ロボット物総合SSスレ 42号機
1 名前: ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:05:08 ID:6T4rPkwl
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。



?当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
?投下の後、しばらく雑談は控えてください。
?ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
?支援のご利用は計画的に。詳しくは投下の際の豆知識を参照してください。→http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/884.html
?次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
?また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
?立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!!
?とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
?スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
?ロボスレで風邪が流行っています。皆さん体調に気をつけて創作をがんばってください。
?颯爽登場!銀河美少年!


まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/


ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/


お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/


ロボット物SS総合スレin避難所 15号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1280592592/


前スレ
ロボット物SS総合スレ 41号機
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1286502100/


関連スレ
勇者シリーズSS総合スレ Part4
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/





2 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:07:27 ID:6T4rPkwl
スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています)


【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】
再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。
獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!!
怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!!

【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】
これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。
アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……!
人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー!

【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】
スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体!
異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。
変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝!

【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】
Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。
遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった!
軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ!
「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」
<イエス・マイマスター>

【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】
「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。
兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る!
止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー!

【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】
ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ!
今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪!
ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!

【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】
80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」
異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」
陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる!

【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs】
2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。
革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。
兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた――――




3 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:08:35 ID:6T4rPkwl
【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】
近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。
主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な
少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。
戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、
互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。
やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも――
ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。
欝展開はないよ!

【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】
其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。
剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか―

【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】
紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。
雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!?
ファンタジックロボットSS、ここに見参!

【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】
CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。
少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。
戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か…
あなたの護りたいモノはなんですか?

【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】
因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。
混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。
測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。

【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】
「もう少しで世界が滅びる」。世界中にそんな噂が飛び交った。
そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった
舞台は架空の都市“揺籃”
特別な一人の少女と、普通の少年の出会いから、それは紡がれていく
「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」
……それは、似通っているようで……違う“セカイ”





4 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:10:07 ID:6T4rPkwl
【時のジグパルス ◆NXVvJGP7gI】
 21世紀初頭――――
 人類はヴォイド体と名付けられた謎の生物群に侵食されていた。
 14歳の誕生日を迎える夏の日、リノは長崎へむかった。
 そこで、巨大地下遺跡『オウロフィル』より解き放たれた
 人型生体兵器ジグに飲み込まれてしまうが――

【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】
 未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。
 隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして――――
 パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。

 この物語に、勝者はいない。

【『正義の執行者』◆8XPVCvJbvQ】
世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。
ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。
「正義の名の下に」
その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。
奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。

【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2氏】
ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。
その出会いは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。
迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ……

――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?

【カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc】
何でも屋、ヘンヨの元に、ある億万長者から「孫娘を半年間保護して欲しい」という依頼が届いた。
法外な報酬、依頼人の失踪、謎のメモリ、アンドロイドの襲撃……調査を進めるヘンヨは、やがて一つの陰謀へと辿り着く。
ヘンヨの銃弾は、果たして真実に届くのか? 弾丸飛び交うハードボイルドアクション!

【ヒューマン・バトロイド ◆BfO3GzMb/w】
西暦2100年、三度目の大戦が世界を襲った。
大戦は15年で終決したものの、世界は二分されてしまう。
そして大戦から9年後、大戦は再び世界を襲う。
裏切られた少年、リクは裏切り者への復讐を誓った。
――――リクの戦争が今、幕を開ける。


【ロボスレ学園】
ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ!
参加者募集中!





5 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:12:12 ID:6T4rPkwl
完結作品はこちら! 大いなる足跡をその目で見よ!
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/265.html

・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・半年以上生存報告がないと、作品がテンプレから削られてしまうぞ! 要注意だ!
・テンプレに載る作品は1人1つまで! 上記の他にも作品は沢山あるので、こちらもチェックだ!
 http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/12.html
・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる! 次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!


※紹介文未定作品一覧※
【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】
【英雄騎兵ミッドナイト】
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
【機動修羅バイラム】
【都道府県対抗機動兵器決選】
【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】
【グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc】
【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】
【パラベラム!〜開拓者達〜 ◆RS4AXEvHJM】
【地球防衛戦線ダイガスト 秋水 ◆3C9TspRFnQ】
【壊れた世界の直し方 ◆H48yyfsLb6】



※紹介文候補※
【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
2024年、混迷と動乱のアフガニスタン。米軍最新鋭兵器、M23機動装甲服が降り立ったその地で、奇怪な陰謀が蠢く。
陰謀の真相は? 米兵たちを待ちうける運命とは? そして、この騒乱の行きつく先は?
ハードな世界観と設定で繰り広げられる、近未来ミリタリーロボットシミュレーションSSに刮目せよ!
――――人の織り成す混沌を、機械仕掛けの騎士が撃ち抜く。

上記の候補はひとまず、作者さんの承認待ちです。

紹介文はまだまだ募集中!
作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!




6 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:13:27 ID:6T4rPkwl
「自作に関する絵を描いてもいい」という了承を頂いている作者さん一同はこちら↓

・TロG ◆n41r8f8dTs氏 (tueun、ROST GORL、ヴィルテック・シャッフル 他)
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏 (守護機兵Xガードナー 他)
・PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM氏 (パラベラム! 他)
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏 (CR ―Code Revegeon―、ザ・シスターズ、シャドウミラージュ、電瞬月下)
・◆YHSi90Gnr2氏 (武神鋼臨タケミカヅチ、パラベラム! ―運び屋アルフの何ということもない一日―)
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (秘神幻装ソルディアン)
・◆Uu8AeR.Xso氏 (鋼殻牙龍ドラグリヲ)
・DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (Diver's shellシリーズ、Robochemist! 他)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏 (GEARS、GEARS外伝 Berserker)
・◆46YdzwwxxU氏 (瞬転のスプリガン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 他)
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏 (eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ――)
・◆CNkSfJe3Zs氏 (人狼機兵マーナガルム 他)
・◆uW6wAi1FeE氏 (機甲闘神Gドラスター)
・◆wHsYL8cZCc氏 (カインドマシーン 他)

ここに名前の無い作者さんの作品を絵にしたい場合は、直接ご本人にお伺いを立ててみたらいかがかと。


7 名前: 硬質 ◆BfO3GzMb/w [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:14:57 ID:6T4rPkwl
ここまで失敗しつつもテンプレ


8 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:16:04 ID:nkAEAx5P
>>1
スレ立て乙!!


9 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 00:16:32 ID:kE20BYfU
>>1
ロマン乙ックが止まらない!


10 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 21:15:35 ID:rQveneLj
>>1
スレ建て乙! ( 凸)を魔改造する権利をやろう


11 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 21:29:39 ID:MlQvqcJS
>>1乙!
なんともいえない味の葛根湯液を飲む権利をやろう!


12 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 21:59:04 ID:gbqe5GHV
前スレ>>999
ブラックコーヒーダウンwwwww
クソワロタwwwwww


13 名前: カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:16:52 ID:gbqe5GHV
投下するよー。


14 名前: カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:18:21 ID:gbqe5GHV

 渚に面した静かな場所だった。太陽の光は優しく、植えられた木々の間からやんわりと芝生を照らしていた。
 その中で、人々はそれぞれ思い思いに過ごしていた。
 ここで知り合った者同士と語らい、訪れた家族と抱擁し、自ら歩けない者は看護師に車椅子を押され、のんびりと日だまりを堪能していた。
 都市部からは離れていた為か、この場所、この病院は、非常に静かな空気に包まれていた。



 最終話:【Kind of Machine】



 入院病棟は空調が行き届いている。常に気温は一定であり、中では季節の変化など一切感じない。暑くも無く寒くも無く。あえて言えば快適そのものである。
 リノリウムの長い廊下には個室が並んでいた。とても静かで、そして何処か陰欝な空気が漂う場所。重傷患者の病棟だ。
 その一角、ある部屋。そこで話す二人の男。部屋の患者を表すネームプレートには、こう書かれている。
 アリサ・グレンパーク、と。

「……彼女がオリジナルのアリサか」
「そうだ」

 ベッドがあった。
 そこに寝ている少女は痩せ細った身体から無数のチューブを伸ばし、目を閉じたまま眠り続けている。周囲の機器は彼女の身体の、ほんの些細な変化も見逃すまいと、常に神経を尖らせている。
 喉から直接栄養を摂取し、カテーテルから自動で排泄し、朝も夜も、意識すらも無い。文字通り、生きているだけだった。

「四年間も植物状態か。気の毒な事だ」
「私にとってはたった四年だが……。アリサにとっては重要な時間だったろう。とても大切な、人生にとって大切な時間だったはずだ……」
「だろうな……」

 寝ている少女、オリジナルのアリサを前に、二人の男は話し続ける。
 赤い髪のヘンヨと、白髪の老人。

「申し訳ないが、お前の依頼は受けられなかったぞ。キース」
「そうか。いろいろと迷惑をかけたな」

 失踪したアリサの祖父、キース・グレンパーク。ヘンヨが捜していた人物。

「なぜ此処に居ると?」
「簡単な話だった。家にも居ない。研究所にも居ない。なら、あとは此処しかない」


15 名前: カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:19:45 ID:gbqe5GHV
「囮では騙されなかったか……」
「トライゼンに殺された奴か。むしろ奴が教えてくれたよ。
 あれほど痛め付けられて叫び声一つ上げないのは不自然過ぎる。だから気付いたんだ。あれは偽物だってな」
「彼には悪い事をしたな」
「例の『ゼロの人間』を改良した奴だろう。おそらく何をされてるかすら解らないままだったはずだ。トライゼンは騙されたようだがな」
「君には通用しなかったか」

 キースは俯いていた。だが、言葉遣いはしっかりとした物であり、驚いた様子もうろたえる様子も無い。
 悟っていたのだろう。いずれ見つかると。

「君はどこまで感づいた? 私が……何をしようとしてたか」
「まだ推測だが、お前はおそらく、アリサの失われた時間を取り戻そうとしていた」
「ふむ……」
「それだけじゃない。アリサそのものを再生しようとした。お前の家にあったアンドロイドのボディ。サイボーグ。
 全部その為だろう。だが、アンドロイドじゃ無理だった。サイボーグボディも、肝心のアリサ本人が意識不明では意味がない」
「そうだ。そして私は……」
「人間の完全再現を思いたった。一人では手に余るから、トライゼンをたぶらかして研究施設と予算を出させた」
「正解だ」

 ヘンヨは外へ行こうと言い、二人は病室を出る。
 長い廊下を歩きながら、会話は続く。

「私が失踪した理由はなんだと思う?」
「簡単だ。ビビっただけだろう」
「その通りだよ。情けない話だが……」
「お前は研究にのめり込み、完成とは言えないがアリサの再生に成功した。
 だが、途中から『ただの実験体であるアリサ』に別の感情を抱いた」

 ヘンヨは写真を取り出した。笑顔のアリサと、酷く暗い表情のキースが写っている一枚の写真。
 キースの家のリビングから拝借してきた物。

「お前は、あのアリサに愛情を抱いた。無理からぬ事でもある。あのアリサは本物の孫として造られたから。
 ただの実験体と思っていたが、その感情を抱いてしまい、お前は罪悪感を覚えた」
「そうだ」


16 名前: カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:21:20 ID:gbqe5GHV
「お前はそのアリサの運命を知っていた。記憶は移し替えられ、やがて別のアリサになる。だが、前のアリサには無惨な最後が待っている。
 それをやり続けて来た事を思い出して、お前は恐れた。自分がどんな事をしているのかを改めて自覚した」
「うむ……」
「要するにビビったんだ。そして逃げ出した。俺にアリサを押し付けて。そして、アリサのデータが入ったメモリーをトライゼンから護る為に」
「私は……トライゼンのようには割り切れなかった。だから……」
「自分の孫を看取るのに赤の他人を選んだんだ。お前も十分悪党だ」
「……返す言葉も無いな」

 二人は病院の中庭に出た。日だまりがあった。並べられたベンチは太陽の光を受け、白く塗られたそれは透明感すら感じさせる程に輝いていた。
 穏やかだった。静かで、柔らかい空気と光が満ちていた。
 二人はベンチに腰掛ける。ヘンヨはタバコを取り出し、一口大きく吸い込んだ。
 横に設置去れていた灰皿に灰を落とし、また一口。

 キースは黙ったままだった。ヘンヨが話し出すのを待っていたが、生憎ヘンヨは自ら語り出すタイプではない。
 黙っていれば、相手は必要な事を喋りだす。

「アリサは……。アリサはどうしている?」
「今は家に居る。色々あったからな。落ち着く時間が必要だ」
「そうか……」
「そのアリサを連れて来ようと思ったんだがな。どの面下げて会っていいか解らないそうだ。向こうに落ち度は無いんだが」
「……」
「彼女は運命を受け入れようと必死だったよ」
「そうか……」

 キースは弱々しく返した。恐らく彼の心にあったのは、罪悪感。
 人間を造る。それが何を生み出すか。

「私は……。人間を機械のように考えていた……。バイオマテリアルを開発してから……ずっと……」
「だろうな」
「人間は物じゃないんだ。だが、それに気付いた時、私は自分の罪に潰れそうになった。恐ろしくなったんだ。人間とは……機械ではないのだ」
「お前が書いたレポートを読んだ。終始その事ばかり書いていたな」
「人間とは何なのだ? 機械とは何なのだ? 私は……それが解らなくなっていたんだ」


17 名前: カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:23:03 ID:gbqe5GHV
「人間と機械の区別なんて簡単だ。どれだけ人間らしく生きるか。それだけだ。
 俺は昔、命令されるがままに何でもやった。誰だって始末したし、地獄のような場所にも平気で行った。
 どんな奴だって殺した。要人だろうが、ただのガキだろうが……。
 だが、途中で気付いたんだ。俺は命令されて動いてるだけだってな。スイッチ押せば作動するのと同じだ。これなら、街を歩いているアンドロイドのほうがよほど人間らしい。
 俺は機械じゃない。それに気づいたら、俺は軍に居る事が恐ろしくなった」
「それが退役した理由かね?」
「そんな所だ」

 ヘンヨの過去。スレッジを通じ、多少の情報を得ていたキースではあったが、軍を辞めた理由までは知らない。
 要するに、ヘンヨは機械だった。そう思われていなくても、実態はそうだった。
 指令一つで仕事をこなし、壊れたら、交換される。
 そんな生き方をヘンヨは機械と同じだと言った。そして、そこから逃げ出す為に、軍を辞めたのだ。一種の機械から、人間となる為に。

「お前にとってあのアリサは機械だったかもしれない。だが、彼女は人間として生きている。少なくとも、俺よりは人間らしい生き方だ」
「君よりも……か」
「実はアリサからメッセージがある」
「……何?」
「向こうはまだお前と会えないそうだ。感情の整理にてこずっている。
 だが、『まだおじいちゃんと呼んでいいですか』だそうだ」
「……」
「お前が思ってる以上に、あのアリサは強い。いずれ元の我が儘なガキに戻るさ」
「我が儘では無かったがな……」
「俺にはそうだった」

 キースは俯いた。ある意味で許された気分になったが、それで自分の罪が消えたとも思っていない。
 それに、最後の罪はまだ先にある。アリサには、凄惨な死に様が待っているはずなのだ。

「私は……。私はどうすれば……」
「腹くくるんだな。多分いずれ会いに来るぞ」
「アリサが……。私に会いに……」
「ああ」
「君はどうなのだ。どう思う? 私は……彼女に会う権利があるのか……?」
「俺の知った事じゃない。お前達が決めるべき事だ」


18 名前: カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:24:41 ID:gbqe5GHV
 ヘンヨは煙草の煙と一緒に、言葉を吐き出す。
 ヘタな慰めはしないし、出来もしない助言をする事もない。それが一番いいと思っているからだ。

「アリサ……」
「とりあえず、俺はお前を見つけた事で仕事は終わりだ。後は関知しない」
「アリサの最後は……私が見ろと?」
「当然だろう」
「そうか……。そうだな。その通りだ」
「お前の依頼は受けていない。元から俺が世話する義理もない」
「全くだ。我が儘を言っていたのは私だ……」
「自分の家族だろう。お前の役目だ」

 家族。ヘンヨには縁の無い言葉。キースには、これ以上ない程の大切な言葉。
 それの為に、彼は「神の技」の再現に手を付けたのだ。
 そして、それから逃げ出した。全ての責任を放棄して。
 それが今、再びキースの前に突き付けられている。

「四年前……。私は全て失った。そこで私は狂ったんだ。私は……」
「懺悔のつもりなら相手を間違えてる。やっちまった事は変わらないさ」
「私は変えようとした。でも、結局は出来なかった。新しい事が起きたが、それだけだった」
「だから逃げ出したんだろ? 恐ろしくて」
「そうだ。私は……」

 ヘンヨはタバコを灰皿に投げる。水が貼ってある灰皿はじゅっ、と音を立てた。

「アンダースからもメッセージがある」
「アンダースから……?」
「ああ。知り合いの医師とチマチマ何かやっていたらしい」

 キースは何事かという表情になる。
 そして語られる、希望の一言。

「アリサのテロメアーゼ活性に成功したそうだ。細胞の寿命は正常化したとさ。あとは、お前達で決めろ」





エピローグへ続く――


19 名前: カインドオブマシーン ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:28:42 ID:gbqe5GHV
「おいスレッジ。仕事無いか」
「わんさかあるぞ。ギャングの護衛に強盗の手伝いに陪審員の拉致に……」
「全部アウトだ。もっと楽なのにしてくれ」
「はぁ?」

 ヘンヨがアリサと出会い、別れてから三ヶ月。
 あの一連の事件はそれぞれお互いの中で消化しつつある。
 そして彼らは、またいつもの日々へと戻っている。


【エピローグ】


「だいたいお前、結局キースからたっぷり報酬ふんだくったんだろ? しばらく仕事しなくても……」
「俺はいらないと言ったんだが、迷惑料って事でな。アリサ経由で渡されちゃ正当な報酬とも言える。あのメモリーは貰い損ねたし金にもならんしな」
「だったら休んでろよ」
「ダラダラしてたら腐ってくる。人間仕事をしないとダメだ」

 言う事はもっともだが、それをソファに仰向けになりながらドーナツをかじって言われても説得力がない。
 それ以前にこの三ヶ月間、実はヘンヨは完全にダラダラしていたのだ。身体は既にだらけきって居る。

「……という訳だから、そろそろ仕事したい訳で」
「我が儘さえ言わなけりゃいくらでもあるが……」
「面倒な事はしたくない。たまには楽な仕事したい」
「三ヶ月もダラけておいて何ほざいてんだ」
「いいから何か斡旋しろよ」
「じゃあ、人捜しは? 金持って逃げたドラッグディーラーを捜す仕事だ」
「危なそうだ。パス」
「じゃ、これはどうだ? 車一台を海に沈めるだけ。ただそれだけ」
「確実に何かの証拠隠滅だな。ヤバイ臭いがする」
「これならどうだ? 出張になるが、海外で三ヶ月間、カメラマンとレポーターの護衛」
「傭兵かよ。戦場はイヤだ」
「もう帰れお前」

 ダラけたヘンヨはやる気すら失っていた。

「だいたいお前なんで俺ん家に居るんだよ」
「暇なんだよ」
「仕事しろ」
「仕事よこせ」
「お前めんどくさい」
「やりたいようにやるのさ。勝手気ままに、な」

 勝手気ままに。自由に。
 それが、ヘンヨが選んだ人間そしての生き方。誰にも命令されない、機械ではない、人間の生き方。

「やばいドーナツうまい」
「ダラけ過ぎだ!」


カインドイブマシーン

【完】



20 名前: カインドオブおまけ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:31:07 ID:gbqe5GHV
 彼はソファで寝ていた。背広の上着を毛布がわりに、それを頭まで被せ、僅かな暇を利用し体力回復に専念していた。職業柄、たっぷりと休暇を取る事は出来ないのだ。
 そして、電話がなる。僅かな暇すら許さない、彼を呼び出す電話。
 彼はそれを取り、面倒そうに応える。

「……マクラーレンだ」
《殺人事件発生。現場へ行ってくれ》
「了解……っと」
《急いでくれマクラーレン刑事。ちょっとマズい事態だ》
「何がだ? 犯人は宇宙人だとでも言うのか?」
《冗談言ってる場合じゃない。殺されたのは『ビッグ・ジョー』の息子なんだ》
「何だって?」



※ ※ ※



「あなた、一体どうしたのよ?」
『お答え出来ません』
「どうして追われてるの?」
『お答え出来ません』
「あなたの名前は?」
『私の名前は……特にありません』
「なにそれ? まぁいいわ。私はアリサ。あなたの名前はあとで考えてあげる。まずは逃げなきゃ」
『解りました。アリサ様』




※ ※ ※




 マクラーレンは車で現場へと向かっていた。運転しながら、無線で報告を受けている。

「本当にビッグ・ジョーの息子か? マフィアの大幹部だぞ?」
《間違いない。有名人だから面は簡単に割れた。あと、現場から逃走するアンドロイドが一体と、武装したマフィア連中。あと巻き込まれた女の子の目撃情報がある》
「了解した。面倒な事になってそうだな」



※ ※ ※



 あの事件から一年が過ぎ、アリサは普通の人間として、平穏な生活を取り戻した。しかし、この街が眠る事は無い――
 殺害されたマフィア幹部と、逃走するアンドロイド。そして、それに巻き込まれたアリサ。迫りくるマフィアの魔の手と、それを追う警官達!
 なぜ彼女達は追われるのか?
 逃走するアンドロイドに隠された秘密とは?
 そして、あの男の動向は?
 様々な思惑が錯綜する中、ついに動き出すこの街の犯罪組織を牛耳るボスの正体とは!?
 新たなキャラクターを交えつつ、繰り広げられる逃走劇!



カインドオブクライム――!

プロット妄想中。


21 名前: ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/17(日) 22:32:45 ID:gbqe5GHV
投下終了。


22 名前: 命の鐘のPBM! ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 00:25:53 ID:1QylRTN4
 >>1乙集が英雄本色、玩具で遊ぶは笑止千万!
 我に盾突く無法が者共、所業を背負えば現世に還る!
 聞けぃ! 盛者必衰! 命の鐘の響きあり!!

 というわけで、皆さん投下乙です!

>>956
 リクたちは離反を選びましたか……まさかまさかの修羅の道ですね。
 あと、前回も触れてましたが、しっかり覚えてたんですね、酔った時の事w
 さてさて、リキは金若王を託され、二機のグラビレイトも強化され、そしてリクは覚悟を決めた……彼らはこれから何を成し遂げるのでしょうか。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

>>963
 なんでタマネギなんですかwww


>>968
>凄い好きなのは分かるが好き過ぎて最近ショタロックばっか見てる気がw
「( ゜Д゜)ギク」
「( ゜Д゜)ビク」
「( ゜Д゜)ドキ」

>>21
 まずは完結、おめでとうございます!
 キースさん、生きてたんですね。よかった……。
 アリサの寿命の問題も解決して、素敵なハッピーエンドですね! アンダースくんGJ!
 だがヘンヨ仕事しろ。 ついでにババァも仕事しろ。
 そして新作予告、またひと波乱ありそうですね。アリサも巻き込まれるようで、今から楽しみですw アリサには悪いけどw
 改めまして、完結おめでとうございます! 新作も楽しみに待ってますね!


23 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 00:49:17 ID:1QylRTN4
 そして皆さん感想ありがとうございました!

>>994
 ふっ……やおよろず連中唯一のツッコミ専門キャラだという時点で奴は哀れなのさ!

>>995
(言えない……モフモフした小動物がおとんなんだって事、とても言えない……)

>>996
 勢いだけで書きましたからねw こいつはひどいありさまだ!

>>998
 変身ヒーローじゃないよ! 変紳ヒーローだよ!

>ロボッ都
 なにそれ素敵……採用!

>>999
 ブラックコーヒーダウンwww なにこれひどいwww


24 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 01:12:21 ID:3hEANRMI
>>1
ハハハ、この乙ちょこちょいめ。

>>21
完結おめでとうございます。
ベタっぽい流れがうまい具合に嵌って綺麗にまとまりましたねー。
実にドラマティック、次回作も期待せずにはいられない。

休日なのに遅くなってるのはだんだん自由度がなくなってきてる所為。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/963/sprit.jpg


25 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 01:21:50 ID:1QylRTN4
>>24
 紅さんが精霊に……! かっこいい……!
 こういうアレンジできるのって尊敬します、本当に。


26 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 01:39:49 ID:9bsOmfTk
レス返しでもしてみるぜ!



>>23
実はヘンヨ達は割とキースの手の平の上だったというw
一番不幸なのはトライゼン。キースにたぶらかされたばっかりに……。

>>24
テーマがベタでしたw
次回作からようやくやりたい事の本質に入るというか何と言うか……。
ロボが活躍しないロボを目指すw 作りも変えていかんと。


27 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/18(月) 02:02:58 ID:GfklIOuf
気づいたら次スレ……だと……!?
とりあえず>>1乙!そして>>21投下乙!


28 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 11:17:32 ID:/9ghslmS
>>21
改めて投下乙! 完結おめでとう!

>人間と機械の区別なんて簡単だ。どれだけ人間らしく生きるか。それだけだ。
素直に感動しました。ヘンヨらしい簡素で単純な言葉、胸に響きました。

アリサを取り戻し、問題も解決して……でもやりきれませんね…
アリサはこのあとどうなるんでしょう? オリジナルのアリサ……彼女…
そしてヘンヨが人間らしくって笑ったw スレッジに言われるようじゃむしろ怠惰に(ry

次回作お待ちしております。
なにやらアリサが巻き込まれるようで!w 今から楽しみ


>>24
カッコエエエエ!
なぜがブルードラゴンという作品を思い出した


29 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:24:05 ID:1QylRTN4
 wikiの更新してきましたー。


30 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:49:00 ID:cB67KBst
スレのペースはえぇw
>>1さんスレ立て乙した。

>>29さんも更新乙!
あんな大量の項目を……お疲れ様です。


さて、ちょっと投下しますよ……


31 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:51:01 ID:v0MUyFsO
 閃光が視界を覆った!
 自動的にモニターにはフィルタがかかるが、網膜にはすでに軽度の焼き付けが
起こっている。
 シンヤは直感に従い空中で機体を捻って、死角からのバズーカ砲をすり抜けた

 そのまま無理のある姿勢のままグンと高度を上げて、さらなる追撃をまた一発
、避ける。くらりと目がくらむ。
 回避先には別の高機動型がライフルの狙いを定めていたが、シンヤはそれをス
ラスターの火の方向を一瞬反転させての急減速でギリギリ踏みとどまる。しかし
反撃には転じられず、シンヤは牽制にトリガーを一回引いただけだった。当然当
たらない。
 敵機たちから離れようとするシンヤの機体の背中に狙いをつけたのはさらに別
に居た敵の重装型だった。
 シンヤは直感した、これは撃たれると。
 だがシンヤはこれっぽっちも焦ってはいなかった。
 引き金は引かれ、大型ライフルの弾丸の群れがシンヤを襲う。
 全弾見事に命中――したのはしかしシンヤの機体ではなかった。
 敵機とシンヤの間に割って入った、弾丸を全て分厚い胸部装甲で受け止めた黒
い重装型AACVは、すかさずその方向に、小回りは利くが威力の低いハンドガ
ンを撃ち返す。
 正確に左肩関節部分の、装甲の施しようがない部分を撃ち抜かれた敵機は爆散
こそしなかったものの、ライフルを握る左腕をまるごと落として退いていった。
 シンヤもその間に黒いAACVを盾にするようにしてライフルを数発撃ち、飛
び回っていた一機の高機動型の右足を撃って大破させ、撤退させていた。
 最後に残った、バズーカ砲をもった中量型はいつの間にか着地していて、自ら
武器を手放し、パイロットはコックピットから体を出して両手を上げていた。
 その様を目にしたシンヤはトリガーから指を離し、緩やかに降下しつつその敵
機に近づいていく。
 しかし――
 次の瞬間、敵機の開かれたコックピットハッチ周りに巨大な銃創がいくつも穿
たれ、その一瞬のち、パイロットを衝撃で引き裂きながら、機体は爆発した。
 素早く発射元を見る。
 黒い重装型AACVは、銃口から硝煙の上がるままのハンドガンを構えていた




「どういうつもりだ」
 AACVを降りた後の、シャワーと着替えのために立ち寄ったロッカールーム
で、シンヤはまずそう訊いた。


32 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:52:02 ID:v0MUyFsO
 中央のベンチに座ってスポーツタオルで汗を拭っていたリョウゴは、その声で
顔を上げた。
「悪かったって言ってるじゃねーか」
「お前は殺したんだぞ!もう戦う意思の無いやつを!」
 シンヤは怒鳴る。
「……着替えたら?」
 だがリョウゴは普段通りだった。
 シンヤはパイロットスーツの上半身を脱ぎ、半裸になったままだった。
 シンヤはしかし着替えようとはしないで、リョウゴに詰め寄る。
「リョウゴ、お前は……!」
「何がいけなかった。」
 ぎっとリョウゴに睨まれ、シンヤは足を止める。
「手を下げてる奴を殺すのは良くて、手を上げてる奴を殺すのは悪いのか。ふざ
けんな、どっちも同じだ。こっちの命を奪おうとしておきながら、自分の命だけ
は守ろうとするなんて勝手だろうが。」
「でもお前は命を奪われなかったんだ。」
「知るか」
 リョウゴは床を蹴るように立ち上がり、同時にタオルをベンチに放った。
「リョウゴ!」
 叫ぶが、彼はこちらを振り返りもしない。
「今さら善人ぶってんじゃねーよ、殺人鬼。」
 シンヤは言い返せなかった。


「おかえりなさい。ご苦労様。」
 部屋に入ってきたシンヤを、アヤカは事務的にそう言いながら迎えた。
「何か用?報告ならヤマモトくんの方から書類にまとめてしてもらうけれど。」
 アヤカはいつもの調子でパソコンから目を離さない。
 シンヤは構わず口火を切った。
「コンドウさん、リョウゴが……」
「彼が?」
「投降してきた敵を撃ちました。」
「へぇ」
 アヤカは机上の別の書類を手にとり、難しい顔をしてパソコンの画面と見比べ
ている。
 それから何らアクションが無いので、シンヤは痺れをきらした。
「それだけですか」
「ええ。」
「……本気で言ってるんですか」
「そうだけれど、なに?」
「……わかりました、もういいです。」
「ああ、ちょっと待って」
 背を向けるシンヤを、アヤカは思い出したような言葉で引き止める。
「ナカムラくんについて少し訊きたいのだけれど」
 シンヤは踏み出しかけた足を止め、アヤカを見た。
「リョウゴについて……?」
「ええ。」
 アヤカは作業を続ける。



33 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:53:17 ID:v0MUyFsO
「君たちは、組んで既に4回地上へ出て、2回の戦闘を経ている。その戦果は、
はっきり言って、素晴らしいわ。」
 コンドウは机を指先でコツコツ叩く。
「ナカムラ君は撃墜数1。だけど大破させた敵の数はもう3を越えるし、君の撃
墜数は5。このままのペースなら撃墜王もあっという間ね。」
「今日、リョウゴはさらに1機……」
「じゃあ、撃墜数は2ね。」
 コンドウはキーボードをいじった。
「君たち2人の戦闘をレコーダーの記録からコンピューター上で再現すると、い
つも目が離せなくなる。」
 コンドウの目からいつもの鋭い輝きが薄れた。
 まるでショーウィンドウに並ぶ宝石を眺めるような、そんな目だった。
「君たち2人は素晴らしいわ。素早く敵の中に飛び込んで攻撃を引き受け、次々
と敵を墜とすクロミネくん。クロミネくんだけは避けて正確に敵だけを撃ち、い
ざというときは高い操縦技術で君についていき、分厚い装甲で盾になるナカムラ
くん。2人の戦いの軌跡は、そう……」
 そこでアヤカはシンヤを見た。
「極上のペアー・ダンスのよう。」
「いい加減にしてください。」
 そう強く言い放ったシンヤの拳は固くなっていた。
「殺人をそんな風に、語るな……」
「今さら良心の呵責?」
 コンドウは微笑む。
「思い出したんです。」
 シンヤは言った。
「何を?」
「リョウゴと一緒に戦うようになって、それで――」
「それで?」
「――“どうして人を殺してはいけないのか”ということを。」
「へぇ」
 アヤカはさも興味がわいた風に椅子を回転させて両肘を机につき、組んだ指を
口の前に持っていった。
「君は、どう考えるの?」
 コンドウの目はまっすぐだった。
 シンヤもまっすぐ見返す。
 口を開いた。
「そのために泣く人がいるからです。」
 コンドウは無言だった。その眼差しにも変化は無い。
「俺にとってのリョウゴのように、敵対する人にも、大切にしてくれる人がきっ
と居る。だから……」
「だから殺したくない?」
「なるべくなら、そうしたいです。だけど相手が殺意をもって向かってくるなら
、撃つことに躊躇いはありません。」
「“受け身”ね。私もこの仕事長いけど、君のようなことを言い出した子は大抵
早く死んでいるわ。」
 そうして手のひらを合わせる彼女をシンヤは睨んだ。
「まぁ君がどんな思想の持ち主でもこちらは構わないけど。そろそろ本題に――

「リョウゴは」
 問いかけられる前にシンヤは発言する。
「いい奴です。」



34 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:54:37 ID:v0MUyFsO
「そんなことを訊きたいわけではなくて」
 コンドウは手をほどく。
「最近、彼の言動で何か常軌を逸したものは聞いていない?」
 シンヤはどきりとする。つい数分前に心あたりがあった。
 アヤカはそのシンヤの一瞬の表情の変化を見逃さない。やはり、という風に頷
く。
「一体、なんですか」
 シンヤの声は、自分でも気づかないほどわずかに、震えていた。
「危険な兆候が出ているかもしれない。」
 アヤカは言った。
「……クロミネくん」
「はい」
「戦いは楽しい?」
 何を訊くんだこの人は。「そんなわけないです。」
「そう。普通はそうなの」
 コンドウは指先でペンをいじり始めた。
「人間も生物である以上、相手の命を奪うことは楽しめても、自分の命を脅かさ
れることは嫌うはず。だけど、たまにその感覚すら楽しめる人間がいる。」
 彼女は再びシンヤの目を見る。
「真性の戦闘狂い。または、サイコパス。分かりやすく言えば性格異常者。」
「リョウゴがそうだって言うんですか。」
「可能性はある、程度よ。そしてそれは君にも言えることでもある。」
「え……」
「君、まさか自分が狂ってないとでも思っているの?」
 コンドウはせせら笑う。
「ひと月も経たない内に日常の行為として殺し合いを行えるようになるなんて、
狂っていなければできないことよ。」
「それは、そういう環境におかれているから……!」
「引き金を引くのは君でしょう」
「だけど……!」
 シンヤは言い訳するのが空しくなった。
 うつむく。
「……俺は狂っているんでしょうか。」
「ええ。」
 コンドウは頷いた。
 シンヤは沈黙しようとも思ったが、顔を上げた。
「でも、それの何が悪い。」
 女はふふと笑う。
「まったく、その通りね。」



