ロボット物SS総合スレ 37号機
1 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 20:00:29 ID:/CWij+wZ
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。


・当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
・投下の後、しばらく雑談は控えてください。
・ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
・次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
・また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
・立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!!
・とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
・スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
・まだまだ残暑が厳しいですね。これからもルールを守って、楽しく創作活動に励みましょう。
・いくぞ、合体攻撃! 燃えろ俺たちの魂! ロボスレクロスオーバーインパクトォォォォォ!!


まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/

ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/

お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/

ロボット物SS総合スレin避難所 19号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1283264490/

前スレ
ロボット物SS総合スレ 36号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280037975/

関連スレ
勇者シリーズSS総合スレ Part4
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/



2 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 20:01:35 ID:/CWij+wZ
スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています)


【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】
再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。
獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!!
怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!!

【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】
これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。
アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……!
人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー!

【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】
スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体!
異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。
変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝!

【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】
Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。
遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった!
軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ!
「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」
<イエス・マイマスター>

【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】
「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。
兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る!
止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー!

【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】
ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ!
今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪!
ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!

【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】
80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」
異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」
陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる!

【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs】
2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。
革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。
兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた――――




3 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 20:02:37 ID:/CWij+wZ
【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】
近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。
主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な
少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。
戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、
互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。
やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも――
ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。
欝展開はないよ!

【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】
其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。
剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか―

【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

【GEARS ◆B21/XLSjhE】
近いようで遠く、遠いようで近い未来で――――競技用ロボット、ギアが駆ける!
無愛想だが熱い漢、守屋とどこかズレてるハイテンションな少女、霧坂のテンポの良い掛け合いと個性豊かな仲間達!
スピード感溢れる描写と汗と笑いとアイリス・ジョーカーが送る、ロボットスポーツストーリーをとくと見よ!

【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】
紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。
雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!?
ファンタジックロボットSS、ここに見参!

【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】
CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。
少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。
戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か…
あなたの護りたいモノはなんですか?

【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】
因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。
混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。
測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。




4 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 20:03:41 ID:/CWij+wZ
【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】
「もう少しで世界が滅びる」。世界中にそんな噂が飛び交った。
そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった
舞台は架空の都市“揺籃”
特別な一人の少女と、普通の少年の出会いから、それは紡がれていく
「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」
……それは、似通っているようで……違う“セカイ”

【時のジグパルス ◆NXVvJGP7gI】
 21世紀初頭――――
 人類はヴォイド体と名付けられた謎の生物群に侵食されていた。
 14歳の誕生日を迎える夏の日、リノは長崎へむかった。
 そこで、巨大地下遺跡『オウロフィル』より解き放たれた
 人型生体兵器ジグに飲み込まれてしまうが――

【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】
 未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。
 隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして――――
 パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。

 この物語に、勝者はいない。

【『正義の執行者』◆8XPVCvJbvQ】
世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。
ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。
「正義の名の下に」
その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。
奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。

【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2氏】
ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。
その出会いは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。
迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ……

――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?

【ロボスレ学園】
ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ!
参加者募集中!




5 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 20:05:28 ID:/CWij+wZ
完結作品はこちら! 大いなる足跡をその目で見よ!
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/265.html

・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・半年以上生存報告がないと、作品がテンプレから削られてしまうぞ! 要注意だ!
・テンプレに載る作品は1人1つまで! 上記の他にも作品は沢山あるので、こちらもチェックだ!
 http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/12.html
・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる! 次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!


※紹介文未定作品一覧※
【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】
【英雄騎兵ミッドナイト】
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
【機動修羅バイラム】
【都道府県対抗機動兵器決選】
【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】
【グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc氏】
【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN氏】
【パラベラム!〜開拓者達〜 ◆RS4AXEvHJM氏】
【地球防衛戦線ダイガスト 秋水 ◆3C9TspRFnQ氏】
【KillerMachine ◆wHsYL8cZCc氏】
【壊れた世界の直し方 ◆H48yyfsLb6氏】


※紹介文候補※
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
2024年、混迷と動乱のアフガニスタン。米軍最新鋭兵器、M23機動装甲服が降り立ったその地で、奇怪な陰謀が蠢く。
陰謀の真相は? 米兵たちを待ちうける運命とは? そして、この騒乱の行きつく先は?
ハードな世界観と設定で繰り広げられる、近未来ミリタリーロボットシミュレーションSSに刮目せよ!
――――人の織り成す混沌を、機械仕掛けの騎士が撃ち抜く。

上記の候補はひとまず、作者さんの承認待ちです。

紹介文はまだまだ募集中!
作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!



6 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 20:06:31 ID:/CWij+wZ
「自作に関する絵を描いてもいい」という了承を頂いている作者さん一同はこちら↓

・TロG ◆n41r8f8dTs氏(tueun、ROST GORL、ヴィルテック・シャッフル他)
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏(守護機兵Xガードナー)
・パラベラム! の人 ◆1m8GVnU0JM氏(パラベラム! 他多数)
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏(CR ―Code Revegeon―、ザ・シスターズ、シャドウミラージュ、電瞬月下)
・◆YHSi90Gnr2氏(武神鋼臨タケミカヅチ、パラベラム! ―運び屋アルフの何ということもない一日―)
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (◆hdZAMWOUEU)(秘神幻装ソルディアン)
・◆Uu8AeR.Xso氏 (鋼殻牙龍 ドラグリヲ)
・DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (◆9L0XSDdmxM)(Diver's shellシリーズ、Robochemist! 他)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏(GEARS、GEARS外伝 Berserker)
・◆46YdzwwxxU氏(瞬転のスプリガン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ、R,B&G)
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏(eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ――)
・◆CNkSfJe3Zs氏(人狼機兵マーナガルム 他)
・◆uW6wAi1FeE氏(機甲闘神Gドラスター)


ここに名前の無い作者さんの作品を絵にしたい場合は、直接ご本人にお伺いを立ててみたらいかがかと。



7 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 20:39:53 ID:/CWij+wZ
>>5
紹介文未定作品に【ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w氏】
追加


8 名前: ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 21:56:19 ID:sop2f/aj
俺が、俺達が>>1乙だ!!

と、いきなりですが投下していいですかね?


9 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:04:51 ID:/CWij+wZ
構わない、俺たちの上に落とせ!


10 名前: ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:23:45 ID:sop2f/aj
よし、ヒューマン・バトロイド三話投下しますよ


11 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:24:25 ID:sop2f/aj
[―――というわけだ。君には准尉待遇で軍に協力してもらう]
「ちょっと待って下さい!それはさすがに――」
「・・・わかりました」
通信でそう言い放った中将にハーミストが抗議するがその抗議を遮ってリクは軍に入隊する事を受け入れた。
リクが自分の目的――復讐の為に軍を利用する為だった。
[リク・ゼノラス准尉、リキ・ガンツ軍曹、今日付けで多目的艦スタークのパイロットとしてハ―ミスト・レイン准将の指揮下に入ってもらう。
君たち以外の志願兵は一等兵待遇だ。期待している]
カラフト基地の開放、それも黒揚羽から。それはすぐに軍上層部に伝わってしまった。
それだけ衝撃的かつ重要な情報だった。
その戦闘でかなりの活躍を見せたリクとリキはすぐに中将に通信で軍入隊を強制された。
「それにしても、いきなり准尉とはね、ゼノラス准尉どの」
「茶化さないでよ。お前もすごいじゃないか軍曹だろ?」
「結構異例の事態ではありますけどね・・・」
敵機を三機落とし、さらに黒揚羽を撃墜したリクは准尉に、即席の小隊を率いて個人で三機、隊で六機落としたリキは軍曹として軍に入れられ
た。
「すみません、私の力量不足です。これだから上層部は嫌いなんですよ」
「艦長が気にする事じゃないっしょ。俺らがいいって言ってるんだから」
そのまま祝勝会が開かれている食堂へ戻る。
「おーい、艦長!何の用だったんすか?」
「上層部からの通信です。中将殿直々の奴ですよ」
騒がしい食堂。パーティー会場になっている。
「よおボウズ!なんかお説教でもされたのか?」
「ウィンス隊長、酒臭いです。絡み酒はやめてください」
HB部隊隊長のウィンスが酔っぱらって絡んできた。
「あんだとぉ!?なら飲め!お前も酒臭くなれぇ!!」
「いや、僕酒飲めませんし。いや、だかr、やめっ!やめろ!」
無理矢理飲ませようとするウィンスに思いっきり抗議しても全くやめてもらえない。
普段は無口で渋い人なのに・・・
「あーあー、全員に報告があります」
ハーミストの宣言で一応静かになるが酒は飲み続けている。
「今回の件で、志願兵の皆さんは一等兵、リキ君は曹長、リク君は准尉になりました。以後そのようにお願いします」
静かにしていたものの、酒は飲んでいた人たちが一斉に吹いた。
一瞬で騒がしくなる。主にリクの周りが。
「リク〜!お前すげーな!いきなり准尉って聞いたことないぞ!?」
ゴースがリクをヘッドロックしながら楽しげに言う。
「当然でしょう。あの黒揚羽を手玉に取ったんだから」
カルラはいたって冷静に、リクの頭をリズムよく叩く。木魚のごとく。ぽんぽんと。リズムよく。
「ちょっと!?あんたら酔っぱらってるでしょ!?離してー!離してくれよー!」
リクはバタバタ動くものの全く手は緩められず、そして頭は殴られ続ける。
「じゃあ、新しい才能に乾杯!!」
ウィンスは何回目かも分からない乾杯の音頭を取っていた。
「かぁー!うめぇ!」
リキはがっつり飲んでる。ジョージと返杯までしてる。
ちなみにラウルは既にジョージの所為で酔いつぶれている。
「何だよこのカオス・・・」
リクは結局騒がしい大人に数時間囲まれ続けたのだった。


12 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:24:47 ID:/CWij+wZ
 


13 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:25:14 ID:sop2f/aj
「あっつ・・・」
宴会からこっそり抜け出し、一人夜風に当たるリク。
苦手な酒を飲まされすぎて、頭が痛くなっている。
「大丈夫か?」
「うあっ!?」
後ろにリリがいた。
「気付いてなかったのか?てっきり気付かれてると思ったぞ」
「気付きませんでしたよ。酒飲むと感覚が鈍るからやなんです」
「そんなもんか」
「そんなもんですよ」
隣で夜空を見上げるリリ。リクより頭一つ分小さいリリのポニーテールが風に揺れる。
「お前・・・大丈夫か?無理してるんじゃないか?」
いきなり心配された。こちらを見ないまま、リリは答えを待っている。
「何でです?」
なぜ心配されるのか。分かっていても、目を逸らしたくなる。
「軍に入った事だよ・・・・嫌いなんだろ?戦争も、軍人も・・・」
「確かに戦争は嫌です」
「それなら何で?戦いが怖いんじゃないのか?」
「そうじゃありません。戦いが怖いなんて思った事はありませんよ」
リリはこちらに向き直り真っ直ぐに目を見て問いを発する。
「じゃあ、何がトラウマなんだよ。少なくとも戦場にトラウマになるものがあるんだろ?」
「戦場にはありませんし、多分どこにもないですよ。僕が怖い物は自分自身ですから」
リクは顔を伏せて言葉を紡ぐ。
「戦場が怖いと思った事はないです。人の殺意も、恨みも、憎しみも。多分戦場に満ちているものの全ては僕にとって全く気にするべき事じゃ
ない。自分が死ななければいい。いや、むしろ死んでも恐怖なんて感じないと思います」
リクは静かに、グラビレイトに初めて乗った時を思い出していた。
何も恐れず、自分の思うままに戦って、クーリを殺した。殺してしまった。
「僕が怖いのは僕自身。僕が人殺しを、楽しんでしまわないかが怖いんです」
何も考えずにただ人を殺せるのなら楽だった。しかし、人の命を考えないのは自分が自分で無くなるような感覚がするのだ。
「人の命を奪う事に何も感じなくなった時、僕は強化孤児に、本当の意味で戻ってしまうんです。それが・・・こわい」
クーリが一番最後に残したもの。それはリクの心を雁字搦めにしてしまった。しかし・・・
「なら、戦場に出なければいい。今すぐ艦を降りて戦いの無い所で暮らせばいい」
「言いませんでした?殺したい奴がいるって。そのために軍に入ったんです」
それもキセノを殺すためなら仕方がないとリクは思っている。
「それは!!矛盾してるし・・・」
リクはぶれない。生きるすべを奪われ、生きる目標を奪われた今では、これしかリクにはなかった。
「・・・悲しいよな。お前はそいつを殺すことを目標に生きている」
「そうです」
「でも、でもさ・・・殺してしまったら、お前には何も残らないよな?生きる目標を失うことになるよな?・・・それって・・・マイナスの目
標に生きて、マイナスになるんだぞ?それって・・・やっぱ悲しいよ」
「・・・そうだとしても、それだけはしなきゃいけないんです。あいつの所為で・・・」
小さな背中を震わせるリリと、血がにじむほど手を握りこむリク。自分の恐怖を乗り越えてでも戦わないといけない。
「なら・・せめて、生きる目標を持てよ。それに向き合うために敵討ちをしろよ」
リクは、リリが自分を気遣っている事が分かった。しかし、リクはその言葉すら否定する。
「無理ですよ」
「何で!そうしないと・・そうしないと・・・お前は死んじゃうだろ!?」
確かにそうだろう。肉体的には大丈夫でも精神的に死ぬ。
「それなら、そこまでですよ。どうせ僕の――俺の人生は、そんなに生きていたいと思えるほどのもんじゃないんです」
人並みの幸せ、温かい家族、変わらない日常。それが自分からは程遠い物なのは分かっている。
だからそれが得られない人生に、あまり意味を見いだせない。
「俺が生きていられるのは、あいつへの恨みを忘れない間だけ。それ以外の目標は立てても無駄なんです」
それはリクが抱えた生きるための全て。リクはキセノに自分の人生が自分の望まない形で曲げられ、そして踏みにじられ、奪われた。
不治の病にかかった人も経験するであろう感覚。リクが他の人とは違うのは、恨むべき相手がいること、それは八つ当たりで心の整理をつけら
れない事でもあった。
「俺は、自分を崖に追いやっているんです。わかってます、それだけが生きる理由なんです」
リリは、それでも体を震わせて言う。
「・・・それでも・・オレは生きて欲しい。お前に死んでほしくないよ」
その言葉にも、リクは反応できなかった。


14 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:25:53 ID:sop2f/aj
ブリッジに戻ったらゴースとカルラがいた。
「・・・何でいるんですか?」
「何でとは御挨拶だな。自分の仕事場にいたらいけないか?」
不機嫌そうにゴースが答えた
「いや・・・休んでていいって言ったのに・・・」
「好きでやってるからいいんですよ。艦長こそ働きづめでしょう。休みなさい」
カルラに命令系で言われた。休んでくださいじゃなくて休みなさいって・・・
「私も好きでやってるつもり――」
「休め」
「休みなさい」
「なんですけど・・・」
即答された。
中では二人がシステム周りのチェックをしていた。
それ自体はいつもの光景だし、休めといわれるのもいつもの光景。
しかし、リリがいない。
「リリちゃんは?」
「さぁ?来てないぞ」
「見かけていませんね」
ふと、昨日の光景をハーミストは思い出していた。
リクの跡を追うようにして食堂を出て行ったリリの姿を。
(まあ、何かがあったんでしょうね)
若い二人に何があろうと自分が口を出す事ではない。
というか、口出しできない、したくない。ついでに言うなら殴られたくない。リリの拳は小柄なのに死ぬほど痛いのだ。
「ちわー!!さて、操舵関連のチェックやるか!」
そこにリリが入ってきた。
「リリちゃん遅かったな?」
「どうしたんですか?リクさんに振られでもしましたか?」
「こら、二人とも」
昨日何かの話をしたはずだからその話題はいきなりすぎると思わず止めようとしたが、
「何でいきなりそんな話になるんだよ!?」
といたっていつも通りの反応。
「あれ?リリちゃん昨日リク君と話してたんじゃないんですか?」
ハーミストはさらに思わず疑問を口に出してしまった
「マジで!?リリちゃんそうなの?」
「それは気になりますね。遂にリリさんの恋に決着が?」
好奇心にまみれた視線の中、リリは言った。
「昨日は酒飲み過ぎて途中から意識なかったんだが」
「「「・・・・・・」」」
リリの話によるとリクが返ってくる前に既に意識がなかったとのこと。
目を覚ましたのはついさっきで、自分の部屋に寝ていた事の二つしか分からなかった。
「そういや、リリちゃん酔っぱらうといつもの感じなのに記憶だけ飛ぶんだったな」
「何があったかはリクさんしか知らないと」
「もし大事な話してたら・・・リク君可哀想ですね」
三者三様の反応にリリが叫ぶ。
「オレの所為か!?」


15 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:26:12 ID:/CWij+wZ
 


16 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:26:22 ID:mWers7Z2
 


17 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:28:39 ID:sop2f/aj
上の奴投下順ミスです。これのが先です


次の日、二日酔いでふらふらしているクルーを休ませながらハーミストは艦の整備の報告を受けていた。
「補助ブースターの修理は終わりました。武装に関しては欠損部品の取り換えを行っています。通路の補修は七割終了しました」
「ご苦労様です。あらためて見ると結構やられましたね」
「そうですね、直撃じゃなかったから良かったようなものです」
リリちゃんとカルラ君に感謝しなければ・・・
「そういえば、若い整備士に結構な量の部品を運ぶように頼まれたのですが・・・」
ラウルの事だろうか。
若い整備士の独断をあまり快く思っていないらしい。
「彼は新型の専属整備士なんですよ。出来るだけ要望にはこたえてあげて下さい」
納得したような顔で報告していた整備士が現場に戻る。
「さて、さらに状況は悪くなっているんですかね?」
ハーミストはこの先どうするべきかを考え始めた。


「頭痛てぇ・・」
『大丈夫ですか?二日酔いのようですが』
ハンガーにいる正規の整備士はラウルだけ。
グラビレイトの整備にやってきたからだ。
「で、どうだった?俺の作ったレールガン」
『射撃データから見るに少々射程が使いづらいかと。近距離から中距離の射撃武器のほうが必要になると思われます』
「ふーん・・・じゃあ狙撃時の命中率は?」
『敵機のデータが規格外ですがかすり、防御されたのも合わせれば五十八パーセントです』
端末にメモをしていくラウル。
「がっつりヒットはしてないよね?それなら通常機相手は大丈夫かな」
『問題ありません。あの・・』
「どうした?なんか問題があるのか?」
珍しく言い淀んだイザナミにラウルが聞き返す。
『武器ではなく私自身の問題です。マスターの方が私より情報処理のスペックが高いのです』
「そんなわけないだろ」
『私が一分かけて行うのがやっとの作業を十五秒でやりきってしまいました』
「はー・・すごいな」
一応驚きはしたがすぐに端末に顔を落とすラウル。
『あまり驚かれないのですね』
「まーね、ちょっとリクの戦闘データ見して」
リクのグラビレイトの戦闘データを見る。整備士はパイロットの特徴を掴むため、戦闘データを読み込む。
それによって整備や改造の仕方が変わるからだ。
「データ処理はゴースさんよりは下だな、操作技術はウィンスさんの方が格段に上だね」
『そうなんですか?』
「この艦のクルーのスペックは高すぎるんだよ。反射神経は艦長に迫るものがある、反応速度はこの艦で一番だね」
項目を一個ずつランク付けしていく。
「被弾率はかなり高いけどダメージがないのは機体のスペックのおかげだね。総合的に言えば・・・AA+ぐらいかな」
『つまりどういう事でしょう』
「エース並みの実力はあるけど、まだまだ甘いってこと。機体に頼り過ぎてる」
『エースならそれが普通では?特殊なチューン機で戦うのですから』
「それは、普通の機体での実績があってから。いきなりこれに乗ったんじゃ強くて当たり前だよ」
リクは確かに強いが、ラウルと同じ経験不足だ。
『なら・・・』
「君は少なくとも今はまだ必要とされているよ。取り合えず、リクの戦闘パターンの学習から始めたら?」
ラウルはこの時知らないが、リクの情報処理は戦闘と粒子制御を同時にやっていた結果だった。
通常は情報処理をするときは戦闘をオートにするのが普通であるし、粒子制御はイザナミの仕事だと思っている。
しかし、実際には全てをリクが引き受けている為、情報処理はゴースのそれを軽く凌駕しているが、それに艦内が気付いて驚愕した後ゴースが
落ち込むのはしばらく後の話。


18 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:29:27 ID:sop2f/aj
リキはスターク内を歩いていた。
「久しぶりに飲んだな」
酒はかなり久しぶりだった。飲みすぎた感もある。
「リクは酒苦手って言ってたけど・・・大丈夫かね?」
その時、目の前の通路にリクが現れた。
二日酔いらしく、体がふらふらしている。
「お、リク。どうした?二日酔いか?」
からかってやろうと声をかけたがリクの反応がない。
「おーい、リク。聞いてんの――」
「黙れ」
「か?」
リクから地の底から響く様な声が聞こえる。
「どけ、邪魔だ」
「ハ、ハイ・・スミマセンデシタ・・・」
少ない言葉に感じ取れる苛立ちが恐ろしい・・・
リクはリキに目も向けずに通り過ぎていく。
しばらく動けないでいると後ろから声をかけられた。
「よぉリキ、どうした汗だくで」
ゴースに声を掛けられてリキは思わずその場にへたり込んだ。
「な、おい!どうした?大丈夫か!?」
「死ぬかと思った・・・」
「は?」
「というか殺されるかと思った・・・リク怖えー・・・」


飲み物を取りに出て行ったゴースがあわてて帰ってきた。
「どうしたんですかゴース君。死にそうな顔して」
ハーミストがゴースの様子を見て何事かと警戒する。
「やべ―よ!リクがブチ切れてる!リリちゃん本気で何言ってたんだよ!?」
「リク君が切れてるって・・・何かしたんですか?彼」
彼の本性とでも呼ぶべき静かな狂気は暴れようとかそういう方向には動きそうも無かったのだが・・・
「何もしてないから困るんだよ・・・押し黙ったままイライラしてんだから・・・」
ゴースの話によるとリクは先日の復讐について語った時の恐ろしい雰囲気を垂れ流しながらハンガーに向かったようだ。
「そんな風になるなんて・・・やっぱり、リリちゃんが何か言ったんですかね?」
「オレの所為かよ!?」
リリが勢い良く叫ぶ。
「状況的に考えて可能性が高いですね」
「オレが何言ったかもわかんねーのに犯人扱いするなー!」
横から口を出したカルラを睨むリリ。
「何いったかも分からないのに無実だと主張しないでください」
「うっ・・・」
しかしカルラの容赦ない一言にリリは黙りこむ。
しばらく、落ち着いた休暇は取れそうに無い。


19 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:30:10 ID:sop2f/aj
「くっ!」
どうしても荒れたくなる。あれだけ完璧に負ければ。
黒揚羽、無敗のエース。
その正体は十六歳の少女だった。
ミキ・レンストル。
それが彼女の名だった。
彼女がここまで苛立ちを表に出すのはかなり珍しかった。
軍の広報部では氷の姫君とも言われるくらいの無表情だが、今はその美貌は怒りと悔しさに歪んでいた。
「何であんな奴に・・・」
長い黒髪を少し乱しながら呟く。
声から判断するにあまり強い感じではなかった。そういうオーラが無かった。
皆無というわけではない。一瞬だけ寒気を感じるほどに恐ろしい雰囲気を出したが、それは一瞬の事。
あれが本気のオーラなら軍人失格だ。戦場では常に本気でいる事が軍人の常識だ。
つまり、全く本気では無い奴に、ミキは無傷で撃墜された。
それだけの実力差を埋めなければ勝てないという事。
しかし、ミキの実力では訓練の相手が貧弱すぎる。シュミレーターの最高レベルでも生ぬるい。
同じ、エース級の相手との訓練でなければ練習にすらならない。ウォーミングアップになるかならないかだ。
「荒れてるな」
そんなミキの耳に聞き覚えのある声が聞こえる。自分と同じエース級の実力を持った人。
「義兄さん!」
「久しぶりだな、ミキ」
義兄のギルバート・レンストルだ。
「義兄さんも久しぶりです。なぜここに?」
「あー・・・親父にお前の支援に行けって近くにいたから言われてな。負けたんだってな・・・」
ミキの義父も軍人で義兄も軍人、ミキもその影響を受けて軍人になった。
里親にもかかわらず義父は義兄と差の無い愛情を注いでくれた。だからミキは義父の為にがむしゃらに戦い、いつしかエースと呼ばれるように
なった。
「・・・ハイ、完璧に。手加減までされました」
既に義父の耳まで届いているとは思ってもみなかったミキは、落ち込む。
「気にするな。親父も俺も負け無しじゃない。今更負けた程度で失望するかよ」
「ありがとうございます。でも・・やっぱり自分自身が許せないです」
「だから気にするなっての・・・まぁリベンジするんだろ?手伝うよ」
くしゃくしゃとミキの頭を撫で回すギルバート。
ミキは普段の無表情からうれしい雰囲気が伝わる。
「戦闘データは見た。色々纏めてみたよ」
「義兄さんが協力してくれれば勝てます」
「決めつけるなよ・・・」
ミキは家族に依存している。愛情が深い。
ギールストはそんなミキの事が心配でもある。
もし、戦場で義父やギールストが死んだら・・・彼女は立ち直れない程とり乱すのではないか?
そこまで考えて自分も家族の死には死ぬほどとり乱すだろうなと思った。
兄妹そろってとんだファミリー・コンプレックスだ。略してファミコンだ。
「・・・旧式だな」
「何の事です?」


20 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:30:10 ID:mWers7Z2
 


21 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:31:14 ID:/CWij+wZ
 


22 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:31:29 ID:sop2f/aj
「とりあえず俺の見解から言うと、勝てない相手ではない」
戦闘データを解析したギルバートは新型機の性能をこう読んだ。
「ですが、あの機体に弱点が見当たりません」
「それは一対一だからだ。サシで勝てる機体はいないだろうな、親父含めて」
「そこまで強い機体なんですか・・・」
ミキの脳裏には新型との戦闘が思い浮かんでいた。
「パイロットの技量もあるがな」
ギルバートは新型が見せたスペックをあげていく。
「まず瞬間的な加速力、かなりの重量、驚異的なエネルギー効率が特筆すべき点だ」
一瞬でレーザーの射程距離から外れる加速。
蹴りに動じない大型を越える重量。
そして、レールガンを連射可能にするエネルギー効率。
「さらにこの新型はこちらの攻撃はほぼすべてカットしている」
粒子にふれた瞬間、消える実弾。
新型の目の前で曲がるレーザー。
「正直非の打ちどころのない性能です。こちらの機体の改造が必要な気が・・・」
「弱点はある。機体の小ささだ」
確かに、新型は小型三区分ほどの機体だ。
「ですが、軽くなくてその重量であのスピードで飛んでいるあの機体をどう攻めろと?」
「そこじゃない。機体が小さいという事は、バッテリーも小さいんだよ」
確かに、小型はバッテリーが小さくなる傾向にあるが・・・
「レールガンを連射出来る機体にエネルギー関連の弱点はどうかと・・・」
「そこだ、小型のバッテリーで拠点防衛用兵器のレールガンを連射出来る性能。つまり、あの機体はエネルギーの問題を解決している」
「解決されちゃ意味がないでしょう?」
「解決方法を考えるんだよ。いつも言ってるだろ?短所は長所を見つめて出てくるって」
ギルバートは一つの映像を出してきた。それは新型の粒子の写真だった。
「エネルギーの問題の解決、つまりこの機体は内部で発電を行っている。それには、この粒子が関わっていると俺は思う」
謎の黒い粒子、この黒い光は常に機体から放出されていた。つまり、それ程にあの機体にとって重要なものなのだろう。
「じゃあ、義兄さんはあの粒子が放出される事で発電していると考えているんですか?」
「大まかに言えば、その可能性が高い」
「じゃあの粒子を作れなくするんですか?」
それは難しいと思う。どうやって生産しているのかも分からないのに・・・
「それは違う。それは今の段階では無理だろう」
「じゃあどうするんですか?」
「発電量を越える消費をさせる」
「それも難しいと思うんですけど・・・」
「ここからが、戦略だよ」
ギルバートはにやりとほくそ笑みながらプランを話始めた。


23 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:32:09 ID:sop2f/aj
「おい、ラウル?小僧の奴どうしたんだ?」
「しらねェっすよ・・・俺だって困ってるんっすから」
ハンガーに現れたリクはグラビレイトのコクピットの中でイザナミと話をしているらしい。
刺々しい雰囲気は感じ取れたため声をかけづらい。
「これじゃあ新兵器の解説も出来ないっすよ」
「ま、俺は他の機体の整備行くから後は頑張れ」
「ちょ!?班長逃げるな!逃げないでくださいー!」
一方イザナミはリクと話していた。
「この間の戦いのデータを解析したか?」
『はい。黒揚羽の行動のパターン、敵艦のスペック、フォーメーションの形式は記録しました』
「俺の動きは?」
『トレースはしました。ある程度自動制御をマスターの動きのデータに書き換える事でシュミレーションでは被撃墜率の低下に成功しました』
「これから先、俺の戦闘データを全て記録しろ。取ったデータは自動制御ではなく戦闘用OSの方に設定だ」
『了解しました。ですが、ある程度データが集まらないといけませんからしばらくは補助効率が低いままですがどうします?』
「自分で考えろ」
リクはそれだけ言うとグラビレイトから降りて自分の部屋に戻っていった。
「なあなあ、リクは何しに来たんだ?」
ラウルがイザナミに問う
『戦闘用OSをマスターのデータで書き変えろと言われました。マニュアルにない作業です』
イザナミはリクの事を理解しかねていた。なぜ、OSの書き換えなどと言う下手をすれば機体のバランスが崩れる事を命令したのかが分からな
い。
「OSの書き換えって・・・またありえない注文付けてくるね・・・」
その時、敵集を告げる警報が鳴った。


「敵の布陣は?」
「当基地を取り囲むように北西、南西、東から接近中です。既にミサイル攻撃が開始されています!」
「まずいな、このままじゃ袋叩きだ。艦を出す事も許してくれないな」
カルラとゴースが状況報告をする。
「敵機の数、総勢八十機!?かなりの量です!敵の布陣は北西から四十、他の二か所は二十です!」
すぐにでも対応しなければ基地ごと生き埋めになってしまうだろう。
「籠城か、突破か・・・どちらにすべきでしょうかね・・・」
[籠城は駄目だ。突破も難しい]
通信の音声。リクの声がする。
「リ、リク君?どうしたんですか?」
声色がブリッジを凍らせた恐ろしい声と同じだったので、少しの緊張と共に聞き返す。
[籠城は向こうの狙い通り、突破もさせてくれないだろう]
「確かに、この場合は戦力の配置の考察が必要ですね・・・」
[まず、HBで敵を減らしてから突破だ。二方を俺達で、残りの一方を基地の防衛兵器で攻撃すればいい]
あっさりと言うリクにゴースが慌てた。
「ちょっと待て、それじゃあロシアにしか逃げられない。太平洋上を渡りきるほどの資源はまだ積んでないし、それに中国に渡るのは敵地のど真ん中に突っ込む事になる」
ここから進める選択肢はかなり狭い。
東には物資不足で陸地にたどり着けそうに無い。
西と北には同盟側の中国か基地まで遠すぎて物資が足りそうにないロシアにしか進めない。
南下すると南太平洋中立国家と言う中立勢力の領域に入ってしまう。中立と入っても攻めてこない第三軍の様なものだから、そこに入れば激しい攻撃を食らうだろう。
「・・・ロシアに戻るしかないですね。HBは基本砲戦で、南西の敵を迎撃。リク君に北西の敵を減らしてもらいます。あと一応基地の皆さんに連絡、最悪の場合この基地の放棄の準備をしてもらいます」



24 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:33:51 ID:mWers7Z2
 


25 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:33:51 ID:/CWij+wZ
 


26 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:34:12 ID:sop2f/aj
「戦力差を考えれば部隊は基地を放棄して撤退するだろう。そこで、唯一の安全な撤退路に大きな部隊を置く」
作戦を説明するギルバート。既に戦闘の準備は整っている。
「新型はこちらに来るだろうね。だから、そこを一斉射撃。パイロットの動きからみてこれで新型の動きの制限は出来る筈。レーザーなら恐ら
く一気に相手のバッテリーを消耗させられる。粒子の制御なんていう特殊なシステムでレーザーを曲げてるんだからな」
「しかし、失敗したときはどうするんですか?あの機体はまだスペックを隠してるかも知れません」
「それなら、スペックを出す暇を無くせばいい。艦の射撃を合わせた砲撃に耐えきれる機体なんてそうそういないさ」
黒と青の二人のエース率いる部隊による新型鹵獲作戦が開始される。


『システム起動しました。グラビレイト出撃可能です』
[今更ですけどリクさんのアルコールは抜けてますか?]
『既に問題ないレベルです。脳波も安定していますから支障はないかと思われます』
[ならいいですけど・・・じゃあ出撃してください]
「了解、出撃シークエンスに」
[気を付けてください。こちらは南西の敵が接近するまで行動できませんから]
カルラの忠告を半ば無視してリクは言う。
「問題無い。出撃する」
基地から、グラビレイトの白い機体が出撃する。一気に最高速度に到達して四十機の機体の中心へと向かう。
『新たな反応あり、潜水艦が二機、後方に現れました』
[はさまれた!?増援を送る!]
ゴースの驚きの声を遮るリク。
「問題無いと言った。想定してる」
[だが・・・]
「この機体を狙ってくるのは確かだ。そちらにはいかない」
通信を切り、減速しながら敵の装備を見る。
(レーザーが殆どか・・・不自然だな)
『潜水艦から二十四機のHB出撃しました。完璧に包囲されています』
[増援の中にエース機二機確認。黒揚羽と青い知将(ブルーリソース)だ!さすがにきついんじゃ・・・]
「青い知将?どんな奴だ?」
リクはエースの戦闘法を聞こうと通信を返した。
[戦闘での部隊指揮に優れたエースだ。機体は射撃型で指揮能力が高い。戦闘力としては黒揚羽よりは劣るがかなりの実力者だ]
「なら、この先は俺を鹵獲する戦略だろうな」
十分想定できるだろう。次の瞬間、潜水艦からの砲撃が開始された。
「イザナギ、リフレクション展開。サイズは二十×六十、レーザーに対して四十二度で発生。レーザー以外についてはポインタで警告しろ」
『了解。リフレクション発動します』
グラビレイトの周囲の空間が歪む。重力で光を歪めてレーザーを曲げるリフレクションが発動したからだ。艦載レーザーを曲げると、HBによ
るレーザーの射撃が開始された。レーザー以外の攻撃は視界に大まかな効果範囲を表示するポインタで確認する。
「低出力のレーザーはポインタで警告。新武装は粒子圧縮率二七パーセントで固定。レールガンには回さなくていい」
レーザーの雨を避け、いなし、防ぐ。タイミングを見計らって右手につけられた小さな武器を敵に向けて発射する。
発射された三日月形の攻撃は敵機の右手を巻き込み、落とした。
『ワイドグラビティは中〜近距離型の射撃武器です。粒子をそのままで発射するので防がれにくいですし、圧縮率を切り替えればどんな状況で
も使用可能です』
詳しい説明を聞き流しながら、反撃を繰り返す。また一機を落としてさらに敵の攻撃をかわす。ワイドグラビティは相手の動きを制限させるこ
とにも役立っている。重力場によって生まれた力に敵機が引っ張られている為、動きに隙が出来やすくなる。これで、勝利は可能かと思った矢
先にエース機が動いた。
『高出力の攻撃、来ます』
戦艦並みの砲撃がグラビレイトの装甲をかすめた。


27 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:35:10 ID:mWers7Z2
 


28 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:35:30 ID:sop2f/aj
「なぜレーザーが通る!?」
思わず声を荒げるリク。想定以上の攻撃だった。
『出力とヒットする位置のせいでリフレクションが効きません』
「艦載レーザーよりも出力が高いのか?」
『出力は艦載レーザーには劣りますが、精密にリフレクションの負荷が高い所に当ててきます』
第二射が肩の装甲の一部を溶かす。
「まずいな。この状況」
[大丈夫か?]
「グラビレイトに対しての対策が完璧に立てられている。結構厳しいかもしれない」
[それなら増援を――]
「増援より、進路変更を頼む。基地の放棄は決定してほしい」
ゴースの言葉を遮ってリクは撤退の意思を伝える。
[・・・分かった。死ぬなよ]
既にヘルメットの内側には、バッテリー残量が危険域である事の警告が出ていた。


「さて、そろそろ奴のバッテリーが切れかけるころかな?」
[あれだけ圧倒的だったあの機体がかなり追いつめられていますね]
青い知将、ギールストは自機が右側に構えている大型レーザー砲のバッテリーを交換する。
カートリッジ式のバッテリーによって放たれる砲撃は上手く当てている事も合わさって新型の装甲の一部を溶かしていた。
レーザーの中心部で追いつめられた敵機の動きが単調になっていくのを見て、ギルバートはほくそ笑む。
「このくらいじゃ落ちないのだろう?義妹が世話になった分を返させてもらう」
三発目を発射した直後に、異変があった。
爆音とともに右手と大型レーザー砲が破壊された。
「何!?」
リクは機転を利かせた結果が表れていた。
リフレクションはレーザーを曲げる機能。ならば、曲げきってしまえばレーザーをカウンター式に当てられる。
現に青い知将に別のレーザーを当てて、厄介な砲撃を封じた。
ブレードに手をかけながら撤退の布石を置こうとするリク。
「くそ!こんなことになるなんて・・」
右手がやられただけ、まだ左手がある。
左側にマウントされている武器、大型のチェーンガンを手に取る。
右手で保持すべき部分に足をかけて固定して攻撃を開始する。
しかし、リクには既に余裕があった。右手で保持したブレードは既に展開されている。
ワイドグラビティが牽制として放たれ、チェーンガンの銃口を三日月形の重力場粒子に逸らさせる。
次の瞬間、五十メートルほどの漆黒の剣が戦場に現れる。軽い機体はその剣に引き込まれそうになる。
ギルバートはその光景に驚く事しかできなかった。
先程のチェーンガンは腕を三日月形の黒い攻撃に引っ張られるように外れた。
奴の防御は大気を歪めて光を曲げている。
そして今、あの黒い剣に全てを引き込む様な強い力が働いている。
「まさか・・・あの粒子は引力、いや重力を?」


29 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:35:50 ID:/CWij+wZ
 


30 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:36:39 ID:sop2f/aj
それと同時に基地からスタークが発進する。方角は南西。
リリのテンションがかなり高くなる。リリは突撃をしたくてたまらない人種だったのでこの撤退は十分に興奮を覚える瞬間だった。
「よっしゃぁぁ!!全速力だぁぁ!!!」
「全砲門開いてください」
円錐を逆向きにした様なメインブロック、左右についた平べったいサブブロックからなるスタークの左右のブロックの先端にある砲門がエネル
ギーを溜めていく。
四門の艦載大型レーザーと二門のレールガン、そして艦底の円錐の先に当たる位置にある旋回式レールガンの七門が出力を高める。
既に敵部隊は射程範囲内。
「撃てぇぇ!!」
ハーミストの号令と共にスタークの火力が前方の殆どの敵を落としていた。
「すすめ、すすめぇ!はっはっはっは!邪魔だぁぁ!」
「リリちゃん!?だからもっとゆっくり丁寧な操舵を――」
ゴースの悲鳴など聞こえていないリリは一気に速度を上げる。かなりのスピードで一気に戦場を駆け抜けるスターク。
「おらおらおらぁぁ!!」
「ぎゃーーー!!??」
残った敵機も対空砲火をしながら突っ込んでくるスタークに当たらない様にする事しかできなかった。

高速艦並みのスピードで戦場を離脱するスタークを追うように、漆黒の剣を振りもせずグラビレイトがダッシュを開始する。
黒揚羽の指示で部隊がグラビレイトを離脱する前に高速で取り囲む。
『ブレード展開可能時間、九秒です』
「最後まで緩めるなよ!」
『周囲への影響はどうします?』
「上手く使う!」
重力でまとめた空気や物質は重力場粒子が切れると同時に大きさを戻そうとする。
それは爆風となりHBを撃墜できるレベルらしいが、それをさらにうまく使う。
残り五秒。
既に周囲は敵の部隊に囲まれている。スタークはグラビレイトが置いていかれるほどのスピードで戦闘区域を離脱していく。
残り三秒。
下準備をする。逃げる為には敵の攻撃をカットする必要がある。ブレードを逆手に持ち、海面に突き刺す。
残り一秒。
「吹き飛べ」
タイムオーバー。ブレードの粒子が切れて空気が爆発を水面の中で起こす。

一瞬で水面が盛り上がり、爆発する。大量の水が持ち上がり接近していた機体を薙ぎ払う。
数機が海の中に引き込まれる。水の勢いで将はする期待もいた。巨大な水柱の中をグラビレイトは全速力でスタークに飛ぶ。
「何だこれは!無茶苦茶だ・・・」
[くそっ、ここまでやるとは思わなかった!]
「逃がすな!撃て!」
逃げるグラビレイトに対して黒揚羽を筆頭としてレーザーが撃たれるが・・・
「水しぶきが・・・」
水しぶきでレーザーが届かない。水で光が曲げられている。
そして加速力でグラビレイトに勝てる機体はいない。
「逃げられた・・・」

翌日中国に突入したスタークは既に追手を撒いて光学迷彩で姿を隠しながら航行していた。
ハーミストはブリッジに向かう途中で一つの部屋からリクが出てくる所にはち合わせた。
少しばかり緊張するハーミストだがリクは全く気にせずに声をかける。
「おはようございます、艦長」
「・・・・口調と雰囲気が戻ってますよ!?」
「何の事ですか?それより、出撃したんですね。補給は終わったんですか?」
リクは何事も無かったかのように昨日の事を何も言わない。
「昨日は敵に囲まれて撤退したんですよ?あなたの機嫌が悪くてみんな戦々恐々としてんたんですよ?」
「え、僕の機嫌が悪い?でも昨日って宴会じゃ・・・え?」
「いや昨日は基地から撤退して・・・あれ?」
「「・・・・・・あれ?」」
結論、リク・ゼノラスは―――普通に酔った時よりも二日酔いが酷い。
追記、リリと話した内容は忘れてしまった為何が話されていたのかは本人含め、誰にも分からなくなってしまった。


31 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:37:54 ID:mWers7Z2
 


32 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:38:15 ID:/CWij+wZ
 


33 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:40:01 ID:sop2f/aj
以上で三話終了です
自分で言うのもなんですがひどいオチ・・・
文句は言葉に出さずに石でも投げてください


34 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:41:16 ID:/CWij+wZ
>>33
投下乙であります!


35 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 22:55:59 ID:tQ19gdUF
>>33
投下乙です。読ませて頂きますねー


36 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 23:10:36 ID:mWers7Z2
>>33
投下乙です!

 ∧_∧
 ( ・ω・)=つ≡つ          −=乙
 (っ ≡つ=つ    −=乙
 /   ) シュシュシュシュ            −=乙
 ( / ̄∪

石ではなく乙を投げさせて貰おう


37 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/04(土) 23:32:26 ID:tQ19gdUF
>>33
改めまして、投下乙です! ハーゲンダッツ片手に芋焼酎呑んでいる自分には何てタイムリーwww
たまにリリみたいな子いますよね。酔っても言動や表情、態度に出ない子。いきなりぶっ倒れたりw
自分はアレです。ハンパ無い笑い上戸なのと記憶が飛ばないのとで翌朝、顔真っ赤になる事が多いですw

リリと、リク。お互いに結構、凄いことを言ったはずなのに酔ってた&記憶無かったとか、このすれ違い方は面白いwww


38 名前: ◆cDHwwwva1A [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 00:39:58 ID:yjooOLpH
本スレよ私は帰ってきているような気がする。
そして惜しみない>>1へのスレ建て乙と>>33への投下乙!!

>>6に名乗りをあげようかと思ったけど特に描きたくなるような物好きなんているかねえ。
よし、逆に名乗ってもいないのに勝手に描きたくなる程、魅力的な作品が作れるようになればいいんだな。
これぞネガポジ思考!


39 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 00:55:19 ID:ceQKUPoB
>>33
改めて投下乙です!
成る程、事実上永久機関みたいな物でも飽和攻撃で発電量を上回る消耗を与える作戦ですかー。さすが知将w
「歪曲」を「反射」にするとはリクくんかなり発想が柔軟だw そしてメインウェポンktkr!
今回は撤退の為に使われたけど、そのうち攻撃に使用した場面も見てみたいですw
アルコール怖ぇw 酒は飲んでも呑まれるなw 次回も楽しみにしております!


40 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:51:49 ID:NUzgYBn4
酔っ払って投下するのを忘れていたwww
GEARS外伝9話の投下を開始致します


41 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 1/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:52:47 ID:NUzgYBn4
第四の来訪者、地球統合軍の訓練兵、守屋一刀の救援により窮地を脱し、魔力を回復するために結界塔の中へとシルヴァールを移動させ
機体を指輪の中に封印し、救護の間へ足を運ぶとガルーダとの戦いで傷を負った戦士達が呻き声を上げながら、床に倒れ伏し、その間を宮廷魔術師達が慌しく駆け回っていた。

「魔力の回復でしたら奥の間でお願いします!」

額に珠のような汗を浮かべた魔術師が怒鳴り声を上げた。後方は後方なりの修羅場が繰り広げられているようだ。
俺ものんびりしている暇は無い。さっさと回復を済ませ、前線に出ねば。現在、この結界塔は守屋一刀と、その愛機、安綱一機のみで防衛されている状態だ。
それだけでは無い。俺を後方に下げるため嘉穂がゴーゴンと交戦状態にある。結界塔の防衛を一刀が引き受けてくれたため、アディンは嘉穂の救援に向かってはいるが……

南方大陸の魔獣達に紛れて、魔族や人間と異なる敵の姿もあった。あのゴーゴンも、ただの異常固体では無い。
不安はあるが、一刀を先行させるわけにもいかない。とにもかくにも、魔力の回復をしなければ、俺がここにいる意味は無い。
奥の間へ入ると、ベッドの上に寝かされ、六人の宮廷魔術師が俺を取り囲むように並び、手のひらを大きく広げ、両腕を俺に突き出した。

『進撃が遅過ぎる……行軍速度を上げることは出来ませんか?』

宮廷魔術師から送り届けられる魔力の光にまどろんでいると、一刀からの通信が届いた。
俺に魔力を注入している宮廷魔術師達は気付いていないのか、それどころでは無いのか、モバイルシステムから一刀の音声が流されている事には何の反応も示さなかった。

「戦線の押し上げか……大陸を南下すればする程、陸地は狭まっていく。陣形の密度を上げ、失われた戦力の穴埋めにはそれがベターかも知れんが……」

懸念事項はお互いにカバーし難い結界塔に複数体の異常固体が現れるかも知れないということだ。
だが、前進せねば陣形の密度を上げることも出来ない……だが、アディンと嘉穂は足止めを受け、俺はこの様だ。行動を起こすには、いささか分が悪い。
答えに窮し、答えを紡げないでいると、一刀が言葉を続けた。

「先行し過ぎている。このままでは各個撃破される恐れもあります。それに奴等の狙いは俺達です。
最悪でも先行した二人を回収し、一度、魔力の回復させておくべきでは無いかと思うのですが」

奴等の狙いは俺達――普段ならば何を妙な事をと嘲笑っているところだが、あの敵は地球の存在を知っていた。
そして、地球へ帰還して終わりなのでは無く、始まりとも言った。恐らく、一刀は奴等が普通の敵でないことを知っているのだろう。
だが、何故、その中に俺が混ざっている? 俺はただの帰る場所を目指しているだけの迷い人でしか無いのだが……

「四の五の言っても仕方が無いか……魔術師、魔力の回復まで、どれくらい時間がかかる?」

「話しかけないで下さい……気が……散る……ようやく、折り返したばかりですよ……貴行の魔力は底無しですか……?」

後、二十分といったところか……しかし、六人がかりでも、この有様か。一年前はグラビトンランサー一発でガス欠になっていたのが嘘のようだ。
寧ろ、ミノタウロス如きを相手にグラビトンランサーを一発撃つ度に霊薬を使っていた頃の自分を殴り倒してやりたい。
あの時にもっと霊薬を溜め込んでいれば、今になって温存せずに済んでいたものを……!

「一刀、後二十分で魔力の回復が完了する。十分後に最大戦速で嘉穂……先行した二人の仲間と合流する。
場合によっては異常固体との戦闘になるかも知れん。そのつもりでいてくれ」

「分かりました。それまでの間、自分が時間を稼ぎます」

淡々とした口調と声色で、こちらからでは彼の表情などを見ることは出来ないがモバイルシステムから送られてくる彼の声は、出来て当然と言わんばかりに自信と満ち溢れているようにも感じた。
俺も早いところ、魔力の回復を完了させねばならん。特に根拠があるわけでは無いのだが、これ以上、彼に無様な姿を晒してはならない。そんな気がしたからだ。

暇を持て余していそうな戦士を呼びつけ、十分後にアディンと、嘉穂を回収するまでの間、最大戦速で大陸を駆け抜ける旨をアランに伝えさせると、程なくしてから了承の報が届けられた。

――一刀の言葉を信じるのならば、これで手筈は整った。

宮廷魔術師達の放つ暖かな魔力の光にうつらうつらと、まどろんでいると結界塔の中が慌しい声が飛び交い始めた。

「結界塔及び、全軍に告げる。行軍速度を上昇。大陸を駆け抜けよ!」


42 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 2/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:53:29 ID:NUzgYBn4
一際大きなアランの大号令が鐘の音を間近で聞いたかのように頭の中で反響し、目を開けると結界塔がそれまでの鈍重な動きとは打って変わって軽快なスピードで行軍していた。
少しばかり、すっきりした頭の動かしながら、魔力の回復状況を確認すると何の不足も無いどころか、先程の連戦でまた魔力量が増大している。、
一瞬、目を瞑ったつもりだったが、どうやら二十分の間、深く寝入っていたらしい。

「本当に……底無しですね……」

宮廷魔術師達が大業をやり遂げたような達成感と疲労感に満ちた表情で親指を立て、糸が切れたように地面に崩れ落ちた。

「大陸奪還の要を支えることが出来た事……死ぬまでの誇りにさせてもらいますよ……」

「では、誇り足りえる働きをせねばならんな……シルヴァール、出るぞ!」

結界塔の出窓に足をかけ、外へ飛び出しシルヴァールを展開し、安綱の隣に降り立つと一刀から通信が入った。

『涼夜さん、俺の目的はこの世界に迷い込んだ三人の地球人を無事、地球へと帰すことです。
とは言え、この世界での都合もあるでしょうし、いつ戻るかは涼夜さんの判断にお任せします。
ですが、俺の協力者の力で地球に戻るまでの期日は三日。それだけは覚えておいて下さい』

――今なら、苦しい戦いに身を投じずとも地球へ戻ることが出来る

「まるで、この世界を見捨てろと言っているようにも聞こえるから不思議なものだな」

『それが望みなら、今すぐ地球へと帰る道を用意します。この総決戦が片付くまで待てと言うのなら待ちます。手を貸せと言うのなら、力を貸しましょう』

少し前の俺なら一目散に逃げ帰っていたところだ。俺がこの世界に迷い込んでから今日まで、絶え間なく、シルヴァールと共に多くの敵と戦ってきた。
地球に帰るという、たった一つの目的を果たすために幾多もの異形を相手に何度も戦いを繰り広げてきた。辛いこともあった。死にそうな目にあった事だって一度や、二度では無い。
この世界の全てを蹴り落とし、踏みにじってでも地球へ帰る。その為だったら、何でもする。それが出来れば、何もいらない。この世界に迷い着いて、ずっとそう思ってきた。
そして、今。何をしてでも、手にしたい。手にしなければならない物が今、俺の目の前にぶら下がっている。後はそれを掴み取れば良い。それを掴み取るにはただ一言。

「地球に帰る」

たった一言。その一言を呟くだけで俺は望みを叶えることが出来る。

「だが、それはこの乱痴気騒ぎを片付けてからだ。守屋一刀、君の思惑が何か知らないが、一度、俺に加担した以上、徹底的にやってもらうぞ」

『大陸の奪還を終えるまでは地球に帰る気は無いと?』

今すぐ地球へ帰還する。それも良いだろう。しかしながら、存外、俺も現金な性格をしているようだ。
オルベリオンのような曖昧な物では無く、確実に戻ることの出来る手段が手中にあると分かった途端、この世界に残して行けるものは無いだろうかと思ってしまった。
それに、この世界で体験したことは戦いばかりの日常では無い。良き思い出となって残っている出来事も少なからずある。

「一刀、君が救援に来てくれたお陰で、多少は冷静に自分自身を見つめ直すことが出来た。
俺が地球人である以上、この世界に居座り続けるわけにはいかない。俺の居場所は地球なのだからな。
だがな、俺はこの世界が好きだ。それを踏みにじろうとする輩がいると分かっていながら、この世界を通り過ぎる事は出来ない」

『了解……心置きなく地球へ帰還出来るように、この防人の大刀。異世界を覆う暗雲を断つ剣となりましょう』

「まずは先行した二人の救援だ。俺に遅れを取るなよ!」

『ご心配には及びませんよ。こう見えても、それなりに死線を潜り抜けてきたつもりです』

一刀は自信あり気な口調で答え、光学迷彩の類で安綱の姿を消した。この世界の生命は魔力で気配を探る癖が付いている。
だが、一刀には魔力が宿っていない。それに光学迷彩が加われば、彼の姿を察知するのは至難の業だ。この世界の脅威に対する奇襲としてはこれ以上の手は無い。

シルヴァールの翼を広げ、低空飛行で荒野を駆け抜けると、ゴーゴンの異常固体や、その眷属であるサーペントの真新しい亡骸から発せられる瘴気が切り開かれており、道標となってアディン達の行き先を俺達に教えてくれた。
俺が魔力を回復するために嘉穂達と別れてから優に一時間以上が経過している。あの二人はかなり先まで進軍してしまっているようだ……

「今更、聞くのもどうかと思うが……瘴気は大丈夫なのか?」


43 名前: ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:54:39 ID:LlJA628P
感想ありがとうございます

>>37
実際リリの言葉は酔って忘れなければリクの暗い部分をぶっ壊しかねないような物ですからこの掛け合いをどうしようかはかなり悩んでこのオチにしたんです・・・
夢オチっぽくてあれかなと思いましたが石投げられないでよかったです

>>39
今回は飽和攻撃でしたが結構弱点あるんですよ、グラビレイトには・・・
ブレードは完全に趣味ですw
活躍はありますが威力が強すぎて動かしづらいんで期待通りの活躍はあまりできないとおもいますよ?


44 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 3/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:55:09 ID:NUzgYBn4
『瘴気は感染拡大型の毒性を持つ、一種のエネルギーです。安綱の装備で無害化は可能。俺に瘴気は通用しませんよ』

俺達の救援のために態々、こんな出来損ないのファンタジックな世界に自らの意思で来た以上、それなり程度の知識はあるようで、一刀は事も無げな口ぶりで答えた。

「では、もう一つ。先程、十分に助けられた……そう言ったな? 君は霧坂の家の関係者か何かなのか?」

「ええと……どう答えたら良いものやら……そのー……」

今まで自信あり気に受け答えをしていた一刀の態度が一変し、しどろもどろになりながら答えを言いよどんでいる。何も妙なことを言った覚えは無いのだが……?

