ロボット物SS総合スレ 40号機
1 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/28(火) 23:59:58 ID:A5nH41AQ
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲーム・音楽の二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。


・当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
・投下の後、しばらく雑談は控えてください。
・ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
・次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
・また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
・立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!!
・とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
・スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
・いよいよ40スレ目に突入しましたが、決して無理はせず創作に励みましょう。
・40スレ、それは超えて欲しい領域――。

まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/

ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/

お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/

ロボット物SS総合スレin避難所21号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1284285758/

前スレ
ロボット物SS総合スレ 39号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1285239171/

関連スレ
勇者シリーズSS総合スレ Part4
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/





2 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 00:01:13 ID:Nr3paftp
スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています)


【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】
再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。
獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!!
怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!!

【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】
これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。
アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……!
人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー!

【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】
スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体!
異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。
変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝!

【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】
Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。
遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった!
軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ!
「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」
<イエス・マイマスター>

【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】
「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。
兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る!
止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー!

【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】
ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ!
今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪!
ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!

【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】
80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」
異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」
陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる!

【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs】
2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。
革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。
兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた――――



3 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 00:03:03 ID:Nr3paftp
【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】
近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。
主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な
少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。
戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、
互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。
やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも――
ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。
欝展開はないよ!

【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】
其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。
剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか―

【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】
紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。
雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!?
ファンタジックロボットSS、ここに見参!

【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】
CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。
少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。
戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か…
あなたの護りたいモノはなんですか?

【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】
因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。
混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。
測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。

【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】
「もう少しで世界が滅びる」。世界中にそんな噂が飛び交った。
そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった
舞台は架空の都市“揺籃”
特別な一人の少女と、普通の少年の出会いから、それは紡がれていく
「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」
……それは、似通っているようで……違う“セカイ”




4 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 00:04:04 ID:Nr3paftp
【時のジグパルス ◆NXVvJGP7gI】
 21世紀初頭――――
 人類はヴォイド体と名付けられた謎の生物群に侵食されていた。
 14歳の誕生日を迎える夏の日、リノは長崎へむかった。
 そこで、巨大地下遺跡『オウロフィル』より解き放たれた
 人型生体兵器ジグに飲み込まれてしまうが――

【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】
 未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。
 隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして――――
 パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。

 この物語に、勝者はいない。

【『正義の執行者』◆8XPVCvJbvQ】
世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。
ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。
「正義の名の下に」
その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。
奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。

【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2氏】
ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。
その出会いは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。
迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ……

――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?

【カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc】
何でも屋、ヘンヨの元に、ある億万長者から「孫娘を半年間保護して欲しい」という依頼が届いた。
法外な報酬、依頼人の失踪、謎のメモリ、アンドロイドの襲撃……調査を進めるヘンヨは、やがて一つの陰謀へと辿り着く。
ヘンヨの銃弾は、果たして真実に届くのか? 弾丸飛び交うハードボイルドアクション!






5 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 00:05:07 ID:Nr3paftp
【ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w】
西暦2100年、三度目の大戦が世界を襲った。
大戦は15年で終決したものの、世界は二分されてしまう。
そして大戦から9年後、大戦は再び世界を襲う。
裏切られた少年、リクは裏切り者への復讐を誓った。
――――リクの戦争が今、幕を開ける。

【パラベラム! てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】
人々の記憶に何代にも渡る消せない傷を残した力の象徴、自動人形。
何も無くなった世界を、人と共に作り直していった、同じ世界の同居人、機械人形。
――――これは、そんな自動人形と機械人形、そして、それらにまつわる人々の物語。
混迷を極めるこの街で――彼らと彼女らは明日を咲かす。

【ロボスレ学園】
ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ!
参加者募集中!




6 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 00:05:55 ID:Nr3paftp
完結作品はこちら! 大いなる足跡をその目で見よ!
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/265.html

・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・半年以上生存報告がないと、作品がテンプレから削られてしまうぞ! 要注意だ!
・テンプレに載る作品は1人1つまで! 上記の他にも作品は沢山あるので、こちらもチェックだ!
 http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/12.html
・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる! 次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!


※紹介文未定作品一覧※
【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】
【英雄騎兵ミッドナイト】
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
【機動修羅バイラム】
【都道府県対抗機動兵器決選】
【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】
【グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc】
【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】
【パラベラム!〜開拓者達〜 ◆RS4AXEvHJM】
【地球防衛戦線ダイガスト 秋水 ◆3C9TspRFnQ】
【壊れた世界の直し方 ◆H48yyfsLb6】
【ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w】


※紹介文候補※
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
2024年、混迷と動乱のアフガニスタン。米軍最新鋭兵器、M23機動装甲服が降り立ったその地で、奇怪な陰謀が蠢く。
陰謀の真相は? 米兵たちを待ちうける運命とは? そして、この騒乱の行きつく先は?
ハードな世界観と設定で繰り広げられる、近未来ミリタリーロボットシミュレーションSSに刮目せよ!
――――人の織り成す混沌を、機械仕掛けの騎士が撃ち抜く。

上記の候補はひとまず、作者さんの承認待ちです。

紹介文はまだまだ募集中!
作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!





7 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 00:07:33 ID:Nr3paftp
「自作に関する絵を描いてもいい」という了承を頂いている作者さん一同はこちら↓

・TロG ◆n41r8f8dTs氏 (tueun、ROST GORL、ヴィルテック・シャッフル 他)
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏 (守護機兵Xガードナー 他)
・PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM氏 (パラベラム! 他)
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏 (CR ―Code Revegeon―、ザ・シスターズ、シャドウミラージュ、電瞬月下)
・◆YHSi90Gnr2氏 (武神鋼臨タケミカヅチ、パラベラム! ―運び屋アルフの何ということもない一日―)
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (秘神幻装ソルディアン)
・◆Uu8AeR.Xso氏 (鋼殻牙龍ドラグリヲ)
・DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (Diver's shellシリーズ、Robochemist! 他)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏 (GEARS、GEARS外伝 Berserker)
・◆46YdzwwxxU氏 (瞬転のスプリガン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 他)
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏 (eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ――)
・◆CNkSfJe3Zs氏 (人狼機兵マーナガルム 他)
・◆uW6wAi1FeE氏 (機甲闘神Gドラスター)
・◆wHsYL8cZCc氏 (カインドマシーン 他)

ここに名前の無い作者さんの作品を絵にしたい場合は、直接ご本人にお伺いを立ててみたらいかがかと。




8 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 00:09:15 ID:Nr3paftp
ここまでテンプレ


9 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 11:09:42 ID:yH6g+IPw
こっちでもスレ立て乙。テンプレ長w
まぁ世の中にゃテンプレで34レス食うのもあるし短いほうか。


10 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/29(水) 22:29:18 ID:lxgS7OYS
>>1乙せい!

>>1000
言わせてあげてw


11 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 22:39:19 ID:SBnaaw+L
何も出来てないけど記念スレという事で……
>>1乙です&各作者さん、力作の投下、超乙です
全然流れに追いつけてませんが、どうにか頑張って追いついてる最中です

今週日曜日に例のクロスのどっちかを投下する予定です
何か凄い久々な感じがしますが……その時にはお手柔らかにお願いします。ではその時まで


12 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/29(水) 22:40:53 ID:lxgS7OYS
これはwktkせざるを得ない……!


13 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 22:41:49 ID:fRnPq/nl
タロ氏の投下が来る…こんなに嬉しい事は無い…


14 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 22:49:38 ID:yH6g+IPw
これは投下まで断食して待つしかないな。


15 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 22:54:42 ID:5ehz5NMc
「そんな>>1乙で大丈夫か?」

遥さん「え、もう40号機なの!?」
http://download1.getuploader.com/g/sousakurobo/879/%E3%81%8A%E3%81%86%E3%81%B5%E3%80%82.jpg

 なんやかんやで遥さんはやっぱりこういう表情が一番似合うと思いますw


おまけ:チャイナウ詐欺さん。
http://download1.getuploader.com/g/sousakurobo/880/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%A6%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%82.jpg


16 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 22:59:32 ID:yH6g+IPw
>>15
もう我慢できないから言う。

この脚フェチめwwwww
素晴らしいもっとやれw


17 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:06:02 ID:lxgS7OYS
>>15
「大丈夫だ、問題ない」

新スレ早々投下乙!
>遥さんはやっぱりこういう表情が一番似合う
同意せざるを得ない。常識はずれの常識人って感じだよね、遥さんw
あとウ詐欺さん俺だ!結婚してくれ!

しかしまあ妖艶なロリだこと……


18 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:12:04 ID:5ehz5NMc
 遥さんがかわいくて生きているのが楽しい。

>>16
 太めの脚って、いいですよね……!

>>17
「神は言っている、ここで死ぬ運命(さだめ)ではないと……」

 本人が常識はずれな事に気付いてないのが問題ですけどね!

>妖艶なロリ
 “妖ι゛ょ”とでも呼びましょうかw


19 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:14:40 ID:yH6g+IPw
一気に怖くなった件w


20 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:31:33 ID:lxgS7OYS
>妖ι゛ょ
その称号はちっとも老けない悠ママにプレゼントするべきw


21 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:43:10 ID:sXdt8dPn
前スレに返せなかったのでこの場で・・・
感想ありがとうございます。

前スレ>>974
とりあえず多対一(無双)が書きたかったんです。
灰被りは気に入ってる機体なんで、撃ちまくらせたかったんですよ。

前スレ>>978
ハーミストもいろいろあったんです(遠い目
書きませんけど。

前スレ>>991
やってる事はフィールド内の座標指示と戦闘時の陣型の指示に、たまに一機だけ操縦する事。
同時処理に手間がかかるだけです。
正直ゴースならできます。

そして>>15・・・
ウ詐欺さん見て倒れそうです・・・
チャイナ・・・最高ですね・・・(カクッ


22 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:45:42 ID:lxgS7OYS
>>21
書かないんかいw

とりあえずウ詐欺さんはおr……リヒトの嫁


23 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:50:13 ID:5ehz5NMc
>>21
 倒れたー!?

 ょぅι゛ょにチャイナドレスはマジで凶器だと思います!


24 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/29(水) 23:56:44 ID:lxgS7OYS
でもチャイナドレスにするとお子様ぱんつを描けなくなるジレンマですねわかります


25 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:03:45 ID:i/SpGfPR
チャイナ×クラウディア


26 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:07:17 ID:ivolENnF
>>1

>>15
投下乙です!
これは素晴らしいロリ、流石師匠
しかしウ詐欺さんの破壊力TAKEEEE!

>>24
いや、師匠ならそれでもチャイナ×お子様ぱんつを布教すると思うんだ
俺個人的にはは紐パンとの組み合わせをを推すけど>チャイナドレス


27 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:11:05 ID:9/AxLAfE
チャイナならハイレグショーツだろjk


とりあえずナイスバディ+チャイナは最強。ゆえに俺は>>25を指示


28 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:13:53 ID:KwxqYTdC
チャイナドレス×紐パンは堪能したし、ハイレグショーツに一票入れておこうかな


29 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:16:33 ID:i/SpGfPR
>>27
君、解ってるねぇ


30 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:17:09 ID:/QAFT9po
>>27
いやいや、チャイナで重要なのは脚線美ですよ。
スタイルよりパンツより脚線美ですよ!


31 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:17:59 ID:S6LMzquw
>>30
お前とはいい酒が飲めそうだ


32 名前: REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:18:52 ID:uN23Y5Pa
投下しま〜す。

ついでに

前回までのあらすじ

 お互いに平凡な学生生活送っていたゼノスとシホ。その平穏はミサイルの雨によって壊された。
 シホのエクスカリバーとの契約。ゼノスの駆るリベリオンの策でその場は凌ぐが、それは偶然による始まりであった。
 この一件にて各勢力にリベリオンの存在が露見し、幾重にも折り重なった人の意思がシホを狙う。
 まず先に動いたのはミュンヘンという軍事国家だった。シホを狙い属国のケルンを差し向けるが、ゼノスと仲間により撃退されてしまう。
 一方。傭兵の国シュトゥットガルトは一年前の奇襲で弱体化。戦力増強と資金稼ぎに勤しむ国主ガイにある連絡が入った。



33 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:19:19 ID:i/SpGfPR
>>30
むっちりお御脚がスリットから際どく見えるのを想像するんだ!
ほぅら、ムッチリがいいだろう?

すまん鼻血が……


34 名前: REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:20:04 ID:uN23Y5Pa
(交渉篇)

「変わってないな、ここは……」
 さきのケルン軍との激戦のあと、ようやく落ち着きを取り戻し、古巣に帰還を果たしたゼノス。
 辺りを見回すと、エッセンの支給物が積み込まれ、メカニックが破損した箇所を治しながら怒鳴っている。
「あの、私なんだか居心地が悪いのですけど」
 その背中に隠れるようにして歩くシホ。居心地悪そうにしているのはここが軍人の巣であるからだろう。
 軍服か作業用のツナギ服の人間だらけ、飛び交う怒号なども軍人特有のものばかりで初見のシホにはここが囚人の監獄のような荒々しい場所に見えているようだ。
「学校は実習以外は私服だからな。カルチャーショックを受けるのも頷けるが……」
 小さく震える姿は小動物的で可愛くはあるが正直な話、服の裾を握られながらは歩きづらい。
「そろそろ格納庫か……」
 ここにシホを連れてきたのは二つの理由がある。一つは部下にシホの紹介をすること、もう一つはエクスカリバーの整備具合を確認するためだ。
「……」
 機械機械した船内でとりわけ重厚な扉が開かれる。天井の高い広々とした空間。
 OFやAFの格納庫だ。
「よー。ゼノス!久しぶり!」
 二人を出迎える女性の声。大胆に胸元の開いたツナギを着た、ゼノスやシホと同年代に見える女性。
 淡い緑のショートカットの髪、煤に汚れた顔から覗く白い肌は女性らしさをアピールしている。
 ただ色気を感じないのは雰囲気というか、言動だろう。要するに男っぽい口調なのだ。
「おお、噂のナチ様の妹君もお連れかい?ゼノスの部隊のメインメカニックを担当してるルージュってんだ。よろしく」
 汚れた手をツナギに押しつけて煤を拭いとると、シホに手を差し出す。
「シホです。よろしくお願いします」
 おずおずと差し延ばされた手をルージュが強引に取るとぶんぶんと振った。
「ああ、よろしく。これでゼノスハーレムにまた一人加わった訳ね」
 ジト目で隣のゼノスにルージュが言うと、ゼノスは何のことだと首を傾げた。
「やっぱり、あんた恋愛の概念って知らないでしょ?」
「何の話だ?」
「あ〜、あ〜、いい年して初恋もまだなウブなゼノス君には分かりませんか?お子ちゃまでちゅね〜」
「いい年して、自室ではタンクトップと下着一枚の人間が何を言っているんだ?女を磨け行き遅れるぞ」
「……」
 蚊帳の外のシホは握られたままのルージュの生傷だらけの手を見つめた。
 戦いとは戦場に出る人だけがするものではない。この手で作り上げた兵器がパイロットを護ると同時に敵を殺す兵器を作り出しているのだ。
 以前ゼノスが言っていた。敵は殺さねば又殺しに来ると―――。
 この傷だらけの手は教えてくれる。この傷がルージュやその仲間を護って来たのだと。
 戦う決意は出来た。けれども人を殺す覚悟は出来ていない。
「どうした?」
 気付くと、ルージュの手は離れていて変わりに、自分の顔を覗きこむゼノスの顔が目の前にあった。瞬時に頬を赤に染め後退するとシホは首を振った。
「なんでもありません」
「そうか……」
「ところで、あの……」
 話題を逸らそうと辺りを見回す。格納庫とだけあってAFが所せましと並んでいる。
 普及台数の高いミームング。エッセン製の最新AFプルートガング。中でも目を引くのはやはりOFのリベリオンとエクスカリバーだろう。
 やはりその存在感は異質だ。初めてエクスカリバーと出逢った時、確かな意思が感じられた。心のような物をもつ彼女はんぜ自分を選んだのだろうか。



35 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:21:49 ID:9/AxLAfE
 


36 名前: REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:21:53 ID:uN23Y5Pa
 と、考えていると視界の端に何かが映りこんだ。本能的にそれは見てはいけないと眼を逸らすが、好奇心には勝てない。
「なんですか、あれ……」

「ルージュ。確認したいことがある」
「聞かないで。あれは世界平和の為よ」
「ただ、シホは見てしまったから仕方ないがリムの精神衛生上悪い気がする」
「なら、排除して」
「なんでこうなった」
「この間の戦闘で整備のくせして出撃しようとしたから、ここに縛っておいたのだけど……丸一日わすれちった。テヘ♪」
 会話の途中で三人で近付くと、その物体の瞳……だろうか、キラキラと輝きだした。
「ああ、ゼノス。これは君の指示かい?感動の再会を演出する為の―――」
 半壊したい金色のミーミングの脚に縄で縛りつけられたアゲハ。頬がこけて病人のような状態だが表情は恍惚としている。
「最高だよ!さぁ、もっと僕を……僕を!」
 辛うじて動く右手を上げ、サムズアップ。
「いじめてください♪」
「あ〜、バカな上に変態にまでなったかアゲハ」
「この一年という永い放置プレイは僕の性癖を変えるには充分だったよ」
 瞳がトロンしている。これは本気だ。ゼノスは背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
(……ん。待てよ?)
 縛られ、恍惚の表情を浮かべるアゲハ。どこか女性を思わせる雰囲気だが、改めて思い返すとアゲハの性別をゼノスは知らない。
 中性的な顔立ちで、男でも女でも通る。と、なるとアゲハの見方が変わってくる。
 男なら、変態、バカ、役立たず、で済む。
 女なら、変態は一途な想い、バカは健気な姿勢、多少の失敗はドジっ子。
「などとゼノス君は妄想しているのでした」
「いきなり現れて、俺の思考を捏造するな。レフト……」
「結論として。アゲハの性別はアゲハということでいいんじゃない?」
 突然現れたレフトがゼノスの思考を捏造、ミナモが結論を述べた。
「そうだな。この話はここで終わりだ―――」
「待って、僕を無視するなんて……良いかも、ゲフッ」
 シホの手前、これ以上は精神衛生上よろしくない。アゲハに悪いが顔面に足を押しつけ黙らせる。さらに恍惚度が増した気がするがここは無視だ無視。
「出た。ゼノスのドS攻撃」
「レフト。お前のような草食が俺を攻めるなど一万年早い」
「そうだよレフト。そんなだから彼女出来ないんだから」
 ミナモは弟のレフトよりゼノスの味方らしい。ミナモの発言にレフトは項垂れる

「……」
 一年。ゼノスと仲間たちが離れていた年月だ。 
 ゼノス、ミナモ、レフト、ルージュ、アゲハ。皆仲が良くて、ゼノスの表情も柔らかい。離れていた年月など関係ないほど彼らの絆は深いのだ。それを見るシホの心にチクリと何かが刺さる。
 そうか、自分はゼノスにとって護るべき存在であって、笑いあえる仲間ではないのか。
 いつの間にか、ゼノスという存在は自分の中に深く入り込んでいたんだな。
(でも……どの貴方が本当のゼノスなのですか?)
 戦っている時の人殺しの顔。ナチを殺したと言った時の悲しい顔。笑顔に囲まれる明るい顔。
 全てがゼノスでゼノスでない。もしかしたら、彼は無色透明なのかもしれない。
 状況によって仮面を使い分けているのだ。なら仮面の下にある素顔はなんなのだろう。
 その素顔を誰も知らない。深い闇と虚無に包まれた心を隠す仮面は決して剥がれはしない―――。
 寂しさと虚しさの中、シホの不安とは裏腹に陽気な声が木霊した。



37 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:23:09 ID:jHyT7xeS
 


38 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:23:47 ID:/QAFT9po
 


39 名前: REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:45:43 ID:uN23Y5Pa
「あのさ、盛り上がってるところ悪いのだけれど。いいかしら?」
 艶やかな髪を自慢するかのよう手グシで靡かせながらの登場。声の主はパルムだった。独特の雰囲気を持つエッセンの国主。
「つい先ほど、ケルンから正式に宣戦布告がされたわ。ゼノスの匿う、イリッシュ様の末妹の引き渡しを要求してきたわ。条件が飲めないのなら再度の攻撃を開始するとのことよ」
 淡々と告げられる言葉にその場に全員が黙りこむ。永遠に続くかと思われた沈黙を破ったのはゼノスだった。
「表向きはケルンが宣戦布告したように見えるが、実際はミュンヘンからの宣戦布告だな」
 要塞都市ミュンヘン、世界屈指の軍事国家だ。国主ヒルダを筆頭に独裁思考の高い人間が政権を握る国だ。
 ヒルダの唱える覇道に従わない者は即座に抹殺されている。その覇道とは単純明快、ヒルダのヒルダによるヒルダの為の世界の創造だ。
 当然従わない国も多い。しかしその圧倒的な軍事力を前にケルンのように敗北し属国となる国がほとんだ。
「ヤマトの状況を見るに、先の戦であいつは全く本気をだしていなかった。考えられる原因は一つ。ロナを人質に、戦を強いられたからだ」
 ケルンの国主ロナ。歳はゼノスの同い年で十七.女傑という言葉が似合う武士のような女性で、戦場でも知略下手なヤマトに変わりその才を振るっていた。
 だが、一年前にミュンヘンに敗北し、現在は表舞台から退き現在はミュンヘン特使のオルトが国主代行を務めている。
 他のミュンヘンの属国の状況を見るに国主や要人を人質に取られ、無理やり従わせているようだ。
 ヤマト達もロナを人質に取られ、不本意な戦を強いられていたのだろう。でなければヤマトのあの様は納得できない。
「それで、どうするんだ。エッセン国主のパルム様?」
 憎たらしい顔でゼノスがパルムを覗きこむ、負けじとパルムもいやしく笑う。
「ミュンヘンって、ワガママで業突張りで―――」
「だから従わないと?」
「ええ、簡単に言うと……気に喰わないのよ、あの人を傷つけることしかしない魔女が」
 魔女、おそらくヒルダのことだろう。しかしパルムのその言い回しはまるで古くからの知り合いのようだ。
 パルムの過去などどうでもいいか。ゼノスは考えるのをやめて、近くにあった壁に寄り掛かる。
「なら、強い味方が必要だな。心当たりがあるが―――」
「そうね。でもその前に教えてくれない。なんで奴らがシホちゃんを要求してきたのかしら?」
 やはりきたか。要求にあった『イリッシュの末妹』の身柄要求の理由をゼノスが知らない訳がない。聞いてくるとは思ったが、やはりシホの前では躊躇われる。
「私も……知りたいです。教えてください!なぜ、ゼノスや他の方が執着するのかを」
 そのゼノスの躊躇いを察知しシホが促す。ゼノスは小さくため息を付くと瞳を閉じた。
「一つ。昔話をしようか―――」



40 名前: REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:46:38 ID:uN23Y5Pa
 今より数万年前。世界には二つの種族が居て対立していた。
 一つはヒューマ。この世界の起源の頃より存在する、自然の子供。
 もう一つはブーステッド。世界的な人口減少に伴い、人口子宮から生まれた科学の子。
 二つの種族の戦いの理由は誕生してから数千年で世界の二十分の一まで人口を増やしたブーステッドにヒューマが脅威を抱き無差別虐殺を始めたからだ。
 ブーステッドからしてみれば、何の謂れもない殺戮に屈してしまえば絶滅してしまう。
 故に作り出した。神に等しき兵器イザナミを―――その巨神は国をも凌ぐその巨体でヒューマの町という町を焼き払った。五年でヒューマの主要都市は落とされ人口の50%を失った。
 元は自分たちが仕掛けたこととはいえ、これはあまりにもひどい仕打ちだ。
 ヒューマ達は隠れるようにしてある物を作り出した。それがOFと呼ばれる人型兵器、当時のヒューマの作り上げたイザナミに対抗しうる唯一の武器だった。
 イザナミに比べOFは小さく非力に見えた。けれどもOFは絶大な力は発揮しイザナミを倒すことは出来ないまでもさらなる侵攻を止めることには成功した。
 それに業を煮やしたブーステッドはIF(イリーガル・フレーム)というブーステッド版のOFを作り上げた。
 IFの投入により再び逆境に立されたヒューマの絶望を破ったのはエクスカリバーと呼ばれる四枚の翼を持ったOFと黒き鎌を持つ死神ダーインスレイヴというOFだった。
 建設中だったイザナミと対を成すイザナギをブーステッドから奪い、手中に収めたのだ。
 戦場は―――二つの巨神が支配した。その戦いの決着は知れない。
 ここから先は文献が残されていないのだ。
 この物語は時を超えて、おとぎ話としてアレンジされ現在も語り継がれている。
 その過程でヒューマ間でエクスカリバーは神格化、ダーインスレイヴはイザナギを奪い情勢を変えたもの反逆の徒『リベリオン』と名を変えて行ったのだ。



41 名前: REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:47:27 ID:uN23Y5Pa
「はいはい。御説明ありがとう―――でもそれはおとぎ話であって」
「もし、イザナギが現存しているとしたら?」
 パルムの言葉を途中で遮り、ゼノスが瞳を開いた。
「エクスカリバーはイザナギの起動キーの役割を持っている。つまりエクスカリバーはそこらのOFとは別格―――特別な存在なんだよ」 
 ゼノスの左の白目の部分が紅に染まっていく。それはこの先をシホに伝えるなという警告なのかもしれない。その虚ろを悟られない様に再び瞳を閉じる。
「AFにとってOFは創造主に等しい。ではその上のイザナギはどうだ?」
「ああ、そうか―――」
 パルムがあることに合点がいき思わず手を叩いた。
「以前。シホちゃんがAFに乗った時のあの暴走。あれはシホちゃんを護ろうとしたのね」
「ああ、そうだ。AFにも人間でいう心が存在する―――だからイザナギへのアクセス権を持つシホを……無意識に周りのものから護ろうとしたんだ」
 言われてみればあの時、コックピット内では衝撃緩和の為の特殊な水が流されただけだった。シホを拒否するのならコックピットを吐き出せばいいのだ。
 見方によっては護っていたとも見えるではないか―――パルムは悔しげに顔を顰めた。
 それを見てようやくシホが重い口を開いた。
「私を傀儡にしてその力を思いのままにしようとする人間が現れた。だから貴方はクーデターを起こしたのですか?」
「……」
「それは、答えてはくれないのですね」
 それはおそらく優しい嘘だ。ゼノスはシホを護る為に嘘をついている。
 なら―――。
「貴方が人を殺していたのは……私を護る為だったのですね」
 これで一つ、ゼノスを信じる理由が出来た。彼は無闇に人を殺めていたわけではなかったのだ。
 けれど、ゼノスは自分の為に人を殺している、それならば一緒に背負おう。
 その業も悲しみも全て、そして貫こう……自分が信じた『人を護る道』を。
「話……最初に戻すぞ。パルム、シホ……いいな?」

「シュトゥットガルトから通信がきたわよ」
 あの後、ゼノスはパルムに頼れる味方としてシュトゥットガルトのガイを推した。
 少し不満げだったがパルムはすぐに連絡をとったらしい。一時間とせずに戻ってくると、簡潔に結果だけを伝えた。
 とりあえず話合いをする為一行はミノタウロスの通信ルームまで着ていた。
 暗い部屋を赤と青の光の点がいくつも点滅している。
 正面に設置された巨大ディスプレーの中央に白い線が入り、すぐに人影が映し出された。
〈お〜。見知った顔があるぞ―――やっぱりお前か、女王の騎士様〉
 ツンツン頭の死んだ目の少年。その人物はゼノスの姿を確認するとニタリと笑った。
「相変わらずだな……ガイ」
 ガイ……ゼノスの発言にその場にいた全員が一斉にディスプレーの方に目を向けた。
 これが国主?パルムも変人だが、この人物はまた異質だな。若い上に軽薄そうな外見。
 要するに似合わないのだ。この人物が国主などという役職なのが。
〈それで、俺様を指名した理由を聞かせてもらおうか?〉
「俺たちはこれからケルンと戦う。だから力を―――」
〈嫌だね〉
 ガイは問答無用でゼノスの申し出を断ると死んだ瞳で画面越しにゼノスの背後を見つめた。全員がポカンとしている、当然だガイはゼノスの友人だと聞いていているからだ。
 友達だから交渉もスムーズに行くと思えたがガイはそれを見透かし最初に壁を作ったのだ。



42 名前: REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:48:21 ID:uN23Y5Pa
〈俺様個人としては親友であるゼノスを信用したい。でも俺様の一存でどうこう出来る問題じゃないんでね〉
「国主としてのお前は俺を信用出来ない……そう言いたいんだろ」
〈ああ、そうだ。ハンブルクの女王の騎士だったお前が、女王のナチさんを裏切り殺した。はっきり言わせてもらうとこの交渉の一番の障害は……お前だよゼノス〉
 今度はその場の全員が驚かされた。おそらくゼノスよりガイの方が先見の目も交渉力も上だ。
 それに加え、確かな自信も持っている。ゼノスやパルムを敵に回しても勝てるという自信だ。
 これが傭兵集団を束ねる長。パルムとは別の意味で国を背負う覚悟を持つ者。
 一つ間違えば死ぬ。その境界線を知る者の瞳だ。
〈でも、お前が謀反人として追われる理由は察しがついたよ。なぁ、後ろのお嬢さん〉
 突然白羽の矢が立ったシホがビクリと身体を震わせた。
「え……私ですか?」
〈ああそうだ。今のあんたの名前……聞かせてもらえるかい?〉
「私は……シホです」
〈な〜るほど〉
 ゼノスは内心焦っていた。この男はおそらくシホの秘密を看破しているに違いない。
 このKYがいつ爆弾発言をするかと思わず通信を強制終了するボタンを手さぐりで探していた。
〈いいぜ。ゼノスにパルムさん……あんたらの同盟の申し出受けてやらんこともない。ただし条件がある〉
 ガイの出す条件は一つ。
〈ゼノスと一対一で話したい〉
「……」
 世界は動いている。ゼノスにもガイに見えているのだ、この世界がある一つの意思によって動かされていることを。
 ガイには懸念がある。それは一年前の謎の集団による自国への奇襲攻撃。
 ゼノスには不安がある。意図を感じるのだ、シホがエクスカリバーと契約した発端となったエッセンへの攻撃。
 あの攻撃事態はカッシムの独断による偶然だったのかもしれない、けれどそこからのケルンの攻撃、シュトゥットガルトの復活。
 一連の流れは速く、まるで何者かの意図で動かされているようなに思える。
〈さあ、どうする。ゼノス……〉



43 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:50:22 ID:9/AxLAfE
 


44 名前: ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:50:49 ID:uN23Y5Pa
投下途中でPCが落ちた……orz
ここまで読んでくださった方、お疲れ様です。
支援ありがとうございます。

最後に、リム様から40スレ記念と日頃の感想レスへの感謝を込めてプレゼントがあります。
個人的には若き日の恥ずかしい作品ではありますが……
ではリム様どうぞ〜。


45 名前: ◆J6UIw8TZLg [リム様] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:53:29 ID:uN23Y5Pa
……以前、無能な作者がメインヒロイン(自称)のリムの名を間違えたの記憶に新しいと思う。
お詫びにリムの好感度を上げろと作者に要求したところ、あるゲームを提供された。
リム達の世界でも伝説のクソゲーとして名高い品だが皆さまの暇つぶし程度になればとプレゼント致します。
以下に注意事項を記述。
1.このゲームはロボスレ内で、個人的に遊んでもらう事を目的に配布したものです。 ないとは思いますが、これでお金儲けをしないでほしいの。
2.これはバカ作者が大昔に作ったものなのでバグ等報告されても対応はできないの。無能な作者に変わりお詫びします。
3.BGMはないくせに効果音は鳴るので音量注意警報発令中。
4.タイトル画面にローマ字で名前らしきものが晒されていますが、作者の実際の名とは異なります。ペンネームだと思ってください。
5.『DirectX ver7以降』なるものをパソコンに入れてないと動かないらしいので入れてほしい。
6.DSの人◆a5iBSiEsUFpN氏 の作品『ZERO』と同名になっていますが、本作は氏の作品とは関わりはありません。タイトルが被ってしまってごめんなさい。
7.問題ないことを確認はしたけど、なにか不具合が起きて発生した障害に対して、リムも作者も責任を持ちません。全て各自の責任でゲームを起動して下さい。
8.ゲームを終了するにはエスケープキー(Esc)です。

……前置きは以上。色々ツッコミどころはあるかと思うけど生暖かい目で見守ってほしいと思うの。
作者のリムへの忠誠度が解り少し上機嫌だったけど、SS本編にリムが登場しないことに憤りを感じているリムからのプレゼントです、パスはメル欄にあります。
どうか御受取ください。

http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/882/%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%82%82%E3%81%AE.zip


46 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:56:52 ID:YUCk3bOE
>>44
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


47 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:57:44 ID:O/s1jxsa
みなさん投下乙っ
チャイナチャイナ♪

>>45
パスワードを要求される件について


48 名前: ◆J6UIw8TZLg [リム様] 投稿日: 2010/09/30(木) 00:59:22 ID:uN23Y5Pa
パスはメル欄にありますです。


49 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 01:00:10 ID:O/s1jxsa
いんたーねっとえくすぷろーらーではみられない!!


50 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 01:01:36 ID:jHyT7xeS
>>44
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!


51 名前: ◆J6UIw8TZLg [リム様] 投稿日: 2010/09/30(木) 01:04:02 ID:uN23Y5Pa
>>49
リム様
がパスです。


52 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 01:10:15 ID:/QAFT9po
>>44
投下乙です。
両方合わせて明日楽しみます。


53 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 01:11:28 ID:i/SpGfPR
投下乙!
じっくり読むぜぃ


54 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 01:30:57 ID:YUCk3bOE
 しかしついにロボスレからゲームが……胸が熱くなりますな。


55 名前: >>882のぽんぽんは欠陥品 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 02:01:19 ID:1JL35AiK
あ…… ありのままに今起こったことを言うぜ!
「俺は39スレの埋めネタにそこで目にしたトム&ジェリーネタを2枚ほど描いていたらロボスレは40スレ目に移行していた」
な…… なにを言っているk

ともあれ>>1乙!

>>15
脚はいいね、脚は……

やり取り見てふと思ったんだが、チャイナドレスだとオルさん「凶器」を隠せるんだよな……

>>44
投下乙!
むう…… あの世界にはそんな過去があったのですね……
それとガイはなかなか食えない奴のようで。
ゲームの方は…… 明日以降ゆっくりやってみよう……
では、次回投下を楽しみにしております!

そいで39スレの埋めネタにしようと思ってたら40スレ目の投下第3段となったというマヌケ投下。
力の入れどころがおかしい↓
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/883/%E6%88%A6%E5%88%A9%E5%93%81%E6%BC%81%E3%82%8A.jpg
「なんでコレがトム&ジェリーネタなのか」は…… わかる奴にはわかる!(わからん人にはホントさっぱりだけど)

もーひとつ↓ まーこっちはトム&ジェリーネタだってわかりやすい。
http://dl6.getuploader.com/g/sousakurobo/884/tj.jpg

さて入浴その他だ。


56 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 03:56:44 ID:4NinAn3q
>>44 投下乙です! いや、機体名が神話から取ってるあたりさすが格好いいですね。
案外ここのスレで神話の剣や物をそのまま使ってるのは少なかったから、返って覚えやすくて親しみやすいですw
ゼノスと一対一の会話が、この先どんな展開を生むのか楽しみです。それとこの先イザナギの存在がまた鍵になりそうですね。
いや、イザナギというよりエクスカリバーの存在なのか。次回も楽しみに待ってます!

>>55
投下乙です。いや、自分はわからん人でしたw
そして今さらなのかもうオルさんが怖いww足の描写がまた怖さをそそるw
でも打って変わって下の方はあら可愛い。というか、尻のラインがエロい……w
>>882氏や師匠の絵って"魅力"がありますよね。一人の絵師として尊敬と共にまた羨ましくあります。
それでは、次回の投下も楽しみに待ってます!

感想はここまで。では、「廻るセカイ-Die andere Znkunft-」Episode14。
投下していきたいと思います。規制があったから本スレはすごく久しぶりだw


57 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 1/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 03:58:34 ID:4NinAn3q
……いつもとは違う空気に、違う臭い。違う感触。
"0の意識"から目覚め、意識が急激に覚醒していく感じが私を襲った。

「……起きてますか、クロ」

「もちろんよ。お互い設定した時間は同じだったんだから、違かったら色々と問題でしょ」

すぐ隣りから聞こえる年の変わらぬ姉の声。唯一信頼できる、家族の温もりがそこにはあった。
揺藍にあるとあるビジネスホテルの一室。そこのベッドで私たち二人は並ぶように寝ていた。
長い銀髪を軽く手で梳きながら、ベッドから体を起こす。

「セカイの回復は、まぁ全快とはいきませんでしたが、戦闘には充分すぎる量が回復できましたね」

「そうね。あんの"罪深き始祖"とわけわからん男2人、今度こそ確実に殺してやるわ」

シュヴァルツ……クロが意気揚々と宣言する。あのときは色々とイレギュラーが多すぎた。不覚を取っても仕方ない。
私たち二人を分けて各個撃破という作戦を取ったのが失敗だった。まさか安田俊明、あんな強力な味方がいることは情報になかったのだから。

「私たちに、敗北は許されないですしね」

「そうよ。ヴィオ姉の助けになるためにこの任務を受けたのに、逆にヴィオ姉に迷惑かけちゃ情けなさすぎるわ」

脳裏に一人の女性の顔が浮かぶ。私たちの大事な家族であり、親のような存在の、姉。
私たちも、少しはあの人に恩返しをしたいのだ。そう思って、この任務を引き受けた。

「不確定要素さえなければ、倒すことはそうは難しくない相手です。油断せずいきましょう、クロ」

「わかってるわ。今度こそ生かしはせず、最初から撃ち殺してやるわ」

クロが軽くベッドから降りる。私と同じ長い銀髪が流れるように揺れた。

「さて、今日はどうする、シロ?」

「街の中を片っ端から探索かけてってください。私はビルの上を渡っていこうと思います


「一度は罪深き始祖を撃ち抜いたその狙撃、期待してるわよ」

「クロこそ、今度こそその拳銃捌きを見せてくださいね」

先日の校庭での一件が思い出される。どうやら、あのイェーガーを退けたという噂は本当
だと裏付ける実力だった。
だが、あれは相手の距離に付き合てしまった結果というもの。今度こそ本当で本気の戦闘で相手をすれば、私たちなら勝てるはずだ。



58 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 2/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 03:59:38 ID:4NinAn3q
「じゃあ、私先にシャワー浴びてくるね」

「はい、お先にどうぞ」

そう言ってクロは備え付けのシャワールームへと向かった。私はというと、精神集中し、自らのコンディションを確かめる。

「セカイ量80%。私のハンドガンは使えそうにない……か」

私の固有兵装はクロと同じく2挺の拳銃だ。だが、クロと違って接近戦より遠距離戦の方が多い私はクロの拳銃より強度が低い。
その分回しているセカイの量も少ないのだが、そのおかげで罪深き始祖の刀を受けたときに陥没してしまったのだ。

「まぁどの道、私は今回狙撃戦しかなさそうなので構わないんですけれども」

私の狙撃銃は固有兵装ではない。リーゼンゲシュレヒトサイズに特注してもらった、セカイの意志からの備品だ。
"SV98"と呼ばれるボルトアクション式の狙撃銃。実銃と違う点を上げるならば、銃自体のサイズと、弾丸が"セカイ"で構成されてあるということだけ。
あんなデカブツを持ち歩くわけにはいかないので、適当な近場のビルの屋上に安置してある。隠蔽処理を施しているので一般人はおろか、罪深き始祖に見つかる可能性も低いだろう。

「整備とメンテナンスは完璧です。うん、コンディションと事前準備は問題ない」

クロを守るのは私だ。その私が、万が一にもつまらないミスで彼女を守りきれないなんてことがあったら、悔やんでも悔やみきれない。

「シロー、シャワー上がったから使えば?」

タオルを一枚身体に捲いただけのクロがシャワールームから出てくる。……私も、サッパリして少しリラックスしようか。緊張しっ放しでも仕方がない。
寝間着と下着を綺麗に畳んでかごに入れ、シャワールームに入る。先ほどまでクロが使っていたからか、湯気の暖かさと若干ながらクロの香りが残っていた。
取っ手を捻ると、私の頭から暖かいお湯が降り注ぐ。夏のような気温とはいえ、シャワーのお湯は私の身体にとって心地良いものだった。
鏡に映る長い銀髪に深紅の瞳。まるで白兎を想像させるその風貌は、どこか作り物のような感じがする。自分の身体なのに。

「……ちょっと戦いの前だからって、センチになりすぎてますね」

お湯と共に頭から余分な考えを洗い流す。今はそんなことを考えている暇も余裕もないのだから。
今度こそアイツを撃ち抜く。その覚悟は私とて同じ。先日の戦いは私のミスで失敗したのだから、今度こそしくじるわけにはいかない。
クロは気にするな、と言ってくれたがそれでも自責の念は拭えることはない。最上の覚悟をもって私は戦おうではないか。
取っ手を先ほどとは逆の方向に回し、頭に降り注いでいたお湯が止まる。
タオルを羽織り、シャワールームを出る。部屋の中の空気は濡れた私の身体にとって涼しくあった。


59 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 3/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:01:11 ID:4NinAn3q
「あ、シロ。どう、リラックスはできた?」

「はい、ばっちりリラックスできました」

クロはもう普段着に着替え、ベッドに腰掛けていた。私もタオルを頭に捲き、普段着に着替える。
タオルを解き、長い髪の毛が自由になる。これだけ長いと手入れも大変なのだが、今はそれどころではなかった。

「じゃあ、行きましょうか」

「そうね……ってっ!?」

ふとクロが驚いたように声を上げる。私も同じタイミングで異変を感じ取っていた。

"罪深き始祖"シュタムファータァの強い"セカイ"を感じ取ったのだ。今までと違う、明らかにこちらに感じ取らせるために放出しているようだった。

「誘ってるわね、私たちを」

「ええ。暗殺されるくらいなら誘い出してやるという算段でしょうか」

だが、明らかに不自然過ぎる。シュタムファータァには私の狙撃に対抗する手段は持ち得なかったはず。
仮に遠距離戦闘ができる固有兵装を新たに生み出していたとしても、そんな付け焼き刃で出来た戦い方で私の狙撃に勝てるとは思っていまい。
さらにクロもいるのだ。相手の狙いが読めない。

「どうする、シロ」

「場所は揺藍第2高。明らかに誘いなのは見え見えですが……いいでしょう、乗ってみませんか?」

「そう言うと思ってたわ、シロ! 私たちを誘ったその自信、真っ正面から叩き潰してあげようじゃない!」

クロが意気揚々とそう言う。さすがは、私のパートナーだった。

「揺藍第2高には正門と裏門があります。だから私は側面に位置するビルの屋上から狙撃態勢に入ります」

「了解。私は堂々と正門から乗り込んでやるわ。一対一なら校庭でも戦えるわ」

クロと正面から向き合う。私と瓜二つの容姿を持った、双子の姉。私の家族。失いたくないモノ。

「では、気をつけてください……クロ」

「シロも。いくら遠くからだからって、気を抜かないように。私を、守ってね」



60 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 4/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:02:23 ID:4NinAn3q
その私と同じ身体を抱きしめ、容姿は同じでも違う存在だということを温もりから確認する。
私とクロはもう余分な言葉を挟まず、お互い無言で身体を離し、共に部屋を後にする。
ホテルから外に続く自動ドアを潜り抜けてからは完全に別行動だ。それぞれの持ち場所に行かなければならない。

「暦は此処に。漆黒の月光る"月読の黒曜石"シュヴァルツ」

「冬は此処に。白銀の景色満ちる"純白の雪華"ヴァイス」

互いに詠唱を交わすと共に、純白の機体と漆黒の機体が顕現する。そのまま勢いよく飛翔し、私は狙撃銃を回収した後、互いに揺藍2高目指し移動する。
クロが先行し、私は途中で家々を階段のように駆け登り、ビルの屋上に飛び乗る。そしてすぐさま屋上の塀に銃身を立てかける。
スコープを覗き込み、いつでも狙撃が間に合うように待機する。

「さぁ、決着といきましょう、シュタムファータァ」

引き金に自然と力が入る。されど心は冷静に、機械のように正確に保つ。
スコープ越しに見える校舎と漆黒の機体の姿。シュタムファータァは未だ校舎の中にいるようだ。反応は未だにそこにある。
……クロを人の姿にさせ、校舎の中に誘い出すつもりなのだろうか。あちらには生身でクロを圧倒でき人間が味方についていると聞いた。

「くっそ、アイツ等、狙撃を警戒して外に出てこないっ」

「誘いに乗っては駄目です、クロ」

「わかってるわ! くそ、校舎ごと撃ち抜いてやろうかしら……!」

「それは最終手段です。忍耐勝負ですよ、もう少し待ちましょう」

"セカイの意志"から、"消失"以外で無関係な人間を殺したり、建物の破壊は基本的に禁止されている。やるにしても申請が必要だ。
無論、先日のイェーガーのように建築途中の建物や廃墟、またはやむを得ない状況は許可されてるし、名のあるリーゼンゲシュレヒトなら多少の融通は聞くだろうが、生憎私たちはほとんど無名に等しい。
"セカイの意志"を知っているシュタムファータァがとれる最上の策だろう。学校を盾に籠城し、クロが耐えられなくなって人の状態で攻めてきた所を打ち倒して残った私をゆっくりと倒す。妥当な判断といえるだろう。

「ですが、私たちは仕事で来ているんです。忍耐力では負けないです」

クロはどうとして、少なくとも私は。クロも私が言えば無茶をすることはない。

「さあ、このままではジリ貧ですよ、シュタムファータァ」

「ええ。だから私は、こういう手段を取るんです」

ふと背後から聞こえる少女の声。そして言葉と共に溢れ出るセカイ。感知するまでも、後ろを振り向くまでもない。このセカイは……!

「チェックメイトです、"月面ウサギ"さん」

「くっ……!シュタムファータァッ!!」

後ろを勢いよく振り向くとそこには。白銀の双刀を構えた白銀の巨人。
リーゼンゲシュレヒト・シュタムファータァが……そこにいた。


61 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 5/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:03:26 ID:4NinAn3q
時刻は1時間前に遡る。安田俊明、シュタムファータァ、椎名俊一は神守邸を後にして学校に着いていた。
帰りも神守の人間に車を出してもらったので、行きと同じく十分程度で学校に着くことができた。

「ヤスっちさん、それで、作戦は思いつけたんですね!」

先ほどの離れでの言葉。ようやく希望が見えた。彼の言葉を信じて私は問いかける。
すると彼はさっきまでの難しい表情ではなく、少し得意げな表情で口を開いた。

「ああ。少しお前に負担かけちまうし、何度も使えない作戦だから上策ってわけでもないんだが、オレの頭じゃこれが限界だった」

「お前の指示通り松尾は残してある。さっそく話してくれ安田。お前の作戦を」

校舎内に入り、裏口に続く扉付近で話しを始める。ここならば人があまり来ないそうだ。

「シュタムファータァ、"固有兵装"ってのは自分自身のセカイの上限を削って作り出す。つまり、有機物の形状をしたお前自身のセカイの塊っていう解釈であってるか?」

「ええ、あってますけど……ハーゼはそこまで話したんですか」

ハーゼから色々とリーゼンゲシュレヒトについて聞いたのは知っていたが、まさかそこまで教えてもらっているとは思わなかった。

「そしてイメージ出来る物ならどんな形状でも作成できる。もう一つ、"0の意識"の状態ってのは本当にどのリーゼでも感知することの出来ない状態なのか?」

「はい。"0の意識状態のリーゼを感知する"能力だったり、"温度を感知する"みたいな能力でもない限り不可能です。正確には"セカイを感知できなくなる"ので、ディスといえども感知はできないですよ」

セカイ以外で感知する方法でもない限り不可能な状態である。その中で有意識下を保てるというのだから、私はエクスツェントリシュなのだ。

「そういうことか、安田」

椎名さんが合点がいったかのように言う。お約束通り、私にはさっぱり思いつかない。

「ああ。シュタムファータァ、自分の容姿、身長、体重を完全に模倣した"固有兵装"を作ってくれ」

ヤスっちさんが得意気な表情で、私にそう要求した。……だが、その言葉の意味を理解するのには時間が必要だった。

「えええええええっ!ななな、なんてことを言い出すんですかヤスっちさん!」

「そ、そんな驚くことだったか? まさか難しいのか?」

たじろいだように言うヤスっちさん。だが、私にとってはそれどころではない。顔は自分でも真っ赤になっているのがわかる。

「い、いえ。まさかヤスっちさんにそんな趣味があったなんて、思わなかったもので……」

「餓鬼の容姿しておいてくだらねぇ勘違いしてんじゃねぇぞコラ」


62 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 6/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:04:42 ID:4NinAn3q
^ヤスっちさんが私の頭をぐりぐりと捻り上げる。割と力が籠もっているので結構痛い。というかかなり痛い。

「痛い痛い痛いですっ!じゃ、じゃあなにに使うんですかって痛いですヤスっちさんっ!」

「お前の容姿をした固有兵装を、"囮り"として使うんだ。奴等の優れた感知能力を逆手に取る戦法……そうだろう、安田?」

椎名さんがそう言うと、ヤスっちさんは私の頭から手を離し、一つ咳払いをした。

「そういうことだ。そして、オレたちは学校を、一般人を盾にして学校に籠城して、その間にお前は狙撃手のいるところに移動して、見つけ次第排除する。そういう作戦だ」

未だに痛みが残る頭を自分の手でさすりながら、私はようやくヤスっちさんの作戦の意味を理解することができた。

「ド外道ですねーヤスっちさん。つくづく人質とかフェイクが好きな人ですね……」

「うるせぇ。こっちにはそんくらいしか手がないんだから仕方ないだろうが。四の五の言ってる場合じゃないってーの」

「わかってますよ、ヤスっちさん。了解です。その作戦でいきましょう」

たしかにこれならば勝てる確率はかなり高い。接近戦ならば私の方が上なのだから。伊達にイェーガーと張り合えたわけではないことを証明してみせる。

「何でもいいからセカイを相手に強引に感知させて誘い出せ。どうせ放出したりなんだりできるんだろ」

「ええ、任せてください」

「そういえば俊明、松尾はなんで残したんだ?」

「決まってるだろ」

ヤスっちさんはそう言うと携帯を取り出して松尾さんに電話をする。すると、5分もしない内に金髪の高い身長の少年が現れた。

「うおーっす、どうしたよ椎名、安田。こんな場所に呼び出してよ。あ、紫蘇ちゃんひさしぶりー」

悪く言えばヘラヘラ、よく言えば気さくな態度で接してきてくれる松尾さんだった。しかし、何故この人を残したのだろうか。

「安田、金髪で高身長は同じなのに、こいつとエーヴィヒカイトとここまで違うとは思わなかったぞ俺は」

「オレも今それを思ってた。あれだよ、松尾には品位がないからじゃね?」

「なるほど……バカだもんな」

脈絡もなくいきなり松尾さんを罵り出す椎名さんとヤスっちさん。さすがにこれでは松尾さんが可哀想になってくる。



63 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 7/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:05:45 ID:4NinAn3q
「お前らぁ、オレがなんかしたかよぉ。呼び出して親友バカにするなんて、いつからお前等はそんなヤツらになったんだ」

「松尾、そんなお前でも、出来ることがあると信じたから、俺たちは呼び出したんだ」

「ああ、オレたち、親友だろ?」

椎名さんと安田さんが態度を一変させ、松尾さんの肩に手をのっける。

「ああ、オレたち親友だよ!オレにできることなら何だって手伝ってやるぜ!」

「たしかお前、17歳だけど車運転できたよな?」

「ああ、オレに不可能はないぜ!」

「よし、ならば今すぐ家から車を取ってこい。そしてシュタムファータァの指示に従って動いてくれ」

ヤスっちさんがそう言う。……なるほど。そのためにわざわざ松尾さんを学校に残したのか。というか、これなら学校に残す必要なかったんじゃないだろうか。

「おうよ任せろ!タクシー松尾、働いてやらあああ!裏口で待ってろよおおおっっ」

声高らかにそう叫んだ松尾さんは、裏口の扉から勢いよく外に飛び出して行った。

「何も考えてないバカでよかった」

「乗せやすいバカでよかった」

「人間を超越したバカっぷりでしたね」

本人がいなくなった瞬間これである。さんざんだった。

そして宣言通り松尾さんは速攻で学校まで来てくれた。私たちに何も訪ねることなく、私の指示に従って移動してくれ、タクシーの役目を果たしてくれた。
ヤスっちさんたちも学校に残り、上手くシュヴァルツを"0の意識"が切れるまで引きつけてくれた。さすが頭脳派二人。言葉が達者だった。
私とヤスっちさんだけではなく、みんなが協力してくれてこの状況を作り出すことができた。……あとは、私の役目だ。




64 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 8/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:07:04 ID:4NinAn3q
そして、時刻は現在に戻る。狙撃銃を手にしたヴァイスに向けて、白銀の刀を構える。

「悪いですけど、説明している暇はないので、速攻で斬らせてもらいます」

「くっ!クロっ……!」

狙撃銃から手を離し、新たに手に握られる2挺の拳銃。だが、その銃口が私に向けられる前にヴァイスの懐に潜り込む。
居合いの容量で、突進の勢いを込めた斬撃を放つ。この間合いならば回避は出来ない。ヴァイスの胸部装甲に斜めに裂かれる。
私の刀は通常の物と比べると長い。普通ならば扱いにくい物だが、精製した当初から私はこれが手足のように使いやすかったのだ。
そして、この長さを扱えればそれだけリーチを生かした攻撃が可能となる。

「駄目っ、私じゃこの間合いはっ……!」

「このまま押し切らせてもらいますっ!」

ビルの上からなんとか後退しようとするヴァイスを捕らえるかのように双刀を振るう。相手もよく避けるがそれでも斬撃の度に装甲を削り取っていく。
だが、これ以上時間をかけている暇はない。この戦いは短期決戦。ヴァイスとシュヴァルツが合流されては元も子もなくなってしまう。

「その前に……ケリをつけるっ!」

ヴァイスを両断する勢いで上から振り下ろす斬撃。拳銃は折れ、防ぐ術を持たぬはずだったヴァイスは、突差に傍らにあった狙撃銃を盾にするように構えて私の斬撃を受け止めた。

「っ……!?」

「詰めが甘いですよ」

そのまま狙撃銃を放し、その勢いで一気に後ろに後退すると、屋上の塀を越えてビルから飛び降りた。

「なっ……!」

まだこの時間では地面には通行人も多数いるだろう。その状況で下に飛び降りるなんて……!
絶対に、やらせはしない。揺藍を守ると決めたのだから−−−!
覚悟を決め、私も即座にヴァイスの後を続くようにビルの屋上から飛び降りる。

「なっ、シュタムファータァッ!貴方までっ!」

「やらせないっっ!!」

ヴァイスに追いつく勢いで一気にどんどんと下降していく。地面に到着するまでの僅か数秒。その間になんとかするのだ、私がっ!
地面に到着する寸前、私は片方の刀でヴァイスの腹部を串刺しにし、そして、もう片方の刀を人が誰もいないところに突き刺す。
落下の衝撃がもろに私の右腕に伝わり、凄まじい負荷がかかる。だが、ここであきらめるわけにはいかない。

「うあああっ!!!」

刀を足場にし、ヴァイスを串刺しにした刀を持ちながら一気に跳躍する。リーゼンゲシュレヒト一機を抱えたままこんな無茶な機動をしているのだ。間接の節々が悲鳴を上げているが、あと、後少しなのだ。
跳躍した先にあるのはたまたま誰もいなかったビルの駐車場。そこになんとか着地することに成功した。
そしてヴァイスから刀を引き抜くと、セカイが切れたのか、純白の機体から人の姿へと戻る。意識は、かろうじてあるようだった。

「……そこにいてください」


65 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 9/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:08:06 ID:4NinAn3q
空いた片手で持ち上げ、駐車場の隅に体を移動させる。そして私は地面に突き刺さったままのもう一本の刀を取りに行く
刀の周囲には軽い人だかりもできていることはなかった。自分自身のセカイを削っている固有兵装にはリーゼと同じ認識阻害が備わっている。
私は地面に深々と突き刺さった刀をなんとか引き抜き、また再び構える。
まだ、休んでいるときではないのだから。

「シュタムファータァアアアアッ!!!」

激昂したような雄叫びを上げながらこちらに突進してくる漆黒の機体。リーゼンゲシュレヒト・シュヴァルツ。
片割れを策によって討ち取られたのだ。その怒りは当然と言えた。

「よくもっ、よくもシロをっ!」

こちらに向けて構えられる二挺拳銃。それから放たれるセカイによる弾丸。私はこれを避けるわけにはいかなかった。後ろには車がある。当たって引火して爆発でもしたら、人をおびき寄せてしまうかもれない。
私や固有兵装には認識阻害はあるが、車には当たり前のことだがそんな便利な物、備わっているはずはないのだから。
双刀を盾のように構え、迫り来る弾丸をなんとかやり過ごす。装甲が削れていくが、たいした損傷ではない。
漆黒の機体が駐車場の地面に着地し、そのままこちらに突進してくる。盾のように構えている双刀を構え直し、シュヴァルツを迎え討つ。

「絶対に、殺すっ!」

「くっ……」

前回のときより速度が早く、僅かな脳内イメージとのぶれでこちらの斬撃は漆黒の装甲の僅か上を掠めていく。そして、こちらの懐に拳銃を構え潜り込まれてしまう。

「くらいなっっ!」

引き金が引かれ、胸部装甲に何発も何発も弾丸が撃ち込まれていく。ダメージは大したことないと言えど、さすがに直撃をここまで食らってはこちらが持たない。
私はそのまま体を前に倒してシュヴァルツを吹き飛ばす。即座に受け身を取り、こちらに反転して突進してくるが、リーチは開いた。
脳内イメージを修正。今度こそは相手のリーチを読み間違えない。双刀による斬撃を、突進に合わせて放つ!