35 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:55:35 ID:v0MUyFsO
 その後シンヤは部屋を出た。
 いつものようにダルい体で、少しふらつきながらも廊下を歩いていく。
 ポケットの中のガムを一枚取り出して、口へ。
 キシリトールのケミカルなひんやり感を噛み締める。なんだか気持ち悪く感じ
て吐き出したくなったが、ゴミ箱が見つからなかった。
 もどかしい気分のまま廊下を進む。
 角を曲がった瞬間、誰かにぶつかった。
 慌てて謝る。と――
「ああ、ごめん。」
 ぶつかったのはリョウゴだった。
 彼はラフな服装で、ポケットに片手を突っ込んでいた。
 その様子にひっかかりを感じて、どうしたのか訊く。
「いや、その……」
 彼は頭を掻いた。
「さっきはゴメン。言いすぎた。」
 リョウゴは恥ずかしいのか、目をそらしたままだった。
 シンヤは笑顔を浮かべて「別に、気にしてねーよ」と返した。
 「そっか」とこちらに顔を向けるリョウゴ。
 その表情は柔らかい。
 シンヤは思った。
 こんな顔をできる人間が性格異常者なわけがない。
 アヤカさん、あなた、間違ってます。
 シンヤは心の中でそう言った。

 リョウゴはシンヤの微笑みに、はっきりとした苛立ちを感じていた。



 その日、アヤカ・コンドウは久しぶりに時間を持てた。
 デスクの上には一枚の書類も無く、パソコンのディスプレイにはスクリーンセ
ーバーが出ている。
 これだけでもここ半年ついぞなかったことなのに、さらに嬉しいことには、ま
だ太陽が消灯されていないのだ。窓の外は眩しいほどに明るい。
 コンドウは椅子に深く腰かけてその窓を横目で見ながら、髪をまとめていたピ
ンをとり、頭を軽く振って、手ぐしで黒い長髪を整えた。
 コーヒーカップに手を伸ばすと、軽い。
 残ったわずかなコーヒーを飲み干して、アヤカは席を立った。
 離れたところにあるコーヒーメーカーへと向かう。
 新たに抽出される黒い液体を安らかな気分で眺めていたアヤカはふと、ここ最
近ブラック以外でコーヒーを味わったことが無いことに気づいた。


36 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:56:39 ID:v0MUyFsO
 アヤカは別にコーヒーが特別好きだというわけではない。まだこの役職に就く
前、毎日深夜まで起き続けるために仕方なく飲み始めたのが習慣化してしまい、
いつのまにかコーヒーが無いと仕事がはかどらなくなっているだけだった。
 だからアヤカ・コンドウのコーヒーはいつも苦いブラックだった。
 しかしたまには砂糖を入れてみるのもいいかもしれない。糖分をとるようにし
た方がさらに仕事がはかどるようになるかも。
 そう思い立って部屋を出て、わざわざ食堂まで行き、角砂糖をひと瓶借りて戻
ってくると、コーヒーの抽出は終わっていた。
 メーカーの横でカップに注ぎ、砂糖をいっこ。
 同じく借りてきたティースプーンで溶かしこむ。
 砂糖の粒のざらざらした感触が感じられないようになってから、アヤカはスプ
ーンを置いた。
 口にする。
 味が違う。
 苦味が妙な具合に邪魔されている。
 しかし、悪くない。
 アヤカはカップを持ってデスクに戻ろうとした。
 その時、着信音と共に胸ポケットが震えた。
 ワンコール内で素早く通信機を耳に当て、デスクに早足で向かい、コーヒーを
置いた。
 その間にも相手が所属を伝えてくるのを聞く。
 通信をかけてきたのはコロニー・ジャパン最北端のトウホク第8ブロックの人
間だった。
 彼は言った。「緊急連絡です。」
 アヤカは応えた。
「1分前、こちらの偵察部隊が、偶然にも北米の歩行要塞が新生ロシアの施設の
ひとつを制圧する様子を捉えました。」と彼は続ける。
 アヤカは慌てない。

「そう、それで?」
「北米が制圧したのは新生ロシアの研究機関がある場所です。土壌からP物質の
位置を知るメソッドが、北米へ渡った可能性があります。」
「……良くないわね」
「ええ」
「新生ロシアがそのメソッドを持ちながら今まで大きく行動を起こさなかったの
は自己の非力さをわかっていたため。だけど現在実力ナンバーワンの北米ならそ
れは無い。」
「はい。」
「……歩行要塞の攻略、本格的に考えなければいけないわね。」
「わかりました。」
「ありがとう、よく知らせてくれたわ。他には?」
「以上です。」
「ならその映像をこっちに。動きがあったらまた報告を。」
「了解しました。失礼します。」
 通信は終わった。
 アヤカは軽く息を吐き、コーヒーを持ち上げて、啜る。
 ……気持ちの悪い味だ。



37 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 17:57:59 ID:v0MUyFsO
「ほらほら!早く来いって!」
 タクヤに急かされつつ、シンヤは廊下を歩いていた。
「一体何なんですか?」
 さっきから何度もそう訊いているのだが、そのたびにタクヤは楽しそうに笑っ
て誤魔化すだけ。
 そのことからシンヤは恐らく自分にとって嬉しいことが起こったのだろうと感
づいてはいたが、さっぱりその内容はわからなかった。
 やがて二人がたどり着いたのは見馴れた扉だった。
 横のカードリーダーで扉を開く。
 そこはドックだった。しかし、一見特に変わった様子は無い。
 不思議に思ってタクヤを見たが、彼は横には居なかった。既にさらに先へと行
ってしまっている。慌てて追いかけて、中量型AACVの足下を曲がっていくと
、タクヤは立ち止まってそばの機体を見上げていた。
 駆け寄ると、タクヤは微笑む。
「ギフテッド認定、おめ。」
「え?」
 タクヤは見上げていた機体を指した。
 シンヤも恐る恐る見上げる。
 そこに立っていたのはシンヤが今まで見たことが無い機体だった。
 高機動型AACVをベースに、さらに大型化、高出力化された各部スラスター
。それに反比例して腕は小型化、二の腕はほぼ消滅し、その先の腕とライフルは
一体化してしまっている。脚は太股までは大型化しているが、その先は細くなり、
まるで鳥の足のようだ。背面には鋭角三角形の巨大な追加スラスターユニットが
既に装備されていて、機体のシルエットを翼を折り畳んだ猛禽類のような、迫力
のあるものにしている。そのせいで横に並ぶ機体が少し狭苦しそう。
全体の色はゲーム内でシンヤが愛用していたオレンジと白の派手なもので、それ
だけでもこの機体の目的を知ることができた。
「まさか……!」
 シンヤが思わずそう言葉を発すると、タクヤが頷く。
「お前専用機さ。『AACVU クロミネカスタム』」
「そんな……」
「この間実用化されたばかりの新型のAACVを、今までの戦闘データからお前
のスタイルに最も適している、と思う形に改造しまくったぜ。細かい調整はこれ
からな上に、超性能気味で操りきれるかちょい微妙だけどな。」
「そう、ですか……」
「浮かない顔してっけど、どした?」
「……いえ、何でもないです。」
 ちくしょう。


38 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:00:14 ID:v0MUyFsO
 幽霊屋敷め、俺の命を何だと思っている。
 この機体の派手な色と装甲を削ぎ落とした構成は、一切の被弾を前提とせず、
かつ、敵の攻撃を一手に引き受けるためのものだ。
 ということは、余程自分の腕が信頼されているか、捨て駒に認定されたかのど
っちかだろう。そしてどっちだろうと、とびきり危険な役目だということに変わ
りはない。
 心臓を撫ぜられたみたいで、嫌な気分だ。
「……ま、ガンバれや。これから微調整するから、テストルームに来いな。」
 タクヤがポケットに手を突っ込んだまま、どこか冷たい声で言った。

 AACVUのコックピットのレイアウトは、大きな変更は見られなかったが、
真新しい計器や操縦桿のせいか、随分と違った印象を受けた。
 操縦レバーを軽く動かすと、驚くほどに反応が良い。触れるのが怖いくらいだ

 どことなく以前よりも鮮明な印象を受けるモニターの向こうにはだだっ広いテ
ストルームが広がっている。通信機越しにタクヤが気だるそうに機体性能の説明
を始めた。
「まずはそのAACVの最高時速な。最高時速は900キロメートル、平均は
750位だったかな?今までの機体より断然速いから、方向転換の時は内臓痛め
ないように注意しろな。それと、今までのやつに比べて2メートルくれー全高が
高くなったからそれも注意な。本体のサイズ自体はそんな変わってないけど、肩
と背中がでかくなったから。」
「はい」
「装甲が薄く軽くなった分、反応も速くなった。けど脆くもなったから、撃たれ
たら死ぬぜ。遺書はしっかり準備しとけよ。」
「はい」
「……で、どうするよ。」
「え?」
 タクヤが何を問いたいのか理解できないでいると、いかにも楽しそうに彼は続
けた。
「名前だよ名前。専用機には名前が付いてるもんだろ?」
 シンヤは思わず吹き出した。そんな、ロボットアニメじゃないんだから。
「『エイトボール』とかどうよ?」
「パチモン臭がするんですけど。」
「『ターンA』」
「髭を付けてくれるならそれでも。」
「フラットに髭付けただけでホワイトドールって言い張るのは無理があると思う
んだ。」
「放送当時は皆思いましたから、次の説明に移ってください。」
「そか、んじゃあ、ひとつ注意しとくわ。背中のその三角形の、翼みてーな専用
追加スラスターな」
「はい」
 シンヤはモニターの、機体ステータスの部分を見た。そこに表示されるシルエ
ットは今までの鋭角的なものではない。直線的な猛禽類だ。タクヤが示したのは
その折り畳まれた形の翼のところだった。
「そのスラスター、あんまり吹かすと溶けるから、安全な時には放熱しろよ。」
「放熱、ですか?」
「ああ。スイッチがあるから、それで。」
「あ……コレですね、わかりました。」
「おけ?」
「オーケーです」
「ハイじゃーテスト開始!」


39 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:01:22 ID:cB67KBst
携帯で書き込んでも支援になるのだろうか


40 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:02:02 ID:v0MUyFsO
 意識が戻ってもリョウゴはしばらく天井を眺め続けていた。
 見覚えの無い天井だった。清潔感漂う白が蛍光灯の光で白々しいほどに眩しい

 手のひらで額を押さえようとして、リョウゴは自分がベッドに寝かされている
ことを知った。
 上体を起こすとずきり、と頭が痛む。随分と汗をかいていたようだ。
 ベッドの周りに引かれたカーテンから、リョウゴはここが医務室だと見当をつ
けた。そしてならば何故ここに、と記憶を辿る。
 確か今朝は朝食をとって、部屋に戻ろうとして、それで……
 そうだ、急に足から力が抜けて、廊下に倒れたんだ。そういえば最近ずっと気
分が悪い。……疲れているのだろうか。
 しばらくベッドの上でぼうっとしていると、医師がカーテンから顔を覗かせた

 いくらかの軽い会話をして、リョウゴは自分が貧血で倒れたのだという確信を
得る。礼を言い、ついでに栄養剤の点滴を射ってもらうことにした。
 点滴に繋がれたままじっとしていると、医師が「君が倒れていることを知らせ
てくれた人が来た」と言ってきた。
 ぜひ会わせてください、と言うと、その人間はカーテンの向こうから姿を現す

「なんだ」
 思わずリョウゴはそう口にした。
 カーテンの向こうから現れたのは黒の短髪と白い肌に、白杖を突いた細身の少
女だった。
「ありがとう、オカモトさん。」
 彼女に、リョウゴは頭を下げた。
 オカモトは顔の前で手を振った。
彼女は「いえ、お礼なんて……」と言い、それから「具合はどうですか」と訊ね
る。
 リョウゴは苦笑した。
「まだ少しダルいけど、多分もうちょい寝れば治るよ。にしても、疲れてたのか
な、倒れるなんて。」
 オカモトは頭を振る。
「いえ、それはきっと……」
「きっと?」
「あ、いえ……何でもありません。」
 オカモトは何かまずいことでも言いかけたかのように顔を伏せた。
 リョウゴは眉を潜める。
「気になるな。」
 リョウゴの言葉には刺があった。本人には自覚は無かったようだが、オカモト
はそれを問い詰められている、と受け取って目を伏せる。
「……わかりました、言います。」
 顔を上げた彼女をリョウゴは見る。
「……『P物質起因性障害』のことを。」



41 名前: グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:02:43 ID:v0MUyFsO
「……笑えねー。」
 それが、オカモトから一通りの説明を受けたリョウゴの口から、やっとのこと
でこぼれた言葉だった。
 オカモトは頷く。
「笑えない、事実です。」
 オカモトは顔を上げ、リョウゴの考えこむような声を聞いた。彼はまだどこか
他人事のように受け止めているのだろう。
 それで普通なのだ。ある日突然「あなたの余命は2年です」と言われて直ぐ様
自らの死を実感できる人間は少ない。暗い部屋で孤独にでもなれば、嫌でも死に
思いを馳せざるを得ないだろうが。
「なるほど……納得いった。」
 リョウゴは言った。
「なんか妙だな、とは思っていたけど、そういうことだったのか。」
「ええ。」
「スッキリしたよ。ありがとう。」
「……そんなこと、言わないでください。」
「ところで、1つ質問が。」
 首を傾げるオカモト。
「『致死率99パーセント』ってことは、例外が居るんだよな?」
「例外……?」
「2年後も生き残った、1パーセントの人間が。」
 オカモトは口の中に苦い味がするのを感じる。頷いた。
「それどんなやつか、オカモトさんは知っている?」
 首を振る。しかし、彼女は言う。
「私は、名前位しか。」
「それは?」
「ハヤタ・ツカサキ。通称、『ゴールデンアイ』」



42 名前: ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:07:16 ID:v0MUyFsO
投下終わり。

ロボットアニメでお決まりの中盤での機体乗り換えの回。イメージとしてはこんな感じ↓
ttp://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/964/AACV2.jpg

そろそろ「承」も後半。
感想を書いてくださった方々、ありがとうございました!


43 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:13:55 ID:1QylRTN4
>>42
 投下乙!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


44 名前: ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:23:38 ID:v0MUyFsO

>>21
投下乙&完結乙です!
そっか、アリサは助かったのか……よかったよかった。アンダースGJ!
そしてヘンヨwそのうちスレッジになっちまうぞwww
後味の良い物語で、とても楽しめました!ありがとうございました!

>>24
かっこかわいいぜ……
画力分けてくださいお願いします。


45 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:24:56 ID:ADoMjBAW
>>42 
ちょ、あんさん絵うめぇし!
ちくしょーカッコイイ。GJすぎる。投下乙。


46 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 18:38:14 ID:x09J7F3m
>>42
ついにシンヤの専用機がでてきましたか!
話もかなり進んできて、引き込まれます。
シンヤとリョウゴのズレも明確になってきて、次が楽しみです!投下乙でした!


47 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 19:10:38 ID:ouDVg22/
>>21
完結乙です。途中、読み損ねた回もあるので今から一気読みしてくるんだぜ

>>42
投下乙です。こっちもゆっくり読ませてもらいますぜえええ!


48 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 19:23:21 ID:aW/yCtd7
>>42
これほど嬉しくない新機体登場も珍しいw
説明を読みながらフロムつながりで『叢』かなー、とか思ってたら、それ以上の異形キタ!


49 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 21:21:01 ID:9bsOmfTk
投下乙。だが私は仕事中!
畜生休憩が短いよw


50 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 21:26:28 ID:ouDVg22/
同じく仕事中。まあ、そんな事気にせずカインドの一気読みしてきたけどなwさて、次はグラゼロだ


51 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 22:39:04 ID:BXuAXYrA
>>21
>>42
共に投下乙!
読むのは見直しが終わったらね

…1000行以上あるけど…



52 名前: 蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 23:09:50 ID:FJdkx0qZ
皆様投下乙です!
感想はまだ読み終わっていないので後ほど…
>>24さんはSD絵ありがとう御座います!

先週、一週間後と言われましたのでwktkしながら来ました。


53 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 23:45:58 ID:1QylRTN4
>>42
 デーデッデー、デーデッデー、デデーデデーデーッ!(007 ゴールデンアイのテーマ)
 改めまして投下乙です!
 二人の間にできた溝がさらに深く、そして広く……。それでもリョウゴの事を信じるシンヤは凄くいい子ですね。私なら間違いなく夕方の河川敷呼び出しコースです、汗くさい意味でw
 そしてシンヤに専用機、ですか。描写と氏の趣味的にテルス脚かと思ったらちょっと違ったぜ! しかも武器腕とはまた素敵ですねw
 しかしこれでリョウゴがどういったリアクションをするのか、少し不安です。
 それでは、次回も楽しみにしてますね!


54 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/18(月) 23:55:37 ID:1QylRTN4
 それにしても、やっぱり月曜は静かですねw


55 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 00:10:32 ID:fpXhXQDq
 ……ってテルスじゃない! ラトーナだ!
 テルスは歯茎でしたね、すみません。


56 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 00:44:41 ID:iQQAtdzf
>>52
すみません、水曜が休暇なのでそこまで待って頂けませんか……
それと今までの絵にちょっと足し中の項目がいくつかあるのでそれをざっと
・ブレス発射時の装甲と脚部スパイクの展開機構
・腕部機関砲の展開機構
・屑鉄(収納時・展開時))
・バーサーク時の全身の赤いライン


57 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:05:10 ID:fpXhXQDq
 わぁ、ちーちゃんだー!


58 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:14:03 ID:iQQAtdzf
>>57
やぁ、ようやく纏まってきたようなそうでもないようなちーちゃんだよ
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/965/04+Dragriwo+x-2.jpg


59 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:18:17 ID:fpXhXQDq
>>58
 おお! 順調にアーマーが形になってきてますね!


60 名前: グラゼロの人 ◆tH6WzPVkAc [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:20:44 ID:9PVJFYW5
休憩キター
というわけで今のうちに返レスを……

>>45
いや待て冷静になってよく見るんだ
線なんか歪みまくりだし左右で形が違うパーツがあったりして上手い絵とはお世辞にも言えないんじゃなかろうか

……それはともかく、そんなもったいない言葉、ありがとうございます!

>>46
専用機は、出て来はしたけれど、活躍するのはまだかなり先だったりw
感想ありがとうございました!

>>48
感想レス、ありがとうございます!
>嬉しくない新機体登場
それは私がひねくれものだからです。普通は嬉しい場面を、じゃあ無理やりでも鬱なシーンにしてやろうじゃねーかというw
ムラクモはそのレスを見てググって初めて知りました。
フロムすげーなー……


>>53
実は007もACの4以降もやったことがなかったり(ry
AACVがネクストっぽかったりP物質がコジマっぽいのは実は全て偶然の一致という(ry
武器腕は個人的に男のロマン。汎用性が売りの人型兵器のはずなのにわざわざ汎用性を狭めるその自己矛盾ぷりが大好きですw
>リョウゴのリアクション
やべぇ、考えてなかった。
毎回の感想レス、本当にありがとうございました!


>>58
ちくしょう……携帯じゃ見えない……ちくしょう……!


61 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:23:59 ID:iQQAtdzf
ははは!投下乙言ってなかったよ、死ねばいいのにね!

まずは>>1スレ立て乙です!

>>21>>24>>42
皆さん投下乙です!


62 名前: 蜥蜴 ◆Uu8AeR.Xso [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:27:52 ID:I7CJpHec
>>58
ブラボー…おぉブラボー!素晴らしいです!!
了解致しました、完成を楽しみにしております!


63 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:28:27 ID:fpXhXQDq
 PBMで叢をネタにしようとしてるのは秘密な!

>>60
>実は007もACの4以降もやったことがなかったり(ry
 AC……というかフロムゲーの例に漏れず、慣れると本当に気持ちいいですよ! 特に永久OBでドッグファイトとか、地上ブースト以外禁止でVSカーチャンとかw

>やべぇ、考えてなかった。
Σ(゚Д゚;)エェーッ!

>携帯じゃ見えない
 可能ならPCサイトブラウザを使うんだ!


64 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:35:49 ID:iQQAtdzf
>>59
無難には出来てきてると思います
ただ、ドラグリヲにはもう一味か二味足りない気がするのです、それがわからなくてあ゙あ゙あ゙(ry

>>60
ファイルサイズ大きかったかしら……

>>62
延期に延期を重ねて本当に申し訳ありませんorz


65 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:39:24 ID:fpXhXQDq
>>64
 もう少し太ましくしてみる……とかどうでしょう?


66 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:42:29 ID:9PVJFYW5
>>63
いまだにPS3を持ってない貧乏人なのがやれてない原因なんだぜ!
どっかに落ちてないかなー……
手に入れたらまず最初にやるつもりなんですけどねw

>>64
私の携帯がクソなのがいけないんです
PCを弄れるようになったら真っ先に拝見させていただきますね!


67 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:48:01 ID:iQQAtdzf
>>65
師匠のドラグリヲのイメージを教えてもらえませんか
かなりの回数読み直したんですが、やはり他の人のの意見も聞いてみたいので


68 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:48:37 ID:fpXhXQDq
>>66
 なら私と対戦(ry
 マッチなんかでばったり出会ったりしたら面白いですねw


69 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:55:51 ID:fpXhXQDq
>>67
 筋肉質なのを想像してました。なんというか、怪獣というよりは怪人寄りな感じの。


70 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:57:54 ID:JeypTPYk
流れ断ち切って申し訳無いです。投下しても宜しいでしょうか?


71 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:58:53 ID:fpXhXQDq
>>70
 どうぞ!


72 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:59:04 ID:iQQAtdzf
>>69
タイガーマスクならぬドラゴンマスク的なのでしょうか……

>>70
おkですよ!


73 名前: 機神幻想Endless 第一話 1/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 01:59:57 ID:JeypTPYk
語り部:閼伽王

西暦の某日。ある預言者が世界の崩壊を予言した。
そいつは余りにも荒唐無稽で、現実味が無く、馬鹿馬鹿しくて、アホな予言としか言い様が無かった。
それを真に受けて本気で怯えるアホもいれば、鼻でせせら笑って何事も無かったかの様に日常に戻る面白味の無い奴もいる。
ここぞとばかりに商売に繋げる商魂逞しく、薄汚い金の亡者もいた。

とは言え、世の中って奴は思いの外、常識的に出来ていやがる。
大多数を占める面白味の無い連中はアホな予言スルーして、繰り返される面白味の無い日常を謳歌していた。

そして、ついにやって参りました、予言の日!
そこにあるのは世界の崩壊。破壊された日常。消滅した文明――なーんてこたぁ無い。
普段通りの日常が始まるだけだ。そして、誰も彼もが口々に言うのさ。

――馬鹿馬鹿しい

ってな。まあ、ハナっから眼中にねぇ連中達はそんな予言があった事すら忘れていたんだろうけどよ。
だが、ソイツは滅ばなかった世界の連中の現実であって、世界の崩壊を目の当たりにした連中にとっての現実じゃあない。

海は枯れ、大地は腐り、天は裂け、生物は毒を産む。
世界、文明、秩序の崩壊。涙の雨が降り、血の海が流れ、死人の大地が広がる。
それが滅んだ世界の連中にとっての現実であり、日常ってわけだな。

けど、そいつは俺やお前等の日常じゃねぇし。どうでも良いと言えば、どうでも良い。要は他人事って奴さ。
そんなこんなで崩壊の日を迎えた世界はさぞかし、クソみたいな歴史を刻むことになっただろうよ。
だが、人間って奴ぁ存外にしぶとい。もうどうしようもないってところまで行っても、男と女。取り合えず一人ずついれば何とかなる。

本当かよと突っ込みたくもなるかも知れねぇが、実際にどうにかなっちまったんだから仕方がねぇよな。
だが、星その物をミキサーとかで、ぐっちゃぐちゃにかき混ぜて、床の上にぶちまけた様な状態にまで落ち込んだ筈なのに
必死こいて生き抜いて、気が付けば星を再生する奴が現れる始末なのだから、本当に人間って奴はしぶといモンだ。
ひっくり返っても抗えないような、どうしようもないものに踏み躙られても、立ち上がる。
それどころか、踏み躙られる前よりも、遥かその上を行くんだから、どうしようも無い。

――ゴキブリですら道を空けるってもんさ。

我等が人間の母星。偉大なる地球の再生を終えて、一段落――
そう思っている矢先に倭国人達が大挙して、月へと飛び立ち、第二の地球を生み出した。
何っつー、滅茶苦茶をしやがると驚いているのも束の間。
倭国人共が月なら俺達は火星だ。じゃあ、俺は水星だ。私は金星ねと地球を飛び出し新たな大地を作りに出た。
次々に成功する惑星開拓。西暦――A.Cが示す意味を理解している奴が、ただの一人もいなくなった頃になって、新たな暦を作り出そうという話が上がった。

そこで名付けられたのが統合暦だ。ざっくばらんに説明すると人類一丸となって未来を切り開きましょうねーって意味で付けられたらしい。
だが、人間ってのは叩き潰されると必死になって立ち上がるが、余裕が産まれると、どうしても阿呆な事をやりたがっちまう。

――戦争

そりゃあなぁ、人間の歴史は戦いの歴史さ。態々、歴史を紐解くまでも無いし、否定出来る要素なんぞ欠片もありやしねぇ。
なんで、人類一丸となって頑張りましょーねーって言った矢先に戦争が起きたのか? 今となっちゃあ、理由なんぞ分からん。
何でかって? 暦が西暦から統合暦に変わって早百年。戦争をやり始めた連中なんて、とっくにくたばっているのにも関わらず、戦争は止まりゃしねぇ。

戦争は人間の文化なんですーってか? それは良い。傑作だ。何とも高尚な文化だ。文化万歳。
そんなわけで、今を輝く統合暦もついに今年で百周年。人類発祥の地、地球では本日も休まず、一心不乱の大戦争! アホか。
アホくせーし、バカみてーだけどよ、これが俺の日常、これが俺の現実、これが俺の世界。

ようこそ、地球へ。本日も地球では全土で銃弾と血肉が飛び交う、戦争パレードを実施中で御座います。
なんて事が無いのはせめての救いなのかね? それとも、五十歩百歩かね? どっちにしてもクソッタレだけどな。
もう統合暦の理念なんて諦めて、其々に好き勝手やっていれば良いんじゃないのかね? 俺の迷惑にならないようにな。

大体、惑星規模の戦争なんて、エーテルの無駄遣い以外の何物でも無いって事に気付かないのかね? 気付いてねーんだろうなぁ……
そりゃあ、他の星の連中から地球人は愚か者だって言われるのも無理ねーよなぁ。ドイツもコイツもアホばかりだ。


74 名前: 機神幻想Endless 第一話 2/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:00:42 ID:JeypTPYk
機神幻想Endless 第一話 エーテル能力者

太陽系内の惑星開拓は順調に進められ、地球からの援助も必要としない独立国としての体を生しており、それは一つの惑星が一つの国として考え方が浸透しつつあった。
そして、地球も宇宙に浮かぶ新興国に倣い、一つの国に纏まろうとしていたが、其処で一つの問題が発生した。

――誰が地球の指導者になるのか?

全人類が一丸となって未来へと道を切り開くという願いを込めて名付けられ、希望に満ちた新たな歴史は皮肉にも新たな戦乱の呼び水となって塗り潰された。

潤沢な資源と圧倒的な物量で地球全土の掌握を目論む、西方大陸のヴィルゲスト共和国。
革新的な最新技術を次から次へと実用化へと進め共和国を阻む、東方大陸のスクレイル帝国。
そして、両国に対し主権放棄と、国家の解体を呼びかける声明を出したまま、動きを見せない神聖国家連合。

地球の覇権獲得競争は、その三つの大国によって繰り広げられていた。
その中でも帝国と、共和国はその領土を着実に拡大させつつあり、事実上の一騎討ち状態となっていた。
そして、スクレイル帝国は地球の覇権を握る次なる一手として、エーテル能力者専用人型機動兵器エーテルナイトの実用化に踏み出した。
新たな戦争の忌み子の影が、地球を覆い尽くそうとしている中、そんな事など露知らず、戦争どころか文明からさえも縁遠き辺境の地で、穏やかな日々を謳歌している男がいた。

男の名は閼伽王(アカオウ)、王の名を冠しているが国を追われた亡国の王子でも無ければ、土地を奪われた没落貴族でも無い。
無造作に跳ね上がった金髪に鋭い切れ目の碧眼、身の丈は百八十程と長身ではあるが、その上半身には纏うべき衣類は何も無く、ぼろきれ同然の黒ずんだハーフパンツが一枚だけ。
みすぼらしく風采の上がらない姿だが、若さゆえの精悍な顔立ち、露になった上半身は鍛え抜かれた筋肉で盛り上がっており、鎖骨から肩と腰にかけて刻まれた片翼の様な模様のタトゥが辛うじて、貧相な出で立ちを打ち消していた。

さて、閼伽王の素性だが、それは当の本人にも分かっていない。
彼が物心付いた時には実の親は命を落とし、その幼い手を握っていた大人は血の繋がりの無い、善良な他人で己の出自を知る者は誰一人としていなかった。
だが、実の親兄弟の顔や名前、出身地、自分の名前を知らない者など今の時代、掃いて棄てる程で何も珍しい事では無い。
そして、気付いた時には、周囲にいる人間達は皆、彼の事を閼伽王と呼び、彼はその呼び声に応えるようになっていた。
親代わりになっていた大人達曰く、その名付け親がどういう意味で、彼に閼伽王という大仰な名を付けたのか、聞く前にくたばったとの事である。
そして、今となっては、その親代わりを買って出てくれた善良な大人達も、一人残らず、戦争に巻き込まれ、灰になってしまった。
年が、十になるかならない頃になると、嫌でも自覚するようになった。

――何処に居ても、誰と居ても長くは生きられない。

そして、いつ死んでもおかしくない時代ならば、いつ死んでも後悔しないように面白可笑しく、好き勝手に生きようと考えた。
幸いにもと言うべきだろうか、面白可笑しいか如何かは別として、閼伽王には好き勝手に生きてくだけの力が宿っている。
だが、好き勝手に生きる力はあれど、何をすれば面白くて、可笑しいのかが分からない。
当時の閼伽王の日常は死からの逃避と、死から逃げ遅れた者を看取る。
たった二つだが、その二つで彼の人生を語るに足りるほど、何も無い人生だったからだ。
だが、それも昔の話で、今は安住の地を見つけ出し、それなりに面白おかしい人生を送っている。

スクレイル帝国本土から遥か南方、面積十キロ平方メートル程の小島が七つに連なる群島。通称、セブンス。
その真ん中にある無人島に閼伽王が居を構えて三年、今となっては総人口約二千人のセブンスの島民にとって無くてはならない存在になっていた。

閼伽王の朝は早い。何せ島民にとって、無くてはならない存在になっているのを自覚出来るくらいだ。お天道様が天辺に登るまで寝ている暇など無い。
だが、それでも眠いものは眠い。前日に少しばかり無理をしたのだから仕方が無いが、此処で寝過ごしては無理をした意味が無くなる。
必死の思いで、風采通りのあばら家を出て、海を一望出来る岬の上まで身体を引き摺り、夢見心地の足取りと、寝ぼけ眼のまま海へと向かって転がり落ちた。
腹から落ち、海面に叩き付けられた痛みで目を覚まし、冷たい海水に揉まれながら、寝汗と目脂を洗い流し、口をゆすぐ。
毎朝恒例、みすぼらしい王様の大雑把で、適当で、いい加減な朝の身支度タイムである。


75 名前: 機神幻想Endless 第一話 3/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:01:24 ID:JeypTPYk
セブンスでは蛇口を捻れば真水が出るという環境では無く、命を奪い合う程貴重では無いにせよ、手にするには少々の手間と時間を要する程度には貴重な代物だった。
この男に限れば、面倒臭いから何もかも海中で済ませてしまえば早い。そんな大雑把な考えが占めており、このまま髪や身体が乾いた後に髪がバサ付き、身体が潮でベタ付き磯臭くなっても全く気にしない。

それどころか――

「海ってのは風呂、便所、食料庫で兼用出来るから便利なもんだぜ!」

――などと意気揚々とのたまいながら、砂浜に這い上がってくる始末である。

そして、得意気な表情のまま指を弾き、その指先から焔を迸らせ、身支度ついでに捕まえてきた魚を焙る。
炎に包まれ、良い塩梅にその身を焦がし、脂が溢れ、漂う香ばしい匂りに早く食い物を寄越せと閼伽王の腹がけたたましく、がなり声を上げた。
閼伽王は腹を撫でながら、先程と同様に指を弾くとたちまちの内に、魚を炙っていた焔は脂の焼ける音だけを残して消えた。

「いただきます」

――俺等は他の生きモンから命を頂いて生きてるからな。感謝の気持ちと、自然に生かされているって事を忘れんじゃねぇ。
感謝する事に善も偽善もねぇ。他の生きモンどころか、人様の命奪ってシノギ削っている人間だからこそ尚更、忘れんな――

親代わりとなった大人達の教育方針の賜物で、閼伽王は目を伏せ、一礼をしてから魚に齧り付いた。
勿論、面倒臭いので、エラも、ウロコも、骨も取り除かない。全部、まとめて胃の中に納めて、腹の虫を黙らせた。

「味付けが潮水の塩分だけじゃ物足りねぇなぁ……」

骨、エラ、ウロコが気にならないのだから、味も……と言うわけでにはいかなかったらしく、少しばかり不満気な表情を浮かべた。
とは言え、腹の虫を黙らせた今となっては、どうだって良い事で閼伽王は気を取り直して、元来た道を引き返す。

閼伽王のあばら家の前。其処には昨晩、彼が無理をした成果が芽吹こうとしている。
面積十アール程の深緑の絨毯、立派に育った植物の青葉。それを一気に引き抜くと見事に肥え太ったサツマイモが地中から顔を出す。
満足の行く仕上がりだったようで嬉しそうに目を細め、口元を緩めた。

「ヘッ……ヘヘヘ……栽培開始から収穫期まで二十時間ジャスト……質も量も文句無し! 流石、俺! 今回も絶好調だな!」

閼伽王は自画自賛しながら慣れた手付きで、次から次へと、サツマイモを引き抜いていく。
彼の里親の中に農民が居たわけでも無ければ、実は農家の生まれで農耕の超能力があると言うわけでも無い。
ついでに言えば、農業に対して強い思い入れがあるわけでも無い。
ただ安定して食糧を生産する事が出来れば、取り合えず、食うには困らないだろうなという思い付きだけで始めただけだ。

「今日は三番島の日か……しっかし、こんな未開の島じゃ贅沢も言ってられねぇが、軽トラくらいは欲しいよなぁ」

閼伽王は愚痴をこぼしながら、掘り起こしたサツマイモを島の漁師から譲り受けた魚網の中へと放り込んで一纏めに縛り上げた。
そして、指の骨を鳴らし、舌なめずりをしながら長身の閼伽王を軽々と覆い隠す程のサツマイモの山に手を当て、目を瞑った。

「構成干渉開始……強度変換並びに……構成対象の重量変質……」

大雑把で、適当で、いい加減な閼伽王が一言一言を確認するように緊張した面持ちで呟き始める。
体内に内包されたエーテルを体外へと排出し、掌へと収束し、呼吸と共に球状に収束したエーテルを撃ち飛ばしサツマイモの山を呑み込む。
ゆっくりと目を開けた閼伽王は溜息を一つ吐いて、両手に力を込め、魚網で纏められたサツマイモの山を持ち上げて、サツマイモの重さを確かめるように揺すった。