「すまん。答え難いことなら構わない。忘れてくれ」

彼は助けられたと言ったが、俺は彼を助けた覚えは無い。ならば、地球に残してきた家族の誰かと関わりがあるのだろうと、ただの興味本位で聞いてみただけだ。
それに恐らくではあるが、悪い人間では無い。信用に足る男で、悪いようにはならないであろう。そんな気がする。無理に聞き出す必要は無い。

「いえ! 黙っていても地球に戻れば、いずれ分かることだし……俺、涼夜さんの妹のクラスメイトなんですよ」

俺がこの世界に飛ばされたのは統合暦三百三十年の七月二十日。あの日から大体、一年半が経過している。当時の茜華の年齢は十二歳。

つまり――

「僅か、十四歳にして統合軍の訓練兵をやっているのか?」

「こちら側の世界と向こう側の世界とでは時間の流れが違います。現在の年号は統合暦三百三十年。涼夜さんが神隠しにあって既に五年が経過。俺達、十七歳の高校生です」

「にわかには信じられんが、君がそう言うのならば、そうなんだろうな……茜華は元気にしているのか?」

元気にしているも何も、あんなに引っ込み思案で物静か……いや、やや暗めだった茜華の姿。傍目から見たら元気かどうかなど分かりようが無いかも知れんがな。

「え、ええ……色々あって半年くらい顔を合わせていませんが……その、行動力が有り余ってて、よく引っ張りまわされていたって言うか……」

俺がこの世界に迷い込んでから地球時間では五年の時が過ぎている事以上に信じられない言葉だが、茜華は茜華なりに上手く世渡りが出来ているらしい。
それにしても、行動力があってよく引っ張り回されている……か。俺は過保護にし過ぎていたのだろうか? 俺がいなくても、しっかり出来ているなんてな。

それに、一刀の態度から察するに……

「付き合っているのか?」

「い、いや……まだ付き合ってはいないですけど……ヴァレンタインに告白されて……」

「告白!? 茜華が告白したのか!?」

驚きのあまり思わず大声が出てしまった。あれから五年も経っているのなら、それなりに人となりも変わるかも知れないが、あんなに内気だった子が告白とは……此処まで驚いたのは生まれて初めてかも知れない。

「え……ええ……引っ叩かれた直後に……」

「な……」

驚き過ぎて言葉が出てこない。俺がいない五年間の間に一体、何が起こっていた? それを確かめるためにも、是が非でも生きて地球に戻らねばならんな。

「って言うか、今は人類の存亡を賭けた戦いの最中で、涼夜さんはその中核だろう!?」

胸の内で地球へ戻るための決意を新たにすると、一刀が声を震わせながら叫び声を上げた。

「そうだったな。詳しい話は大陸を奪還した後で、ゆっくりと聞かせてもらうことにしよう」

それにしても、この取り乱しよう……この男、中々にからかい甲斐のありそうだ。だが、一刀で遊ぶのは事を済ませてからにしよう。
この世界で最後の戦いも、今や目前にまで迫りつつある。意識を切り替え、シルヴァールの全身に血液を流すイメージで魔力を浸透させる。
そして、頭の中にある武器庫をイメージする。雷光を放つ、紫紺の槍。重力波を形成する黒槍。天を穿つ輝槍。空を切り裂く刃羽。真空を纏う瞬拳。全ての音を置き去りにする駿足。戦うための心構え、覚悟、準備、全てが出来ている。後は終わらせるだけだ。


45 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 4/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:56:01 ID:NUzgYBn4
『涼夜さん、先行した刻印装甲が……交戦中か!』

一刀に言われるまでも無く、先程から人間や魔獣のそれとは異なる、ドス黒い魔力の膨張には感付いていた。
切り裂かれた瘴気の隙間から、その魔力の発生源となっている異常固体が、その姿を垣間見せた。

側頭部に鷹の様な鋭い目、口元には剣の様に鋭利な嘴が具わり、頂頭部から後頭部にかけて炎の様に赤い三枚冠が流れている。
顔全体から胴にかけて茶色の羽毛に覆われており、下半身はドラゴンさながら凹凸の激しい深緑の鱗に覆われた長く、巨大な尻尾。頑強な甲冑すらも一握りに潰してしまえそうな程の膂力と、鋭い爪を持つ二本の足を持つ魔獣。

「コカトリスの異常固体か……!」

全長は四十メートル程、その足元にはシェイサイドと、ゲルヴィナード。その二体の力によって打ち倒された、コカトリスの眷属、バジリスクの亡骸が五体不満足の体でそこいらに散らばっていた。
グロテスクな光景に思わず、胃の中内容物を逆流させそうにもなるが、四の五の言っていられる状況でも無い。コカトリスと睨み合う二体の刻印装甲の間を縫うように飛翔し、コカトリスへと肉迫する。

「一刀、コンビネーションで行く! まずは俺からだ!」

一刀の返事を聞かずに突入速度を上げ、両腕に真空を纏うイメージを魔力で具現化。

≪ハイソニックインパクトッ!≫

シェイサイドと、ゲルヴィナードに気を取られていたコカトリスの不意を突き、右の拳から奴の顔面に飛び込み、嘴を砕き、額を叩き割り、三枚冠の鶏冠を破壊し、奴の頭部に侵入する。
コカトリスの小さな脳を弾き飛ばしながら、後頭部に大穴を穿ち外部へと脱出。空を蹴り、シルヴァールを反転させ、奴の背中から左の拳を埋没させ背骨を粉砕し、心の臓目掛けて一直線に奴の体内を破壊しながら外へと躍り出る。

≪漸くのお出ましか、霧坂涼夜≫

≪お加減はいかがですか?≫

地面を滑りながら、円を描いて突撃の勢いを殺し、シェイサイドとゲルヴィナードに背を向ける形で動きを止め、腰を落として拳を構えると、アディンと嘉穂の念話が頭の中で反響した。

「二人とも面倒をかけたな。一旦、下がって魔力の回復をしろ。中央突破は俺達が引き継ぐ」

≪俺達……?≫

コカトリスが破壊された部位を再生させながら、怒りの咆哮を上げ、威嚇をするように大きく翼を広げた。

「そう。強力な助っ人だ……!」

『光学迷彩解除……』

身に纏った光学迷彩がスパークを放ちながら弾け飛び、光の中から黒紫のアームドギア、安綱が七条の閃光を背後に纏い、コカトリスの頭上へと足から急降下を始める。

『切り裂け……天狗の高下駄ァッ!』

安綱は両の足裏から金色のビーム粒子で形成された直剣を生やし、コカトリスの背中から尻尾にかけて足から滑り落ち、縦二文字に長く切り裂き、コカトリスの翼が黒い血液を撒き散らしながら宙を舞った。
今更ながら一刀の奇襲に感付いたコカトリスは背後を振り向こうと巨体を揺らすが、それでは一刀の鋭敏な動きに付いて行けるはずが無い。
安綱の背中から鋼鉄の箱――クレイモアポッドが前面にスライドし、観音開きになったカバーの中からは無数の銃口が黒光りを放った。

『再生する暇など与えん!!』

一刀の叫び声と共に玉手箱からは、まさに無限とも言うべき数の弾丸が吐き出され、コカトリスの全身を破壊し、無数に穿たれた穴からは黒煙が吹き上がり、奴の傷口を焼き尽くす。

「回収した刻印装甲の数から察するに残った異常固体はコイツが最後だ。残る敵はナグルファルだけだ」

≪あの光はビーム粒子……アームドギアか?≫

「ああ。地球統合軍のエージェントが俺達の救出に来た……そういうわけだ」

≪ゴールは正に目前というわけですか。分かりました。一旦、後退します≫

古くから多くの被害者を出し続けてきた神隠し事件の究明と解決に地球統合軍が行動を起こした。その意味を理解した二人は撤退を開始した。


46 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 5/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:56:52 ID:NUzgYBn4
瞬時に頭部と心臓、翼を再生し、コカトリスが地を蹴り、尻尾を振るい翼を広げながらシルヴァールへと飛び掛る。

≪出来損ないの英雄と、成り損ないの英雄が手を結びますか……小ざかしいですよ≫

幼さの残る少女の鈴を転がしたような声が侮蔑となって頭に鳴り響いた。……矢張り、コイツも第三の敵か。だが、認識を改めさせる必要がある。

「手を結ぶ……? 違うな」

コカトリスが振り落とした鉤爪を両腕で受け止め、落下の運動エネルギーを受け流し、シルヴァールを軸にして円を描き、遠心力と共にコカトリスを安綱目掛けて放り投げる。
一刀は待っていましたと言わんばかりに背部に背負った二門のビームキャノン――物干し竿の砲身を脇口から展開。エネルギーチャージは既に済んでいるらしく、後はトリガーを引くだけの状態になっていた。

『義兄弟だ。間違えるな』

そう言って一刀は物干し竿の砲口をコカトリスに押し付け、二条の光芒を吐き出し、コカトリスの内部を蹂躙した。
金色の粒子が幾つにも閃光へと分散し、コカトリスの皮膚を内側から引き裂き、外部へと顔を出し、天を焦がした。

≪道化のくせに……ッ!≫

コカトリスが喉を鳴らし、口惜しげに唸り声を上げると、奴の額に切れ目が入る。

「固有能力、石化の魔眼か……! 一刀! 奴の頭を潰せ!」

≪今更……手遅れですよ≫

コカトリスの額が開き、第三の目が怪しく輝き、地鳴りにもよく似た空間が軋む音が響いた。
だが、安綱は左腕の掌をコカトリスに突き出したままの姿勢で石化の魔眼に持ち堪えていた。

『八咫鏡……お前達の能力が得体の知れない物であっても、それが魔力と呼ばれるエネルギー体によって構築された攻撃なら、出力で上回る安綱の力で防ぎ切れる』

≪本当に小賢しい……でも、反撃に転じる余裕は無さそうですね。このままいたぶり殺してあげます……≫

コカトリスが翼を広げ、羽根を礫に変えて、散弾の様に撃ち出される。
大地を蹂躙しながら、雨が降り注ぐかのように安綱の防御フィールドを叩き、亀裂を走らせた。

『しゃらくさいッ! 安綱!』

<イエッサー>

安綱が左腕に担いだ巨大な板切れ。ガルーダの大群を一撃で斬り捨てた超大型ビームソード、要塞剣草薙の柄を構え、天を貫くと言わんばかりの巨大な真紅の剣を形成し
降り注がれる礫の雨をビーム粒子の余波で破裂させながら、コカトリスを一刀両断に切り伏せ、分断した巨躯を焼き払った。

≪これで二発目……良かったんですか? 私を相手に使っても?≫

<超大型熱源反応接近>

安綱のAIが警戒を発すると共におぞましい魔力が悪寒のように背筋を走った。
ハイドラの様な自らの力を誇示するかのように大陸全土を覆い尽くすように魔力を発するのでは無く、桁外れな魔力を体内に秘めている。
見る者全ての臓腑を鷲掴みにするかのような圧倒的な存在感と、異様な姿の前には魔力の有無など関係が無い。

『鋼鉄の……超巨大戦艦だと……』

一刀は呆然とした声で呟いた。ナグルファル――その姿は空を覆い隠すほどの巨大な鯨の魔獣だ。全身の至る所に鋼鉄という鋼鉄を身に纏い、その姿は戦艦その物とも言うべきか。

≪国一つを丸呑みに出来る程の巨大魔獣相手、草薙抜きでどこまで対抗出来るか見物させてもらいますよ≫

ナグルファルの全身からハリネズミのようにずらりと巨大な槍が生え、その先端から暴風雨の如く、魔力砲が大地に向かって降り注がれた。

「大陸ごと文明を滅ぼす気か……!」

特定の対象に対する敵意や殺意など無い。ただただ、一方的に大陸を蹂躙し、破壊し、巨大な口の中から多種多様の魔獣達が、その姿を現し、大地へ向かって次から次へと降り立った。


47 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 6/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:57:36 ID:NUzgYBn4
大地に降り注がれる魔力砲が大地を貫き、紅蓮の炎を巻き上げ、南方大陸を真っ赤に染め上げ、爆発の隙間を縫って、或いは爆発に飲み込まれながら、魔獣の群れが北方大陸を目指し、一斉に進軍を開始する。

「これがナグルファル……」

魔獣を体内で飼い慣らすことが出来る程の巨大な魔獣の箱舟。外から攻撃しても山火事をグラスの水で消すのと同じだ。やるなら――

『内部に侵入し、猛毒の如く……それしか手はありません』

「ああ。俺も同じことを考えていた」

シルヴァールの翼を広げると、安綱もブースターのノズルから灼熱を吐き出し、同じタイミングで地を蹴り、空へと舞い上がる。
此方の狙いに感付いたのか、それとも単純に人間の臭いを嗅ぎ取ったのか、魔獣の大群の一部が迎撃のために俺達の元へと殺到する。

「雑魚に構わず、一気に突破する……! 遅れるなよ、一刀!」

『了解ッ!』

魔獣たちの隙間を縫うように飛翔し、上下から迫り来る牙を一気に潜り抜け、振り落とされる爪を受け流し、鞭の様にうねりを上げながら迫る尻尾を避ける。
上下左右から一斉に放たれる、ブレス、魔力砲を最高速で振り切り、ナグルファルを正面に捉えると、その全身を覆う巨大な槍が魔力砲とは異なる閃光を放った。

『今更、攻撃パターンを変えたところでッ!!』

安綱が先行する形で真紅の残光を描きながら、ナグルファルの大口へと一気に猛攻を仕掛ける……いや、妖光を放つ網のような物に絡め取られ、その動きを空中で静止させた。

「爆導の術式が組み込まれた包囲結界……!? 離脱しろ!!」

網目の様に緻密に編み込まれた防御結界は物理的、魔術的な衝動を無力化し、魔力爆発という形で報復が返ってくる。
一刀に慌てて警告を発するが、言い終わるか終わらない内に起爆剤となった結界が連鎖的に大規模な爆発を巻き起こし、安綱を弾き飛ばした。

<損傷率増大――脚部にトラブル発生。反応速度三十パーセント低下。腕部稼働率二十五パーセント低下。エネルギー変換効率五十パーセント低下>

『とんだ醜態だ……だがなッ!』

黒煙を噴きながら大地へと逆さまに落下していた安綱が脚部のブースターを吹かし、体勢を整え、緩やかに着地した。
そして、安綱が天を仰ぐ様に突き上げた草薙の柄を挟み込む様にビームキャノン、クレイモアポッド、腰部のブースターがドッキングし異様な姿を晒した。

『砲身完成……システムオールグリーン! ファイアリングロック解除!』

安綱の真紅の目、各所に刻まれた黄色の刻印が力を持ったかのように強く光輝いた。

『ツインプラズマジェネレーターフルドライブ! 刀身展開!』

安綱から金色の粒子が立ち昇り、天に掲げた草薙から真紅の光芒が空高く付き抜け、雲を吹き飛ばした。

『刀身固着! ターゲットロックオン!』

揺らめきながら天空を貫く真紅の大剣が一際強く輝き、大地を血の様な赤で染め上げ、光の中から血液が凝固したような真紅の巨大剣が天高くそびえ立っていた。

『要塞剣! 草薙ィィィィィィィィィィィッ!!』

非常識なまでの超巨大剣が超ド級魔獣ナグルファルの巨躯に振り落とされるが、さしもの草薙ですらナグルファルの結界が相手では拮抗するだけで精一杯……だが!

『安綱! 全エネルギーを草薙に回せ! 奴の結界を一撃で断ち切る!』

<イエッサー! リミッター解除!>

放出される金色の粒子が色味を増し、安綱の装甲を金色に染め上げ、更なる力を得たかのようにナグルファルの結界を押し潰し、亀裂を走らせた。

『刃渡り八千メートル、横手二百メートル、重ね六十メートル……この草薙に斬れない物など無ァいッッ!!』


48 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 7/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:58:17 ID:NUzgYBn4
一刀の咆哮と共に草薙が徐々に結界の内部へと侵食を始める。流石のナグルファルも草薙……いや、一刀を最大の脅威と判断したのか巨槍が一際強い輝きを放ち、魔力の砲火を安綱に集中させる。

『いぃぃぃぃぃぃぃぃけぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!』

拮抗状態も一瞬。今更、全力で迎撃に出たところで既に手遅れ。接触点を中心に結界全体に亀裂が走り、草薙が結界を断ち切り、ナグルファルの頭部を大地諸共、縦に引き裂いた。
ナグルファルの口から大地へと飛び立とうとしていた魔獣の大軍は草薙に直接叩き潰され、或いはその余波で体液を沸騰させ次から次へと、その巨体を爆散させていく。
だが、頭部を真っ二つに裂かれたナグルファルがニヤリと笑うかのように巨大な顔を歪ませた。

ナグルファルを切り裂いた草薙の真紅の刀身には黄色に発色する結界の残滓が絡み付いている。

「草薙を解除しろ! 奴の狙いは――」

結界に刻まれた爆導の術式が発動し、爆発の渦が草薙の巨大な刀身を駆け抜け、一瞬にして安綱を飲み込んだ。

「一刀!」

『まだ……動ける! 天之加久矢ッ!』

爆発の中から黒煙の糸を引きながら、安綱が空へ飛び出した。その戦意は留まるという言葉を知らないのか、大したタフネスぶりだ。
驚いているのも束の間、刀身を失った草薙の柄がブースターノズルから焔を吐き出し、ナグルファルの内部に侵入、大爆発を起こす。
内部からの膨大な破壊エネルギーの放出に破壊の連鎖反応が巻き起こり、ハリネズミのように立ち並ぶ巨槍が次から次へと破裂していく。

「存外……滅茶苦茶だな」

『ですが、それなりの効果はあった……結果オーライって事で良しとしましょう』

「だがな……」

一刀は何食わぬ顔で安綱を大地に降り立たせるが、火器の類は今の戦闘で使い切ったというか自爆させてしまった。
その上、魔力砲の集中砲火や爆導の術式にも飲み込まれており、安綱の全身にスパークが走っている。無茶にも程がある。

『確かにこれ以上、まともな戦闘を継続するのは困難ですが、本来なら存在しない戦力です。そして、涼夜さんが力を合わせるべき仲間なら……』

安綱が首を動かす方へと視線を向けると結界塔に焔砲を構えた戦士達。装甲騎士団の刻印装甲。ラウバルト将軍のゴルトゲイザー。
イリアのレイスヴォルグ、レイヴィアザン、ガイウス。アディンのシェイサイド。嘉穂のゲルヴィナードが集結していた。

≪やれやれ……相変わらず、無茶苦茶と言うか何と言うか……三、四日かけて大陸の最南端で決戦を仕掛ける手筈だったのに出陣したその日に予定が前倒しだなんてね≫

≪それでこそ我が友。狂戦士、霧坂涼夜だ≫

ぼやくラウバルトの声に対し、アランは楽しげに答える。
本人の前なのでコメントを差し控えさせてもらうが、コカトリス戦から此処に至るまで、大暴れしていたのは俺では無く、一刀だ。
流石の俺でも、未知の脅威に対して、考えも無しに再攻撃不可能な強力な大技を使うなどという無謀な行動に出る気は無い。

≪涼夜様は狂戦士ではありませんわ! 勇者ですと何度も申し上げているではありませんか!≫

ラウバルトと、アランの口振りにイリアが不満気な様子で怒鳴り声を上げた。
勇者などと呼ばれようものなら全身に鳥肌が総毛立ちしそうだ。それなら、狂戦士呼ばわりの方がマシというものだ。

≪大体の状況は把握している……先行する≫

≪これ涼夜さんの義弟さんがやったんですか? 私たちも負けてられないですよ?≫

『涼夜さん。俺はナグルファルから出てきた魔獣の排除に回ります』

「すまんな。随分と助けられた……だが、茜華をお前にはやらん」

『……………………』

場の雰囲気が凍り付くというのは、こういう事を言うのだろうな。誰の視線かは分からんが、俺を責めるような視線も幾つか混ざっている。


49 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 8/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:59:00 ID:NUzgYBn4
「勿論、ただの冗談だ。一度で良いから言ってみたいと思っていてな……一刀、死ぬなよ」

『涼夜さんこそ! アイツを幸せにするために何がなんでも、涼夜さんには帰って来てもらわないと困るんですよ!』

≪状況を考えろ。度し難い阿呆共め……≫

アディンの痛烈な突っ込みが決戦場に響き渡り、それはいつしか笑い声となって決戦場を駆け巡った。

≪この戦いを制したとき、我々人類は魔獣によって脅かされる日々から開放される! 己が未来を掴み取れ! 我が子に! 家族に! 友に! 全ての人々に未来を!≫

笑い声で一つに結びついた戦士達の心はアランの大号令で闘志へと切り替わり、大音声となって天をも揺るがす勢いで轟いた。
叫び声に反応したのか、木々を掻き分け無数の魔獣が、土煙を巻き上げながら、けたたましい地響きを鳴らして進軍を開始した。

≪怯むな! 焔砲一斉発射! 全刻印装甲前に出ろッ! 一体残さず殲滅しろ! 突入部隊に近付けさせるな!≫

灼熱の炎の赤い熱線が大軍の戦闘に突き刺さり、たたらを踏んで悲鳴を上げ、一時的に進軍が速度が下がるが、それも一瞬。
足を止めようものなら後続の魔族に押し倒され、無数の足という足に全身を砕かれ、或いはより大きな魔獣から鷲掴みにされ盾のように扱われる。
人間への恐れは死という名の制裁が待ち構えている。魔獣達はすぐ様、気を取り直したかのように全速力での突撃を再開する。
刻印装甲の大軍団が正面から、それを迎え撃つ。安綱が先陣を切り、すぐ背後にはゴルトゲイザーが追従し、それに跨った抜き身の長剣を構えたレイスヴォルグの姿があった。

「一刀が先頭ならば何の問題もあるまい……行くぞ」

頭部を縦に切り裂かれたナグルファルは樹海へと不時着し、その切り口からはししどと鮮血を溢れさせ、再生が始まる様子も無い。
だと言うのにも関わらず、内包する膨大な魔力や殺気が衰える様子は全く無いどころか、増しているようにも感じられた。

≪一固体のみの魔獣と聞いていたが、随分と機械的な部位が多いな……そして、衰えぬ魔力と殺気……ふむ≫

「どうかしたのか?」

≪現段階では予測の域を越えん……それに私の予測如何に関わらず、やるべき事は変わらん≫

思わせぶりな言葉を言うだけ言って、アディンは口を閉ざしてしまった。最後の最後まで気障ったらしい面倒臭い奴だった。

≪まあ、ここまであからさまな殺気と、魔力を放たれたのでは、まだまだ何かがあると言っているようなものですし≫

嘉穂は弾む様な声色で言った。出会ったばかりの頃は置かれた状況に取り乱したり、投げやりなところもあったが、地球へ帰れると分かるなり
それまでの印象を嘲笑うかのような本性を剥き出しにして、良い様にされたこともあった。第一印象では何も分からない。それを体言するかのような女性だった。

「よくも此処まで個性的な連中とやってこれたものだな……」

≪一番、個性的な人が言う台詞ですか?≫

≪事も成さない内から感傷に浸るな、阿呆≫

少しでも口を開こうものなら、この仕打ちである。退屈はせんがな。

「個性的な連中と行動を共にするのも、これで最後だと思うと多少なりとも感傷に浸りたくなるさ」

樹海の中から次々に撃ち放たれる魔術砲撃を無視して、ナグルファルの内部に突入すると――

「これは……」

≪意外と綺麗ですね≫

一刀の攻撃でグロテスクな有様になっていた頭部を通り過ぎると、それまでとは打って変わって異様な光景が広がっていた。
ガラスの様に透明な床が辺り一面に広がり、壁には水色の光がイルミネーションのように走っている。
出来損ないのSF映画に出て来る未来的な空間。それが魔獣ナグルファルの内部だった。

≪矢張り、人工物の類か……では、この巨大魔船はナグルファルでは無い……≫


50 名前: 小説版GEARS外伝Berserker 9話 9/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 01:59:42 ID:NUzgYBn4
≪さっき、ブツブツ言っていたのはそれのことですか?≫

「これが人工物であるとすれば、何処かにこの船を操っている奴がいるはずだ。そして、それが恐らく……」

――最強の魔獣。一種族一個体の魔獣。魔獣の王、ナグルファル

≪問題は何処にナグルファルがいるか……ですね≫

「態々、探し出す必要など無い」

ゲームなどでは無い。障害のルールに従った上で、真正面から叩き潰すのも中々に気分が良いのは分かるが、この船は少しばかり広すぎる。かくれんぼの鬼を興じる趣味も無い。

「此処まで魔力と霊薬の温存は十分にやってこれた。暴れるだけ暴れてナグルファルを燻り出す」

≪それで本当におびき寄せることが出来るのでしょうか?≫

嘉穂が疑問を差し挟むが、確かに彼女の言うことも尤もだが――

「魔獣の知能など高が知れている。来るさ。確実にな……それより、お前達、魔族と遭遇はしたか?」

≪……いや、魔族よりも危険な連中はいたようだが≫

異常固体を操る妙な連中のことを言っているのだろうが、間違いなく奴らは魔族では無い。もっと人間に近い、別の何かだ。
一刀なら、もう少し詳しい話を聞けそうだが……この世界に存在する刻印装甲の数、ナグルファルが放っていると思われる魔力から察するに異常固体は存在しない。
奴らに出来ることと言えば、魔獣を生み出す程度が関の山。知性だって魔獣に毛が生えた程度で純粋な魔力は上位の魔獣にも満たない。

だが、そうなるとこの魔船も意味の分からん存在だ。頭部は魔獣の様な巨大な生命体である事に間違いは無いが、内部機構は機械などの人工物で出来ている。
数十キロ規模の巨大生命と人工物の融合船。魔族の知能ではこんな巨大な構造物の建造……いや、地球の戦史資料にすら記録されていなかった。
それを言うならシルヴァールを始めとする刻印装甲も十分に眉唾ものだ。補給や修理を必要とせず、魔力があれば理論上は永久的な活動可能で、欠損された部位も魔力で修復出来る。
その上、自意識らしきものまで持っている。ハイドラ戦以後、出て来ることは無いがヘブンランサーなどはシルヴァールから直接与えられた武装だ。

「まあ良い……今やるべきことは考察することでは無い」

両腕に雷電を纏い、思考の中にある武器庫から紫紺の槍を掴み取る。五つに分かれた穂先からプラズマが噴出し、五条の雷光が魔船の体内を走り
ガラス張りのような床や、イルミネーションと一体化したような壁、柱。目に付くもの全てを破壊し、恐らく、心臓部があるであろう方向目掛けて雷光を纏った槍を投擲する。
多分、届いていないだろうがな。

≪今まで溜まりに溜まったフラストレーションを発散するには良いかも知れませんね。こういう建造物を破壊するのって、ほら跪きなさい!みたいな感じで気持ちが良さそうですね≫

そう言って、嘉穂は指を弾き目に映る隔壁、ガラス張りのような床を瞬時に爆破破壊していく。

≪ちょっと楽しいですね。コレ。次に進みましょう!≫

何と無く、嘉穂がゲルヴィナードの玉座の中で恍惚の表情を浮かべている姿が思い浮かんだ。酒癖が悪い上に破壊魔……救いようが無い。

≪待て……アレを見ろ≫

破壊された壁の中から成人男性一人が丁度収まる程度の大きさの管が整然と並んでいる。中には粘性を持った培養液らしき液体が鮮やかな緑の光を放っていた。
そして、人の形らしき黒い影が、うっすらと見えている。

「これは……」

≪検める≫

アディンは短く一言呟いて、シェサイドの左腕を閃かせ管を切断し地面へと落とし、ガラスの破砕音にも似た甲高い音を鳴らして破片と、緑の培養液が床に飛び散った。

――中身は……!

だが、俺達に中身を見ていられるだけの猶予は無くなった。
背後から迫る獣の咆哮、全身が総毛立つ程の凝縮された魔力と殺気に俺達の勘が警鐘を鳴らした。


51 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 02:00:22 ID:t/IiAX9b
 


52 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 02:01:13 ID:NUzgYBn4
以上投下完了です。投下中に気付いた……見直しやった覚えが無いwww



53 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 02:02:11 ID:t/IiAX9b
 モタついて1レスしか支援できなかった……orz

 みなさん投下乙です!


54 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 02:03:44 ID:ceQKUPoB
 


55 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 02:14:07 ID:ceQKUPoB
>>52
投下乙です! じっくり読ませて頂きます!

支援し損ねました、申し訳ないorz


56 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 02:24:37 ID:NUzgYBn4
ファイル名をそのままコピペしたせいで頭に小説版とか付いてますけど、漫画版とかアニメ版とかゲーム版があるわけではありません。
他にあるのは原作の妄想版があるだけです。刻印装甲の原型となった刻印と呼ばれるタトゥの力で現代人でも超人的な力を発揮出来るというもので
霧坂涼夜も霧咲涼夜という名前でGEARS本編の霧坂茜華とは全く関係の無い西暦の日本人でしたという如何でも良い小ネタ。

>>53 >>55
サルらないタイミングで投下したから大丈夫ですよー!

良い感じに酔っ払ったので寝るぞー!


57 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:14:41 ID:ZkUGsrhV
いまさらですが>>1さんスレ立てお疲れ様です。


ダレモイナイ……?トウカスルナライマノウチ……?


58 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:16:03 ID:ZkUGsrhV
 清々しい目覚めだった。
 目覚まし時計のベルでたたき起こされるのではなく、自然と目が覚めた。
 カーテンと窓を開け、深く息を吸う。
 冷たい空気が体の隅々まで目覚めさせる。
 ノビ。筋肉が引っ張られて、そして緊張が解かれる。
 欠伸なんて出やしない。最高の朝だった。
 食堂に行き、サンドイッチを口にする。
 何も強制されない日だ。
 二年後の死までの、貴重な1日だ。
 この胡椒がきいたハムの味も、コーヒーの心地よい苦味も、全て二度と無いも
のだ。
「ご馳走さまでした。」
 しっかりと手を合わせて、言う。
 果たして今までの人生で、これほど深く感謝したことがあっただろうか。
 今思うと、罪深いことをしてきたのだなぁ、と思う。
 この世の全てに俺は生かされているんだ。
 『死を思え』だったか。そんな格言があったのを思い出す。
こういうことだろうか。
 食器を片付けて施設内をぶらつく。
 まだ眼を擦りながら歩く者、欠伸をしながら歩く者、楽しく友人とお喋りしな
がら歩く者。
 皆今日を歩いている。死に向かって、日々を素晴らしいものにしようとしてい
る。
 タクヤもこんな気分だったのだろうな。
 と――
「おはよう!」
「うーす、朝からテンションたけーなー」
 タクヤが通路の向こうから歩いてきたので挨拶をした。
いつもの通り小さなキャリーバッグを引きずって、ジーンズにゆったりとしたシャ
ツという格好でいる。彼が結構筋肉質な体をしていることに、シンヤは気づいた。
「タカハシさんも今日は休みなんですか?」
 そう訊くと彼は残念そうな顔をした。
「それがチゲーんだよなー。今日は午後に地上探索の一番メインの奴らが戻って
来っから整備ラッシュだぜ。」
「へぇ、そうなんですか。」
「『平蛇』っていう戦闘用アッシュモービルなんだけどな、これがまたでっかく
てさー。マジ面倒だよ。」
「そうですか、頑張ってください。」
「おう。」
 そしてすれ違う。
 しかしちょっと歩いたところでタクヤが思い出したようにこっちを振り返り、
声を張り上げた。
「シンヤ!今日テンションたけーけど、どうした?」
 シンヤも振り向いて答える。
「多分、タカハシさんと同じです!」
「そっか!悪くないだろ!」
「はい!」
 二人は共に親指を立てた。



 リョウゴはゲームセンターに居た。
 別に遊ぼうという訳では無い。


59 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:17:17 ID:ZkUGsrhV
 今朝、昨日から心に引っ掛かっていたシンヤのデータ消滅について、果たして
こんなことが普通にあることなのか、インターネット上の掲示板で質問してみた
のだ。
 すると、不正行為でもしていなければ、やはり勝手にデータが消されるなんて
ことは無いという書き込みが返ってきた。インターネット上の回答を鵜呑みにす
る気はサラサラ無いが、リョウゴは思い出したのだ。
 シンヤが最後にグラウンド・ゼロをプレイした時、中央端末の電源が切れたこ
とを。
 考えられるのはこれぐらいしか無い。
 そうだ。あれが単なる故障な訳がない。
 端末はあの後正常に動いていたし、そういえば何故か店員も来なかった。とい
うか、冷静に考えればあんなドンピシャで故障するとかどんな確率だよ。
 だとしたら原因はシンヤのプレイにあったんじゃあないか?
 確かあの時アイツは通信対戦をやっていたと言っていた。対戦相手の名前は…

「『テスター』……だったかな。」
 もしかしたらソイツがチートでも使っていたのかも。
 財布からICカードを取り出す。
 なんで、たかがデータ消滅にこんなマジになってんだろう。
 自分でもわからない。
 ただ、気になるのだ。
 平凡な日常に転がり込んできた、ちょっとした陰謀の臭いに心が躍っているの
かも。
 好奇心は猫を殺す。だけど人間なら命までは奪われやしないだろう。
 ネット上で『テスター』を見つけ出して、それとなくカマをかけてみよう。そ
れで相手の不正が発覚したら、俺もスッキリする。
 リョウゴは今までに無いワクワクを感じていた。
 腕時計はもうすっかりリョウゴの手首に馴染んでいた。




 黄色い警告灯が輝く。
 地鳴りのような音もする。これはリフトの下りてくる音だ。
「ドック、地上ゲート開きます。作業員は退避してください。」
 アナウンスされるまでもない。
 タクヤは既に整備員用の、歩道橋のような、大きな通路からドックを見下ろし
ていた。
 ここにはAACVやら何やらは無い。今から入ってくるものの、完全な専用ド
ックだ。
 そしてこのドックの主は今、巨大なゲートが開くのを待っている。
 油圧ロックが外れ、ゲートが重い音をたてながら左右に開いていく。
 やがて姿を現したのは、平べったい蛇だった。


60 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:21:14 ID:ZkUGsrhV
 幽霊屋敷カントウ第1ブロックが所有する最大の戦闘用アッシュモービル『平
蛇』が、轟音と共に灰をドック内に撒き散らしながら入ってきた。
 平蛇は例えるなら巨大な板状の電車のおもちゃだ。
 無限軌道とスキーが付いた板で、沢山の砲塔を上に乗せているのが先頭車両。
それに一列になって、分厚い装甲の船室車両がジョイントで後ろに繋がっている
。さらにその後ろには前の二両に比べたらかなり分厚い輸送車両がくっついてい
る。
 その他目的に応じて車両を繋げたり減らしたりして、汎用性を持たせているの
だ。さらにいざとなったら各車両単体でも動ける。
 平蛇はゆっくりと減速し、所定位置で停止。エンジンを止める。警告灯が消え
た。
 すぐに整備員達が駆け寄って、損傷、消耗箇所のチェックを始めていく。
 タクヤもその中に居た。
 リフトで下に降り、自分の所属する整備チームの担当する先頭車両右後方へ早
足で行く。
 平蛇には戦闘の形跡があった。各部には弾が掠めた痕がいくつも残っている。
。大きさから見てAACVのライフルか、戦車の主砲だろう。
 その程度なら直撃しない限り脅威ではない。タクヤが改めて感心したのは、敵
のAACVを、確実に装甲を貫く超高熱ナイフや超振動剣を使われる距離に近づ
けさせなかった艦長の手腕だ。
 特にAACVの機動力ならば装甲の薄い背面に回ることは容易いはずなのに。
 敵わねーな、アイツにゃ。
 そうして、マニュアル通りに各部チェックと必要な修理のまとめを行っていった。





61 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:23:45 ID:ZkUGsrhV
 ユイ・オカモトはノックをする。
 少しの間があって、扉が空いた音がする。
「こんにちは、クロミネさん。」
 黒いぼんやりとした影としか見えない彼は挨拶をした。
 用件を訊かれる。
 部屋でうっかりペットボトルを倒してしまい、床にこぼれてしまった水を拭く
のを手伝って欲しい、とそう答えた。
 彼は快く引き受けてくれた。
 自分の部屋に招き入れる。
 雑巾のある場所に案内すると、「全部俺がやるよ」と彼が言ったので、その言
葉に甘えた。
 ゆっくりと部屋の、全員に支給されている机と対の椅子を引いて、そこに座る

 クロミネの足音は一度離れて消えて、そしてまたフェードインしてきた。
 床に膝をつく鈍い音。片膝をついているのかな。
「ありがとうございます。」
 そう言うと彼は「視力が弱いと色々大変だろ?」と返してくる。
「毎日二回、手伝いの人が来てくれるんですけれど……今日はもう帰ってしまっ
て。」
「へぇ、そうなんだ」
「はい。」
 会話が途切れそうになる。
「……そ、そういえばさ」
 クロミネが無理矢理に話題を繋いだ。
「オカモトさんって前は何やっていたの?」
「え……」
 返答に詰まる。
「あ、嫌だったら言わなくても――」
「……本当なら、高校生だったの、かな。」
 気づいたらそう答えていた。言うつもりは無かったのに。
「……“本当なら”?」
「私……」
 もう、いいや。
「私のお母さんは、とても教育熱心な人で、私を有名な私立高校へ進学させよう
としていたんです」
 別に隠すようなことでもないし。
「だけど中学生だった私はそれに反発して、兄と一緒に遊んでばかりいました。

「兄妹がいるんだ。」
「……兄は、決して誉められないような人でしたけれど。高校を退学になって、
その後すぐに『子供が出来た』と言って反対を押しきり結婚して、それから先は
わかりません」
「へぇ、意外だな、色々と」
 少し微笑む。「よく言われます。」と言う。
「今思うと、お母さんには申し訳ないことをしたと思います。だけど、その時の
私は勉強もせずに毎日ゲームセンター通いでした。兄と一緒に。」
「もしかしてグラウンド・ゼロもお兄さんの影響で?」
 頷く。「兄よりも上手くなってしまいましたけどね。」
 笑顔を浮かべる。
「……オカモトさん」
 クロミネの言葉。
「オカモトさんは、この幽霊屋敷から出たいとは、そうは思わないのか?」
 ゆっくり、首を振る。
「やっぱそうか。」クロミネの安心したような声。



62 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:24:46 ID:ZkUGsrhV
「私は、もう幽霊ですから……お母さんに会ったら、また、悲しませなければな
りません。」
 私を愛してくれた母に、二度も娘を失わせるべきじゃない。
「でも、やっぱり……」
 言いにくそうなクロミネの声。
「会えるなら、会いたいですよ。もちろん……」
 引き受けてあげる。
 声のする方向へ、影がうごめく方向へ顔を向けた。
「……クロミネさんだって、そうでしょう……?」
 彼が頷いたのが感じられた。



 翌日。
 シンヤはAACVのコクピットに寝そべっていた。
 通信機からタクヤの声。
 それに明るく返事をして、地上ゲートへ向けて鋼鉄の足を歩ませていく。
 今日も長時間の哨戒任務だ。
 一昨日と違うのは、一人だということ。
 アヤカさんの話によると、これからしばらくは「地上慣れ」するためにこの任
務があてがわれるそうだ。
 戦闘に出るのはもう少し、後。
 殺人を犯すことになるのだろうか。
 でも、地上に出ている人間なら、皆いつ死のうが後悔は無いだろう。
 最大で二年。その短い残り時間を知ったら、あの世まで持っていけない物は全
て無価値なものに思える。
 いつどこで死のうが関係無い。
 幽霊はすでに死んでいるのだから。
 地上にシンヤのAACVが出る。
 灰の降り続く地上に佇むその巨人からは、およそ生命など感じられない。
 死の大地を、死の巨人は飛んでいく。
 操る幽霊はわずかに笑っていた。


63 名前: ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:28:16 ID:ZkUGsrhV
投下終わり。改行が多すぎると何度もはじかれちょっとイラっとしちまったぜ。
大体今回で全体の起承転結の「起」が終了。ペース遅すぎ。
他投下作品の感想はまた帰ってきたときに……


64 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:30:42 ID:oGbOWS5T
投下乙であります!


65 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:34:12 ID:LlJA628P
 


66 名前: ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 11:43:37 ID:LlJA628P
間違えて書き込んでしまったorz
投下乙です!

それと>>56さん遅れましたが途中で書き込んですみません・・・
気付かずにやったあと寝てしまって・・・


67 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 14:55:14 ID:BP0v7tog
皆さん投下乙です。

>>63
いつもながら惹きこまれます。

死を間近にひかえ、日々の生が鮮明になってゆく…
それをアリアリと感じさせるクリアな文体…

あとリョウゴ、お前は早く逃げろw


68 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:11:13 ID:7t541B03
>>63
投下乙です。
シンヤの明るさと達観した雰囲気が却って痛ましい…でも、余命宣告された人達もこんな感じになるのかな。深いなぁ
好奇心は猫を殺す。リョウゴの好奇心は何を殺すのでしょう…次回を楽しみにしています!


69 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:18:26 ID:vuvgD6Nt
>>63
投下乙!これは……シンヤが良くも悪くも色々吹っ切れちゃってるなぁ。
でも自分だってこうなるだろうし、自然な反応と言えばそうなんだろう。休日のタクヤとの最後の受け答えもそんな感じが原因なんだろうなぁ。。。

リョウゴはそれ以上詮索しちゃ駄目w引き返せなくなるぞ……では、次回も待ってます!


70 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:49:52 ID:vuvgD6Nt
壁|・) スッ

壁|・)<誰モイナイ。誰モイナイカラ投下スルナラ今ノウチ……

壁|ミ サッ


71 名前: eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2 [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:50:59 ID:vuvgD6Nt
 駆けるイグザゼン/俺。
 迎え撃つは車掌帽を被った“何か”の駆る無数のロボットアーム群。
 ペンチ状のモノ、パイル状のモノ、ツイストドリル状のモノなど先端に様々な装備を取り付けられたそれら全てが全て明確な敵意を露わに襲い来る。

「ッ!」

 真正面から突っ込んできたアームを走りながらギリギリで躱し、上方より串刺しにせんと迫るパイル群を加速して潜り抜けて再度ギガラインより奴の元へと飛び移り、そのままの勢いで“何か”に対し袈裟刈りに剣を振るう。

キリリリリリ――

 それを奴は後方へ退き目と鼻の距離で回避。続けて我武者羅に何度も振るうも、どれも紙一重の所で避けられる。

<ダガーの使用を提案……奴は速い。まずはその足を止めねばなるまい。>
「使えるのか?」
<イグザブレイドと同様、以前私が用いていたものを元に基本データの最適化は既に終了している。今のこの状態でも問題無く使いこなせる筈だ。>

 後方へ一旦飛び退く。
そこで独りでに左の手に体全体に広がる力を収束していき、急速に形を成していく。
 掌に広がる燃え立つ青は、青白い光を放ち鋭く透き通った刀身へと姿を変え、見覚えのある武装へと変化していった。

<イグザダガー、顕現化(マテリアライズ)>

 自分の命を一度は救ってくれたものを自分が使うというのは不思議な気分。
青白い短刀は計5本。それぞれが指と指の間に挟まっていた。
その刀身は、初めてイグザゼンの姿をしたアリスと出会ったあの時の事を思い出させてくれる。

「おりゃ!」

 一度距離を取った俺達を追い立てるように向けられるアームを飛び越えて躱し、その状態からスナップを利かせまとめて投げつける。が、どうやら見え見えだったようで軽々と飛び越えられ全て躱される。だが――

<ベクトル干渉――貫け!>

 瞬間的な事象励起。この世ならざる力の発露。
 青い刀身はその力を受け、その力に従い、鋭角に軌道を修正しなおも奴に食らいつく。

キリリリリリリ――!?

 予想外の攻撃に奴はアームを使い防御しようとするがもう遅い。
 脚部と腕部に直撃したそれらにより、奴は頭から地面に墜落した。



72 名前: eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2 [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:51:50 ID:vuvgD6Nt

「よし!」
<まだだ。目標内部より高エネルギー反応……来るぞ。>

リリリリリリリリリリリリリリ010110101001010011――――!!!!

 甲高いベルのような音を立てる奴の周囲に、車両より延びたアーム群が解体されつつ群がる。
 それは瞬く間に奴を取り込み渦を巻いて盛り上がり、とある形を形成していった。

「うわぁ……」
<腕、だな。>

 そう、腕。無数のケーブルやアームの残骸によって形作られた腕。きちんと5本の指もある。
 トンネルの天井すれすれまで膨れ上がり、各部が不気味に蠢くその醜悪な異様は、さっきのガイコツもどきが元になったとは到底思えない。

「こいつぁ……厄介そうだな――っと!」

俺目掛けて振り下ろされた巨大な拳を横飛びで回避し、再び顕現させたダガーを投げつけてみるものの、それらは数本のケーブルを断ち切り貫通するのみ。
 全然堪えてないのを見るに、ダメージらしいダメージはまるで与えられていないらしい。

「ならイグザブレイドで……!」
<あの図体だ。下手な近接は危険が伴う。それに生半可な攻撃は無意味なようだ。そうなるとイグザゼンの力を“楔”に直接打ち込む必要があるが……>
「じゃあその“楔”ってのは何処にある?」
<分からん。>
「分からんて――ッ!?」

強引に横に振られた腕部を飛び退き回避。多少地面を擦れつつブレーキを掛けた。
 更に襲い来る鉄拳制裁。それらを悉く回避しつつアリスの言葉を聞く。

<私とて万能ではない――が、探せないとは言っていない。“楔”のサーチは私に任せろ。お前はその間の時間を稼いでくれ。>
「……どれぐらいだ?」
<多少構造が複雑だが……そうだな。1分あれば十分だ。>
「分かった。やってやる!」

 このままでは埒が明かないと踏んだか奴の掌の部分より無数のケーブル群が飛び出し迫る。
 慌てて回避しようとするもそのどれもが微妙に位置をずらし直撃しないコースを描いて地面に突き刺さる。

「ノーコン!当たんねぇぞ!」
<馬鹿者!良く見ろ!>
「ん…………ぇ!?」


73 名前: eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2 [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:52:32 ID:vuvgD6Nt

 いつの間にか足に雁字搦めに巻きついた地面より伸びる太く真っ黒なケーブル。
ただまるで感触は無く、それが俺がこの存在に気付かなかった一番の原因だったらしい。 振り解こうにも異様な力で締め付けそれも適わず、剣を振るい何とか突破できたものの

「ッ!!!」

 その一瞬が命取りだったらしい。
 頭上より絶大な質量を伴い猛スピードで振り下ろされる桁外れに巨大な拳。
 食らえばタダでは済まないだろうが、今からでは回避は間に合わない。

<ベクトル干渉……!!>

 イグザゼンより放たれる力場が拳をほんの僅か捕らえ、減速させるものの、いかんせん力不足。瞬く間に突破され更に拳はこちらに迫る。

「くっ……!」

反射的に両手を顔の前で交差させ、防御体制をとり半端では無いであろう衝撃に備える――――が

「な――!?」

 突如至近距離で轟く爆音。ギガラインの方より襲来したそれは、奴へと直に突き刺さり炸裂する。
 その刹那。俺の横すれすれの位置に軌道を「ずらされた」巨腕が振り下ろされた。

「ッッ!!」

 わけも分からないまま奔る衝撃波。なんとかふんばり耐えていると

<……サーチ完了、そちらに出す!一気に決めろ!!>
「ああ!」

 俺の視界が弄られ奴の内部構造が透視したかのように克明に表示される。
 複雑怪奇にケーブル群が絡み合った異形の内部。その全身より異様な力の揺れが赤い光として表現され、強い所ほど濃い色にて現される。そして――

「そこか!」

 狙うはもっとも励起反応の集中している――視界の内では赤い光が集中している箇所。身体の位置で言えば丁度手の甲辺りか。狙いをつけ剣を引くように構え、意識を集中させる。


――――eXar-Xen might access


 ぶれて、吹き飛び、そしてその向こう側で紡がれる意識。
 同時に身体の内より溢れ出る莫大な力。イグザゼンの力。そのほんの一端。
 それが剣に纏わり付き、暗いトンネル内を漏れなく眩く照らす銀の光を放つ。

<輪転炉動作正常――やれるぞ!>
「行けぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!」

 チャージ。
 瞬間的に加速。寸分の狂い無く奴の“楔”へと突き立てられる白銀の剣。
吹き上がる紫電、黒雷。それは次第に傷口のみならず全身から溢れるようになり巨腕はゆっくりと崩れ落ち、消失していく。そして――――


74 名前: eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2 [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:53:36 ID:vuvgD6Nt

「――――――」

 留め止め無く溢れる虚ろの内、それはゆっくりと姿を現した。
 フレームのみで、ぼろぼろで、車掌帽を眼深に被ったその姿。胸には外殻が外れた事で露出したのか、
 古びたその姿に似合わない真新しい銀色の箱が組み込まれており、それにイグザゼンの剣は真正面より突き刺さっていた。

リリ……リリリリ…………

 弱々しい発条を巻く音。
 見ればゆっくりと右腕が動き己の頭部へと向かい、おもむろに被っていた帽子をその手に取った。
 その内にあったのは別に予想外でもなんでもない、赤錆びた鉄製の骸骨といったもの。人の目のように2つあるカメラアイは濃い緑色をしており、こちらを真っ直ぐみつめているようだった。

「………………」

 見つめ合ったのは多分ほんの一瞬だったと思う。
 だけどそれが異様に長く感じた。別に深い意味なんて無い。特別な感情も無い。
 だがその緑の瞳に、俺は「悪意」というものを感じられなかった。

キリ……キキキキキ………………カチッ

 巻き終えた発条。
 ただそれは何の暴力を生む事無く



――レイヲ――――イウ――――――



 ただ1つの言葉を紡ぐのみだった。




<ッ!サブコントロール!>

 現実に引き戻されたのはその直後。“楔”を失い崩壊を始めた黒い車両の上だった。
 俺の意思と関係無くイグザゼンが飛び退き、跳ね飛び、ギガラインへと着地する。
 振り返って見れば1、2度点滅した後ヘッドライトの光を失い失速し、トンネル内の暗黒へと吸い込まれるように消えていくあの列車の姿があった。

「…………」
<…………>

2人してただその光景を眺める。
奴は一体なんだったのだろうか?励起獣?いや、それだけではない。
確かに初めに現れた5体の獣は励起獣には違いないのだが……

だが違う……そう、違う。

 次に対峙したロボットアームを従え車掌帽を被った怪異。
 奴は励起獣でもあの機械球の仲間でもない。根拠も無ければ証拠も無いが、ただ直感的にそう感じる。

「…………」

 手に持った車掌帽を眺める。
 気付けば何故か掴んでいたモノ。使い込まれて古ぼけた紺色のそれは、確かにギガラインの車掌が被る物に違いない。だが何故奴が……

<ディー。>
「?」


75 名前: eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2 [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:54:18 ID:vuvgD6Nt

不意に口を開くアリス。
何処か不安げで、何か言いたげなそれは更に言葉を続ける。

<お前は奴を倒した時、声を聞いたか?>
「――って事はアリスもか。」
<倒した相手に感謝された事など初めての事。どういう事だ、これは?>
「俺に聞くなよ……」
<そうか。>


「あいつは、もう自分の居場所なんて何処にも無い事を理解してたのだろうねぇ……」


「!」

 答えは背後から。
 そこに居たのはさっきアリスの傍にいたお婆さん。そして彼女に付き従うように後ろに並ぶシャツ一丁の数人のガタイの良い男達。
彼女はかなりの高齢だろうに足場の悪い列車の屋根の上でバランスを崩す事も無く、不敵に佇む。その背後の車両には列車の屋根を真っ二つに裂いて現れていた無骨にして巨大な鉛色の筒――未だ砲門より硝煙を上げる大砲の姿。

<……どういう事だ?>
「そのままの意味だよ。あいつは“迷走列車”。50年以上という時の彼方へ埋もれた筈の亡霊さ。」
「迷走列車?なんだそりゃ?」
「言うと少々長くなる。それに立ち話もなんだ。2人とも付いておいで。」

 そう言うとお婆さんは男達を従え、踵を返して去っていった。
 残されたのは所々に穴の開いた屋根の上にてただ呆然と佇む俺達のみ。

「…………なんだったんだろうな、今の。」
<それこそ私に聞くな。ただ、あの砲撃――どうもあの者達が行ったようだ。>
「みたいだな……助けてもらった礼も言いたいし、さっきの話の続きも気になる。」
<同感だ。それに私も聞きたい事がある。リンク解除後、彼女らの後を追うぞ。>
「ああ。」
<――ソートリターン。>

 アリスの宣言。縦横無尽に奔る白い光の群が白銀の甲冑を埋め尽くす。
 その次の瞬間、甲冑が佇んでいた所にいたのは頭1つ半ほど身長の異なる俺とアリスの姿。
 勿論小さいのはアリスの方。身体も酷くほっそりしており見れば見るほどちゃんと食べているのか心配になってくる。食堂にいた人達が心配するのも無理はないか。

「……?私の顔に何か付いているか?」
「い、いや。」
「そうか。ならば行こう。」

 見上げられて小首を傾げ、まじまじと見られたらどう返していいのか分からない。
 更に立ち入った事を聞かれたらどうしようかと思ったが、幸い彼女は俺の答えで満足したらしく、それだけ言うと行ってしまった。


76 名前: eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2 [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:55:25 ID:vuvgD6Nt

「…………なんだかなぁ。」

 頭をぼりぼり掻いてその後を追う。
 ベルや馴染みの客達相手になら思ったままに言ってやれるのだろうけど、アリス相手だとどうしても面と向かうと言葉に詰まってしまう。
不思議な感覚。あの子と会ってからいつもこんな調子。勿論理由は自分でも分からなかった。

「っ!しゅん!!……トンネル内は寒ぃんだな…………」


――――そう。その時は、まだ。






「――なるほどなるほど。そうなるのかぁ。」

 彼らの遥か後方。
 通過した巨大列車の残響が残るトンネル内。ただただ暗黒が広がるそこに“それ”は佇んでいた。

「次第点……と言ったところかしら?まだまだ「過去」の残滓を拾うのには創意工夫が必要そう。イグザゼンみたいな大物が近くにいたからあそこまではっきりしたんだろうけどぉ〜
 ……“楔”に励起獣じゃなくてオーバードフェノメオンでも使えれば単体でもちょっとぐらいはきっちりしたモノが出来るかしらぁね?」

 くすくすと笑いつつ片足を軸に踊るように回る闇の内にて尚暗く、故にかえって浮かび上がる紅い少女の姿をした怪異。

「まぁいっか……とりあえず今回の結果をアレーティア様に報告ね。遊びたいのを我慢してきちんと言いつけ通りにしたんですもの。きっと褒めてくれるよねぇ?あっははははっ!!」

 それは次の瞬間、旋風となって跡形も無く消え去った。楽しげに、ただし何物よりも冥く紅い笑い声のみをトンネル内に響かせて。


77 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:56:01 ID:QBEev71x
支援



78 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:56:33 ID:GvsM4yLd
 


79 名前: eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2 [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:57:16 ID:vuvgD6Nt
ハハッ

もうすっかり過去の人になった感のある俺参上。オボエテル?オボエテル?
そしてもうちょっとだけ列車の旅は続くんじゃよ?


80 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:57:18 ID:eNj3yGM6





81 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:57:27 ID:yjooOLpH
 


82 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/05(日) 23:59:11 ID:7t541B03
>>79
投下乙です。
過去の人だなんてとんでも無い。これからなのじゃよ


83 名前: 不発弾 [sage] 投稿日: 2010/09/06(月) 00:03:38 ID:oRSnuz9d
支援しに来たら終わってた。
投下乙!


84 名前: 代理 [sage] 投稿日: 2010/09/06(月) 00:03:41 ID:Dv8OLyrz
152 :名無しさん@避難中:2010/09/05(日) 23:59:51 ID:hOasVAmw0
本スレ
>>79
投下乙でございます。
もちろん、憶えてますよ!

155 :名無しさん@避難中:2010/09/06(月) 00:01:40 ID:Xl/Kk8XY0
本スレ
>>79
投下乙です!
忘れようはずも無い……!

by避難所


85 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/06(月) 00:04:22 ID:Hg/r81UF
>>79
 投下乙です!
 誰が忘れるもんですか! ベルたんは最高よ!


86 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/06(月) 00:04:25 ID:2HHq26Jq
色んな意味で追いついていない
>>52,>>63,>>79
略式で申し訳ないですが投下乙です


87 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/07(火) 20:32:59 ID:X8qZKSST
>>79
改めまして投下乙です! 迷走列車ですか何と無く、切ない系の怪談の香りがプンプンしますねー
それにしても、こう暑いとオカルトやホラーでも、ニヤってしますね。ニヤってw
次回のイグザの車窓からを楽しみにしています



88 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 01:38:20 ID:o+9Mv7qE
忘れられてない――だと?これだけ言われると何だか嬉しく思いますwありがとう!

