……お尻、大丈夫?」

心配そうに遥を見下ろしながら、一条がそう言った。
遥は大丈夫だという事を示す様に、オーバーアクション気味に首を大きく縦に振って返す。

「ごめん、大丈夫。朝だからちょっと寝ぼけちゃってて……」
「いきなり凄い顔して驚く物だからびっくりしちゃったよ。何ともないんだね?」
「うん。心配させてごめんね」
「良かった……」

一条が遥の返事に安堵したのか、柔らかい笑みを浮かべる。こうして見ると、本当に私みたいだ、と遥はしみじみと思う。
並行世界の私なのだから当たり前なのだが。あれ……何か混乱する。

<大丈夫ですか? マスター、神守さん>

一条が寝てる時にどこに居たのか、リヒタ―が二人の元へとフワフワと降りてくる。
そういえばこのリヒタ―という存在も、遥にとってはこの不可思議な状況を嫌でも肯定させてしまう一因でもある。

「大丈夫だよ、リヒタ―。ありがとう」

そう言いつつ、遥は立ち上がる。

誰かの腹の虫が、よほどお腹が空いているのか、豪快に鳴いた。遥と一条の間に、言い知れない妙な沈黙が流れる。
数秒ほど沈黙していると、その腹の虫の飼い主である遥が、両頬をほんのりと紅く染めながら、コホンと咳払いをした。
そして一条に、少し恥ずかしそうに言った。

「……朝ご飯にしよっか。一条さん」

その言葉に、一条は遥を見上げて、大きく頷き答える。

「はい!」



                                   ××××××  


遥が普段通い、勉強し、部活を嗜み、級友たちと時間を共有している高校、揺籃二高。
普段は生徒達によって煩い位賑わっているのだが今日は休日でかつ、ようやく夜が明けた朝六時だ。校内は鳥のさえずりが響くほどに、静寂に満ちている。
まだ朝の部活が開始されず校門が解放されない為、生徒達が入れない事もその静けさの一因だろう。
今、学校に居るのは寝泊まりしている用務員以外……と、影が一つ、学校に向かって走っている。
565 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:13:53 ID:c4bfBuid
その影は立ち止まり、拳銃の様な物体、というより拳銃その物を掲げると、その拳銃の引き金を引いた。
すると拳銃の銃口からクサビがロープと共に射出され、学校の周辺を囲っているフェンスに引っ掛かる。
影は非常に手慣れた感じでロープを掴むと、フェンス下の壁面へと飛び移る。そしてロープを伝いながら登っていき、フェンスを蹴り上げて軽々と飛び越えると、校内に侵入する。

拳銃を腰元にしまい、音も出さず迅速に、影はある場所へと向かう。今影が向かっている方向には、弓道部が部活で使っている、校舎から大分離れた場所に位置する弓道場がある。
数十年も前に建設され、屋根や壁面が年月を経ている故に古ぼけてはいる、がまだまだ現役な弓道場の入口には、如何にもなデザインの南京錠がチェーンと共に掛けられている
影は一応、自分以外の人間が居ないかを用心深く注意しながら、入口へと一歩、一歩、近づく。

近づきながら影は、羽織っているロングコートのポケットから針金の様に細く小さい鉄で出来た棒を取り出した。しかし只の鉄の棒では無く、先端に何かしら細工が見える。
影はその鉄の棒を南京錠に差しこんだ。すると数秒も経たずに、南京錠はチェーンと共にその場にガラガラと落ちた。
どんな手品を使ったのか、影はいとも簡単に厳重である筈の南京錠を解錠してしまった。

抜き足差し足忍び足で素早くその影――――鮮明な、紅い髪の毛が印象的なその男は、弓道部員達が使用している更衣室へとそそくさと入っていく。
しばらくロッカー間をウロウロしているとふっと、ある部員が使っているロッカーの前に立ち止まった。そして南京錠を解錠した時と同じく、鉄の棒を差し込み、解除。

ロッカーを開くと、その部員が使っているのだろう、愛用の弓が収納されていた。赤毛の男は背負っている、中身が入っていない為ぺったんこな、皮で出来たケースを床に置いた。
そしてその弓と、ロッカー近くに置かれている、矢が大量に入っている筒から数本矢を取り出し、ケースの中へと入れる。ファスナーをしっかりと上まで締めて、背負い直す。
どうやら用は済んだ様だ。赤毛の男は近くの窓ガラスのドアを開き、弓道場を後にしようとした。その時だ。

「……あんた、泥棒か?」

背後から声が聞こえ、赤毛の男は顔だけ振り向く。

頬のたるみや目尻の多さ、しょぼくれた雰囲気から察するに、かなりの年配であろう用務員が、窓から逃げようとしている赤毛の男に対してそう言った。
赤毛の男は用務員の方をじっと見て動かない。用務員もこういった事態は初めてなのか、呆然とつっ立っていて、赤毛の男を眺めているだけだ。
すると、赤毛の男は溜息を吐き、用務員に親指と人さし指を合わせた右手を、向ける。

「盗むんじゃない、ちょっと借りるだけだ」
「……何?」
「眠れ」

赤毛の男は間髪入れず、パチン、と指を鳴らした。
男が指を鳴らした瞬間、用務員はその場にバタン、と倒れると心地良さそうにすーすーと寝息を立て始めた。
この弓道場に入る際に手際の良さといい、用務員を眠らせた指パッチンといい、この赤毛の男、少なくともカタギではなさそうだ。

校内に侵入した時と同じく、拳銃を掲げ、赤毛の男はポツリと、独り事を呟いた。


「俺にこういう事やらせんなら、きっちり報酬払えよ、リヒト」


                                   ××××××  


「本当に任せていいの? 一条さん」

意気揚々と、パジャマの袖を捲り、普段は遥が着用しているエプロンを着た一条に、遥は不安げにそう聞いた。
一条は振り返ると同時に遥にサムズアップをして、自信満々に答える。

「任して! 私、料理はすっごい得意だから!」


数分前。朝食を作る為に台所に来た瞬間、一条は遥に、昨日の御礼として朝ご飯を作らせてほしいと頼んできた。
昨日、腹一杯にご飯を食べさせてくれた事へのお礼で、美味しい朝食を遥に作ってあげたいのだとか。
遥自身、一条のお願いを断る気は無く、むしろどんな料理を作ってくれるなと楽しみに思う。
思う、が、冷蔵庫の中に料理を作れるような素材があったかな……と、いう一抹の不安を覚える。確か冷蔵庫にあったのは、昨日一条に食べさせたスパゲティと、サラダに使った野菜くらいだった様な。
というか、今日はその冷蔵庫に入れる食材を買いに行くのだ。だから……と。
566 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:17:00 ID:c4bfBuid
一条が遥の元へと戻ってきた。まだ五分はおろか三分も経っていないのだが。
一条は何とも言えない苦笑いを浮かべている。遥の両手には何かが握られており、右手には二人分の食器が重ねられており、スプーンが二つ、入っている。
そして左手に牛乳1パック。脇にはコーンフレークの箱を挟んでいる。

遥は思った。先に私が見てくれば良かったと。しかし今更どうも言えず、遥も一条に合わせる様に、苦笑いを浮かべた。

「……一条さん」
「ごめん、神守さん。その……これしか、台所無かったんだよね。……あとフルーツとか。……あ、じゃあフルーツ持ってこようか」
「フルーツは私が持ってくるね」
「ありがと」


テーブルで二人、向かい合いながら、食器に入れて牛乳を注いだコーンフレークをしゃくしゃく黙々と食べる。
フルーツもあまり多いとは言えず、バナナとブドウとリンゴが少しだけ。ただ、女の子二人には十分な量ではある。
何だか会話の糸口が掴めず、遥も一条も黙々とコーンフレークを食べ続ける。……何か、何か話さなきゃ。
と、遥が口火を切ろうとした手前、一条の方から遥に話しかけてきた。

「何だかんだで美味しいね、フレ―ク」
「……そうだね。何だかんだで美味しいね」

遥は今更かもしれないが、奇妙な気分に囚われる。まるで鏡の中に話しかけているみたいだ。というか、自分が自分に話しかけるってどんな状況だろう。
けれど目の前に居るのは、非常に自分に似てるけど他人、と言うかもっと壮大というか、正直イメージできないが、別の世界から来たという自分自身だ。
最早途方も無さすぎて、遥自身は未だに状況を理解しきれていない。まだ私はベッドの中で夢を見ているのではないか? とさえ思う。
しかし実際に目の前で、その別の世界の私は、私とご飯を食べて私と話しているのだ。軽く頬をつねってみるが、痛い。夢じゃない。

「ねぇ、神守さん」

一条の言葉に、遥はスパイラル化しそうだった思考を一旦打ち切る。考え始めたら頭痛が止まらなそうだし。

「神守さんって学生……だよね? 普段、どんな感じで過ごしてるの?」

興味深々と言った口調で、一条が遥にそう質問する。遥はどんな感じ……? と少しだけ悩むと、答える。

「普通……かなぁ。友達と話したり、勉強したり。そんな感じだよ」
「へぇ〜、こう、恋愛だとかそういう事も友達と語っちゃったり?」

並行世界の自分が恋をしているのかと、目を輝かして凄い興味深々に答えを待つ一条に、遥に惑った様子の微笑を浮かべる。
浮かべながら、ちょっと申し訳無いと思いながら正直に答える。

「れ、恋愛? 恋愛はその……ううん、そういう事はあんまり……」
「……そっか」

ガッカリしているのか、一条のテンションがかなり下がる。遥は一条の反応に妙な罪悪感を抱く。
しかし……恋愛の事なんて、今まで生きていて考えた事……一度や二度はあるけど、そこまで深く考えた事は無い。
今まで目の前に素敵な人が現われなかったって事もあるし、それに恋愛だとかの前にやらなきゃいけない事が沢山あるしで。

「じゃあさ、どんな事話すの? やっぱり勉強とか?」
「そんな感じかな。何と言うか、他愛の無い話ばっかりだよ」
「でも楽しそうで良いな。見てると分かるもん。神守さん、きっと毎日楽しいんだろうなって」
「そうでも……そうでも無いよ。ホントに普通」

ふと、遥は思う。
昨日少し触れたけど、一条が……並行世界の私が、あっちの世界でどんな生活を送ってきたんだろうなと。
一条さんの質問に答えたから、私から質問しても良いよね……と遥は思い、一条に聞く。

「……一条さん。私からも聞いていい?」
「何?」
「一条さんはあっちの世界で、どんな生活を送ってきたの? 出来れば詳しく教えて欲しいな」
567 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:21:14 ID:c4bfBuid
遥の質問に、一条はうーむ……、と唸って返答に悩んでいるのだろうか、腕組みして目を閉じた。
そこまで難しい問題を振ってしまったのだろうか? と遥は一条の反応を不安に思う。
が、遥の心配は杞憂だった様だ。一条は腕組みを解くと目を開いてパッと明るい笑顔を振りまきながら、遥に答えた。

「もうすっごい谷あり山ありだったよ! 何から話していいか迷っちゃう位。ね、リヒタ―」

遥に話しかけられて、側を浮遊しているリヒタ―が答える。

<はい。様々な強敵との戦いや困難な旅路、そして非常に個性的な人々との出会いと、色々ありましたね>
「ホントに色々あったね―。特にやおよろずの人達に出会えたのが一番凄かった!」
「やおよろず……? やおよろずってどんな人達なの?」

遥がそう聞くと、一条はやおよろずなる面々について話しだす。その時の一条の顔は、凄く楽しそうだ。

「昨日話したっけ……。私の師匠と、その師匠のパートナーが所属してる何でも屋……みたいな人達でね。
 どんな家事もバッチコイなルガ―さんとか、ツンツンしてるけど、ホントは優しいたまちゃんとか、おっとりしてるけど結構アクティブなまどかちゃん。
 それと、小動物みたいに可愛いリタちゃんとか、ロリコンだけどカッコいい師匠とか素直になれなくて可愛いヘーちゃんとか、後……」

そこで何故か、一条が首を捻る。何か忘れているのだろうか、それが何なのか思い出せない様だ。

「後……何だっけ? リヒタ―」
<すみません、マスター。私もどうも……思い出せません>
「まぁそれはともかく……そういう人達と色んな冒険したの。ホント、どこから話そうか迷っちゃう位」

遥は心の底から、一条の体験談を聞いてみたいと思った。きっと、心躍る様な体験なんだろうな、と。
どんな事を遥に話そうか、リヒタ―と相談している一条の顔は、今までで見た中で一番楽しそうで、それでいて嬉しそうだ。
その中でどれだけ泣いたり、悲しんだり、苦しんだりしてきたんだろう。けど、一条の溢れる笑顔には、それらの辛い過去を思わせる影は全く無い。

……本当はこう見えて、凄く強い人なんだろうな、と遥は一条を眺めていて、しみじみと思う。
私もこんな……こんな気丈な人になりたい。どんな事があっても明るく笑って、軽く乗り越えられる……。そんな人に。
もし、もし一条さんと住む世界を交換したら、私は今より強くなれるかな? と遥は思ったが、一条さんでさえ苦労してるのに、私には無理だ、と考え直してちょっぴり落ち込む。

「っと、ごめん、神守さん。つい、リヒタ―と夢中になっちゃって……」
「ううん、良いの。一条さんとリヒタ―が話してるの、見てるだけで何となく楽しいし」

遥は食べ終わった食器を持って椅子から立ち上がると、一条に言う。

「これ、食べ終わったら買い物行こうよ。一条さん」
「買い物?」
「うん。ほら……」
568 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:23:03 ID:c4bfBuid
遥は台所の方向を見つめながら、気まずそうに、言った。

「冷蔵庫の中……何にも無かったでしょ? だから……ね?」

遥の言葉とリアクションに、一条は遥が何を言いたいかを理解する。

「あっ、それで私があっちの世界で体験した諸々は」
「それなら町に向かうまでの電車に乗って話してくれれば良いよ。たっぷり聞かせてもらうからね」
「りょーかい」

あ、そうだ、と遥は食器を置いて両手をパンっと叩いて音を鳴らすと、明るい音色で一条に提案した。

「それと、一条さんが着る服も買わなきゃね。いっぱい」
「え? い、いいよそんな! 私、あの着てきた服で十分だし、それに神守さんの家計に」
「良いの良いの。一条さんも女の子なんだから、少しはオシャレなきゃ。ね、良いよね?」

どうやらこっちの世界の「遥」も、ある程度は強引というか、気が強いらしい。
一条は優しい笑みと裏腹に強いオーラで迫ってくる遥に、仕方なく首を縦に振った。

「……うん。分かった」



                                   ××××××  

都会。

とある八階建て程度の、ビルの一角。
そのビルの屋上には誰も見向きもしない、金融会社の宣伝を謳っている大型看板と、貯水タンクが寂しく存在している。
数年前に飛び降り自殺が起きて以来、社員が屋上に行く事を禁じている為、かつては憩いを演出したベンチも、既に朽ちている。

あらゆる意味で負に満ちているその屋上で、「何か」は静かに座している。
569 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:24:55 ID:c4bfBuid
その「何か」とは昨日、酔っ払った青年の命を無慈悲に狩った、あの巨大な物体である。
鈍く光る黄金色には、その青年の血液が、茶色く滲んでいる。青年の数倍も巨大である「何か」が、どうやってビルまで昇ったのかは分からない。
しかし今、その「何か」はビルの屋上でじっと、制止している。空を覆っている灰色の雲から差し込む太陽を背に、日光浴をしているかのようだ。

と、「何か」の背部に位置する二枚の装甲が上昇して左右に分離し、展開する。展開している二枚の装甲は、見ようによっては「何か」から生えている羽の様だ。
その羽の隙間から覗くは、隙間無くビッシリと張り付けられている黒い装甲板。否、装甲板の様に見えるが、その黒い物は太陽からの光を反射している。
「何か」は太陽からエネルギーを得ている、言うなればその黒い物で太陽光を吸収しているの……だろうか。日光浴とは得てして妙である。

と、その「何か」が声を発する。その声は自らが機械である事を証明する様な、全く感情を感じさせない平坦な男の声。

『起動予定時間 30分前後 エネルギー充填率 49%』

『任務再度確認』

『任務 リヒタ―・ペネトレイタ―の』

『破壊』



                                   ×××××× 

「なぁ、シュタムファータァ」

テーブルに肘をついて、俊明は向かい側に座る、美味しそうにパフェを食べている少女に呆れ気味な口調で呼び掛けた。
シュタムファータァと名を呼ばれた少女は、パフェを掬っていた手を止め、俊明の方を見る。
そしてじっと、俊明を見つめたまま、彼の次の言葉を待つ。

「本当に……いるのか? お前が言うその……セカイのバランスを崩すかもしれない、っていう存在は」
「はい。まだ、はっきりとした確信は出来ませんが……」

揺籃市の中央にある都市部、様々なショップや娯楽施設が複合している、ここに来れば大概の暇つぶしは出来ると言われている某大型ショッピングセンター。
そのショッピングセンターにあるお店の一つ、ク―キャットカフェなる喫茶店で、その少年、安田俊明と少女、シュタムファータァは今を過ごしている。

この少年、安田俊明はほんの前まで、遥と同じく、平凡でありふれた、しかし充実している日常を謳歌していた。
だが、目の前に居る少女、シュタムファータァとの出会いで俊明は、危険と恐怖と死が常に付き纏う非日常へと連れ込まれてしまった。
570 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:27:49 ID:c4bfBuid
それから幾度か命を危険に曝す出来事に巻き込まれていくのだが、それはまた別のお話。本来主役である俊明とシュタムファータァではあるが、今回限りは神守遥が主人公だ。
俊明は本当に何時死んでもおかしくない状況に居るが、シュタムファータァから離れる気は無い。むしろ、シュタムファータァを自分の力が及ぶ限り、守っていこうと思っている。
その理由としては、シュタムファータァと死線を潜り抜けてきた故の絆の強さの他に、シュタムファータァが持つ、ある秘密の為だが、その秘密の内容は後々。
また、シュタムファータァと呼ぶと一々まどろっこしい為、その後々の時が来るまで今後、彼女に名づけられたもう一つの名前である紫蘇と呼ぶ事にする。

「確信じゃないと困るぜ。……ホントはここのパフェが食べたいだけとかじゃないよな」
「それは違います」

と、俊明の推測を紫蘇は少しムッとして切り捨てる。そしてまた、パフェを一口、二口と食べ始める。

何故、俊明が紫蘇と行動を共にしているかというと。

昨日の夜、馴染みの神社である守屋神社に、俊明は夜遅く、紫蘇から呼び出されたのだ。
紫蘇は俊明に、何か異常を感じる、と伝えた。割かし、そういった感知能力が低い自分でさえ、今セカイに異常を感じるのだとか。
それが何かは分からないが、とにかく頭の中がその事でいっぱいだと。どうしても紫蘇は、その異常の原因を突き止めたいらしい。
そこまで紫蘇が不安に感じるのはどういう事なのかと、俊明は心配して紫蘇にどうしてセカイに異常を感じるんだ? と聞くと、紫蘇は答えた。

勘、と。ハッキリ確信は出来ないが、どうしても勘が告げている、らしい。

そして今日、そんな紫蘇の勘の元、俊明は紫蘇と共に、その異常の原因を探して町に繰り出しているという訳だ。
しかし、その紫蘇が語る異常とやらは全く見つかる気配が無い。セカイはいつも通り、平和だ。
正直俊明は、紫蘇は只単に、そのセカイの異常を口実に、町を廻りたいだけなんじゃないか? と、にわかに思い始めている。

「あっ」

ふと、紫蘇がまずい、ミスったと言いたげな表情を浮かべた。
その様子に俊明が嫌な予感を感じながらも、どうした? と問う。

「シュタムファータァ?」
「ヤスっちさん、ごめんなさい」

「財布、忘れちゃったみたいで」


                                   ×××××× 

視点をビルの屋上から、遥の自宅に戻そう。

居間から遥の部屋に移動した二人とリヒター、というより遥は、大きな鏡台の前で、代わる代わる一条の衣装を替えている。
何となく一条さんに合うかな? と、遥は一条に、昔着ていたが今はお古となった衣服を着させている。一条はと言えば、遥に言われるがまま、着せ替えられるままだ。
さっきまでどちらかといえば引っ張っていた一条だが、今は遥に引っ張られている。

カジュアルな服装から、フリフリとしたレースが付いている、正に少女趣味な物まで、遥は様々な服をまるで着せ替え人形の如く一条に着させる。
遥はどれが一条に似合うのかが迷う。どれもそれなりに一条に似合うが、完全に嵌っているモノが無いのだ。

「一条さん、気に入った服、ある?」
「私は〜……正直どれでも良いかなって」
「どれでもじゃなくて、出来ればちゃんと決めて欲しいんだけど……」
571 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:38:43 ID:OSYX+U7Q
支援
572 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:39:15 ID:UvuBg5OQ
 
573 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:39:40 ID:0fyUSSNi
 
574 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:42:22 ID:UvuBg5OQ
 
575 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 22:43:29 ID:UvuBg5OQ
 
576 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage サルってました、ごめんなさい] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:02:23 ID:c4bfBuid
そう言いながらも、遥自身、一条に何が似合うかが決めかねている。

どんな服装も似合うという事は、裏を返せばそれほど一条の容姿がそれほど優れている、というか可愛いという事なのだが、一条本人が気付いているかは定かでは無い。
散々一条は服を着替え、迷った結果、こういう服を着るのは久しぶりだという事で、非常にシンプルな、白いワンピースを着る事にした。
一条の三つ編みに良く似合う純白色に、向日葵をイメージした黄色い花の刺繍がアクセントとなり、清楚でかつ清潔な印象を抱く。

「似合う似合う! 何か凄い女の子って感じで可愛いよ、一条さん!」
「ホ、……ホント?」

遥の褒めっぷりに、一条は照れているのか、うっすらと頬を赤く染めて俯いている。
身長や幼い顔つき、それにワンピースのせいで、今の遥は実年齢よりもずっと若く、小学生くらいに見える。
というより、まるで自分が小学生だった頃と対面している様で、遥はまたも頭の中が混乱する。

「……ホントに? ホントに似合ってるかな、私」
「ホントだって! ね、リヒタ―」

遥が一条の隣である種、女子の着替えを待つ男子的な立場であるリヒタ―にそう聞くと、リヒタ―は同意のつもりか上下に動きながら答える。

<とても良く似合っています、マスター>

「……二人がそういうなら」

恥ずかしそうに、一条はボソリと言った。

一条の恥ずかしがる様子に、遥は失礼、失礼ながらも、あっちの世界じゃ一条さん、あんまり女の子として見てもらえないのかな……とも思ってしまう。
……と思っていたが遥は考えを改める。きっと普段、色々忙しくて大変な目に会ってるから、普通の女の子みたいにお洒落に気を使えないのかな。
だからこういう、女の子らしい服装を着ると恥ずかしく感じちゃうのかな、と。

なら、今日は目一杯、女の子らしい過ごし方をしよう。
もう明日にはお別れになってしまうから、一条さんが満足するまで、服を買ったり、小物を見たり、お洒落したリ……。
何故だか遥の中で、グッと気合いが入る。絶対に一条さんを楽しませよう。一度離れたらもう……もう、二度と会えない気がするから。

「じゃ、出かけようか。一条さん」

遥はそう言いながら、一条に手を差し伸ばした。
一条は顔を見上げて、遥の手を握りながら、返す。

「今日は宜しくね、神守さん」
「私こそ宜しく、一条さん」


                                   ×××××× 

身支度を整えた遥と一条が、自宅から出発する。

数分ほど歩いた先に、都市部に向かう為の駅がある。そこで電車を利用して、揺籃市の中央で構えるショッピングセンターへと向かう。
これから向かうショッピングセンターには、映画館やボウリング場、また食料品店や服屋といった諸々の施設が複合している為、大概の娯楽や買い物はそこで済む。
ちなみに遥の服装は、上にラフなジャケット、下はシックな趣きを感じさせる黒調のスカート。一条と言えば、先程説明したワンピースだ。
一条の手にはリヒタ―が握られているが、あくまで外から見ると、奇妙なデザインの杖にしか見えない。その為、変な物を持ってるなと思われても、不審だと思われる事は無いだろう。

その遥と一条のずっと後ろ、百メートルほど手前。
577 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:05:02 ID:c4bfBuid
非常にエッジの利いた、近未来的なデザインのバイクに乗った一人のライダーが、遥と一条の行く末を眺めている。
そのライダーは静かにアクセルを踏んで、二人の後ろをゆっくりと尾行する。無論、距離が離れている為二人とリヒタ―が気付く様子は微塵もない。
それにしてもバイクの形状も妙だが、後ろにナンバープレートが付けられていない事も不思議だ。
改造車にしては均整が取れ過ぎているし、企業の試作車が住宅街を走るとは思えない。一体どこで作られたバイクなのか。

バイクをしばらく走らせると、ライダーが何処からかカードを取り出し、ヘルメットに近づけるとこう、唱えた。

「トランスインポート・インビジブル」

次の瞬間、ライダーと共にバイクがその姿を消す。
その驚くべき瞬間を、朝でかつ、休日である事もあり、残念ながら誰も目撃する事は無かった。

正確には姿を消した訳では無く、透明になった様に見える、と言った方が正しい。
どんな技術を使っているのか、ライダーとバイクはまるでカメレオンの様に、周囲の風景に完全に同化している。
ただ、動いている為だろう、物凄く目を細めればうっすらと輪郭は見える。しかしよほど目を凝らさなければいけない為、まず気付かれない。