「おっし! 軽い軽い! ここまでは成功だな!」

明らかにキロ単位どころかトン単位はある筈のサツマイモの山を悠々と持ち上げた閼伽王は愉快そうに笑って、頭の上に乗せた。

「よーし……さっさと行くかぁ!」

閼伽王は南方に百五十メートル程の距離にある人口三百人程の島。通称、三番島へと足を向けた。

「さて、今日こそ成功すると良いんだが……今日の俺は絶好調だからな!」

砂浜に立ち、三番島を親の敵でも見るような目で睨み付け、目を閉じ、サツマイモの重量を変化させた時と同様に体内のエーテルの操作を開始する。
だが、今度は体外に排出するのでは無く、体内で血液の様に循環するエーテルの流れを変え、身体の構造を変質させる。


76 名前: 機神幻想Endless 第一話 4/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:02:08 ID:JeypTPYk
イメージ――沈む事無く海面を踏破する浮力を持つ脚

左上半身を覆う翼のタトゥが仄かな光を放ち、自身の両足を包んだのを目視で確認した閼伽王は意を決した様に海面に向かって第一歩を踏み出す。
そして、閼伽王の右足は海面の上に降り立ち――そのまま、海中へと埋もれた。

「絶好調でも、これは無理か……別に良いけどよ」

閼伽王は不服そうな表情を隠そうともせず、百五十メートルの距離を立ち泳ぎで踏破し、島の中心にある集落へと向かった。
其処には閼伽王と似たり寄ったりの格好をした男連中がパイプを吹かし、それよりも多少、マシな格好をした女達が雑談に興じている。
月に一度、閼伽王が出鱈目な量の野菜や果物を頭の上に乗せて、セブンスの島々を巡っているのは周知の事で今更、驚く者など一人も居ない。
尤も、何かしらの用件が無い限り、閼伽王が中央の無人島、通称四番島の外に出る事は無いという事もあり
純粋に閼伽王の来訪を喜ぶ者ならごまんと居るようで、閼伽王に気付いた若い女達が黄色い声を上げながら手を振り
その声に気付いた子供たちが集落の其処彼処から集まり、閼伽王を取り囲む。

「これはこれは……今月はサツマイモですか!」

好々爺といった風体の三番島の島長が子供たちの波をかき分け、閼伽王の前に歩み出た。

「ああ! サイツマイモって奴はよ、元々の繁殖能力が高いだろ? かなりの量を作れるんじゃないのかと思ってな!
ちぃとばっかり作り過ぎた気がしなくもないが……まあ、一ヶ月もありゃ、食い切れるだろ?
食いきれない分は砂糖にするなり酒にするなりして処分してくれや!」

三国の戦争が激化してから、特に此処十年。海域が封鎖された影響で商船団がセブンスに訪れる事も無くなり
完全な自給自足を強いられたセブンスの住人には食料を得るには近海で漁をする以外の手段が無い。
選ばなければ、飢えない程度に食っている環境ではあるが、それを不憫に思った閼伽王はこうして作物を配り歩いているというわけだ。
尤も、魚介類ばかりでは自分が飽きるからという理由も多分に含まれているが。

「いつもいつも、ありがとう御座います」

「気にすんなよ、爺さん! ここの島は育ち盛りのガキが多いからな、俺も作り甲斐があるってもんだぜ!
来月は南瓜を持ってきてやっからよ、女共と相談して美味いモンでも食わせてやってくれや!」

穏やかな笑みを浮かべる島長に対し、閼伽王も快活な笑顔で返していると、周囲に集まった子供たちが興味深そうに閼伽王の頭の上を指差して声を上げた。

「ねー! 王様ー! 今日のお土産は何ー!?」

「よお、悪餓鬼共! スゲーだろ? これな、サツマイモって言うんだぜ? 知ってたか?」

そんな子供達の様子に気を良くした閼伽王は得意気な表情で指を差した。
因みに王様という呼び名は子供達が自発的に呼ぶ様になったのでは無く、閼伽王がそう呼ばせている。理由は気持ちが良いから。その一言に尽きる。
実に馬鹿らしい理由だが、基本的に無償でやっているのだから、実にささやか過ぎる報酬とも言えた。馬鹿らしいが。

「すげー! で、何なのコレ?」

「このガキ、適当に話し合わせやがって……」

閼伽王は憮然とした表情をするが子供たちが知らないのも無理は無い。
大人なら話は別だが、子供達にとって、この島が全世界であり、この島に無い物は何一つとして知らず、唯一の例外が閼伽王なのだから。

「甘くてうめぇモンだよ――Moi ke Yha n tos」

だから、すぐさま自慢げな笑みを浮かべて、頭に乗せた魚網を地面に下ろし、サツマイモを一つ取り出して、短い呪文を唱えて指を弾く。
すると彼の手に握られたサツマイモから湯気が立ち上り、それを真っ二つにすると焼けた黄金色が顔を覗かせ、甘い香りが漂った。
余談だが、呪文は適当に言葉を並べただけだ。小規模の干渉なら浜辺で火を起こした時同様に指を鳴らすだけで事足りる。
娯楽の乏しい子供達のために、ちょっとしたパフォーマンスをしているだけだ。実は大してウケていない。

「ほれ、食ってみな。熱いから気を付けて食えよ?」

所謂、焼き芋だが、文明から置き去りにされたセブンスに住む子供達にとっては非常に珍しく、甘い香りのナニカに子供達は群がり、我先にと頬張り、その甘さを堪能した。


77 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:02:15 ID:fpXhXQDq
 


78 名前: 機神幻想Endless 第一話 5/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:02:52 ID:JeypTPYk
「まあ、ナマで食っても美味くはねぇんだが、加熱処理する事によって酵素がデンプンを糖化……」

「まっじぃぃぃぃ!! 味しねぇぇよぉぉぉ!!」

「言ってる矢先に生で食ってんじゃねぇ糞餓鬼! コイツは火を通さないと甘くなんねぇって言ってんだろうが!」

得意気な表情で講釈を垂れている最中に一人の子供が魚網からサツマイモを取り出し、噛り付くが加熱した時の甘さなど微塵にも無く
悲鳴混じりの絶叫を上げ、閼伽王は額に青筋を立て、子供からサツマイモを奪い取り、サツマイモの構成情報を書き換える。

――対象物質を十分間、七十度で加熱

閼伽王はそのプロセスを瞬時に行い、子供に投げ返して踵を返した。

「王様、もう行っちゃうのー!?」

到着早々に帰ろうとする閼伽王に子供達が口々に不満を漏らし、今し方焼き芋を受け取った子供は自分が怒らせたからではと不安げな表情を浮かべた。
子供を相手にそんな事で一々、腹を立てていては子供の面倒など見ていられない事くらい、閼伽王とて重々に承知している。

「ちぃと丘の上に住んでる変人と話があるんでな。それが終わったら遊んでやんよ!」

ニッと笑って不安げな表情をしている子供の頭を乱暴に撫でながら、丘の上にポツンと立つ小屋を顎で指し
島長からザルを無断で拝借し、サツマイモを適当に積み上げ、子供達に後ろ手で振って丘の上へと足を伸ばした。

「おーっす、生きてるかぁ?」

閼伽王はノックの一つも無く、無遠慮にロッジの扉を開いて中へと歩み出た。
まともな神経をしていればハーフパンツ一枚、上半身裸の磯臭い男が裸足で入ってこようものなら憤慨するものだが
それは大陸の常識であって、この島の人間でそんな事を気にしていようものなら、二千人中二千人が首を傾げる事だろう。
そして、この小屋の主も閼伽王と同様、島の外の人間だが、島の人間と同様に不審人物のような風体の閼伽王の来訪を喜んだ。

「そろそろ、来る頃だと思っていた。子供達の喜ぶ声が此処まで届いていたからな」

小屋の主の名はアルトール。姓は無い。閼伽王よりも暫く後に、この島に漂着した共和国の敗残兵である。
本来ならば精悍だったであろう顔は額から右目、頬と大きな裂傷が走り、右足は膝から下が無く、他にも細かな傷が全身を走り、三国の戦争の凄惨さを体言していた。
形は違えど、彼もまた閼伽王と同様にエーテル能力を用い、島民の暮らしに大きく貢献していた。

「今月はサツマイモか……懐かしいな」

「だろ? そろそろ、糖分が欲しい頃だろうと思ってな!」

アルトールが懐かしげに柔和な表情を浮かべた事に閼伽王は子供達に向けた時と同様、この島で唯一の同類が喜ぶ様に得意満面の笑みを浮かべた。

「種からのスタートで栽培面積は一アール。栽培時間は二十時間。今回は味に拘ったからな、生産量は二トンと半分!
この辺に俺とお前以外の能力者が居ねぇとは言え、俺のエーテル操作も中々、様になってきただろ?」

エーテル能力者は体内に内包するエーテルを増幅し、周囲や自分自身に対し異能の力を振るう事が出来る。
だが、広大な面積に対し、長時間の能力行使は、普通の能力者が体内に内包しているエーテルだけでは不十分だ。
そこで不足分を周囲の物質や、大気などに含まれるエーテルを体内へ取り込み、自身のエネルギーとして再加工するのだ。
だが、物質や大気に含まれるエーテルの量には限りがあり、複数の能力者が周囲のエーテルに影響を及ぼす程の能力を同時に発動させた場合、エーテルを奪い合う形になり、思った通りの結果を出せないというわけだ。
だから、閼伽王が激戦区などで同じ事をやろうとしても、今回の様な大豊作という結果を生み出すのは少々、困難だと言える。

「最大射程距離百十三メートル、有効範囲一アール。Bクラスといったところか……国が国なら高待遇で強制徴用だな」

アルトールは膝から下が欠損している自身の右足に視線を下ろし、自嘲気味に皮肉を吐き、閼伽王は笑えない冗談だと鼻を鳴らした。

「んで、お前みたいにボロボロになるまで扱き使われて、未開の地に流されても、助けの一つも寄越さずにポイ捨てってか?
冗談じぇねぇ! 降りかかる火の粉は振り払って、踏み潰すけどよ。俺はこの戦争に加担するつもりは更々ねぇぜ」

エーテル能力とは星から排出される不可視のエネルギー、エーテルを体内に取り込み、意志や感情で以って、破壊エネルギーに変換し放出する能力の総称だ。
そして、それを自在に操るエーテル能力者が戦場の花形として君臨するに至るまで、それ程長い時間を必要としなかった。


79 名前: 機神幻想Endless 第一話 6/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:03:33 ID:JeypTPYk
とは言え、それはエーテル能力者を駆り出すための口実でしか無い。
どんなに優れた兵器、戦術、戦略を持ち出しても、それが只の人間なら、たった一人のエーテル能力者が簡単に覆してしまうのは事実だ。
だが、エーテル能力者同士なら状況は振り出しになる。強いエーテル能力は、より強いエーテル能力の前にねじ伏せられてしまう。

「まあ、この有様だ。この島の様に穏やかな日々が過ごせる世界があるのなら、その方が幸せだ」

「当たり前の事を言ってんじゃねぇよ! だがよ、備えだけはしておかねぇとなんだろ?」

そう言う閼伽王の表情に翳りが差した。エーテル能力者の力が絶大であるが故に三国は一人でも多くの能力者を欲している。
ただの能力者では無く、より高次の能力者を。そして、三国はそれを手に入れるために悪辣な条約を生み出したのである。
それはセブンスの様な自治権が曖昧な集落を治外法権地域と呼称し、三国の共有資源地であると定めたのだ。

この条約が締結されたのも随分昔の話で、二人も人材発掘という名目で行われる治外法権地域の人間狩りを幼い頃から何度も目の当たりにして来た。
最初から三国の指導者達は自国民以外の能力者は資源としか見ておらず、能力の無い人間など既に意識の中にすら存在していない。
それ所か人材発掘という名目で治外法権地域へと赴き、其処に住む人々に対し、蹂躙の限りを尽くす兵達も決して少なくない。

だから、閼伽王は安息の地を守るために元共和国の兵であるアルトールに師事を仰いだのである。
そこでアルトールは閼伽王に途絶える事無く、能力を限界まで行使する事を提案した。
日々の農作物の高速生成。セブンスの食糧事情に耐えられなかった事、自らの自己顕示欲を満たす事も勿論、理由の中に含まれている。
その真意は単純な破壊の能力よりも、遥かに高度な能力。創造でエーテル能力の習熟度を一気に高める事にあった。

だが、閼伽王はセブンスで過ごす三年間の穏やかな日々に浸かっていた事で忘れていた事がある。
次から次へと戦火に包まれ消えていった十一人の父と、七人の母。手放したくないもの程、水の様に隙間から零れ落ちていくという事に。

心構えになるかならないか程度の危機感では全く足りないという事を――

「危機感は持ち合わせていたんだ……でも、無意味」

突如として両者の背中に投げかけられる少女の静謐な声。
閼伽王とアルトールが。声のした方に目を向けると其処には、一人の少女が何の感情も持たず、直立不動の姿勢で立っていた。
年の頃は十代後半――いや、無造作に伸びた銀髪から僅かに露になった白い肌と、闇の様に暗い左目が作る表情を察するにもっと若いかも知れない。

閼伽王は少女を威嚇する様にタトゥからエーテル光を放ち、アルトールは杖を握り腰を浮かせ、いつでも動けるように身構えた。
何の気配も無く、この小屋に現れた事など然したる問題では無い。その程度、能力を使えば閼伽王達にも容易く実行する事が出来る。
そんな事よりも少女の身を包んでいる服装こそが彼らにとって――この島の住人にとっての大問題だった。

金の刺繍が施された群青のシャツ、黒のジャケットに真紅の襟と装飾――

「帝国のお嬢ちゃんよぉ……何もこういうタイミングで来るこたぁ無いんじゃねぇのか?」

閼伽王は益々、警戒心を剥き出しにして声を絞り出した。皮肉を吐く余裕も無い。
三国の戦争において、性別や年齢に意味は無い。軍服に身を包んでいるという事自体がエーテル能力者である事を証明している。
そして、共和国や連合の関連施設の無いセブンスに、帝国兵である彼女が此処に来たという事は用件を聞くまでも無い。

――人間狩り

帝国にしても共和国にしてもそうなのだが、人間狩りが狩猟対象に返り討ちになっては話にならない。
その為、人間狩りは複数人数のCクラスエーテル能力者と、それを纏めるBクラス以上の上級能力者によって組織される。
二人のエーテル能力者がいるこの小屋に丸腰同然の格好で乗り込んできた少女こそが、人間狩りを統率するBクラス以上の能力者である事は彼らの目にも明らかであった。

「警戒しなくて良い……無意味だから……スクレイル帝国、ベアトリス・マクスウェル少尉……貴方を向かえに来た」

ベアトリスは名を名乗ると同時に指先にエーテルを収束し、指を弾く音を島全体に響き渡らせた。
凄まじい振動が四回。アルトールの小屋を襲い、天井の隙間から積もった埃が降り注がれた。

「あれは……エーテルナイト!? 既に実用化に成功していたと言うのか!?」


80 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:03:34 ID:fpXhXQDq
 


81 名前: 機神幻想Endless 第一話 7/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:04:15 ID:JeypTPYk
エーテル能力とは異なる物理的な震動。窓の外に目を見やったアルトールは驚愕と、絶望に満ちた表情で叫んだ。
エーテルジェネレーターで搭乗した能力者のエーテルを増幅し、身に纏った感応金属オリファルコンを強固に変性し、破壊衝動に変換したエーテルを武装化する兵器システム、エーテル兵器を装備した人型兵器である。

「何を今更……」

この二人が文明から切り離されたセブンスに流れて三年。その間に地球で何が起こっているのか知る由も無い。
地球製エーテルナイト第一号、陸戦騎は既に新型機などでは無く、地球各地の戦場で猛威を振るっている事など。
だからこそ、閼伽王は能力を磨けば守る事くらいは出来ると思っていた。

「エーテルナイトは、エーテルナイトでなければ対抗出来ない……変な気を起こさないで。面倒だから」

呆然とした表情で陸戦騎を凝視する閼伽王に向けて放たれた警告。それはもう一人の能力者、アルトールから意識を逸らす形となった。
右目、右足を失ったとは言え、一時は共和国のエーテル能力者として名を馳せた彼にとって、形勢を逆転するには充分過ぎる隙だった。
エーテルの弾丸を構築し、テーブルの下に隠していた自動小銃をベアトリスに突き付けるまでの動作を行うには充分過ぎる程の。

「そこまでだ……お前も帝国兵ならこの銃が何か分かるだろう?」

「対人携行式エーテル兵器オルガナイト自動小銃。使用弾頭は12mmエーテルコートメタルキャスト……」

アルトールはイニシアチブを奪い取ったと見て、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
だが、平和な島で過ごした三年間という月日はあまりにも長く、彼からエーテル能力者としての力を奪い取るには充分過ぎる期間だった。

「そう言う事だ……武装と能力を解除し……」

ベアトリスはその警告など聞こえていないような素振りで、アルトールを流し見て右腕を持ち上げた。
それと同時にアルトールは、トリガーにかけた指に力を込める。狙うは心臓と頭。どんな能力者でも、その二つを同時に破壊されてしまえば再生など出来はしない。
だが、どんなに力を込めてもアルトールの指は凍り付いたかの様に微動だにしない。

「……二年前に共和国の制式装備から外された粗悪な欠陥品。外された理由は……」

ベアトリスが指を弾くと小銃のマガジンが、膨れ上がった風船の様に膨張し、破裂した無数の銃弾は鉄の礫となって、アルトールの上半身を小屋の壁ごと消し飛ばした。
腰から上が吹き飛んだアルトールの下半身が崩れ落ち、その断面からは僅かに残った真っ赤な臓腑が零れ落ち、床に広がった。

「上位能力者から干渉を防ぐためのハックガードが不十分……そもそも、格上の能力者の目の前で能力を使うなんて馬鹿のやる事」

「アルトール!? テンメェェェェ!!」

つい先程まで語らい合っていた仲間の突然の死に閼伽王は激昂し、ベアトリスに掴み掛かった。
相手が女だろうが、子供だろうが関係無いと言わんばかりの電光石火の拳が、ベアトリスの顔面に目掛けて放たれる。
だが、能力者として息を吐くかのように他者の尊厳を踏み躙り続けて来たベアトリスに、平和な世界に浸かり切っていた閼伽王の拳では捉えられる筈も無い。
ベアトリスは身体を空気中に流すように身を逸らし、緩慢な足取りで閼伽王の側面に移り、真直ぐに放たれた右手首を掴み取り、両足を薙ぎ払い、宙に浮かせる。
宙に浮いて顔から落下しようとする勢いを利用して、掴んだ手首を捻り上げ、その長い体躯を一回転させ、無防備になった背中を床に叩き落としながら、肩の骨を粉砕する。
両者の体重差は約二倍。だが、能力を使わずとも加重移動の際に僅かな力を加えれば、この程度、少し練習すれば誰にでも出来る芸当である。
裏を返せばベアトリスは閼伽王程度の能力者など能力を使わずとも、誰にでも出来るような体術一つで、御するに容易い相手だと判断しているという事だ。

「うるさい。少し黙ってて……」

「……クソったれ……!!」

閼伽王は息を詰まらせながらも、悪態を吐いて立ち上がろうとするが、ベアトリスは軍服のタイピンを引き千切り、指先にエーテルを収束し、追い討ちと言わんばかりに、閼伽王の腹部へと弾き飛ばした。
ただの子供がやったのなら腹が立つだけだが、エーテル能力者がやったのなら話は別だ。
タイピンは易々と閼伽王の腹を貫き、閼伽王は背中を丸めて咳き込み、貫かれた腹部と口から真っ赤な血液を噴出す。
更にベアトリスは閼伽王の足元へと周り、自身の足を硬質化させ、右、左と振り下ろし、閼伽王の両足を丹念に圧し折った。


82 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:04:37 ID:fpXhXQDq
  


83 名前: 機神幻想Endless 第一話 8/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:04:59 ID:JeypTPYk
「別に争いに来たわけじゃない……ただ貴方の能力を欲しがっている人がいる。
今従えば、上には貴方は従順だったと報告する事が出来る……懸命な判断を希望」

「滅茶苦茶しておきながら……ふざけてんじゃねぇぞ、このクソガキ……!」

一方的に友人が殺され、腕を折られ、腹を撃たれ、両足を砕かれた。
常人ならば心が砕かれている所だが、理不尽な境遇というのは生まれた時から、彼の人生にずっと付きまとってきた。
そして、幸いにも、こんな状況でも怒りに打ち震え、牙を剥き出す事が出来る程度の気概は残されていた。

「じゃあ、この島の人たちは全員、殺すね。バイバイ」

だが、ベアトリスも慣れたもので、閼伽王の心を圧し折るために次の手段を講じた。
気分の悪くなる任務だが、既にマニュアル化された作業でしか無い。肉体的にも精神的にも苦痛を与えても従わないなら殺せば良い。
心を凍結させ、外部の声に耳を閉ざし、機械的に作業的に任務をこなして本国に戻る。ただそれだけ。

「ま、待ちやがれ! 島の連中は関係……」

「無いとは言わせない……動揺したという事は、貴方にとってこの島の人達は大切な人達……
貴方が私に着いて来ると言うまで、従順になるまで、一人ずつ此処に連れて来て……殺す」

そして、ベアトリスは踵を返し、小屋の出口まで歩むと、閼伽王に背を向けたまま口を開いた。

「徒に戦火を拡大するよりも、一人でも多くの能力者を確保する。それが帝国と、共和国の共通認識……私もそうやって連れて行かれた。
でも、死にたくないから……従順にしていれば、命を奪いに来る外敵を、多少は絞り込む事が出来る……じゃあ、そういうことで」

閼伽王には、その声は一方的な理不尽を振り撒く悪魔の声では無く、一方的な理不尽に悪を強要され、泣いている子供の声の様にも聞こえた。
彼女もまた自分と同じ被害者で、今でも唐突に降りかかるかも知れない理不尽な死を恐れている事に、文明から遠く離れ、世俗に疎くなった閼伽王ですら気付く事が出来た。
そして、エーテル能力者は時代の花形などでは無く、ただの奴隷でしか無い。弱者の尊厳を貶める以外に自らの命を守る術が無いという事に。

「待ちやがれ! 逆らわなければ良いんだろうが! 着いて行ってやるよ……従えば良いんだろうが!」

閼伽王にとってベアトリスを許す事は出来ない憎むべき敵だ。友であるアルトールを殺した事には違いは無いのだから。
だが、彼女も被害者であり、こうする他に自身を守る術が無いのなら……許す事は出来ずとも、理解は出来るとも考えた。
そして、足掻く事さえも許されない状況に陥った以上、狗に咬まれたと思って諦め、彼女と同様に屈服するしか無いとも。
それが今の地球の状況なのだと。少なくとも、それで島の人間が助かるのならば、それはただの諦めでは無いと。
だが、閼伽王のそんな思いを嘲笑うかの様に四機の陸戦騎はセブンスを攻撃するために武装を展開し、散開した。

「ちょっと……いや、かなり手遅れ」

「おい……どういうことだ!? 俺は着いて行くと……従うと言ったはずだぞ!!」

だが、ベアトリスは目を伏せて俯き、首を横に振った。

「此処は治外法権地域……此処では原住民に対するあらゆる行動が許される。
でも、これは表向き。実際はあらゆる手段を用いて、無能力者を踏み躙らなければならない……」

「どういう事だ……!?」

「頑な過ぎた貴方への制裁……事を為す事が出来なかった私達への再教育。最悪の過去を自らの手で再現する事での調教。
意のままに動かない者はいずれ、踏み躙られる立場になるという事を認識させるため。誰を蹴落とす事になっても私は死にたくない。
私も貴方と同じだったから分かる。周りの人達が喜ぶ顔が見たくて、何の教育も受けないまま限界まで能力を使う。
それが世界に対して、自分の居場所を大声で知らせているって事に気付いていない。
眼を付けられ、エーテルナイトに乗せられて、自分がやられた事を他の誰かにやる。皆……同じ」

そう言って、ベアトリスは泣き出しそうな表情で丘の下で暴れる陸戦騎の方へと視線を向けた。
ベアトリスの境遇に同情し、少しばかりの冷静さを取り戻した今の閼伽王なら彼女が……いや、帝国のエーテル能力者達が何を思っているのか多少なりとも理解出来るようになっていた。
エーテル能力は能力者が内包するエーテルと意志。そして、感情によって発露する。どんなに心を閉ざし、残虐な顔を覗かせたとしても、能力を使っている限り、心の奥底まで隠し通す事は出来ない。


84 名前: 機神幻想Endless 第一話 9/9 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:05:42 ID:JeypTPYk
外でセブンスの住人に対し、悪逆非道の限りを尽くす外道達が放つエーテルは悲哀と、後ろめたさに満たされており、閼伽王の心には別種の怒りが湧き上がり始めていた。

「……外の奴等を今すぐ止めろ。今なら百億歩譲って恨みっこ無しにしてやる……! お前の言う事なら何でも聞いてやったって良い!」

「無理。上から目を付けられるような真似をして命を縮めたくない。能力者と言っても所詮、使い捨て……当たり前の行動に口を挟む事は……出来ない」

「お前……ベアトリスの事情はよく分かった。同情もした。俺も此処までかと観念もしたがな……これ以上、この島の人間に危害を加えるんてんなら話は別だ。
お前等に従っても、今更、俺が何かをしても島の人間も救えやしない……だったら、俺は俺の思うように、やりたいようにやらせてもらうぜ?」

「交渉決裂……全ユニット攻撃中止、全島民を捕縛……捕獲対象の心を折る……」

ベアトリスの命令に陸戦騎はその動きを止め、エーテルで構築した無能力者では決して解けない拘束具をセブンスの住民に向けて放った。

「成る程、そういう口実じゃねぇと、アイツ等を止める事は出来ない。そういう口実じゃねぇと、アイツ等も止まる事が出来ねぇ。
他と違う事をするのが怖いってか? だったら俺はとことんまで違うってところをお前に見せてやんよ!!」

だが、ベアトリスはあくまで頑なに首を横に振る。まるで子供が駄々を捏ねるかの様に。

「俺がやるって言ったらやるんだよ! お前等みたいに生かされる人生こそが無意味だって事を教えてやる! 対象の構成因子を再結合……修復完了!」

「再生された……!?」

本来、エーテル能力とは、対象を破壊するための能力であって物を再生し創造するための能力では無い。
だが、ベアトリスが能力で人を殺し続けて来た事と同様、閼伽王は今まで能力を使って物を創造して来たのだ。
物を破壊する能力が不得手であっても、目の前の能力者に気取られないように傷を癒す程度、難しくは無い。
呆気に取られているベアトリスの隙を突いて地を蹴り、小屋の外へと飛び出し、一気に丘を駆け下りる。
勝てないのならば勝てる状況にすれば良い。閼伽王の目指す先は丘の下に広がる村で動きを止めている陸戦騎。

「実際に俺が狙われるのは初めてだけどよ……テメェ等のやり口はガキの時から散々見てんだよ!」

陸戦騎の足元にはエーテル光に縛り上げられた島民達と、無防備な女に襲い掛かろうとする帝国兵がいた。

「おおっと、そこまでだ。それ以上、一歩でも動いたら……こうだ」

閼伽王の接近に気付いた帝国兵は卑下た笑みを浮かべて指を弾き、拘束具を締め上げ、島民達を輪切りにして紅い絨毯を広げた。

「正真正銘の外道が相手なら気も楽だな……既に助けるのは諦めてんだよッ!! だから、少しでも苦しんで死ねや!!」

刻まれたタトゥがエーテル光を放ち、乳白色の刀身が閼伽王の両手の中に構築され、全身を捻りながらの横撃で帝国兵の両腕を斬り飛ばし、頭蓋に振り落とす。
捕まった島民の方に目を見やると、先程まで閼伽王の来訪を喜んでいた子供達も、他の大人同様に首以外の全てを分断されて息絶え、生きている者は一人もいない。
大国にいた頃は毎日の様に見ていた光景だ。閼伽王は昔を思い出し、苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべ、操縦席が剥き出しになった陸戦騎の中に乗り込んだ。

陸戦騎のコクピットにはレーダーやセンサー、計器類はあれど、スイッチやレバー、ペタルの類は何一つとして無い。
だが、閼伽王でも操縦方法は何と無く予想がついた。エーテルナイトと呼称してはいるが、要は人の形をしたエーテル兵器だ。
シートに腰を下ろし、アームレストを握り絞め、エーテルを機体全体に流し込む。要領はサツマイモを作った時と同じだ。
放出したエーテルを血液に見立て、心臓に見立てた動力部、エーテルジェネレーターを介し、エーテルエネルギーを機体の全身に循環させる。
剥き出しになったコクピットブロックが胸部装甲に収納され、機体の各所に設置された排気口から、爆音と共に絞りカスになったエーテルが吐き出され、頭部の双眸から真っ赤な閃光が放たれる。

「お前等の境遇には同情してやんよ……けどよ、従うって言ったのに返答がそんなんじゃあよ、テメェ等の命で落とし前付けなきゃなんねぇだろうが!!」

閼伽王の咆哮と共に陸戦騎のカーキ色の装甲が乳白色に染まり、鈍重な動きで立ち上がった。

「任務失敗……さて……どうしようかな?」

無人になったアルトールの小屋で閼伽王の陸戦騎に肉迫する仲間達を見て、ベアトリスは投げやりな口調で呟いた。


85 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:05:44 ID:fpXhXQDq
 


86 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:06:24 ID:JeypTPYk
――次回予告――
スクレイル帝国の人間狩りに巻き込まれ、文明から切り離された辺境の楽園セブンスは一瞬にして地獄の篝火に焼き尽くされた。
閼伽王の怒りは陸戦騎へと宿り鬼人が如く、帝国のエーテルライダー達を圧倒する中、新たな脅威の影が閼伽王に襲い掛かる。

機神幻想Endless 第二話 エーテルナイト


第一話の登場人物やメカニック
 

閼伽王
第一話の語り部。地球の中立領を放浪しているBクラスエーテル能力者の青年。年齢は二十歳前後。
身長は百八十程、金髪碧眼、左上半身には腰から肩にかけて翼の様な模様のタトゥーが刻まれている。
物心が付く前に肉親を亡くしており、出身地、生年月日、自身の名が本名か偽名なのかも不明。

三年前、放浪中に海難事故に遭遇し、帝国本土から遥か南方の群島、セブンスへと流れ着く。
それ以来、エーテル能力で潮風の影響を受けない農作物を栽培しながら、島民と共生している。

これまでに親代わりとなって死んでいった大人の数は認識しているだけでも十八人。
それがトラウマになっており、他人と密接な関わりを持ちたがろうとしない。
セブンスの中で敢えて無人島を選び、一人で住んでいるのも、その影響。
但し、人当たりが良いと言うか非常に馴れ馴れしく、自己顕示欲が強いため
島民に対して距離を置いている意味はあまり無かった。

島民の生活に合わせて、ハーフパンツ、裸足、上半身裸、居住いはあばら家だが
帝国や共和国などの大都市で生活をしていた名残で豪奢な服も所持している。
寧ろ、大都市圏に住んでいた時期の方が長く、基本的には都会人。


アルトール
元ヴィルゲスト共和国軍のCクラスエーテル能力者。
戦闘時の負傷で右目と右足を失っており、敗走中にセブンスに漂着した。
持ち前のエーテル能力を生かし、船の修復等、島民の暮らしを手助けして穏やかな日々を過ごしていた。

しかし、その裏では自分を見捨てた共和国、自分の眼と足を奪った帝国に対し強い憎しみが渦巻いており
閼伽王に必要以上のエーテルを放出させ、帝国の人間狩りを誘き寄せ、今回の騒動を引き起こした。
もしも、彼が閼伽王と出会わなければ、復讐を考え無ければ、穏やかな生を真っ当出来たのかも知れない。

だが、彼が閼伽王を自らの復讐のために利用しなければ、閼伽王という一人の語り部を失う事になっていた。
よって、彼の奥底にあった復讐心は必要な物で、彼等の出会いと、彼の死は必然の出来事であったと言える。
尤も、その事実を知らない閼伽王はアルトールに対し、永久に罪悪感を背負いながら生きていく事になったが。


ベアトリス・マクスウェル
スクレイル帝国空軍シルビア基地所属のBクラスエーテル能力者。
シルビア基地を代表するエースエーテルライダー。年齢は十七歳だが年齢以上に幼い外見をしている。

セブンスで断続的に放出される大型のエーテル反応を感知した諜報部の経由で人間狩りを命じられる。
元々は生粋の帝国人では無く、帝国本土近くの大地を領有する貴族の出だったが、生まれ持った高次のエーテル能力が災いして
領地と、その身を帝国によって奪われ、弱冠十四歳という若さでエーテルナイトのライダーとして最前線に送り込まれる。

死ぬ事を非常に恐れているが、自分の命を守る手段が他者の命を蹂躙する以外の術が無い事を悲観し、心を閉ざしている。
本来の性格は非常に無邪気で天真爛漫な少女だったらしいが、多くの命を奪い続けて来た彼女に笑顔を取り戻せる日は二度と訪れない。

以上、投下完了です。
GEARSの世界の様な平和な時代が訪れるまで、こんな事があったんだよ的な事を書いていければなと。
陰惨とした感じの作風で救いも何も無いエピソードばかりになりますが、前作同様お付き合い頂ければ幸いです。


ひょーげんできるかどーかはわからないけどね(^q^)


87 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:09:38 ID:fpXhXQDq
>>72
 暇を見つけたらラフっぽい何か描いてみます。
 多分そっちの方が文字で表現するより早いのでw

>>86
 そして投下乙です!
 それでは、明日ゆっくり読ませていただきますね!


88 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:14:29 ID:iQQAtdzf
>>86
投下乙です!

>>87
お願いしますですorz


89 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:16:11 ID:fpXhXQDq
 さりげなーく投下ラッシュですね。もう容量104 KBじゃないですかw

>>88
 頑張ってみます!
 そういえばハロウィンも近いなァ……。


90 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:37:17 ID:e4uyoI/v
投下乙! また新作かよ勘弁してくれw

>>89
ハロウィーンか。
HELLOWEENの新譜も出るらしいな。


91 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:45:04 ID:fpXhXQDq
 今年は誰にトリックオアトリートさせるか、それが問題だ。

 去年はウ詐欺さんだったから、今年は違う子にしましょうかねー。


92 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 02:51:23 ID:e4uyoI/v
ショタオル……ハッ!


93 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 03:02:43 ID:00TZLUn/
>>86
投下乙です!今日こんな時間なので、明日ゆるりと読ませていただきますw
>>91
じゃあ僕がウ詐欺さんにしましょうかなー


94 名前: リハビリ中の>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 03:38:31 ID:mWnr049q
リハビリ絵その一。
たぶんスレの誰も知らない作品のロボだけど、オレのリハビリにいいので。
やはり模型誌企画のデザインはいい。アニメのメカデザインだとリハビリにならん。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/966/jl.jpg

実はコレ描いてるうちにいろいろなこと思い出して今少々機嫌が悪いので、余計なこと書きそうだからここで失礼する。


95 名前: 創る名無しに見る名無し[ [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 12:42:50 ID:gCIkCglw
>>94
凄すぎる……陳腐な言葉ですが、それ以上の言葉が見つかりませんでした。
それにしても、絵が凄いのもそうですが、ガチ絵と、ネタ絵のギャップも凄すぎですwww


96 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 12:55:19 ID:J3DPp2XA
遅くなったけど、まとめて投下乙!時間がないからとりあえずSSへざっくり感想を

>>21
これはいいハッピーエンド。そしてヘンヨが渋すぎて辛い……と思ったらエピローグのヘンヨがニート過ぎて辛いwww
完結おめでとう!次回作も楽しみに待ってるぜ!