>>87
感想ども!
まぁホラーというにはあんまりにも拙いものになる予感(というか確信)たっぷりですが、まぁ頑張って書いていきまうす


89 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 20:10:44 ID:3MAUsxNX
改めまして。

>>33
レーザーと重力!SFらしいギミックが戦術にふんだんに使われていて凄くワクワクしました。
ハードな話かと思った次に変な酔っ払い、人間臭い緩急だなあ。

>>52
安綱tueeee!!なんというスーパーロボットぶり、守屋も熱いですけど相変わらず可愛いというか、なんというか。
スーパーインフレタイムに毎回興奮しっぱなしですが、本当に底が見えない。

>>63
……(´:ω;`)
これはなんとも感慨深いものが。完全に引き込まれてしまいました。最早言葉が出ない。

>>79
オボエテルー!
二人の掛け合いが心地よいですねえ。物凄くテンポ良く読ませてもらいました。
そして列車の秘密とは。見事に不思議な余韻、次回を――って投下されとるがな。避難所のほうで読ませていただきます。


90 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 23:55:32 ID:lEKoe+gJ
投下を開始します


91 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 23:56:42 ID:lEKoe+gJ
少女機甲録・イナバが大陸奥地に送られるようです・2


「なんとか…撒いたかな…?」

共生植物の大木の太い幹の裏にM1A1を潜ませながら、ティアーナは様子を窺った。
ワームは、基本的に声を発しない。 声帯に相当する器官を持たないからだ。
その代わり、フェロモンを放出して仲間同士のコミニュケーションを取るといわれている。
人類はその点に着目し、ワームのコミュニケーション能力を阻害あるいは撹乱する方法として、
同様のフェロモンを放出することを考え出した。
研究・解析によってワームが放出しているフェロモンの物質を突き止め、任意にそれを放出する事が出来れば
偽の情報をワームたちのネットワークに流して混乱させたり、ワームの行動をある程度操ったり誘導したりできるはずだ。
しかし、その解析は難航している。
数種類のフェロモンがワームの死骸や、生態研究から発見されたものの、どのフェロモンがどんな意味を持つのかまで
完全に知るにはサンプルが足りなすぎ、またワームのコミュニケーション方法自体、人類とは異質で複雑過ぎたからだ。
今のところは、一部の攻撃誘引用フェロモンと危険を知らせる忌避フェロモンの発見で停滞している。

なので、フェロモンによる撹乱はもっと単純な段階にまで方向転換を余儀なくされた。
強烈な臭気を放つ物質を放出する事によって、ワームの嗅覚を麻痺し何の臭いもフェロモンも嗅ぎ取れなくしてしまうのである。
それまで煙幕は光学的な視覚を持たないワームには無効とされて来たが、臭気物質の燃える煙幕はワームに対して効果を上げた。
ワームのコミュニケーションを阻害するだけでなく、周囲の臭いを全て強烈な別の臭いで上書きしてしまうことで
撤退時にワームを一種の「盲目」状態にし、追撃の足を緩めさせる事が出来る
また、煙幕弾が燃焼する事による熱の発生はワームのもう一つの視覚である熱探知も欺瞞する事が出来る。
ティアーナもその例に漏れず、M1A1の肩に装備された煙幕発炎筒を発射することで、タイプF・カルキノスの追撃を振り切ったのである。

とは言え、まだ安心は出来ない。
ステルス状態だったとはいえ、タイプFの存在に全く気付かなかったのはセンサーの不調が原因だ。
ティアーナは着地時の衝撃でいくつか破損を起こしたセンサー類のチェックをしなければならなかった。

「…振動センサー、よし。 風向きセンサー…ダメか。 これじゃ遠距離目標への狙撃はほぼできないじゃない。
まあ、今現在装備を持って無いからどうでもいいんだけど、風向がわかんないんじゃ装備コンテナがどこに流されてったのか
計算して着地ポイントを予測する事も無理だわ。
あー、夜間デジタルビジョンも映像がチラついちゃってるし、これは夜になったら熱センサーだけに頼る事になりそうね」

もっとも、夜になる前にバッテリー切れで機士が動かなくなる公算のほうが大きいのだが。
その時は、完全に月明かりと星明りだけが頼りだ。

「とりあえず、振動センサーが生きてるのは幸いだし、周囲にまだタコの仲間が居たら不味いから、
ソナーでちゃっちゃと周囲索敵しておきますか」



92 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 23:57:47 ID:lEKoe+gJ
そう呟くと、ティアーナは音声入力でM1A1の脚部の姿勢制御用アンカーを展開させると、振動センサーの感度を
最大に設定して備え付けられている探信用炸薬を起爆させた。
炸薬の衝撃が地面に突き立てられたアンカーの先端から地中へと振動・音波となって伝達し、地面を走ってゆく。
本来アンカーは大口径砲砲撃時に機体を地面に固定・安定させるためのものだが、こういう用途にも併用できる装備だ。
そして、地面に伝わった振動波が物体にぶつかって返って来る音を聴いて、どのくらいの距離にどんな大きさ・形の物が
存在するのかの判別は、海の中で使うソナーとほぼ同様である。
もちろん、振動センサーは相手側の発する音を捉えて、位置や数を知ることも可能だが、この場合わかるのは
「歩行・移動している何らかの物体の大きさとその数」が関の山である。
さて、10秒ぐらいして、自動解析ソフトがHMD上に結果を表示する。

「…ふーん、3kmぐらい先にワームの大隊規模ね。 さっきのカルキノスたちは…うげ、600〜400m範囲内に点在か。
鉢合わせしない様に注意して進まないとヤバいわね。 …2km先に5m×6m×8m大の長方形人工物体?
もしかすると、これって装備コンテナかも? ラッキー? キスしてあげるわジーザス!!」

落下地点不明で行方不明と思っていた装備コンテナらしき物が案外早く、しかも比較的近くにあることが判明したので
ティアーナは思わず嬉しそうな声で叫んだ。
これで、コンテナが破損しておらず、中身が無事ならば言う事は無い。
振動センサーの探査により、周囲のだいたいの地形・地図情報も把握できた。
可能な限り効率的・短時間に敵を回避しながら目標まで到達するルートをコンピュータに算出させると、ティアーナは
M1A1のアクセルペダルを踏み込んで早速移動を開始した。

トイレを我慢できる時間まで、余裕が無かったからである。





「はあ、どうにかこうにか、オムツで用を足す最悪の状態だけは回避できたわ」

一時間後、コンテナを発見するなり備え付けられてある簡易居住モジュール・キャンプシェルターに駆け込んだティアーナは
簡易トイレで用を済ませ、大分すっきりした様子で出てきた。
発見時の装備コンテナは、やはりタゲスの攻撃を受けたのか半分ほどが損壊しており、ひしゃげていたが
被害を受けたのは武装を積んだ部分だけで、キャンプシェルターの部分はほぼ無事であった上に、武装倉庫部分も
中身は殆ど損傷してない状態で柔らかい地面の上に着地を果たしている、というかなり幸運な状況だった。
ただ、難を言えば完全な平坦地ではなくすこし傾斜がついた状態で「斜めって」着地したため、床が傾いており
内部は少し歩きにくい事ぐらいだ。

「さーて、バッテリーは予備に交換した上、外付け増加バッテリーもこの際だから、普段の倍は付けなきゃいけないわね。
センサーは交換部品がないからしょうがないとして…今のコンディションで使える武装は…

右腕にM242 25ミリ機関砲、左腕のMk-20超電磁パイルは電池消耗が大きいから、Mk-14ブラストトーチに換装。
背部兵装ターレットには、右はM260 75ミリ低反動砲で左は…Mk19 100ミリ自動擲弾銃かなあ?
AGM-114L 180ミリ誘導弾もいいんだけど、今回は相手が多数になるだろうし、単位時間当たりのバラ撒ける量を優先が妥当だわね。
あれ?M290 UICW(統合知性戦闘武器)もあるんだ? どうしようかな、これ…」



93 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 23:58:52 ID:lEKoe+gJ
コンテナ内部でオートメーション整備装置の操作パネルに向かい、機士の装備をセッティングしはじめたティアーナは、
ふとディスプレイに表示される装備目録の中に見慣れない新装備があるのに気付いて迷った顔をした。
UICWとは、機士用の武装のなかでは先進的な次世代主力装備として開発が進められている、新機軸の兵器だ。
その特徴は、知性弾頭を使用した40ミリ機関砲を中心に、砲自身に独自のサブFCSとセンサーを備え
機士側のFCSやセンサーとの連動による高精密な射撃や、小型のミサイル化された40ミリ砲弾の活用など、
従来の兵器類よりも一歩進んだコンセプトにある。
ただし、現在ユニオン軍では中東戦線においてのβテスト中の装備であり、信頼性などの面で不安は残る。
要するに、まだ未完成な装備なのだ。

「…何考えてこれを装備の中に入れたのか判んないけど、まあ、ある物は使わせてもらう事にするわ」

が、結局ティアーナは25ミリ機関砲を取りやめてUICWを右腕に装備する事にした。
新型装備の性能や威力に心引かれたのもあるが、M1A1本体のセンサーが半分故障しているのでUICWに装着されている
センサーを補助に使うというメリットを見出したのが大きい。
40ミリ砲が思いのほか使えなかったり、不具合が生じたりしてもセンサー類は使いものになるはずだ。
そして、よく見ればコンテナの中には他にも幾つかの試作装備が積み込まれていた。

「うっわー…M287 120ミリ短砲身電磁誘導砲じゃん…レールガンとか本気で作るペンタゴンには引くわ、マジで…。
こんなの子供の中二病妄想兵器でしょうに…。 よく実用化までこぎつけたものだこと。
150ミリ誘導弾CKEM? 高速ミサイル弾頭って、開発中止になったんじゃなかった?
もしかしたら、偽装予算使って開発続けてたのね…。 なにこの『自走知性機雷』って。
設置すると設定された目標に向かって自分で走って突っ込んで爆発します、ってそれはこの任務で何に使うの? 馬鹿なの?」

ティアーナが国防総省と祖国に対する愛国心と忠誠心にたっぷりと疑念と猜疑心を補充させられた頃、
M1A1の装備の換装と弾薬・バッテリーの補充も完了した。
装備を取り付け終わった自動作業アームが機体から離れ、コンテナの内壁に格納される。
それと同時に、コンテナ内部に機士を固定していたクレーン拘束装置も解除される。
開放された搭乗ハッチの内部からモニターや機器の青緑の光が主人であるティアーナを招いていた。

「それじゃあ、装備も整った所で、調査任務の開始といきましょうか。 いくわよ、ラビット1」







94 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 00:00:09 ID:lEKoe+gJ
機士は荒地を走破する性能に優れている。
元々、塹壕を突破するための強靭な脚力を買われて戦争の主力兵器となったのだから当然だが、現在の4mサイズの
機士ともなるとその歩行速度は時速50kmぐらいは簡単に突破する。
特に、第3世代機士であるM1A1ともなれば、不整地であっても時速70km台のトップスピードを維持したまま
爆走することなど、割と容易なことである。

「2時方向、タイプC、数12。 2秒間隔でバースト射撃、弾種徹甲、ファイア!」

M1A1が右腕を伸ばし、UIWSを発砲する。
放たれた40ミリ砲弾は正確にタイプCの胴体を打ちぬき、突進してくる暇も無いまま打ち倒してゆく。
その横を、ティアーナの駆るM1A1はわき目も振らず走り抜けてゆく。

「シースファイアシースファイア。 タイプC制圧、クリア。 熱源センサーに感、1時方向、タイプD、数8。
タイプB、数21。 75ミリ砲、行進間射撃で6秒間フルオート、弾種対りゅう、ファイア!」

射撃体勢に入る直前のタイプDを、護衛のタイプBごと榴弾の爆炎と破片の雨に包んで微塵に切り刻んでゆく。
脚部や胴体をズタズタにさせられたワームたちは、彼らの領土に侵入した鋼鉄の体を持つ怨敵に一矢報いることの無いまま倒れ伏した。
そして、黄色い地面を蹴り上げてM1A1はワームたちの残骸の隣を高速ですり抜けてゆく。

「おっれたっちゃ無敵の海兵たーい♪ ぶーきは火力と機動力〜♪ おれたっちゃ最強、海兵たーい♪
邪魔するXXX(放送倫理規定抵触)はぶーちのーめす〜♪ 俺によし! お前によし! うんよし!」

前方の共生植物の茂みの中から現われた一個小隊規模のタイプAを、歌いながらグレネードランチャーで始末し
ティアーナはさらに機士のアクセルペダルを踏み込んだ。
同時に操縦グリップを捻りこんでその場で180度ターン、超振地旋回、後方から追撃してきたタイプC・D混成の分隊を
40ミリ機関砲と75ミリ砲のの一斉射撃で撃破、ナパーム弾頭の炎の中に包み込む。

「お前らみたいな虫だかタコだかの底辺下等生物が、装備と補給の整ったフルコンディションの海兵隊さまに
正面から挑もうと、背中から切り込もうと、まともな手段で勝てると思ったら大間違いよ。
ガンホー・ガンホー・ガンホー。 この10km四方にいるのは100匹? 200匹?
その十倍くらいは用意しないと、このエクストリーム美少女ティアーナ様とM1A1を圧倒できるとは思わない事ね」

口を三日月の形に割り、凶悪な笑みでティアーナは笑った。
パラシュート降下中で30ミリ機関砲以外ろくな武装が無い時や、センサーの破損に加えて機関砲も無い着地直後とは違い、
現在のM1A1は装備と補給、そしてUICWのセンサー補助によって完全に本来の性能を取り戻した状態だ。
センサー範囲内に捕捉される数km圏内の敵は、範囲内に入ったその時点で全ての動き・位置がまるわかりだ。
そして、M1A1に装備された火器の大半はその敵を2km以内に入った瞬間、射程に収め、撃破することが出来る。
弾薬は装備に装填されているものの他、脚部や肩部の装甲にも予備が取り付けられ、バッテリーは全力で走らせ続けても1日半は動き続けられる。
やろうと思えば時間の許す限り、この周辺地帯に生息するワーム全てを殺戮して回る事も可能だ。

だが、妙な事にワームは大陸撤退戦や欧州戦線、中東戦線のように物量に物を言わせて超大規模集団でティアーナに向かって
押し寄せてくるような事は無く、小規模な部隊が散発的に襲ってくる程度でその抵抗もさして撃破困難なものではなかった。



95 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 00:01:21 ID:MiUyrbAq
「歩兵型のスキュラにヒュドラ…騎兵のパイアに砲兵オルトロス、どいつも基本的なタイプしか居やしない。
小集団ごとのバラバラな行動でまるで統制はとれてないし、指揮型…タイプE・テュポーンは存在しないのかしらね?
まあ、あのデカブツは倒すのが面倒だから、出てこなくていいけど」

ワームのNATOコードにはギリシア神話の怪物の名前が付けられている。
いずれも自身も怪物である女神、エキドナの産んだ子らやその夫の名を冠せられたワームたちは、
その能力・性質も元の怪物に比せられている。
たとえば、突進攻撃を特意とするタイプCの「パイア」という名は、猪の怪物だ。
そして指揮個体、タイプEは他のワームに比べてかなり巨大な体を持ち、大集団の中心にいる事から
エキドナの産んだ彼らの父親であり、ゼウスを始めとするオリンポスの主神たちでさえ畏れた巨大な最強の怪物「テュポーン」の名が選ばれた。
ただし、このタイプEが本当にワームたちの指揮統制を行っているのかは定かではない。
大規模なワームの群には必ず存在し、これを最低限の単位としてワームは活動している事から、タイプEが指揮個体であると
推測されているに過ぎない。

が、そのタイプEが居る様子が無い。
広域レーダーにも振動センサーにも、それらしい反応は無い。
加えて、この周辺にいるワームの個体数や密度そのものが少ない感じがする、とティアーナは思った。

「…まあ、だいたい理由はわかるけどね。 多分、この先で確かめられるでしょうよ」

呟きながら、ティアーナは新たに現われたタイプCの小隊に機関砲弾を浴びせ、タイプBの針弾をM1A1の厚い装甲表面で弾き返した。
小出し小出しに現われるワームたちをその都度撃破し、少しも走る速度を緩めることなく進撃するM1A1の前に、
急に視界が開けて広大な荒れ果てた平野が出現する。
それまでの共生植物の不気味な森林がそこで途切れ、燃やし尽くされ炭化した植物とワームの死骸が折り重なるようにして
無数に、地平の向こうまで続くかと思われるほどに続いている、寂寥たる光景。
ここが、今回の任務における探索目標地域であった。



「見るからにタコの死骸ばっかりね。 後は、砲弾のクレーターと、高熱に晒された痕跡。
こんだけの大殺戮をやってのけるのに、海兵隊なら何個大隊必要かしらね…?」

M1A1のメインカメラ越しに写る映像を見て、ティアーナは呆れたような口調で呟いた。
この画像は、当然ながら記録している。 帰還後に解析にかけるためだ。
だが、専門家の解析を待つまでも無く、そこにある破壊と死を振りまいた何者かの痕跡は、それが如何なる存在であれ
「兵器」を用いてワームと激しい戦闘を繰り広げたのであろう事は、ティアーナにも見ただけではっきりと判った。
少なくとも、人類に近い何者か。
無数の弾痕が刻まれて蜂の巣に…一部はそれを通り越してひき肉になっているワームの死屍累々。
表面から内部の肉まで黒焦げになり、突進姿勢で立ったまま炭になっているワーム・タイプCの群。
だがそれらが、ワームの同士討ちや、人知も付かない未知の兵器で殺されたのでないと言う事は、死体の一つ一つの特徴からも明らかだった。

ティアーナは、カメラを拡大して地面に無数に穿たれた砲撃のクレーター痕を撮影した。

「クレーターの大きさ、規模からして、ユニオン軍、社会主義連邦軍、NATO軍のいずれの榴弾砲・迫撃砲・ロケット砲等とも
口径・形式は該当せず。 しかしながら、クレーターそのものの大きさから、威力は現在の各国軍の主力装備と同程度。
クレーターの穿たれた範囲から、発射量だけはキチガイじみた火力だけどね。
一個砲兵連隊規模は確実にある…」



96 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 00:02:33 ID:MiUyrbAq
次に、ティアーナはカメラを手近なワーム・タイプCの死骸に向けて、M1A1のマニュピレーターをその胴体正面に空いた
無数の弾痕の一つに突っ込ませて、ひしゃげた機関銃あるいは機関砲の弾頭を摘出する。

「弾頭から推測される砲弾口径はやはり、近似はするもののライフリング等で完全一致するものは無し。
というかライフリングの痕跡が無いんだけど、SBG(スムースボアガン、滑腔砲)? 機関砲に?
…別規格の装備を使用している武装勢力という事になるわね。
でも、そんな組織が、ユニオンにも社会主義連邦にも存在を知られておらず、こんな大陸奥地まで
戦力を投入するほどの能力を有しているって言うの? 不可能に近いわね。
海兵隊だって、爆撃機に爆弾の代わりに機士を積み込んで、空挺降下させたって一度に一個大隊が関の山。
それも、荷物の半分は弾薬や補給物資になるし、そこまでの規模の部隊を撤退・回収なんて無理ね。
ただ送り込むだけなら可能でしょうけど」

大陸奥地のワームの勢力圏内に勢力を送って破壊活動を行うだけなら、今の人類側各国軍にも可能だ。
だが、そんな神風特攻をやっても大した意味は無い。 戦力を使い潰しにするだけで無駄である。
それに帰ってこれるからこそ兵士の士気も上がるという物だ。
にも拘らず、帰還手段を持たないのに人類の勢力圏から遠く送り込まれて孤立したまま、戦闘を継続できる存在が、
この場所に存在したと言う事である。

「まあ、脱走兵とか反乱兵を集めた懲罰大隊だった可能性もあるけどね。
使い捨てにして構わない戦力だったら、投入するかもしれないけど、無意味な作戦を実行する軍は無いわ。
焦土爆撃は継続して行うからこそ意味がある。 ただ部隊を送り込んで、補給が尽きる所まで戦わせた所で…」

呟きながら、ティアーナは別のワームの死骸に近づいて、その胴体に穿たれた大きな傷跡をM1A1の両手マニュピレーターで
引き裂くようにして解体する。

「…体皮表面の弾痕、まるでHEATかプラズマジェットで焼かれたみたいに溶けてる上に、内部はまるで、
皮の下に潜り込んだ爆弾で内側から焼かれたみたいに真っ黒焦げで、肉も内臓もぐっちゃぐちゃ。
外側はわりと綺麗な形を残しているにも関わらず…か。 焼夷徹甲弾に類似する兵器でも使ったのかしらね?
でもあれは、APFSDSの方が手間がかからず効果的だって言うんで、不採用になったわけだし…

うげ、こっちの死体はもっと酷い。 どうやったらこんなんなるわけ?
茹でダコってレベルじゃないわね。 高出力マイクロ波兵器でも、こんな風にはならないわよ
半分溶けちゃってるじゃない…」

ワームの死体の調査をしながら撮影とサンプルを続けるティアーナは、次々と見つかる凄惨な死に様のワーム達を
発見するたび吐きそうな思いを独り言に乗せた。
全身のうろこ状の皮膚が泡立ち、まるで肉体が沸騰したかの様な死骸を見つけたときは流石に、自身も幾千匹のワームを
ひき肉に変えてきた歴戦の勇士であるティアーナ自身、あまりのグロさに気分が悪くなった。
どうやってそこまでワームの肉体を破壊したのかわからないくらいの暴力的なエネルギーが、ワームを襲い
おそらくは一瞬の内にその命を奪ったのだ。
苦しい、痛いと思う間さえなかったに違いない。 ワームに感情があるならば、だが。



97 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 00:03:52 ID:MiUyrbAq
「…前言撤回。 各国軍と同程度の威力? 近似した装備? そんなわきゃないわ。
たかが、ワームを殺すためだけにここまで破壊力のある兵器を行使する必要が無い。
あきらかにオーバーキル、使用した兵器のコストに見合ってないわ。
こんな事しなくなって、ワームは殺せる。 皮膚表面を溶断するほどの熱を発生させ、内側から完全に焼き殺すなんて…。
これじゃまるで、よほど分厚い装甲を持った目標を破壊するための兵器…

対地下防護シェルター破壊用の地中貫通爆弾でもなければ、使わないテクノロジーよ」

だんだん胃の辺りにムカムカしたものがこみ上げてくるのを感じながら、さらにティアーナは調査を進めた。
広大な範囲を埋め尽くすワームの死骸と戦闘の痕跡は、とても一日かかっても調査しきれるものでは無い様に思える。
だが、そこから発見される諸々の事実は、信じがたいような結果をティアーナにもたらしていた。

「一体、どんな武装組織がこれだけの事を、何の目的でやったっていうの?
新型兵器の実験? 何のために? ワームと戦うには威力過剰。 人間同士の戦争に使うには、残虐すぎる。
こんなもの…機士に使ったら中の人間がもう想像するのも酷い事になるわ。
ハーグ陸戦条約で確実に使用禁止兵器に指定されるわね。 BC兵器と同一の扱いよ。

いったいどうやったら、どんな発想があったら、どんな必要性があったら、これ程の大量殺戮兵器を
開発し、製造し、使用する事ができるのか…
いいえ、その前に、どれだけ進んだテクノロジーがあり、どれだけのリソースが存在したら…」

理由のつかない、気分の悪さを通り越してもはや怒りさえ覚えるようになった不快感を堪えながら、
ワームの死骸を掻き分けるティアーナは、あるひとつのタイプDの死骸に、それが突き刺さっているのを偶然発見した。
それは、ミサイルの弾体のようにも見えた。
が、ミサイルよりは丸みを帯びた細い形をしており、やや大きい姿勢安定翼を持っていた。
タイプDの生体ロケット射出口に頭を突っ込む形でほぼ原型を留めているそれを、ティアーナはM1A1のマニュピレーターで
ゆっくりと、慎重に引き抜くと、カメラに近づける。

「…不発弾? まあ、なんにせよサンプルとして回収しておくか。
それにしても、変な形ね? ミサイルっていうか、トンボの模型みたい」


その後も幾つかのサンプルを回収し、日暮れが近づくと共にティアーナは一日目の調査を打ち切り
装備コンテナの着陸位置へといったん戻る事にした。




(続く)


98 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 00:09:08 ID:MiUyrbAq
投下終了
随分久しぶりに続きを書けた…

◆gD1i1Jw3kk氏の「ワームと戦うようです」の方がエンディングまで行っていると言うのに
クロス元&クロスにさらにクロスしたこっちが中断状態だったとか何この遅筆とかサボり具合?


99 名前: ◆gD1i1Jw3kk [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 04:14:45 ID:5jVrx2CB
皆さん、色々と投下乙です。ついさっき、やっと続きが完成したので今から投下します。


100 名前: ワームと戦うようです 最終話B [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 04:16:13 ID:5jVrx2CB
[チェストォォォォォーーーーーッ]
平均的な成人男性の百倍以上の力で振り下ろされた3mの巨刀。長く、厚く、重い、震える真紅の刀身に両断されたオルトロスは、煮込み過ぎたスープの具のように泥々と崩れ去ると、地面に広がり少しずつ染み込んでいく。
300cm超振動極熱刀は威力「だけ」なら、最強の陸戦兵器である主力戦車の装甲を、
最も薄い部分ですら、200年ぐらい前の戦車砲弾に使われていたという120mmAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)やHEAT(成形炸薬弾)などの直撃を受けてもかすり傷すら付かない装甲を、斬れる。
刀身を消耗品とする一回限りの全力攻撃。振動熱を極限まで高めた過負荷出力の斬撃(俺はこの技に灰燼滅斬というカッチョイイ厨二ネームを勝手に名付けている)なら最も厚い正面装甲をも斬り裂ける。
オルトロスに効かない道理は無かった。というか、純粋な威力のみなら重歩兵の全兵器の中で究極ともいえる攻撃力を誇り、主力戦車に損傷を与えられる(装甲を斬れても撃破となると話は全く違う)数少ない武器が通じなかったら嫌過ぎる。
[我が振動熱斬刀に断てぬものなどあんまり無い!]
3mの刀を両手に構えた突撃兵が征く。ある者は愚直なまで真っ直ぐに、ある者は夢幻(ゆめまぼろし)の如き巧みな回避を行いながら、力ずくで叩き潰し、蝶の様に舞い蜂の様に刺す。
オルトロス二型の放った針弾を突撃兵の一人が300cm超振動極熱刀で受け止める。刀身に触れた針弾は砂糖菓子で出来ていたのではないかと思わせる程脆く崩れ去った。
突撃兵の技量は高い。電力が尽きない限り刀で斬り放題なので弾薬の心配をする必要も無い。だが流石に多勢に無勢、彼らだけでオルトロスを倒しきれないし、思ってもいないだろう。
今はまだ一人も無傷だが、このままだと数分もしないうちに被害を受け、急激に拡大し、全滅させられるだろう。突撃兵「だけ」なら。
突撃兵に攻撃しようとしたオルトロスの胴体に巨大な風穴が開き、地面に倒れ伏す。
砲弾が内部で爆発したオルトロスは原形を止めず、半固体になった肉片を周囲に撒き散らす。
対重歩兵用大粒散弾を浴びた数匹は、「急所へ正確無比に飛び散った散弾」を食らった数匹は、散弾の中心部に仕込まれた少量の高性能炸薬が爆発し、急所を潰され、全身に散らばった細かな振動熱破片に体内を蹂躙され、想像を絶する地獄の苦しみを味わいながら死んでいった。
オルトロスへ攻撃したのは砲撃部隊。
重装甲強化服の全高の二倍以上の長さである100口径62.5mm砲(砲身と砲弾は艦船と同一の代物)2門と、接続された2個の大型弾薬庫を背負っている。重歩兵でもまともに動けない超重武装。その見た目はどう見てもハルコンネンUです、本当にありがとうございました。
62.5mm砲一人2門、中隊100人で計200門。こんな超絶馬鹿武装した馬鹿野郎共が百人も突撃兵の支援を行っている。
元が艦砲であり、火力は凄まじい。重歩兵の利点である機動力を犠牲にしてまで得た攻撃力は絶大であった。62.5mm砲の威力は50mm狙撃砲より高い。それを、全弾撃ち尽くす勢いでオルトロスにブッ放している。
電磁力によって砲口から発射された極超音速の無薬莢(ケースレス)砲弾は、散弾を除き、例外無く一撃でオルトロスをあの世へ送った。
今までは全周囲から攻めてくるオルトロスが一方的に有利だったが、再転移した味方の重歩兵二個中隊が更に外側から攻撃する事で、オルトロスは挟み撃ちにされる形となった。
内側の俺達への攻撃を続けるか、外側の二個中隊を攻撃するか、オルトロスの動きに乱れが生じた。それは致命的な隙だった。喉笛を差し出されてなぁ、食い千切らない奴なんざいねぇだろうがよォッ!
「全員攻撃、ブチ殺せッ」
俺達の中隊も攻撃を再開する。残った軽歩兵用の武装を全て叩き込む。電力の回復を待っていた突撃兵二十人が、一旦脱いだ重装甲強化服を再び着用し、振動熱斬刀の投擲及び斬撃を浴びせる。
オルトロスの勢いが衰えたとはいえ、弾薬が尽き果て電力も残り少ない状態に変わりはない。負傷者は多数発生したが頭部への攻撃だけは絶対に回避し、後方支援担当重歩兵の背負う治療用大型バックパックで治療。
治療に時間が掛かり過ぎると判断された軽歩兵は首を切断し、「生首」を重装甲強化服の生命維持装置と接続する。
最初に叩き込まれた突撃中隊の攻撃。125mm榴弾3000発、250mm榴弾200発で大きく数を減らしたのも影響しているのだろう。
「生首」と重傷者を多数出しながらも、外側からこちらへ進撃してくる突撃中隊、それを支援する砲撃中隊の猛攻勢でオルトロスは殲滅されていく。


101 名前: ワームと戦うようです 最終話B [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 04:18:09 ID:5jVrx2CB
確かに殲滅されている。だがそれは、俺達の中隊百人が最初に交戦した奴ら。多大な犠牲(死者はまだ一人もいないが)を払い、持てる弾薬と電力を、鍛え上げた技量で根こそぎ叩き込んでやった相手だ。
俺達が戦った数倍の数のオルトロスが、味方が出現した更に外側の全周囲から攻め寄せてくる。迎え撃つのは速射砲中隊、対空速射砲中隊、対戦車砲中隊、対空砲中隊、榴弾砲中隊、迫撃砲中隊、重迫撃砲中隊の計七個中隊。全部隊は既に攻撃準備を完了していた。
対空速射砲中隊の牽引式100口径62.5mm連装砲25基50門、対空砲中隊の牽引式100口径125mm砲25門、榴弾砲中隊の牽引式50口径250mm榴弾砲10門が攻撃を開始する。
放たれるのは全て誘導砲弾。榴弾砲の対地誘導砲弾と違い、対空速射砲中隊と対空砲中隊が使用するのは本来は対空用途に使われ、航空機の撃墜及び、砲弾、爆弾、ミサイルの撃破など間接防御射撃を目的とする、誘導砲弾の中で最も高価、高性能の精密遮蔽誘導砲弾。
それらは全部、小型浮遊監視装置から送られてくる情報と砲弾自体が内蔵している超小型高性能複合センサー、超小型高性能コンピュータの絶大な計算処理能力と人工知能によって正確無比に、
特に榴弾砲の対地誘導砲弾と違い、精密遮蔽誘導砲弾はナノメートル(十億分の一)単位の精密さで、最優先攻撃目標のオルトロス四型、優先攻撃目標のオルトロス二型に着弾する。1mmすら外しはしなかった。結果は全弾命中。
三個中隊はオルトロス四型が放った生体ロケット弾を迎撃しながら砲撃を継続し、最も厄介なオルトロス四型、オルトロス二型を片っ端から皆殺しにしていく。
二型と四型はみるみる数が減っていくが、一番小さく数も多いオルトロス一型、オルトロス三型はほぼ無傷で突き進んでくる。そんな連中に何もしないなど有り得ない。
迫撃砲中隊の150mm迫撃砲50門、重迫撃砲中隊の300mm重迫撃砲10門が「御褒美」の誘導砲弾を雨霰と降り注ぐ。迫撃砲は射程が短い分、単位時間辺りの火力が榴弾砲の数倍もある。
150mmクラスの迫撃砲となると重い砲弾を砲口から装填するのが困難なので後装式にするしかないが、生身の人間の百倍以上のパワー、全高3mの重歩兵ならば全く問題無く砲口から砲弾を装填出来る。故に、150mm迫撃砲は前装式である。
砲身が6mもある300mm重迫撃砲は重歩兵の背でも砲口に届かず、後装式であった。
迫撃砲中隊は早送り再生のような素早さで砲口から砲弾を次々装填、発射する。迫撃誘導砲弾は一発の例外も無く「計算上、最大の損害を与えられる場所」へ着弾し、オルトロス一型、オルトロス三型に多大な損害を与える。
300mm重迫撃砲は150mm迫撃砲に比べれば攻撃速度は劣ったが、一撃の破壊力は凌駕した。
300kg近い重量の300mm迫撃砲弾は、着弾地点から半径十数メートルの範囲にいたオルトロスを塵すら残さず消し飛ばし、半径二、三十数メートルの範囲にいたオルトロスの大半を殺傷した。
だがそれでも、牽引式弾薬車に搭載されている全弾薬を撃ち尽くすが如き地獄の釜が開いたような猛砲撃でも進攻してくるオルトロスの全てを殲滅するなど到底不可能。無傷の、大量の無傷のオルトロスが至近距離まで辿り着こうとしていた。
[そんな君達に遠慮無用、情け不要のサービスサービスゥ♪]
残りの二個中隊。速射砲中隊の牽引式100口径62.5mm連装砲25基50門、対戦車砲中隊の牽引式100口径125mm砲25門が攻撃を開始。
牽引式100口径125mm砲は62.5mm砲と同じく艦砲と同じ砲身を使用している。
元になった艦船用の100口径12.5cm電磁砲は駆逐艦の主砲。巡洋艦、戦艦の両用砲。主力戦車の主砲や固定砲台用として使われている。直接攻撃にも間接防御にも優れる攻防一体であり、高威力、長射程、命中精度が高い次元で纏まった高性能砲である。
最大出力で発射された、最大の破壊力を誇る対戦車用の125mm超振動極熱弾は、艦砲として見るなら低威力である。戦闘艇、駆逐艦程度なら撃沈出来るが、巡洋艦以上の艦船に対しては豆鉄砲同然。特に戦艦に対しては何万発直撃させても小破させるのが精一杯。
しかし、陸戦兵器として見るならこれ程破壊力のある兵器は無かった。何しろ、125mm超振動極熱弾の直撃に耐えられるのは主力戦車の正面装甲ぐらいしかない。
二十一世紀初頭辺りの主力戦車の数十倍以上の防御力に加え、耐振動熱防御が施された上に、重装甲強化服と比べて文字通り桁違いの出力……触れたあらゆる物を一瞬で消滅させる大出力防御用振動熱発生機能を備えた装甲でやっと防げる代物。
そんな物の直撃をオルトロスが食らったらどうなっちゃうのだろう?


102 名前: ワームと戦うようです 最終話B [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 04:19:18 ID:5jVrx2CB
速射砲中隊は62.5mm連装砲25基50門を一発撃つ毎に微細な照準修正、発射時間及び出力の調整を行う。
傍目からは普通に連射している「だけ」に見える、実際は全て狙撃並の精度で発射された62.5mm振動熱徹甲榴弾は、一撃で「最低」二匹以上のオルトロス一型を貫通した後に空中で爆発。
周囲にいたオルトロスの急所へ吸い込まれるように散らばった破片は体内に侵入するだけで終わらず更に細かく砕け拡散。生存に必要不可欠な重要器官を徹底的に潰し、切り刻み、分解し、蒸発させる。
62.5mm連装砲で仕留めた大多数のオルトロス一型と少数のオルトロス三型の死骸は進攻を阻む障害物となり、「道」を作る。その「道」へ、縦に並んで突撃してくる先頭のオルトロスに125mm砲の砲口が向けられる。
手加減一切無しの過負荷出力……極超音速で発射された125mm超振動極熱弾に貫かれたオルトロス三型は、ヨルムンガンドの砲撃を受けたマゼラン級戦艦のように「竹輪」になった。後方にいた九匹も「竹輪」となり、計十匹のオルトロス三型が一撃で葬られた。
「道」を作っても、そこだけを通る訳ではない。オルトロスは何処へ適当に撃っても当たる程に数多く、障害物である死骸を乗り越えて向かってくるのも多数存在した。そんな奴らにも125mm砲の砲撃。
対戦車砲中隊が使用する砲弾は対戦車用の超振動極熱弾が主であるが、その他の種類の砲弾も牽引式弾薬車に搭載している。撃ったのは「それ」だった。
『125mm超振動極熱散弾』。低威力である対重歩兵用の大粒散弾とは違い、軽装甲車両の大破又は全壊(大破よりも上。重歩兵の背負う修理用バックパックや支援車両でも修理出来ず、スクラップ「ですら」ない状態)
軽戦車の中破又は大破、主力戦車の小破、至近距離で連発されれば中破も可能な広範囲攻撃用砲弾を惜しみなく振舞った。
「計算上、最大の損害を与えられる場所」で炸裂した砲弾は多数の高威力振動熱散弾を「正確無比」に撒き散らす。結果、死骸を乗り越えてやってきたオルトロスは一匹の区別差別も無く公平平等に死に絶え、大量の死骸の上に新たな大量の死骸が積み重ねられる。
全力全壊スターライトブレーカー精神で攻撃し続けている為、弾薬の量は急激に減少していき、牽引式弾薬車の中身が無くなり、軽くなっていく。それに引き替え、倒しても倒してもやってくるオルトロス。だが、援軍に来てくれた重歩兵部隊の士気は全く衰えない。
[こちとらには300門の62.5mm砲と50門の125mm砲、250mm榴弾砲10門、150mm迫撃砲50門、300mm重迫撃砲10門があるんだから! 負けてらんないのよぉ、あんた達にぃぃぃぃぃーーーーーッ]
砲の操作を行いながら無駄の無い巧みな動作で、近距離にやってきたオルトロスに重手榴弾を投げつけ、更に近付いてきたら伸縮可変鋼線を柄に絡ませた60cm振動熱斬刀の投擲。
間接防御兵器である6.25mm迎撃機関銃と迎撃針弾発射機の射撃で足止め、進攻の遅延、攻撃の中断を行った所でこちらの攻撃を叩き込み、直接手の届く至近距離まで接近させない。仮に接近しても振動熱斬刀の滅多刺しと斬撃が待っている。
いける、これで勝つる! 俺達の本当の戦いはこれからだ!


103 名前: ワームと戦うようです 最終話B [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 04:22:56 ID:5jVrx2CB
援軍が来ればオルトロスを殲滅出来る。そう考えていた時期が俺にもありました。
<ジ・O、動け、ジ・O! 何故動かん!?>
[動け、動けっ、動けッ、動いてよォーッ。今動かなきゃ何にもならないんだ! だから、動いてよ!!]
今、俺達1000人は拡張した塹壕の中で、迫り来るオルトロスの群れを眺めていた。
援軍の900人は軽歩兵用の武装を含め全弾薬を使い果たし、電力も少ししかない。奇跡的に死者は一人もいないが「生首」は丁度半数の500人に達し、軽傷、重傷者は治療用バックパックで治療中。
塹壕の外側から見える地平線の彼方まで、地面がオルトロスで出来てるんじゃないかと思う程に死骸で埋め尽くされていた。どれだけ殺したんだっけ? 数えるのも馬鹿らしい。
「……流石に、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)を百回も放つと、肉体の負担が大きい……ですね」
所々和服が破れたシーナは、俺の隣で荒い息を吐きながら刀を杖代わりに辛うじて立っている。エロい。75cm振動熱斬刀の刀身はヒビが無数に走り、今にも砕け散りそうだ。
俺の状態もひどい。軽装甲強化服の頭部はオルトロスとの戦いで破壊され、素顔は血塗れ傷だらけ。頭部を除く全身の軽装甲強化服はいい感じに壊れており、戦いの終盤の星矢達青銅聖闘士のようで格好良いッ!
残った最後の武器である30cm振動熱斬刀は刀身が真ん中辺りで折れている上にヒビが入っている。
最初に再転移してからどれだけの時間が経過したのだろう。長いようにも短いようにも思える。どちらにせよ確かなのは、激戦で肉体的にも精神的にも限界が近付いている事だ。弾薬も電力も何もかも、素空缶の直前。残っているのは命だけ。
「流石にもうここまで、でしょうか」
俺は笑いながら、シーナの頭を撫でる。
「何を言ってるんだ。「ここまで」じゃない。「これから」だろう?」
「ああ……そうでしたね、隊長」
シーナは重そうに身体を動かすと、地面から刀を抜き両手に構えた。見据えるのは塹壕の外、オルトロスの群。流石に殺して殺して殺して殺して殺しまくったので、数はだいぶ少ない。だが、今の俺達を皆殺しにするには十分な数だった。
せめて最低一時間あれば……半分とはいかなくとも複合自然発電で電力が回復するまでの時間を稼げれば、振動熱斬刀で滅多斬りの返り討ちにしてやれるが、無い物ねだりをしたって何の意味も無い。
現時点で、全重歩兵千人全員の総電力量は1〜2%程度。「生首」状態の500人は生命維持装置を動作させる最低限の電力しか無いので実質戦闘不能。
弾薬が尽き果ててから最も戦ってくれた鬼神達。突撃中隊の百人とうちの二十人、合わせて百二十人は奮戦した分犠牲も多く、約7〜8割が「生首」になっている。頼れるのは残りの二、三十人だが、こいつらも電力は少ししかない。一太刀浴びせれば電力は尽きるだろう。
もう、どうしようもなかった。 で? どうしようもないのが「何だと」いうのだ。「その程度」で心を乱したり弱気になる玉無しの腑抜け腰抜け野郎は正統日本軍に存在しない。どうしようもないなら最後まで足掻いた後に死に果てる。それだけだ。
いくさ人は戦う前から既に死人(しびと)と化している。死人が死を恐れる必要も意味も、何も無い(キリッ)
「じゃあ逝くか、野郎共」
最期の戦いが始まる……



……はずだった。
いきなり景色が変わった。見た事のある風景。それは間違いなく、再転移する前にいた場所だった。
咄嗟に隣へ振り向くと、「そこ」にいるはずの人物がいなかった。影も形もなかった。
「……隊、長……?」
どうやら他の999人はいるようだった。もっと正確に言うと、「生首」の500人以外の499人は、何故か着用していたはずの重装甲強化服を着ていなかった。理由は不明だが……恐らくは、再転移した世界に重装甲強化服だけ残ったのではないか、と思われる。
重装甲強化服以外にも援軍に来てくれた900人が持ってきた各種砲兵器や牽引式弾薬車も無い。
推測でしかないので正確には分からないが、仮に「そう」なのだとしたら……再転移したあの世界に残っているのだとしたら、いる「はず」の、ここにはいない隊長は?
握っていた刀がするりと手から抜け落ち、地面に落ちる。私は叫んだ。
「隊長ぉっ!?」


104 名前: ワームと戦うようです 最終話B [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 04:27:05 ID:5jVrx2CB
「俺一人だけ置き去りかよ。ひっでぇな」
塹壕の中には墓穴に放り捨てられた死体のように、着用者のいない重装甲強化服が放置されていた。ついさっきまでは中に人が入っていた。恐らく、元の世界に戻ったのではないかと思われる。
「生首」の500人が着用していた重装甲強化服が無いのは、頭部だけになった人間が生命維持装置から外されれば死ぬから、だろうか? 神だか何だか知らないが、親切だか悪戯なんだか分からない事をしてくれる。俺だけ残った理由も恐らく「それ」なのだろう。
重装甲強化服の他にも、今も空を飛んでいる小型浮遊監視装置、後方支援部隊のバックパック。軽歩兵、重歩兵用の武装全てに、途中で再転移してきた900人が持ってきた砲各種、牽引式弾薬車等も全部そのまま残っている。
どうしてこれらの物品は元の世界に戻らなかったんだ。まるで「この世界」に「残したかった」ような……、そんな「意思」を感じる、気がする。
でもまぁ、ぶっちゃけそんなこたぁどうでもいいや。どうやら俺は一人でオルトロスの相手をしなきゃいかんらしい。たった独りの最終決戦って奴だな。気分はフリーザに挑むバーダック。
塹壕の外側を眺めると、こっちへ突き進んでくるオルトロスがたっくさん。一人が相手にするには過剰ってレベルじゃねーぞ!? とでも言いたい数。勝機はいくらだ?
「例えそれが那由多の彼方でも、今の俺には充分に過ぎる……ってな」
今ならアンデルセン神父の気持ちも理解出来る気がする。俺の場合は片腕が千切れるだけじゃ済まないだろうし、形勢逆転の切り札も無い。本当に、何も無い。
いや、「あった」。俺にはまだ命が残っている。命こそ人間の最大の武器……みたいな事を沖田艦長が言ってたし! それに死ぬと決まった訳じゃない。ひょっとしたら奇跡が起こるかもしれない。
ああ、そーいや治療用バックパックと修理用バックパックも残ってたっけ。特に前者は残っていてくれて本当に助かる。生きてりゃ両目が潰れようが四肢が無くなろうが臓器が失われようが重病に冒されようが元通りに再生、治療してくれるのだから。
「じゃあ、行くか」
運命(さだめ)とあれば覚悟(こころ)を決める。俺は逆手に持った右手の30cm振動熱斬刀の柄を強く握り締めた。そして。
「来やがれ、化け物。何千何万何億何兆来ようが全部纏めて相手になってやる」



最期の戦いが始まった直後。そんな地上の様子など知らぬ存ぜぬとでも言わんばかりに、空を飛ぶ鋼鉄の巨鳥の群は抱えた荷物を全て投下した。



重歩兵中隊が再転移してから一ヵ月後、大海上都市群「兵庫」軍はただ一人だけ戻らなかった中隊長を「行方不明」から「戦死」と判定した。


105 名前: ◆gD1i1Jw3kk [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 04:34:59 ID:5jVrx2CB
以上!

おおちゅうたいちょうよ、しんでしまうとはなさけない(棒読み)

イナバの感想とかも書きたいんですが、もう本当に眠いので明日以降にさせてください。
次回のエンディング、最終話B完結でワームと戦うようですは本当に最期になります。もう少しだけお付き合い下さい。
それでは!


106 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 10:55:00 ID:hhz47yFh
test


107 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 13:08:33 ID:vblVb47z
こんな重武装してコンピュターで補正かけて武器の運用できるならスーツ無人でおk
それこそ某ガンダムのようになってんぞ。
クロスなのに蹂躙気味だしさ、オルトロス倒せる俺tueeee作品じゃん、気がつかないの?


108 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 13:14:37 ID:vblVb47z
ここの空気的に誰も突っ込めない指摘しない状況だけどさ、転移っていうデウス・エクス・マキナと寒いギャグを言い訳にするのもどうなの?
ロボスレの初期の方でも指摘があったけどスルー
作品という名前の設定のみの投下とかさ……ある意味すごい


109 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 13:29:18 ID:vblVb47z
今までのを読む限り、こういった批判はスルー推奨と書き込む人が出る
でも書くわ。読んでて違和感とそのクロスされた側の作品がどうにも貶められているように思える


110 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 14:37:34 ID:BrMh49zr
>>107
まあ今時コンピュータ補正してない武器なんて存在してないんだけどね
歩兵用の小銃とかはFCS搭載するには重くなってしまうんで
まだ一部にしか実装できてないけど

人間が着なくても無人で戦う事が出来るまでに進化したパワードスーツ
(あるいは無人兵器にオマケ機能で有人モード付いてる)ってのは
パワードスーツ系のミリタリ・SF小説ではもう20年来の既出だよ
兵器は進化すれば結局そこに行き着く、でもそれをあえて人間の手で戦うからロマンがある
というか、◆gD1i1Jw3kk氏も軍オタだしわかっててやってると思うけどな



あとね、ワーム(オルトロス)ってのは、元ネタからしてというかガンパレ系というか
「物量で圧倒してくる数だけはとにかく多い敵」なんで
クロスに置いてはどんな強いロボに絡ませたって、遠慮なく無双できる敵だよ
何と戦ったって、そのロボの強さを知らしめる事にはなってもワームや機士の価値が下がるわけでも無い
そもそも圧倒的物量に同じ圧倒的物量あるいは圧倒的火力で対抗するのは兵法の基本、何も間違ってない
(少女機甲録では現代兵器とほぼ同じ武器しか使ってないから劇中で人類が苦戦してるだけだし)
他の作品だとこうまで爽快にザコとして使い潰せる敵キャラって多くないでしょ?
慧眼というか、よく目を付けてくれた!と思って嬉しいけどね、こっちは


111 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 17:11:08 ID:gDE1aKVr
んー、>>107氏も異なる作品間でのパワーバランスとか色々気になってて書き込んだと思うんですよ。

ワームってカテゴリがあくまでも「生物」で、超振動と超高熱を使用する姫路の武器を防げるだけの、エネルギーの壁や金属製の複合装甲を持っていないので
姫路の武器を喰らったらこうなるのは、俺は納得出来ますけどねw


112 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 18:16:51 ID:hnznA8Hq
>>111
ただケチが付けたかっただけでしょ。批評とか言ってますけど、ただの暴言じゃん
つーか、BWの時も思ったんだけどさ、もう少しおおらかな気持ちで見れんのかね。



113 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 18:43:50 ID:LzYt947W
忘れがちだけどここ……2chなのよね……

それはそうと>>105投下乙です!


114 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 18:51:14 ID:hnznA8Hq
ついカッとなったけど、何はともあれ◆gD1i1Jw3kk氏投下乙です。


115 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 19:11:01 ID:gDE1aKVr
>>105
投下乙です! じっくり読ませていただきます!
また忘れてた(´・ω・` )イカンネ

そうだよね、ロボスレって2ちゃんの一部なんだよねw


116 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 19:14:06 ID:DVuBvyBp
>>98>>105
投下乙ですよー

ここにいたら忘れがちになるけどね。>ロボスレが2ch
煽りやら何やらは多少は覚悟しとかないと……


117 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 20:30:31 ID:uH7MMQPH
>>105
投下乙〜

2chどころか創発って事すら忘れていた自分もいるぞ!
こういう流れを見て、クロスネタを考えている他の作者さん達が弱腰にならないかが心配ですわ。



118 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 20:36:54 ID:h/XE9evt
>>117
ていうか各ロボ間で強さが違うのは当たり前のことなんで、
それでクロスネタに難癖つけられても対応に困るっていうか


あと、若干キレ気味で肝心の氏につい乙してなかった
>>105
投下乙です
すいませんクロスしてるのに随分音沙汰なくて


119 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 20:47:31 ID:hhz47yFh
>>98,>>105
投下乙ですっと。


設定云々についてはナンセンスにも思えますが、ただ煽りといって済ませるのもどうかと思いますよ。
◆kNPkZ2h.ro氏の仰ってることは尤もですけど、そういう敵設定自体はオリジナルでできる範囲ですからねえ。
否定的になる気持ちも分からなくはないですが、自分は◆gD1i1Jw3kk氏が最後に上手いことやってくれると期待。


120 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:14:29 ID:NlNBgyo5
>>117
個人的には、安易にクロスやるよりは
ちょっと弱腰になりつつ色々考えてから書き始める方がいいとは思う

クロスってか二次創作ってのは、商業作品みたいな有名なのだと
「面白い二次創作を読んで原作に手を出したらハマった」とか
「つまらない二次創作読んで萎えて、原作への熱も冷めた」とかがあったりと
大なり小なり影響与えるモンな訳で、クロスや二次創作をやって何かやらかした場合
「面白い作品のクロスオーバー(二次創作)なのに、自分はつまらない作品を書いてしまった」
ってのだけで済まず「おかげでクロス先の作品の方にまで悪い影響が」という可能性も含む訳で

>>107-109は難癖寄りのレスではあるが
クロスや二次創作には、否定的な感想を持つ者は少なからず存在し
その対処次第では「クロス先の読者離れを起こしかねない」ってのは
頭の片隅に入れておいた方がいいと思う


121 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:21:03 ID:h/XE9evt
だがクロスの作者同士で納得ついてるものに関して
横から文句つけるのは筋違いという物だ
元作品も二次創作も、別に口出ししてるそいつのものではない


122 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:31:12 ID:NlNBgyo5
>>121
書き上がった作品は作者同士だけのモノではなく
読んでくれている読者のモノでもあるかと
特に、こういう所で作品を公開する以上は

ていうか、逆に「作者同士で納得してるから」ってのが
「本編に関係無い(クロス)二次創作だから」って思考分けるのを妨げかねないし

「自分達が納得してるのに文句言ってくる読者はいらない」
「気に入らないなら読まなければいい」
みたいな反応返す訳にもいかんし、色々大変になるのよ


123 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:34:21 ID:G460cmcg
>気に入らないなら読まなければいい
これでおkじゃん
人が手間暇かけて作る物を、小理屈こねて自分の気に入る方向に誘導しようって方がよっぽど酷い


124 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:36:59 ID:uH7MMQPH
>>122

>読んでくれている読者のモノでもあるかと

ねーよ


125 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:37:18 ID:FHgc5EfC
読んでくれている読者のモノw
ロボスレにも遂にお客様(笑)が現れたかw


126 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:38:03 ID:h/XE9evt
>書き上がった作品は作者同士だけのモノではなく
>読んでくれている読者のモノでもあるかと

じゃあ自分で書け


127 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:40:05 ID:NlNBgyo5
>>123
その結果、「分かった、じゃあもう読まねぇよ!」って反応されるのが自分の作品だけならいいが
クロスオーバー先の作品まで巻き込んだ場合はどうなんだ?って話

てか、「俺の書いてるのが気に入らないなら読むな」って公言する作者に好意持てるか?
そういうのをクロス先の作者にまで言わせかねんから
対処方法はよく考えないといけないんだって


128 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:41:24 ID:h/XE9evt
>>127
>その結果、「分かった、じゃあもう読まねぇよ!」って反応されるのが自分の作品だけならいいが
>クロスオーバー先の作品まで巻き込んだ場合はどうなんだ?って話

それはクロス先の作品まで読まないなんて思考する奴のほうが斜め上というか頭おかしい



129 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:42:13 ID:NlNBgyo5
>>124-126
俺は既にこのスレで書いてる側の人間なんだが
自分の拙い作品を読んで感想くれる事にくれて感謝してるからこそ
「自分の作品は読者のモノでもある」って思想なんだが
そんなに変か?


130 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:43:47 ID:DVuBvyBp
>>122
>「自分達が納得してるのに文句言ってくる読者はいらない」
>「気に入らないなら読まなければいい」

これでいいじゃないか。
金出して読んでるわけでもないのに……

とりあえずID:NlNBgyo5は頭冷やした方がいい。
一晩寝てもう一度自分のレスを読んでみるのが一番だと自分は思ふ


131 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:43:55 ID:h/XE9evt
というかそういう文句付ける奴が
「クロス先を汚された」から怒って「もう読まない!」と言って
クロス先を読まなくなるなんてのは論理が繋がってないだろ

それはそいつの中でなにか神格化勘違いした一方的な思いを
クロス先作者に要求してるだけの作品ストーカーだ


132 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:44:42 ID:h/XE9evt
>>129
じゃあまず作者トリップ付けろ


133 名前: ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:45:53 ID:NlNBgyo5
>>132
ホイ

次は何をすればいいんで?
wikiの作品全部消してこのスレから去ればいいのか?


134 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:46:48 ID:A8hxROhR
いや、とりあえずお互い落ち着こうぜ


135 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/09(木) 23:53:42 ID:h/XE9evt
>>133
まず言っておくがな、
作品は読者のものでもあるとかいうんだったら、

「自分の作品とクロスしてくれた他作品作者」も、
読者だ


あんたの言ってる事は、「作者が他の作者や、その作品の読者に配慮しなければいけないこと」なんかではなく
単に「その作品に違う思い入れを持つ読者同士の内ゲバ」と言う事にしかなってない
そして、作者としてのあんたのスタンスは、あくまであんたのスタンスであって
他の作者である俺たちに要求する事ではない


ここにいるのは作者と読者という構図じゃない
全員読者で、読者同士でお互いの作品をクロス許容しあってる
そこで、ある一人の読者が「このクロスは作者や読者に失礼」とか言っても
それは自分の好きな作品を、自分の望む形にあって欲しいという勝手な要求を突きつけてるだけに過ぎないぞ

作品が読者のものなら、「作者含む読者全員」に権利がある
そして全員の権利があるならば、誰か一人のわがままや文句が通る道理なんか無い
意見の違いによる衝突はあるにせよ、それを押し通す権利なんか誰にも無い


136 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:00:24 ID:0ELSbZIr
そりゃあ、他人の二次創作を批判したり批評したりする権利ぐらい、あるだろう
でも、それならばそもそも「二次創作を作る権利」も読者にある


批評が批評で終わってるならそれでもいい
でもそれは「言う権利がある」から言うだけで
「書く権利」にまで侵害していいようなものじゃあないだろう



クロスや二次創作の元作品の権利は最終的に作者のものだ
だから、クロスや二次創作で気に入らない部分があるとか、こういう改編は遠慮して欲しいと言う事は
「横から読んでる読者」が口を出すものじゃあない
元作品の作者が許容するか、拒否するかを決めるものだ

他人の二次創作が気に入らないなら、自分で二次創作を書けばいい
その権利があるんだから


137 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:00:33 ID:x9ZEFL3S
>>135
別に自分のスタンスを他人にまで要求した覚えは無いが

「自分ははこういう考え方で、そういう考えもあるから安易に批判的な意見を叩くのはどうよ?」
という趣旨のレスをしただけなのに
「何も書いてない読者様が好き勝手言ってんじゃねぇ」
って扱いを受けた訳で

きちんと反論するなら最初からそういうレスすれば良いだろうになぁ
普通に納得できる意見で自分の主張も偏ってんな〜と納得できるレスなのに


138 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:02:42 ID:0ELSbZIr
>>137
>「何も書いてない読者様が好き勝手言ってんじゃねぇ」
>って扱いを受けた訳で
それはあんたが作者って言ってないから当たり前な上に
作者としてもおかしい


139 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:09:39 ID:x9ZEFL3S
>>138
作者だって言った後も「トリ見せろ」とまで言ってきたじゃないか
てか、「何も書いてない読者だが」と主張しているんでない以上
常にどちらかである可能性は考慮した方がいいと思うぞ?
変な所で地雷踏みかねないし

てか、実際にトリ見せなきゃ「読者様」って扱いのまま罵倒されてたのかと思うとなぁ……
避難所で「あの人はストイック過ぎるから」ってレスしてる人達も
「またお客様が来たのかwww」みたいな反応をしていたんだろうし


140 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:11:34 ID:0ELSbZIr
>>139
>作者だって言った後も「トリ見せろ」とまで言ってきたじゃないか
いやそれ当たり前の対応だし
というかどうやって発言証明すんのよ


141 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:21:47 ID:x9ZEFL3S
>>140
わざわざ証明しないと「書き手を偽る読者様」って認識してるってのが
そもそもどうなのよ?って話で

トリ見せなきゃちょっと変な意見としてまともに聞く気すらなく
準荒らしみたいな扱いで排除する気だったん?


142 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:24:24 ID:molC0XH8
2chだし、好きな見方で好きに楽しめばいいさ、創作に対する熱い思いも考えも結構

でもそれを書き込むのは誰得

とりあえず互いに落ち着こうぜ、少なからず感情的になってるだろ、いい結果にはならんよ

横レスごめん


143 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:24:43 ID:0ELSbZIr
>わざわざ証明しないと「書き手を偽る読者様」って認識してるってのが
>そもそもどうなのよ?って話で
      ィ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙t,
     彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
     イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''ソ~ヾ:;;;;;;゙i,
     t;;;;;;;リ~`゙ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    i,;;;;;;!
     ゙i,;;;;t    ヾ-‐''"~´_,,.ィ"゙  ヾ;;f^!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ト.;;;;;》  =ニー-彡ニ''"~´,,...,,.  レ')l. < おまえは何を言っているんだ
     t゙ヾ;l   __,, .. ,,_   ,.テ:ro=r''"゙ !.f'l.   \____________
      ヽ.ヽ ー=rtσフ= ;  ('"^'=''′  リノ
    ,,.. -‐ゝ.>、 `゙゙゙゙´ ,'  ヽ   . : :! /
 ~´ : : : : : `ヽ:.    ,rf :. . :.: j 、 . : : ト、.、
 : : : : : : : : : : ヽ、  /. .゙ー:、_,.r'゙: :ヽ. : :/ ヽ\、
  :f: r: : : : : : : : !丶  r-、=一=''チ^  ,/   !:: : :`丶、_
  : /: : : : : : : : :! ヽ、  ゙ ''' ''¨´  /   ,i: : : l!: : : : :`ヽ、
 〃: :j: : : : : : : ゙i   `ヽ、..,,__,, :ィ"::   ,ノ:: : : : : : : : : : : :\
 ノ: : : : : : : : : : :丶   : : ::::::::: : : :   /: : : : : : : : : : : : : : : :\




144 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:28:57 ID:molC0XH8
AAつかって煽ったりしなさんな、目的が喧嘩になってるぞ、落ち着け


145 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:31:42 ID:x9ZEFL3S
自分がやった事は結果的に荒らしと変わらんか
叩かれて当然っちゃあ当然か
主義主張はどうであれ、過疎ってるスレを
わざわざ荒らすような事はやっちゃ駄目だわなぁ


146 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 00:45:52 ID:pafX0B1f
KMN「ちょっと興奮した人がいても二次創作のクロスオーバーはSRWKで慣れてます!」


147 名前: ◆gD1i1Jw3kk [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 15:54:56 ID:DWxslFek
少しスレを見ていない間に雰囲気が……。

>>107
>こんな重武装してコンピュターで補正かけて武器の運用できるならスーツ無人でおk
>それこそ某ガンダムのようになってんぞ。
>クロスなのに蹂躙気味だしさ、オルトロス倒せる俺tueeee作品じゃん、気がつかないの?