と、ライダーが被っているヘルメット内に通信が入る。通信を入れてきた声の持ち主は、男だ。

≪俺だ。あいつから連絡が入ったよ。無事、弓を借りてきたみたいだ。流石おっさんってとこだな≫

陽気な声でそう語る男に、ライダーが自嘲気味に答える。

「本当に借りてきた、で良いんですか? 一応窃盗ですよ。やってる事は」
≪仕方ねえさ。もしもの時に備えて、な≫
「そのもしもの時、が来なければ良いんですがね」

そこで男は一旦咳払いをすると、一転、真面目な口調でライダーに語る。

≪まぁ……心配すんな。こっちの世界の遥に、過度な期待を寄せる気はねえさ。だが、予防線は張っておいて損は無い、だろ?≫

男のその言葉に、ライダーは溜息を吐く。そして同じく、真面目な口調で言った。

「……彼女達に何かあったら助けていいんですね。そのもしもの時が来てからじゃ遅いんで。俺は俺の判断で動きますよ」
≪あぁ。そっちは任せたぜ≫
「あぁ、それと」


「田所……カッコマンの行方は掴めましたか?」

                                   ×××××× 

結局、少し口論したものの、俊明は紫蘇が食したパフェの代金を代わりに払う事になった。
俊明は薄々、紫蘇がセカイの異変を探るというのを口実にして色々奢らせる気ではないのかと思っている。
皮肉ながら、今は俊明の懐は結構暖かい為、パフェ代くらいは余裕で払える。これから先、紫蘇にどんな物をおごらされるか……。
俊明はこれからどれだけ懐が寒くなるかで不安が止まらない。

「ヤスっちさん?」

ふと、不安のあまりに立ち止まって金の算段をしている俊明に、紫蘇が振りむいて声を掛けた。
俊明は俯いていた顔を上げると、聞いていいのかを少し悩みながら、しかし意を決して紫蘇に聞く。

「あのさ……シュタムファータァ」 
578 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:11:42 ID:c4bfBuid
紫蘇は何も言わず、俊明の二言を待っている。俊明は何度も聞いて悪いと思いながら、どうしても聞きたくて仕方ない。

「お前が言う、セカイのバランスを崩すかもしれない存在とやらについてなんだが……」
「……はい?」
「……本当に、本当にいるんだな? それ」

俊明の疑問に、紫蘇の目が若干泳ぐ。戸惑っているのが表情からはっきりと読みとれる。
もしやというか、やはり俺に奢って貰いたいだけなのか……それとも本当の事だが、伝える言葉が見つからないのか。
数秒程嫌な沈黙が流れると、紫蘇は心細げに俊明を見上げながら、答える。

「……私自身、困っています。本当にいる、とはっきり断言できたなら、どれだけ気が楽かと」
「……どういう事だ?」

俊明がそう聞き直す。
紫蘇は深く俯いて、俊明から目を伏せる。どう話せばいいか迷っている様だ。が、紫蘇は黙る事無く、たどたどしいながらも、伝える。

「その……漠然とした何かが、このセカイに居る事自体は確か……なんです。何といえば良いのか、私自身分からないんですが……。
 本来、このセカイには居ない……いえ、居てはいけない存在がこう……」

嘘を吐いている訳じゃない。けど、本当の事とハッキリ言えない。
自分自身、どうして良いか分からない、けど、何かしないといけない。
口には出さないものの、紫蘇がそう思っている様に俊明には見える。
それから口をつぐみ、何か考え込んでいるのか、紫蘇は俊明から申し訳無さそうに俯いたまま、地面を見つめる。

……しょうがないな。俊明は一歩前に出て、紫蘇に近寄る。

「シュタムファータァ」

そう呼び掛けながら、紫蘇の頭に掌をのせる。
怒られると思っていたのか、体を縮こませていた紫蘇がゆっくりと俊明を見上げる。

「さっきはすまん。疑うような事言って」
「いえ、私こそヤスっちさんを連れ回す様な事を……」

紫蘇がそう言うと、俊明は首を横に振り、紫蘇に言う。

「とにかくだ、そのセカイの……なんつうのかな……お前を困らせてる違和感みたいな物が居る事は確かなんだな」
「はい。それだけは、間違いなく」
「なら良いさ。それがいるって事が分かってりゃ。ま、そういうのはすぐにホイホイ見つかるもんじゃねえからな」

そして俊明は気にするな、と紫蘇の頭をナデナデと撫でた。今の俊明と紫蘇はまるで、兄妹の様だ

「そう焦る事もねえさ。今日一日ゆっくり探してみようぜ。それで見つからなかったら見つからなかったでまぁ……日を改めりゃいいさ」

俊明が頭を撫でながらそう言って、紫蘇を元気づけた。

紫蘇はどこか気恥ずかしい気持ちになりながらも、安田俊明――――いや、ヤスッちさんが一緒に居てくれてよかった、と思う。
思えば過去を振り返ると、こうして俊明とは互いに協力しあい、時に反目しながら、様々な局面を乗り越えて絆を深めていったのだ。
それもこれも俊明が紫蘇を信頼してくれ、どんな危険な目に会っても、紫蘇を全力で守ってくれたからだ。紫蘇は思う。

ヤスっちさんが私を信じてくれるなら――――私も、ヤスっちさんを信じよう。

「……そうですね。ゆっくり焦らず、探しましょう」
「おう。んじゃ、またここら辺を歩くか」

頭を掻きながら、俊明が歩き出す。その後ろをトコトコと続く、紫蘇。

 
579 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:15:54 ID:c4bfBuid
――――その時、紫蘇の脳裏に一寸、何かが電流の様に奔った。それは紫蘇を散々苦しめている、違和感。
しかし、その違和感の正体がなんなのか、紫蘇には全く見当が付かない。
敵か味方か、そして人間かどうかすらも分からない。しかし一つだけ、分かっている事がある。

その違和感の正体は、この揺籃市に何らかの目的を持って存在している。恐らく――――危険な目的を持って。

                                   ××××××

ショッピングセンター、もとい、都市部へと電車で向かっている間、遥は一条から、朝聞けなかった体験談、もとい、冒険談を心ゆくまで聴く。
リヒタ―との最初の出会い、リヒトとの遭遇、やおよろずとの出会い、そしてリヒタ―と力を合わせて、たまちゃんとまどかのコンビと戦った事。
そして……と、一条の口から留まる事無く語られる冒険談を聞いていると、遥はワクワクして胸が躍る。

それに、とっても楽しそうに語る一条の明るい笑顔を見ていると、遥は自分の事の様に楽しい気分になるのだ。
何と言えば良いのか、別の世界の自分が、そんな大冒険を繰り広げていると思うと非常に愉快な気分になる。
その理由は自分が決して経験できない事を、もう一人の自分が経験している、という事なのだろうかと遥は一歩引いて、自分は客観視する。

……一条の冒険談を思えば、遥は思う。今の私は、一条さんの様に笑って人に語れる、そんな胸を張って誇れる人生を送っているのだろうか、と。

こうして自分の人生を省みるのは、一度や二度はした事があるけど、はっきりとした考えを打ち出すまでには至らなかった。
まだまだ人生経験が足りなかったし、それに夢だとかも、将来どうしたいだとか……そういう事も浮かばなかったし、正直に言えばまだ分からない。
子供の頃は色々、思い描いてた夢だとか、なってみたい職業だとかあった。けど、年を取って世の中の色んな事が分かるにつれて、そういう物がいつの間にか無くなってしまった。
今じゃぼんやりと、大学を出て、就職活動して、それで……それで、人並みの幸せな人生を送って、お父さんとお母さんに恩返ししたいな、と思う。
変化は無いけど、普通の、平凡で、安定した人生。多分がそれが、この世界での一番幸せな生き方。

――――だけど。
だけど、そんな人生で良いのかな、と遥は疑問に思う。
もしかしたらもっと、私が本当にやりたい事、実現したい事があるのかもしれない。今の自分じゃ分からないけど、きっとある気がする。
だけどそれを――――それを見つけるには、今歩いている人生のレールから外れなきゃいけない。もし外れた先が暗闇だったら……。
そう思うと、勇気が、出ない。やっぱり安定してて順風満帆な、安全な人生を送りたい、そう思ってる自分もいる。

一つ、分かっている事がある。それは、とても哀しい事。悲しい事だけど、事実。

今、一条さんが話してくれている、危険が伴う、けれど凄くワクワクして、愉しくて、夢みたいな冒険。
そんな一条さんの冒険、ううん、生き方を私は出来ない。外見こそそっくりだけど、能力も、性格も、それに見据えている方向も、一条さんに私は敵わない。
私は―――――憧れてる? 一条さんみたいな生き方に。だけど、一条さんにはなれない事も、これからそんな人生を送れない事も分かっている。分かってしまっている。

なら――――これからの私の人生は、平凡な――――つまらないままの人生なの? 変わりたい。今の自分を変えたい。けど――――。

「神守さん?」

思考がプツンと切れて、遥はハッと顔を上げた。
一条が心配そうに、遥の顔を覗きこんでいる、額を触ると、遥はじんわりと寒気を感じた。掌に汗が滲んでいる。
何時の間にか考え込んでしまった様だ。それも答えが出ない、出せない、途方もない事を。
580 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:20:20 ID:c4bfBuid
「大丈夫? 気分が悪かったら途中で……」
「ううん、兵器、ごめんね、一条さん。心配させちゃって」

そう言って遥は一条に大丈夫だという様に、にこやかな笑顔を見せる。だが、一条にはその笑顔が無理している様に見えた。

しっかりしろ、遥。今日は別の世界からもう一人の自分を楽しませる日じゃないか。
気合いを入れる為、軽く両頬を叩く。と、電車がトンネルに入って、真っ暗になった周囲を映している窓ガラスに、一緒に座っている遥と一条が映る。

「何だか双子みたいだね、私達」
「声も同じだしね。身長がちょっと……だけど」
「けど他の人から見たら双子に間違えるんじゃないかな」
「姉妹に見えたりして」
「どっちが妹?」

そこまで会話して、遥と一条は互いの顔を見合わせた。

何故だか一条が、私の方がお姉ちゃんだと強く目力で諭している様に見えて、遥は妙に笑えてきた。
遥が笑うと、如何して笑っているのか分からないものの、一条も誘われるように笑いだす。
二人いるのに、まるで一人だけ。そんな風に感じるほど、遥と一条の笑い声はシンクロしている。

笑い疲れて、二人は前を向き直す。電車はまだ、トンネルの中を走っている。

「でも良かった。神守さんが幸せそうに暮らしてて」
「幸せって……凄く普通な生活してるだけだよ。退屈……と言ったらアレだけど」
「けど、毎日充実してるでしょ? それだけでも、私にとっては嬉しいよ」
「……そうかな」

「そうだよ。だって神守さんは、私だもん。違う世界の私が、幸せに生きてる。それは私にとって、凄く嬉しいんだよ」

一条は遥に顔を向ける。一条の横顔が、やけに大人びて、見える。

「だから神守さん。これからも、神守さんが思い描いた生き方を貫いてね。神守さん自身が思う、神守さん自身の幸せな人生を」

「……私に出来るかな」

一条が遥の方を向く。溢れんばかりの、向日葵みたいに明るい笑顔で。

「神守さんなら出来るよ。私が出来ない事、出来なかった事、そういう事を一生懸命、私の分まで――――」

その時、遥が何か言った気がするが、電車の音が掻き消して聞こえなかった。けどきっと――――。


ようやくトンネルから電車が出てくる。
視界が急に眩しくなって、遥は目を一度瞑った。目をゆっくりと開けて見上げると、澄み渡る真っ青な青空と、太陽が元気に輝いている。
アナウンスで都市部であり、目的地である駅に着いた事を知る。一条が元気良く、席から立ち上がった。
そして遥の方を向いて、笑みを浮かべながら言った。

「行こ、神守さん」

その時の一条を見て遥は、あぁ、やっぱり一条さんの方がお姉ちゃんだ、と思った。


                                   ××××××

再び、ビルの一角の屋上。

そこに座していた「何か」は、静止した状態を解き、ゆっくりと立ち上がる。
頭部で紅く不気味な光を放っている、正に点、としか表現できない二つの目は、一体何を見据えているのか。
581 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:24:15 ID:c4bfBuid
『確認 確認』

『充填完了 稼動時間予測 おおよそ30』

それの背部で展開している装甲が、大きく上昇して頭部の所で停止する。
先程露出していた黒い装甲板――――否、ソーラーパネルが、はっきりとその姿を現す。
隙間無くピッチリと、パネルが大量に嵌めこまれており「何か」の背部全体がパネルの様だ。太陽の光を受け、眩く反射する。
装甲といい、背部全体を真っ黒に染めるパネルといい、「何か」の姿は今正に飛び立たんとするカブトムシと重なる。

『戦闘モードへの自動切り替え』

同時に、脚部の装甲が左右に大きく割れて展開する。
すると黒々しく角ばった武骨なスラスタ―が現われ、そのスラスタ―から絶え間なく、黒い粒子が瞬きながら放出されていく。

『飛翔』

瞬間、凄ましい風圧でベンチをふっ飛ばし、看板をバリバリと剥がしながら「何か」が空中へと飛び立つ。
如何にも重鈍そうな外見に反して、それは軽々と空中を飛翔する。飛べる理由は恐らく、脚部より放出される粒子だろうか。
前傾姿勢を取り、暴風を巻き起こしながら「何か」はビルを後にした。それが飛んでいる事に、ビル内の人間はおろか、真下の交通人達でさえ気づかない。

屋上には、老朽化していた為にぶつかった衝撃で藻屑となっているベンチと、無残に剥がされた看板が残されている。まるで、「何か」が確かに存在していたと証明する様に。

                                   ××××××


地面に少しだけ中身の入った、透明なカップがボトッと、音を当てて落下する。
レンガで作られたタイル調の地面の溝に、そのカップに入っていた苺ジュースがどろりと零れて、血の様に見える。
その苺ジュースを先程まで持っていた紫蘇が、強烈な寒気を感じてきゅっと、両腕で震えている体を自ら抱きしめた。

「おい、シュタムファータァ?」

突然カップを落として、体を震わしてしゃがむ紫蘇に、俊明がどうしたことかと寄り添う。

さっきまで特に何事も無く、紫蘇は俊明が奢ってあげた、絞りたての苺ジュースを飲んでいた。
しかし突然、飲んでいた苺ジュースを地面に落とすと、体を震わしたまま、動けなくなってしまった。
俊明と一緒に居る為に安堵していた表情が、今は固く強張っていて、はっきりとした怯えが見て取れる。

「大丈夫か? 立てるか?」

俊明がそう聞くと、紫蘇はこくん、と頷いた。どうにか俊明は紫蘇を立たせて、周囲の目線から護る様に気遣う。
すぐに片づけに来た清掃員に頭を下げつつ、紫蘇を連れて俊明はその場から離れる。

人通りの少ない、階段の踊り場まで移動すると、俊明は紫蘇にどうしたのかと、改めて聞く。

「大丈夫か、シュタムファータァ。お前がもし……」
「大丈夫……大丈夫です。……少し、めまいがしただけで」

と紫蘇は言うが、体は正直だ。
582 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:27:37 ID:c4bfBuid
紫蘇の体はまだ小さく震えており、よっぽど恐怖を感じているのか、顔が青ざめている。
どうする、どうするべきだと俊明は考える。普通に考えて、このまま紫蘇を連れ帰るべきだろう。
だが、もし連れ帰ったとしても紫蘇が元の状態に戻るとは限らない。というより、今紫蘇に起こっている事は恐らく……。

紫蘇が言っていた、セカイを乱す違和感が居るという事ではないのか? それも――――すぐ近くに。

「取りあえず、だ。ちょっと落ち着こうぜ。座れるか?」

俊明がそう聞くと、紫蘇は無言で小さく頷く。俊明は横に座り、自分が羽織っているジャンパーを紫蘇に掛けてあげる。
そして寒さを抑える為に、ぎゅっと肩を抱いて密接する。密接しているからか、紫蘇の体の震えは大分収まってきた。しかし紫蘇の表情は暗く沈んだままだ。
これほどまで、紫蘇をこれほどまでに怯えさせる存在とはどんな存在なのか。俊明は内心、その存在に憤りを感じる半面、若干ではあるが恐怖を抱いてたリもする。

だが、だからといってこの場から紫蘇を置いて逃げるなんて事、絶対にしない。
あの日、イェーガーという強大な存在に二人で挑んだ日から、俊明は自らに課している。
この先何があろうと、どんな敵が襲いかかろうと、絶対にシュタムファータァを護って見せる。俺自身の日常を、護る為にも。

と、紫蘇が何か言いたげに、俊明を見上げた。

「ヤスっちさん……」

「ん?」

「……もし」

俊明は耳を澄ませる。


「もし……この場で私が……シュタムファータァに変身するって言ったら……ヤスっちさん、怒りますか?」

予想も付かない紫蘇のその言葉に、ヤスっちは惑う。惑うが、問う。

「……何でそんな事を聞く」
「……もし変身、いえ……シュタムファータァにならないと……」


「沢山の人が……死んじゃう気が……するんです」



                                 下に続く
  
583 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:33:55 ID:c4bfBuid
                                  次回予告

  買い物へと出発した遥と一条。その後ろを追う、正体不明な謎のライダー。
同じ頃、ショッピングセンターで世界を乱す存在を探している俊明と紫蘇。だが突如として、紫蘇の様子が急変する。  
                     その頃、不気味な存在が揺籃市の上空を飛ぶ。何処に向かっているかは、まだ分からない。
                   
                                 
                            「これが、私の生きる意味。私が、戦う理由なの」                                       
                          「今動けないなら……私は一生、変われない気がしたから」
                             
                                  神守遥と一条遥。

                          「動けないんです。私の体……おかしく、なっちゃったみたいで」
 
                          「すまん、シュタムファータァ。すまん……俺が、弱いせいで」

                                    紫蘇と俊明。
                                     
                          「俺は全てを捨てた。君は君の日常を護れ。俺の様になるな」
                                   
                              「おっさんじゃねえ、お兄さんだ。OK?」

                              「教えるべき事は全て教えたさ。後は遥次第だ」

                            「田所カッコマンの名において――――貴様を、断罪する」


                                 そして、上空を飛ぶ「何か」。

                                  『対象発見。排除開始』
584 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:36:34 ID:c4bfBuid



                                       
                    各々の思惑と思考を巡らせながら、バラバラであった全ての点が、一つの線となる。


                                    the Strange dream

                                       後編


                                        下 

                                     現在鋭意制作中


                              
       

                              さようなら、そしてありがとう。もうひとりの、わたし    
585 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/17(月) 23:47:33 ID:c4bfBuid
投下終了です
熱い支援、本当にありがとうございました!

なんか色々とまどろっこしい展開ですが、少しでも雰囲気が出てれば良いなと思います
それと勝手に弓道場とか作っちゃってすみません、DaZさん
てか神守さんや主人公二人のキャラがおかし(ryつか神守さんはそんな悩む様なキャラじゃ(ry
なんかホント、色々ごめんなさい

今回クロスさせて頂いた作品に多大なる感謝と敬意を。けどもうちょっとだけお付き合い下さい

あ、感想等は日にちを回ってから
586 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 00:27:13 ID:y5SToXGr
乙。シュタムファータァのアレってリーゼ化とかリーゼ状態とか言ってませんでしたっけ
587 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 00:29:24 ID:frFUAJR/
乙。相変わらずお腹いっぱいな量w
ついでに質問ですが、大人のティマキがひょっこり海外に出る可能性ってありますか? 特に中南米とか、ロシアとか、東ヨーロッパとか……。
588 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 00:35:33 ID:Tue2EtH8
そいやっと、私用から戻ってきました
ではでは
>>531
何この遥さん男の子っぽい
つか昔懐かしの少年漫画って感じがして好きですw
>>548
投下&代理乙です
さぁ、盛 り 上 が っ て ま い り ま し た ぞ !
にしてもリョウゴVSシンヤ、ある種最も望まれていたバトルですね。実に迫力溢れるべストバウト、ゴチです
てかツカサキが良い意味できめぇwこの底が見えない、というか真意が読めない感じが良いですね
ホントに毎週楽しみにしてますですよー月曜日

ワイバーンカッコ良すぎる。立体化してほしい

ここから個人的なレスです
とても遅れてしまいましたが、ロスガ×カインドとヴィルシャ人気投票を読んで頂き、有難うございました
クロス企画は前から書こう書こうと思ってたけどなかなか書けなかったので
やっと書き切る事が出来ました。少し話が分かりにくいかなーと思ってましたが、皆さんからの評価が上々で何より

それと長らくお待たせしてすみませんでした、青森さん
普通にというか、俺惚れてますよ。ヘンヨにw

さて、戦々恐々としていたヴィルシャ人気投票ですがこちらも好評でホッとしてます
まぁ言うなれば草川もげろ、爆発しろですね。まさかガチの脇役にここまで人気が出るとは……
これはちょっと考えないとなぁ。色々
589 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 00:45:03 ID:Tue2EtH8
続けてすみません。こちらも極私的なレスです
安価打つのもアレなので、各作者さんに直接
>>882さん
表記方法がバグってました。すみません
>>225ですが、?番で宜しくです
>硬質さん
もうじゃんじゃん書いてください!
ヴィルシャの派生を書いて下さるとは、もうこちらから感謝したい位ですよw
草川版ヴィルシャ、楽しみに待ってますw
>DaZさん
イメージCVとな。もう全然OKですよ〜。DaZさんの自由にやってもらって大丈夫です
こちらはwkwkしながら待ってますのでw

そして先んず
>>586
あ〜……
完全に見落としてました、というか設定を忘れていました……orz
本当にすみません、また読みなおさなきゃ……
>>587
毎回無駄に長くなってすみませんです
>ついでに質問ですが、大人のティマキがひょっこり海外に出る可能性ってありますか?

そうですね……はい、ふつうに海外に出かけますよ
一応日本に住んではいますが、ティマが長い休みを取れたりすると
海外に写真を撮りに行く事と、夫婦の休養を兼ねて海外旅行にひょっこり出かけますね。参考になれば幸いです
590 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 00:48:43 ID:Tue2EtH8
やっぱりバグった……
何度もすみません、>>882さん
>>225は1番でお願いします
591 名前: 青森さん ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 01:28:04 ID:frFUAJR/
>>589
了解しましたニヤニヤ。
なるほど。写真ね。写真。何を写しちゃったんだろうね極細はニヤニヤ
592 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 01:34:28 ID:Tue2EtH8
>>591
貴方だったのかw
さあ……何を撮ったんでしょうねw(ニヤニヤ
593 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 01:37:43 ID:frFUAJR/
きっと面倒な物撮っちゃったんだねニヤニヤ
地理的にメキシコだな。うんメキシコだ。

メキシコっていや、コカインだな。まぁ怖いニヤニヤ
594 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 01:41:09 ID:frFUAJR/
つっても先にDSやんなきゃ……。昼から書いててまだ五百文字だぜベイベー!



orz
595 名前: >>882おにいさんだよ ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 01:41:30 ID:3x6s7kCI
>>548
投下乙!
いよいよシンヤとリョウゴの激突ですか…… いつものことながら、3次元的な機動が目に浮かぶ魅力ある戦闘描写ですな。
そしてキモいゴールデンアイは相変わらずやることが芝居がかってるっていうか…… そこが魅力の一つですが。
さてタイムアップが迫る中リョウゴはどう出るのか? そしてシンヤはそれにどう応じるのか?
次回も楽しみにしております。

>>585
>身長と胸以外
>胸
>胸
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1153/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E9%81%A5%E4%BA%BA.jpg

いや〜しかし、TロG氏の書くハルカサンは乙女ですなw
そして色々な人物が色々な思惑の基動き出しているようだがさて……?
これまた次回に期待で!

>>590
あいわかった!

いやしかしここだけの話、4番選ばれたらどうしようかと思ってた。
ぶっちゃけアレ賑やかしのつもりで描いたもんで「もし選ばれたらどう書くか」を全く考えてなかったからな。
その点他のは大まかな方向性は考えてあったから安心…… 全年齢板で書ければな。
フランクな変態なんで。言ってわかる人には「学園パラドキシア」の「Q子」みたいな方向性、といえばその残念さが理解されよう。
596 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 01:59:57 ID:frFUAJR/
もう遥さんじゃなくて悟空が三つ編みにしただけじゃねーかw
597 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 02:51:06 ID:1h2ysDLE
 改めまして、皆さん投下乙です!

 そういえば大須観音の仁王像は小さい頃すごく怖がってたなあ……w

>>531
 ちょwww 鳥山風ハルiタwww
 その発想はありませんでしたwww
 ……とか思ってたら>>595でさらに酷いことにwww

 オラもワクワクしてきたぞ!

>>548
 相変わらずの緊張感、さすがですね。
 遂に激突してしまったシンヤとリョウゴ。ツカサキらゴールデンアイズの真意がわからないので、なんだか素直にシンヤを応援できませんね……一体何を企んでいるんだ、キモいゴールデンアイ……!!

>ワイバーン
 翼がマントっぽくて素敵だと思います! ジェントルm……ネイキッドといい、ロボにマントっていいよね!