>>42
リョウゴがだんだんフォースの暗黒面に堕ちて行ってるようで心配だ……杞憂だといいんだけど
そして新型かっけえ。武器腕となると弾切れが心配になる俺は(ry

>>86
歯車と雰囲気がまるで違うw
歯車で触れられてた英雄についても色々触れられたりするのかな。今後どう展開していくか楽しみだ


97 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 12:56:22 ID:pX3WRruC
>>94
GJ! 鉛筆?一本でここまで二足歩行砲戦車をかけるのは凄い


98 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 13:28:21 ID:e4uyoI/v
よーやっとDSUのまとめ補完キター!!!!
と思ったら携帯で見れぬ……。


99 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 13:30:13 ID:e4uyoI/v
鉛筆画出来る人ってなぜかたいがい凄まじい物を描きやがるんだw


100 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 15:49:31 ID:e4uyoI/v
誰も居ない……。暇だから予言。
このスレは1000前に埋まる。


101 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 16:43:01 ID:fpXhXQDq
>>94
 投下乙です!
 くっ……何の作品に登場するメカか、私にはわからない……!
 しかし相変わらず凄いですね。爪の垢煎じて飲みたいくらいですw

>>98
 ああ、それって携帯で見れないのではなくて、ページがまだできてな(ry


102 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 17:22:22 ID:ncFOsJw+
>>94
機嫌悪くなる様な何を思い出したのかが気になる


103 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 18:29:45 ID:rsSk2pgL
敢えてどんなレスか張らないけど

このスレの下にある
今日も('A`)レスをもらえない人々('A`)スルー2作目 (ってスレをちょっと読んでほしい
で、率直な感想を言ってほしい。こういう事すると荒らしみたいで悪いけど、ちょっと皆がどう、自分のスレについて考えてるかが知りたい


104 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 18:51:44 ID:gwC3XT2b
ふう、疲れた……さて、イラストの方もまとめて投下乙!

>>24
紅さん似合いすぎwwwこれは嫁さんにも期待せざるを得ないw

>>58
見れなかった……orz

>>94
相変わらず鉛筆描きのクオリティ半端ネーナ。さすが882氏……!

>>103
違ってたらごめんだけど
最古参の某人なんかが欠かさず感想つけてる上に色んな事に対してすげー寛容なのに、あのレスはちょっとあんまりだと思うんだ
あと、感想つけられなかったのはすまん。これからは努力するよ


105 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:03:29 ID:i2vZo1un
結局>>103はそのスレのどのレスについて問題提起したいん?検討外れな解答になっても良いん?


106 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:11:09 ID:rsSk2pgL
>>104
いや、あの人は頑張ってるとは思うよ、俺も
ただまあ、全体的な雰囲気として考えたと、ハッとしてさ
>>105
ぶっちゃけ>>44
荒れるというか穏やかな流れになる話題とは思うが、やっぱ長寿スレとして一度皆考えてみて欲しいなって


107 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:13:00 ID:rsSk2pgL
穏やかになるじゃなくて
穏やかな流れにはならないとは思う、だ。すまん
ホントに率直で良いよ。議論というより、スレの在り方について皆から聞きたいだけだから


108 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/19(火) 19:19:00 ID:i2vZo1un
おけ、ちょっと見てくる


109 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:27:59 ID:gwC3XT2b
>>106
でもさ、古参の人ってあの人以外は最近スレにいないじゃん
勘違いの原因になりかねんし、なによりあの書き方じゃ頑張ってるあの人に失礼だと思うよ


110 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:37:19 ID:fpXhXQDq
 あらage氏、お久しぶりですw

>>86
 そして改めまして投下乙です!
 おお……初っ端からまたハードな事になってますね。
 それにしてもエーテル能力、ですか……。歯車の時代では触れられてませんでしたが、一体何故なんでしょう。妄想が広がりますw
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

>>103
 ちくしょーっ! なら古参なんてやめてやるよ!(バチコーン!)
 いやぁ、古参ってどこからどこまでなんでしょうねw

 まあ、感想は書いて欲しいし、もちろん雑談でも盛り上がって欲しいですけど、感想を強制するのはちょっと違うと思いますし……。


111 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:43:00 ID:FoJhn+bW
>>86
何と言う好漢。
こいつは惚れる。

>>103
なにがあったのか知らんが、まずはドンマイ、だな。

えー、私が以前に主に投下していた某有名協力アクションの二次創作の板は現在過疎気味です。
自作品に関する相談なんて出来る空気でなく、
生存報告する暇があれば作品落とせと言われる、
そもそも投下してもレスが微小で、すぐに原型派と擬人化派の言いあいが始まる…
ま、行かなくなって久しいので最近のトレンドは知りませんがね。

ともかく、そういう所を見てきた私にとっては、気兼ねなく相談や感想を遣り取りできるロボスレは天国みたいなものです。
雑談でも気軽な雰囲気は有難い。

少なくとも自分の気になる作者さんには感想を付けるし、ここぞという所があったらネタにもする。
書き手だからね、居場所は守りますよ。

勿論、あり方についての議論はアリでしょう。
でもそれに凝り固まっちゃって理路整然とした流れみたいなストロングスタイルを求めると、
板が壊死しちゃうんじゃないかねぇ、と私は思います。

酉も使わずに失礼。


112 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:55:43 ID:gwC3XT2b
>>110
6〜8スレ目くらいからじゃない?適当だけど


113 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 19:58:46 ID:QNGuy939
作品かいてるとスレ見れなくて感想遅れる、感想書いたりスレ見てると作品遅れる
この悪循環が酷いからものすごく申し訳ないと思いながらもどっちかに絞ってるなぁー

だから、モノ書くときはどうしてもスレを切って書いてるし、書き終えて投稿してから
一週間一気に読み込んで、感想書いたりしてはいるけれど、流石にそのいなかった期間の作品全部フォローしきれない
進行速度が早すぎてログがすぐ流れちゃうから、常時スレ見てないと感想もまともに付けれないのが、このスレの長所でありながらも難点でもある所だね


114 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:09:48 ID:5wIZWEnJ
>スレの在り方
んー、ちょっとどういうことを聞きたいのか要領を得ないんだけど……
「ロボスレ住人かくあるべし!」みたいな意見を求めてるんだとしたら、俺はそういうの言う気はねえっす
人に求めるもんでもないと思ってるんで

強いて言うなら自分に対して「かくあるべし、と、いわぬべし」と命じてます


115 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:10:00 ID:fpXhXQDq
 逆に>>103氏に聞きたいんですが、具体的にどういう点で、

>創作やってるのが信じられないくらい古参の頭が固い。
>特に設定に事関しては杓子定規に囚われすぎな上に攻撃的。

 だと思ったんですか?


116 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:10:06 ID:i2vZo1un
>>103
取りあえず読んできたけど、この>>44は期待持たせてんじゃねーよ、バーヤ!って言いたいのか?
ロボスレでも、シェアスレでも馴染めなかった子にしか見えん。
今でも活動しているのかしていないのか知らんけど感想ってのは書きたい奴が書きたいように書けば良いんじゃないの?


117 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:12:15 ID:yEf3nRbz
ロボスレの事だからロボスレで書くけどさ
(シェアードはシェアードというジャンル共有の性質でしかないし
ああいう状態に文句言う事自体筋違い
シェアードやるなら折込済みで覚悟しないとって基本のレベルだし…)

>ロボは書き手が多過ぎて読み飛ばされている作者多い
ジャンプでもサンデーでもマガジンでもチャンピオンでもいいけど
連載中の全部の漫画を読んで感想や応援のハガキだしてる読者ってあんまり居ないよね
自分も例えばワンピースは好きだけどテニスは見てないし
ロボットだってリアル系・スーパー系・ミリタリー色系・ファンタジー系と
さらに細かくジャンル分類できるんだし
好きなジャンルとは違うからあんまり見ないって人も居るし
全部読めないから好きなジャンルを優先して読んでるって人もいるよ、そりゃあ
好きな作品の続きが投下されるまで暇だから、普段見て無いのも見てみようって人も居るだろうけど

自分の作品に感想つけて欲しいってのはわかるけどさ
それは自分の作品の方向性に興味持ってくれる人がいるかどうかとは別個の問題なんだよね
ジャンル人口の住人数が少なければ、そりゃあ感想も付きにくいよ
まあ結局は、弱小ジャンルはそういう傾向があるって事であって絶対ではないだろうし
むしろ弱小だから熱心な読者が常に感想付けてくれるって事も少ないし

読んでくれ、の気持ちはよく判るよ
でも「読まれやすいのかどうか」「興味を持ってもらえやすいジャンルなのかどうか」は
それとは関係無い、どうしようもない話だよ
愛と情熱を持ってその作品描き続けることと、弱小ジャンルであることは関係無いのと全く同義なんだよ


まあ何が言いたいかっていうと、水中ロボ最高だよね
商業でもアマチュアでも例が少なくても


118 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:13:59 ID:yEf3nRbz
×むしろ弱小だから熱心な読者が常に感想付けてくれるって事も少ないし
○むしろ弱小だから熱心な読者が常に感想付けてくれるって事も少なくないし




119 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:17:42 ID:fpXhXQDq
 あ、そうそう。◆kNPkZ2h.ro氏いらっしゃいますかー?


120 名前: ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:18:13 ID:yEf3nRbz
なぜいるとバレたし


121 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:18:30 ID:QNGuy939
>>117
水中ロボの難点は空中戦する人型ロボ以上に人型であることの意味が無いことだw
だが、そこに浪漫がある!!


水って武器としては万能の一品だからこれ武器にしたロボット物書いてみたいと思ったことはあるんだよね
使い勝手や殺陣の豊富さは最強クラスだし
ただ、地味なのが難点だけれどw


122 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:18:50 ID:5wIZWEnJ
ピンポイントで直後吹いたw


123 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:21:03 ID:fpXhXQDq
>>120
 ククク……最古参の嗅覚をあまり舐めない方がいい……!

 「Seirenes」の人気投票テスト、いつまでにします?


124 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:21:56 ID:yEf3nRbz
>>121
もしセイレネスが人間対人間の話だったら
敵の陸上あるいは海上拠点に潜水モードで接近→人型モードで上陸白兵戦
ってできたんだけどねー…(そういう開発コンセプトという設定だし)

…あ、やればいいじゃんというか、普通にできるわ
最終話書き直さなきゃ


125 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:22:11 ID:gwC3XT2b
さすがサイコさん!そこにシビれるアコガれない!


126 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:23:23 ID:yEf3nRbz
>>123
あれ、もうなんとなく終わってると思ってました…



127 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:23:26 ID:fpXhXQDq
>>124
 最終話……だと……!?

>>125
 ちょっ……それだとなんか危ない人みたいじゃないですかw


128 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:24:53 ID:fpXhXQDq
>>126
 あれからずーっと続いてますよw


129 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:29:27 ID:gwC3XT2b
>>124
そうか、Seirenesも終わってしまうのか……

>>127
危ない人……なんだ、あってるじゃないか!


130 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:31:52 ID:yEf3nRbz
>>128
じゃあ今日までで
本投票はいつからになるのかとか
本当に本投票やるのかとかさっぱり不明ですが

>>129
元々3〜4話くらいで終わらせる予定でしたから


131 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:34:18 ID:jafVGyUq
>>103
このスレに限らず、複数作品が連載されてる所では
「一部の気に入ってる作品しか感想は書かない」
「そもそも興味が無い作品は読んですらいない」
ってのは珍しくないかと
スレに投下された作品を全部読んで
ちゃんと全てに感想レスしてる人は、普通に尊敬して良いレベルだし

だからこそ、積極的に感想が欲しい(=もっと多くの人に読んで欲しい)って場合は
「ロボスレで○○やるなら〜」的な作品に関わる雑談ネタにチョイチョイ参加するとか
下手糞なりに絵を描いてみるとか、とにかく興味を持って貰う努力をせにゃならんと
作品に自信があるのであれば、尚更積極的にアピールしていかんと読んで貰えん訳で

まあ、そういうのが苦手とか極力やりたくないという人は
「知る人ぞ知る、流行ってないが美味い店」という感覚で
地道にコツコツやってかんといかんのでしょうなぁ


132 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:37:21 ID:fpXhXQDq
>>129
工エェェ(´д`)ェェエ工

 イエスロリコンノータッチですよ!(ただし遥さんはnジョインジョインハルカァ

>>130
 了解しました!
 明日休みなんで、用事終わったら消しときますね!


133 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:37:33 ID:wQ4MKBDm
>>103
実際に商業誌ですら読み飛ばされてますからね。絵が上手いとか話が面白いとか関係無く、そのジャンルに全く興味が無い。
自分も漫画雑誌を読んでいた頃はバトル物は周りがクソって言っても欠かさず見てましたし、スポーツ物、恋愛物は総スルーしてました。(キャプツバ、スラムダンクetc)
自分の書いている作品が周囲にとって面白くないのか、興味が無いジャンルなのか……一旦、隅に置いといて自分の作りたい物を好きに作る事に集中すれば良いんじゃないかなーと。
遊びなわけですし、一生懸命に楽しく遊べれば良いのではと思います。感想が欲しい!スレの中心じゃなきゃヤダ!ってんなら、相応の作品を作れるように頑張りましょうとしか……
まあ、自分がそんな立場になったら動悸息切れを起こして死にますけどwww作品を書く事が目的であって、投下中は心臓バクバク言ってますwww


134 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:48:58 ID:gwC3XT2b
その辺、スレの中心っぽい人たち(たろ氏、師匠、DS氏あたりかな?)はどう思ってるんだろう


135 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:50:45 ID:5wIZWEnJ
>創作やってるのが信じられないくらい古参の頭が固い。
>特に設定に事関しては杓子定規に囚われすぎな上に攻撃的。

ちょっと亀だけど、これはまあ、ないんじゃないかとw
最古参といわれる2人から許可もらって、原作、二次、雑談、妄想、全部好き勝手にネタを蹴り込んでやらせてもらってる俺がおるものw

あとプロットとか言いながら、三万文字超えたぜよ……細かく書きすぎたか……小説でもプロットでもない、中間のキメラに……
今、最後の詰め中です


136 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:56:33 ID:fpXhXQDq
 “古参の頭が悪い”だったら否定はできませんがね!

>>134
 何も考えてなくてごめんね!
 中心だろうが外れだろうがどこだろうが、基本的にやる事なんて変わりませんよ!

>>135
 やだ……変な笑いが止まらない……!
 凄く楽しみに待ってますw


137 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:58:11 ID:81VwL8ld
やべぇ、00渡りで投下しようと思ったら
もう9時になってる…
どうすんの、俺


138 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 20:58:59 ID:gwC3XT2b
また投下……だと……!?


139 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:00:29 ID:fpXhXQDq
 早い! 早いよ!

>>137
 心配なら50分くらい待ってはどうでしょう?


140 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:12:19 ID:gwC3XT2b
>>135
wktk止まんねぇ……!
しかし遥さんVSタカ坊か。どんな展開になるのか想像がつかないw

>>136
感想もwikiの編集も絵もSSも何でもやっちゃうのは確かにアホだw(いい意味で)


141 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:13:24 ID:5wIZWEnJ
>>136
本ッ当に好き勝手カマしているので、覚悟がある程度いるかもしれないよ!

それと、前スレで小説化やってもいいよ、という方が一人いたので、俺もそこには期待したい……!
全六話分あるけど……! み、短いよね……!

>>137
そんなあなたに、ここに選択肢が2つ
1.50分待つ
2.そんな時こそ支援じゃないか


142 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:16:42 ID:fpXhXQDq
>>140
 SSは最近疎かになってますがね!

>>141
 既にわっふるで好き勝手カマした私に隙はなかった。
 基本的に、死んだりしなきゃ全然OKですよ!

 ふふふ……勝っても負けても遥さん弄りじゃ!


143 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:23:22 ID:gwC3XT2b
>>141
わっふると本編の中間くらいかな?
なら大丈夫だと思うよ!

>>142
好き勝手カマした結果が鬱要素完全粉砕だよ!
あと、勝敗に関わらず遥さんは弄られる運命なのねw


144 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:26:39 ID:e4uyoI/v
過去話だと思って好き勝手やってる私が通りますよ。
俺もヘタすりゃ夜中に投下するかもw


145 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:26:53 ID:5wIZWEnJ
>>142
あー、実はそこが一番大きな覚悟ポイントだったりします
ヴィルシャとわっふるの空気の大きな違いが一つがそこであって、どっちかに偏らないように意図してやってますんで

これはもう、描写を見て判断して頂くしかないと思うんで、もうしばしお待ちを……


146 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:28:38 ID:fpXhXQDq
>>143
 かわいい子ほどイタズラしたくなるってもんですよw
 ね、遥さnジョインジョインハルカァ

>>144
>ヘタすりゃ夜中に投下するかも
工エェェ(´д`)ェェエ工

 なんという投下ラッシュ……! これじゃあ容量が追い付かないよ……!


147 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:29:30 ID:fpXhXQDq
>>145
 わたしまーつーわ♪ いつまでもまーつーわ♪


148 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:32:26 ID:gwC3XT2b
>>144
な、何ィ!?

>>145
どっちも極端だから仕方ないw


149 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:34:13 ID:fpXhXQDq
 しかし改めて考えると、ヴィヴィッド・ヴァーストって完全にGガンですよねw


150 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:38:29 ID:gwC3XT2b
気合いでパワーアップだしねw
だがそこがいいと言わせていただこう


151 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:44:43 ID:fpXhXQDq
 そしてそこに“声援でさらにパワーアップを追加した結果ソウルドライブに!”  つい好きなものに似てしまう事ってよくありますよね。


152 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:49:27 ID:81VwL8ld
さて、投下させてもらいます。
機動修羅バイラム8話後編


153 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:50:14 ID:81VwL8ld
 スペースポートを飛び立ったシャトルは一定の速度を保ちながらゆっくりと上昇していった。
 雲を突き抜け、青一色の空に灰色の煙をばら撒いていく。
 成層圏に到達すると後方に着いているバーナーからバチバチと軽く火花が飛んだ後、青い炎が灯る。
 そしてシャトルは機体の先端をまっすぐに黄色く輝く月へと向け、進んでいく。
「Gカウンター、0コンマ21」
 機長が計器を確認するとキャビンアテンダントは立ち上がりバタバタと忙しく走り始めた。
 そしてポーンというベルの音ともに機内放送が入った。
「本機は無事、大気圏を抜けました。シートベルトを解除してください」
 人々は軽くため息を付くと一斉にシートベルトを外す。
「ふぅ……」
 ケントは軽くため息を付いた。
 やっぱり、こういうのは苦手だね。
 別にケントは飛行機やシャトルが苦手と言うわけではない。
 ただ、じっとしているということが無性に我慢できないことと――。
「うっ……」
 ケントは思わずお腹に手を当てる。どうやら思った以上に空腹感を感じているようだ。
 シャトルが大気圏を突破するまで食事らしい食事も出来ないこともまた、苦手な原因の一つである。
「はぁ、規則正しい食事をしないと肥満の原因になるんだぞ」
 ぶつくさ言いながら窓の外を見る。そこには眩いばかりの青き光を携えた星、地球が見えた。
 大地の上からでは全く分からない大気の動きがここからでは良く見える。
「あと数時間で見えなくなるんだな」
 感慨深そうに見つめているとキャビアアテンダントの女性が声をかけてきた。
「あの、お食事をご用意致しますのでご注文をお願いします」
 にこやかに答えるCAにケントは少し戸惑ったがすぐに姿勢を正し注文を言う。
「じゃあフィッシュで」
 ケントの注文を聞いたCAは胸元にある電子手帳のボタンを押した後、次の乗客の注文を取りに行った。

 食事を終えたケントは鞄の中からパソコンを取り出した。
 バイラム以外のこともやっちゃわないとな。
 パソコンを立ち上げると設計用のアプリケーションを起動させるとキーを叩き始めた。
 そろそろ新型ナイツの開発準備をしないと。
 デザインはすでに出来てるが他の部分、エンジンや武装面に関して言えばかなり手詰まり感があった。
 バイラムという名のライバル機に対してどこまでやれるのか、それが今のケントの課題である。
 バイラムのデータ解析が終了した時、恐らく……嫌、確実にナイツの改修に入らなくてはいけないだろう。
 別に今のナイツがバイラムに劣っているわけではない事はちゃんと理解している。ボルスの操縦技術だって
ナイツの性能を十二分に引き出しているだろう。
 かといってボルスに頼りすぎるのも技術者としての名前が傷をつく。僕もナイツもまだまだ上にいけるはずだ。
「うぅん…」
 首を軽く回すと骨の音が鳴る。ほとんど即決で行きを決めたような物だからな。
 軽くため息を付くと艦内放送が響く
「みなさま、あと2時間で目的地である”静かの海”港に到着をします」
 ケントは窓の外を見ると暗い宇宙の真ん中にぽつんと黄色の大地が見えていた。
 あれが月か……。
 暫くの間月を見つめた後、素早くトイレに駆け込む。もうすぐ着陸態勢になるのであらかじめ用を済まして
おいたほうがいいという判断だった。
 シャトルが月の重力圏に到達すると乗客たちは自分の座席に座り、着陸を待つ。
 そしてシャトルが黄色の大地に対し水平を保とうとしたときだった。
「うん?」
 窓の外を見ていると赤いPMがシャトルの周りをくるくると回り始めた。
 赤いPMは緑のカメラアイを顔の真ん中につけており、人間の左耳辺りに棒状のセンサーがついていた。
 腹部の所だけ黒く塗られており、ひし形のパーツが組み込まれていた。ふくらはぎの辺りと背中には翼を思
わせるスラスターとバーニアが備わっており、腕や肩といったところに所々にアタッチメントをつけるような
くぼみが見えている。手には武器を持っていないがどこか不気味な雰囲気を醸し出している。 
 赤いPMは見た事が無いぞ。
 思わず飛んでいるPMに釘付けになる。
 そしてシャトルはゆっくりと月の大地へと降り立った。
 車輪を軋ませ、前面についてる停止用のバーナーを拭かせるとシャトルは所定の位置に止まった。
 停止と同時に艦内放送が響く。
「皆様、お疲れ様でした。目的地の静かの海港に到着いたしました。お忘れ物なきようご注意下さい」
 ケントはバックを手にシャトルの乗り込み口へと向かう。


154 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:51:09 ID:81VwL8ld
 そして透明のチューブを通りながらスペースポートへ向かおうとするが途中、思わず足を止めてしまう。
 彼の視線の先にあるもの、赤いPMである。赤いPMはシャトルの様子を監視するかのように見つめている。
 そしてしばらくすると何所かに飛び去って入った。
 一体なんなんだ?
 そんな疑問を抱えながらゲートへと向かおうとするがどうもおかしな雰囲気だった。
「何だ? この物々しさは……」
 そう、どこと無く嫌な空気だった。月面特有の華やかな雰囲気がどこにも見えない。どこへ行っても聞こえ
てくる工事の音が聞こえてこない。ネオン街を髣髴させる蛍光灯の光もあまり見えなかった。
 月面は人類の開拓地と呼ばれた場所じゃないのか?
 入国管理官にパスポートを見せると少ししぶい顔をされた。
「観光ですか? それとも仕事ですか?」
 言葉の端々から見え隠れする疑念や悪意を感じる。
「か、観光です」
 仕事と答えるとかなりの手間が掛かるという理由で観光を選択したのだがなにかまずかったか。
 感じの悪さに戸惑いながら答えると入国管理官はすぐさまパスポートをケントに渡した。
「では、良い旅を」
 パスポートを受け取るとゲートに向かおうとする。そんな時だった。
「!?」
 突然後ろから激しい閃光と爆発音が起きた。振り向くとそこにはあの赤いPMの姿があった。
 PMの手には大砲と思われる武器を持っており、用が済んだのかそれを背負うとどこかへと飛び去った。
 恐らく先ほどの爆発はあの赤いPMによるものだろう。
「一体どういうつもりなんだ!?」
 困惑するケントにノイズが混じった感情の無い声が港内に響く。
「ミナサマ、ゲツメンヘヨウコソ。ザンネンデスガアナタガタガノッテキタシャトルハタッタイマ、ワレワレ
ガハカイシマシタ」
 突然の事実に辺りは騒然となる。
 一体何者なんだ?
 額に冷や汗が零れ落ちる。落ち着いて周りを見渡すとそこにはすでに銃器を持った兵士が規定の配置がこち
らを睨んでいる。彼らは月面軍特有の白の制服を着ておりフルフェイスのマスクを被っていた。そして全く微
動だにせずケントたちに銃口を向けている。
「ふざけるな! いきなりシャトルを破壊するだなんて何を考えているんだ!」
 一人の男性が身近な兵士に食って掛かかろうとするが兵士は無言で男性の腕を掴みそのまま床へと叩きつけた。
「!?」
 ケントは三つ驚いた。一つ目は兵士が起こした行動、二つ目は兵士の身体能力、そして――
「女性?」
 そう、目の前の兵士はなんと女性だったのだ。一見すると普通の兵士に見えるが良く見ると体つきはケント
よりも華奢でとても男を投げ飛ばすなどと言う事は出来そうに見えなかった。
 一体どういうことなんだ?
 混乱しているケントにさらに冷水をかけるようなことが起こった。
「アナタガタハコノゲツメンニシバラクタイザイシテモライマス。モチロン、イ、ショク、ジュウハホショウ
サセテモライマスヨ」
 ノイズが混じった声になんとも言えない不安がこみ上げてくる。
 親は子供を抱き、恋人同士はお互いに身を寄せ合い、多くの人々が放送を聞き入った。
「タダシ、ワレワレニハンコウノイシヲモツモノハ」
 突然、兵士達がケントたちに銃器を突きつけてきた。
「ひっ……」
「うっ……」
 思わずたじろぐ人々。


「サツショブントスル」


 そう言うと先ほど、投げられた男性に銃口を向ける。
「ま、待て……」
 静止の言葉を言う男に対し彼女は冷たい瞳でゆっくりとトリガーを指をかける。
「あ、あぁぁぁ……」
 男性は後退りをしその場から逃げようとするが足に力が入らないらしくバタバタするだけであった。
 そして鋭い破裂音がした後、赤い血しぶきを撒き散らしながら男は仰向けに倒れた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


155 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:52:23 ID:81VwL8ld
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
 布を裂くような悲鳴が港の中に響き渡る。ケントもまた突然の事にただ呆然とするしかなかった。
 一体何なんだ、この状況は?
 目の前の行為に対し恐怖を覚えながら、この異常な事態に対し誰かに問い掛けたかった。
 しかし、それが出来なかったのは彼が仮にも軍人だからであろうか?
 それともただ単にその問いに答えてくる人間はいないという事を理解していたのからだろうか?
 どちらかは分からない、だがケントは取り乱すことは無く事態の観察を行った。
「デハ、ゴユックリドウゾ」
 そう言って放送が切れると軍人たちは銃を下げ、日常的な雰囲気を醸し出しながら歩いていく。
 だが、残された人々の中で動けるものは誰もいなかった。
 多くの人間が先ほどの光景が目に焼きついているせいなのか恐怖で動くことが出来ずにいる。
 こんなところで止まっている事は出来ない。
 そう思ったケントは呼吸を整え、自分が行くべき場所へ足を向ける。足取りはかなり重く、とても息苦しか
ったが今ここで出来る事は何一つないという強い意志で出口へと向かった。
 するとケントに誘われるようにゲートに居た人々はゆっくりとだが歩き始める。
 そして出口へ向かう頃になるといつものスペースポートへと早変わりしていった。誰もが先ほどの行為に対
し恐怖と嫌悪を胸に抱きながら。
 これは一体、どういうことなんだ?
 ケントは街を歩きながら現在の状況を考えていた。
 謎の赤いPM、明らかに人間なのかと疑問を持つ兵士。そして――。
「この町の様子は一体なんなんだ?」
 ケントは近くのコンビニ入ると新聞を買い、バス停へと向かう。
 バスはまだ来てなかったので先ほど買った新聞を読んでみる。
 書かれていた記事は芸能人の熱愛、政治家の批判、株式市場の情報など、何のことも無いごく普通のことし
か書かれていなかった。軍に関することは何も書かれておらず、地球と同じような記事ばかりが目立っていた。
 一体どういうことなんだ?
 その疑問に答えを与える為にケントはもう一度ゆっくりと新聞を読み返し始める。
 書いてある記事にも出ている広告にも、おかしな点は見えない。
 ケントはため息を付くと新聞をしまおうとした時だった。
「な!?」
 新聞の隅に書かれている一文、これが目に付いた。その一文とは――。
 昨日の処刑人数、十人。
 これはいったいなんなんだ?
 それを考える前にバスが到着した。ケントはバスに乗り込むと一番奥の座席に座った。
 バスの外から見える風景は何事もなく、人の流れが見えている。
 しかし、人々の顔には生気がない。まるでマネキンのように見える。
 それだけじゃない、町のいたるところに軍人がいるのせいで嫌な焦燥感ばかり募っている。
「まるで旧共産圏みたいだ」
 ケントは映画とかでよくある閉鎖的な国家のイメージした。
 ふと車内の方に目をやると不気味な視線がこちらの方へ向かってきた。悪意とも物珍しさとも違う、あえて
言うなら慈悲深い目だ。若干の好奇心も含んではいるが。
 ケントは姿勢を正し座りなおすと目的地への到着を待った。
 
 バスが停留所に止まるとケントは手荷物を片手に素早く外へ飛び出していった。
 バスの中の重苦しい雰囲気に耐えられそうになかった事もあるがそれよりも早くこのデータを教授に見せて
あげたかった。このデータ、すなわちバイラムのデータを。
「えーっと、確か……」
 教授の家はここから約八分くらい離れた場所にあったな。
 辺りを見渡すととても月には見えない風景が広がっていた。どことなくだがステイツにある片田舎を髣髴さ
せる。立っている場所にはすすきが生えており、道はアスファルトで舗装はしてあるがひび割れや小さな凹凸
がいくつもあり、一度外れれば砂利道に足を取られるだろう。
 空にはハリが網目模様のように幾つも張り巡らされており、その間には透明の板が幾つも敷き詰められている。
透明の板の向こうには無限なる黒、宇宙がみえていた。
 ケントは地図を片手に目的の家を探し始めた。表札を見たり、看板を眺め、地図を交互に見、そして歩き、さ
迷いながら目的の家を求める。途中、石につまずき盛大に転んだり、飲み物の自動販売機にコインを入れたのに
出てこないことに腹を立てたり、行く方向を間違え同じ場所を行ったり来たりするものの歩みだけは止めなかった。
「ここか」
 歩き始めて二十分、ついに目的の家を発見した。
「表札は……」
 ケントは表札を見る。そこにはライオネルと書かれた文字があった。


156 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:53:48 ID:81VwL8ld
「よし、早速呼んでみよう」
 深呼吸をし、気持ちを整えると呼び鈴のボタンをそっと押した。鐘の音が家の中に響き渡る。
 いよいよ、教授との再会だ。
 気持ちは落ち着かせようとするが逸る気持ちや緊張感がそれを邪魔をしてくる。
「あれ?」
 しかし、教授は一向に出てこなかった。家の中から物音らしい物は何一つ聞こえない。
 いないのか?
 そう思い再び呼び鈴のボタンを押そうしたときだった。
「誰だ?」
 玄関の扉が開くと初老の男性が現れた。長い白髪、鋭い瞳、猫背気味の背中、そしてしゃくれたアゴ。
 彼がケントとセルの師匠、ボーガン・ライオネル教授である。
「お久しぶりです、教授。覚えていますか? ケント・ベルガンです」
 ケントはそう言って教授に握手を求める。教授はそれに素直に答えた。
「何のようだ?」
 教授は難しい顔をしてケントを見ている。その瞳はまるで自身が本物であるかどうかを聞いているようだった。
「その……実は少々お話が……」
「話ならここでも出来るだろう?」
「いや、しかし……」
 ケントは言葉を濁す。取り付く島も無く、ただ一方的に捲くし立てられている気分だった。
 ライオネルは腕を組み、少し唸るとケントの方を向いた。
「ふむ、ではお前に聞こう。ヨーロッパ西部に位置する国、スイスの国花は何だ?」
 突然の問題に思わず首を捻るケントだったがすぐさま答えた。
「エーデルワイスです。ですが野生のエーデルワイスはすでに絶滅してしまい、今現在は見れるエーデルワイ
スは国が管理する特別農園でしか見られません」
 答えを聞いたライオネルはしばらく黙りこんだ。
 答えは間違ったか? 首筋に冷や汗が噴出してくる。唇が乾く。いったいどうなんだ?
「正解だ、入って良いぞ」
 ライオネルはニヤっと笑うとケントは安堵した。

「へぇ、相変わらずアンティークな趣味をしていますね」
 ケントは玄関を見渡しながらゆっくりと歩みを進める。
 玄関にはネジ巻き式の振り子時計と大きなラッパを思わせる年代物の蓄音機、天井にはヨーロッパの宮殿に
ありそうなシャンデリア、そして木で出来た棚にはダイヤル式ではない黒電話がポツンとそこに座っていた。
「ふん、単なるゴミ拾いとでもいいたいのか?」
「いや、そう言うわけでは……」
 教授がぶっきらぼうに言うとケントは少し慌ててでそれをたしなめる。
「さて、お前の用件を聞こうか」
 リビングにあるソファーに勢い良く座ると部屋の中を観察しているケントのほうへ視線を向けた。
「実は、研究が行き詰ってしまって……」
「研究? 新しいエンジンが出来ないのか? それとも機体構造に何か欠点でも見つかったか?」
 ライオネルは皮肉なのか冗談なのか分からない底意地の悪い笑みを浮かべる。
「いえ、違いますよ。僕の名誉に誓ってそんな事はありません」
「では、なんだ?」
「これです」
 ケントは鞄の中に手を入れると手探りで目当ての物を探す。
 確かこの辺に……あったあった。
 取り出したのは一枚のデータディスクであった。
「データディスクか。それがどうかしたのか?」
 ライオネルはケントが取り出した黒いディスクを見ながら頬づえを付いている。
「これが僕が行き詰っている理由です」
 身近にあるコンピュータに差込むとキーを素早く叩く。
 数秒の読み込み音とともに大きなスクリーンに黒のPM、バイラムの姿が映し出される。
「これは……パンツァーモービルか?」
「はい、今地球ではこのPMが大暴れをしていまして」
 概要を軽く説明するとライオネルは少し眉間に皺を寄せる。
「なるほど、お前は解析を頼まれたが行き詰まり私のところへ来たと言うことか」
「はい……」
 ケントは申し訳なさそうな顔をするとライオネルはふんっと鼻を鳴らした。
「いいだろう、手伝ってやる。ただし、解析するのはお前だ。私はそれのサポートに徹するぞ」
 教授の言葉に顔をほころぶ。快く、とは行かなかったが協力はしてくれるらしい。