現実的には有人より無人兵器の方が良いのでしょうが、人間が戦うのが前提ですので敢えて無人にはしていません。
兵器は無人でなければいけないというのなら、愚作だけでなく他のロボット作品全般にも当て嵌まると思うのですが、 ID:vblVb47z氏はそう御考えなのでしょうか?
それから最初こそ優勢ですが最終話A、B共にこちら側はオルトロス(ワーム)に全滅させられる寸前まで追い詰められており、私は一方的な蹂躙とは思っていません。
無論、クロス元の作者である◆kNPkZ2h.ro氏が不快に感じるのならば謝罪しますし、「やめろ!」と言うのであれば執筆は中断します。

>ここの空気的に誰も突っ込めない指摘しない状況だけどさ、転移っていうデウス・エクス・マキナと寒いギャグを言い訳にするのもどうなの?
転移は愚作と◆kNPkZ2h.ro氏の作品とを交差させる小道具に過ぎません。ワームと戦うようですは基本軽いノリですので、それをID:vblVb47z氏が寒いギャグと感じるならそれで構わないと思います。

>作品という名前の設定のみの投下とかさ……ある意味すごい
設定のみの投下をしているつもりはありませんが、他の方の作品と比べて自身の未熟は痛感しております。

>>133
>次は何をすればいいんで?
>wikiの作品全部消してこのスレから去ればいいのか?

◆CNkSfJe3Zs氏の作品は毎回楽しみに読ませて頂いていますので、冗談でもそのような事は言わないで下さい。お願いします。
人狼機兵マーナガルムの続き、楽しみに待っています。


148 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 18:30:46 ID:6ZQ83CnV
まあ肩肘張らずに気楽にやろうぜ、元々ラフなスレなんだし。
このスレでケンカとかなんかやだな…


149 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 18:48:13 ID:wlw1p8Fn
そんなことより好きなロボの話しようぜ!


150 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 18:59:01 ID:O1jfZUZH
好きなロボットの名前を挙げていこうと思ったら、相当ウザい量になったので消したでござる


151 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 19:28:15 ID:qtXx39EQ
>>137
・他者にまで要求してない
・自分は一作者として、自分の作品に関するスタンスとして話している
つもりだったのなら
>>122は、最初から作者の一人である事を明示した上で
「あくまで自分の作品に関しては、こう思ってる」と書くべきだったかと思われます
でないとあの書きかたでは他者にも要求してるとしか文脈上受け取られません

あと、
>>139
>てか、実際にトリ見せなきゃ「読者様」って扱いのまま罵倒されてたのかと思うとなぁ……
作者であれ読者様であれ、言ってる事がおかしいんですから
何か言われる事そのものは変わらないと思います
作者である事を名乗ったからって何も言われなくなるわけではないでしょう?

キレる前にもう少し冷静になって、ご自分の発言のどこがおかしくて
相手に反発されているのか、もっとよく見直した方がいいと思います
今回のは◆CNkSfJe3Zs氏が自分で言い方を間違えた上に勝手にブチギレている形にしかなっていません
そして終わりのほうでは
>きちんと反論するなら最初からそういうレスすれば良いだろうになぁ
これでは、あまりにもあんまりです


152 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 20:08:13 ID:x9ZEFL3S
>>147で若干持ち直したテンションが>>151でドンドコ下がる

昨日は自分も頭に血が上っていて荒らすようなレスをしたと反省してはいるが
◆kNPkZ2h.ro氏の喧嘩腰なレスについては触れないで自分ばっか叩かれるってのはなぁ
まあ、自分が「作者としておかしい」ってんなら仕方ないのか


153 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 20:27:18 ID:/ZxYb2J8
だから頭を冷やせって・・・
そうやってぶちぶち言っても印象悪くなる一方だぞ・・・


154 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:05:43 ID:eGlATeA0
いい加減どっちも黙れよってのが本音なんですがね
正直これ以上喧嘩すんなら他でやってくださいよ。ここは創作発表板ですよ?
せっかく本スレが過疎っている今、本スレで投下して盛り上げようって人もいるのに
その人たちの感想も書けないし、その人たちに続こうとして投下も出来ない状況です。
以降普通の流れでいきませんか?誰もこんな論争を続けたいなんて思ってないでしょう?



155 名前: ◆YHSi90Gnr2 [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:16:47 ID:IiU4ITcL
昨日は途中で寝オチしてしまったので今経緯を読みました。
>>111>>115で書き込んだ者ですが、どちらの意見も頷けるんですよね。
でもちょっと言葉がきつかったりした部分があったから、こうなっていると思うんです。
ですから、怒った状態のまま書き込んでも余計に頭に来ると思うので、少し時間をおいてみてはどうでしょうか?


というか、俺小心者なんで、スレの仲間が争ってるのってホント辛いんですよ(´;ω;` )


156 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:20:26 ID:ofmXzR01
おまいら雑談スレでやれ。
ただでさえ消費速くて追いつくの大変なスレを無意味な文字でうめるなよ。
当事者がヒートアップすんのも気持ちは解るけど周りからすりゃどーでもいいのよ?
つまり迷惑って事。

そんな事よりおっぱいについて語ろうぜ!


157 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:21:17 ID:O1jfZUZH
>>156
島でやれ変態www


158 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:24:20 ID:eGlATeA0
>>156
とりあえずお前は島に行けwwww


159 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:25:39 ID:zpnWOdnu
>>156
お前はお前で落ち着いたほうがいいw


160 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:25:41 ID:SntjZ7ig
 じゃあおっぱいじゃなくてぱんつについて語りましょうか!


161 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:25:50 ID:x9ZEFL3S
前々から思っていたのですが、自分は基本的に雑談には向かない人間のようなので
初心に返り、自作を執筆する事に集中し
今後は作品投下か、それに関連するレスへの返事以外はROMります

迷惑を掛けて誠に申し訳ありませんでした


162 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:26:29 ID:O1jfZUZH
>>160
分かったから島なり病院なりに行ってくれwww


163 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:26:37 ID:HYXqID5p
もう島占領しちゃえばいいんじゃないかn


164 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:28:04 ID:O1jfZUZH
>>163
投下作品のほとんどがロボスレだしなw


165 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:28:18 ID:SntjZ7ig
>>162
 やだやだ私ここに残るー!

>>163
 凄くテロのかほりがするんですがw


166 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:28:49 ID:eGlATeA0
>>164
ごめんぶっちゃけるとオレロボスレのキャラしかわからないんd


167 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:30:38 ID:cd5POa+6
テスト


168 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:31:36 ID:O1jfZUZH
>>166
大丈夫。俺もロボスレしか分からん。ロボスレが創発板って意識すら無いしなw


169 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:32:17 ID:eGlATeA0
>>168
もうロボスレ板が出来てもおかしくないと思うんだ(キリッ


170 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:32:48 ID:SntjZ7ig
 つまりロボスレ自体が島のようなものだと! 君は!


171 名前: ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:33:21 ID:cd5POa+6
何か帰って来れたみたいだ……一か月かな
っと、本スレ戻ってきたけど自分分かる人いるのだろうかw


172 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:33:52 ID:O1jfZUZH
>>169
そして、各作品ごとに専用スレが……ってのは寂しいなw


173 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:34:43 ID:SntjZ7ig
>>171
 お帰りフィリップ!


174 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:35:05 ID:O1jfZUZH
>>171
お帰りなさいませ、ご主人様ーっ!


175 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:37:22 ID:eGlATeA0
>>171
よく、よくあの戦場から戻ってきたわね……グスグス


176 名前: 遅筆 [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:41:22 ID:zpnWOdnu
>>171
戦場から男が帰ってきたと聞いて!

これは記憶喪失で偽の記憶を植えつけるフラグ……!


177 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:44:40 ID:cd5POa+6
何か見てない内に色々あったようで、で、気づけば次スレになってて……
それで他所で一斉に規制が解除されたと聞いてきてみたら、ホントに解除されてて驚きましたw
んで一先ずこれだけ
>>161
流れを読みました……気、落とさないでくださいね
あまりこちらからどうこうは言えませんが、貴方の作品を楽しみにしてる読者の一人として、貴方の事が好きなので
マナガルの投下、楽しみにしてますね


178 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:46:04 ID:SntjZ7ig
>>176
 肉体改造は任せろー!(バリバリ


179 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:49:35 ID:zpnWOdnu
>>178
やめて!

っていうかマジックテープで何をする気だww


180 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:51:38 ID:SntjZ7ig
 怪人マジックテープ男です。カップルを別れさせる事ができるぞ!


181 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:51:48 ID:qtXx39EQ
服を引き裂いた音だと思った
ケンシロウ的な意味で


182 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:52:58 ID:IiU4ITcL
余計な事したのかな、俺

>>171
お帰りー!


183 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:54:12 ID:cd5POa+6
>>173
君は全く相変わらずだなぁ


……ただ今、翔太郎
>>174-175
恥ずかしながら戻ってまいりました
一応避難所で諸々してましたが、本スレでこう書きこむのは凄く新鮮な気分ですねw
ある意味リアルは戦場でしたね―……(遠い目
>>176
いやだなぁ、ここがどこか忘れるわけ……
いや……ここは何処だろう…・…くっ、記憶が……

ジョークですwでも記憶喪失というか、本スレに居た時の記憶がだいぶ薄まってますねw

にしても忘れられてなくて良かった……w


184 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 21:58:35 ID:O1jfZUZH
>>182
引っ張るな、引き摺るな、気にするな

>>183
いやいや、知らない奴がいるのは仕方が無いけど、忘れる奴がいるなんてありえんだろw


185 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:01:40 ID:SntjZ7ig
 避難所でも度々話題になってましたしね!
 そして何故か私がエロゲ(腐)の主人公に……。


186 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:03:52 ID:O1jfZUZH
タロ氏総受けの合同誌が出て来るのも時間の問題ですねw


187 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:09:26 ID:cd5POa+6
>>182
寧ろ、自分が言いたかった事を代弁してくれたようで凄く共感したというか、ホッとしました
お気になさらないでください。至極正論というか、良い事言ってたと思うんで

そしてただいまですw本スレは良い……家に帰ってきたようだ……
>>184
避難所ならともかく、本スレだと長い間来れてなかったですからねw
もしかしたらと不安になってw

つか、感想はおろかこういう復帰時には作品を持ってくるのが道義なのですが
自分何も持ってきてなくて……申し訳ないです
……一か月解除記念に、何か企画でも立てようかな


188 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:13:20 ID:O1jfZUZH
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 企画!企画!
 ⊂彡


189 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:23:19 ID:IiU4ITcL
>>187
ほほぅ、企画……というか手ぶらでも気にしない!w


ちょっと最近作業がかなり遅れ気味なんで、風呂入ってから作業に集中しますw


190 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:38:11 ID:cd5POa+6
最近避難所見てなかったんですがその……何というか、恥ずかしいですねw
自分としてはPBMさんの横を歩いてますよ。歩みは遅いですが、離されない様に
>>188-189
ホント自分に対して叱咤したい気分です、書き手として情けないですぜ…

で、企画なんですが、安価で何か書こうかなと思います(前もやったけどこの際……すみません師匠、いつか書きますんで)
で、ただ安価するのも味気ないんで、変則安価で行こうかと思います

>>195(キャラでもメカでもおK)

>>196(上と同じ)

>>200(何かする)

って感じで書こうと思います。ではどぞー
……あんま無茶なのは怖いですよw



191 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:47:59 ID:zpnWOdnu
安価での静寂は嫌な予感MAXだね!


192 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:52:38 ID:SntjZ7ig
 加速装置!


193 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:52:59 ID:zpnWOdnu
ksk!


194 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:53:47 ID:O1jfZUZH
あわわわあwww


195 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:53:50 ID:zpnWOdnu
遥さん


196 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:54:17 ID:SntjZ7ig
 遥さん(144cm)


197 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:54:44 ID:O1jfZUZH
爆発しろw


198 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:55:26 ID:HYXqID5p
ktkr


199 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:55:51 ID:arZbwoVH
こういうのは苦手・・・


200 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/10(金) 22:56:35 ID:k+y9j4m5
百合


201 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 22:57:12 ID:SntjZ7ig
 世界を救う。


202 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:01:11 ID:SntjZ7ig
 遥さん(155cm)と遥さん(144cm)の百合か……胸が熱ジョインジョインハルカァ


203 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:14:08 ID:k+y9j4m5
ageてすみません


204 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/10(金) 23:16:37 ID:wlw1p8Fn
アゲてはいけないなんてルールは無いぜ


205 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:18:33 ID:SntjZ7ig
 age氏が規制されてなかった頃は常にトップにありましたしね、ここw


206 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:27:48 ID:xwwqiAB6
>>201
できるよ。
以上。
はい次の方。


207 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:34:41 ID:cd5POa+6
ただ今戻りました。すみません、ゆっくりディナーの程を
さてさて……

195 :創る名無しに見る名無し:2010/09/10(金) 22:53:50 ID:zpnWOdnu
遥さん

      ,.-''" ゙̄`''-、  
    (゙ノ       ヾつ ほうほう、遥さんとな
    /  ●   ● |
    |    ( _●_)  ミ    
   彡、   ヽノ   ヽ/   
   /_,, / ̄ ̄ ̄ ̄/     
___(__)/ ヤラナイカ /____
    \/____/

196 :創る名無しに見る名無し:2010/09/10(金) 22:54:17 ID:SntjZ7ig
 遥さん(144cm)

      ,.-''" ゙̄`''-、  
    (゙ノ       ヾつ
    /  ●   ● |
    |    ( _●_)  ミ    ……同じ遥さんとな。まぁおkです 
   彡、   ヽノ   ヽ/   
   /_,, / ̄ ̄ ̄ ̄/     
___(__)/ ヤラナイカ /____
    \/____/


200 :創る名無しに見る名無し:2010/09/10(金) 22:56:35 ID:k+y9j4m5
百合

__/ i  .||| ヽヽi l |.i ヾ | |||≡≡≡≡≡≡
,,_  ヽ、  \// ,i"i 、i |/iヽ||/ /\≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 `i   |    iii"'''i_| |iヽ、/ .| ~|i \-〉≡≡≡≡≡≡
  \ /  - iii  、 ' .l....| |_  /≡≡≡≡≡≡
―ー、/ /〃ー- ,,__ \;;;;;ゝ/.ヽヽ-'≡≡≡≡≡
 ̄''''--〈// ̄  ヽ、  ||/i  }/≡≡≡≡≡≡≡
    -i=,,_ (・)__/ヾ=/ノ_/I,,,_≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 ̄'' - 、  ~||| ;;;;  ;;| \\ 〉  〉≡≡≡≡≡≡≡
""'' -,,_"'';/|||  ~~./ヽ   .`つ__/≡≡≡≡≡≡
    \  .||| / /    ー´,´ 〉≡≡≡≡
    ̄"''--|||-"   /~二二二ノ≡≡
______    .||| |   .ヽ l:::::::::://
 /  ===≪ |.|.|  i 〉ォラ/       
´/ .\   iii  || i | |ォラ||
/ \  \   iii  | i ヽi;;:: ii
..\ .\  \  iii  l  ヽi:::::::\≡≡≡≡≡
  \ .\  \__iii  ヽ  ヽ ̄\~)≡≡≡≡≡≡≡≡
    \ .\        ヽ---'´




208 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:42:47 ID:SntjZ7ig
 大丈夫、遥さんはいくつか種類があるよ!


209 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:43:17 ID:cd5POa+6
                            雑談になる前に言っておくッ! 
                    おれは今安価企画の恐ろしさをほんのちょっぴりだが体験した
                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『多分ぶっ飛んだ物が来るだろうとタカを括ってたら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        同一人物同士の百合という普通に難度の高い内容になっていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    同一人物同士会議だとか自作パロディだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなネタとして書けるもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいというかガチすぎる安価企画の片鱗を味わったぜ…


えー……その、思ったより普通のと言ったらおかしいですが
何かネタとしては書けない真面目な物が来てしまってホントに吃驚してますw
遥さん×遥さんか……凄いなぁ、それで百合か……w




210 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:43:34 ID:arZbwoVH
すみません、盛り上がっている所申し訳ありませんが
機動修羅バイラム第8話(前編)を投下してもよろしいですか?


211 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:44:47 ID:SntjZ7ig
 どぞー。

 支援は必要ですかな?


212 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:45:30 ID:arZbwoVH
お願いします
第八話「希望は月にあり」

 月面都市連合、それは月に存在する都市の集まりである。
 元来、月面という場所は南極と同じように、様々な国家が共同で調査、開発などを行う共同開発地域であった。
 しかしその裏では多くの国家が覇権を求め争ってきた場所でもある。
 アメリカ、EU、中国、ロシアなど大国の思惑が激しく絡み合い、水面下での政治的取引は日常茶飯事。
 そして時代は流れ、ステイツ、アジア統連、ユニオンの三強になってもこの争いは続くかに見えた。
 だが、その争いは月に住む人々の一斉蜂起によった終局を迎えることになる。
 結局の所、その土地のルールを決めるのはそこに住む人々なのだ。
 そして月日は流れ、2507年現在。月は地獄と化していた。

 バイラムが核を使用して早一ヶ月、ステイツのとある基地ではケントが一心不乱にバイラムの解析を行っていた。
 寝る間も惜しみ、資料を引っ張り出し、金属という金属、たまに非金属にも手を出しながらバイラムの装甲
を調べ上げる。キーボードを叩き、様々な実験を行うがどれも手ごたえがない。
「ふぅ」
 ケントは椅子に座りながらため息を付く。
 薄暗い部屋の中にディスプレイの光が眩く光っている。壁には無数のメモ用紙が貼っており、細かい文字がび
っしりと書き連なっていた。机の上には数本の栄養ドリンクのビンと空のコーヒーカップが何日も時間を費やし
た事を示している。
 甲高い電子音と共にディスプレイにエラーの文字が表示された。どうやらこれもだめだったらしい。
 やっぱり駄目か、これはいよいよあの人の力を借りきゃいけないみたいだな。
 ケントは背もたれに体重をかけて伸びをすると部屋に備え付けられている時計に目をやる。
 時計の短針はすでに一の数字を示していた。
「もうこんな時間か」
 ケントは立ち上がると壁にかけられているバックを手に取り部屋を出て行った。

「お疲れ様です」
 運転席から守衛に挨拶をすると重たい鉄の門は金属音を響かせて横へと動いていく。
 門が完全に開くとケントの車は基地の外へと飛び出していった。
 車を走らせながらこれまでの事を考える。
 そう、今から一週間ほど前のこと――。

「全く! これはどういうことだ!?」
 ケントたち、軍部技術顧問全員の前に小冊子ほどの厚みの資料が机に叩きつけられる。
 資料の中身は全てバイラムに関するものだ。
 目の前にいる初老の男、ステイツ総司令官はこめかみに血管を浮き上がらせて怒鳴っている。
「材質、動力、組織。全て不明だと! ふざけているのか?」
「いいえ、ふざけていません。 これがバイラムの資料です」
 ケントの言葉に総司令官の顔がどんどん赤くなっていく。
「なら、なんなんだ! あのバイラムとかいうPMは! 目的は!」
「分かりません」
「誰が作った?」
「不明です」
「居場所の特定は?」
「現在調査中です」
 総司令官の質問に一定のテンポで答えるケントたち。
「何もわかってないではないか!」
 これ以上無いくらい顔を真っ赤にする司令官に対しみんな気まずい顔になる。
「仰るとおりです」
 リーダー格である壮年の男性が頭を下げると総司令官はますます声を荒げ、机を力任せに叩いた。
「何故分からんのだ! ステイツ最高とも言える軍事衛星も! シークレットサービスも! そして発信機の
類も全く役に立っておらん!」
 そう、バイラムを追跡しようとありとあらゆる手を打ったが全て無駄になってしまったのだ。
「しかも、核だと! あんな物がわが国に落とされたら、私は……破滅だ」
 そう言って頭を抱え、力なくうな垂れる司令を見ながらケントは少し眉をひそめた。
 民間人より自身の保身か、意外と小さい男だね。
「いいか、バイラムの調査を最優先とする! 他の研究や開発は全て後回しにしろ! いいな!」
「了解」
 司令官の言葉に全員が敬礼をする。そして司令官が部屋を出て行くと全員ため息を付いた。


213 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:46:14 ID:cd5POa+6
>>210
どうぞー


214 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:46:28 ID:wlw1p8Fn
支援砲火


215 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:46:30 ID:SntjZ7ig
 ならば、支援開始!


216 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:46:56 ID:arZbwoVH
 若い技術主任が不満の声をあげる。
「仕方ないさ、今回の件で軍部はグダグダだ」
 中年の技術者が肩をすくめた。
 バイラムが使った核、あのことで世間は大きく揺れた。
 軍部の杜撰な管理体制、核技術者の流出、そして自分達にも使われるのではないか、という恐怖。
 一つの悪点を叩くことで事態を混乱していき、その混乱によってもたらされた物がさらに混乱を呼んでいる。
 まさに底無し沼に落ちた状態である。
 そんな最中に軍部が取った行動とは責任の擦り付け合いであった。
 廊下に出ると再び彼らは口を開く。
「ステイツだけじゃなくてユニオンもAUAも似たようなモンみたいだぜ」
「ユニオンにいたっては総議長が退陣したって聞きましたよ」
「スラム街の連中がこの混乱に乗じて暴動を引き起こしてるみたいだな、まったく困った物だ」
 ニュースでやっていることや巷の噂で会話に花が咲いている。
 技術者の一人がケントの方に向く。
「おい、ケント。お前が最初にバイラムを見たんだよな?」
「そうだけど?」
「どうだった?」
 少しいやらしい笑みを浮かべながら聞いてくる。
「バイラムの事かい? あれは化け物だよ。あんなのと戦えって言う兵士に同情するね。おまけに自慢のアナ
ライズが一向に作動しなくて。調べようがないよ」
 ケントはメガネを直す。
「マジかよ、ナイツのアナライズが古いとかは?」
「仮にもうちは資金が潤沢でしてね。新型パーツぐらいどんどん入ってきますよ」
 嫌味っぽく言うと彼は思わず噴出してしまう
「そうか、じゃあ何でバイラムには通じないんだろうな?」
 それは僕だって知りたい。知りたくて知りたくて仕方が無い。
「まあ、ぐだぐだやってても仕方ないか。じゃあな」
「ああ」
 そう言って手を上げて挨拶をした後、研究員達は散り散りになった。

「ふぅ、本当にどうするか」
 危機感のない技術者たち、保身しか考えない司令官、そして恐怖のあまり暴動を起こす人々。
 神がいるなら教えて欲しいね、この状況に打開策があるのか。
 ケントは近くにあるバーに入る。
「いらっしゃいませ」
 バーデンはケントを見ると社交辞令よろしく、挨拶をする。
 ケントは店を見渡しながらそのままカウンター席に座った。
 薄暗い店内の中は客が少なく、ゆるやかなジャズミュージックが流れていた。木で出来た椅子やテーブル、
カウンターからはどことなく温かみを感じた。どうやら雰囲気を大事にする店らしい。
「ご注文は」
「バーボン、ストレートで」
 目の前にいるバーデンにいつものと言った雰囲気で注文をする。
 ケントの注文を受け、後ろの棚からバーボンのビンを出してきた。
 心地良い水音とともに茶色の液体がグラスへ注がれる。その時、ケントはバーボンのラベルを見て少し驚いた。
「めずらしいな。ターキーじゃないか」
「良くご存知で」
 ケントの言葉に機嫌を良くするバーデン。どうやらこのバーデン、かなりの凝り性のようだ。
「ご注文のバーボンです、どうぞ」
 目の前にバーボンが置かれた。芳醇な香りが彼の鼻腔をくすぐり、普段飲んでいる物とは違いかなり度数が
高いせいかツンとしたアルコールの刺激がやってくる。
「ありがとう、頂くよ」
 ケントはためらうことなくバーボンを口に含む。
 突き抜ける辛さが口全体に広がると一陣の風が体全体を駆け抜けた。風が治まると静かな甘さが口の中にゆっ
たりと残っている。
 これがターキーか。この味からして、かなり年季モノだね。
 不思議なターキーの味を名残惜しそうに舌を動かす。
 もう一杯貰おうかな、そう思い空のグラスをバーデンに向けようとした時、店の戸が開いた。
「ひさしぶりぃぃ、いつものちょうだい」
 ケントが振り向くとそこには一人の女性が入ってきた。ふら付く足取りでカウンターの椅子に座ると捲くし
立てるかのように注文を叫ぶ。女性はなんと――。


217 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:47:21 ID:SntjZ7ig
 


218 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:48:01 ID:cd5POa+6




219 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:48:00 ID:arZbwoVH
「セル!? 何で君がここに?」
「あら、ケントじゃない。ひさしぶりぃぃ」
 セルは顔を真っ赤にしてケントに挨拶をした。
「うわ、もしかして酔ってるのか?」
「そんな事無いわよぉ、この顔見れば分かるでしょう?」
 そう言って顔を近づけてくる。酒の臭いが身体中から臭って来る様だ。
「酒臭い……全く、何杯飲んだんだ?」
「失礼ねぇ、ウォッカを四杯飲んできただけよぉ」
 十分じゃないか。
 と言おうとするが、言ったらさらに何か言われそうなので言葉を飲み込む。
「何、その顔は?」
 セルは眉間に皺を寄せているケントの顔を両手で掴むと左右に振る。
「こ、こら、やめてくれ。まだ飲んでいる最中なんだ!」
 非難の声をあげるがセルはそれを全く無視して振り続けた。
 このままじゃまずい。
 そう思ったケントはポケットから一枚のお札をバーデンに渡した。
 受け取ったバーデンは無言でジョッキを取り出しビールを注ぐとセルの目の前に置いた。
「お嬢さん、これでも飲んで落ち着いてください」
 バーデンがにこやかに言うとセルはジョッキを手に取ると煽るように飲み干し始めた。
 地響きのような濁音を響かせながらビールはどんどん減っていく。
「プハー、ビールを奢ってくれてありがとうねぇ」
 セルは自分の顔ほどあるジョッキをカウンターに置くと一息ついた。
 全く、前来た時はそんなでもなかったのに今回はかなり酷いな。
 ケントは軽くため息を付く。別にセルの酒乱は今に始まったことではない。しかし、こんな状態になるのは
恐らく研究が詰まった時か、何か嫌なことがあったときだ。今回の飲みっぷりから恐らく後者だろう。
 ケントはグラスを軽く回すと物思いに耽り始めた。
 あの人のところへ行くにしても、何か手土産が欲しいところだな。何が良いか……。
「ケントォ、お酒が進んでないわよぉ?」
 突然自分の目の前に大きなジョッキが現れた。
「うわ、何をするんだ!?」
 ケントは思わずたじろいでしまった。目の前に置かれたジョッキの中には大量のビールが入っている。
 僕にはバーボンがあるんだぞ!
 セルに向かって言おうとするがそれは言葉にならなかった。なぜならすでにケントはセルのペースに乗せら
れていたからだ。
「さぁ、ぐぐっと!」
 セルはケントの顔をじっと見つめている。
 ケントは軽くため息を付くと目の前にあるジョッキを掴む。そしてそのまま喉を鳴らしながら巨大なビール
を難なく飲み干した。
「これでいいかい?」
 泡のついた口元を拭うとそのまま乱暴に座った。
「お見事!」
 セルはのんきに拍手をしてくれるがケントはちっとも嬉しくないようだった。
「まったく、店の事も考えてくれよ」
 ケントは愚痴をこぼしながら頭を抱えた。
「いいじゃない、今日は酔いたい気分なんだからぁ……」
 そう言うと突然カウンターに突っ伏して寝息を立て始めた。
「ふぅ……一体何があったんだ?」
 ケントはセルを見つめながら空になったグラスをバーデンの前においた。

「ううん……」
 セルが寝返りと真っ白なシーツに皺が幾つも出来た。
「セル、もう朝だよ」
「んん…」
 まだ起きたくない。
 そう思ったらしくシーツに包まり外の音を遮断しようとする。
「おい、いい加減に起きてくれ」
 誰かの声が耳元で囁かれる。が、セルは起きるのを拒否する。
 ゆっくり寝かせてよ、昨日ようやく仕事が終わったんだから。
 しかし声の主はセルの思いを無視して、目覚めを強要させてくる。
「もう八時過ぎだぞ!」


220 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:48:05 ID:wlw1p8Fn
支援


221 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:48:15 ID:SntjZ7ig
 


222 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:48:55 ID:cd5POa+6




223 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:49:10 ID:arZbwoVH
「ええ!?」
 この声を聞いたとたん、勢い良く飛び起きる。
「ようやく起きたか」
 目の前には呆れ顔を浮かべているケントがいた。
「ケントじゃない、あれ? 何で私、ここにいるの?」
 間の抜けた声にケントはとても苦い顔をする。
 どうやら彼女は昨晩の記憶が全て抜けているようだ。
 セルは落ち着いて辺りを見渡した。白を基調とした部屋に木で出来た棚や机が置いてある。窓からは暖かな
朝日が照りつけており、今日も快晴である事を示してくれる。自身が包まっていたシーツは皺だらけであった。
が匂いが洗ったばかりである事を教えてくれた。
「もしかして、覚えてないのかい?」
「ええ」
「はぁ、全く……」
 あっけらかんと答えるセルに対しケントはぶつくさ言いながら部屋の奥へと行く。
「どこへ行くの?」
「キッチンに決まってるだろ、朝食を取らないで追い出すのは僕の流儀に反するからね」

「美味しい!」
 セルは歓喜の声をあげる。 
 目の前に出されたベーコンエッグを切り分け再び口の中にほおり込む
 ベーコンの塩味と卵の濃厚さが絡み合い口の中でいい塩梅になる。どうやら普通のベーコンではないらしく、
噛む度に鼻の方へ芳醇な香りを送り込んでくる。この感じからしてスモークベーコンだろう。
「だろ?」
 彼女の表情にケントは不敵な笑みを浮かべる。
「こんな朝食を食べたの本当、久しぶりだわ」
 感激しながらケントの作った朝食をガツガツと胃袋の中へ放り込んでいく。
 彼女の様子から昨日の酒はもう消えてしまったようだ。
「何だ、いつもは作ってるんじゃないのかい?」
「ここ最近の朝食は全部カロリーブロックだもの」
 セルの返答に頭を抱えるケント。
 一体どんな食生活をして居たんだ? 嫌、単なる無精か。
「全く、せめてベーカリーぐらい寄ってくれば良いのに」
「そんな時間ないもの……」
 ケントの言葉に少し疲れた声を出す。ナイフを振ってだるそうな顔をしている。
「え、そんなに忙しいのかい?」
「忙しいなんてもんじゃないわ。ムカつく上司がいるし、部下には舐められるし、全くたまったもんじゃないわ」
 そう言ってトーストに手を伸ばす。これで三枚目であるが彼女は全く気にしない。
「そうか……」
 意外だ、いつもはこっちのペースに引き込んでくるのに……やっぱり社会って上手く出来てるんだな。
「ところでケントのほうはどうなのよ。前に会ったときはなんか研究が詰まってたみたいだけど」
「うん、流石に詰まりっぱなしだからね。思い切って教授に会って来ようと思うんだ」
 あまりの事に思わずナイフを落としてしまう。
「本気なの!?」
「ああ」
 教授に会う。これがどういう意味なのか、セルは理解をしていた。
 ケントの言う教授とは、かつて二人が大学に居た頃に物理工学を担当としていた教授であり、ケントとセル
の師匠でもあった。
 他の研究者に会うというのは、自分の研究を見せるのは手柄を横取りされるも同意である。
 それだけではない、彼に会うということはとても辛いことである。それは――。
「本気、見たいね……」
 セルは呟く。あのケントが教授に会うなんてよっぽどの事だわ。他人の事なのに掌に汗をかいてしまう。
 教授がここまで嫌われるのは気難しさと感情の激しさが原因であった。
 前に一度レポートを提出したことがあるのだが赤い二重線を引かれたあと、キツいダメ出しを何回も喰らった。
 しかも評価はC評価。学生のレポートにここまでケチをつける人間は他にいないだろう。
「ああ、それで何かいいお土産でもないかなと思ってね。何が良いかな?」
 セルは腕を組んで少し唸る。ふとテーブルを見る。一番真っ先に目に付いたのはコーヒーカップだった。
「そうだ、コーヒーなんてどう? ああ見えて、結構豆には五月蝿いから」
「そうだな、そうするよ」
 セルは壁にかけてある時計を見ると時計の針はもうすぐ九時を示していた。
「あっ、もうこんな時間! それじゃあね、朝食ありがとう」


224 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:49:43 ID:SntjZ7ig
 


225 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:49:52 ID:cd5POa+6




226 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:49:57 ID:arZbwoVH
「おい、セル!」
 セルは立ち上がると引き止める間もなくケントの部屋から出て行った。
「全く、慌しいな……っとそれ所じゃないな」
 ケントは自分の仕事部屋に向かう。
 基地にいるときとは全く違い、綺麗に生理整頓がされている。棚には時点を思わせる大量のファイルがきち
んと並んでおり、机には筆記用具とパソコン以外では特にめぼしい物は何一つなかった。
 部屋に入るとパソコンに入っていたデータディスクを取り出し、引き出しに入っている分厚い書類を取り出した。
「よし、後は上官の許可とボルスのサインがあれば……」
 ケントは書類とデータディスクを鞄に詰める。
「さて、行くとしますか」
 鞄を手に取ると玄関の扉をゆっくりと開けた。

 ケントが家を出た頃、ユニオンの北西部にある旧スウェーデンのゴトランド基地ではビスマルク隊が駐留していた。
 基地の中は閑散としており、慌しく動く整備員や通路をせわしなく動いている清掃員、肘掛椅子にどっ
しりと座っている司令官といった光景が全く見られなかった。
 元々このゴトランド基地は施設のみ作られた無人基地であり、駐留する部隊以外勤務している者はいないのだ。
土地の歴史上からこの基地に誰かを置いておくと言うのはクーデターの意志があるように見られてしまうのだ
が、今回は特別に強化演習の名目として使用許可を貰ったのだ。最も、ほとんど隊員達は海へと遊びに行って
しまいくんれんどころではないのだが……。
 そんな寂しい基地内の廊下に一人の女性が椅子に座りながら外を眺めていた。女性はファルだった。
 顔には覇気ややる気といった物が全く見られず、ただ虚ろな瞳をせわしなく動かしている。
 季節は夏と秋の境目に突入しており、暑さの厳しさは時折吹く風により柔らかくなっており、湿った風が
吹けば雨が降るだろう。その証拠に緑の色をしていた木々の中に赤い色が若干混じり始めている。
「パパ……」
 思わず居もしない父親を呼んでしまう。
 バイラムが核を投げた後、彼女は今より酷い放心状態になった。
 昼は呆けており、夜になるとバイラムと父の顔が浮んでくる。
 子供の頃に聞いた核戦争の話、それが起った時、人類は終わる。
 当時は軽い気持ちで聞いていたが徐々に現実味が帯びてきた。身近に感じることでファルの中でなんとも言
えない焦燥感が湧き出して来る。
 だが今までの戦歴から少々自分に対して自信がもてなくなっていた。
 バイラムに対して負け続けているという事実、ビスマルクを使いこなせていないかもしれないという事実。
 この二つがファルの心を締め付けている。
 ふと我に返ると彼女は髪の毛をくしゃくしゃと掻き、気を取り直したかのようにすっくと立った。
 ここにいても仕方ないと思ったのかおもむろに通路を歩く。
「あの……」
 突然、後ろから声をかけられた。ファルが振りむくとそこには一人の女性が立っている。
 女性は白のブラウスを着ており、下は黒のタイトスカートと革靴を履いていた。
 長くて綺麗な髪と整った顔立ち、そして、どことなく不思議な魅力を醸し出しており、絶対に軍人には見え
なかった。 
「すみませんが十七番格納庫はどこでしょうか?」
「十七番?」
 女性の言葉にファルは腕を組む。
「えっと、ここから真っ直ぐ行って、突き当りを左に行って、ええっと――」
 途中まで言い掛けるとなにやら言葉を濁し始めた。どうやら頭の中でこんがらがっているらしい。
「あの……」
 黙ってしまったファルに思わず声をかける。
「ええ、めんどくさい! あたしについてきなさい!」
 ファルはそう言うと足早に廊下を歩き始めた。
「はぁ……」
 女性は突然の事に呆然としながら彼女の後を追った。
 そして十数分の時間をかけて二人は、廊下を右へ左へ進み、階段を上り下りをし、倉庫の扉を開け、外の滑
走路を突っ切り、窓から入り、途中Uターンをし、エレベーターに乗り込みながら目的の格納庫を目指す。
「あの、本当にこれでよろしいのですか?」
 途中女性が不安そうな顔でファルに声をかける。
「大丈夫、大丈夫。あたしに任せないさいって」
 ファルは笑顔を見せて答えるが女性の顔から不安要素は抜けなかった。
 再び気を取り直し、歩みを進める二人。そんなとき、女性が窓の外を眺めると一機のPMが外に出ていた。
 シーダーグリーンのPM、グライドアは黒のマシンガンをもっていたが動く様子はなく、ただその場に立っ
ているだけだった。


227 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:50:38 ID:SntjZ7ig
 


228 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:50:52 ID:arZbwoVH
「アジャム……」
 女性はグライドアを見つめながらファルに聞こえないように、そっと呟いた。

「よ、ようやく着いたわね」
 ファルは少し疲れたそぶりを見せつつも気丈に振舞う。
 ファルたちの目の前に大きな扉が威風堂々と言った雰囲気で立っている。緑の色をした扉はPM用の格納庫
である為、軽く二十メートルは超えていた。NO17の書かれた白い文字はここが十七番格納庫である事を示
しており、ここが目的の場所である事を教えていくれた。
「ありがとうございます」
 女性は頭を下げると格納庫の大きな扉の近くにある人間用の扉を開けようとノブに手をかける。
 しかし、扉は開くことなかった。
「どうして……?」
 女性が不安そうな顔を見せるとファルは少し考え込んだ。
 もしかしたら……。
 ファルは人間用の扉ではなくPM用の扉の方へと駆けていく。そして開閉パネルを見ると呆れた顔をした。
「やっぱり……」
 開閉パネルは緑のランプが点いていた。この格納庫の扉は片方の扉が開いているともう片方の扉は閉まると
いうシステムになっていた。何故、このような構造かというと機体の奪取を防ぐ為である。
 ファルはパネルのボタンを手早く押すと軽い金属音と共に人間用の扉が開いた。
「まったく、誰が開けたんだか」
 文句を言いながら後ろで手を組む。女性の方はというと鍵が開いたと同時に中へと入った。
 ファルも後から格納庫へ入ると、そこにはマールと一人の男性、アジャムがいた。
 マールとアジャムとは楽しそうに談笑しているが女性の方は不安そうな顔で二人を見つめている。
「どこへ行ったんだよ」
 アジャムがそういうと彼女は毅然とした態度で言い返す。
「何所かにいっていろと言ったのはあなたじゃないですか。それに私をこんな所に連れてくる理由は?」
「あれ? いってなかったか?」
 とぼけた顔をするアジャムに対し彼女は綺麗な顔を少しゆがめる。
「何も聞いてません。あの時、貴方は突然やってきたと思ったら突然、私を乗せてここへ連れてきました」
「ああ、そうだったな、いやぁ、悪い悪い」
 軽い調子で悪びれると彼女はため息を付いた。そして今度は打って変わってかなり冷静な口調になる。
「状況の説明、してくれますね?」
「ああ、いいぜ」
 彼女の瞳に見据えられると軽かった笑みは消え、真面目な表情になる。
「単刀直入に言うぜ。お前の住んでたところな、放射能でやられた」
「なっ……」
 突然の事に言葉を失う。そんな彼女を見ながら話を続ける。
「あの時、俺は雇用主から撤退命令を受けて命からがら逃げられた。しかしあのバイラムとかいうバケモンの
せいであの辺りは焦土化。おまけに住んでた人間も放射能であらかたやられたって聞くぜ」
「そ、そんな……」
 アジャムの言葉に思わず膝を付いてしまう彼女。
 バイラムが投げた”核”は3強が保有していた軍事力を大きく削っただけではなく、その土地に住んでいた
ものにも多大なダメージを与えた。特に衝撃波などの直接被害よりも食糧難の為、汚染された水、及び野菜な
どを食べた為に起こる二次被害の方が酷かった。
「あの時運良く近くにお前がいたからな。ほとんど咄嗟だった。だがお前と俺の身体はもう……」
「放射能に犯されていると言うことですね」
 そう、あの時アジャムはコックピットを空け、彼女を救った。だがそのせいでアジャムも彼女と同じように
被爆してしまったのだ。
「ああ」
 アジャムの言葉が無情に格納庫の中に響く。人体に降りかかった放射能は今の時代でもかなり難しかった。
「……とりあえずお礼を言わせてください。ありがとう、アジャム」
 彼女の言葉ににんまりといやらしい笑みを浮かべる。
「なら、別のもんで頼むわ、言葉だけじゃこの仕事はやっていけないもんでね」
「では、これをあなたにさし上げましょう」
 軽い調子のアジャムに対し彼女は真剣なな面持ちでポケットから銀の鍵を取り出すとアジャムに手渡した。
「こりゃあ……」
「恐らく必要になると思います」
「なら遠慮なく貰っておくぜ」
 アジャムは銀の鍵を自身のポケットに放り込むとマールに向き直った。
「お話は済みましたか?」


229 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:51:27 ID:SntjZ7ig
 


230 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:52:14 ID:SntjZ7ig
 


231 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:52:14 ID:arZbwoVH
 マールはにこやかな笑みを浮かべる。一方のファルは暇で仕方なかったのか手を後ろ組んでいた。
「ああ、終わった」
「ところでそちらの方のお名前は?」
 マールが女性のほうをむくと彼女も自己紹介を始めた。
 そういえばあたしもこの人の名前、知らなかった。
 ファルも彼女の方へ視線を向ける。
「カミーラ、カミーラ・ペレカフです」
 女性は、カミーラは微笑みながら自分の名前を名乗った。
 その微笑にはほんの少し切なさが混じっていることにマールは気がついた。
「所でさ、マールと何の話をしたの?」
 ファルはマールと先ほどの話をしていた事を聞いてみる。
「あっ、そうだった。ファルちゃん、このアジャムさんと一対一の模擬戦をやってみない?」
「模擬戦!?」
 突然の事にファルは素っ頓狂な声をあげた。

 基地にいるファルたちから時を遡り、一週間ほど前のアジア統連の東に位置する日本州。
 その日本州の西部に位置する福岡市にあるとある高校の図書館では、祐一とメアリーがともにテスト勉強を
していた。図書館には祐一とメアリー以外誰もおらず、無数の本だけが二人を見つめていた。
「ユウイチ、辞書!」
「はいはい」
 そう言ってメアリーに英語で書かれた分厚い英和辞書を渡す。
「THANK YOU」
 辞書を手に取るとものすごい勢いでページをめくっていく。そしてお目当てのページに目をやりながら教科書
を睨みつけている。メアリーにとって国語のテストはは外国語のテストも同意だ。言葉が分からなければ答えよ
うがない、意味が分からなければ問いが分からない。まさに苦労の連続である。
 メアリーが必死に勉強をしているのに対し、祐一の方は特に焦った様子もなく、自身が借りてきた小説をのん
びりと読んでいた。
「ユウイチは勉強しなくていいの?」
 嫉妬と怒りが混じった瞳で見つめてくるが祐一のほうはかなり穏やかな顔で答えた。
「うーん、ここまで来ると僕は何にもすることがないな。目的のない勉学は一種の徒労だって父さんが言ってたし」
 ユウイチの答えにメアリーはますます不機嫌そうな顔をした。
「悪い点を取って補習してもいいの?」
「別に構わないよ。そんなことをして身につけても、結局忘れてしまって意味がなくなるからね」
 優しく笑う祐一、しかしメアリーの瞳にはかなり腹黒く映っていた。

「あー、つかれたぁ!」
 メアリーは椅子の上で足をバタつかせる。祐一はメアリーのノートを斜め読みすると彼女の方へと顔を向けた。
「お疲れ様、これなら良い点取れるんじゃないか」
 ノートを閉じて渡すと鞄の中に閉まった。
「……もう帰る」
 ふら付いた足取りで立ち上がるとヨロヨロと腰を曲げたまま図書館を出て行った。
 祐一はポケットから鍵を取り出すと図書館の戸に鍵をかけると外を歩いているメアリーを追いかけた。
 辺りはすでに暗くなっており人通りもまばらだ。街を照らす街頭には蜘蛛の巣が張っており年季を感じさせている。
 他国では暴動が起こっているのに対し、日本ではそういったものは何一つ見られない。
 いや、見られないというより諦めかけているのかもしれない。この事態に対して。
「ユウイチィ、なんか奢ってよぉ」
「だめ、この間アイスを奢ったばかりじゃないか」
 だるそうな声でねだるメアリーを優しくたしなめる。
「勉強のし過ぎで頭が空っぽになっちゃった。だから急速な栄養補給を要求します」
 今度は毅然とした態度でねだるが当の祐一は苦笑いを浮かべたまま、冷たい言葉をぶつけた。
「その提案は却下します」
「ぶぅ! ユウイチのケチンボ!」
 メアリーは膨れっ面をしながら道端にある缶を思いっきり蹴り上げた。蹴った缶は綺麗な放物線を描き見事
に備え付けのゴミ箱へと入った。
 そんな彼女と見つめながら祐一とメアリーは帰り道を歩いていく。その日は珍しく空の星がぽつんと輝いていた。
「あっ」
 帰り道の途中、一台の黒い乗用車が踏み切りの上で立ち往生していた。ナンバープレートを目にやると普通
の車とは違った数字が書かれていた。恐らく外交官ナンバーの車だろう。
 祐一たちは車の方へ近付いていく。運転席を見ると一人の男性が必死にアクセルを踏んでいた。右片方のタイ
ヤは路面から外れており大きな溝に挟まっていた。これでは必死にアクセルを踏んだとしても前には進まないだろう。


232 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:52:22 ID:cd5POa+6




233 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:52:33 ID:wlw1p8Fn
しえん


234 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:53:05 ID:SntjZ7ig
 


235 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:53:09 ID:arZbwoVH
「大丈夫ですか?」
 祐一が声をかけると運転手はこちらを向く。運転手はメガネをかけており青のスーツと白の手袋をしていた。
「あっ、すみません。今、発進しますから」
 運転手は申し訳なさそうに祐一を、そして後ろに乗っている人物に頭を下げた。
「後輪が脱線しています、すぐに動かすのは無理ですよ」
 祐一の言葉に運転手は蒼ざめる。すぐさま運転席の扉を開き、後ろのタイヤの様子を見る。
「ああ、なんと言うことだ!」
 運転手は愕然とした顔で叫んだ。
 一体どうしたんだ?
 そう思い、声をかけようとすると突然の警報音が響いた。どうやらもうすぐ列車が来るらしい。
「あっ、あっ」
 まごついている運転手を尻目に祐一はメアリーに向かって叫んだ。
「メアリー、遮断機の近くにあるスイッチを押してきて」
「OK!」
「運転手さん、このままだと危険ですから車を動かしましょう」
「は、はい!」
 祐一と運転手は車の後ろに回ると力の限り押し始めた。しかし動く様子は見えない。
 良く見るとタイヤがちょっとしたくぼみに挟まれ、横から締め上げている。外すにはとても強い力が必要だろう。
 なにか工具があれば……。
「そうだ、ジャッキはありますか?」
「あっ、はい!」
 祐一の問いに運転手は慌てて後ろのトランクを開ける。タイヤ交換用の小さなジャッキがそこにあった。
 これを使えば……。
 ジャッキを車体の下にあるわずかな隙間に入れ、レバーをゆっくりと回し始めた。ジャッキの上昇と共に挟
まっていたタイヤも元の路面へと復帰していく。
 タイヤが完全に外れた事を確認すると思い切り車を押す。すると車は何かを擦る音と共に無事、公道へ復帰した。
「やった!」
「よかった」
 運転手はすぐさま運転席へと走っていく。運転席のドアを開けると後ろの席にいる人物に頭を下げた。
「申し訳ありません、すぐに車を――」
「いや、その前に手伝ってくれた彼にお礼を言いたい」
 車の後部座席から一人の男性が出てくる。男性はハワードだった。
 ハワードが出てくると二人は嫌な顔をし始めた。
 車に乗ってるなら手伝ってくれてもいいのに……。
 何、あの悪人顔。すっごく悪どいことしてそう。絶対マフィアだよね?
 そんな二人の気持ちを知らず、自己紹介を始める。 
「あっ、自己紹介がまだだったね。私はハワード、国連大使をしている」
「国連大使……?」
 この人が? 国連の?
 祐一は目の前の男性をマジマジと見る。
「運転手がこのような事故を引き起こしてね。君たちが来なかったら恐らく電車に引かれていただろう」
 ハワードは襟を正す。一方の運転手は申し訳なさそうな顔をして俯いていた。
「全く、酷い運転手だ。いくらいそげと言ったからといってこのような――」
「待ってください! いくらなんでも酷いじゃないですか!」
 ハワードの言葉に思わず食って掛かっる祐一。いつもの祐一とは違い、明らかに敵意をむき出しにしている。
「確かに運転手さんがこのような事態を起こしたのは仕方ないでしょう、でも急がせたのはあなたでしょう!」
 祐一の言葉にハワードは少し不機嫌になった。確かに自分は運転手を急がせた。それは他ならぬ事実である。
 しかし、明らかに目の前にいる少年の言葉からは敵意を感じる。まるで親の仇を見るかのように。
 一体何故だ?
 ハワードが祐一にその事を聞こうとするが――。
「いいんですよ! ささ、マッケンバウアー様。早くしないと」
 空気を読んだ運転手が焦ったような声をかける。
「失礼します」
 その空気に水を差されたのか、祐一は不機嫌な顔を崩さず頭を下げると足早にその場を去っていった。
「あっ、待ってよ。ユウイチ!」
 メアリーはちらりとハワードの方を見た後、祐一の後を追いかけていく。

 数日後、今日は休みだというのに祐一は早く起きた。別にまだ寝ていても良い時間なのだが今日に限って何
故か早く起きてしまった。窓から暖かな日差しが差し込んでくる。
「ふぅ……」


236 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:53:57 ID:wlw1p8Fn
支援


237 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:54:08 ID:SntjZ7ig
 


238 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:54:31 ID:arZbwoVH
 祐一は軽くため息を付くとむくりと起き上がりベットから立ち上がる。
「うぅん……」
 身体をほぐすため軽いストレッチを行う。腕を、腰を動かすと骨がなる。
 流石にちょっと怠けすぎたかな……。
 祐一は壁に貼ってあるメモを見る。ランニング十五キロ、スクワット二百回、腕立て五十回、腹筋八十回、
懸垂百回――。
 父親が生きていた頃は早朝トレーニングに良く付き合わされた。宇宙という環境では真っ先に衰えるのは筋
力なのだ。だから常にトレーニングを意識し、貧弱にならないようにしなくてはいけない。そう祐一は教わった。
 実際、宇宙から帰ってきた一明は衰えた筋力を元に戻すために、かなり激しいトレーニングを積んでいた。
 怠け癖が無い事に子供の頃はに感心していたが、付き合わされるようになってからその評価は反転してしま
った。最も反抗期を過ぎると元の評価に治まったが。
 そして付き合った影響か、運動神経がかなり良くなり、たびたび運動部の助っ人として借り出されるようになった。
 本人は嫌がっているがまんざらでもない様子だ。
 祐一の部屋の壁に貼ってあるメモはその名残であり、一明と祐一を繋ぐ唯一の代物でもあった。
 今はもう父の遺品はほとんど整理してしまい、メモ以外に残っているのはビデオと写真ぐらいなものである。
 祐一はカーテンを開き、日光を部屋の中に呼び込んだ。
 窓の外ではランニングをしている人や犬の散歩をしている人、外の掃除をする人など実に様々だ。
「さてと……」
 朝食の準備をしようとキッチンへと足を向ける。
「あれ……」
 新聞受けに何かが入っている。今日は新聞が休みだったはずだ。
 不思議に思いながら新聞受けを開けると分厚い書類と小型ビデオディスク、そして一通の手紙が入っていた。
「誰からだろう?」
 祐一は手紙の差出人を見る。差出人はハワードだった。
「あの人!?」
 祐一は手紙の封を切る。中には一枚の手紙が入っていた。

 拝啓、森宮祐一殿。
 この手紙を読んでいるという事は君がとても感情的な人物で無い事を示していることを表している。
 一応、途中で破いて捨ててしまう場合も想定したのだが先日会った君を見る限りそんな事はしないだろうと
確信している。確信を裏付ける証拠として、君は私に理路毅然とした言葉をぶつけてきたことと私が国連の人
間であることに嫌悪を示したことをあげよう。
 理屈をぶつけてくる人間は大半がひねくれもか社会主義者、または相手をやり込めるのが好きなサディスト
ぐらいだろう。しかし見た感じ、君はそんな風には見えない。
 では別の事を考えてみた。国連に恨みを持つ者である。そう、我々に何らかの不利益を賜った物。
 そう解釈した私は誠に勝手ながら君の身辺を調べさせてもらった。
 そして案の定、君は国連から不利益をもたらされた人間の一人であることがわかった。
 君の家族の事、無論、いいたくない、聞きたくないことは十も承知だ。忘れたい過去を掘り返されるのは誰
だって辛いのだから。
 だが私は君が真実を知りたい人間だと思い、この書類とビデオディスクを君に送ることにした。
 この二つは君が捜し求めてやまない物、外宇宙調査隊のレポートと交信データである。
 国家機密、いや、世界の秘密とも言える物をポンと一般人に与えてしまうことで色々な人間に非難を浴びる
ことになるだろう。だが、我々はそろそろ隠すという事は辞めるべきなのではないだろうか?
 それだけではない、このデータは何故国連で厳重に封印されているのか私には分からない。
 だがここから何か、真実が顔を出す事を祈ろうと思う。

 P.S 
 長々と書いてしまったが一番良いたい言葉を忘れる所だった。
 あの時、君が来てくれなかったら私は飛行機に乗り遅れ、あの運転手は解雇されていただろう。
 この言葉を君に伝えたい、ありがとうと。
                             ハワード・マッケンバウアー


 手紙を読み終えた祐一は分厚い書類とビデオディスクを手に取る。緊張と不安で手が湿り気を帯び、膝が軽
く震えていた。これが父親の、外宇宙調査隊の資料だというのだ。
 祐一は緊張した面持ちで書類とビデオディスクをテーブルに置く。
 これが父さんの……。
 今の今まで謎に包まれていた調査隊の記録。コピーとはいえそれが今、祐一の手元にあるのだ。
 祐一は緊張した面持ちで書類に手を伸ばした。
 確認の為にまず船長の名前を調べる。目次のページから順に名前を探していく。


239 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:55:11 ID:SntjZ7ig
 


240 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:55:20 ID:arZbwoVH
「ジョンソン・マクミトフ……ジョンソン・マクミトフ……あった」
 ジョンソン・マクミトフの名前を確認すると今度は自分の父親である森宮一明の名前を探し始めた。
 指でレポート製作者の名前をなぞりながら目的の名前を求める。
「モーガン……モルド……あった、森宮一明」
 父のレポートを見つけると落ち着き始めた心が再びざわめき始めた。目の前には真実がある、しかしそれを
知るのが怖い。真実のジレンマに陥りそうになる。
 でも、僕は知りたい、母さんの為にも。
 祐一は軽く深呼吸をすると父、一明の書いたレポートを読み始めた。

 一明のレポートはとてもユニークな物だった。
 正直な話、これをレポートと言うには酷い物である。なぜなら書いてある事を客観的に記録することがレ
ポートの意義である。しかし、一明の書いたレポートは主観的であり、たびたび話が脱線することがあり、
酷い時にはジョークや関係ない話で一つのページが埋め尽くされていた。
「酷いなぁ……」
 思わず苦笑してしまう。心の中ではとても嬉しく、これが父の書いたものであるを理解した。
 そして一通り読み終えると
「父さん……」
 祐一は思わず呟いた。これが最後の父の姿だと思うと感慨深いものがある。
「あれ?」
 父の様子がおかしいことに気が付く。何か焦っている、いや、何かを隠そうとしている。
 手元にある資料をもう一度読み始める。一句一字見逃さず、ゆっくりと。

 2504年。十月二十一日。
 本日は火星宙域における重力検査実験だ。我々人類はすでに火星を超えてその外、すなわち木星へと進もう
というのだがその前にしなくてはいけないことがある。それは火星探査だ。

「火星探査!?」
 そんな予定は入ってなかったはずだ。祐一は家族に伝えられたADAMの情報を必死に思い出す。
 ADAMの目的は火星以降の調査だったはず。確かに火星研究班に物資の投下をするかもしれないけど……。
 いや、待てよ。レポートには火星”探査”って書いてあった。探査っていう事は調べるってこと? 何を?
 火星には研究班が居るから調査の必要は無いはずだ。
 祐一の頭の中におかしな疑問が浮んでくる。
 一つの疑問はは疑惑となりその疑惑が不信感を呼び覚ます。
 祐一はレポートをテーブルの上に置くと宙を見上げ、軽くため息を付くと一言、呟いた。
「一体どういうことなんだ?」

 祐一がそんな事を呟いていた、同じ時刻。
 アメリカ大陸のフロリダ州のスペースポート。ここには無数の月面行きのスペースシャトルバスが無数に存
在していた。今日もまた一機、また一機と月へと飛んでいく。
 中は普通の空港と変わらず、荷物検査、ボディチェック、そして発着ポートなどが存在していた。
「じゃあ、行って来るよ」
 ケントは見送りに来たシルバーナイツの面々に言葉をかける。手にはいつもの鞄と白い紙袋を持っていた。
「行ってらっしゃいませ、ベルガン主任!」
「お気をつけて!」
 堅苦しい挨拶のアルとレイに対し、ボルスは黙ったまま顔をしかめている。
 ケントはそんな親友の肩に手を置くと明るい口調で言った。
「ボルス、お土産は何が良い?」
「……なら、バイラムの弱点を頼む」
 こんな事をいえる立場ではないとボルスは思っているのだろう。
 二度の戦いでナイツを壊され、ボルスは希望を見失っている。でも、僕は胸を張って言おう。君は僕が知る
限りの中で最高のパイロットだ。負けたのは手段や運がなかっただけさ。だから気にしなくて良い。
 その言葉を言いたかったが、ケントはあえて黙っていた。例えその言葉を言ったとしてもボルスは救われな
いと思ったからだ。この親友にかける言葉はただ一つ。
「分かったよ、とびっきりのお土産を持って必ず帰ってくる」
 ケントはそう言うと踵を返し、月面行きのシャトルへ乗り込む。
 窓際の座席に座ると外の景色を眺める。
 ボルス、約束するよ。僕は必ずバイラムの弱点を持って帰ってくる。そしてまた一緒に酒を飲み交わそう。
 自動扉が閉まると発進体勢に移った。後方のブースターに火が灯るとゆっくり前に進んでいく。
 そして、シャトルは大空高く飛んでいった。
 ボルスたちは空港の屋上で敬礼をしながら、ケントのシャトルを見送った。


241 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:56:08 ID:cd5POa+6




242 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:56:20 ID:SntjZ7ig
 


243 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:57:14 ID:arZbwoVH
以上です

今回は伏線をばら撒きましたが
後編で全部回収してしまいます

最後までお付き合い頂きありがとうございます


244 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:57:18 ID:wlw1p8Fn
しえん


245 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:57:19 ID:SntjZ7ig
 


246 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:58:05 ID:cd5POa+6




247 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:58:34 ID:SntjZ7ig
>>243
 投下乙です!
 さて、そろそろ私も腹括って感想ラッシュ始めますかね……!