「そんなものっ……!」

「今度は外さないっ!」

一太刀目。右側の刀による薙払い。跳躍して避けようとするが、私の斬撃はそれに合わせて放ってある。
吸い込まれるように漆黒の機体に直撃する白銀の刀。拳銃を盾にしたようだったが、私の斬撃はそんなヤワな銃器では防げない。
そして、追撃。もう片方の刀を上から下に、力の限り振り下ろす。背部の装甲を易々と斬り裂き、轟音と共に漆黒の機体が地に倒れ伏す。

「っあああっ!!」

今のでセカイの大半を削った。装甲には深々と斬撃の跡が刻まれ、見るに耐えない状況となっている。もはや戦闘の続行は不可能だろう。
だが、それでも立ち上がろうとする漆黒の機体。感じられるセカイの量も乏しく、満身創痍という言葉がそのまま当てはまるような状態だ。

「もう終わりました。動かないでください」

刀を首に当てる。追い打ちなどサラサラするつもりはないが、下手にまた争いになっても困る。



66 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 10/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:09:09 ID:4NinAn3q
「っ、私はっ……負けなんて許され……負けるわけには、いかないってのよっ……!」

「それでも、もう貴女の負けは覆りません。あきらめてください」

「うるさ……いっ!」

懸命に、必死に立ち上がろうとする。もはやリーゼ状態を留めるのすら困難な状態のはずなのに。私を倒すために、ただ、それだけのために。

そんな姿に、私にふと疑視感が襲う。
これは、そこまで月日は経ってなく、本当、最近の出来事だった気がする−−−。


「お前はっ!お前はっ!許さないっっっ!」


そうだ。ヤスっちさんがイェーガーに刺され、私が激昂したときの姿と被ったんだ。
事実、今のシュヴァルツの境遇は逆であるが同じだ。私にとってのヤスっちさんのような存在、ヴァイスを傷つけられたのだから。今のシュヴァルツの気持ちはとても理解することができた。

「(今の私の立場が、あのときのイェーガーの立場だったんだ)」

刀を持つ手が震えてくる。今のシュヴァルツの気持ちを痛いほどに理解できるから。何度でも立ち上がり、絶対に私を倒すという覚悟が理解できるから。
でも、でも。そうだったとしても。理解できたとしても。私は止まるわけにはいかないんだ。ここでやめるわけにはいかないんだ。
刀を振り上げる。目の前で必死に立ち上がろうとするシュヴァルツ。私は心を押さえそのまま刀を振り下ろした。



「シュタムファータァ、上手くやってくれよ……」

漆黒の機体が学校の校舎を急速で離れていったのを確認し、思わずそう呟いてしまう。まぁシュヴァルツがあちらに行った時点で作戦が成功したのと同じようなものなので、大丈夫だろうとは思ってはいるが。

「なぁ、安田……」

「あん?」

「一つ聞きたい。松尾が車要員で必要だったのはわかる。だが、俺が必要だった理由がイマイチわからない」

額から汗を流し、シュタムファータァ・デコイ(囮用固有兵装)を担ぎながら椎名はそう言った。

「理由は2つ。1つ目はオレの体力、筋力じゃデコイを運んだまま校舎内を駆け回るのは難しい。そしてもう1つがオレがデコイを運んでると、まったく同じ場所にセカイがあるのを不審に思われる可能性があったからだ」

「だが、それは俺は運んでも同じなのでは?」

「いや、おそらくシュヴァルツはオレの"セカイ"とシュタムファータァの"セカイ"を感知、追跡だけに集中して、関係ない一般人のセカイまで感知しないんじゃないかっていう読みだ。椎名の顔と"セカイ"はアイツ等に知られてないしな」

まぁ一般人のセカイまで感知はしないだろうと言うのは半ば賭けのようなものだった。前回の伊崎の一件から、シュヴァルツは"認識阻害"を過信し、一般人に対しての意識が低いだろうと予測したからの、賭け。



67 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 11/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 04:10:15 ID:4NinAn3q
「なるほど。まったく、運動部の中でもそんなオレは筋力がある方じゃないんだぞ。……こういうのは、他のヤツの役目だ」

「それでもオレよりは遙かに体力も筋力もあるさ。それに、椎名なら万が一があっても臨機応変に対応してくれるだろ」

「信頼されるのは嬉しいが、な。そろそろ松尾も戻ってきているだろう。行こう」

松尾は戻しておいた。シュタムファータァと一緒の場所に残り続けるのは危険だし、オレたちもシュタムファータァの所に向かう必要があったからだ。
しかし、一つ懸念なのがアイツが警察に捕まるというアホな展開が起こるかどうかだったが、どうやらその心配はなさそうだ。……まぁ、これからシュタムファータァの所に向かうときに捕まる可能性もあるのだが。

「安田、それでこのデコイどうする。その辺に置いておくのもマズいだろう」

「屋上の端にでも置いときゃいいんじゃね」

そうして立派に役目を果たし、今やただデカくて重くて邪魔なだけとなったデコイを屋上の貯水塔の影に安置する。誰かが見つけたらと思うと怖いが、固有兵装にも認識阻害の力はあるとのことだから安心だろう。

「よし、松尾のところに行こう」

屋上から階段を一番下まで降りて廊下を歩き、裏門まで椎名と駆ける。そこには一台の車が止まっていて安堵する。
椎名が助手席に座り、オレが後部座席へと座りシートベルトを締める。

「へいお客さん、どちらまで?」

「「いいからとっとと出せ」」

「……はい」

松尾のボケにいつものノリで返す。そしてビルに向かって勢い良く発進する車。滝のように過ぎる窓から見える景色。……制限速度、大丈夫か?

「これなら10分と経たずに着くぜっ!」

松尾がそう言う。だが、そうしてすぐ、交通封鎖に当たってしまったのだった。

「ああああっこんなときになんでだよっ!?」

どうやら聞くところによると突如道路に亀裂が走ったためらしい。……うん。十中八九アイツ等の仕業だな。仕方ない。

「松尾、オレは徒歩で向かう。こっからなら回り道するより直接行った方が早いだろ」

「安田、俺は万が一のために松尾と一緒に裏から回る。それでいいか」

「ああ、わかった。それでいい」

椎名が残ってくれれば万が一松尾の方に何かあっても対応してくれるだろう。そうしてくれるととても安心だった。

「すまねぇ……安田」


68 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 09:30:12 ID:jHyT7xeS
 


69 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 12/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:17:19 ID:4NinAn3q
「気にするなって、お前のせいじゃないんだし。今日はマジで感謝してるぜ」

そう言い残しオレはビル目指して走り出す。交通封鎖しているため車通りはない。道路のど真ん中をそのまま突っ切る。松尾から聞いていたビルはもう目の前に形は見えている。
そうして五分くらい必死に走り続けたところでビルに到着した。そうしてオレはそのまま駐車場に駆ける。道路に傷があったということは屋上で戦っていないだろう。それ以外に戦えるような広い場所は、備え付けの駐車場しか考えられなかった。

駐車場に走り込む。そこには中心に一人の少女が立っているだけという光景が待っていた。立っているのは、シュタムファータァ。
だが、雰囲気がいつもと違う。勝った喜びでも、達成感でも、戦いで疲れているようにも見えない。
そう、どこか、悲しそうな。
出会ったときの、公園のときにも似た雰囲気だ。

「……シュタムファータァ」

「……ヤスっちさん。私、勝ちましたよ。倒しました」

駐車場の影には互いに壁に身を預けるかのように横たわる二人の銀髪の少女たち。どうやら、作戦は滞りなく上手くいったようだった。

「死んでるの、か」

「……いえ。ごめんなさい。私、私、どうしても……殺すことが出来ませんでしたっ
……」

肩を振るわせるシュタムファータァの頭に手を乗せる。抱きしめて慰めてやる資格なんて、オレにはなかった。この少女にこんなことを強いているのは誰でもない、このオレなのだから。自分の手を汚さず、命令しているだけの汚い存在。それがオレだった。

「いいんだ、シュタムファータァ。よくやってくれた。ありがとう」

オレにはそう言うことしか出来なかった。それくらいしか、言えなかった。

「はい……」

しばらくオレとシュタムファータァそのままでいた。……オレは何度この少女に。シュタムファータァ一人に悲しい思いを、つらいい思いをさせていけばいいのだろうか。
その答えは、誰にも出せなかった。



「もう大丈夫です、ヤスっちさん」

「……そうか」

シュタムファータァの頭から手を離す。どのみちゆっくりするのはまだ早い。

「さて、どうするか……この二人」

「とりあえずセカイは消耗しているからもう戦闘はできないのは確実です。身体能力も低下しているはずですから、おそらく見た目相応の力しかないはずです」

それはよかった。正直リーゼになれなくても普通の人間にとっちゃあの身体能力だけで十分脅威なのだから。



70 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:17:52 ID:joIG0moL
 


71 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 13/13 [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:18:51 ID:4NinAn3q
「う……ん」

ヴァイスの方が軽く呻き、ゆっくりと目を覚ます。おそらく先に倒されたからだろう。

「っ……!シュタムファータァっ」

「待て待て待て。動くな抵抗するな。そうしたらこっちだって何もしないしこれ以上危害も加えない。あくまでオレたちは揺藍を守りたいから戦ってるだけだ。お前たちが大人しく退いてくれるってんなら止めないし何もしないことを約束する」

突差にシュタムファータァとヴァイスの間に割り込み、まくし立てるかのようにそう言う。先ほどまで戦ってた当人同士で会話させるのもあまりよろしくはないだろう。

「……私たちに、手ぶらで帰れって言うんですかっ……!」

「なら、命を失うか」

正面からヴァイスを睨む。この言葉が脅しではないと。本当にそうするかのように思わせるために。どうせ命を奪えまい、などと思われてしまってはたまったものではないのだから。

「ここで、ここで命を失うのも……このまま結果を出せず戻るのも、同じですっ……」

……一つ、疑問が残る。イェーガーのときと比べてこの少女たちはどこか、そう。必死な感じがする。アイツのように仕事を果たすだけではない、覚悟のような物を感じる。そう、まるでオレたちと同じような。

「なぁ、教えてくれないか。揺藍を消させるわけにはいかないけど、どうしてお前たちはそこまで必死なんだ? 仕事を完遂するためが理由じゃない感じがする」

「ヤスっちさん……」

理由が理由であるのならば、もしかしたら大人しく退いてもらえるかもしれない。そう、僅かな期待を抱いてオレは聞いた。
ヴァイスが考え込むように沈黙し、やがて、覚悟を決めたかのような表情を見せ、口を開いた−−−そのとき。

「うああああああああああっっっ!!」

突如ヴァイスの隣りで倒れていたシュヴァルツが起き上がり、叫び出す。あまりのことにオレもシュタムファータァも言葉を
出すことができなかった。

「私たちはこのまま負けるわけにはいかないのよっっ!!」

懐からナイフを取り出し、オレ目掛けて突進してくるシュヴァルツ。ヤバい、と思ったときにはもう遅かった。オレなんかでは回避することができない距離まで接近されていた。

「死ねっっ!」

そして、肉が裂けるような嫌な鈍い音と共に、駐車場のコンクリートの上に鮮血が飛び散った。


72 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:22:07 ID:4NinAn3q
以上、投下終了でした。せっかくの40スレだってのに止めてて本当すみませんでした。
今回も規制に引っかからんよう前編後編分けた方がよかったかしら……うむむ。

一応この話が前編で、次回の後編で"月面ウサギ編"は終わりになります。
次は41スレかなー……。支援してくださった方本当ありがとうございました。


73 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:24:58 ID:SHX8CQ4R
>>72
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!


74 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:26:26 ID:joIG0moL
>>72
投下乙を君に


75 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:26:48 ID:0sLehOzS
>>72
投下乙です!じっくり舐るように読ませて頂きます


76 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 12:40:02 ID:YUCk3bOE
 みなさん投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


77 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 15:39:58 ID:YUCk3bOE
 帰る時間になったら雨が降り出す悲劇。
 くそっ、これじゃ落書きがパーだぜ!


78 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 15:51:30 ID:i/SpGfPR
投下乙。私はそう言わざるを得ないのだった。


79 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 18:24:24 ID:O/s1jxsa
エルシャダイ公式サイトに繋がらないが、大丈夫か?


80 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 18:39:09 ID:jvIeaAee
F5ヲレンダスルノデス!


81 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 18:55:54 ID:NzbdnQcB
アクセスが集中していて繋がりにくい状態が続いているとの文言が書かれていますね。
発売日は来春なのに大丈夫か?


82 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:46:24 ID:YUCk3bOE
 一番いい鯖を頼む。


83 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:52:35 ID:jHyT7xeS
ロボスレにまでエルシャダイブームが到来しているが大丈夫か?


84 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:54:46 ID:O/s1jxsa
大丈夫だ、問題ない


85 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:55:35 ID:YUCk3bOE
 イーノックを描くのが楽しくて仕方ないが大丈夫か?


86 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:56:31 ID:O/s1jxsa
大丈夫だ、問題ない


87 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:57:37 ID:jHyT7xeS
つか何描いてんだwww


88 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:58:47 ID:YUCk3bOE
>>87
☆一番イーノック状態☆


89 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 19:59:38 ID:O/s1jxsa
>>88
神は言っている、期待するべきだと


90 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:00:42 ID:d7pw+CuQ
そういやマーナガルムのツクヨミも
ライズガルムと戦った時は「そんな装備で大丈夫か?」状態だったな
大丈夫だったけど


91 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:02:33 ID:O/s1jxsa
イーノックの顔がツクヨミになったぞどうしてくれる


92 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:02:58 ID:jHyT7xeS
そんな顔で大丈夫か?


93 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:03:23 ID:YUCk3bOE
 一番いいのを頼む。


94 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:06:24 ID:O/s1jxsa
いいんじゃないかな?


95 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:06:46 ID:kE10aJoi
>>91
ツクヨミ顔のイーノックにクソ吹いたw


96 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:07:09 ID:YUCk3bOE
 逆にツクヨミ先生の顔がイーノックに上書きされかけたが大丈夫か?


97 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:09:23 ID:jHyT7xeS
爽やかなドヤ顔で敵を殲滅するツクヨミ先生か……


大丈夫じゃない、問題だ


98 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:09:35 ID:O/s1jxsa
>>95
うまく使いこなせよ

>>96
大丈夫だ、問題ない


99 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:10:20 ID:kE10aJoi
ドヤ顔でライズガルムと戦うことになるが大丈夫か?


100 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:11:31 ID:YUCk3bOE
>>99
 一番いいのを頼む。


101 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:13:06 ID:nG9PRWkw
「大丈夫か」「問題ない」「一番良いのを頼む」のループで、30レスも進んでるこの現実……!

とまれみなさん、投下乙です


102 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:14:17 ID:O/s1jxsa
>>99
いいんじゃないかな?


103 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 20:15:55 ID:kE10aJoi
>>101
面白そうなノリだったから、ついつい…取り合えず、風呂入ってDaZ読もうw


104 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 21:34:57 ID:YUCk3bOE
 改めまして皆さん投下乙ナノデス!

>>44
 ガイはやはり食えない男ですね。爆弾発言しなくてよかったw
 しかしゼノスくん17さい……だと……!? ふいんき(なぜか変換できない)から24くらいだと勝手に思い込んで(ry

>>55
 オルさんの方がトムなんですかwww

>>72
遥さん(弱)「え、今回も出番無しなの……」
 おうふ、なんだか今回は色々と後を引きますね、ドキドキが止まらんです……!
 あ、そうだ! よし松尾、お前が代わりに刺されるんd(ry
 黒い子は、黒い子は一体どうなってしまうんだ……!

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!


105 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 21:40:33 ID:YUCk3bOE
 スレが止まっているようだが大丈夫か?


106 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 21:42:35 ID:O/s1jxsa
大丈夫だ、問題ない
少し天界に戻っていただけだ


107 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 21:48:23 ID:jHyT7xeS
大丈夫だ、問題ない
今読んでいるところだ


108 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:10:03 ID:9/AxLAfE
>>72
投下乙です!
今回も何とか勝ちを拾えた、というところでしょうかw
策が当たって上手くいったのはいいけど、ヤスっち詰め甘すぎw
敵と話をするのに拘束しないとか不用心てレベルじゃねーぞw
一回死にかけてるんだからその反省を生かしてもうちょっと上手く立ち回って欲しいw
流れた血は誰の物だったのか? 次回が気になって昼夜しか眠れない


109 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:11:10 ID:d7pw+CuQ
>>108
コイツ……
朝と夕方はおめめパッチリだと……!?


110 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:21:09 ID:9/AxLAfE
>>109
すまん、嘘を吐いた。


111 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:24:35 ID:YUCk3bOE
 最近無性に遥さんにセクハラしたいが大丈bジョインジョインハルカァ


112 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:36:39 ID:9/AxLAfE
大丈夫じゃない、問題だ……というか粛正されてるw


113 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:40:39 ID:YUCk3bOE
 神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと……。

 まどかさんを脱がすには抵抗あるのに遥さんを脱がすのには一切抵抗がない! ふしgジョインジョインハルカァ


114 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:43:42 ID:jHyT7xeS
ピーノックが何度も死んでいるようだが大丈夫か?


115 名前: ピーノック ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:45:16 ID:YUCk3bOE
 大丈夫だ、問題ない(キリッ


116 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:47:13 ID:O/s1jxsa
時間をまき戻したんですね、わかります


117 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/30(木) 23:59:23 ID:jHyT7xeS
まとめて投下乙だが大丈夫か?

>>44
ゼノスくんが思ったより若かったが大丈夫か?
裏で蠢く何か……イザナギとイザナミ……思ったより複雑な問題みたいだね
しかしリベリオンがそんなに凄い機体だったとは。ゼノスくんぱねぇ……

>>55
タカ坊が真っ白だが大丈夫か?

>>72
ヤスっちがヤバそうだが大丈夫か?
紫蘇強くなったなあ。相変わらずヤスっちの策士っぷりが素敵すぎる。あと椎名クールかっけえw
とりあえず松尾がアホで良かったね!


118 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:01:38 ID:eb3lACdz
>>117
ニア 大丈夫だ、問題ない。
  大丈夫じゃない、問題だ。
  一番いいのを頼む。


119 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:06:59 ID:AKL9HORx
とりあえず師匠はペネ子にもセクハラするべき


120 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:11:00 ID:kG2/rBNX
頭をペネトレイトされるが、大丈夫か?


121 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:11:31 ID:QmAItsfR
フッ……。目を離している隙に新しい風が吹いていたとはね。

あと師匠はババァにもセクハラするべき。


122 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:17:55 ID:eb3lACdz
>>119
 あの子にセクハラしてもきょとんとするだけで終わるんでw

>>121
 むしろババァがまどかさんにセクハラしたがっているが大丈夫か?


123 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:20:42 ID:AKL9HORx
>>120
大丈夫だ、問題ない

>>122
そこがいいんじゃないか!

>ババァがまどかさんにセクハラしたがっているが大丈夫か?
一番いいのを頼む(真剣


124 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:25:00 ID:QmAItsfR
出来ればババァが泣いて何かを頼んでいる感じで。
で、可哀相になったまどかさんが思わずゆるs(ry


125 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:28:18 ID:AKL9HORx
許した瞬間にどや顔になりそうな予感w


126 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:36:17 ID:eb3lACdz
>>124
ババァ「頼む、今日は! 今日だけは仕事を休ませてくれ! 頼む!」
まどかさん「もう、仕方ありませんね」

 以外に思いつかな(ry


127 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:37:06 ID:kxV1yTnM
以上、投下終了でした。せっかくの40スレだってのに止めてて本当すみませんでした。
今回も規制に引っかからんよう前編後編分けた方がよかったかしら……うむむ。

一応この話が前編で、次回の後編で"月面ウサギ編"は終わりになります。
次は41スレかなー……。支援してくださった方本当ありがとうございました。


128 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:38:10 ID:kxV1yTnM
うああああああああああやってしまっあああああああああ
感想に対して返レスしようとしたらこのザマだよ!w
てことで今から書きます……


129 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:39:38 ID:AKL9HORx
>>126
まどかさん、ババァは甘やかしちゃ駄目だ!

>>128
このドジっ子めw


130 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:39:45 ID:QmAItsfR
かわいい奴だなもうw


131 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:41:44 ID:eb3lACdz
 やはり作者とキャラはシンクロするようですね!


132 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:42:58 ID:QmAItsfR
それはマジであるなw


133 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:43:19 ID:AKL9HORx
師匠とたろ氏はシンクロしすぎw


134 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:43:28 ID:kG2/rBNX
髪型までシンクロしてますぜ!


135 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:44:11 ID:kG2/rBNX
あ、自分リアルでポニーなので(ry


136 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:44:46 ID:QmAItsfR
俺、実はポニテなんだ……。


137 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:44:55 ID:AKL9HORx
つまり師匠は三つ編みなのか……!


138 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:45:15 ID:eb3lACdz
 俺、実は三つ編みなんだ……。


139 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:46:27 ID:kG2/rBNX
マジでっ!?


140 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:47:44 ID:AKL9HORx
つまり師匠は三つ編みロリ!


141 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:48:13 ID:kG2/rBNX
ΩΩΩ<(ry


142 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:49:08 ID:QmAItsfR
ジョインジョインシショー


143 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:49:48 ID:eb3lACdz
(゚Д゚;)ちょっと流れに乗ったらなんか酷い事になっているー!?


144 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/01(金) 00:51:48 ID:QmAItsfR
というか俺以外にもうひとりポニテが居た。


145 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:52:42 ID:kxV1yTnM
というわけで気を取り直して感想ありがとうございます!
>>104
遥「なんで私メインキャラなのにこんな出番少ないの?」
ヤス「ごめんハル姉……今まで黙ってたけど、ハル姉ってサブキャラなんだ……」
紫蘇「今回どころかたぶん全然出てこないと思いますよ」

感想ありがとうございます!次回で完結なので色々と綺麗に終わらせられるように頑張りますw
クロちゃんはどうなっちゃうんでしょう。DaZもとい廻セカの中でも1,2を争うほど好きなはずなのに
書いていくほどにひどい目にあっていく。だがそこが可愛いのs

>>108
詰めが甘いのが主人公らしい点なんだ(どや顔
彼も人の子。女の子相手には非情になりきれなかったというか、気が緩んでしまったのでしょう。
でもシロとクロを拘束……色々とそのシチュ、そそりますね。もとい興奮しますね!
これは描くしかねぇ! 感想、ありがとうございました!

>>117
ヤス「大丈夫だ、問題ない」……グサ
「そんな装備で大丈夫か?」
ヤス「一番強いリーゼンゲシュレヒトを頼む」

椎名とヤスっちは二人だけで喋ってるとキャラ分けが結構大変なので
椎名のクール性を強く出して書く用に心がけてますw DaZだと椎名、ヤス、エーヴィヒカイトが似たような
口調なので地味に誰が何を話してるのかわかるように気を使うんですよね。前々回辺りで3人で会話してるシーンを
書いてるときなんか「もう金輪際コイツ等揃って喋らせねぇ」と思いましたw

師匠とか、他の書き手さんも口調が似てるキャラでもきちんと分けられてるからすごいなぁ。
色々と精進あるのみです。感想ありがとうございました!


三つ編みと言えばこの間現実でペネ子の髪型をしている男性を見ましたよ。
思わず凝視してしまいましたw ちなみに高身長の男性でしたw


146 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:52:49 ID:eb3lACdz
 え、本当にポニテなんですか!?


147 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:52:50 ID:kG2/rBNX
>>143
やぁ三つ編みロリ!

>>144
同志よ


148 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:55:25 ID:QmAItsfR
>>147
すまぬ……。カッコつける時は下ろしてるんだ……。


149 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:55:42 ID:AKL9HORx
遥さんって騙されやすそうだよね(師匠を見ながら

>>145
やおよろず連中ってみんな口調バラバラな気がせんでもないw


150 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 00:56:51 ID:kG2/rBNX
>>148
暑い時と本気な時は結います。そうですロボスレの影響を(ry

>>149
なんたって遥さんだからね!


151 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:02:06 ID:QmAItsfR
>>150
あついとうなじ晒したいよねw
そろそろはさみ入れてくるか……



152 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:05:25 ID:eb3lACdz
>>145
 黒い子はいじめられてナンボだと思(ry

>>149
 どういう事だきさまー!

>>150
 私も本気になる時は頬を叩きますw


153 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:05:58 ID:kG2/rBNX
>>151
ガーン………………


154 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:07:48 ID:BQt00lTb
夜分すみません!
DaZさんすみません、いらっしゃったらちょっとお聞きしたい事が
DaZ版の遥さんですが、どんな家庭環境で住んでおられるのかなって事をちょっと知りたいのですが
市長さんの娘さんという事でかなり裕福そうな気がしますが、そこら辺を詳しく教えてもらえると作業が進みます故……
突然の頼み事、申し訳ないです


155 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:08:51 ID:AKL9HORx
決めポーズっていうか、本気のサインってキャラにハマってるとかっこいいよね
まどかさんのポニテとか、遥さんのほっぺ叩きとか


156 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:13:16 ID:QmAItsfR
>>153
抄いてくるだけタイ。ついでに色も入れようかどうしようか。

>>154
目立たない行為をさりげなく序盤でやらせておいて、クライマックスあたりで目立つようにそれをやらせるという妄想はよくする。



157 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/01(金) 01:15:23 ID:QmAItsfR
安価ミス>>155が正解


158 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:17:25 ID:eb3lACdz
 くっ、原作版ならいくらでも語れるというのに……!

>>155
 ああいうの大好きなんですよ。
 得にまどかさんはポニテにスペシャルな感じが出て素敵じゃないですかw


159 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:19:07 ID:kxV1yTnM
>>154
■神守遥
揺籃の中のかつて島を仕切っていた御三家と言われる名家の生まれ。
神守以外の2家は没落しているため事実上揺籃全体を仕切っているのは神守家。
そんな名家の生まれである遥さんの部屋はとても広く、まさに金持ち……というわけではない。
昔はそうであったが、知り合いを呼びにくいと言うことで部屋は中流家庭レベル。
家もわざわざ本邸から別宅に移したほど。まぁそれを実行できるだけの金もあるということだが。
別宅の方も見た目は普通の一軒家で、両親共に健在。父親は市議会議員で祖父は市長。
母親は家事をこなしながら家を支えている。ちなみに妹がいるのはPBMと同じ。
妹は揺籃第2校ではなく、都の方の寮制のお嬢様校にいるため家にはいない。
遥もそちらに通うはずだったが、ヤスっちや千尋、千春たちと一緒に過ごしたいためにこちらに残った。

……一応手当たりしだい書いてみました。まだ聞きたいこと、足りないことがあったら聞いてくださいw

>>158
さぁ早く語るんだあああむしろオレが気になるうううw



160 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:23:49 ID:BQt00lTb
>>159
ここまで詳しく教えてもらえるとは感謝感激であります。本当に有難うございます
この設定を最大限に生かして書いてみたいと思うであります

それと今更にも程がありますがPBMさん、DaZさん、お二方のキャラクターをお借りします
作風的に軽いギャグも考えましたが性分からかどうにも纏まらず、シリアスに書かせてもらいます為、なにとぞご容赦を


161 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:24:36 ID:AKL9HORx
>妹は揺籃第2校ではなく、都の方の寮制のお嬢様校にいるため家にはいない
PBMと逆で面白いと思ってしまった俺ガイル


162 名前: ◆J6UIw8TZLg [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:27:44 ID:aFWbIzHM
自分もたまには返レスを

>>55
少しネタバレになりますが、リベリオンは全3部作を予定しています。
それが終了したら4部として過去の話を書こうかなと構想してたりします。

>>56
感想ありがとうございます。あなたの作品はいつも拝見しておりますです。
DaZの方、毎回楽しませてもらっています。

>>104
実はこの世界の平均寿命は40〜50歳程度なのです。
都市外で戦争の傷跡として汚染物質が漂っているので……
なので10歳を超えた人は立派な大人です。
パルム32歳(自称)。オルト 27歳。ヤマト 19歳。ゼノス、ガイ、ロナ 17歳。リム 14歳。
てな感じです。シホは記憶喪失の為年齢不詳です。

>>117
裏で動くものは既に登場していますが、意図的に記憶に残らないように書いています。
個人的な最終兵器になるのですが本格的な登場はもう少し先です。



163 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:28:37 ID:kxV1yTnM
>>160
いえいえ、タロ氏の話を見れるためならこのようなこといくらでも。設定考えるのも、
書くのも教えるのも大好きですしねw むしろ話書くより設定書く方が好きなタイプですからw
タロ氏のシリアスな雰囲気と作風がかなり好きなのでクロス作品も勿論、BWなどの方も
とても楽しみに待ってますw 

>>161
ぶっちゃけると原作には妹の話が出てこなくて、ロボスレに来て初めて妹の存在を知ったので
こうなんじゃね、という妄想だったりw 原作はどうなんじゃろ。


164 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:32:51 ID:BQt00lTb
>>164
書こう書こうと思ってたら中々スタートダッシュが切れずに燻ってましたが
ようやく話の筋が決まって動き出せそうです。……まぁ、気長に楽しみにしててくださいw


165 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:38:38 ID:AKL9HORx
>>163
確か彼方は遥さんの息子だったとか言ってたようなw


166 名前: >>882のぽんぽんは欠陥品 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:43:29 ID:QQdfxLip
>>72
投下乙!
なるほど、引き離してそれぞれをこちら側に有利な距離で各個撃破するという手ですか……
そして誰の血が流れたのか!?次回を楽しみにしております。

ちなみに「>>55の一枚目もトムとジェリーネタだ」ってのは、「トムとジェリー」がイギリス兵(トム)とドイツ兵(ジェリー)それぞれの隠喩である、ってところからです。
あれそれぞれイギリス戦車兵とドイツ戦車兵に描いてるんで。「歩兵にすれば別に戦車描かんでもよかったろ」って意見に関しては……
趣味だッッ!

>>104
一枚目がオルさんがドイツ兵(ジェリー)だったんで二枚目はオルさんをトムにしたという寸法でさあ。

>>117
ダメだが、問題ない。


167 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:49:12 ID:eb3lACdz
>>159
■神守 遥
 御三家の中で最も発言力、影響力の強い“神守”の家のひとり娘。
 リーゼンゲシュレヒトとの相性は千尋や千春に大きく劣り、一般人以下と言っても過言ではない(そのため、名前に“千”の字を入れる事を禁じられた)。それについては、本人も少なからずコンプレックスを持っている。
 両親は早くに他界し、幼い頃から祖母と二人で暮らしている。
 厳しい祖母に育てられたため文武両道だが、臆病でプレッシャーに弱い面がある。
 年齢は17歳、身長は155cm。涙脆く、甘えん坊で、恥ずかしがり屋。

■一条 遥
 極東のどこかにある一条さん家の長女だ、ほぅわっちゃー!
 年齢は19歳、身長は144cmだ! 割と涙脆くて騙されやすいぞ!
 家事ならソツ無く何でもこなす、一家に一人は欲しい人材だ! その上腕っ節も強いという何気にチートじみた存在だが、他の連中が色んな意味でズバ抜けているのでそのへん影に隠れがちだぞ!
 故郷では「ハル姉ぇ」の名で親しまれてたらしいぞ! あたたたた!!
 ちなみに実家は神社だ! あべし!

>>160
 すっごく楽しみに待ってますね!

>>163
 age氏の言う通り、廻セカ設定だと彼方は遥さんの息子でしたw


168 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 01:59:20 ID:kxV1yTnM
>>167
オウフ、タウンゼントに関しては想像通りで良かったです。
そして裏設定の方は明かさないでくれて助かったりラジバンダリ。
過去話と夜須田さん辺りのことはDaZでもやるので伏せておいてくれると助かりますw
そしてたしか原作は巨乳でしたよね、たしかw


169 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 02:00:23 ID:kxV1yTnM
違う確認したら思いっきり貧乳とか表記されてた。勘違い乙、でしたw


170 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 02:03:35 ID:eb3lACdz
>>168
 危うくオープンしちゃうところでしたw

>過去話と夜須田さん辺りのことはDaZでもやる
 やだもうwktkが止まらない……!


171 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 02:05:59 ID:AKL9HORx
>>167
何このテンションの違いw
色々と別人すぎる。特にしんちょ……性格が


172 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 02:14:06 ID:kxV1yTnM
>>170
オウフ危ないところだったww
設定からこういう話だったのかな、という妄想なので、そのときまで待っててくださいw
いやー、DaZで唯一遥さんがメインになる話かも。メインかどうかは怪しいですけどw


173 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 02:18:51 ID:eb3lACdz
>>171
※||
※||
※|| ̄ ̄ヽ  
※||ィjリノハノi 何が違うって?
※||リ゚ワ゚ノi) 
※||⊂ノ( )
※||   y
※||

 遥さん(強)はアレです、遥さん(弱)が物凄く伸び伸び育った結果ですw
 ある意味遥さん(弱)がなりたかったのが遥さん(強)と言えるかもしれません。

>>172
 物凄く楽しみに待ってますね!


174 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 06:07:30 ID:QmAItsfR
おはようと言おうとしたらみんなジョインジョインされてた


175 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 07:28:12 ID:AKL9HORx
みんなおはよう。僕の名前はage、地球はジョインジョインされている!

>>173
(身長以外)伸び伸び育ちすぎwww


176 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 11:11:52 ID:QmAItsfR
>>175
遥さん「ふぅーん……」パキ……ポキョ……


177 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 11:51:15 ID:kG2/rBNX
みんなジョインジョインされて首が変な方向に曲がってるが、大丈夫か?


178 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 11:54:31 ID:SSWl2lHZ
身体が出来上がってないころに筋肉を付けすぎると
骨格の成長を妨げる説があるらしい
つまり・・・


179 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 12:38:14 ID:RPRtZKUQ
>>177
大丈夫じゃない、問題だ

>>178
つまり遥さんや織たんが小さいのにハイパワーなのは……ん?お客さんかな――


180 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 16:08:27 ID:QmAItsfR
>>179
ガチャ

「この世で一番強いのは私だ」

ジョインジョインハルカァ


181 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 16:10:04 ID:QmAItsfR
どうでもいいけど赤ずきんちゃんの事忘れてて、「これなんだっけ?」と思って読んだら鼻水出た。
そしてろぼじぞうやらロボ太郎の事も思い出したw


182 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 16:39:42 ID:AKL9HORx
遥さん「お前のようなババアがいるか」


183 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 17:50:21 ID:Zaf4XUUU
40スレになっても皆さん相変わらずですねw(紳士的な意味で)

ひょとしたら今夜あたり投下するかもです。


184 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 17:54:47 ID:eb3lACdz
 第一回PBM! 人気投票、締め切らせていただきましたー。

 そして落書き投下!

 ツクヨミ先生を綺麗にしてみたんだが大丈夫か?
http://download4.getuploader.com/g/sousakurobo/885/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%81%A7%E5%A4%A7%E4%B8%88%E5%A4%AB%E3%81%8B%EF%BC%9F.jpg


185 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 17:57:46 ID:QmAItsfR
誰かに似ているが思い出せないw
いや、マジで誰かに似てるw


186 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:00:25 ID:Zaf4XUUU
>>184
大丈夫な訳が(ry
とりあえず腹筋返して・・・


187 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:06:07 ID:AKL9HORx
>>184
大丈夫じゃない、問題だwwwwwww


188 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:11:16 ID:QmAItsfR
つーかマジでこれにそっくりなロックシンガー居るんだけどマジで思い出せないwwwwww


189 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:13:08 ID:eb3lACdz
 なんなんでしょうね、これ。
 私もどこかで見た事があるように思えてきました……w


190 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:17:29 ID:AKL9HORx
綺麗なツクヨミ先生とか嫌すぎるwww


191 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:25:53 ID:eb3lACdz
 というか、ツクヨミ先生が綺麗だったらマーナガルムの話が始まりませんねw


192 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:27:04 ID:rZyEinVM
綺麗以前に本人と一致する箇所のほうが少ないw


193 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:28:27 ID:QmAItsfR
思い出した!
ロックシンガーじゃなくレベルEの表紙の王子に似てるんだ!

で、その表紙がどこかのロックシンガーに似てるんだw


194 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:30:25 ID:AKL9HORx
結局ロックシンガーかよw


195 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:39:22 ID:eb3lACdz
>>192
 ひたすら綺麗にしていった結果が(ry
 少年時代は普通だったのに……ツクヨミ先生に一体何が……。

>>193
 解決できていないwww


196 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:40:45 ID:kG2/rBNX
>>184
大丈夫だ、問題ない


197 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 18:46:48 ID:iekxfdYs
>>184
大丈夫だ、ゾクっとした


198 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:03:39 ID:kG2/rBNX
読者「そんな余裕ぶっこいてて大丈夫か?」
ヘーシェン「大丈夫だ、問題ない」


199 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/01(金) 19:06:09 ID:QmAItsfR
ババァ「よし、寝る
読者「仕事しろwww」


200 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:07:31 ID:eb3lACdz
ペネ子「……私は何をすればいいんでしょうか」


201 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:10:47 ID:AKL9HORx
とりあえず膝枕をジョインジョインハルカァ


202 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:35:04 ID:eb3lACdz
 よし、じゃあ私はジョインジョインハルカァ


203 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:35:42 ID:kG2/rBNX
はr


204 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:38:00 ID:AKL9HORx
なぜ殺たしw


205 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 19:53:00 ID:eb3lACdz
 大丈夫だ、問題ない。


206 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 20:06:16 ID:kG2/rBNX
ダイジョウブデス、モンダイナイノデス


207 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 20:33:31 ID:AKL9HORx
しかしもう40号機なんだなあ……月日が経つのは早いもんだ……


208 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 20:43:44 ID:lsY3OaxC
ちょっと見ない間に200越えとかなんなのよマジにw

これは土日マジ集中しないとマズイw


209 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 20:44:14 ID:eb3lACdz
 ついに10号機だー! ってなってた頃が懐かしいですねぇ……。


210 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 20:46:12 ID:AKL9HORx
>>208
いつもより遥かにまったり進行なだけ良心的だと思うんだ!


211 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 20:49:28 ID:eb3lACdz
 前スレと同じ速度だったら400〜500くらいですかねw


212 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:02:02 ID:BQt00lTb
早過ぎて追いつけてないであります……
最近ビッグウェーブが激し過ぎて……昔は乗れてたんですけどね


213 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:08:54 ID:eb3lACdz
 無理に乗ろうとせず、その場のノリに適当に合わせればいいんじゃないですかぬ?


214 名前: ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:11:43 ID:8AomV6cn
>>184
神は言っている──「せっかく描いて貰った流行りのネタなんだから便乗しておけ」と

http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/886/Hatifer.jpg
こんなサポート担当デ大丈夫カ?


215 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:15:59 ID:eb3lACdz
>>214
 一番いいの(サポート)を頼む。

 もはや化け物だが大丈夫か?


216 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:17:32 ID:kG2/rBNX
>>212
ふふふ……わたくしもさ

>>214
大丈夫だ、問題ないwww


217 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:19:25 ID:AKL9HORx
>>214
大丈夫だ、問題ないw

もはやキモいを通り越して気持ち悪いが大丈夫か?


218 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:22:09 ID:XlTfhknJ
ロボスレ大戦を書こうとしたらツキヨミ先生がどうも別人っぽくなる…・・・
あの人、顔に似合わずかなりのロマンチストだと思うんですけど…間違ってますか?


219 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:25:16 ID:kG2/rBNX
>>218
(名前が間違っているが)大丈夫だ、問題ない。


220 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:28:18 ID:XlTfhknJ
あっ、本当だ。
名前を間違えるとは……
どうやら私にはロボスレ大戦を書く資格がないようだ。

      ∧,,,∧
     (・ω・` ) ここは腹を斬ってお詫びをしなくては…
     / y/ ヽ
 ━(m)二フ⊂[_ノ
     (ノノノ l l l )
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


221 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:29:08 ID:kG2/rBNX
>>220
そんな刀で大丈夫か?


222 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:30:35 ID:eb3lACdz
※||
※||
※|| ̄ ̄ヽ  
※||ィjリノハノi 刀で大丈夫か?
※||リ゚ワ゚ノi) 
※||⊂ノ( )
※||   y
※||


223 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:31:48 ID:Zaf4XUUU
>>220
対鑑刀、貸しましょうか?


224 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:33:43 ID:AKL9HORx
遥さんに任せて大丈夫か?


225 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:36:20 ID:LlQVzMFA
要塞剣ぐらい使えばいいんじゃないかな


226 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:36:42 ID:kG2/rBNX
ロボシャダイ


227 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:40:01 ID:8AomV6cn
>>218
ツクヨミは何だかんだで「魂」とか「信念」とかそういうワードが好きな奴ですからね〜
ロマンチストと言えばロマンチスト。根本的に病んでますけど。

とりあえず「どんな状況でも悩んで止まったりってのを極力しない」って思考パターンさせとけば、
割とツクヨミっぽくはなるかと思います。
後先考えずに動いてこれまで生きてこられてるのは、人並み外れた五感と直感、操縦技術と生命力がトンデモだからであって、
客観的にみると頭が悪い行動ばっかしている生き物ですし。


228 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:44:38 ID:eb3lACdz
>>220
ペネ子「介錯はお任せください」
http://download4.getuploader.com/g/sousakurobo/887/%E4%B8%80%E5%88%80%E4%B8%A1%E6%96%AD%EF%BC%81.jpg


229 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:46:19 ID:QmAItsfR
あ、出来ればその脚で締め殺しtジョイシン゙ョインペネェ


230 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:48:24 ID:AKL9HORx
>>220
ペネ子ー!俺だー!その馬鹿デカい杖で一刀両断してくれー!


231 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:50:09 ID:kG2/rBNX
>>228
うひょおおおおおペネ子おおおおお!!


232 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:50:28 ID:AKL9HORx
うおー!誤射だー!

>>228
ひと思いにやれー!

しかし相変わらずけしからん脚をしていらっしゃる……


233 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:52:42 ID:QmAItsfR
師匠の脚フェチ度はロリ魂より上だ!
まったく素晴らしいな!


234 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:54:39 ID:kG2/rBNX
ついでに黒タイツフェチでもあるッ


235 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 21:58:39 ID:AKL9HORx
ロリ、三つ編み、黒タイツ、けしからん脚
すべてを兼ね備えた遥さんは、まさに無敵というわけかッ!

そんな事よりペネ子のふとももすりすりしたい


236 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 22:16:31 ID:eb3lACdz
>>233
 何を言うか!
 私はどちらも大、好き、だーっ!

>>235
 じゃあ私はおねんねしてる遥さんのほっぺをぷにぷにしジョインジョインハルカァ


237 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 22:55:56 ID:AKL9HORx
それにしても武器持ったポーズは遥さんよりペネ子の方がサマになるなあ
よし師匠、魔法少女フィジカルはるかの登場人物として、魔法少女○○ペネ子を(ry


238 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 22:59:21 ID:kG2/rBNX
貫通少女☆ペネ子
珍獣少女☆リタ


239 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:10:22 ID:lsY3OaxC
>>228
「光神ルーが巫女、リヒター・ペネトレイター、推して参る!」


……うん、つい出来心でジョインジョインリヒタァ


240 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:11:53 ID:kG2/rBNX
>>239
ブリューナク吹いた


241 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:13:00 ID:eb3lACdz
 魔法少女メカニカルペネ子ですねわかります。

フィジカルはるか「拳とサブミッションを使います」
メカニカルペネ子「剣や槍を使います」
ラディカルまどか「ミサイルや弾丸をバラ撒きます」
テクニカルババァ「働きたくありません」
シニカルウ詐欺「口先と足技を使います」
シニカルベレッタ「おとんを使います!」

ライなんとか「いや魔法使えよ!? あとババァ働け」


242 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:21:12 ID:AKL9HORx
>>239
>光神
光→light→licht→リヒト
なるほど……!

>>241
ひとり明らかに少女じゃなくてババァなのがいる件w


243 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:25:59 ID:eb3lACdz
>>242
リヒト「つまり俺はゴッドだというシングだな」


244 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:26:02 ID:kG2/rBNX
魔法少女ブルーストリート☆ジュリア

ジュリア「よくもこんな格好オオオオオオオオオオオオ!!」
クラ「(ニヤリ)」


245 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:28:13 ID:QmAItsfR
吸血鬼スレッジ「URYIIIIIIIIIIII!!!!」


246 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:28:40 ID:AKL9HORx
>>243
そのルーじゃねぇwww

>>244
どんな格好なんだ……(ゴクリ


247 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:30:30 ID:kG2/rBNX
>>72
感想遅くなったが大丈夫か?
シロクロコンビの寝シーンッ!! 頭の中で色違いの二人がすやすや眠る神々しい絵ががが
それにしても迂闊だなぁ、二人とも……甘さを捨てられないから最後あんなシーンで……

>>246
そりゃ、ジュリが着ないようなフリフリの(ry


248 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:30:34 ID:eb3lACdz
>>245
遥さん「ブタをかっているのか?」


249 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:33:05 ID:AKL9HORx
>>248
吸血鬼スレッジ「KUAAAAAAAAAA!!!!」


250 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:35:58 ID:QmAItsfR
震えるぞ体脂肪!


251 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:37:02 ID:BQt00lTb
ヴィヴィットメルフィー「真面目に魔法少女やる気はあるんですか……?」

しかし今の流れから見るとメルフィーのキャラの薄い事薄い事…


252 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:37:35 ID:eb3lACdz
>>249
遥さん「やっぱりブタか……ブタは屠殺場へ行け!」

>>250
 燃え尽きるぞ闘志!


253 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:38:19 ID:QmAItsfR
今ふと顔真っ赤にして嫌がるフりフリジュリア想像したらクソ萌えたんだが。


254 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:39:58 ID:kG2/rBNX
>>250
クソwwww

>>251
でも、かわいいですよね! よね?

>>253
奇遇だが私もだ


255 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:40:04 ID:AKL9HORx
>>251
今ネタになってる連中のキャラが濃すぎるだけだって考えるんだ

>>252
それは燃え尽きちゃいかんwwwあと世紀末ネタやめれwww


256 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:40:52 ID:QmAItsfR
>>251
??「えっ」


257 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:45:08 ID:kG2/rBNX
クー「(ドレス姿を鏡で確認している!)」

クー「(くるりとまわってみたぞ!)」

クロ「(ジー)」

クー「(ビクッ)」


258 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:47:21 ID:eb3lACdz
>>251
遥さん「魔法よりもサブミッションの方が強いと思うの(真顔で)」
ペネ子「確実に仕留めたいので(真顔で)」
まどかさん「バラ撒けるなら何でもいいです(恍惚)」
ババァ「家から出たくない(布団を被りながら)」
ウ詐欺さん「真面目にやるとバカを見る時代なんで(鼻糞をほじりながら)」
珍獣「ボヤボヤしてると後ろからバッサリですね!(おとんを抱き抱えながら)」

>>257
 うおおおお! クーうおおおお!!


259 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:47:57 ID:QmAItsfR
>>257
それはマジで惚れるからやめれwwwwww


260 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:50:39 ID:AKL9HORx
>>257
クーマジ乙女

>>258
いい加減にしないと叩き出すぞババァw


261 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:52:11 ID:QmAItsfR
>>260
よろしい。では私が引き取ろう。


262 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:53:59 ID:kG2/rBNX
センジュ「こんなヘンタイな服をよくも………」

センジュ「………いやこれはこれでなかなか……」

アオバ「(コンコン)失礼します」

センジュ「うわあああああノックをしろバカ者がああッ!!」

>>258
ババァ働けwwww


263 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:56:33 ID:AKL9HORx
待て、路頭に迷ったババァを保護するのは俺の役目だ


264 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/01(金) 23:58:34 ID:QmAItsfR
>>262
教授なにしてんすかwwwwwww




ヘンヨお兄さん。
「We' re not gonna take it!!!」


アリサ
「プロモのマネしてメイド服着んでも」


265 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:03:50 ID:eGhs6lb8
ババァ「服に金を使うのはアホらしいとつくづく思う」(夏は下着だけ、冬はジャージにはんてん)

>>262
 ノックならもうしてるYO!


266 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:05:26 ID:LD99Dxub
※センジュは焦り過ぎてノックに気がつかなかったようです

>>264
ヘンヨの……見たくねぇ!

>>265
撮影してよかとですか?


267 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:06:31 ID:1TVx++7X
決めた、俺ババァ引き取って大切に育てる


268 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:07:43 ID:O6ziU0SH
ババァ「これ以上どう育てと」


269 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:09:21 ID:eGhs6lb8
 ちなみに擬人化ババァはまどかさんより4cm小さいぞ!(現在のまどかさん170cm、ババァ166cm)


270 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:10:01 ID:LD99Dxub
>>269
えっ


271 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:11:14 ID:1TVx++7X
>>269
「現在の」って、まどかさんまだ伸びるんかw


272 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:13:23 ID:eGhs6lb8
 あと2〜3cmは伸びるんじゃないですかね!


273 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:13:48 ID:ch+usIqW
あと2〜3m伸びるのか


274 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:14:26 ID:O6ziU0SH
嫌いじゃないわ!!!


275 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:15:15 ID:LD99Dxub
恐ろしい……(いい意味で)
ところで投下したいんだが大丈夫か?