157 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:54:30 ID:81VwL8ld
「あ、ありがとうございます!」
 頭を下げるとライオネルは少し気難しい顔をしながらコンピュータのあるデスクにドンと座った。
「礼を言わなくて良い。どうせ隠居の身だ、それに金はあってもやることが無いと人の頭は溶けるからな」
 キーを叩き解析の準備を進めるライオネル。だが解析を始める前にケントはどうしても気になることがあった。
「教授、一つだけ聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
「赤いPM、アレはなんなんですか? それにスペースポートでの軍人、とてもここの住人とは思えない……」
 そう、あの一つ目のPM。あれはどこと無く不気味だった。月面政府の新兵器なのかすらわからない。
 いきなりシャトルを破壊し、民間人を平気で射殺をする。あまりにも異常事態過ぎる。
 月面政府は一体何を考えているんだ? 下手をしたら戦争になるぞ。
 把握が出来てないことへの苛立ちや恐怖が混ざり、思わず歯軋りをしてしまう。
「そうか、お前もアレを見たんだな」
 ライオネルはケントの観察眼に少し感心したようだ。普通ならこの異常事態に対し精神を揺さぶられたり呆
気に取られて細部の記憶を忘れてしまう。
 しかし、ケントは目に付いた物を注意深く見ている。特に専門分野に関して言えば目ざといくらいだった。
「教授、彼らは一体なんなんですか?」
「分からん」
「わ、わからん?」
 ライオネルの答えにケントは呆気に取られてしまう。
「そうだ、奴らについては私も、いや月に住んでいる住人全てが理解していない」
 ライオネルはゆっくりと月の事を話し始めた。

 今から一年半ほど前、三機ほどのPMが月の近くを漂っていた。最初は漂流物のように見えたが月面の近付
くにつれ、徐々に動き始めた。そして三機のPMはそのまま月の大地に降り立ち、各都市部にその姿を見せた。
 無論月面政府はこの三機のPMにコンタクトを取ったが応答は全く無かった。信号をしているわけでも無け
れば、通信機に繋がる様子もない。ただそこに立っているだけだった。
 議会では破壊を主張する強硬派と事態を静観しようとする穏健派との対立が始まり、事態は泥沼化するかに見えた。
 だが、この事態を打開したのは他ならぬPMたちの行いだった。彼らは突如月に、人間に対し牙を剥いたのだ。
 政府は当然のように軍を派遣する、だがこのPMの強さはあまりにも異常過ぎた。
 ありとあらゆる攻撃が通用しない、圧倒的に機動性と火力。そして強大すぎる残酷性と凶暴性。
 たった三機のPMに月面軍は壊滅寸前に追い込まれてしまったのだ。
 打つ手が無くなった政府は地球に救援要請を求めようとするが”彼ら”のジャミングにより通信は使えなくなっ
ており、直接地球へ向かおうとすれば”彼ら”になぶり殺しにされた。
 月にいる人々は恐怖と絶望に嘆き、悲しみ、そしておののいた。
 そして数日後、”使者”と名乗る人物から会談を申し込まれる。
 手段らしい手段はすでに無い政府にとって相手からの申し出は受けざる得なかった。
 会談で”使者”は月面政府に対し3つの要求を突き尽きてきた。
 一つは月面政府の政権委任。二つ目は物資製造の規制。三つ目は月面都市に住む人々の出国禁止だった。
 使者の要求に月面政府は顔を見合わせ、否定の言葉を言うしかなかった。
 二つ目、三つ目はともかくとして一つ目は月面の権利を明け渡せをも同意である。
 だが結局、月面政府はこの要求に対し従うしかなかった。従わなければあの三機の鬼が月を滅ぼすのだから。
 無論、民衆とて臆病者ばかりではない。使者に対し反抗の意思を唱える者も多数いた。
 しかし彼らの圧倒的な力の前にどうすることも出来ず、ただ骸を積み重ねるだけだった。
 
「そして、人々の顔から生気と希望が消え、現在に至るというわけだ」
 ライオネルの話を聞き終えたケントは小さく呟いた。
「同じだ……バイラムと」
 姿を見せた後に突然牙を剥く。しかもコンタクトをとることも出来ずに一方的に攻撃を始める。
 数の違いや行動の差異はあれどやってることはバイラムと変わらないじゃないか!
「それだけではない、お前が見た赤いPMはその三機のうちの一機だ」
 ライオネルはディスプレイのほうに視線を向ける。解析の準備は整ったようだ。
「それよりもこいつだ。お前が手間とっているというデータを優先させるぞ」
「はい」
 ケントは部屋にあるもう一つのコンピュータの電源を入れると心の中で気合を入れなおした。
 友との約束を果たす為、人類に希望を与える為に。




158 名前: リハビリ中の>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:55:08 ID:mWnr049q
>>94にどうしても気になるミスがあったので修正して貼り直し↓
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/967/jl.jpg
リハビリなので、「一つ一つの完成度より数だ!」というつもりだったのだが、第一段にして早くも怪しくなってきている。
補助線はちゃんと引きましょうってことだ。

>>95
実はこっちの方が描くのはラクだったりするんだぜ……(時間・手間が多い=難しい、ではない)

>>97
ハッハッハペンタブだあ! ガチで画材の再現性が高いです、これに使ったソフト。

>>99
よせやい照れるぜー(←師匠の真似をしてみた)

>>101
「マスターモデラーズ」というミリタリー模型専門誌に連載されている、「DUST」という作品の
「VK兵器」(二足歩行兵器……なのだが、歩かず機体後部のバカデカいプロペラを回して雪・氷上を滑って移動する奴も存在したりする……しかもそれには元ネタがある)
の一つ、「ヤークトルター」です(ちなみに「DUST」はガレージキット展開を精力的に展開してる)。
ねっ、掲載誌からしてこのスレの人達が知らなそうな作品でしょ。

>>102
前にオレが手描きのゴジラ絵投下したとき「上の二つは写実的だけど下はマンガで……」とかぬかしやがった阿呆のことですね。

>>104
よせやい照れるぜー(←師匠の真似をs

>>103
感想より雑談が多いという点に関しては、投下側としてはあまりいい気持はしないだろう、と思うものの、
続き物が多かったり、読むのにある程度以上の時間がどうしてもかかるSSの感想より、
その場の数レスだけ把握して思い付いたことを書けばいい雑談の方が書き込み頻度が高くなるのはやむを得ない部分もあるのかな、というところです。

古参の頭の固さ、という部分に関しては、率直に言ってあちらのスレの>>44の言っていることがよくわかりません。
ロボスレでは設定に厳しいSS書き手が多いのか少ないのか以前に、
そもそも自作品の設定について語ったりしている状況というもの自体があまり無い気がします
(へたすりゃその手のことを一番書いたり描いたりしているのは、連載抱えた作者さんがたのうちの誰かなのではなく、
 設定使った単発ばっかりなオレなのではないか、という気さえする)。
シェアスレについて言っているのかも知れませんが、多くの人が(それぞれパラレルでやるのではなく)一つの作品をつくる、という形式であれば、
枠組みをある程度固めるのは当然のことだと思います。
そしてその枠組みについて発言するのは、以前からいてそれへの理解度が高い古参の人が多くなる、ということなのでしょう。


159 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:55:16 ID:81VwL8ld
 ケントとライオネルが解析に入ろうとしている頃、ゴトランド基地からさらに西に行った海域ではファルと
アジャムによる模擬戦が開始されようとしていた。
 北極が近いらしく海の上には無数の流氷が流れており、青い海に白の水玉模様を敷き詰めているようだった。
 ファルのビスマルクとアジャムのグライドアが一定の距離感を保つ。
 ファルは最終チェックをし始めた。パネルをいじりながらどこも異常が無い事を確認する。
 思わず背面にある大きな大型剣をちらりと見た。接近戦用のSパーツを選んだけど……。
 言いようのない不安と共に目の前の相手を見る。
 相手のアジャムの方はというとだらけた顔でぼうっとしていた。時たまあくびが出ることからやる気はほと
んどないらしい。
「二人とも準備は良い?」
 通信ウィンドウからファルの声が聞こえてくる。
「ええ、問題ないわ」
「いつでもいいぜ」
 二人の準備が整った事を確認するとマールは開始の合図を出した。
「それじゃ、はじめ!」
「でぇぇぇい!」
 先に仕掛けたのはファルだった。ビスマルクを急加速させ、アジャムのグライドアへと向かっていく。
 一定の間合いに入ると同時に腰から剣を引き抜き、グライドアを横切りにしようをする。
 しかしアジャムは素早くレバーを倒しビスマルクの下へ飛ぶ。
「かわした!?」
 避けられたことに動揺を隠せないファルに対しアジャムのほうは余裕綽々で返す。
「行儀の良い闘い方じゃやっていけねぇぞ!」
 ビスマルクの股に思いっきり蹴りを叩き込み、そのまま足を掴んで思い切り振り回した。
 放り投げられた時の凄まじい振動がコックピットに伝わってくる。
 この人、強い!
 ビスマルクはバランスを崩し、きりもみ回転をしながら海の方へと落下していく。
 落ちていくビスマルクを見ながら鼻で笑うアジャム。
「これで、終わりって所か?」
「まだまだ!」
 素早くレバーを起こすと海面ギリギリの所で体勢を立て直し、再びグライドアの高度へとやって来る。
「へぇ、ちったぁやるじゃねぇか……」
 先ほどのようなやる気の無さはないがまだまだファルを甘く見ている節があった。
「もう一回!」
 バーニアを光らせ、再びグライドアへと向かっていく。
「また同じ戦法か?」
 フェイントもあるわけでもなく蛇行飛行をしているわけでもない。真っ直ぐに進んでくる。
「そっちこそ、相手を甘く見すぎ!」
 今度は背面のパーツ部分からワイヤーが飛び出しグライドアをがんじ絡めにする。
「おっ!?」
 そしてそのまま一気に引き寄せると顔面に向けて拳を繰り出した。
 激しい轟音とともにグライドアの顔が歪む。
「んぐ! へへ、こうじゃねえと面白くねぇよなぁ!」
 殴られた衝撃が振動となってコックピットに伝わる。危険を知らせるアラートが鳴り響くがアジャムは久々
の得物に舌なめずりをした。


「おーやってるやってる」
 基地の司令室で戦いの様子を見ているマール。手にはポップコーンやコーラを持っており、気分は完全にプロ
レス観戦だった。一方のカミーラは切ない瞳で二人の戦いを見ている。まるで起きて欲しくないことが起きたように。
「どうしましたか?」
「いえ、別に……」
 言葉ではそういっているが顔は完全に不安の表しており、落ち着かないのか組んだ指をやたらと動かしている。
 そんなカミーラを見かねてついマールは声をかける。
「……一つだけ聞いていい?」
「なんでしょう?」
 カミーラはマールのほうを向く。その目は真剣そのものでいつもの温さはない。
「あなたの名前、偽名ですね」
「突然何を……?」
 マールの言葉にカミーラは戸惑う。
「”女吸血鬼の贖罪”なんてかなり変わった名前ですね」


160 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:56:41 ID:81VwL8ld
 ペカレフ、ヘブライ語で贖罪という意味だ。だがそれだけではない、カミーラという名前もまたなにやら深い
意味がありそうだ。本来、吸血鬼というのはアンデットの一種であり神の法に背いた存在である。その存在が贖
罪、という意味の名を持っている。それは神への贖罪なのか? それとも別の意味があるのか?
 もっともマールが名前が偽名である事を疑う理由は彼女の名前があまりにも中東らしくないから。というの
が根拠の理由なのだが。
「そうですね」
 カミーラはマールの言葉に眉一つ動かさずに答えた。聞き慣れているだけなのか、それとも本当にそういう
名前なのかマールには分からなかったが彼女は何かを隠していることだけは確信できた。
 その証拠にカミーラの手の甲にはナンバーを思わせるのような痕が残っていた。まるで無理矢理皮を剥いだ
かのような痛々しい傷跡が。

 模擬戦が開始されてから十分が経過した。
「はぁはぁはぁ……」
 ファルはかなり息を荒げている。どうやらかなり体力を奪われたらしい。
「ふぅ、おい、そろそろ決めねぇと時間の無駄になっちまうぞ」
 大きなため息を付いたがアジャムのほうはまだまだ体力に余裕があるようだ。
 無理もないだろう。この十分の間、ファルはアジャムに攻撃を仕掛けるがほとんどいなされるか、防がれる
か、かわされるかのどれかだった。そしてアジャムのほうは自分から手を出すことは全くなく、ファルの行動
予測に徹していた。
「これで、どうだぁ!」
 ファルは大型剣、ブリューナクを展開するとフルスロットルでアジャムのグライドアへ突進していく。
「それが甘いっての!」
 向かってくるビスマルクに対しアジャムはパネルをいじると脚部から冷却弾頭を取り出し、銃の先端に取り付けた。
「あばよ」
 冷却弾頭がビスマルクに向かっていく。ファルはレバーを横に倒しそれをかわすが横から凄まじいGがかか
り、彼女の顔を歪ませる。それだけではない、急旋回したことによりビスマルクの機体バランスが崩れる。
「ぐぬぬ!!」
 ペダルを軽く浮かせるとレバーをニュートラルに戻した後、一気に手前に倒し無理矢理機体バランスを立て直した。
「これでどうだぁぁ!」
 大型剣がグライドアを真っ二つにしようとする、だがすれ違いざまにクレイモア爆弾をビスマルクの頭へ叩き込んだ。
「あああああ!」
 激しい衝撃がコックピットを揺らす。幾つもの鉄球がビスマルクの装甲を凹ませていく。
 そして激しい煙を吹かせながらビスマルクはゆっくりと氷の海へと落ちていった。
「悪いな、俺の勝ちだ」
 アジャムは勝ち誇った笑みを浮かべながら高らかに宣言した。が、マールからの不平の通信が入る。
「アジャムさん! 実弾を使うのは辞めてください!」
「実戦形式のほうが訓練になるっていったのはそちらではないですか?」
 アジャムは飄々と答えた。 そう、戦う前のセッティングで二人は実戦形式のほうがより良い訓練になると
思い実弾を用意しておいた。
「でもだからと言ってクレイモアはやりすぎです! ファルちゃんなんて気絶してるじゃないですか!」
 マールがそういうとビスマルクから通信が入る。
「いたたたた……マール、悪いんだけど救命ボートくれない。海の中で身動きが取れないのよ」
「だとよ?」
 いやらしい笑みを浮かべるアジャムに対しマールは眉間に皺を寄せながら見つめた。
「アジャムさん……」
「分かった分かった、回収すれば良いんだろ?」
 アジャムは観念したかのように手を振る。
「もちろんビスマルクの修理代はあなたのお給料から差っ引いておきますね」
 マール冷たい笑みを浮かべながら釘を刺した。
 抜け目がないことで……。
「了解」
 そう言って海の中へと入っていった。
「くそ、これもダメか!」
 ケントは眉間に皺を寄せる。ディスプレイには一致しないことを示すマークが出ており、数万のパターンは
全て単なる徒労へと変貌した。
 ライオネルのほうに視線を移すとなにやら腕を組んで考え込んでいる。
 その視線の先はケントが作った対バイラム用の戦闘データであった。
 このデータは以前、初めてバイラムと遭遇した時のデータと中東に現れたバイラムとの交戦記録をベースに
作り上げたものである。いつ襲来が来るか分からないので即興で組んだ物のため穴は多く、とてもじゃないが
実戦で使用することは自殺行為に等しかった。


161 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 21:58:11 ID:81VwL8ld
「ふむ、ではこれでどうかな?」
 そう言ってキーを素早く叩き、データを入力していく。数秒の待ち時間の後に結果が表示される。
「なるほど、これで大体理解は出来た」
 ライオネルは何かを掴んだようだ。その顔には不敵な笑みが浮んでいる。
「どういうことですか?」
 ケントは教授のディスプレイを覗き込む。
「共有結合だ」
「共有結合? ダイヤモンドや塩酸などの?」
「そうだ、もしこの原理を別の物に応用できるならどうだ? そう、例えば鉄や銅といった金属類などにな」
 ダイヤモンドをベースに同じ方法で共有結合を構築し、作り上げる。
 炭素の塊であるダイヤですらこの硬さなのだ。もし鉄や銅でこの構築が出来るならかなりの強度を誇るだろう。
 だが、金属には非共有電子対と呼ばれるものが極端に少なく、ダイヤモンドのような強度を持たせるには純度
を極限まで上げるしかなかった。
 だが、ライオネルは原子が分解される際に現れる、虚生電子を擬似的な孤立電子対に仕立てることにより金
属のような非共有電子対が少ない物質でもダイヤのような共有結合が可能となると仮説を立てた。
 現にヘリウム原子を分解し、二つの水素原子が出来ることはすでに学会では立証済みだ。
「し、しかしいくらなんでも…」
 教授の仮説にケントは少々渋った顔を見せる。いくらなんでも突飛過ぎだ。
 それに、これを人工的に作り上げられるとしたら敵はかなり科学力を持っているということを意味になるぞ。
「理不尽か? 違うな、理不尽などではない、れっきとした規律だよ」
 ライオネルの言葉に思わず言葉を失うケント。
「私はバイラムの装甲がデタラメとは思わん、なぜなられっきとした理屈、理論だからな。だが人間はどうだ?
他人が自分より勝っているからといって酷い言葉や嫌がらせをしてないか? 貧しいから、美しくないから
太っているから、弱いから、そんな理由で人を虐げていないか? これは理か? ちがう、単なる醜い感情なのだ」
 ライオネルは背もたれに身を預けると暗い空を見上げ、呟いた。
「ケント、何故実戦で使用することは自殺行為に等しかった。私が教授という地位を捨てたのか分かるか?」
「なんとなくですが分かります」
 ケントは呟くように言った。恐らく教授は人間関係が嫌になったんだろう。優れたものの足を引っ張るのは
人間の世界ではよくあることだ。僕も昔同じことがあったからね。
「なんとなく……か?」
「す、すみません」
 しまった、教授はなんとなくっていう言葉が嫌いなんだった。
「ふふ、なんとなくは実に重要だ。例え微妙な差異でも気が付く者は気が付く」
 ライオネルは赤いカップを手に取り中のコーヒーをすすった。苦味と酸味、そしてほのかな甘さが舌を刺激する。
「なんとなく、と言うのは実に理的だ。それは本能から来る理性的な感性の一つであるからな。ただそれを理
由付け出来ずにそのままに放置してしまう。理由も無くな」
 暗い道や人がいないところを怖いと思うのは決して非倫理的なのではない。それは本能が危険であるという
事を教えてくれるからだ。しかし、多く人間は本能的に感じた物を否定してしまう。
 そういえば何回も講義で言ってたっけ。本能は理屈の塊であるって……。
「では、感情は理には出来ないのでしょうか?」
 ケントの言葉にライオネルは軽く笑う。
「ふむ、難しいな。感情と言う物はどう理屈を述べてもその理に沿って行動するわけではないからな」
「思い通りにならない、と言うことですか?」
「そうだろう、例えば君がチーズバーガーを頼んだとしよう、そして君の友人はトマトバーガーだ。どちらも
同じ値段なのに、友人の物のほうが美味しそうに見えたりしないか?」
 ライオネルの言葉にケントは少し頷いた。確かに、自分はあれが美味しそうだと思って注文したんだ。それ
なのに何故……。
「それは理とは違った”情”というものだろう。他人にあって自分にないものを羨ましいと思うのは人間が感
情の生き物だからだろうな」
「なるほど、では教授が奥さんに逃げられたのも情のせいですか?」
「いや、逃げられたのは私の情のせいだ」
 ライオネルの答えにケントは思わず苦笑してしまう。
「笑っている場合か、解析をいそげ!」
「は、はい!」
 二人は再びディスプレイを睨みつけながらキーボードを叩き始めた。


 ケントとライオネルが解析を進めている一方、アジア統連の重慶基地では奈央はベットの上で天井を眺めていた。
「はぁ……」
 思わずため息を付いてしまう。奈央にしては珍しく陰鬱な気分のようだ。


162 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:01:06 ID:81VwL8ld
 思わずため息を付いてしまう。奈央にしては珍しく陰鬱な気分のようだ。
 瞳を閉じるとバイラムの戦いが思い出される。剣を振るい、突き刺し、銃を向ける。そして最後は大空へと
飛び立ち核を投げつける。その様子はまるで殺戮を楽しむかのようだった。
 だが奈央にはバイラムへの恐怖は無い、それよりも真実のほうが奈央にとって重かった。
 バイラムが……”あの人”だなんて……
 確証は無い。しかし、それが本当だったら?
 本当だったらあの人が私の仲間を、パーチャイ少尉を殺したという意味になる。
 認めたくない、認めるわけにはいかない。
 奈央はこの思いを振り払う為にベットの中で頭を振る。こんな堂々巡りが彼女の頭の中で渦を作っていた。
 暫くの間枕に頭を静めると、突然ベットから起き上がった。
 真実を確かめてみよう。もしかしたら違うかもしれない。あの人がそんな事をするはずがない。
 そう思うと素早く軍服に着替え、部屋を出て行った。
 廊下からはいる光はすでに西にから入ってきており、一日がすでに半分終った事を示している。
 背筋を伸ばし、堂々とした佇まいで廊下を歩いていく。
「ようし、あと一セットだ!」
「はい!」
 廊下の外から威勢の良い声が響いている。声の主はコウシュンたちであった。
 奈央がベットで寝ている間、第三空陸大隊の面々は基礎訓練を行っていた。
 普段の訓練とは違い、基礎体力を高める為にかなりの量のトレーニングを積んでいるようだ。
 彼らの顔はかなり真っ赤であり、額から流れる汗がその激しさを教えてくれる。
 だが、誰もがこの訓練に対し音をあげる者はいなかった。ただ黙々とトレーニングを重ね続ける。
 しかし、この訓練は意外な人物が止めることとなった。
「そこまでです!」
 全員が腕立て伏せに入ろうとしたとき、コウシュンの後ろから大声で叫ぶ人物がいた。
 第三空陸大隊の面々は叫んだ人物の方へと視線を向ける。無論、コウシュンもそちらを見る。
 大声の主はヨウシンだった。普段の温和そうな顔とは違い、かなり厳しい顔つきをしていた。 
「みなさん、これは明らかにオーバーワークですよ。訓練を中止し、それぞれの待機場所へ向かいなさい」
「はっ!」
 大隊の面々はすぐさま立ち上がりヨウシンに敬礼をすると、あっという間に基地内へと入っていった。 
「申し訳ありませんでした」
 基地へと戻っていく隊員たちを見送りながらコウシュンは頭を下げる。
「いえ、彼らの気持ちは理解できますよ」
 ヨウシンは穏やかな口調でなだめる。
 無理もなかった。バイラムが使用した核兵器、パーチャイを始めとする仲間の死。己の無力さを痛感する事
態があまりにも多かった。彼らはその無力さを払拭する為にあのような無謀なトレーニングを積んでいたのだろう。
 ヨウシンは彼らの様子を見ながら自身もまた、自身の無力さについ握りこぶしを作る。
 何年も軍人という立場になっていますがやはり誰かが死ぬのは辛い物ですね。
 軽くため息を付くとコウシュンの方へと向きなおす。
「コウシュン中佐、貴方に命令しておきます。三ヶ月以内に大隊全員に特務戦闘技術を仕込んでおいてください」
 ヨウシンの言葉にコウシュンは思わず目を見開き、目の前の司令官をじっと見てしまう。
 特務戦闘技術とはエリート部隊を作るための特別訓練なのだ。銃器の扱い、PMや戦車といったものの操縦
技術から始まり、諜報活動、潜伏訓練、サバイバル技術の向上などあげてみれば切りが無い。それだけではな
い、この特務戦闘技術を仕込むには最低でも1年半掛かる代物だが、目の前の司令官はそれをわずか三ヶ月で
やれと言っているのだ。
「正気、なのですか?」
 思わず口に出してしまう。目の前の司令官は決して無理難題を言う人間ではないことはコウシュンは知って
いる。しかし、いくらなんでもこの命令は無謀すぎる。一体何が目的なのだろうか?
「ええ、正気です」
 ヨウシンは飄々とした雰囲気で目の前の男に言った。
「分かりました、最悪の場合、脱落者が出るかもしれませんがよろしいですね?」
「構いません、脱落者に対しては私が何らかのフォローをしておきますのでご安心を」
 ヨウシンの言葉にため息を付いた後、すぐさま敬礼をし、その場を去っていった。
 去り行くコウシュンの背中を見送りながらヨウシンもまた、基地へと戻ろうとする。
「おや?」
 扉を開けると奈央が目の前に立っていた。
「水原伍長ではないですか、どうかしましたか?」
「長い間休んでいて申し訳ありませんでした」
 そう言って奈央は頭を下げる。



163 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:02:22 ID:81VwL8ld
 そういえばナタリア君から報告を受けていましたね。水原伍長の精神状態がおかしいので休ませていると。
「いえいえ、別に気にしてませんよ。君はあれが初の実戦だと聞きましたからね、無理もありません」
 ヨウシンは柔らかな顔で奈央をいたわる。
 あの戦いでほとんどの軍人が軍を辞めたという話を聞きましたからね。辞めなかっただけ精神力はあると思
いましょう。
「しかし……」
 口を濁す奈央に対しヨウシンは朗らかに笑った。
「そう気にされてもこちらが困りますよ。水原伍長、復帰をしたのならあなたの仕事に戻りなさい」
 ヨウシンはそう言うと踵を返し、司令室へと帰ろうとした時だった。
「待ってください!」
 突然の大声に思わず振り向いてしまう。
「バイラムの解析を私にさせてください!」
「はい?」
 ヨウシンは思わず首を傾げてしまった。

「どうぞ」
 司令室のソファーに座っている奈央に白いカップを差し出す。中にはなみなみと茶色のお茶が注がれている。
「ありがとうございます……」
 目の前に出されたお茶を奈央は見つめる。お茶の水面には締りの無い自分の顔が移った。
「どうかしましたか?」
 出された物を飲まない奈央に少し不思議そうな顔をするヨウシン。
「い、いえ、別に……」
 口ではそう言うが出された物をただ見つめるだけだ。いや、見つめていても視線は定まっていなかった。
「……出された物を頂かないのは礼儀違反ですよ」
「あっ、すみません」
 ヨウシンに促されるかのようにお茶を口に含む。
「美味しい……」
「でしょう?」
 ヨウシンは満面の笑みを浮かべる。彼が出してくれたお茶は渋すぎず甘すぎず、芳醇な香りが胃の中に入り
込んでくるような感覚だった。
「もう一杯いかがですか?」
「いえ、けっこうです」
 ヨウシンの申し出を丁寧に断る奈央。その顔は少し前のような陰鬱な顔はしていなかった。
「では水原伍長、説明をお願いできますか?」
「え?」
 先ほどとは打って変わって穏やかなヨウシンの顔が鋭くなる。声のトーンからかなり根強さを感じ取れる。
「何故、あなたがバイラムの解析をしたいのかを」
「それは……」
 奈央は再びあらぬ方向を見つめ始めた。どうやら言うべきなのか、言わざるべきなのか迷っているようだ。
「……言えませんか?」
「いえ、そんな事は……」
 ヨウシンの問いに対し歯切れが悪く答えてしまう。
 このままでは埒が開きませんね。
 ヨウシンは腕を組むと少し知恵を絞り始めた。一方の奈央はどうしていいのか分からず、ただモジモジと
足動かすだけであった。しばらくの間、両者に沈黙が流れる。
 そしてヨウシンの考えがまとまると重い口を開いた。
「水原伍長、では質問を変えましょう。固有名詞を出さずにあなたの今一番疑問に思っている事を言ってください」
「え?」
 新しい質問に奈央は少し戸惑ったが少し考えた後、意を決したかのようにゆっくり話し始めた。
「もし、もしもですよ。自分の同僚を殺したのが自分の知り合いだったらどうしますか?」
 奈央の疑問に対し、ヨウシンは再び笑みを浮かべる。ただし優しい笑みではなく勝利を確信した笑みだったが。
 手ごたえは掴みました。後はそこからゆっくりと組み立てて見ましょう。
「それはどういうことですか?」
「そのままの意味です」
 そのまま、という事は……。
 ヨウシンの頭の中で推理を始める。同僚……。これは恐らくパーチャイ少尉のことでしょう。では知り合い
と言うのは……? そうか、彼女は――。
 推理が纏まったヨウシンは軽く咳払いをすると奈央の問いに対し、答えを話した。
「私の答えは決まってますよ。民間人なら告発をし、政治家だったら失脚させ、軍人でしたら銃殺刑にかけます」
 ヨウシンの答えに思わず息を飲む奈央。普通ならそうだろう、例え自身の知り合いといっても今は殺人者なのだ。


164 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:03:22 ID:81VwL8ld
「で、でも、私が知らない間に何かあって、それで仕方なく……」
 奈央は自分の理屈に無理がある事は重々理解していた。しかしこの言葉は偽りの無い奈央の意思、思いである。
「水原伍長……!」
 ヨウシンの重苦しい言葉に奈央は口を閉じた。
「水原伍長、あなたには何が見えているのですか? 目の前で誰が死にましたか?」
 ヨウシンの言葉に対し、何も言い返すことが出来ない。目の前で死んだのは――。
「軍人志望でないあなたに高望みはしません。しかし、あなたの行いでまた誰かが死ぬかもしれませんよ」
 彼女の両肩に言葉が、想いが、責任が重くのしかかる。
「知り合いに何があったかなんて私には分かりません。ですが今、目の前で死んでいるのはあなたの仲間なのですよ!」
 重い沈黙がしばらく続いた後、奈央は顔を伏せて泣き始めた。
 ヨウシンも沈痛な面持ちでうなだれた。
 泣くな、などと言うほど強さは無い。笑って、などと言うほど優しさは傷付ける。
 だが、これが他ならぬヨウシンの答えなのだ。

「すみません、泣いたりして……」
 奈央は涙でぬれた頬を拭うと立ち上がった。
「答えは決まりましたか?」
「はい……」
 ヨウシンの問いに奈央は答えた。その言葉は少し弱弱しかったがどこと無く心が通った強さが垣間見える。
「では、水原伍長。バイラムの解析をお願いします」
「了解しました、ソウ司令。では失礼します」
 奈央は敬礼すると司令室から出て行った。
 ヨウシンは奈央の背中を見送ると再びお茶を継ぎ足した。
「ふぅ……四十にして迷わず、と言いますけど私は迷ってばかりですね」
 そう言って自分のデスクに座るとくるりと扉に背を向け、オーディオ機器のスイッチを押した。

 司令室を出た奈央は自分の部屋に向かった。そして電子アドレス帳を引っ張り出し、電話機に番号を入力した。
 数秒ほどの呼び出し音の後、相手が受話器を取る音が耳に入ってきた。電話の相手は――
「もしもし」
「あっ、祐一君? 水原だけど……」
「あっ、奈央さんじゃないですか。一体なんですか? 突然電話をかけてきて……」
 奈央は祐一が出た事を確認すると早口で自身の用件を話した。
「祐一君、一明さんのビデオはまだ持ってる?」
「父さんの? 丁度、これから見てみようと思ってた頃です」
「そう、なら悪いんだけど送ってくれない?」
 奈央の言葉に祐一は少し戸惑った。
「え?」
「ちょっと気になることがあって」
「気になること……ですか?」
 声のトーンが少し低くなる。受話器越しでは一体何が起こっているのか分からないがなにやら嫌なことがあっ
たようだ。
「わかりました。でもどんなビデオが必要なんですか?」
「とりあえず、全部頂戴。後はこっちで何とかするから」
「はい、わかりました」
 奈央は受話器を置くとため息を付く。
 これでもう後には引けない。
 椅子に座り祐一からのビデオを待つ。軽い電子音が響くとディスプレイにはデータ受信開始の合図が出ている。
 ディスプレイのボタンを押し、ダウンロードを開始する。終わるまでおおよそ二時間半かかるようだ。
 奈央は少し顔をしかめると部屋を出て行く。やっておくべき事が残っているからだ。
 一つ目は休んでいた分の仕事。伝票整理や報告書の類いが溜まっており、その処理をした。
 二つ目はデータルームの準備。これからしばらくの間この部屋に缶詰めになるのでナタリア大尉に許可を取
ってもらった。
 奈央が部屋に帰る頃にはダウンロードは全て終わっており、一明のデータを全て、一枚のディスクに収める。
「さて行くとしますか」
 奈央はディスクを手に持つと目的地のデータルームへと向かおうする。
「水原!」
 途中、廊下で誰かが呼び止める。振り向くとそこにはリーシェンがいた。手にはファイルを持っており、無
数の書類が挟んであった。
「リーシェン軍曹、どうかしましたか?」
「鳳凰のシステム周りの見直しを頼みたいのだがいいか?」


165 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:04:44 ID:81VwL8ld
「すみません、後でいいですか? これからバイラムの解析をしなくてはいけないんです」
 奈央が申し訳なさそうな顔をするとリーシェンの方も少し困った顔をした。
「そうか、すまないな」
「いえ、こちらこそ。失礼します」
 奈央はリーシェンに頭を下げるとすぐさま背を向けてデータールームへと向かった。
 データルームの扉を扉を開けて解析データが入ったコンピュータの前に座る。
 さてと、頑張らないとね……。
 奈央は読み込み機ににデータディスクを差し込むとキーボードを叩き始めた。
 画面に一明のデータが再生されると思わず見入ってしまう。データの年数が新しくなるたびに画面の男性も
歳を取っていった。だがどのデータも彼は太陽を思わせる笑顔を見せており、良い人生を歩んでいるようだった。
 知らず知らずのうちに微笑みながらデータを入力していく。
 あっ、これ……。
 奈央はビデオディスクの中にある一つのデータを思わず再生してしまう。
 それは八年前にあった武術大会のビデオだった。大会と言っても規模は小さいものの中身はかなり本格的で
ほとんど何でもありだった。そしてその大会に一明は出場し、見事二位という成績を収めた。無論、武術は身
体を鍛える延長上のものであったが彼はとても楽しく出来たと語っている。
 奈央はそんな彼を見ながら中学時代を思い出していた。

 今から八年ほど前、水原奈央がまだ中学三年生だった頃。
「お母さんのバカ!」
「奈央、待ちなさい!」
 奈央は母親にそう叫ぶと家を飛び出していく。
 喧嘩の原因はどこにでもあるお話。そろそろ反抗期を迎えた娘が母親の口煩さに口答え。そして険悪な中の
まま進路の事で言い争いになり、奈央は家を飛び出していった。
 奈央としては友達がいる高校に進学したい、だが母親としては偏差値が高い高校に入って欲しい。
 親と子のジレンマであった。
「お母さんの馬鹿……」
 暗い公園の中で一人呟く。誰もいないブランコに座ると俯いたまま軽くこぎ始める。
 真夜中の風は思ったよりも強く、冷たかった。
「お嬢ちゃん、こんな夜中にどうしたのかなぁ?」
 突然、男性が声をかけてきた、男性は三人組で見るからに柄が悪そうだった。
 男たちは酒に酔っているらしくろれつが回らず目も虚ろであり、おまけに香水と酒の臭いが混ざってなんと
も気持ち悪い臭いを撒き散らしていた。
「うっ…」
 嫌悪感から思わず身体が引く。
「あれあれ、どうしたのかな?」
 逃げなきゃ、と思いすぐさま駆け出そうとするが素早く手を掴まれた。
「きゃぁ!」
「にげんじゃねぇよ! これから楽しい事をしようっていうのによう」
 一人の男が奈央に顔を近づける。恐怖のあまり涙が零れ落ちる。 
「誰か助けてぇ!」
 力の限り叫んだ。奈央の叫びは暗い公園内に響く。
「誰もこねぇよ、こんな所!」
「いや、来てしまったよ。こんな所に」
 男達が嫌らしい笑みを浮かべながら奈央を押し倒そうとすると、後ろから一人の男性が現れた。
 男性は筋骨隆々とまでは行かないもののかなり引き締まった身体をしており、青のジャージを着ていた。
「も、森宮さん!」
「なんだ、てめぇは?」
「私か? 見ての通り、善良な一般市民だよ」
 すごむ男に対し一明は余裕あるスタンスを崩さない。
「ああ、そうかよ!」
 一人の男が襲い掛かるが一明はそれを難なく避ける。男は何度も腕を振るが彼には一向に当らない。
「ふむ、どこからどこまでが正当防衛で済むのかな?」
 男の攻撃をかわしながら一気に近付くと一明は男のみぞおちに膝をめり込ませる。
 たった一発だった。たった一発の膝蹴りで男はその場に崩れ落ちる。
「さて、次はだれかな?」
 余裕と威圧を含んだ目で彼らを見ると男たちは倒れた者を抱きかかえた。
「くそ、おぼえていろ!」
 そういうとあっという間に姿を消した。
「やれやれ、ああいう手合いは捨て台詞だけ一流だな」