248 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/10(金) 23:59:17 ID:wlw1p8Fn
支援砲火終了――

――投下、乙。


249 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 00:03:20 ID:GwNS9syh
>>243
乙です!前スレ……は流石に厳しいけど(ホントすみません)
時間が空いたらスレの初めからじっくり、読ませていただきます

では頑張ってみますので住人の皆さん、並びに師匠、ハルハル百合書いてみるので期待しないで待ってて下さいw


250 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 00:06:43 ID:l1wYpA4Y
>>249
 はい、楽しみに待ってます!
 あ、ageが淋しがってたんで、たまには避難所にも顔出してあげてください。色んな投下もありましたしw


251 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 00:08:32 ID:GwNS9syh
>>249
はい、今度顔出しますw
にしてもDSさんが二週間いないらしいですね……寂しいです


252 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 00:10:33 ID:l1wYpA4Y
○ age氏が淋しがってた

× ageが淋しがってた

 私はなんて失礼な事を……。
 そうそう、先日避難所にあるものを投下したんですが、ひょっとするとそれ、遥さん×遥さんを書くのに役に立つかもしれません。


253 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 00:12:49 ID:GwNS9syh
あぁ、七人の……ですねw凄く壮大というか迫力が凄いなと思いましたw
今日の所は失礼します。また後日、お休みなさい


254 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 00:20:13 ID:l1wYpA4Y
 はい、おやすみなさーい。

 ……よし、明日頑張って感想消化しよう!


255 名前: ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 02:13:35 ID:uaN4P3+P
 一昨日、昨日の反省の意味を込めて、こんな時間ですが作品投下。
土日の間に可能ならばもう一回投下する予定です。

http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/749.html
 前回投下分から結構時間が立っているので、ここまでの流れは上を参照されたし。

人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」B
投下開始いたします。


256 名前: 人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」B  ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 02:16:36 ID:uaN4P3+P
 時間は少し前に巻き戻る。

 この一週間、ツクヨミは『マーナガルム計画』とやらに基づき、ライズガルムを駆りテストを繰り返していた。
 大量の試作武装を用いて、宙を舞う複数のターゲット・ビットを破壊する。あるいは自律行動型人工知能を搭載したか、ハティが遠隔操作する
無人のスカンクエイプ系統を用いた戦闘試験。更にマニ・アーマー着用時の耐G限界やウールヴヘジン・システムの使用限界時間の測定等、
睡眠と食事以外の時間はほぼ随時何かしらのテストを行うという、ツクヨミ自身の耐久試験も兼ねたようなメニューを行っていた。
 どうやらライズガルム、そしてその完成型たる『マーナガルム』を無人機から有人機に路線変更したおかげで計画に遅れが生じたらしく、
それを挽回する為に行っている事の用だ。元より兎乗りとして鍛え抜き、如何に過酷な戦場であっても耐えてきた身、その程度で大して
疲労はしないが、手紙を書く暇すら殆ど無い事がツクヨミは不満だった。とはいえ、テスト準備やテスト結果のまとめにライズガルムの細部調整と、
最低限の睡眠や食事の時間すら削り、鬼気迫る表情で作業に打ち込むユノーを見ていると、そういった不満を口にする気にはなれなかった。

 そんな状況で行われた本日のテスト。行っているのが新星部隊が交戦していた場所から100qも離れていない欧州の森であった事。午前中に行われたのが
追加装備の一つである大型スラスターの装備時における最高速度の検出で、午後に行う予定だったのが超長距離射撃用の電磁加速砲の精密射撃試験だった事。
その際、取り外す時間すら惜しみ、大型スラスターを付けたまま電磁加速砲を装備させた事。射撃前に行ったウールヴヘジン・システムによって驚異的に
拡大した認識範囲が、黒煙を上げる万能強襲揚陸艦シューティングスターや統合軍相手に苦戦する新星部隊のスカンクエイプ4機を捉えた事も、
全てはただの偶然であった。

「どうしタ、ツクヨミ?」

 たが、彼らを認識した瞬間に、ツクヨミは新星部隊の元へとライズガルムを駆けさせていた。大型スラスターを吹かし、短時間で音速に達する。
ピンと張った細長いRCBを大気が揺らす。周囲の景色が勢いよく迫り、そのまま後方へと流れる。発生した衝撃波で揺れる機体は巨大な電磁加速砲を抱えた影響で
午前中のテスト以上に安定性が欠落していたが、ツクヨミはそれを無理矢理抑え込むように乗りこなし、走らせる。

「彼らを助ける」
「ナっ!? そういうノ勝手ニやっテいいのカ!」

 実験艦フェンリルとフェンリルから射出された小型偵察機にライズガルム、そしてツクヨミの脳をリンクさせる第六世代型量子コンピューターたる
ハティもまた、ツクヨミと同時に新星部隊の姿を認識していた。だが、そもそもマーナガルム計画は極秘であり、例え革命軍の仲間であっても
許可なく姿を見せる事は禁止されている。新星部隊を助けに向かえば、彼らだけでなく統合軍にすら姿を晒す事になるのだが……迷う事無く
ライズガルムを向かわせるツクヨミに、ハティが驚きの声を上げる。

「敵ではない者が危機に陥っていて、手を伸ばせば届く場所にいるのなら、躊躇する理由は無い」
「今、オレ達ガやっている事ガ、誰にモ知られてハならなイ極秘任務というのヲ理解した上デ?」
「それが、どうかしたのか」

 平然と上からの命令を無視するツクヨミの言葉に、彼の視界の横に浮くハティのCGが溜息をついた。

「まったク……軍人の言葉ジャあないナ」
「軍人である前に兎乗りだ」

 そもそも『兎乗り』とは、本来は作業機械であるRWに乗る者の中で特に腕に優れた者達の事だ。彼らが主に作業を行う月面では常に事故の危険が付き纏い、
判断が一瞬遅れただけで多くの人が死傷する、という事が珍しくない。故に、上の指示よりも現場の判断を重視する傾向にあるのだが、その思考パターンを
軍人になっても変えずに命令違反を繰り返した結果、上に嫌われ過ぎて1週間ほど前に殺され掛けた訳だが、反省は微塵もしていないようだ。


257 名前: 人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」B  ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 02:22:13 ID:uaN4P3+P
「そうやって、勝手な事をされては困るんですけどね〜 私としても、エラトステネス社としても」

 二人の会話に、ユノーが口を挟む。予定していたテストが中断された事に怒る気力すら残ってないらしく、彼女にしては珍しく弱々しく抗議する。

「今日のテストでちゃんと結果が出ないと計画の進行が……」
「実戦訓練の良い機会だ。ただの射撃訓練よりも有益なデータが取れる」
「……それもそうですね、サクサクっと蹂躙しちゃてください!」

 ツクヨミの言葉に気力を蘇らせたユノーは、若干フラ付きながらデータ収集用の機器を追加で用意し始めた。

「オイオイ……ったく、お前ら相手に『勝手な行動は慎め』っつーのは言うだけ無駄か……」

 フェンリルの形だけの艦長席にやる気なさげに座っていたパーシヴァルは、溜息を付きながら通信機を手に取る。数年ほどだがツクヨミを
直属の部下として扱ってきた彼は、こうなったツクヨミが、上官である自分の命令を無視して動く事をよく理解していた。ならばどうするか、
彼の出した答えは……

「エホンッ! え〜こちら、実験艦フェンリルの艦長、パーシヴァル・プルートイド。革命軍の艦が撃墜されているのを発見、緊急事態と判断し部下を向かわせ……
 いや、どうせならもうチョイ緊急性を重視しましたっつーカンジに報告するべきかね?」

 事後報告となってしまいはするが「緊急事態だったので自分が独断で命令して、部下を先行させました」と上に話を付ける事だ。
 勝手な行動を批判されるにしても、馬鹿正直に「部下が勝手にやらかしました」と言うよりは体裁は悪くないし、場合によっては手柄を自分のものにも
出来る。……まあ、上官としてのプライドとか軍隊の規律とか色々と大切なモノを投げ捨てる行為なので、パーシヴァル以外にそれを出来る者は稀なのだろうが。


258 名前: 人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」B  ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 02:23:12 ID:uaN4P3+P
「拙い」
「どうしタ?」

 ツクヨミの真っ直ぐに伸びた視界の先に映る、新星部隊と戦う統合軍のマーチヘア部隊。彼らの統率された見事な動きは瞬時に新星部隊の4機のスカンクエイプを
無力化させて、RSマシンガンの砲口を向けて投降を促していた。それだけなら別に構わなかった。彼らが投降し、油断した隙を狙えばいいだけだ。だが、その状況で
一機のスカンクエイプ高機動型が唐突に武器を構えたのだ。当然、マーチヘア部隊は反撃される前にスカンクエイプ高機動型のコクピットを狙って攻撃するだろう。
 即座にツクヨミは電磁加速砲を撃つ。動いたスカンクエイプ高機動型へ砲を向けていたマーチヘアの腕に直撃し、そのままコクピットをも抉り、その動きを止めた。

「バッテリーカートリッジを交換。続けて発射」
「ちょっと待ってください! まだ砲身の冷却が終わってませ」

 ユノーの言葉を無視して、電磁加速砲のバッテリーカートリッジ交換、弾丸を再装填し発射。それを繰り返し連射したが、4発目を撃った直後に
電磁加速砲が火を噴いてねじ曲がった。

「だから言ったじゃないですか! 一発撃ったら最低でも15分は冷却してから使わないと!」
「その連射性能では、近接攻撃主体のライズガルムの装備には向いていない」
「そこら辺を踏まえてのテストだったんですけど……」
「回収を頼む」

 使い物にならなくなった電磁加速砲を投げ捨てて更に加速。奇襲に対してのマーチヘア部隊の混乱が思っていたよりも少ない。少しでも有利に戦う為には、
一刻も早く現場に辿り着く必要がある。

「フルスロットル」

 ツクヨミのボイスコマンドに反応し、ライズガルムの狼を模した頭部の口が開き、更に両肩、両腕、両脚が全て展開し、頭部装甲が鬣のように広がる。
最初に戦った時に、ライズガルムが見せた過剰機動形態『ライズガルム・フルスロットル』。吼える狼は衝撃波すらも飲み込み、更に速く疾走する。

「よく撃てたナ」

 マーチヘア部隊の動きに意識を向けていたツクヨミに、ハティがそんな事を呟いた。

「連射した事か」
「いヤ、今の状況でハ高機動型モ巻き込みかネなかっただウ? それなのニ、よク即座に引き金を引いたなぁト……」

 確かに、あの状況ではそうなる危険もあった。だが、あの場で躊躇していえば、もっと悪い結果になっていただろう。それに、  

「俺とお前とフェンリルとライズガルムで狙った。外す事を警戒する理由が無い」

 ウールヴヘジン・システムと連動した射撃補正システムは、ほぼ完璧な仕上がりだった。超長距離であってもツクヨミの腕ならば割と余裕で命中させられた。
まあ、だからといってそのまま実戦で使い続けられるかどうかは別だが。


259 名前: 人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」B  ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 02:28:15 ID:uaN4P3+P
 マーチヘアのRSマシンガンの射程に入ると同時に砲弾がばら撒かれる。ライズガルムを左右に動かしかすらせる様にギリギリで回避させながら、大雑把な
目標地点は4機のスカンクエイプの正面。このままトップスピードで通り過ぎる訳にもいかないので直前で急激に減速。マニ・アーマー越しでも潰れそうになる
くらいの横Gに耐えながら、ツクヨミは1機のマーチヘアーに狙いを付ける。ちょっとでも戦力を削りたいのだ。減速しても尚、残った慣性を乗せた蹴りを
叩き込むのだ。
 速度良し。角度良し。後は脚を上げるタイミングと踏み込みに注意し、蹴りの反動でライズガルムが完全に止まったら、後ろに飛んでスカンクエイプ達の前に着地。
脳内で、最短かつ砲弾が当たり難い移動コースを組み立てながら、ライズガルムを動かし、目の前に迫ったマーチヘアが防御態勢に移るよりも早く、
蹴りの体勢に移り……

「うおおおおおおおおおオっ! ガルムッ!ストライィィィィィクッ!!」

 巨大な質量同士がぶつかり合い、マーチヘアが宙を舞うと同時に、ハティが大音量で叫んだ。CGも大きく口を開いている。

「何だ、今のは」

 止まったライズガルムを後ろに飛ばせながら、ツクヨミが問う。

「あア、以前からツクヨミは操縦するライズガルムの蹴りハ見事だと思っていてナ、通常技っぽイ『ガルム・キック』よリ、必殺技らしク
 『ガルム・ストライク』といウ方ガ語感的にモ格好良いト思っテ……」

「何だ、今のは」

 4機のスカンクエイプの前に立たせ、ツクヨミが再び問う。

「必殺技名を叫んダだけだガ……何か問題ガ?」
「テスト中はやっていなかったが」
「実戦以外で必殺技名を叫ブのは恥ずかしクないカ?」

 なるほど、ハティは「必殺技使う時は叫ぶもの」と認識していて、訓練中は普通に使っていた武装でも叫ぶ可能性が高いのか。ツクヨミはそう推測してから
言葉を続けた。

「叫ぶ利点は」
「その方が気分が乗ル!」

 自信満々に答えるハティの声と、誇らしげな顔付きのCG。ツクヨミは1秒ほど間を置いてから。

「利点があるなら問題は無い」

 とだけ答えた。そもそもウールヴヘジン・システムを発動している間は大量の音も拾っているのだ。今更一つくらい増えた所で大して差は無く、それで
ハティの戦意向上に繋がるのであれば、わざわざ止める理由は存在しない。ライズガルムは周囲を警戒しながら振り返り、背後にいた両腕を失った
スカンクエイプ高機動型へと手を伸ばした。


260 名前: ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 02:29:24 ID:uaN4P3+P
人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」B
終了です。


261 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 02:29:36 ID:3OfQRXqw





262 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 03:34:24 ID:/bt7PbmU
投下乙!
まったく作品数の多いスレだぜ!w
あとでじっくり読みますw


263 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 09:54:34 ID:phv5FkaB
>>260
投下乙!
ハティ・・・・・格式美の分かるヤツだな…
次も楽しみにしています!


264 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 19:57:07 ID:9QFhuMrK
GEARS外伝Berserker 最終話の投下を開始します 


265 名前: GEARS外伝Berserker最終話 1/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 19:57:57 ID:9QFhuMrK
突如として現れた何かが、硝子細工のような天井を突き破り、騒々しい破砕音を立てた。
そして、その破砕音と天井の残骸が降り注ぐ激しい騒音をかき消す程の耳をつんざく奇声が鳴り響く。

巨大な体躯とは裏腹に狼の様な魔獣は壁や床を蹴りながら、目にも止まらぬ高速移動で広間を縦横無尽に飛び回る。
絶え間なく降り注ぐ広間の残骸と、巻き上がる埃が魔獣の姿を隠すが、元々、目で追える相手では無く、視覚の阻害などあっても無くても変わらない。
そして、壁から壁へと飛びまわる度に素早く、天井から床へと駆けまわる度に力強く、広間の建材は爆発したかのように破壊され、竜巻に巻き込まれたかのように吹飛ばされる。

だが――

≪獣の相手は楽で良いですね≫

凄まじい運動能力に絶大な魔力を持っていたとしても、真正面から直接叩きに来るという点ではよく見かける魔獣と大差無い。
ゲルヴィナードが右腕で印を結ぶと広間の中に漂う空気が変わり、分散していた殺気が一点に絞り込まれる。

≪フラン……≫

ゲルヴィナードの足元に灼熱で描かれた魔方陣が浮かび、瞬時に幾重にも重ねられた炎の櫓が魔獣の体当たりを受け止めた。
殺気が絞り込まれたら、相手が攻撃に転じるタイミングと、空気の流れを読めば良いだけなのだから容易いものだ。

≪ベロウズ!!≫

ゲルヴィナードが右腕を翻すと炎の櫓に破片が走り、奴の突進以上の衝撃力を持つ裂波となって魔獣を弾き飛ばす。
床の上を滑る様に弾き飛ばされた魔獣が、太い尾で床を叩いて宙を舞い、再び、四本の足で床を踏み締める。
だが、所詮は力任せの獣でしか無い。膂力と魔力は大したものだが――

「遅過ぎる」

既にゲルヴィナードは揺らめく炎のような大剣を逆手に魔獣に肉迫している。
虚を突かれた魔獣は口から剥き出しになった牙を切り落とされるも、爬虫類の様な鋭い目を輝かせ、怒号と共に鋭い爪を振り落とす。

≪主に頭の回転が遅いですね≫

魔獣が振り落とした爪の向かった先は炎の櫓――フランベロウズ。
相手の魔力に波長を合わせ、術式の指向性に干渉するという性質を持つ魔術兵装。
波長を寸分違わず合わせねばならず、少しばかり面倒な発動条件があるものの、この手の相手とは相性抜群の反射能力だ。
そして、自分自身の爪撃の衝撃で、その動きを完全に停止した隙を嘉穂が見逃すはずも無い。

≪ヴェノム――≫

静止した魔獣の鼻面に爆炎が炸裂し、鼻腔から黒い鮮血を噴出しながら、その顔を仰け反らせる。
その顔が再び、ゲルヴィナードに向けられる事も無ければ咆哮を上げる事も無い。

ゲルヴィナードは錐揉みしながら地を舞い、床を切り裂きながら大剣を掬い上げるように振り抜き、魔獣の頭部を木端微塵に吹飛ばした。
斬撃の勢いに煽られた首無しの魔獣は切り口から黒い鮮血を振り撒きながら宙を舞い、投げ捨てられた塵のように広間の隅へと転がった。

「妙だな……あまりにも弱過ぎる」

つい先程まで奴から放たれていた膨大な魔力と、総毛立つ程の殺気は突如として広間の中に身を潜めた。
まるでたった今倒した魔獣が殺気と魔力の中継地点とでも言わんばかりの不審な気の流れに訝しんでいる暇も無く、再び、殺気の流れが濃くなる。

広間の壁の中に敷き詰めてあった管が、先程の魔獣に砕かれ深緑の液体を床に撒き散らしていた。
そして、粘膜質の液体に押し潰された中身がゆらりと立ち上がる。

魔獣――
魔族によって産み出された、体内に魔力を内包する巨大生物。
交配によって個体数を増やし、群れを作り、それぞれに適した環境へと移り住み、独自の社会を形成する。
中にはハイドラの様に国一つに匹敵する強力な個体もいれば、俺達が今までナグルファルと思っていた巨大な箱舟も存在する。

だが、それは余りにも不自然な話だった。
魔力の形成。それは高い集中力、高度な想像力、より具体的な空想力、妄信的なまでの妄想力。あらゆる想念を現実世界に具現化するという事である。


266 名前: GEARS外伝Berserker最終話 2/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 19:58:41 ID:9QFhuMrK
だが、魔族自体が内包する魔力は極僅か、形成する社会はあまりにも稚拙。寧ろ、リザードの方が余程、高度な知能を持っていると言っても良い。
つまり、魔族の魔力と知能では、魔獣などという途轍もない脅威を産み出すことなど不可能ということだ。
自己意識を持つ生命、魂の構築。それは創世の主たる存在の所業にも匹敵するほどの業で、魔術を極めた者ですらカラスや、猫といった下等な生物を産み出すのが精一杯なのだ。
だと言うのにも関わらず、自己の判断で繁殖し、社会を構築する生命体の構築。皆、その所業を魔族の手によるものと信じて疑わない。魔族が魔獣を産み出す様を見た者がいるわけでも無いのにだ。

「そうだとしても、魔獣は魔族の命には忠実に動く。これが、そのカラクリの正体というわけか……」

深緑の溶液の中から出てきたのは長く突き出た鋭い鼻と耳、耳元まで長く裂けた口、長細く吊り上った双眸に長細い手足と尻尾、丸く膨れ上がった下腹部、灰褐色の皮膚を持つ亜人……魔族だった。

――GHAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!

割れた管の中から這い出てきた魔族達が癇に障る濁声の大合唱を始め、その肉体を変質させていく。
リザード、ミノタウロス、ハイドラ、ケルベロス、オーク、ワイバーン、ゴーゴン、ウェルス、ガルーダ、サーペント、コカトリス、バジリスク、多種多様の魔獣が次から次へとその巨体を顕にした。

≪成る程。魔族が魔獣を産み出すのでは無く、魔族を素体に魔獣を産み出していたか……低脳共が魂の生成を行っている事に比べれば、幾分か現実的だな≫

アディンは興味深そうに呟きながら、半歩程、立ち位置をずらして跳躍し、振り落とされるミノタウロスの戦斧を紙一重ですれ違いながら避ける。

≪だが、誰が何のためにという新たな疑問も浮上する……ケイオスファング!≫

斧を振り落としたままの姿勢で、その巨躯を硬直させているミノタウロスの上半身がシェイサイドの右腕に握り潰され、牛頭の口から苦悶の鳴き声と共に黒い鮮血が絞られた果実の蜜の様に溢れ出る。
仲間の悲鳴に業を煮やした魔獣の群れがシェイサイドを飲み込もうと一斉に取り囲むが、ミノタウロスを握り潰したシェイサイドの巨爪が粉々に砕け散り、その破片は黒針となって魔獣の群れに突き刺さる。

≪……ファントムヴォルド≫

そして、魔獣の群れは破裂した水風船の如く、黒い鮮血をシェイサイドに浴びせて、次々に床へと崩れ落ちた。

≪魔獣の血液滴らせて気取っている場合じゃないですよ? 上位の魔獣は全然、倒せてないじゃないですか……!≫

嘉穂が警告を発し終わらない内に漆黒の血風を潜り抜けながら、三本首の魔獣ケルベロスが口に炎、雷、水を口に銜え猛スピードでシェイサイドに肉迫し、飛び掛った。
だが、三本首がシェイサイドを捉えるよりも早く、ゲルヴィナードが両者の間に割り込み、炎を銜えた首の中に貫手を突き入れ、その顎を掴み、力任せに床に叩き付ける。
その衝撃で割れた床からは炎に煽られ、真っ赤に燃え盛る刃が針山の様にそそり立ち、ケルベロスを串刺しにする。

≪ゲヘナ≫

言霊と共に弾かれた指の音が広間に反響し、焼けた刃の山が大爆発を起こし、ケルベロスが犬にも似た悲鳴を上げながら炎の渦に呑み込まれる。

≪涼夜さん!≫

「分かっている……任せろ!」

揺らめく炎、渦巻く血風の向こう側でハイドラが威嚇する様に、八本の首を大きく伸ばしながら舌を動かす。
拳の様に突き出された一本目の首を拳割りの要領でハイソニックインパクトを叩き込み、爆散させると残った七本の首から炎、風、地、水、雷、毒、空と色彩に富んだブレスが吐き出される。

「異常固体ですら無い雑魚が……俺に勝てると思うなッ!!」

翼を大きく広げ、ブレスを弾き返し、翼を模る一枚一枚の羽全てに魔力を流し込み剣の形をイメージ。全周囲に刃と化した羽を撃ち出し、ハイドラの全身を貫く。
全身を刃に貫かれたハイドラが咆哮と共に黒い鮮血を噴出しながら、怒りの形相で首を咆哮を上げるが、その声が広間に反響し切る前に嘉穂が放った爆炎にかき消される。

≪喧しいです≫

「さっさと始末しろと言いたげだな……!」

その辺に刺さった刃を二本引き抜き、ハイドラの中心核となっている巨大な眼球を十文字に分割し、その息の根を止める。

≪だって、魔獣の叫び声って……うわぁ≫

不満気な口振りの嘉穂が打って変わって、間の抜けた声を出した。その視線を追った先には――

≪いささか面倒なことになってしまったようだな……≫


267 名前: GEARS外伝Berserker最終話 3/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 19:59:22 ID:9QFhuMrK
今し方、倒した魔獣の完全再現。魔獣の素体となる魔族が壁面の中に埋められた管の中で眠っており、その数は無尽蔵。

「要は魔獣では無く素体の方を先に破壊すれば解決出来る……お前達は先に行ってろ」

≪だったら私が残った方が……≫

「ゲルヴィナードではオーバーキルな上に消耗が激しい。シェイサイドでは攻撃範囲不足だ。ただの役割分担だ。さっさと行け」

≪了解した……先を行く。貴様の進撃の露払いにな≫

≪あまり待つのは好きではありません。早く追い付いて来て下さいね≫

先行する二人を背中で見送り、ハイドラを切り裂いて、血塗れになった剣を投げ捨て、床に刺さった真新しい剣を引き抜く。

「……とのことだ。早々に散れ」

シルヴァールを取り囲む様にして立ちはだかる魔獣の有象無象と相対していると冒険者だった頃をふと思い出し、自然と口の端が吊上がった。
だが、今はゆっくりと戦いを楽しむ暇も無い。両手に構えた剣、床に突き刺さる剣、背中に生えた翼に何処までも伸びる広大な空、全てを切り裂く真空の刃を想起する。

≪スラッシュゲイザー≫

羽、剣化した翼が言霊の中継地点となって斬撃の奔流が広間全体を埋め尽くし、シルヴァールを取り囲む魔獣の群を塵芥と変え、管の中に入った獣化前の魔族の群を一人残らず一方的に粉砕する。
突如としてシルヴァールの背後で魔力の急激な膨張を知覚し、背後を振り返るとガラス細工の様な床を突き破りながら、シルヴァールの数倍程の巨躯を誇る巨大な騎士が競り上がる。

「この魔力……大地の上級刻印装甲オルギアス……ロワールの騎士では無いな。南方の戦士か?」

人間と魔獣の総力戦を聞きつけて、駆けつけてきてくれた頼もしい味方……というわけでは無さそうだ。
我ながら無意味な質問をしてしまったものだ。凝縮された様な殺気と敵意。味方の筈が無い。

「魔獣を異常固体に進化させる際、刻印装甲の着装が必要となる……ならば、貴様等が刻印装甲を使えたとしても何ら不思議では無いという事か」

シルヴァールの全長程もある巨大な拳が振り抜かれる。問答無用。意思の疎通の気など無いと言うわけか。
尤も、変に魔族から擦り寄られても鬱陶しいし気持ちが悪い。第一、上級刻印装甲を纏っただけの雑魚を相手に長々と時間を使っている暇など無い。

「巻きで行く……さっさと朽ち果ててもらうか」

繰り出された拳の上に飛び乗り、その手にスラッシュゲイザーを突き立て、オルギアスの腕を縦に裂きながら一気に駆け抜け、肩口に到達すると共にバケツのような円筒型の頭部を斬り飛ばす。

「再構築などさせんッ!」

紫紺の槍を引き抜き、五条の雷光を撃ち飛ばし、オルギアスの右肩、左肩、右足、左足、胸部を貫き、壁に張り付けにして、その懐に飛び込み、力強く翼をはためかせる。

≪ライオット……スクリーマー!≫

紫紺の槍から放たれる轟雷を身に纏い疾風迅雷の一閃を叩き込み壁という壁を突き破り、壁四枚を貫いた所で新たな大広間へと抜け、オルギアスはガラス細工の床を粉砕しながら転げ回り、下半身が埋まった所で、その動きを停止する。

≪凄い音がしたので、まさかとは思いましたが……案の定というわけですか≫

「待つのは好きでは無い。そう言ったのは君だろう? だから、先回りをして待っていただけだ」

≪逢引の真似事などしている場合か、戯け共め≫

アディンの侮蔑の声と共に激しい横撃に晒され、壁に叩き付けられる。

≪涼夜さん!?≫

動きを止めていたオルギアスが再び行動を再開し、その豪腕をシルヴァール目掛けて撃ち飛ばし、壁に縫い付けられた……つまりは先程の意趣返しというわけか。

「既に対策済みだ……貴様はもう少し学習するべきだったな」


268 名前: GEARS外伝Berserker最終話 4/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:00:05 ID:9QFhuMrK
先程の戦闘で翼に内包させていた残留魔力で再びスラッシュゲイザーを顕現化し、楔となっていた豪腕を細切れにして床に降り立つ。こんなもの危機の内にすら入らない。
オルギアスの悔しげな咆哮と共に豪腕が翻り石柱の剣が撃ち放たれる。

≪フランベロウズ!≫

シルヴァールの眼前に組み上げられた炎の櫓が石柱の剣を飲み込み、反撃とばかりにマグマの砲弾を吐き出し、オルギアスの全身を紅蓮の炎で飲み込んだ。

≪魔力の膨張……来るぞ≫

「よくも魔族如きが勿体を付けるなんて知恵が回ったものだな」

オルギアスが炎に呑まれた瞬間、奴が内包する魔力が爆発的に膨れ上がり、その身を象徴する属性が切り替わり、炎の奔流が広間を焼き尽くした。
そして、白煙の中から猛禽類の嘴の様な形状の金属質の鼻面と二つの双眸。ささくれ立った剣の様な鱗が全身に生え、身体の至る所に漆黒の棘が伸び、肩口からは両腕の代わりに鋭い刃の様な翼が生えている。
全長程の長さの尾の先端はさながら、モーニングスターの様な棘付き球体の形状になっており、無造作に振るわれるだけでガラス細工の床が、ダイアモンドダストの様に宙を舞い、奴の赤茶けた鱗を明るく照らす。

≪ワイバーンよりは手強そうだが……≫

「ワイバーン程度と大差無い程度なら一方的に叩き潰す。ワイバーンよりも上でも全力でもって叩き潰す。ただそれだけだ」

既に嘉穂は赤褐色の龍に向かって間合いを詰め、地を蹴り、奴の頭上まで跳躍し炎の大剣を、その眉間に叩き落とす。
だが、その衝撃に僅かながら上体を揺らし、鱗の破片を散らすだけで何の痛痒も感じていない。

シルヴァールの翼を羽ばたかせ、懐に飛び込み龍の懐の飛び込み、腹にスラッシュゲイザーを突き入れ弧を描く様に嘉穂の斬撃で頭を下げた龍の顎を切り裂く。

「……切れてない……か」

シルヴァールの大鷲の様な鉤爪状の足でゲルヴィナードの肩を掴み、宙へと舞うと同時に龍の尾が鞭の様にしなり、足元を叩き潰すかの如く、尻尾の一撃が叩き込まれる。

≪ありがとう御座います。一瞬でも遅れていたら、ちょっとした大惨事でしたね≫

「スラッシュゲイザーでも無傷か……」

≪一撃で駄目なら百の斬撃を紡ぐまでですよ≫

嘉穂はゲルヴィナードの身を捩じらせ、シルヴァールの爪から離れ、重力に従って眼下の龍に向かって、身を翻しながら、斬り落とし、斬り上げ、袈裟懸け、薙ぎ払い、逆袈裟、唐竹割り、刺突。
次々に繰り出される剣戟のことごとくが、爪、牙、翼、棘に阻まれ、モーニングスターの様な尻尾の直撃を受け、吹き飛ばされる。
壁際に叩き付けられたゲルヴィナードに追撃を仕掛けんと、咆哮を上げながら、龍が突進を繰り出した。

「貴様の好きにはさせん……!」

両者の間に割って入り、真空の刃を纏った長剣を水平に薙ぎ払うが嘉穂の重厚且つ、俊敏な連撃を受け止める程の相手だ。俺の斬撃も嘉穂同様、奴の牙に挟み取られ、拮抗状態に陥る。

≪剣士を気取るつもりなど無い……ウインドスライサー!≫

受け止められた長剣に亀裂が走り、十二の刀身に分化し拮抗状態を崩し、龍の口内に入り込んだ刀身を操作し、奴の口腔を蹂躙する。
怒りの篭った悲鳴と共に黒い鮮血の十二の刀身が吐き出され、奴の口元に赤い焔が収束されるが、大技に転じるのは此方の方が早い。

シルヴァールの背後から飛び出す黒い影。丸みを帯びた漆黒の甲冑を身に纏い、巨躯を誇る魔獣さえも容易く握り潰す事が出来る程の巨大な大爪を持つ宵闇の刻印装甲、シェイサイド。

≪待たせたな……一撃で奴を叩き斬る≫

黄金色の大爪が纏った黒い粒子が瞬時に膨張し、大爪で握り締めるに相応しい程の巨大剣が闇の中から産み落とされる。

≪メギドクレイモア≫

龍から放たれた焔を捻じ曲げ、宵闇の斬撃が大広間を無音の常闇に叩き落す。
闇が晴れた広間には巨大龍の痕跡は一つとして残っておらず、力の源となっていたオルギアスの指輪だけが床の上に転がっているだけだった。
指輪を回収しようと歩を進めると、指輪は飴細工の様に溶け出し、蒸発したかのようにその痕跡を消し去った。

「消滅しただと……」


269 名前: GEARS外伝Berserker最終話 5/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:00:46 ID:9QFhuMrK
≪今の一瞬で何者か……恐らくはナグルファルがオルギアスと再契約を果たし、強制転移を行った……≫

「何処へ転移されたかは分かるか?」

≪無論。大地は闇の眷属だ。シェイサイドの目からは逃れられんよ。敵中枢の位置は把握した≫

そう言って、無言で歩を進めるシェイサイドの先導に従い広間を抜け、全長二十メートル程の刻印装甲でも悠々と移動が出来る巨大な通路を渡っていると、俺の後ろを歩く嘉穂が声を上げ、足を止めた。

「……? どうかしたのか?」

≪二人とも……アレを見て下さい≫

そして、恐る恐ると言った様子でゲルヴィナードが指で示した方へと視線を向けると、この世界にある筈の無いものが通路の壁際に埋め込まれる形で設置されていた。

≪モニタに入力デバイス……情報端末か? 何故、それが異世界に……?≫

「待て……あの外部接続用デバイスは……」

シルヴァールの玉座から外へと飛び出し、巨大な手足を伝いながら滑り、端末の前に降り立ち、モバイルシステムから信号を送ると、モニターに光が点った。

「矢張り、旧式の総合規格コネクター……エネルギーも生きている」

モバイルシステムの方から端末の起動命令を出し、内部情報の読み込みを開始するとノイズ混じりの音声が声を上げた。

『人類闘争管理計画。秩序と規律によって管理された戦争を人類に提供し、闘争による文明、惑星の崩壊を未然に回避し、技術改革、人心統合を効率性を高める計画である。
計画第一号。惑星内の陣営を闘争区画、管理区画、保護区画、廃棄区画に分断。長期闘争により急速な技術革新に成功。但し――――の――により管理不能に陥り失敗。

計画第二号。計画第一号の失敗要因となった――――の――による人心統一をモデルケースに人類の向ける矛先を隣人から、――――に変更し闘争の火種を一元管理。
――――――の――により制御不能状態に陥り失敗。計画から除外し―の―――――――――――の―――に依頼。―の戦力に多大な被害を出したが、無事沈静化。

計画第三号。失敗した計画第二号をモデルケースに暴走による制御不能状態に陥った――――を即時沈静可能な状態で実行するが、戦闘能力不足により惑星規模の闘争拡大に至らず失敗。
―――――島に建造した計画第三号用の――――管理施設を―の―――によって発見される。廃棄予定の――――が管理施設と共に――――へと消滅。

計画第四号。自己増殖型――――開発成功。計画第三号用の――――管理施設を破壊した―――――――――――の―――に計画の全容を把握された可能性浮上。
巨大戦艦型――――製造プラントを太陽への放棄が決定されるが、―の組織に計画が露見する危険性があるため、――――を開き、―――に投棄。

―――の台頭により管理闘争の継続が不可能であると判断。人類闘争管理計画を凍結。』

人類闘争管理計画とやらに関する簡単なアナウンスが淡々と流れ、ディスプレイには詳しい全容が次々にと表示される。
図形やグラフの中に見たことの無い人型機動兵器の数々に、魔獣よりも遥かにグロテスクな造詣や色彩をした巨大生物が表示された。
俺のモバイルシステムと、この端末を接続している旧式の総合規格コネクター実用化されたのは今から二百年以上も昔の話だ。

「人類闘争管理計画第四号のある物を製造するための巨大戦艦型の製造プラントが、この艦の事を言っているとすれば……」

≪シルヴァールに戻れ! 霧坂涼夜! 調べごとは後回しだ!≫

アディンが警告を発すると共に次の大広間に繋がる巨大な扉が沸騰しながら融解し、中から黒炎が渦を巻きながら通路の中を疾走する。

≪私が受け止めます! 早く!≫

ゲルヴィナードが先頭に躍り出、両腕を突き出し指先から放たれた火線が陣を描き、獄炎で構築された円形のシールドを顕現化し、炎の侵略を防ぎ止める。
跪いた体勢のシルヴァールの脚部に足をかけ、膝まで一気に駆け上がり、大腿部を駆け抜け、腹部の前に差し出している掌の上に飛び乗り、腹部の玉座へと飛び込む。

「動け、シルヴァール!」

尤も、動かしているのは俺だが――翼を広げ、思考の海に漂う武器庫の中から輝槍を引き抜き、両の腕で握り締める。

≪ヘブンランサー!≫

天を明るく照らす太陽の如く、眩い閃光を放つ。閃光に切り裂かれ火の粉となって霧散した黒炎の間を縫うように飛翔し、一気に通路を通り抜ける。


270 名前: GEARS外伝Berserker最終話 6/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:01:27 ID:9QFhuMrK
大広間に抜けると、視界の端に巨大な人影が映り込む。放たれた黒炎の跡に漂っていた魔力の残滓から察するに、仕掛けたのは奴である事に間違いは無い。
広間の中で渦巻く魔力の流れだけを頼りに閃光を放ち、輝槍を構え直し、閃光に飲み込まれた敵の方へと向き直る。

「ッ!?」

ヘブンランサーによって放たれた閃光に紛れて、魔力を収束した真っ白な陣がシルヴァールを包み込んでいた。
身を屈め、陣の網から抜け出すと同時に無数の光弾が撃ち放たれ、一寸前まで立っていた空間が粉砕される。
宙を蹴り、床に降り立つと剣の届く間合いに真っ白な甲冑に身を包み、背中からは真っ黒な翼骨に剣の翼膜で出来た歪な翼を伸ばした白騎士が立っていた。

至近距離でヘブンランサーの直撃を受けたにも関わらず、全くの無傷。
刻印装甲や魔獣には其々を象徴とする十一属性のいずれかが備わっている。シルヴァールには天。シェイサイドなら闇。ゲルヴィナードは炎。
唯一の例外として複数の命を持つハイドラには命の数だけ其々に異なる属性を持つが、中心核の属性は地に固定されている。

属性には炎、水、風、地、雷、空、毒、精の八種の下位属性と、天、闇、光の高位属性が存在する。
天は風、雷、空を使役し、闇は地、毒、精を使役し、光は炎、水、雷を使役する。そして、天は闇を覆い、闇は光を呑み、光は天を裂くという相克関係にある。
天のシルヴァールにとっての唯一の弱点。それが光の属性。だとしても、致命的な差が生まれる程では無い。

――貴様らが捜し求めている光のオルベリオンは残った上級刻印装甲と共に最強の魔獣ナグルファルに取り込まれている

ウェルスの異常固体を使役していた者の言葉が頭の中に蘇った。

≪地球人……久しい……な≫

敵意の混じった低く、鈍い声が念話となって頭の中に届いた。

「貴様が……ナグルファル。そして、オルベリオンか」

問い掛けに対する返答は無音の爆発――魔力の発露から攻撃に移るまでのタイムラグはゼロ。魔力の膨張は一切感じられなかった。

≪人類闘争管理計画第四号統括システム、ナグルファル。それが我に名付けられた個体名称だ。
管理者となる人物が管理可能な闘争と火種となって、全人類にとっての共通の敵となり、人類同士の戦いを抑制し、恒久的な闘争と秩序の両立。
破壊と創造相反する性質を持つ生命にとっての究極の命題を実現可能とする存在。それが我だった≫

「矢張り、そういう事か……ならば、貴様の目的は!」

≪人類闘争管理計画が凍結され、我はこの製造プラントと共に次元の狭間に放棄された。
永きに渡る次元の旅路の果てに辿り着いた、この世界も多くの人間が固有の文明を形成し、人間同士の戦いを繰り広げていた。
我の存在理由は全人類の共通の敵となり、人間同士の戦いを抑制する事だ。我は地球で果たせなかった役割を果たすために人類の敵を生み出した≫

「それが魔獣……」

≪異界の人間には戦う術は少なく、六十六体の刻印装甲が全て発掘されるまでの間、魔獣の規模を拡大化、消極的な干渉のみに押し留めた。
我の目論見通り、異界の人間は魔獣を恐れ、必死で刻印装甲の発掘と適合を行った。だが、魔獣との戦いよりも先に刻印装甲を巡る戦いが始まってしまった。
そして、刻印装甲を巡る戦いは、いつしか大地を巡る戦いになった。それでも我は人間の足場が磐石なものになるまで待ち続けた。
百年、二百年、三百年待てども、人間は魔獣という脅威に晒されていながら、同族同士で戦う事を中断しなかった≫

「そこで貴様は思い付いた。嫌でも人間同士で手を結ばざるえない新たな脅威を……単体で国一つに匹敵する程の脅威を産み出す事を……!
そして、貴様の目論見通りにこの世界の人々は一つの旗の下に集い、この場に立った。後は貴様が滅びれば第四号計画は終了だ」

≪違う。本来管理されなければならない筈の人間の姿は無く、此処には製造者たる地球人の同族だけが戦いに来ている。
闘争本能を正しく発揮出来ない欠陥を抱えている人間の住む世界の抹消し、地球人による新たな文明を構築し、恒久的な闘争と秩序の両立を実現する≫

≪それって私達、三人で埋めや増やせって事ですか? 子沢山なの構いませんけど、文明を築き上げるだけの人数は流石に勘弁願いたいですね≫

≪地球には私の帰りを待つ妻子がいる。それを裏切る様な行いは出来んな≫

漸く追い付いた嘉穂と、アディンが口々に皮肉を漏らしながら広間の中に歩み出、シルヴァールの両隣に並び立った。


271 名前: GEARS外伝Berserker最終話 7/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:02:09 ID:9QFhuMrK
「思惑通りに事が運ばないから世界を滅ぼすか。戦争によって産み出された技術の革新が、後の未来の発展に大きく貢献してきた事実は否定しない。
だがな、闘争を管理したところで、人間同士の戦いが無くなるだけで、望まない者にまで戦う事を強要し、多くの者の命を奪い、痛みと悲しみを振り撒くという事実は覆らない。
「一部の傲慢な連中の短絡的な発想で多くの人間の犠牲にしなければ、発展することも秩序を築く事の出来ない世界なら、いっそ衰退してしまえば良い」

輝槍を握る右腕を矢をつがえる様に引き、伸ばした左腕の甲に乗せて腰を落とし、翼を大きく広げ、両の脚に力を込める。

≪我を生み出し役目も果たさせぬ内から打ち棄てた挙句、漸く、見出した役割さえも奪い取るか≫

≪私もこの世界が好きなんですよ。誰だって大切な物を壊されたら怒って当然……それにさっきのセクハラですよね?≫

ゲルヴィナードの両腕がくの字に曲がり、両の掌が火球に包まれ背中から炎の帯が吹き上がる。

≪ノヴァ!≫

背中から生える炎の帯が孔雀の羽の様に広がり、床や天井、壁を砕きながらナグルファルを呑み込み、炸裂した魔力の衝動で壁に叩き付ける。
その衝撃で破壊された天井がナグルファルの上に降り注ぎ、瓦礫の山と成し、トドメの一撃と言わんばかりに巨大な柱が墓標の様に突き立つ。

≪あらあら、運が悪いと言うか間抜けと言うか……≫

「嘉穂、気を抜くな!」

ナグルファルの醜態に嘉穂が嘲笑混じりに呟くが、奴の甲冑はヘブンランサーすらも受け止める程の頑強さを誇る。この程度、ダメージの内にもなっていない筈。
それを証明するかのように突き立った柱を片腕で持ち上げ、悠然とした足取りで立ち上がった。純白の甲冑には傷どころか汚れの一つさえも付いていない。
そして、ナグルファルは柱をゲルヴィナード目掛けて投擲する。

≪魔力の篭らない単純な物理攻撃なんて通用しませんよ≫

ゲルヴィナードの掌から獄炎が迸り、音速を超えて飛来する柱を融解する。

≪温い炎だ≫

融解した柱の影から、翼を広げたナグルファルが炎を纏った長剣を右腕に携え、ゲルヴィナードに肉迫し、技も何も無い無造作な……しかし、力強く、俊敏な剣戟を振り落とした。
ゲルヴィナードは頭部を庇うように両腕を交差させ黒炎を防いだ炎の結界を構築するが、ゲルヴィナードの炎がナグルファルの炎に焼き尽くされ、その両腕を焼かれていく。

≪クッ……炎の刻印装甲が炎に焼かれるなんて……≫

まるで悪い夢を見ているようだ――そして、がら空きになった腹部にナグルファルの脚部が突き刺さり、壁の向こう側へと吹き飛ばされた。

≪チッ……下がっていろ! 貴様等の属性では太刀打ち出来ん!≫

シェイサイドがメギドクレイモアを振るうと影が津波の様に飛沫を上げながら、シェイサイドの足元で円を描きながら走る。
放たれる三つの剣閃と三条の影の刃がナグルファルを捉えるが、影の刃はナグルファルの結界に相殺され、メギドクレイモアの剣戟は炎の長剣に全て受け止められる。

≪相克属性だぞ……!?≫

ナグルファルは力任せにシェイサイドを弾き飛ばし、炎の長剣を振り落とすが、シェイサイドは球状結界を前面に押し出し、魔力の反発力で更に後方へと飛び距離を離し、地面に降り立った。

「奴は貴様の攻撃だけに対して防御行動を行った。シェイサイドなら、貴様になら奴にダメージを与える事が出来る筈だ。
俺が奴の意識を逸らす。貴様は奴の隙を突いて叩き斬れ……エンディングまで後少し、今回もアテにさせてもらう」

シェイサイドを置き去りに輝槍の間合いに踏み込むと、ナグルファルの翼が火花を散らし、翼膜となっている銀剣が機関銃の様に。そして、無差別に全周囲に撃ち出される。
シルヴァールの片翼を前面に展開し、放たれる銀剣を受け止め、あるいは弾き返すが、銀剣の勢いは衰えるどころか増すばかりで、翼膜に亀裂が走る。

≪調子に乗るな……ファントムムーブ≫

両の翼でシルヴァールの全身を包み込み、超神速の飛翔で銀剣の弾幕を強制的に潜り抜ける。
五〜六本程の銀剣がシルヴァールの翼を貫き、手足を貫いているが、精々、全身に激痛が走る程度。何ほどの事も無い。

≪ウイングスライサー!≫


272 名前: GEARS外伝Berserker最終話 8/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:02:55 ID:9QFhuMrK
羽の一枚一枚に魔力を流し込み、剣化と共に射出。ナグルファルに斬撃の集中豪雨を降らすが、その大半は奴の銀剣に粉砕されてしまった。
そして、僅かに到達した緑剣はナグルファルの白銀の甲冑に弾かれる……事無く、深々と突き刺さり、床に縫い付ける。

「攻撃が……通った?」

ナグルファルは何の感情も痛痒も見せずに突き刺さった緑剣を抜き取り、シルヴァールの背後を捉える。
早い……シルヴァールのファントムムーブと同様の超加速能力か? いや、魔力の残滓が完全に途切れ、移動の形跡は無い。
床の上に脚を付け、棒立ちで銀剣を放っていたナグルファルの頭上を捉えていたシルヴァールの、その更に背後を捉えられていた。

超加速では無く、まるで最初から其処にいたかのように……いや、今のナグルファルはオルベリオンをベースに稼動している。
そして、オルベリオンには他の刻印装甲には無い、最強の刻印装甲たる能力を持っている。俺が地球に帰還するための可能性を見出した能力。

「瞬間移動能力か!?」

だが、転移完了後のタイムラグが長過ぎる上、魔力と殺気が膨大過ぎる。目で追えずとも、直感だけで動きを追える。
閃光を放ちながら振り落とされるナグルファルの左腕を真空を纏った左腕で受け流し、右の掌でナグルファルの頭部を刎ね飛ばす。
ウイングスライサーやハイソニックインパクトが通用して、何故、ヘブンランサーや、ゲルヴィナードのノヴァが通用しない?

「いや……攻撃が通じるようになった……?」

頭部を失い床に向かって投げ出されたナグルファルの身体が掻き消え、背後から銀剣の弾幕が展開される。
失敗作風情が――突如として背後に回った強大な魔力を頼りに錐揉みしながら銀剣の弾幕を裂け、再生されたナグルファルの頭部を掴み魔力を開放する。
風がうねり、戦慄き声を上げるが、それがナグルファルを襲うよりも早く、白銀の体躯が掻き消える。

「どうせ背後にいるのだろうが!」

瞬時に構築した黒槍を背後の空間に向かって放ち、ナグルファルが姿を現すと同時にグラビトンランサーを開放。重力の結界で挟み潰し、奴の上半身を消滅させる。
床に落下したナグルファルの下半身に亀裂が走り破砕音と共に粉々に砕け散り、その破片は銀剣の荒波となってシルヴァールに押し寄せる。

「フェイク……何処へ消えた!?」

翼に流す魔力の指向性を変更。スラッシュゲイザーを発動し、白銀の津波を深緑の津波で相殺する。
沈静化した斬撃の荒波の中で膨大な魔力が急速に膨張し銀剣と緑剣を押し退けながら、飛び出すは巨大な猟犬の牙。
その口腔に飲み込まれ、シルヴァールの全長程もある巨大な牙が上下から断続的に襲い掛かる――咀嚼しているのか!?

≪ふざけるなよ……ライオットスクリーマー!≫

五条の雷光で口腔を焼き尽くし、一迅の閃光で猟犬を内側から破砕し、砕けた西瓜の様な肉片を周囲に撒き散らす。
窮地を脱したが、気を抜く余裕は何処にも無い。既に展開されている銀剣の弾幕を、緑剣の弾幕で迎え撃つ。

「威力でも物量でも劣るか……!」

シルヴァールの放つ緑剣の弾丸を遥かに上回る銀剣の弾幕が、次から次に緑剣を撃ち落し、シルヴァールの対魔術結界を突き破り、盾となっていた翼を弾き飛ばし、シルヴァールを壁に縫い止める。
だが、それも一瞬。シルヴァールを縫い止めたところで銀剣の弾幕が止むはずも無く、瞬時に壁を破壊し瓦礫の山と化した。それでも、銀剣の弾幕は止まない。
視界に銀剣以外の物が映らなくなり、最早、剣の形を認識する事さえ出来ない。ただ視界全体に広がる白銀の閃光にしか見る事が出来ていない。

白銀の斬撃に飲み込まれ、一瞬ばかり意識を飛ばされ、再び、背後に回ったナグルファルに左の片翼を鷲掴みにされ、そのまま、引き千切られる。
左の肩甲骨をもぎ取られたような激痛が走り、意識を失いかけると同時に右腕を引き千切られ、激痛のあまりに意識を無理矢理、覚醒させられ、壁際に叩き付けられる。

失った器官を再構築……して、またあの痛みを味わうのか? 意識の沈下と浮上を同時に受けなければならないのか?
痛い――痛い痛い痛いいたいたいたいイタイイタイイタイ怖い――怖いコワイ? ナニガ? ダレガ? ナンデ?
たかが痛みごときに恐れた挙句に、こんな暴走した失敗作のガラクタの力に震え――

「これ程の屈辱があるかあああああああああああああああああああああ!!」

強大な力に屈しようとする醜い己を殺せ! 障害に抗って、障害を蹴散らして、望む結末を掴み取るためだけに今日まで戦い続けて来た、この力で――


273 名前: GEARS外伝Berserker最終話 9/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:03:37 ID:9QFhuMrK
失われた器官から溢れ出す魔力を再収束し、輝槍を再構築し投槍の要領でナグルファルに投擲。
だが、ナグルファルは容易く、弾き返して両の腕で輝槍を投げ返し、シルヴァールの胸部を貫く。

「クッ……だが、これで良い!」

魔術兵装の外観など所詮は術者の力が視覚化した姿に過ぎない。自身の輝槍で心臓を貫かれたとしても、それは己の身を傷つけた事にはならない。

寧ろ、刻印装甲の心臓を貫くイメージを我が身で以って、経験する事が出来た。
想起。俺自身の心臓を貫くと同時に、俺と奴とで魔力の指向性を入れ替え、対象の生命を破壊する!

≪ヘブン……ランサァァァァァァァァァァッ!!≫

シルヴールの心臓を貫く輝槍を起動。自分自身の心臓を粉砕するイメージでオルベリオンの中にいる、ナグルファルの心臓を粉砕する。
ナグルファルの全身を覆う白銀の甲冑が弾け飛び、心臓部から真っ赤な鮮血の様に高密度の魔力が噴出し、大広間の中が真っ赤な魔力の霧に覆われた。

「この程度の力でしかない貴様が俺を計画に利用する? 俺を侵す? 欠陥品風情が身の程を弁えろ!!」

≪認識対象変換能力≫

ナグルファルの掌が閃光を放つ。その視線が向いた先には倒れ伏すゲルヴィナードの姿があった。そして、未だに嘉穂の意識は戻っておらず、魔術防御などあってないようなものだ。
奴は掌を自身の胸部に当て、躊躇うそぶり一つ見せずに己の心臓を貫いた。自爆などでは無い。認識対象変換能力――俺が土壇場でやってのけた事を再現しようとしている。

「それを嘉穂の身体で試すつもりか!?」

――もう一度、上手くいけ!