>>585
 あれー、やおよろずって九人だよなー。おかしいなー、あと一人が思い出せないなー(棒読み)。

 たろ氏の書く遥さん(弱)とハルiタマジ乙女。私が書くと戦闘民族あるいは世紀末救世主になるのにw
 さてさて、冒頭の集団、何故貴様らがここに……!? そして二高に侵入した男、何故ロリコンの名を……!? 他にも何やら色々と動き出したみたいで、いやはや盛り上がってまいりましたね!
 それにしても、遥さんじゃなくてペネ子が狙われるっていうのは珍しいケースだなあ。

>あっちの世界での生活
 そりゃもう(ほわたたたたたたた!!)な事したり(ほわっちゃー!!)な目に遭ったりでとても大変な(ry

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
598 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 04:57:13 ID:U2oZPaEq
>>595
伝説のスーパーハルiタになった遥さん!
スーファミの超ハルiタ伝説の最後でナイチチを馬鹿にされると仲間を一人犠牲にして変身!
戦闘力が4999999になr「ハルカが さらに>>598を コウゲキだ!!」ジョインジョインハルカァ
599 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/18(火) 08:13:46 ID:AVmI5eKx
てすと
600 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 10:51:20 ID:1h2ysDLE
 犠牲になるのは空気ですねわかります。

 既に犠牲になっているも同然じゃないか……!!
601 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/18(火) 12:22:18 ID:9UXLR3pS
やっぱり家からじゃネットに繋げんな……どうした事か
つかハルiタの戦闘力の増大っぷりが凄まじい件www
602 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 15:26:01 ID:veE+RKRO
CR
あらすじ
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/890.html
二章設定
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/835.html
更新

二章設定の更新項目としては【ダグザの大釜】【ダグザ】【ブリューナク】等。
ツッコミどころ満載だけどそこも含めて楽しんでもらえれば・・・
603 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/18(火) 20:27:33 ID:AVmI5eKx
てすてす
604 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/18(火) 20:30:50 ID:AVmI5eKx
お、今は調子いいな……
605 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/18(火) 20:58:13 ID:1h2ysDLE
ハルiタ「私の妹がこんなに大きいわけがない」
http://download2.getuploader.com/g/sousakurobo/1154/%E7%A7%81%E3%81%AE%E5%A6%B9%E3%81%8C%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AB%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%84%E3%82%8F%E3%81%91%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84.jpg

彼方「ハル姉ぇが小さいだけなんじゃないの?」
遥さん「泣かすよ?」
606 名前: >>882おにいさんだよ ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 00:21:22 ID:b4NHWzGo
>>596
えっ遥さんて割とそんな感じじゃないか?

>>597
実は去年から描きたかったけど時間が取れなかったネタ。まさかこんな投下するのに恰好な状況が出現するとは……

……しかし去年から持ち越してるもんがまだまだあるんだよな…… 冗談抜きで今の三倍くらいの早さで描けるようになりたい……
そして実際にもし誰かに見られたら失踪しなければならないポーズとりながら某キャラ(でいいのか?)描いてる場合じゃない……

>>598
(遊戯の声で)「クリリンを生贄に! “伝説のスーパーサイヤ人”を召喚!」

>>600
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1155/%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E5%BF%98%E5%8D%B4%E3%81%B8.jpg

>>605
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/1156/%E6%AF%94%E8%BC%83.jpg
607 名前: >>882おにいさんだよ ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 00:24:55 ID:b4NHWzGo
>>601
スーパー遥人2とか3とかもあるらしいですよ、ええ。
608 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 01:01:40 ID:eJFTnT73
なんだこの人稲っぷりは……!

>>605
まどかさんと同じで彼方も成長中かいwPBM世界の14歳恐るべし……!
しかし彼方も生意気そうでかわいいのう

>>606
遥さんそれは流石に苦しジョインジョインハルカァ
609 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 01:35:52 ID:Pv02Qufq
>>606
 投下乙です!

>そんなヤツいたか
 いた……ような……いなかった……ような……。
 駄目だ、思い出せない……うう……!

 あと遥さん、それだと身長はともかくおっぱいの大きさがまったくごまかせてなジョインジョインハルカァ

>>608
 たぶんPBM世界は14年前に何か大きな出来事があったのよ……!

>生意気そう
 これ俺妹パロですしおすしw
 まあ実際に生意気ですがw
610 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 01:41:59 ID:eJFTnT73
生意気なんかw

>14年前に何か大きな出来事があった
ああ、高濃度GN粒子がバラ蒔かれたとかそういう
611 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 01:47:25 ID:Pv02Qufq
 やっぱり妹っていうのは多少生意気な方がかわいいと思うんですよ。生意気過ぎるのはアレですがw

 あとGN粒子にそういう効能はないよ! たぶん!
612 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 15:33:10 ID:IYqUNGyc
>>585
投下乙です!前編の時もですが、自作品がクロスしてもらえるってのがこんなに嬉しいことだとは思いませんでした。
もう読んでて興奮が止まらなくて読み終わった後はひたすらうおおおお最高だああと悶えてましたw
まさかの某集団の登場やリヒトの名など、様々な伏線があって今からもう後編がめちゃくちゃ楽しみです!
そしてヤスっちとシュタが僕が書いたよりちゃんとキャラの味が出てて、Tロ氏の描写力に嫉tゲフンゲフン、憧れます。
それではBW含め諸々の作品の、次回の投下も楽しみに待ってます!

>>586
あ、はいそうです。あってまする。
Tロ氏、こんな面倒臭い設定ばっか作ってしまって本当に申し訳ないです。
前回の方はただ僕がヤスっちにシュタムファータァって呼ばせたい願望が強かったからでしたが、今回は本当些細なことなんで
全然気にしないでいただければ、と。 前回のこともむしろ原作無視した僕の自己満足でしたしねw

>>589
了解しました!ありがとうございます! イメージCV、お言葉に甘えてこっちで妄想のキャストで決めさせていただきますw
もちろんマキは大塚明夫さんか中田譲治さんですよnうわなにをするやm

>>605
ということは彼方の趣味はエロゲだったのか……。いや、PBM世界にエロゲがあるかどうかはわからないけれどもw
それにしてもさすが師匠。身体のむちむち感が半端ないですw
613 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 17:07:10 ID:Pv02Qufq
 やはり私は雨男なのか……(ババァの嫁入りに打たれた身体を拭きながら)。

>>612
 やだなあ彼方はお姉ちゃんみたいな小さい女の子が好きなだけの普通の女の子ですよ(棒読み)
614 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 19:51:33 ID:eJFTnT73
まだ14歳だというのになかなかどうして訓練された変た……淑女だなw
615 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 20:03:41 ID:+BZfWZRw
ババァが名古屋からウチまで嫁入りに来るとか何と言う胸熱
616 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 20:19:02 ID:Pv02Qufq
>>614
※基本的に遥さんの周囲は変態で構成されています。

>>615
 なんでババァが名古屋在住になってるんですかw
617 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 20:28:27 ID:eJFTnT73
じゃあまどかさんは俺がもらうぜメーン!
618 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 20:32:43 ID:Pv02Qufq
 犯罪ですよ……(蔑みの目)
619 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 20:39:04 ID:eJFTnT73
あんたにだけは言われたくねえw
620 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 20:47:19 ID:Pv02Qufq
 やだなあ遥さんは合法ロリですよ(棒読み)
621 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 20:58:06 ID:eJFTnT73
そういえばロボスレのロリって合法ロリが多いような気が
622 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 21:14:43 ID:17nO/6n1
一見すると合法っぽい奴ほど罠w
623 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 21:23:09 ID:eJFTnT73
>一見すると合法っぽい奴
今のティマとか、まどかさんとか彼方とかw

彼女たちは数年後どうなっているんだろう……
624 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:00:01 ID:IDfDkhJO
小ネタはまだしも本編投下したのはいつの事か…
スパロボにダイガード参戦で喜ぶ秋水でございます。

ダイガストの六話が順調に長くなっているので、先に前半部分を投下します。
以下、注意書き。

予定消費レス:7 支援要らず
注意事項:足とか手とか付いてればロボだよね!

ところでコードギアス枠で千葉さんは使えるのでしょうか?
625 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話 1/7 [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:02:29 ID:IDfDkhJO
第六話 翼よ、あれが46センチの火だ
 日本は狭い狭いと言われるが、世界的に見れば十分な国土を持っている。
 確かに山岳部の占める割合が大きいため、利用可能な土地は狭いと言わざるを得ないが、それが逆に乱開発を抑制している面もある。
 また急峻な地形は河川や地下水の流速を早め、近代化につき物の化学物質を大陸国家よりも遥かに早く海洋に除外する機能を持っていた。
 その海洋部であるが、日本の実質支配面積は世界で7番目に広いという事実は、あまり知られていない。
 何しろ周囲はすべて海であるからして、そこから200海里の円を描いてウチの庭ですから、
といえば海に面する海岸線が少ない国なら歯軋りして悔しがる事だろう。
 同時に日本は太平洋にはめられた蓋である。
 中華人民共和国、ロシア、南北朝鮮がどれだけ太平洋に目を向けても、日本の権益を侵して手を伸ばすことは――道義の上では――出来ない。
 だからこそ尖閣諸島、北方四島、竹島が問題になるのである。それらは時期こそ違えど、道義を曲げて食指を伸ばされたのであるから。
 台湾の立場も似たようなものである。そこが中華人民共和国の手に堕ちれば、膨大な海が版図に加えられることになる。
 そして島嶼が奪われると言う事は周辺海域の海産物、地下資源、挙句には空と海の安全までもが相手国の手に渡ることを意味していた。
 21世紀初頭、中華人民共和国が覇権国家として強引に名乗りを上げたのは、誰の記憶にも新しく、そして確かな事実である。
 例えば、そのまま歴史が地球だけで回っていたのなら、1958年の台湾海峡での
中台のジェット戦闘機による航空戦の再来が尖閣上空で起こったとしても、何らおかしくは無いのである。
 ああ、いや、既に過去形であった、この地球では。
 台湾は中国共産党の工作員と揶揄られた親中派の総督が猫の額ほどの残された領土から追い落とされる寸前だし、
後一歩でその台湾を実質併合可能なところまで工作を進めていた中国共産党は
自らが核実験と砂漠化の放置で不毛にした内陸部への撤退を余儀なくされている。
 そして日本は冷戦時代の主戦場と目された北海道を失い、本州青森に橋頭堡を築かれ、島嶼の一部を奪われていた。
 銀河列強という、強大な覇権国家群によって。
 さて、その内の一国であるセラン諸惑星連合は現在日本国と交戦状態にあり、
その全長1.5キロにも及ぶ巨大な航宙船兼大使館は、実は東京都に降り立っている。
 東京都とは言っても小笠原諸島の父島と母島の間あたりであるが。
 既に小笠原諸島とその周辺数キロはセラン諸惑星連合の信託統治領として括られていた。
 しかし本州でもない南洋への玄関口の事であるからして、ツルギスタンの侵攻と違い国民の関心はすこぶる薄かった。
 加えてセラン側は大々的な開発や植民地運営を始める気配も無い。
 日々、内火艇で周辺海域をクルージングしているか、現地のビーチでダラっとしているかである。
 円が召し上げられるでもなく、本土との週に一回の輸送船の行き来が制限される訳でもないため、
現地ではリゾートにでもするのでは?との楽観論まで出始める始末だった。
 セランの進駐から二月が経とうと言う今では、ついにバーター取引が始まっていた。
 小笠原からは農産物、セラン側からは無重力でないと生成できないという合金のインゴット。
 マテリアルを取り扱う『トリプルダイヤ』のマークの企業が早速聞きつけ、合金を結構な金額で引き取っていた。
 その額に驚いた小笠原委任領事――つまり村長――が血相変えて余分な金をセランの領事館に返しにくるという、
いかにも日本人じみた遣り取りもあってか、南の島にやってきた異星人達の緊張は『無残にも』砕かれてしまった。
 その日もビーチを散策するのん気なセランの軍人の姿があった。
 Tシャツにクリーム色のスラックス姿の、丸っきり典型的な白人男性だ。
626 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話 2/7 [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:04:18 ID:IDfDkhJO
 日の光に赤みがさして見える白い肌も、薄いブラウンで掃いたような細い髪も、
人工の光に照らされ続ける宇宙生活が長い人々の特徴なのかもしれない。
 セラン諸惑星連合はツルギスタンのような本星を持つ本格的な覇権国家と違い、
その前進は宇宙ステーションや鉱物採掘プラント連合などの互助会であり、諸衛星連合か小惑星連合の間違いであると揶揄られていた。
 だからこそ銀河の辺境の南の島を保養地に求めてもおかしく無いとも言われている。
 と、セラン軍人の足元にサッカーボールが転がってくる。目を上げると、向かいの空き地で子供達が手を振っていた。
 ルールは知らないが、どこにでも似たようなモノがあるものだ。
 彼が心地好い音をさせて絶妙の位置にボールを蹴り返すや、子供たちはぺこりとお辞儀をしてから球追い遊びを再開する。
 子供達が外出を自粛するような状態ではない。彼は進駐の慰撫政策に満足な笑みを浮かべた。
「お時間です」
 彼の背後に、物陰から音も無く男が現れて告げる。
 濃緑色のブルゾンに同色のベレー帽。そして男が差し出したのも、やはり自分が袖を通している物と同じ。
 先程までの満足げな笑みは何処へやら、彼は露骨に嫌そうな顔をした。
「ここ、南の島だよ?上着は戻るまで勘弁してくれないか」
「戻るのだからこそ示しを付けて頂かねば、艦長」
 艦長、そう呼ばれた彼は仕方なしに濃緑色の――そして少し飾りの多い――ブルゾンに袖を通し、ベレー帽を頭にのせた。
 セラン所惑星連合 地球調査団戦闘班掌長 ユリウス・パトリキオス。
 30代半ばで戦艦一隻を預かるのは、航宙戦闘艦を主軸にした軍隊のセランでも異例の早さであった。
「お時間、ね」
 ユリウス・パトリキオスは誰に言うとでもなしに、そう呟いた。
 ディアマンテの抜錨時間が迫っていた。さらにその2時間後にはスルガ湾沖に進出、日本国との第二回限定戦争である。
 今回はオガサワラからもう少し足を伸ばし、オキノトリシマという島嶼
――領土問題が絡むので、そう呼ばないと副官に怒られる――が戦闘の結果に賭けられていた。
 わざわざスルガ湾にまで足を伸ばすのは日本側の航空機の航続距離の問題らしい。
 航空機の母艦でも持てば良いだろうにと言ったら、これまた政治問題が絡むそうで副官に睨まれた。
 どうやらジエイタイとは主力戦艦とはいえミネラーレ級ディアマンテを一隻だけ渡された自分たちに、近からずとも遠からずの立場のようだ。
 これで標準型の型落ち旧式戦艦でも良いから付けてくれれば、修理と稼動のローテーションが組めるのだが。
 まぁ向こうさんが親切心と汲んでくれれば上出来である。それであの厄介な人型兵器を相手にしないで済むのだから。
 セラン地球調査団もダイガストが列強の科学技術を流用している事を掴んでいた。
 グロス・ツルギスタン級航宙戦艦を擁する帝政ツルギスタンの戦力分析は、宇宙でもなるべく砲火を交えたくない相手として進められてきた。
 それが陸(おか)でとはいえ撃破されているのだから、敬遠もするだろう。
 と言うか、ぜひ潰し合っていてもらいたい。こっちはクソ真面目に月に二度も戦争する気は無いのであるから。
 そんな事を考えながらパトリキオス艦長は副官の差し出した薄いプレート型の情報端末に目を通す。
「んが…」
 今日の日本側の陣容に、思わず変な声が漏れた。
 大江戸先進科学研究所所属ダイガスト。その名前はしっかりと載っていた。

 時系列は僅かにさかのぼる。
 3月下旬の限定戦争の前々日。神奈川県は磯子にある石川島播磨重工造船所。
627 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話 3/7 [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:06:27 ID:IDfDkhJO
 日頃から民間のタンカー以外にも自衛隊の艦艇の建造、点検を行っている御用工場は、この日、物々しい警備の下にあった。
 湿船渠には去年にこの製作所で建造され、就役していた筈の巨大な艦影が収まっている。
 通常の護衛艦よりも遥かに高い位置に甲板が存在し、
しかも僅かな艦橋構造物しか存在しない全通式の平坦な形状が実に特徴的だった。
 とてもとても度の合わない眼鏡を揃いも揃って掛けた団体の方々なら、
口を揃えて『空母だ、軍国主義の再来だ』とか言いそうな形状であるが、実際の米軍の空母はもっと大きい。
 どれくらい大きいかと言えば、時の日本の野党党首のおばさんが
ジャンボジェットと変わらない戦略爆撃機B-52をして『空母から飛び立つ』と勘違いさせたくらいに大きい。
 …軍事に疎い野党という時点で政権を執る気がないのが丸わかりな話である。
 それでも後年、在日米軍がどういうモノかも理解していない野党が政権を握ったのであるから、
 民主主義という言葉も意味も、この国ではもっと吟味されねばならないのだろう。
 平和の希求と生存努力の放棄は別であるのだから。
 話が逸れた。ともかくドック入りしている海上自衛隊の護衛艦『いせ』は、
最大11機のヘリコプターを運用できる母艦であり、旗艦として護衛艦隊を指揮する能力も付与されている。
 他国の場合、同形の艦はヘリと戦車・兵員輸送車の類を着上陸させる能力を持つ揚陸艦のような用途が主であり、
韓国などは50年以上も北朝鮮と休戦状態にあるにもかかわらず、新鋭の揚陸艦に
不法占拠した竹島の韓国名を艦名に付け、『どこに上陸するつもりだ』と話題になったものだが、
まぁ『この世界』ならそのおそれも無い。
 なにしろ朝鮮半島は南北揃って銀河列強の植民地となり、開き直って地球上で最も進んだ文明と豪語しているのだから。
 さて、造船所の物々しい警備の件であるが、それは今まさに『いせ』の甲板へと
四基の巨大なクレーンが同期を取って降ろそうとしている車両のせいである。
 大江戸先進科学研究所より運び込まれた巨大戦車、獅子王の雄姿であった。
 未だあの機械人形の情報は鉄のヴェールの向こうであったが、セラン諸惑星連合の限定攻勢を前に
打撃力不足に頭を抱える海上自衛隊にとって、首相よりもたらされたダイガスト来援の報は福音となった。
 大江戸博士とか言う変人が統合幕僚監部でぶち上げた案を検討し、ひゅうが級ヘリ空母へ46センチ砲を
搭載したダイガストの上半身を乗っける事が決まると、そいつは様々な問題を力ずくで解決して実現の運びとなった。
 たとえば艦載機は乗せられないと言われている飛行甲板の強度とか。
 今しも、めしめし言って獅子王の履帯が甲板の構成材に凹凸を作っていた。
 艦尾で設置作業を見守っていた海堂衛(カイドウ マモル)一佐は、艦長という立場もあって、その傷に顔をしかめている。
 黒の冬季幹部制服を着こなしたスラリとした外見のこの中年男性は、
昔ながらの小粋な海軍さんと云うのはこういうのを指すのだろうなぁ、と得心のゆく雰囲気をまとっていた。
 海堂艦長の前で積み下ろしを終えた獅子王はいよいよ車体固定の最終段階に入る。
 形状記憶合金で出来ているとかいう履帯がメジャーテープのように装甲内に引き戻され、
剥き出しになった車体の両サイドが独立して動き出した。
 先端からマニピュレーターが迫り出すや、腕を伸ばして飛行甲板の縁を掴む。
 海堂は、なんと言うか、『うわぁ、なんだか凄いことになっちゃったぞ』とか呟きたくなった。
 端的に言えば腕の生えた戦車がヘリ空母にしがみ付いている、という珍妙な光景だ。
 戦車のエンジン音が止んだのだから、それで終了なのだろう。
 海堂は戦車に近づくと、中から出てきた作業服姿の男性に声をかけた。
「どうですか、按配は?」
「積み下ろしは終了です。あとの調整は現地までにやっておきます…あ、操縦者が、です」
 何だか取ってつけたような口ぶりだったが、別に追求する気も無い。
 男性の作業服の胸にはOOEDOとの刺繍。さらに作業員に配られるネームプレートには土岐、と苗字が書いてあった。
 海堂はそれを確かめると、僅かに仰角のかけられた砲の筒先に目をやる。
628 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話 4/7 [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:08:11 ID:IDfDkhJO
「この砲は、やまとの主砲だとか?」
「ええ、防衛省には鉄屑という扱いで許可を取っているそうですが…」
「ああ、いや、詰問している訳でなく…沈んだ『やまと』の艦長がね、同期だったんですよ。
 その主砲が巡り巡って自分が艦長をしている『いせ』に積まれるというのも、何か因縁めいたものを感じましてね…」
「それは」男性は納得したように、何度か首肯した。
「あるかもしれませんね…いろいろな縁が集まって来るんですよ、ダイガスト(こいつ)には」
 その瞳は甲板の先、空と海の境界線を越え、どこか遠い所へ向けられているようだった。
「仇はとれますよ、きっと」
 作業員の勇ましくも物騒な物言いに、海堂は苦笑いを浮かべる。
「任務とは別にすべきでしょうが…期待してますよ」
 言葉には僅かな間があった。
 九門もの46センチ砲を以ってしても、どうにもならなかった宇宙戦艦が相手である。
 今更その一門を持ってきたとて、どれ程の効果が期待できるだろう。言外にそう言っていた。
「任せてください」
 しかして、作業員の男性は即座に答えるのだった。
 いち作業員に何を任せたものかと普通なら考えるところだが、何やら力強さすら感じるその言葉に、海堂は不思議な安心感を覚えた。
 考えてみれば、ここのところ隊内ではお通夜のような遣り取りばかりで楽観論など聞いた事もない。
 存外、俺も単純なものだな。海堂は頬を弛めると、江田島で散々叩き込まれた『まけじ根性』を思い返していた。
 精神論で砲の一発でも撃てるわけがないが、精神の停滞で判断は鈍る。
 不惑の年齢はとうに過ぎてしまっていたが、海堂はその意味をようやく肌で感じ取っていた。

 第二次駿河沖海戦は海上自衛隊艦艇による艦対艦ミサイルの発射から始まった。
 海域を指定されているため200キロとも云われる最大射程での発射はままならないが、
 それが出来たとて圧倒的な飽和攻撃が出来るわけでもない。
 今回の海自は『いせ』を中央に、4隻の護衛艦が周囲を囲む輪形陣で挑んでいた。
 多数の艦艇が未だ修理中であり、抽出できる戦力がそれだけだった、とも言えた。
 かわりに航空自衛隊は奮起している。
 青森防衛戦ではツルギスタンに効果的な攻撃手段なしと判断され、戦力温存のために宮城県松島に
避退させられていた第3航空団から、第8飛行隊のF-2戦闘機が18機。
 さらに緒戦で明らかになったセランの艦載機対策として、茨城県百里より第7航空団305飛行隊のF-15J戦闘機が18機。
 なおE-767早期警戒管制機は『戦域外からの支援は認められない』というセラン側の一方的な主張により、出撃を取り止めている。
 帝政ツルギスタンと違って明確な航空戦力を持つ相手に、目に見える場所に餌をぶら下げる訳にもゆかなかった。
 群れ飛ぶ銀翼は確かに勇ましかったが、その実、戦術データリンクといった情報の共有能力を持たないため
――来るべき近代化改修の要目には挙がっていたが――彼らは個々の能力意外に頼るものが存在しない。
 それでも彼らはセラン諸惑星連合の尖兵たる戦艦ディアマンテに肉薄せざるを得なかった。
 安全圏からF-2の空対艦ミサイルを放っても、またレーザーで薙ぎ払われてしまうのがオチだ。
 出来る限り接近し、敵の対応時間を短縮させねばならなかった。
 パトリキオス艦長にもその意図は十分過ぎるほどに伝わっていた。
「果敢だな」
「笑い事ではありません」後ろに控えた副官は抑揚の無い声で言った。
「あのF-2という航空機の対艦誘導弾をまとめて食らうのは、デブリ帯に突っ込むようなものです」
「本艦の航宙デフレクター・シールドにそこまでの能力は無いな」
629 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話 5/7 [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:11:10 ID:IDfDkhJO
「誰も好き好んでデブリ帯に高速で突入する訳がありませんからね。そこまでの能力は必要なかった、と艦政本部は答えるでしょう」
「まさかここに来て航宙艦に爆発する金属塊をぶつけ合うレベルにまで戦闘が退化するとは思ってなかったからな…
案外、我々は地球人とは相性が悪いのかもしれない」
「彼らが野蛮で、遅れているだけです」
 副官は憮然としたようだった。
 幾重にも工夫のされた万全の耐熱装甲と、稀に高速で飛来する宇宙ゴミ程度にはびくともしない力場は、
皮肉にも地球人の戦争形態には最適化されていなかった。彼らはそれを慢心と共に思い知らされたのだ。
 パトリキオス艦長は一歩を踏み出した。
 一段高い指揮官席からは、他のブリッジクルーの様子が一望できる。
 あくまで事務的にコンソールに向かう姿からは、緒戦の小破のショックは感じられない。
 いいぞ、いちいち気負われたんじゃ航海でまいってしまう、それくらいで良いんだ。
「では我々も彼らの果敢に応えよう。メテオール、出撃だ」
 それは言わずもがな、あの足の生えた全翼機の名だった。
 採掘プラントからの資源と、宇宙ステーションのあがりで賄われるセランの台所事情は、支配宙域の安定と直結している。
 もともと彼等の艦隊戦力も自衛と航宙交通路(スペースレーン)確保のために編成されたものだ。
 メテオールもとかくイレギュラーが致命打につながり易い宇宙空間での、艦船の巨体では対応できないような事態に必須の作業艇が前身だった。
 それが海賊などの軽武装の犯罪者へも対応し、武装化してゆくのは自然の流れだった。
 今では戦艦にもけっこうな数が搭載され、銀河軍事情報誌『角』では戦闘母艦の間違いとも揶揄られている。
 しかしGBCの中継ではメテオールのような個人技の戦闘機械のほうが人気が出るのも確かだった。
 最大出力のレーザーで吹き飛ばせば話は早いのだが、それでは年末の衝撃映像特集でビルの爆破解体と一緒に流されるのがオチだ。
 移り気で無責任な市民を熱狂させる。それは何よりの宣伝だった。
 望む、望むまいに関わらず。そして同じように、戦況も人の意志に関わりなく加速する。
 戦闘艦橋の前面に展開する巨大な戦術情報ディスプレイから、初撃の誘導弾を示す一群が迎撃の表示と共に消失した。
 次に、接近しつつある日本側の航空機から増速する一群が出る。
 銀翼の群れは更に二手に別れ、左右から包み込むようにメテオールに近づいてゆく。
 数はメテオールが僅かに少ないが、性能では圧倒している。なに、押し勝てるさ。
 次々と入ってくるパイロットたちの交戦開始報告の中、パトリキオスは自らが差配をする必要性を感じていなかった。