166 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:05:42 ID:81VwL8ld
 男たちが去っていくのを見送ると一明はその場にへたり込んでいる奈央に向かっていく。
「もう大丈夫だ。怪我はないかい? 奈央ちゃん」
「あっ、はい」
 奈央はよろよろと立ち上がろうとするが足に力が入らない。
「あ、あれ?」
「ふむ、困ったな……」
 お互い困った顔をすると一明は何かを閃いたのか軽く手を叩く。
「そうだ、丁度この時間には冬の星座が一望できる所があったんだ。あそこへいこう」
 一明は奈央を背中に背負うと突然走り出した。
「え? ちょっとあの?」
 奈央は戸惑いの声をあげるが彼は一向に無視して走り続ける。
 どこへいくんだろう?
 そんな疑問が頭に浮ぶが今起こっていることに頭が追いつかずただ呆然となるだけだった。
「さあ、着いたぞ」
 一明は奈央をベンチに座らせる。彼が連れてきた場所は公園の高台だった。街頭の光が遠くに見える程度であり
薄暗い森の木が少しの恐怖を見せてくる。
「あの、ここは一体?」
 先ほどの事を思い出し思わず身を硬くする奈央。だが一明は空を指差した。
「空を見てご覧」
 奈央は恐る恐る空を見るとそこには満天の星が輝いていた。いつもなら一つや二つ程度光っているがここで
は無数の星が光り輝いており、藍色の空を白い絨毯が広がっているようだった。
「す、すごい……」
 思わず目から涙がこぼれそうだった。星占いを見るくせにどれがどの星なのかさっぱり分からないがこの光景は
奈央にとって衝撃的だった。
 この公園にこんな場所が会ったなんて。
 感動している奈央を見ながら一明もまた笑みがこぼれる。
「どうだい? ここは私のお気に入りでね、妻や息子には一切教えてないんだ」
「じゃあ、私だけ特別ってことですか?」
 奈央は心を引かれながら一明に聞く。
「そういうことになるな」
 一明の言葉に心が躍りだす。自分だけ特別というのは誰だって気持ちが良いものなのだろう。
「ところで、こんな時間に何をしていたんだ?」
 この問いに奈央は気まずい顔をした。様子がおかしいことに一明は首をかしげる。
「え、ええっと……笑いませんか?」
「約束はするが場合によっては破るかもしれないな」
 一明は腕を組みながら奈央を見ると観念したかのように話し始めた。
「実は……その、進路の事でちょっと……」
「進路?」
「はい……」
 奈央はばつが悪そうに話し始めた。

「なるほど、そういうことか」
 一明は笑みを浮かべながら大きく頷く。
「あはは、やっぱりこういうのはお母さんに従ったほうがいいですよね」
 奈央は少し自虐的な笑みを浮かべながら俯いた。 
「では、私の意見を言わせて貰おう」
 一明は奈央に優しい笑みを浮かべながらこう説いた。
「奈央ちゃん、夢があるならそこに行ったほうが良い。他の誰でもない君の夢なんだから……」
 一明の言葉に奈央は少し寂しげな顔をする。
「でも、夢っていうより単なる我侭ですよ。それにお母さんだって……」
「それでも良いさ、我侭も夢も元々は似たようなものだ。それに勉強なんてどこでも出来るさ」
「勉強する為に良い学校に入るんじゃないんですか?」
「そうじゃない、勉強は学校でするものじゃない。……いや、普通、勉強は学校でするものだが……」
 しばらくブツブツと呟いた後、奈央の方に向き直り――。
「とにかく、学校のランクで勉強をするものじゃないさ。大事なのは何のために学ぶかだ」
 もっともらしい事をいっているが内心は思いっきり焦っていたのか顔には苦笑いが浮んでいる。
「ぷっ」
 そんな一明を見て思わず噴出してしまう。
「こらこら、笑わないでくれ」
「だって……」


167 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:06:33 ID:81VwL8ld
 一呼吸をおいた後、奈央は空を見つめながら一明に質問する。
「ねえ、森宮さん。宇宙ってどんな所ですか?」
 奈央の言葉に一明は顎に手をやり、少し考える。
「そうだな、ふしぎな空間。といった所かな?」
「ふしぎな空間……」
「そうだ、あえて言うなら自分の小ささが確認できて、それでいて温かい気持ちになれる。そんなところだ」
 一明は感慨深く呟くと奈央は目を輝かせて見る。
「決めた! 私、森宮さんみたいな宇宙飛行士になる!」
 奈央は目を輝かせて一明を見た。そんな奈央を優しい瞳で一明は諭す。
「宇宙飛行士の道はとても辛いぞ。勉強だけじゃない、運動も出来なきゃいけないんだ」
「知ってます!」
「例え出来てもその中から選ばれるのはほんの一握りでも?」
「それでも目指します!」
「宇宙はとても危険な場所だ、一つの判断ミスで死ぬかもしれないよ」
「それでもいい!」
 奈央は真っ直ぐに一明を見る。瞳には嘘も迷いもない。
 この人と同じ景色を見てみたい。この人と一緒に歩いてみたい。その思いでいっぱいだった
 そんな奈央を見て、一明は彼女の頭にポンと手を載せる。
「なら、目指せば良い。何回落第しても、何回規定のタイムを出せなくても、諦めず、何度でも挑戦すればいい」
 彼もまた、宇宙にいくという夢を諦めきれない夢追い人だった。
「はい、私、頑張ります!」
 一明の言葉を受けながら自分では想像がつかないほどの笑みを浮かべて答えた。
「では、私はそれまで待つとしよう。君がこの広大な宇宙に来るまで」
 銀河の星々を見つめながら。

「うっ……」
 寝ちゃったか……。
 身体を起こし大きく伸びをする。長時間座っていたせいか、体がとてもだるい。
 目を擦りながらディスプレイを見ると画面にはデータが一致しませんの文字が表示されていた。
「よかったぁ……」
 あれは一明さんじゃなかった。あんなのただの妄想だったんだ。
 そう思うと身体の力がすっと抜けていく。そのまま椅子からずり落ちそうになるが気にしない。
「水原!」
「きゃぁ!」
 安心する奈央の横から突然リーシェンが顔を出した。あまりの事に思わずキーボードを思い切り叩いてしまう。
「バイラムの解析は終わったのか?」
 リーシェンはいつもの調子で見下ろしている。
 一方の奈央は鼓動を抑えようと軽く深呼吸するとリーシェンを鋭く睨みつけた。
「もう、いきなり顔を出さない下さい! ビックリするじゃないですか」
「すまん、そんな事よりバイラムの解析はどうだったんだ?」
 奈央の批判をリーシェンは涼しい顔をしていなす。
「でも私の見当違いだったみたいです」
「そうか、ところでパソコンが動いているんだが……」
 リーシェンがパソコンをほうを指すとなにやらがガタガタと処理音を響かせながら目まぐるしく動いていた。
「あっ! あああああ! まだ報告書に書いてなかったのに……」
 肩を落とす奈央を見ながらリーシェンは頭をかきながらそそくさと部屋を出て行こうとする。
「どこ行くんですか!?」
「嫌、今から訓練をと……」
「何を言ってるんですか! 私の血と汗と涙を今すぐ返してください!」
 奈央はリーシェンの襟元を掴むと思いっきり振る、彼の首がガクガクと震える。
「し、しかし…」
「しかしも何もありません! さぁ、今す――」
 奈央がリーシェンに食って掛かろうとした時だった。突然ディスプレイに解析完了した電子音が響く。
「よ、良かったな。壊れていなくて」
「よくありません! もうリーシェン軍曹、今度はちょっと落ち……」
 ディスプレイの文字を見た奈央は言葉を失った。
「どうしたんだ? 奈央」
「なに、これ?」
 唇を震わせ、額に冷や汗をかいている奈央を一べつするとリーシェンもまたディスプレイの方を見る。
 そこにはこう書いてあった。


168 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:07:29 ID:81VwL8ld

 この二つのデータに類似点あり、類似率97.8%

「やったじゃないか! これでバイラムの正体を掴めるぞ!」
 笑顔を見せるリーシェンに対し、奈央はそのままストンとその場に座り込んでしまう。
「こ、こんなの嘘よ……。私、信じたくない!」
 奈央はそう叫ぶと部屋を飛び出していく。
「おい、水原!」
 リーシェンも廊下へ向かい奈央の名前を呼ぶが彼女の姿はどこにもいなかった。
「どうした、軍曹」
 後ろから一人の男が声をかけてきた。リーシェンが振り向くとそこには――
「コウシュン隊長!」
「何があったんだ?」
 リーシェンとデータルームの中を見ながら状況を確認する。
「わかりません、突然、結果を見たとたん叫び声を挙げて……」
 リーシェンの言葉はどうも要領を得ておらず、彼にも何が起きているのさっぱり理解できていないようだ。
「とりあえず中を調べるぞ。水原伍長の事はナタリア大尉にを頼もう」
 コウシュンは携帯通信機の電源を入れると素早くボタンを押し、ナタリアに向けて電波を飛ばす。
「私だ。水原伍長の捜索を頼む。恐らくそう遠くへは行ってないはずだ。……ああ、頼む」
 電源を切ると奈央が残したディスプレイに近付く。表示はずっと点いたままだ。
 一体これが何だと言うのだ?
 コウシュンはキーを軽く叩くと男性の動きのデータとバイラムの戦闘データが表示される。
「森宮一明? この人物は一体何者なんだ?」
 続けてキーを叩くと男性の動きとバイラムの動きが重なった。
 微妙な誤差はあるものの動きや癖といった物がとても一致している。
 剣の降り方、間合いの合わせ方、そして一番似ているのが素手による攻撃方法だった。
「隊長、これは一体……」
 リーシェンが問いかけるがコウシュンにも理解が出来ない。だが、一つだけ理解が出来た。
「分からん。だが、この森宮一明と言う人物はバイラムを何らかの関与していると思う」
 必死で搾り出した言葉にリーシェンの頬を汗が伝う。だがコウシュンの頭の中に何かが引っかかっていた。
 何だ、何が引っかかっている? 私はこれを見て何かがおかしいと感じている。一体なんだ?
 コウシュンは引っかかってる物を探そうともう一度バイラムの戦闘データと森宮一明の武道データを比較する。
 しかし、どこをどう見ても何も思い浮かばない。
 この引っかかりは気のせいだったのか?
 コウシュンは軽くため息を付くとリーシェンの方へを身体を向ける。
「リーシェン、この事は――。」
「内密に、ですか?」
 コウシュンの言葉にリーシェンはそう反応する。水原の事、ヨウシンの言葉と雰囲気。それを察しないほど
このリーシェンという男は鈍感ではない。
「ああ、だが一応ソウ司令には報告をしておく。無論、後は司令の指示に従え」
「了解」
 リーシェンは敬礼をすると回れ右をしてそのままデータルームを去った。
 そしてコウシュンは写されているデータをしばらく見つめた後、そのまま部屋を出て行った。
 コウシュンの”引っかかり”が後に祐一にとって、いや、奈央にとって最も過酷な現実を突きつける結果に
なる事を今はまだ、誰も知らなかった。


「これでどうだ?」
 ケントは最後と言わんばかりに勢い良くキーを叩くとコンピュータの処理が開始された。
 コンピュータはカリカリと処理音を立てながらケントが入力したデータを捌いて行く。
 その間にライオネルが入れてくれたコーヒーを手に取り口に運んだ。
 部屋は完全に汚れており、そこらかしこにメモに使った紙くずやハンバーガーなどの箱が転がっていた。
「少し休んだらどうだ」
 ライオネルが休むよう薦めるがケントは首を横に振った。
 今寝てしまうと二度とと起きられないかもしれないからな。
 しかしケントの体力はすでにピークに達しており、このまま続ければ倒れることは必須だろう。
 だが、彼にも意地がある。結果が出るまで寝ることは決してしたく無い。
 そんな意思を組んでかコンピュータが甲高い電子音と共にバイラムの解析データが表示した。
 ケントは椅子に座りなおしディスプレイをじっと見つめる。・
「これが……バイラム……」


169 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:09:23 ID:81VwL8ld
 データを見ながらケントは思わず息を飲む。
「なるほど、確かに似ているな。お前の言った通りに」
 ライオネルもまた、出た結果に目を細めた。
 バイラム。その存在を形にして見ると地球の技術があまりにも時代遅れに感じた。
 剣、共有結合による鉄の剣、仮名称:グラム・ブレード。計算上ではダイヤをカッティング可能。
 銃、小型の強力ビームガン、各部分にアタッチメントを着ける窪みがある。恐らく未だにフルパワーで使用
した事はない。
 装甲、共有結合による装甲板。しかし剣とは違い銅やアルミといった重量が少ない金属で作られている。
 エンジンについては不明。だが地球のエンジンでも十分に対応可能。
 コックピット、無し。頭部にアンテナらしいものがあることから通信データを受信しているもよう。
「パイロットは存在しないのか?」
 かといって無人機にしては人間らしい動きをしている。
 真剣白刃取り、当身、どれをとっても瞬時に行えるものとは到底思えない。若干のタイムラグが存在するはずだ。
 新たな疑問が浮かび上がり、ケントの額や掌から汗が滲み出てくる。
 一方、ライオネルはじっとバイラムのデータを見つめていた。まるで何か思いつめたかのようにその瞳は真
剣そのものだった。
 そしてデータの表示が全て終わった後、すぐさまデータを保存した。手を震わせながらマウスを動かしていく。
 データの保存を完了したという文字と共に二人はそのまま眠ってしまった。ディスプレイの光が二人の寝顔を照らす。
 その寝顔はどこか誇らしげであり、またとない達成感が顔から零れ落ちていた。


 翌日、ケントはバイラムの解析データが入ったディスクを鞄の中に入れた。ただ鞄に入れたわけではない、
何重にも詰め物をし、バックアップとしてポケットには小型メモリー、衣服の中にチップを縫いこむという徹
底振りだ。
「それでは教授、お元気で」
「ああ、お前もな」
 玄関の扉を開け外へと踏み出そうとした、そんな時だった。
 突然玄関の扉を叩く音が聞こえてくる。その音はとても激しく扉を壊すような勢いだった。
「一体何が……」
「月面保安部のものだ、開けろ」
 再び扉を強く叩く。月面軍の諜報機関のようだ。
「ど、どうします?」
 うろたえるケントに比べライオネルはかなり冷静だった。まるでこの時を知っていたかのようにケントに指
示を与える。
「ケント、裏口に有る車のエンジンをかけておけ。ここから逃げるぞ」
「え?」
 転転とする状況にケントの頭は少し回らなかったが今やるべき事を理解するとライオネルの言った通り、裏
口へと向かう。裏口の鍵を外し、辺りの様子を見る。何事も無い事を確認するとすぐさま運転席へと乗り込む。
「全く、一体なんだっていうんだ?」
 エンジンのスタートボタンを押しエンジンをかけた。軽快なモーター音が狭いガレージの中に響いている。
「教授、次はどうします?」
 運転席からの家のほうへ叫ぶとライオネルは大き目のジェラルミンケースを手に飛び出してきた。
「そのまま突っ切れ!」
 彼の言葉に反応してケントは思いっきりペダルを踏み込む。二人を乗せた車はガレージを突き破り、ロケッ
トのように外へと飛び出していった。
「逃がすな、追え!」
 二台のジープが二人を乗せた車を追ってくる。舗装された道ではないためお互いの距離はそんなに縮まない。
 激しい振動が車の中に伝わり、見ている景色を歪ませる。
「一体なんなんだ? なんで僕たちが……」
 突然の事ばかりでケントには理解が出来なかった。
「私の責任だ」
 ライオネルは小さく呟いた。思いつめている様子ではなく逆に何かを確信したようだった。
「どういうことですか?」
 ケントは運転しながらライオネルに問い質した。
「お前がいっていただろう? この月面での出来事はお前の解析したデータ、バイラムに似ていると」
「はい」
「もしも、もしもだ。この月面にいる”奴ら”とバイラムが何か関係しているとしたらどうする?」
「関係?」
 ケントは考える。確かに彼らとバイラムは似ているが……。
「私は仮説を確証する為にあえて解析したデータを奴らに送ってやった。結果は――」


170 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:10:18 ID:81VwL8ld
「言わなくてもいいです。十分理解してますよ」
 ケントも確証が出来た。バイラムには何らかの組織がバックアップとしてついている。
 その組織は未だに姿を表さないことからかなり大きな組織だと仮定できる。
 物資や整備といった問題はその巨大な組織による隠ぺい工作が効いているのだろう。
 月面を完全に占領できることから所属している人間は恐らく数万を超え、世界各地に存在している。
 そして、ケントが持っているデータからこれは彼らのアドバンテージの一つなのだろう。
 この優位性が崩れ去れば地球の、人類の勝ち、とまでは行かなくてもかなりの痛手になるはずだ。
「お前に何の相談もなく、送った事は反省しているだが――」
「うわ!」
 突然、車の横を銃弾が掠めた。バックミラーで後ろを見ると軍人達がアサルトマシンガンをこちらに向けている。
 どうやら意地でも僕らを止めたいらしい。だけど――。
「これで僕は止まらないよ!」
 ケントは素早くハンドルを切り、街の中に飛び込む。対向車線なんて気にせず道行く車を次々にかわしていく。
 二台のジープも道路を突っ走るが運悪く横から飛び出してきたトレーラーに一台ぶつかり、そのまま二転三
転と横転する。乗車していた軍人達は衝突の衝撃で多く飛び上がり、そのまま思いきり地面に叩きつけられた。
「教授、どこへ行きます!?」
 追ってくるもう一台のジープを見ながら車を走らせる。
「スペースポートへ迎え、あそこには地球行きのシャトルが停泊している!」
「了解!」
 ケントはハンドルを切り、車をスペースポートへと向かわせようとする。
 ジープもケントたちを追う。しかしケントの車はスピードをどんどん上げて、差を開いていく。
 そして小さな路地が幾つもあるダウンタウンへとやってきた。
 今度は車の通りが少ないため、徐々に差が縮まっていく。
「くっ」
 ケントは軽く歯軋りをしながら後ろの様子を確認する。
 ジープの方では巨大なロケットランチャーを構えていた。
 あんなのを喰らったらひとたまりも無いぞ!
 ロケットランチャーのサイトを出し、ケントたちの車に照準を合わせる。
「どうしますか!?」
「お前に任せる」
 額に汗を流しているケントに対し、ライオネルは涼しい顔をして後ろの様子を見ている。
 こうなったら一か八かだ!
 覚悟を決めると同時に、ついにトリガーが引かれる。
「ここだ!」
 ケントは思い切りハンドルを左に切ると小さな道に車を突っ込ませた。
 飛んできたロケット弾はそのまま道路にぶつかり大きな穴を開ける。
「ぐぅぅぅぅ!」
「ぬぅぐ!」
 車と壁とが激しい火花を出しながら車に傷をつける。
 そして、車のエンジンから煙を噴出すとボンネットが勢い良く開いた。
 道路に綺麗な一直線の後を付けながらケントたちが乗った車は止まった。
「はぁはぁはぁ……」
 ケントは肩で息をしながら生きていることに感謝した。
「ふぅ、大丈夫か?」
 疲れ果てているケントに比べライオネルの顔には疲労の色は何一つ見えない。
 先ほどの事は全く堪えてないのか? こっちは疲労困憊だというのに……。
 完全に呆れてしまうケント。ライオネルは辺りを見渡すと再び車へと乗り込む。
「さて、追っ手はまけた様だな。よし、スペースポートへ向かうぞ」
「は、はい……」
 ストレスで寿命が十年縮まったぞ。と文句を言いたかったが今という状況下では何も言えないケントだった。


「なるほど、これなら誰も気づかないはずだ」
 スペースポートにやってきたケントはその様子を見ながら呟いた。
 鋭い眼光のサラリーマン、やたらと姿勢が正しい観光客の女性、そして歩き方に隙が無い係員。
 そう、このスペースポートにいる人間は全て軍人だった。
 上を見るとスペースシャトルが飛んでいる。恐らくその中には民間人、いや普通の人間は誰一人いないだろう。
 確かに定刻通りにシャトルが飛んでいけば誰もおかしいとは思わない。恐らく物資なども何事も無く流通し
ているのだろう。破壊したシャトルは別のものに偽装をし、何事もなかったかのように装っている。
「それだけではない、あれを見てみろ」


171 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:11:50 ID:81VwL8ld
 隣にいるライオネルが何かを指す。指した方向には一人の男性が電話で話をしていた。
「あれは地球に向けて発進する特殊回線電話だ。ああやって定期的に地球に向けて通信を送っているようだ」
 外見だけはきっちりとしているってことか……。
「ケント、これからお前は奴らに成り済ましここから地球に向かえ。いいな」
「それはいいんですけど、大丈夫なんですか?」
 ケントは胸に手を当てる。心臓は高鳴り上手く行くのかという疑問が渦巻いていた。
「大丈夫とはどういうことだ?」
「例えば途中でばれたりとか…」
「そこは問題ない。なぜなら……」
 ライオネルに促されるようにしてスペースポート内を見る。良く見るとあるはずの物が無い。それは――。
「ボディチェッカーが無い」
「そうだ、それだけではないぞ」
 意外にも警備を担当する軍人が思ったより少ない、銃を持っているのは数名で残りは偽装の為か。
「警備が杜撰だ」
「杜撰というより重要性が無いのだろう。たかが一人や二人脱走したとしても誰が信じる? 月は謎の組織に
占領されたなどと言っても単なる夢遊病者か、妄想癖がある変人とされるだけだ」
 もっとも、脱出したとて地球にいるスパイに殺されるのだろうがな。
 ライオネルは自身の懐を探っているとケントから刺す様な視線を感じた。
「ところで教授はどうするおつもりですか?」
 真剣な表情からはライオネルを労わる気持ちが伝わってくる。
「前に言ったはずだぞ、私はお前のサポートに回る」
 そう言ってケントにの何かを渡す。黒くて小さい機械のようだった。
「これは?」
「小型通信機だ。少なくとも私が騒ぎを起こせば向こうも何らかのアクションを引き起こすからな」
 ライオネルが通信機を胸につけると件ともそれを真似をして胸につける。
「さて、そろそろ開始するぞ、時間をあわせるぞ」
「はい」
 二人は時計の秒針を合わせると早速、それぞれの場所へと向かっていった。

 ケントは冷静に辺りを見渡した。動き、仕草、話し方や内容などを注意深く観察する。
 そしてある程度、”彼ら”を理解をすると覚悟を決めて歩きだした。足を鳴らしながら一定のテンポで前に
進んでいく。下手をすれば捕まり、僕は二度と地球の土を踏めないだろう。
 嫌な緊張感が頭の中によぎる。だがここでくじけてなんて居られない。
 思わず歩く歩調を少し早くなる。ここから出て行く事だけを考えているせいだろうか。
 電光掲示板の近くまで来ると顔を上げて書かれているものを見る。書かれている文字は英語である事を確か
めるとケントは少し安堵した。もしここでおかしな文字がかかれていたらもうお手上げだったよ。
 でもここからが本番なんだ。決意を新に掲示板を見る。
 月面発、ステイツ行き、十四時二十三分、7番ゲートより。 
 ケントは地震の時計を見る。現在は十三時五十一分、飛行機が飛ぶまでまだ三十分以上もある。
 この三十分をどう使う? 観察? それとも早めに乗り込む?
 どれを取ってもリスクはある事は理解している。だが、だからと言って何もしないのは――。
 ケントの考えを読んでいたのか、突然胸が震え始めた。ライオネルからの通信のようだ。
「ケント、どうだ? もう乗り込んだか?」
 不思議な事に耳に当てているわけではないのに聞こえてくる。しかもかなり感度や音質が良い。
「いえ、出発まで三十分のロスがあります。その間どうしますか?」
「それなら、まずチケットを買っておけ。シャトルに乗る以上、チケットが無いのはおかしい」
 再び辺りを見渡しチケットを売っているところを探す。良く見ると一角に大勢の人々が列を組んでいる。
 あそこがチケット売り場なのか?
 ケントは列を組んでいる場所に近付く。列の先には一人の女性が何かを渡している。
 あれは……チケットだ。
 手の影で少し見えないが青と銀の紙切れはスペースポートでいつも使われている乗機券であった。
 どうやらここがチケット発行所のようだ。
 ケントは焦ることなく同じように列に並ぶ。列はゆっくりと進み。そしてケントの番になった。
「すみません、ステイツ行きのチケットをお願いします」
「ではIDカードをお願いします」
「IDカード?」
 そんなの聞いてないぞ!?
 心の中では慌てふためきながら身体のポケットをまさぐる。
 もしここでバレたら元も子もない!
 ポケットをまさぐる指先に何かが当たった。これか? ケントは神に祈りながらそれを取り出す。


172 名前: バイラム代理 [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:24:11 ID:8yeyBy6L
 取り出したのは一枚のカードだった。青と白の模様が書かれたカードをそのまま受付嬢は受け取った。
「はい、確かに」
 カードを機械に読み込ませると素早くキーを叩く。そして数秒後にはIDカードが乗機券と一緒にケントの手
へと戻ってきた。
「どうぞ、ステイツ行きのチケットです」
「ありがとう」
 ケントはカードと券をポケットにしまうとそそくさとその場を去った。
 そしてゲートの近くまで来ると自身のIDカードを見る。
 いつの間にこんな物が……。
 ケントの疑問に答えるかのように通信機が震える。
「どうだ、チケットは買えたか?」
「買えたか? じゃないですよ、買うときにIDカードを要求されましたよ。」
 誰かに聞かれるのはまずいと思い、窓の近くへと歩いていく。
「カードならお前のポケットに入れておいたぞ」
「知ってます、それを出して無事チケットは買えましたよ。でもそういうのはあらかじめ教えておいて下さい」
「ふん、教えておいてもお前は何故、どうしてと聞いてくるのだろう?」
「うっ……」
 確かにそうだけど……でもせめてこういう重要な情報は教えておいて欲しかったなぁ。
「それよりもチケットを買ったのなら早くシャトルに乗り込んでおけ、誰かに感づかれたら今までの苦労が無
駄になるぞ」
「了解」
 ケントはそう呟くとチケットを七番ゲートへと向かう。途中、警備を担当している軍人に数回質問を受けたが
慌てることなく冷静に答えた。
 ゲートを抜けてシャトルに繋がるチューブを通りシャトルへと向かおうとする。
 もうすぐここともお別れか……。
 思わず窓の外を見てしまう。自分の記憶を思い返して見ると以前の月面が懐かしく感じる。
 華やかなネオンの光、月の鉱山を掘り起こして生活をしている工夫たち、そしてどこからでも見られた流星。
 だがそれを見る暇もなく自分は帰ろうとしている。観光できたわけではないことは十重に理解しているし事
態の重要性も分かっている。
 ケントは思わず握り拳を作る。自分は何も出来ずに逃げ帰ることが無性に腹立たしかった。
 その怒りを抑えながらシャトルの乗降口まで行くと窓際にある自分の座席に座り、出発を待った。
 窓の外にはあの赤いPMが不気味そうにシャトルを一つずつ見つめている。
 思わずケントとPMの視線が交差する。がPMのほうは再び別のシャトルの方に視線を移した。
 あれもバイラムの仲間なのか?
 そんな問いが頭の中で駆け回るものの首を振ってその問いを追い出す。
 今やらなきゃいけないことはここからの脱出だ。
 ケントは時計に視線を移す。後二分で出発するようだ。
 秒針が時を刻み続ける間ケントはシートベルトの準備をする。
 そして出発の時間になるとシャトルは出発のアナウンスをすることなく青の星を目指し飛び立った。
 ケントは思わず身体を捻らせ月を見る。そこには黄色の大地が見えた。
 だが、見えたのは黄色の大地だけではなかった。
「!?」
 ケントは自身の目を疑った。こちらに赤い点が向かってきた。速度を上げてぐんぐんシャトルへと向かって
きてる。赤い点の小隊はあの一つ目のPM。月を焼いた赤い鬼だった。
 それと同時にアナウンスが入った
「ミナサン、コノシャトルニスパイガイラッシャイマス」
 アナウンスの声は月で聞いたあのノイズ交じりの声だった。
 放送が流れると誰もが黙ったままだった。喋るものは誰一人としてない。
「コノママデストワレワレノソンザイガチキュウニモレテシマイマス。ヨッテ」
 軽いためを入れた後、アナウンスは平然と言い放った。
「シャトルヲハカイサセテモライマス」
 その言葉と共に赤いPMが背中に備え付けてあった銃器を手に取り、シャトルのほうへと向けた。
 冗談じゃないぞ!? ここには君たちの仲間が乗っているんじゃないのか!?
 ケントは思わず肘掛を強く握り締めた。掌に汗が滲んでおり、呼吸はかなり激しかった。
 そしてPMの指がトリガーに掛かりそうになった時、一機の小型艇がPMの後ろからやってきた。
 小型艇がそのまま体当たりをするとPMはバランスを崩し、銃器を離してしまう。
 一体誰なんだ?
 ケントは小型艇をじっと見ている。その時、通信機が震えた。
「ケントか?」
「教授!」


173 名前: バイラム代理 [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:25:31 ID:8yeyBy6L
 思わず胸の通信機に向かって叫ぶ。周りの乗客がケントを見ているがケントは気にせずそのまま叫ぶ。
 もうどうなろうと知ったことじゃない。
「そうか、無事にシャトルに乗れたんだな。ここは私が引き受けるからお前はそのまま地球に……」
 赤いPMは体当たりしてきた小型艇を目標に移すとそのまま向かってきた。
「くぅ!」
 操縦桿を捻りかわそうとする。しかし所詮は小型艇、PMに翼を掴まれるとそのまま力任せに折られる。
「教授、脱出を!」
 ケントは脱出を促すが彼は首を横に振る。
「ダメだ、もしここで脱出をすればお前の方に照準を向けられる。それだけは……」
 ライオネルは思いっきりペダルを踏み込み、赤いPMへと艦首を向ける。
 赤いPMは先ほど手放した銃器を手に取り小型艇へ照準を合わせる。
「……ケント、最後にお前とこうやって話が出来てとても嬉しかったよ、お前――」
 通信機にノイズが走り、何を言っているのかもうわからない。
「教授!僕はまだ……」
 シャトルが地球に近付くたびに小さな宇宙艇から火花が飛び散る。
「さらばだ、ケント・ベルガン」
 最後の通信が途絶えた。
「ライオネル教授ぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 ケントの叫びも空しく、ライオネルはこの広い宇宙の閃光となった。
「教授、バイラムは必ず倒します。必ず……くぅぅぅ……」
 ケントは泣いた。そして自分に道を示してくれた師にただただ祈った。
 彼を乗せたシャトルは無事、地球へと降りていった。

 一週間後、ケントは国連の会議場に居た。
 ライオネルが残した解析データを公表するためだった。
「以上でバイラムに対する解析成果の発表を終了します」
 ケントが議場で頭を下げると一斉に拍手が送られた。最も拍手の量はまばらであり、話を聞いていた者の中
には腕を組んでいたり隣の者と話をしている者も居た。
 当然だろうな、今の今までバイラムに有効な攻撃なんて見つからなかったんだから。これが有効である確証
もどこにもない。でも、僕は……。
 ケントは議場から降りると後ろの方にある自分の席に座った。
 だが、理解できる人間はきちんと理解しているのだ。

「なるほど、共有結合ですか……」
 ヨウシンは静かに頷いた。
 それであの堅牢さを誇っているならビーム兵器の対処法はそれに伴うコーティングなのでしょう。
 原理さえ分かればこちらのものです。
「早速、技術試験部に連絡をしておきましょう、例え、それが無駄だとしても……ね」
 ヨウシンはどこと無く確信をしていた。バイラムを倒しても次の”敵”が現れるだろう。
 根を絶たねば戦いに終わりは来ない。だがその”根”に対するデータがあまりにも少なすぎる。
「まあ、今は目の前を覆う物を取り払いましょう」
 彼は不敵な笑みを浮かべた。鷹は天に昇り始めたのだ。

「変更?」
 突然の仕様変更に戸惑うファル。彼女は顔をしかめながらマニュアルを見る。
 暫くの間、マニュアルとにらみ合いをした後、彼女の顔に笑みが浮ぶ。
「上等じゃない、使いこなしてやるわ」
 挑戦的な瞳のままマニュアルを閉じた。
 仕様変更を告げられたのは”Xパーツ”ビスマルクの最終兵器だった。

 ケントが行った発表は全世界に広まった。
 ある者は希望が出てきた事を喜び、ある者はこの理論に懐疑的であり、またある者は見せかけの希望である
事を非難した。
 しかし、これにすがるしかない国連はこの理論を元にバイラム破壊計画、通称「プロジェクト・メキド」を
立案。各国から腕利きのパイロットを集め、バイラム攻撃部隊を結成しバイラムに備えた。
 そして、計画が最終段階に進んだ時、バイラムと人類。この二つの対立は決着の時を迎える 
 
第9話「メキド・フレア」につづく


174 名前: バイラム代理 [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:26:33 ID:8yeyBy6L
以上です

※休載のお知らせ
機動修羅バイラムはしばらくの間お休みさせてもらいます。
私が書いた作品は削除するなり、改変するなりおすきにして頂いて結構です
絵にする酔狂な方がいらっしゃるのならドロに額をこすり付けてお礼を言わさせて頂きます

PS:折角ですので9話に出てくる予定のPMを軽く紹介させて頂きます


・アサルト・バイラム
 バイラム強襲用装備機。
 従来の装備に加え、ミサイル、ジャベリンなどの武装を装備。
 また、背面にはヘッジホッグと呼ばれるニードル発射機がある
 ビームガンの形も変わっておりブラスターガンになった。

・???
 赤いPM、通称「一つ目」
 見た目はバイラムに似ているが……
 武器は本編に出なかったけどハサミとチェーンソー。
 個人的にエグイ武器が欲しいんだけど思いつかなかった

・パラディン
 ナイツを対バイラム仕様にした機体。
 基本はナイツとほぼ変わらないが推進剤増量とと外部ブースターによる機動力の確保により機動性は確保できている。
 そして何より特徴的なのがロングスピア、ロンギヌスである。
 これはバイラムの装甲と同じもので出来ている

・黄龍
 白虎の電子兵装と玄武の防御力、朱雀の機動性に青龍の火力。
 これらを両立させるにはかなり出力が高いのエンジンが必要だった。
 その為に奈央は新型ADAMのエンジン「オータビルユニット」を黄龍に取り付ける事を決意する。
 そしてリーシェンの技がこの黄龍にフィールドバックされたとき、AUA最強のPMが動き出す。

・]パーツ ビスマルク
 ビスマルクの特殊兵装。またの名をエクストリームパーツ
 換装システムの良いとこ取りという子供じみた発想で出来たパーツ。
 でも逆に言えば装備が重くなるという欠点を抱えてる。

ロボスレの皆様がたこんな稚作を応援頂き真にありがとうございました


175 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:30:21 ID:8yeyBy6L
以上、代理でした。

>>174
投下乙です! なんと凄まじい量wゆっくり読ませていただきますw
そして休載……だと…… とても残念ですが、いつか復帰するその日までお待ちしております!