276 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:15:19 ID:1TVx++7X
育ち盛りにも程があるわw
6cmくらい遥さんにあげてmジョインジョインハルカァ


277 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:16:08 ID:eGhs6lb8
>>275
 大丈夫だ、問題ない


278 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:16:36 ID:1TVx++7X
>>275
一番いいのを頼む


279 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:18:39 ID:LD99Dxub
 『Robochemist!』


 第八話「Festival!(後)」

 
 
 第二地球暦164年 8月19日 晴れ
 HRK学園



 祭り二日目。
 一日目で花火があったから、二日目はさぞ静かになるのだろうと思われる方も多いが、そんなことはありえなかった。むしろ若さ爆発するのは祭りの後半なのである。
 あっちこっちで出し物が開催されて、盛り上がるのはこれから。
 カッコつけた言い方にすれば、お楽しみはここからだ。
 学園がある島の中央部、建物が並んだ場所、その隙間にある通り。最初から計画された通りに建物がアーチ状になっていたりして、通りはほぼ一直線になっているのが分かることだろう。
 晴天とはいかないまでも晴れた空の下、通りを全高5mほどの鉄の巨人たちが闊歩していた。
 合間を縫うように色鮮やかな髪と個性ある耳を持った人工の彼ら彼女らが、衣装を着たり、旗を持ったりするなどして正確に歩みを進めている。
 外殻機とアンドロイドの行列から少し離れて、作業着や白衣、もしくは仮装をした学生や研究者や技術者が歩む。
 そして先頭を赤と黒の塗料を纏った一機と、白一色に塗装された一機が我がもの顔で歩いている。
 赤黒がヌヴィエムで、白がヴァイス・シュトラール。両機ともこのイベントの主役というべき立場にあり、事実通りの客達は拍手や写真でもって迎え入れている。
 本来競技用である外殻機をパレードのダシとして使う試みは数年前から始まったもので伝統も何も無かったが人出は非常に多く、炎天下だというのに通りの両側は人で溢れかえっていた。
 これを実現できたのは一重に外殻機に兵器としての性格が無いということであろう。
 例えば戦車をパレードに出そうと思ったら書類の山と鳴り止まない電話と戦う羽目になるが、外殻機は極端な話、レースカーと大差ない扱いな為、比較的簡単に出すことができる。
 試合では実弾を使用するではないか、と思うかもしれないが、あくまで競技用なので許可が下りる。
 仮に外殻機を戦車や装甲車と同じ扱いで運用しようと思っても、役に立たない。
 威圧する目的で大型ロボットを導入しようという話もあったにはあったが、いかんせん整備がたいへんなのと、生産・輸送コストが馬鹿にならないので試作されただけでお箱入りになった。
 現在では強化外骨格や人と同じ大きさのアンドロイドが軍で採用されているが、ここでは関係あるまい。
 アルメリア達の機体は行列の半ばから少し後ろ辺りを歩いていた。
 前の機体から距離をとったところをアノフェレスが人間臭く両手をふりつつ歩き、その後ろをプロトファスマがのんびりローラーで前進する。目標機は個性もなければ見てもつまらないとの理由で参加していない。
 つまり委員長はまたもや暇だったわけで、どこか頬を膨らませたムスーッとした顔で列の横を歩んでいる。
 二機とも一切の武装を解除している。アノフェレスはともかく、プロトファスマが非武装状態だと何か間の抜けた風に見えた。
 他のチームは、例えば外殻機に服を着せてみたり、塗装を変えてみたり、傍を歩いている人の服装に合わせて装飾をくっつけたりしているが、彼女らはしなかった。
 機体の中に乗っている二人は除外するとして、委員長が例の軍服で、仕事が一段落したセンジュが自前の桔梗柄の紫色浴衣、クーが死神装束、アオバにいたってはツナギのまま。
 整合性も共通点も無かったが、時間が足りなかったのだから大目にみるべきであろう。
 なお、シュレーとアルメリアは操縦する為に服を脱いで身軽になっている。シュレーはいつもの。アルメリアはジャージ姿。
 文に起こすのなら、がしゃうぃーんがしゃうぃーんとのんびり歩くアノフェレスと、六本脚を微動だにせずローラーをきゅぃぃーんと鳴らしつつ前進するプロトファスマ。
 全高5mのロボットが行列を作って道路のど真ん中を悠々と行進するさまは、乗っている本人達にはさっぱり分からなかったが、実に雄大だった。
 
 「……はぁ」
 
 背中を丸めて機体の横を歩む委員長は溜息を吐くと、軍服付属の帽子を眼深く被りなおし、足元から前に頭を向けた。
 欲を出すのなら機体に乗って一緒に行進してみたかった。けど、三機目の機体なんてあるわけもなくて、徒歩で付き添うしかなかったのだった。
 そんな彼女の溜息を機敏に聴き取ったのはクーで、鎌を肩に斜めに立てかけたまますすすと寄ってきた。腕の中には目を瞑ってすやすや眠るクロが抱かれていた。




280 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:20:09 ID:LD99Dxub

 「どうしたの?」
 「クーさん。私も機体に乗ってみたいな、と思っただけです」

 するとクーは歩みを止めぬまま顎を下げて考えこみ、おもむろにアノフェレスの方に黒衣の裾から人差し指を突き出す様にした。

 「じゃあ、乗ればいい」

 一秒おいて、

 「肩の上とか、いっそ手に乗せてもらうとか」

 などと無茶な案を提示する三つ編み女。
 なるほど、肩の上や腕ならば空いているだろう。一人入るだけで精いっぱいな操縦席と違って、外殻機には別の意味で乗る場所が多く残されている。
 
 「流石に、落ちてしまいますから」
 「ん、………頭の上……」
 「掴まれそうにないです。私は、そんなに運動神経もよくないので、ね」

 委員長はそう言うと、アノフェレスの腕や肩を眺めて、もしも自分が乗ったらどのような事態が発生するかをざっと計算してみたところ、大丈夫なのではないかという結論に至った。
 もちろんこの二人は、機体の上に乗っかって落っこちたらどうなるかを考慮していない。
 アノフェレスの肩に乗った場合、おおよそ4.5m。プロトファスマだとやや低いが、4〜5mから転落したら無傷では済まないことは確かである。
 それくらい足から落ちれば大丈夫と思うかもしれないが、外殻機が歩いた時に予期せぬ向きから落っこちたと考えれば危険性がありありと浮かぶ。
 では手はどうか。こちらは別の危険が生じるのは言うまでも無いであろう。元々人を持つようなことを想定していないのだから、うっかり握りつぶしましたなんてこともありうるのだ。
 どこかずれた話をしながら並んで歩く二人をみかねたセンジュは、二機の間をさっと駆け抜けて後ろにまわってきた。
 木製下駄を履いて、両掌を軽く握って駆けよる姿は、やはり子供そのものにしか見えない。それもそのはず自分で子供の体を選んだのだ。

 「おい、お前ら。本当に乗ろうとか考えるんじゃないぞ」
 「………だめなの?」
 「教授、やっぱりだめですか?」
 「駄目だ駄目だ、神輿に乗っかるのとはわけが違うんだぞ」

 センジュが腕を組むと、顎で外殻機をしゃくった。
 例に出すのが神輿では二人に通用しないことには気がついてないらしい。

 「それに―――」

 何かしら言葉を続けようとして口を開いて、ふと通りの両側で溢れる人ごみに目をやったその時、眼球が凍結したが如く停止して一点を眺めた。
 一言も発さず歩くだけになったセンジュを、クーと委員長が何事かと見つめて、同じ方向を見たが、ただ人がたくさんいるだけで何を見ているかまでは分からなかった。
 クーはそれほど興味が無いらしく、片手に抱いたクロの毛にくっついた謎の白いゴミをちまちま摘まみだす。委員長がやや体を低めにして口を開き、尋ねる。

 「教授、誰かい……」
 「……っ、もうっ!!!」

 センジュが大声を張り上げた。いつもの冷静さを失い、左右のこめかみあたりに拳を押しつけて頭を下げてがりりとやかましく喉を酷使する。
 余りに大きな声だったので行列の後ろで外殻機の横を歩いていた別のチームの人らがじっと見つめる。
 センジュは気でも違ったように手で顔を覆い、まるで泣いているかのように目をごしごしこするとがくりと頭を天に向けて沈黙した。この間5秒足らず。長かったのか短かったのか、そしてその意味は本人だけが知る。
 



281 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:21:39 ID:LD99Dxub

 「アオバッ!!」
 「はい、なんでしょう」
 「ちょっとこの場を頼む! 私は用事が出来た!」
 「わかりました」

 センジュはアオバに状況を一方的に押しつけるや転びかける勢いで列を離れて人混みに一目散に駆けていく。人の列に体をむんずと押し込み、浴衣が乱れるのも構わず。
 外殻機の列に一般人が立ち寄れないように体を張って簡易防壁を築き上げていた警備員も、流石に背後から外に向かう人間がいるとは思えず、あっさりと通してしまった。
 アオバは嫌な顔せず、むしろいつものことだと言わんばかりだった。
 もしも彼女の顔を目撃したのなら、誰もがこう口にするだろうか。
 まるで恋する乙女のようだ、と。
 もちろんこの場の面々が目撃するにはセンジュの背中を透視して真正面から見るといった芸当が必要になるわけで、彼女が一体ぜんたい何を思って走り出したのか推測するしかなかった。
 クーの蒼目が人混みに向けられたが、それも一瞬で、鎌を面倒そうに背負い直す。猫一匹抱っこしつつ鎌を持ち歩くのは億劫だったらしい。
 
 『あれ? 教授はどこへ行ったんですか?』

 機体備え付けの性能のよろしくないスピーカーに雑音が入り、外に音を出力する。
 アルメリアは列を乱してはならぬと操縦に集中するあまりにセンジュがいなくなったことに気がつかなかったらしく、足元にカメラアイを向けて、きょろきょろ探し始めた。
 5mもある六脚式外殻機があっちを見たりこっちを見たりする―――……それはそれでコミカルな光景である。
 足元の会話を聞いてか聞かぬか、アノフェレスが足を上げつま先だけで反転し、ローラーを逆回転することで後ろ向きに進むようになった。二脚式特有の軽快なターンだった。
 例えばプロトファスマのように脚が幾つもあり安定性が高い機体なら、『後ろを向け』と命令すればそのまま向いてくれる。
が、二脚でしかも機械の補正が弱い機体だと『後ろを向く時に倒れないように腕をこの位置に持ってきて〜』と命令が複雑になる。それを無意識に、自分の体を動かすように実行するシュレーは、やはり才能があるといえる。
アノフェレスが首を傾げカメラアイを光らせた。プロトファスマも首を捻った。
 委員長は二機に無線で話しかけようとして、肝心の無線機を置いてきたことに気がつくと、両手をメガホン代わりにして声を張り上げた。

 「センジュ教授なら、さっき向こうの方に走って行きましたよ!」
 『お仕事……かな。最近ずっと忙しそうだったですからね』
 『トイレじゃない? 私の予想だとね、暑いから飲み過ぎたんだよ。シャワーの最中に飲むお湯って最高だから』
 「………」
 『………』

 デリカシーが欠如したセリフの後、ほらこうやって飲むんだよと機体にシャワーノズルから出るお湯を飲ませる動きをさせるシュレー。
 二人は知る由も無いが、冗談でもなんでもなくて本当に「ごくごく」飲んでたりする。
 いい子も悪い子も、シャワーの水を直に飲むようなことはしてはいけない。雑菌が沢山いるかもしれない。

 『飲んじゃだめだから!』
 「飲んじゃいけません!」



282 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:22:36 ID:LD99Dxub

 アルメリアと委員長はしばしの沈黙の後、双子ですらこうはいかまいな同時突っ込みをかけた。
 だが、シュレーは力説し始めた。
 曰く、シャワーは温度を変えられるからすごい。曰く、水流を上げて口の中を掃除できる。曰く、今住んでいる場所のはすごい美味しい、曰く、お湯で殺菌されてるよ。
 パレードに参加しているというのに、会話の内容がいつもと何も変わらないのが彼女ららしい。といってもただ歩くだけなので慣れればいつもの練習と大差ないわけであるが。
 パレードも半ばに差し掛かり観客達の盛り上がりも右肩上がり。
 打楽器やら金管楽器を持ちだしてこれでもかと演奏する集団が現れれば、ここぞとばかりに飲み物や軽食を売り歩く人も姿を現す。しかも気温もめきめき右肩上がり。
 外殻機行列は恙無く進んで行き、とうとう目的地となる競技場の中へと入って行った。
 オーソドックスな円形競技場の中に外殻機がわらわらと入っていくのだから、最後の一機が入る頃には満員電車並みの混雑具合となっていた。
 そこに外殻機を一目見ようと詰めかける人の群れが突撃してくれば、競技場は熱の坩堝と化す。
 その巨体故に身動きができなくなってしまったアルメリアは、動かすこともあるまいと操縦桿とペダルから足を離して周囲の映像を眺めることにした。
 一方のシュレーは身軽な機体を自在に操りポーズを決めてみるなど、サービス精神を全開にしていた。傍らでは委員長が拗ねた顔をしていたが、乗る機体が無い以上どうしようもなかった。
 ある程度時間が過ぎるとシュレー達のようなチームではなく、有名で有力なチームへと人出が流れ始めて、小一時間も経った頃には、周囲に人が居ない状況が出来上がっていた。
 不思議と眠気が出てきてしまい、ふぁー、と気の抜けた欠伸をして、何気なく画面を覗きこむと、バンダナを被った男性がプロトファスマの正面に立っているのが見えた。
 アルメリアは目をかっと見開き驚愕した。

 「おっ、おじさま!?」

 身じろぐ5mの機体を前にしてもその男は全く動じず、照れくさそうな笑みを浮かべ右手を掲げてきた。
 彼女が子供の頃と比べてやや痩せた体、髭と胸毛は健在だったが目じりや口まわりのシワが目立ち、髪の毛も白髪が多くなっている。悲しいかな、彼もまた年月には抗えなかったのだ。
 オヤジはプロトファスマを一通り見遣ると、再度ふらりと手を挙げた。
 アルメリアは実家からオヤジの元に子供の頃からしょっちゅう遊びに行っていた。両親の仲人をした人というだけではなく、潜水機やエアバイクについて教授してくれる先生でもあった。

 「いよう、お久しぶりだなぁアルメリア」
 『ななななななななんでここに居るの!?』

 慌てたアルメリアはペダルを踏み抜いてしまいそうになったが、なんとか堪え、機体の機能を一時停止すると殴りつけるようにハッチを開けて機体から降り立ち、息を切らせ駆けよった。
 ポニーテールがぴょんぴょん左右に揺れる。
 オヤジはゆるりゆるり、生温く柔らかい歩き方でプロトファスマの足元に歩み寄り手をかけ体重を偏らし、アルメリアを見る。

 「なんでって、ひでぇなまったくよう。寂しくてオジさん死にそうだったのによう」

 オヤジがわざとらしく溜息をついてみせた。言葉の端には侘しさが滲んでいたが、その喋り方は自分の孫に対するそれそのもののようで。
 昔から今に至るまでアルメリアの成長を見守ってきたこともあるが、独身で子供が居ないということも関係しているのかもしれない。彼にとってアルメリアは娘であり孫のような存在なのだろう。

 「ちゃんと手紙もだしてたじゃないですか」

 アルメリアがそう言うと、

 「ちっちっち……足りねぇなぁお嬢ちゃん……送るならキスマークの一つでもつけといてくれよな」
 「……もうっ」




283 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:24:52 ID:LD99Dxub

 オヤジはすかさず目が閉じそうで閉じないウィンクを添付しこんな風に返してくるわけである。
 と、オヤジがアルメリアの顔をじろじろと見始めた。アルメリアは居心地が悪いというより背中がもぞもぞくすぐったいような感覚を覚え、お腹の辺りで腕と腕を軽く組んだ。
 オヤジはアルメリアがちゃんと元気でやってることもついでに確認してから、血色のいい唇が自前のもので口紅一つつけていないことをしかと見た。
 母親の飾り気なさをそのまま受け継いでしまったらしいとなんだか面白くなる。
 こりゃあもしも結婚して娘が産まれても飾らない子になるんだろう。そして髪型はきっとポニーテールなのだ。オヤジは未来が見えた気がしてにやつきそうになった。

 「………んー? んん? 口紅の一つもしてないのか?」
 「化粧嫌いです」
 「ずばっと言うねぇ」
 「やりかた分からないんです」

 アルメリアは唇に指を当てて、本当に分からないといった様子を見せる。
 オヤジはなるほどと頷くと、何気なく他の外殻機に視線を移した。

 「そっちか。誰かに教えて貰えば―――」

 「はじめまして、アルメリアの親戚の方ですか?」
 「ん?」

 見知らない人が友人と話しているのを少し離れた場所でクーと共に居た委員長が、汗を拭いつつ間に割って入ってきた。
 なにやら親しげに話していたので途中で入るに入れず待っていたらしかった。
 委員長の第一印象は、ちょっと疲れた感じの中年男性というものだったのは秘密にしておこう。
 委員長の後ろからクーが続いて、二人揃って化粧っ気が無いのが一目で分かれば、化粧をしない理由もなんとなく分かってくる。
 
 「そんなとこか、血の繋がりはないがね」

 二人は歩み寄ると軽く握手を交わし、簡単な自己紹介をした。
 外殻機と人がごったがえし撮影会やら説明やら談話やらの喧騒むしろ言葉の大津波の最中で会話をする為に、知らずのうちに声が大きくなっている。
 競技場に集うは生粋のロボット好き達であり、やれここの構造はなんだ、やれなんとか制御はどこのフィードバックだ、そんな専門用語がひしめく。

 「はじめまして。みんなからは委員長と呼ばれています」
 「こっちこそ始めましてだ。みんなはオヤジだのなんだの呼ぶ。お嬢ちゃんも気軽にそう呼んでくれればいい」

 二人は手を振るような軽い握手と会釈、そして何故か本名を出さない自己紹介をし、離れた。
 名前を出さない出てこない理由については御察し下さい。
 以前にアルメリアの手紙の中で『頭はいいけどちょっと天然な子』とあったのはこの子のことかとオヤジが考える傍ら、クーが暇そうにそこらをぶらぶら歩き始める。
 オヤジとクーは初対面ではなかったりするが、小さい時以降会っていない。
 ちなみにシュレーのことは、『可愛くて元気な子』と書かれていたとか。

 「ちょっとそこらへん行ってくるけど心配いらない」
 「分かりましたクーさん。もうそんなに用事も無いですからね、ゆっくりどうぞ」

 委員長に言葉で、他の人らに目で了解をとったクーは人混みの間に身を滑り込ませて消えていった。
 オヤジはクーの小さい頃は見ても成長した姿を見ていなかった為、誰なのか分からなかったらしくじっと注視し、眉に皺をよせ尋ねてみた。

 「アルメリア、あの子があのクーちゃんなのか?」
 「なんですかおじ様、その信じられないって顔は」
 「女って成長するもんだぁってな……いい女になりやがった。それに比べて我が愛すべきお嬢さんときたら」
 「私、とってもとっても、怒りますよ」

 アルメリアは頬を膨らませ、半眼になった。オヤジは楽しそうに喉を鳴らす。

 「そんなことよりアルメリア、お前さんメタルナイツの試合の方はどうなんだ」
 「もうじき大会です」
 「自信は?」
 「ありありですおじさま。この子なら優勝間違いなしですから」




284 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:25:39 ID:LD99Dxub

 にっと笑い、ピースサインなんてしてみせたアルメリアが仰ぎ見るはプロトファスマ。誰も乗ってない彼は頭を垂れて黙っているだけだった。
 彼女らしからぬ行動に委員長は目を丸くした。
 オヤジが手をぱむと合わせると伸びをして、ポケットから携帯電話をとりだして時間を確認。もういい時間だったらしく、ポケットに仕舞うとその場を離れる素振りをみせた。

 「んじゃま、おじさんはこの辺でさよならだ。ユトとメリッサの二人に報告しておくぞ、元気にやってますってな」
 「あんまり昼間からいちゃつかないでねって伝えて下さい。あ、おじさま、ちゃんと食べて下さいね。痩せてるのはカッコワルイですから」
 「この歳になると痩せた方が健康にいいんだよ。まぁ頑張れや」

 そしてオヤジは両手をポケットに突っ込むと、今のところ衰えを感じさせない歩調を刻んで人混みに消えていった。
 競技場に風がなだれ込み、暑い空気を撹拌する。
 アルメリアは額から後頭部にかけて髪の毛を掻きあげると、ポニーテールを一度解き、ゴム紐を口に咥えて結い直した。ちょっと外に居ただけで汗が滲んできて、暑さを実感する。
 いいかげん帽子をかぶり続けるのも嫌になってきた委員長は軍帽を指に引っ掛けてくるくる弄びながら、大きく溜息を吐きまた息を吸い込む。
 都市迷彩の帽子が滞ることなく廻る。まるで独楽のように廻る。廻る帽子は止まらず廻る。
 委員長が帽子から目を離した一瞬、ぐらりと揺らいだがもう片方の手によりちゃんと捕まえて頭に軽く引っ掛ける。

 「渋いお方でした。名前は存じませんが、温かい人で……」
 「温かいというよりズボラなんですよおじさまって。弟子が居なくなってからは洗濯物はそのままだし、食事は外食だし。寝るときパンツ一丁なんて信じられます?」

 アルメリアが頭を振り、指を折ることでオヤジがいかにズボラ人間なのか、例を次々と羅列しては指を折っていく。五本の指では足りなくて、六本、七本、すなわち両手を使うことになっても話は止まらなかった。
 
 『みんなー! あのね、もう暑いから私帰りたい』

 そこに、どこから手に入れたのかマントっぽい布を纏ったシュレー乗機アノフェレスが、足元の人間を踏みつけないよう細心の注意を払いながらやってきた。しかも、操作を誤りよろついた他の外殻機の肩を掴み押し戻してあげてから。
 蒸気鍋でじっくり調理されるに等しい環境下で水分を奪われ続けて汗まみれ。極端な設計が招いた悲劇と言えよう。
 
 「委員長は?」
 「各自解散だそうなので、いいと思いますね」
 「アオバさんは………あれ? 居ない」
 
 アルメリアはアオバの姿を探してきょろきょろしたが見つからず、首を捻る。

 「ここにいます」

 スッ。空気とも形容すべき自然さでアオバが風景から湧き出した。
 正直な話びっくりした。お前はニンジャか何かか。お前は諜報員かなにかを兼業しているのかと。
 アオバの後ろにはクロを腕に抱きながらもペットボトルをラッパ飲みするクーが立っている。

 「私達帰ってもいいですか?」
 「分かりました。機体を倉庫に戻して、用意しておいたので水分摂ってください」

 一同はぞろぞろと続いて競技場を出ると、解散した。




 ◆ ◆ ◆ ◆






285 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:35:09 ID:O6ziU0SH
支援


286 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:37:47 ID:eGhs6lb8
 


287 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:37:52 ID:LD99Dxub



 パレード、競技場で撮影会と続いて、昼から夕方そして夜へと時は流れる。
 自重を知らない若者達がエアバイクを持ち出し島中をブンブン蜜蜂のように飛び交いだし、灯火の眩さが建物の上や合間を縫い描く。
 あちこちで大音量の音楽が響き微細なる大気の粒に浸透して。
 アルメリア、シュレー、委員長は思い思いの時間を過ごした後、仕事をしていた。
 何かといったら無料の修理サービスだった。

 「はい、どうですか?」
 「いい感じだよ………学生さんなのにすごいねぇ……」
 「いえいえ、これも勉強ですから」

 地面に立て膝となり工具を持ち、年齢60〜70くらいの物腰が柔らかい老婆の義足の調子を調べる。
 高級なものだが歩く機能に特化しただけの義足だったので、一度取り外して軽く分解して確かめてみた。痛覚等の感覚を伝えるようなのは接続時に苦痛を感じることがあるから、その機能が無かったのは幸いだった。
 とある教室の机の上で、老婆の両脚を分解して調査&整備というなんとも不可解というか不思議な光景。
 だが、技術の進歩で本物と何一つ変わりない義足や義腕が作れるようになったこの世界時代では別に不思議でもなんでもない。
 母親が義腕で、整備するのを見ていて自分もさせてもらった経験を持つアルメリアには、お茶の子さいさいもいいとこだった。
 回路の異常を確認して、とりあえず可動する個所に油を差してから老婆の脚に嵌めこみちゃんと動くかを確かめる。もし異常があって転倒なんてことにならないように、しっかり端子から情報を得て端末で数値も見る。
 どうやら大丈夫のようだ。何度も目と画面を駆使して確認に確認を重ね、義足を接続すると、老婆に手をさしのばして椅子から立ち上がる補助をしてあげる。
 老婆の手は皺だらけだったが、優しい感触だった。
 腕に力を入れて、立ち上がるのに合わせて自分も姿勢を起こして、眼鏡をずり上げる。

 「ありがとうね、本当にありがとう……」
 「どういたしまして。お大事に。ここじゃなくてもいいですけど、定期的に整備や診断を受けて下さい。じゃないと大変なことになることもありますから」
 「ふっふっ……まるでお医者さんみたいだねぇ」
 「……言われてみれば、そうかもしれません」
 「じゃあ、またご縁が導いてくれれば会いましょうね」
 「はーい。次の方どうぞー」

 アルメリアは老婆をにこやかに見送ると、椅子に座って次の人が入ってくるのを待った。
 工具をなんとなく手に挟んでぎゅっと力を入れる。髪の毛を弄る。窓の外を見る。機械を弄るのは楽しかった。
 次の人と声が響けば、列の最前列(と言ってももう数人しかいないが)の人が大股で歩いてくると、机の前で止まり椅子をひいて座った。

 「あーいスイマセン次の人です」
 「はい、修理って………ってお兄ちゃん!?」

 次の人は青年で、アルメリアによく似た風貌だった。というかジャックだった。
 目つきが悪い、髪質が悪い、キレると怖い、ただし根は優しい。それがジャックという人間で、アルメリアが最後に見かけたときに比べて髪があっちこっちに伸びておりお世辞にもカッコイイとはいえない。また、服装も一言で表現するとロックな様に変化していた。
 ついと顔を上げて、応対しようと口を動かし、途中で気がつき素っ頓狂な声を上げてしまった。手に持ったドライバーを机にカーン。
 ジャックがへらりと手をあげて、声を高らかと。

 「よいーっす。アルメリアの兄ジャックでーす」

 同じく仕事にあたっていた人らや、シュレーと委員長が『どうした?』と顔を向けてきたことに気がついて、恥ずかしくなってジャックの襟首掴んで教室を出て廊下へ。
 ジャック、痴話喧嘩で泣きそうになる情けない男のようにずるずる引っ張られて廊下に。ついでに、ざわめく教室にウィンクまで送る。血の気が熱い男は、違う方向で熱くなっていた。
 ジャックが随分伸びた髪をがしがしとかく。
 アルメリア、両手をばっと下に突き出し前のめりで頬を膨らます。
 二人が並ぶと、決して低くは無いはずのアルメリアが低く見える。

 「愛しい妹の為に俺参上したのに酷くね?」
 「お父さんお母さん心配してたのになんで帰ってこないの!」
 「へっ? 俺帰ってたよ? 深夜だけどさ、スヤスヤ眠っちゃってまぁ、起こせる雰囲気じゃねーし。兄貴が冷蔵庫漁ってたのを手伝ったくらいかな」
 「お兄ちゃん………」
 「ケーキあったけどおいしく頂きました☆」
 「呪うよ?」
 「俺カミサマ信じてないし無効も無効、大無効」




288 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:39:31 ID:eGhs6lb8
 


289 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:44:32 ID:1TVx++7X
 


290 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:44:57 ID:LD99Dxub

 正々堂々と実家に入り込んで泥棒まがいのことをしてましたと告白する兄。
 妹はなんと発現していいのかさっぱり分からなかったが、いくら説得しようども無駄なのだなと改めて分かったので、もうなにも言うまいと心に決めた。死んでも死ななそうだし、ニコラスがいるならなんとかなるだろう。

 「うおっと、もう時間だなっ」
 「時計ないじゃん」

 ジャックは腕時計を――そんなものないのにあるつもりで腕を一瞥して――に目を落とすと、『いけねっ』とおでこをぱチんとはたいて舌を出した。
 すかさず突っ込みを入れる。

 「この時計、俺以外には見えないのさ。高かったんだZE!」
 「わーすごい」
 「相変わらずノリの悪い妹だな、成長したのは背と胸だけかよ」
 「食らえッ!!」

 ジャックがさりげなく腰回りや胸元をちらっと見る。アルメリアは口元を引き攣らせ、脳天を手斧でかち割らんと振りおろす。
 避ける、振り下ろす、避ける、振り下ろす、避けて手を掴む。
 手を捕まえられてしまっては脳天を二等分することなどできはしない。悔しくなって目を細めて睨むが、迫力は半減だった。

 「当たらないーいあたらなーいお前には何より、速さが足りない! はい捕獲。超捕獲」
 「はーなーしてよー!!」
 「やなこった、パンナコッタ」

 ジャックはケラケラと笑うとぱっと手を離して、アルメリアのビンタを嘲笑うかのようにひょいと身を屈めて回避、おもむろに廊下の窓を開けて、窓枠によっこらせっとまたがった。

 「んまぁそんなわけさ。兄貴待たせてるし、父さん母さんにヨロシク。あ、そうそうクーさんにもまた会おうぜベイベーって伝えておいてくれよ!」
 「お兄ちゃん!?」

 まさか、ここは一階でもなければ足場があるでもない。
 落ちたらどうする。アルメリアは血相を変えて手を伸ばしたが、それより前に、人差し指と中指で軽く敬礼をしたジャックが窓から外に倒れるように飛びおりて視界から消えていた。
 そう、ジャックが飛び降りたのだ。

 「I Can Fly!!!!!」

 飛び降りた、のだ。
 風音、ひゅおー。

 「Adios!」

 ドップラー効果を伴ったジャックの叫び声が遠ざかる。

 「……あっ」

 人生でも数少ない、血の気が失せた瞬間だった。
 あっ、なんて間の抜けた声が漏れた。

 「うわああああの人落っこちた!?」
 「えっ、これはマズイですよね! えっ? えっ!?」




291 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:45:44 ID:1TVx++7X
 


292 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:46:11 ID:eGhs6lb8
 


293 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:47:03 ID:eGhs6lb8
 


294 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:47:30 ID:1TVx++7X
 


295 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:48:09 ID:LD99Dxub

 アルメリアとジャックの様子をドアの隙間からこっそり窺っていたシュレーと委員長、その他の人らは驚愕と言うより愕然、絶叫、ダッと窓に駆けよった。
 一同の頭に学園で事故死の一文がよぎった。
 ところが、それは華麗に裏切られることになった。
 大型エアバイクの後部座席に仁王立ちしたジャックが腕を組み、服を風にたなびかせながら登場したのだ。操縦者は言うまでも無くニコラスだった。あらかじめ打ち合わせをしていたとしか思えない。
 エアバイクの機関がうぃーんと唸りを上げ、大型スピーカーから景気よく豪快なるBGMが響く。

 「おじさん!」

 アルメリアは窓枠にかじりつくような体勢で寄り、目を丸くせざるを得なかった。口もちょっと半開き。
 おじさんと呼ばれたニコラス=シーゼンコードその人は、サングラスを胸ポケットに一時退避すると、大きく手を振った。
 髭モサモサ。髪はきちんと整えられているものの、白髪が見受けられる。
 服のセンスは相変わらずと言ったところであり、皮生地をふんだんに使用したジャケットに蛍光色のズボンが目に痛い。
 奇妙奇天烈な風貌としか評価できないのに、周囲を圧倒する存在感を醸し出すのはニコラスだからとしか言いようがない。もちろんエアバイク単体で見てもどこの運び屋だと言いたくなる改造がされており、警察に捕まりそうな存在感がプンプン。

 「Hey! 久しぶりだZE!」
 「よっしゃあ兄貴! 行こうぜ!」
 「そうだなこんなところでのんびりしてる暇は無かったNE! じゃあアルメリア、グッバイ!」

 放浪組はあっという間にエアバイクで空へと飛んでいき、見えなくなった。しかも、ジャックは仁王立ちのままで飛んでいる。なぜ体勢が崩れないのかはこの場の誰にも原理が不明だった。
 静まり返る周囲の人々。

 「お兄ちゃーーん!! おじさーーん!!」

 アルメリアは声を張り上げ、委員長とシュレーは口を半開きで固まっている。

 「あのぅ、アルメリア、アルメリア」

 いつまでも空を眺め続けるアルメリアに業を煮やすというか肝を冷やして、頭が静止していた委員長がやっと復帰し、アルメリアの肩をトントン叩く。
 アルメリアが我に帰る。
 何をしていたのだろうと思い返すと同時に、窓の外に消えた二人組に向かって柄にもなく絶叫していたことに気がついた。顔があっという間に赤く染まり、前髪の生え際まで赤信号。
 他の人も興味深そうに見てくるものだから逃げ場がそもそも無い。
 兄貴と叔父さんは全く、エラい置き土産をくれたものだ。

 「今の人達は、一体……」

 アルメリアは好奇の視線に晒され、ますます委縮する。
 そして声を絞り出すように言葉を発した。

 「はい………ジャック兄さんと、ニコラスおじさんです」

 その後の対処が大変だったのは言うまでも無い。


 ◆ ◆ ◆ ◆





296 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:49:22 ID:1TVx++7X
 


297 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:50:06 ID:eGhs6lb8
 


298 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:50:48 ID:LD99Dxub


 叔父と兄がハイテンション馬鹿だと発覚してから数時間後。
 アルメリアは同級生友人らに囲まれてあれこれと尋問を受けて涙ながらに自白した。
 不可解だったのは女性陣にジャックの容姿がいい意味で受けていたのと、イケメンだなんだという意見があったことなのだ。身内だから分からないのかもしれないがなんだかおかしくなった。
 結局、修理サービスは夕方を過ぎても終わらず、教室を間借りしての宴会が始まってしまい、夜までどんちゃん騒ぎとなった。
 生徒学生どころか先生教授に一般人までが教室と廊下に入り乱れる大騒ぎ。酒は持ちだす輩はいるわクラッカーは白煙で教室が埋まるまで鳴らされるわ、合唱が始まるわで大盛り上がりだった。
 アルメリアは友人、そしてシュレー(うっかり酒を呑んで友人らに担がれて退場)と委員長(もみくちゃにされた挙句カラオケ大会でマニアックな歌を披露して退場)と別れて、やっとのことで自宅に帰還した。
 驚くべきはここまでずっと古風なメイド服で通してきたことか。
 寮に辿り着き、もう働きたくないと辞表を量産し続ける肢体を説得しながら自分の部屋の前に来ると、溜息を吐きながら戸を叩く。
 やや間があって、扉が開きエプロン姿のクーが現れた。おたまを持っていた。黒髪と白エプロンのコントラストが素晴らしいとアルメリアは考え、そして瞬時に自己の疲労を確信した。
 クーはあの後、帰宅するや掃除洗濯料理まで済ませてうとうとしていたわけだが、アルメリアが気がつくはずも……ある。匂いだ。ビーフシチューの匂いが扉を開けると、もわっと広がったのである。
 夜ごはんと言えばお菓子とジュースしか口にしてなかったアルメリアには堪える匂い。

 「おかえり。ご飯は出来てるけど、先にシャワーを浴びた方がおすすめ」
 「なんか悪いですね、自分の部屋なのにやってもらうなんて」

 アルメリアはクーに連れられて扉をくぐると、食事の準備がしてあるリビングに入った。机の上にはひときわ目を惹く鍋が鎮座しており、蓋の隙間から蒸気の魅惑を放っていた。
 クーがエプロンをとり椅子の背にかけ、アルメリアは机とシャワー場の両方をちらちら代わりばんこに見る。

 「家賃代だからなにも遠慮することはない」
 「ありがとうございます。……シャワー浴びてきます」
 「わかった」

 アルメリアはシャワーへと向かった。途中で、祭りの最後に打ちあげられる小さな花火大会の鼓動が聞こえてきた。
 大会はもうじき。
 アルメリアは、気を引き締めようと、シャワーは熱めにしように決めた。


       【終】


299 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:51:39 ID:LD99Dxub
投下終了です。
オヤジと、ニコラス&ジャックのコンビがやっと登場しました。
次回からは大会編となります。遅れて申し訳ない。


300 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:51:47 ID:1TVx++7X
 


301 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:53:44 ID:1TVx++7X
>>299
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうが大丈夫か?


302 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:55:48 ID:eGhs6lb8
>>299
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


303 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:56:20 ID:O6ziU0SH
投下乙。
なんだろう……。ヒロイン四人組(センジュ含)が全員萌えるw
つーか委員長いいキャラだなやっぱw 摘出に外す感じが実にいいw

そしてジャック遂に来たか……
どう見ても二代目ニコラスですありがとうございましたwww
やっぱりユトメリの遺伝子を受け継いでいる為にイケメンか……もげろ。


304 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:56:54 ID:eGhs6lb8
>>301
 大丈夫だ、問題ない。


305 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:57:10 ID:O6ziU0SH
×摘出
○適度

感想すら誤字ってなんなの俺


306 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 00:59:05 ID:1TVx++7X
>>305
大丈夫だ、問題ない


307 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:01:01 ID:LD99Dxub
>>303
感想ありがとうです
委員長はシュレーでもアルでもない中庸な感じを目指したが(ry
センジュさんがどこに行ったのかはご想像にお任せ☆

ジャックはイケメンです、多分
でもニコラスについて旅してるのでモテる機会がありません

>>305
大丈夫だ、問題ない


308 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:09:59 ID:eGhs6lb8
>>299
 改めまして投下乙です!
 クーかわいいよクー、嫁にしたいが大丈夫か?
 アノフェレスの全高ってペネ子と同じなんですね。つまり取っ組み合いの喧嘩ができるという事……!
 オヤジさんやニコラスは相変わらずですねw そしてジャック、ニコラスをパワーアップしたようなキャラ、だと……!?

>成長したのは背と胸だけかよ
遥さん「背と胸が成長するとかものすっごく羨ましいんですけど……」
 それでは、次回も楽しみに待ってますねw


309 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:16:16 ID:1TVx++7X
>>299
改めて投下乙!
三人娘の息ピッタリっぷりが素敵すぎるw
あとアレだね、前作のキャラが出てくるとほっこりするね。オヤジさん素敵
あとジャック&ニコラス自重しろwアルメリア完全に振り回されてるじゃないかw


310 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:18:27 ID:O6ziU0SH
男でメリー遺伝子炸裂でニコラスが師匠だと手に負えないw


311 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:22:01 ID:1TVx++7X
まどかさんとアルメリアの絡みが見たくてたまらない俺ガイル
家族構成似てるし、ポニテだし、トリガーハッピーだしw


312 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:28:37 ID:LD99Dxub
>>308
感想嬉し過ぎて俺は大丈夫か? → 駄目だ、ニヤニヤだ

>嫁
フラグ立てるまでが(ry
恋愛経験が無いので攻略が恐ろしく大変です、彼女

オヤジとジャックとニコラスを登場させて満足したはいいけど、再登場の機会が(ry
それでは次回も!

>>309
感想ありがとうです!
オヤジとニコラス&ジャックを登場させてみましたがいかがでしたでしょうか?
アルメリアすら振り回す、さすが兄貴
ジャックの名前は伊達じゃない!

>>310
キャラが濃過ぎたのではと今では反省していない

>>311
書いちゃえYo!


313 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:31:15 ID:eGhs6lb8
ゆとっつぁん「む、娘よ、同じ轍は踏むなよ……(ガクッ」


314 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:31:48 ID:Y1PuMQcJ
GJございます。

…シュレーにシャワーの湯を口の中以外に充てるところがあるだろ、
とか電波受けたのは私だけでいい。


315 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:32:44 ID:O6ziU0SH
>恋愛経験がないので
そ れ が い い
マジ大変そうだけどw

アルと委員長はアレだけどシュレーはさりげなく気が付いたら彼氏とか居そうw
で、「え? 付き合ってたっけ?」とか言いそうw


316 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:34:35 ID:O6ziU0SH
>>314
ほう……。

DSの人よ。緊急の仕事が入ったぞ。


317 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:36:03 ID:eGhs6lb8
 なるほど、島ですか……(ニヤリ


318 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:36:25 ID:LD99Dxub
>>313
ユト父ェ……

>>314
詳しく聞かせてもらおうか

>>315
ずいぶん前にあった、「〜〜でギャルゲー」ネタでもクーの攻略難易度はブッチでしたw
シュレー、たしかにそんな性格かもしれないw



319 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:39:31 ID:O6ziU0SH
>>318
でもクロへの接し方を見る限り愛は深いタイプだ。クロもげろ(違

つーか……>>313ラブラブだからいいだろうがてんめぇ!


320 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:40:40 ID:LD99Dxub
>>316-317
その発想はなかった……シャワーってそんな風につkジョインジョインハルカァ


321 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:43:50 ID:O6ziU0SH
気にするな。単なる紳士的妄想だ。


322 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:44:22 ID:eGhs6lb8
※||
※||
※|| ̄ ̄ヽ  
※||ィjリノハノi あまり私の手を煩わせるでない……。
※||リ゚ワ゚ノi) 
※||⊂ノ( )
※||   y
※||


323 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:46:06 ID:LD99Dxub
ひでぶ


324 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:47:35 ID:O6ziU0SH
ばばぁ


325 名前: >>882のぽんぽんは欠陥品 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:51:11 ID:F4y5Gv97
>>299
投下乙!
あの二人が再登場にジャックが初登場か……
オヤジさんは相変わらずいいキャラしてるし、ジャックもなかなかおいしいキャラだなあ。
しかしインパクトのために一つ間違ったら命にかかわる退場方法までするとは……

さて……
上の方で出てた吸血鬼スレッジって文言みてちょっと描いてみたが……
自分で言うのもなんだが、「俺には確かにある種の才能がある」と思い、同時に「人間才能があればいいってもんじゃない」と思った。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/888/kyuuketuki.jpg


326 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:52:56 ID:LD99Dxub
>>325
感想、嬉し過ぎて狂っちまいそうだぜ!
ジャック、どこかでまた登場させたいですw

絵、拝見しました。
これなんてクトゥルフ神話?


327 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:53:39 ID:O6ziU0SH
お前どこのウィリアムブレイクだよw
むしろヘンヨのイメージのレッドドラゴンに近いわwww


328 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 01:58:16 ID:eGhs6lb8
>>325
 なんですかこのバケモノはwww


329 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:02:22 ID:eGhs6lb8
 あ、スパロボ始まった。


330 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:04:37 ID:eGhs6lb8
 ……誤爆だ、許せッ!


331 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:05:45 ID:LD99Dxub
誤爆? そんなわけない!


332 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:08:31 ID:O6ziU0SH
※師匠の誤爆はピンポイント爆撃



333 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:10:06 ID:LD99Dxub
ピンポイント誤爆ですね! あれ?


334 名前: >>882のぽんぽんは欠陥品 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:12:27 ID:F4y5Gv97
>>326
そーいや俺、クトゥルフほぼ知らないんだよなあ。名前はよく聞くんだけど。

>>327
「大いなる赤き竜」か……
構想中の自作の第二部(第一部で出す可能性もある)で、ある理由で作中での絵を描く予定があるんだよなー。

>>328
みんな大好きブタさんです。


335 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:13:13 ID:O6ziU0SH
外したと思っても結局は当たる……と。

なんというエースパイロットw


336 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:14:02 ID:LD99Dxub
>>334
ああ窓に! 窓に!


337 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:21:06 ID:O6ziU0SH
俺もクトゥルフよく知らないw


338 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:23:39 ID:cs4meTVq
予告通り投下します。
8スレ+設定2スレなので支援が欲しいのだが大丈夫か?


339 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:23:47 ID:LD99Dxub
882氏が好みそうな異型が溢れてますよー……うっふふふふふ


340 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:27:41 ID:cs4meTVq
[退け!小僧!]
「うぉぁ!?」
リキの後ろの部隊に容赦なくミサイルを連射するウィンス。
悪態をつきながらも、その隙にウィンスに襲いかかる敵機に射撃を行うリキ。
多すぎる敵、対してこちらに増援は無い。
場所は大西洋上、地中海を通ってジブラルタル海峡を抜けたスタークは同盟の中心、EUの本隊による攻撃を受けていた。
目に見えるだけで巡洋艦が5隻、輸送機が12隻、HBの数は1000に届くほどだ。
死機使いの時はほとんどがオートパイロットだった為、比較的戦闘に負担は無かった。
しかし、今回の相手は有人。しかも本隊のパイロットというだけあって優秀なパイロットが多かった。
スタークは全速力で戦線を離脱しようとするが、思うように進めていない。
「くそっ、ここまで狙われるとは……」
[当たり前だ。この艦は戦うたびにエース級を退けているからな]
「強すぎるのも考え物だなっと」
近寄ってきた大型一区分をブレードでいなして、バランスを崩した敵機に連射する。
リキの操縦技術は一般兵の枠を超えているが、機体は一般機の為狙われやすい。
「本当に、そろそろ撤退しろよ!」
ミサイルが一気に放たれて爆炎をまき散らす。


[貴様が白い魔弾だな?]
リクは戦場の中心部で過激な攻撃を繰り返していた。
人を殺さない様に、戦闘力のみを奪う戦い方は意外と疲れる。
そんなリクの耳に音声が聞こえた。その声と同時に攻撃が薄れる。
声の方向を見るとそこには7機のHBが悠然と佇んでいた。
「何者ですか?」
HBのデザインは統一されているが、一機だけアレンジが違う。
恐らく特殊な部隊、その機体は隊長機なのだろう。
しかし、その意図が見えない。その部隊のHBは一切火器を搭載していないからだ。
[我々は同盟軍所属特殊部隊、聖剣騎士団]
[そしてここにいらっしゃるのが我らが聖剣騎士団団長にして、同盟軍最強の戦士!「剣帝」銀騎士(シルバーナイト)様だ!]
銀騎士と言われた隊長機は他のHBの包囲網の中に進み、剣をこちらに向けてこう言った。
[連邦軍のルーキー、白い魔弾!我は貴様に剣による一対一の真剣勝負を申し込む!]
恐らく、このエースの実力は本物だ。若いながらも芯の通った声は、否応なしにこちらを緊張させる。
同盟軍最強の名に間違いはないだろう。
さらに言えば、この空気感。
周囲の敵機は彼の声が響いた瞬間に戦闘をやめた。
銀騎士の戦闘が常に一騎打ちである証拠でもある。
既に銀騎士は剣を構えてこちらの隙を窺っている。
手に持っていた武装はグラビティライフル。これでは戦えない。
リクは唾を呑み、背中にマウントされている二つの武器の内、ひとつに手を伸ばす。
武器を保持していたアームの力が無くなると同時に、グリップを掴んで構える。そう、重力場レールガンを。
[のぉぁ!?]
一気に構えたレールガンを一気に撃ったが、紙一重でかわされた。
[貴様……卑怯者め!その大剣で勝負しろと団長は言ったのだぞ!?]
[そうだ!恥を知れ!]
リクはため息交じりに言った。
「相手の射程外からの攻撃は基本でしょう?むしろそれを捨てろと言ってくる貴方達の方が卑怯者では?」
『マスター……外道ですか?』
イザナミにまで言われた。少し落ち込む。
[我々は騎士道に基づいた決闘を申し込んだのだぞ!それを無視するなど――]
「誰がその決闘を受けたんですか?そもそも騎士道なんて僕知りませんし……」
呆れるリク。こんな駄々をこねる子供の様な部隊が同盟軍最強?黒揚羽の方が強かった筈だ。
「とにかく、そちらの意見なんて知ったこっちゃありませんから」
連射されたレールガンの黒い光が銀騎士を襲うが、銀騎士はそれを避け続ける。
[おのれ、ホワイトブレッとぉぉぉぉ!?]
避けた所にグラビレイトのドロップキックが命中する。
装甲をへこませた銀騎士は海に墜落して沈んでいく。
「軍隊はいつからこんなふざけた集団になったんだか……」


341 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:28:49 ID:LD99Dxub
 


342 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:28:56 ID:1TVx++7X
 


343 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:29:31 ID:cs4meTVq
ぼそりと呟くリクに激昂する聖剣騎士団。
[よくも団長を!]
[貴様は許さん!]
6機が一気に剣を構えて突っ込んでくる。訓練はされているのか、フォーメーションはしっかりしている。
リクはライフルをマウントすると、ブレードを取り出してワイドグラビティを牽制に放つ。
時間差攻撃の間を自分に対応できる絶妙な間隔に調整すると、レールガンを撃つ。
2機が一気に腕を失ってバランスを崩す。
3機の攻撃をかわすと最後の一機の攻撃をブレードで弾く。
距離を取ってレールガンをマウントしてブレードを構えなおすリク。
一気に振り回して下段に構え[まだどぅぁ!?]たらブレードの峰が何かに当たった。

少し視点を変更して今の場面を見てみよう。
海に沈んだ銀騎士はすぐに意識を取り戻す。
「く、まだ負けでは無い!」
すぐに機体のブーストで海上に上がる。
水面が近くなる、機体が水の抵抗で悲鳴を上げる。水圧の変化で意識が飛びそうになる。
銀騎士は自分を奮い立たせるために声を上げる。
水面に出るのとほぼ同時に、水面近くにいたグラビレイトの大剣の峰が迫ると同時に。
「まだどぅぁ!?」
今度こそ銀騎士は完全に意識を落とした。

[団長ぉぉ!?]
6機のHBは我先にというように水中へと飛び込んで行った。
「えっと……あれ?」
間抜けな倒し方でリクは同盟軍最強のエースを戦闘不能にしてしまった。


「戦況はどうです?」
ハーミストの声には焦りが含まれている。
正直言って、現在のスタークはかなりぎりぎりな状態だ。
既に4つのメインブースターの内1つが沈黙、2つも危険な状態になっている。
補助ブースターも3基が煙を上げている。
武装面ではミサイルが残りわずかなのと、フィールド用のエネルギーが切れかけている。
艦底レールガンもオーバーヒートしている。
「かなりつらい状況ですが、イザナミさんからの通信でリク君が銀騎士を撃墜したそうです。敵はかなり動揺しています」
「銀騎士を!?あいつ何したんだ?」
ゴースが驚くのも無理はない。銀騎士は一騎打ちでは常に勝利してきたエースだ。
さらには1000人斬りを実践した事もある。その銀騎士を撃墜する事はかなり敵の士気にひびを入れる事が出来るだろう。
「それが、遠距離からレールガンを撃った後ドロップキック。その後偶然ブレードで峰打ちして沈めたとか……」
「……一騎打ちを受けなかった事による動揺のようですね」
「いえ、向こうの通信を傍受した所[鬼畜だ!悪魔だ!容赦なく殺られるぞ!]との事です」
「「「………」」」


リキは戦況の微妙な変化に気付いた。
「ウィンスさん、これ……」
[む、どうした?]
「敵の動きが……変わってる……ブリッジ、何かあったか?」
[そんなに影響出てるのか!?]
ゴースはリキの疑問に驚きの声を上げる。
[いや、私には分からないが……一体何が?]
[リクが銀騎士を悪魔のような殺り方で落としたんだ]
リクの行動による戦況の変化、あまりにも些細な変化をリキは見切っていた。
「それに、なんかこの陣形……」
[足止めの様ですね]
ハーミストが通信に加わる。
[足止め?]
[ええ、これはどうやら何かを待っているようです]


344 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:30:54 ID:cs4meTVq
「何が……っつ!?」
突然、高速の何かがリキの機体をかすめた。
「何だ!?」
あまりに速過ぎて肉眼どころかレーダーでも捉えられない。
「っく!」
殆どカンで攻撃をかわす。さっきの攻撃の間が次に攻撃が来る間のは――
ガンッという音が自機の右肩からした。
「な、何が!?」
目の前には一機の黒いHBがいて、赤いツインアイを光らせながらリキの機体の右肩に刀を突き刺していた。
「まさか……こいつ!」
すぐに右肩の関節部分を分離する。ライフルを失ったが、命の方が大事だ。
押し当てられていた敵機の銃口から逃れられた。
そのHBは刀に突き刺さっていた腕を放り投げると、再び消えるような高速移動を開始した。
リキは一瞬の判断で自分の部隊の2機にアクションを起こした。
1機には左手のシールドを投げつけて、もう1機には内蔵火器の迎撃用バルカンを背中のミサイルポットに当てる事で。
シールドが当たった機体は少し吹き飛び、その真横を黒い機体が通った。
バルカンを当てられた機体はミサイルの爆風でバランスを崩して、さっきまでいた場所に黒い機体が通り過ぎるのを見た。
「撤退しろ!こいつは次元が違う!」
リキは部隊を連れて脇目もふらずに逃げる。最後に一瞬、敵機の姿を思い出す。
あの機体は―――


[第二小隊、戦闘不能!謎の新型の様です!]
「了解です、すぐに行きます!」
リクが通信を受けて新型のいる筈の方向へ機体を向ける。
『敵機接近、新型のようです』
「なっ!?」
ブレードで攻撃を受ける。
加速によって上乗せされた衝撃がグラビレイトを下がらせる。
「パワー負けした、あの機体は……は!?」
そこにいた機体は、無駄な装飾がされていない。
カラーリングは黒、カメラアイは赤く光り、手には刀と自動小銃を持っている。
グラビレイトの青いカメラアイとその機体のカメラアイが目を合わせた。
その機体の他の機体とは違う唯一の特徴、両肩と両脛に胸部、こちらからは見えないが恐らく背部にもあるであろうダクト。
そこから散布される白い光の粒子。
その機体は、黒いグラビレイトそのものだった。
「なん…で……グラビレイトが……」
『データバンク照合、機体名、グラビレイトTypeβ。間違いありません、兄弟機です』
「なぜ、そんなデータがある!?」
『私の管理できていない情報領域の一部が解放されました。その中の情報の一つです』
イザナミの言葉に驚きを隠せないリク。その隙に接近してくるTypeβ。
『情報領域の中から文章ファイルを発見しました。読み上げます』
ブレードで攻撃を受け流しながらイザナミの言葉に耳を傾ける。
『この機体のパイロットになった筈の連邦兵へ。君はこの機体を宗教団体から、もしくは同盟軍から強奪したと思う。しかし、これは俺の仕組
んだ事だ。君達はこの機体を一機しかない機体として考えているだろうね。その考えは目の前の物で砕かれている筈だよ。この機体、グラビレ
イトTypeαは比較される対象でしかない。せいぜい、足掻いてくれ。宇宙開発同盟、特別技術顧問キセノ・アサギ。以上です』
「キセノォォ!あの野郎かぁ!」
最初から仕組まれていた。この機体は元々連邦にわたる筈の機体だったのだ。
キセノの考えたゲーム。その一つにすぎなかったのだ。
「俺は滑稽な道化でしか無かったって事かよ!ふざけんなぁ!!」
コックピットの壁を殴りつけるリク。
その間もTypeβの攻撃は止まない。
速過ぎる攻撃はブレードでは対応するのが難しい。
その時、Typeβが離れた。
「なぜ!?」
『敵機接近、危険です』
真後ろに現れた機体がこちらを抑え込もうとする。
「いつの間に!?おらぁ!」


345 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:31:11 ID:LD99Dxub
 


346 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:31:27 ID:1TVx++7X
 


347 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:31:55 ID:cs4meTVq
機体を振り回して距離を取らせる。Typeβの攻撃が襲いかかり、鍔迫り合いに持ち込む。
Typeβが右足で蹴りを入れてくる。その蹴りはTypeαの動きを崩す。
振り下ろされた刀がTypeαに届こうとするが、リクはそれをかわす。
Typeβがすぐに後ろに下がり、上からさっきの機体が放ったミサイルが降ってくる。
そのミサイルはクラスタータイプで、一気に子弾を放つとそのシーカーがこちらを捉えた。
『レーザークラスターです』
「うあぁぁ!」
レーザーの雨をリフレクションで防ぐ。
『熱源、来ます』
「くっそ!」
リフレクションを中止、機体を錐揉みさせながらレーザークラスターから逃げる。
さっきまでいた場所を強力なレーザーが通り過ぎる。
『損傷軽微』
「被害個所を報告!それと機体の識別!」
『損傷個所は右肩、左腕、左大腿部。いずれも掠っただけです。敵機の識別ですが、増援の2機の内1機は青い知将です』
姿勢を整えながら敵機の方向を向く。離れた場所に青い機影が見える。拡大すれば胸部に描かれている青い旗のモチーフ、間違いなくかつて自
分を追い込んだ青い知将だ。
もう一機は見たことない機体、鈍く黒光りする機体にはそのカラーリングとはマッチしない血まみれのピエロのモチーフが描かれている。
エース機が3機。それも四聖獣部隊の様なチームワークで戦果を伸ばすタイプではなく、個人でも部隊でも活躍できるエースのチーム。
「さすがに分が悪い……救援要請を出してくれ」
この状況を打ち破るには個人では無理がある。1小隊でも回してもらえればどうにか五分五分になる筈だ。
[そろそろ、チェックメイトか?白い魔弾]
「黒揚羽!?暗号回線が……」
恐らく、Typeβのパイロットをしているのだろう。
「なぜ貴女がその機体に乗っている!」
[キセノ・アサギ特別技術顧問から託されたからよ]
「やはりキセノか!」
[さて、あの時、私が初めての敗北を味わった時の借りを返させてもらうわ!]