 簡略化された情報と実際の現地の光景には雲泥の差がある。
 絡み合う白い航跡が描く幾何学模様は複雑怪奇であり、高速で横切る機影がそれを更に攪拌して
新たな文様を刻む様は、神知学者でなくとも黙示録の光景を夢想させた。
 蒼穹を舞台にした神と悪魔の最終戦争。
 しかしそれは銀河列強の来寇以来、後先を考える暇もない地球上の各国の頭上で繰り広げられた、新たな日常の光景に過ぎない。
 アメリカで、EUで、ロシアで、中華人民共和国で、空自のパイロット達が見た事もないような大規模な空戦が行われていた。
 メテオールともつれ合うように高度を下げながら切り結んでいるのは全てF-15Jだ。
 その意図は明白であり、今しも空戦域の足下に洋上迷彩に身を包んだF-2の一群が差し掛かろうとしている。
630 名前: 地球防衛戦線ダイガスト 第六話 6/7 [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:13:20 ID:IDfDkhJO
 彼等が翼下に抱えた4発の対艦ミサイルを対応不可能な距離にまで接近して放たせるため、
F-15Jは編隊飛行を解いてまでメテオールと一対一に縺れ込んでいるのだ。
 戦闘高度がどんどん下がるのもF-15Jが位置エネルギーを速度エネルギーに変換…要は下り加速しながらちょっかいを掛けているからであり、
メテオールのパイロット達が功名に逸って追っかけまわしているという二つの現実がマッチングした結果でもあった。
 もちろん宇宙人来寇前まではキルレシオ115:0とも言われた『世界最強の戦闘機』の系譜を、
つい70年前には世界の全てを敵に回して戦い続けた狂戦士の末裔が操るのであるから、むざとはやられない。
 空自のパイロットたちはGに耐えて首をめぐらし、
鍛えに鍛えた二つの最高品質の索敵装置、アイボールを駆使して全翼機の追撃をかわし続ける。
 左右に機を揺らして射線を外し、かと思えば返す刀のように鋭い航跡をのこして機を翻す。
 振り切ったイーグルはすぐさま味方に追いすがる別のメテオールを発見し、見つかるのもお構いなし照準のレーダー波を叩きつけた。
 熱烈なラブコールにダンスの相手が代わる。
 繰り返し、繰り返し。命懸けの挑発が繰り返される。
「花火の中に突っ込むぞ、サイファー」
「ブレイズが当てた!」
「タリズマン、後方に敵機、ブレイク!」
「尾翼に青いリボンを書いてるのは誰だ?援護に感謝する」
 その時、激しい通信の遣り取りの中へ悲鳴じみた報告が飛び込んできた。
「くそっ!下に気づいたやつがいる!!誰か追ってくれ!」
 誰しもがギョッとなる。
 二機のメテオールが足を縮めて空気抵抗を減らし、真っ逆さまの逆落としに海面へと下ろうとしていた。
 F-15Jが一機、無理に追いすがろうとして横合いからレーザーで溶断される。
 航空燃料が爆炎の花を咲かせる脇を、イーグルがもう一機駆け下る。90式空対空誘導弾が白煙を曳いてメテオールを追った。
 狙われたメテオールはダイブを中断して回避に入る。
 あと一機、誰か。誰でもいい。
「こっちで受け持ちます!」
 その誰かの声は、国際緊急周波数で飛び込んできた。
 同時に洋上に閃光が数回瞬き、なにか恐ろしく速いものが射出される。
 一直線にダイブしていたメテオールとの相対速度は凄まじく、全翼機は自らの速度と重量を上乗せして飛来物に飛び込んでいた。
 回避の暇も無く、乾いた音をさせて全翼機の前面に小さな穴が削孔される。
 ささくれはそれだけで巨大な空気抵抗を発生させる。
 まして機体内部に銃弾が飛び込んで内部構造が破損した状態では、メテオールは自らの機体剛性を維持できず、空中で四散した。
 残骸を挟んで追ってきたイーグルと、迎撃したイーグルに似た何かが、背中合わせに交錯する。
「こちらは大江戸先進科学研究所の太刀風!攻撃隊の護衛は任せてください」
 その何かの中で、鷹介はヘルメット内蔵のマイクに向かって叫ぶと同時に、操縦悍を引いて背面飛行に入った。
 続けて捻りこんで水平飛行に戻しつつ、鋭いターンでF-2の上空に戻ってゆく。
 実際のところ空戦では自分がいても足手まといだろう。ダイガストの一部とはいえ、太刀風は単体でメテオールを圧倒するとは思えない。
 まして空自のF-15Jでは、命懸けも良い所だろう。
631 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:16:55 ID:IDfDkhJO
 だが返ってきたのは、国際緊急周波数からの頼もしい一言だった。
「頼みます」と。
 鷹介の胸にイーグルドライバーという言葉が憧れと共に思い起こされた。
 だが今は憧れに背を向ける。自分がたどり着いたのはイーグルでなく、その翼下にも守らねばならない多数の攻撃隊がいた。
 託されたのだ、そう考える事は、未だ若い彼には出来なかった。

後編へ続く


以上です。
…投下し終えてから題名に前編忘れていることに気づく orz

えー、次回予告にも反して鋼鉄の咆哮でなく、むしろエースコンバットでした、と言うつくづくロボが出ない秋水クオリティ。
今回は以前にも名前が出ていた、もう一つの日本の交戦国が相手です。
プロットはあったので時事ネタではないのですが、まぁ時事臭い内容ですよね。

なお、後編は校正後、近日中に投下いたします。

ところで時折BGMの話題が昇るのを拝見いたしますに、私もダイガストに合うテーマソングをちょいと挙げてみたいと思います。
イメージに合うとか合わないとかでニヤリとしてもらえれば幸いです。

戦士よ立ち上がれ:ド定番。というか自衛隊のテーマ?
夜鷹の夢    :筆者の悪意満載
始まりの君へ  :個人的趣味。実は歌詞にダイガストの重要な要素がそのまんま入っているのです。
The Day Takeoff:歌詞だけでなく、元ネタの概要とかタイトルとかが親和性高し。
           ※元ネタはエロゲですので、検索は自己判断で
時空のたもと  :番外。5.5話限定テーマソング
夢轍〜ユメワダチ〜: 同上

それでは、近い内に、また
632 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:21:50 ID:IDfDkhJO
ありゃ?
>>631の名前が名無しに戻ってる?
>>631はダイガスト第六話の7/7および、あとがきです。

うぅん、しまらないなぁ…
633 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:35:34 ID:a3z71wJK
乙ー
634 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/19(水) 22:46:29 ID:Pv02Qufq
>>632
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
635 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/19(水) 23:01:03 ID:eJFTnT73
>>632
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
636 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 01:22:48 ID:jfNsulmJ
>>633
 改めまして、投下乙です!
 熱いですね……この流れ、熱いです。仇討ちというのはやはり心震えますね。グッときますw
 太刀風と鷹介は果たして攻撃隊を守り抜き、この戦いを勝利に導く事ができるのでしょうか。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
637 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 03:01:43 ID:gHJLGAG/
投下乙!
……みんな順調に投下してるなヤバイ……
638 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 16:29:09 ID:gHJLGAG/
gdgdでもいいから土曜日迄に投下するんだ……!
絶対投下するんだ……!
639 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 17:37:14 ID:jfNsulmJ
 楽しみに待ってますね!
640 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:38:08 ID:einTXa0/
>>633
投下乙です!戦闘機好きとしてはイーグルが戦う描写が格好良すぎて仕方ない。
こういうエスコン的な流れってのもロボスレでは新鮮でいいんじゃないでしょうかw
熱い展開で後編も期待せざるを得ない。後編の投下も心待ちにしておりますね!

これギリギリさるらないかな……それでは失礼、投下したいと思います。
641 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode18 1/7 [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:39:25 ID:einTXa0/

茶色の装甲を持つ巨人、リーゼンゲシュレヒト・ヴィオツィーレンの放った斬撃は、回避することなど出来なかった。
シュタムファータァの白銀の装甲に十字の亀裂が走る。傷口から血が流れ出るように、亀裂から漏れる白銀の粒子。
斬撃の衝撃でそのまま無防備に海面に倒れ伏してしまう。そして、吹き上がった水飛沫が周囲に飛び散る。

「……攻撃は視えてるのに、避けれられないっ……」

相手の攻撃が視えないというわけではない。どう防御し、どう回避し、どう反撃すればいいのかはわかる。
ただ、自分の身体がそれに追いつかない。ヴィオツィーレンの攻撃速度より、圧倒的に自分の反応速度が足りていないのだ。
明らかな戦闘経験の差。いくら私に莫大なセカイ量や、良い刀があろうと、私自身は今までに2度しか戦闘を経験していない。
自分のスペックを活かせるだけの力が、私自身にない……!

「とっとと死ねッ!」

倒れている私に目掛け刀が振り下ろされる。心臓の部位にある核を狙って下ろされる刀を回避する術はない。
今から全力で転がっても間に合うはずはない。先ほど自覚した通り、今の自分ではこれに反応出来るだけの速度はない。
振り下ろされるまで一秒もないこの時間。その間に、私が考えられること。私が、出来ること。それを、それを……!

「っ―――!」

刀が振り下ろされ、海面の水飛沫が辺りを包みこむ。それだけの力が込められていた斬撃。直撃すれば確実に死に至る一撃。
だが、ヴィオツィーレンはすぐにその異変に気付いた。そして瞬時に刀を捨て、回避行動に移る。
先ほどまでヴィオツィーレンがいた場所に振り下ろされる白銀の刀による一閃。そして水飛沫を裂きながら幾重にも放たれる剣閃。

「"リーゼンゲシュレヒトの即時召喚"なんて、デタラメッ……!」

「ええ、通常じゃあそんなことアホの極みですが、今の状況なら……そして、私ならっ!」

私は刀が刺さる瞬間、リーゼ状態を解除し、人間状態に戻ることによって回避したのだ。意識一つで変えられるこれならば、反応速度はあまり関係はない。
そして人間状態に戻った瞬間に再びリーゼ化する。本来これを瞬時に行うと通常のリーゼ化の十倍以上のセカイを消費することになる。
ボロボロだった装甲は全て修復され、破壊されたバインダーも元通りになった。こんなの、普通のリーゼンゲシュレヒトがやれば一発でセカイ切れになっている。
だが、元々のセカイの容量が私は他と比べて段違いに多い。このくらいの無茶は可能だ。今まで大した意味のない長所だったが、初めて役に立った。

「何度でも再生すればいいわ。何度でも砕くッ!」

ヴィオツィーレンの両手に短機関銃が握られる。銃口が私の方を向き火を吹く。
バインダーを展開し、海面を走りながら弾丸の雨を凌いでいく。撃たれていると近接型の私にはどうしようもない。
エーヴィヒカイトとかならば"セカイの障壁"が使えるのだが、そんな高等テクニックは私には出来ない。
だが、短機関銃程度の攻撃ならばなんとかバインダーで防ぐことが可能だ。そこまで大きいダメージにはならない。
あれほど連発しているのだから、一発一発に込められているセカイも少ないからだ。

「でも、これじゃあジリ貧ですね……」

海面を走っていき、地面を蹴って跳躍し崖に飛び移る。そして壁キックの要領でヴィオツィーレンに突進する。
バインダーを前面に展開しながら刀を構え、短機関銃の弾丸を防いでそのまま突っ込む。


「そんな真っ正面からの突撃なんて!」
642 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode18 2/7 [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:40:49 ID:einTXa0/

短機関銃が消え、代わりに巨大な戦斧が両手に握られる。大きくそれを振りかぶり、こちらに振り下ろす。
凄まじい金属音と共に、白銀の双刀と戦斧がぶつかり合う。火花が散り、力のぶつかり合いになる。

「刀如き、ぶった斬ってやるッ!」

「私の固有兵装が、そんなただの斧で砕けるなんてないっ!」

「っ! なら吹き飛べ!」

斧の凄まじい力で思い切り弾かれ、私の身体が宙を舞う。咄嗟に空中で体勢を立て直し着地する。
休んでいる暇はない。着地点目掛けて、今度は槍を構え突進してくるヴィオツィーレン。前回と同じ、弾丸の如き速度。
だが、これは一度経験している。ならば、回避できるはずだ。きっと、不可能なんかじゃない……!
槍の切っ先は、私の頭部スレスレを通り過ぎて行った。そして、攻撃の硬直の隙が、ヴィオツィーレンに出来る。
それを絶対に見逃さない。絶対に、見逃しちゃいけない。ここで、決める。

「この一撃でっ!」

ヴィオツィーレンの胴体を両断せんと放った斬撃。この距離ならば誰であろうと避けられることはない。
だが、私の刀は空を切っていた。それどころか、ヴィオツィーレンの姿は前面から消え失せていた。
瞬間的に私の頭の中に情報が浮かぶ。咄嗟に回避行動に移ろうとするが、間一髪間に合うことはなかった。
私の背部に襲う衝撃。そのまま吹き飛ばされ、海面に沈む。追撃に備え、必死で起き上がり体勢を立て直す。

「"空間と空間を繋ぐ"能力……。武器庫から武器を出すだけだと思ってましたが、そんな使い方が出来るんですね」

「アンタに"空間転移"を使うことになったのは屈辱だけどね。私としたことが、情けない」

ヴィオツィーレンの能力はセカイの意志の中であまりにも有名な力だ。"エクスツェントリシュ"の中でも非常に代表的な能力。
"空間と空間を繋げる"力。先ほどから数多の武器を使えるのは、彼女が保有する武器庫と空間を繋げ、取り出してるに過ぎない。
そして、それこそがヴィオツィーレンの戦い方。数多の武器を完璧に使いこなし、苦手な距離を持たず、弱点を持たない。
その情報ばかりが一人歩きしすぎて、私もそれに囚われていた。

「私の背後に空間を繋げ、自分を転移したってことですか……!」

「空間と空間を繋げるってのは、そういうことでしょ。でも、もう貴方如きに転移を使うことはさっきので最初で最後よ」

「くっ……!」

西洋剣を構え、こちらに斬りかかるヴィオツィーレン。私はそれを刀で受け止め、反撃せんと刀を振るう。
2本の刀による斬撃を一本の剣だけで全て弾き落とし、こちらに斬りかかってくる。完全に躱すことは出来ず、装甲に傷が走る。
先ほど受けた衝撃も響いている。"即時召喚"という手もあるが、所詮ジリ貧でコストパフォーマンスは悪い。多様するべきではないだろう。
上段から振りかぶられた剣を受け止めるも、そのパワーに圧倒される。いくら折れないと言えど、力が上がるわけではないのだから。

「ディス、エーヴィヒカイトって友人たちの立場で守られて、無駄に年月を重ねてきたアンタ如きに私が負ける?冗談じゃないわよ」

その言語通りだった。私みたいにぬるま湯に漬かって生きてきた私と違い、彼女は幾度の激戦をくぐり抜けてきた。
彼女が戦ってきた間、私は何をしていただろうか?"セカイの意志"の2つの派閥のトップ同士に交流がある私に対して、近付いてくる敵はいなかった。
誰も、近付いてはこなかった。エクスツェントリシュに相応しくない実力に、その立場。疎む人間がいても、危害なんて何も加えられなかった。
他人も、敵も、味方さえも遠ざけて静かに、楽に生きてきた私が、彼女に勝てる道理があるのだろうか?
643 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode18 3/7 [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:42:10 ID:einTXa0/

「あの娘たちの方がアンタなんかより、よっぽど苦労してた!アンタなんかよりよっぽど価値のある人間だった!」

「そんなことっ……!誰に決められるものじゃない!」

「黙れッ!アンタにあの娘たちの何がわかるって言うのよ……!あんな扱いを受けていた日々が……!親から受ける扱いじゃなかった!あれは!」

ヴィオツィーレンの悲痛な叫び。一途な感情が込められた、叩き付けるように伝わってくる意志。
その斬撃に込められた強い意志とは裏腹に、太刀筋が段々と荒くなっていく。無我夢中で、私を壊すための攻撃。
ヴァイスたちにも、そしてヴィオツィーレンにも何かの事情があるし、重い過去もあるのかもしれない。
だけど、だけど。私は、ここで負けるわけにはいかない。

「そんなの!まだ私にわかるわけないじゃないですか!わからないから……、わかろうとするのが大切なんじゃないですか!」

わかろうとすること。本来敵意をぶつけられてもおかしくはない人たちが、私をわかろうとしてくれたことを、知っている。
打算的な部分もあったのかもしれない。同情的な部分もあったのかもしれない。だけど、私が感じた気持ちだけは真実だ。
ヴァイスとシュヴァルツたちとも多少だけど分かり合えたと思う。だから、今は手を取り合うことが出来たのだと思う。
ナハトのことがあったからだったとしても、手を差し延べなければ、取り合うことは出来ない。

「あの娘たちを殺したお前が!今まで楽に生きてきたお前が言えることかッ!」

「だから人の話を聞いてくださいって!ヴァイスとシュヴァルツは生きてますってことを!」

だから、彼女にも伝えたい。彼女がそこまで愛する存在はまだ失っていないんだと。
今は錯乱していてわからないかもしれない。だが、それは諦める理由にはならない。
絶対に負けるわけにはいかないし、絶対に、彼女に対して生きているという事実を伝えたい。

「そんなこと、敵のお前から言われたことを信じられるか!」

「わからず屋っ!」

剣を手放したと思った瞬間、新たに空間から取り出したライフルを私に向け発砲する。
放たれたのは弾丸ではなく、"セカイ"が込められたエネルギーの奔流。その威力は先ほどの短機関銃とは段違いだった。
肩部の装甲にぽっかりと丸い穴が空く。私の中で2つの選択肢が頭によぎる。近付くか、離れるか……。
接近してライフルを撃たせないか、一度離れて回避に専念し、態勢を立て直すか。
ゆっくりと考えたいところだが、それを彼女が許すはずなどない。一度外れたとわかった瞬間、再びこちらに銃口を向ける。

「くっ、一旦態勢を立て直しますっ……!」

エネルギーの光線が私の横を通りすぎていく。連射数や命中精度は短機関銃の比ではないが、その分射程距離や威力が違いすぎる。
バインダーで防御しようものなら軽々とそれを貫き、私の装甲さえも貫通するだろう。それほどの威力があの一撃には込められている。
ライフルの銃口だけに意識を集中し、海面を走りヴィオツィーレンとの距離を取っていく。走る先に回り込むように放たれる光線。
時に停止し、時には前に進んで避けていく。軌道が直線な分、集中していれば回避するのは不可能ではなかった。

「っ、避けてんじゃないわよ。マシンガンと違って一発一発のセカイの消費量も多いんだから……!」


無茶を言う。おそらく直撃したら物凄く痛い。それに一発でかなりのダメージだろう。当たる気なんてない。
被弾コースの光線は刀で切り払う。この光線、見た目の割に速度はそうでもない。普通の銃の弾丸なら切り払うことは出来ない。
そんな反応速度も目も私にはない。だが、この程度の速度、尚且つこれだけ距離が離れていれば刀で充分に防ぐことが出来た。
そのまま海面を走りながら攻防を続け、人気のない浜場に到着する。おそらく遊泳禁止区域だろう。
お互い攻撃を一旦停止して睨み合う。私は突撃するタイミングを、ヴィオツィーレンは……私には、わからない。
だけど、どんな攻撃が来たとしても対処してみせないといけない。近接戦でも、遠距離戦でも。
644 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode18 4/7 [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:43:30 ID:einTXa0/



場所は変わって神守邸別宅。布団に上体だけ起こした態勢の金髪の青年、エーヴィヒカイトは僅かに眼を細めた。
リーゼンゲシュレヒトの力も、これだけの時間が経てばもうすぐ治る寸前までは回復している。
そして、回復した感知能力が揺籃の外れの方向で凄まじい"セカイ"を感知した。それも、2つ。

「このセカイはシュタムファータァに……まさか、ヴィオツィーレンか!?」

脳裏に最悪の光景が浮かぶ。そしてその光景は、今はそうでないだけでいずれ現実の物となるだろう。
シュタムファータァでは、ヴィオツィーレンに敵う道理はない。保守派の代表である自分が全快の時でさえ、勝てる保証はない相手なのだから。
事態は一刻を争う。ここで療養している場合ではない。だが、自分が出ても事態を悪化させるだけだ。

『……シュヴァルツ、シュヴァルツ!聞こえているか!』

念話ですぐさま揺籃に残っているもう一人のリーゼンゲシュレヒト、シュヴァルツに連絡をする。
自分が表立って動けない以上、頼りになるのはもうシュヴァルツしかいないのだから。

『聞こえてるわよ!私もアンタに聞きたかったのよ!これって、やっぱりヴィオ姉の……』

『ああ、その通りだ。ディスがようやく本腰を入れたということだろう』

まさかこんなにも早くヴィオツィーレンを導入してくるとは予想だにしていなかった。
ディスにとってもヴィオツィーレンというカードは切り札の1枚のはず。おそらく、自分が生きていると仮定して先手を打ったのだろう。
俺が回復する前に、最高のカードを持って決着を付ける。そういうつもりなのか。

『エーヴィヒカイト!私に行かせて!』

シュヴァルツが必死そうな声で叫ぶ。懸念していた家族とも言うべき存在が近くにいるのだ。ジッとしていられない気持ちがあるのだろう。
おそらくここに居たのがヴァイスだったとしても同じ反応だっただろう。彼女たちは、家族なのだから。
そんなこと、大して知らない俺にだってわかっている事実。なれば、俺がやることは一つしかない。

『そのつもりだ!いいか、ヴィオツィーレン相手だとお前が行ったところで勝敗は決して揺るがない。これは絶対の事実だ』

シュヴァルツとシュタムファータァが纏めて相手したとしても勝てる確率などそれこそほぼ0%だろう。奇蹟が起きるしか有り得ない天文学的確率だ。
俺はそんな奇蹟には賭けない。現状考えられる中で、一番良い結果をもたらす最善の道を選ぶ。
そして、彼女ならその結果をもたらすことが出来るはずだ。今は、それを信じることしかできない。

『だから、シュヴァルツ。お前は……ヴィオツィーレンを、説得してこい』

『エーヴィヒカイト……』

彼女の言葉なら。家族の言葉ならきっと届く。家族のためにセカイの意志に着いたヴィオツィーレンだ。その事実は、俺は知っている。
保守派の代表である俺だからこそ知り得たことだ。だから、きっとシュヴァルツならやってくれると思える。

『やれるな、シュヴァルツ?』

『……わかったわ。ヴィオ姉は、私が止めてみるわ』

そして念話が切れる。後は、シュヴァルツが間に合うことと、説得に成功することを祈るのみだ。
もし、もし説得に失敗したのなら、もうそれは腹をくくるしかない事態なのだから。そんなことには決してなりたくはない。
奇蹟が起きるか、彼女の説得が成功するか……それとも、全て終わるか。

「こんなときに、力が使えないなんて……。持っている力が出せないなんて」

自分は、なんて無力なんだろうか。こんな立場に付いておいて、どれだけ強力な能力があったとしても。
今の自分は、ただひたすらに……無力だった。
645 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode18 5/7 [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:44:50 ID:einTXa0/




海岸に立つ、白銀の巨人と茶色の巨人。茶色の巨人にはキズひとつなく、大して白銀の……私の方の装甲は傷だらけだ。
私は刀を両手に構え真っ直ぐ向き、ヴィオツィーレンはライフル片手にこちらを真っ直ぐと見据えている。
そのままお互い何も言わずに睨み合う。刀を握る手が震えそうになるのを必死に堪える。
そして……その沈黙を破ったのは、ヴィオツィーレンの方からだった。