ナグルファルが自身の心臓に向けた魔力の指向性がゲルヴィナードの心臓に入れ替わり、真紅の甲冑が閃光を放った。
そして、ゲルヴィナードの巨躯が跳ね上がり、胸部の甲冑が二つに裂け、中から赤い鮮血の様な液体が噴水の様に吹き上がった。

「……糞ッ!」

魔力の収束が出来ない。目の前が真っ白に明滅する。翼を広げる事が出来ない。脚に力が入らない。シルヴァールの制御が出来ず、膝から崩れ落ちた。

「嘉穂……」

≪ぅ……≫

≪ゲルヴィナードの心臓ではない!?≫

ナグルファルが初めて感情的な声色を上げた。奴の魔術兵装がゲルヴィナードの中で発動した瞬間、エネルギーの指向性をシルヴァールの心臓に入れ替えた。
半ば、強引な形で指向性を入れ替えたというよりも、奪い取る形になったせいで多少、ゲルヴィナードに損傷を負わせてしまったが嘉穂自身が傷付いたわけでは無い。
だが、流石のシルヴァールも心臓を焼かれては四肢と翼、五感の制御が満足に出来ず、俺自身も不慣れな魔術の行使に身体と意識が噛み合わない状態に陥ってしまった。

「だがな――貴様が呆けていられる程、俺は容易く無い! 滅べ、欠陥品!!」

左の拳で床を叩き付け、その反動で無理矢理、シルヴァールを飛ばし、心臓を貫く輝槍を引き抜き、ナグルファルに衝き付けるが、奴の構築した結界に受け止められる。

「どうした!? 認識対象の指向性を変換し、俺の心臓を焼いてみせろ!!」

出来る筈が無い。高い集中力によって魔力の指向性に介入し、具体的な空想力で目に見えない変換対象を指定し、妄信的なまでの妄想力で力を無力化する。その三つが成り立って初めて成立する能力だからだ。
防御結界の展開と同時に発動出来る術では無く、何よりも今のナグルファルには攻撃を完全に防ぐ以外の行動を取る事は出来ない。
魔力の使い方が極端過ぎる。一度、防御に転じればヘブンランサーやノヴァを完全に無力化。攻撃に転じればゲルヴィナードを一撃で戦闘不能に追い込むだけの威力を誇る。
だが、攻撃中はウイングスライサーや、ハイソニックインパクトの様な手数に頼った威力の低い攻撃でも十分に通用し、防御中は発動時間が終了するまで攻撃に転じる事が出来ない。

「はっははははは!! はははははははははは!! 無様だな戦争管理者!!」

≪ヘブンランサーの発動時間よりも結界の発動時間の方が長い。貴様に勝ち目など無い≫

「それがどうした? 何故、俺が狂戦士と呼ばれているのか教えてやる……」


274 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:04:24 ID:HMXH3L4z
支援


275 名前: GEARS外伝Berserker最終話 10/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:04:31 ID:9QFhuMrK
今の俺に残された魔力量ではヘブンランサーを発動していられるのも後僅か――そう、今の魔力量ではな。
残った敵は後一人。大円団まで後僅か。最早、後先を考えて温存する必要も無い。懐に仕舞ったシガレットケースの中に入った霊薬を全て胃の中に流し込む。

≪魔力量が増大……!?≫

「ははははははは!! はーはっはっはっはっはっはっは!! 貴様一人を滅ぼすためだけに温存していた霊薬全部だ! 欠陥品風情が俺を測れると思うな!!」

結界と衝突し、眩い閃光を放つ輝槍の刃が肥大化し、結界に深く突き刺さり、輝槍の柄から新たに四枚の刃が形成され翼状に展開し、天を照らし尽くす程の閃光を放ちながら、結界の中を深く押し進む。
結界の表面に硬い音と共に亀裂が走り、連鎖的な結界の崩壊が始まる。

「結界は崩壊寸前。どうする? 再び、結界を構築するか? 攻撃に転じるか? 指向性を反転するか? さあ、どうする!?」

結界が粉々に砕け散り、輝槍がナグルファルの心臓を捉えるが炎の長剣に阻まれる。

「結界で阻めぬなら、魔術兵装で魔力を相殺か……」

ナグルファルは一つの行動に対し、極端なまでに膨大な魔力を注ぎ込み、複数の行動を同時に行う事が出来ない。
炎の長剣を展開した今のナグルファルに防御力は無いも同然。その上、輝槍を阻む事に全ての意識を注力している。

――そして、俺の役割はナグルファルを撃破する事では無い。

≪相変わらず、堂に入った芝居だな≫

冗談交じりの声と共に漆黒の巨大剣がナグルファルを一刀両断にする。
ナグルファルの気をアディンから逸らし俺に注力させる。奴は、その隙を突いてナグルファルを叩き斬る。

「役割を果たしただけだ」

輝槍で分断されたナグルファルの体躯を串刺しにして繋ぎ止める。

「人類闘争管理計画は管理者となる人間によって実行され、管理者の命によって魔獣を統括する事が貴様の役割だった。
貴様に宿る膨大な魔力は魔獣を産み出すためだけに与えられた力だ。貴様には戦争を管理する能力も戦う力も役割も与えられてなどいない」

≪我は役割を果たす事が出来ない……≫

「だが、俺が今から貴様に新たな役割を与えてやる」

茫然自失の体で愕然とした様子のナグルファルに声をかけると、オルベリオンの双眸が縋る様に赤い閃光を放ち、シルヴァールを見上げた。

「貴様の新たな役割。それは――」

指を弾き、ナグルファルを貫いた輝槍に残った魔力の全てを流し込み、ナグルファルの全身を閃光で包み込み、天へと撃ち放つ。
広間の天井を貫き、穿たれた大穴から雄大な天で体組織の全てが粉々に砕け散り、霧散するナグルファルの姿が映った。
そして、オルベリオンを始めとする刻印装甲の指輪が広間に降り注いだ。

≪新たな役割は死ぬ事……か。貴様に慈悲の心は無いのか?≫

「そんな物、身内用にしか持ち合わせていない。第一、俺がやらなければ貴様がやっただろう?」

≪同情出来なくは無いが所詮は物だからな。跡形も無く粉砕するさ。世界を守るなどと大それた事を考えるつもりは無いが、この程度の事で守れるものなら安いものだろう?≫

「分かっているなら、最初から下らん皮肉を吐くな阿呆が」

≪それでは貴様も張り合いが無かろうよ≫

「チッ……ああ言えば……! 起きろ、嘉穂。片付いたぞ」

結局、蹴り飛ばされたまま最後まで意識を失ったままだった嘉穂を起こそうとするが、呼びかけに対する返事が届かない。
ゲルヴィナードの視覚化が維持されているのであれば死んだという事もあるまいが……少々、荷物になるが、このまま外に運び出すかと思案していると巨大戦艦内の証明が赤く明滅を始め、警報を鳴り響かせた。


276 名前: GEARS外伝Berserker最終話 11/11 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:05:15 ID:9QFhuMrK
「何事だ……?」

≪管理システムだったナグルファルが消滅した。そして、この魔獣製造プラントは地球製。その二つから導き出される答えはただ一つ≫

「……自爆か!? 何分後に……いや、そもそも、爆発の規模は!?」

≪映画であれば、何もかもが都合良く分かる所だが……まずは脱出するべきだな≫

「チッ……! ゲルヴィナード! 視覚化を解除し、貴様のマスターをシルヴァールの玉座に転移させろ!
一刀! アラン! イリア! ラウバルド! プラント……ナグルファルが自爆する! 結界塔を集結させ中に避難し、結界魔術師達に死んでも防げと伝えろ!」

外で戦う戦士達の念話を完全に掻き消す程の大声を奴等の頭に直接叩き付けるとゲルヴィナードが姿を消し、玉座の中に転移した嘉穂を抱き止める。外傷は無く吐かれる吐息は一定のペースが保たれている。

「暢気な……! ええい! 飛べ、シルヴァール! 此処まで来て死んでなどいられるか!」

脚部の鉤爪でシェイサイドの肩を掴み、ナグルファルを天へと撃ち飛ばした際に穿たれた大穴を通り抜けて大空へと飛び出し、弧を描きながら翼を翻し、密集陣形を取る結界塔の中心へと降り立つと同時にプラントが大爆発と共に消滅した。

≪慌てて逃げ出して来た割には大した爆発では無かったな?≫

爆発の範囲は非常に狭く、綺麗にプラントを呑み込める程度の範囲に収まっていた。

≪人類闘争管理計画。その性質から察するに秘匿しなければならない計画である事は明白だ。アレだけを消滅させる様な仕組みになっている事くらい冷静に考えれば分かる事だろう?≫

「貴様……分かっているなら最初から言え!!」

≪貴様の取り乱す姿は中々の見物だったからな……流石に爆発の早さは肝を舐めたがな≫

「私も見たかったです……涼夜さんの取り乱す姿……」

腕の中で嘉穂が身をよじりながら、俺の両肩を掴み顔を上げた。意識がはっきりしているのか、していないのか……馬鹿げた事を口走る余裕があるくらいだ。何も問題はあるまい。

「嘉穂……気が付いたのか」

「ええ。どんな状況なのかよく分かりませんけど……」

「下を見れば分かるだろう?」

嘉穂と共にシルヴァールの足元に視線を移すと戦士達が勝利の大歓声を上げながら、肩を抱き合い、祝砲と言わんばかりに空に向かって焔砲を放っている。
アランと、レイスヴォルグから降りたイリアが人類勝利の演説を声高に叫び、その背後にはゴルトゲイザーを始めとする装甲騎士団の刻印装甲が整列していた。
アディンは空渡りで、一刀は光学迷彩を纏って姿を消している。まあ、勝利の雄叫びを上げるような連中では無いし、上げられても反応に困る。

「後はこうすれば映画のエンディングですね」

嘉穂は俺の方へと振り返り、上体を持ち上げながら、俺の首に両腕を巻き付け、瞳を伏せ、俺の唇を塞ぎ、鼻腔に甘い香りを残して顔を離した。

「ね? エンディングっぽいでしょう?」

そう言って彼女は悪戯っぽく笑った。そのあどけない無垢な笑顔に俺は――

「そう言えば素面でするのは初めてですね」

――悪夢の長期休暇の記憶を呼び覚まされ、二日酔いにも似た激痛が頭に走り心底辟易した。

「何にせよ、この世界での役割は全て終えた……帰るぞ。俺達の居場所にな」

「はい……最後にこの世界のお酒を堪能したら帰りましょう!」

――本当に勘弁してくれ


277 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:05:17 ID:HMXH3L4z
支援


278 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:10:15 ID:phv5FkaB



279 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:12:42 ID:HMXH3L4z
支援


280 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:14:53 ID:phv5FkaB
さるさん?


281 名前: 避難所からGEARS氏の代理です [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:16:48 ID:GwNS9syh
============================================================================================
以上、投下完了です。
次回、本編&外伝のエピローグでGEARSの完結とさせて頂きます。




282 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:19:10 ID:phv5FkaB
>>281
歯車氏、そして代理人さん乙
感想は後で…


283 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:27:50 ID:HWmGaRuf
>>260
>>281
投下乙です。読むのが遅いからなかなかついていけないヒー


284 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:41:27 ID:l1wYpA4Y
>>281
 投下乙です! 感想はまとめて投下するのでしばらくお待ちください!


285 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 20:55:51 ID:/bt7PbmU
乙でがす!
完結させるのは大変な作業。お疲れ様です。


286 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 21:05:19 ID:Bz6I20p6
>>281
投下&完結、誠に乙でございました


287 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 21:10:55 ID:l1wYpA4Y
 あ、私イィヤッホォォゥ!! なんで。イヤッホォォォォォゥ! とかじゃ断じてないんで。もうマジ責任とか関係なイィヤッホォォォォォォォォゥ!!


288 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 21:12:11 ID:l1wYpA4Y
 やだ……本スレに誤爆しちゃった……。


289 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 21:12:23 ID:GwNS9syh
避難所への誤爆乙ですw


290 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/11(土) 21:22:01 ID:l1wYpA4Y
 あ、いえ、避難所からの誤爆です。


291 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 03:26:58 ID:dKCp7Rlp
恐ろしい事実に気付いた。


キャラの住む地域等が違うだけでロスガとカインドの世界観がほぼ一緒だった。



292 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 07:14:48 ID:4n2nXbxy
Ω ΩΩ<(ry


293 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 12:54:14 ID:22szA+Ex
>>260
ハティww
今までツクヨミと彼の掛け合いが印象的でしたが、全員が凸凹に噛みあっているといいますか改めて素敵なチームだなあと感じました。
個人的に少将殿が大好きです。

>>286
祝・完結! よくもまあこの量のカラクリを……
戦闘シーンの怒涛の勢いは実に読み応えがありました。それにしても涼夜は色んな意味で切れ者ですねー。
色々思うことはあるんですが、この辺りまだまだ仕組まれている部分があるんだろうなと勘繰りつつ、次回をお待ちしております。



294 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 12:55:59 ID:22szA+Ex
すみません安価ミスです……後者は>>281ですね……orz


295 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 13:37:41 ID:dKCp7Rlp
>>292
だってアンドロイドがほぼ市民権を得ているし。ティマが仕事したりアイス屋のアンドロイド居たり。
そのうえロスガの冒頭でティマがゴミ捨て場。カインドもアンドロイド破壊は器物破損程度。

さらに明らかに未来の地球の姿。
ロスガは日本、アメリカとはっきり国名が出る。カインドのヘンヨさんはアフリカの治安維持部隊で三年間勤務。
科学水準もほぼ同程度っぽい。

作風が根っこから違うから全く気づかなかったけどかなり似てたw


296 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 13:48:48 ID:eRGhBC5+
ペロッ……つまりこれはきっとクロスの前フリ……!


297 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 13:57:47 ID:dKCp7Rlp
この事実に気付いた瞬間に単発ネタは出来たけどティマたんに手を出すのは恐ろしすぎるw


298 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 14:04:40 ID:/3G0YQmD
>>297
極細「ニコニコ」


299 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 14:07:00 ID:dKCp7Rlp
何という意味深な微笑み……!


300 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 18:31:04 ID:mk2eVWr0
空をごらん
あの星の隣に見えるかもしれない……極細の星が(死兆星のニュアンスで


301 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 18:46:41 ID:dKCp7Rlp
フッ……。命には変えられないから投下はやめておくぜ……。


と、冗談はさておいて書いていいモンなのかw
ガチガチのクロスでもない単発だがw


302 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 18:54:52 ID:mk2eVWr0
支援はいたす!


303 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 18:57:17 ID:dKCp7Rlp
じゃ、もう少ししたら書くw


304 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:07:29 ID:BCu7/yJ8
 避難所、新スレに移行いたしました!

ロボット物SS総合スレin避難所21号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1284285758/


305 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:28:54 ID:dKCp7Rlp
>>304
報告乙!

そしてクロスしようにもタロ氏の許可が無い事に気付いた。



306 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:38:41 ID:5ewh5X+g
>>305
タロ氏を呼び出す方法・・・わからないな・・・
師匠だったら三つ編みかロリがあればすぐ呼べるのに・・・


307 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:40:53 ID:BCu7/yJ8
 呼んだ!?


308 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:45:19 ID:dKCp7Rlp
なんて奴だエサを撒く前に来るとは……!w


309 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:46:01 ID:/3G0YQmD
うるせぇ。熟女ぶつけんぞwww


310 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:48:14 ID:BCu7/yJ8
>>308
 ふっ……先読みさせてもらったよ。

>>309
 おうよ、人妻でも何でも恋! 愛してやる!


 感想は今書いてるからねー!


311 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:48:58 ID:dKCp7Rlp
ふむ。ババァをぶつけてくれるなら受け止めざるを得ない。



312 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:49:06 ID:/3G0YQmD
>>310
ロリじゃなくても大丈夫……だと!?


313 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 19:58:48 ID:BCu7/yJ8
>>312
 ょぅι゛ょをよしよしするのもいいが、お姉さんに甘えるのもまた、よし!


314 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:01:46 ID:/3G0YQmD
>>313
OK、町で見かけたら細木和子ぶつけてやんよ!


315 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:11:29 ID:dKCp7Rlp
>>313
OK。街で見掛けたら和田アキ子ぶつけてやんよ!


316 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:17:13 ID:/3G0YQmD
>>315
やめて!


317 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:17:54 ID:/3G0YQmD
PBM氏が潰されちゃうwww


318 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:22:21 ID:BCu7/yJ8
>>314-315
 さすがの私もそれらは愛せない!

 ふふ・ふふふ・ふ……やっぱり遥さんがイチバnジョインジョインハルカァ


319 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:27:05 ID:dKCp7Rlp
>>317
細木先生もなかなかエグいと思うがw


320 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:28:46 ID:/3G0YQmD
>>319
何と無くPBM氏なら奴の口撃に立ち向かえる気がしたんだw


321 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:32:08 ID:BCu7/yJ8
>>320
 私のガラスのハートじゃ無理ですよ!

 それにしても、避難所でわいのわいのやってる内にかなり投下されてたんですね。
 感想待たせちゃって申し訳ない。


322 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 20:36:13 ID:/3G0YQmD
>>321
防弾ガラスで出来たハートですね分かります


323 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 21:06:02 ID:dKCp7Rlp
頑丈過ぎワロタ


324 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 21:25:53 ID:zrMo9pDZ
いや、硬化テクタイトかもしれん。


325 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 21:42:46 ID:BCu7/yJ8
 改めまして、皆さん投下乙です!

>>33
 まとめて読ませていただきました!
 圧倒的な性能を誇るグラビレイトをここまで追い詰めるとはさすが知将! そして二日酔いでここまでやれるりっくん凄いw
 それにしても、今回の件は面白いすれ違いですね。これが後から色々響いてきたりする……のかしら。

>>63
 達観しちゃったシンヤが痛々しいです……なんとか助からないのかなぁ。
 あとリョウゴはこれ以上首突っ込んじゃらめぇ! 確実に厄介な事に巻き込まれるかららめぇ!

>>98
 なるほど、ワームはフェロモンでコミュニケーションをしてたんですか。
 補給も完了して、ティアーナたん絶好調ですね! いいぞもっと殺れ!
 ところで、道中で見つけた戦闘の痕跡って、まさか、まさか……!

>>105
 こちらもまとめて読ませていただきました!
 柿崎生きてたんですか。まったく、感動が台無しですね(棒読み)。
 あと、隊長が置いてけぼり喰らったのに不安になるどころかむしろ安心してしまうのは確実に隊長のノリと性格のせいw

>>243
 あら。マッケンバウアーさん、意外といい人じゃないですか……!
 必要ないはずの火星調査に、冒頭で触れた月……謎は深まるばかりと思いきや、次回で伏線回収ですか。これは心躍りますね……!

>>260
 ああっ、ユノーさんがふらついてらっしゃる! 誰か肩を! 肩を揉んでさしあげろ!
 それにしてもハティノリノリですねw ハティかわいいよハティ。ハティもふもふしたいですw

 それでは皆さん、次回も楽しみに待ってますね!
 そして、

>>281
 まとめて読ませていただきました!
 兄貴も一刀も最初に比べてかなり成長しましたね、色々と相変わらずなところはありますがw 一刀かわいいよ一刀。
 あと安綱kakkeeeeeeeee!! 要塞剣草薙、まさかこんな凄い武器だとは思いませんでした。草薙のおかげで私の中の安綱のイメージがちょっと変わりましたよw
 さて、魔獣の正体が判明したわけですが……なるほど地球製の管理システム。こいつぁくせぇぇぇ――――!
 最後の戦いも霊薬が決め手になったのは噴き出すと同時にシビれましたw

 なんだかもう目茶苦茶な感想になってしまいましたが、最後に一言。

 完結、おめでとうございます!


326 名前: ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:03:54 ID:z+xZ3t3/
土日の間に投下すると宣言していたので、少し短いですが作品投下。

人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」C
投下開始いたします。


327 名前: 人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」C  ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:06:01 ID:z+xZ3t3/
 超長距離砲撃の反動で倒れこんでいたチャンア機を、背中の隠し腕を引っ張って起こす。同時にフルスロットルが解除され、白い蒸気を噴いた後で、
装甲が畳まれて狼の顎が閉じる。再使用が可能になるのはナノマシンが人工筋肉を自己修復し終わる約10分後。一度の出撃で可能なのは2度。1回分を
まともに戦闘に使えず終わらせてしまったのが残念だが、このタイミングに間に合わなければ彼らを助けられなかった可能性が高く、無駄使いでは
なかったはずだ。

「あ、ありがとうございます」

 通信機越しのチャンアの声。ワームホール式情報転送システムではない、電波式の通信装置も増設したのは数日前だが、こんなに早く使う事になるとは、
発案したツクヨミ自身思っていなかった。
 
「我々はキミ達ノ救援としテここに来タ! 極秘任務中に付キ、所属や階級は明かせないガ、信用してくレ!」

 新星部隊のRS達に向けてハティがそう告げた瞬間……

「追加バックパック分離、カウント2.8で自爆」

 ツクヨミはそうボイスコマンドで告げ、ライズガルムで背中から外した追加の大型スラスターを、気絶したマイケルの乗るスカンクエイプ武装強化型に向けて投げ付けた。
大型スラスターは機体に当たると同時に燃料であるポリ窒素ごと爆発。既に残量がほとんど残っていなかったが、結構な閃光と衝撃が発生し、既にかなり
破損していたスカンクエイプ武装強化型は原形を留めない状態までバラバラになった。

「いきなリ何ヲしてるカァァァァァ!?」

 ハティの叫び声。

「マイケルッ!!」

 チャンアの悲鳴、ハンアは突然の事に声が出せずにいた。

「テメェ!! 俺のダチをッ!」

 ジェフのスカンクエイプが、まだ動く片腕をライズガルムへと向けるが、彼らの反応を一切気にする事無く。

「運び易くした。片腕と隠し腕が残った2機で運べ。残り1機は誘導を」

 とだけ言って、3機とコクピットブロック周辺のみ残った残骸から背を向けた。

「は、運ぶってどこに?」
「シューティングスター」

 ハンアの質問に、ツクヨミは彼らが乗っていた艦の名を告げる。


328 名前: 人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」C  ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:07:46 ID:z+xZ3t3/
「戻ってどうするの? もうあの艦は……」

 シューティングスターは撃墜され、航行不能になったまま黒煙を吹いている。RSは元作業機械と言う事もあり、戦艦の簡単な整備や修理も可能ではあるが
あの破損状況から再び飛べるようになるまでにするには、相応の施設がある基地でなければ無理だろう。

「こちらの艦が来て隣接する。生き残った乗員と共にそちらに乗り換えて離脱を」

 特に打ち合わせはしていなかったが、パーシヴァルならツクヨミの意図に気付いてフェンリルを現場まで移動させている事だろう。わざわざ通信を入れて
確認するまでもなかったのだが……

「いや、その必要はねぇそうだ。Dr.ハーディングの話だとよ」

 パーシヴァルから入った通信は、少し意外な内容であった。

「フェンリルなら、その程度の戦艦1隻引っ張って持っていく事くらい余裕です」

 無駄に高性能なハティだの、驚異的なステルス機能だの、無線でエネルギー補充可能な通信システムだのと、色々非常識な機能を満載した実験艦だとは思ったが、
無重力下ならともかく、地表付近で航行不能となった戦艦を牽引可能とは……シューティングスターはフェンリルと比較すると、全長だけでも1.5倍くらい大きい。
しかしそれですら「その程度」扱いで吊り上げられる設備と、そのまま移動可能な頑丈な出鱈目な出力を持ち合わせているらしい。

「つまりだ。シューティングスターごと丸々回収するから、わざわざ乗り換え作業の必要無し。俺達が辿り着いて引っ張り上げて安全圏まで逃げ切れりゃ
 OKっつー事だ」

 何とも大雑把な作戦ではあるが、パーシヴァルの判断ならば問題無いとツクヨミは従う事にした。元々、こう言う状況下での判断能力は、少しでも可能ならば
後先考えずに実行するツクヨミよりも的確で信頼性が高い。見た目は脳味噌まで筋肉で出来ていそうな軍人だが、その本質は頭脳労働の方が好きな知恵者である。

「時間は」
「……30分ほど稼いでくれや」
「了解」

 パーシヴァルの命令に、短いながらも「絶対にやりとげる」という強い意志の込められた返事をする。かつて上官と部下であった頃は何度も交わしたやり取りだ。

「出来れば全滅させてください。そりゃあもう派手に」
「努力しよう」

 ユノーの言葉に対しては、「やる気は殆ど無いけどやるだけやってみる」という割と投げやりな感情がこもっていたが、基本的に抑揚の変化が乏しい為にさほど変化は無かった。


329 名前: 人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」C  ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:09:02 ID:z+xZ3t3/
「ちょっと待ってよ、1機だけで戦うつもり?」
「こいつら、凄ぇ強いんだぞ? たった1機でどうにか出来るモンかよ! 俺も残って……」

 彼らのやり取りを聞いていたハンアとジェフが、その無謀さに異論を唱える。だが、

「勝算が無ければ、わざわざ来ない」
「オレ達は負けなイ!だかラ早ク行ケ!」

 攻撃を開始したマーチヘアー部隊。そのRSマシンガンの砲弾を、広げた両肩の巨大なシールドと機体前方に寄せた両腕で、新星部隊に被弾しないように防ぐ。
その背中は、言葉で語る以上に彼らが足を引っ張る邪魔者でしかない事を告げていた。
 3機のスカンクエイプは、誰も言葉を発する事無く、気絶した仲間を回収して走り去っていく。

「30分とは言わズ、15分以内デ終わらせてやろウ!」
「そう簡単にはいかなそうだがな」 


330 名前: ◆CNkSfJe3Zs [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:11:45 ID:z+xZ3t3/
人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」C
短いですが終了です。

今後は短くても作品投下の頻度を増やし、
数ヶ月も放置するような事がないようにしていこうと思っております。
早く続きを公開できるよう頑張りますのでよろしくお願い致します。


331 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:13:26 ID:dKCp7Rlp
投下乙!


332 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:23:36 ID:zrMo9pDZ
投下乙!


333 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:34:54 ID:4n2nXbxy
>>330
投下乙です! じっくり読ませて頂きます!


334 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:49:30 ID:BCu7/yJ8
>>330
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


335 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:50:57 ID:dKCp7Rlp
うぉおおおおお!
タロ氏!タロ氏はどこだッ!こっちは順調に千文字超えたぞw

あとやっぱりまだ規制多いのかッ!?
みんなッ!本スレに投下だぞッ!


336 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:54:10 ID:qid2F7na
>>330
投下乙です! 今日は遊びすぎて疲れたので、後日ゆっくり読ませて頂きますね!


337 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/12(日) 23:57:53 ID:BCu7/yJ8
>>330
 改めまして、投下乙です!
 ツクヨミ先生は相変わらず無茶苦茶やりますねw
 ……とか思ってたらフェンリルも無茶苦茶だったでござるのマキ。何積んでるんですかこのバケモノはw

 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

>>335
 やっぱりまだ規制されてるとこは多いみたいです……。
 何はともあれ、投下を楽しみに待ってますw


338 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:07:48 ID:F5Eg76HO
>>337
残念ながら許可が無い限りは俺だけの物だぜ……フフフ……。

やっぱ大幅解除始まったとは言え規制の嵐はまだ止まないか……


339 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:18:02 ID:jHGJTpmR
師匠を呼ぶのは三つ編みかざせばおkだが
タロ氏を呼ぶには如何すればいいんだ……


340 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:28:10 ID:F5Eg76HO
最悪事後でぶちかませと俺の中の悪魔が囁いてるが天使がらめぇぇ!って言ってる。


341 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:33:31 ID:UtbhEW5V
 そういえば、かなり前に自由にクロスしていい作者一覧を作ってたような……。


342 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:39:06 ID:F5Eg76HO
絵なら表あるんだけどねぇ……


343 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:44:23 ID:UtbhEW5V
 確かタウエルンの時なんですよね、それ作ったの。
 3〜4号機あたりに落ちてるかも。

 ……あれ、表じゃなくてただの「いいですよ」っていうレスだったっけ。
 すみません、二年近く前なんで記憶が曖昧ですw


344 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:51:19 ID:F5Eg76HO
それなら俺が知りようもないなw


345 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 00:57:58 ID:UtbhEW5V
 そういえば氏が来たのって割と最近でしたっけ。もうすっかり馴染んでますけどw

 何はともあれ、ヤベェと思うくらい冒険しちゃってる内容でもない限りクロスは投下しちゃっていいと思いますよ。たろ氏も喜ぶと思います。
 それにわっふるとかぶっちゃけ無許可(ry


346 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:04:59 ID:F5Eg76HO
>>345
雑談自体は桃花やる前からちょこちょこ居たんだけどねw
ちゃんと投下し始めたのはほんと最近。三ヶ月たったくらいかも。

それにわっふる無許可だったんかいw
まぁ冒険は一切しないし、カインドとロスガが同時世界で同時進行するような内容だからいいかw単発の短い奴だしw


347 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:12:38 ID:UtbhEW5V
>>346
 はっはっは、必殺の事後承諾ジョインジョインハルカァ
 というか、最初は序盤だけネタとしてやるだけの予定だったんですが、たろ氏が全力投球を許可してくれたのでごらんの有様にw


348 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:23:12 ID:jHGJTpmR
しかし遅筆氏のイラストにカインド×のSSにと地味にタロ氏も祭りだよねw
ホントに早く戻ってこーいw


349 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:30:33 ID:F5Eg76HO
ようやく千六百文字超えたぜ。明日4時起きだけど二千五百までは書きたい。


350 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:32:00 ID:UtbhEW5V
 おおっと、三つ編みメルフィーを忘れてもらっちゃ困りますぜ!

 大きいおっぱい難しいです……。


351 名前: 遅筆 [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:40:52 ID:dR8QA8i9
大きいおっぱいと聞いて噴いてるやかんを放り出して駆けつけますた


352 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:50:26 ID:UtbhEW5V
>>351
 ちーちゃん! ちーちゃんじゃないか!
 とりあえず、まずはやかんの方をどうにかしてあげてw


353 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 01:55:21 ID:dR8QA8i9
アイサー!

気づいてみたら大概な弩深夜じゃないか


354 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:00:54 ID:UtbhEW5V
 もう2時ですねー。

 メルフィーを描くのにまだ慣れてないから画風が安定しないでござる……遥さんとペネ子なら恐ろしいくらい安定するのにw


355 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:03:54 ID:dR8QA8i9
メルフィーの髪型が地味に描きにくいかなーとは思うとです、遅筆です


356 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:04:51 ID:F5Eg76HO
二千五百文字突破!俺は寝るぜ!
そして極細の口調とティマとの会話が思いつかねぇぜ!

おっぱい! おっぱい!


357 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:07:42 ID:UtbhEW5V
>>355
 ペネ子や珍獣の方が私は描き辛いとです。PBMの人です。

>>356
>おっぱい! おっぱい!
 そ れ だ ! それだよ、極細の――――(通信が途切れました)


358 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:14:44 ID:dR8QA8i9
ぺネ子といえばリベジオンの擬人化するとか言ってた気ががgggggg

いつかこのスレのロボの擬人化制覇したいですね、全員掛りなら出来るハズ!


359 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:16:39 ID:UtbhEW5V
 自作品なら任せろー!(ガリガリ

 って味方側メインはもうみんな擬人化してたー!(バリバリ

 どれ、ここはヴィルティックを三つ編みにして……。


360 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:20:09 ID:dR8QA8i9
カルマたんのみ擬人化不要ですねw

というか三つ編みから離れるんだー!ヴィルはお姉さん系、これは譲れない!


361 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:21:19 ID:UtbhEW5V
 みっ、三つ編みのお姉さんじゃ駄目なんですか!!

 じゃあ、アイリスたんを……。


362 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:21:27 ID:F5Eg76HO
寝れねぇぜ!書いてるとテンション上がって困るw


というか極細の口調でおっぱいまずいだろwいかに夫婦間とはいえ猥談させる訳にはw 無許可でやってんだZE☆



363 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:23:01 ID:F5Eg76HO
逆にキャラをロボ化させてみよう……


364 名前: 無許可で草川と会長をくっつけた男 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:26:56 ID:UtbhEW5V
>>362
 え?


365 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:28:50 ID:F5Eg76HO
そうだったな。こりゃマジで師匠だわ……w


366 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:29:16 ID:dR8QA8i9
アイリス間違いなく猫耳+ゴスロリ+ショートの黄金式がですね!

個人的に三つ編みロボはラビットソルジャーですか


367 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:31:23 ID:UtbhEW5V
>>365
 いっそ極細が語尾におっぱいと付いてしまう呪いにかかってしまったとかどうおっぱい。

>>366
 アイリスたんには包帯が必要だと思います! いつもボロボロですしw


368 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:34:10 ID:Sf2V7ce3
>>367
片目を包帯で覆ったゴスロリツインテだと俺歓喜>アイリスたん


369 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:35:26 ID:dR8QA8i9
>>367
追加装備で包帯とな……完璧じゃないか……!

問題はフツヌシやらネクソンやらのゴツイ組の方々


370 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:35:53 ID:F5Eg76HO
>>367
それはアンタのいうヤベェ冒険だおっぱいw
世界観クロスというよりそれがほぼ同一だったからこその物なんで、あくまで一つの世界で二つの物語がコンセプトなんだおっぱい。
ぶっちゃけ内容ほとんどないおっぱい。


371 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:37:16 ID:dR8QA8i9
地味にO-ウィルスが蔓延しているだとおっぱい……!?


372 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:37:36 ID:F5Eg76HO
デストラウを脳内で処理したらドルフ・ラングレンになった


373 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:38:11 ID:Sf2V7ce3
>>370
>ないおっぱい
無乳ですかおっぱい……?


374 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:40:03 ID:F5Eg76HO
>>373

フラン「……ほう?」


375 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:40:14 ID:UtbhEW5V
>>369
フツヌシ→サムライガール。
ネクソン→擬人化は既に完了しているッ!

 あとはドラちゃんとダイガストさんあたりですね、問題は……!

>>370
 そうなんですかおっぱい。
 でも楽しみですおっぱい。

 てのひらでショウイチにこの呪いをかければよかったんじゃないかと思ってしまったおっぱい。


376 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:41:08 ID:F5Eg76HO
というか三時前くらいっていつも伸びるなおっぱいw


377 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:41:29 ID:UtbhEW5V
>>373
遥さん「ふーん……?」


378 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:43:25 ID:F5Eg76HO
>>373
逃げて!おっぱい!


379 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:43:31 ID:UtbhEW5V
>>376
 きっとこの時間帯は紳士力が高まる時間なんだおっぱい。


380 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:53:59 ID:UtbhEW5V
 ……って書き込んだらみんないなくなったおっぱい。


381 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:56:08 ID:Sf2V7ce3
逃げてたんだよ!
ああ追いつかれたもう良い受け止めてくrジョインジョインハルカァ


382 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 02:56:24 ID:F5Eg76HO
三時直前に解散が暗黙の了解になってると思うw


383 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 03:01:00 ID:UtbhEW5V
>>381
 そのジョインジョイン、私によこsジョインジョインハルカァ

 ……時に諸君、三つ編みメルフィーに狐耳は付けるべきだと思うかね?


384 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 04:53:08 ID:F5Eg76HO
結局一睡も出来なかったぜ!俺の寿命は近い。

>>383
それ結構重要な特徴じゃないのか?w


385 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 10:36:55 ID:UtbhEW5V
>>384
 ちょ、大丈夫ですかw

 ほら、メルフィーの狐耳って脱着可能じゃないですか。


386 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 11:09:58 ID:F5Eg76HO
>>385
リポD漬けだぜ。
狐はもうセットがいい(個人的趣向で。


387 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 12:32:19 ID:O+SFMdMp
PBM!のリヒトが兄貴過ぎて死にそう。
BWのリヒトが格好良過ぎて死にそう。

あまり口には出さないけれども、リヒトが大好きです。


でも、ウ詐欺さんの方がもっと好きでs


388 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 12:41:17 ID:3OJ5Q41k
実際、リヒトは格好良いですからねー。自分もリヒト好きですよ


389 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 12:49:03 ID:O+SFMdMp
あーいう兄貴分的なキャラに弱いんですよねー、本当
頭の中で小西克幸さんボイスで再生されて仕方ない


390 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 12:54:42 ID:2KjMWRAG
師匠のリヒトは少年漫画的なキャラに感じる
こう、主人公の遥さんに何かあった時に大ゴマでバーンと助けに来て大見栄を張るみたいなw
タロ氏のリヒトは青年漫画のキャラだな
ヒーローとして活躍するんだけど、等身大の弱さと暗さを抱えてるみたいな

別世界の遥さん同士が共演してるみたいにリヒト同士の共演も見てみたいな


391 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 17:12:58 ID:UtbhEW5V
・理想
 何かあった時に大ゴマでバーンと助けに来て大見栄を張る。
 ↓
遥さん「かっこいい! さすが師匠!」

・現実
 何かあった時に大ゴマでバーンと助けに来て大見栄を張る。
 ↓
 噛ませになる。

ロリコン「落ち着くんだ、落ち着いてその時を待とう。まだあわてるような時間じゃない」
ウ詐欺さん「なんて考えて、はや1年半です。現実は非情ですね」


392 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 17:19:43 ID:jHGJTpmR
それでもレオンさんにはヒーローらしく勝ったジャマイカ
ライオネルは……まぁ勝てるさ!多分


393 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 19:00:10 ID:TKk54VFD
>>330
なんだこの無茶苦茶な方向での団結力はw
それを引っ張るツクヨミさんは流石というか相変わらずというか。

……ちょっと萎れてるユノーさんが可愛い気がしてきた。



394 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/13(月) 23:54:30 ID:VNYGUsDW
てすてす


395 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/13(月) 23:56:29 ID:VNYGUsDW
解除ktkr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


396 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/13(月) 23:59:23 ID:UtbhEW5V
 あら、age氏おめでとうございますw

 それにしても、避難所も本スレも人いませんなー。


397 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:03:35 ID:ituSv31M
11月まで規制じゃなくてマジでよかった……
まとめて投下乙!感想はごめん、次から書くよ

>>396
月曜だしみんな疲れてるんだ、多分


398 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:06:29 ID:8G/psFA8
 私も疲れましたw

 おかげで落書きをする気力も出ない……。


399 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:09:34 ID:vtvxY3cG
いや、ユノーさんは元から普通に可愛い。ちょっとアレなキャラのはずなのに結局振り回され気味なあたりとか、うん。


>>395
おめでてう


400 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:10:26 ID:ituSv31M
疲れた時は無理すんなよー
だが落書きはうpせよ


401 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:13:00 ID:8G/psFA8
 ユノーさんは素敵な女性ですよ。なんせ三つ編みだしな!

>>400
 まあ、そのうちw


402 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:13:37 ID:Forzpk+L
飴をふくませつつ鞭打つとは鬼畜だな


403 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:16:00 ID:VTFI8eJY
>>395
おめでとうございます!!!


404 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:16:27 ID:ituSv31M
そういえばユノーさん三つ編みかw


405 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:18:56 ID:8G/psFA8
 それにしてもage氏ついに復帰ですか。
 これで本スレにも活気が……戻るとイイナー。


406 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:19:48 ID:B8untAu6
age氏キタァァァァァァァァァァあまりの懐かしさから涙が(ry
これで本スレに勢いが戻る!とはいえまだ避難所の方が人多いんだろうけど

涙と言えば(強引)涙が似合うロボスレキャラって誰が浮かぶ?


407 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:21:41 ID:kaDnsce8
ある意味、タカ坊w


408 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:23:39 ID:B8untAu6
娘もやけに良く泣くしねw


409 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:25:02 ID:ituSv31M
1ヶ月と3日ぶりの本スレじゃてw

>>406
ウ詐欺さん(個人的な趣味)、遥さん(悔し泣きとか嬉し泣きとか)、メルフィー(なんかそんなイメージ)
逆に一番涙が似合わないのは珍獣。異論は認めなくなくない


410 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:27:22 ID:Forzpk+L
境遇的にチビトラウは泣いていい、泣いていいんだ


411 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:27:33 ID:kaDnsce8
>>409
珍獣の涙ですか…笑い過ぎて涙を流すのはアリかと思います!


412 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:29:02 ID:8G/psFA8
 エアーズの皆さんは悔し泣きが似合いそうですねw

>>409
 珍獣はよく涙を流しますよ!

 あ く び で !


413 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:33:19 ID:ituSv31M
>>411-412
なるほど、それならアリだwww

遥さんとかディーとかベルとかはどんな表情でも似合いそう。喜怒哀楽激しいしw


414 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:34:42 ID:kaDnsce8
アリスの腹筋を崩壊させてみたいなー。どんな風に笑うのか見てみたいw


415 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:37:01 ID:8G/psFA8
 無表情で噴いたあとで恥ずかしそうに微笑とかされたら私はもう……!

 というわけで、逆に笑顔が似合いそうなキャラって誰が浮かびます?


416 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:39:25 ID:vtvxY3cG
それこそオルトロックとユノーさんの二強やで!


417 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:43:15 ID:ituSv31M
>>415
PBMとかイグザとかDSのキャラ全般。あとティマ
みんな毎日楽しそうだしw


418 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:45:30 ID:B8untAu6
ティマの笑顔は何か意味深っぽいなw
つか成長するにつれて笑顔の意味が変わってる気がする。正直新しい話での笑顔はちょっと怖い気がするw


419 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:45:52 ID:kaDnsce8
>>415
遙さん、まどかさん、白う詐欺さん、ティマ、(ある意味)ツクヨミ先生、(ある意味)ユノーさん、(ある意味)オルトロック、メルフィー、
草川、エリアーヌ、クラ姉、雪兎、カルマたん、霧坂、(ある意味)由希音姉さん、シンヤ、リョウゴ、ババーン閣下、ディー、ベル

パッと思いついた感じでは、こんな感じかなー。基本的にロボスレのキャラって皆、笑顔が似合うよね


420 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:51:07 ID:8G/psFA8
 ウ詐欺さんは嘲笑ですねわかりますw


421 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:52:29 ID:kaDnsce8
>>420
しかし、リヒトと二人きりになった時に向ける笑顔は…ィィィィヤッホオオオオオウ!!!


422 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:54:09 ID:ituSv31M
人前では徹底的にツンを演じるウ詐欺さんはかわいすぎてヤバいw


423 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:57:04 ID:kaDnsce8
>>422
よくよく考えてみると、本当の意味でのツンデレなんですよねw


424 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 00:57:17 ID:8G/psFA8
 よく考えると、本編に出てる機械人形ってみんなマスターにデレデレですねw


425 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 01:01:57 ID:ituSv31M
>>423
ツンデレを舐めていたよ、俺は……
夢は人間になる事とかどんだけ乙女なのあの子w

>>424
だがそこがいいw


426 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 01:15:57 ID:8G/psFA8
 ウ詐欺さんはPBMになってから凄くかわいくなってて作者もびっくりですw


427 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 01:26:36 ID:ituSv31M
何度か言われてる事だけどぶっちゃけ詐欺でもなんでもないよね、ウ詐欺さんw


428 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 02:21:01 ID:8G/psFA8
   ∩
   ||/二⊃
  ミ ゚・゚ミ  こまけぇ事は
  /(゚Д゚)     いいんだよ。
  (0  |つ
 C__ノ
  ∪∪


 他のヒロインに比べると、遥さんがパンチ力不足に思えてしまうから困りますw


429 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 04:43:34 ID:9Sb74af1
昨日の6時に寝て今起きた。
うん徹夜はイカン。まだ眠いw 今日も作業出来ないだろうw


430 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 05:16:54 ID:E4wt5zis



431 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 05:18:02 ID:E4wt5zis
ここは書き込めるみたいだな


432 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:12:06 ID:ituSv31M
>>428
またまたご冗談をw

>>429
お疲れさん


433 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:14:23 ID:9Sb74af1
遥さん一番目立ってると思う。師匠的な意味でw


>>432
ありがとう。


434 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:16:04 ID:VTFI8eJY
>>428
お前は何を言ってるんだ(AAry


435 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:46:02 ID:8G/psFA8
 いや、遥さんってヒーロー的な魅力はあってもヒロイン的な魅力は少ないように感じ(ジョインジョインハルカァ


436 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:48:00 ID:ukHWMD/R
>>435
つまり遥さんとヒーローとし、別のだれかをヒロインとする百合なストーリーが展開されるわけですね


437 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:48:15 ID:6Tm/z0dp
どうだろ…感じ方は人によりけりとは思うけど、俺はヒロイン寄りだと思う


438 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:52:46 ID:iN/dYIBg
ヒーローヒロインというか、主人公だしねw


439 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:53:06 ID:pVcfntof
失礼ながら、BWの遥さんの方がヒロイン色が強い気がするw

ん? ダレカキタノカアッー!


440 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:55:30 ID:6Tm/z0dp
多分、BWの遥さんとPBM氏のイラスト投下頻度と、溺愛っぷりが影響してヒロイン色が強く見えているのかも知れんw


441 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 11:56:03 ID:ituSv31M
>遥さんってヒーロー的な魅力はあってもヒロイン的な魅力は少ない
そういう所が遥さんの魅力だと俺は思ってるw


442 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 12:21:43 ID:6Ji25EYJ
この流れで思ったけどロボスレの女キャラでヒロインらしいヒロインって誰だろう
や、皆タイプは違うけどヒロインらしいとは思うけどさw


443 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 12:27:11 ID:6Tm/z0dp
ティマかな? 後、悪山エリスなんかも古き良き時代のヒロインって気がする。
メリッサ、ジュリア、霧ちゃんも正統派なヒロインだし、カルマたんや紫蘇…
あーごめん。この調子だと殆どのヒロインの名前を出してしまいそうだw



444 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 12:30:35 ID:iN/dYIBg
個人的嗜好で言うなら白ウ詐欺さん。重ねて言うが白ウ詐欺さん。
大事なことなので二回ry

まぁ、ヒロインらしいって言えばやっぱティマが浮かぶよね。
あとはメルフィーかな。


445 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 14:11:19 ID:8G/psFA8
 たろ氏は本当に女の子書くの上手いですよね。そういう所はほんと敵わんです。

 私が書くと男女問わず底無しのガッツと病的なまでのプラス思考がオマケでくっついてきちゃうのでw


446 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 14:25:18 ID:pVcfntof
ロボケミのアルメリアと、たろさんのアルメリアだと(ry


447 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 14:30:15 ID:8G/psFA8
 名前間違えられるとかアルフレッドさんマジ空気。

 割と重要な人なのになんででしょうねw


448 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 14:34:05 ID:pVcfntof
T氏はこう語った (プライバシー保護の為名前は伏せてあります)

T「敵役の存在感が大きすぎたからですよ。僕はそうだと確信してます」


449 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 14:38:53 ID:8G/psFA8
 タカ坊……活躍欠乏症になって……。


450 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 15:51:23 ID:ituSv31M
オルさんがヤバすぎたのとタカ坊が普通すぎたのが原因だろうねw


451 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:15:46 ID:vtvxY3cG
Tさんはエヴァのシンジポジションだから仕方ないというか、逆に敵並に濃くても困るよね


452 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:22:15 ID:ituSv31M
一方わっふるは(ry
2期とかメルちゃんのタカ坊は割とキャラ濃いような気がするw


453 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:31:49 ID:6Ji25EYJ
Tさんがシンジだとするとオルさんは使徒という事な(ry
しかしそうなるとメルフィー=綾波、会長=アスカ、草川=トウジ、マチコさん=ミサトさんとなるのかな

……草川夫妻とマチコさんはともかく、メルフィーのミスマッチぶりはなんだろう
メルフィーが私の他に(ryとか悲しくなってきた


454 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:35:34 ID:ituSv31M
>草川夫妻
>草川夫妻
>草川夫妻
タカ坊「ちくしょう……!ちくしょう……!!」


455 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:43:53 ID:6Ji25EYJ
だって原作でもわっふるでも(ry

メルフィーには手が出せずマチコさんはアレだし会長はカプ成立してるしTさんの明日はどっちだ


456 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:53:38 ID:ituSv31M
これは同じく相手のいない遥さんとジョインジョインハルカァ


457 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:54:13 ID:9Sb74af1
何言ってるんだ。オルさんが居るじゃないか。……あれ?


458 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:56:41 ID:ituSv31M
どっちの話かわかんねえw


459 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:58:36 ID:6Ji25EYJ
もしヴィルシャが商業作品だったら今頃貴腐人方にわちゃわちゃされるんだろうな……
Tさん超受け身だし


460 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 16:59:52 ID:ituSv31M
ならPBMは百合だな、多分w


461 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 17:03:34 ID:8G/psFA8
 遥さん×まどかさんとかですねすごくいいと思います。


462 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 17:09:30 ID:6Ji25EYJ
男性陣ェ……


463 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 17:17:08 ID:ituSv31M
リヒト×ルガーが何だって?


464 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 17:22:06 ID:6Ji25EYJ
やめれwww
しかしBWのルガーさんの包容力は何なんだろうねw
師匠の本編だとリタ達と一緒に騒ぐ筋肉要員だからギャップが余計に笑えるw


465 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 17:28:01 ID:ituSv31M
ルガーさんについてはそこまでギャップは感じないなあ、俺はw


466 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 17:36:18 ID:8G/psFA8
 というか、本編でもニコニコしながら見守る要員でs(ry


467 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 18:29:23 ID:vtvxY3cG
ルガーさん、パーシヴァル少将、タナカさん……なんという縁の下のマッスル……


468 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 18:56:12 ID:ituSv31M
ルガーさんはいいお母さんだよね

……あれ?


469 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:14:39 ID:Fi8xCupj
あれ?違和感が無い


470 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:28:51 ID:B8untAu6
なんかやおろよずの性別が逆になるみたいなネタが浮かんできてしまった
ティン!と来たので書いてみる
遥さん 性格自体は変わらないと思う。ただショタだけど気丈で力持ち
リヒター もうぺネ子しかないよね
リヒト 豪快だけど優しくて頼れる姉御。惚れる
まどか 家庭的で穏やかな美少年。ただ怒るとヤバい
へーちゃん ぶっちゃけこの人も性格変わらなそう(男言葉だし)だけどワイルドさがアップ
ライ 属性が底上げ。周りに惑いながら決死に突っ込みするメガネッ子最高です
リタ 超元気ショタ。ぶっちゃけ性格(ry
ルガー おっかさん。以上

ヘーちゃんだけ浮かばないんだよなぁ。あの性格はへーちゃんが乙女だから成り立つ気がする
てか俺激しくキモ(ry


471 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:31:56 ID:B8untAu6
連レスだけど、こうなると遥さんとペネ子のコンビはともかく
へーちゃんとまどかさんが別の意味で危な……アッ―!

何となくヴィルシャでも考えてみようと思ったけど、やおよろず程極端な違いは出ないと思った
ただ男のメルフィーは別の意味でクる物がある


472 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:33:06 ID:B8untAu6
へーちゃんじゃなくて、たまちゃんとまどかさんだった……
間違えた上に連続レススマソあぁ玉藻さん何を(ry


473 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:36:37 ID:9Sb74af1
メルフィー兄貴「少女よ! キミは選ばれたのだ! さぁ共に戦おうではないか! いざ参らん!」
タカ子「え、ちょっとマジムリなんですけど……」
オル姉さん「ほぉら、こんな事までしちゃうんだから……。どう? 怒った……? フフ」



うん。カオス。


474 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:38:50 ID:B8untAu6
オル姉さんが酒入ったマチコさんにしか見えないでござる
マチコ兄さんは何となく……やだなぁw


475 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:40:16 ID:8G/psFA8
たまちゃん<ほう……それで?>


476 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 19:58:54 ID:ituSv31M
ペネ子に性別なんてあってないようなものなんじゃなかろうかw


477 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:02:29 ID:9Sb74af1
たま爺「ありゃワシが若い頃……フガフガ……」


478 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:06:18 ID:ukHWMD/R
>>476

性別:男・女・ペネ子


479 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:07:06 ID:ituSv31M
レズババァがボケたジジィになってしまったwww


480 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:11:19 ID:8G/psFA8
>>477
 これならアッー! になる心配はありませんねw

>>478
 なにそれ納得せざるを得ない。


481 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:15:54 ID:X9er+fhM
アンドロイドなんかならともかく、ロボットの場合の性別って完全にAIやらの性自認に委ねられるってことだよね。なんか興味深い。


482 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:18:50 ID:ISNFVukQ
ぺネ子の髪型から男化したらデスペラードの時のアントニオ・バンデラスみたいになれば面白いと思ったのは秘密だ


483 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:21:40 ID:ituSv31M
とりあえずカンペで無茶振りをしてくるペネ子は地味にかわいい


484 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:31:44 ID:8G/psFA8
※ペネ子自身に悪意はありません。


485 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:35:14 ID:ituSv31M
だがそこがいい
しかしもう容量300超えてるのね


486 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:41:27 ID:VTFI8eJY
雑談が少なくなったからかな?ってか前半がそうだっただけか
作品投下だけだとどうしてもKB数は上がりがちだし


487 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/14(火) 20:43:51 ID:9Sb74af1
今日中に投下するんだ……。間に合わせなきゃ……。


488 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:44:13 ID:8G/psFA8
 本来なら、スレ立て→雑談→投下→感想→雑談とループするところを、スレ立て→投下→投下→投下→投下(それぞれの合間に雑談と感想がちらほら)でしたからねぇ。


489 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:46:15 ID:8G/psFA8
>>487
 楽しみに待ってますねw


490 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:49:17 ID:B8untAu6
それはそうと後数日後、ついに00映画が公開される訳だが
皆見に行くのかな?


491 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:50:43 ID:8G/psFA8
>>490
 行きたいけど私の財布の粒子残量がピンチです……。
 許さねぇ……許さねぇぞアロウズ!(アヘッドの部分塗装をしつつ)


492 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:53:15 ID:ituSv31M
>>490
むしろ行かない理由がないw


493 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 20:56:11 ID:ituSv31M
>>491
アヘッドまた買ったんかw


494 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:01:18 ID:8G/psFA8
>>493
 アヘッド、ジンクスV、アルケー、マスラオ、リボガンを勢いに任せて買ってしまったのさ!

 だって敵役の機体欲しかったんだもん……。


495 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:06:17 ID:ituSv31M
アルケーは墨入れしただけで驚くほどかっこよくなるよね


496 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:12:03 ID:8G/psFA8
 ついでにちょっとした部分塗装もすれば完璧ですねw

 アルケーかツヴァイをVSシリーズで使いたいなぁ。
 バスターソードっていいですよね!


497 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:12:40 ID:/oTywVB7
>>490
俺は見に行きますよ
サバーニャに期待しながら日々を生きてます


498 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:16:37 ID:ituSv31M
俺はラファエルのギミックが楽しみで仕方ないw


499 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:20:27 ID:8G/psFA8
 今回のティエリア機はDXのオマージュじゃないんですよね。

 私はHGハルートが待ち遠しいです。


500 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:23:52 ID:ituSv31M
柳瀬はどんだけX好きなんだとw


501 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:27:11 ID:8G/psFA8
 ガッデスといい、愛が溢れてますよねw


502 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:28:00 ID:ukHWMD/R
それにしてもガンダム好きの多いこのスレで
誰も「オリジナルガンダム」を投下しないのが不思議でならない


503 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:28:49 ID:LTEd6lKW
何度かネタで投下されてるような

ガンダム作品参考にしてる作品とかもあるし


504 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:31:14 ID:ituSv31M
師匠とたろ氏が一回投下してるね、オリジナルとは違うけど


505 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:31:43 ID:YBmOYp5L
オリジナルガンダムは別スレがあるからじゃないの?


506 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:33:11 ID:LTEd6lKW
てかガンダムは専用のスレがこの板にあったな

あすこに投下されてたブルーディスティニーの二次創作が個人的にオススメ


507 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:33:35 ID:8G/psFA8
 夕鶴クライシスの後どうなりましたっけ? 俺ガンスレ。


508 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:38:28 ID:ituSv31M
>>507
復活したようだ

だから俺達に新作ガンダムを作らせろよ5
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280676691/

しかしレス数2ケタのスレ多いな……夕鶴クライシスのダメージは余程デカかったらしい


509 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:39:32 ID:X9er+fhM
俺ガンキャノンなら昔描いてたけど、ガンダムはなー


510 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:42:10 ID:8G/psFA8
>>508
 スレの大半が消滅しましたからね……。ロボスレもage氏がageてなかったらと思うと……。


511 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:45:45 ID:YBmOYp5L
ロボスレ級の勢いがあれば、あの時落ちててもほとんど痛くなかったと思うよ
落ちた後、二度と復活しなさそうなスレもいっぱいあるから、そっちには致命傷だったけど


512 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:47:40 ID:B8untAu6
このスレはクライシス後でも大丈夫だと確信はしてたw
それより大粛清規制の方が酷いよな。主要の作家陣が皆規制されちゃって…


513 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:48:39 ID:ZspcrbZi
自分がデビューしたスレは未だ復活せず…ちょっと寂しいw


514 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:50:28 ID:LTEd6lKW
しかしオリジナルガンダムって地味にやり難いんだよな〜
「ガンダムらしさ」については、本家が色々やりまくってるおかげで特にこだわらんでもいいけど
逆に色々やりまくってるおかげで、何をやっても斬新さが出せない訳で
途中まで考えた辺りで面倒臭くなって「もうガンダムである必要無いな」と思えてしまって……

オリジナル世界観のガンダム作品というと
同人誌のだが「ガンダムビースト」が好きだな
ヒロインポジのキャラが両性具有で見た目美少女だが性格は少年ってのがツボだった
最新のでは事故で完全に女性化して巨乳になってて吹いたが


515 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:50:39 ID:ituSv31M
ロボスレのメイン層は大体規制解除されたからいいけど、他は辛いよね
つーかロボスレは作者が多いw


516 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:52:47 ID:8G/psFA8
(実は一度も規制された事がないなんて口が裂けても言えないぞ……!)


517 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:53:29 ID:YBmOYp5L
ワールドカップ見てるときに、ネオ南アフリカ代表ブブゼラガンダムっていう電波が降りてきた


518 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:55:47 ID:ituSv31M
>>516
流石不死身のロリコンと言わざるを得ないw


519 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:56:38 ID:9Sb74af1
出ー来た出来た♪
例の内容が無いような上に事後でぶっぱなすアレがでけますた。
おじさん酔ってる上に勢い任せでかいたから最初に言う。
ごめんねw

投下するよー


520 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:57:53 ID:ituSv31M
支援は必要かい?


521 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:58:32 ID:8G/psFA8
 支援するぜ、オッサン!