ゴースが受け取った信号を見て顔色を変える。
「グラビレイトから救援要請!?艦長、リクがまずいみたいだ!!」
「まさかこの状況でですか……新型の力ですかね?」
ゴースが詳細を見ていく。
「その新型と、青い知将、道化死までいるって……」
「なんだって!?」
リリが声を上げた。リクが3人ものエースに囲まれている。リリの焦りが最高潮に達した。
「か、艦長!?どうに…か……?」
その焦りもハーミストを見た瞬間に冷や汗に変わる。
「ゴース君、もう一度エースの名前。お願いします」
「え、えーっと、青い知将と道化死と、謎の新が――」
「もういいです」
ハーミストは今までにないほど冷たく、暗い顔をしている。
「……またか、また奪う気か……ゴードン・レンストル!!」
そう叫ぶとハーミストはブリッジを走り去って行った。
カルラはすぐに指示を出し始める。
「ハンガーに連絡、すぐに金若王の出撃準備!あとシエルさんを呼び出してください!」
「そろそろお呼びが来ると思ってたよー」
シエルがブリッジに入ってきた。
シエルは現在、スタークの通信士の交代要員になっている。
「貴女の情報処理能力、貸して下さい」
「もっちろん、死にたくないしね〜」


スタークのハンガーでは出撃準備が行われていた。
「出力は安定してるが、本調子じゃねぇ。あまり無理はしないで下さいよ?」
ジョージの忠告に頷くハーミスト。
そこにあった機体は神々しさをまとっていた。


348 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:32:46 ID:cs4meTVq
白に金の縁取り、成金趣味の様な嫌な目立ち方をしないぎりぎりのラインのカラーリングだった。
金若王。HB史上最高の出力を誇るその機体は、かつて日本軍の地上基地であった富士山の標高を1撃で2000メートル縮めた化物だ。
凍結から解き放たれたその機体を起動していく。懐かしい雰囲気にハーミストは包まれていく。
かつての仲間と過ごした日々、成り行きで軍に入った自分が戦う意味を見つけた理由、初めて知った憎しみ。
今のハーミストを作り上げた全てがこの機体と共にある。
完璧に目を覚ました「戦友」にハーミストは声をかける。
「久しぶり、また一緒に飛ぼう」
伝説が、いま飛び立った。
すぐには飛べない。日光が金若王の背中に当たる。
背中についたソーラーパネルのエネルギーを、パワー・アンプ・システムが効率よくエネルギーに変えていく。
「エネルギーチャージは順調……いけます!」
すぐに充填されたエネルギーが金若王の背中のウィングブースターを起動させる。
少し前に戦った四聖獣部隊の朱雀にも搭載されていた物だが、規模が違う。
ウィングブースターは基礎のブースター部分から、姿勢を制御する為の金属板が伸びている。
それは天使の羽根が無機質になった様な物なのだが、普通はその金属板の数は十枚程度。
しかし、金若王は多大な推力を得るためにウィングブースターを巨大化している。
金属板の数は片方で三十枚。設計上のぎりぎりまで増やした金属板はブースターの作動と同時に、澄んだ音を響かせる。
シャーン、と響く音。その音は味方にとっては救いの鐘の音。敵にとっては、天国への招待の証。
「反撃の狼煙代わりです、遠慮は――」
両手に保持された二丁の巨大なエネルギーライフル、戦艦の副砲並みの威力を持つそれを同時に構える。
それと同時にバックパックの一部がスライドする。背部に伸びていたスラスターの役目を持つ長いパーツ。
それが上にスライドして、上がりきったところで肩に乗るように、先端を前に向けていく。
両肩に乗ったバックパック一体型高出力レーザー砲。威力は戦艦どころか、要塞の主砲を凌駕する。
四つの銃口が敵部隊の密集地点を狙う。
「要りません!!」
轟音、閃光、衝撃。一撃で敵部隊に壊滅的なダメージを与える事に成功したハーミストは、すぐにリクの元へと飛ぶ。
道化死への復讐の為に、かつての仲間の仇討の為に。


こちらの作戦は完璧だった。
まず、ミキがメインで白い魔弾を攻撃する。
その後の隙をゴードンが埋めて、さらに駄目押しにギルバートの砲撃。
予想では最低5分で戦闘不能まで追い込めると思っていた。
「腕が上がっている?成長が早過ぎる……」
ギルバートは作戦が上手くいかない事に苛立ちを覚えるも、それを呑みこむ。
指揮官に重要な事は常に冷静でいる事。決して戦闘中の仲間に弱音を吐かない事。
ゴードンが接近戦を仕掛ける。
Typeαはブレードでそれを遠ざけようとするがするりとかわして、膝の仕込み武器が作動する。
膝の装甲の隙間から伸びるニードル。それを掠るようにしてかわす相手も人間業じゃない。
道化死の名の由来は体中に隠された武器にある。
油断させて、近づき、一撃で仕留める。
日本で忍者と呼ばれていた隠密行動する者と同じ様な戦法、それでも隙をつけない。
[くぁっ……この!]
ミキが突っ込む、突進力のあるTypeβはTypeαと違うスピード型だ。
しかし、奴はそれをかわす。
「反射神経がいかれてやがる、性能がスペック以上じゃないか!?」
事前に教えて貰っていたTypeαのスペック。それを越える性能が今の奴にはある。
砲撃をかわす白い魔弾に追撃するゴードン。
やっとバランスを崩す白い魔弾は水中に落ちた。
[逃げられたか?]
しかし次の瞬間、海がうねり始める。
[何が……危ない!父さん!]
うねりは中心を持って渦を生み、その中心から黒い切っ先が現れる。
いつか見た展開されたブレードの攻撃だ。
全てを呑みこむ重力の剣は真っ直ぐにゴードンに向かって進み、思わずそれを仕込み剣で受けるゴードン。
[ぐっ!?]
[親父!?]
しかし、その剣はゴードンを弾き飛ばすに留まった。


349 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:33:36 ID:LD99Dxub
 


350 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:33:41 ID:cs4meTVq
白い魔弾が水中から姿を現した次の瞬間、重力の剣が爆発した。
そこから溢れたのは大量の海水。重力で押し固めた海水を空中で溢れさせたのだ。重力がゴードンを呑みこまなかったのも水がゴードンを押し
退けたのが理由だ。
雨や霧などでは無く、滝の様な海水に襲われる。
その中を水を弾きながら進むミキ。
白い魔弾と斬り合いながらあっという間に空へと上がって行く。
「また……水攻めかよ……」
[油断するな!]
父の言葉に不穏な気配を感じたギルバートはその場から急いで下がる。
目の前を強力なレーザーが通って行く。
「今のは…?」
[現れたか、クソガキ]
白と金の小型一区分ほどの機影。紛れもない伝説の機体、金若王だ。
[見つけましたよ、ゴードン・レンストル]
「と、トップ、ガン……」
金若王はライフルを一丁腰にさげて、レーザーブレードを取りだした。
[まだ、あの事を根に持っているのか?あれは――]
[黙れ]
ゴードンの言葉を拒絶するハーミストからは怒りしか感じられない。
[貴方の所為で仲間が、私の仲間が死んだんですよ!?]
戦闘が開始される。互いに接近、斬り合い、離れる。
[その貴方は!また私を!私の仲間を!傷つける気かぁ!!]
[あの場ではそうするしかなかっただろう!ああでもしなければ貴様が死んでいた!]
すれ違いざまに斬りつけ、遠距離から撃ち合う。
[私なら全員を助けられた!それなのに!!]
[それが傲慢だと、慢心だと言った筈だ!]
斬り結び、拒絶し、叫び合う。
まるで天災の様な攻撃をかわすゴードン。
「な、なんだよ……これは……」
次元が違う。
無力感は一瞬、すぐに戦況を把握する。
(これ以上やっても、勝ち目はない。ただの消耗戦だ……)
ギルバートは全軍に警告する。
「全軍撤退してくれ!金若王が目覚めた!!」


上空7000メートル、数十秒でその高度まで上がった2機のグラビレイト。
ミキは性能が同じになる事で、パイロットの技量を思い知らされていた。
「なんて…なんでこんな……」
明らかに、白い魔弾の方が技量が上だ。
コックピットを狙わないという弱点を知っていても、引っ繰り返らないほどの実力差がある。
現在はフィールドも不利になっている。
白いフォトングラビティ、それは黒いフォトングラビティとは性質が異なる物だ。
白い粒子は正式名称を重力偏向粒子という。
粒子の影響下の物体にかかる重力の方向を操作できる特性を持つ。
それは重力圏内でなければ効果が薄い。
つまり、地表から離れて重力が弱くなっているこの戦場はTypeβにとって最悪の状態だ。
「機体じゃない、私の力が足りてない……」
同時にリクもこの状況に危機感を感じていた。
頭が冷えてきた。今までの戦闘を思い浮かべて、しかし再現は出来ない。
「ぶっ飛んでたんだな……まさか途中で目が覚めるとは……」
先程まではいつも抑えていた物が溢れている感覚だった。
それが目を覚ませばどうにも出来なくなっている。
互いに動けない。
その時、ミキに通信が入った。
[全軍撤退してくれ!金若王が目覚めた!!]
義兄の声、そして金若王という言葉。
「イザナギ!最短距離で義兄さんの所へ!」


351 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:34:34 ID:cs4meTVq
『了解しました』
一瞬で降下を開始したミキ。
それを見たリクは勘違いを起こした。
「まさか、艦をやる気か!?イザナミ!」
『敵機の方向ですね、了解です』
2者の降下が始まる。
加速力で勝るTypeβに距離を離されて焦るリク。
「もっと速く!」
『ですがこれ以上は……』
「構わない!」
目の前で死を繰り返させてたまるか。リクはその思いを持って一気に降下する。
機体表面が熱を持つ。コックピットに熱が伝わってくる。
限界以上の速度、それは、グラビレイトの弱点を露呈していく。


ラウルは戦況をモニターで眺めていた。
いつ、グラビレイトの弱点が露呈するか、それだけを心配してだ。
その時、上空に光が見える。
それを拡大してラウルは顔を青くした。
「どうしたラウル?そんなに顔を青くして」
ジョージの疑問に答えともとれない返事を返すラウル。
「救護班と回収部隊を……急いで!」
「ど、どういう事だよ?」
「グラビレイトが……リクが!」
すぐに連絡するようにジョージが指示を出す。
「一体何があるってんだよ?」
「……重力場粒子は重力を強くする事しかできないんっすよ」
「…な…んだと?」
重力を軽くは出来ない、ならばグラビレイトのあの加速力は……あの関節は……
「重力を軽く出来ないけど、あの機体は速いスピードと軽くないと使えない関節を装備している。あの機体の重量……小型一区分の3分の1く
らいしかないんっすよ」
「まさか……生命維持装置は?」
「ないっす」
「脱出装置は?」
「ある訳ないっす。それどころか、装甲には耐熱板どころか―――最低限の耐熱処理すら……」
今、グラビレイトは、限界を越えたスピードで、大気に焼かれながら飛んでいる。


ミキは追いつめられていた。
「っ………」
重力なんて感じない、自分にかかるGをも降下に使用しているからだ。
しかし、ミキの顔は蒼白で唇は噛み切られて血が出ている。
意識を保つためだ。
圧倒的な粒子制御を必要とする最大加速状態。
熱が機体に伝わらない様に機体周辺の大気の流れすら操っている。
しかし、ミキにそれを処理しきるだけの能力は無かった。
情報が顔半分を隠すヘルメットから雪崩込んでくる。
何も考える余裕がないほどの情報を処理していく。
『海面まであと20秒』
イザナギの声も聞こえない。
『脳波異常感知、オートパイロットに切り替え、母艦に帰艦します』
その瞬間、ミキの意識は深く沈んだ。


Typeβの動きが変わった。
情報処理が出来なくなってオートパイロットに切り替わったのだろう。
スタークの危機は去ったのだろう。
『減速出来ません、海面に衝突します』


352 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:35:20 ID:cs4meTVq
衝撃、すぐにそれも収まる。
しかし、次の瞬間リクに襲いかかったのは人が耐えきる事が難しいほどの熱。
「グァ……熱い…熱……ウァァァァ!!」
服が熱で煙を上げる。空気が熱い。
あまりの激痛に一瞬で意識を失うリク。
『グラビレイト、オーバーヒート。機能停止します』
糸が切れた人形のように水面に落下していくグラビレイト。
「リク君!」
ハーミストがリクを支える。
明りが消えたコックピットの暗闇の中、リクは身じろぎもせずに、倒れた。


353 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:36:18 ID:cs4meTVq
以上で六話終了です。
以下グラビレイトの設定をやっと晒せます。
パイロットの設定と同時にどうぞ。


リク・ゼノラス
 主人公
 パイロット
 階級は准尉
 元強化孤児で常人を越えた反射神経と情報処理能力がある。
 人のいい好青年だが目つきが悪くて二重人格気味。
 好青年なのは外面だけで自分でもあまり意識していない内面は不遜で無愛想
 その素の部分は過去に関わる事に言及するか二日酔いの時だけ
 本人は戦争(というか人殺し)を嫌っており、戦うことをよしとしないがキセノを殺すためならそのタガが外れる。
 言動には矛盾がある事から何かを隠しているらしい
 煮え切らない優柔不断さが目立つが戦闘時は全てを自分でこなそうとする
 年齢は十九歳だが、本人の回想からの逆算では十六歳の筈
 搭乗する機体はグラビレイト、小型三区分
グラビレイト
 全長十四メートル前後、重量は重力場粒子の関係で正確な測定が出来ない
 重力場粒子を使用出来る新型の機体でリクがパイロットの認証を受けている
 武装は破壊されたのであまりないが、それでもその能力は恐ろしいほどに高い
 粒子製造で生まれる余剰エネルギーを発電にまわしているので機体は半永久的に稼働し続ける。
 コクピット内部には専用のヘルメット(形状はACEのベルクトの物の様な物)があり、情報処理と戦闘状況の情報を脳に直接流し込む出力装
 になっている
 そのため、コクピットには計器のたぐいが殆ど無い
 試験型自立型学習式AI、イザナギが搭載されていて戦闘および情報処理の補助を行う
武装
 粒子対応型対艦刀
  グラビレイトよりも少し大きい大型の対艦刀
  残っていた唯一の初期武器
  刃と峰の間がスライド展開して中心から重力場粒子を放出でき、最大出力で粒子を放出すると五十メートルほどの長さになる
 重力場レールガンカスタム
  重力場で弾丸を牽引して加速し、発射する特殊なレールガン
  重力場粒子の付与する重量とプラズマ化した弾丸の熱量で命中した敵の装甲を破壊する(そのため、正確にはレールガンでは無い)
  粒子の供給量で威力は変動する
  射程は中〜遠距離で狙撃にも砲撃にも使える
  砲身が長いので大きさは機体と同じぐらい
  ラウルの設計したものは銃口が二個付いており連射も同時発射も可能になっている
 ワイドグラビティ
  右手に装備された小型武器
  重力場粒子を圧縮して三日月形にして飛ばす近〜中距離武器
  攻撃以外にも牽制や弾よけにも使える
  粒子が切れない限り撃ち続けられるので弾切れは基本無い
 白兵用小型短刀×4
  HBの一般装備の一つで取り回しに優れる
  グラビレイトは規格が違うので多少の改良はしてあるが重力場粒子には対応していない
 グラビティライフル
  アサルトライフルを改良した武装
  重力で威力を増す事が出来る
 グラビティショットマグナム
  暴徒鎮圧用のゴム弾を子弾としたショットガン
  圧縮の度合いにもよるがかなりの高威力の武装になる
 重力場フィールド
  重力場粒子を機体周辺に集中散布する事で質量兵器を防御する事が出来る。
  爆発物も爆破出来ないレベルまで押しつぶすので爆発は起きない。
  リフレクションとは粒子制御の関係で併用できない。


354 名前: 創る名無しに見る名無し [もしかして猿った?] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:42:36 ID:O6ziU0SH
支援


355 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:44:20 ID:LD99Dxub
 


356 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:46:55 ID:1TVx++7X
 


357 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 02:58:50 ID:vC8uxyH3
 


358 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 03:00:40 ID:cs4meTVq
 リフレクション
  重力で大気を歪めて光を曲げる機能。
  レーザーを曲げる事が出来るがあまりに負荷がかかると効果が切れてしまう。
  粒子制御の関係で重力場フィールドとの併用はできない。
  重力場フィールドよりも粒子制御に手間がかかるのでエネルギーの消費量が高い。
 グラビティミラージュ
  リフレクションの応用で大気を歪めて蜃気楼を起こす
  姿を隠す、位置をずらす、分身を作るなど使用範囲は広い
 AI・イザナギ
  自立型学習式AI
  戦闘時のパイロットの情報処理の補助と戦闘補助、場合によってはオートパイロット時の操作を行う試作型のAI
  パイロットの動きや戦闘の状況を学習して成長する
  本来は粒子制御の為に搭載されていたがリクは自分で粒子制御が出来てしまう程情報処理能力が高いので粒子制御は武器の設定しかして   いない
  名前は日本神話の神から

ミキ・レンストル
 パイロット
 十六歳
 階級は大尉
 宇宙開発同盟のエース
 通称黒揚羽(ブラック・バタフライ)
 初陣から今まで負けた事が無く、撃墜数も同盟軍トップクラス
 日本の家系に生まれているが孤児の為、里親の所に預けられて現在イギリスに籍を置いている
 軍人の里親の所で技術に磨きをかけた彼女は軍に志願してパイロットになった
 プライドは高いが腕は確かなので周りからうとまれている
 里親が伝説ともいわれるほどのパイロットの為上層部からの期待は厚い
 家族に強い愛情を持っており、家族がいないと感情は少ない
 自分に敗北を味あわせたリクに強い殺意を抱いていて、戦場ではライバルとして立ちはだかる
 搭乗する機体は機体各部に取り付けたスラスターとブースターで高速移動する高機動型、中型一区分
 武装は近〜中距離の射撃戦を得意としている
黒揚羽
 高速戦闘を主としたミキ・レンストル専用機
 鋭角的な装甲が特徴
武装
 サブマシンガン
  取り回しに優れた一般的な実弾兵器
 シールド一体型レーザー
  シールドから伸びた発振機から高出力のレーザーを発射する。
  威力は高く、直撃すれば戦艦を破壊する事も出来る。

グラビレイトtypeβ
 グラビレイトの兄弟機
 カラーリング以外はグラビレイトと全く同じ
 粒子の性質も違ってこの機体の粒子は重力の方向を操る事が出来る為、スピードや突破力に優れている
 まだモチーフは描かれていない為、パイロットが彼女である事はリクしか知らない
 粒子の特性上重力場フィールドやリフレクションは使用できない為、防御力はTypeαに劣る
武装
 粒子対応型刺突刀
  切っ先が両刃になっている刺突用の刀
  切断力を粒子で上げている
 粒子対応型自動小銃
  粒子で弾丸を加速するサブマシンガン
  弾速が速い為十分な火力になる


359 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 03:02:15 ID:cs4meTVq
以上で設定も終わりです。
敗北する主人公機って燃えますよね。

これで折り返し地点なので後少しです。
ではでは。


360 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 03:03:45 ID:eGhs6lb8
>>359
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


361 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 03:05:28 ID:O6ziU0SH
投下乙!ちゃんと動いたよかったよかったw

すでにアルコールに侵されているので読むのは明日ですw
ごめんなさい。


362 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 03:05:57 ID:LD99Dxub
>>359
投下乙、それが明日の光になる


363 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/02(土) 03:11:12 ID:1TVx++7X
>>359
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!


364 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 04:17:58 ID:F4y5Gv97
>>359
投下乙!
Typeβとの遭遇時の対処のくだり読んで、リキの技量に驚かされました。
そしてTypeβ、Typeαとの粒子制御の内容の違いや、それに起因する機体の性能の方向性の違いが、
上手くて面白いなあと思いました。
それにしてもリク、実年齢が回想からの逆算より多い……? 「空白の3年間」は何を意味するのか……?
では、次回を楽しみにしております。


365 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 04:46:05 ID:cs4meTVq
今さら間違いを発見……
設定の所の、
AI・イザナギはイザナミです。

後、Typeβの方に以下の一文を……
 AI・イザナギ
  イザナミと同タイプのAI
  男性型

以上です。

>>364
16歳が実年齢です。
このずれの間には特に何もなくて、年齢を偽っているという事実が少し話に関わってきます。
分かりづらくてすいません。


366 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 17:57:36 ID:LD99Dxub
>>365
投下乙!


367 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 21:34:18 ID:4Ed3VHoS
>>359
投下乙です! じっくり読ませて頂きます


……感想が貯まりまくって追いつけねぇorz


368 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 21:35:28 ID:gs4eus0b
>>359
少し遅れましたが投下乙です!


369 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/02(土) 21:58:14 ID:Kb3wRiFi
>>359
投下乙です。
現行技術漁りまくって頭が固まってしまってたので、程よいケレン味とキレのある流れにハッとしてしまいました。
いやあロボットアクション!って感じで良いですね。映像が浮かんでくるようです。


370 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 00:02:11 ID:FH98oCMf
 部屋の片付けが終わり次第読みますので、しばしお待ちをー。


371 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 02:14:15 ID:FH98oCMf
>>359
 遅くなりましたが、改めまして投下乙です!
 リクの影に隠れがちですが、リキもかなり強いんですね。
 今回は痛み分けの形となりましたが、次は双方どのような対策を練ってくるのか楽しみですw
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

 シルバーナイトとはなんだったのか……。


372 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 07:53:32 ID:tfVSCJfO
感想ありがとうございます。
>>369
微妙に心理描写が足りないかな、と不安だったので良かったです。

>>371
リキの戦績は結構良いんですが、何しろまわりが化け物だらけですから・・・
活躍する場面はありますが、もう少し先になりますね。

>シルバーナイトとはなんだったのか
噛ませ犬ですw
ですが強さのランクで言えば、ミキよりも遙かに強いです。
ガチで近接戦やってたらリクが負けていたかもしれないぐらいには・・・強いはずなのにな・・・


373 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 12:45:48 ID:OjnAIhaX
>>359
>一騎打ちでは常に勝利してきたエースだ。
>さらには1000人斬りを実践した事もある。
お前ら戦争しろwww
しかし金若王凄いな……攻撃力はグラビレイト以上なんじゃなかろうか。機体制御が凄く難しそうだけど
そしてほぼ同期の硬質氏と◆J6UIw8TZLg氏が共に作品にイザナミとイザナギを出してきたのにはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられないw


374 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 12:49:12 ID:kOo4+vqJ
ロボスレ大戦で捏造合体技お披露目フラグですね。分かります


375 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 12:50:48 ID:FH98oCMf
 私もPBMとタウエルンで、自動人形とオートマタで被った時はセンチメンタリズムな運命を(ry

 こういうのがあると妄想が止まらなくなりますよねw


376 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 12:53:48 ID:OjnAIhaX
ブリューナク繋がりでペネ子がFFRしてリベジがそれを使うとか……駄目だ、大きさが足りないw


377 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 12:55:15 ID:FH98oCMf
 足りない大きさは(ハイパー化の要領で)マナで補えばいいッ!


378 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:04:57 ID:OjnAIhaX
マナマジ便利

ロボスレの架空のエネルギーってどんなのがあったっけ


379 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:19:13 ID:FH98oCMf
 アイルニトルとか、怨念とか、輝素とか……けっこう多いですよねw


380 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:27:10 ID:vn/x0hgi
魔力・エーテル・プラズマにGEMとか


381 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:28:52 ID:fu3r34JF
特に明言されてない作品でも不思議エネルギー使ってるだろうなってのは結構あるな。


382 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:29:46 ID:opZ5pA3/
ロボスレじゃないけどこんなものもある

つ「大統領魂」


383 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:33:29 ID:FH98oCMf
 How do you like me now!!


384 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:34:06 ID:opZ5pA3/
フゥハハハハハハハ!! マイコー!!!


385 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:35:00 ID:FH98oCMf
 リッチャァァァァァァァァァァァァ!!


386 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:39:36 ID:OjnAIhaX
まどかさんのお姫様魂でババァは動いているのだ!


387 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:42:00 ID:FH98oCMf
 あながち間違ってないから困るw


388 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 13:52:54 ID:OjnAIhaX
まどかさん×アルメリアか……胸が熱くなるな……


389 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:00:28 ID:FH98oCMf
 回避ポイント無しの弾幕を形成されるが大丈夫か?


390 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:03:11 ID:kOo4+vqJ
>>389
一番良い弾を頼む


391 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:03:29 ID:OjnAIhaX
大丈夫だ、問題ない

おっぱいミサイルだとなおいい


392 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:10:24 ID:kOo4+vqJ
二人のおっぱいなら



……ふう


393 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:12:13 ID:FH98oCMf
 ああっ、>>390>>391のところにツァーリ・ボンバが!


394 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:14:11 ID:opZ5pA3/
最大火力やめろwwww

まどかさん→巨乳
アルメリア→美乳

つまり……ふぅ


395 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:16:19 ID:OjnAIhaX
>>393
んなおっかない物落とすなwww

>>394
少なくともまどかさんはまだ成長中なんだぜ……


396 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:18:58 ID:tfVSCJfO
>>373
確かに言われてみたらそうですね。

センチメンタリズムな運命を感じても、俺に血を吐いても戦う愛はあるだろうか・・・

>>374
多作品との合体技とか・・・素敵です。
なにやらかすんでしょうか・・・

ふと、ロボスレ内の捏造合体技やりそうな機体の組み合わせが気になったり。


397 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:21:10 ID:OjnAIhaX
>捏造合体技やりそうな機体の組み合わせ
そりゃもちろんまどかさん×アルメリアが(ry


398 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:22:21 ID:PdDGVNsm
まてよ。アルルもまだまだ成長するはず………ネ申


399 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:23:44 ID:FH98oCMf
※||
※||
無|| ̄ ̄ヽ  
理||ィjリノハノi 私だってまだ成長するはず……!
だ||リ゚ワ゚ノi) 
ろ||⊂ノ( )
※||   y
※||


400 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:24:35 ID:PdDGVNsm
おい壁wwww


401 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:25:19 ID:OjnAIhaX
壁さん命知らず過ぎるwwwwwww


402 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:25:56 ID:opZ5pA3/
>捏造合体技やりそうな機体の組み合わせ
何度も妄想したさ……その結果ロボスレ大戦αががが

>>398
そうアルもまだ成長期…

>>399
壁ー!w


403 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:28:45 ID:OjnAIhaX
遥さん&壁さんのコンビマジ最強www

>>402
そういえばアルルっていくつだったっけ?


404 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:29:43 ID:tDeQSk7b
むしろ同サイズのロボスレ機体で合体とかも見てみたい私は異端だろうか


405 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:31:20 ID:OjnAIhaX
そういう機構がないのにどう合体しろとw


406 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/03(日) 14:32:20 ID:PdDGVNsm
つクランプ


407 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:35:00 ID:FH98oCMf
 ランバ・ラルの部下がなんだって?


408 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:35:06 ID:opZ5pA3/
>>403
高校生くらいの年齢です。
詳しい歳は計算とか面倒なのできm(ry

>>405
つ組み体操形式


409 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/03(日) 14:36:34 ID:PdDGVNsm
ツープラトンスープレックスですねわかります


410 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:37:07 ID:OjnAIhaX
>>408
つまり16くらいか……
……まどかさんって14なんだよね、そういえば


411 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:38:30 ID:kOo4+vqJ
機構が無ければ合体機構を備えた追加装備を持たせるなり、改造すれば良いじゃない。ロボスレオリジナルとか言ってw


412 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:38:46 ID:vn/x0hgi
そういえば合体攻撃ネタはチラホラあったね。

ブリューナクコンビとか
龍コンビとか
ゴミ収集とか


413 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:45:32 ID:FH98oCMf
>>409
※||
ゴ||
リ|| ̄ ̄ヽ  
ラ||ィjリノハノi そういうのは得意だよ!
女||リ゚ワ゚ノi) 
め||⊂ノ( )
※||   y
※||

>>410
 大丈夫だ、問題ない。

>>411
 最悪、箱に入れてゲタ履かせりゃ(ry


414 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/03(日) 14:46:42 ID:PdDGVNsm
壁やめろww



415 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:49:36 ID:OjnAIhaX
壁さん、命は惜しくないのかwww


416 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:50:22 ID:opZ5pA3/

※||
※||
※||
※||<退いたら負けかなと思ってる
※||
※||
※||
※||





417 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:51:15 ID:FH98oCMf
※||
不||
器||
用||
で||
す||
か||
ら||
※||


418 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:54:59 ID:OjnAIhaX
不器用とかそういうレベルじゃねーぞw


419 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:56:40 ID:V8/8UJfH

 |||||
 |||||

※※※||
※※※||
※合※|| ̄ ̄ヽ  
※体※||ィjリノハノi ブッ潰れろォォォォォ!!
※技※||リ゚ワ゚ノi) 
※!※||⊂ノ( )
※※※||   y
※※※||________
   <○√ うわぁぁぁぁぁぁ
    ‖ 
    くく


420 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 14:59:39 ID:FH98oCMf
 その発想はなかったwwwwwww


421 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:04:09 ID:OjnAIhaX
そうか、PBMの女性陣が老けないのは吸血鬼だからだったんだよ!


422 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:05:27 ID:FH98oCMf
ΩΩΩ<(ry


423 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:08:53 ID:opZ5pA3/
 合体   変形 ガチタン
フェチ    ニーソ 巨乳
         三つ編み
 変態 ポニテ
_________________________
    <○√
     ‖ 
     くく


424 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/03(日) 15:14:40 ID:PdDGVNsm
なんという圧力w


425 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:36:06 ID:OjnAIhaX
ロリとか黒タイツとかケモノミミがないだけまだマシだと考えるんだ!


426 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:39:28 ID:FH98oCMf
 黒タイツも好きですが、実は裸足も好きなんです。
 ロリも好きですが、実はお姉ちゃんも好きなんです。


427 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:43:28 ID:OjnAIhaX
極端すなぁ


428 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:46:22 ID:cGPtXrRl
もうぶっちゃけ可愛い女の子ならなんでもいいんじゃねw


429 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:47:36 ID:kOo4+vqJ
可愛いは正義w


430 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:47:44 ID:FH98oCMf
 ストライクゾーンが広いだけとも言いますねw

 アル×まどかさんを描く前にTSUTAYAにCD返しに行って、ついでにEXVSやってこようかしら。
 スタードライバーは……録画しとこう。


431 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:49:48 ID:OjnAIhaX
そういえばスタードライバー今日からだっけ
すっかり忘れてたw


432 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 15:51:03 ID:FH98oCMf
>>428
 そうですね、それが一番正しい答えだと思いますw

 かわいいは正義!


433 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:05:18 ID:opZ5pA3/
アルメリアンなるポニーテール宇宙人を受信したがなんてことなかったぜ!


434 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:12:31 ID:FH98oCMf
 “海に近いところにいる人”とな。


435 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:15:42 ID:opZ5pA3/
いあ! いあ!


436 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:23:54 ID:opZ5pA3/
突然ですがそのうち投下する作品の予告




437 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:28:12 ID:FH98oCMf
 O……なるほど、おっぱいですか!


438 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:30:10 ID:opZ5pA3/
うるせぇ胸パッドぶつけんぞ


439 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:35:51 ID:FH98oCMf
        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ  私、パッドじゃないんで。
   ハ 人|*._  x  *ハノ.  
.  /    テ.\V.ヘ   ' i  
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;  
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'


440 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:37:55 ID:opZ5pA3/
ウ詐欺さん! ウ詐欺さんじゃないか!


441 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:43:59 ID:FH98oCMf
 このAAのウ詐欺さんを見てると非常に抱きしめたい衝動に駆られますw

 ……さて、自転車のチェーンが外れて変なところに引っ掛かったうえに雨が降ってきたでござるのマキ。
 助けてドラえもん!


442 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/03(日) 16:47:36 ID:L1PtX7Bk
毎日24時間365日あちこちの掲示板に書き込みを続ける福岡県暴力団のネット書き込み組織
集団による書き込みでネット世論の誘導を目論む
このまま野放し状態のままなのだろうか
暴力団関係者に掲示板を占領されるのは危険
2chのニュース板にも書き込みを続けている
政府、政党、政治家への苦情要望の集団メールなども行っている様だ
気をつけてくださいね



443 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:50:18 ID:QAPn8t5s
>>441
      ______
    / −、 −、   \
   /   |  ・|・  | 、    \
  / / `-●−′ \    ヽ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |/ ── |  ──   ヽ   |  <       走れ
  |. ── |  ──    |   |    \_________
  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(t)━━━━┥


444 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:54:47 ID:opZ5pA3/
そうだな、走るがいい


445 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:56:29 ID:FH98oCMf
 さすがはドラえもん、いい判断だ!

 〜最寄りのゲーセンに避難完了しました〜


446 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:57:50 ID:kOo4+vqJ
ゲーセンだと・・・幽霊屋敷に拉致られるぞwww


447 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 16:59:21 ID:fu3r34JF
テスター「おいすー^^」


448 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 17:01:47 ID:FH98oCMf
 よし、ちょっくらグラゼロ(戦場の絆)プレイしてくる!


449 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 17:03:20 ID:opZ5pA3/
やめて!


450 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 17:21:24 ID:opZ5pA3/
あちゃー、書こうと思ったらマクロスってもうある? ない? ここでいいのかなぁ


451 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 17:23:27 ID:kOo4+vqJ
マクロスの二次創作スレは立って無いので、此方に投下しても良いし、新たにマクロス二次創作スレを立てて其方に投下しても良い


452 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 17:24:46 ID:opZ5pA3/
よろしいならば創作だ


453 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 17:36:01 ID:V8/8UJfH
>>450
過去に一度マクロスFの二次創作作品ならありました。

専用のスレが無ければここでよろしいのでは?


454 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 18:33:00 ID:opZ5pA3/
いつものやるやる詐欺だから期待しないで待っててNE!


455 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 18:34:39 ID:PdDGVNsm
俺も雨の名古屋から今帰還したぜw

小雨になってよかった


456 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 18:35:01 ID:s8BHcmBm
やるやる詐欺のマスターは俺だ!!!!1111!!


457 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 18:36:47 ID:opZ5pA3/
やるやるウ詐欺!?


458 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 18:37:47 ID:fu3r34JF
ヤるヤるウ詐欺とな


459 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/03(日) 18:38:20 ID:PdDGVNsm
なにそれエ(ry


460 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 18:38:51 ID:opZ5pA3/
        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ  ……。
   ハ 人|*._  △ *ハノ.  
.  /    テ.\V.ヘ   ' i  
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;  
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'





461 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 20:47:40 ID:opZ5pA3/
ダレモイナイ……カミサマ呼ぶならイマノウチ……


462 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 20:50:43 ID:21DOD5ED
そろそろハルハル投下できそうです


463 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 20:51:50 ID:V8/8UJfH
神を召喚しただとォ!?


464 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 20:55:14 ID:kOo4+vqJ
マジで神光臨かよwww


465 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 20:55:32 ID:opZ5pA3/
深夜近くになると、創作の神がおりてきてモリモリ書けるんだ☆

>>462
期待!


466 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 20:57:14 ID:kOo4+vqJ
翌日早いから、そろそろ寝ないとーって時に限って降りてくるよねw


467 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 20:57:41 ID:opZ5pA3/
あのキーボード「ガガガガガガ」状態はいつでも欲している


468 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:06:09 ID:opZ5pA3/
ワクワク


469 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:08:17 ID:yCRyqGW5
>>462
作業しながら待たせて貰うぜ!


470 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:09:17 ID:PdDGVNsm
投下を迎え撃つ体制が整いました。指示をどうぞ。


471 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:17:25 ID:21DOD5ED
出来ましたー
全部で18000字+空白があるんで……恐らく18か19レスくらいかな?
そこでですが、支援は5レスの間に2レスくらいあれば良いかなと
けっきょくさるったらごめんなさいorz


472 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:18:16 ID:opZ5pA3/
各自の判断で支援を開始せよ!


473 名前: 創る名無しに見る名無し [sage 節約の為、目欄で投下開始します] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:19:36 ID:21DOD5ED
『今日入ってきたニュースです。午後未明、○○県○○市で、自動車数台が転倒し、田園へと落下する事故が起きました。奇跡的に怪我人はおらず……』


『続けて、高速自動車道○○線で起きたニュースです。運転手が居眠り運転していた大型トラックがパーキングエリアに……』


『数日前、○○県で連続して起こった、農家が飼育している、牛や豚等の家畜が殺害された事件の続報ですが、未だに犯人、及び犯行に使われた凶器の特定は進んでおらず……』





                                パラべラム!
                                  ×
                                巡るセカイ






月明かりと、パチパチと頼りなさげに点滅する街灯が照らす暗闇の中を、制服を着た一人の少女が必死な形相を浮かべて走る。
どれだけ走ったのだろうか、そしてどこに向かえば良いのかも分からない。しかし、今は只ひたすら、逃げなければならない。
全力疾走したからだろう、息が詰まりそうだ。少女は一旦立ち止まり、近くのブロック塀に手を付いて呼吸を整える。

数秒ほど休み、少女は再び走り出す。後ろから自分を追ってくる、闇に紛れたあの化け物に殺されない為にも。
脇目も振らずに、少女は駆ける。なりふり構ってなどいられない。明るい場所へ――――とにかく、人が居る場所へと、行きたい。
確かこの路地を走っていけば、歓楽街へと着く筈だ。そんな朧げな予感だけが、今の少女にとっては希望に他ならない。
やった、見えた。少女の視界には、煌びやかなネオンによって彩られた歓楽街が映っている。もうここまでくれば大丈夫だろう。

少女は恐怖心を抱えながらも、歓楽街へと逃げる前に足を止め、後ろを振り返った。
そこには自分を追ってきた怪物の姿は、無い。しかし、その怪物がまだいるであろう闇は、少女を誘う様にぽっかりと口を開けている様だ。
しかしここまで来れば怪物は自分に手を出す事は出来ないだろう。いくらあいつでも、こんな場所で私を襲う事は出来ない筈だ。

ほっと、少女は胸を撫で下ろして正面へと向き直る。まさか自分があいつに……黄金色の死神に狙われるとは思わなかった。
少女の頭の中で、友人達が都市伝説として話していた事がフラッシュバックする。

夜道を歩いているとどこからか、ガチャン、ガチャンという音が聞こえてくるらしい。
その音に気を取られて立ち止まっていると、後ろから背筋が猫の様に曲がっていて右腕が――――機械な、不気味な男に襲われる。
その男は目的は不明だけどもし狙われれば最後、その右腕に備わったカギ爪で殺されて、何処かに連れ去られてしまうとか。
男のその右腕は金色に塗装されていて、それ故にこう呼ばれる、黄金色の死神と。

突っ込み所満載だし下らない、と顔には出さないものの、少女は一笑に付していた。
だがしかし、現に部活動を終え下校している途中で、自分は聞いてしまった、その音を。
逃げた途端、それは自分を追ってきた。だから必死になって逃げた。一心不乱に逃げた為、何か落としたかもしれない。定期券とか。



474 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:20:02 ID:opZ5pA3/
 


475 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:20:51 ID:21DOD5ED
まぁ……良いや。明日の朝取りに行けば。取りあえず下校する時にもうあの道は止めよう。家からは遠くなるけど、遠回しして明るい道から帰る様にしよう。
そんな事を思いながら少女は自宅へと帰ろうとした、その時。

<ドコに いく気だ>

少女の耳元に、しがわれた老人の声と、無機質な機械音が入り混じった不気味な声が聞こえてきた。
思わず少女は、その声が聞こえてきた暗闇の方へ振り返ってしまった。瞬間、暗闇からぐわっと何かが迫ってきて、少女の頭部を掴んだ。
一瞬の事に少女は自分に何が起こったのかが理解できない。だが、これだけは分かる。この何かの正体は――――。

異常な力で押さえ付けてくる何かを頭から外そうと、少女は力の限り抵抗するが、何かには全く影響が無い。
寧ろ、何かは少女を甚振る様に力を増していく。骨が折れ、血管が切れた音がし、少女の両腕がだらりと何かから落ちる。

<こレで……10ニン……目……>

暗闇から覗く、少女の命を奪った何かの目が二つ、ポツンと赤く光る。通行人達はこの異常な光景に、何ら気付いている様子はない。
赤い目のそれが少女の頭部を掴んだまま、暗闇へと戻っていく。闇に溶け込むその動きは俊敏で、音すら出さない。

道路には持ち主を無くした少女の学生証が落ちているが、誰もそれに、気付く様子はない。




「ねぇ、悠子、悠子ってば」

何度も何度も呼び掛けているが、友人は遥の呼び掛けには全く反応しない。どうやら映画の世界にどっぷり嵌っている様だ。
軽く肩を揺らしたりするが友人は微動だにしない。最初は珍しいなと思っていたが、ここまで夢中になるとは思いもしなかった。いつもはすぐ飽きるのに。
遥は軽く溜息を吐き、払った分が勿体無いし仕方なく大型モニターへと目を向けた。それにしても退屈だ、実に退屈な映画だ。

部活の同期、というか友人である悠子と共にホラー映画、「黄金色の死神」を鑑賞しているこの少女の名は神守遥という、この物語の主人公だ。
肩まで伸びたおさげに、幼さが残る可愛らしい容姿が印象的な彼女は、揺籃二高なる高等学校で弓道部の部長を務め、文武両道で知られている。
また、市議会議員の父親がおり、生まれは名家というあらゆる意味で死角が無い彼女だが、少々おっちょこちょいで臆病という短所も、無い事はない。

そんな彼女が今日、悠子と映画を見る事になったのにはこういった経緯がある。

土曜の部活を終え、各々帰宅する為に更衣室で着替えている時、彼女の同期である悠子が遥に頼み事があると言ってきた。その頼み事の中身とは。

「あのさ、遥。この後暇だったらで良いんだけど……一緒に映画見てくれない? ホラー映画でね、私一人だとちょっと……怖いのよ」

この悠子の頼み事に、遥は軽く溜息を吐いた。というのも、悠子が遥を映画に誘うのは一回や二回では無いのだ。
悠子は遥が予定が無さそうだと感じたら(そして大概その予感通りに予定が無い)その都度、映画に誘ってくる。
その理由も一人だと面白くない映画だから、とか、ちょっと怖い映画だから一緒に見て欲しい、とか何かしら理由を付けてくる。
素直に私と映画を見たいと言えば良いんじゃないかと思うが、妙な所で悠子はそういった部分を誤魔化す。まぁ、どうでも良いのだが

しかしこんな事を思いながらも、遥は悠子の誘いに悪い気はしない。不思議な事に、悠子が誘ってくれる映画は全て、遥にとっては面白いのである。

が、その逆に友人は見終わった後、思ったより面白くなかったという。自分が誘った事を忘れているかの様に。

そんな訳で遥は悠子の誘いに乗る事にした。確信は無いがきっと次に見る映画も面白いであろう。

「うん、良いよ」
「ホントに? あー良かった。ホントに遥は付き合いが良くて大好きだわ、私」
「え?」
「ううん、何でも無い」




476 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:22:00 ID:21DOD5ED
結果は大外れ。この映画は形容できない位退屈でつまらない。どこら辺が見所なのかがさっぱり分からない。


今、遥と悠子が見ているこの映画は、「黄金色の死神」という日本のホラー映画で、正直映画雑誌等では評価が芳しくない、そんな映画だ。
次々と女性を襲う黄金色の死神なる化け物と、その黄金色の死神に妻を殺されたという刑事の戦いを描いた内容なのだが、まーつまらない。
いつものパターンであれば、遥を誘った張本人である悠子は映画に飽き始め、眠たそうに目元を擦っては大きなあくびをしているのだが……。
今回は遥が大きな欠伸をしており、眠たそうに目元を擦っている。いや、実際眠たい展開なのだが、ちゃんと見ないとお金が勿体無い。

それにしても珍しい事もあるものだ。悠子がこれほどまでに映画に夢中になるなんて初めてかもしれない。
モニターでは、刑事が血塗れになっているトイレを捜査しているというシーンが映っているが、話の内容が頭に入って来ない為どういうシーンかは分からない。

急に尿意に見舞われて、遥は悠子にトイレに行くと伝えるが、悠子の耳に遥の言葉は聞こえていない様だ。
遥は背を曲げながら立ち上がり、小声でごめんなさいと言いながら観客達の前を横切り、上映館内を出てトイレへと向かった。

トイレに入り早速用を足した遥は、洗面台で爪までしっかりと両手を洗って、設置されたエアータオルへと手をかざした。
早く乾かないかなと思いながらも、あの映画を見る気にはならないから乾かなくても良いや、と思う。どっちにしろ手は乾いてしまうが。


そう言えば……と、遥は手を乾かしながら今朝のテレビでやっていた占いで、自分の運勢を思い出していた。
運勢自体は中吉だったが、何となく今日の占いに書いてあった一文が気になった。その一文にはこう書いてあった。

【予期せぬ出会いがあるかも! なるべく備えておくと吉】

占いを信じるタイプではないが、不思議な事に遥はその予期せぬ出会いをどこか期待している。
何だろうか、今日は出会いというか、何か起きそうな気がしてならない。それが良い事なのか、それとも悪いことなのかは見当が付かないが、何かが起きそうだ。
もしかしたら何も起きないかもしれない。しかしそれも良いじゃないか、平和な一日だって事で。
何だか両手が熱い。乾かし過ぎたかも知れない。遥は両手をエアータオルから遠ざけた。


と、その時。耳元で遠く、音が聞こえてきた。出入り口に向かう足を止め、遥はその音に神経を集中させた。
トイレの中からかと思ったが、違う。この音は外からだ。……何かが、落ちてくる音?
ここから外に通じているのは出入り口と一つだけ備えられてる窓ガラスだけだ。自殺防止の為に小さく作られているけど、開け閉めは出来る筈。
遥は出入り口からくるりと回って窓ガラスの方へと向いて歩いていくと、窓ガラスの取っ手を外して開くと、外を覗いてみた。

真下に見えるは、この映画館専用の駐車場。土日だがあまり車は無くガラガラな状態だ。
駐車場から周りへと目を移すが、特に何かある訳でも無い。もしかしたら気のせいだったのかな……?
ちょっとガッカリしながらも、遥は取っ手を固く閉めると、悠子が待つ上映館内へと。


一瞬、遥の目に黒くて大きな何かが落ちてくるのが見えた。その姿ははっきりと見えなかったが、間違いなく、何かが落ちてきた。


続いて、重く耳に響いて反響する程の衝撃音、否、落下音。四秒ほど地面が揺れ、遥はその場にしゃがみ込んだ。
何……何なの? 恐らくというか、確実にさっき目の前で落ちていったアレが着地したんだとは思う。
じゃあ……じゃあ、アレは何? 地面を揺らす程に重い物って……。遥は起き上がって恐る恐る、再び窓ガラスを開けて、駐車場を覗いた。



477 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:23:20 ID:21DOD5ED
……道路が、窪んでいる? 駐車場が波紋の様な形で窪んでおり、その窪みの中心に何かが……居る。あの落下してきた物体だ。
遥は無意識に唾をごくりと飲み込んでいた。暑くない、むしろ涼しいのに、額から汗が滲み出る。その物体から目が離せない。

遠くからだから明確な姿は計り知れないが、とにかく大きくて黒い事は分かる。周りの自動車よりもずっと、大きい。
それに……っと、その物体の肩が動いた? 違う、肩と思える部分に別の何かが乗ってるんだ。
その何かが立ち上がって……ジャンパー? いや、ジャンパーには見えない。ローブ? そのローブのフードを……。

その何かは――――人間の様だった。フードを取ったその人間の髪は、遥の髪の色とお下げ、三つ編みと酷似しており――――。


「遥?」

思わず体が硬直する。遥はロボットの様にぎこちなく後ろを振り向くと、心配そうに遥を見つめている、悠子が居た。
いけない、何か言わなきゃ。そう思う遥ではあるが、色んな意味で衝撃的な場面に出くわしている為、頭の中が纏まらない。
遥が何も言えずにいると、悠子の方から話しかけてきた。助かる。

「さっきはごめんね、遥。無視した訳じゃないの。映画にちょっと夢中になっちゃって……」
「ううん! 全然気にしてないから大丈夫! 気にしないで!」

謝る悠子に遥は大丈夫だ、問題無いといった感じにオーバーアクションで首を横に振る。
さっきまで何の映画を見ていたかを忘れてしまうほどに、あの光景は強烈だった。
それもそうだろう、突然上から巨大な物体が落ちてきては、地面に着地して、しかもそれに人間が乗ってて――――。

「あ、それでね、遥。……揺れ、分かった?」
「……揺れ?」

遥が悠子のその言葉に首を傾げると、、悠子はうん、揺れと頷いて話す。

「一〜二秒くらいかな、突然グラッって席が揺れてね」

悠子の言葉に、遥はアレが夢ではないという事に驚きというか一種の恐怖の様な物を感じる。
冷静になってみるとあまりにも非現実的過ぎる。しかしそう頭では否定しても、この目はしっかりと見てしまっている。
お化け? 幽霊? 怪物? ……何故だか分からないし何の確証も無いが、遥は思う。アレは、ロボットだと。

「それで皆驚いてちょっとだけパ二ッ……遥?」

遥の意志はまっすぐ、窓ガラスの方へと歩んでいた。そして足をピタリと止めて、窓ガラスを開き、駐車場を覗く。
……やっぱり。遥の目にはしっかりと、あの黒い物体が残していった、波紋のような窪みが映っている。あのロボットは煙の様に消えてしまった。
夢でも無きゃ幻でも無い。現実だ。だから尚更思う。アレがロボットだとしても、一体何がしたかったのかと。

「何見てんの?」

遥の行動が気になり、悠子も窓ガラスの方へと駆けつけて覗きこむ。
最初は何を見てるのかと笑みを浮かべていた悠子だったが、次第に顔が強張っていき遥の方を見ずに、遥に言う。

「……何か、落っこちたの?」
「……多分、自動車かな」


478 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:24:20 ID:21DOD5ED
この映画館には屋上駐車場は存在しない。だがそうとでも言わないと、何かおかしくなってしまいそうだ。
あのロボットは普通じゃない。普通じゃないし、これは直感だけど――――この世のものではない。


まだ「黄金色の死神」は上映中ではあるが、何となく映画を見る気分ではなくなってしまった為、遥と悠子は映画館を後にする事にした。
家路を共に歩きながら、二人は映画館で起こった不可思議な事象について頭を悩ませる。

「ホント……何だったのかしらね、あれって」
「私にも……分からないよ」

悠子の疑問に遥はそう答える。正直にというか、そう答える他無い。理屈で説明できるのなら苦労しないのだが、それが出来ないからとても困る。
一先ず推測の範囲だと、あのロボットは移動する為に映画館かその近くの建物から落ちてきた事。
そしてそのロボットを操っているのが、肩に乗っていた……遥と同じ髪型をした人物、という事だけが分かる。

「明日、ニュースに出ると思う?」
「どうだろうね……新聞には載るんじゃないかな」

載っていてほしい、と遥は切に思う。そうすれば安心するわけではないが、何となく自分が見た物が嘘ではないという事の証明になるから。
にしてもあの時、駐車場はおろかその周辺にも誰もいなかったのが悔やまれる。もし自分以外にあのロボットを見たって人がいれば……別にどうもしないか。
しかし窪んだ駐車場というのがあの出来事は夢幻では無いという事を突き付けている様で、遥は少々身震いする。

「じゃ、私こっちだからまた明日ねー」
「うん、バイバイ」

悠子がそう言いながら遥に手をひらひらと振る。遥も軽く振り返して、家路を歩きだす。

今日を含めて三日ほど、自宅には遥しかいない。市議会議員である父はいつもの通り仕事が多忙な為、家には帰れない。
代わりに家を守っている母は、昔の同級生とやらと一緒に帰郷旅行という事で出かけており、可愛い妹は寮生活、と、いう訳で三日間は一人で過ごさなければならない。
何だかあんな出来事があったせいで、家に帰るのが怖い。しかし帰らない訳にはいかない。

気付けば自宅に到着してしまった。鞄から家のカギを取り出して、鍵穴に嵌める。
カチャリ、とドアが開く音がして妙にホッとする。今日は早めにご飯を食べてお風呂に入って寝よう。
ドアノブに手を掛けてドアを開けようとした、その瞬間。



「――――危……なぁぁぁぁぁい!」



後方から突然、甲高い少女の声が聞こえて遥はビクッと肩を震わせた。次に聞こえてきたのは、バランスを崩したのか派手にすっ転んでる音。

「いてて……」

後ろから聞こえてくる、転倒した痛みを堪えている様な少女の声に、遥は再び驚く。
その少女の声やアクセントは、遥とそっくり――――いや、遥本人と全く同じだからだ。
握りかけたドアノブから手を離し、破裂しそうな位高まっている心臓の鼓動を抑えながら、遥は振り向く。

そこに居たのは、黒いローブをすっぽりと被った、ファンタジックな造形の黒色の杖を握った、一人の少女。転倒した為だろう、尻餅を付いている。
少女はよほど痛かったのか、尻を擦りながらよっこらしょといった感じで立ち上がる。杖だけじゃない。
黒色のローブと杖にしろ、中から見える服装にしろ、どこか浮世離れしている、そんな感じがする。そう……上手く言えないが、ファンタジックな。

さっきから心臓の鼓動が早まって早まって仕方が無い。というよりこのまま家へと駆けだしたいが、このまま女の子を見過ごすのも気分が悪い。
遥は意を決して、何処から来たかは分からないものの、ウチの前で転んだローブの少女へと小走りして声を掛けた。

「だ、大丈夫?」


479 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:25:18 ID:21DOD5ED
少女は前屈みになって、膝小僧をパンパンと叩くと、顔を上げた。少女の顔を隠しているローブのフードがはらりと下りる。

遥はそのローブの少女の顔を見――――驚きのあまりに、瞳孔が、広がる。

ローブを羽織っている少女の顔は、遥と同じ顔をしていた。それだけではない。
肩まで伸びた二つの三つ編みに、幼さがそのまま残る目鼻立ち、起伏に乏しい胸。それらはすべて遥が遥たる特徴であるが、その遥の特徴を丸々――――コピーしたかの様だ。
否、遥の目の前に遥が居る、そんな感じだ。ただ、ローブの少女は身長が十センチ程低い為、それがまた顔も相まって幼さを加速させている。

「あの、」

遥とローブの少女が同時に同じ言葉を発した。まるで最初から一人の声の様に、綺麗にシンクロする。

異常な事態な筈だが、遥の鼓動は自然に収まっていく。そして頭の片隅で理解する。これが、予期せぬ出会いかと。
しかし何と言えば良いのか、あまりにも予期しなさすぎて逆に落ちついてしまっているというか。人はあまりに異常な事態に出くわすと、逆に慣れてしまうらしい。
もしかしたらこれが噂に聞く、ドッペルゲンガ―という奴なのだろうか。世界には、同じ姿をした人間が3人いて、会うと死ぬとか言う奴。
だが、遥は思う。この目の前に居る自分に酷似した少女はその類では無いだろうと。何故そう思うかと言えば直感だ。

もし――――もしこの少女が、あの駐車場のロボットの持ち主とすれば、私は――――どうするべきか?
そんな考えが遥の頭の中に浮かぶが、なんとなく無駄な気がする。こんな状況下で何か考えようとしても。

「……貴方、名前は?」

自分が思っているより穏やかな声で、遥は少女へとそう、聞いた。もしこれで名前も同じだったら多分、笑う。

少女は遥に名前を聞かれ答えようとした瞬間、少女の腹の虫が、派手な鳴き声を上げた。

少女は気恥ずかしいのか頬を少し紅く染めると、遥から若干視線を逸らす。遥は緊張感が途切れたからか笑いそうになったが堪える。
奇妙で気まずい沈黙が数秒ほど続くと、遥は一息吐き、少女へと再び、声を掛けた。


「良かったら、家に……入る?」


少女ははいと答える代わりに、大きく一回、遥に頷いた。





                                haru 
×
                                HARU 



口の周りをケチャップで汚しながらも、そんなの関係ねえといった勢いで、少女は遥が作ったナポリタンを元気一杯に食べまくる。
遥自身はちょっと多いかな? と思った量だが心配する事も無く、見る見るうちに皿の上のナポリタンが無くなっていく。
どれだけお腹が減ってたんだろうと思うが、これだけ美味しそうに食べてくれるなら作った方は本望だ。



480 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:25:32 ID:opZ5pA3/
 


481 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:27:24 ID:21DOD5ED
「美味しい?」

遥がそう聞くと、少女はコップの中の水を一気にゴクリ、と飲み干して満面の笑顔で答える。

「はい! もうお腹が空いて空いて堪らなかったんで、すっごく美味しいです!」

まるで空腹だから美味しいと言われている様な感じがしないでもないが、皿が綺麗に空になってるのを見ると本当に美味しかったのだろう。
何か作ろうかと思ったがあまり食材が無かったから、昨日の残り物を早急に作りなおした為、もしかしたらまずいと言われるのを危惧していたが良かった。
にしてもこの状況下は我ながら不可思議だと遥は思う。普通なら警察なりに直ぐに連絡とか、そういう対応をするべきだろう。

だけど、今の自分は得体の知れない、自分にそっくりな女の子を家に招いた上にご飯を食べさせている。
真面目に阿呆じゃないかと思う。どう考えても逃げた方が良いというか、この状況を受け入れちゃいけないと思う。
だが受け入れてしまった。そして認めてしまった。ならば仕方が無い。まぁ、成る様に成るんじゃないかなと、変にポジティブシンキングになる。

そんな遥の心境も露知らず、少女はナポリタンの次にボウルに盛られているサラダを豪快に食べ始めた。
小柄な体に似合わぬほど良い食べっぷりに、遥は驚きながらもそんなにお腹空いてたんだねと切ない気分になる。
……私自身はあんまご飯食べる心境じゃないから良いや。お風呂入って寝よう。

それにしても何者なのだろう、この少女は。自分と瓜二つながら、身長は10cm位も違うし、食べっぷりからして性格も違うと思う。
だが顔も体型も髪型も、何より声と、何から何まで自分とそっくりなのだ。もしや自分の姿を真似た狐や狸みたいな妖怪なのではあるまいか。
しかしどこから見ても、同じ人間に見える。妖怪とかそういう物には全然見えない。

朝の占いがここまで的中した事は、生まれてこの方初めてだ。あまりにも予期しなさすぎて、今も頭が軽く混乱している。
今日、お母さんがいなくて良かったと思う。もしお母さんが居たら今以上に事態があらぬ方向に行ってしまいそうだから。
けど、これからどうしよう……まさか家に泊めるとか……いやいや、それは幾らなんでも……。

と、遥がこれからどうするべきかを苦悩している間にも、少女は遥が作った料理、ナポリタンもサラダボウルも全て平らげた。
近くのティッシュで口元を綺麗に拭くと、少女は崩していた足を正座にして、両手を合わし礼儀正しく、ごちそうさまでした、と食後の挨拶を行う。
体を回して遥の方を向き、少女はキリッとした真面目な顔付きになると、遥に一礼して、言った。

「こんなに美味しいご飯を作ってくれて有難うございます。ホントに生き返った気分です。それで……」

少女は一旦言葉を止める。そして改めて遥の目を見据えながら、言葉を紡いだ。

「私の名前は、一条遥と言います。回りくどいのは苦手なのですごく率直に言います。私は――――別の世界から来ました」

壁時計が時間を刻む音だけが、リビングで流れる。重苦しい訳ではないがこう、反応に困る、そんな間が流れる。



482 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:29:03 ID:opZ5pA3/
 


483 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:29:24 ID:yCRyqGW5
 


484 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:29:44 ID:OjnAIhaX
 


485 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:30:36 ID:OjnAIhaX
 


486 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:30:51 ID:21DOD5ED
少女の言葉に、遥の中であぁ、やっぱり普通じゃないんだ、というある種醒めてる視点と、どういう事……何、言ってるの? という常識人的な視点が混在する。
その割には遥自身、今は凄く冷静である。あんまりにも非常識な事に出くわし続けているから慣れてしまったのか、それとも遥の肝が意外に強いのかは分からない。両方かもしれない。
しかしこれで一つハッキリした。この少女、一条遥が赤ずきんみたいなローブを羽織ってたり、ベタなファンタジーに出てくるみたいな杖を持っているのはこの世界の住人じゃないかという事が。
だがこうなると疑問はポンポンと出てくる。一体どこから来たのか、一体なぜこの世界に居るのか、そして何より――――あのロボットの、持ち主なのかと。

「なら質問して良い? 貴方は一体、何処から来たの?」

少女――――、一条は遥の疑問にんー……と悩む仕草を見せると、答える。

「上手く説明は出来ないんですけど、ファンタスティックな」
「ファンタジック?」
「あぁそうそう、それそれ。ファンタジックな感じの世界から来たんです。こう、魔法的な感じの」

ジェスチャーしながら一条は遥に説明するが、遥はいまいちピンとはこない。
しかし一条の服装や雰囲気、杖から見て何となくどんな世界かは想像できる。少なくとも現代とは全く違う世界という事が。

「じゃあ次の質問。どうやってこの世界に? その魔法的な感じで?」

遥のその質問には、説明し難いのか、一条はむむむ、と難しそうな顔になると、ちょっとごめんなさい、と遥に言った。
そして遥はあーでもない……こーでもない……と数分程自問自答すると、パッと顔を明るくした。どうやら考えが纏まった様だ。
そして明るくはっきりとした声で、遥に説明を始める。

「凄く簡潔に言うと、事故に巻き込まれたんです」
「事故……事故?」

遥が一条のその言葉に眉をひそめる。事故でこの世界に来た……と?
 