「大体アンタだってどうなのよ……」

ヴィオツィーレンが静かにこちらに銃口を向け、ゆっくりと口を開く。

「こんな戦いを何度続けるつもり?万が一私をなんとかしたって、揺籃が終わるまで何度でも攻めてくるわ、セカイの意志は」

たしかにその通りだ。今までにセカイの消滅が免れたケースなど存在しない。故に、この戦いはいつ終わるかなんてわからない。
今ここで難を逃れてもまた再び敵は来る。揺籃が消えるまで、何体も何体も。揺籃を守るには、それら全てに全勝しなくてはならない。
私たちには、ただの一度の敗北も許されない。それは、私もヤスっちさんも最初からわかっていたこと。
そう。そんなことは、この道を選んだときからお互いに言葉を交わさなくてもわかってたはずだ。

「だからって……止めるんですか?終わらない道だからって歩くのを止めるんですか?そんなのって違う。私は、生きてるなんて言えない!」

こちらを狙う銃口から光線が発射される。私はそれを真っ正面から刀で切り払う。続けて発射される光線も、弐の太刀、参の太刀で切り払っていく。
咄嗟にライフルを収納し、すぐさま空間から西洋剣が取り出され振り下ろされる。それを刀で受け止め鍔迫り合いになる。
だが、鍔迫り合いも長くは続かない。パワーでも私は負けているのだ。すぐさま距離を取り、側面から斬りかかる。

「生きてる限り辛いことや苦しいことはあります!そんなの誰だって同じ。だから……ここで止めたら、今までの私と同じだ!」

側面から放った私の渾身の斬撃を、軽々と刀身で受け止められる。そしてヴィオツィーレンの蹴りが私の腹部に直撃する。
蹴りで態勢を崩した私目掛け、思い切り振りかぶりながら上から振り下ろされる巨大な金槌。私はそれをしゃがみながら二本の刀で受け止める。
刀こそ折れないものの、腕に凄まじい負担がかかる。受け止めた衝撃だけで思わず倒れこみそうになるが、必死に耐える。

「たしかに……今までの私は貴女の言う通りディスやエーヴィヒカイトの影でずっと過ごしてきただけでした。何も辛いことなんてなくて、何も嬉しいことなんてなくて!」

震える足に、軋む腕に力を込める。悲観的な考えがどんどん溢れ出てくる心に鞭を入れる。決して、眼は下を向かない。
決して負けない。屈しない。絶対に、ここで倒れるわけにはいかない。

「でも、ディスが私に揺籃の抹消を命じて……信じられなかったし、すごく辛かった。でも、それが生きてるってこと……。そこから、私が初めて生きることが出来た!」
646 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode18 6/7 [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:46:11 ID:einTXa0/
思い切り立ち上がり、その勢いで金槌を押し返す。押し返された衝撃で逆に態勢を崩したヴィオツィーレン目掛け、刀を振るう。
腹部の装甲に薄い切り傷が入る。刃先が軽く当たっただけの、本当に軽いただの掠り。直撃と言うには程遠い一撃だ。
だが、それでも初めて攻撃を当てることが出来た。やっと、やっと一撃だ。これからの、一撃だ。

『泣いてるっての。ハンカチ、いるか?』

ふと脳裏に初めて彼と会ったときの事が思い浮かぶ。公園で一人泣いていた私に、声をかけてくれた。
あのことがなければ、彼が見ず知らずの私を心配してくれなければ、今の自分はなかっただろう。

「泣いていて現実を見てなかった私に、声をかけてくれた人がいた!」

そしてもう一つ思い出すのは、病院の屋上で、私の正体や目的を明かしたときのこと。普通だったのなら私のことを恐れたりするものだ。
だが、彼らは、彼女は恐れることもなく、一人の同じ人間として私に接してくれた。そして、私に素直にどうすればいいか教えてくれた。

『納得してないなら、逆らってもいいんだよ』

千尋さんが言ったその言語でどれだけ救われたことか。きっとそのままだったら、また私は逃げる選択肢を選んでいただろう。
人から言われた道なのかもしれない。自分の意志じゃないと言う人もいるのかもしれない。

「今までただ従っていただけの私に、道を差し伸べてくれた人がいたっ!」

でも、今の私ならば言える。あの時の選択は自分の意志で決めたことだと。私がしたいことを、本心のままやる道を自分で選んだのだと。
そしてその選択肢がたとえどんなに困難な道で、どんな難しい道だったとしても、その選択肢を選んだのは間違いじゃなかったのだと。

「そんな人たちが……揺籃が、私は大好きだからっ……貴女が戦っている間、私はずっと揺籃を見守ってきたんです!」

態勢を立て直したヴィオツィーレンの武器は金槌からマチェットと言うのだろうか。短刀に変わっていた。
そしてこちらの懐に飛び込み、細かい斬撃を何度も何度も放つ。致命的な損傷にはならないが、乱舞によって装甲が段々と削れていく。
この距離では刀は振るえない。そう思い膝蹴りを放つが、ヴィオツィーレンはそれを跳躍して回避すると、そのまま回し蹴りで私を思い切り吹き飛ばす。
海面に無様に叩き付けられるも、すぐさま起き上がり、刀を再び構え直す。

「戦いじゃ貴女には勝てない。でも、だからといって、揺籃を見守って来た私が……揺籃に助けられた私が……揺籃を見捨てるわけにいかないんですっ!」

まだヴィオツィーレンは気付いていない。シュタムファータァ自身も気付いていない。
白銀の機体を中心に風が集まりつつある。海面に徐々に波紋が出来ていくが戦闘に集中している二人が気付くはずもなかった。
海が、大地が。……セカイが、ざわめいていく。

「そんな安っぽい意志一つで現実なんて変わらないんだよッ!そんな意志が……セカイの意志を上回るわけないでしょうがッ!」

そうだ、わかっている。意志一つではたしかに現実は変わることなどない。それが現実でありこの世の定理である。
でも、今の私は一人じゃない。決して私だけの意志ではないのだ。私たちの意志を胸に、私は刀を振るうのだ。
ここで私が倒れてはみんなの意志を失ってしまうかもしれない。今の私は、意志を背負っているのだ。
彼が揺籃を私に任せて行った以上、私はここを守る責務がある。そして、その気持ちが私に力をくれる。

「意志は一つじゃない! それに、"セカイを変える存在がリーゼンゲシュレヒト"だっ!……何より私だって……今は保守派の"セカイの意志"だっ!」
647 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode18 7/7 [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:48:12 ID:einTXa0/
空が震える。大地が揺れる。セカイが、揺れる。
周囲の風が音を立ててシュタムファータァを中心に集まっていく。セカイが収束する。
刀から、装甲から溢れ出す白銀の粒子。そしてその色がエメラルドグリーンへと変化していく。
シュタムファータァのセカイが周囲を覆っていく。世界が、セカイが変わっていく。

「っ……このセカイ、まさか、アンタ如きがっ……!?」

空が震える。

大地が揺れる。

セカイが、揺れる。

そして、セカイは廻り出す――――

 オーバードライブ
『  界侵  ……』

言葉を紡ぐ。脳裏に自然に思い浮かんだ言葉。
胸の奥から熱いモノが溢れていく。セカイが、溢れていく。
そして紡ぎ出すは、自分自身を表す言葉。自分のセカイを表す言葉―――。

  ヴェンデヴェルト
『-廻るセカイ-っ!!』

周囲がエメラルドグリーンの光に包まれていく。海も、大地も何もかもが覆われる。
上空に出現する螺旋を描いたような物体。それは、最初からそこに存在したかのように違和感などない。

セカイは、周囲は先ほどまでの景色とは一変していた。
海面も、大地すらもない。太陽も、雲もない。あまりにも現実離れした空間へと変わっていた。
ここに存在するのは、白銀の機体と、茶色の機体。その2つと、空に浮かぶ螺旋を描いた物体のみだった。
                                 オーバードライブ
セカイが、シュタムファータァのセカイによって侵食されていた。それが、界侵。

「"界侵"……そういえば貴方も、エクスツェントリシュだったわね……。まさか、使えるなんて思ってはいなかったけど」

「自分自身これがなんなのかわかってないです。でも、今の貴方を倒すための力だということは、わかります!」

シュタムファータァ自身には何の変化もない。変わったのは周囲の空間のみ。
傷ついた装甲も、刀も。何一つ変わらないのに。その姿は先ほどより自信に溢れているように見えた。
ゆっくりと刀を構える。切っ先を、真っ直ぐヴィオツィーレンへと差し向ける。

「"界侵"を土壇場で発動しても……私が、アンタなんかに負けるとでも思ってるのかしらっ?」

シュタムファータァがヴィオツィーレン目掛け、双刀を構えて突進する。
ヴィオツィーレンは先ほどまでと変わらず空間から武器を出す。出す武器は盾。カウンターで仕留めてやろう。
手にセカイを込める。……だが、ヴィオツィーレンの手には何も握られてはいなかった。

「なっ……!?なんで、無い……ッ!?」

「これが……これからが、私の反撃ですっ!」

咄嗟に回避行動を取ったヴィオツィーレンを逃さず、白銀の双刀は装甲を十字に切り裂いた。
648 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:55:50 ID:einTXa0/
Episode18、投下終了です。今回はより一層中二病炸裂してます。でも大好きだから仕方ないよね!
次回でヴィオツィーレン編は完結です。どうぞお付き合いいただければ、と。そして少しでも面白いと思っていただけたのなら幸いです。

今回で出てきた"界侵"ですが、その名称だけ実はEpisode11で一度出ていたり。
それについては設定の方を加筆する予定ですので。一応本編でも次かEpisode20辺りで解説する予定です。
動画の方もゆったりとしたペースで作成中です。ゆるりとお待ちいただければ。
649 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 18:58:26 ID:jfNsulmJ
>>648
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!

 そしてもうすぐ次スレの季節ですね、容量的に。
650 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 19:28:39 ID:w7kwaUWD
>>648
投下乙

>>649
流石に気が早くないかw
651 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 19:54:48 ID:jfNsulmJ
 いやあ、でも土曜に投下あるらしいんで、ちょっとギリギリかなー、なんて。
652 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 21:03:54 ID:w7kwaUWD
15レス以上使ってたっぷり書いても50k行かないぐらいだからギリギリってことは無いと思うけどなあ
まあ言っておけば容量注意するようにはなるから丁度良いと言えば丁度良いか
653 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 21:21:05 ID:jfNsulmJ
 金曜に何があるかわからないじゃないですかー。

 多分何もないとは思いますけどw
654 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 21:26:05 ID:gHJLGAG/
何があるか読めないのがロボスレ……!
655 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 21:43:52 ID:jfNsulmJ
 まったく予想通りにいかないのがロボスレである。

 だがそこがいい。
656 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/20(木) 22:33:44 ID:oRKS/uYH
>>648
投下乙です


皆が好きそうな物を見つけてきた。

あなた専用MSつくったー
http://shindanmaker.com/21483
657 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 01:07:31 ID:oBXvYA+V
>>648
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
658 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 02:09:19 ID:4OrU6DYT
 久々にちょこっとだけwikiの編集してきましたー。

>>648
 改めまして、投下乙です!
 ふっふっふ、紫蘇め、言うようになったわい……。いやあ、面白いもんですね、自分の手を離れたキャラが成長していくのを見るっていうのもw
 しかし“界侵”ですか……原作にも似たようなのを出す予定がありましたが、いいネーミングセンスだ……!
 さてさて、クロはヴィオ姐を説得する事ができるのか、シロは揺籃に間に合うのか、そして紫蘇の振るった刃が捉えたのは一体……!
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
659 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 21:14:58 ID:WEm3eQ0F
日曜日迄に投下するんだ……!
日曜日迄に……!


ドヨウビ……?
660 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 21:17:46 ID:dQsosEyS
クソ長くなったので分割する事にした。明日に一旦投下しよう。皆の作品も読みたいし
661 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 21:32:11 ID:4OrU6DYT
 それにしても人稲ですねー。
662 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 22:34:07 ID:oBXvYA+V
最近人稲だねえ。皆忙しいんかな
663 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 22:36:15 ID:oBXvYA+V
……っといかんいかん、忘れてた
師匠wiki更新乙!
664 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 22:44:18 ID:4OrU6DYT
 あら、age氏こんばんはー。ルータ大丈夫ですか?
665 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 22:52:01 ID:oBXvYA+V
>ルータ
全然大丈夫じゃないw
今はなんとか繋がってるけど、いつまた繋がらなくなるかわからんという……
666 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:02:06 ID:4OrU6DYT
 あら、まあ……。

 ただでさえ人稲なのに、さらにage氏がおらんとなると寂しいですよ……。
667 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:08:51 ID:OQMJ463U
書いてるはいるんだが一回全力だすと2日ぐらいだめだわ
668 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:09:40 ID:oBXvYA+V
書き込めないどころか見れないってのは俺も辛いさ……
創発トーナメントリアルタイムで見れないし
669 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:10:00 ID:Vvo4557g
いつもage氏がすぐに感想寄こすから、そういう意味でも寂しいわな
ここ何週間か一気に作品ラッシュしたから、腰据えて読めないよねW
670 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:11:00 ID:oBXvYA+V
しかし土日に投下って事は来週の頭にはもう新スレかな
671 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:12:14 ID:oBXvYA+V
>>669
感想書いてるうちに繋がらなくなったりするから困るw
672 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:14:25 ID:4OrU6DYT
 今が416 KBなんで、まあそれくらいですかねー。

>感想書いてるうちに繋がらなくなったりする
 なんと厄介な……。
673 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:18:26 ID:oBXvYA+V
とりあえず、ルーターの調子が良くなるまで感想は師匠にがんばってもらうって事でw
674 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/21(金) 23:34:30 ID:4OrU6DYT
 頑張ってるよ! 来週と再来週あたりは忙しいから感想は後回しになるかもしれないけど!
675 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 03:27:03 ID:pL7HB/QX
土曜日投下と見せかけて日曜日にズラしたものの、間に合わないかもw
676 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 11:31:25 ID:Jex3Rrzn
 わたしまーつーわ♪ いつまでもまーつーわ♪
677 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:14:42 ID:48BdyUVg
皆さん、改めまして投下乙です

>>432
麦藁帽子とワンピースのアルルだと……釣りにチャリ二人乗りだと……
微笑ましいのに悔し羨まし妬ましいという、この感情は一体何なんだwww
自分も夏になったら釣りに行こうかな。ブラン程じゃないけどオケラ釣りの達人ですしw
それにしても、暴言と皮肉が飛び交うチャリの二ケツって青春スメルが凄い。
もう二月なんかスルーして七月、八月になれば良いのにって気分ですw

>>548
相変わらず、ツカサキは面白い奴ですね。
いや、面白いですませちゃいかん奴ではありますが流石といった所でしょうか。
ところでにゃーにゃー言っているツカサキがアリと思っているのは自分だけでしょうかw
ただ、「……不安なのは俺も同じだっての。」正直、これには驚きました。本気か?
シンヤとリョウゴの決戦の行方や如何に……次回も楽しみにしています。

>>585
哀れ、やおよろず最後の一人の何とか君www
弓道場で矢を盗んだ赤髪がもしやリヒトと思いきや…って事はVSネタで競演した彼ですか!?
他にもトランスインポートを始めとする気になる単語の数々にカッコマン参戦!
そして、カッコマン参戦って事は、あの筋肉。もしや…wktkが止まらないのはクロスネタならではですね!
狙われるリヒター、様子がおかしい紫蘇、これから始まる死闘の予感に胸が高まる重いです。

>>632
戦闘機メイン回ですね。エスコン的な戦闘もアリですよってか、台詞の応酬がエスコン的で熱い!
後編も是非、自衛隊に頑張ってもらいたいところです。パトリキオスの副官の鼻を明かしてもらいたいw
それにしても、鷹介の搭乗の仕方がカッコイイ! これぞヒーローって感じで震えました。
彼らが、この局面をどう乗り切るか次回も楽しみにしています。

>>648
紫蘇の象徴する世界が-廻るセカイ-ですか。いや、こういう所でタイトル名が入るとニヤッとしますねw
多分、アニメなら此処で後期OPテーマが流れて余った尺でスタッフロールに切り替わるんだろうなと妄想してみたりw
次回でヴィオツイーレン編もおしまい。ヴィオ姐と無事に和解出来るかそれとも、敵対継続か。
ヤスっち早く来てくれー!!って思うとなんだか、彼が悟空に思えてくるから何とも不思議な感じですw
動画共々、次回の投下を楽しみにしております。


と言うわけで機神幻想Endless五話の投下を開始します。
思いのほか長くなったので、刀十狼編と悠編に二編に分けたら、今度は短くなっちまったいwww
なので支援はいらないです。
678 名前: 機神幻想Endless 第五話守屋刀十狼編 1/6 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:15:52 ID:48BdyUVg
語り部:レーヴェ・スゥライオン

物心付いたばかりの頃、俺の右手には厳しいけど頼りになる父さんの手があった。
俺の左手には優しくて綺麗な母さんの手があった。

妹――レイファンが生まれてからは俺の両手は両親の手を握るのを止めた。
俺は兄貴だから両親に甘えるのを止めて、この両手で妹を抱きしめなきゃいけないと思ったから。
家族の中心にはレイファンがいて、健やかな日々を送っていた。何でも無い優しい日々が楽しかった。

それでも、この両手に何もかもを残したまま日々を過ごすのが不可能だという事は幼いなりに理解していた。
スゥライオン姓を名乗ってはいるけど、猫の額ほどの土地と僅か十数人の領民がいる程度の貧乏貴族。
戦時中だってのに大きな後ろ盾も無く、どこの国にも影響力を持たない。

戦争に巻き込まれて家族と離れ離れになってウチを頼ってきた遠縁の貴族もいたし
仲が良かった貴族が取り潰しになったという話が舞い込んでくる事もあった。
子供の俺だって、それが俺たちの未来予想図だって事くらいは分かっていた。

その未来予想図が現実の物になったのはレイファンが自分の足で歩いたり走ったり出来るようになった頃。
いや、俺が思い描いて覚悟を決めていた最悪の未来予想図なんかよりも、ずっと最悪だった。
俺たちから全ての物を焼いて、壊し、奪い取っていくのは何処かの国の兵隊だと思っていた。

化物――

動物園や図鑑で見たどんな大きな動物よりも、ずっと大きな巨人。
化物の群を引き連れた巨人が俺達から何もかも全てを奪い取っていった。

父さんは道楽で集めていたエーテル兵器を手にして俺達を逃がすために勇敢に戦い、散っていった。
それから、母さんの体調が悪くなり病死するまで半月とかからなかった。残る俺達に詫び、泣いて逝った。

その頃から周囲の大人達が態度を変えた。
レイファンのために集めた僅かな食料を無理矢理奪われた事も十や二十じゃ済まない。
ただ一人の妹のために集めた物を大人が奪っていく。

大人は子供を邪魔だと言う。何の役にも立たない俺達を邪魔だと言う。いらないと言う。
それでも良かった。どんなに殴られても、どんなに奪われても、どんなに犯されても
あの優しかった両親に託された妹さえ、レイファンさえ無事に綺麗でいてくれたなら、俺はそれで良いんだ。

だけど、ただ向日葵の様な笑顔を浮かべて遊ぶことすら難しい。
何もかもを焼かれ苛立った大人達が何をするか分からないからだ。

だから、あの日は最悪だった。暴行を受けながらレイファンを生かす日々にも限界が来る。
僅かな食料のために殴られ、犯され続ける日々。その矛先がレイファンに向けられようとした。
それは許されない事だ。なのに父さんの様に戦う力が無い。無い無い無い。欲しい。無かった。あった。

焼き、爆ぜ、斬り、刺し――楽しかった。豚にも劣る汚らわしい存在、一切合財を殺せたのが、ただただ嬉しかった。
綺麗なまま泣きながら――ごめんなさい――そう俺に連呼し続けるレイファンの姿が、鏡に映る俺の姿が
髪から色が抜け落ち、青い銀髪になった俺の髪が、何もかもが怖く悲しくなった。ただ笑い合っていたかっただけなのに。
それでも、エーテル能力者になった俺は奪われる立場から脱却出来たのは良かったと思った。

なのに異能の力を手にしても、状況は一つも良くならない。
脳裏に浮かび上がる映像と記憶。知らない事を知っているかの様に思い出す自分がいる。
何処で覚えたのか定かでない知識が蓄積されていく。脳裏に浮かび上がる記憶と映像が鮮明さを増していく。

俺は壊れている。壊れたのに俺は逃げ続けている。今度は人からでは無く、化物から。
もう死ねば楽になれるのかな。だけど死ねない。レイファンだけは死なせない。
最近、レイファンの髪が俺と同じ、青みがかった銀色に変色した。

――これ以上、俺達を壊さないで下さい

機神幻想Endless 第五話 示す者、護る者、生きる者 守屋刀十狼編
679 名前: 機神幻想Endless 第五話守屋刀十狼編 2/6 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:16:36 ID:48BdyUVg
共和国の中心都市の一つ、文教都市。
雲霞の如き人口も地下施設へと避難を終えた今となってはゴーストタウン宛らに人の気配が失せている。
まるで音の無い空虚な都市を白銀に染まる一陣の疾風が吹き抜ける。

(ちょ……はぇぇぇえええ!?)

白銀の風にしがみ付くレーヴェ少年は、口を開く事すら侭ならず内心で絶叫する。
白銀の風――象の様な巨躯から伸びる巨木の如き、四本の足で大地を踏み砕き
周囲の建造物を薙ぎ倒す程の突風を生みながら駆け抜ける銀狼の化身、守屋刀十狼。

助けられた時は死に直面していた事から現実逃避をしていた為、気付かなかったが
兎に角、速い。まるで音速で飛翔する戦闘機にしがみついているような気分になる。

刀十狼は普通の人間では無い。だが、異能の力を持つレーヴェ少年もまた普通の人間では無い。
だから、刀十狼は背に乗せているのが子供であっても情け容赦なく全力で駆け抜ける。
その勢いはレーヴェ少年を振り落とす気なのではと疑いたくなるほど。

だとしても――

「呆けるな!! 主の妹の気配は何処に在る!? 喋れぬのなら指を差せ!!」

地の底から響きあがるような声を上げ、レーヴェ少年の脱落を許さない。

(そうだ……! レイファンを助けるんだ……!)

今のレーヴェ少年――レーヴェ・スゥライオンは異能の力を持っているだけの無力な子供では無い。
守屋刀十狼。倭国最強の守護者という手段を得た今、この程度の事で取り乱している場合ではない。

レーヴェ・スゥライオンの目的は実妹、レイファン・スゥライオンの救出。
彼がするべき事は守屋刀十狼を用い、あらゆる障害を取り除く事。
やってはならない事は自分自身が死ぬ事、レイファンを死なせる事。

風圧で叩き潰されそうになる身体を持ち上げ、銀狼にしがみ付く両腕を引き剥がし刀十狼に見える様に指で方向を示す。

「蒼の気……承知した。振り落とされるで無いぞ」

刀十狼は得心がいったかの様に頷き、四肢を込める力を解き放ち、その素早さを増して行く。
突風がレーヴェの身体を押し潰し、その皮膚を切り裂く。悲鳴を上げる事すらも適わない。

(目を……開けてらんない……って、この威圧感……!?)

首筋を白刃で舐められるような殺気。レーヴェは我が身に襲い掛かる風をも無視して、身を起こし目を見開いた。

「オッサン!! 左右から!!」

「されど、我を止めるに能わず……!」

左右から飛び交う異形の影。だが、刀十狼は何事も無かったかの様に振り切る。
異形等が一体たりとも追ってくる様子は無い――最早、生を断たれ追う事も叶わない。

「マジかよ……」

レーヴェは見た。刀十狼が神速とも言うべき早業で四振りの太刀を展開、射出。
躯の山を作り始める所から、作り終える所までの全てを目の当たりにして呆然と呟いた。

(認識した……? 我の気にあてられたか?)