522 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:59:06 ID:ituSv31M
 


523 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:59:16 ID:8G/psFA8
 


524 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 21:59:57 ID:9Sb74af1
多分大丈夫だけど一、二発おねがいw
じゃ、次からいくよー


525 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:00:00 ID:8G/psFA8
 


526 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:00:15 ID:ituSv31M
 


527 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:01:37 ID:9Sb74af1
 空港のロビーは大勢の人で溢れていた。さすが世界に名だたる技術大国だけあって、あらゆる国から様々な人種が集まっていた。
 ここならば自分でも目立たないだろうな、と、そこに立つ男は思った。

 日本に来るのは始めてだった。
 その男は手荷物を受け取り、さっさと出口へと向かう。だが、世界でも指折りの発着数を誇る巨大な空港。いきなり迷う。
 日本語を学んでいなかったら恐らくはしばらく空港内部を観光して回るハメになっただろう。それほどまでに、この国の玄関口は広かった。

 出口を聞いた男は今度こそ迷う事なく外へ。季節は秋だと聞いていたが、実際は暑くて堪らない。着ていたサマージャケットは即座にバッグの中へ入れらる。駐留しているタクシーに乗り込み、行き先を告げる。ここでも日本語が活躍した。
 携帯電話がなる。今回の仕事を依頼した、さる人物から。

《着いたようだな。フライトはどうだった?》
「最悪だな。ファーストクラスでないと満足出来ない」
《残念だが予算が限られている。ただでさえ報酬がボッタクリだというのに……》
「引き受けただけ有り難く思え。本当はお前等なんて二度と関わりたくはなかったんだ」
《君も変わったな。前はそれほど口は悪くなかったが……》
「……目が醒めたのさ」
《……。では、仕事の内容をおさらいだ。君ならうまくやれる》
「なぜ自分の部下を使わない?」
《君が優秀過ぎたんだ。ヘンヨ》
「ふん。まぁいい。それより、仕事の確認だ――」




 ――――――【kind of LOST GIRL】―――――――




 その日はいつものように定時で仕事を終えた。疲れというと語弊があるかも知れないが、少なくともそれに似た感情は覚える。仕事が終われば開放感に包まれる物なのだ。
 彼女はいつものようにスーパーへと入る。
 今日の夕食は何を作ろうか。それに思考回路を働かせる。本来ならばそれはプログラムの使用に他ならず、基本的には負担となる。
 それでも、彼女は――ティマはその時間が好きだった。
 明らかに自分の為の行動ではない。たとえそう行動せよとプログラムされていても、それは機能にとっては負担。
 だが、それでもなお。

「最近野菜足りないかな?」
「この前カレーだったし……」
「あ、大根安い」


528 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:01:45 ID:ituSv31M
 


529 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:02:01 ID:8G/psFA8
 


530 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:02:08 ID:YBmOYp5L
支援は一、二発じゃ意味ないぞw


531 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:02:40 ID:9Sb74af1
 家に帰れば、自分の愛する者が居る。その為に、ティマはここに居る。
 それは純粋な、喜び。

「……そういえば、最近胃の調子がどうどか言ってた」

 極ぼ……ゴホン。
 マキ・シゲルはロボット修理工である。三十を超えれば若い頃の体力は当然衰え始める。そして、たいがい胃痛を経験する。中年への階段はエスカレーターの如く自動で登っていくのだ。
 ティマはキャベツとブロッコリーをカゴに入れ、特売のウインナーも手に取る。
 キャベツは胃に優しく、ブロッコリーは活力の源となる。それだけでは寂しいので、ウインナーあたりも入れてコンソメで煮込めばあっさり味の優しいスープの出来上がり。
 ちなみにトレーニング愛好者の間ではブロッコリーを食べるとムキムキになると言われている。活力源として古くから珍重されており、実際元気が出るらしい。
 ティマがブロコを取ったのは偶然か、それとも知識を得る為にたまたま開いたネット掲示板で見掛けたのか。
 それはどちらでもいいだろう。

 清算を済ませ、買物袋を揺らして外へと飛び出した。夕方になっていたが、気温はまだ高い。地面に熱が篭っているのだ。
 街頭では政治家が額に汗して演説を行っていた。ニュースで見た事がある顔だった。外交政策の見直しや、今だ政治的に中途半端な日本の軍事組織を改革すべしという右傾化政策をうたっている。
 内容こそ右傾だが、実績はあるらしくそれなりに支持者も多い。もっともティマには何の興味もなかったが。それよりも、やらなくてはいけない事がある。

「はやく帰って晩ゴハンの支度しなくちゃ」





※ ※ ※




「持ち込めたのか」
「いや、国内で流れてるのを拾った。以外とあるものだ」

 某所の観光ホテル。
 そこは割と広い部屋だった。客層はほとんどが外国人旅行者。もちろんヘンヨのような男が居ても目立たない。

「……道具はそれだけでいいのか?」
「ああ。ヘタに偽装するつもりはない。後処理はこの国がうまくやってくれるさ」
「うまく行くのかよ?」
「もちろんだ。この手の事件はこの国じゃあってはならない。報道規制はほっといてもやってくれる」
「そこじゃなくてな……。一人でやれるのかって言ってんだ」


532 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:02:48 ID:ituSv31M
 


533 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:03:39 ID:8G/psFA8
 


534 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:03:45 ID:ituSv31M
 


535 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:04:09 ID:9Sb74af1
 ヘンヨと共にいる男は、今回の仕事を依頼した人物から派遣された男。
 ヘンヨの「仕事」のサポートを命令されたらしい。

「一人が基本だ。チームで動く時は戦争の下準備になる」
「その分静かに……って所か」
「そうだな。ともあれ、戦争なんざする気は無いから俺が寄越された訳だろ」「さぁな。それは政治家の判断だ」

 ヘンヨに渡された道具。それは、ロシア製の自動小銃。
 大口径で、かつ重い弾体を使用するそれは、超音速以下で銃弾が発射される。つまりはソニックブームが発生しないという事であり、消音機との相性がよい。
 弾薬は全部で二十発。これでも多過ぎるくらいだとヘンヨは思っている。
 それほど使用する事は無いと思っていたからだ。

「マトの今日の行動は?」
「スケジュール通り。午前中で公務を終えて、あとは演説周りだ」
「なら今夜中に終わらせる。」
「了解した。あと必要な物はあるか?」
「そうだな……。オレンジジュースをくれ」
「はぁ?」




※ ※ ※




 カチッ、ボッ……

 ガスコンロの音。赤いホーローの鍋は底が傷だらけで一部は黒ずんでいる。使い込んだ証だ。
 コンソメで煮込まれたキャベツはしんなりと、ブロッコリーは美しく緑色を発色している。ウインナーからは肉汁が染み出して、コンソメと混ざる。
 食欲をそそる、優しい香り。残念ながら食欲が元から存在しないティマには理解しようも無いが、それを食べさせる相手はきっと喜ぶだろう。
 それは十分理解出来た。

「うまそうな匂いだ」

 そう聞こえた。
 彼はお世辞にも綺麗な格好とは言えなかった。着ているツナギは機械油と粉塵でシミだらけ。顔も同様に見事に煤けていた。
 汗が染み込んだツナギは適度に乾き、特有のなんとも言えない悪夢的芳香を滲ませる。

「……今すぐシャワー浴びて」

 ティマは言った。マキの姿はいかにも仕事を終えた男そのものだった。それ事態はむしろいい事である。外で稼ぐは男のサダメ。
 だが、汗まみれ粉塵まみれ油まみれで家の中に居られるのはちょっと困り物。


536 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:04:20 ID:YBmOYp5L
 


537 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:04:37 ID:ituSv31M
 


538 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:05:24 ID:8G/psFA8
 


539 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:05:28 ID:ituSv31M
 


540 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:05:44 ID:9Sb74af1
「洗濯物はちゃんと別けてよ」

 ちくりと一言。普段着と仕事着を一緒に洗うのは憚られる。ただでさえマキの仕事柄、その汚れはガンコなのだ。休日に着るシャツとは洗えない。
 その判断は、ティマが主婦業にすっかり慣れている事でもある。

 マキがシャワーを浴びている間にテーブルに食器を並べる。真ん中にはホーロー鍋に入った優しいスープ。一人分だけだが、それで十分。
 すぐにさっぱりした表情のマキが食卓へ。一目散に席に着き、ティマはスープを皿へと注ぐ。

「いただきます」
「どうぞ」

 一口。また一口。

「おいしい?」
「うん。おいしい」

 なんて事ない、いつも通りの一日が終わろうとしている。




※ ※ ※




 日は落ちかけだった。ヘンヨは受け取った道具を持って、時間を待っていた。
 予定まで結構な時間があった。ホテルから出て、近くのファストフードの店で時間を潰していた。
 本国で発祥したチェーン店だが、この国にしか無いメニューが気になったらしく、とりあえずそれを注文。ここでも日本語が役に立つ。

「……うまいな」

 それは「テリヤキ」という焼き方でパティを調理したハンバーガー。子供の頃から世話になった店だが、本国に無い物なので当然初めて味。
 変わり種は好まない方だったが、これは気に入ったようだ。

 道具は大きめのリュックサックに入れておいた。
 割と目立つが、まさか自動小銃が入っているとは思われないだろう。この国では銃はそれほど馴染みの無い道具なのだ。
 ハンバーガーを食べ終わると携帯電話を取り出しスポーツサイトをチェックする。贔屓の野球チームの日本人プレイヤーがリリーフで活躍したらしい。少し嬉しかった。
 仕事前はいつもこうしてリラックスしている。
 それはただ単にのんびりしている訳ではなく、一般人として目立たぬようにするにはと考えた末の行動だった。
 そして、今の姿は単なる外国人旅行者その物だった。

「そろそろ日が落ちるな」

 外を見てそう言った。日が落ちて、人々が静かになりはじめた時が、仕事の時間。
 晴れていた。今夜はきっと星が出るだろう。


541 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:05:54 ID:YBmOYp5L
 


542 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:06:05 ID:8G/psFA8
 


543 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:06:09 ID:ituSv31M
 


544 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:06:39 ID:YBmOYp5L
 


545 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:06:51 ID:8G/psFA8
 


546 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:06:59 ID:ituSv31M
 


547 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:07:05 ID:ZspcrbZi
 


548 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:07:24 ID:9Sb74af1

※ ※ ※




 夜風が涼しかった。
 地面はいまだに昼に蓄えた熱を放射していたが、吹いてくる風は秋の物。
虫達が大合唱を始める日も遠くない。既に一部のせっかちな奴は鳴きはじめている。

「綺麗な星空だなぁ」
「そうだね」

 二人で空を見上げていた。雲は無かった。おかげではっきりと星の輝きを堪能出来る。
 何と無く窓を開けたら、この星空が目に飛び込んで来た。
 マキがぼーっとそれを見ていたら、ティマもいつの間にか横に来ていた。

「じっくり空を眺めるなんてあんまり無いなぁ」
「そうだね」
「最近は夜も涼しくなって来たし。もう暑い日々ともおさらばだよ」
「私はあんまり変わらないけど」
「え? ああ、そうか。そうだよね」
「ねぇマキ」
「ん? なんだい?」
「……ううん。やっぱり何でもない」
「なんだ? 気になるだろ?」
「いや……ただ……。他の人も見てるのかなぁって」
「他の人?」
「うん。私達みたいに、この星を見てる人が他にもいるのかな、って。私達が見ているのと同じ物を」
「うーん……居るさきっとどこかに。この星空は一つしかないんだ。もし空を見ている人が居たら、私達が見る物と同じ物だよ」
「……うん」




※ ※ ※




 周りには何も無かった。そして、静かだった。
 比較的裕福な住宅街ではあったが、家々は小さく感じられる。国土が狭い日本ならではの高級住宅地だ。各住宅の間もかなり近い。
 となれば、身を隠すには十分だった。
 ヘンヨは家の間の死角へと身を潜めた。皮の手袋は使い捨て。被っている目出し帽も仕事が終われば速やかにゴミ箱行きである。

 侵入は簡単だった。
 マイナスドライバーとガムテープで事足りた。出来る限り音を出さず、小さく穴を開けたら、あとはドライバーを差し込み窓の鍵を外す。
 警報システムは一番最初に切断してある。もはやこの家で何があっても、警備会社からは「異常無し」にしかうつらない。

 もちろん、他の在中SPも居たが、ほとんどが油断しきっていた。
 最初に居た一人は背後から首を締め、速やかに眠って貰う。もう一人は勢いに任せ正面へと飛び出て、素早く喉、金的、側頭部を打ちノックアウト。


549 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:07:40 ID:ituSv31M
 


550 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:07:56 ID:8G/psFA8
 


551 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:08:10 ID:ZspcrbZi
 


552 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:08:30 ID:ituSv31M
 


553 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:08:50 ID:9Sb74af1
 倒れるSPを受け止め、とどめに素早く締め落とし、静かに床に寝かせる。
 そして訪れるは、何事も無かったような静謐な空気。

 ヘンヨは道具を取り出して階段を登って行く。次からは先程のようには行かないだろう。案の定、目的の部屋の前にはさらに二人の歩哨が居た。

 ――ぷしゅっ

 空気が狭い隙間から吹きでたような音。同時に、一人のSPが倒れた。何事かと横を見たもう一人は状況を確認する前に太股を撃たれ転倒。
 よく見ると、もう一人も脚を撃たれてうめき声を出していた。

 ヘンヨは銃口を向けたままつかつかとその場へ近づき、スプレーを噴射。
 催涙ガスの一種だった。一度受ければ、目も口も開かなくなる。屈強なSPも、狙撃されて、さらにそれを喰らえば無力となる。

 さっさと目的の部屋のドアを開ける。
 ジャージ姿のターゲットが居た。寝る前の運動でもしていたのだろうか。汗だくの壮年男性がブランド物のジャージを着ている姿は中々に滑稽な物だった。
 これならガウンを羽織ってブランデーグラスでも傾けていたほうがまだ違和感が無い。

「誰だお前は!?」

 ターゲットの声。そしてそれは、その人物の最後の言葉となる。
 また空気が漏れる音がした。それは二回鳴った。
 次に聞こえたのは、人が倒れる音だった。




※ ※ ※




「朝だよ! 寝坊しちゃうよ!」
「う〜ん……。あと五分……」

 マキの口からベタなフレーズが飛び出す。
 布団を丸めて抱え込み、怠惰な朝の一時を過ごしたいのは人類共通の願いだろうか。しかし、ここで二度寝をするとたいがい痛い目を見る。

「早くしないと。朝ゴハン冷めちゃうよ?」
「う〜ん。わかったよぉ」

 寝癖の頭をぼりぼり掻きながら、マキはようやく寝床からはい上がり洗面所へ。歯を磨きながら、半分眠った頭はぼけっとしたまま。

「私、今日早出だからもう行くよ。ちゃんとゴハン食べてよ」
「わかった」
「食べたら、ちゃんと流しにお茶碗入れておいてよ」
「うん」
「じゃ、いってきます」
「いってらっしゃい。気をつけていくんだよ」
「うん」


554 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:09:23 ID:8G/psFA8
 


555 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:09:26 ID:ituSv31M
 


556 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:10:22 ID:8G/psFA8
 


557 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:10:27 ID:9Sb74af1
 寝ぼけたマキに言い残し、ティマは勢いよく外へ。
 今日は月に何度かの早出当番なのだ。当直番の皆が集まる前にいろいろと下準備をしなければならない。
 少しばかり急いでいた。予定より遅れて家を出たからだ。おかげで少しばかり注意が散漫になったようで――

「きゃ!!」
「うをッ!?」

 誰かと思い切りぶつかる。相手と一緒に派手に転倒し、手荷物のバッグから中身が飛び出てしまった。

「……あ、あ! ご……ごめんなさい! 急いでたもので……」

 相手は体格のいい男性だった。
 見た限りでは外国人。思わず日本語で誤ったティマは少し失敗したかな? と思った。
 男性は転倒した際に腰を打ったらしい。手を当てプルプルしていた。

「あ……ご……ごめんなさい! いや、あの……」
「いてて……。いや、気にしなくていい。俺も油断してた……。いてぇ……」

 意外な事に男性は日本語で話した。赤い髪の毛が特徴的な人物だった。

「鞄の中身が飛び出たな。すまない。ぼけっとしていた」
「あ……いえ、こちらこそ……」

 ティマはそそくさと荷物を広い集め、バッグへ押し込む。中身がぐちゃぐちゃになったが、急いでいるのでどうでもいい。

「あの……本当にごめんなさい。あの……急いでたもので……」
「気にしなくていい。急いでるんだろ? 早く行くといい。……いてて」
「あ、すみません! じゃ、あの、これで……」
「ああ。気をつけてな」

 ティマは走り去った。おかげでさらに予定より遅れるハメになっただろう。
 一人残された男性――ヘンヨは、しこたま打ち付けた腰をさすりながら自らも目的地へ。

「……今のアンドロイドか?」

 二人の出会いは一瞬。それが何を意味するか、当然ながら二人が理解する事は永遠に無いはずだ。
 だが、ほんの一瞬、そして、いずれ彼女達の記憶から消え去るであろう瑣末な出来事は、重大な意味を持っている。

 世界は、一つなのだ。




※ ※ ※




「ああ、大変!」

 職場へ着いたティマは時計を見て大騒ぎ。危うく遅刻寸前。
 急いで始業前の準備を行う。


558 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:10:35 ID:ituSv31M
 


559 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:11:15 ID:ZspcrbZi
 


560 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:11:15 ID:ituSv31M
 


561 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:11:58 ID:ZspcrbZi
 


562 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:12:05 ID:8G/psFA8
 


563 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:12:12 ID:ituSv31M
 


564 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:12:18 ID:9Sb74af1
 ちょうどその頃、定時から出勤の同僚達もぞろぞろと集まって来た。めずらしく慌てるティマに驚きつつ、結局お手伝い。
 ちょっとしたアクシデントはあったものの、うまくいつもの日常へと戻って行く。
 休憩所のテレビは朝のニュースを垂れ流していた。有名な政治家が突然倒れ、搬送先の病院で息を引き取ったらしい。残念ながら、ティマ達はそれを見ている余裕など無かったが。

「ふう……。ああ大変だった」

 そして、一日が始まるのだ。いつもと変わらぬ。優しい日々。




※ ※ ※




《本日はご搭乗頂きまことに有難うございます。当機は間もなく離陸致します。
 目的地、ロサンゼルス国際空港まで役三時間のフライトとなります。なお、当機は……》

 機内アナウンスが丁寧に案内を言っていた。シートに座るヘンヨは既に寝るつもりでいたので正直いらっとした。
 サービスのお茶を飲み干し、アイマスクを付けて背もたれに身体を預けていたが、視界を封じた為か聴覚が鋭敏になったらしい。さまざまな音を無意識に聞き分け、眠気どころか精神が集中する有様だった。

「……もういいや」

 アイマスクを外し、コーヒーを一つ頼んだ。
 紙のカップに注がれたそれに砂糖を混ぜ、ゆっくり啜りながら窓の外を見る。
 また日本に来る機会はあるのだろうか?
 そんな事を考えた。数時間もすれば見慣れぬ異国は遥か彼方となり、いつもの風景が待っている。
 また妙な仕事がたくさん待っているだろう。
 そして、飛行機は飛び立つ。それぞれの物語を紡いで行く為に、彼らはまた途方もない距離で隔てられる。
 少し経てば、距離以上に重要な物でさらに線が引かれるだろう。



 それでも、世界はたった一つ。



【終】


565 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:12:49 ID:8G/psFA8
 


566 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:13:03 ID:YBmOYp5L
投下乙!


567 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:13:02 ID:/oTywVB7
 


568 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:13:03 ID:ituSv31M
 


569 名前: 例のブツ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:13:34 ID:9Sb74af1
終わりだよー。内容がなくてゴメンねーw

さりげなくヘンヨが何人でどこ住んでるかバラしちゃったよー。
飛行機がやたら速いのは仕様。


570 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:15:07 ID:ituSv31M
>>569
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
久々だったから支援しすぎたw


571 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:15:20 ID:ZspcrbZi
>>569
投下乙ですよー! 何だろう。やっぱり、クロスって読んでると何と無く、ニヤニヤしてしまうw


572 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:15:35 ID:9Sb74af1
相変わらずおそるべき支援弾幕w


573 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:15:51 ID:8G/psFA8
>>569
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


574 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:23:00 ID:8G/psFA8
>>569
 改めまして投下乙です!
 なんというすれ違いw なるほど、こういうクロスもアリですね、感心しました。
 それにしてもティマは完璧に主婦になっちゃいましたね。たった数年で恐ろしい成長だ……!


575 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:26:46 ID:ituSv31M
>>569
改めて投下乙!ヘンヨはアメリカ人……で合ってるかな?
つかさりげなくマッチョになるための知識を潜り込ませるとは流石すぎるw
そうか……マッチョになった極細か……

怖いな……


576 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:28:28 ID:8G/psFA8
 もう極細じゃなくて極太ですね、それだとw


577 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:32:01 ID:ituSv31M
なんかブロリーみたいなの思い浮かべちまったじゃねーかw


578 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:33:07 ID:9Sb74af1
おいやめろw
確実に極細のコンボゲージが満タンになりそうな一言を言わせる所だったw


579 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:35:57 ID:8G/psFA8
 そうか、殺意の波動に目覚めた極細とは極太の事だったのか……!


580 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:36:08 ID:B8untAu6
>>569
投下超乙!ニヤニヤが止まらんんんwwwww
しかしヘンヨの立ち振る舞いがハードボイルドなのにマッチョとかギャップワロスw
ティマキのラブラブっぷりも原作の雰囲気が出ててイイヨイイヨ―

しかしティマの人妻っぷりがエロい……極細の前で襲い(ジョインジョインマキィ


581 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:38:15 ID:ituSv31M
早速>>580が塵一つ残さず消滅したわけだが


582 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:38:37 ID:9Sb74af1
>>580
そりゃ戦闘職種上がりがモヤシな訳ないぜ!


583 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:39:02 ID:ZspcrbZi
人妻って属性だけでもヤバいのに、そこにティマが合わさるんだから最強としか言い様が無いw


584 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:39:18 ID:8G/psFA8
 ムチャシヤガッテ……(AAry


585 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:40:12 ID:B8untAu6
だってあれで人妻だぜ(血涙
それで体は大人でも心は成長途上とかもう極細擦り切れろと


586 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:41:34 ID:ituSv31M
なら体は成長途上なウ詐欺さんはいただいてうわロリコン何をするやめ


587 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:43:32 ID:9Sb74af1
なんて事だ……。死人がこんなに……!


588 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:44:23 ID:8G/psFA8
 よし、なジョインジョインハルカァ


589 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:45:51 ID:ituSv31M
せめて何か言わせてあげてwww


590 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:48:12 ID:9Sb74af1
遥さん「first look first kill」


591 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:49:01 ID:ukHWMD/R
「命は投げ捨てるもの」


592 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:49:23 ID:8G/psFA8
 我々の業界ではご褒美です(180゚回転した首を元に戻しながら)。


593 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:51:08 ID:/oTywVB7
>>592
化け物がでた!?
・・・なんだ、ただの紳士か


594 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:52:06 ID:ituSv31M
ああ、それただの完全暗黒物質だからあんまり気にしなくていいよ


595 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:54:14 ID:wJatyu47
投下ばかりだから大感想大会をやりたい
作者さんもやっぱり感想がほしいだろうし…


596 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/14(火) 22:54:43 ID:9Sb74af1
さぁて、あとはタロ氏に怒られる前にスレを埋め立てるだけだw


597 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:56:37 ID:ituSv31M
たろ氏ー!早く帰ってこーい!


598 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:56:47 ID:8G/psFA8
>>595
 私はひと足先にやらせていただきましたw


599 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:57:23 ID:mSb5264y
◆wHsYL8cZCc氏があと400ちょっとを作品で埋めると聞いて


600 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:58:14 ID:ZspcrbZi
>>600
皆の者ー! ◆wHsYL8cZCc氏の支援じゃー!


601 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:59:12 ID:/oTywVB7
なんたる大作w
wktkしていいんですか?


602 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 22:59:22 ID:8G/psFA8
 支援ならお任せあれ!


603 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/14(火) 23:00:01 ID:9Sb74af1
>>595
えーっとね。うーんとね………
なんだかんだで気づいたら大量の投下だしやっぱり自分の作業優先なんでほとんど追いついてないんだぜ……w
飛び飛びでよんじゃったりしてるから感想も付けづらいんだぜ……w

なんでやるなら「コレ」とはっきり明示してくれたら一気に読むよ。というか作業のたまり具合が自分の作業<<<<<未読という緊急事態なんでそうでもなきゃ一気読みするチャンスが(ry


604 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:00:26 ID:ituSv31M
支援なら任せろー!(バリバリ


605 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:00:57 ID:B8untAu6
ホントにタロ氏何処に行ったんだろうw
色んな意味で早く帰ってきてくれーw


606 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/14(火) 23:01:43 ID:9Sb74af1
……。仕方ない。ポチッ(自爆


607 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:03:00 ID:ituSv31M
>>603
つまりひとり感想祭りやっちゃった師匠マジ変態


608 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:03:36 ID:ZspcrbZi
>>605
遥×遥の百合で大変なのかな…参考資料に買った百合本についついのめり込んで帰ってこれなくなったのかな…心配だね


609 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:03:56 ID:VTFI8eJY
わぁいたろさんが帰ってこないのは俺の所為だぁー☆wwwwworz


610 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:05:08 ID:ofA5drIt
テスト


611 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:05:26 ID:8G/psFA8
>>606
 おっと、あなたの機体の自爆装置は取り外しておきましたよ!


612 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:07:14 ID:ituSv31M
>>609
俺のせいでもあるw


613 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/14(火) 23:07:15 ID:9Sb74af1
問題ない。間違ってベイルアウトした所だ。さらば!


614 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:08:07 ID:8G/psFA8
>>606
 私のせいでもありますねw

 だが私は謝らない!


615 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/14(火) 23:10:22 ID:9Sb74af1
そして俺は謝る!

ごめんちゃい。てへ☆


616 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:11:43 ID:ituSv31M
謝る気なんてさらさら無いだろ貴様らw


617 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:12:35 ID:ZspcrbZi
ところで、誤爆スレのアレは狙ったのだろうか、本当に誤爆ったのだろうかw


618 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/14(火) 23:13:54 ID:9Sb74af1
けっこうマジw
カインドは次に脚つっこむかむ知れないけどw


619 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:15:47 ID:ituSv31M
何かあったん?


620 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:19:57 ID:8G/psFA8
>>618
 本気なのかきさまー!
 わがままを言うと長すぎるのは辛いから分割してほしいぞきさまー!
 それでもやるというなら支援するおっぱい。


621 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:21:02 ID:ISNFVukQ
>>620
夜中の零時も回ってないのに魔法から解けるのは早すぎます師匠


622 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:22:27 ID:mSb5264y
>>618
そういえば、あがりっぱなしだがダイジョブかね?
別に取り立てて問題はないけどw


623 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:22:38 ID:ituSv31M
語尾におっぱいはやめるおっぱい!


624 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:24:21 ID:8G/psFA8
>>622
 割と前から上がりっぱなしなんで大丈夫でしょうw


625 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:24:44 ID:R/psapVs
ならば代わりに便座カバーだ!


626 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:26:57 ID:8G/psFA8
 便座カバーじゃオリジナリティがないんで、便器でいきましょうか!


627 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:31:55 ID:ituSv31M
最悪じゃねーかw


628 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:35:16 ID:B8untAu6
この流れで便座カバー=草川が即座に浮かんだ
何故だ


629 名前: 創る名無しに見る名無し [saba] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:35:18 ID:9Sb74af1
>>620
書く方は血ヘド吐いてまうわw

実際、投下が続けば容量ってみるみる埋まるよね。
多分カインドはあと五話前後、DSは既に予定を遥かに超えて居る上にプロットは進んでないw


630 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:38:20 ID:8G/psFA8
>>629
 実際3日で次スレに移行した事ありましたからねw


631 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:43:03 ID:ituSv31M
投下ラッシュが重なるとあっという間にスレ消費するよねw
さらにロボスレは作者が多いからそういう事はままあるというw


632 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:45:44 ID:8G/psFA8
 むしろかなりの確率で被りますよね、投下w


633 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:47:14 ID:ituSv31M
師匠とたろ氏とか歯車氏と蜥蜴氏がよく被るイメージあるわw


634 名前: 創る名無しに見る名無し [saba] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:47:32 ID:9Sb74af1
支援の量もハンパじゃ無いしねw
贅沢な悩みだけど多過ぎだろ!w


635 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:49:31 ID:ituSv31M
古時計屋氏の時は間に合わなかったりするんだけどねw


636 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:49:50 ID:9Sb74af1
ごめんsaba進行してた


637 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:52:06 ID:8G/psFA8
>>633
 BWにわっふるがぶつかったりBWにてのひらがぶつかったりしてますねw


638 名前: コテハンは硬質にしました ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:53:12 ID:/oTywVB7
どうも、略称が鉛筆っぽいヒューマン・バトロイドの作者です
四話を投下します
中国の話なので少し前に避難所で言ってた四聖獣もあるよ!やったね!


639 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:53:43 ID:ituSv31M
支援は任せな!


640 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:54:13 ID:8G/psFA8
 ガトリング支援ですね、了解しました!


641 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:54:48 ID:/oTywVB7
ビルの間で一機のHBが待機している。
「どこだ・・・?」
戦場は市街地。リクは量産型の陸戦装備のHBに搭乗していた。武装はミサイルポットにグレネード一体型シールド、ショットガンだ。
ビルの陰に隠れながら索敵を続ける。
「反応あり、来た!」
すぐに動き出す。さっきまでリクがいた所が攻撃で爆散する。
攻撃のあった方向、敵のいる方向に走り出す。
「動きが遅い・・・」
リクはHBの動きの遅さに苛立ちを覚える。
グラビレイトと比べれば遅いのだがそれでも普通のHBに出せる限界の速度だった。
「落ちろ!」
ミサイルで攻撃をする。敵機が飛び出してきた。
相手の手に持つ武器はアサルトライフルに短刀がついた銃剣だ。
短刀をかわして至近距離でショットガンの照準を合わせる。
引き金を引く前に敵機の蹴りで動きが逸らされる。
「ちっ・・・動け!」
無理な体勢からすぐに走り出す。アサルトライフルをかわしてショットガンをばら撒く。
敵機はビルの陰に隠れてやり過ごす。体勢を立て直したら後を追う。敵機がビルから飛びながら離れて射撃を行う。
シールドで防ぐと後ろから爆音が聞こえた。ビルの根元に敵機がセットした地雷が爆発したらしい。
ビルの根元に向けてセットされていた地雷はビルの基礎部分を破壊、ビルを倒壊させる。
「まずい!」
逃げようとしたところを周囲にミサイルを撃ち込まれて一瞬ひるむ。次の瞬間、こちらの脚部を切り裂きながら敵機がビルから離れる。
リクは動けないHBの中でビルの倒壊に巻き込まれた。


「また負けた・・・」
「これで何敗だっけ?」
「私の十七勝だ」
シュミレーターによる訓練。実戦経験の少ないリクの為の訓練だった。
ルールは武器、フィールドランダムの一対一の模擬戦闘。
相手はウィンス。歴戦の勇士である彼は一般の機体にのっても全く腕は変わらない。
対してリクはグラビレイトの性能に頼り切っている為、通常の機体だとウィンスには勝てない。
様々な戦闘に対応するための訓練だが既にやる気が萎えかけている。
「しっかし、さすがは灰被り(グレーボマー)っすね〜、戦闘が派手っすね」
観戦していたラウルがウィンスに言った。
「広域に攻撃してしまえば相手の逃げ場がなくなる。そちらの方が私の性に合っていてな」
灰被り、ウィンスの通り名だった。広域に実弾による砲撃を得意とした機体を操る彼は、ニヒルで静かなな性格とは逆に派手な攻撃を好む。
「まさか、オブジェクトを使ってくるなんて・・・」
「君は正攻法にこだわり過ぎだ。もっと周囲は何でも利用しなければいけない」
ちなみにウィンスは酒癖が悪い。飲まなければこのようなナイスミドルだが飲めばめんどくさいおっさんになる。
「わかってますけど、あまり余裕が生まれないんです。一人だとさすがに敵しか見えなくなってしまって・・・」
「それを解消できればさらに強くなれる。君には素質があるからな、昔の艦長を見ているようだ」
「艦長もHBに乗ってたんですか?」
ラウルが説明を始める。
「艦長は元パイロット、それも大隊長だよ」
「そこまで?」
「金若王(トップガン)、聞いたことない?」
「・・・まじですかい?」
「マジもマジ、大マジ。第三次世界大戦時のトップエースだったんだよ」
金若王とは第三次世界大戦時の三大伝説の一つで戦争に興味がなくても誰もが知っている様なパイロットだ。
当時の最新の技術を全て盛り込んだ強力な機体は日本のHBを一撃で二桁単位で吹き飛ばしたという。
ちなみに他の二つの伝説は日本軍の物で、一つは宇宙からのHBの投下作戦、鉄の雨。
もう一つは宇宙建造物を守る日本の護衛部隊三番艦、不沈艦オロチ。
どちらも恐ろしい光景から伝説となり、金若王はそれに並ぶ光景を見せたと言う。
「カルラ副長も当時の艦長の部下だったんだってさ」
「やっぱ凄い人なんだな・・・艦長。なのにあの物腰の低さは何なんだろう」
「理由はないぞ?あの人のは元々だ」


642 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:55:00 ID:ituSv31M
 


643 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:55:07 ID:8G/psFA8
 


644 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:55:41 ID:/oTywVB7
多目的艦、スターク。連邦の最新の戦艦は今敵の同盟の領域内、中国を飛んでいた。
「あまり敵に襲われませんね、情報が渡って襲われてもいい頃でしょうに」
「襲われない方がいいだろうよ、あんまり不吉な事言うなカルラ」
全く襲われない。敵地にいる以上気は抜けないがあまりにも静かな状況は安心する。
「さすがにこの艦に無策で掛かるのは危険だろうし、それなりの案を練ってるか。もしくはまだ勝負をかけていないだけかもしれない」
そういったのは操舵手の席についているリキ。リリの休憩の為に交代している。
「勝負をかけてない?」
「この先は山があるからそこで勝負をかけるかもしれない」
「待ち伏せ、ですか・・・確かにそれはありますね」
カルラは情報を引き出し始めた。
「でも動きづらい斜面でどうするんだ?基地も離れてるし」
「あった、この部隊なら山岳で待ち伏せするというか・・・山岳地帯がもろに縄張りですね」
そこに映っていたのは敵エースのデータ。四機分ある。
「この部隊は四聖獣部隊、中国でかなりの戦績を上げている部隊です」
「そいつらが来るって?」
「その可能性は高いですね。何しろ彼らは基地が見つからない事で有名ですから」
「ゲリラ戦って事か?それにしたってな・・・」
ゴースはかなり否定的だがリキは考えていた。
「どっちにしろ備えはしといたほうがいいな」
「そう、備えは必要ですよね・・・ははは」
覇気の無いハーミストが入ってきた。一つの問題がこの艦を襲っていた・・・


「また負けたぁ!」
「これで私の二十五勝だ」
リクは訓練を続けていた。しかしウィンスに勝てないまま二十五敗だが・・・
「何で勝てないんっすかね」
「今度は動きが鈍い。考えすぎだ」
ラウルの疑問ももっともだがリクの弱点は明白だった。
「行動が常識に縛られ過ぎている。もっと多種多様の戦術の切り替えを行え」
リクの弱点はがむしゃらに攻撃しすぎてしまう事だった。
「処理が追い付かないんですよ・・・グラビレイトみたいに脳波計測がないと行動が遅くなりすぎて・・・」
「かといって反射に頼ればフェイントでお陀仏・・・」
「うっ・・・」
ラウルに痛いところをつかれてうなだれるリク。
「もう一度やるか?」
「やりますよ!」


645 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:55:48 ID:8G/psFA8
 


646 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:55:49 ID:ituSv31M
 


647 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:56:12 ID:ZspcrbZi
 


648 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:56:30 ID:ituSv31M
 


649 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:56:34 ID:8G/psFA8
 


650 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:56:53 ID:ZspcrbZi
 


651 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:57:14 ID:/oTywVB7
シュミレーターがまた稼働する。
今度のフィールドは山岳地帯。
リクのHBの武装はチェーンガンとグレネードランチャーに小型ナイフだった。
「使いづらい武器が来たな・・・」
シュミレーションが開始される。
すぐに敵機にロックされる。案外近くにいたらしい。
こちらも熱源をロックして移動を開始しようとしたがすぐに動きを回避に変える。
上から砲弾が降ってきたからだ。
途中の木々を無視した立体的なキャノン砲による砲撃が降る。
「くっそ!動きづらい!」
斜面や木々の所為で動きが鈍くなる。すぐ横に砲撃が着弾する。
(どうすればいい?狙いをそらせるために出来る事・・・)
その時、ひとつのアイディアが思い浮かんだ。
「やるだけやってやる!」
敵機の方向に走り砲撃をかわす。次の砲撃が放たれる前にグレネードを撃つ。
爆発とともに周囲の木々に引火する。熱源センサーがエラーを起こす前にカットする。
砲撃の精度が下がる。チェーンガンを手に取り、さらに接近する。
敵機がキャノン砲を捨てる前に射撃を開始する。
火花を散らす装甲が耐えきれずに穴をあけていく。そこに接近して一気にナイフを突き刺す。
シュミレーターが終了する。
「やっと・・・やっと勝てた!」
「おー、おめでとー」
「やる気なっ!?」
「さすがに待たされ過ぎてねー」
ウィンスも顔を出す。
「やっと勝ってくれたか」
「やっと勝てましたよ・・・」
「だがもう少しうまい事考えて欲しいがな」
「うっ・・・」
わからない訳じゃない。あんな山火事を起こしてしまったら帰艦が大変だし、何より焼け死んでしまう。
「精進しろ、少年よ」
「うぅ・・・はい・・・」


「すみません、義父さん・・・」
[そこまで気にする事じゃないだろう?その程度でへこたれるような育て方はしていないぞ]
同盟軍の戦艦の中でミキとギルバートが一人の男性と話していた。
相手は同じくエース、ゴードン・レンストル。道化死(クレイジー・ピエロ)と言われる男で二人の父親だった。
「はい、わかっています」
「で、親父。これから俺等はどうすればいい?」
今回の作戦で手に入った物はたった一つの地方の基地。
作戦としてはあまり上々では無い結果にミキは落ち込んでいる。
[お前らには一度本国に帰ってきてもらう]
「イギリスに?でも、どうして?」
[上からの命令だ。新型のHBのテストを頼みたいそうだ]
すぐに背筋を伸ばしてミキは答える。
「・・・わかりました。すぐに戻ります」
[すまないな、そっちに行ってやれなくて]
「大丈夫です。この程度では諦めません。せめて互角に戦えるようになります」
ミキは義父に対して大きな恩を感じている。
戦災孤児だったミキを引き取ってここまで育ててくれた義父を心の底から慕っている。
[その意気だ。負けたならさらに強くなれ。ギルバート、ミキを頼んだぞ]
「わーってるって。親父もぽっくり死なないようにな」
ぶっきらぼうな義兄は少しばかりめんどくさそうに答えた所で通信が切れた。


652 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:57:15 ID:ituSv31M
 


653 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:57:18 ID:8G/psFA8
 


654 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:57:34 ID:ZspcrbZi
 


655 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:58:00 ID:ituSv31M
 


656 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:58:07 ID:8G/psFA8
 


657 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:58:15 ID:/oTywVB7
[連絡します。リク・ゼノラス准尉はすぐにミーティングルームまで来てください。繰り返します―――]
「リクー呼ばれてっぞー」
「わかってるよ。整備は後頼んだ」
「あいよ、そもそもお前の仕事でもないからな」
グラビレイトの関節の整備をラウルに任せるリク。
整備ぐらいは自分である程度できた方がいいと思っていたからこその行動だった。
「リク・ゼノラス准尉です」
「入ってきてください」
ミーティングルームにはハーミストが座っていた。
「どうです?ここでの生活には慣れましたか?」
「結構楽しくやってますよ。訓練は負けっぱなしですが」
「そうですか、それなら良かったですね」
「で、本題は何でしょう」
ハーミストがホロウインドウに情報を提示する。
「このあたりの区域にエースの小隊がいます。それに対する警戒をお願いしたくてですね・・・」
本来、周囲に対する警戒は小隊の方の任務で、リクは小隊から外れている為一機ではそういう事が難しい。
「僕にですか?」
「今回は少しばかり特殊な状況でして・・・」
ハーミストは一つの表をリクに見せる。
「何ですかこれ?食料と、弾薬・・・物資?」
「正直言って物資不足がそろそろきついんです」
まさかの台所事情だった。
「それで今回は敵の拠点を探るのも目的の一つになります」
「つまり、エースの迎撃と彼らの基地を見つける事が今回の任務と言う事になるんですか?」
「具体的に言えば手加減をして戦っていただきたいんです」
リクはさっぱり意味が分からず首をひねる。
「彼らに勝ってしまえば撤退されて基地の場所が分からなくなってしまいます。なので一旦撤退させてその後を別動体に追わせて補給基地の場
所の特定を行います。なのでリク君には一回目の戦闘で互角のふり、二回目の戦闘で圧倒してもらいたいんです」
「なるほど、一回撤退させればいいんですね?」
「そうなります。あなたなら手加減してもそうそうやられませんし、それに物資の消費も最低限で済みます。それにいざとなったら私も出ます
から」
出る、つまり金若王で出撃すると言う事だろう。
ハーミストはにっこりとほほ笑みながら言った。
「ですがそうなると少しばかり面倒な事になるんで出来るだけ一人でお願いします」
「は、はい」
背筋の寒気と共に返事を返す。
リクはその時、グラビレイトに乗っていてもこの人には勝てないと確信した。


リクは早速準備を始めた。
ハンガーに向かいラウルに声をかける。
「ラウル、通常機用の短刀ってグラビレイトでも使える?」
「持ち手をすげ変えれば一応は使えるけど・・・意味ある?」
「いいから、頼んだ!」
いくつかの要望を伝えてイザナミにも声をかける。
「次の戦闘では出来るだけアシストを切って欲しい」
『本当によろしいのですか?』
「構わないよ。ただいつでもアシストできるように準備はして欲しい」
『了解しました』
シュミレーターに足を運ぶ。短刀に慣れなくては・・・


658 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:58:16 ID:ZspcrbZi
 


659 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:58:48 ID:ituSv31M
 


660 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:58:57 ID:ZspcrbZi
 


661 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:58:59 ID:8G/psFA8
 


662 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:59:07 ID:/oTywVB7
大気圏に突入する一つの輸送機。その中にはキセノがいた。
「まったく、地球と言うのはいつでも鬱陶しいね」
キセノは地球が嫌いだった。だが、宇宙が好きな訳でもない。
キセノは、世界と言う物全てが苦手だった。
輸送機は安定飛行を開始してイギリスへと向かう。
キセノはすぐに輸送機の格納庫に向かう。
その間、キセノが考えていた事はリクの戦績の事だった。
過激派の宗教団体の壊滅。
トップクラスのエース、黒揚羽の撃墜。
黒揚羽と青い知将の共同作戦からの離脱。
最初の物はまだしも、後の二つはどちらもエースが参加している。
リクは少しばかりいじってあるとはいえ、ただの十六歳のガキの筈。それだけグラビレイトの能力が高いという事だろう。
もしくは――それだけ無理をしているか。
「予想以上の性能になったなら・・・対抗手段が必要になるよな」
格納庫に横たわっていたのは黒いHB。キセノが宇宙から持ってきたものだ。
格納庫の扉をロックしてすぐそばのHBに接続されたモニターに持っていた端末のコードを差し込む。
一つの画面が現れてHBにデータが送られる。
「これを同盟軍に渡せばいい勝負にはなるかな」
「相変わらずの悪い趣味ですね」
後ろから声変わり前の少年の声が聞こえる。
「そうだな。確かに趣味は悪いが、それがどうした?」
「全く堪えませんか・・・」
「扉をロックしているのだから覗きは良くないとは思わないのか?」
全く振り向かずにキセノは声の主に話しかける。
「僕に見られたからと言って困る物ではないでしょう?」
「それもそうだな。しかし、本当に厄介だよ」
「Typeαの事ですね。確かにそうですよね。かなりの戦績を上げている」
「それだけじゃないぞ。これを見ろ」
一つのホロウィンドが明りを放つ。現れたのは同盟軍の被害報告書だった。
グラビレイトに撃墜された機体数は十七機。
パイロットの負傷の割合をみると、軽傷が十二人、無傷が五人。
つまり、死亡者がゼロ人。
「これって・・・」
「グラビレイトは最初の戦闘でしか人を殺していない。つまり、手加減している」
これが事実なら本気の戦闘ではどれくらいの戦いが出来るのか。
「・・かなりの物ですね・・・」
「お前にも時が来たら戦場で姿を見れる時が来るかもしれない。その時を楽しみにしているといい」
「嬉しくないんですが・・・」
「どっちにしろ、という意味だ、取り戻せればそれがいい。それよりも、さっさとこっちに来い、アマテラス。ここで寝泊まりする気か?」
少年は、人工知能らしからぬ楽しげな雰囲気で告げた。
『その表現はどうかと思いますが・・・了解しましたよ、マスター』


663 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:59:32 ID:ituSv31M
 


664 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:59:39 ID:8G/psFA8
 


665 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/14(火) 23:59:40 ID:ZspcrbZi
 


666 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:00:17 ID:iGnYX+kL
 


667 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:00:25 ID:/oTywVB7
「まだ訓練しているのか?」
ウィンスの声が掛かる。それもそうだろう、リクはさっきまでの訓練を終えた直後にまたシュミレーターをしていたのだから。
「ちょっと、武器の訓練がしたくて・・・」
「ふむ、短刀か。教えてやろうか?」
「え?でも、ウィンスさん格闘メインじゃ無いですよね?」
ウィンスの得意な戦闘スタイルは機体に現れている。
パージしても現れる武器の量から機体の重量はかなりの物で、格闘は行いにくい筈だ。
「私でも少しは出来る。実弾だから弾切れすれば格闘しかないだろう?」
シュミレーターに乗り込み、設定をするウィンス。
すぐに起動したシュミレーターにウィンスの専用機、灰被りの巨体が現れる。
大型一区分、装甲のほぼ全てに実弾武装が装備されている。
そのシルエットは人の形をしておらず、角ばった動く箱だ。
[少し待っていろ]
巨体が少し浮きあがり、装甲がパージされる。その下から少し小さい機体が現れる。
それでも十分動きづらいだろうと思っていると、さらに装甲がパージされる。
その下から現れた武装もさらにパージする。
大型の機体は中型程の機体サイズになっていた。
[これがこの機体の素体だ。久しぶりに使うがな]
ウィンスはそういって機体の背部の長い板状の形のブースターの横からブレードを取り出す。
[少しこちらで相手をさせてくれ。腕が鈍っているかもしれない]
細身の機体が襲いかかってきた。
こちらはグラビレイトのデータに短刀を装備していたが一瞬の判断でブレードを構えて、受けた。
次の瞬間、鍔迫り合いにならずに灰被りは離脱。そして別角度から突っ込んでくる。
対応しきれずに柄で逸らす。
「速い・・・!!」
肩で灰被りの胸部に衝撃を与える。
衝撃に逆らわずに後ろに飛び、ウィンスは動きを止める。
[まだ、腕は鈍っていないらしい。本題に入ろうか?]
ブレードを投げ捨てて腕の装甲の下から小さいブレードが出てきた。
リクもブレードを捨て、短刀を抜く。訓練は熾烈を極めた。


ゴースはレーダーの反応の変化を見つけた。
「反応有り、HB四機だ。恐らくは・・・」
「リク君に通信、本艦は第二種警戒態勢に。すぐに出撃は出来るようにしてください」
ゴースの報告に対してすぐに対応するハーミスト。
外に現れた四機の機体はそれぞれ特徴が違った。
空を飛んでいる強い機動力を持つウイングブースターを装備した赤い機体、朱雀。
その朱雀に持たれて運ばれている尻尾の様なサブアームのついた青い機体、青龍。
地面を四脚でパワフルに走る獣のような白い機体、白虎。
白虎の背に乗ってこちらに移動してくる分厚い装甲を持つ黒い機体、玄武。
中国の山岳地帯を守る四機の小隊、四聖獣部隊がこちらに向かってきていた。


668 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:00:26 ID:90clmlEo
 


669 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:00:27 ID:Y3QmonWR
 


670 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:00:35 ID:4ENMfG+4
 


671 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:00:58 ID:iGnYX+kL
 


672 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:01:06 ID:ZspcrbZi
 


673 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:01:07 ID:Y3QmonWR
 


674 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:01:18 ID:FF8GQXBd
「まだ訓練しているのか?」
ウィンスの声が掛かる。それもそうだろう、リクはさっきまでの訓練を終えた直後にまたシュミレーターをしていたのだから。
「ちょっと、武器の訓練がしたくて・・・」
「ふむ、短刀か。教えてやろうか?」
「え?でも、ウィンスさん格闘メインじゃ無いですよね?」
ウィンスの得意な戦闘スタイルは機体に現れている。
パージしても現れる武器の量から機体の重量はかなりの物で、格闘は行いにくい筈だ。
「私でも少しは出来る。実弾だから弾切れすれば格闘しかないだろう?」
シュミレーターに乗り込み、設定をするウィンス。
すぐに起動したシュミレーターにウィンスの専用機、灰被りの巨体が現れる。
大型一区分、装甲のほぼ全てに実弾武装が装備されている。
そのシルエットは人の形をしておらず、角ばった動く箱だ。
[少し待っていろ]
巨体が少し浮きあがり、装甲がパージされる。その下から少し小さい機体が現れる。
それでも十分動きづらいだろうと思っていると、さらに装甲がパージされる。
その下から現れた武装もさらにパージする。
大型の機体は中型程の機体サイズになっていた。
[これがこの機体の素体だ。久しぶりに使うがな]
ウィンスはそういって機体の背部の長い板状の形のブースターの横からブレードを取り出す。
[少しこちらで相手をさせてくれ。腕が鈍っているかもしれない]
細身の機体が襲いかかってきた。
こちらはグラビレイトのデータに短刀を装備していたが一瞬の判断でブレードを構えて、受けた。
次の瞬間、鍔迫り合いにならずに灰被りは離脱。そして別角度から突っ込んでくる。
対応しきれずに柄で逸らす。
「速い・・・!!」
肩で灰被りの胸部に衝撃を与える。
衝撃に逆らわずに後ろに飛び、ウィンスは動きを止める。
[まだ、腕は鈍っていないらしい。本題に入ろうか?]
ブレードを投げ捨てて腕の装甲の下から小さいブレードが出てきた。
リクもブレードを捨て、短刀を抜く。訓練は熾烈を極めた。


ゴースはレーダーの反応の変化を見つけた。
「反応有り、HB四機だ。恐らくは・・・」
「リク君に通信、本艦は第二種警戒態勢に。すぐに出撃は出来るようにしてください」
ゴースの報告に対してすぐに対応するハーミスト。
外に現れた四機の機体はそれぞれ特徴が違った。
空を飛んでいる強い機動力を持つウイングブースターを装備した赤い機体、朱雀。
その朱雀に持たれて運ばれている尻尾の様なサブアームのついた青い機体、青龍。
地面を四脚でパワフルに走る獣のような白い機体、白虎。
白虎の背に乗ってこちらに移動してくる分厚い装甲を持つ黒い機体、玄武。
中国の山岳地帯を守る四機の小隊、四聖獣部隊がこちらに向かってきていた。


675 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:01:41 ID:iGnYX+kL
 


676 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:01:51 ID:8G/psFA8
 


677 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:02:33 ID:iGnYX+kL
 


678 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:02:39 ID:90clmlEo
 


679 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:02:41 ID:8G/psFA8
 


680 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:02:41 ID:/oTywVB7
「まだ訓練しているのか?」
ウィンスの声が掛かる。それもそうだろう、リクはさっきまでの訓練を終えた直後にまたシュミレーターをしていたのだから。
「ちょっと、武器の訓練がしたくて・・・」
「ふむ、短刀か。教えてやろうか?」
「え?でも、ウィンスさん格闘メインじゃ無いですよね?」
ウィンスの得意な戦闘スタイルは機体に現れている。
パージしても現れる武器の量から機体の重量はかなりの物で、格闘は行いにくい筈だ。
「私でも少しは出来る。実弾だから弾切れすれば格闘しかないだろう?」
シュミレーターに乗り込み、設定をするウィンス。
すぐに起動したシュミレーターにウィンスの専用機、灰被りの巨体が現れる。
大型一区分、装甲のほぼ全てに実弾武装が装備されている。
そのシルエットは人の形をしておらず、角ばった動く箱だ。
[少し待っていろ]
巨体が少し浮きあがり、装甲がパージされる。その下から少し小さい機体が現れる。
それでも十分動きづらいだろうと思っていると、さらに装甲がパージされる。
その下から現れた武装もさらにパージする。
大型の機体は中型程の機体サイズになっていた。
[これがこの機体の素体だ。久しぶりに使うがな]
ウィンスはそういって機体の背部の長い板状の形のブースターの横からブレードを取り出す。
[少しこちらで相手をさせてくれ。腕が鈍っているかもしれない]
細身の機体が襲いかかってきた。
こちらはグラビレイトのデータに短刀を装備していたが一瞬の判断でブレードを構えて、受けた。
次の瞬間、鍔迫り合いにならずに灰被りは離脱。そして別角度から突っ込んでくる。
対応しきれずに柄で逸らす。
「速い・・・!!」
肩で灰被りの胸部に衝撃を与える。
衝撃に逆らわずに後ろに飛び、ウィンスは動きを止める。
[まだ、腕は鈍っていないらしい。本題に入ろうか?]
ブレードを投げ捨てて腕の装甲の下から小さいブレードが出てきた。
リクもブレードを捨て、短刀を抜く。訓練は熾烈を極めた。


ゴースはレーダーの反応の変化を見つけた。
「反応有り、HB四機だ。恐らくは・・・」
「リク君に通信、本艦は第二種警戒態勢に。すぐに出撃は出来るようにしてください」
ゴースの報告に対してすぐに対応するハーミスト。
外に現れた四機の機体はそれぞれ特徴が違った。
空を飛んでいる強い機動力を持つウイングブースターを装備した赤い機体、朱雀。
その朱雀に持たれて運ばれている尻尾の様なサブアームのついた青い機体、青龍。
地面を四脚でパワフルに走る獣のような白い機体、白虎。
白虎の背に乗ってこちらに移動してくる分厚い装甲を持つ黒い機体、玄武。
中国の山岳地帯を守る四機の小隊、四聖獣部隊がこちらに向かってきていた。


681 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:02:59 ID:4ENMfG+4
 


682 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:03:23 ID:8G/psFA8
 


683 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:03:45 ID:/oTywVB7
「リク!短刀は装備させたけどあまり無茶するなよ!」
「わかってるって、死にたくないし。それにグラビレイトなら大丈夫だろ?」
「でも、この機体の弱点は理解してるだろ?この間突かれて所と、もう一つ」
この間突かれた所と言うのはレーザーによる電力過剰消費。
そしてもう一つはまだラウルとリクしか気付いていない弱点。
「大丈夫だって。接近戦は少しまずいかもしれないけど――」
「その接近戦が一番まずいんだろうが!」
「気をつけるから!大丈夫ですから!」
いつまでも出撃できないので適当にラウルを誤魔化して出撃する。
「リク・ゼノラス、グラビレイト、行きます」
ハッチから出撃したグラビレイトはすぐに着地、四機のエースを待ちうける。
グラビレイトの腰と太ももの装甲には、取り付けた白兵戦用短刀がある。
向こうの機体からオープンチャンネルで通信が来る。
[お前が黒揚羽を二度退けた新型か]
落ち着いた男の声。
[あまり強そうには見えないけどね]
快活な少女の声。
[油断は大敵って言ってるでしょ!白虎!]
怒鳴る若い女の声。
[ま、どっちにしろ殺るんだけどな]
猛々しい青年の声。
リクはそのチャンネルに自分の声を乗せた。
「あなた方がこのあたりを防衛している部隊でいいんですね?」
白虎がしなやかなジャンプを見せる!
[もっちろん!この地を守る四聖獣!]
朱雀が空に一気に飛びあがる!
[そうとも、私達が!]
玄武が武器の棒を地面に突き立てる!
[中国の地を守る守護者]
青龍が二本の青龍刀を構えて一本を天に掲げる!
[俺達が・・・四聖獣ぶ――]
「とりゃぁぁ!!」
四人の連携による名乗り上げを無視してリクが白虎に飛び蹴りを入れた。
すんでの所でかわす白虎に戦闘の陣形を取る四聖獣部隊。
[てめぇ!名乗らせろや!]
「いや、隙だらけでしたので・・・」
青龍に怒鳴られるもしれっとしているリク。
既に腰の短刀を抜いて両手に構えている。
[とりあえず聞け!名乗らせろ!これが俺達のスタイルなんだ!]
「はぁ・・・」
青龍は怒鳴った後咳払いをした。
それを合図に白虎がしなやかなジャンプを見せる!
[この地を守るし――]
「とう!」
今度は青龍に斬りかかるリク。
[てめぇふざけてんのか!]
「ふざけてるのはあなたたちでしょう!?」
青龍にブチキレられてリクも声を荒げる。
[もうゆるさねぇ・・・ぶっ殺す!]
「出来るものでしたら、ね!」
戦闘が始まったと同時に朱雀が射撃を行う。
[ははは!避けてみなよ!]
レーザーが降ってくる。上空から連射力で制圧する機体らしい。
冷静に軌道をみてかわす。
[こちらもいるぞ]
目の前から玄武が棒を突き出してくる。
リクは短刀でそれを逸らして蹴りを玄武の胸部に入れて飛ばす。


684 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:04:08 ID:8G/psFA8
 


685 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:04:09 ID:iGnYX+kL
 


686 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:04:42 ID:FF8GQXBd
[玄武を飛ばすなんてなんて馬鹿力よ!]
朱雀の慌てた声が聞こえる。
[ならスピードはどうかな?]
白虎が木の間を飛び回り虎の如く噛み付こうと襲いかかってくる。
その口の間に短刀をつっかえ棒の様に突っ込むリク。
[あれ!?口が〜!]
[下がってろ!]
青龍がサブアームを使ったばねで突っ込んでくる。
それをかわすとその上からレーザーが降る。
その中の安全地帯へ身を置けば白虎が爪で攻撃しようとしてくる。
白虎の口の中に突っ込んだ短刀を掴んで振り回して短刀を取り戻し、隙を作ろうとすれば玄武の棒が襲いかかってくる。
「くっ・・・このチームワーク・・・」
恐ろしいほどの連携で攻撃してくる四聖獣部隊。
[まだ終わらねェぞ!]
「それが、どうした!!」
短刀で敵を引きつけて切りつけるが効果が薄い。
「落ちつけ・・・落ちつけよ・・・まだその時じゃない・・・」
ウィンスから習った短刀の戦闘スタイルを思い出す。
「短いリーチは懐に飛び込みやすい、そこから攻撃だ。まだ懐じゃない」
リクは自分に言い聞かせるように攻撃をかわす。
行動を遅くしない為に一つに集中する。まだ暴れる時じゃない。
朱雀の射撃をかわした所に玄武と青龍が並んででこちらに走ってくる。
逃げ道をふさぐように白虎が後ろから跳んでくる。
「はぁっ・・・今だ!」
短刀を一つ投げ捨て、白虎を掴んで投げ飛ばす。
その後、一つの短刀に全力をかけて玄武に突っ込む。
「う、らぁぁぁ!!」
[な!?]
玄武の機体を浮かばせるだけでなく、青龍も巻き込み突撃する。
堅い装甲に短刀が火花を散らす。体に殺しきれないGが掛かり、シートに押しつけられる。
全力のブーストで玄武と青龍ごと近くの崖にぶつかる。
その瞬間、短刀が装甲を突き破った。リクはその感触にひねりを入れる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
[まさかこの装甲が破られるとはな・・・]
[大丈夫か?玄武」
青龍が玄武を支える。
[私だけ扱いが酷い気がする・・・]
[ふざけてるからよ、白虎]
朱雀と白虎もそこに集まる。
[抜けないな、この短刀]
[一旦撤退する、このままじゃ玄武が危ない]
「おや、逃げるんですか?」
リクはわざと相手を挑発する。
[すぐにリベンジしてやるから首を洗って待ってやがれ!]
四聖獣部隊が撤退していく。
「ゴースさん、どうですか?」
[おう、ばっちりだ。短刀に仕込んだ発信機はちゃんと動いてる]
「ふぅ・・・」
リクは一旦溜息をついた後スタークへ帰還する。


687 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:04:49 ID:iGnYX+kL
 


688 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:04:54 ID:Y3QmonWR
 


689 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:05:03 ID:ukHWMD/R
 


690 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:05:33 ID:iGnYX+kL
 


691 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:05:35 ID:FF8GQXBd
「あーもう!やっぱり無茶しやがって!」
「だから悪いって言ってるだろ・・・」
ラウルに正座させられて説教をされているリク。
最低限の粒子しか使っていなかったグラビレイトは意外と消耗が大きかった。
「少しは強化プランを考えないと・・・あーもう忙しい!」
やっと解放されてハンガーから出るとリキがいた。
「よう、お疲れさん。後は任せとけ」
「いや、彼らとは僕が戦うよ」
リキはやっぱりと言った様な顔で首を振った。
「やっぱりな。お前はプライド高くて負けず嫌いだからな、そういうと思ったぜ」
「そりゃどうも。でも、彼らとは全力で戦いたいんだよ」
するとリキが肩に手をまわして小さな声で言った。
「なら、全ての面で勝ろうぜ?いい考えがあるんだよ」


[第一次戦闘態勢!各パイロットは出撃してください!]
四聖獣部隊の基地を発見してすぐに戦闘は行われた。
[もうきやがったか!]
「おっと、まだ都合が悪かったですか?」
[ふざけんじゃねェ!]
青龍にキレられても態度を崩さないリク。とても先程まで互角であった部隊を相手にする態度では無い。
グラビレイトの手には新たな武装、といってもアサルトライフルを少し改造して弾丸が粒子を帯びるようにしただけの物をもっていた。
そのアサルトライフル、グラビティライフルを楽に構えたグラビレイトに警戒を緩めない四聖獣部隊。
「今度は手加減なしです、全ての面においてあなた達を凌駕します」
[調子こいてんじゃない!私達と互角だった癖に勝てると思ってるの?]
「ええ、もちろんチームワークでも」
グラビレイトの隣に一機のHB、一般機が降り立った。
[急増の連携でどうにかなるとでも?笑わせるんじゃないわよ!]
朱雀が跳びあがり戦闘が始まる。
「いくよ、リキ!」
[おう!いくぜリク!]
朱雀の射撃をサイドステップでかわすリクとリキ。
白虎の攻撃をリキは屈んでかわす。
[隙だらけだぜ!この一般兵が!]
「残念でした!」
青龍の青龍刀にライフルを当てて逸らすリク。
[後ろがガラ空きだ]
玄武の棒がリクに振り下ろされるが・・・
[はい残念!]
リキの射撃が棒を砕く。精密に棒の先端を狙ったのだ。
[何!?]
「まだ終わらない!」
リクの射撃が立ち直った青龍に当たる。
青龍の両腕とサブアームを破壊して戦闘力を奪う。
[あんた、よくも青龍を!]
白虎が跳びかかってくるがそこにはリキが対応する。
[悪いが落ちつけ?]
リキが飛びながら撃った一撃が白虎のバランスを崩す。
「とうりゃぁ!」
左手で手に取ったブレードを振り回して玄武の四肢を切り落としていく。
ブレードが地面に突き刺さった所でそれに気付いた朱雀の弾幕が迫るが、ブースターで朱雀のうえに来ていたリキが朱雀に取り付いてウイングブースターを撃ち抜く。
失速した朱雀を支えて地面に落したリキに攻撃しようとした白虎にリクは短刀を投げつける。
二本の短刀が両前足に突き刺さり、白虎が動きを止める。
[「これが僕(俺)達のチームワークです(だ)」]
勝利宣言をした所で基地制圧の報告が入る。
作戦終了だ。


692 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:05:39 ID:Y3QmonWR
 


693 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:05:46 ID:4ENMfG+4
 


694 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:06:22 ID:iGnYX+kL
 


695 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:06:23 ID:FF8GQXBd
「やったな!リク!」
「ああ、ありがとう!リキ!」
ハンガーに戻った二人が固く握手をする。
リキの考えとはチームワークと技量で勝るという話だった。
二人で、しかも相手を殺さずに撃墜する。彼らのプライドはずたずただろうと思うと、リクは笑いが止まらない。
「さて、俺はグラビレイトは出撃しない様に言った筈なんだけどな〜」
二人の動きと笑いがひきつる。
ぎちぎちという効果音と共に振り向けばラウルが仁王立ちしている。
「さて、二人とも徹夜で整備手伝ってもらうからな?」
声にならない悲鳴と共に秘密裏に出撃した二人のパイロットがひきずられていく。
ジョージはその姿を見てこう言った。
「おー、ラウルもだんだん整備屋っぽくなってきたな」
「そんなこと言ってないで助けてくれ!」
「僕は二度出撃してるんだけど!?まだ寝れないの!?やめっ助けっ!うあー!!?」
エースより厳しい整備士にひきずられて、パイロットの夜は更け込んでいく。


輸送機がイギリスに到着する。
「来たか、新型の輸送なのに護衛も付けていないのか?」
「これはこれは、ゴードン・レンストル少将。お出迎えありがとうございます」
キセノはわざとらしく頭を下げる。
「止めろ、あなたの方が地位は上だろう?キセノ・アサギ特別技術顧問」
「まあ、そうなんですけどね。娘さんに新型を持ってきましたが・・・まだいませんね」
キセノは一々芝居が掛かった動きで確認する。
「今はインド洋のあたりだろうな。数ヵ月はかかるぞ」
「なら、こちらからも迎えに行きますかね?場所は――中東あたりで」
嫌そうな顔をするゴードン。
「娘さんが心配ですか?大丈夫ですよ、彼女ならきっと使いこなせますから」
「・・・嫁入り前の娘を得体のしれない機体に乗せるのだからこういう顔にもなる」
「親バカですね」
「その機体が、こんな姿ならさらに心配にもなる」
新型、とはいうものの既に両軍に知られている機体を見てゴードンは顔をしかめる。
「問題ありませんよ。何も・・・」
キセノの計画は、既に次の段階に入っていた。


696 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:06:27 ID:Y3QmonWR
 


697 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:07:05 ID:iGnYX+kL
 


698 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:07:10 ID:Y3QmonWR
 


699 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:07:41 ID:90clmlEo
 


700 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:07:48 ID:iGnYX+kL
 


701 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:07:54 ID:Y3QmonWR
 


702 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:08:31 ID:iGnYX+kL
 


703 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:08:38 ID:Y3QmonWR
 


704 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:09:16 ID:iGnYX+kL
 


705 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:09:24 ID:FF8GQXBd
以上で四話です
投下するたびに何か必ず失敗をする俺は本当にダメだと思う…
三回同じ所って…

それはそうと、きっと四聖獣部隊は完璧に名乗れたら背後から爆発と四色の煙がでますw
それを途中で中断させるリクはきっと特撮嫌いですね

ちなみに、リクの年齢ですが既に一話の回想で逆算すればリクは十六歳になる筈ですが、訳ありで十九歳とスタークでは偽っています。
全く突っ込まれなかったのでキセノに言わせた訳じゃ・・・アリマセンヨ?(棒)

とにかく、支援ありがとうございました。

あと、wikiのヒューマン・バトロイドのページの編集を誰かお願いしていいですかね?