176 名前: >>158ですが>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:33:27 ID:mWnr049q
>>174
投下乙です そしてレス挟んで申し訳ありません…… しかも長期休載前って重要な回に……
阿呆や…… 時間を見とけって話だ…… 何「投下始まるのは00分周辺だろうからゆっくり打ってても大丈夫」とか油断してるんだ……
しかもどうせなら00分超えてから書き込めばいいものを、支援の役すら果たしてない純粋なノイズだっていう……


177 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:39:04 ID:5wIZWEnJ
>バイラム氏
避難所でも言いましたが、投下乙です! そして、復帰の日をお待ちしております!

>>175
代理乙です!

>>176
よし、ちくわ大明神の名前を差し上げよう


178 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:41:17 ID:gwC3XT2b
>>174
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!


179 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:42:08 ID:wQ4MKBDm
>>174
此方でも投下&代理乙です。

>>177
何故、ちくわwww


180 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 22:48:37 ID:fpXhXQDq
>>174
 投下&代理乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


181 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:07:29 ID:UHaHvLr8
>>174
投下ならびに代理乙であります。
休載とは寂しい思いもありますが、とんでもねーパワーアップを遂げて帰ってくるその日を心待ちにしておりますぜ。

描いちゃってもよろしいと言われれば疼くこの右腕。
でも好き過ぎると描けない罠。


182 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:23:36 ID:fpXhXQDq
 改めまして、投下乙です!

>>158
 おお、さらにハッキリしていい感じですね!

>ゴジラ絵
 ああ、そんな事もありましたねぇ……。
 はっはっは、まったくお互い大変ですな(遠い目)。

 ロボット物のスレには珍しく、設定云々についてはんまり深く突っ込んだりしませんね、そういえばw

>>174
 月がなんだか凄い事に……。
 神秘のベールに包まれていたバイラムの目的や正体が、明らかになってきましたね。
 あとは“根”の部分がどうなっているのか……。
 それにしても、こんないいところで休載とはなんという生殺しw
 復活の時を心待ちにしてます!
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!


183 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:27:59 ID:fpXhXQDq
 なんていうかさ、時々無性にチーズが食べたくなる事って、あるよね。


184 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:29:09 ID:gwC3XT2b
いや突然どうした師匠w


185 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:30:08 ID:fpXhXQDq
 あべし! すみません、誤爆です! 誤爆!
 い、命だけはお助けを!


186 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:30:13 ID:wQ4MKBDm
ありすぎるwwwでも、今は生ハムの気分


187 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:31:42 ID:gwC3XT2b
こんな夜中に食べ物ネタの誤爆とはとんでもないやつだ
罰としてババァを描いてもらおうか!


188 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:32:14 ID:FQoIkRvV
>>174
投下乙!

>>183
チーズの中ではブルーチーズが一番好きだよ! あの塩気がたまらん。だけどウォッシュ、てめえは駄目だ。


189 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:38:19 ID:gwC3XT2b
改めて投下乙!

>>158
デジタル……だと……!?まったく気づかなかったw

>>174
本格的に物語が動き出したところで休載……だと……!?続きが気になって仕方ないじゃなイカ!
バイラムの正体は一応明らかになったけど、目的がまだはっきりしないな……月の占領といい、一体何が目的なんだ……!?

帰還の時を楽しみに待ってるんだぜ!


190 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:42:06 ID:fpXhXQDq
>>187
 何故ババァですかw

>>188
 ごめんなさい、ウォッシュチーズけっこう好きですw


191 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:44:56 ID:gwC3XT2b
そりゃババァが好きだからさ!


192 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:51:40 ID:FQoIkRvV
でもロリババァの方がもっと好きDEATH


193 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:55:33 ID:gwC3XT2b
つまりPBM世界唯一のロリババァ、なごみんの出番ですねわかります


194 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/19(火) 23:58:07 ID:I7CJpHec
>>183
ジョジョ四部のトマトとモッツァレラチーズのサラダに憧れた事がありました。
美味しくなかったよトニオさん……。

でも挟むチーズをクリームチーズに替えたら凄く美味しかったよ!



195 名前: >>158ですが>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:02:31 ID:0NIna+af
気を取り直して
急転直下、という感じで話が大きく動きましたね。
しかしケントの脱出行のシーン、ひりひりした緊迫感が伝わってきて実に面白かったです。
そして奈央と一明の出会いのシーン、サンーテグジュペリの
「愛とは互いに見つめ合うことではなく、同じ星を見上げること」
という言葉を思い出しました。
物語が重大な局面に突入しそうで、だがしかし長期休載…… だと……?
帰還をお持ちしております。

>>182
>設定語り
で、たまにしてるときも、どちらかというと古参の人達より比較的投下し始めて日が浅い人達の方がいろいろ語ってる印象なんですね。
古参の中でも、特に(オレが言うのはスゴくアレなんだが)TロG氏が設定に固執してる、とかいうヤツがいたら全力でツッコませてもらうw

>>183
一体どこに書き込むつもりだったのか気になる…… スゲぇ気になる……

>>189
かなりいいです、このソフト。


196 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:06:20 ID:8STBbZcg
>>195
 とある雑談スレです、気にしないでくださいw


197 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:09:37 ID:9y3X6mMp
基本的にクロスの時くらいだね、設定について触れられるのは
師匠は遥さん限定で設定語りまくってる気がしないでもないけどw


198 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:18:41 ID:8STBbZcg
 語ってる気はあんまりないんですけどね!
 というか、設定語るのって苦手です。小難しい理論とかちんぷんかんぷんですしw


199 名前: >>158ですが>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:22:41 ID:0NIna+af
ふと前スレ終了間際の猫カフェネタに関連して描いたのがあったのを思い出したんで貼ってみる。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/968/c.jpg


200 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:24:38 ID:VO7KqiqJ
設定なんてのは作中で語るべき事だと思うし、質問されない限り自分から語る物では無いと思ったり


201 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:26:44 ID:9y3X6mMp
>>199
PBMキャラ、しかもスティーヴくん以外おっさんじゃないかwww


202 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:27:54 ID:8STBbZcg
>>199
 ジジィはちゃんと自分の仕事をしなさいwww


203 名前: >>158ですが>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:28:15 ID:0NIna+af
>>201
それに何か問題でも?


204 名前: >>158ですが>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:29:07 ID:0NIna+af
>>202
そこで食堂車ですよ。


205 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:29:36 ID:8STBbZcg
>>204
 その発想はなかった……!


206 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:31:59 ID:9y3X6mMp
>>203
おっさんはアクセント程度でいいですw

……おとんがカフェのマスターやってるところ想像したらちょっと和んだ


207 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:34:43 ID:8STBbZcg
 じゃあおとんのCVは松山鷹志氏あたりでw


208 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:44:29 ID:1HOJMeB+
>>199
店員がそのメンツじゃ、珍獣デーに珍獣と戯れられないじゃないですか! やだー!


209 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:47:12 ID:8STBbZcg
>>208
 もふもふした謎の生物と戯れるか、既に80代のスケベ犬ジジィと戯れるか、どちらか選べぃ!


210 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:47:14 ID:rrfK5Ciz
所で師匠

避難所に遂に長目氏のアレが来ましたですよ
あとTロG氏……まだ風邪引いてるのかな


211 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:49:26 ID:1HOJMeB+
>>209
もふもふした謎の生物(仮面戦士ヴァイス版)でお願いします


212 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:49:41 ID:8STBbZcg
>>210
 報告ありがとうございます!


213 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:51:38 ID:8STBbZcg
>>211
 どのみちおとんだが大丈夫か?


214 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:57:16 ID:1HOJMeB+
>どのみちおとん
大丈夫だ問題……
ちっくしょああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!(血涙)


215 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 00:57:41 ID:9y3X6mMp
>>207
誰かと思ったら、クウガの杉田刑事の人じゃないかwww渋すぎるわwww

>>210
ついに来たか……!


216 名前: 長目 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:00:04 ID:1HOJMeB+
>>210,215
や、ぶっちゃけ、そこまで期待するモンじゃ……w
こういう形の二次創作は普段あまりやらないので、なかなか緊張します


217 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:00:30 ID:8STBbZcg
>>214
 ならおとんにおかんを呼んでもらえばいいんじゃないかな!

※人妻です。

>>215
 かわいいマスコットキャラに渋い声って好きなんですよw DTBのマオさんとかw


218 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:01:56 ID:8STBbZcg
>>216
 それでも興奮しちゃうよ! 凄く期待しちゃうよ!


219 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:04:12 ID:9y3X6mMp
>>216
ヒャッハー!これで期待せずにいられるかよ!


220 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:23:47 ID:1HOJMeB+
>>217
人妻か……(ごくり)

>かわいいマスコットに渋い声
なんか分かる……マオとか、シャミセンとか、「おいモンスターが来たぜ」の人形とか


221 名前: >>158ですが>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:25:07 ID:0NIna+af
「そーいやスティーブきゅんは外見的に男の娘だったなあ」と思い出し、
ちょっと師匠の設定活かして描いてみたらカフェの女性店員の服がぶっちゃけよくわからんもんでメイドみたいな服になりそしてかなりショタ入りオレは自分の絵で萌え氏にするやもしれん
師匠あんな設定考えやがってオレ自分でも信じられないくらいテンションが上がってしまったぞどうしてくれる
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/970/sm.jpg


222 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:27:34 ID:1HOJMeB+
やだっ、ポーズが卑猥っ! ヒワいわぁっ!


223 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:32:25 ID:9y3X6mMp
>>221
半獣人、獣人どころか獣そのものじゃないかwww


224 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:42:56 ID:8STBbZcg
 遥さんvsタカ坊、読ませていただきました! いやぁ、いいものを読んだ……!
 時にチョーさん、これはwikiに掲載してもよろしいのでしょうか?

>>221
 投下お……。

工エェェ(´д`)ェェエ工

 なんですかこのワンちゃんはwww


225 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:50:55 ID:1HOJMeB+
>>224
……ふ


ふおおおおおおおおおおおおおおお……(安堵の吐息)

やー、気に入ってもらえたのなら幸いですいやマジで
嫌な汗かいてましたw

wiki収録ですが絵でいうところの、ラフ画みたいなものなので、できれば今のところは未収録の方向でおねがいしたいです
そういう意味でも、小説の体裁を整えてくれる方に期待したいですw


226 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:52:52 ID:9y3X6mMp
一条博士……レベッカ宮本的なのを想像してしまった俺ガイル


227 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 01:55:52 ID:8STBbZcg
>>225
 了解しました!
 ちなみに感想的な何か(興奮のあまり感想の体をなしていない)は避難所にありまする!

>>226
 なにそれかわいい。


228 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:00:46 ID:9y3X6mMp
だが俺はブラウニング先生とかヴァルパイン先生とかを所望する!
遥さんはセーラー服が似合うと思うよ


229 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:06:47 ID:8STBbZcg
 そんなあなたにはGTL(グレート・ティーチャー・リヒト)を(ry


230 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:10:11 ID:1HOJMeB+
>>227
読んできましたカナちゃんごめんなさいいいいいい(土下座)


231 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:10:43 ID:9y3X6mMp
赤ロリコン先生ならむしろ望むところだw


232 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:14:26 ID:8STBbZcg
>>230
 カナちゃん出番ないもんね! 仕方ないね!

>>231
 赤ロリコンには保険体育の授業が凄く似合いそうな気がしますw


233 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:16:49 ID:ksUm7NdI
皆様投下乙です。なにやらすげぇボリュームw
そんだけ書ける能力が欲しいwww

そして! 私は! 鬼畜にも……!

投下します。


234 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:18:57 ID:ksUm7NdI
 二つの影がすれ違った。一つはゆっくり落ちながら、もう一つは、高速で移動しながら。
 その周りを、別の影達が高速で通り抜ける。

「凄い……!」
「どーだ。この子はそこらのガードロボなんかにゃ負けないのよ?」

 すれ違った二つの影の一つ。海亀のようなガードロボは、真っ二つに分かたれている。オステウスによって切り裂かれたのだ。



 Diver's shell another 『Primal Diver's』
 第七回:【侵入】



 オステウスの動きは緩慢である。いや、水中という事を考えると驚くべきスピードではあるのだが、それでも決して速いとは言えない。
 だが、長い柄の長巻は強いトルクを発生させ、切っ先の速度は物体を切り裂く威力を保有する。
 オステウスに握られたそれは、水中で白兵戦を行う為の武器は何が最適かと追求した結果選ばれたのだ。槍のように突き刺し、そして、斬る。
 正面から突撃したガードロボは、自身のスピードとの速度合成によって生み出された鋭い刃の威力の前に真っ二つに両断されてしまった。

「まだまだ来るわよ。魚雷は節約したいから頑張ってよフラン」
「解ってる」

 フランはスラスターを作動させ、くるりとオステウスの向きを変える。自由落下を続けながら、再び長巻を構える。
 狭いコックピットの中で、ブカブカのスマートスーツを着たフランは非常に動きにくい状態である。だが、その操縦桿の特性上、ほとんど動く必要は無かった。それだけでなく、その反応は見事にフランの意思に応える。
 それはオステウスの性能のみならず、フランの操縦センスが高い証拠でもある。
 機体とフランの相性は抜群だった。結果、水中でまるで自らの肉体で戦っているように、滑らかに切っ先をガードロボへと向ける。

「突っ込んで来ない……?」
「向こうはバカじゃ無いみたい。魚雷がダメ。接近戦もダメ。なら、フランならどう戦う?」
「チームプレイで戦う」
「正解よ」

 ガードロボ達はオステウスを取り囲むように移動した。水中故の三次元の包囲網。次に取る行動は。

「同時攻撃が来るわよフラン」
「じゃあ距離をとる。落下したままじゃ不利」


235 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:20:32 ID:ksUm7NdI
 オステウスの背中にあるバックパックの一部が作動する。それは細長い円筒状の物体である。噴射口と見られる部分が上を向いている。

「ロケットブースターオン。取り合えず地面まで」

 噴射。小型とは言え、ロケットの推進力はスラスターの比では無い。オステウスは高速で下方向へと加速する。圧力差によってオステウスの周囲の海水が泡になり、機体を包むように、そして、オステウスその物が流星にでもなったかのように水中に尾を引いた。
 易々と包囲網を突破されたガードロボ達は、それを同じく高速で追撃する。
 三次元機動では向こうが優れていた。

「付いて来てるわ。速い……!」
「ああもう。速い亀はキライじゃないけどさぁ。一度に相手に出来るのはせいぜい三人まで……」
「それ以上言うなッ! こんな時に何ほざいてんだ!」
「キライじゃないだろこういう話はぁ〜?」
「時と場所をわきまえろって言ってんの!」

 相変わらずのマーレをよそに、オステウスは地面近くへと到達する。素早くロケットブースターを切り離し、スラスターでブレーキをかける。
 ロケットブースター一つを消費したが、動力源の残量はまだたっぷり残っていた。早い話が、少しばかり急いで降りた程度の消費である。
 問題は、頭上から迫り来るガードロボ六体。

「あらまぁ。愚直にまっすぐ来るわね。世の中にゃ曲がってる奴だって居るのにさ。ちなみに私の統計だと左に曲がってる奴が多くて……」
「黙れバカ! それよりどうするのよ!?」
「冗談通じないんだから。まっすぐ一かたまりで来るなら武器使うまでも無いわよ。ほいっと」

 マーレはタッチパネルを操作し、使用する外部装備を選択。
 ガードロボ達はその異変に気づかず、まっすぐに、そして高速で突進してくる。

「ネットランチャー発射!」

 刹那、蜘蛛の巣のようなネットがオステウスの頭上へと広がって行く。
 決して速くは無いが、高速で接近するガードロボ達には金属製のワイヤーで造られたネットは、逃げ場の無い刃の如く。そして、それに絡め取られたガードロボは、海亀のようなヒレを切断され、そのボディはネットの中で互いに衝突し、破損する。


236 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:22:05 ID:ksUm7NdI
 そして、一つの塊と化したガードロボ達は、無残に地面へと落下して行く。絡まったワイヤーは簡単には切れはしない。もがけばもがく程、彼らは破壊されて行く。
 しかしながら、愚直な彼らはそれしか出来ない。自身の機能よりも重大な任務を帯びているのだから。
 そして、全てのガードロボがそれで倒された訳でも無い。

「……曲がってる奴が居たわね」
「正面から一体。頭上に一体……」
「さっさと終わらせるわ。正面の奴はお願いね」

 それを聞いたフランは、一気に正面に居たガードロボに接近。長巻を肩口に構え、一歩、また一歩と。それこそ果たし合いをする剣士の如く、オステウスの歩を進める。それをスラスターでさらに加速させる。
 向こうもそれに呼応した。ヒレから飛び出した巨大な刃は、破壊力ならばオステウスのそれより威力があるだろう。喰らってはいけない。
 接近。肉薄。そして、衝突。
 地上であれば激しい火花が散る場面だったろう。だが、水中で代わりに散ったのは泡である。まるで爆発したかのように広がったそれが上へとゆっくり登り、見えてきた。
 それは、長巻により頭部から尻尾へと串刺しにされた、海亀を模したガードロボの姿と、それを持つオステウス。
 ガードロボの刃は、遂に届かないままであった。

「ふんふんふ〜ん♪」

 フランの白兵戦などどこ吹く風で、マーレはタッチパネルとモニターを見ていた。
 狙いは、頭上で様子を見る残る一体のガードロボ。

「一発くらいならいいか」

 マーレが見るモニターには、ガードロボの位置が表示されたソナーが映っている。そして、ターゲットシーカーが、その位置を捕らえていた。
 ロックオンしたのだ。魚雷の発射準備が整っている。
 そして、ロックオンされたはずのガードロボに動きは無かった。回避行動をとろうともせず、様子を伺っていたのだ。
 なぜならば、彼はロックオンされた事に気付いて居なかったからである。オステウスは自らアクティブソナーを発して居なかったのだ。
 代わりにオステウスが利用したのは、最初に放ったデコイである。複数の発信源となるデコイの反響を利用し、それを解析する事で、オステウスは非常に高度な三次元ソナーを利用できるのだ。
 そして、気付かれずに魚雷のロックオンも出来る。


237 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:23:11 ID:ksUm7NdI
 ガードロボはオステウスを見下ろしていた。敵の戦力が予想外に強大であり、次なる戦術の選択に時間がかかっていた。
 実は、これは恐ろしい事なのである。
 今までも複数の攻撃能力を持ち、状況によってそれを巧に使い分けるガードロボは確認されている。
 だが、『戦闘中に状況判断を行い、戦術を模索する』ガードロボは居ない。たいていはその場で一番有効と思われる行動をとるだけであった。
 しかし、このガードロボは――

「考えてるわね。それともどこかに助言でも仰いでる? やっぱり普通の遺跡じゃない……」

 マーレの独り言はガードロボには届かない。そして、遂に最後の時。
 ガードロボの視界が捕らえたのは、とてつもない高速で接近する小さな物体。ロケットで急加速された、ヒート弾頭の魚雷である。
 その速度はガードロボの速度を遥かに超え、瞬時に目の前まで来る。回避行動を開始したのは、命中する直前。
 身体を翻したガードロボのどてっ腹に、魚雷が命中。爆発は小さかった。だが、ガードロボは、その腹部を貫通され、そこからオイルのような物を煙のように噴き出しながら、沈んで行く。
 オステウスの勝利である。そして、その戦闘力をガードロボと遺跡へと誇示した瞬間でもあった。
 遺跡は、こう判断したはずである。『資格あり』と――

「ソナー反応無し……。敵殲滅」
「ほい。武装ロック、と」

 海底で土埃をあげながら、オステウスは立っていた。あとは、目指すべき場所へと移動するだけ。
 フランはマーレに方向の指示を仰ぐ。ソナーに表示された方向へ正面を向け、スラスターを作動させた。海底すれすれを滑るように移動し、目的の場所、遺跡へと接近していく。
 実は、水中で単純に移動するならば歩行よりもスラスターの推進力を利用したほうが燃費が良かったりする。非常に高いパワーを発揮するように設計されたオステウスの四肢を動かすより、小さなスクリューを回転させるだけのほうが出力は小さいのだ。

「結構流されたみたい。真上に居たはずなのに」
「まぁ途中から落下方向は無視したしね。でももうすぐだよ」


238 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:25:02 ID:ksUm7NdI
 マーレが見るモニターにはそれが映っている。
 とてつもなく巨大な、平坦で簡素な形状の、明らかに何者かによって造られた建造物。

「止まってフラン」

 マーレはパネルを操作する。高感度カメラが捕らえたそれを、モニターへと表示し、二人はそれを注視している。

「大きい……」
「こりゃ最大級ねぇ。少し崩れてるけど。ここから入れるかな?」

 モニターには遺跡の一部が崩落している様子も見えた。それは、宇宙船アルバトロスの衝突によって出来た物だ。
 いくら海底にあるとは言え、とても宇宙船の墜落を喰らったダメージには思えなかった。頑丈という程度の話では無い。
 そして、二人はそこから侵入できないかと考えた。
 だが、遺跡はそれを許すつもりは無かった。もう一体、彼女達を狙うガードロボがひそかに、ゆっくりと動き出していた。
 それは海底にへばり付き、地面と一体化しながら、先程の戦いを見届けていた。そして、仲間が敗れるのを確認すると、遂に動き出す。

『自分の出番だ』と言わんばかりに。

 それは先程の海亀のガードロボとは少しばかりサイズと、パワーと、戦法が違っていた。
 言うなれば、圧倒的破壊力で動くもの全て、叩き壊すだけである。

「! ソナーに反応!」
「またガードロボ?」
「そうみたいだけど……。マジかいなコレ」
「どうしたのよ?」
「フランちゃん?」
「な……何よ?」
「ロケットブースター! 早く!」

 珍しく慌てふためくマーレ。言われるがままにフランはロケットブースターの作動準備を始めたが、ただ噴射するだけでは意味が無い。

「どこへ向かえば!?」
「とにかく前進! とにかく前に!」

 フランはロケットに点火。激しく噴射炎を吐きながら、オステウスの機体は急加速する。とにかく前へ。その言葉通り、オステウスは遺跡の正面と思われる場所へと向かって驀進した。
 侵入の為に目をつけた場所とは程遠い所へ、まっすぐ飛んで行く。

「何が来たってのよ?」
「バックモニター見ろ!」
「バックモニター?」


239 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:26:15 ID:ksUm7NdI
 フランはモニターを見る。
 そして悟る。あのマーレですら慌てさせる者の正体。

「……げ」
「あんなデカブツ用の武器は持ってないっつーの!」

 それはオステウスの後方へピタリとついて来る。
 全高十メートルに及ぶオステウスの、裕に四倍はあろうかという巨体。細長いヒレの付いた胴体に、しなやかに動く十本の脚。一際長い二本の脚が、ゆらゆらと揺れていた。まるで巨大なイカのような姿の、大型ガードロボ。
 あえて呼ぶならば、クラーケンとでも呼ぶべき姿だった。

「あいつどこから!?」
「ずっと海底にでもへばり付いてたんでしょ?!」
「あんな化け物どうしろと!?」
「どうもしない! 逃げれ逃げれぇ!」

 オステウスはみるみる遺跡へと接近する。ぽっかり口を開けた崩落箇所では無く、小さな入口のような場所へ向かっていた。
 クラーケンはまるで、二人をそこへ追い込もうとしているようだった。

「あの穴!」
「どこよ!?」
「目の前の入口っぽい所! 入れ!」
「あそこ!?」
「飛び込め!」

 目の前まで到達すると、入口らしき穴は意外な程に大きかった。
 オステウスはそこにするりと入り込む。クラーケンはそれを見届けると、入口の外で動きを止める。
 中には入れない様子だ。
 クラーケンは入口の外でじっと動きを止めていた。もし追って来られるよりはマシと言えるが、不気味である。クラーケンの意図。それは、二人を入口から外に出さない事。

「入口が!」

 フランが叫んだ。
 侵入した入口の上部から、巨大なシャッターらしき物が下りてきたのだ。
 二人は見ているしかない。例えその外へ出ようとしても、そこにはオステウスを遥かに超える化け物が待っているのだ。

「進むしか無いみたいね。いや、進めって言ってる……」

 シャッターで入口が閉ざされた。退路は断たれ、残された手段はただ一つ。
 進むのみ。
 そしてそれこそ、『資格あり』の二人に対する、遺跡の返事。

『堂々と正面から入ればいい。そして、さらに力を示せ――』


240 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:27:57 ID:ksUm7NdI
「行くしかない……?」
「どっちにしろここからじゃ出られないし。進むしかねーし」
「気が滅入るわ……」
「もっとワクワクしろよ」

 対照的な二人ではある。
 しかしながらやるべき事は明白であり、意見は一致している。さらに奥へと進み、この遺跡の正体を探るのだ。
 オステウスのスポットライトが内部を照らす。中は古代文明と言うより、最新の宇宙船のように整っている。
 一直線に、奥へと二人を導いて居る。そして。

「またソナー反応。モテる女はツラいわ」
「今度は何?」

 壁の一部が剥離する。それはごろごろと地面を転がる。それも無数に。

「なんだろ? 今度はどんな奴?」

 一つ、突然赤い光を放った。
 ぼんやりと淡い光が合図となり、他のも同様に光を放つ。そして、丸まっていた身体を伸ばし、無数の脚が現れ、一斉に、ぞろぞろと向かって来た。

「気持ち悪い……」
「グソクムシね。スカベンジャーの一種で、海底に落ちた動物の死体を食べる海底の掃除屋で……」
「どうでもいいわ……。うえぇ……」
「あら、虫とかダメなタイプ?」
「図鑑でしか見た事ないけど。ロボットのクセにリアル過ぎでしょあれ。ああ気持ち悪い……」
「気持ち悪くてもやるしかないわ。突っ切るわよ」
「嘘でしょ……。まぁ……仕方ないか」

 フランとマーレは遂に、遺跡へと挑む。
 その先にある最後の試練は、彼女達を待っているのだ。


続く――


241 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:29:32 ID:ksUm7NdI
投下終了。
そしてクラーケン登場w
アドベンチャー色強くして行くぞ。

では私は作業に戻るとしよう。グゴゴゴゴゴゴ…………


242 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:31:59 ID:9y3X6mMp
>>241
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!


243 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:32:49 ID:8STBbZcg
>>241
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


244 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:37:43 ID:8STBbZcg
>>241
 改めまして投下乙です!
 ゲソ! ゲソ来た! これで勝つる!
 グソクムシ! グソクムシ来た! これはググっちゃ駄目だぞ!
 さてさて、ゲッソーさんに見事誘い込まれたっぽいオステウス。遺跡の中には果たして何があるのでしょうか……。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!


245 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:43:02 ID:9y3X6mMp
>>241
改めて投下乙!ブカブカなのにスマートスーツとな!
二人の息が揃ってないようで揃ってるところが面白いwあとマーレは下ネタ自重しろwww
しかしリヴァイアサン程じゃないとはいえ、クラーケンもかなりデカいなあ


246 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:44:13 ID:8STBbZcg
 マーレさんにはシーモネーターの称号をプレゼントせざるを得ませんねw


247 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:46:01 ID:9y3X6mMp
ひどい称号だwww


248 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:53:40 ID:1HOJMeB+
>>241
投下乙です!

噂のイカ、現るw
黙する遺跡も重厚でオーラ出てますが、意思を感じさせる遺跡もまた独特の不気味さがありますなw
にしてもマーレさんセクハラ大王すぎるw


249 名前: >>158ですが>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 02:58:45 ID:0NIna+af
>>241
投下乙!
クラーケンの目的というか意図というかそういったものが気になる動きですね……
そしてグソクムシ来た! これで勝つる!(何が何にだ)
それでは次回も楽しみにしております。

>>246
アイル ビー ファッk


250 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 03:10:42 ID:ksUm7NdI
シーモネーターと聞くと某レゲェ歌手とオナニーマシンというバンドを思い出すw
感想乙です。

>>249
アイルビー(ry

こら!


251 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 03:57:37 ID:qVdPitIJ
>>86
投下乙でした!GEARSとはまた全然違う作風になって、これはこれで楽しませてもらいましたw
閼伽王の性格が熱くて良いw 結構好感を持てる主人公というか、気持ちがいい性格ですね。
最後の陸戦騎に乗るくだりが頭の中で映像化してめっちゃ格好ええとか勝手に妄想してました。
ベアトリクスはヒロインなのかな?とはいえまだ1話ですし、次回も楽しみに待っています!

>>174
投下乙でした!代理投下乙でした!やったのボクですけd
そして様々な伏線が明かされてきましたね!読んでてもう興奮が止まりませんでした。
話もこれからさらに……ってところでまさかの休載。聞いたときも残念でしたが、こうして読んだ後だとさらに残念です。
ですが、休載ってことはまた帰ってくるということですよね。そのときを心待ちにしております。
次回も、楽しみに待っています!

>>241
投下乙でした!いや、もう毎度思うんですが水中戦すごい燃えますね!
描写とセリフも相まって脳内映像で再現余裕でした。読んでてとても胸が沸き立ちますw
まさかのクラーケン……だと……。デカブツいいよデカブツ。いつかこいつとも戦うときが来るのかな?
そして遺跡の中にある最後の試練とはなんなのか。次回を今から楽しみに待ってます!


そんでもって投下ラッシュに自分も乗らせていただきますw
42号機……恐ろしい子……


252 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 1/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 03:58:20 ID:qVdPitIJ
目の前に広がる、赤色。オレの顔にも飛び散ったその鮮血。だが、焼けるような痛みはしなかった。オレは、刺されたはずじゃなかったのか。
僅か先に立っているシュヴァルツ。その鮮やかな銀髪も、服も、今は真っ赤に染まっていた。オレの返り血か、と思ったが、その考えは間違っていることがすぐにわかった。
何故なら、彼女の腹部から……血で真っ赤に染まった、黒塗りの剣が突き出ていたのだから。その剣先と、シュヴァルツのナイフはオレの僅か手前で停止していた。

「っ……ぁはっ……」

何が起こったのか分からない、苦しそうな表情が歪み吐血し、体を支えていた剣が引き抜かれ血で染まったコンクリートの地面に倒れ伏すシュヴァルツ。
そして、シュヴァルツの後ろに立つ、一振りの剣を持つ黒髪の長身の男。オレは、初めて見るのに、その男が誰なのか分かってしまった。
このイェーガーやハーゼたちとも違う、オレにすら感じられる"セカイ"の力。"エクスツェントリシュ"。「漆黒の夜」のナハト……!

「クロっっ!!」

ヴァイスが倒れたシュヴァルツに近付こうとする。が、それをナハトが見過ごすはずもないだろう。こいつは、シュヴァルツを斬ったのだから。

「危ないっ!」

シュタムファータァがヴァイスに即座に飛びかかり、地面に押し倒す。そして先ほどまでヴァイスがいたところ通り過ぎていく剣閃。
ナハトの漆黒の剣が、近づくヴァイスに対して斬撃を放ったのだ。シュタムファータァが止めなければ、おそらくは死んでいただろう。

「……なぁ、お前たちのやりたい事って、一体なんなんだよ」

思わず口をついて出る言葉。この状況、オレにはまだ理解できない。だが、できないから言葉にするしかない。

「お前たちは、味方同士だったんじゃないのかよっっ!!!」

オレの叫びに、ナハトがその何を考えているのか分からない表情でこちらを向き、ゆっくりと口を開いた。

「"セカイの意志"の内部情報を漏洩されそうになった上、あまつさえ一般人に手を出そうとしたモノを片づけただけだ。オレたちの行動理念に逸脱はしていない」

「ずっと、オレたちを見てたってのか」

「初めての任務に、先輩が同行するのは何もおかしいことじゃないだろう。それに、今回はそいつ等が使い物になるかの試験だ。
故に、オレは助けも援護もしなかったが……さすがにこれは見過ごせないと判断したまでだ」

淡々と語るナハト。こいつの言い分にも腹が立ったが、今はそれどころではない。こいつは、ずっと……オレはともかく、シュタムファータァにも気付かれずに近くにいたってのか。
それは、つまり。いつでもオレたちを……今のシュヴァルツのように、刺し殺せたということ。

「……それはわかった。だけど、意味わかんねぇよ。オレたちはお前たちにとって敵のはずだろ。無くしたい障害のはずだろ。なら、なんでこんな回りくどい真似すんだよ」

今までの疑問が次々と口から出てくる。思えば、イェーガーのときからどこかおかしかったのだ。この戦いは。

「一般人助けたり、建物の倒壊に気を使ったり、何なんだよ。消したいならもっとなりふり構わずやればいいだろ。なんで、なんでオレたちをいつでも殺せるのに殺さない……!!」

「シュタムファータァがお前に何を伝えたのかは知らないが、一つお前は勘違いをしている。オレたちの、目的は単なる国々を抹消していくだけではない。それは、あくまで手段なだけだ」



253 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 2/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 03:59:32 ID:qVdPitIJ
ナハトが剣を腰の鞘に仕舞い、オレたちに背を向ける。そして、オレたちのことを意にも介さないかのように、駐車場の出口へと歩き始める。

「オレたち"革命派"の目的は、"人類の粛正と、セカイの再生"だ。それに逸脱した行為を取ったことは今までないし、これからもない」

そう言い残し、ナハトはオレたちの前から姿を消した。思わずオレは膝をついてしまう。……緊張が、解けた。

「っ……答えになってねぇ。意味わかんねぇよ……セカイの意志……」

オレがそうぼやくと同時に聞こえる車のエンジン音。まるでタイミングを見計らったのように松尾の車が駐車場の中に入ってくる。

「おいおい、なんなんだよ、こりゃ……」

車から出てきた松尾が、この血溜まりの光景を見てそう漏らす。一般人なら思わず目を伏せてしまうような光景だ。

「ッ……救急車を呼ぶより、こっからなら直接向かった方が早い……!安田!何やってる手伝え!」

同じく車から出てきた椎名が一瞬で状況を理解し、オレに叱咤しながら躊躇せずに血塗れのシュヴァルツを担ぐ。

「あ……あ……」

ヴァイスは放心状態で、正常な思考はできそうにない様子だった。当然だ。目の前で味方と思っていた人間に味方がやられたのだから。

「椎名、助かるのか……?」

「助かる助からないじゃない、助けるんだろう!」

その言葉を聞いた瞬間、今まで腑抜けていたオレの体に一気に活力が戻った。そうだ、オレは一体何をしているんだ……!