自らが切り裂いた風の残滓に蹂躙され、声すら出せないでいたレーヴェが声を上げ警告を発し、刀十狼の攻撃、その一部始終を認識した。
それが余りにも些細な事だとしても、それまで出来なかった事の数々を彼が自らの意思でやり遂げた事に刀十狼は内心で驚いた。
680 名前: 機神幻想Endless 第五話守屋刀十狼編 3/6 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:17:18 ID:48BdyUVg
「飛ばすぞ」

レーヴェの成長に気を良くした刀十狼は、その口調に僅かながらの喜色を込めて、四肢に力を込めた。

「まだ早くなんの!?」

「疾い方が良かろうよ」

レーヴェが若干の怯えを含ませた驚きの声に刀十狼は事も無げに答える。
少々、酷かも知れないが――とも考えるが、あくまで少々。刀十狼の考え方は変わらない。

――曲がりなりにも、エーテル能力者ならば如何にかして見せろ

勿論、レーヴェがどうにかするであろう事を期待しての事である。期待された方は堪ったものでは無いが。

「――見えた」

レーヴェが言ったのか、刀十狼が言ったのか、それとも声を揃えたのか。
視界の遥か後方に映る青味がかった銀髪の少女、レイファン・スゥライオン。
その姿を確認する事が出来たが、まだまだ安堵するには値しない。

「オッサン! もっと速く!」

腰を抜かして身を振るわせるレイファンを取り囲む様にして迫る異形の群れ。背後は壁。
異形が触手を蠢かせ、口から毒を吐きながら、喜色混じりの寄生を上げ襲い掛かろうとしている。
軟体動物の触手の様に蠢いていた触腕が鋼の様に硬化し、レイファンを叩き潰そうと振り上げる。

「往くぞ……!」

銀狼の巨躯が跳ね上がる――異形の触腕が振り落とされる。

「蕉門十牙、嵐雪……!」

銀狼の額から展開された倭国刀が振り落とされた触腕を凍結させ砕き斬る――それを皮切りに異形の群れが一斉に動き出す。
異形達にとって守屋刀十狼、レーヴェ・スゥライオンは脅威や障害では無く、新たに現れた餌でしかない。
どれ程の力を持っているかなどは思考の範疇に存在しておらず、思考という概念すら存在していない。
思考が存在しないが故に群の動きに乱れが生じる。

手近な餌――レイファン・スゥライオンを狙う異形

良質な餌――守屋刀十狼に狙いを変える異形

大量の餌――守屋刀十狼と彼に跨るレーヴェ・スゥライオンの両者を狙う異形

そして――どれから狙いを付けるか迷っているかの様に視線を彷徨わせる異形

「統率者はおらぬか……ならば好機は今ぞ! 蕉門十牙、許六! 獅子庵!」

新たに二振りの倭国刀を展開。許六と銘を打たれた倭国刀が流星の如く地表を貫き、異形諸共大地に大穴を穿つ。
それでも、異形の群れの勢いを押し留めるには至らない。刀十狼は宙を舞いながら人の型に戻り、レーヴェの首根っこを掴む。
レーヴェの眼前には獅子庵と銘を打たれた倭国刀の柄が突き付けられている。
両者の間に言葉は無い。だが、レーヴェは迷う事無く獅子庵を握り締めた。
そして、刀十狼はレーヴェを異形の群れをかき分けた先。レイファン目掛け、砲弾宜しく投げ飛ばす。

「でぇぇぇぇりゃああああああ!!」

レーヴェは化物の波を引き裂き、レイファンの逃げ場を阻む建造物の壁を一太刀で爆散させる。
その威力に一瞬ばかり目を剥くも、すぐ様気を取り直して獅子庵を手放し、レイファンを両腕で抱き止める。
地面を転がりながら滝の様に降り注がれる瓦礫に活路を見出し、レーヴェは恐れる事無く飛び込んだ。
681 名前: 機神幻想Endless 第五話守屋刀十狼編 5/6 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:18:01 ID:48BdyUVg
レーヴェ達を飲み潰してしまいそうな勢いで降り注ぐ瓦礫が、土砂が、土塊が――視界の遥か後方に押し流される。

「見事」

刀十狼の声が聞こえたのはレーヴェのすぐ真下。
再び、銀狼と化した刀十狼に背負われ、彼が気付いた時には瓦礫の滝から抜け出していた。
そして、瓦礫の山の隙間からは彼等を追おうとした異形等の黒い鮮血がじわりと地面を染め上げた。

「お兄ちゃん!?」

この事態に驚いたのは彼等の目標であったレイファン・スゥライオンであった。
何せ、レーヴェと逸れて文教都市を彷徨い歩いている内に異形に襲われ、泣き出す余裕すら無い状態に陥ったかと思えば
そんな事は初めから何も無かったかと言わんばかりに屈託の無い笑顔を浮かべるレーヴェに抱き締められていた。

「お兄ちゃん、大丈夫……?」

レイファンは不安そうな表情をレーヴェに向ける。幼いレイファンですら幻覚や白昼夢などで済ませられる筈が無い。
如何にレーヴェが嬉しそうな顔をしているとしても、彼の服の至る所から真っ赤な血が染み出している。
それだけで無く、顔や露出した肌の其処彼処にも擦り傷や、切り傷が刻まれている。

「当ったり前だろ? あ〜……本っ当に良かった〜!」

胸の内にあった不安を全て吐き出すかの様に声を上げ、レイファンを抱き締める腕に力を込めた。
兄の腕の中で幼いなりにレイファンは悟る。自分を助けるために、また誰かを傷つけさせてしまった。
そして、今回は寄りにもよって大好きな、たった一人の兄が怪我を負わせてしまった。

「我の分け身を付ける。妹を連れ、早に失せ」

二人の小さな兄妹が落ち着く間も無く声をかける刀十狼の背後から、倭国刀を携えた馬程度の大きさの銀狼が姿を見せた。
レイファンは驚きのあまりに絶句するが、レーヴェにとってみればもう慣れっこである。
最早、刀十狼がどんな非常識な力を振りかざしたとしても驚く事は無い。

「おっさんは……いってぇぇ!?」

「それと、これを持っていけ」

レーヴェの暴言に刀十狼は黙して拳骨を三度落とし、銀狼が携えている太刀を引き抜き、その柄をレーヴェに向ける。
先程の救出劇で刀十狼に持たされた蕉門十牙。その一つ獅子庵――レーヴェはその柄を取ろうとして思い止まる。

「さっきは無我夢中で気が付かなかったけど、これってサムライソードだよな!? 達人にしか持てない武士の魂なんだろ!? 」

「童。卿の名は?」

「レーヴェ。レーヴェ・スゥライオン」

「歳は」

「十二だけど……」

「倭国ではな。十五になると元服といって、成人の儀が取り仕切られる風習がある。元服には早いが、我からの餞別ぞ。
蕉門十牙獅子庵。護る者の為に振るうも良し、生きる為に売るも良し。護る事の意味が分かった今、半人前にはなろう」

レーヴェは考え込む素振りをする事、数秒。獅子庵の柄を――手の平で押し返した。
だが、刀十狼を見上げる表情は刀十狼への遠慮や、倭国刀に対する畏怖は一欠けらも無い。
寧ろ、その表情は決意に満ちていた。

「十五になったら……一人前になったら貰いに来るよ! それまで、レイファンを護りながら、ちゃんと生きるって所信表明って事で!」

刀十狼は満足気に頷きながら、獅子庵を傍らで待つ銀狼に戻した。
682 名前: 機神幻想Endless 第五話守屋刀十狼編 5/6 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:19:18 ID:48BdyUVg
「その言葉、しかと覚えておこう。三年後、卿が我の元へと獅子庵を受取に来る日を心待ちにしておるぞ。
自らの意思で護り抜き、己が生命も生かし抜け、泥を被り、啜る事もあろうぞ。だとしても、生を放棄するな。
生きておれば、悔やむ事も、嘆く事も、悲しむ事も、強くなる事も出来る。何より卿には守護という役割がある」

「絶対、忘れないよ! どんな事があっても絶対に生き抜いてみせる!!
俺が死ななければ、少なくとも一人は泣かずに済むんだもんな!!」

刀十狼の言葉にレーヴェが力強く頷く横で、レイファンもまたその言葉を心の内で反芻していた。

(生きていれば強くなる事も出来る……お兄ちゃん)

レイファンは嘆いていた。自分自身の弱さに。
レイファンは悔いていた。赤髪の青年――君嶋悠、たった一人の兄、レーヴェ・スゥライオン。
この二人は傷を負い、血を流し、泣き言を漏らす事無く、戦い、護った。
だから、レイファンは欲した。強さを――力を――それに気付く事無く、刀十狼とレーヴェは話を続ける。

「いいや、二人だ。卿が志半ばで倒れたその時は我が悼み、悔やみ、嘆こうぞ。
卿は己が命と合わせて三人の人間の意思を背負わねばならなくなった。重く感じるか?」

「分かんね……けど、死んじゃいけねぇってのは分かったつもり!」

「上等――では、往け」

二人を乗せた銀狼が大地を駆け抜ける。刀十狼の力の一端である以上、何処までも運ぶ事は出来ない。
それでも、この魔都から抜け出すには事足りる。刀十狼は安堵の表情で、生きる意味を解した幼い同胞の旅立ちを見守る。

これから、彼が行き続ける限り多くの場所で多くの人と出会う事になる。
その時、彼が生きる意味を説いていけば、生きる事を美徳とし誇りとする刀十狼の考えが広まっていく。
多くの者に生きようとする意志を持たせる。それこそが刀十狼の人を護る術である。

「獅子の子は己が役割を果たした。次は我が役割を果たす番ぞ」

とは言え、行動や結果は守屋刀十狼の願望を実現するための第一歩でしか無い。
他者を護り、教えを説く事が実になっているかと言われれば、彼は首を横に振るだろう。
守屋刀十狼は守護者である前にエーテル能力者。ただの破壊者でしか無い。

――護る事とは彼の役割では無く願望。彼の役割とは破壊。

瓦礫の山から滲み出す黒い鮮血が何かに吸い寄せられるかの様に瓦礫の山の中へと入り込んでいく。
地鳴りの様な唸り声が空間を振動させ、瓦礫の山が腸の蠕動の様に蠢き始め、散弾の如く弾け飛ぶ。
瓦礫の散弾一つ一つに文教都市全体を包み込む殺気が濃縮され刀十狼一人に差し向けられる。

「人に害を成す人外を殺戮し、破壊する。結局、我はそういう生き物ぞ」

慣性を無視した軌道で放たれる瓦礫の散弾が刀十狼を捉える寸前、九つの剣閃が空間を走り抜ける。
一振りの倭国刀を腰に差し、七振りの倭国刀を円環状に展開し、二振りの倭国刀を両腕で構え
瓦礫の山の中心部から現れた異形の姿を睨み付ける。

「Ghaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!」

ガラスを引き裂く様な甲高い咆哮が周囲を激しく揺り動かす。

「吼えるな、下郎。此処より先へは一歩も進ませぬ。此処より後へは一歩も退かせぬ。逝ける道は輪廻の外のみぞ」

瓦礫を弾き飛ばし、放物線を描きながら宙を舞う異形の輪郭はふくよかに肥えた丸顔。
大きく輝く二つの瞳が印象的な碧眼。丸みを帯びた鼻にふっくらとした唇。典型的な赤子の無邪気な顔その物。
但し、切り揃えられたブロンドの髪は茨で結われており身体は無く、赤子の生首と様な姿見をしている。
その大きさは獣化した刀十狼すらも一飲みに出来そうな程、全長はエーテルナイトと同程度。

「成る程、それだけの力を宿しておるのならば大群を率いておったのも道理よ」
683 名前: 機神幻想Endless 第五話守屋刀十狼編 6/6 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:20:46 ID:48BdyUVg
異形の髪に撒き付く茨の髪留めがその枝葉を伸ばし、赤子の様に無垢な自らの顔を縛り上げる。
自らを象る茨の髪留めに切り裂かれた皮膚から黒い鮮血が周囲を濡らし、黒煙を巻き上げながら溶かしていく。

「我には覚醒の力は宿らなんだが、遥か太古より我々守屋は悪鬼羅刹を滅する法理を蓄え続けて来た。
然るに、この身に宿る異能の力は微弱なれど、貴様等の悉くを塵芥同様に打ち払う事など容易き事よ」

濁流の様に荒れ狂う毒を帯びた黒い鮮血が大蛇の様に螺旋を描いて刀十狼を取り囲み、更に上方からは瓦礫の弾丸が降り注ぐ。

「所詮、飢えしか知らぬ餓鬼よ」

無感情に、ただ事実だけを述べるかの様に吐き捨て、地を蹴り、降り注がれる瓦礫の弾丸を足場に空へと駆け上がる。
瞬時にして窮地を脱し異形の眼前へと躍り出、突き出した右腕からは九つの太刀が、その牙を煌かせる。

「貴様等だけを滅するためだけに脈々と受け継がれて来た守屋の血の力。とくと思い知るが良い」

刀十狼の右腕が異形の眉間に向けられると共に、異形の厚い唇から鮮血に塗られたかの様に紅い舌が放たれる。
音速を超えて放たれた大蛇の如き舌が刀十狼の姿を捉える。九つの倭国刀が力を失ったかの様に弧を描いて瓦礫の海に向かって落ちていく。
だが、異形はその巨大な生首を高速回転させる。まるで今し方、舌で叩き潰した筈の刀十狼の姿を探すかの様に。

或いは異形の全周囲に浮かぶ瓦礫の弾丸を足場に高速で飛び交う白銀の閃光。
倭国刀を口に銜えた馬程の体躯を持つ九頭の銀狼の姿を補足するかの様に。

「名は体を表す。それが守屋の法理よ。我は守屋刀十狼。十の太刀と、十の牙狼で体を成す守護者ぞ」

九頭の銀狼に瓦礫の弾丸が、黒血の雨が、霧が、魔手が追い駆けるも、異形の巨顔を中心に九条の銀光が流れ、その捕捉を許さない。
そして、遥か遠方より嵐の様な砂埃を巻き上げ、音を置き去りにして、空間を貫きながら疾駆する十頭目の銀狼が、その姿を見せる。
四本の瞬脚が宙を駆け抜け、異形の頂頭部を蹴り飛ばして向き直る。その傍らには倭国刀を銜えた九頭の銀狼。

「AAAAhaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」

銀狼が一箇所に集まった事をこれ幸いにと異形は回転を止め、瓦礫の弾丸、黒血の濁流、鮮血の長い舌を弾き飛ばす。

だが――

「守屋が剣は天をも薙ぎ落とす秘の剣よ! 天之草薙――十刃牙ッ!!」

瓦礫の弾丸は粉塵と消え、黒血の濁流は空気中にて霧散し、長い舌は穂先から縦一直線に閃光が巨大な顔へと走り抜ける。

「―――!? ――――!!」

真っ二つに切り裂かれ、地面へと落下しながら崩壊を始める異形からは声にならない呪詛の様な悲鳴が文教都市に広がる。
異形が砂塵に流され、その痕跡が消えて無くなる。ただ残るは、神木の様に太く長い光の剣を振り抜いた姿勢のまま佇む守屋刀十狼の姿のみ。

「迷う事無く逝け」

刀十狼は投げ捨てるかの様な手付きで、光の剣を空に放り上げると粒子を散らしながら虚空へと消え失せ、
蕉門十牙と銘を打たれた九振りの倭国刀が刀十狼を取り囲む様に地面に突き立った。

「残るは空。君嶋の……卿なりの考えがあっての事だろうが、人同士との戦いには我は加担せぬ」

墓標の様に突き刺さった倭国刀の中心で空を仰ぎ見る。其処には白の空戦騎と、黒のエーテルナイトが刀十狼を窺う様にアイカメラを輝かせていた。
684 名前: あとがきing ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:21:42 ID:48BdyUVg
【次回予告】
君嶋悠編に続く!


【キャラクター】
レーヴェ・スゥライオン
統合暦88年8月1日生まれ、12歳。エーテル能力者に成り立ての少年。
元々は貴族の出身だが故郷を異形に焼かれ妹と二人で安住の地を求めて地球を彷徨っている。
刀十狼曰く、覚醒者との事だが能力の使い方を理解していないせいか、戦闘力は皆無に等しく
基本的にはエーテル能力を逃走手段として用いており、日銭を得る為に身体を売る事が大半で
エーテル能力を餌に軍人になる、傭兵になるなどの考えには至っていない模様。
陽気な性格をしているが、本質は根暗な厭世家で妹が良ければ、自分自身を省みない傾向にある。


レイファン・スゥライオン
統合暦84年6月9日生まれ、8歳。レーヴェの実妹。
過酷な環境で日々を送ってはいるものの、故郷を焼かれたのが物心の付くか付かない頃だった事と
レーヴェの長年の努力が実っているせいか、世間知らずな普通の子供同様、無邪気な世間知らず。
だが、レーヴェの為にそういう性格を演じているに過ぎず本質的な性格はレーヴェと同じ。
最近、頭髪がレーヴェの様な青味がかった銀髪になり、何かしらのエーテル能力を宿した事を喜んでいる。


妹想いの兄と、兄想いの妹。お互いがお互いのために自分自身を偽っている兄妹ですが家族の為だし珍しく無い無い!
って事で人物紹介に入れちゃったって事は脇役でもゲストでも無くメインキャラクター側に数えられるわけですが
次に彼等が姿を見せ活躍するのは皆から忘れられた頃になるかと思います。あれから○年後的な意味で。

以上、投下完了です。悠編は数日跨いでから投下しますん
685 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:34:23 ID:48BdyUVg
って、レイファンの生年月日がちげぇwww92年生まれだwww
686 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 12:58:37 ID:Jex3Rrzn
>>684
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
687 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 14:25:52 ID:Jex3Rrzn
 年上の妹……フフ、なかなか魅力的だと思いませんか……!

>>684
 というわけで改めまして、投下乙です!
 化物を引き連れた巨人……それはエーテルナイトの比喩なのか、それとも一刀の夢に出てきた鬼の事か、それともまた別の何かか……。
 それにしても、今回は色々と伏線がバラ撒かれたっぽい回ですね。果たしてレーヴェはオッs……刀十狼から刀を受け取る事ができるのか、そして刀十狼はレーヴェに刀を渡す事ができるのか……後の展開が怖いです。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
688 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 17:17:24 ID:Jex3Rrzn
 本スレ寂しいでござる……(´・ω・`)
689 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 17:54:17 ID:8aAlacK9
>>684
投下乙

>>688
やらないか
690 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:05:34 ID:Jex3Rrzn
 お望みとあらば相手になろう!
 これが私のドミナントだ、よく見ておくんだな!
691 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:22:13 ID:zamC+xNk
繋がったぞー!
というわけで、とりあえず最近の投下にだけでも感想をつけさせていただくんだぜ。皆まとめて投下乙!

>>648
かっこいい、いつになくかっこいいぞ紫蘇w
決意を決めて次のステップに進むっていうのはいいもんだね、やっぱり

>>684
おっさん扱いされる刀十狼哀れw一刀は老け顔の遺伝子を受け継がなくて良かったと言わざるを得ないw
しかしまだ12なのに過酷な人生送ってるなあレーヴェ。寒い世の中だ……
692 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:25:01 ID:zamC+xNk
>>691
コレッ……イイ……ッ!
693 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:34:40 ID:Jex3Rrzn
 ふぅ……。
694 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:39:45 ID:zamC+xNk
賢者モードやめれw
695 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:43:51 ID:Jex3Rrzn
 じゃあ勇者モードにでもなれって言うんですか! あなたは!
696 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:45:24 ID:cvdlL8MH
>>695
なってみるがいい……その勇者モードとやらに……
697 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:46:56 ID:Jex3Rrzn
 じゃあちょっとサンライズパースの練習してきますね!
698 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 18:48:58 ID:zamC+xNk
そっちの勇者かw
699 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:08:26 ID:48BdyUVg
>>687
刀十狼が最期どうなるかはGEARSで出ていますし、メインキャラの中で一番出番が少ないですしね。
その分、番外編に出れたりもするさーって事で次々回に嫁さんとの馴れ初め話をやろうかと思ってます。
既に書き終えてますしw

>>691
実はレーヴェに限らずエーテル能力を持たない普通の人間は大体、あんな感じです。
能力を持ったら持ったで徴兵されて使い捨てられますし、守屋家の様な力を持つ善良な領主の庇護を求めても
そういう人達は何かと敵が多いので、安住の地が欲しければ何れ来るかも知れないビッグッウェーブを待つみたいなw
700 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:18:29 ID:Jex3Rrzn
>既に書き終えてますしw
 早い! 早いよ!
701 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:27:03 ID:48BdyUVg
>>700
元々、島用に書いていたのですがエロに至るまでが長い&エロ入れる意味無いので没った奴をリサイクルしただけだったりw
702 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:30:21 ID:Jex3Rrzn
 なるほど、そういう事でしたかw
 そういえば島用の作品、途中で止まってるなあ……。
703 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:32:37 ID:48BdyUVg
同じく止まってます。寧ろ、没二号のリサイクルの方に力入れてますw
704 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:34:38 ID:zamC+xNk
仕事はええと思ったらそういう事だったのかw
705 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:34:54 ID:lwQ0Q95u
>>697
同じ発想に至っていたという訳か
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/1160/sunrizedg.jpg

さすがダイガストだ、勝手に剣もたせてもまるで違和感ないぜ!
706 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:38:34 ID:48BdyUVg
さすがダイガストだ、カッコよすぎるぜ!
707 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:40:58 ID:Jex3Rrzn
>>705
 投下乙です!
 なんとグレートなサンライズパース……!
708 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 19:42:03 ID:zamC+xNk
>>705
スーパーロボットにサンライズパースはやっぱかっこいいなあw
709 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:04:45 ID:Jex3Rrzn
 静かだ……みんな宇宙戦争を見ているのか……。
710 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:05:10 ID:cvdlL8MH
そういやここの作品で女性型ロボって感じのってどれくらいあったっけ?

人間そっくりなタイプで無く、ガオガイガーの光竜闇竜みたいなもっとメカ度の高い感じの奴
711 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:09:49 ID:Jex3Rrzn
 ……と思ったらそんな事はなかったぜ!

>>710
 露骨なのはいなかった……ような気がします。
712 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:13:39 ID:cvdlL8MH
ならば試しに描いてみるか!

と思い立ってもああいうのって設定とか思い付かんもんだな
ゴッツいロボットより情熱が湧き難い
713 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:16:39 ID:Jex3Rrzn
 ならばここはストレートに“○○のパートナーロボット”でいいんじゃないですかね!
714 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:19:29 ID:cvdlL8MH
しかしそのパートナー元も思い付き難いんだぜ
相方前提で考えんといかんだろうし
715 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:20:43 ID:Jex3Rrzn
 既存のロボのパートナーっていうのはどうでっしゃろ?
716 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:21:27 ID:cvdlL8MH
>>715
……実際の所、パートナーが必要なロボっているかい?
717 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:33:40 ID:zamC+xNk
ペネ子のパートナーたる遥さんをロボにすればいいんじゃね?
718 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:35:26 ID:pL7HB/QX
ジョインジョインロボォ


なにこの次世代ターミネーター
719 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:38:35 ID:aw960mwc
おぉ、見てなかった内に力作がどんどん……
皆さん投下乙です。じっくり読ませていただきたい……のですが

すみません、風邪を引いてしまいましたorz
何かこういう時期になると発症しやすくなるけど、見事ピンポイントに…
恐らく一日二日寝れば治る気がしますが、もしものもしもの時になったらストレンジ〜は相当遅れる気がします
軟弱な自分に活を入れながら取り合えず報告だけ
720 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:45:41 ID:Jex3Rrzn
>>718
 ターミねーちゃんですねわかります。
 まあ、外見はとてもねーちゃんには見えなジョインジョインハルカァ

>>719
 大丈夫ですか?
 こじらせないよう、無理せず身体を休めてくださいな。私はゆっくり待ってますからw
721 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 21:53:52 ID:aw960mwc
ホントにタイミングの悪い事……
出来るだけ温かくして、明日中に治せたらいいなと

そして唐突に流れを止めてしまい申し訳ない…
722 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:10:10 ID:Jex3Rrzn
 なぁに、止まる時は止まるのがロボスレなんで問題ありませんよw
723 名前: ◆ecyFwFePkEuF [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:22:40 ID:2Try051S
誰もいないの?
それでは投下いたします
ロボスレエルドラン、正式名称「未来王道アスライザー」後編、スタートです
724 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:23:59 ID:2Try051S

「ワルヤマ博士、無事にストレスボールが発動しました」
 ハルがワルヤマに報告をする。
 ここは先日、一刀が向かった廃工場である。中には端末が幾つもあり、巨大なコンピュータが幾つもあった。
 そしてワルヤマが立っている場所にはワルレックスがドンとそびえ立っている。
「よくやったぞ! お前たち! これで総統ゲヘナさまもお喜びになられるであろう!」
 高笑いをするワルヤマに対しエリスは軽くため息を付いた。
「お父様、それよりも……」
「うむ、そうだったな」
 エリスの言葉にワルヤマはワルレックスを起動させる。
「ようし、お前たち! ここを前線基地にするぞ! きりきりはたらけぇい!」
「アイアイサー!」
 ハルとデイブは敬礼をする。がエリスは浮かない顔をしていた。
「どうした? エリスよ」
「ちょっと空気が悪いから外に出ています」
 そう言ってドアに手をかけるとそのまま出て行った。
「どうしたのかのぉ?」
 心配そうな顔をするワルヤマにハルが挙手をする。
「博士、これは察するにいわゆる思春期特有の物ではないでしょうか」
「なに!?」
「エリス様も年頃、好きな男が出来たり、自分のスタイルなどを気にしたり、パパの下着と一緒に洗わないで、と――」
 全てをいう前に彼の身体は宙を待っていた。
「あんまりふざけた事をいうでないわ! だって、ワシとエリスは仲良しだもーん!」
「何を根拠にそんな事言えるんだよ……」
 お茶目ってるワルヤマに毒づくデイブ。
「何か言ったか、デイブ」
「いえ、それよりも基地の建設を開始します!」
 デイブはそういうと地面に伏している相棒のケツを思いっきり蹴り上げた。
「何をするのですか、デイブ」
「とっとと仕事に入るぞ!」
「了解です、その前に……」
 なにやら真剣な眼差しでデイブを見る。
「なんだよ」
 思わずデイブもそれに答えるかのように劇画調になる、