706 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:11:15 ID:IgFjkcrv
投下乙!やはり俺の支援は不用だったな。静観してて正解だったw


707 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:12:05 ID:90clmlEo
>>705
投下乙です! 四聖獣…なんてファンキーな奴等だ!www


708 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:12:26 ID:iGnYX+kL
>>705
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
wikiの編集は意外と簡単だから、一度チャレンジしてみる事をお勧めするぜ


709 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:14:01 ID:Y3QmonWR
>>705
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!

 あと、投下の時はもう少し落ち着きましょうw


710 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:16:32 ID:4ENMfG+4
>>705
投下乙であります


711 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:17:09 ID:hos/D4d3
>>705
投下乙です!しかし支援砲火多すぎわろたwww
多分リクくんはお約束破りが大好きなんでしょう。こう、揚げ足は取る為にあるんだとか云ってしまうような類の(僕自身そうなのですが)ww
良いなぁ、僕も和風ロボ一回やってみたいなぁ……
新型、一体どんな機体なんでしょうか。wktkが止まりませんw
それでは、次回を楽しみにしていますね!


712 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:19:14 ID:Y3QmonWR
 何気に容量が400目前ですね。
 次スレも近いか……。


713 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:26:52 ID:+wo5C7GV
投下乙乙。読むぜ読むぜ〜
しかし新人さん大活躍といい、やっと本スレがいつもの元気を取り戻してきたな

にしても最近飲料水のボルヴィックってあるじゃん
あれがヴィルティックっつーかアストライルギアの派生みたいな名前に見えて困る、このスレのせいだw


714 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:29:31 ID:Y3QmonWR
 age氏が帰って来た途端賑やかになりましたねw
 age氏の人気に嫉妬せざるを得ないよ!


715 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:29:34 ID:IgFjkcrv
珍しく感想いれるぜ!
四聖獣がなんとまぁこれでもかというやられ役っぷりw
リクとは戦いたくないw


716 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:30:59 ID:90clmlEo
>>713
GEARS OF WARってゲームがあるんだけどさ、ゲーム屋で見かける度に毎回、マジで!?ってなるw



717 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:40:53 ID:iGnYX+kL
>>714
師匠に嫉妬されるとかむしろ光栄だわw


718 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:41:38 ID:+32mMag8
>>716
ニンゲンダー


719 名前: ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:46:49 ID:IgFjkcrv
なんだかんだで順調に埋まりそうでホッとしたのか淋しいのか……w
タロ氏どこだよw


720 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:49:41 ID:hos/D4d3
>>207の反応を見る限り俺が撃墜したに等しいんだよなww
うーん、これはとっとと何か書いて投下しないと……いつかスレ立てたときの誓い(自爆)を忘れてしまうだろうからな……


721 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:51:10 ID:iGnYX+kL
※たろ氏は現在遥さん(弱)と遥さん(強)からの攻撃を受けています


722 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:52:40 ID:IgFjkcrv
なんと羨m……恐ろしい……!


723 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:53:17 ID:Y3QmonWR
 それは私の役目だーっ!


724 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 00:58:22 ID:iGnYX+kL
バカが来たw


725 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 01:01:52 ID:+wo5C7GV
むしろタロ氏はメルたんとティマに迫られた方が良いんじゃなかろうかw

思ったんだけどタロ氏の作品でタウエルンだけそういうヒロインがいないよね


726 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 01:02:14 ID:hos/D4d3
おいこら親莫迦wwww
この前も俺に向けられたジョインジョインハルカァ分捕るしwwwww


727 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 01:04:20 ID:Y3QmonWR
>>705
 改めまして、投下乙です!
 ハーミストさん、実は凄い人だったんですねw
 そして四聖獣部隊の扱いが酷いwww
 さてさて、キセノと会話していた少年はグラビレイトの兄弟機でしょうか。ライバルの登場ってアツいですよね!
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!


728 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 01:09:06 ID:Y3QmonWR
>>726
 だって遥さん(弱)と遥さん(強)の同時攻撃とかマジイィヤッホォォゥ!! じゃないですか!


729 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 01:20:17 ID:iGnYX+kL
>>705
改めて投下乙!四聖獣部隊の名乗りくらい許してあげてwww
こんな姿の機体……どんな姿なんだろう。おぞましいものか、あるいは別の何かか……
次回新展開っぽいから楽しみだw

>>728
親バカにも程があるわw


730 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 02:29:18 ID:iGnYX+kL
ふう、今日はスレが進んだなあw


731 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 02:33:31 ID:hos/D4d3
今日で200〜300くらいはいきましたよねww


732 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 02:38:25 ID:Y3QmonWR
 2作品も投下ありましたからねw
 勢いは71……何が起ころうとやはりロボスレはロボスレか……。


733 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 12:09:44 ID:iGnYX+kL
勢いが120あたりをキープできるようになったら復活と言ってもいいね


734 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 12:33:06 ID:Y3QmonWR
 普段は90〜120くらいだったけど、酷い時は200キープとかありましたよねw

 あ、避難所にイグザゼンが投下されましたよー。


735 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 13:04:54 ID:iGnYX+kL
ちょっと目を離すと置いてかれる時代もあった……


736 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/15(水) 16:28:32 ID:IgFjkcrv
ちょっと待てみんな目を覚ませ!!

「今でも十分早過ぎ」


737 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 16:38:00 ID:Y3QmonWR
 はっはっは、まだまだ早くなるぞぉ。


738 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 16:54:08 ID:IgFjkcrv
あんもう。早いんだからぁ……


ところでまとめって携帯でもできんの?
基本ノータッチの方針だけどこのスレの場合は数が数だから立ち上がった有志の負担がデカすぎるw
なんで出来る限り自分のは自分で纏めようと思うんだけど。

※ただしマスターオブめんどくさがりなので忘れる算段大。


739 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 16:59:42 ID:Y3QmonWR
 私も携帯でスレに参加してますが、携帯からじゃ無理っぽいです。
 できたらすごい勢いで編集するよ!


740 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 17:04:12 ID:IgFjkcrv
そうか。残念なようなそうでないような複雑な気分だ。

他の在中スレだとまとめ人がやたら高性能&適度な投下量なんで放置おkなんだけど、ここはそうは行かないからなぁw


741 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/15(水) 17:08:36 ID:iGnYX+kL
※一時期師匠が超高性能なまとめの人だった事があるのは秘密だ!

そういやwiki管理人さんどうしたんかなぁ


742 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 17:10:26 ID:Y3QmonWR
 ちょっと前まではバリバリまとめてたんですけど、最近は妹たちがよくPC使うようになったんであまり素早い対応ができんとです……。


743 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 17:13:22 ID:Y3QmonWR
>>741
 スレが終わる頃にまとめて収録してただけなんで、そこまで高性能ってわけじゃないですYO!
 画像はチョーさんが全部やってくれましたしね。


744 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 17:18:40 ID:IgFjkcrv
よし師匠。今すぐ中古のノートを買うんだ。俺?PCネカフェでしか使った事ないれす(~q~)




745 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 17:21:46 ID:Y3QmonWR
>>744
 ふっ、残念だけどそんなお金はないよ。
 ガンダムサバーニャかっこいいです(^q^)


746 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 17:52:44 ID:YChhC7H6
まだ来てないみたいなので

スパロボL主人公とその周りの情報キタヨー
ttp://www.imagebam.com/image/2f994e97745975

まさかヒロインがロボ子とは……
このスレでロボ子ヒロインというとアリスや藍、ティマに……


747 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/15(水) 18:12:54 ID:0eM/1ZcV
カルマたんもだね


748 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 18:17:29 ID:iGnYX+kL
ロボ子にはウ詐欺さんや紫蘇達もカウントに入るんだろうか
しかし主人公機がコテコテのスーパーロボットで素敵だなw


749 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 18:40:57 ID:Y3QmonWR
>>746
 あら、キャラデザがいつもと違いますね。
 それにしても主人公機かっこいいですねw


750 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 19:44:46 ID:FF8GQXBd
感想ありがとうございます
>>708
編集したいんですけどね、しばらくパソコン使う暇が無くて・・・
>>711
お約束が嫌いというか無駄が嫌な子なんです
明らかに必要無い物はバッサリ切りたい性格な人なんで
>>727
艦長の過去は一本話が書けるぐらいにはいろいろあるんです(書きませんけどw)

そして新型ですがアマテラス'は'ライバルではありません
彼について今言える事はAIだという事と、体があったらショタっこという事しか・・・


751 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 19:57:51 ID:iGnYX+kL
気づかぬ内に喋るロボかなり増えたよねw


752 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:01:30 ID:Y3QmonWR
 喋るロボなら任せろー!(バリバリ


753 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:06:52 ID:iGnYX+kL
貴様のロボは喋りすぎだー!


754 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:15:48 ID:jvWxXX6+
実はガンダムは喋ったことがある
これトリビアな


755 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:20:07 ID:Y3QmonWR
 ガンダムが喋るなんて普通じゃないですか(SDガンダムを見ながら)。

 ……ええ、灼熱のアッザム・リーダーですね、わかります。


756 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:24:01 ID:iGnYX+kL
一瞬刹那の事かt(ry


757 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:24:59 ID:BXCIQ3s6
高性能なAI搭載してて謝罪してくるのとか
NTの人格移植してるのとか

あと、00でも自分で喋るガンダムが出てたな


758 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:29:37 ID:uU2ck0lz
ティエリア・アーデは私の嫁(or婿)と公言している自分の友人は
アーデがガンダムに人格搭載して復活するのを希望していた


759 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:30:16 ID:Y3QmonWR
 キャプテンガンダムですねわかりますw


760 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:30:55 ID:hC5CRRhj
最近のガンダムは凄まじいなw


761 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:32:08 ID:iGnYX+kL
じゃあリヴァイブも復活させなきゃなw


762 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:32:36 ID:BXCIQ3s6
もう斬新さを出すとしたら
「野生のガンダムが生息する世界」くらいやらかさんと駄目だと思ってるんだが

……既にあるっけ?


763 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:33:07 ID:Y3QmonWR
 割と昔からガンダムって凄まじいような気がw


764 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:35:08 ID:iGnYX+kL
>>762
SDガンダム含めるならもうあると言えるんじゃね?


765 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:36:39 ID:hC5CRRhj
ガンダムのAI「戦うのやめて農業やるわ」


あれ?


766 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:41:46 ID:BXCIQ3s6
そういや某ラノベ読んでから

リアル系全開なガンダムの世界と
リアル頭身騎士ガンダムがいっぱいいるようなファンタジー世界が融合し
装甲や武器の材質だの魔法だのの根本的な兵器としての概念の違いや
文化の違いによる軋轢だの何だのを抱えつつ戦う的な話はどうよ?
とか考えた事がある

面白いよなぁドラグネッ○ミラージュ
レーベル潰れたけど復活して良かった


767 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:45:04 ID:hC5CRRhj
>>766
そんなあなたにオヌヌメ「地球防衛戦線ダイガスト」


768 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 20:52:51 ID:5EI5lgzC
>>762
ガンドランダーとかある意味、野生のガンダムですよねw


769 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 21:03:49 ID:iGnYX+kL
今日は静かだなあ


770 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 21:07:15 ID:Y3QmonWR
 今日は投下がないですからねー。


771 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 21:15:31 ID:+wo5C7GV
DS氏もタロ氏も今どこに居るのだか―
この二人が揃えばなー


772 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 21:16:55 ID:iGnYX+kL
DS氏は二週間来れないんだっけ
たろ氏は……どうしたんだろ


773 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 21:39:50 ID:Y3QmonWR
 たろ氏も忙しいんですよきっと。

 一方私は忙しくなると思ったらそんな事はなかった。


774 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 21:56:04 ID:IgFjkcrv
一方の俺は酒飲みながら寝てた(実話


775 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:00:59 ID:5EI5lgzC
>>774
あるあるwwwあり過ぎて、たまに酒を控えた方が良いのかな…とか本気で考えながら、ワインと焼酎をチャンポンしていたwww


776 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:01:42 ID:Y3QmonWR
 私はお酒に弱いんで、飲んだら間違いなく瞬殺ですねw

 ロボスレで、お酒に強そうなキャラって誰でしょう?


777 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:02:42 ID:jvWxXX6+
ロボを好きになるポイントとかってある人いる?
装甲がゴツゴツしてると好き、とか必殺技がかっこいいと惚れる、とか



778 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:03:18 ID:BXCIQ3s6
とりあえずロボットはアルコールじゃ酔わんよな、物理的に

そういう機能が搭載されてたりするなら別だろうが


779 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:03:39 ID:IgFjkcrv
某ババァ「御神酒持って来い。あと厚揚げな!」


780 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:04:34 ID:jvWxXX6+
確かアトムの父が「アルコールは体にいい」とか言ってた記憶が


781 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:05:33 ID:IgFjkcrv
>>777
こう言っちゃなんだが、俺別にロボ好きでも嫌いでもないw
ガンダムとかスパロボの話題になったら沈黙するもの私はwww


782 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:06:26 ID:iGnYX+kL
まどかさんと九尾のババァは酒に強そうなイメージがw


783 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:07:43 ID:Y3QmonWR
>>777
 好きになるポイントがない人はいないと思うんですがw

>>779
 ババァ働けw


784 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:08:39 ID:IgFjkcrv
ババァは一気に出来上がってそこから長そうだw
考えただけでめんどくさいw 酔った勢いでおっぱい揉ましてk


785 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:09:14 ID:5EI5lgzC
>>776
自分の作品で酒に強いのは君嶋、来須、嘉穂、矢神、小野寺、剣パパですかね。

>>777
寧ろ、嫌いなロボットを探す方が難しい感じですね…強いて言うなら、戦隊モノのカラフルな合体ロボとか、ゴッドマーズが苦手な感じです。
それ以外なら何でも格好良く感じますね。工場の作業用アームから、爆発するザクまでwww


786 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:11:20 ID:iGnYX+kL
俺の中でババァがめんどくさいキャラになりつつあるw
ウ詐欺さんにお酒飲ませたい。こてんと行きそうw


787 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:17:02 ID:IgFjkcrv
ババァで思い出したけど百合ん百合んなの書こうとしてたら難しすぎワロタ。




ええ。もちろん島的な意味ですよ。(爽やか



788 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:18:37 ID:5EI5lgzC
>>787
なんて無駄に爽やかな笑顔なんだw眩しすぐるwww


789 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:19:29 ID:iGnYX+kL
ババァの百合だと……!?


790 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:19:34 ID:Y3QmonWR
 色の統一感が気になる人は塗料を用意して私色に染め上げよう!
 ふぅ……羽根外して私色に染め上げた運命かっこいいなりぃ……。

>>786
 ババァはめんどくさいキャラで合ってますw
 遥さんとペネ子とウ詐欺さんは下戸ですね。ロリコンとライは上戸、ババァとまどかさんはザル、そしてルガーさんと珍獣は酒豪w


791 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:20:24 ID:WiMwGW5g
>>786
度数が低い酒を間違えて飲む

撃沈

赤ロリコンが寝室までお姫様だっこ

実は途中で目が覚めたけど、寝たふりをするウ詐欺さん


むぅ、俺の萌え脳ではこの辺が限界だ


792 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:20:39 ID:qA9qXlBE
>>777
基本的には見た目重視ですね
戦隊モノのロボでも合体にデザイナーの心意気を感じるロボなら好きです、大獣神とかマジキングとか
苦手なのは一部のトランスフォーマーのアニメイテッドあたり、映画版は話はともかくロボは最高でした


793 名前: ◆Ps/JE/do86 [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:22:10 ID:47sZ5UV8
タロ氏がいないのは残念ですが、まあいいでしょう
解除記念に貼ってしまいます
http://p.pita.st/?m=u5ouvfgq



794 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:22:18 ID:5EI5lgzC
>>791
宜しい。後は文章化するだけだな。鼻血を垂らしながら待っているよwww


795 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:23:10 ID:BXCIQ3s6
>>792
実写映画版はバカ映画としては最高の出来だし
実によく初代TFらしさを再現してたと思うがどうか


796 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:24:39 ID:kbpOPJ2s
コンボイ司令が素晴らしくコンボイ司令してて素敵>実写映画
ちゃんと高い所からも落ちてくれたし


797 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:25:01 ID:otEEFg9/
>>793
やべぇ、でらかっちょええ……!
つうかうめえw


798 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:25:46 ID:IgFjkcrv
>>789
違いますよ。(爽やか
某バイの海賊とレズパイロットの戦いです。(爽快
これがまたてこずってましてね。ははは。(ダンディ

ついでに言うと別スレから出た奴と二作同時に投下しようと思いましてね。(男前
内容? たいした事ありません。二本刺しですよ(漢


799 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:27:02 ID:Y3QmonWR
>>791
 よし、私が許可する。さあ執筆開始だ!

>>793
 投下乙です&解除おめでとうございます!
 やだ……相変わらず素敵……!
 ここからどうやって変形するのか凄く気になります。あと後ろのスコップw


800 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:27:50 ID:qA9qXlBE
>>795
正直、何これwwカッコヨスwwwってロボばっか見てて終わった記憶がある


801 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:28:05 ID:IgFjkcrv
>>793
おお。これは農業的な意味で頼もしいw


802 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:28:39 ID:jvWxXX6+
TFシリーズをまともに見たことない俺は隙だらけだった

>>793
さぁ早く右のやつも投下するんだ!
デザインの系統がユンボルの重機っぽくてマジ素敵ですw


803 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:28:55 ID:WiMwGW5g
実写映画は良かったと思ふ。ロボの質感とか

>>793
!?
こ、これはwwwすげぇwww高速で保存したw


804 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:29:04 ID:kbpOPJ2s
>>793
何この素敵トラクター
男前すぎてワラタw


805 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:30:12 ID:iGnYX+kL
>>790
やはり遥さんとペネ子は下戸かw

>>793
投下乙!そして解除おめでとう!
相変わらずクオリティー半端ネーナ。これどうやってトランスフォームするんだ……!


806 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:30:14 ID:uU2ck0lz
>>774
二日おきに好きな子に振られた事とか
愛猫が死んだ事とか思い出して
紅茶3:ブランデーorリキュール1くらいの割合で作って飲んで不貞寝してた(実話

>>777
・「確率なんてものはクソ食らえです」みたいなロボットらしくない事を喋った時
・ローラーダッシュあるいは脚に車輪の類が付いている、もしくは戦車に変形する
・背中にウェポンラックがついている
・頭・胴体・腕・脚部などのパーツごとにわけで組み替え可能
・戦闘機に変形するもしくは戦闘機そのものだ
・レゴブロックで作って完全変形再現化可能、というかそれを元に設定画をプレゼンする
・無限パンチする
・Autobots roll out!!
・以上をいずれか三つ以上満たす


>>778
アイランド8JOにはロボットすら酔っ払う年代物の伝説のウィスキーがあるって噂だぜ



807 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:30:39 ID:5EI5lgzC
>>793
ウホッ…良いトラクター…


808 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:31:05 ID:qA9qXlBE
>>793
何というトラクター、右が気になって夜しか眠れない……!


809 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:32:17 ID:uU2ck0lz
>>793
投下乙です
ところでこのオートボット・タウエルンの日本発売はいつですか


810 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:32:46 ID:Y3QmonWR
 左の人っぽいのも気になるのは私だけでしょうかw


811 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:32:54 ID:IgFjkcrv
>>803
地味に吹いた。


812 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:34:16 ID:IgFjkcrv
>>808だった。


813 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:35:13 ID:iGnYX+kL
やはり投下があると加速するなw


814 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:36:17 ID:jvWxXX6+
投下が無いと皆退屈なのかな?w


815 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:36:35 ID:TDVsg3OC
>>793
相変わらずレベルぶっちぎりだなぁ。
まんまマシンロボ変形で描いてたタガヤスンがえらい的外れに思えてくる。


816 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:38:36 ID:+wo5C7GV
>>793の人気に嫉妬
とは言えこれがトランスフォームするのを考えると脳汁止まりません><


817 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:38:42 ID:Y3QmonWR
 潜伏してた人が一気に飛び出して来ましたねw


818 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:41:31 ID:iGnYX+kL
そしてまたいなくなる、とw


819 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:41:37 ID:IgFjkcrv
みんな揃いも揃ってステルスモード使いやがってw


820 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:41:40 ID:otEEFg9/
◆Ps/JE/do86氏の投下とあっては、入れ食いにならざるを得ないよ、個人的に!


821 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:42:39 ID:WiMwGW5g
雑談でも充分盛り上がってると思うがw


連載というか自作品じゃない単発にいつまでかかってんだろ俺(・ω・`)
書いてるとシーンが次々に生えてくるんだw


822 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:43:24 ID:jvWxXX6+
普段はじっと息を潜め
エサが投下された途端一斉に飛び出して貪り尽くし
そして嵐が過ぎ去るようにまた姿を消す


なにこのスレ住民こわい


823 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:44:31 ID:Y3QmonWR
>>821
 いい事じゃないですかw


824 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:46:05 ID:IgFjkcrv
>>822
アマゾンの何かを連想した。


825 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:46:30 ID:iGnYX+kL
息を潜めてない人はいくらかいるけどな、俺含めw


826 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:46:54 ID:otEEFg9/
いやまあ、投下に反応するかどうかと、雑談に混じるかどうかって、別の話だと思うけどねw


827 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:47:23 ID:Y3QmonWR
 カンジルの住むスレとか言われたりしてましたね、そういえばw


828 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:48:57 ID:qA9qXlBE
ピラニアではなくカンジルなあたりに密かなこだわりを感じる


829 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:49:07 ID:IgFjkcrv
雑談ってネタの宝庫だし頭使わないから楽しいモンなんだけどねw
でも掲示板での雑談は苦手という人も確かに居る。


830 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:50:03 ID:TDVsg3OC
偶然通りかかっただけですが、氏に出くわすとはセンサー感度良好のようで。


831 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:50:22 ID:+wo5C7GV
しかしずっと前にもタウエルンのイラストが投下されてたけど、同じく偉くマッシヴで強そうなイメージだったな
やっぱ原作のイメージって穏やかというより強いイメージなのかねwwタウエルンって


832 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:50:35 ID:iGnYX+kL
雑談から作品ができた事もあったね


833 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:51:20 ID:5EI5lgzC
>>831
自分は気の優しい力持ちってイメージですねー


834 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:52:56 ID:Y3QmonWR
>>831
 むしろ穏やかな心を持ちながら逞しいボディーをうんぬんかんぬん。

>>832
 タウエルンとかまさにそれですねw
 まさかあそこまで壮大なものになるとは思わなかった当事者2号w


835 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:55:12 ID:otEEFg9/
いや、俺も混じる時は混じってるよ、雑談w

>>833
俺もそんなイメージですわ


836 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:55:48 ID:TDVsg3OC
某錬金術師の弟君みたいな、ね


837 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 22:59:54 ID:iGnYX+kL
タウとペネ子は気が合いそうなイメージがある
てのひらで絡まないかなー


838 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:04:43 ID:WiMwGW5g
>>837
なぜか二人が土手で並んで体育座りしてる情景を幻視したw


839 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:04:47 ID:Y3QmonWR
>>837
 ごめんね、ファースト・コンタクトの君と殴り合う展開からこっち、特に目立った絡みがなくてごめんね。


840 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:07:31 ID:iGnYX+kL
>>838
なにそれ似合うw

>>839
殴り合いどんだけ好きなんだとw


841 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:11:08 ID:Y3QmonWR
 仲間になる前にまず戦うのはお約束だと思うんですよ!


842 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:17:39 ID:IgFjkcrv
タウエルンが起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見ていr(ry


843 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:19:00 ID:iGnYX+kL
そういえばあの戦闘ってどっちもマスター不在だったんだよね


844 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:21:33 ID:Y3QmonWR
>>842
 仲間にしない理由がないッ!


 ニアはい
  いいえ

>>843
 ショウイチは行方不明、遥さんは女の子の日ジョインジョインハルカァ


845 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:23:01 ID:IgFjkcrv
その程度の発言はもう許してやれよ遥さんw


846 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:23:50 ID:iGnYX+kL
ほら、遥さんウブなんだよw


847 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:27:14 ID:Y3QmonWR
 ウブだからこそセクハラのジョインジョインハルカァ


848 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:29:50 ID:IgFjkcrv
これは抹殺されても仕方ないな。

つ40度くらいのお湯


849 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:34:26 ID:Y3QmonWR
 いやー、でもウブな子ほどいじめたくなるじゃないですかー。


850 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:35:50 ID:IgFjkcrv
アンタ逆に虐められてるどころか殺られてるがなwww


851 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:37:52 ID:iGnYX+kL
もう駄目だこいつwww


852 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:41:23 ID:Y3QmonWR
 ょぅι゛ょの怒った顔は素敵なものなんですよ。
 命を賭ける事ができる程に、ね……。

 無表情もいいけど、表情がコロコロ変わる子もいいですよね!


853 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:48:03 ID:WiMwGW5g
「表情が良く変わり良く喋る」と「無口無表情系」はキャラカテゴリの中でも代表的なヤツだな


854 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:48:48 ID:iGnYX+kL
天真爛漫って言葉が似合うよね、遥さんw
他のロボやキャラにはどんな四字熟語が似合うだろう


855 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:49:24 ID:5EI5lgzC
取り合えず、オルトロックには悪逆非道ですよねw


856 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:52:57 ID:Y3QmonWR
 ティマに日進月歩とかどうでしょう?


857 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:54:51 ID:5EI5lgzC
>>856
うまい!


858 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/15(水) 23:55:39 ID:IgFjkcrv
マキ「油性極細」


859 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:57:13 ID:iGnYX+kL
ババァは間違いなく一騎当千w


860 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/15(水) 23:58:13 ID:IgFjkcrv
ニコラス「天衣無縫」

スレッジ「胃痛胸焼」


861 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:00:48 ID:hA0Zd5xO
>>857
 止せやい照れるぜ///

 じゃあツクヨミ先生で阿鼻叫喚(ry


862 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:03:18 ID:HMJL6tI7
珍獣に意気衝天とか

>>861
顔かwww


863 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:05:25 ID:gxF3QbKe
>>861
流石www


864 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:06:19 ID:ynJqAxUb
黒峰潤也で屍山血河、ロボスレで気炎万丈

ロボスレはキャラじゃないけども


865 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:11:50 ID:HMJL6tI7
個人的にロボスレは百花繚乱って感じ


866 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:13:45 ID:hA0Zd5xO
 いつも百花繚乱、ときどき百鬼夜行ですねw


867 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:15:25 ID:JJSzvZQ0
百合の時は百花繚乱
ロリの時は百鬼イィヤッホォォォォォォォォォォォォ


868 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:16:37 ID:f+5ij5Zr
四字熟語とはちょっと違いますが、タイトルの前についてる奴……冠題というか枕詞というか、あれ見てるとよく出来てるなーと感心します。


869 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:21:38 ID:HMJL6tI7
>>868
このスレだと

電光石火 ゼノライファー
躍動装甲 ヒトガタ
人狼機兵 マーナガルム
武神鋼臨 タケミカヅチ
機甲闘神 Gドラスター
鋼殻牙龍 ドラグリヲ
秘神幻装 ソルディアン
陽光機神 ソルヘリオン
機動修羅 バイラム
守護機兵 Xガードナー
資源転生 サイクラスト
紳士性戦 ドウテイオー
豪華剣乱 ダイソード

があるね


870 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:27:04 ID:RYEZ+a+q
>>869
何しれっとドウテイオー混ぜてんだよこの野郎wwww

しかしこうして見ると凄いワクワクするな。つかこれ全部(童貞王除く)アニメで見たいわww
そういやこういう枕詞が付いてないパラべラムやヴィルシャみたいなのに枕詞を付けるとしたら何が良いだろう


871 名前: ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:28:08 ID:DsFp5UBN
万一に備え寝る前に一言言っておく!!
テンプレからキラーマシンけしてくだされ。

このスレなら寝て起きたら次スレで100進んでてもおかしくはない……


872 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:28:23 ID:RYEZ+a+q
ってやべえ、ドウテイオーを何かと勘違いしてた
ドウテイオー作者さん、本当にごめんなさい


873 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:31:47 ID:RYEZ+a+q
そうだ、ゼツリンオーと間違えたんだ……
ホント申し訳ない


874 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:34:18 ID:hA0Zd5xO
 おうふ!
 ヒトガタもダイソードも全然手をつけてなくてすみません。

>>873
 ゼツリンオーは淫●欲特急ですね!


875 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:36:42 ID:HMJL6tI7
だからかぐや消しwww


876 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:39:47 ID:hA0Zd5xO
 弾丸黒刺 パラベラム! とかどうでしょう!


877 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:45:04 ID:RYEZ+a+q
ファンタジックな感じで夢想戦記パラべラム!とか
……何か中身変わっちゃいそうだなw


878 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:46:36 ID:JJSzvZQ0
魔戦機弾 パラベラム!

新海探記 Diver's shell


879 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:46:53 ID:HMJL6tI7
元ネタは弾丸黒子か。豪華剣乱といい、師匠はパロ好きだなw
そういえばネタで勇者烈風パラベラムってあったよねw


880 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:52:56 ID:hA0Zd5xO
>>877
 肝心の本編が夢想でも戦記でもないですからねw

>>878
 やだ……無駄にファンタジーっぽい……!

>>879
 弾丸黒子の意味は全然かっこいいもんじゃないですけどねw

 矛装戦機 パラベラム! なら割とマッチしそうな気がします。


881 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:54:38 ID:RYEZ+a+q
ヴィルティックだと何だろう
……絶望一色(ry


882 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 00:57:46 ID:HMJL6tI7
ヴィルティックはヴィルティック・シャッフルの上にまた何かくっつけるのは厳しいような気がせんでもないw


883 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:02:38 ID:RYEZ+a+q
もうそれ以外というかヴィルティック・シャッフルって名前がいちばんしっくり来るよねw


884 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:04:06 ID:hA0Zd5xO
 どう弄ればいいのかわかりませんよねw


885 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:06:22 ID:HMJL6tI7
関係ないけど、略称はPBMが最高だと思う。個人的に


886 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:06:29 ID:JJSzvZQ0
鵜゛異流手威津玖・赦賦瑠


887 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:08:04 ID:JJSzvZQ0
美悠帝譜屡・環亜流土


888 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:09:05 ID:JJSzvZQ0
虞羅運弩・零


889 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:10:22 ID:JJSzvZQ0
勢麗音州


890 名前: 本スレよ、>>882は帰ってきたぁ! ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:11:14 ID:iQjMfom7
遂に本スレへと帰還を果たした>>882! しかしあいかわらず流れが読めないのであった!
新しいソフト習熟用ラクガキ。クロッキー+αだな、こりゃ。
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/846/fw.jpg
http://dl5.getuploader.com/g/sousakurobo/847/sd.jpg
あえて何かとは言いませんが、師匠には陳謝いたします。


891 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:11:49 ID:JJSzvZQ0
飛勇男・羽闘炉畏怒


892 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:13:01 ID:JJSzvZQ0
>>890
乙であります

わんわんお! わんわんお!


893 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:14:28 ID:hA0Zd5xO
>>885
 略称……ほとんど私が命名っぽいから、なんか自画自賛になってしまう。
 ロスガって気軽に呼べて好きですw

>>890
 投下乙です!
 うわー、もったりジジィだー!


894 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:15:00 ID:jzm7Fwtl
夢現奏逢 ヴィルティック・シャッフル

いつの間に当て字スレにw


895 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:15:42 ID:hA0Zd5xO
 うわー! もったりジジィって何だー!
 もっさりジジィだー!


896 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:16:45 ID:jzm7Fwtl
>>890
今ならわかる、子猫ちゃんが泣いたのはお巡りさんが厳ついからだと!

乙です!


897 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:17:55 ID:uB4Mu+zS
>>890
ライは犠牲になったのだ・・
そして良いワンコ。そのままの姿勢で寝てそうだ


898 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:18:42 ID:HMJL6tI7
>>890
投下乙!クルップのジジィがスティーヴ君より早くイラスト化、だと……!?


899 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:19:30 ID:hA0Zd5xO
 あ、ライは丸眼鏡じゃないんで(棒読み)。


900 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:20:46 ID:RYEZ+a+q
この流れでお犬様投下とは和むわ―、乙です

そしてもう900突入な件


901 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:23:31 ID:HMJL6tI7
気づいたらレスが容量を上回ってるね
どうやら今回は無事に>>1000が拝めそうだw


902 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:26:57 ID:hA0Zd5xO
 ちゃっかり新作も投下されてますしねw


903 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 01:28:21 ID:HMJL6tI7
今のところ新作がないスレがないのは流石ロボスレw


904 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 02:04:45 ID:hA0Zd5xO
 逆に避難所は静かになっちゃいましたねー。


905 名前: 本スレよ、>>882は帰ってきたぁ! ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 02:25:49 ID:iQjMfom7
感想ありがとうございます! 新しく入れたソフトが「鉛筆」けっこうイイカンジなので、
いままで描いてなかった方向性もイケそうだっつーことで描いてみました。
早いとこ習熟したいもの。

>>899
あ、やってもうた。
俺PBMネタやるとちょくちょくミスするなあ……

>>904
まあそこら辺は、本スレに復帰できた人が増えた以上は仕方無いですわ。
……今復帰出来てない作者さんてどのくらいいるんだろう?


906 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 02:29:56 ID:hA0Zd5xO
>>905
 逆に考えるんだ、平行世界のPBMだから多少の違いはあって当然とかそんな感じで都合よく(ry

>復帰出来てない作者さん
 イグザ氏は向こうに投下してましたね。


907 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 02:52:06 ID:iQjMfom7
>>906
>平行世界のPBM
なるほどつまり俺の頭の中にある「ツッコんではいけない父親への挨拶)のライとか
避難所の方に貼ったぺ猫関連の「遥さんがエロオヤジっぽい感じのペネ子絵」とか
ふと思いついてしまった「オルせんせい版隆昭が身の丈3mくらいの胸に七つの傷がありそうな遥さんとからむ単発短編」とか
そういうヒドいのもなんとか都合よ(ry

>イグザ氏は向こうに投下
ですね。ホント規制どういう状況なんだろうなあ……


908 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 06:11:41 ID:DsFp5UBN
おはよう&投下乙!
朝っぱらからダルダルな皮膚を拝んだぜw

そしてお前の脳内のネタはどうなってるんだwww相変わらずひでぇwwwww


909 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 12:38:42 ID:HMJL6tI7
オルさんと違って元々ギャグキャラなのに、別人過ぎるネタを使うのはどうかと思わんでもない
……世紀末を除いてw

>身の丈3mくらいの胸に七つの傷がありそうな遥さん
ケンシロウはそこまでデカくねぇwww


910 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:02:45 ID:2NJ9VWfV
鉄騎…続編だと…


911 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:24:32 ID:HMJL6tI7
フロムとの共同プロジェクト……だと……!?


912 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:32:01 ID:hA0Zd5xO
 AC5が遅れてるのはその影響ですかね。
 嬉しいけど、フロム最近頑張りすぎなんじゃないかとちょっと心配になります。

 それにしても、ついに箱○を買う時が来たのか……お金どうしようかしら。


913 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:33:38 ID:oxbdiGOM
おいおい今日はエイプリルフールじゃないぜw




なん……だと……!?


914 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/16(木) 14:34:02 ID:Tr5hpfHo
お金が無ければ仕事を増やせば良いじゃない


915 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:37:32 ID:oxbdiGOM
ちょっと今フロントミッション5やってて忙しい


916 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:40:08 ID:hA0Zd5xO
 そういえば今日はフロントミッションエボルヴの発売日でしたっけ?


917 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:47:49 ID:oxbdiGOM
そういえばそうだね>エボルブ
今までのフロントミッションとはかなり違うから結構色々な意見あるけど、どうなんだろ。

次世代機持ってない俺には関係けどな!


918 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:48:45 ID:HMJL6tI7
ああ、シナリオ担当がレーシングラグーンと同じ、あの

……と書くと途端にバカゲーっぽく感じてしまう不思議


919 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:54:30 ID:hA0Zd5xO
>>917
 劣化ACとか色々言われてるみたいですが、とりあえず私は様子見ですかねー。

>>918
     yokohama1999

 RISING MOON ROCK'N ROLL
    深き闇夜が悪夢の始まりを告げ

    MAY BE TOMORROW
     朝のこない夜なんかないのさ

  街を行き交う HEAD LIGHTの列
   EXHAUST NOTEの数だけ
        ドラマがある

       ひとりひとりが
     悲しみを心に抱きしめて
  EVERY NIGHT,疾走するのさ

  BLUE DAY IS RAINY DAY
     …しかし、安心してくれ

        ひとつだけ
     伝えておきたいことがある

        せつなくて
   どうしようもなくなっちまった時は
     港の見える丘公園で
 BAY BRIDGEを睨みつけるといい

  狂ったような青い閃光を涙ににじませたら
    きっと、何かが見えてくるはずさ

DRIVING ALL NIGHT TOGETHER

      醒めちまったこの街に
    熱いのは俺達のDRIVING


    FEW NIGHTS LATER


 ……これの改編が昔投下されましたよね、ここにw


920 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 14:59:43 ID:HMJL6tI7
アクションになったせいでACっぽいって言う人が増えたね
世に出たのはフロントミッションの方が先なんだけどなぁw

>>919
すまん、それ俺だw


921 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 15:04:07 ID:hA0Zd5xO
 FMが1995年、ACが1999年でしたっけ。
 まあどっちも好きな私には関係の無い事だがな!

 あ、とりあえずこれ置いときますね。

つ ∴凸∴


922 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 15:06:32 ID:HMJL6tI7
俺(苦):
な なんだ?
うう・・・


923 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 16:01:28 ID:uB4Mu+zS
ガスポッポやめいww


924 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 17:09:20 ID:HMJL6tI7
どうやらスレ住人のほとんど(設置者含む)はガスポッポで天に召されたようだなw


925 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 17:57:17 ID:DsFp5UBN
そして始まるのだ。我々の時代が……


926 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:02:14 ID:hA0Zd5xO
 これが三つ編みの夜明けだ……!


927 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:04:17 ID:DsFp5UBN
やはり生きていたかw


928 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:04:48 ID:oxbdiGOM
見ろ、地平線の向こうから巨大な三つ編みが……!


929 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:06:27 ID:HMJL6tI7
さあ、あれに乗って新天地への一歩を踏み出すのだ!


930 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:11:08 ID:hA0Zd5xO
 あれは私のものだ。私だけのものだ……!


931 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:17:38 ID:DsFp5UBN
身の丈三m程で胸に七ツの傷がありそうな遥さん「今行くぞ」


932 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:18:56 ID:hA0Zd5xO
 イィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!

 ジョインジョインハルカァ


933 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:24:03 ID:DsFp5UBN
身の丈三m程で胸に(ryな遥さん「この世で一番強いのは私だ」


934 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:25:35 ID:hA0Zd5xO
 まあケンシロウの身長は185cmなんですけどね。


935 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:29:05 ID:DsFp5UBN
それでもあの世界じゃ小男というから堪らない。
というかそれならラオウって最初からあんなデカかったのかw


身の丈s(ryな遥さん「我が拳は一子相伝故、教える事かなわぬ。盗め!」


936 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:29:47 ID:HMJL6tI7
いっそデビルリバースくらいはっちゃけちまえw


937 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:32:55 ID:hA0Zd5xO
>>935
 回想シーンだとそうでもないんで、多分成長期になってからモリモリ成長したんでしょうw

>>936
 身長がペネ子の二倍以上www


938 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:33:34 ID:RYEZ+a+q
にしても最近本スレ賑やかで避難所が静かだな(イグザ氏感想書けなくてスマソ、いつか書く)
まぁこういう感じなのが本来の姿なんだろうな。DS氏、こっちに復帰できるだろうか…


939 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:38:13 ID:hA0Zd5xO
 復帰できなかったら復帰できなかったで、向こうでも盛り上がるだけですたい!


940 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:42:13 ID:DsFp5UBN
ぶっちゃけ投下は避難所のほうが楽だs……おっと言うまい。
つーか間違ってDSのアレの一話と二話をファイルから消しちゃったw
おかげで2,5話書くのにウィキを行ったり来たりめんどくせぇw


941 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:44:04 ID:HMJL6tI7
向こうとこっちを行き来するのは面倒だよね
あーあ、大規模規制とか本当に勘弁


942 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/09/16(木) 18:49:53 ID:Tr5hpfHo
雑談は本スレ、投下は避難所ってのがベストかも知れんけど、そういうわけにもいかんよな。色々と


943 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:52:48 ID:hA0Zd5xO
 投下は本スレ、雑談は避難所がいいんじゃね? なーんて言われてた時期もありました。
 まさか真逆の事が言われるようになろうとは、見抜けなかった。このロリのPBMの目を持ってしても。

 したらば使いやすいですもんねw


944 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:56:17 ID:RYEZ+a+q
さるさん不在なのが(流石に文が長いと怒られるけど)大きいよね、避難所



945 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 18:59:35 ID:hA0Zd5xO
 40秒規制もないから、事前に準備さえしとけば最速で投下できますしね。


946 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:07:31 ID:RYEZ+a+q
そうだなー、特に投下がドンと来る人には便利だよねw
支援とかなくても長く投下できるから

しかしこのペースだと40号機、どうにか年内にはいけそうだねw
40スレ記念は確かエアーズ集合絵で……どんな面子だったっけ


947 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:09:56 ID:hA0Zd5xO
 ただ、そのドンと来る人に限って避難所規制中という……。

>エアーズ集合絵
 いやぁ全然わかんないなぁ(棒読み)


948 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:13:21 ID:RYEZ+a+q
>>947
いやいやいやいやwwww
つっても俺も過去ログ見なきゃ思い出せないけど…


949 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:16:04 ID:f+5ij5Zr
>ロリのPBM

ロリ……そのもの……だと……


950 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:24:15 ID:hA0Zd5xO
 ちょっとチャレンジしてきますねー。


951 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:25:29 ID:M0396NH+
エアーズ集合絵ってただの白紙じゃないk(空白


952 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:25:52 ID:IZXGtXHH
>>950
次スレをたのんだぞ!


953 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:33:27 ID:DsFp5UBN
携帯ではスレ立て出来ないはずだから妹さんとPC巡って交渉中か
チャレンジとはそういう事だね?


954 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:35:16 ID:hA0Zd5xO
 妹との戦闘に敗北……誰か、後を、頼――――


ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。


・当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
・投下の後、しばらく雑談は控えてください。
・ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
・次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
・また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
・立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!!
・とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
・スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
・ガンダム19年ぶりの新作映画が公開間近ですね。これからもルールを守って、楽しく創作活動に励みましょう。
・お前たちは何者だ! 何を求めてここに来た! 答えろおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/

ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/

お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/

ロボット物SS総合スレin避難所 20号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1284285758/

前スレ
ロボット物SS総合スレ 37号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1283598029/

関連スレ
勇者シリーズSS総合スレ Part4
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/



 あ、テンプレからキラーマシーンを外しといてってカインド氏が言ってましたー。


955 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:37:04 ID:hA0Zd5xO
 おっと、次誰か頼むだと混乱するんで安価にしましょうかね。

 >>956の方、お願いします!


956 名前: 青森さん ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:38:13 ID:DsFp5UBN
あ、お願いしますw
ちなみにコテは一応ありますw コテで呼ばれないのはこのスレだけだw


957 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:39:41 ID:DsFp5UBN
で、俺かよ!!
自分も立てられないナリ!!

>>957
頼むw


958 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:40:45 ID:DsFp5UBN
自分に安価した。アホス。


>>959
よろしくお願いします……。


959 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:42:12 ID:7GSiqRWz
なんという自己安価連鎖w


960 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:43:40 ID:hA0Zd5xO
>>959
 新スレの未来は、あなたに掛かっている……!


961 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:43:49 ID:7GSiqRWz
つうわけで行ってきます
テンプレ変更点の見落としがないか見返してくるので、しばしお待ちを


962 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 19:44:57 ID:DsFp5UBN
混乱させてゴメンねw


963 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:04:35 ID:7GSiqRWz
ロボット物SS総合スレ 38号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1284634618/

ほいさ、建造完了です


964 名前: 長目 [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:06:09 ID:7GSiqRWz
>>951
うん、まあ、実際ちょっとそれは考えたw


965 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:18:09 ID:f+5ij5Zr
>>963
乙←ヴォイド体


966 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:19:27 ID:hA0Zd5xO
 わぁ、チョーさんだー!

>>963
 スレ立て乙です!
 よくやった、君はどんな権利が欲しい?


967 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:19:42 ID:IZXGtXHH
>>963
乙!


968 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:29:48 ID:7GSiqRWz
>>966
んー、んー、特に求めるものはない、かなあ
じゃあ、あれだ、なんかロボスレ盛り上がりそうなネタが出た時に、PBM!氏を焚きつける権利とかアリでs……



……あ! エアーズにそれはそれは酷い扱いをしても許される権利は、欲しいかもしれぬね!


969 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:33:56 ID:DsFp5UBN
??「空気だから効かね」
??「撃たれようが、斬られようが……。どんな酷い事もすり抜けるさ」
??「おまえら言ってて悲しくないか」


970 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:39:23 ID:RYEZ+a+q
>>963
乙!って久々ですなチョーさんww
後2号機で記念絵……wkwkwkwk
>>969
T昭「ごめんな皆wwイラスト描いて貰って一抜けしちゃってww」

しかしT昭さんがエアーズを抜けたのは驚いた
……いや、抜けているのか?一応三枚くらい主人公として描いて貰っているけど


971 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:40:54 ID:hA0Zd5xO
ライ「僕なんかチョーさんにデザインしてもらったんで」


972 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:42:12 ID:HMJL6tI7
>>963
チョーさんスレ立て乙!よくやった、自分だけのウ詐欺さんを作る権利をやろう


973 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:42:46 ID:7GSiqRWz
※現状、募集してるエアーズの面子にタカ忘は含まれておりません

そういや、そろそろ本スレで本募集をかけるべきかー
今まで挙げて貰った分に加えて、もう数名欲しいので


974 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:43:51 ID:7GSiqRWz
>>972
それ実はある意味ですでに行使済みだよ!
アリーナ編楽しみです


975 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:45:42 ID:hA0Zd5xO
 あのぱっつんのウ詐欺さんですねw
 願わくば性格とか名前とかも教えていただけると(ry

 無いならこっちで創作しちゃうよ!


976 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:46:15 ID:7GSiqRWz
そして、現在集っているエアーズの面子が、自分の中でもあやふやになってきたので
改めて過去ログを漁る仕事が始まるぜ……!


977 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:48:24 ID:M0396NH+
>>963
スレ立て乙!
日進極麺をやろう!今俺があげられるのはこれくらいのものだ!

タカ坊はエアーズという名の愛されキャラ、真のエアーズは都道府県知名度ランキングで42位くらいに入る県程度のポテンシャルの持ち主


978 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:48:36 ID:7GSiqRWz
>>975
元々白ウ詐欺を想像して描いてたブツなので、今のイメージのままだとあの子と性格バチ被りになってしまいますなw
というわけで、設定方面は丸々そちらにお任せしますw


979 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:50:04 ID:7GSiqRWz
>>977
それ地味に嬉しいけど、極麺って明星……!


980 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:50:30 ID:RYEZ+a+q
>>977
その法則でいくと42位に入りそうなキャラって誰なんだろう……


981 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:50:49 ID:hA0Zd5xO
>>978
 了解しましたw
 よーし、ウ詐欺軍団の団員にしてやろう……!


982 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:51:32 ID:M0396NH+
>>979
      ∧,,,∧
     (・ω・` ) 介錯を頼めるかな……
     / y/ ヽ
 ━(m)二フ⊂[_ノ
     (ノノノ l l l )
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


983 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:53:48 ID:M0396NH+
しかも42位滋賀県かよ、日本一の琵琶湖あるのに……


984 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:54:36 ID:hA0Zd5xO
 しかし42とはまた不吉な数字ですねw


985 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:57:08 ID:hA0Zd5xO
>>982
     /ロリ\ 介錯は
    (`∀´)   まかせろー!
--====|と   つ
    ( ヽノ
    し(_)


986 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:58:50 ID:M0396NH+
───────────────────────────−──────―
────────‐───────────−────────────―─‐
─‐────────────‐────────‐ /ロリ\ ───‐──―──‐
─────‐∧ ∧,〜 ────────────‐(; ´Д`) ────────
──−──‐( (⌒ ̄ `ヽ───_ ───────‐ /    /─―/ヽ────―─‐
──―───‐\  \ `ー'"´, -'⌒ヽ──────‐| |  /   | | ─────―
―‐――──‐ /∠_,ノ    _/_───‐―──―─‐| |  /─―/ | |―────―‐
─────‐ /( ノ ヽ、_/´  \―────‐──‐∪ ./──,イ ∪ ────―─
────‐ 、( 'ノ(     く     `ヽ、 ―────―‐| /−─/|| | ──−───―
───‐‐/` ―\____>\___ノ ──────‐|/──/ || | ────‐─―‐
───/───―‐/__〉.───`、__>.―‐―───‐─―‐| || | ─────―─
──/──‐──────────────―−───‐(_)_)─────―─
─/────────−────────────‐──────────―‐
───────────────────‐─────────―─────‐


987 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 20:59:15 ID:DsFp5UBN
おい額www


988 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:02:45 ID:M0396NH+
    ∧__∧
    (`・ω・´)  せめてロリコンではなくロリータに斬られたい
   .ノ^ yヽ、
   ヽ,,ノ==l ノ
    /  l |
"""~""""""~"""~"""~"


989 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:04:19 ID:hA0Zd5xO
>>988
        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ   へんたいですね。
   ハ 人|*._  x  *ハノ.    しねばいいのに。
.  /    テ.\V.ヘ   ' i
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'


990 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:05:04 ID:7GSiqRWz
>>982
─────‐∧ ∧,〜 ────────────‐― ───────────
──−──‐( (⌒ ̄ `ヽ───_ ─────────‐ ────────―─‐
──―───‐\  \ `ー'"´, -'⌒ヽ──────‐─── ────────―
―‐――──‐ /∠_,ノ    _/_───‐─―──―─‐ ∧,,,∧ ―──────―‐ 
─────‐ /( ノ ヽ、_/´  \―─────‐──‐(・ω・`/  / )───‐─―
────‐ 、( 'ノ(     く     `ヽ、 ―───‐──‐ / y//  / ヽ ──‐─―‐
───‐‐/` ―\____>\___ノ ───― ━(m)二フ/  /⊂[_ノ ─−─‐─‐
───/───―‐/__〉.───`、__>.―‐―‐─―‐(ノノ/  /ノ l l l ) ─‐───‐
──/──‐──────────────―−───‐―――───‐─―─‐

とかいちいちAA改変してたら、同じAAを貼られていた……!


991 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:06:22 ID:HMJL6tI7
ウ詐欺さん、俺だ!踏んでくれーっ!


992 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:07:02 ID:DsFp5UBN
ところでフランvsマーレの筆が進まん。
だれかエロ書くコツ教えてくれぬか。


993 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:07:25 ID:M0396NH+
>>989
ありがとう、最高のほめ言葉だ……!

その上しろウ詐欺さんの罵倒とくれば我々の業界ではご褒美でs(粛清


994 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:07:50 ID:RYEZ+a+q
>>992
DSとかロスガ辺りを読んでみてはどうか


995 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:08:00 ID:HMJL6tI7
>>992
悟りを開き、己のすべてをさらけ出すのだ


996 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:08:36 ID:M0396NH+
>>990
これで思い残すことなく……逝け…る……(ガクッ


997 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:09:51 ID:HMJL6tI7
死んだー!(ガビーン!


998 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:10:56 ID:DsFp5UBN
ふむ……。では伝説のDSTの銭湯でも改めて読むか……。


999 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:11:51 ID:HMJL6tI7
>>1000なら次スレ三日で終了


1000 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/09/16(木) 21:11:56 ID:hA0Zd5xO
        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ   >>1000なら
   ハ 人|*._  x  *ハノ.    私が大活躍。
.  /    テ.\V.ヘ   ' i
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'


1001 名前: 1001 投稿日: Over 1000 Thread
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
        ∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
        i||i ∩i||i:||::::¥_][_¥::::||. i||i
         †人=†††¶┌┐¶††††              このスレッドは1000を超えた!
  /■/■\[/■ /■\/■\]  /■\■\     今度は新しいスレッドで
 (´∀(匚二二( ´∀( ´∀( ´∀`).□´∀` )Д´)□           レッツ 創作発表!!
  |_ | | ノつつ|創)~| |創) ̄||創) ̄|つ ⊂|_((|創)~ノ
  〓」 〓_|=|_ 〓__ノ 〓二ノ〓二ノ) ( / (L〓|〓二|    創作発表@2ch掲示板
  (_(_ し(_) (_)_)し(_)し(_)(_(_,(_)(_)    http://namidame.2ch.net/mitemite/