「凄く説明しにくいんですが、ある日私が居た世界の空に突然、大きな穴みたいなのが出来たんですね。
 それでその穴ってのは、色んな世界を過去、未来、現在と関係無く繋げちゃうみたいで……」

一条はそこで説明を止める。恐らく遥が凄く、変な顔になっているからだろう。
遥はハッとして遥に言う。

「ごめん、続けてくれる?」
「で、その穴に巻き込まれた師匠……私が師と仰ぐ人と、そのパートナーを探す為に私とリヒタ―は」 

「穴に入ってその師匠って人を探す為に、他の世界を転々としてる、と?」
「大方その通りです。けど中々師匠とは出会えなくて」

遥は唖然とも呆然とも、多分どっちも混ざった感覚に襲われポカンとしている。あまりにも話が大きすぎて頭が理解の範疇を超えている。
つまりこの一条遥という少女は、自分が師と仰ぐ人を助ける為に自ら次元を超えているという訳だ。あの黒い……。
あ、そうだ。遥はどうしてもさっきから聞きたかった事を、一条に聞いてみる。うっかり忘れる所だった。

「えっと一条さん、さっきから気になってたんだけどその杖って」
「あ、ごめんなさい」

一条は遥に言われて、持っている黒い杖を胸元まで上げると、遥に言う。

「紹介が遅れました。この子は私のパートナーの」
「……知ってる」

え? っと、次は一条がポカンとした表情を浮かべる。どうやら遥が杖の事を知っていたとは思わなかったようだ。
遥は数時間前の鮮明な記憶を思い出しながら、言葉を続ける。

「その杖……ううん、多分杖に変身してるロボット、で良いのかな? そのロボットに乗って一条さん、貴方はこの町を移動してた。合ってる?」



487 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:32:13 ID:opZ5pA3/
 


488 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:32:29 ID:21DOD5ED
図星の様だ。一条は何でバレたんだろうと不思議そうな顔をしている。今までバレていなかったかの様だ。

「私、見たんだ。……貴方がそのロボットに乗って、移動する所」


<やはり見られてましたね、マスター>


突然杖から声がして、遥は短い悲鳴を上げて後ずさりする。今更驚く事も無いとは思うが。
どこかにテープレコーダーでも仕込まれているのかと周囲をキョロキョロと探すが、無論そんな仕掛けなど無い。
一条は杖を立ててちょっと失敗した、みたいな表情を浮かべながら遥に言う。

「驚かしちゃってごめんなさい。この子は意思を持っていて、自由に喋るんです。それで……言われたとおり、ロボットに変身します」
<リヒタ―・ペネトネイターと申します。宜しくお願いします>

甘く中低音で、人であればカッコ良さそうな男性の声が、遥にそう挨拶する。こ、こちらこそと動揺しながら、遥はお辞儀する。杖にお辞儀というのも変だが。
それにしても、世界を巡る少女に、随伴する喋ってロボットになる杖。ますますもって状況が不可思議すぎる。
だが、遥自身は吹っ切れたのか、惑いも恐怖も感じていない。むしろ、この状況下にどこかワクワクしている自分が居る。

「私達は最初、この町じゃなくてもっと……自然が多い、そんな所に来たんです。この、リヒタ―に乗って」
<私はマスターを乗せ、人々に気付かれぬ様にひっそりと、この世界の事を探る為に町から町へと移動してきました>

……アレで気付かれない様にか。と、唐突に遥の脳裏に、朝のニュースが過ぎる。
確か……田舎町で自動車が複数、田んぼに転倒するという事件があった。だが不思議な事に乗っていた人は全員無傷という。
それに、居眠り運転でトラックが高速道路から、パーキングエリアに突っ込む寸前で何かに食い止められたというニュース。まさか……いや、そんなまさか。

そういえば後もう一つ、物騒な事件があった気がするが、そっちはちょっと思い出せない。

「それで今日……この町に来たって事は偶然なの? それとも目的とかあって?」
「正直偶然です。ちょっと疲れたからここで一休みしようって事になって」
<幾度かトラブルはありましたが、まさかこの町で同一存在に出会えるとは思わず、幸運でした>

「同一……存在?」

遥がそう呟くと、一条はまた難しそうな顔つきになりながらも、今度は悩まずに説明し始める。

「私の仲間……というか、協力してる、なごみさんって人が居て、その人が教えてくれた事なんですが……」

「私が住んでいる世界の他に、私と同じ存在というのが私が知らない世界には沢山いるんです。並行した世界や、時間軸に。
 それで本来の目的は師匠を探す事なんですけど、なごみさんから出来たら自分と同じ存在を探しておいた方がい言って」
「それで私が……貴方が言う、同一存在って事?」

一条が頷く。いや、頷かれても困る。もう何が何やらで遥の頭はパンクして爆発しそうだ。
自分が居る世界の他の世界には、自分と同じ顔と声と髪型――――というより、私自身がいるらしい。それがどんな事をやっているかは分からない。
分からないけど、今、目の前に何よりも自分と似ている存在がいる事が何よりの説得力だ。大分背は小さいが。

「それでその同一存在って言うのは……何人、居るの? で、同一存在に出会う理由は?」
「神守さんを入れて6人の私と出会いました。理由は一度通じ合うと感覚が共有できるようになるから……だっけ、リヒタ―?」
<その通りです、マスター>
「へぇ……で、感覚を共有ってどういう事?」
「……私もそれはちょっと分からないです。共有した事無いんで」



489 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:32:34 ID:OjnAIhaX
 


490 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:34:01 ID:opZ5pA3/
 


491 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:34:44 ID:OjnAIhaX
 


492 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:37:14 ID:s8BHcmBm
支援


493 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:37:43 ID:opZ5pA3/
 


494 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:40:53 ID:s8BHcmBm
 


495 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:42:07 ID:opZ5pA3/
\さるったらしい/


496 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:42:21 ID:yCRyqGW5
時間がかかってるだけかもしれないから支援は落ち着いて!><;


497 名前: 代理TロG ◇n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 21:44:04 ID:yCRyqGW5
分量的にけっこうありまして、1〜2レスではないので代理して貰うのは気がひけます
ので、10時を過ぎたらという事で、ご容赦ください、勝手な事を言ってすみません


498 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:07:37 ID:21DOD5ED
お待たせしました
では続きを


499 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:08:34 ID:21DOD5ED
と言って一条ははにかむ様に笑う。笑える様な事では無い気がするが、この子は強いんだなと遥は今更ながら思う。
自分がもし同じ状況になったら、こんな明るい雰囲気じゃいられないのに。そう考えると、遥は一条が羨ましく思える。
取りあえず冷静に我に帰って思うのは、今日はお母さんがいなくて良かった。

「じゃあ聞くけど……私の名前、分かる?」
「神守遥さん、であってますか?」
「やっぱり分かってるんだ……」
「この世界に入る前に、なごみさんから聞いてたんで」

そのなごみさん、とやらも只者じゃなさそうだ。……と、ちょっと待って。
ふと、聞いては良いか迷うものの、遥は一条に遠慮がちにその事を聞いてみる。

「ちょっと変な質問だけど……一条さんの仲間というか、家族とかは? 嫌なら……無理に答えなくても良いけど」
「私の家族も仲間も、私が居た世界で元気に暮らしてます。師匠にはまだ会えませんけどね」
「そっか……」

悪い事を聞いた。と、遥は思う。
やっぱりここまで来るのには平坦な道では無かったんだろう。一条さんなりに、辛い事や苦しい事とかを経験してきたと思う。

「けど、師匠には必ず会えます! 私、まだまだあの人に教わりたい事、沢山ありますから」

そう言って、一条は明るく、そして元気にニコっと笑ってみせる。
自分では想像も出来ない境遇を送ってきたんだろうに、こんなに明るく元気なのは凄い、と遥は思う。こうして見ると可愛らしい、ちっちゃな女の子なのに。
というか、別世界の自分がこんなに逞しいんだからしっかりしなきゃ、と遥は自分に渇を入れた。


「それで……一条さん、これからどうするの?」

遥にそう聞かれると、一条は直ぐに答えた。答えは最初から決まっていた様に。

「改めて、ご飯凄く美味しかったです。お皿を洗ってちょっとだけ寝たら出発します。だからもう少しだけ居させてください」

出発……って、またどこかに行くつもりなのだろうか。あれだけお腹が空いていたのにまた出かけたら……。

「出発するってもう夜よ? それにどこか泊まる所からあるの?」
「まぁ、もうちょっとこの世界を回ったら次の世界に行くんで、何とかなりますよ」

と、一条自身はあっけらかんと言うが、やっぱり心配だ。
というかあれだけの食べっぷりを見ると、この世界に来てから何も食べてないんじゃないかって気になる。

「だから心配しないでください、これでも体は丈夫なんですよ、私。じゃ、お皿、洗ってきますね」
「ちょっと待って」

立ち上がりお皿を持っていこうとした一条のローブの裾を、遥は少しだけ強く引っ張る。
何か照れ臭い、照れ臭いけど、言わなきゃ後悔する、そんな気がする。

「今日……と明日明後日は、この家には私以外、誰もいないの。だからその……その間だけ、家で休まない?」

遥の申し出に、一条の表情は戸惑っているに見える。
他の世界でどう生きていたかは分からないが、このリアクションを見るに本当に何とかなるみたいな感じで逞しく生きてたんだな、と思う。
出発をどうしても急ぐというなら無理にとは言わない。だけど――――。


こんな予期せぬ出会いは、多分二度とは訪れない。そう考えると、どうしても一条を引きとめたい。遥は切実にそう思う。


<マスター、私も彼女の、神守さんの意見に賛成です>


500 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:09:18 ID:21DOD5ED
意外な意外、先程まで沈黙を守っていたリヒタ―が、遥の意見を援護してきた。

<ここ数週間の間、マスターは満足な休暇を取れていないと思います。その為、取らず知らずのうちに疲労が溜まっているのではないかと。ですから>
「けどリヒタ―、もし私達の様に移転してきたオートマタが居たとしたら……」
<先程から気配を伺ってますが、その反応は見られません。……私からもお願いです、マスター。少しでも休んでおかないと……>
「……うん」

一条とリヒタ―が何か話している様だが、その内容までは分からない。それに一条の顔が笑顔からシリアスになってるのも気になる。
話し合いが終わったのか、一条は深く頷くと、遥の方を向くと歩いてきて、お皿をテーブルの上に置いた。
そして照れ臭そうに遥を見上げると、ぼそぼそと、言った。

「それじゃあ……神守さん、少しの間だけど、お世話になります」

一条の答えに、遥の顔が自然に笑顔になると、優しい声で答える。

「はい。少しの間、宜しくね」


実を言うと、三日間一人でいるのは心細いからというのは秘密だ。




「お湯加減、大丈夫?」
「はい!とっても気持ち良いです!」

モザイクガラスの先、たっぷりと注いだ湯船に浸かっている一条に、遥がそう聞いた。
よほど気持ち良いのか、小声ながらも一条の口から鼻歌が聞こえてくる。丁寧に折り畳められたローブと服を見ると、どんな所を巡っていたんだろう。
目立ちはしないが結構汚れが目に付く。遥は一条に聞いた。

「一条さん、服、洗って良い?」
「あ、ちょーっと待って下さいな」

湯船から出てくると、一条がドアをちょっぴり開け、遥に言った。

「ローブの中にペンダントが入ってるから、それを取ってから洗って下さい」
「ペンダントね。うん、分かった」
「すみません」

一条が湯船に戻る。一条の服を探ると確かに小さい、卵型のペンダント……というより、ロケットだ。写真を入れるロケットが出てきた。
どんな写真が入ってるんだろう? 遥は思うが、流石に本人の許可無しに開けるのは不躾だろうと思い、置いておこうとした、と。
するりとロケットが手をすり抜けてそれが落ちてしまった。軽い音がして蓋が開き、ロケットの中の写真が出てくる。

いけないと思い、遥は拾い上げ閉じようとするが、どうしてもロケットの中の写真に目が向いてしまう。

入っていた写真には、一条と仲睦まじそうに肩を寄せ合っている、一条とよく似た面影の少女が映っていた。
多分一条の……双子? いや、顔つきは一条よりも幼い。恐らく妹だろう。こうやって身に付けてるって事は、凄く大事な人なんだろうな。
パチン、とロケットの蓋を閉じる。遥はますます、一条にシンパシーを感じる。まさか妹が居る所まで同じとは思わなかった。

「今着替え用意してくるね」
「あ、お願いします」

ロケットを籠の中に置いて、一条の着替えを持ってくるため遥は浴室から出ていった。





501 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:10:17 ID:OjnAIhaX
 


502 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:10:32 ID:21DOD5ED
「ごめんね、ちょっと大きいサイズで」
「いえいえ、大丈夫です」

と一条は言っているが袖が余りまくってるわダボダボだがで大丈夫には見えない。
妹が寮で暮らしている為、この二段ベッドでは普段下で寝ている。だが今日は久々に、上で寝る事になる。妹が帰ってきた時以来だ。

「それにしても本当、すみません、ご飯から寝る所まで……」
「ううん、良いの良いの。一人だとちょっと心細いし、それに……」
「それに?」
「……何でも無い、ごめんね」

一瞬、一条が妹の様に見えて遥は恥ずかしくなりシーツを頭に被る。
だが、一条を見てるとなぜだろうか、可愛いというか……自分で自分を可愛いと言ってる様で変な感じだが。


シーツから少しだけ顔を出して、遥は一条に質問する。

「あのさ、一条さん」
「何ですか?」
「一条さんって、妹さんとか弟さんっている?」

遥のその質問に、一条は即答する。

「いますよ。私より背がおっきくて……甘えん坊な」
「へぇ〜、私と同じだね。私も妹がいるんだ。今はちょっと、遠い所に居るけど」
「そうなんですかー。……同じですね、私達」
「そりゃ私も同じ遥だもん。……同じだね、ホントに」

そう言って、一条と遥は笑った。何が可笑しいのか分からないが、なんか、可笑しい。
自分で口に出していて訳が分からない。今だって全てを理解している訳ではないが、別の世界の私が今、私と一緒に居る。
それだけは遥は理解している。それにしても予期せぬ出会いというのがこんな形だとは、神様というのはよっぽどお茶目な様だ。


「ねぇ、一条さん」
「何ですか?」
「明日、ご飯買いに街に出かけるけど一緒についてきてくれないかな?」
「買い物ですか? 良いですけど、その……」
「あ、大丈夫。服なら私が昔着てたのがあるから、多分サイズは」
「あ、いえ、そうじゃなくて……」

一条の様子がちょっと困ってそうなのに気付き、遥は聞く。

「無理にとは言わないよ。家でゆっくり休みたかったら」
「いえ、出かけるのは良いんですけど……」


503 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:11:22 ID:opZ5pA3/
 


504 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:11:55 ID:OjnAIhaX
 


505 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:11:57 ID:21DOD5ED
「あの、リヒタ―も連れていって良いですか?」
「リヒタ―さんも? 良いけど」
「ありがとうございます。出来るだけ、一緒に居たいんで」

一緒に居たい……? 一条のその言葉に、遥の中の乙女センサーがピクッと反応した。
気になる、かなり気になる。

「聞きそびれてたんだけど……一条さんとリヒタ―さんってどんな関係なの?」

「関係ですか? 私にとってリヒタ―は……、大事なパートナーです」
「一緒に旅してきたから?」
「それもあるんですが……リヒタ―には色々助けて貰って、一緒に苦労して……要するに、一緒に成長してきたから、みたいな理由です」

そこで遥はニヤりとすると、少し悪戯っ気が入った声でいう。

「恋人、みたいな?」

「恋……人……?」

素でキョトンとしている。茶化したつもりで、というか……。
ロボットが恋人って! みたいな突っ込みを期待していたが、口調からして一条は本当にキョトンとしているらしい。

「……率直に聞くけど一条さん、恋人とか居る?」
「うーん……興味が無いというか、考えた事も無いというか……」

こういう部分でも――――異性関係に縁が無い所でも同じとはちょっとショックな気がしないでも無い。
だけどまぁ、ある意味健全という事にしておこう。うん、そうしておこうそうしよう。
急な用事が入ったからから、明日は部活を休もう。悠子には悪いが。

「それじゃあ明日ね。おやすみなさい、一条さん」
「おやすみなさいです、神守さん」



寂びている路地をダラダラとおぼつかない足元で、だらけた服装の若者が一人、歩いている。
その顔はよほど酒を煽ったのか真っ赤で、かなり出来あがっている様だ。目線はふらついており、右へと左へとまともに歩けていない。

「どいつもこぉいつも〜……馬鹿ヤロ―!」

誰もいない事を良い事に、というより悪酔いしているせいか、男は周囲も顧みず声を荒げてそう叫んだ。
視線が下を向いて足がもつれ、男はそのまま真っ直ぐ、頭から何かにぶつかった。
間抜けにも転がり、頭を掻きながら男はそのぶつかった何かに向かって叫んだ。

「いてえなばぁか! 何処に目を付けてやがんだクソったれ!」

そう叫び男は顔を上げた、途端、赤くなっていた男の顔が見る見るうちに青ざめていく。

酔っぱらった男を見下ろしている、二つの無機質な赤い目と、月明かりに照らされて不気味な光沢を放つ、黄金色の巨体。
その巨体には何をしてきたのか、斑点状の赤い液体が渇いて付着している。何より男を最も青ざめさせているのは――――カギ爪。
左腕のアンバランスに巨大な右腕の先には、ギラついた銀色のカギ爪が、男の怯えきった表情を鈍く映している。

「ま……待て!」

瞬間、男の視界が真っ逆さまになった。

次に男の視界に映ったのは、血溜まりの中に横たわる、首から止まる事無く血を噴出している、自らの肉体だった。
それが男が見る、この世で最後の光景。



506 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:14:08 ID:opZ5pA3/
 


507 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:14:17 ID:21DOD5ED
美しき弧を描く満月を、少女の静かな瞳が見つめてる。
少女の瞳は静謐で深く透き通っており、それでいてどこか――――人ならざる、神秘的な雰囲気に満ちている。
と、少女は何かを感じたのか、自らの腕を強く握り締めた。頭の中をゾクリとした、不愉快な何かが過ぎる。

「紫蘇?」

少女の傍らでポケットに手を入れて月を眺めていた青年が、少女へと声を掛ける。


「寒いのか? 腕押えてるけど……」

「……ヤスっちさん、今、何か感じませんでしたか?」

紫蘇と呼ばれた少女は青年にそう聞くが、青年はいや……と小さく首を振る。

「いや……特に。紫蘇、大丈夫か?」

「そうですか……いえ、気のせいです」


改めて、少女は夜空を見上げて満月を見つめる。




このセカイに何かが起こっている。このセカイを崩すかもしれない、何かが。





                          the Strange dream
            


  上




508 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:17:14 ID:opZ5pA3/
 


509 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:18:55 ID:21DOD5ED
投下終了です!熱い支援、有難うございました!
と、ちょっと目に付いた(結構あると思うけど…)ミスをちょっとorz
左腕のアンバランスに巨大な右腕の先には は
アンバランスな程に巨大な右腕の先には に脳内変換を宜しくです

で……他作品同士のクロスという事でかなり時間が掛かりました
また移転系か!と思われた方、すみません。自分の力不足から、こういった形でしかクロスできませんでした。精進します
改めて師匠、DaZ氏、お二方のキャラ&世界観を貸していただき、有難うございました!


上と付いてます。まだちょっと続くんじゃよ
ではBWを急ピッチで仕上げてきますノシ


510 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:19:54 ID:opZ5pA3/
投下乙。俺はそう言ったのだった。


511 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:20:18 ID:OjnAIhaX
>>509
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!


512 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:23:39 ID:yCRyqGW5
>>509
投下乙です! じっくり読ませて頂きます!


513 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:40:21 ID:OjnAIhaX
>>509
改めて投下乙!なんか遥さん(強)がDCDみたいになっているw
そして遥さん(弱)は遥さん(強)の方が年上だという事に気づいていないのかw
どうやら廻セカとPBMの本格的なクロスになりそうで、オラワクワクしてきたぞ!


514 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/03(日) 22:51:53 ID:PdDGVNsm
投下乙!
相変わらず濃厚な人間描写。
後半もまってるよー。


515 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:04:52 ID:Nd1NSyzy
>>509
 投下乙です!
 まさか遥さん×遥さんが廻セカ×PBM! になるとは……見抜けなかった。このロリのPBMの目を持ってしても!
 なんか遥さん×遥さんももちろんですが、ペネ子×紫蘇なんかも楽しみになってきましたw 果たしてどんなクロスをするんでしょう?
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!


516 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:19:16 ID:/qNxmf6V
DaZのキャラで遥さん(強)と相性が良さそうなのって誰だろう


517 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:24:34 ID:Nd1NSyzy
 とりあえず松尾でw


518 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:35:39 ID:/qNxmf6V
松尾といい草川といい、遥さんと相性いいのってそんなんばっかかw


519 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:39:52 ID:Nd1NSyzy
 お世話したい子ですからw
 自分勝手なお節介焼きってのも変な話ですがw


520 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:47:47 ID:sybRcsax
>>509
投下乙!てっきり1話で終わる物と思ってたから続くと知ってもう興奮が止まりません!
そしてさすがのタロ氏クオリティ。話も読み易いし面白いしで最高でした。
読んでて舞台情景が浮かんでくるほど話にのめり込んでしまいました。次回の投下もとても楽しみに待ってます!
そして次はBW……だと……どれだけテンションを上げさせれば気が済むんだあああwktkが止まらねぇえええ

あ、あとヤスっちは紫蘇のことを「シュタムファータァ」と呼ぶので「紫蘇」とは呼ばないんですよね……
いや、本当わかりにくくてすんませんです。


521 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:50:18 ID:Nd1NSyzy
 まあ原作だと紫蘇なわけですがw
 ……でしたよね?


522 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:52:30 ID:/qNxmf6V
おい大丈夫か原作者w


523 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:54:46 ID:sybRcsax
>>521
確認してみたら9.5割紫蘇、0.5割シュタムファータァって感じでしたw
ひゃっほぅこんなとこまで原作との違いが!もうやりたい放題だな、DaZ。


524 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:55:07 ID:Nd1NSyzy
 なにぶん随分前の事な上、データが全部消滅して確認不能なので……。


525 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:57:19 ID:Nd1NSyzy
>>523
 おお、よかった、合ってたw
 シュタムファータァって言いにくいから、言いやすい方の紫蘇を使うんじゃないかな、と思っての判断だったような気がします。うろ覚えですが。


526 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:57:40 ID:yWkRMujt
シュタがないね


527 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:58:49 ID:sybRcsax
ああ……たしかに、シュタがない……


528 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 00:59:24 ID:IEfXLjAq
>>520
何という事だ……
本当に申し訳ないですorzもっと原作を深く読まなきゃ駄目ですなぁ……切腹!
いやはや、次は気を付けますです、すみませんでした

さて、早速ですがBWを投下します。支援は無くても大丈夫だと思います
作中というか全編にわたって過激な内容ですが、BWってどんな話なのかを掘り下げた内容なので
遠目で楽しんでもらえると。では


529 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:00:13 ID:IEfXLjAq
俺が生まれた時、そこに光は無かった。真っ暗闇。一際の光も入らない、どうしようもない、暗闇だった。

何処で生まれたかなんて知らないし、誰からも教えてもらえない。
それ以前には俺には、父親と呼べる人間も、母親と呼べる人間も存在しなかった。生まれた時から俺は、一人だった。

自我に目覚めた事に握ったのは鉛筆でも無きゃ玩具でも無い。ライフル。下品に黒光りして、人を殺す事で真価を発揮する、武器の中の武器だ。
胡散臭いターバンを巻いた大人達が命令する。異教徒を殺せ。殺せば殺す程、お前達は神に召され、明るき未来へと導かれるであろう。
俺は――――いや、俺と同じガキ共は、その大人達に殴られ、罵倒され、尊厳を奪われながらライフルを持ち人を殺した。殺して、殺して、殺しまくった。

奴らは俺達を宗教で洗脳してる気なんだろうが、それは全く違う。
宗教なんざ関係無い。俺達は怖かった。大人達に使えないと判断され殺される奴を見る度に、俺達は引き金を引く。
殺されたくない、生きたい。生きたいから、殺す。善も悪もモラルも関係無い。何も知らない俺達は、そうする事でしか生きられなかった。

物心が付いてくる――――10歳ちょっとの頃か。俺と一部のガキに、新しい命令が下った。

斬り込み隊長として、ロボットを操り他の奴らの壁となりながら本拠地を破壊しつつ、人を殺せ。要するに人殺しだ、馬鹿馬鹿しい。

俺にはそのロボット――――オートマタの原動力となる、マナという物を上手く扱える才があった。故に俺は常に前線に回された。
前線に回された所でやる事は変わらない。オートマタにマナを送りつつ、後方で指示を待つ奴らに突撃するよう命令するだけ。
俺はその間、何も考えない。ただマナを送るだけの事を考える。

オートマタの目前で悲鳴や女や子供の泣き叫ぶ声を聞くと、頭がおかしくなるから。いや……もうとっくに頭はおかしくなってるがな。

そうそう、俺には生まれが分からない、つまり過去が無い。同時に、名前も無い。

だから俺は大人達にこう呼ばれた。28番と。俺と同じ様に他のガキ共も、同じ様にそれぞれ番号を振り分けられていた。
兵士であり消耗品である俺達に、名前なんて必要無い様だ。
俺と同じ様にあいつらも皆、最初から親がいなかったり、親に見捨てられたり、親が殺されたり。全員俺と同じく、過去を無くしている。
大人達は俺達に、戦う事を忘れない様にライフルを抱いて寝かせた。冷たく無機質で多くの人間の血で汚れたライフルは、俺にとって唯一、信じられる物だった。

後々に分かった事だが、俺達を拉致し兵士に仕立て上げた連中は、宗派の過激派の末端だったらしい。要するに最初から宗教なんざ関係無い。
人殺しを育てる為に集められた奴らって事だ。何かあれば真っ先に切り捨てられる。俺も奴らも、その程度の価値しか無いって事だ。
手口は至ってシンプル。俺の様に幼少時から身寄りを無くし、人生が真っ暗闇な子供を誘拐して、折檻と洗脳で兵士を作り上げる。
この現実をモラリストが見たら何て非人道的なんだと喚くんだろうが現実だろ、これが。

強い奴が弱い奴を食らう。弱肉強食だ。そして俺はその弱い部類になっちまった、それだけだ。

前線に出されたオートマタは、大概処分される。消耗品が消耗品を扱う。最低なジョークだな。
だが、あの頃の俺にはそれ以外に生きる術を知らなかった。とにかく、マナを充填して、ロボット――――オートマタを酷使し、砂に塗れたパンをかじって寝る。
ボロボロになっても修理される事無く、スクラップにされ業火の中に燃やされるオートマタを見る度、俺は思った。



530 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:00:59 ID:IEfXLjAq
この世界は狂気で成り立ってる。そして、俺はその狂気の中でも狂わされてる側、だってな。


だから俺は思う。何時か必ず、狂わせる側に、弱肉強食の中での強であり、狂の部類になってやる、と。

だが、当時の俺にはそんな事を考えていても実際何をするべきかが思いつく程頭が回らなかった。だから変わらない。1年経っても、3年経って、5年経っても。
俺はオートマタを使い、またライフルを使い、前に立ち、先導して人を殺し回った。変わった事と言えば、ガキ共を束ねる隊長格となっていた事だけだ。
殺して帰って食って寝る。殺して帰って食って寝る。その狂ったサイクルを何千回と繰り返していく内に、俺は次第にギリギリ保っていた思考が停止していく様になっていた。

そんな日、ある命令が下った。

敵対する穏健派の本拠地が見つかった。巨大な本拠地だから、俺含めた兵士全員を出兵させろ、と。
今までちょくちょく、規模の大きなアジトを潰した事はあったが、全員で出るのは初めてだ。
兵士であるガキ共、40人を連れて俺はそのアジトへと向かった。オートマタを使いたかったが、全て修理中という事で貸して貰えなかった。くそったれ。

やけにジメっとしていて小雨が降る嫌な気候の中、俺達は武器を隠す為の布を深く被り、アジトへと忍び寄る。
石で出来た段差を昇っていくと、穏健派の奴らが潜んでいる大型テントが複数見えた。俺は呼吸を整えながら、布を取りライフルを構える。

何も考えるな。ただ無心に、人を殺せ。何か考えればそれだけで動きが鈍る。
まだ動くなと後方に合図を送りながら、カタツムリの様にゆっくりと動き、最後の一段を昇る。
よし、今だ。一気に俺は立ち上がり後方へと、散らばりつつ各個目標を殺す様に命令し、目の前のテントに向かってライフルを向けながら突っ込んだ。


引き金を引こうとした、途端、一瞬、俺の思考が鈍った。



そこに俺を待っていたのは、穏健派のボスでも幹部でもなく、ボロ切れみたいな服を着せられて、じっと身を寄せ合っている、二人の女だった。
一瞬で目鼻立ちから俺と同じ年である事を見抜くが――――同時に何だコイツ? と俺の思考は一時的に麻痺した。

女は二人とも、特徴的な容姿だった。二人とも地面に着く位に長い白髪に、整った目鼻立ち、それに――――琥珀色の、瞳。
その内の一人、大人びた雰囲気の女が、抱いている今にも泣き出しそうな方を庇う様に動くと、俺を睨みつけた。
涙目ながら、絶対に俺から目を逸らさず、俺を睨みながら、女は言った。

「私はどうなっても構わない。貴方が私に何をしようと全て受け止めるわ」


「だけどレインには……この子にだけは手を出さないで。この子には私と違って、未来があるから」

いつもならだ。
いつもなら俺は殺す対象が何を言おうが、問答無用で有無を言わさずに引き金を引いていた。数秒も経たずにそいつは見るも無残な死体になっていた。
だけど、何故だ? 何故俺はコイツらに引き金を引けない? 琥珀色の瞳に見つめられていると、俺の体は金縛りにあっている様に固まってしまう。

「……お前らの」

俺は必死に頭を振り、この金縛りを解く。



531 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:00:59 ID:yWkRMujt
しかし支援


532 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:02:01 ID:IEfXLjAq
「お前らの生死を決めるのは……俺じゃない」

そうだ、俺にはコイツらをどうこうする権利は無い。俺にあるのはコイツらを殺す権利だけだ。だから早く――――おい?

どうした? 引き金を引けよ。この目の前にいる人間を殺せ、簡単だろ?
頭の中で何度も、そういう声が反響しては引き金を引けない俺を責め立てる。殺せ、殺せ、殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!
さもなきゃ奴らに、大人共に嬲り殺されるんだぞ。早くしろ、早く早く早く早く早く! 何してんだよ! 死にてえのか!


「隊長!」


その時、俺の思考を打ち切る様な大声が耳元に響いた。振り返ると確か――――3番と呼ばれるガキが、俺に何故か必死な形相で叫んでいた。

「何だ?」
「俺達は嵌められました! 奴」

次の瞬間、その3番の頭部が弾け飛んだ。脳味噌やらの部分がスプレーみたいに散らばった血と一緒に地面にぶちまけられる。
辺りを血の海にして痙攣している3番の頭部を、拳銃を持った趣味の悪いワイシャツを着た男が、アリを潰す様に踏み付けると心臓の部分に一発。
確認するまでも無く3番は死んだ。頭がクリアになっていくと、周囲でガキ共の怒号や悲鳴、それに被る様にマシンガンの乱射音が聞こえてくる。

3番を殺した男がこちらを向き、拳銃を構えた。迎撃しようとしたがもう遅い。
鋭く貫かれる痛みと共にライフルを落とした。ボトボトとライフルに、どす黒い血が流れ落ちる。これじゃもう、撃てない。
それでも……と、銃を握ろうとした途端、視界が歪むと共に脳が揺さぶられた。思考が数秒くらい遅れてから、追いつき、理解する。蹴られたんだ。頭を。

男に蹴られたまま、俺は仰向けになって転がった。頭にダメージを負ったせいか、立ち上がれない。
男が近づいてきて、俺の頭を踏みつけ、見下しながら、俺に言う。

「お前らのボスはな、お前らを売ったよ」

何……? こいつ……何を、言って……。


「お前ら末端が知らない間に、お前らのボスがウチの宗派のボスと取引したんだよ。穏健派に寝返るってな。平穏に暮らしたいんだと。
 で、その誓いとして金積んで、二度と争わないという誓いを立てる代わりとして、末端であるお前らを全員処分する為にここに呼んだって訳だ。ここには俺らと」

男はそう言いながら、あの二人の女が居るテントへと顔を向け、ニヤつきながらまた俺を見下し、言う。

「俺達が偶然殺しちまった商人のガキしかいねえよ。ま、あのガキも碌な目には会わねえだろうがな」

俺達……いや……俺達は……何の為に……。
生きる意味も、意義も見出すことさえも許されず、使われるだけ使われて、使い捨て、されて……。
最後の最後まで……狂気に狂わされたままで……死ぬの、か?

「お前に恨みは無いが生まれが悪かったな。まぁ、諦めて死ねよ」

銃口が、俺の顔を覗いている。

普段は他人に何も考えずに向けている銃口が、これほど真っ暗で何も見えないとは思わなかった。

暗い、暗い、穴。そこから出てくる無慈悲な弾丸で、俺は散々人を殺して来たのになんだ、これは。
怖い。死ぬのが怖い。視界が滲んできて、体が異常に寒くなり震えてくる。雨が降ってるからじゃない。心の底から俺は震えている。
殺さないで下さいと声に出そうとしても、頬が腫れてきた上に歯を数本無くした。まともに喋れない。



533 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:02:57 ID:yWkRMujt
 


534 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:03:01 ID:IEfXLjAq
いやだ。このまま、自分の生まれた理由も分からずに死ぬなんて、俺は……いやだ!

雨が目に入っていたいのに目を閉じられない。このまま殺されるなんて、いや……だ。


銃口しか見えない。助けて、誰か、助けてよ、誰か……。誰か、助けて……ください……。

死にたく……ない……。死にたく、ないよ……。


「例の子供はどこだ?」


誰かの声が聞こえた。女の声でもワイシャツの声でも無い、老人の……声?



老いているがその実、凛としていて芯が通った、老人の声だ。老人で……男、か?
そんな奴……居たか? もしくはコイツらのボスか? 直ぐに殺されないと分かると、徐々に、俺の意識が戻ってくる。

男が俺の頭から足を退けた。だが、動けない。動けないが、聴覚と半分だけだが、視覚が生きてる。
内容までは聞き取れないが、男は老人と何か話している様だ。老人がうむ、と頷いた事だけが、はっきりと聞こえる。

くっ……駄目だ、頭の中が靄が掛かったきた……。
あの老人が何者なのは見当もつかない、が……少なくとも少しだけ……あの老人のお陰で生き延びられてるみたいだ。
痛みを押しながら体を仰向けからうつ伏せにする為に体を回す。体の感覚が冷え切っていて、死んでる。

ギリギリ死んでない片目は、不思議な事にハッキリと見えた。テントに入った老人が……あ?

……あの、二人の女? 何であいつらが……老人に……?
俺は歯を食いしばってそいつらへと這っていこうとするが、体が全く動かない。遅かれ早かれ……死ぬのか、俺は。
こんな所で、消耗品として死んで溜まるか。俺は……俺は、狂気を……いや……狂気を……。


プチン、と俺の視界はそこで途切れた。
だがまだ、聴覚は完全には死んでない。遠く、誰かが俺を呼んでいる様だ。して、こう言ってる。

「助けてあげて」と。

どうせ無駄だから、このまま死なせてくれ。
……どうして、俺を呼ぶ。女。俺は……俺をお前を……。



535 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:04:35 ID:IEfXLjAq
「おはよう、目、覚めた?」

〜……誰かの声。俺は……死、死んでない? 
あの時完全に……俺はあの時死んだ筈だ。これは何だ? 死後の世界か?
何も考えないまま、俺は上半身を、起き上がる? 何だ、何処だ、ここは?

四方を白い壁に囲まれていて、横にはずらっと白い……ベッドが並んでおり、俺も同じベッドで寝かされている。
鼻を刺激する嫌な匂い。これは……薬品か。ここは病院なのか? にしてはやけに殺風景過ぎる。ベッドだけなんて。
何もかもが訳が分からない。ふと自分の体を見ると、胸元に掛けて包帯が巻かれている事に気づく。

くそ、訳分からん。動こうとすると一寸、悲鳴を上げたくなるほどの痛みが襲ってきた。歯軋りして、拳を強く握るとその痛みを和らぐ、気がする。

「無理に動いちゃ駄目。まだ傷は治ってないんだから」

傍らでベッドに腰掛けている女が、俺を気遣う様に肩に手を触れる。俺はそれを突っぱねる。
この……と思って、軽く驚く。この女……俺が殺そうとしたあの二人の内の、大人びた方だ。

「ホントに死んじゃうかと思ってハラハラしたよ……。良かった、生きてて」
「……お前は?」


俺は初めて真正面から、この女の顔を見る。
あまり女を知らないものの、世辞ではなく綺麗な女だと思った。と、俺が何より気になったのは、その女の琥珀色の目だった。
何故俺は、この目に魅入られるんだろう。不思議な位、俺はこの女の目に見つめられると、自分が酷く矮小な人間に思えてきて嫌になる。

「お姉ちゃん……怖いよ、その人」

と、その女の隣で俺から隠れる様に……同じく白髪で琥珀色の目の女がベッドの上に上がると、チラチラと俺を覗いている。
確かこの俺から隠れている女は……レイン、と呼ばれていたな。さしずめ、この女の妹かなんかだろう。

「こら、レイン。そういう事言っちゃ失礼でしょ」
「でも……」

レイン(下の名前が分からん)を女はそう言って嗜めると、俺の方を向いて、話し始める。


「こんな所で自己紹介も変だけど……。私、リシェル・クレサンジュ。見ての通り、女の子」

リシェル……クレサンジュ。思わず女が名乗ったその名を復唱していた。
リシェル、というこの女は何故、俺を助けたのだろう。リシェルは何がおかしいのか、口元に微笑みを作っている。
……何故だか無性に腹が立ってきた俺は、リシェルに乱暴に言い放つ。

「どうして俺を助けた?」

本音、だった。別に情を掛けて貰おうとは微塵と思わない。俺はあの時、確実に死んでいる筈だった。
何故だ、何故俺をお前は助けた? これ以上生きたって……俺にはもう、何も無いのに。

「俺は……お前達を殺そうとしたんだぞ? 如何して殺そうとした人間を助けた?」




536 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:05:58 ID:IEfXLjAq
率直だった。しかし、そうとしか聞けなかった。
俺はあの時確かに、コイツらに銃を向け、撃とうとした。殺そうとした。
それなのに……。それなのに何で、俺を助けたのか。リシェルは何も答えない。

「どうしてだ……答えろ」

レインがリシェルの服の裾をギュッと、強く掴んだ。リシェルを睨みつけている俺の事が怖いのだろう。
だが、俺はどうしてもリシェルから聞きだしたかった。あの時、俺は間違いなく死んでても、いや、死んでいた方が良かった。
どうして……なぁ、答えろよ。おい……。

「何黙ってんだよ……答えろよ!」


反射的に怒号が、俺の口から飛び出る。レインがビクッとして、震えながら耳を塞ぎ、リシェルに抱きついた。
俺が叫んでも誰も来ず、部屋には俺とリシェルとレインしかいない。気持ちの悪い沈黙が、流れる。
リシェルは俺の怒号など意にも介さない様に、レインの頭を怖くない、怖くないと撫でながら、俺の微笑んで、答える。


「何故と言われても困るよ。けど、そんなに答えが欲しいなら教えてあげる」


「目の前で死にそうな人がいるから、死んでほしくなかった。ただ、それだけだよ」
「……それだけか? 本当にそれだけで、俺を助けたのか?」
「それだけだよ。……ホントにそれだけだよ?」


そう言ってリシェルは微笑む。本当にそれだけの理由だと、表している様に。
理解できない。自分を殺そうとした男を、どうして助けたんだ。分からない、本当に、分からない。
どうして笑ってられる。今すぐにでもその助けた男に殺されてもおかしくないのに。何だ、この女は。

「君の質問に答えてあげたから、私の事も聞いてくれる?」

そう言ってリシェルは、レインを膝元に寝かせると、髪を撫でながら、話し始める。
レインはと言えば、俺の方を一切見ずに、じっと目を閉じている。

「私とレイン……ううん、私の家族はね、壺だとかカーペットだろかそういう物を売ってる、なんて言うんだろう……骨董屋さんを営んでたのね。
 けど……思い出したくないんだけど……お店の近くで、テロがあって……お父さんとお母さんが、私達を助ける為に」
「死んだのか?」

俺がそう言うと、リシェルの頬が引き攣る。別に悪気があった訳じゃ無く……いや、悪気だな。俺は思った事を言ってしまっただけだが。

「……うん、死んじゃったの。私達の目の前で、お父さんもお母さんも、お店も全部無くなっちゃった。
 それから私達はその場から逃げようとしたけど、その……」

「その?」


537 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:07:17 ID:IEfXLjAq
「……その、テロを起こした人の、仲間の人達に連れてかれちゃったのね。多分、私達をテロの目撃者って事で殺したかったんじゃないかな。
 私もレインも、殺される事を覚悟してたけど、あの人達は私達を殺さなかった。殺さないけど……逃がしてくれる訳でも無かった」

俺は口を挟めず、リシェルの話を聞くしか無かった。

「それから……それから……よく、覚えてないや。けど、レインに手を出さない代わりに……その、ね?
 その代わりに……色々、変な事をされた。でも、良いの。レインが……無事なら……って」

リシェルが俺が寝ているシーツを握った。その握っている手は若干、震えてる様に見えた。
何をされたのかは聞かなくても想像できるし、聞く気もない。ただ――――ただ、思う。
このリシェルとレインという二人の女は境遇は違えど、俺と同じく全てを無くした様だ。だが、俺と。

俺とコイツらとでは、決定的な違いがある。


例え悲劇であろうと、コイツらには振り返る事が出来る過去がある。幸福であったと思える過去が。
だが、俺はどうだ。俺には、俺には何も無い。俺には母親の記憶も、父親の記憶も、何より何処で生まれたかの記憶もない。

俺にはこいつらが憎い。何の確固たる物も無い――――消耗品としてしか生きられない俺にとって、確固たる物がある――――過去があるコイツらが羨ましくて仕方が無い。

だが……俺はその憎くて堪らないコイツらに、命を救われてしまった。自らが望んでいないとはいえ、コイツらに命を救われてしまったという事実だけは確かだ。
なら……なら、俺は如何する。助けられたという事実が、俺を弱者にする。コイツらがいなければ、俺は今頃死んでいた。
ならば俺は……。

……くそっ。良いだろう、ならばお前らの命、次は俺が救ってやる。それでこの借りは返す。
その借りを返したら、徹底的に利用してやる。俺が強者に――――いや、狂者になる為に。


「でねでね、何時までこんな生活続くのかなって思ってたら……レファロ・グレイってスーツを着たおじさんが来たの。
 そのレファロさんが私達を必要だって言ってくれて……それでその……」

「その日、取引の日が来た、のか」

俺がそう聞くと、リシェルはこくん、と頷いた。

「それで……私達を引き渡す日に」
「俺……いや、俺達が、お前達が監禁されていたアジトを奇襲した」

リシェルは俺の言葉にキョトンとしていると、あ、あぁ、そうだねと他人事みたいな、惚けた声を出した。
この女、本当に何なんだ? 今こうして境遇を語っている時と、俺がなぜ生かしたと問いた時の雰囲気がまるで違う。
底が知れない奇妙な女だ。だが……。これだけは、聞いておこう。

「一つ聞く、リシェル・クレサンジュ」



538 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:08:10 ID:IEfXLjAq
「……もし、俺がお前を殺すと言ったらどうする」


すると、リシェルの表情が次第に、冷たくなっていく。冷たくという表現が適切かは分からないが、琥珀色の目から次第に、光が消えていく。

そしてリシェルは、言った。ただ、口元だけは微笑んだまま。


「レインに危険が及ばないなら、私はどうなっても構わない。けどね」



「もしレインに何かあったら、私はどんな人でも殺すよ。私と同じ年の子でも、下の子でも」



「起きたのか」

気付けば誰かが部屋に入ってきた。白い……スーツ? らしき服装を着た、目つきの鋭い老人だ。
かなり年を取っている様だが、その目や表情からは野心とか野望みたいなのを感じる。実年齢よりずっと若い、そんな何かを。
老人は俺達の方へと歩いていき、ベッドの近くで足を止めると、リシェルへと声を掛けた。

「被験者はお前達を除いて全員集合した。それでその男の体調はどうだ?」

老人がそう聞くと、リシェルが俺の方を向いた。
どうやらリシェルは俺自身にこの老人……いや、レファロ、か? 記憶を呼び起こしていくと、この声は確かにあの老人だ。
記憶力に自信がある訳ではないが、俺はその記憶が確かな物だと確信している。

「どうした?」

「……取りあえず動ける」

そう答えるとレファロは俺の顔も見ずに踵を返すと背中を向けたまま、言った。

「リシェル・クレサンジュ、レイン・クレサンジュ。第一回目の訓練を行う。早く着替えて集合しろ」


と、レファロが首だけを俺に向けて、言う。



「お前、名は?」


名前? 俺にはそんな物はない。ましてや記憶もない。だが……数字だけは、ある。



「2……」


「28……番」


539 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:08:32 ID:yWkRMujt
 


540 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:09:33 ID:IEfXLjAq
『ノイル・エスクード』


その名を呼ばれて、ノイルはゆっくりと閉じていた目を開いた。
どうやら、少しばかり、眠ってしまっていた様だ。ついでに、思い出したくも無い、「過去」を、思い出してしまった。
目の前ではライトアップされた、狼を象った彫刻が、ノイルを見下ろしている。常にいる他の4体の動物の彫刻は居ない。


『どうやら疲労が溜まっている様だな。やはりレファロ・グレイの監視はは苦労するのか』

「申し訳ありません、ウルフォン様。気が緩んでおりました」

ノイルはそう言って、目の前の狼の彫刻――――の先にいるであろう人物へと、深く頭を下げた。

『アンサラ―とライオネル・オルバ―の取引は成功した様だな』

「はい。どちらも円満とはいきませんが、大方交渉が成立しております。ウルフォン様の予定通りに、事は進んでおります」

『多少の誤差は構わん。今のまま計画が軌道に乗れば何の問題もあるまい』

「して、4人の処分は何時、行いますか」

ノイルがそう聞くと、ウルフォンは数分程沈黙し、再び話し始める。

『アンサラ―……否、生贄共が奴の基地に乗り込んだ時点で構わん。まぁ、象なら近々心臓発作で逝く、予定だ』
「分かりました。では、このまま計画を続行するという事で宜しいですね?」
『期待しているぞ、ノイル・エスクード。レギアス、否、全ての軍事力を手に入れるのは』


『私だ』


541 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:10:56 ID:yWkRMujt
 


542 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:15:28 ID:yWkRMujt
 


543 名前: 転載@TロG ◇n41r8f8dTs氏 [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:17:49 ID:Nd1NSyzy
ノイルは深く一礼し、その場を後にする。

レファロ・グレイを欺き、アンサラ―を欺き、ライオネルを欺き、この男の本当の目的は何なのか、未だに分からない。





スーツの胸元に入っていた煙草を取り出し、火を付ける。


                            ビューティフル・ワールド



                        the gun with the knight and the rabbit




一服し、ノイルは――――呟く。




「さて――――」





                           18・5話   暗闇




煙草を口元から離し、マナを使い一瞬で蒸発させ、ノイルは再び、呟く。
                      


「どいつが最初に狂わされるかな」


544 名前: 転載@TロG ◇n41r8f8dTs氏 [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:18:57 ID:Nd1NSyzy
投下終了です。夜分失礼いたしました
初めて悪役のバックボーンというか過去を描きましたが、思った様に深みが出ず……
でも少しでも今回の話で、悪役の一人であるノイルという男が何を抱えているのか
それを感じて頂けたら、作者として本望かな、と思います

全然流れに乗れてない上に新規作者さんの作品をまだ読めてないので、ちょっと落ち着いた今、読んでいこうと思います
ではまた後日


それとPBM氏、というか師匠。私事で恐縮ですが…
そろそろメルフィー、お目に掛かれそうですかね……

師匠のメルたん見たい病が末期になりそうです


545 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:19:44 ID:yWkRMujt
投下乙、転載乙!


546 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:21:22 ID:Nd1NSyzy
 たろ氏、投下乙です!
 そして私、転載乙です!

 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


547 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/04(月) 01:22:59 ID:CSr1ymRU
投下&転載乙!


548 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:23:00 ID:/qNxmf6V
>>544
投下&転載乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!

ところで
>原作を深く読まなきゃ
だと師匠版を深く読む事に(ry


549 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:24:19 ID:Nd1NSyzy
 ところでシュタがないってどういう意味ですか!


550 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:25:05 ID:yWkRMujt
仕方がないをモジってみたらイミフになったんだ。
でも反省はしない


551 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:26:43 ID:Nd1NSyzy
 なるほど、それならシュタがないね!


552 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:31:37 ID:gbtjzeiI
しかしBWは殺伐としてるなあ
師匠の原作と同じ世界とは思えないw


553 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:33:42 ID:yWkRMujt
作風、好み……の違いなんでしょうなぁ
自分が書いたら両方の世界観融合とかで闇鍋になりそう


554 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:41:12 ID:CSr1ymRU
俺なら世界観そのものをボカしてごまかすw
さて、作業し終わったら読むぞー。


555 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:42:05 ID:/qNxmf6V
>>544
改めて投下乙!
うーん……なんか世界観から乖離しすぎてて違和感が。てのひらの冒頭の世界説明を考えると、特に
PBM世界よりもタウエルン世界の方が似合ってたんじゃないかなあ


556 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:45:31 ID:Nd1NSyzy
< 遅かったか!!!! >
 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
   ヾ /
   r-ヤ"カー、
フォ /⌒| |⌒ヾ ォォォ!!
  (( |0| )j
__ヽヾ|V|ノ_/r==、
゙==ヽViVノ/ー―ヽ
/ /⌒7厂c/^^^))))))
(ー⌒((⌒-`ー^ー―"
_∧_/∧_ノ ノ
 |ロ  ロ  |


557 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 01:47:22 ID:/qNxmf6V
おまwwwwwww


558 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 02:43:49 ID:l90/Rxx8
TロG氏投下乙!