「神主さんを呼んできましょう、お払いとお清めは重要です」

「………機械が迷信を信じるんじゃねぇぇぇ!」
 デイブの叫びが夜の街に響き渡った……。


 翌朝、一条家の朝。
「お早う、お母さん……」
「お早う、遥」
 遥の母親である明日葉が寝ぼけた顔をしている彼女に挨拶をする。
「おはよう、遥」
 父親である大輔がカップを片手に笑顔を見せた。
 眠たい目を擦りながら椅子に座る。
「ふあぁぁぁぁぁ・・・」
「夜更かしか、あんまり起きてると頭が回らないぞ」
「夜更かしなんてしないよ、お父さん」
「そうよね、遥ったら基本的にすぐ寝ちゃうから夜更かしなんてしないわよね」
 目の前に出されたカップを手に取る。中に温めた牛乳が入ってた。
 それを煽るように一気飲みする。ゴクゴクと景気の良い音を立てて飲み干す。
 パン食の日にはこうしないと遥の朝は始まらないのだ。
「ぷはぁ」
 飲み干したカップをテーブルに置く。
「頂きます」
 そう言うといちごジャムを塗ったトーストを齧った。ザクッと香ばしい感触といちごジャムの甘さが丁度良い。
 目玉焼きに醤油をかけるとっ白身を少しずつ分けて口の中に放り込んでいく。
725 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:24:21 ID:Jex3Rrzn
 
726 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:25:02 ID:2Try051S
 カリカリに焼けたベーコン、トマトときゅうりとレタスのサラダ、ウサギの形に切ったリンゴと、
 次々に口の中に吸い込まれていく。まさに人間バキュームカー状態だ。
「ごちそう様」
 口元を拭くとすぐさま洗面所へ向かう。
 鏡を見つめながらブラシで髪をとかし、歯を磨き、いつも通りの三つ編みにする。
 そしてランドセルを背負うと玄関で靴を履いた。
「いってきまーす!」
 居間に居る両親に向かって叫ぶ
「いってらっしゃーい!」
 明日葉が答えると勢いよく外へ飛び出して行った。

「お早う、遥ちゃん」
「おはよう!」
 家を飛び出すと早速、隣のオバサンに声をかけられた。
「今日も元気ね」
「うん!」
「それに引き換え、うちの亭主ったら…」
「どうしたの?」
「いやぁね、ここ最近元気が無くてねぇ……何かあったのかもしれないんだよ」
「そうなんだ…」
 ため息を付くオバサンに遥は少し心配そうな顔をした。
「いやぁね、別に遥ちゃんが気にする事はないわよ! それよりも学校は?」
「そうだった!」
「気をつけていくんだよ!」
「うん、いってきまーす!」
 遥は学校に向かって走っていった。

「お早う、遥ちゃん」
 雪兎が声をかけてきた。
「おはよう!」
「おはよう、今日、図工だけど絵の具とか持ってきた?」
「バッチリ!」
 遥は親指を立てる。ふと前を見ると隆昭が歩いていた。
「お早う!隆昭君!」
「おはよう……」
 遥が近付くと隆昭の顔はかなり悪かった。
「どうしたの? 隆昭君、青い顔をして……」
 雪兎が心配そうに覗き込む。
「うん……実は……」
 隆昭はモゴモゴと歯切れの悪い様子で喋っている。
 そんなとき、予鈴の鐘がなった。
「あっ、いそがなきゃ!」
 遥と雪兎は一斉に走り出した。
「あっ、まって!」
 隆昭もそれに釣られるように走り出した。
727 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:25:48 ID:Jex3Rrzn
 
728 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:26:04 ID:2Try051S
 とあるマンションの一室にて……
「ちょっと、後始末やってないじゃない!」
 妻と思われる女性が洗ってない食器を指して叫んだ。
「あ、後でやろうかと…」
「今しておいてよ、これから友達とランチなんだから…」
「そ、そんな事言ってもこれから仕事が……」
「仕事なんて後にしてこっちの仕事をやりなさいよ!」
「そ、そんなの理不尽じゃないか!」
「うるさい!」
「! す、すみません」
 怒鳴られ、つい、落ち込んでしまう。
 また、別の部屋からも……
「ごみ出しておいて!」
「子供の面倒見ておいてよ」
 どこからもこんな叫びが聞こえてきた。
 そしてマンションの影から不気味な化け物がケタケタと笑い声を上げながら去っていった。

「うははははは! 流石はストレスボール! 素晴らしい性能だ!」
 巨大なディスプレイを前に高らかと笑うワルヤマ。
 みんなのストレスを吸収し、ストレスボールはさらに強くなるのだ。
「ワルヤマ博士、ストレスゲージが満タンになったぜ」
 緑の液体が大量に溜まったのを報告するデイブ。
「よし、ハルよ、そろそろ増進剤を加え、闘錯獣とするのだ!」
「アイアイサー!」
 ハルは小型ロボットを発進させると化け物に紫の液体を注入した。
 すると化け物はどんどん巨大化し、闘錯獣オニヨーメとなった。
「ヘソクーリ!」
 雄たけびをあげるとオニヨーメは町のほうへと向かっていった。

 時を少し遡り、二時間目が終わった大きい休み時間。
 あるものは本を読み、ある者は会話を耽っている。
 だが、一人だけ青い顔をしたままじっとしている者がいた。
 隆昭だった。
「よう、隆昭、どうしたんだ?」
 一刀が声をかけてきた。後ろには遥と雪兎がいた。
 切羽詰っている隆昭を心配して様子を見にきたらしい。
「朝から顔色悪かったけどどうしたの?」
「なにか悩みがあるなら相談に乗るよ」
 三人は優しい笑みを浮かべていた。
「ねえ、みんな」
「ん? どうしたんだ?」
「僕、これ……」
 隆昭が机の前に携帯電話を出す。携帯電話は先日ティマが飛び出してきたものだ。
「何だ、そんなもの俺も持ってるぞ」
「私も」
「僕も」
 一刀も遥も雪兎も携帯電話を取り出した。色や形は若干違うが隆昭と同じものだった。
「何だ、悩んでいた僕がばかみたいじゃないか」
 隆昭はため息を付くと笑顔を見せた。みんな持っていると言うことが何より安心だった様だ。
「それで……みんな、決めたの?」
 今度は真剣な眼差しで皆を見る。
「俺はやっても良いぜ、十数年前に小学生が地球を救ったんだろ? 今回も出来ると思うぜ」
「私は救ってあげたい、泣いてる子を放って置くなんて出来ないもの!」
「僕は正直迷っているんだ、僕たち子供に地球を救うなんていう事をできるのかって…」
 答えは三者三様だった。もちろん隆昭や雪兎のように戦うのを躊躇する人間も他にもいる。
 琉卯菜もそうだった。
「ねえ、メリッサちゃんはどう思う? あのティマって女の子……」
「うーん、服がダサいね」
「…いや、そうじゃなくて……地球を救ってっていう話」
「もちろんヤルよ。退屈な毎日が楽しくなりそー!」
729 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:26:36 ID:Jex3Rrzn
 
730 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:26:59 ID:2Try051S
「でもさ、危なくない?」
「OH・LA! ルーナ、そんな受身な人生ダメダメ! そんなだと欲しい物も取られちゃうよ!」
「うっ……」
 琉卯菜は知っている。両親に対し言いたい事は言えなかった。
 育ててもらっているという贔屓目があり、どうも他人行儀になってしまっていること。
 それが琉卯菜のコンプレックスだった。
「玲はわけが分からないからダメって言ってるみたいだけどね」
 そう言って玲のほうをちらりと見る。玲もまた悩んでいる物の一人だった。
 と言っても戦う戦わないではなく、ティマの正体といったものが気になっているらしい。
 もしかしたら彼女のほうが敵かも!? いや、本当は悪の秘密結社の――。
「あああ! どうしよう!」
 思い込んだら止まらないところが彼女の欠点であった。
 
 休み時間が終わろうとした時、突然緊急放送を知らせる警報音が響いた。
「みんな、教室に急いで戻りな!! 勇気がある奴は窓の外を見てみろ!」
「な、なんだ?」
 九条校長の言葉が教室内に響き、一刀は窓の外を見る。
 みんなもそれにつられて窓の外を見る
「あれは……怪物!?」
 遥の言葉に教室が騒がしくなる。
「みんな、帽子を被って! 二列に並んで!」
 教室に飛び込んできた水原先生が声を張る。
 みんな素早く二列になると人数を手早く数え始め、全員いる事を確認する。
「全員居るわね、避難を開始します!」
 五年二組の生徒は駆け足で階段を下りていく。
 そして校庭に出ると再び整列させ、座らせて人数を数えた後、本部と書かれた旗の方へ走っていった。
「おい、どうするんだよ」
「何がだよ」
 鷹介が一刀に向かって話しかけてきた。
「あれがもしかして敵か?」
「邪悪獣とも暗黒獣とも機械化獣とも違うし、見たこともねぇな」
「エルドランのロボットはみんな無いし、どうすれば良いんだろ?」
 そんなときだった。遥の携帯電話が鳴り響いた。
 いや、遥のだけではない、みんなの携帯が鳴っている。
 携帯電話を開くとティマが飛び出してきた。
「みんな、教室に戻って!」
「何で?」
 すっ呆けた顔で鈴音が聞く。
「敵が現れたわ、貴方たちの近くにいるあれがそうよ!」
「あれが…・・・」
 みんな、化け物の方を見る。
731 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:27:28 ID:Jex3Rrzn
 
732 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:27:58 ID:2Try051S
 みんな、化け物の方を見る。
 あんな化け物に勝てるのか?
 誰もが恐怖と戸惑いの顔をしている。
「うわぁ! うちのみせがぁ!」
 スーパーの亭主が叫ぶ
「ひぃぃぃぃ!」
 お婆さんが急ぎ足で逃げていく。
 その様子を見て遥は呟いた。
「ねえ、戦えば守れる? 戦えば皆を救える?」
 遥の問いにティマは静かに答えた。
「それを決めるのはあなたよ」
 遥は町を襲うオニヨーメ見ながら決意を固めた。
「お願い、できるなら……守れるなら、力になりたい!」
 真っ直ぐな遥の瞳を見てティマを微笑む。
「それなら教室に戻って」
「うん、分かった」
 遥は頷くと素早く立ち上がった。
「は、遥ちゃん!?」
 呆気にとられる水原先生を尻目に遥は一直線に教室に向かう。
「俺も行くぜ」
「俺も」
「僕も!」
 そう言うと鷹介、一刀、雪兎の三人も校舎へと向かう。
「鷹介君、一刀君、雪兎君!?」
「遥ばかり良い格好させられないね」
「aller! 待ってる女はつまらない女よ!」
「ごめんなさい、先生!」
 そして鈴音、メリッサ、琉卯菜が続く。
「鈴音ちゃん、メリッサちゃん、琉卯菜ちゃん!?」
「先生、後は宜しく」
「この緊張感、試合のようだな」
「先生、皆を連れ戻してくる」
 次は正一、潤也、えみが校舎の中に入ってく。
「正一君、純也君、えみちゃん!?」
「こらー! 集団行動を乱さないで!」
「ごめんなさい、好奇心には勝てません」
「…でかい博打は面白いからな」
 今度はルナ、由人、蘇真が制止を振り切って飛び込んでいく。
「ルナちゃん、由人君、蘇真君! ああああああ…」
 ついに水原先生は膝を付いてうなだれた。
 そんなとき、ポンと肩に手を置くものがいた。
「雪人君……。先生の……」
 言うこと聞いてくれるわよね?
 だが、全てを言う前に彼は走り出していた。
「先生、僕たちを信じてください!」
 と叫びながら……校舎へと入っていく雪人を見ながらもう水原先生は呆然とするしかなかった。
「あんな怪しいのに協力するだなんて…」
 ムッとした顔の玲に対し、隆昭はただ町を壊す闘錯獣の方を見ていた。

 遥が教室に飛び込むと携帯を取り出す。
「どうすればいい?」
「ハートフォンを机の窪みにおいて」
「ハートフォン?」
「あなたが手に持ってるものよ」
 遥はじっと携帯電話を見つめた後ハートフォンを窪みにはめた。
 する突然激しい揺れと共に教室が変わり始める。
733 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:28:40 ID:Jex3Rrzn
 
734 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:29:02 ID:2Try051S
「な、何なの!?」
 黒板が大型モニターに、遥の机が作戦パネルに早変り。
 そして教室の中央にティマが現れる。
「これからよろしくんね」
「うん! でも何をすれば良いの?」
 戸惑う遥を優しく導く。
「そうね…まず――」
「遥!!」
 ティマがこれからの事を伝えようとした時、他の皆も入ってきた。
「みんな!」
「俺たちも戦うよ」
「大人たちに任せて置けないでしょ?」
 一刀が、鈴音が、皆が地球の為に立ち上がろうとしている。
「それじゃ、みんな、自分の机に座ってハートフォンを置いて」
「分かった」
 それぞれ自分の席に座リ、携帯電話を窪みに置く。
 するとみんなの机がコンソールに早変わりした。
 だが、その中で何も変化をしないものがいた。
「おい、俺の携帯は何にもならないぞ」
 一刀がティマに向かって叫ぶ。
「僕も」
「俺のもだ」
 雪人と蘇真の携帯も何も起きてなかった。
「携帯電話を開いて、真ん中のボタンを押して」
「これか?」
 三人は真ん中のボタンを押す。
「うあ!」「へっ?」「なに!?」
 一刀が座っていた床が椅子ごと抜け、雪人は天井に、蘇真は掃除ロッカーにそれぞれ放り込まれた。
 狭い通路をまるでジェットコースターのように滑っていく。
「うお!」「くっ……」「うわぁぁぁ!」
 その際自分たちの服が変わっていく。
 一刀は黒、雪人は白、蘇真は青のスーツに身を包んだ。
「うわ、なんだここ!?」
「どこなんだ? ここは……」
「コックピット、だと!?」
 目の前には操縦桿やハンドルがあることからコックピットには間違いなかった。
 メインモニターには自分が乗っているものがどんなのもか表示されている。
「僕は戦車か」と落ち着いた様子で答える雪人。
「F-22・ラプターか、なかなかいい物だな」と少し兵器マニアな蘇真。
「なんで俺だけ汽車なんだよ!」と不満の声をあげる一刀。
 エンジンのかかる音が聞こえる。どうやら発信の準備が整ったようだ。
「それじゃ、準備はいい? みんな、出動して!」
「了解!」
「行って来ます!」
 蘇真のF-22が体育館の飛行場から大空へ飛び立ち、雪人の戦車がプールの水を割って発車した。
 だが、一刀の汽車は発射しない。
「一刀君!?」
「俺だけ汽車、俺だけ汽車……」
「こらー! 男の癖にグダグダ言うな! マイト○インがかっこ悪いとでも言うつもりか!」
 耳元から鈴音の怒鳴り声が聞こえてきた。
「何だよ、それ」
「とにかく、文句があるなら後で言え!」
「分かったよ、出発進行!」
 一刀の乗る汽車が裏庭から発車した。
735 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:29:59 ID:2Try051S
「キュウリョウヤスーイ!」
 オニヨーメの攻撃の前に次々とやられていく防衛軍。武田長官のこめかみに血管が浮き出る。
「ええい! 何度もやられっぱなしだと思うなよ! 我々には秘密兵器があるのだ!」
 そう言って奥の格納庫から一機のロボットがやってきた。
 緑の姿をした、その格好は……ライジンオーだった。
「これぞ、ボウエイオー! エルドランの技術を日々研究し、そうして作り上げた最高のロボットなのだ!」
 緑のライジンオーことボウエイオーはオニヨーメに攻撃を仕掛ける。
 だが、あっさりとオニヨーメに捉えられ、放り投げられてしまった。
「ああ!? なんと言うことだ! ボウエイオーが!?」
 地面に突き刺さったボウエイオーを見て愕然とする長官。
 それと同時に蘇真と雪人が現場に到着した。
「ミサイル、発射!」
 蘇真の乗るF-22がミサイル攻撃を仕掛ける。
「こっちからも行くよ!」
 そう言って雪人が乗る戦車の砲撃が開始される。
「ストレスタマール!」
 しかしオニヨーメはこれと言って思ったほどダメージがない。
「なろぉぉ!」
 遅れてきた一刀の汽車が体当たりをする、しかしオニヨーメは汽車掴み横に投げ飛ばした。
「うわぁぁ!」
 コックピットが揺れる。
 蘇真が一刀に声をかけてきた。
「大丈夫か、一刀」
「ああ、けど、全然攻撃がきかねぇ!」
「どうすれば良いの?」
 教室中が不安に包まれた時ティマが叫んだ。
「一刀君、雪人君、蘇真君。合体よ!」
「合体!?」
「何だそれ?」
「貴方たちが乗っている、機体には合体機能があるの」
「それで、どうすれば良いんだ?」
「アスライザー、未来合体って叫んで真ん中にハートフォンを置いて、そうすればアスライザーに合体できるわ」
「わかった、行くぞみんな!」
「おお!」
「アスライザー、未来合体!」
 三人はハートフォンを置く。
 それに応呼するように三機が集まる。そしてがF-22が上部に、汽車がが腹部に、そしてが戦車脚部に変形し、合体した!
 今ここに新しいエルドランの戦士が誕生したのだ!
「これがアスライザー……」
「ゴミダセー!」
 合体したばかりのアスライザーにオニヨーメが襲い掛かってくる。
「来るよ、一刀君!」
「くらえ!」
 アスライザーのパンチがオニヨーメに当たると大きく吹き飛んだ。
「ドバオ!」
「す、すげぇ…」
「これがアスライザー…」
 アスライザーの力に驚きの顔をする三人。
 だが、これでオニヨーメがやられたわけではなかった。
「シッカリナサーイ!」
 オニヨーメは再び立ち上がり、アスライザーに体当たりを仕掛けた。
「うわぁぁぁ!」

 苦戦するアスライザーを見ながら隆昭と玲はそこに立っていた。
 二人ともオニヨーメと戦うアスライザーを見ていた。
 玲は苦い顔で、隆昭は不安そうな顔で。
 玲は思わず隆昭に聞く。
「どうしていかなかったの?」
「……だって、怖いだろ?」
 目の前には大きな化け物、それが襲い掛かってくる。
736 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:30:00 ID:Jex3Rrzn
 
737 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:30:42 ID:2Try051S
 その恐怖が隆昭は拭えなかった。
 しかしみんな戦っているのに自分だけ安全な場所にいる、という嫌悪もあった。
 踏み出そうにも進む勇気が無い。
 玲も玲で彼女がいった事を信じようとはしているがどうにも確証がなかった。
「ああ!?」
 アスライザーが徐々に押され始めた。慣れない操縦のせいで力が思ったより出せないのだ。
 僕に何ができる、僕に……。でもここで――
 彼女は信用できない……
「僕は自分を変えるんだ!」
「友達を見捨てるなんて出来ないに決まってるじゃない!」
 二人は教室に向かって走り出した。
「遥!」
「僕も戦うよ!」
 教室のドアを蹴破る勢いで二人はやってきた。
「隆昭君! それに玲!」
 隆昭と玲は椅子に座ると机にかけてあるヘッドセットを付ける。
「玲ちゃん、敵のアナライズをお願い」
「了解」
 ティマの言葉と共に素早く装置を動かす。
「分かったわ、敵の弱点は眉間よ!」
「隆昭君!」
「了解!」
 隆昭は机の中にあるカードをディスプレイ横にあるスロットに差し込んだ。

「クソォ…合体したっていうのにこれじゃ……」
 パンチやキックで戦うのも限界に近付いてきた。
「エネルギーも残り少ないよ、どうする?」
「ん、何だあれは……」
 その時、突然巨大な剣がアスライザーの近くに突き刺さった。
「これは……剣!?」
「一刀君、その剣を取って!」
「隆昭!? 分かった!」
 一刀は剣を取るとオニヨーメに光線を浴びせた。 
「サンフラッシュ!」
 オニヨーメが光に包まれる。
「プロミネンス! ブレイカァァァァ!!」
 アスライザーの剣が敵を真っ二つにする。
「リ、リコンハイヤー!!!」
 オニヨーメは断末魔を挙げながら爆発をした。
「未来王道アス! ライ! ザァァァァァァァ!」

「やったぜ!」
「やったぁぁぁぁ!」
 一刀の叫ぶとみんな席を立って喜んだ。遥も玲もルナも隆昭も。
「ありがとう、みんな」
 ディスプレイに現れたティマが微笑みかける。
「でも正直、あなたの事を完全に信じたわけではないからね!」 
 きつい言葉を言う玲、だが遥は思わず笑みがこぼれる。
 ああは言ってるけど結構友達思いなんだね。
 だがそんな感動もこの一声で一気に冷めてしまった。
「みんなぁ! 不良になっちゃったのぉぉ!? せんせーのいうこときいてよぉぉぉぉ!」
 教室の外から水原先生が叫びを挙げた。
「み、水原先生!?」
「早く戻って! また泣かれた大変だわ!」
「了解!」
 アスライザーは急いで学校に帰還した。
 その後、五年二組は水原先生の慰めに骨を折る事になった。
738 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:30:56 ID:Jex3Rrzn
 
739 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:31:27 ID:2Try051S
「なにぃぃ!? 闘錯獣がやぶれただとぉぉぉ!?」
 ワルヤマは驚きのあまり目玉が飛び出した。いや、飛び出したわけではなく目を見開いたと言うほうが正しい。
「アスライザーというロボットが現れて……闘錯獣をボッコボコにしていきました」
「な、なんと言うことだ……」
 冷静なのか分からないハルの報告にワルヤマはガクリと膝を付いた。
「はかせ……」
 そしてすっくと立ち上がりハルたちのほうを指して叫んだ。
「お前たちのせいじゃ!」
「え!?」
 突然の事に叫び声を挙げる二人。
「そ、そんな俺たちは…」
「そうです、一生懸命やりました」
「聞く耳もたん!」
 そう言って壁のスイッチを押すと大きなロボットが現れた。
「お仕置きロボ! 二人にお仕置きをしてやれい!」
「リョウカイ」
「異議あり! 今回の戦いは不確定要素が――」
「ま、まて! ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」
 巨大なお仕置きロボはハルとデイブを捕まえると口には言えないお仕置きを思いっきりやられた。
「ふふ、失敗したようだね」
 後ろから男性の声が聞こえてきた。
「だれじゃ!」
 ワルヤマが振り向くとそこには一人の男性が立っていた。
 サイヤクダー四天王の一人、オルトロックだった。
「ふふ、エルドランが何らかの手段を講じているのをゲヘナ様は見破っていっていた」
「な、なんと。流石ゲヘナ様」
「それなら先に教えておいてくれよ……」
 デイブが呟くとどこからともなく取り出した鞭で思いっきりひっぱたいた
「いたたた!」
「ワルヤマ、お前はストレスボールの製造をしておけ。アスライザーとかいうロボットは私が何とかしよう」
 クルリとワルヤマに背を向け大声で宣言をする。
「そう、私の愛機、オルトロスがね!」

 次回予告:
 鈴音だよ。まさか私たちが地球を守るだなんてねぇ……エルドランって人、意外と無責任なのかも。
 それはそうと防衛軍の武田長官と防衛士官のまどかさんがやってきた!
 アスライザーを渡せだの戦いは大人の仕事だの……当然遥たちは大反発!
 一方の隆昭君はエリスちゃんっていう可愛い女の子と知り合いに! 憎いね、このこの!
 次回、未来王道アスライザー。初デートはスクランブル! ドッジボールをするときは顔面を狙うなよ!
740 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:32:02 ID:Jex3Rrzn
 
741 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 22:42:29 ID:Jex3Rrzn
 えーと、投下乙……で、いいんですよね?
742 名前: ◆ecyFwFePkEuF [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 23:00:37 ID:2Try051S
>>741
避難所に終了宣言出しておきました
色々ご迷惑をおかけして本当にすみません
743 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/22(土) 23:09:18 ID:Jex3Rrzn
>>742
 あ、猿さんに襲われてたんですか、これはこれはすみませんでした。

 というわけで改めまして、投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
744 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/22(土) 23:21:39 ID:zamC+xNk
>>742
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
745 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:11:08 ID:VY+FfbTr
>>742
 改めに改めまして、投下乙です!
 遥さんのパーパが草川で、マーマが明日葉……だと……!? しかも校長がババーンw なんというカオスw いいぞもっとやれw
 とりあえず水原先生の胃に穴が空かないかとても心配ですw

>玲ちゃんと隆昭君を嫌いにならないであげてね
 むしろそういうキャラって好きですよ、私。

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!
746 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:13:40 ID:STyvoH7p
そういえば、もう容量的に次スレ立てなきゃいかんね
ルータが正常に動作してる内にちょっと行ってくる
747 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:23:37 ID:VY+FfbTr
 お願いしますー。
748 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:28:35 ID:STyvoH7p
ここからが本当のロボスレだ

ロボット物SS総合スレ 48号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1294239661/
749 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:30:53 ID:STyvoH7p
さて、スレも立てられた事だし寝るかw
750 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:49:28 ID:VY+FfbTr
>>748
 スレ立て乙です!
 よくやった、まどかさんにひざまくらしてもらってババアに射殺される権利をやろう。
751 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 00:55:37 ID:VY+FfbTr
 ってage氏リンク間違ってるじゃないですかー! やだー!

ロボット物SS総合スレ 48号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1295709646/
752 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 13:48:34 ID:STyvoH7p
ハハッ!やっちゃったぜ☆
753 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 14:35:48 ID:VY+FfbTr
>>752
 罰として、貴様にやった権利は剥奪させていただく!
754 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 14:41:04 ID:STyvoH7p
ノォォォォォォォォォォ!!
755 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 14:44:10 ID:njTO9oVk
ババァとまどかさんは俺が責任をもって没収だ!