>>509
まさかの連続もの。TロG氏この連載本数で大丈夫か!?
それにしてもいつものことですが心情描写が巧みですね。
そして
>……起伏に乏しい胸。それらはすべて遥が遥たる特徴であるが……
ヒデえなオイwww

>>544
ノイルはこういう境遇でしたか……
それにしても、
>俺にはこいつらが憎い。なんの確固たる物も無い――消耗品としてしか生きられない俺にとって、確固たる物がある――過去があるコイツらが羨ましくて仕方が無い。
ここが上手いなあと思いました。


559 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 03:11:41 ID:sdoKyHm+
携帯から、小説を書こうで投下ってダメかな?
宣伝行為の様に写りそうで、少し怖い。


560 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 03:19:21 ID:Nd1NSyzy
>>559
 ようこそロボスレ<男の世界>へ。
 全然問題はありませんが、そういう形式だとちょっと感想は付きにくいかもしれません。
 それでもこの形式でやりたいんだ! って意思と覚悟があるのならどうぞ! 私は歓迎しますよ、盛大に!


561 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 03:30:56 ID:sdoKyHm+
ありがとうございます。おれは行く。

http://nk.syosetu.com/n0955o/


562 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 03:47:11 ID:Nd1NSyzy
>>561
 よくぞ来た!
 歓迎しよう、盛大にな!


563 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 06:48:20 ID:IEfXLjAq
>>561
投下乙です!じっくり、読ませていただきます

自作を読んで頂き、皆さま、有難うございます
ちゃんとレスを返答したいのですが、ちょっとすぐ答えたいなというレスだけ先に。すみません
>>555
自分でもやりすぎたというか、師匠の世界観に対しての配慮を忘れていた面がありますorz
こういうノリで書くのは今回だけという事で(本編には出さない様に)書きたい様に書きましたが
読みなおしてみると確かに乖離というか、自分勝手にパラべラムの世界観にそぐわないですね……これじゃ
本当すみませんでした、師匠。もっと原作を尊重するように心掛けます

とはいえ話としては佳境に入っていて止まる事は出来ない為、最後までお付き合い頂けると幸いです…
>>558
心理描写というか、内面を描く方がロボを戦わせるより性に合ってるというか……
しかしどうも粘っこいというか、さっぱりとした描写が書けないですね
ハルハルにしてもBWにしても。精進します

改めてお二人とも、読んで頂きありがとうございました
また後々


564 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 07:15:31 ID:/qNxmf6V
>>563
なんやかんや書いたけど、不本意な形で作品が終了するのはもちろん俺も望んでない
というわけで、最後まで付き合わせていただく!


565 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 08:59:53 ID:ZmZPdoXj
月曜午前中が投下の時間になりつつある気がする……
投下します


566 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:01:59 ID:+x2h5x37
 軽い音と共に、頬に痛みが走る。
 しかし最悪な体調に紛れてさして感じられなかった。
 目の前の青年は振り切った手を後ろに戻して、そのまま電動車椅子に座すヤマ
モトの傍らに移動して、そこに佇む。
 ヤマモトは艦長の証である帽子を被り直した。
「シンヤ・クロミネ」
 彼の語調は重苦しい。
「なぜ、命令を無視した」
 沈黙で返す。
「いいか、お前の命はお前のものだ。何に使おうがお前の勝手だ。だがな、俺た
ちの命は俺たちの命だ。お前に勝手にされるいわれは無い。」
「……はい。」
「お前の馬鹿な行動のせいで4分、戦闘領域からの離脱が遅れた。4分だ。お前
は4分も余計に全員の命を危険にさらしたんだ。」
「……はい。」
「……本当にわかっているのか!」
 単調な受け答えに、声を荒げるヤマモト。
 その真っ直ぐな目から顔を反らし、シンヤは小さく「……はい」と答えた。
 しばらくの間、ヤマモトはシンヤの横顔を睨んでいたが、やがて舌打ちをして
、手を追い払うようにした。
「もういい、行け。」
「……はい。」
 シンヤはヤマモトに背を向け、部屋を出ていった。
 胸の内が麻痺したまま、とにかくこのグラグラ揺れる世界をなんとかしたいと
思って、ふらつく足取りで自分の船室へと向かう。
 重い扉を開けた瞬間だった。
 タクヤをはじめとする複数人の、大きな拍手がシンヤを迎えて、呆気にとられた。
「おめでとう!」
 一番そばのパイロット?がシンヤの背中を叩く。
 よろけそうになって、側の整備員の女の人に腕を掴まれる形で支えられた。
「大丈夫?」
「はぁ、まぁ。」
「いやーお前マジスゲーよ!」
 そう言って前から両肩を叩いてきたのはタクヤ。
 その目はぎらぎらと輝いている。
「あのすいません、ちょっと……」
「ん?気分悪いか?」
「いや、じゃなくて」
 タクヤの手を払い、三段ベッドに近づき、その一番下に腰かける。
 頭を抱えながら訊いた。
「その、なんでこんなことされてるか、わかんないんですけど。」
 部屋の中の空気が妙な具合になる。
「あれ?あの白に赤のラインのAACV墜としたの、お前だよ、な……?」
 タクヤの自信なさげな言葉に頷く。
「やっぱそうじゃねーか!」
 そう大声を上げて隣に腰かけ、シンヤの背中をバンバンと叩くタクヤ。止めろ
もどす。




567 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:03:17 ID:+x2h5x37
「いやそうですけど、それがどうかしたんですか」
「お前、自分がどんなやつと戦ってたのか知らなかったのか?」
 シンヤを取り巻く中の1人がそう投げかける。
 頷いた。
「マジかよ……!」
 ざわざわと俄に騒がしくなる船室。
 タクヤがシンヤを見て言った。
「お前が墜としたあの機体は、『雷帝』だよ。」
「は?」
「雷帝は新生ロシアのエースパイロットの1人なんだよ。出てきたのは丁度一年
前で、撃墜数はどんなに少なく見積もっても、既に15。そいつを、まだAAC
Vに乗りはじめて一週間ちょいのお前が、墜としたんだ。」
「はぁ」
「『はぁ』ってお前……例えるなら、今日初めてボールに触ったようなド素人が
ガチのイチローから空振り三振とるようなもんだぞ!?」
「はぁ」
「オイオイ……」
 いきなりそんなこと言われても、実感が湧かない。
「しかもお前は雷帝だけじゃなく、他に2機のAACVを墜としてる。これはマ
ジにスゲーことなんだぜ!あっという間に撃墜数3だ!」
「そうなん、ですか。」
「そうなん、だよ。」
 見渡すと、部屋に集まった仲間たちは皆シンヤに向けて、何かワクワクするも
のでも見つけたかのような眼差しを送っている。
 本来なら彼らに感謝して、礼を述べなければならないのだろうが、どうにも素
直にそうする気分にはなれなかった。
 ヤマモトに頬を叩かれたせいかも知れない。目の前で雷帝に撃ち落とされたシ
マダの機体がまだ脳裏にちらつくせいかもしれない。撃墜数の3という、消せな
い数字のせいかもしれない。単純なAACV酔いのせいかも。
 それでもムカムカする胃を手で押さえつつ、シンヤはなんとか笑顔を浮かべて
、仲間たちに礼を述べた。



「初めて人を殺した気分はどう?」
 平蛇が幽霊屋敷トウホク第5ブロックのドックに入り、各種補給や修理を受け
ている間の自由時間に、医務室で寝ていたシンヤにかかってきた電話の第一声が
それだった。
「コンドウさん……ですよね。」
 シンヤは無機質な天井を眺めつつ、額に手の甲を置く。
「別に。特に無いです。」
「君、殺し屋の素質があるわね。」
 笑えねーよ。
「それで、何ですか?」
 この不愉快な会話をさっさと終わらせたい。
「別に。『おめでとう』って言いたかっただけよ。」
「……雷帝ですか」
「意外、知ってたの?」


568 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:04:09 ID:+x2h5x37
「他の人に教えてもらいました。」
「そう。掘り出し物を見つけたみたいで嬉しいわ。」
「掘り出し物?」
「君のことよ。」
「そうですか」
「君は嬉しくない?」
「あまり。」
「そうでしょうね。」
「それだけですか」
「いいえ、本題はこれから。」
 やっぱり違うじゃないか。
「君は『ギフテッド』に認定されるかもしれません。」
 アヤカの口調は事務的だった。
「なんですか、それ」
 聞き返す。
 彼女は少し間を置いた。
「『ギフテッド』とは、『直感的又は無意識的にその状況における最善の行動を
選択し、実現することができる能力のある人間』のこと。平たく言えば……そう、
『天才』、もしくは『センスのある人間』のことね。時々出るのよ、個人で操る
兵器――戦闘機とか、AACVには。」
 どこか苦々しげに彼女は言う。
「ギフテッドに認定されれば、専用にAACVを割り当てられます。君が倒した
雷帝も、新生ロシアのギフテッドだった可能性があるわ。」
 言われて、雷帝の動きを思い返す。
 そういえば雷帝は最後の一撃以外、こちらからのダメージを貰っている様子は
無かった。
 単純に操縦テクニックの差かと思っていたが、あれはギフテッドという要素が
為せる技だったのかも。
 そして、自分にもそれが出来る可能性がある……。
 アホくせ。
「俺はそんなんじゃないですよ。」
「私も、そうあるべきだと思うわ。じゃ。」
 いきなり電話は切られた。




 携帯電話を折り畳んで内ポケットにしまい、アヤカは再び視線をモニターに向
けた。
 画面にはテストルーム内の、リョウゴが乗った重装型AACVが映っている。
 マイクを引き寄せて彼に話しかけた。
「そろそろ分かってきた?」
 声にに反応してAACVの動きが止まる。
 機体の手には木製のブロックが握られていた。
「いつまでこんなことをさせるんすか。」
 リョウゴの不機嫌な声。
「まだイメージ通りに機体を動かせていないようだから、その訓練よ」
「もう4時間ですよ」
「積み木は嫌い?」
「幼稚園以来でした」
 そうしてモニターの向こうの巨人はブロックを放る。
 さすがに飽きるか。
「疲れてない?」
 アヤカは訊く。


569 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:05:09 ID:+x2h5x37
「精神的には限界近いっす。今、右腕の剣でそっちが覗いてるカメラをぶっこわ
したい衝動を抑えるのに必死で。」
「そう、やらないでね。」
「……で、なんすか?」
「クロミネ君のことで」
「アイツに何かあったんですか」
 その反応は冷静なものだった。
 クロミネ君への信頼からくるものだろうか。
「既に撃墜数が3になったそうよ。しかも、その内1人は敵のエースらしいわ。」
「……え?」
「ナカムラ君も負けてられないわね」
「だったら!」
 マイクに何か硬いものを殴り付ける音が入る。
「早く俺にオーケーを出せ!」
「じゃあ、積み木でお城は作れた?」
 リョウゴは言葉に詰まったようだ。
 作業が停滞しているので刺激を与えてみたが……。
「……わかりましたよ。やってやりますよ。畜生……!」
 上手くいったようだ。
「君なら落ち着いてやればすぐ出来るわ。焦らないこと。」
「……はい。」




 翌日。
「それではぁーシンヤ・クロミネの偉大な功績を讃えぇー」
 マイク越しに喋るタクヤ。
「讃えぇー!」
 それに全員で返す、部屋に集まった平蛇搭乗員一同。
「カラオケパーティーだバッキャロー!!」
「ヒャッハー!」
 一斉に沸き起こる拍手。
 ステージに用意された特別席に無理矢理座らされたシンヤは恥ずかしくって仕
方がなかった。
 朝起きて、さて今日このトウホクでの休みをどう過ごそうかと食堂で考えこん
でいた時に、タクヤに強引に連れてこられた部屋。
 そこに待っていたのは大量のスナック菓子&炭酸飲料+酒と、平蛇に乗ってい
たメンバーほぼ全員だった。
 というか、なんでカラオケセットがある。
「司会はこの俺タクヤ・タカハシ!そして今回の主役はぁー……」
 腕を掴まれ、立たされる。
「シンンンヤァアアアアッ!・クルウオオミネェエエッ!!」
 K−1風の紹介と共に襲いくる拍手に、とりあえず頭を下げた。
「でわ!ここで一言いっちゃいな!」
 いきなりマイクを突き付けられる。戸惑いながらも受けとる。
「ど、ども。」
 また拍手の波。
「ありがと、その……」
 鼻から息を強く吐いて、気は進まないながらも、シンヤはこの状況を楽しむこ
とに決めた。
「みんな!今日は騒ごう!」
 マイクを介さず、大声で直接そう叫んだ。
 返ってくる歓声。
 誰かが叫ぶ。
「んじゃあ、トップバッターは頼んだ!」
「え、俺!?」
 マイクで返す。


570 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:08:23 ID:RwUU8gXA
御事情で酉は出せませんがTロGです
今更ながら真面目な文面で誤字ってたのでちょっと訂正をоrz
×読みなおしてみると確かに乖離というか、自分勝手にパラべラムの世界観にそぐわないですね……これじゃ

○読みなおしてみると確かに乖離というか、自分勝手に話を広げてて、パラべラムの世界観にそぐわないですね……これじゃ

に脳内変換を宜しくお願いします
>>564
どうも自分のカラーというか、作風を前面に出すとこういう話になっちゃうみたいです
自作ならともかく人から、いえ、師匠から世界観をお借りしている以上ある程度自重しなきゃいけませんね
何分未熟ですが、これからも宜しくお願いします


571 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:09:30 ID:+x2h5x37
「クーロ、ミネ!クーロ、ミネ!クーロ、ミネ!」
 他の仲間と煽り始めるタクヤ。
 本当は嫌だけど……
「おっしゃやってやんよ!」
 誰かの指笛が飛ぶ。
「んじゃあ初っぱな!いきものがかり!言っとくが期待すんなよお前ら!」

 全力でじょいふるを歌いきり、ステージから観客側へと席を移したシンヤは、隣
のタクヤに声をかける。
「なぁ、これ企画したのって誰?」
「ん?俺おれ。」
 タクヤはビールを卓に置きつつそう言った。
「ああ、そうなんだ。」
「何よ?」
「いや、一言お礼言おうと……」
「あー要らね要らね。」
 彼は顔をしかめ、更にその前で強く手を振った。
「皆騒ぎてーだけだよ。お前のことは単なる口実。」
「そうなんですか。」
「時々皆でやんだよ。楽しむ為にさ。」
「楽しむために……」
「いつ死んでも、『あー楽しかった』って思えるようにさ。」
 そう、なのか。
 そう思うと、このパーティーが急に色褪せてみえる。所詮刹那的な快楽に身を
委ねてるだけの、未来の無い騒ぎ……。
「おい次入れたの誰だー?」
「ん、それ俺!」
 誰かの言葉に返事をして、席を立つタクヤ。
 ステージに立つ彼をシンヤは冷めた気持ちで眺めていた。
「そんっじゃ行くぜぇ!冬もマシンガン!分かるやつは合いの手よろしくぅ!」
 イントロが流れる。シンヤはビールのコップに手を伸ばした。




572 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:12:34 ID:+x2h5x37
 1日かけて整備と補給を終えた平蛇はトウホク第5ブロックを出発し、夕方に
はカントウ第1ブロックに戻っていた。
 帰り道では特に何も無く、快適な地上の旅を楽しむことが出来た。
 帰還後の集会やら何やらを終えて、やることの無くなったシンヤは一人部屋で
休息をとってのだが、P物質の影響か、妙に体がだるい。
 ベッドに寝転ぶ以外に何もする気が起きなかった。わぁ駄目人間。
 そうして夕飯も食べずにうつぶせのままボーっと過ごしていると、不意に部屋
の扉がノックされた。慌てて飛び起き、涎を袖で拭って、「どうぞ」と言う。
 数秒の間の後、扉を開けたのは白い杖をついた少女だった。
 なんの用だろうか。そう思いつつベッドの上で胡座をかく。
 彼女は軽く会釈をしてくれた。
「こんばんは。」
 同じ挨拶を返す。
「今ちょっと、お時間ありますか。」
 頷いた。って、またやってしまった。
「大丈夫だけど」
 キチンと声に出す。
「そうですね……」
 落ち着かない様子のまま立ち続けているユイを見て、やっとシンヤはベッドか
ら下り、彼女の近くに椅子を用意してやる。
「あ、すいません。」
「いやいいんだけどさ。」
 ベッドに座り、彼女が椅子に腰かけるのを待つ。待ってから用件を訊ねた。
 すると彼女は何故か言いづらそうに、膝の上に置いた両こぶしを固くする。
「あの、実は相談で……」
「相談?」
「はい。あの、ナカムラさんの事なんですけれど……」
「リョウゴがどうかしたのか?」
「私、クロミネさんが出ていた間、あの人と模擬戦闘をやらせてもらっていたん
ですが……」
 彼女は一息置いた。
「怖いんです、彼が。」
「……怖い?」
 ユイは頷く。
「模擬戦の最中、ずっと鬼気迫るような感じで……私、今まで色んな人の相手を
させてもらっていましたけれど、あそこまでは……」
「……それ、ただ単にリョウゴが一生懸命だっただけじゃないか?」
「違うんです。アレは……そう、失礼ですが、敢えて言うなら――」
 ユイが言いかけた時だった。
 気配を感じて入り口を見る。
 扉が開いていた。
「リョウゴ……」
 そこに立っていたのはリョウゴ・ナカムラだった。シャワーでも浴びてきたのか、タオルを首にかけ、赤みがかった髪はまだ湿っ
ている。
 シンヤはカントウ第1ブロックに戻ってから、リョウゴにはたまたま会えてい
なかった。
 だがリョウゴと会わなかったのはたった2日だ。
 それだけに、彼の変わり様に驚いた。
 目の下には濃い隈が出来、その視線には力が無い。皮膚の色もかつての健康そ
うなものではなくなっていて、心なしか頬の肉も減っているように見える。腕は
だらりと下がっていた。
「俺の名前が聞こえた気がしたけど、何話してたんだ?」
 リョウゴは扉の枠に寄りかかりながら訊く。
「いえ、その……」
「リョウゴの上達が凄いって、オカモトさんが教えてくれたんだよ。」
 シンヤはオカモトを庇う。
 リョウゴは「へぇ」とどこか無気力な声を出した。
「そんなことより」



573 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:14:45 ID:+x2h5x37
 リョウゴは枠から離れ、こちらに近づいてくる。
「シンヤ、お前大活躍したんだって?」
 頷くのは憚られたので、首を振る。
「謙遜すんなよ。」
 そうしてリョウゴはシンヤの隣に腰を下ろす。
「マジスゲーよ、お前。」
「止めろよ、そういうの。」
 軽くリョウゴの腕に拳を押し付ける。
 彼は微かに笑った。
「一週間でエース撃墜だぜ?天才だよ、お前。」
「そんなこと無いって。俺にできたならリョウゴにもできるよ。」
「そうだと良いな」
「リョウゴの方が勉強も運動も出来るんだし、すぐに俺なんか追い抜くさ。」
 きっとそうだ。
「そうですよ。ナカムラさんも上達は早い方ですから、後2、3練習すれば乗り
こなせるようになります。」
 オカモトの言葉に礼を返すリョウゴ。
「でもAACV操縦って難しくね?なんかふわふわしてる感じでさ」
「あー分かる。一々内臓が浮くよね。」
「だからパイロットスーツがあんなにキツく出来てるんですよ。それにあの圧迫
のおかげで、ブラックアウトやレッドアウトが無いんです。」
「へぇ、気づかなかったな。」
「そのせいでよく中身が口から出かかるけどな」
「そういや空想科学読本?だったっけ?でマジン○ーZに乗ると酔いまくるとか
なんとか書いてあったけど」
「マ○ンガーZって何ですか?」
「ロマンの塊。」
「ロケットパンチ位は知ってるっしょ?」
「あぁ、はい。アレですか。」
「そうそう。こう、敵の機械獣がだなー……」
 どんどんと繋がる会話の連鎖。
 全員で笑いこけた頃にはオカモトが何か言おうとしたことなど、すっかりシン
ヤの頭からは消えていた。

「私は反対です」
 タケルは力強くそう言った。
 アヤカは彼から視線を逸らし、肘をついたまま眉間を押さえる。
「――私もよ。」
 アヤカはそう言った。
 ヤマモトは電動車椅子のレバーを指で軽く倒し、アヤカのデスクに接近する。
「また、上からの命令ですか。」
「相変わらず、勘が良いわね……」
 張りの無い声でそう言いながら彼女が机の中から抜き取った書類を、ヤマモト
は受けとる。
 目を通すヤマモトの眉間の皺はますます深くなり、下唇は噛みしめられた。
「……コンドウさんの前ですが……」
「『ふざけてる』……でしょ」
「相変わらず、勘が良いですね。」
 疲れた風に笑い合う。



574 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:16:00 ID:RwUU8gXA




575 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:16:18 ID:+x2h5x37
「確かにシンヤ・クロミネの戦積は異常です。これが続くようなら、ギフテッド
と考えて間違いは無いでしょう。それは認めます。」
 ヤマモトは書類を机上に放る。
「しかしそれで命令無視が不問にされるなんて、あってはならない。あってたま
るか。」
「君は」
 アヤカは背もたれに身を委ねる。
「どういった処分を考えていたの?」
「とりあえず、しばらくの間AACVには触れさせないつもりでした。それと反
省文を。」
「なるほど。」
「まぁ、屈服させられればなんでもいいんですが。」
「君、サディスト?」
「攻撃的じゃなければ勝てませんから。」
「それはともかく」
 身をのり出す。
「あの老人が何を考えているか知らないけれど、納得いかないわ。」
「ええ。」
「だから、シンヤ・クロミネはしばらく前線には出さないことにしたい。」
「老人の意向に沿いつつ罰を与えるには、それが良いですかね。」
「希少なギフテッドを手に入れたから最大限に活用したいのは解るけれど、やは
り、ね。」
「たしかコンドウさんは……」
「信じてないわよ、ギフテッドなんて。」
「まぁ、それもいいと思いますよ。」
 ヤマモトはそう言って机から離れる。
 その間にアヤカは席を立った。
 壁の資料棚の鍵を外し、目的のファイルから必要な資料を取り出す。
 しっかりとファイルを棚に戻し、資料をヤマモトに渡してから椅子へと戻った

 机の上の目薬を手にとる。
「もうひとつ訊きたいことがあるのだけれど」
 目薬を注しながらアヤカは言った。
「その雷帝が乗ってた新生ロシアのアッシュモービルについて、君はどう思う?

「不可解ですね」
 ヤマモトはズパッと言った。
「そう、私も同じ……」
 アヤカは言いながらぎゅっと目をつぶり、ちり紙に手をのばす。
 ヤマモトは資料をチラ見してから膝の上に置き、両手を頭の後ろにやった。
「目的がP物質の調査だとしたらAACVをもっと積むはずですし、目的が威嚇
ならわざわざあんなところでやる必要は無い。目的が妨害行為なら何日も目立つ
ところに留まらないし、目的が亡命等ならこちらからの通信に応じるはず。」



576 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:17:13 ID:+x2h5x37
「目的はそのどれでもなかった、と。」
「恐らく。」
「そこでもう一度、今の資料を見てくれると嬉しいのだけれど。」
 アヤカの言葉にヤマモトはまた膝の資料を持ち上げる。
 資料の写真には灰の降り積もった、見慣れた地面に何やら大きな真円の孔がぽ
っかりと開いているのが写っていた。日付は昨日。平蛇が1日かけたメンテナン
スを行っていた日だ。
 アヤカに訊く。
「その穴は例のアッシュモービルが去った後にあったものよ。埋もれてなかった
のは中にパイプが入っているおかげね。」
「直径2.5メートルですか」
 ヤマモトは顎に手をやり、資料に目を走らせている。
「途中で崩れてるみたいで深さの正確な数値は出ていないけれど、積もった灰と、
旧地上都市建造物の残骸の層を貫いて地面に達しているのは間違いないみたい。」
「地下都市にドリルでも撃ち込むつもりだったんでしょうか」
 冗談めかしてそう言った直後に「ロシアならやりかねない」という恐ろしい考
えが頭を過った。
「ドリル……」
 真剣な顔をして考えこむアヤカに、少し焦る。
「コ、コンドウさんはこの穴をどう考えているのですか?」
「私?」
 彼女は顔を上げた。
「私は地質調査の跡だと考えているけれど」
「地質調査……ですか。しかし何の為に?」
「これは私の勝手極まりないただの仮説だけれど――」
 そう前置きをした。
「コロニー・新生ロシアは、土の成分からP物質の位置を探る方法を見つけたの
かもしれない……」
 その言葉を聞き、ヤマモトは考える。
 なるほど資料の穴はどことなくボーリング調査の跡に似ている。
 あの艦にボーリングマシンを代わりに積んでいたのなら、AACVの数が少な
く、しかし雷帝という強力なカードを積んでいたのも頷けるかも。
 だが別の場所では駄目だったのだろうか。いや、駄目だったから危険を犯して
まであそこに留まっていたのか。

 コンドウさんがこの若さで幽霊屋敷の重要な部分をまるごと任されているのは
、このよく回る頭のためであるところも少なくないのだろう。
「もし本当にそうなら、早急に対策を練る必要がありますね。」
 ヤマモトはアヤカの机に資料を返す。
「ええ。新生ロシアのメンバー、捕まえて確かめましょう。」
「尋問ですか?拷問ですか?」
「拷問にかけなさい。」
「わかりました。じゃあ、捕まえられる機会があれば。」
「それ、明日はどう?」
 ヤマモトはアヤカを見る。
 彼女はキーボードを素早く叩き、出てきた画面を読み上げた。
「明日午後、新生ロシアが旧北海道東部――今は新生ロシアの領土だけど――
の基地に輸送艦を移動させるという情報があるわ。それを襲撃しなさい。作戦は
任せるわ。」
 そして女は微笑んだ。


577 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:18:31 ID:RwUU8gXA




578 名前: ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:23:04 ID:+x2h5x37
投下終わり。
改行多すぎとか本文長すぎとかで弾かれまくりw
TロG氏、支援感謝です。

グラゼロ世界の文化は現代のパラレル的な感じ、という設定だったり。
ついでに昨夜創作意欲が爆発した結果→ttp://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/892/sinnya%26ryougo.jpg

では、他の投下作品を読ませていただいてきます……


579 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 09:24:30 ID:RwUU8gXA
>>578
投下乙です!
私的なレスで投下を遮ってしまって本当にごめんなさいоrz
駄目だなぁ、何やってんだ俺…


580 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/04(月) 10:21:26 ID:IgwJf5du
ストパンみたいな未知の侵略者にそれまでそれぞれ争ってた国が団結して闘うのって燃える

考えたのはアリとか蜂みたいな社会生活する生命体が地球に巣作って
人類は宇宙・深海に逃げて奪回を目指すの
宇宙蟻は巨大でビーム兵器つかえて蜂みたいに飛べるから戦闘機で戦うの
序盤はシールドを破ることができず苦労するの
ほとんどインデペンデンスデイのパクリだけど


581 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 10:33:56 ID:8Eg3ZfWm
>>578
なんと、二人はイケてるメンズだったのか!?
絵と作品、投下乙!


582 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 10:54:04 ID:ZmZPdoXj
>>579
大丈夫ですよー
連投規制回避?になって助かりましたw


583 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 12:53:07 ID:CSr1ymRU
また投下……だと……?

さて珍しく感想書くw

>BW
なんというイスラム少年兵。
なんだろう……。俺と作品の嗜好が似てるんだよねw。

>グラゼロ
投下乙!
わぁ駄目人間、地味に吹いたw



584 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 12:53:08 ID:Z4j7279o
>>578
『笑えねーよ』
このあたりのシンヤの内面が、たまらん。濡れる。

しかし何ですね、天賦の才を『ギフテッド』されたのに、
命は取り上げられてしまう…

狙ってやったとしたら、あたなこそ私の心の琴線に触れる『ギフテッド』だw


585 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 12:59:56 ID:uPNHmT0s
貴方の心にギフトを

この番組は、日本の未来を科学する
コロニージャパンの提供でお送りしました


586 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 13:51:02 ID:jF4z98BW
そういやこのスレで投下した文量が多いのって誰なんだろう


587 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 13:54:09 ID:PMB/+ZDF
一度に投下する量なら古時計氏、総量ならタロ氏、PBM氏、古時計氏、DS氏が多いイメージ


588 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:05:35 ID:/qNxmf6V
>>578
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!

>>586
総数だと師匠だけ明らかに桁が違う
SSだけならたろ氏かDS氏か古時計屋氏あたりがトップ、次点で歯車氏や師匠あたりなんじゃないかと


589 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:14:45 ID:PMB/+ZDF
イラストだけならPBM氏の一強だろうなぁw


590 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:15:25 ID:uPNHmT0s
DSがT、U合計で30万文字。ロボケミで10万文字。短編でもう少しくらい


591 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:35:57 ID:Nd1NSyzy
 皆さん投下乙です!
 ゆっくり読ませていただきますね!

>>589
 絵だけで189(内1/3が遥さん)、SSは50話(wiki未収録作品を含む。文字数は不明)ありましたー。
 正直そんなに多くないと思うんですが……どうなんでしょ?


592 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:45:50 ID:yY6ZMR5H
問題なのは量じゃない、面白ささ!


593 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:46:01 ID:RwUU8gXA
>>589
自分は作品数というか分量は数えた事はないんですがまァ……
確かタウエルン、ロスガ、ヴィルシャと平均して15〜16万文字くらいかな?と
文量としてはロスガが一番多い気がします

それと師匠、避難所ではすみませんでした


594 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:52:41 ID:CSr1ymRU
まだ気にしてんのかw
俺なんて描け描け言ってるわwここでは無いけどw

それにみんな文字数ちゃんと数えてるのね(´・ω・`)


595 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:53:22 ID:PMB/+ZDF
数えておかんと投下する時に弾かれたりするからねー


596 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:54:18 ID:yY6ZMR5H
ワードさんがいれば文字数など


597 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:56:17 ID:PMB/+ZDF
何気に惜しいな俺のID


598 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:56:46 ID:yY6ZMR5H
PMB うはwww


599 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:58:16 ID:CSr1ymRU
ちくしょうPCちくしょう。

俺なんて勘でやってんのにw
とは言え一話で七千から九千くらいにはしてるけど。稀に短いからなんとも言えないw


600 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 14:59:21 ID:CSr1ymRU
>>597
www


601 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 15:00:36 ID:RwUU8gXA
>>594
でもやっぱ避難所で>>783さんに言われた事は正論だし大事なことだと思うので
自分、どっかでそういう事を疎かにしてた気がしたんで反省しなきゃなと…
気にしすぎですかね……


602 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 15:05:20 ID:CSr1ymRU
ナイーブだな萌えr(ry


603 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 16:38:16 ID:Nd1NSyzy
>>592
 ぐはっ、耳が痛い……。


604 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:13:18 ID:sybRcsax
>>603
いや、師匠はむしろ面白さで言えば個人的にはトップの人なんだがww
あの独特な思わず笑ってしまうギャグ調は真似できる気がしないw


605 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:30:07 ID:Nd1NSyzy
        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ  私達は物凄く真面目にやってるのに
   ハ 人|*._  x  *ハノ.   それを笑うなんて酷いですよ(棒読み)
.  /    テ.\V.ヘ   ' i  
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;  
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'


606 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:35:51 ID:/qNxmf6V
ウ詐欺さんたちはともかくババァが(ry


607 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:40:03 ID:Nd1NSyzy
ババァ「私は誰よりも真面目にまどかの事を考えている件」


608 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:42:20 ID:S2q7KFlS
ならババァ働けよwww


609 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:44:39 ID:Nd1NSyzy
ババァ「私が手を貸して、まどかが一人では何も出来ないような子になってしまっては困るからな」


610 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:46:35 ID:yWkRMujt
(キリッ


611 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:46:35 ID:/qNxmf6V
心配せんでも、もうまどかさんは何でもできるいい子になってるから働けババァwww


612 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 17:54:15 ID:Nd1NSyzy
ババァ「年寄りは労るべき」


613 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 18:39:37 ID:yWkRMujt
>>604
いつだったか、「おいしいですね!」「おいしいですね!」「ええいお前らおいしいしかいえないのか!」の流れには腹を抱えて笑った


614 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 20:18:34 ID:HiCfs+Oq
test


615 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 21:23:18 ID:CSr1ymRU
あ、俺一ヶ月くらい投下してない気がする……。


616 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 21:26:24 ID:PMB/+ZDF
同じく一月近く投下してないなー……最後の5〜6行が上手く纏まらずに一週間以上、悶々としているorz


617 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 21:29:34 ID:CSr1ymRU
冷静に数えたら二週間強だった。
もう一つが一ヶ月経つ……。

書きはじめればガガガガガガなんだけど書きはじめる迄がまぁ動かん……。


618 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 21:32:17 ID:HiCfs+Oq
ここ最近凄く気に行ってたパートを冗長と結論してカットせざる負えなくて、納得はしてるけれど意気が・・・意気が・・・
まあ、2万字書いて全消しした時よりはマシだけれど


しかし、解除されて嬉しいし、なんかお手軽なの書くかな―


619 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 21:36:19 ID:PMB/+ZDF
あー、俺も気分転換にお手軽なの書こうかなぁ…


620 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:32:16 ID:Nd1NSyzy
 お手軽なの書こう!
   ↓
 七人の遥さん書こう!
   ↓
 プロットを作るぞ!
   ↓
 ネタが思い浮かびまくりんぐ。
   ↓
 気付いたらかなり長い話に←いまここ。


621 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:39:40 ID:fLxDGOKL
正直執筆速度が速い人に憧れる
早く書きあがれば推敲に時間を割けられるし…

まだ600行。完成まで遠いな…


622 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:41:25 ID:IEfXLjAq
orz


623 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:49:33 ID:yWkRMujt
?


624 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:49:46 ID:HiCfs+Oq
>>620
あーあるあるw



>>621
一々の推敲減らして、とにかく勢いで書いたら今度は文体が安定しなくなったで御座る
早く話を薦めたいから仕方ないとある程度割り切ってるけれど色々と悔しいと思うところはあるなー
半年間時間止めて欲しいぜ、それだけ時間くれたら絶対面白いの書くから(´・ω・`)


625 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:50:29 ID:Nd1NSyzy



626 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:51:38 ID:yWkRMujt
>>625
!……??


627 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:51:58 ID:MrYYK7vu
>>623
>>625
世界一短い手紙のやりとりだっけ?

?(出版社さん、俺の書いた小説売れてます?)
!(ビックリするくらい売れてますよ!)

的な意味合いの


628 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:53:20 ID:Nd1NSyzy
>>627
 そんなのあるんですか!


629 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:54:30 ID:IEfXLjAq
あぁ、すみません。ついorzなんて打ってしまった……
ううむ……自分のドジさが憎いっす



630 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:54:38 ID:MrYYK7vu
>>628
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/7515/TXT/000-2000_07/000713.htm
ググったら出てきたので貼っときます


631 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:54:42 ID:yWkRMujt
>>627



632 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:56:06 ID:PMB/+ZDF
実は最近、推敲するために見直しをするのも嫌になるくらい自分の文章が大嫌いだ。
つーか、ヤバイ。ネガティブ過ぎるぞ、俺。


633 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:58:47 ID:HiCfs+Oq
>>632
ありすぎて困るw
俺は語彙の無さに死にたくなる、何回キャラが笑うんだよとか、なんかもうちょっと良い表現ないのかよとか・・・orz
成人してるならアルコール入れて勢いで書いて、あとから手間を加えて直してくというのも良い手だよー


634 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:59:23 ID:Nd1NSyzy
 勝手気ままに描いたり書いたりしてるから、今の本スレや避難所みたいな流れになると何も言えなくなる自分が少し嫌いですw


635 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 22:59:48 ID:IEfXLjAq
>>632
今はそんな時でも少し時間を立てばきっと愛着が沸いてきますよ
なんたってその文章は、世界でただ一人、貴方にしか書けない文章なんですから
だから無理しない程度で楽しんで創作に励んでください。楽しみにしてます


ネガティブなら自分の方がずっとネガティブです……常時


636 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:02:05 ID:/qNxmf6V
なんだこのどんよりしたふいんきは……!?


637 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:03:05 ID:yWkRMujt
最近文の調子を取り戻したぜ!


638 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:04:02 ID:MrYYK7vu
>>637
略してブンチョウッ!!


639 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:04:05 ID:PMB/+ZDF
ごめんね。今まで此処で言う事じゃないと思って溜め込みに溜め込んで来たんだけど
よくよく考えたら、此処以外に言える場所が無い事に気付いて、つい溢してしまった。
なんか適当に消化するから忘れて下さいな。


640 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:04:19 ID:UW0DtPWB
>語彙
文章書くためにシソーラス見てたのに、そのまま読みふけってしまう俺惨状だぜ!
ヒャッハー!


641 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:05:17 ID:Nd1NSyzy
 大丈夫、ガリガリ君のプリン味食べたら幸せになった。

>>639
 むしろぶちまけてスッキリしちまえー!


642 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:06:44 ID:yWkRMujt
よろしい、創作上の愚痴を吐いてみようか


643 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:07:38 ID:/qNxmf6V
>>639
ここ以外に言える場所がないなら、観念して吐いちまいな!


644 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:08:09 ID:Nd1NSyzy
>>642
 遥さんがかわいすぎてすげー困る。


645 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:08:48 ID:UW0DtPWB
>>642
昨日まで風邪でダウンしてたら早速スレが600超えで、毎度の記念絵遅刻ムードが漂い始めてきてすげー困る


646 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:08:48 ID:/qNxmf6V
>>644
それは愚痴じゃない、ノロケだwww


647 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:09:10 ID:yWkRMujt
>>644
遥「………」


648 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:09:45 ID:IEfXLjAq
>>639
あまりにも書くのが苦しいのなら、距離を置いてみるのも手かと思います
前に自分が助言された事なのですが、全く別の事をして見ると良いかもしれません
他の事に夢中になってると、あ、そろそろ書いてみようかな、って気になる……かも知れません

むしろ謝りたいのは自分です
謝りたいというか、師匠に色々orzホント、色々ごめんなさい師匠


649 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:10:32 ID:Nd1NSyzy
>>647
 さんをつけろよチビ助やrジョインジョインハルカァ


650 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:10:33 ID:MrYYK7vu
書きたいシーン・シチュエーションがあるが
そこに至るまでの部分が長くなり面倒臭くなってダレる事が多々ある


651 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:10:51 ID:S2q7KFlS
>>642
ほとんど直感で描写考えてるんですがね、未成年なので酒でテンション上げられず・・・
徹夜のテンションに頼るしかないので最近寝不足です・・・

だが、書くのは止めたくない。
なんか負のスパイラルに陥ってますw


652 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:13:24 ID:MrYYK7vu
>>651
手軽にテンション上げるんだったら音楽だべ
アルバムとかだと簡単に飽きが来ないのでオススメ


653 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:16:59 ID:Nd1NSyzy
>>648
 その気持ちがあるなら最後まで書き切ってみせろ! そう私は言ったはずたぞ少年!
 ……うろ覚えだがな!


654 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:19:33 ID:fYeFosrS
本編(最初の作品)を半年以上滞らせている俺惨状!
皆まだまだ甘いぜw一ヶ月がナンボのモンじゃい!w


……orz

>>650
有りすぎて困るw


655 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:20:34 ID:HiCfs+Oq
>>642
文章無駄に長いくせに、話がまるで進んでなくてストレス溜まって涙目
なんか矛盾というか書き忘れに気づいて、必死にフォロー考えてたら、また話が長くなって涙目
気分によって展開の出来がテキトーになってたりしてるのを後で気づいて涙目
ギャグやろうとして高いテンションのキャラが引っ掻き回すワンパしかかけない事に気づいて絶望
萌えがわからん
というか長々とやってきたのにまだ富士の五合目ぐらいなので心が折れそう、どんどん終盤のアイディアは膨らむがそこに到達するまで長い・・・
でも読んでくれてる人がいる限りは頑張りたい
ここまで付き合ってきてもらった人の期待に自分の精一杯で応えたい


よし、言いたい事はかいたし、明日から頑張ろう・・・


656 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:20:35 ID:yWkRMujt
>>650
書きたいことを散りばめて回収していけばダレないはずさ! たぶん


657 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:21:46 ID:/qNxmf6V
師匠、暑苦しいです


658 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:23:56 ID:IEfXLjAq
>>653
正直になって良い流れみたいなのでちょっと吐露すると…
今ちょっと辛いっす。昨日みたいに書ける時は書けるんですけど書けない時は全然書けないんですね
それに皆の作品も読めてなくて感想も書けてなくてもう…


659 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:25:58 ID:MrYYK7vu
>>658
出来る時に出来る事をやる
出来ない時は別の事をやる
人生を楽に生きるコツはそんな程度で十分さ


660 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:25:58 ID:IEfXLjAq
それで昨日の事があってあーもう
人を励ましておいてなんですが自己嫌悪中です


661 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:28:56 ID:Nd1NSyzy
 よーし、じゃあおぢさんも正直になっちゃうぞー。

 なんだか最近、私がいなくなっても、もうロボスレは大丈夫なんじゃないかって思えてきました。何様だよって話ですが。


662 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:30:34 ID:IEfXLjAq
>>661
貴方が居なくなったら誰がロボスレの柱になるんですかw
自分は居なくてもそんな影響力無いけどw


663 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:31:35 ID:yWkRMujt
>>658
人間というのはそんな生き物なんでさぁ

>>661
貴方が居なくなるなんて、とんでもない


664 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:32:53 ID:fYeFosrS
まぁ、話を考えるのはひらめきというか、「感覚」だけど、
書くのは「作業」だからどうしても波というかがねw


色んな物に触れて、創作力の内圧が高まるのを待つんだw


665 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:33:03 ID:MrYYK7vu
>>661
世の中、どんなに優秀で有名な人であってもいつか消える定めだが
それでも「大丈夫だ、問題無い」な訳で
「いてもいなくてもあんま変わらん」ってのは誰でも当てはまる事だと思う

まあ、だからこそ人は消える前に己の存在した証を残したがるのでしょうが


666 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:34:33 ID:UW0DtPWB
>>661
雑談での発言比率とかは、まあ、たしかに昔と比べると減ってきてるとは思いますw 実際の数字として
しかし、この人いなくなったらスレの軸がぶれだすなりしてほどなく空中分解するだろなー、とも相変わらず思ってますわw


667 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:35:12 ID:fYeFosrS
>>661
おっと、居なくなるのは俺を倒してからにして貰おうか……


カチッ\スカル!/


668 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:37:10 ID:Nd1NSyzy
 なんか最近、雑談に参加できてないような気がするんですよね。
 作品も全然投下できてないですし、もうそろそrおやっさん!? おやっさんじゃないか!!


669 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:38:00 ID:IEfXLjAq
>>661氏の人気に嫉妬
けどこれだけ人に親しまれてるんだから凄いと思います
だから大切です、貴方は。スレにとって


670 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:38:31 ID:92vs+O2M
>>661
気楽に行こうよ兄さん、ここはロボスレだよ

ロボスレにいると劣等感と嫉妬心がバーニングになるよね、どっちがより燃えるかでモチベがかなり左右されるし

自分は何故か今、両方かなり燃えてきてるんですが


671 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:39:15 ID:/qNxmf6V
ネガるのかネタに反応するのかどっちかにしろw


672 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:39:51 ID:yWkRMujt
すさまじいマイナスパワーを感じる……だが

いいか、みんな
        (゚д゚ )
        (| y |)

マイナス思考とマイナス思考では落ち込むばかりだが
       - .( ゚д゚) -
       \/| y |\/

    二つかければプラスとなる
        ( ゚д゚)  +
        (\/\/

人は落ち込んだ時こそ立ちあがれるということだな
        ( ゚д゚)
        (| y |)


673 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:42:05 ID:MrYYK7vu
>>672
そういや創作の愚痴ってほどじゃないが
マイナス思考の時のが逆に筆が進むって状況がたまにある

まあその時書いてる作品の内容にもよるんだろうが


674 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:48:40 ID:MrYYK7vu
後はアレだな、好きだった作品が
途中で路線変更だの設定変更だので微妙になったり
最終回付近で色々やらかして台無しになった時に
「俺が求めてたのはこういうのじゃあああ!!」
ていうテンションで自分の作品で「己が観たかったモノ」を組み込んでみたり

ここ十数年のアニメは、大人の事情もあるんだろうが
「どうしてこうなった……」的な作品が増えつつあるので嫌な方向に執筆意欲が湧いたりする


675 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:49:25 ID:Nd1NSyzy
>>670
 そうなんですよね。なんか今凄い劣等感と嫉妬を感じてます。
 皆凄い創作について語ってるのに、自分は何も言えないし話にも参加できない。低レベル過ぎる自分が嫌になる。
 絵も文章もただ単に描けるだけ、書けるだけ。だからそれ以外の事でも頑張ろうってやってきたのに最近はそれもできてない。
 大口叩いといてこの程度な自分が憎いんです。

 疲れてるのかなぁ……。


676 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:52:40 ID:yWkRMujt
じゃあ自分も愚痴を一つ

なんでそんなに書けないの?
全盛期の一日一作はどうしたの? 馬鹿なの? 死ぬの? 筆を折るの?
絵もほっぽりだしてこのザマとか情けないだろ


677 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:57:20 ID:IEfXLjAq
>>675
ネガるのは僕の仕事ですよ、師匠
似合わないです、そんな悩んでる姿なんて。何時も通り、ノリノリで居てください
師匠が暗いんじゃ、スレが暗くなっちゃいますよ。そんなの誰も望あえもまないし、悲しいし

自分は師匠が絵も掛けて話も作れて、雑談にもノリノリで中心になれて
皆から慕われてるから、本当に、本当に凄いと思います
自分はSSを書く程度しかできないし、それも最近まともに出来てないからぶっちゃけスレにいちゃいけないんじゃないかなと思ったりもします
けど厚かましくスレにいるのは、師匠含め読んでくれる人が居るから。だから躓きながら転びながらもどうにか、SSを書いていけてるんです

だから自信を持って下さい、師匠。貴方には自分にはない、凄い物を持ってる人なんです
貴方が居なかったら自分は、誰と肩を並べれば良いのか分からないです



678 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:58:10 ID:Nd1NSyzy
 よし愚痴ったらすっきりした! 創作意欲バリバリだぜイィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!
 よし、とりあえずリハビリに安価だ!

 >>680さん、ネタをどうぞー。


679 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:59:15 ID:fYeFosrS
 


680 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/04(月) 23:59:18 ID:IEfXLjAq
……と、きもちわるいマジレス、本当にごめんなさい
あー書けない書けない死にたい


681 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:00:07 ID:bb7m8NfX
 何を描けって言うんだ相棒ゥゥゥゥゥゥゥゥ!?


682 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:00:19 ID:GYh0a9WR
クー(大)がクロとお昼寝


683 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:00:30 ID:/qNxmf6V
師匠の復活が早すぎて、たろ氏の励ましが台無しだよ!


684 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:00:35 ID:gPwsydvM
執筆中断 アーカケナイン


685 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:01:18 ID:gEqLSLhl
>>675
そんな事言ったら俺の方が低レベルですよ。
絵は描けないし、文も描写ぶっ飛ばすし、ギャグもシリアスも微妙だし・・・

>>678
って切り替え速っ!?


686 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:02:25 ID:uJIu/XS7
うわぁ、何で自分が……
あんなレスで取ってしまって切腹物です、自分

……ちょっと考えるので、それを描いて貰っても良いですか? 師匠


687 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:02:29 ID:OFI+LDyi
スカルライダーで「さぁ、お前の罪を数えろ」のポーズ


688 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:02:40 ID:GYh0a9WR
wktk


689 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:04:30 ID:bb7m8NfX
 大丈夫、復活したよ!
 よく考えたら疲れとか風呂入って寝たら取れるしね!

>>686
 切腹が接吻に見えた私はもう……。

>それを描いて貰っても良いですか?
 一番いいのを頼む。
 あ、三つ編みメルフィーはもうちょっと掛かるんじゃ。


690 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:04:54 ID:WkCKP8tU
劣等感と嫉妬心だけが友達さ〜♪

ゴロ悪いな……流石に……何パンマンだよ


691 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:04:56 ID:fJnXkh7p
>>675
創作について語るっつっても、まあ、そいつは作品を作るために発揮されてなんぼなわけで
そういう意味じゃ、今まで作品を作ってきたって事実は、この手の雑談に加われることよりも大きなアドバンテージだと思いますぜ


692 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:06:21 ID:OFI+LDyi
>>686
ごめんorz俺が余計な事したばかりに


693 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:06:37 ID:Y9NOdUQv
師匠の精神が強靭すぎて辛いw


694 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:07:38 ID:bb7m8NfX
 ならもうひとつ安価すればいいんじゃね?
 というわけで>>700さん、どうぞ!


695 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:08:10 ID:Y9NOdUQv
 


696 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:08:35 ID:bb7m8NfX
 加速装置!(カチッ


697 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:10:00 ID:Y9NOdUQv
スナイパーが潜んでるのか……


698 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:11:02 ID:bb7m8NfX
 え、なにこの静寂こわい。


699 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:12:53 ID:uJIu/XS7
>>692
いえ、自分が空気を読まずにあんなレスをしてしまい申し訳ないですorz

じゃあ師匠、安価企画には難易度高い気がしますが
BWの主人公である遥さんと隆昭のツーショットをお願いします
かつて師匠に一度隆昭を北斗の拳版で書いて頂きましたが、また別の、真面目なバージョンでの隆昭を見て見たいなと思いましてw

さぁ↓取るんだ!


700 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:12:54 ID:WkCKP8tU
ニコラス仮面


701 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:13:00 ID:gEqLSLhl
せっせと働くババァ


702 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:13:02 ID:gPwsydvM
ロボスレ作品での騎士ガンダム的な奴


703 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:13:14 ID:bb7m8NfX
 ファイッ!


704 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:13:25 ID:Y9NOdUQv
リヒト(変身)


705 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:14:49 ID:Y9NOdUQv
ニwコwラwスw仮w面w


706 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:15:11 ID:bb7m8NfX
>>7699
 了解しました!

 あと、私からもお願いがあるのですが、よかですか?

>>700
(゚Д゚ )

( ゚Д゚)

( ゚Д゚ )


707 名前: 鬼筆 [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:15:45 ID:WkCKP8tU
東方より来たりし鬼畜スナイパー、俺の名は……遅筆!


708 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:16:46 ID:mN8vOGNE
7699w


709 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:17:23 ID:bb7m8NfX
>>707
 ちーちゃんまた貴様かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


710 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:17:45 ID:uJIu/XS7
ニコラス仮面とは予想以上の斜め上wwwナイス安価ですw
色んな意味で楽しみになってきたw
>>706
宜しくお願いします!
それと三つ編みメルフィーの件、改めてすみませんでした
じっくりながーく待っておりますので、楽しみにしています

お願いですか?聞きます聞きます。何でしょうか


711 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:18:05 ID:Y9NOdUQv
もう師匠は遅筆氏かたろ氏と結婚するべきw


712 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:18:46 ID:gEqLSLhl
>>707
腕良すぎww
そして鬼畜wwww


713 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:19:19 ID:0ZgnoHYF
なんか数時間いなかっただけですごい流れになっててびっくらこいた


714 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:19:22 ID:WkCKP8tU
>>709
わずか一秒で反応できるとは私もスナイプ慣れしてきたもんですね!HAHAHA!


715 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:21:15 ID:Y9NOdUQv
たろ氏が安価する→師匠が鬼畜になる
師匠が安価する→遅筆氏が鬼畜になる

つまり遅筆氏が安価をすれば……


716 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:22:49 ID:bb7m8NfX
>>710
 大丈夫だ、問題ない。

 えーとですね、アレです、なんというか。
 BWを私色に染め上げてもいいですか!(わっふる的な意味で)

>>714
 あやまれ! EXVSでケルディムがなかなか使いこなせない私にあやまれ!


717 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:24:01 ID:Y9NOdUQv
>>716
謝れ!EXVSができない俺に謝れ!


718 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:25:01 ID:GYh0a9WR
夜食を食ってきたら、ニコラス仮面が参上することになっていた……w


719 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:26:26 ID:WkCKP8tU
>>715
たろさんがスナイプとな…果たして俺を捉えきれるかな!?
えぇ、その前に紙飛行機ですね、わかります

>>716
計画的にやった、今は反省している


720 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:26:38 ID:bb7m8NfX
 ニコラス仮面って、コスチュームの設定ってありましたっけ?

>>717
( ´,_ゝ`)プッ


721 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:27:55 ID:GYh0a9WR
>>720
本編でニコラス仮面は未登場というワナ


722 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:29:45 ID:bb7m8NfX
>>719
 くっ……! 悔しい! でも描いちゃう!(ビクンビクン

>>721
 つまり好きにやってもいいと……(ニヤッ


723 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:30:11 ID:Y9NOdUQv
>>720
この野郎w


724 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:30:20 ID:GYh0a9WR
>>722
Yes!


725 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:31:57 ID:bb7m8NfX
>>724
 よろしい。ならば見ててください! 彼の、変紳!


726 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:33:14 ID:GYh0a9WR
>>725
ユトが号泣するようなカッコヨサを期待します!w


727 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:34:32 ID:WkCKP8tU
>>726
違う意味で号泣するユトが見えジョインジョインニコラァス


728 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:35:22 ID:bb7m8NfX
 泥の大船に乗った気でいたまえ! ははははは!


729 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:36:41 ID:uJIu/XS7
ごめんなさい、遅れました
>>716
>BWを私色に染め上げてもいいですか!(わっふる的な意味で)

(゜Д゜ )
( ゜Д゜)
(゜Д゜)

いえいえいえいえ
寧ろこちらから大歓迎ですよ!断る理由なんて全くナッシングです!
もうホント、BWに出てくるオリジナルのキャラもメカも自由に使ってもらって構わんですたい!
何か少しだけ、前に進める様な気がしてきました。勇み足で


730 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:36:53 ID:GYh0a9WR
何が困るってジャックにもその気があるk(ry


731 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:38:52 ID:Y9NOdUQv
また師匠が鬱展開を粉砕するのか……胸熱


732 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:40:32 ID:GYh0a9WR
コブラ・ハルカの異名をとる彼女の世紀末ガンが唸りをあげるのですね、わかります


733 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:42:13 ID:bb7m8NfX
>>729
 よろしい、ならば創作だ!

 ふっふっふ、後悔しても知らんぜ……!