そしてみんな投下&スレ立て乙!
756 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 14:44:54 ID:VY+FfbTr
 ボッシュートです!
757 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 14:53:29 ID:STyvoH7p
>>755
待てコノヤロウw
758 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 14:54:45 ID:njTO9oVk
ババァだけでも下さい
759 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:10:21 ID:VY+FfbTr
まどかさん「たまちゃんだけだと心配なので……」
760 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:20:08 ID:njTO9oVk
やったー! これで夢のドンブリライフだ!
761 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:27:18 ID:STyvoH7p
ふざけんなちくしょう、俺も混ぜろ!w
762 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:37:44 ID:njTO9oVk
勘違いすんな! まとかさんに親子丼作って貰って三人で美味しいく頂くだけだYo!
763 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:38:39 ID:STyvoH7p
なるほどそういうことか
なら俺を混ぜてくれてもいいじゃねえかよぉー
764 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:40:46 ID:VY+FfbTr
>>762-763
 (珍獣の作った料理に)すり替えておいたのSA☆
765 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:41:30 ID:njTO9oVk
スネまどか「ごめん。三人分しか用意出来なかったんだ」
766 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:43:55 ID:STyvoH7p
>>764
うぐわっ!

>>765
誰だお前www
767 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 15:46:40 ID:VY+FfbTr
>>765
 だれだおまえー!
768 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 17:06:56 ID:JpBAddy+
新スレ移行の前にハイパー感想タイム!

>>585
遅ればせながら投下乙です。
ダブル遥さんのやりとりが見てて和む。脳内でジブリアニメの絵柄で再生されましたw
嵐の前の静けさといいますか、激しい展開が予想される下が楽しみになるような投下でした!

>>631
遅れましたが投下乙です!
相変わらずのしっかり練られた設定と描写に感心させられます。このスレ一番のリアルロボ物かもと感じましたw
戦闘機パイロットたちのセリフにニヤニヤしたのは俺だけじゃないはず。
サイファーなら全翼機にも勝てる気g(ry

>>648
投下乙です。
タイトル名を冠した必殺技はガチでカッコいい。
ここからの逆転劇が楽しみだぜヤッフゥ!

>>684
投下乙です!
レーヴェ君のキャラが自分の好みすぎる。こういう「歪んだいい子」は大好物ですw
これからどういった展開になるのか、とても楽しみです。

>>705
で、これはいつ放送ですか?
さすが、カッコよすぎるw
投下乙でした!

>>739
なんだろうか、エルドラン知らないせいかこのノリがマジなのかギャグなのか判断がつかない……!
だがマイト○インがカッコいいのは真理。
投下乙でした!
769 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 17:48:01 ID:VY+FfbTr
 感想乙ですー。
770 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:11:08 ID:STyvoH7p
タイトル名を冠した必殺技っていいよね
771 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:16:36 ID:VY+FfbTr
 そうですねー(自作のタイトルを見ながら)
772 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:23:04 ID:STyvoH7p
パラベラムは必殺技じゃないが、あれはあれで、ン……ハサ、好きだぜ?
773 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:25:53 ID:VY+FfbTr
 ありがとう。
774 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:27:33 ID:STyvoH7p
……いつまでも、友達だと思っている。わすれないぜ?
775 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:30:42 ID:VY+FfbTr
 ああ、僕もだ。大佐……。
776 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:31:20 ID:ee5Px00r
>>742
投下乙
なんだこのわくわくわ。良いですね子ども子どもしてて、でもちょっと背伸びしてて、けどやっぱり純粋で

>>748
スレ建て乙
金田投げで格好良く飛ばされる権利をやろう


必殺技なんか使ってたかと思って読み返したらただ潰したり切ったり歩いたりしてるだけだったでござる
777 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 18:33:44 ID:STyvoH7p
>>775
撃てー!

>>776
逆に考えるんだ。潰したり切ったり歩いたりするのが必殺技なんだって考えるんだ
778 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 23:06:47 ID:ZGq7sF4J
皆様、投下乙です

それと感想をいただいた方々、ありがとうございます。
今回と前回のを含めて妄想してたわけでして、
いい加減に火葬戦記スレにでも行けよと苦笑いして貰えれば幸いです。

エスコンの一騎当千っぷりもロボットものを超えているところがありますよねw

>>705
ありがたやありがたや
カイザーソードか、西海道虎徹か…舞乙女にもあったような
サンライズパースには、なんかこう、色々と大切なものが集約してますよね。
眼福しました!
779 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 23:11:13 ID:VY+FfbTr
 西海道虎徹……なんと懐かしい……。
780 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 23:22:41 ID:ZGq7sF4J
懐かしむ程かしらん、と指折り数えて驚いたのも私だ…
781 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/23(日) 23:47:23 ID:VY+FfbTr
 時が経つのは早いですからねぇ……。
 柊のホリンと白虎のランゲツが好きでしたw
782 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/23(日) 23:53:42 ID:STyvoH7p
三つ編みの子いたよね確か
783 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/24(月) 00:51:21 ID:ri4lHFTa
投下したいけどどっちにすればいいんだろう……?

万一
784 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 00:53:13 ID:ri4lHFTa
間違って途中送信しちゃったけどどうしよう……。


新しいほうに投下で良いのかな。
785 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 01:12:37 ID:ri4lHFTa
結局避難所に投げたw
786 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 19:40:22 ID:teZIQNab
 まだ1作分くらいなら余裕ありますよー。

 と言うには遅すぎたか……ッ!
787 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 19:44:22 ID:PZWe6Gtm
ほとんど出来てるのがあるが容量的にも作業時間的にも微妙な所
超短編を先に進めておけばヨカッタ
788 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 20:11:19 ID:ri4lHFTa
避難所に投下したのは久々の本板で改行とか文字数の塩梅を忘れて引っ掛かりそうだなとか思ったからw
大丈夫だとは思ったけど不安だった。
789 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 21:34:12 ID:teZIQNab
 なるほど、そういう事でしたか。

 ふぅ……携帯の予測変換が紳士的過ぎて困る。
790 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 21:40:50 ID:uAwOSB/S
俺の携帯は完全にロボスレ仕様だわw
791 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 22:55:25 ID:ri4lHFTa
予測変換あいうえお作文やったら超危険w
792 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 00:57:40 ID:IJyC5P8g
 というわけで、埋めネタついでにやってみました。

あ 青森
い 一条
う ウ詐欺さん
え エンフィールド
お おっぱい

 ……ロボスレって感じがプンプンしますねー。
793 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/25(火) 02:10:55 ID:trGCh3+6
そうだね、特に五番目とかマジロボスレって感じだよね
794 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 04:24:48 ID:Py6fDA/w
五番目が油臭くていいね。
795 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 08:12:36 ID:CjG6WOSf
油臭いおっぱい…ミネルバ?
796 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 09:01:07 ID:IJyC5P8g
 ダイアナンとかアフロダイかもしれませんぜ!
797 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2011/01/25(火) 10:11:47 ID:7OvbECrE
おおきい おっぱい ちいさい おっぱい そんなの ひとの かっtジョインジョインハルカァ
798 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:13:53 ID:eTALFCQL
だがちょっと待って欲しい…
油でヌラヌラのおっぱいとは、
ただそれだけで戦略兵器級の破壊力を持つのではないか?
799 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:20:49 ID:IJyC5P8g
 なるほど、それは素晴らしい……ちっぱいならなおいい……!
800 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:27:22 ID:Pu69mTrz
ローションを塗ったくった、艶やかなおっぱいしかイメージ出来んわけだがw
801 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:34:25 ID:Py6fDA/w
なにそれ挟んdジョインジョインハルカァ
802 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:36:29 ID:IJyC5P8g
※||
※||
→|| ̄ ̄ヽ  
負||ィjリノハノi 胸なんて脂肪の塊だよ!
け||リ゚ワ゚ノi) 
組||⊂ノ( )
※||   y
※||
803 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:39:33 ID:Utj8WPMB
オイルでテカったおっぱいというと、どうにもシロマサの絵が浮かんできてしまう俺がいたりしますよ!
804 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:41:30 ID:Utj8WPMB
……惜しい、あとちょっとでIDがPBMだったのに
805 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:42:28 ID:3ctEtNq4
パラメラブ!
806 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:43:00 ID:IJyC5P8g
 あ、本当だ、惜しい……。

 なんかPBM IDって遭遇率高くないですかw
807 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:51:14 ID:s92qvXgN
一瞬真面目に何のスレか心配になったぞ

あっちでやってるトーナメントも良いんだが、このスレの事も忘れないでくれよ
避難所での作品への反応が無いのは如何かと。つっても今書いてきたけど
まぁ青森さん自身はトーナメントでイキイキしてるから心配する事は何も無さそうではあるが

にしてもチョーさん最近見ないなぁ
もう48号機目でもうすぐ50行っちゃうのにw
808 名前: 青森さん ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:53:50 ID:Py6fDA/w
トーナメントは今のところ見る専門だw
よっぽど好カードが来ない限りは関与しない。
809 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 20:55:10 ID:IJyC5P8g
 一方私は自分の試合を書いている最中であった。
810 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 21:21:16 ID:Utj8WPMB
一方、私は先日、試合を投下したばかりであった
811 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 21:46:04 ID:s92qvXgN
別に如何かとと書いた事に攻撃的な意味合いは全く無いがな
投下された物に一言乙くらい書く程度ならやっても良いんじゃねえの?と思っただけだ
別にあんたに乙しろと強制も命令もする気は無いよ。何キレてんだか
あーそっか。おっぱいの流れ切っちゃったから怒ってんのか。ごめんごめん。だから怒ってんのか
あーごめん。おっぱい好きだったんだな。ごめんごめん
812 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 21:47:23 ID:s92qvXgN
やべ、雑談スレと間違えて誤爆しちゃった
まああっちも誤爆してたから良いか
813 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 22:30:14 ID:CjG6WOSf
冬場のロボスレは本当に静かだな
814 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 22:31:24 ID:Utj8WPMB
エンジンの暖気が必要な分、動きが鈍くなるんでないかな
815 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/25(火) 22:34:41 ID:IJyC5P8g
 みんな冬眠してますからねー。

 マジレスすると、この季節ってやる事が多すぎて忙しいですw
816 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/26(水) 00:34:46 ID:Pfjbc2H7
投下ってどこにすればいいんだぁ〜(・口・三・口・)
817 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 00:36:51 ID:YHAWpjjg
あと一作は……持つ……のか……?
818 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 00:39:48 ID:Kt5aw4mj
 今484 KBなんで、行けるか行けないか微妙なラインですね……。
819 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/26(水) 00:43:09 ID:Pfjbc2H7
とりあえず避難所へ・・・ポイッ してくるか
820 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 00:43:54 ID:ZSLYdvL/
むしろ、新スレでいいんじゃあ
821 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/26(水) 00:46:54 ID:Pfjbc2H7
俺のせいでッ・・・なんか新レスとかッ・・・
822 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 00:47:40 ID:ZXkpmMfg
いやとりあえず落ち着くことから始めましょうよw
823 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/26(水) 00:48:26 ID:Pfjbc2H7
ハイ、深呼吸ーっ よし落ち着いた
824 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 00:50:40 ID:Kt5aw4mj
 投下する作品の容量はどれくらいですか?
825 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/26(水) 00:51:50 ID:Pfjbc2H7
まあそこまで長くはない プロローグってか 世界観的な物から始める
826 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 00:53:52 ID:ZXkpmMfg
じゃあこっちでも大丈夫でしょう。たぶん。
827 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 00:53:58 ID:Kt5aw4mj
 残り15 KBなんで、いけそうならこっちでいいんじゃないですかね?
828 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/26(水) 00:55:15 ID:Pfjbc2H7
了解 今回投下からマイペース投下していくのでよろしく
829 名前: マイペース 投稿日: 2011/01/26(水) 01:12:46 ID:Pfjbc2H7
ー真暦1312年。
世界は、魔機那(マキナ)と呼ばれる無人のロボット達が徘徊する地獄へと変貌した。
魔機那は誰に操られるでもなく、人を見つけ次第惨殺していく。人々は魔機那におびえる日々を過ごしていた。
しかし、魔機那に対抗するべく一つの組織が結成された。通称 マキナ・バスター・トラスト。(MBT)
彼らは魔機那を制御し、操縦することのできる『脳内リンクキー』を持った者の集まりだ。
魔機那との戦いが  始まる。
830 名前: マイペース 投稿日: 2011/01/26(水) 01:15:25 ID:Pfjbc2H7
大体こんなもんです。
なんか荒れてる世界でなんかマシンが人を虐殺してる って感じです
831 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:20:20 ID:Kt5aw4mj
 あ、これくらいなら全然大丈夫ですね。

>>830
 投下乙です! そしてロボスレへようこそ! 歓迎しよう、盛大にな!
 なるほど、面白い世界観ですね。この世界でどのようなキャラクター達がどのように活躍するのか、これは期待せざるを得ないよ!
 それでは、次回を楽しみに待ってますね!

 あ、そうそう。トリップがあるとwiki収録時に助かるのですが、トリの付け方わかります?
832 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:22:51 ID:ZXkpmMfg
長くないというか1レスじゃないですかwww それはともかくとして投下乙です!
この世界観でどう話が紡がれていくか楽しみです。本編の投下を心待ちにしてますね。

833 名前: マイペース 投稿日: 2011/01/26(水) 01:23:37 ID:Pfjbc2H7
わからないです(涙) すみませんんんっ
834 名前: マイペース 投稿日: 2011/01/26(水) 01:27:40 ID:Pfjbc2H7
あの #の次にパス入れるやつですかね・・・?
835 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:28:25 ID:YHAWpjjg
これは作品紹介にそのまま使えるな。
本格投下の頃には新スレだろうから次からは残り気にせずやってくれw
836 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:28:47 ID:ZXkpmMfg
それですねー。反映されているか確認してみないと何も言えないですけど。
837 名前: PBM! の人 ◆8h4TLXOlkH90 [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:30:15 ID:Kt5aw4mj
>>833
 大丈夫だ、(わからなくても)問題ない。
 私も長い事トリつけてなかったですしおすしw

 トリップっていうのは、名前欄に「#」の後に好きな文字列をいれるだけで生成できる暗号みたいな文字列のことですヨ。
 あと、メール欄にsageって入れといてくださいなー。
838 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:31:13 ID:Kt5aw4mj
 あ、自分のトリ間違えたwww
839 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs 投稿日: 2011/01/26(水) 01:32:27 ID:Pfjbc2H7
これでいいかな
840 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:33:21 ID:ZXkpmMfg
ああ、あってますw 後は>あと、メール欄にsageって入れといてくださいなー。
だけですねー
841 名前: マイペース ◆A0fDXEX2Bs [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:34:14 ID:Pfjbc2H7
よし できた
842 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:34:23 ID:Kt5aw4mj
>>839
 はい、トリはそれで大丈夫ですー。
843 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:35:13 ID:ZXkpmMfg
>>841
お、それで完全に大丈夫です。次回から投下するときはそれでお願いしますw
844 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2011/01/26(水) 01:36:04 ID:Pfjbc2H7
了解です トリップは投下の時だけ ですかね
845 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:37:25 ID:ZXkpmMfg
あ、あと新しく来た方ならまとめwikiの用語集とか投下の際の豆知識とか目を通すと
ロボスレをもっと楽しめるようになるかも。そして歓迎しよう、盛大にな!

>>844
基本そんな感じですね。あとsageは通常会話のときでもお願いしますー
846 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:37:25 ID:Kt5aw4mj
>>844
Σ(゚Д゚;)sageが外れているよー!

>トリップは投下の時だけ
 基本的にはそんな感じです。
847 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:38:29 ID:Pfjbc2H7
了解! では明日早いので
848 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:40:00 ID:ZXkpmMfg
これ感想とか返レスは次スレの方がいいかな……いやむしろこっちの方がいいか?
849 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:40:03 ID:Kt5aw4mj
 はいな! おやすみなさーい!


 ああ、コーヒー飲んだらペン入れ再開だ……。
850 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:42:20 ID:Kt5aw4mj
>>848
 あと10 KBあるんで、それに収まるならこっちに書いた方がいいんじゃないですかね?
851 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:42:54 ID:YHAWpjjg
>>898
こっちでおkよん。埋まったら順次移動ですw
852 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:43:56 ID:ZXkpmMfg
>>850
そうですね、書き終えて容量確認して決めてみますw
853 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:44:31 ID:YHAWpjjg
未来安価しちゃったw
>>848ねw
854 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:45:16 ID:ZXkpmMfg
>>851
了解ですw 今日中に避難所の2つと本スレの2つの計4つ、全て書き終えてみせるぜっ……
855 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 01:47:51 ID:Kt5aw4mj
 そういえば、本スレは全部感想書いてるけど、避難所の方は全然書けてないなあ……。
856 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:06:51 ID:YHAWpjjg
師匠がんばり過ぎw

ところで師匠、ペン入れは何使ってるの?
857 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:15:34 ID:Kt5aw4mj
 Gペン使ってますー。
 慣れてないから苦戦中ですw

 しかし最近マッチョを描くのが楽しくてたまらないのは何故だろう……。
858 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:19:38 ID:YHAWpjjg
ksksペンか。
使った事ないからちょっと興味あったりw

というか絵自体ほとんど書かないけど……。勉強しようかな。
859 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:23:49 ID:Kt5aw4mj
 思ったよりも使いやすくてびっくりしましたw<Gペン

>というか絵自体ほとんど書かないけど……。勉強しようかな。
 描けると世界が広がって面白いですよー。
 とりあえず、まずは北斗の拳の模写から始めようか!
860 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:27:37 ID:YHAWpjjg
なぜいきなりそんな劇画タッチをwww初期のボーボボみたいになるわw

さて、バスタの模写でもしてみるか。
861 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:30:00 ID:Kt5aw4mj
 パスタの模写?
862 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:31:38 ID:YHAWpjjg
なにそれおいしそう。


(鬼畜作画のバスタードのコトダヨー)
863 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:35:20 ID:Kt5aw4mj
 なるへそ、バスタードですか!
 ……名前は聞いた事あるけど読んだ事ないですorz

 とりあえず、絵は描きまくればそのうち上手くなるんで、チャレンジしてみて損はないと思いますよー。
864 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:38:02 ID:YHAWpjjg
そうだな。
実はチラチラ投下はしてたりはするんだけどw

865 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:43:14 ID:ZXkpmMfg
バスタード……僕も名前だけは聞いたことあるけど読んだことはないですね。
Gペンいいですよねーw 高校生の頃教室で描いていてインクを机の上から落としてバリィーーンしてから触ってないですけどw
絵も本当反復練習だと思います。もっと上手くなりたいと常々思ってますねw

>>864
なん……だと……
866 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:45:28 ID:Kt5aw4mj
 ちなみに描き始めの頃は「女なんか描けるか! 俺は硬派にロボと男だけ描くぜ!」な人だったのはここだけの秘密だ!

 え、なう? ロリコンなう。

>>864
ΩΩΩ<(ry
867 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:47:48 ID:YHAWpjjg
おまいらは確実に目を通しているはずだw
868 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:49:16 ID:Kt5aw4mj
 だ、誰だきさまー!

 いやあ夜中だと特定センサーが鈍ってねぇ……。
869 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:50:31 ID:ZXkpmMfg
僕は描き始めの頃は「オレは少年漫画で漫画家になってやるぜ!」だったので未だに男を描く方が得意だったりw
え、なう? 変態なう。
870 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:53:45 ID:YHAWpjjg
>>868
深夜ステルスモードさ。

>>869
俺は中性が無理www


さて、寝よう。OYASUMI☆
871 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 02:58:00 ID:Kt5aw4mj
>>869
 いやあ、人生何がどうなるかわからんもんですなあ……。

>>870
 ステルス……こやつ、できる!

 とりあえず、私の中性の精一杯はペネ子ですw
872 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 03:11:57 ID:ZXkpmMfg
>>871
中性の精一杯はペネ子>スカート履かせたりしてる人のセリフじゃないww
873 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 03:18:15 ID:Kt5aw4mj
 やだなあ、一応男モノの海パン履いたりしてましたよ(棒)
874 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 03:44:29 ID:ZXkpmMfg
>>684
投下乙です。スピード感のある情景描写が素晴らしいです!
しかし刀重狼が本当に格好良い。刀+狼召還とか映像化したらめちゃ映えそうで脳内再生余裕でしたw
そしてレーヴェくんが主人公っぽい設定と境遇な気がしましたw 活躍するときが楽しみですw
次は君島悠編ですか。投下を心待ちにしてますね!

>>742
投下乙です!遥さんの親が草川と明日葉だとww なんというカオス。
こういうお話、登場人物の展開と配置のさせ方が面白いです、本当w
そして次回は防衛士官のまどかさん……だと……?軍の制服姿を想像してもうたまらn
今からすごく楽しみですw次回の投下も心待ちにしてますねw
875 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 19:20:27 ID:ZXkpmMfg
>>658
感想ありがとうございます!ええ、"界侵"と書いてオーバードライブですw
原作設定の方にセカイを侵食云々って書いてあったんでこれにしよう、とw
実はオーバードライブって名前がこの間まで原作設定だと思い込んでた自分が←
自「あれ、オーバードライブって原作設定だっけ?」
友「いや、そんな名前無かっただろ」
自「え、嘘ぉオレだっけ……(確認)あ、マジだorz」
的な流れが実はありましたw

>>677
感想ありがとうございます!廻るセカイ(ヴェンデヴェルト)は原作設定の方にあったんでそのまま流用させていただきましたw
タイトル名が必殺技って良いですよねw 本当僕もそう思ったんでそのまま使いましたw
動画の方も超まったりと作成中なので頑張っていきたいと思います!

>>691
感想ありがとうございます!実はシュタの最初で最後の一人での見せ場です(嘘
やっぱり必殺技の前にはそういう決意の振り返りとか入れたい願望があったのでやっちゃいましたw
感想書き終わったら疲れて眠ってしまった。そんでは個人レスで。

>>768
感想ありがとうございます!廻るセカイ(ヴェンデヴェルト)を映像で作ろうかとも思ったんですけど断念しましたw
紫蘇「こっから逆転ですね!」 ヤス「いや、無理だな」 紫蘇「え”」

以上返レス!これでスレは埋まるかな?
876 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 19:21:08 ID:ZXkpmMfg
全然埋まらなかったwww
877 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 20:04:02 ID:Kt5aw4mj
 なーに、あと4 KBじゃよ!

 風邪ひいたかも……。
878 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 20:33:09 ID:Tm9l2JBT
マジか。俺はやっと風邪が治ったっぽい感じですわ。
879 名前: 埋め [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 20:38:29 ID:yuMbHffp

 俺はマインスイーパー。
 その名の通り地雷の掃除屋。「私の掃除機」って意味じゃないからな。
 その場合は"my"だ。間違える奴なんていないと思うが。
 昔は掃海艇もこの名前だったらしいな。今は海なんてないから誰も使わないけどよ。
 海と言われても俺にはピンとこないんだが、この星って「水の星」なんて呼ばれてたんだろ?
 それなのに海がないってどういう事だ。
 曰く「もう住めそうにないので、他の星に引っ越します。でも水は必要なんで凍らせて持って行きますね」だと。
 もともと大して残ってなかったが片っ端から月に打ち上げやがって、そこで荷造りするとさっさと出て行っちまいやがった。
 今の俺たちは水なんて必要ないしむしろ苦手だからどうでもいいが、他はどうなのよ。
 残された連中の醜い奪い合い、見てらんないね。
 ま、それも終わって静かになったんだけどさ。
 ところが奴ら厄介なモン残していきやがった。
 そう、地雷だよ。
 これが邪魔くさいったりゃありゃしねえ。
 下手に他の奴が触るとドカン、そいつだけがギセイになるだけらいいが辺り一帯何十年も駄目になっちまう。
 タツトリアトヲニゴサズじゃねえのかよ。
 お陰で俺はこの仕事を一生やる羽目になっちまった。
 能力も持ってりゃいいって訳じゃないな。
 守られてるのも知らずに後ろで呑気に生きてる奴らが羨ましいぜ。
 寝るときゃ俺のほうに足向けんな祈れ。
 そんな訳で今日も今日とて荒野に一人、DragonForceを相棒につまらん作業を続けるわけだ。
 ……クソ、腕がまたイカレちまった。
 これも全部あの自分勝手な夜逃げヤロー共の所為だ。
 ポンコツロボット共が、いつか帰って来たら一体残らずぶっ壊してやる。
 人間サマを舐めんじゃねえ。

 了
880 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 21:11:07 ID:yuMbHffp
DragonForceを相棒に→DragonForceをBGMに

意味は一緒だけど一応。
ってか埋まらなかったw
881 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 21:58:28 ID:Pfjbc2H7
あと1KBwww
882 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2011/01/26(水) 22:00:36 ID:Tm9l2JBT
               ┌┐                                ●●●
    人          ││                              ●\  ●\
   ノ二\  ナ ゝゝ   V                 ●●●        ●\     ●\
     /   / 乙 つ  O               ●\   ●\      ●\       ●\
                  ●●●        ●\      ●\    ●\       ●\
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      ズザーーーーーッ