734 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:42:22 ID:uJIu/XS7
と言っても本編はまだそこまで行ってないという……へーちゃんダウンって山があったけど
しかし黒と灰色と赤色って物騒な色なBWがどれだけ極彩色になるのか凄く楽しみですw
今日はドロンしますノシ


735 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:46:21 ID:wExyBSwq
>>322
ウチもそんな感じ。リーマンショック前は時給千円以上で一週間で十人くれば御の字だったけど
今は時給七百円でも、多い時には一日に五十人くらい集まる上に結構な学歴や職歴を持った奴も混ざってる。
その上、三十代四十代の所帯持ってそうな奴が若い子等に混じって面接に受けに来るんだから哀れなもんよ。
あまりにも悲惨だったから、雇い主に適当ぶっこいて一番若くて可愛い子雇ったけどなwww


736 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:48:02 ID:GYh0a9WR
>>735
すばらしい誤爆だな、貴様。
ちょっと尻をかせ


737 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:48:42 ID:WkCKP8tU
>>735
また随分と盛大に間違えたなw


738 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:49:07 ID:Y9NOdUQv
師匠版となるといい意味で展開が別物になりそうで困るw


739 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:51:40 ID:bb7m8NfX
>>735
 1/144と1/100、どっちのストフリのライフルを塗装したいですか?


740 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:53:42 ID:Y9NOdUQv
しかしもう700かw


741 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 00:55:38 ID:7dc6fIPc
>>674
勢いだけの作品に『あれ?』と感じる時点で、
見て感じ取るっていう若い感性じゃなくなってるんでしょうねぇ。
うん、私もです。

それが歳だけ重ねたつまらんプライドなのか、
ムーブメントを過去の類型に重ねられる知識という武器なのか?
できれば後者でありたいなぁ、と。


742 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 02:17:47 ID:BII/L3ue
ゴルゴに匹敵するスナイパーが出たらしいなwwww
やはりあの人か……ってか毎回その鬼畜ネタはどっから沸いてくるんだw

ああ……。ニート時代は劇的な速筆だけが武器だった……


743 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 11:21:37 ID:m0XrN7u7
>>741
中身はおっさんだけど、寧ろ、勢いだけの作品の方が楽しめるwww
ただ事前に散りばめられた伏線の存在を完全に忘れたりするアホなので
伏線回収時の感動を皆と共有出来ないのが、ちょっと悲しいwww
路線変更や設定変更があっても気付かないくらいアホだから良いけどな!www


744 名前: ◆NXVvJGP7gI [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 18:02:32 ID:E51CQWbe
>>1


http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/898/jigBH.jpg


形状がさだまらないジグパルスの絵ですが
今回は横の絵 
これをもとに、正面図を描こうと画策中
いつの日か三面図までもっていける    はずw


745 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 20:54:38 ID:OFI+LDyi
>>744
投下乙!&お久しぶりw
なるほど、だいたいわかった(高さが


746 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:12:55 ID:BII/L3ue
冷静に考えて、こんなの歩いてたら超ビビるw


747 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:23:05 ID:bb7m8NfX
>>744
 投下乙です!
 足が車と同じくらいの大きさなんですねー。

 忙しいせいで投下作品が読めなくて辛いでござるのマキ。


748 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:33:44 ID:9nAlf7zk
乙ー。

ジグのフォルム凄い好きです。かわいいしカッコイイ。


749 名前: 歯車 ◆euh7jsIfY. [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:53:23 ID:Tb1ZrTnK
外伝Epilogueの投下を開始します。
支援の必要はございません


750 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 1/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:53:46 ID:cPlWAIYl
地球人の手によって生み出された原初の魔獣、ナグルファルを打倒し、盛大な祝勝パーティを終えた翌日の朝の事だった。
俺はアルコールの抜け切らない頭と、覚束無い足取りで守屋一刀が宿泊しているロワール城の居館の一室を訪れていた。
あまり気分は良く無いが、地球への帰還という終着地点を目前に控えた今、二日酔いなど些細な事でしかない。

「明日の昼までくらいなら時間の猶予もあります。今日一日は自由にして頂いて構いませんよ」

必死の思いで無駄に巨大な居館までやってきたというのに一刀の口から、つれない答えが返ってきた。重い頭が余計に重くなった気がする。

「さて……では、どうしたものか……やるべき事も、やりたい事も無いんだが……」

「別れの挨拶は済ませましたか?」

「別れの挨拶……?」

「そんな不思議そうな顔で返されても困るんですが……一年半、短い時間ですが人と人が心を通じ合わせるには充分過ぎる時間の筈です。
天草さんと、グロウズ氏も今日は挨拶回りに行くと……これが今生の別れになるわけですし、涼夜さんも行っておいた方が良いのではありませんか?」

確かに世話になった人間がいないわけじゃない。
どうせ今日一日、暇なのだから挨拶回りに城下を歩いて回ってもいいかも知れない。今生の別れと言うのならば尚更にな。

「ところで一刀。君は今日一日、どうするつもりなんだ?」

挨拶回りに行くとは言え、世話になった人間どころか既知の間柄の人間など指折りで数え切れる程の少数で日没まで時間がかかる事は無い。
何だったら、城下町を案内してやっても良い。妹が見初めた男だ。親交を深める手段が死地を共にする事ばかりでは味気が無い。

「自分ですか? 今日は装甲騎士団の魔獣狩りに同行させてもらう事にしました」

ナグルファルと、その魔船が無くなったからと言って魔獣が完全に絶滅したわけでは無い。
異常固体の素体となる原点の魔獣が新たに生み出されなくなっただけに過ぎず、交配による増殖自体は可能だ。
だが、魔獣も刻印装甲と同様、中位、上位と位が上がるごとに種類も数も減少し、交配するにしても犬猫の様に急激に増えるという事も無い。
この世界にとっての脅威という事にはなるまいが、随分と熱心なものだ。

「まあ、実益も兼ねているんですけどね」

「実益?」

「ええ。今は統合軍の真似事みたいな事をしていますが、本領ははスポーツギアクラブの部員なんですよ。
不謹慎な事を言っているとは思いますけど、こっちの世界に来ている間に他の連中に差を付けられたくないんで、魔獣相手に修行でもして行こうかと」

「確か、此方側と地球とでは時間の流れ方が違うのだったな……それでも精々、一週間程度の差だろう?」

「いえ、次元の壁を開いて地球への移動。これが一番、時間がかかるんですよ。
実際に体感する時間は一瞬にも満たないですけど、実際には四ヶ月……往復で八ヶ月程度の時間がかかるんです。流石にこの時間の差は大きいですからね」

俺が此方側の世界に迷い込んで約一年と半年。だが、実際に地球で流れている時間は俺が失踪して約五年。
流れる時間の差は凡そ、三倍。そこに移動時間の四ヶ月を足せば……ああ、確かに約五年になる計算だな。
今更だが、大学に俺の学籍が残っているのか不安になってきた。それなりに苦労して入学した以上、在学期間が一年半にも満たないと言うのは頂けない。

「しかし、高校生が八ヶ月も学校を休むのは……」

「まあ、二年生は殆ど過ごせませんが、霧坂を幸せにするためにも涼夜さんの救出は絶対に避けられない事でした。
この機を逃せば、次に次元の壁に穴を空ける事の出来る日がいつ訪れるか分かったものじゃない。八ヶ月程度の学生生活なんて安いものですよ。データを改竄すれば進級は出来ますし」

「こっちは学籍が消えているかも知れないというのに呑気な奴め……俺達の社会復帰のフォローは任せても大丈夫なんだろうな?」

「それは勿論。神隠し事件と言っても、都市伝説という形で広まっているだけですし、適当な理由をでっち上げても不審に思われる事は無いでしょう。
地球に戻ってからの社会生活は中央議会が完全保障します。失効した学籍の復旧も任せて下さい」

それなら何も問題無い。大手を振って地球へ帰る事が出来るというものだ。
それから、二言、三言、言葉を交わしてから一刀と別れて、居館から王城の最上層へと足を運んだ。


751 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 2/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:54:30 ID:cPlWAIYl
トラクタービームは勿論、エレベーターや、エスカレーターすら無く、結界塔の様に建造物を魔力で飛ばす技術はあっても、城の中に徒歩以外の移動手段を備え付ける技術は無い。
いや、あるのかも知れないが、如何せんロワールは刻印装甲と、薬物生成以外の魔力運用は技術後進国なのだから、期待するだけ無駄な事だった。

二日酔いの苦痛を必死に堪え、額に汗を浮かべながら階段を登っている途中で、すれ違った衛兵が怪訝そうな表情で俺を見ていたのが癇に障ったが、構っている余裕は無い。
無言で俺を眺める衛兵達を尻目に執務室に入ると案の定、其処には羊皮紙で作成された書類の山と睨み合い、不慣れな政務と格闘する新王アランと、実妹イリアの姿があった。

「涼夜様!? 態々、ご足労頂かなくとも呼び付けて頂ければ、すぐに伺いましたのに!」

俺の姿を見るなり、イリアは嬉々とした表情で羊皮紙の書類を床に放り投げて、足早に俺の元へと駆け寄った。
それとは対照的にアランは床に散らばる書類に苦々しい顔付きを浮かべた。無理も無い。俺が同じ立場なら、同じような表情する。寧ろ、書籍の角で殴り倒す。

「随分な量だな」

イリアが投げ捨てた書類を拾い集める哀愁漂うアランの背中に声をかけると、存外、勝ち誇った顔付きで振り向き口を開いた。

「国を焼かれ、ロワールを頼る民は多い……だが、此方で把握出来ている難民など氷山の一角に過ぎん。まだまだ、こんなものでは無い筈だ。
とは言え、国としての機能を持つ唯一の国、ロワールの国主である以上、この大陸に住まう民を見離す事は出来んからな。この程度で音を上げてはおれん。
医療、食料、残党狩りに野盗狩り、多くの者が我々の助けを今か、今かと首を長くしているのだからな」

そして、床に散らばった書類をかき集めたアランは辟易する量の書類の上に積み上げた。これだけの数があるのなら十や二十、紛失したとしても絶対に気付く事は無さそうだ。
いや、この世界のためにそれなりの苦労を背負い込んだのだから、杜撰な仕事をされても困るが。

「この大陸に残った国は刻印装甲を独占するロワール王国一国のみ。復興処理が一段落したらどうするつもりだ?」

対抗馬は無く、刻印装甲という力もある。今のロワールなら善政だろうが、圧政だろうが、手段を問わず大陸全土を支配する事が出来る。

「実の所、考えていない」

そんなバカな話があってたまるか。

「確かに今の状況なら大陸全土を支配出来る可能性を持つのはロワールだけだ。国と言える国はロワールだけなのだからな。
だが、無限とも言える程の民と、数十の国がこの大陸を分割して治めていたのだ。その大陸全土をいきなり、ロワールが支配というのは現実的では無い。
それならば、同盟国や属国という形で滅んだ国を再興させた方が、幾分か現実的な未来図を描くことが出来る」

「再興か……前々から聞きたかった事がある」

「なんだ?」

「何故、魔獣の殲滅よりも周辺諸国との戦いを優先した?」

最初から共闘路線でいけば、ロワール以外の国が滅ぶ事も無かったのだが、其処はそれ程重要な事では無い。
ロワールに限らず、全ての国が刻印装甲と他国との戦争を優先し、魔獣の存在を放置していた事を前々から疑問に思っていた。

「共通の敵と討つために国家間の争いに終止符を打ち、魔獣を討つ。誰もが一度は考えることだ。
だがな、刻印装甲は六十六体という数量制限があり、僅か一体差、僅か一段階の等級差が国の繁栄と滅亡を大きく左右することになる。
分かるか? 刻印装甲に六十六という数量制限がある以上、国主達は常に相手を疑い、妬み、恐れ、嘲り、奪い合おうとするのだ。
皆、誰もがそれを愚かな事であると悟りながらも、刻印装甲に対する恐怖に打ち勝つことは出来なかったのだ」

「刻印装甲の力を渇望しながらも、その力を恐れていたという事か」

「そうだ。自分以外の全てが敵だと錯覚させる程の力。刻印装甲にはそれだけの力があったという事だ。
自分以外の全てが滅べば魔獣の完全抹殺など瑣末な事でしか無い。その思い上がりが、この有様だ。
涼夜に莫迦者と呼ばれるのも無理なからぬ事だな……滅びという切欠を得るまで団結する事も出来なかったのだからな」

大陸の群雄に名乗りを上げた国主達が臆病風に吹かれ、その結果がこの様なのだから情け無いと言うべきなのか、仕方が無いと言うべきなのか……
尤も、人間同士の戦争を経験した事も無く、大切な者を奪われた事も無い俺に何が正しく、何が誤っていたのかなどと講釈を垂れる事が出来よう筈も無い。

「だが、態々、執務室を訪ねたのはそんな事を聞くためでは無いのだろう?」


752 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 3/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:55:11 ID:cPlWAIYl
「ああ。何故、大陸全土の再興を考える事が出来る様な奴が、最後の最後まで戦争を止めなかったのかが気になっただけだ……明日、この国を発つのでな。別れの挨拶に来た」

「ど、どういう事ですの!?」

本題に入るなり、今まで黙って微笑んでいたイリアが愕然としながら俺の左腕に縋り付いて、肩を震わせた。

「ロワールで為すべきは全て為した。魔獣は堕ち、これからは刻まれた爪痕を癒す再生の時代が訪れる。その時代に狂戦士や刻印装甲の力は不要だろう?」

「そんな事を仰らないで下さいまし! 再生の時代が来るからこそ涼夜様のお力が……」

「止めろ。イリア」

尚も縋り付き、小さな両手に力を込めるイリアにアランは短く制すると、彼女は後に続く言葉呑み込んで俯いた。
そして、イリアの綺麗なブロンドの髪が垂れ下がり、その表情を覆い隠し、一筋の涙が彼女の頬を伝い、俺の手を濡らした。
相手が子供でもあっても、女の涙というものは苦手だ……何をどうすれば良いのか、何を言えば良いのか分からなくなる。

「何と無くではあるが、そんな気はしていた。止めても無駄なのだろう?」

イリアの涙に戸惑っていると、アランは特に驚いた風でも無く、普段と変わらぬ様子で間を埋めるように言葉を紡いだ。

「ああ。次の為すべきを為す。それはロワールでは出来ない事でな」

「そうか……今までロワール……いや、人類のためによく戦ってくれた。何か望む物はあるか?」

この世界における物質的な富は地球での富にはなり得ない。
そもそも、望みなどあろう筈も無い。望みならば既に叶っているのだからな。

「生き残った前途ある民の平穏と、安寧を望む」

態々、俺が口にするまでも無く、この世界から消える俺が望んだところで叶っているか如何か確かめる術も無い。
それ程、親しい間柄の人間がいるわけでも無いが結果的に命懸けで世界を救ったのだ。ならば、この世界の未来が混沌であるよりも太平である事を願いたいと思う。

「相変わらず、我欲の無い事だ……まあ良い。汝が救った世界だ。余の生涯を賭けて守り抜いてみせよう」

そう言って、アランは俺から視線を外し書類の山との格闘を再開した。まるで、そうする事が俺の望みを叶える手段だと言わんばかりに。

だが、未だにイリアの咽び泣く声は鳴り止まず、大きな双眸からは涙が止めど無く溢れている。
無理矢理、引き離すわけにもいかず、イリアを胸に抱き入れると彼女は、ただただ嗚咽を漏らして涙を流すばかりだった。

彼女の気持ちは人伝に聞き及んでいる。聞き及んでいるからと言って、何かが起きるわけでも無く、何かが変わるわけでも無い。
住む世界も居場所も違う以上、彼女の想いに応える事も添い遂げる事も出来ない。俺の感情以前の問題だ。

イリアが泣き止み、落ち着くまで半刻。その間、特に言葉を交し合う事も無く、執務室にはイリアの嗚咽だけが木霊していた。
その事に関してアランは咎める事も諭す事もしなかった。これで最後なのだから、気が済む様にさせる腹積もりらしい。尤も、俺もその積もりだ。
思えば彼女とも色々あったもので、出会ったばかりの頃はアディンとは敵対関係にあり、彼女もまた歳相応に我侭で、身分相応に傲慢でもあった。

それがハイドラを始めとする異常固体。肉親の死。ナグルファルという人類の脅威が、彼女にただ守られるだけの姫君でいる事を許さなかった。
誰に言われるわけでも無く、自らの意思で三体の刻印装甲と契約を結び、魔獣との戦いでは騎士達を率い、先陣を切るようになっていた。
感慨深いものだと物思いに耽っていると、一頻り泣きじゃくったイリアは気が済んだのか俺から身を放し、涙を拭いて頭を垂れた。

「二人とも壮健でな」

扉を開いて、来た時と同様に物言わぬ衛兵達に見送られながら回廊を歩いていると、背後の方から力尽くで扉を蹴り破ったような激しい音が回廊に鳴り響いた。
そして、間を置かずに何者かが回廊を駆け抜ける足音が近付いて来た。

「涼夜様……! お待ち下さい……!」

振り向くと息を切らし、涙で目を赤く腫らしたイリアの姿があった。

「お願いですわ! 私も連れて行って下さいまし! 涼夜様……お慕いしております……私と添い遂げて欲しいなどとは申しません。ですから、どうか私も……」


753 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 4/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:55:55 ID:cPlWAIYl
「これから始まる再生の時代には明日を築こうとする者達一人一人の力と、それを支える者の無垢な笑顔が必要となる。だから、連れて行く事は出来ない。
お前達を頼る者達のためにもお前は笑い続けなければならない。笑い続けていれば、お前の元に集まる人間は笑っていける。だから、笑ってさようならだ」

「涼夜様……」

「俺達が命を賭けて守った世界を頼む」

「はい……さよう……なら……!」

イリアは涙を浮かべながら、歳相応の無邪気な笑顔を浮かべた。
俺と共に行かせることは出来ない。一度、地球に行けば、二度とロワールに戻る事は出来なくなる。
踵を返し、足音を響かせながら回廊を歩く。回廊に響く音は俺の足音のみ。イリアのすすり泣く声すら響かない。
振り向けばイリアの姿を見る事が出来る。その表情は笑顔か、それとも、泣き顔か……振り向くつもりなど更々無いが。

「やれやれ、君達にもっと欲という物があれば御するのも容易かったのだがね」

回廊を抜け、石畳の螺旋階段を降り、中庭に出ると墓標の様に立ち並ぶ石柱の影から、大柄な老騎士が――
この世界における嘉穂の養父にして、俺の義父。そして、ロワールが誇る常勝将軍ラウバルト・ガウゼンダール将軍が呆れた口調で立ちはだかるように姿を現した。

「義父殿か……嘉穂達から大体の話を聞いているとは思うが、そういう事だ。ここから先は俺達がいる必要は無いのでな」

「私欲を捨て、ただ己の役割だけに順ずるかね?」

「大袈裟な物言いだな……俺が求めているのは家族と過ごす安寧の日々だけだ」

妹を守らなければならない。だが、その役割は既に俺から一刀へと引き継がれている。
ならば、後は二人を見守りながら家族と共に平穏を謳歌する日々に戻れば、何もかもが元通りだ。
当たり前の日常だが、当たり前だからこそ何物にも変え難く、金や力では成り代わる事は出来ない。

「それではな。義父殿。機会があれば孫の顔を見せに伺わせてもらう」

呆気に取られているラウバルト将軍とすれ違い、背中合わせになったところで、彼は苦笑混じりに口を開いた。

「親孝行のつもりかね? これが今生の別れである事、君があの子の事を憎からず想っているにせよ、愛していない事くらいは分かっているつもりだよ」

今となっては隠す必要も無いのだが、将軍に悟られたという事実に思わず身体が震えた。
王家の者に想いを寄せられていた俺達は恋人のフリをして、そういった物を回避してきた。
恋人のフリにしては度が過ぎた事もあったが、少なくとも俺は彼女をそういう対象として見てはいない。
そういう風に見る事が出来るだけの余裕が無かったというのもあるが、完全に騙し切っているつもりで、その実、完全に勘付かれているのは流石に驚いた。

「そんなに意外かね? 私と君とでは歩んできた年季が違うんだよ? 男女間の関係も含めてね。
確かにロワールのためなら何でもするがね、君等がロワールと婚姻を結ぶのを拒むのであれば、強要するつもりは無かったんだよ?
得体の知れない君等を王家に混ぜるのはリスクが高過ぎたからね。今となって考えてみれば強要しても良かったのかも知れないがね」

「……何もかもお見通しか。王家に縛り付けられん内に退散させてもらうぞ。それではな」

忸怩たる思いでラウバルトの哄笑を背中で受け止めながら逃げるように中庭を渡り、城門を通り抜けて商業地区へと足を伸ばした。
舗装のされていない道路の其処彼処に軒を連ねる露店を通り抜け、挨拶回り最後の目的地、冒険者ギルドへと出向いた。
軋む音を立てながら観音開きの扉を開いて、受付へと向かうと都合の良いことにマスターの姿があった。

「バーサーカーじゃないか! ウチの出世頭にして大陸奪還の立役者がどうしたんだ? 騎士をクビになったのか?」

マスターは輝く禿頭を撫でながら、人の良い笑みを浮かべながら、声を上げた。

今となっては懐かしい話だが、初めて刻印装甲に乗って魔獣の討伐に出向いた時、撤退の機を見逃してしまい、結果的に魔獣を一人で皆殺しにしてしまった事があった。
だが、最強の刻印装甲の一つ、シルヴァールの適合者が逃げ時も分からぬ素人では第三者に俺の命ごとシルヴァールを奪われる危険性をマスターは危惧した。
そこで彼は宣伝と、防衛。二重の意味でシルヴァールの適合者、霧坂涼夜は一度、戦いを始めると全ての敵が倒れるまで決して止まる事の無い戦闘狂であると触れ回った。
効果の程は上々。シルヴァールを奪い取ろうとする者は一人として現れず、俺を指名する依頼者も激増し、俺がこの世界での足場を固める事が出来たのも一重にマスターのお陰だと言っても良い。


754 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 5/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:56:41 ID:cPlWAIYl
「クビになったと言うよりは辞めたと言った方が正しいな」

「や、辞めたぁッ!? な、なんでだ!? つーか、お前、本気で馬鹿だろ!?」

これが普通の反応だ。装甲持ちの冒険者をやっているよりも城勤めで騎士をやっている方が実入りも良く、磐石な地位と名声を得る事も出来る。
それがお飾りの騎士団では無く、実戦部隊として結成された装甲騎士団の所属であれば尚更の事だ。
この世界の常識で言うのならば、騎士としての立場を投げ捨てるのは、ただの莫迦者としか言い様が無い。

「他にやる事が出来てな。明日、ロワールを発つ事になったのでな。
あの時、アンタに拾われていなければ、俺はのたれ死んでいる所だったからな。礼と挨拶くらいはと思ってな」

「止せやい! お前さんが礼だなんてケツの穴が痒くならぁ!」

「こう見えて、律儀な性分なのでな」

――何より、律儀なのは倭国系民族の性質だから仕方が無い。

「それと一つ依頼を頼みたい」

受付カウンターに自宅の権利書と、金塊の詰まった麻袋を三つ乗せた。
今まで使う機会の無かった冒険者時代の報酬と、騎士になってから得た給金だ。
食糧に換算すると一生かかっても食いきれない量……一般家庭の二百三十年分の食糧に相当する。

「俺の全財産だ。ロワールが本格的に難民支援に動き出すまでの間、今回の騒動で家を奪われた孤児を守ってやって欲しい」

「ウチは孤児院じゃねェんだぞ?」

「知った事か。法に触れなければ報酬次第で何でもやるのが冒険者ギルドだろう?」

そして、俺がマスターに引き渡した金塊は充分すぎる程の報酬だった。
ロワールが本格的な難民支援に動き出すまでの間……そう言ったが、アランが治める今のロワールならば、それ程、多くの時間を要する事もあるまい。

「それに魔獣の数が激減したせいで暇なのだろう?」

「バッカ野郎。復興処理関係の依頼が山の様に届いてんだ。暇なんて出来やしねェよ! 人手も金も全然足りやしねェ!」

「ならば俺が大金を寄付したと喧伝しておけ。それで自己顕示欲の激しい貴族連中がそれ以上の寄付金を持って殺到するだろうよ」

「それで私を崇めよ、称えよってか? 気安く言ってくれやがる……って、何処に行きやがる!!」

「今まで世話になったな。孤児の事は任せたぞ」

踵を返し、元来た道を辿ると背後でマスターの怒号が轟くが知った事では無い。
これで別れを告げる必要のある人間とは全員、言葉を交わした……財産の処分も済み、後は明日を待つだけだ。

「いや、その前にコイツをどうするかだな……」

未だ俺の右腕の中指で色褪せる事無く、眩い光を放つ宝石が埋め込まれた指輪に封印された刻印装甲。
この世界の至宝にして力の象徴だ。だが、シルヴァールは言った。刻印装甲の力は人間を守るための力であると。
そして、ワイバーンの異常固体を操っていた者はこう言った。

――地球に戻れば終わり!? 断じて、否! そこからが英雄キリサカの始まりなのさァ!

この捨て台詞が、ただの負け惜しみとは如何しても思えない。
俺の人生を予見するような物言いから察するに地球に戻れば終わり……そういうわけにはいかないのだろう。

「本来ならば、この世界に還すのが道理なのだろうが……」

安綱の様な超高性能アームドギアに匹敵……或いはそれ以上の力を持つシルヴァールを地球で俺個人が所有するのも薄ら寒くて敵わん。
だが、あの得体の知れない連中が俺を狙うと分かっている以上、シルヴァールを手放す事は出来ない。


755 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 6/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:57:24 ID:cPlWAIYl
――だが、間違えるな。貴様に預ける力は、この世界を救済する力だ

分かっている。世界を守るための力を俺自身を守るために独占しようとしている事を。
そして、アラン達にこの世界の安寧を頼むと言ったのも、マスターに孤児達を頼むと金を渡したのも、この力を地球へ持ち帰るための口実にしようとした事も自覚している。

――間違えれば、我が貴様を殺すぞ

シルヴァール抜きで地球へ戻ることを恐れると同時に、シルヴァールに殺されることも恐れている。

「本当に弱いな……俺は」

だが……どちらにせよ死ぬ宿命にあるのならば、この世界に還すべきなのかも知れない。

ロワールの兵舎で馬を一頭借り受け、大草原を走り抜ける。
あれは俺がこの世界に迷い込み、マスターに拾われた直後、冒険者になって日も浅い頃の事だった。
俺は新たに発掘された遺跡の調査隊の護衛依頼を受けた俺は、初めて見る異世界の遺跡に内心で心を躍らせていた。
先史文明の遺産。精霊の秘宝。この世界を象徴する力の究極形、刻印装甲の力に憧れていた。
叶うなら、その力に触れたい。手にしてみたいと思った事もあった。

あの日。調査隊の安全を確保するために遺跡の中を先行していた俺は、王族が座るような王座にもよく似た、大仰な台座に安置されたシルヴァールを発見し――盗んだ。
そして、その夜。城下を巡回する衛兵達の目を盗んで城門の外へと抜け出し、大草原の真ん中で刻印装甲との契約の言霊を紡いだ。
刻印装甲と契約するためには大前提として魔力を要求される。
だが、魔力があれば良いというわけでは無い。刻印装甲が何らかの判断基準に基いて、契約者を適合者として迎え入れる。

この世界の住人で無い俺には魔力などという得体の知れない力は無い。
仮にあったとしても、刻印装甲が俺を選ぶ筈が無い。朝を迎えたらロワール城に持ち込み、売り飛ばそうと思っていた。
所詮は身の程を弁えない理想でしか無く、そんな途方も無い力を俺が手にする現実など有り得ない。
だが、現実は奇なもので俺は手にしてしまった。最強の一角を担う天の上級刻印装甲、シルヴァールの力を。

「此処は……あの時と変わらずか……」

穴の開いた天井から太陽の光が差し込む遺跡の中心部。当時と変わらず、大仰な台座が屹立していた。

≪シルヴァール……お前との契約を解除する≫

台座の前で指輪をかざし、魔力を込めた言霊を紡ぐと指輪を嵌めた中指に刺す様な痛みが走った。これで契約解除の手順は終わりだ。
台座に戻そうと指輪に手をかけるが――

「外れない……? どうなっている?」

指に灯りを照らすと、指の皮膚は焼け爛れ指輪と一体化していた。
それでも、無理矢理外そうと力を込めるが指輪は微動だにせず、皮膚どころか骨にまで達していた。

「どういうつもりだ……シルヴァール!! これ以上、俺がこの世界で戦う理由は無い!! 此処から先は俺の世界の……俺個人の戦いだ!! 貴様との戦いは終わっている!!」

だが、シルヴァールからは何の返答も無く、俺の声は遺跡の中を虚しく木霊した。

「世界は繋がっているが故に戦いは終わらない。世界は連なっているが故に戦いに終わりがない。終わりを迎えるためには……どうすれば宜しいのでしょうねー?」

いっその事、指を切り落とすか? そう考えていると妙な雰囲気を纏った魔力が台座の影から放たれ、黒いドレスを纏った小さな少女が姿を現した。
姿はあれど気配は無く、内包する魔力は高いとも低いとも付かず、一見するとただの子供にしか見えないのだが――

「それ程、警戒しないで下さいな。ただの化物ですよー!」

「その化物が何の用だ?」

「英雄が力の器を手放そうとしていたので見物に来ただけですよー。それにしても、流石は最上位の英雄ですねー。
備わった強制力も凄まじいって言うかー、ここまであからさまなのは珍しいって言うかー、初めてな感じですよー」

「力の器……強制力? あの化物達も言っていたな。英雄とは何の事だ? 言葉通りの意味というわけではあるまい?」


756 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 7/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:58:10 ID:cPlWAIYl
「私は英雄キリサカの担当では無いので、あまり多くを語るつもりはありませんがー、力の器は英雄が欲する限り、英雄だけの物になるんですよー」

そして、化物を自称する少女は手にした扇子で指輪が嵌められた俺の中指を示して言葉を続けた。

「力を欲していながら、力を拒絶しても結果はご覧の通り……力を捨てたければ、力を望まないことですねー。
英雄は運命の切り札。願望の体現者。素直に思うがままに生きれば、ただの運が良いだけの普通の人間として生きていけますよー」

そして、少女は緩やかな足取りで俺の傍らを通り抜け……

――色々と歪められますけどねぇ?

存分に嘲りが含まれた言葉を耳元へと吐き捨て、魔力に似て異なる不可視の力を放出して、その気配を完全に消失させた。

「薄ら寒い餓鬼が……」

背後を振り向くと案の定、化物を自称する少女の姿は何処にも無かった。
恐らく、アレが言わんとする事の半分も理解出来ていないが、シルヴァールの力を望む限り、コイツを何処の世界に持ち込もうと俺の勝手という事なのだろう。

――地球に戻れば終わり!? 断じて、否! そこからが英雄キリサカの始まりなのさァ!

ああ……全くだ。あんな化物が現れて、中指はこの様だ。最後の最後と思いきや、その実、終わりなど全く見えやしない。
良いだろう……ならば、あらゆる障害を叩いて潰す。力を必要としなくなるその日までな。


所変わって、地球。砕牙州某所地下施設にて――

「英雄キリサカの覚醒を認識……此処までは予定通りだけど……」

薄暗い円卓の間で君嶋悠は一人静かに呟くと、彼の足元から伸びる影から新たな黒い影が飛び出した。
人間の少女の形をした人間寄りの化物――来須は定位置である君嶋悠の膝の上に飛び乗り、君嶋の胸を背もたれにして喜色に満ちた笑みで口を開いた。

「ご機嫌麗しゅーございます、魔王様!」

「この世界から君の気配が完全に消失していたようだけど、元の世界に戻っていたのかな?」

「いいえ! ちょっとだけですけど、英雄キリサカとお喋りをしてきました!」

「其処は嘘でも、英雄ツキシロの覚醒を導く鍵としての役割を果たして来た。そう言っておくべきだと思うんだ」

君嶋は呆れた様な、諦めた様な口調で来須の頭を撫でた。
普段通り、柔らかい笑みを浮かべているものの、灰色の双眸が赤に染まり瞳孔は獣の様に縦に裂けている。
頭を撫でる手も、いつの間にやら来須の頭を鷲掴みにして揺さぶっていた。

「覚醒条件の分岐がその後の世界に大きく影響を及ぼす、唯一の英雄なんですよ!? 興味深いですし、面白そうじゃないですか!」

だが、来須は興奮しているせいか、君嶋に頭を撫でられているのでは無く、鷲掴みにされている事に気付いていない。

「面白かったかい?」

「ただのヘタレでした」

燃料が切れたかのようにテンションを落とす来須に君嶋は渋面混じりの笑顔と、こめかみに血管を浮かべた。
別に英雄キリサカの人柄について聞きたかったわけではない。

「分岐条件に分岐後の覚醒条件。分岐後の覚醒による世界に及ぶ影響だよ」

「そうですねー……基本的にどれも魔王様好みじゃありませんねー。ですが、最強の英雄であるのも頷けるというものですよー。
でもー、魔王様がやれと仰るのなら分岐させますけど、私として自然発生を待った方が良いんじゃないかなーと思ったり思わなかったりー」

「必要以上に干渉するつもりは無いよ。僕に与えられた役割は観測なのだからね」


757 名前: GEARS外伝Berserker Epilogue 8/8 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:58:55 ID:cPlWAIYl
我関せずといった様子の君嶋の口調に今度は来須が眉を吊り上げ、頬を膨らませた。

「魔王様は干渉しなさ過ぎです! 五十年待てども、百年待てども、此方の世界にお越しにならないから直接出向いてみれば、この有様ですよ!」

「女の子がカッカするものでは無いよ。それに此処から先に流れる時間は凍結世界。僕の居場所は無いようだし、そろそろ、二週目の世界に行く準備をしないとだね」

「ええ。これより先の未来に続く時間軸には時代を象徴する英雄は存在せず、刻むべき時間も記録されるべき出来事もありませんからねー。
様々な世界から集められた記憶の集合によって生み出された優しく、都合の良い妄想だけが形になった破壊も創造も無い『無』があるだけですー」

「それで……二週目の世界で僕の記憶と能力はどの程度、残るのかな?」

「英雄キリサカ以上に前例の無い人間が……人間? まあ良いですけど、魔王様に関しては何ともかんとも……
私の事と今回認識した世界法則だけは絶対に忘れないで下さいねー? 人間じゃないからという理由でまた殺しに来られても割と本気で困りますのでー」

「最初に襲い掛かって来たのは君なんだけどねぇ……まあ努力はするよ。努力して如何にかなるものかは知らないけどね」

「頑張って下さいねー。英雄候補同様、一つの世界に二つのイレギュラーが並び立つのも好ましくない事なんですよー」

「そっか……あんまり頼りすぎると強制力によって改変を受け……」

「食うか食われるか、狩るか狩られるかの関係に逆戻りするか、私の存在その物が除外される可能性も考えられますねー」

「それを望んでいるようにも聞こえるから不思議だね」

君嶋は敢えて、皮肉る様に吐き捨てた。
実際、どんなに仲睦んでいるような態度を見せても、人を騙し、陥れ、食らい、殺すのが妖の本質だ。
人間を襲う妖でありながら、英雄と呼ばれる人間に従属し、導くという歪な役割から開放されるために死を望んだとしても不思議でも無い。

「人を食らうだけの下劣な妖、それが本来の私ですからねー。元に戻れるというのなら、それも良いですよー。
食うか食われるか、狩るか狩られるか……それが人と妖との健全な関係ですし、人が妖を頼り、妖が人に依存するという今の関係は健全とは思えませんからねー」

まあ、それが本心だろうな――君嶋はそう思った。彼が観測者になってから二百年以上になるが、彼が異世界の存在を認識出来たのは来須と出会った、ここ数年の話だ。
何年待てども異世界を認識出来ない君嶋に業を煮やして、来須は世界を渡ったと言ったがが、そのファーストコンタクトは敵対だった。
観測者に牙を向けば、鍵としての役割を与えられている来須は、強制力によって改変を受け、普通の妖に戻れる事を期待したのだろうと君嶋は考えている。
だが、来須は何の気紛れか、君嶋に協力を申し出た。強制力によって従順な人格に改変されたか、強制力でも問題の解決に至らなかったか――

「まあ、君等のような人で無いものの価値観について口を挟むつもりは無いよ」

人間で無い者に人間の常識を説いても無駄でしか無く、彼自身もまた人間さえ良ければ、他の生命や星は二の次、三の次。知った事では無いし、どうでも良いと考えている。
来須が腹の底で何を考えていようと、鍵である以上、人間のために動く以外の選択肢は無く、まだまだ利用価値がある以上、手放すつもりも無かった。

「まあ僕が見ていないからと言って、あまり人を襲わないように……それじゃあ、またね」

君嶋は愛憎の入り交ざった感情で来須に吐き捨てながら、頭を優しく撫でて目を閉じると糸が切れた操り人形の様に脱力した。
その直後、頭髪と衣服を含む全身から無数の亀裂を走らせ、人の形をしていた痕跡一つ残さず、粉々に霧散した。

「行ってしまわれましたねぇ……それでは私も産まれ直す準備をしないとですねー」

来須は霧となって消えた君嶋の残骸を広げた扇子で掬い上げ、口腔の中へと流し込み嚥下した。
君嶋が座っていた長椅子を愛しげにもたれかかるが、彼の温もりすら消失している。
今頃、守屋達の記憶からも君嶋悠という存在の記憶が消え始めている頃だろう。

「それでは次のステージへと行きましょうか……それでは、皆様。また前世でお会いしましょう♪」

来須は主の居ない長椅子に座り直し、楽しげで弾むような声を円卓の間に木霊させ、音を立てて扇子を閉じた。
そして、次の瞬間、砕牙の地下施設の一室にある円卓の間は人知れず地に還った。


758 名前: 嘘予告かマジ予告なのか微妙なオマケ ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 21:59:52 ID:cPlWAIYl
世界を暗闇に包んだ、諸悪の根源は刻印装甲の適合者達の手によって討ち払われた。
そして、人類は新たな未来を切り開くため、戦乱の世に一時の別れを告げた。
平穏な時代に移ろうとする様を見届けた霧坂涼夜もまた、この世界に別れを告げようとしていた。

ロワール王国第三皇女イリア・フォン・ロワールは小さな胸に秘めた想いを霧坂涼夜に伝えるが彼の足を留めるには到らず、別れの時が刻一刻と迫る最中、一つの凶報が世界を震撼させた。
イリアの実兄にして、涼夜の友。ロワール新国王、アラン・フォン・ロワールの急逝である。
世界に未来を作った絶対的な指導者を失った事により、見え隠れする新たな戦乱の兆しに涼夜は悲しみに暮れるイリアの身を案じ、今しばらくの間、地球への帰還を先延ばしにする。

アランの死から一週間の時が流れ、我こそが王と名乗る者が世界各地で台頭。
ヴィルギング皇国のヴァルガ、ユースディン帝国のガンディール、ノアバベルのジェノヴァ、カークマンサのコーネリア女王、アヴィッシュ帝国のフェルディナント、ディグリードのユーフス・アーディンである。
正に一触即発、新たな戦乱の世が幕を開けようとする中、ロワール王国で新たな王が産声をあげた。

「誇り在る、ロワールの民よ! 剣を胸に秘め、その刃で魔を滅した強靭なる騎士の末裔よ!
魔を払う正しき精神を育み、連なる大地より産み落とされた我々の大陸が脆弱なる者に奪い取られようとしている!
許せるか!? 享受出来るか!? 今、我々は漸く、取り戻した太平の未来を奪われようとしているのだぞ!
だからこそ! 霧坂涼夜は此処に国主となる事を宣言する! 強きロワールの為! 天焔の騎士として!
侵略する総てを打ち滅ぼす剣となり、この魂が天へと還るその時まで――この国のために戦う事を皆に誓おう!」

王の名は霧坂涼夜。天焔の刻印装甲シルヴァールを駆る狂戦士と呼ばれた異世界の勇者。
新王涼夜は力を失いつつあったロワール王国を再びまとめ上げ、周辺諸国を牽制。
イリア・フォン・ロワールを娶り、ロワール新王として君臨した霧坂涼夜は新たに王を名乗り上げた新興国に対し宣戦を布告。
この世界に平和をもたらした勇者は自らの手で、新たな戦乱の火蓋を切って落としたのである。


「貴国の資源独占により地方都市の住民が我がロワールへと庇護を求めた! これをもって万民の安息を阻害するヴィルギング皇国に対し、宣戦を布告する次第である!!」


「カルト教団風情が……ユースディン帝国を撃滅しろ!! 風矢騎士団を配備!! 胡散臭い宗教家どもを駆逐しろ!!」


「通す意地も無い、非力で無能な王がロワールに楯突く……! 望み通りに戦禍の炎をくれてやれ!!」


「平時だから、そんな勝手な要求が通るんだ……神の威を借りねば何も言えない連中に武力も権力だという事を見せてやれ!!」


「天馬騎士団、震象騎士団、雷槍騎士団、斧砕騎士団、鉄槌騎士団はジェノヴァ領へ一気に雪崩れ込め!!
国境防衛部隊を撃滅後、生産都市ホルスに進軍! この世の魔界にしてやれッ!!」


「四の五の面倒臭い事を言うつもりは無いが、このご時世に気が触れたような世迷言をほざく連中だ。
正気になるまで殺してやれ! 何なら皆殺しにしても構わん! 歯向かう者総てが敵だ! ロスヴェルトを急襲し、維持しろ!」


「最終戦争開始だ! 討て! 絶やせ! この日のために五年間も戦い続けてきたのだ! 世界を無限地獄に変えろ!」


「笑わせるなッ!! 何の考えず、ただ流されるだけの暗愚な豚どもがッ!!
自らの運命を切り開く意思も無い非力な貴様等が、俺という王を!! 狂王を欲したのだろうがッ!!」


「この世界に、もう涙も……戦も必要無い……だから、イリア……」


――どうか……笑って生きてくれ……


Berserker異聞録  狂王記

涼夜の真意が、とあるロボットアニメのキャラクターと丸被りだった事が発覚したため執筆を中断するか開き直るか検討中


759 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:03:12 ID:cPlWAIYl
以上、投下完了です。
長い間、お付き合い頂きありがとう御座いました。
本当は涼夜の地球に戻ってからの日常を書きたかったのですが、作者である自分がイメージ出来なかったため、こういった形に落ち着く運びとなりました。ちょっと残念。


760 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:04:25 ID:bb7m8NfX
>>759
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


761 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:08:38 ID:GYh0a9WR
>>759
あんた執筆早過ぎだよww
投下乙!


762 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:19:50 ID:cPlWAIYl
>>761
質を高められないから量で勝負するしかないのです……勝負になりませんね。
職場で2ch見ながら、SS書いたり、ニコニコ、ネトゲ、ポケモンやっているのをチクられ
11月から激務の部署に飛ばされる事になったので、執筆速度が激減する予定です。


763 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:23:00 ID:bb7m8NfX
>涼夜の真意が、とあるロボットアニメのキャラクターと丸被りだった事が発覚したため執筆を中断するか開き直るか検討中
 ネタ被りなんてよくある事ですし、そんな気にする事もないと思いますよ。
 私なんか被りまくりだったりオマージュとかパロディーまみれで(ry


764 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:24:04 ID:bb7m8NfX
>>762
(゚Д゚;)


765 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:25:20 ID:GYh0a9WR
>>762
Oh...


766 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:25:39 ID:cPlWAIYl
>>763
そのアニメを実際に見たわけでは無いので何処まで被っているかは分からないんですけどねw
取り合えず、一通り視聴してから考えようかと思います。


767 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:30:35 ID:OFI+LDyi
>>759
投下乙です! じっくり読ませて頂きます!

>>762
  ( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
     ̄ ̄ ̄


768 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:42:48 ID:bb7m8NfX
 というか、仕事中に何やってるんですかw


769 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:43:29 ID:OFI+LDyi
歯車氏これで2作完結か……かなり置いてかれた感ががががが


orz


770 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:45:31 ID:GYh0a9WR
置いて行かれたなら、貴方には追い越す権利が与えられたということさ


771 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:49:33 ID:bb7m8NfX
 HAHAHA! 私なんか1スレ目から書いてて未だ完結ひとつだけですよ!


772 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:49:59 ID:OFI+LDyi
>>770
( ゚Д゚)!


そうか、凹んでばかりも居られんな!w 時間がかかる殺陣だが何とか早めにw


773 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:51:25 ID:cPlWAIYl
>>768
湧き上がる衝動を抑えきれずについ……

>>769
自分の作品なんぞ道を逸れて明後日の方向へ逆走している最下層ですよ。
皆の作品を読んだ後に自分の作品を読むと凹むのを通り過ぎて失笑するwww



774 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:52:35 ID:OFI+LDyi
>>771
貴殿は投下量が半端ないじゃないですかwイラスト含めw


775 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:56:21 ID:bb7m8NfX
>>773
 まったく、なんて人だ!
(隙を見ては落書きばっかりしてるなんて口が裂けても言えないぞ……!)

>>774
 人、それを粗製濫造と言う!


776 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:57:50 ID:GYh0a9WR
×粗製濫造
○量産


777 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 22:58:33 ID:OFI+LDyi
>>773
いえいえ、俺が勝手に思ってたことなんですが、
歯車氏を「同期組」と見てたモンでw(というか俺の方が初投下は先)


778 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:05:38 ID:cPlWAIYl
>>775
だって はたらきたくないんだもの にんげんだもの 
                              
                            み○を

>>777
そりゃ、あんなにグイグイと引き込まれるような綿密な描写をしていたら時間もかかるでしょう。
あんなに長い話数なのに自分と違って話もブレてませんし、自分こそ随分前から置いてけぼり食らってる気分ですよw


779 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:07:08 ID:OFI+LDyi
>>778
あー、多分違う書き手の方と間違われてるかとw
今更恥ずかしいんで名乗りませんがw


780 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:11:17 ID:cPlWAIYl
>>779
      ,. < ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ > 、
    /               ヽ   _
   〈彡                Y彡三ミ;, も、もうしわけございません…
   {\    \|_ \>ー 、  ト三三ニ:}
   人{ >、,___.>、/三 ヾ\ |わ三彡;!
  /./ トミ;,_       Y/  \>ノー〜=- "
  V / /!   ̄ ̄ ゝ  |   /  _
  し/'┴──----─''|  ン}\-ヾ彡
              ヾ、___ノー'''`
                            



781 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:11:47 ID:bb7m8NfX
 トップをねらえ! のサントラの情報を編集する作業が地獄でござる……。

>>778
 デスヨネーw

>>779
 ふふふ……私にはバレバレだぞ、(ピ――――)氏よ……!


782 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:13:30 ID:OFI+LDyi
>>780
謝る話じゃないしwww


次の作品も楽しみにしてますよw


783 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:16:31 ID:OFI+LDyi
>>781
なん……だと……?


正体をしられたからには……生かして帰さん! カメンライド! ディディディ ディケェイド!


784 名前: 三つ編み大使 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:19:11 ID:bb7m8NfX
>>783
 ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!
 ひ、貧乳帝国、ばん……ざジョインジョインハルカァ


785 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:21:49 ID:GYh0a9WR
>>784
※||
※||
事|| ̄ ̄ヽ  
実||ィjリノハノi ………。
じ||リ゚ワ゚ノi) 
ゃ||⊂ノ( )
ん||   y
※||




786 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:28:25 ID:T2iEj8tO
やべぇトリロジーの青だけ見逃したからレンタルしてでも見なきゃな……


787 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:29:20 ID:bb7m8NfX
※||
※||
す|| ̄ ̄ヽ  ピシッ。
み||ィjリノハノi
ま||リ゚ワ゚ノi)
せΣ⊂ノ( )
ん||   y
※||


788 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:33:40 ID:OFI+LDyi
遥さんと壁さんいいコンビだなw


789 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/05(火) 23:37:20 ID:bb7m8NfX
 そりゃ同じ絶壁ジョインジョインハルカァ


790 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 00:51:19 ID:iVyRC7mk
>>759
投下乙!
GEARSシリーズも遂に完結ですか…… 感慨深いものがありますな。
まあ次回作以降も世界観的にはつながってるみたいですけど。

さて…… 宣言通り、二次の投下に向けて具体的に動き出さねば……
でもヒロインのデザインが進んでないんだよな……
それにしてもホント本編といろいろ真逆な二次だな……


791 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 01:08:58 ID:/4fKiIZ3
>>790
次回作もそれ以降も全部、統合暦世界一本でやっていくつもりです。
異世界ネタも多々やる事になるとは思いますが、導入部は統合暦世界からみたいな感じに。
それでやりたい事を一通りやり終えたら、最後にGEARSの名を冠したSSを書いたら読み専になろうかなーとw

二次の投下楽しみにしていますね。いや、本当にありがたい話です。思う存分にやっちまって下さいw



792 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:21:37 ID:UZbE0MQA
なんとまた投下だと!しかも歯車氏だと!?乙!
しかも追い付く間もなく完結とかヒドイわ!
まぁ俺が悪いんだがw

とにかく投下乙!


793 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:46:35 ID:JCMlTg5X
ヒューマン・バトロイドの7話投下します。
支援はいりません。


794 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:47:44 ID:JCMlTg5X
スターク艦内、医務室。
リクは体中に包帯を巻かれてベットに横たわっていた。
その横にはリリが座っている。
「リク君の容体はどうですか?」
その様子を離れた所から見ていたハーミストはリクの容体を訪ねた。
「……全身に火傷、命に別条は無いけどしばらく絶対安静だって……」
リリからはいつもの覇気が感じられない。
その目には涙の跡が見られる。
「無理をさせ過ぎてしまいましたね……私のミスです」
「艦長は悪くないだろ。誰も悪い事はしてない」
俯くリリの表情は分からない。
「全快にはどれくらい掛かるんですか?」
今、グラビレイトが抜けるのは戦況的にきつい。
いまだにEU本隊の追撃を逃れてはいない。ついでに第二小隊の機体が全て損傷、戦闘が不可になっている。
特にリキの機体は撤退時に無理をし過ぎて再起不能な程に傷ついている。さらに灰被りも弾薬が少なくなっている。
このまま、金若王だけでは限界がある。
「リハビリを抜くなら―――」


[すみません、この事態は予想していませんでした]
キセノの謝罪は起こってしまった事に対して何の効果も無い。
ミキが情報過多で気を失って目を覚まさない。
脳が強制的に睡眠状態に陥っているのだと言う。
「後遺症とかは残るのか?」
ゴードンは娘の容体を把握するため少しでも情報を集める。
ギルバートは既に部隊の指示に戻っている。軍人にとって必要なのは勝利する事。家族の事は二の次だ。
戦闘指揮を任されているギルバートは自分の仕事をこなすべきだ。
[残るかどうかで言えば残る可能性は低い筈です。まだ情報過多になった患者の治療は行っていませんから]
「なぜこの事態を予想できなかった?」
キセノの情報だけが頼りになる。
[向こうのパイロットの能力が特殊すぎました。やはりこちらの手元にある時にデータを取れなかったのが一番の原因ですね]
キセノは予想外の展開に驚きを隠せない。
確かにリクならあの程度の情報は処理できるが、最大では予測の五倍以上の情報を処理している逆算になっている。
予想以上の能力にこちらの調整を誤ったのが原因だ。
(まさか、ここまでの成長をしているとはね……)
ゴードンの質問は続く。
「目を覚ますまで一体どれくらいかかる?こちらも後詰めの為にTypeβは必要だ」
キセノは苦笑しながら言った。
[本当に親バカですね、はっきりとした確証は持てませんけど復帰には―――]

奇しくも二人の運命は――
「「二週間」」
交差する。


[はぁぁぁ!!]
ハーミストの放ったレーザーが一隻の輸送機を落とす。
金若王の攻撃力は高いが、それでも同時に捌き切れる敵機はそう多くない。
道化死との戦闘を行っていてはさらに少なくなる。
[くっ……]
「まだまだ!」
性能と技量は互角、後はどれだけ力を出し切れるか。
互いの影は交差して火花を散らす。
接近した道化師の足先から発射された爆弾が爆発する。
金若王はウィングブースターを捻るように動かしてかわす。
レーザーブレードが振り下ろされるが、ミサイルで距離を稼がれる。
ハーミストは近寄ってくる敵機を撃ち落としながら、その間を詰める。
互角、こんな戦闘が三回ほど行われている。


795 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:49:23 ID:JCMlTg5X
[親父、撤退だ]
「分かった」
[まて!今度こそは!]
ハーミストを撒きつつ、撤退を開始する。
互いに決定打を失った状態での戦闘。消耗戦を余儀なくされる両軍は、しのぎを削っている。


「俺」は自分でもよく分からない闇に立っていた。
よく分からない、しかしここがどこだかは分かる。
自分の、リク・ゼノラスという個体の精神だ。
自分の中にいる感覚、何かがずれている感覚。
しかし、それは「俺」にとって必要な事だった。
「俺」が「俺」であるために、必要な事だった。
人を殺す事は自分を変える事だと理解したクーリとの戦いから、自分を保つための仮面を被った。
それは、強固に塗り固めた筈だ。だが、彼等はいとも簡単にその仮面を剥がそうとしてくる。
やめてくれ。
「俺」が出てきてしまう。
「俺」が出る必要は無いんだ。
その時、後ろに誰かいる気がした。
「僕」だった。


リリは戦闘時以外は常にリクの隣に座っていた。
全身の火傷、それは下手したら死んでもおかしくない怪我だ。
「お前は馬鹿だよな……」
そう言わずにはいられない。
イザナミの報告では、リクはこの艦を守るために無茶をしたらしい。
しかし、その判断は勘違いだった。
「何で、目を覚まさないんだよ……」
既に敵部隊は撤退を開始していた。
Typeβも撤退の為に降下したのだろう。
それを勘違いして、リクは死にかけた。
「間抜けだな、本当に……」
涙を止める気もない。
そこにいたのは、いつも明るかったリリではなく、一人の少女だった。
好きな人の無事を願う、一人のか弱い少女だった。


「ねぇ、いつまでひきこもってるつもり?」
「僕」は問う。
「キセノを討つ時まで」
「俺」は答える。
「でもさ、ホントに出来るの?」
問う。
「出来るかどうかじゃなくて、やる」
答える。
ある意味では自問自答、ある意味では他問他答。
奇妙な会話は続く。


リキはハンガーで傷ついた愛機を見つめていた。
「そろそろ、換え時だったんだよ」
「そんなに早く新しいのが出来る訳じゃないんでしょ?どうにも割り切れませんよ」
ジョージが機体の解体作業の指示を出す。
「基地に戻れば専用機の一機や二機ぐらい貰えるさ」
「そう、ですかね?俺が専用機とか……」
「君は十分な戦績を上げてますよ」
ハーミストが後ろから声をかけた。


796 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:50:19 ID:JCMlTg5X
「そうですか?」
「ええ、第三次大戦の時の私なんかよりも、ずっと強いです」
リキの戦績は悪くない。むしろいい部類に入る。
しかし、同じ艦内の仲間はけた外れに強い。
それがリキを遠慮させているのだが、Typeβに対する対応を見ればその観察眼と直感はかなりいい。
操縦技術も高いし、部隊の指揮も出来る。
実に指揮官、艦長向きの能力が十分ある。
「自信を持ちなさい、リキ君。君の強さは護る強さです。仲間の危険を感じて、助けるための策を練れる。リク君にもウィンスさんにも無い、
君だけの強さです」
ハーミストには、考えがあった。それはまだ誰にも言っていない。
「君に、託したいものがあります」
リキが、エースと呼ばれる事を願って、ハーミストはリキに託す。
それは―――


「殺す事をためらってるのに?」
「…………」
「僕」はにやりと、その場所をつつき始める。
「人を殺せないのに、戦う覚悟が出来てないのに、ホントに出来るの?」
「覚悟ならある、だから「俺」は戦って――」
「殺す事が怖いくせに」
「俺」は俯く。
「何でそんなに人を殺したくないのさ?」
「「俺」が……壊れてしまう。だから……」
「殺す事が怖い?そうじゃないよね、だって本当に君が怖いのは――」
「僕」は仮面だ。自分を隠すための仮面。
今「俺」はその仮面に心をえぐられている。
「自分でしょ?」
「それは……」
「自分が怖いから、「僕」に頼るんだ」
「それの!どこが――」
「何も悪くは無いよ?君は悪くない。悪いのはキセノ。でもさ」
「キセノが本当に悪いのか、だろ……」
「そう、キセノって本当に悪者なのかな?もしかしたら、「僕」の主観がそう言ってるだけで世間的には英雄かもしれない」
「それがどうした。「俺」にとってそんな事はどうでもいい筈だ!」
「なら、人を殺す事もどうでもいいんじゃない?」
言葉に詰まる。
「キセノが悪いかどうかじゃなくて、自分がどうか、だもんね」
刺さる。
「なら、自分の目的の為にいくら人を殺してもいいんじゃない?」
えぐられる。
「ほら、君に戦う決意が無い事が分かったね」
崩される。
「結局、君は自己中心的な我儘しか言えない子供なんだよ」
自分を守る筈の仮面に。
「子供の駄々に中途半端に理性が混じったせいで不安定なだけ」
壊される。
「だからさぁ」
やめろ。
「捨てちゃいなよ、「僕」なんてさ」
「ヤメロォォォ!!」


動いた。
リクが動いた。
目を開いた。
「り…く……?」
「ぅ……ァ……」


797 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:51:07 ID:JCMlTg5X
「リク!」
リリは意識の覚醒したリクに抱きつく。
「俺……僕は………」
「大丈夫か!?痛い所とか無いか!?」
リリはリクを揺さぶる。
「リリ………寝起きで揺さぶらないで」
「あ……悪い」
居心地悪そうに座りなおすリリ。
「僕、どれくらい寝てた?」
「二週間弱ぐらい」
リクの意識がだんだん覚醒する。
「追撃は?Typeβは!?」
「追撃は続いてるけどTypeβはいない」
リクは安堵の溜息をもらす。
死は起こっていないようだ。艦には。
「なあ、リク。大丈夫か?本当に痛いところは無いか?気持ち悪いとかそういうの平気か?」
「心配し過ぎだよ。大丈夫、少し一人で休ませてくれるかな?」
リリは安堵と共に医務室を去る。
その後ろ姿を見た時、リクの心に陰りが生まれる。
「僕」は言った。
「僕」なんて捨てろと。
だが、それは嘘がばれる事になる。化物が首を持ち上げる事になる。
怖い。
リクは今、この艦に受け入れてもらえなくなる事が、怖い。
彼らがいなくなってしまうと、「俺」は……
楽になるんじゃない?
まだ心でささやき続ける矛盾を持って、リクは眠りにつく。


「ギルバート」
「まだ目覚めないよ」
二人の父子が家族を見る。
ミキはまだ目覚めない。
「本当に、目覚めなかったらどうしようか?」
ギルバートは項垂れる。
「目覚めるさ。そんなやわな鍛え方はしていない」
ギルバートにそう言い放ったゴードン。
「ミキが目覚めたら、軍を辞めさせようと思う」
ゴードンの一言に振りかえるギルバート。
「こいつもそろそろ年頃だ。嫁入り前の娘がでかい怪我をする訳にもいかん。何より、こいつの戦いは冷や冷やしてかなわん」
ゴードンが冗談を言うとは思って無かったギルバートはポカンとしている。
「俺も娘の幸せな姿が見たいしな」
微笑をたたえるゴードンに平静を取り戻したギルバートは言った。
「でも親父絶対に、娘はやらんとか怒鳴るだろ」
「俺もいつまでそんな事が言えるかも分からん。もしかしたら死ぬかもしれんし、それにそんな体力もあるかどうか。その時は―――」
「その時は?」
「お前が怒鳴れ」
ゴードンは医務室の扉を開けながら言った。


リクが医務室で目覚めて数十分後、ハーミストがやってきた。
「大丈夫ですか、リク君!?」
ハーミストはかなり慌てていたが、リクがホロウィンドウを弄っているのを見ると肩の力を抜いた。
「あ、艦長。心配お掛けしてすみません」
「謝る必要はありませんよ。むしろ、私達が君に頼り過ぎていました」
「出来る事は出来る奴がやればいいんですよ。僕はやる力があったから戦っていたんです」
でも、その力は「僕」が欲したものじゃないだろう?
まだ、声が聞こえる。自分の中で無理をしていた所が剥がれてきた感覚がする。


798 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:51:59 ID:JCMlTg5X
ハーミストはリクに近づき、椅子に腰かける。
「なぜ、あんな無茶を?君は弱点を理解していた筈ですよね?」
「………この艦が狙われていると、思ったから……」
ハーミストは目を見開いて驚く。リクには、スタークのクルーに対して壁を作っている。そう思っていたからだ。
「君はこの艦のクルーをそんな風に思っていてくれたんですか?」
「違います。僕は……」
リクは言い淀む。その裏には、自分の行動に対する負い目があった。
「どういう事情があっても、君が仲間を救うために命を懸けた事には違いありませんよ」
「違う!!」
リクの大声が響く。ハーミストはリクの大声に驚きを隠せない。
いくら機嫌が悪くても、リクは声を荒げる事が無かった。
それにリクは今、泣きそうな顔をしている。
「違うんですよ………俺は救うために命を懸けてなんてない……」
そう、「僕」は自分の為にしか行動しないんだ。
「俺は、自分が怖いから命を懸けたんだ………」
「それは……?」
リクは決心をして、ハーミストを見据える。
「お話します。俺の過去」


「リクが目覚めたとよ!」
「本当っすか!?」
グラビレイトの修理を行っていたラウルがジョージの言葉に顔を明るくする。
「おおよ!ついさっき目覚めたらしい!」
「あー、よかったー」
ラウルはその知らせに安心すると、修理を再開する。
「見舞いに行かんのか?」
ジョージの疑問に真面目な顔をして答えるラウル。
「いくら俺が作っていないとはいえ、俺の整備した機体の所為でパイロットが傷付いたんっす。そうならない様に完璧にすることの方が先っす
よ」
ラウルの言葉に目を丸くした後、ジョージはにやりと笑った。
「お前はもう一人前だな、それだけ能書き言えりゃあもう心配はねーな」
「そ、そうっすか?照れるな……」
ラウルは成長をした。一人前の整備士と言える様な心情が彼には根付いた。
「よし、俺も手伝うぞ!」
ジョージは袖をまくり、グラビレイトに近づく。


ハーミストは医務室前の廊下で壁に寄り掛かっていた。
顔を手で覆い、先程聞いた内容を反芻する。
「まさか……ここまでとは……」
予想できていなかった訳ではない。もしかしたらこんな事もあるかと思っていた。
だが―――
「これでは、リク君は……救われないじゃないか……」

俺は化物なんです。
少なくとも人では無い。
人の心なんて持っていない。


799 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:53:32 ID:JCMlTg5X
リクの言葉は、あまりにも重く、理不尽に満ちていた。
その時、艦内に警報が鳴り響いた。


戦場に現れた機影。道化死。
そのうしろには数隻の輸送機と巡洋艦。
ここ二週間で何度も見た光景。
すぐに金若王、ハーミストが出撃する。
まだ、リクに頼るわけにはいかない。リハビリが済んでいない彼を戦場に出す訳にはいかない。
何より、彼の過去を聞いてしまえば彼に戦う事を強制する事は出来ない。
彼の心をからめ捕った鎖は恐ろしい様に見える。その鎖を解かなければ、彼に安らぎは訪れない。
[そろそろ、最後のチャンスになるな]
「でしょうね。貴方達でもこの先は連邦領。追撃は不可能でしょうね」
レーザーブレードを抜き放ち、片手のライフルを乱れ撃つ。
[だからこそ、ここで決着をつける]
「ええ、私にはやるべき事がありますから!」
接近、袈裟斬り、しかしかわされる。
仕込み剣が機体の胸部を掠る。
一撃で勝負はつかない。決定打が決まらない。
一対一では互いの力は互角。攻撃は通らない。そう、一対一なら。
黒い閃光が道化死を狙う。
[く、これは!?]
[僕もいますよ!]
白い機体は、黒い粒子を散布しながらレールガンを構えていた。
その右肩には、白い銃から放たれる銃弾のモチーフが描かれている。


[リク君!?何で戦場に!?]
ハーミストの驚愕の声が響く。
「言ったでしょう?僕の命を懸ける理由」
『機体性能は最高28%までしか出せません。無茶はしないでください』
イザナミの忠告に静かに頷き、粒子をまとめ上げて狙撃の構えを取る。
二対一。これなら勝利も可能だろう。
『エース機接近、青い知将です』
「二対二か……」
レーザーが放たれ、リクはそれをかわす。
「Typeβ、黒揚羽は?」
『確認できません。僅差でマスターの復帰が勝ったかと思われます』
[奴は任せろ]
ウィンスが一気に飛び出す。その機影は重装備の欠片も見られない。
全ての武装を取り外した素体の状態だ。
ロングブレードとショートブレードを構えて青い知将に接近する灰被り。
[くっそ!]
ブレードをかわす青い知将だがそのレーザー砲にショートブレードが投げ付けられる。
それもぎりぎりでかわされるが、そのショートブレードの動きが変わる。
灰被りの手元にあるワイヤーに繋がれたブレードが振り回される。
砲が破壊され、遠距離砲撃の危険性が無くなる。
「今だ!」
レールガンを連射する。道化死はそれをかわすが、ハーミストの攻撃と合わさり対応が難しくなる。
接近戦に持ち込むハーミスト。その死角に潜り込む灰被りに、一瞬ハーミストの反応が遅れる。
一瞬の隙、道化死の膝から伸びた仕込みニードルが金若王を縦に貫く。コックピットのあたりを貫きバックパックのソーラーパネルから先端が
飛び出す。
しかし、金若王のレーザーブレードも道化師の胸部を貫き、背中へ突き抜ける。その手は胸部装甲の中に入り込んでいる。
[か、艦長!?]
カルラの声が聞こえる。
[ははは、少しへまをしました……]
ハーミストの声が聞こえる。
[この戦場の全員に告ぎます。今すぐ撤退しなさい。この機体をあと4分20秒後に爆破します]


800 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:54:25 ID:JCMlTg5X
「そんな!?」
リクは思わず叫んでいた。
[終わり、ですか]
カルラが言った。そのニュアンスには、悲しみが込められていた。
[ええ、システムの停止はコントロールパネルごと貫かれて不可。ハッチもやられてるから逃げないで機体を破壊するしかありません]
「だ、脱出は…?」
[無理です。出来ませんよ]
ハーミストの答えはリクが一番恐れていた事だった。


「カルラ君」
[はい]
ハーミストは口の端から垂れる血を拭いながら語りかける。
「長い間、お世話になりました。後の事は任せます」
[……はい]
カルラは気丈に振舞う。
「ゴース君」
[はい]
「君は艦のムードメーカーになっています。ですが悪ふざけもほどほどにしてくださいよ?」
[う、わかりましたよ……]
死ぬ寸前まで説教になるのかよというゴースの声が聞こえてくるようだった。
「リリちゃん」
[……艦長]
「君は随分と女の子らしくなりましたね。恋が叶えばいいと、私は思っていますよ」
[ぐすっ……あい]
嗚咽の混じるリリの声に苦笑いする。
「ウィンスさん」
[………]
「貴方には戦い方から何から、生き残るための全てを教えて貰いました。ありがとうございます」
[それも、貴方の実力だ。私は何も出来ていない]
ウィンスの声には涙が混じっている。
「ジョージさん」
[ああ、なんだ?]
「色々、めんどくさい機体の整備、ありがとうございます。例の件もよろしくお願いします」
[もちろんだ、必ず完璧な仕事をしてやる]
ジョージにはいつもの豪快な雰囲気が消えていた。
「リキ君」
[か、艦長……]
「慌てず、落ち着いて、そして見据えなさい。君はそれが出来る力があります」
[……分かりました。やってやります]
リキは決意を固める。
別れを告げていくハーミスト。
[まさかこんな風に最後を迎えるとはな]
ゴードンの声が聞こえる。
「相打ちなら本望ですよ」
[せめて、娘の嫁入りぐらいは見せてくれてもいいじゃないか]
「娘って……いるんですか?」
ハーミストの記憶では、息子が一人だけ、彼の妻は既に死んでいる筈だ。
[前大戦後、引き取った]
「貴方は……まさか……」
[罪滅ぼしにもならん、ただの自己満足だ]


ミキは目を覚ました。
外から聞こえる戦闘音。一気に意識を覚醒させるも、思考が上手く働かない。情報過多の弊害だ。
ふと、外の窓を見るとそこには義父の機体と、金若王が互いを貫いて止まっている姿が見えた。
「と、義父さん!?」
[ミキか、いいタイミングで目を覚ましたな]


801 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:55:12 ID:JCMlTg5X
「義父さん、大丈夫なんですか!?怪我は、脱出は!?」
ミキの声が通信越しに響く。
[少しだけ、お前に謝らなくちゃいけない事がある]
ハーミストとゴードンの二人の道を分けた事件。民間人輸送船ジャック事件。
ハーミストの仲間が乗っていたその船を、日本の工作員がジャックした事件。
その船には、戦災孤児がかなりの人数乗っていた。
解決策に、人質ごと船を沈めたゴードン。そのゴードンに怒りをぶつけたハーミスト。
二人の道が違う事件。その罪を、ゴードンは償おうとしていたのだった。
[俺は、お前を罪を償う対象として見ていた。お前自身として見てやれなかったかもしれん。すまん]
「義父さん?何で謝るんですか?それじゃあまるで……」
まるで……死んでしまうみたいじゃないか。


[リク君]
ハーミストから最後の通信が入る。
「は…い……」
声を震わせて答えるリク。その最後の言葉を受け入れるべきだろう。
[私を撃ちなさい]
しかし、それはただの命令だった。
「なんで……ですか!?」
[そうしなければ仲間が死ぬからです。安全圏から攻撃できるのも君だけですから]
金若王の予想爆発効果範囲は時間がたつにつれて広がっている。
行き場の無いエネルギーが暴走を始めている。
「いやだ……貴方は知っているでしょう!?僕が殺したくない理由も!僕の過去も!」
[甘ったれるんじゃありません]
ぴしゃりと言われて沈黙するリク。
[これから先、どこで殺さざるを得ない状況になるか分かりません。その時にも君は駄々をこねるつもりですか?]
「でも……僕は…それでも………」
[殺す事が重荷なら、背負いなさい]
ハーミストはリクを解き放とうとする。自分の命と引き換えに。
[人を殺す時に、自分が殺した人の命を想像するんです。そしてその命を背負いなさい]
「いやだ……僕は……こんな……」
[目を背けずに見据えなさい。私の命を背負いなさい。それが貴方の強さになります]
リクはトリガーに懸けた指を震わせる。目の前のディスプレイに映る三つの円は既にロックを完了している。
その指は震える。ここで殺してしまう事は……俺は……俺が作り上げたものは……
[撃ちなさい!]
『予想効果範囲、危険域まであと30秒です』
[リクさん、撃って下さい]
カルラの声が入る。
[とうの昔にこの結末は予想していました。誰も貴方を責めませんよ]
『危険域まであと20秒です』
[撃って下さい、リク君!]
[リク!撃てよ!艦長にオレ達を殺させないでくれ!]
リリの悲痛な叫びが聞こえた。
『あと10秒、9、8』
「俺は…俺は!」
『7、6、5』
[撃って下さい……]
『4,3』
[撃ちなさい……!]
『2、1』
[撃てぇ!リク・ゼノラス!!]
「うぁぁぁぁ!!!」
トリガーが引かれる、黒い光が機体を貫く、巨大な爆炎が起こる。
衝撃。
ただ衝撃。
離れていた筈の敵機体が煽られてエンジントラブルを起こして落ちていく。その中に青い知将がいた気がした。
リクのヘルメットに覆われた瞳から、滴がこぼれた気がした。


802 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 02:56:05 ID:JCMlTg5X
[うぐぁぁ!?]
「兄さん!?」
青いHBが衝撃に煽られて海に機体をばらばらにしながら落ちていく。
「そん……な……いや、父さん、兄さん……」
父が中心で消えた。兄も爆炎の衝撃に巻き込まれて壊れながら落ちて行った。
「いやぁぁぁ!!」
その場にしゃがみ、頭を抱え込むミキ。
彼女にとって世界とは、生きる理由とは家族だった。
それが一瞬で二人ともいなくなった。
じっとなどしていられるものか。
すぐに走り出したミキはハンガーにある自機、グラビレイトTypeβに乗り込み、許可も取らないまま飛び出した。


「撤退してください。奴は抑えます」
向こうから飛んでくる機影、Typeβ。
[ぁぁぁぁぁぁ!!!]
声にならない叫び、それが大切な人を殺された人間の正しい反応なのだろう。
小銃が放たれる。
フィールドをはるが、速過ぎる弾は潰れる前にフィールドを突き抜けた。
「ちっ!?」
レールガンを盾にして生き延びる。
ブレードを構える。やっためたらに斬りこんでくる黒揚羽に細かく対応する。
よほど怒り狂っているのか粒子の制御が甘い。だが苦戦する。
いつもなら我を失っている相手ならすぐに落とせる。
しかし、現在のグラビレイトTypeαの性能は3分の1以下。対応は困難になっている。
何度も斬りつけられる、何度も。
一瞬の間、その間に両機共に一撃の溜めをする。
打ち合い、砕ける音。
あまりに酷使し続けた対艦ブレードの刃の部分が砕けた音だった。
展開した時に峰の部分になる部位を残して海に散る対艦ブレード。
しかし、そのブレードの峰のみが黒揚羽のコックピットを強打する。
『腕関節、および左肩破損しました。さらに出力低下、推進力が足りません。墜落します』
中途半端に刺さった刀が繋がりとなって、2機が海へと沈んでいく。


803 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 03:02:01 ID:JCMlTg5X
以上で7話です
ちょっとした急展開です。自分でも早過ぎて何が何だか……
リクの過去は次話に持ち越し、そして物語は少し大変な事に……
できるだけ早く書けるようにします。


804 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 03:17:28 ID:UZbE0MQA
投下乙!早いwもっとゆっくりw


805 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 07:41:35 ID:z7+ikmbO
>>803
haeeeeee! 乙!


806 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 08:39:33 ID:KtOkjNs4
硬質さんかい?はやい、はやいよ!

投下、乙だ!


807 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 09:11:10 ID:Z/Vu1E7g
 な、なんという投下ラッシュ……!

>>803
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


808 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 11:01:28 ID:Z/Vu1E7g
 すみませんDS氏、よかったらニコラスの外見的特徴を箇条書にしていただけないでしょうかー。


809 名前: 創る名無しに見る名無し[ [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 11:07:24 ID:24h13LL6
ニコラスって単語だけで何故か笑いがこみ上げてくるwww


810 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 11:09:05 ID:Z/Vu1E7g
 ちょ、重症ですよそれwww


811 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 11:17:30 ID:24h13LL6
ロボスレに関連する単語、真っ平らなコンクリの壁、ポニテ、三つ編みもヤバいwwwロボスレ病末期かも知れんwww


812 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 11:22:57 ID:Z/Vu1E7g
 どうしてこうなるまで(ry

 絶壁もアウトですねw


813 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 11:56:24 ID:24h13LL6
絶壁とか……マジでロボスレの幼女達、ドS過ぎるwww


814 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 12:08:39 ID:Z/Vu1E7g
※||
※||
→|| ̄ ̄ヽ  
幼||ィjリノハノi 誰が幼女だって……?
女||リ゚ワ゚ノi) 
※||⊂ノ( )
※||   y
※||


815 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 12:35:45 ID:UZbE0MQA
壁ブレなさすぎwww


816 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 14:37:51 ID:y+mIGFTM
>>813
一瞬マシンロボスレと読み違えた


817 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 16:14:55 ID:Z/Vu1E7g
>>815

※||
※||
※||<自分、壁なんで……。
※||
※||
※||
※||
※||


818 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 18:14:16 ID:pkJl2UwP
>>803
投下乙、これはなんかヤバい、すげぇ、僕と俺の対話、この迫力たまらん、えぐりますねぇ
展開もロボも見所満載か……この先どうなるのか期待してます

蛇足ですが一応、漢字の機体名にはフリ仮名が欲しいです(各話の登場一回目とかに)


819 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 18:17:34 ID:24h13LL6
やっとロボケミ八話が読めた……最初はアルメリアみたいな子とキャッキャウフフしたいと思っていたのですが
最近はアルメリアのお父さんになりたい今日この頃


820 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 18:38:08 ID:Z/Vu1E7g
>>819
ニコラス「Hey!!」


821 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 18:41:39 ID:24h13LL6
>>820
おじさまとか呼ばれやがって……羨ましいんだよ、この野郎(血涙


822 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 20:34:53 ID:v3pZMGRP
アレンジしすぎて原型留めてない気がするが騎士と本家も大分ちがうし、まあ落書きならこんなもんだろう
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/902/SDknight.jpg


823 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 20:37:56 ID:qpzirsvJ
>>822
投下乙。素晴らしいの一言に尽きますな


824 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 21:07:37 ID:C7sNiYqZ
>822
我がままは男の罪…
ということで他の作品のもお願いしてもいいですか?


825 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 21:18:07 ID:Z/Vu1E7g
 SDロボスレ外伝 騎士ロボット物語と聞いて飛んできました!

>>822
 投下乙です!
 おお、これは素敵な騎士Gドラスター……!

>騎士と本家も大分ちがう
騎士ガンダム「呼んだ?」


826 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 22:14:10 ID:Z/Vu1E7g
 この静寂……。


827 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 22:17:19 ID:i4ob3mOD
>>803
投下乙です! じっくり読ませて頂きます!

>>822
おおお……可愛くて格好いい、実にナイスなSD……!!


828 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 22:51:08 ID:v3pZMGRP
>>824
クオリティは知らない
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/903/wizard.jpg


829 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 22:55:17 ID:qpzirsvJ
>>828
なんというハイクオリティ! SDって奴はどうして、こんなにもオトコノコ心をくすぐるのだろうか、何か今すげー興奮してるwww


830 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 23:19:17 ID:Z/Vu1E7g
>>828
 おお、ヴィルは魔術士ですか! 意外でしたw
 確かに武器を転送って魔法っぽいですもんね。


831 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 23:35:34 ID:pkJl2UwP
>>828
いいじゃん、かわいい
シリーズ化すべき!

>>830
きっとカード繋がりで、占いが出来るんです



832 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 23:41:23 ID:Z/Vu1E7g
>>831
 つまりデストラウも……なんか凄く似合いそうですねw


833 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/06(水) 23:45:29 ID:v3pZMGRP
カードと言えば占い師だろjk

あれ、これ戦わなくね

プレイヤーは魔術師となり、召喚魔法を駆使して戦う(mtgより)

いいアイデアだな、少し借りるぞ

つまり深く考えていない。


834 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:00:51 ID:pb52jud3
>>822>>828
投下乙!
これはいいSD! ぜひシリーズで見たいですね。

ときに、某時節ネタ絵で、あるネタ思い付いたんですが、
「これはさすがにTロG氏にうかがい立てないとダメだろ……」なものなんで、
パスつけて上げたいんですが、
前に黒猫氏がやってた、「相手のトリの文字列がパスになる」ってのはどうやればいいのか
誰か教えてくれませんか?


835 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:04:05 ID:Z46p6dkM
>>828
格好良すぎるwwwなんだろうこの熱く滾る思いはwww


836 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:09:09 ID:Z46p6dkM
>>834
うpろだ使うと、編集とDL用のパスを設定する項目があるので、そこで入力すれば宜しいかと。
俺はそれで出来たのですが……、何か違うのかな?(・ω・;)


837 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:17:22 ID:pb52jud3
>>836
あ、ええとですね、DL用のパス設定してそのパスも貼ると、誰でも見られるようになりますよね。
今回は許可いただく用のラフで、とりあえず完成するまでは他の人には見られたくないので、TロG氏本人にしか見られないようにしたいんです。
で、確か前に黒猫氏が、DS氏への確認でDS氏のトリ入力がパスになるようにして貼っていたのを見た記憶があるんで、
そういう、他の人にはわからない文字列をパスに設定する方法があるのかな、と思いまして。


838 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:26:02 ID:Z46p6dkM
>>837
あー、そういう事でしたか、失礼。
実はあれ普通に師匠のコテを入れただけでしてw
あの時は「師匠のコテの最初の3文字です」と堂々と書いちゃったんで、他の方も見られたんですよねw実は
なので、その後のDS氏との打ち合わせの時は、作者本人しか分からない「キャラ名の綴り」で設定したんです。
お役に立てず済みません(・ω・`)


839 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:32:57 ID:pb52jud3
>>838
なるほど、わかりました。

さてどうするかなあ…… TロG氏とオレにしかわからない何かってあるかなあ……
少し考えてみるか……


840 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:33:50 ID:J3Bcz3ni
 遅くなりましたが、改めまして、皆さん投下乙です!

>>544
 なるほど、そう来ましたか。
 原作とは180゚違うこの雰囲気、まさにたろ氏イズムですねw
 ふっふっふ、たろ氏がそう来るなら私だって遠慮しませんよ! タカ坊にあんな事したりこんな事したりしてやんよ!

>>578
 なんと……シンヤとリョウゴが予想以上に今風な少年で驚きましたw
 シンヤが撃墜した機体のパイロット、そんな凄い人だったんですね。そしてそれによってシンヤとリョウゴの間に軋轢が……。特にリョウゴ、大丈夫でしょうか……。

>>803
 “俺”と“僕”の対話。リクは二重人格って事でいいんですかね? 謎の多い主人公ですが、それが明かされるのはいつになるのでしょう。
 そして双方の重要人物の死と、落下していく二機のグラビレイト。どうやら次回は修羅場になりそうですね。

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

>>759
 完結、おめでとうございます!
 ドリル姫がヒロインすぎて辛いでござる。
 こういう、旅立ちの前の挨拶回りっていうのはいいですよね。好きですw
 崩れた悠さん、消えた来栖。果たして統合暦世界はこれからどうなっていくんでしょうか。
 そして分岐ルート、なんだか凄い事になってますね。どうした兄貴! 何があった兄貴!

 改めまして、完結おめでとうございます。次回作も楽しみに待ってますね!


841 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:35:17 ID:J3Bcz3ni
>>839
 ふたりだけのひ・み・つ……ですって……!?


842 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 00:38:51 ID:pb52jud3
>>841
どちらかというとネタ合わせに近い。

どーすっかな、よりによって許可無しがためらわれるところが一番おもしろいんだもんなあ。


843 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:06:27 ID:xtlZ+RTZ
騎士ガンダム要素が迷子
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/904/ul.jpg


844 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:12:44 ID:Z46p6dkM
>>843
なんという……なんという……(`;ω;´)
獣人族ですねわかります!wいいなぁこれいいなぁw


845 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:14:57 ID:R9jF4g4a
※||
今||
き||< ヘイ-ヤレ、ロトティーヤ
た||
※||
※||
※||
※||




846 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:15:51 ID:uwB6OnRt
感想ありがとうございます。
>>818
やっぱ読みづらいですよね。
以後そうします。

>>840
リクは自分の過去を押し込んだ結果、性格が二極端に分離したものなので、「俺」と「僕」に差は無いんです。テンションの違いです。
あの対話は二律背反による葛藤がひどくなった感じなので二重人格と言うか、「僕」は仮面ですね。
外行きのテンションに疲れてきたリクの意志が不安定になったみたいな感じです。

本当は作品内で説明できれば良かったんですがね・・・

それと、修羅場は来ますよ。ふふふ・・・

>>843
か、かっけぇ!
確かにこれは騎士ガンダム要素無いですけど、これはこれでかっこいい!


847 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:18:02 ID:pb52jud3
>>843
いいなあ……これ。
騎士ガンダム要素は…… もうこだわんなくていいんじゃないでしょうかw

>>845
元ネタが…… わからん!


848 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:19:23 ID:J3Bcz3ni
>>843
 三たび投下乙です!
 どっちかっていうと騎士よりもモンスター側ですね、ライズガルムのデザインはw
 ウチの子のアレンジもしてくれないカナー(チラッ

 騎士ガンダム的なアレンジってけっこう難しいですよねw

>>845
※||
ぐ||
わ|| ̄ ̄ヽ  
ぁ||ィjリノハノi 壁は打ち砕くもの(キリッ
ぁ||リ゚ワ゚ノi) 
ぁΣ⊂ノ( )
!||   y
※||


>>846
 なるほど、そういう事でしたか!
 次回も楽しみに待ってますよ。ふふふ……。


849 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:33:59 ID:Z/QR5ep8
>>840
ご感想頂き、ありがとう御座います。
ドリルはきっと大丈夫です。二十歳になる頃には上級刻印装甲の適合者で身長が百八十センチ以上、体重七十キロ以下
髪の色は茶色で、瞳の色は黒で、性格は一本木で引っ張っていってくれる人が良いけど、強引過ぎる奴は嫌。
子育てとか一緒にやってくれる年上の男性じゃないと結婚しませんおwwwおっおっおっwwwとか言って周囲を困らせることでしょうw

>>843
一瞬、スペリオルドラゴンに見えたせいで、騎士ガンダム要素バッチリに感じた自分はきっと勝ち組www



850 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:39:28 ID:J3Bcz3ni
>>849
>体重七十キロ以下
ロリコン「我が家のおかんを紹介しようと思ったが無理みたいだな」
ルガー「君は何を言ってるんだい」


851 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:44:25 ID:Z/QR5ep8
>>850
ルガーさんマジロリコンwww


852 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:46:23 ID:R9jF4g4a
SDが可愛すぎるw
とくにヴィルの目が可愛くて可愛くてw

>>808
そうですねー……以前長目氏の投下した絵の後ろでポーズキメてるのがイメージに近いですw
あえて箇条書きにするなら、

・ユトと同じ金髪であり顔つきも似ているが身長が高い
・髪型は特に変ではなく普通
・実はいい体
・別の脳内イメージがなぜか熱気バサラ

こんなところでしょうか。
そうだね、曖昧だね


853 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:47:47 ID:J3Bcz3ni
ルガー「心外だなぁ(キャメルクラッチ)」
ロリコン「ギブギブギブギブ!!」


854 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:49:23 ID:J3Bcz3ni
>>852
>顔つきも似ている
ΩΩΩ<(ry

 「男の顔になったな」な事にしちゃったよお兄ちゃん!


855 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:50:17 ID:R9jF4g4a
>>853
マジ紳士

>>854
構わん続けろ


856 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 01:59:24 ID:xtlZ+RTZ
どうでもいい話ウールヴヘジンは北欧の狼の毛皮被った戦士ね。
狂戦士のお友達。

>>848
「私は城で姫を守っておろうが」
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/906/heavy.jpg


857 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:10:56 ID:J3Bcz3ni
>>855
 よし、あえて反逆して童顔に(ry
 童顔なニコラスは想像できませんがw

>>856
 おお……! 主人公のライバルの魂に身体を乗っ取られそうな姿をしていらっしゃる……!

 戦士ババァを描いてくださって、ありがとうございました! だがババァ働け。


858 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:14:32 ID:zXL8H2U4
>>856
可愛らしくも格好いいSDが連発とな!?
これは素晴らしい。
しかしこうも続くと自分のロボもお願いしたいという欲が出ていけませんなぁ…。



859 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:17:13 ID:R9jF4g4a
>>856
働k……!? 門番として働いてる!?

みなさんむこうに投下がありました


860 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:20:20 ID:xtlZ+RTZ
>>857
ゴーグル目で重装備だったのでついパクr……オマージュしてしまいました。
でもキャストオフした大妖術師ヴァルパインさんには乗り移れないパターンやで!

>>858
さあ私が酔っ払って恥を忘れてるうちに名乗るんDA☆


861 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:23:30 ID:R9jF4g4a
>>857
童顔……だと? 逆にいいかもしれ(ry

>>860
クラドセラケ「かっこいいのに話題にのぼらない我を描いて」


862 名前: 蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:29:52 ID:zXL8H2U4
>>860
名乗れば書いて下さるのですか!?(迫真)


863 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:30:55 ID:J3Bcz3ni
>>860
 むしろ身体が働く事を拒絶するとかそういう(ry

>さあ私が酔っ払って恥を忘れてるうちに名乗るんDA☆
 あ、じゃあペネ子とウ詐欺さんもお願いします(しれっと


864 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:35:08 ID:Z46p6dkM
>>860
深夜のテンションで俺も注文しちゃうぜー!w
フツヌシお願いしますm(_ _)m


865 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:39:48 ID:GzW6h9C9
乗り遅れるかよ!
ベリアル頼みます。


866 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:40:25 ID:R9jF4g4a
なんだこの大集合w


867 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:42:24 ID:pb52jud3
すみません……
>>848の>壁は打ち砕くもの で絵を描いて…… で、顔を隠すために影にしたら……
とんでもなく恐ろしいものが出来ちゃったんですが……
わたしはどうしたらいいんでしょう……


868 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:44:19 ID:R9jF4g4a
うp!


869 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:50:11 ID:pb52jud3
>>868
はい↓
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/908/d.jpg
なんだろう…… 本当にどうしたらいいんだろう……
今リアルに手が小刻みに震えてるんだが……


870 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:52:07 ID:GzW6h9C9
これは素晴らしいホラーテイスト。

……って遥さん!?


871 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:53:36 ID:J3Bcz3ni
>>859
※||
※||
口|| ̄ ̄ヽ  
止||ィjリノハノi なにあのクリーチャーは……。
済||リ゚ワ゚ノi) 
み||⊂ノ( )
※||   y
※||


872 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:54:14 ID:Z46p6dkM
こえぇwww三つ編みこえぇwww


873 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:56:12 ID:R9jF4g4a
koeeeeeeee!
一瞬最強さんかと(ry


874 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:58:23 ID:J3Bcz3ni
 とりあえず遥さんではありませんね!
 だって遥さんこんなに身長高くな(ry


875 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 02:59:50 ID:GzW6h9C9
今日はジョインジョインじゃなくグチャグチャにされそうな予感がs


876 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 03:00:34 ID:xtlZ+RTZ
ちょっとまて、流石に元絵がないとアレンジのしようがない。


>>869
ハル…クさん……?
((((;゚Д゚)))ガクブル

>>861
実際の網闘士と違うが、まあ細けぇ事ぁいいんだよ。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/909/retiari.jpg


877 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 03:04:36 ID:R9jF4g4a
>>876
>ハル…クさん
>ハル…クさん
>ハル…クさん

 採用!

SD絵でクラが乗り物になっててワロタw



878 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 03:09:28 ID:J3Bcz3ni
>>876
 これまた大胆にアレンジしてきましたね。顔とか素敵ですw

>>877
※||
※||
い|| ̄ ̄ヽ  ピシッ。
て||ィjリノハノi 
ぇ||リ゚ワ゚ノi) 
※Σ⊂ノ( )
※||   y
※||


879 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 03:19:57 ID:xtlZ+RTZ
まあ乗り物っつーか一人二役っつーか。
側面図から勢いだけで起こしたが顔がいろいろと間違ってることに今更気付いた。

ドラグリ無理ならダブルミーニングなドラゴンメイド・カルマたん描けばいいやと思ったがアレだ、ロリ描けねえ。


880 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 03:57:09 ID:xtlZ+RTZ
記憶だけを頼りにでっちあげ。正解は遅筆氏のみぞ知る。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/910/ancient.jpg

半分平常心だから分かるが、多分朝起きたら自分のテンションとそれによるアクションにドン引きして後悔する。
おやすみ。


881 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 07:47:20 ID:F6tqI31d
>>880
ご苦労様
そしてお休みなさい


882 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 10:48:29 ID:iYKbdPlm
>>880
味のあるSD絵だなぁw こういうのはセンスがいるのにこうもポンポンとかける貴方は一体


883 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 10:54:19 ID:Jfb5Ir93
きっと、コミックボンボンの関係者w


884 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 12:45:25 ID:Pn/NYBSi
占い師デストラウは、客(空気)の不安や弱味につけ込んで儲けている悪いやつ

そこに正義のカードマイスター、ヴィルが登場
だがそんな彼に
「おまえの占いは気休めばかりで真実味が足りない、嘘っぱちの希望ばかり与える貴様こそが悪だな」
と、デストラウ絶好調の鬱展開に

占いに翻弄されノイローゼになる隆昭の未来はどうなってしまうのか
クラドセラケや竜星は敵か味方か
メルフィーのボインで救えるのか!?

みたいな話でも私は構わんぞw 



885 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 12:46:55 ID:iYKbdPlm
※||
※||
ラ|| ̄ ̄ヽ  
ス||ィjリノハノi 
ボ||リ゚ワ゚ノi) 
ス||⊂ノ( )
※||   y
※||



886 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 12:49:11 ID:Jfb5Ir93
>>884
俺はGドラの旅先に現れるお助けキャラみたいなのを想像してたわw
そして、T坊の相変わらずな扱いにワロタwww


887 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 12:51:47 ID:xtlZ+RTZ
次が平日ならこうもなろうというのに……頭痛が痛い
憂鬱だけど言われた分はせねばなるまいという使命感。
午前中ずっと頭の中で弄ってたじゃないか。

それっぽい衣装にしたら似合い杉ワロタ
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/911/amberor.jpg

ベリアルデキタヨー
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/912/GalaxyLegend.jpg


888 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 12:54:54 ID:Jfb5Ir93
>>887
うっひょーう! 投下キター!!
コハク様がナイトガンダムの映画とかにいそうな風体で興奮したwww


889 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 13:05:02 ID:Lyp558Gf
>>887
なかなか目が高いな。俺様のしもべにしてやってもいいぞΨ(メ▼∇▼)Ψ


890 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 13:15:38 ID:GzW6h9C9
>>887
これはかっこいいw


891 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 13:45:23 ID:X486QCqQ
>>887
コハクがラスボスにしかみえないw


892 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 17:53:41 ID:Z46p6dkM
>>880
おお! これは格好いい古代戦士! ありがとうございます!
というか……orz 保存してある遅筆氏の、試し描きのフツヌシ第一稿貼っておけば良かった
結果的に無茶ブリしてしまって申し訳ない(>ω<;)

>>876
おお! クラドセラケかっけぇw
鮫形態と人型をこういう風に取り入れるとはw

>>887
やばいw何このカリスマっぷりw
悲劇を背負った悪の君主とか超燃える!w

>>889
うるせぇ、ウルトラマンゼロぶつけんぞ!w


893 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:17:14 ID:J3Bcz3ni
>>880
 おお……武者が騎士に……!
 武者が騎士にって考えると、真悪参と騎士ガンダム的なアレコレを連想してしまったりw

>>887
 このコハクさんを見ると、アルガス騎士団篇的な妄想が(ry
 そしてベリアルさん、原作ではヘンヨさんに瞬殺されてしまいましたが、騎士ロボスレ物語ではどんな活躍をしてくれるんでしょうか。

 さてさて、

 ねんがんの アーマード・コア ニューオーダー オブ ネクストを てにいれたぞ!
 ソルディオス・オービットだけ せっていがが みょうにノリノリだぞ!


894 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:24:21 ID:R9jF4g4a
>>883
ころしてでも うばいとる


895 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:27:45 ID:R9jF4g4a
アンカーミス!


896 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:29:33 ID:J3Bcz3ni
>>894
 なにをするきさまー!

 ↓ちなみにこんな感じの絵でした。

ぶしー

Σ◎ <うはははははは


897 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:33:08 ID:R9jF4g4a
なるほどわからんw


898 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:48:51 ID:J3Bcz3ni
>>897
 しかもその設定画、“トーラス技術者の開発メモ”として掲載されてるというw
 他にも、AF対ネクスト戦闘実証と称してOPの戦闘について書いてあったり、各企業の広報担当へのインタビューがあったりして面白かったですよw


899 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:52:49 ID:H8NEjefH
>>887
大盤振る舞いし過ぎですってw
でも任務完了を期待してますよー

…と、流れに遅れた書き手が歯軋りしながら応援してみる。


900 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:55:49 ID:J3Bcz3ni
>>899
 ふむ、どなたですかな?


901 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 18:56:07 ID:R9jF4g4a
>>898
なにそれ超欲しい
でもどこで売ってることやら」


902 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:04:10 ID:J3Bcz3ni
>>901
 ちょっと大きめの書店になら売ってると思いますよー。


903 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:05:57 ID:R9jF4g4a
……近所に大きい書店もブッ○オフもないんだ…


904 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:09:28 ID:J3Bcz3ni
>>903
 オンライン書店を利用する……とか。


905 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:12:09 ID:Z46p6dkM
>>903
密林でもいいのよ?w


906 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:14:58 ID:R9jF4g4a
正直に告白しよう。
ネットで買い物はしたことがないから怖いと!


907 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:16:25 ID:J3Bcz3ni
 あ、オンライン書店とかそういうのよりもっと単純な事を忘れてました。

 近くにないなら遠くに行けばいいじゃない。


908 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:20:24 ID:R9jF4g4a
おれ、作品投下したら本を買いに行くんだ……


909 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:22:23 ID:xtlZ+RTZ
(▼皿▼)気付かれないうちに成りすますつもりだったが流石ロボスレだな。

あんまり変わり映えしない気がせんでもない。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/913/knight2.jpg


910 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:24:01 ID:R9jF4g4a
ペネ子キター!


911 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:34:01 ID:J3Bcz3ni
>>909
 投下乙です!
 やだ……ストレートに騎士って感じで素敵……! ありがとうございます!


912 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 19:51:14 ID:J3Bcz3ni
 そういえば、ここ数日age氏を見ませんが、どうしたんでしょう……。


913 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 20:02:12 ID:Z46p6dkM
>>909
( ゚∀゚)o彡゜ペネ子! ペネ子!
なんという正統派騎士wいいねーw


914 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 20:29:46 ID:J3Bcz3ni
※ただし最近は壁に主を奪われつつある。


915 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 20:33:55 ID:H8NEjefH
>>900
ちょいと前にカブトムシとの殴り合いを投下した者ですよ。

その『ちょいと前』が既に前スレ…このスレももう終わり。
出張したら追いつけんw


916 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 20:34:37 ID:R9jF4g4a
>>914
※||
※||
俺|| ̄ ̄ヽ  
が||ィjリノハノi そんなことないよ
相||リ゚ワ゚ノi) 
棒||⊂ノ( )
だ||   y
※||





917 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 20:39:23 ID:MUNPXHkr
農民タウエルヘンソン一家


…ごめん、忘れてくれ


918 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 20:41:33 ID:R9jF4g4a
イグザエル なるネタを受信した報告


919 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/07(木) 21:27:09 ID:3kGnCZuA
ファンファンウィーヒッタステーステー


920 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:33:42 ID:Z46p6dkM
リッチー、ウェル、アリス、ベル、ディーが一列になってぐるぐる回るのか……


921 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:39:25 ID:QL1ybpDF
横乳大好き


922 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:40:26 ID:QL1ybpDF
すいません。間違えました


923 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:40:26 ID:3kGnCZuA
>>921
詳しく話を聞こうか…


924 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/07(木) 21:41:20 ID:knCtVfqc
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12352603


925 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:46:51 ID:QL1ybpDF
>>923
酒呑みながら、過激な恋愛板で雑談しつつ、SDロボスレ物語のイラストに燃えながら、ダラダラSSを書いていたら事故ったとです。申し訳ありません



926 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:48:01 ID:R9jF4g4a
>>924


>>925
よくも誤爆した、罰として胸の魅力について500文字のレポートにまとめてくること




927 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/07(木) 21:51:18 ID:Z46p6dkM
>>926
さっき板の一番上に上がったからじゃないですかね?
まぁ気にしないでおきましょうw


928 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:52:50 ID:QL1ybpDF
>>926
500文字じゃ足りませんw


929 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:56:07 ID:R9jF4g4a
>>927
OK! 気にしないアル

>>928
じゃあ5000文字の短編にしてまとめてくること!


930 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 21:57:11 ID:Z46p6dkM
すまん、やらかしたorz


931 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 22:01:41 ID:3kGnCZuA
生きてれば皆何かしら失敗するよ
にんげんだもの


932 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 23:46:18 ID:rWliss0u
呪さんは普通に考えると強すぎるから、見せ場を作って貰えない可哀想なお方


933 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 23:49:12 ID:J3Bcz3ni
 こんな時間まで寝ていた、だと……!? クソッ、鉛筆で頬が真っ黒だ!

※描きかけのニコラス仮面が犠牲になりました。


934 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 23:52:57 ID:J3Bcz3ni
 避難所、次スレに移行しましたー。

ロボット物SS総合スレin避難所22号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1286462033/

 こっちもそろそろですねw


935 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 23:55:39 ID:Z46p6dkM
>>933
どんまいw寝オチで台無しは稀によくあるw


936 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/07(木) 23:57:17 ID:R9jF4g4a
ニコラス「Oh...」


937 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 00:01:51 ID:J3Bcz3ni
 ちくしょう……! 寝不足ちくしょう……!
 せっかくいい具合にキm……かっこよく描けてたのに!

 これは三つ編みメルちゃんに浮気せざるを得ない。


938 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 01:52:26 ID:bpqlsydX
   ∧∧_
   彡 ` >・
   |(゚Д゚) 誰もいない。
 ∧ (ノ w|) まどかにセクハラするなら今のうち。
 レWV  |
 \___ノ
   ∪∪


939 名前: ミーハー野郎>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 02:00:30 ID:HUSVzPMZ
ちょっと「横乳」って語が出てたんで。
横乳ってちょくちょく聞くんで、描けるようになってみたいんだけど、実はオレよくわかんないんだよね、具体的にはどういう状態のこと言ってるのか。
で、ちょっと「こんなんかな?」ってのを描いてみたんだけど、
コレ↓であってる?
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/914/yokotiti.jpg


940 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 03:26:03 ID:FX+63YA2
とてつもなく予想通り過ぎて困るw
あえて言うなら断固違うわw


941 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 08:32:11 ID:0Df1y6aa
>>938
AAぴったりすぎてワロタww

>>939
あえて言おう、全く違うとッ!!


942 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 08:33:43 ID:bpqlsydX
>>939
 位置的には正解ですが、何か重大な間違いを犯してるような気がしてならない……ッッッ!


943 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 08:47:11 ID:jld0lHft
>>939
クソ…!これがオルさんなら少しは萌えたかも知れないんだぞ…!
てか、近所にスレッジに似たおっさんがいるロボスレ民がいたよね


944 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 08:51:24 ID:0Df1y6aa
>これがオルさんなら
おいやめろ


945 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 09:10:15 ID:bpqlsydX
※||
お||
ま|| ̄ ̄ヽ  
え||ィjリノハノi でもオルトロックには胸ないよね

も||リ゚ワ゚ノi) 
な||⊂ノ( )
※||   y
※||


946 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 09:27:48 ID:jld0lHft
>>944
良いじゃないか、オルさんだぞ…って一体、俺は何を言っているんだ…


947 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 09:41:33 ID:+HOnkLjK
>>943
ええ、自分ですね。近所のスレッジは>>882氏のイラストよりも若干、猫背ですが大体、イラストの通りですね。
四十歳以下の女性を対象にテリトリー範囲の及ぶ範囲であれば、百メートル程の間合いを開けて何処までも着いて来るそうです。
お陰で朝は妹を学校に送り届け、夜は塾まで迎えに行くという面倒を強いられポケモンBWのすれ違い通信ウマイです。
流石に肌寒くなって来たせいか、今日は>>939の様な白のランニングシャツでは無くチェックの薄汚れた長袖を着ていました。




948 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 09:47:12 ID:jld0lHft
通報しなくて良いのか?三次のスレッジから犯罪の臭いがプンプンするんだがw
つか、三行目w本音がww出ているぞっとww


949 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 09:48:28 ID:0Df1y6aa
スレッジがい通信ですね


950 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 09:59:09 ID:+HOnkLjK
新スレ立ててきますね


951 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:04:33 ID:+HOnkLjK
ホスト規制ェ……申し訳ありませんが、何方かスレ立てをお願いします。
いつになったら自分は本スレを立てられるようになるんだろうか


952 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:10:44 ID:jld0lHft
>>951
おk、任せろ


953 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:14:23 ID:jld0lHft
(・ω・`)ダメデスタ


954 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:24:52 ID:0Df1y6aa
俺に任せろー(バリバリ


955 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:32:59 ID:0Df1y6aa
ムリポ


956 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:36:03 ID:4aRKGtP8
 どれどれ、久々のスレ立ていってきますかね!


957 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:49:17 ID:4aRKGtP8
こいつを おともに連れていくと 心がなごむのだ!

ロボット物SS総合スレ 41号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1286502100/


958 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:50:14 ID:+HOnkLjK
>>957
スレ立て乙です!


959 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:54:08 ID:jld0lHft
>>957
おお、勇者…!
スレッジの横乳をわしづかみする権利をやろう


960 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 10:56:56 ID:0Df1y6aa
>>957
よくやった! クーの三つ編みに顔をうずめる権利をやろう!


961 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 12:09:33 ID:bpqlsydX
>>959
 スレッジの横乳だなんて、そんな醜悪なものいりませんよ!
 ねぇ、遥さnジョインジョインハルカァ

>>960
 イィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!


962 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 12:29:53 ID:0Df1y6aa
そろそろロボケミにも紹介文がホスィ……けど思い浮かばない


963 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 15:06:18 ID:FX+63YA2
ぱっと考えたらジョジョっぽくなってしまったw


964 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 15:10:13 ID:o1PwoLVq
ドギャーンと書きこむべき


965 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 15:23:00 ID:FX+63YA2
物語は、新たな世代へ――

第一作の主人公、ユトとメリッサの娘達が織り成す、もう一つの『Diver's shell』!!
DS伝統のポニテを受け継ぐ少女、アルメリアと、愉快な仲間達による色鮮やかな青春グラフィティ!
とくと見よ! 激突する鋼の騎士の勇姿を!
三つ編もあるよ!



完結作の紹介がシンプルだったからこれも限界までスリムにしてみた。


966 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 18:04:33 ID:/RiBKJZD
>>957
スレ建て乙。
SD騎士ワールドの兎さんをくれてやろう。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/915/jester.jpg


967 名前: DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 18:05:51 ID:0Df1y6aa
>>965
>青春グラフィティ
※ただし三人娘は彼氏無し
↓ちょっと微調整してみました。>>965氏から許可を頂き次第、この文を紹介文にしたいです



物語は、新たな世代へ――

第一作の主人公、ユトとメリッサの娘が織り成す、もう一つの『Diver's shell』!!
DS伝統のポニテを受け継ぐ少女、アルメリアと、愉快な仲間達による色鮮やかな青春グラフィティ!
とくと見よ! 激突する鋼の騎士の勇姿を!
三つ編みもあるよ!


968 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 18:06:56 ID:0Df1y6aa
>>966
かwwwwわwwいいwwww
ヘーちゃんがピエロww


969 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 18:18:53 ID:bpqlsydX
>>966
 ウ詐欺さんイィヤッホォォォォォォォォォゥ!!
 なにこのアレンジ、すごくかわいい……! ぬいぐるみ欲しいですw


970 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 18:29:13 ID:0Df1y6aa
ヘーシェンの性格にとってもあってますよねーw


971 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 18:56:41 ID:bpqlsydX
 敵か味方か、謎の道化師 ヴァイス・ヘーシェン。その正体はなんと、呪いによって機械人形族に姿を変えられた亡国の姫君だったのだ!

        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ  という感じでここはひとつ。
   ハ 人|*._  x  *ハノ.  
.  /    テ.\V.ヘ   ' i  
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;  
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'


972 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 19:51:40 ID:/RiBKJZD
コハクさんが寂しそうだったので虫つながりで敵役。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/916/bu%EF%BD%92st.jpg


973 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 19:53:16 ID:+HOnkLjK
>>972
きませい!!だーーー!!何気に大好きな敵キャラですw


974 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 20:30:17 ID:bpqlsydX
>>972
 まさかのドルンドメオンさん騎士化ですと!?
 やだ、四本腕かっこいい……!


975 名前: ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:17:54 ID:FX+63YA2
>>967
採用されてたw


976 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:27:34 ID:0Df1y6aa
>>972
まさかの!? かっこいい……

>>975
おkナンディス? 


977 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:29:32 ID:FX+63YA2
私は一向にかまわ(ry

おっと、仕事の時間だぜ……


978 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:42:26 ID:0Df1y6aa
>>977
採用してもいいんですか? やったー!


979 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:43:02 ID:/RiBKJZD
虫つながりで(ry
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/917/monster.jpg

デザイン云々で前と言ってること違う気がするが「でかくなっただけ(意訳)」だし大丈夫……だよね?


980 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:44:43 ID:+HOnkLjK
まさかのギャラクシーコーサカスオオカブトwwwこっちはまんまモンスターなんですねw


981 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:52:17 ID:0Df1y6aa
ギャラクシー!(意味:トレビアン)


982 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:58:26 ID:bpqlsydX
>>979
 ちょ、まさかGCOが来るとは思いませんでしたwww


983 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 21:59:36 ID:jld0lHft
ギャラクシー!(流行らせたい)


984 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:07:34 ID:bpqlsydX
 ギャラクシー!(便乗)


985 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:14:25 ID:bpqlsydX
 それにしても、もう40号機も終わりですかー。


986 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:16:16 ID:0Df1y6aa
40号機「ギャラクシーーーッ!!」


987 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:18:14 ID:bpqlsydX
 次回、ロボット物SS総合スレ。

「40号機、散る」


988 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:19:08 ID:0Df1y6aa
断末魔かよw


989 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:20:06 ID:bpqlsydX
 え、違ったんですか!?


990 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:21:22 ID:0Df1y6aa
変形の掛け声に決まってギャラクシー!


991 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:23:30 ID:bpqlsydX
40号機「もう40号機は終わりだギャラクシー! 早く埋めて次スレに移行するギャラクシー!」


992 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:24:21 ID:0Df1y6aa
見せてやろう私の銀河を!


993 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:25:02 ID:bpqlsydX
 見せてやろうスエズの運河を!


994 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:27:26 ID:/RiBKJZD
おいおいこれは埋めネタ不要の勢いですね


995 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:27:58 ID:jld0lHft
本当にノリが良いよなw


996 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:28:33 ID:+HOnkLjK
このノリが埋めネタになってますしねw


997 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:29:08 ID:bpqlsydX
 ええ、いい海苔があるとご飯が進みますよ。
 このご飯も、もうすぐ全部平らげちゃう。


998 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:29:11 ID:0Df1y6aa
>>993
パナマ運河を食らうがいい!


999 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:29:39 ID:o7zU4rPZ
「コーカサスさん電話です」
「はい、むしむし」

糸冬



1000 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/08(金) 22:29:42 ID:+HOnkLjK
>>1000なら41スレ目もギャラクシー


1001 名前: 1001 投稿日: Over 1000 Thread
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
        ∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
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