「シュタムファータァ!ヴァイスを頼む!」

「わかりました!」

椎名がシュヴァルツの体を運び、オレが車の扉を開いて、即座に後部座席に横にさせる。

「安田、お前は助手席に乗れ!俺は後ろで応急処置をする!」

返事をしながら転がり込むように助手席に乗り、椎名は後部座席に乗り込む。松尾は既にエンジンを吹かしており、いつでも発進できる状態だった。

「松尾!揺らさず速攻で伊崎病院へと向かえ!」

「わあわっわかった!」

勢いよく駐車場の裏手から道路に出る。そしてそのまま制限速度を軽く無視して伊崎病院への道を走る。


254 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 3/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:00:57 ID:qVdPitIJ
「安田、伊崎病院に連絡を入れて緊急の患者の搬送受け入れ準備を頼め!」

「わかった!」

オレは椎名に言われた通り即座にアドレス帳に登録してあった番号に電話をかける。千春のこともあったから病院の番号を登録していたのが幸いした。
椎名は上着を脱ぎ裂き、、シュヴァルツの傷口にキツく縛る。簡単な止血だが、今はこれくらいしかできることがないのだろう。リーゼンゲシュレヒトの生命力に期待するしかなかった。

「……頼む、助かってくれ」

電話を終え、携帯電話を閉じて思わずそう呟く。たとえ、たとえオレを殺そうとしてきた相手でも、揺藍を消そうとしてきた相手でも、こんな結末は嫌だ。絶対に嫌だった。
そして松尾の車が病院に付き、車を迎えるかのように待っていた担架とたくさんの白衣の人たち。
椎名はシュヴァルツを担いで、担架に彼女の体を移し変える。そうして担架は急いで病院の中へと、白衣の人たちと一緒に運ばれていった。

「……なんとか、だな」

「とりあえず、俺は車の中掃除しないといけねぇから一回帰な。何があったか、助かったのか後で絶対話せよ!」

「ああ、面倒事に付き合わせて悪かった。ありがとう」

松尾は軽く笑うと、車に乗り来た道を引き返していった。本当、今回は松尾に感謝してもしきれないほどの活躍をしてもらった。バカって言ったのは取り消して、後で謝っておこう。

「それで安田、何があった。あの様子を見るにあの怪我はお前たちがやったのではないだろう」

「……オレっていう一般人を殺そうとしたからって、あの二人とは別のヤツが剣で刺した。味方同士だった……なのに」

「それはおかしい。お前は以前にイェーガーというリーゼンゲシュレヒトに刺されているんだろ。だが、今回はそれを許そうとしなかった。何故だ?」

「あのときのイェーガーは完全にオレを殺す気はなかった。……だからなのかもしれないけど、よくわかんねぇ」

心の中で色々な疑問が渦巻いて、すごく気持ちが悪い。イェーガーを倒したときとは違う、今回も一応倒せたというのにかなり後味が悪い。最悪だ。

「人類の粛正と……セカイの再生」

「……なんだ、それは?」

「その刺したヤツ……ナハトが、それがオレたちの目的だって言ってたんだ」

意味が分からない。前者は抹消することが粛正に繋がると考えれば納得がいく。だが、後者についてはまったくやっていることが逆じゃないか。

「人類を"粛正"し、抹消した世界を自分たちが支配者となり"再生"していく。自分で言っておいてなんだが、本当にこんな意味だったらあまりにも"敵"っぽくて笑えてくるな」

「……いかにもすぎて、オレは笑えねぇよ」



255 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 4/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:02:31 ID:qVdPitIJ
りあえずそこら辺のことは後でエーヴィヒカイトにでも詳しく聞いてみることにしよう。シュタムファータァでも知らなかったことを知っているだろう、保守派のリーダーなのだから。
そんなことを話してると、いきなり病院の駐車場に白銀の機体が飛び降りてきた。そして光が辺りを一瞬包むと、ヴァイスとシュタムファータァの姿がそこにあった。

「すいません、急いだ方がいいかと思ってリーゼ状態で来ました。それで、シュヴァルツの容態は……?」

「未だ何ともってところだな。オレたちもさっき病院の中に運ばれたところを見ただけだし、手術も時間かかるだろうしな……」

未だヴァイスは放心状態のようで、シュタムファータァに肩を借りてる状態で口を開くことも、こちらを見ようとすらしなかった。見ていて、すごく痛々しい。

「……まったく、この前は捕まえろ、今回は助けろだなんて、随分と複雑なんだな、あの少女の立ち位置は」

いつからいたのか、そこには伊崎が立っていた。まぁ、こいつの親の病院だからいてもおかしくはないのだが。

「……伊崎、孝一」

「そう睨まないでくれ椎名。俺もあらかじめ事情を知っている人間なのだから、警戒しないでほしいな」

椎名に伊崎のことは伝えているが、たぶん、この飄々とした態度が椎名が警戒する理由だろう。オレは幼馴染だから慣れているが、椎名は伊崎とあまり話さないし。

「伊崎、迷惑かけてすまん」

「気にするな、他ならぬ俊明のことだ。彼女の個人情報の問題なども俺がなんとかしておこう」

伊崎についても色々と気になることがある。予感だが、オレやシュタムファータァが知らないことを知っている気がするのだ。
だが、聞いても話してはくれないだろう。前回のときにそれはわかっているのでオレもそれを聞き返すようなことはしない。いつか、自分から話してくれるようになるのを待つしかないのだから。

「俺が言いたかったのはそれだけだ。彼女のこともなんとかしてみせる。心配することはない」

伊崎はそう言い残し、再び病院の中へと消えていった。最初から最後まで、椎名は伊崎に対しての警戒を解くことはしなかった。

「……椎名」

「すまない、安田。お前の幼馴染だとわかっていても、俺はどこか伊崎を信用し切れないんだ」

まぁ真面目な椎名にとって伊崎みたいな手合いが一番苦手そうだしなぁ。気持ちはわからんでもないが、友達としては複雑ではある。

「……とりあえず、椎名。オレはシュヴァルツの手術が終わるまで待ってみようと思うけど、どうする?」

「少し心配ではあるが、俺は大人しく今日は帰ることにする。ここから先は俺がいる必要もないだろう」

「そか。今日はありがとな。助かった」

オレの言葉に対して軽く手を上げて答えると、椎名は病院を後にした。残ったのは、オレとシュタムファータァと、ヴァイスの三人だけ。


256 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 5/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:04:06 ID:qVdPitIJ

「とりあえず治療室の前に移動しようぜ。外で待っててもあれだろ」

「はい、わかりました」

いつまでもシュタムファータァに任せておくのも気がかりなので、ヴァイスにはオレが連れ添うことに。
シュタムファータァの方がオレより力はあるのだが、なんというか、男のプライドだ。見た目的にもオレ一人がなんもしないというのはどこか落ち着かない。
……軽い、な。先ほどまでオレたちと戦ってきた少女も、いざ触れてみると普通の女の子と何ら変わりはない。体は軽く、オレたちと同じ人の肌の温かさを感じる。
受付で場所を聞き、治療室の前の椅子に三人で並んで、ヴァイスを真ん中にして二人で支えるようにして座る。

「なんか、色々ありすぎた一日だったな」

「……そうですね。一応私たちの望み通りになったはずなのに、どこか納得がいかないです」

「そうだな」

考えれば考えるほどナハトに対して怒りが沸いてくる。あそこでアイツが出てこなければ、なんとなくだが、上手くいった気がするのに。
……なんて、そんなわけがない。今のはただの八つ当たりの感情に過ぎない。仮にあのままナハトが来なくてオレが刺されてたとしても、また色々と複雑になってた気がするのだ。

「覚悟はしてたけど、オレたちが選んだ道って、すごく……複雑で、難しいんだな」

「……そうですね。すごく、難しいです」

そうして互いに無言のまま時間だけが過ぎていく。オレもシュタムファータァも疲れきっていて、気分も滅入っていては何かを話す気にはお互いなれなかった。
そのまま時間だけが過ぎていき、もうすぐ深夜と呼ばれる時間に差し掛かろうとしていた頃、無機質な機械音と共に手術中のランプが消えた。
オレとシュタムファータァは半分寝かかっていた体を同時にビクっと体を振るわせ目覚める。そして、開け放たれる手術室の扉。中から一人の医師が出てきた。

「……どうでしたか」

オレが医師の前に出て、内心かなり緊張しながら結果を聞く。すると医師はオレの顔を見て一瞬驚いた様な顔を見せるが、すぐにこやかな顔に変わり、こちらを安心させるかのように口を開いた。

「安心しなさい。なんとか一命を取り留めたよ」

「ふーっ……」

「よ、よかったです……」

思わずオレとシュタムファータァは安堵の溜息をついてしまう。何しろ普通の人間だったら到底助からないような傷だったのだ。
いくらリーゼの生命力が高くても、心配なものは心配だったのだ。助かって、本当によかった。

「今日はもう遅いからまた明日来なさい。この調子なら明日にはもう意識は戻っているはずだから」

「わかりました、ありがとうございます」

医師に礼を言うと、その人は再び手術室の中に戻っていった。きっと結果を教えに来てくれただけだったのだろう。それにあまり詳しいことを聞かなかったのは伊崎の口利きのおかげだと思っていいのだろうか。


257 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 6/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:05:55 ID:qVdPitIJ


「……さて、残った問題は……」

先程までオレが座っていた椅子を見る。シュタムファータァに体を預けるように、ヴァイスは目を閉じて寝てしまっていた。
オレやシュタムファータァと違って、セカイを著しく消耗した状態で、さらにこんなことがあって、それで手術中の時間ずっと意識を保てるわけがなかったのだろう。

「どうしましょう、この娘」

「また千尋の家に預けるのも気が進まないっつーか、よくないしな。……仕方ない、今日はオレん家に泊めておくしかないだろ、これじゃあな」

「えええええええっ!そ、それは色々とよろしくない気がするのですが!」

シュタムファータがこちらをまるで犯罪者でも見るような目つきで見てくる。……一つ疑問なんだが、なんでオレはこんなにこいつにロリコン扱いされてるんだ?疑われるような発言なんて一度もしてないと思うんだが。

「オレにそんな趣味ねぇよ。大体、いくら弱っていて寝てるって言っても、仮にオレが襲いかかったら返り討ちにするくらいの体力は残ってるだろ……」

「いえ、今のセカイ量ならきっと見た目相応の力しかないはずですから、ヤスっちさんでも充分組み伏せられると思いますよ」

「お前はオレに襲って欲しいのか欲しくないのかどっちなんだよっ!?」

……一気に疲れた。もう嫌だこのマセガキ。無駄に知識はあるから余計にタチが悪い。……ああ、そういやオレより年上なんでしたっけ。そんな風に全然思えないけど。

「そ、それじゃあ、とりあえず今日はヤスっちさんにお任せします」

「おう、明日は土曜だから休みだ。オレかお前、どっちか先に起きた方が念話して起こすってことで」

「はい、わかりました」

シュタムファータァからヴァイスの体を預かり、オレの背中におぶさる形にする。いくらオレが並以下の筋力と体力でも、こんな軽い少女の一人くらいなら家まで難なく運べるだろう。
そして並んで伊崎病院を後にする。外はもう真っ暗で、出てきたばかりの病院の明かりが、外からだとやけに眩しく見えた。

「さて、帰るか」

「はい、ヤスっちさん」

伊崎病院からオレの家までは徒歩だと結構距離がある。だが、一人だと長く感じるその道も誰かと一緒だとそこまで長くは感じないだろう。それが、例えシュタムファータァだったとしても。

「今日は疲れたぜ。とっとと家に帰って、風呂入って寝たい」

「私もです。身体的にってよりむしろ精神的に疲れましたよね……今日は」

椎名から相談を受け、エーヴィヒカイトと出会い、作戦を立てて実行し、成功して倒したと思ったらナハトの出現でシュヴァルツが刺される。
振り返ってみるとこれだけのことが今日一日で起きたのだ。疲れない方がおかしい。



258 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 7/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:07:21 ID:qVdPitIJ
「問題は明日だな……。もうこいつらに今すぐ戦う力は残ってないから、戦闘にはならないだろうが……、面倒なことにならないことを祈るしかないな」

「私は、ヤスっちさんについていくだけですよ」

「この人任せが」

「ふふっ、そんなことないですって。ちゃんと私自身の意志ですよ」

そうこう話している内にあっという間にオレの家の前に着いてしまった。やはり思っていた通り、時間は早く感じた。

「じゃあヤスっちさん、また明日」

「おう、明日な」

別れの挨拶と共にシュタムファータァは守屋神社の石段を登っていき、鳥居を潜った時点で彼女の姿は見えなくなった。オレも、とっとと家の中に入ろう。
ヴァイスをおぶさりながらも、器用にポケットの中に入っている鍵を取り出し鍵穴に入れて回す。カチリ、と音がし鍵が外れた。体勢が悪く色々と辛いが、なんとかドアノブを回して扉を開ける。
なんとか家の中に入り扉を閉める。鍵を再び閉める余裕はない。風呂に入るときにでもついでに閉めておこう。とりあえず今はこの少女を下ろしたかった。残念かな我が体力ではもう限界だったのだ。

「よいしょっと……」

ゆっくりと少女の体をオレのベッドの上に横たわらせる。どうやら無事起こさずに寝かすことに成功したみたいだ。これでやっと本当に休める。

「……我ながら不用心かな」

さっきまで敵だつた少女を拘束せずに自分の部屋に護衛もなしに寝かしておくなんて、甘いのかもしれない。だが、それでも多分この少女は大丈夫なんじゃないか、という思いがある。
オレを刺そうとしてきたシュヴァルツと比べてこの娘の方は大人しいし、シュヴァルツがあのとき刺そうとしなければ戦っている理由を話してくれていたと思う。
……それに、ナハトにあそこまでやられたのだ。今更自分の命を懸けてまで"セカイの意志"に義理立てしようとはしないだろう。そう思ったのだ。
オレの親はわざわざ部屋にまで来ないので今日一日くらいだったらバレずに匿うことができる。今の時間は寝てるから問題ないし、朝になってしまえばヴァイス一人窓から脱出してもらうとか色々方法があるだろう。

「駄目だ。眠すぎる……」

まぁ今日色々と考えても仕方ない。とりあえず明日だ。もう今日は鍵閉めて風呂入って寝てしまおう。そう思い、オレは自分の部屋を後にした。
……余談だが、オレは予備の布団を布いて床に寝た。念のため。



259 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 8/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:09:05 ID:qVdPitIJ



「……朝か」

いつも通りの、窓からの朝日で意識が目覚める。昨日あれだけのことがあったとしても、当たり前のように今日はやってきた。そのことをしみじみと実感する。

「やっと起きましたか」

シュタムファータァとは違う、すぐ近くから聞こえる透き通るような少女の声。声のする方向を向くと、ヴァイスがオレのベッドに腰掛けていた。

「……おう、おはよう」

「……おはようございます」

律儀に礼を返してくれる。……ああ、オレの判断は間違ってはいなかった。敵だとか、殺したいとか思ってる相手にはわざわざ挨拶を返したりなんかしないだろうから。

「その調子だと、気持ちは落ち着いたみたいだな?」

「はい、どうにか。セカイ量も戦闘はできないですけど、ある程度は回復しましたから」

シュタムファータァとはまたどこか違う深紅の瞳でこちらを見据えるヴァイス。腰まで届くその銀髪。こうまじまじと見ると、この少女もかなり綺麗な顔立ちをしていた。

「先にお前が一番気になってることを教えると、シュヴァルツの手術は成功して、今日にも意識だけは戻るってよ」

「そう……ですか。よかった……」

とても安堵した表情で言うヴァイス。身内を想うのは、敵だろうと味方だろうとリーゼンゲシュレヒトだろうと、生きる物なら全てが想える感情なのだ。この少女も、例外じゃない。

「よほど大切なんだな、シュヴァルツのことが」

「私にとって、二人しかいない家族ですから」

……この少女の家庭環境はきっと世間一般で言うところの、普通ではなかった。きっとシュヴァルツは、そんな彼女が唯一信頼できる存在だったんだろう。

「家族は大事だよな。……家族ってのは、重荷を一緒に背負ってくれる人だから」

……ま、リーゼのことを一切話してないオレが言ってもあまり説得力はないかもな。勿論、両親のことはとても大切な存在だと想っているが。

「それにしても随分と不用心ですね。私がクロのように、貴方を刺すのではないか、とか考えなかったんですか?」

「もっともな話だが、お前、そんな大事に想ってる家族を刺した連中に義理立てするようなヤツじゃないだろ。そう思っただけだ」

事実オレより早く起きたろうヴァイスはオレを刺すことも拘束することもしなかった。それに今話してて敵意や殺意なんて欠片も感じられない。


260 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 9/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:10:39 ID:qVdPitIJ

「……要するに、甘いんですね」

「完全に非情にならなくちゃいけないんだろうけどな」

「別に、無理にならなくても、結果的に貴方の望むセカイが来ればどっちでもいいんじゃないんですか」

ヴァイスの発言に少し驚いた。まさかこいつ、オレを励ましてるのか? そうでなかったとしても、そう言われて少しは気は楽になったのは事実だった。

「……そうだな、お前の言う通りだ。さて。そろそろシュヴァルツの所に行くか?」

「はい、今すぐにでも」

本当、こうして普通に話して、普通に肉親を思ってる姿は年相応の女の子そのものだ。今の姿を見てこの娘がリーゼンゲシュレヒトと誰が思うだろうか。

「シュタムファータァ、起きてるか」

オレがそう念話で問いかけると、間を置かずにすぐ返事が返ってきた。おそらくオレが起きるのを律儀に待っていたのだろう。

「起きてますよ。いつでも出れます」

「起きたら念話していいって言ったのに。いいけどな。じゃ、悪いがリーゼ状態でオレの家の窓から頼む。オレとヴァイス乗っけて速攻で病院まで行こうぜ」

「随分とダイナミックな方法ですね。わかりました」

リーゼンゲシュレヒトでも車並みの速度は出る。歩きで行くより早いし、ヴァイス的にも早くその目で安否を確認できた方がいいだろう。そう思っての手段だ。

「ヴァイス、今からシュタムファータァにリーゼ状態で来てもらうから、それに乗って行こう」

「……貴方、リーゼをタクシーと勘違いしてませんか?」

ヴァイスが呆れたような表情でこちらを見る。同じリーゼ視点からだと色々と扱いに思うところがあるのだろうか。まぁ、知ったことではないが。

「来ましたよ」

そう言い終わるか言い終わらないかの瞬間、オレの家の前にもうすっかり慣れたこのシュタムファータァの"セカイ"を、感じることができた。窓に近づき鍵を外し、開け放つ。
するとそこには黒い無骨なロボットの手が出されていた。乗れということか。いや、元々そういうつもりだったんだが、いざ実際乗るってなると少し緊張する。



261 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 10/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:12:08 ID:qVdPitIJ
「乗らないんですか?」

「ヤスっちさん?」

二人の女の子に心配される始末。ええい、この非常識存在め……。こっちは一般人だから色々と緊張するっていうのに。落ちたら怪我だけじゃ済まないんだぞ。手すりないし。
まぁそんなことを直接口に出す気もないので、覚悟を決めておそるおそる窓から乗り移る。その無骨な手のひらは、存外乗り心地がよかった。

「安田俊明、靴忘れてましたよ」

ヴァイスがこちらにオレの靴を放り投げ、オレがそれをキャッチしたのを確認して同じく手のひらの上に乗り移る。オレとヴァイスが乗ったのを確認して、軽く手が握られ指を掴めるようにしてくれる。

「では、行きますよ」

そう言うと白銀の巨人が道路を走り出す。見てる分には非情に危なっかしいのだが、予想外なことに、大した振動もなかったのでそこまで怖くなかったことだ。
ただ、とにかく狭い。先ほどからヴァイスの背中がオレの背中に当たっている。それどころかもう背中合わせに互いに体重を預けているような状態だ。

「器用ですねシュタムファータァ。この速度で走って手を揺らさないようにするなんて」

「こういう無駄なことって、私って何故か得意なんですよね……」

「まぁ、それも1つの才能です」

そうして10分ほどして、伊崎病院に到着する。人前で降りるわけにはいかないので、裏口に回って手から降ろしてもらい、シュタムファータァもリーゼ状態から人の姿に戻った。
そして3人並んで病院の中に入る。しかし、客観的に見るとすごく異質な面子だよな。髪の毛が空色と銀髪の女の子二人ってのがそもそも異質だ。果たしてまともな髪の色をしたリーゼンゲシュレヒトはいるのだろうか。

「(そういやエーヴィヒカイトは金髪だったっけ。一応銀とかに比べりゃ普通か)」

まぁそんなことはどうでもいい。オレは受付まで行き、シュヴァルツの病室の番号を聞く。どうやって説明すればいいか迷ったが、昨日手術した云々を話すと特に詳しいことは聞かれず、場所と番号を教えてもらった。
伊崎の口利きのおかげだろう。高校生だってのに、一体この病院内でどれだけの発言力を持つのだろうか。ある意味これも非常識でファンタジーの一種だと言えるだろう。

「番号聞いてきた。場所は地図見なくてもわかるから、着いてきてくれ」

千春のお見舞いでこの病院の入院棟の内部構造は大体頭に入っている。番号さえ聞ければ迷うことなく病室まで足を運ぶことが出来た。
とある個室の前で止まる。名前の欄には誰も何も書かれていないが、ここであっているのだろうか。まぁそのままシュヴァルツと書くわけにもいかなかったのだろう。



262 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 11/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 04:13:53 ID:qVdPitIJ
「……入るぞ」

ドアを軽くノックしてから、返事を待たずに扉を開ける。入った先の内装は千春の個室と大した差はなかった。白い壁に白いカーテン。そして、部屋の真ん中にある大きなベッドと、そこに上体だけ起こして寝ている人物。

「クロっ……」

ヴァイスがオレの後ろからシュヴァルツのベッドに走り寄る。

「シロ、なんでこいつらと一緒なのっ」

「随分な言い方だな。必死になってお前を助けたのはオレたちだってのに」

オレがそう言うと腹部の傷跡に軽く手を当てるシュヴァルツ。おそらく昨日のことを思い出しているのだろう。

「なんで助けたのよ、敵でしょうが」

「ただの高校生に、目の前で重傷負った人間一人、見捨てられる度胸なんてねぇよ。それが例え自分を殺そうとしてきたヤツでもな」

「……ワケわかんない」

あそこでオレが見殺しにしたとしたならば、それは同時に"セカイの意志"のやり方に恭順したことになる。子供っぽい意地なのかもしれないが、あのままナハトの思惑通りにいくのは癪だった。
いや、もしかしたらオレにシュヴァルツを助けさせるのが思惑だった可能性もある……が、それだとメリットがない気がする。どっちにしても、見殺しってのは後味が悪い。

「……お前等、これからどうするんだ」

「勿論、戻るに決まってるでしょうが」

「ナハトに今度こそ殺されるのにか?それがわかっていてよく戻る気になれるな」

こいつ等がセカイの意志に戻れば、おそらく今度こそ止めを刺されるだろう。あのとき見逃したのが奇跡のようなものだったのだ。ナハトは二度も見逃したりはしないだろう。

「そうだとしても、私たちにはあそこにしか居場所がないのよっ!」

シュヴァルツの悲痛な叫び。今いる場所から離れることの出来ない何かの理由があるのか。それが例え、自分を殺そうとした奴がいる場所だったとしても。

「なら、シュヴァルツ。いい案が私にあります」

今まで静観していたシュタムファータァがオレの横から出てきて、得意げな顔で話しかける。……こいつ、一体何を言う気だ?オレにはまったく予想がつかない。

「何があるってのよ、シュタムファータァ」

「私たちの、仲間になりませんか? 私たちが貴女たちの新しい居場所になりますよ」



263 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 12/15 投稿日: 2010/10/20(水) 06:10:17 ID:RBdb7H/O
……こいつにしては妙案なんじゃないだろうか。この間までオレたちだけしかいない状況だったから忘れていたが、オレたちにはエーヴィヒカイトがいるのだった。

「オレたちには保守派のリーダーがついている。そいつに話せば、お前たちだって保守派に移ってこれるはずだ」

「保守派の、リーダーが……?」

「ああ。今は深手を負って戦闘には参加できない状態だが、お前たちを迎える手続きくらいはできるはずだ」

エーヴィヒカイトもおそらく反対はしないだろう。前に聞いた話では保守派は戦力不足らしいし、むしろ歓迎してくれるはずだ。

「仮に私たちがアンタたちの話を受けて、それでアンタたちは私を信用できるって言うわけ?昨日まで敵だった私たちを?」

「味方になった以上信用はするさ。というか、信用できない相手だったら味方になんか誘わねぇよ」

少なくとともナハトとかその辺だったら絶対誘わなかった。いや、その前にナハトだったら絶対見殺しにしているが。むしろ止めを刺してやりたいくらいだ。

「でも、私たちはっ……」

「じゃあこうしろ。お前たちだって革命派の中に戦いたくない相手とか、信頼できる相手だっていただろ。そう言った奴らに対して、脅されて無理矢理協力させられたってことにしていいからさ。だから、仲間になってくれ」

「裏切るかもしれないわよ?」

性格なのか、なんか人を信用しないというか、疑り深いヤツだなぁ。オレの気持ちはシュタムファータァがこいつ等を仲間に誘ったときから変わらないって言うのに。

「言ったろうが。仲間なら信用する。裏切るなんてしっあことか。信用してんだからそんなの関係ねぇよ」

オレがそうシュヴァルツの目を真っ直ぐ見据えて言うと、彼女は目を逸らして、一言だけつぶやくようにオレたちに対して言った。

「一日だけ、考えさせてよ。シロと二人だけで話したいからさ」

「わかったよ。なら、今日はオレたちは帰るな」

「いい返事であることを祈ってます」

そうしてオレとシュタムファータァはヴァイスを残し、シュヴァルツの病室を後にする。

「お前にしては、マシな案だったな」

「むしろ私は、ヤスっちさんが初めっからこのつもりで助けたのかと思ってましたよ」

そんなつもりはなかった。あのときは正直目の前の状況に対してテンパってたからそんな冷静なことは考えられなかった。椎名がいなかったら結果的にシュヴァルツを助けられなかったかもしれないし。



264 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 13/15 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 06:12:27 ID:RBdb7H/O
「……アイツら、仲間になってくれるといいな」

「そうしたら、今回の一件でかなり仲間が増えたことになりますね」

今までオレたち二人だけだったのに、なんか変な感じだ。ゴール地点が全く見えなかったこの戦いだが、なんとなく先が見えてきたような気がする。

「とりあえず、エーヴィヒカイトが完全に回復するまでは全力でオレたちが頑張らなくちゃな」

「はい、頑張りましょう!」

二人で病院を出る。今日は休日だし、用件は終わったから特にこれからなにをするかは決まっていなかった。

「そうだ。シュタムファータァ、一つ気になったことがあったんだが」

「なんですか?」

「昨日のナハト、あいつ人の姿で剣を持ってたが……あれはなんなんだ?」

黒塗りの刃を持つ漆黒の西洋剣。あんな代物、堂々と持ち歩いているわけでもないだろう。予想はできるが、シュタムファータァの口から答えを聞きたかった。

「あれですか。おそらくナハトの人間状態用の固有兵装でしょう。人の姿でも固有兵装は出せるので、おそらく人間サイズに作成したんだと思います」

「人の姿でもそんなことできんのかよ」

「リーゼ状態ってのはあくまで副産物です。リーゼンゲシュレヒトはセカイを操り、変換できる人間のことを指す言葉ですから」

そういえばハーゼも同じようなことを行っていた気がする。ということは、シュヴァルツのときみたいにナハトに肉弾戦を持ち込んだら瞬殺されるってことか。
……まぁ、オレはシュヴァルツにも勝てなかったが。

「当たり前の話、ヒトの姿の方がリーゼ状態よりは遙かに脆弱です。だから、自分の身を守るための手段として人間サイズ用の固有兵装も持ってるのが一般的なんですよ」

「……なるほどな」

ため息をついて、空を見上げる。空の色は、澄み渡るように美しい、雲一つない空。

「ナハト……アイツが攻めてきたとき、本当にオレたちは勝てるのか……」

正直今の状態では、いかに策を使おうとも勝率は0だろう。実際に戦ったことはないが、それがわかってしまうほどの圧倒的な存在感。不安で仕方がないが……今それを考えても仕方ない。
とりあえず今は、ヴァイスとシュヴァルツの一件が片づいたことを喜び、休むことにしよう。
もうすぐ、修学旅行という日常が待っているのだから。


265 名前: 廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode15 14/14 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 06:17:02 ID:RBdb7H/O



白い病室。部屋の真ん中にあるベッドに上体だけ起こしている少女と、ベッドに腰掛ける少女。その二人の髪の色も、病室と同じ白色。
今までずっと二人で生きてきたわけではない彼女たち。だからこそ、先程の誘いにはすぐ答えることはできなかった。

「……この話、シロはどう思ってる?」

「正直、メリットの方が圧倒的に多いと思います。……でも、お姉様が」

「わかってる。ヴィオ姉は革命派だし、保守派になるってのは……」

今までか弱い立場の自分たちを圧倒的な力で守ってくれていたリーゼンゲシュレヒト・ヴィオツィーレン。彼女たちの保護者にして、家族である人。
姉と呼び慕い、ヴィオツィーレンも彼女たちを妹として、家族として接してくれていた人物だ。
そんなヴィオツィーレンはセカイの意志の中でかなりの有名人であり、実力者であり……エーヴィヒカイトと敵対する、革命派のリーゼだ。
万が一、ヴィオツィーレンと戦うことになれば彼女たちに勝ち目などないし、そんな状況は、死んでも嫌だった。

「でも、お姉様ならナハトのことを話せばわかってくれると思います。別に、ディスに共感して革命派にいるわけではないでしょうし」

「私もシロと同じ風に思うわ。でも、でも……万が一、わかってくれなかったらと思うと、怖い……」

「……じゃあ、革命派に戻りますか?」

革命派に戻る。それはヴィオツィーレンのいる場所に帰るということ。だがそれと同時に。シュヴァルツのことを刺したナハトの所に帰るということでもあるのだ。
自分を殺そうとした人間のいる組織なんかに帰れるわけがない。それはシュヴァルツ自身もわかってはいた。

「選択肢はない、わね……」

「私は、お姉様を信じてみようと思います。きっとお姉様なら大丈夫ですよ、クロ。だって」

「私たちは家族……だもんね」

そうだ。私たちは家族。いつまでも怯えていても仕方が無い。こうなってしまった以上、腹をくくるしかない。
ヴィオツィーレンとシュヴァルツは姉妹であると同時に、シュヴァルツはヴァイスの姉なのだ。姉の自分がいつまでも怯えていてどうする。
姉というものは、妹を安心させるべきだろう。妹を支えてやる存在なのだから。

「よし!ヴィオ姉のことだからきっと話せばわかってくれる! 私たちはアイツ等の話を受ける!それで決定!」

「昨日の敵は今日の友、ですね」

ヴァイスがようやく柔らかな笑顔を見せてくれる。妹に心配され、諭されているようじゃ姉としてまだまだだ。
一度こう、と決めると段々と元気と活力が戻っていく。そうだ、別に私たちは元々革命派のやることに賛同していたわけではない。
ただ、ヴィオツィーレンがいたからそこにいただけ。ヴィオツィーレンは彼女たちを守るために革命派にいただけ。ただそれだけのこと。

「はぁ……本当、まさかこんな大変な事態になるとは思いませんでした」

「私もよ。最終的にこんな結果になるなんて、予想できるはずないじゃない」

病室の窓から空を見上げる。空の色は都会のそれとは違う、真っ青な澄空。
何故か、それが今はたまらなく綺麗に思えた。この空を、私は消そうとしていたのに。

「……明日、二人で言おうね」

「……はい、クロ……」



266 名前: DaZの人inサブPC [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 06:21:09 ID:RBdb7H/O
以上、廻るセカイ-Die andere Znkunft- Episode15でした。
ロボが出ない話の方が長くなるという……とりあえずこれでうさぎさん編は終了です。
次からは彼女らの姉、一度だけ出てきたリーゼ、ヴィオツィーレン編になります。
話にロボ分が少なかったからシュタムファータァとイェーガーの全身画像でも投下しようと予定してたのですが、
規制されてしまったのでそれも叶わず……。今日の午後から夜の間にでも投下したいと思います。

ちなみにこれはサブPCの方で投下しました。ノーパソなのでセッティングまでが面倒だったので今まで使いませんでしたが、
前みたいにモタモタして午後になるを2度も繰り返したくなかったので。
最後に。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!


267 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 06:39:16 ID:ksUm7NdI
こっちでも投下乙。
人稲な時間を狙う場合は考えねばならんなw


268 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 06:50:42 ID:qVdPitIJ
もしかして規制解除されてるかなー……されてると信じて。
リーゼンゲシュレヒト状態の2機を描いてみました。
リーゼンゲシュレヒト・シュタムファータァ↓
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/971/sisosyuta.jpg
リーゼンゲシュレヒト・イェーガー↓
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/972/ie--ga--.jpg

おそらく携帯でも見れるサイズだと思います。
イェーガーはデザインも気に入ってるんで是非また活躍の場を与えてやりたいですw


269 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/20(水) 08:48:02 ID:roTMwxs2
今更だが…化け物か!?皆、投下乙!


270 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 09:57:33 ID:ILuXQI35
ガッシ!ボッカ!私は投下乙した



271 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 10:05:44 ID:fTPk1Hwl
>>268
投下乙!


272 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/20(水) 13:07:31 ID:9y3X6mMp
また投下……だと……!?
>>268
投下乙!ゆっくり読ませてもらうぜメーン!


273 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 13:30:07 ID:8STBbZcg
 なんという投下ラッシュ……!

>>268
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


274 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 14:24:26 ID:8STBbZcg
>>268
 改めまして投下乙です!
 拙作の二次作品が連続で投下される……! こんなに嬉しい事はない……!
 まあ、廻セカはもうほとんどDaZ氏のものに等しいですがw
 白黒ウ詐欺さんが仲間になって戦力がかなりアップしましたね。仲間がふえるよ!
 さてさて、次はヴィオ姉篇とのことですが、果たして二人の説得にヴィオ姉は応じてくれるのでしょうか。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

 そういえば、DaZ紫蘇は現時点だと“十二の後光”(バインダー×12)ってまだ装備してませんでしたっけ?


275 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 19:46:00 ID:nnlbvdd5
うおおお読みたいけど遅れてるから!投下乙でいっぱいいっぱい!

>>42
幾何学的ニュアンスの強い独特のデザインセンスとそれを表現できてしまう画力に嫉妬パワーが蓄積されていくよ!
なんか古南アメリカ系の鳥っぽくて素敵。

>>86
なんか凄いハードな幕開けよ!
今までの話を考えるともう虚無戦記でも始まるんじゃないかとー!

>>94
あんたがリハビリせねばならんなら私はどうすればいいのだ。
しっかし氏の嗜好は面白いなあ。

>>268
ロボスレ的に珍しい正統派要素濃い目の紫蘇タンマジイケメン。
イェーガーの似つつも相反するスタイルも同じく。

>>174
>>241
まとめての無礼、お許しを。投下乙でございます。
必ず読みますゆえ、必ず読みますゆえ。


http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/973/fighter.jpg
で、もう飽きられてるんじゃないかと思いつつもやるわけよ。
武闘家というと原作での咬ませっぷりが嘘のような緑色が出てくる。


276 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 19:48:40 ID:8STBbZcg
 しーずーかーだー!


277 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 20:00:44 ID:8STBbZcg
 と思ったら投下があたアルよ。

>>275
 飽きてないアルよ! むしろワクワクしてるアルよ!
 そしてついに来ましたか、スプリガン。相変わらずの素直なアレンジが素敵だと思いますw


278 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 20:15:19 ID:L7FB0tXR
寝る→起きる→投下盛り沢山!皆様、投下乙です!

>>275
虚無戦記wikiってきました。wikiだけでは詳しい内容までは分かりませんでしたが、多分、自分がやりたがっているのはこれなんじゃないかなと思います。
しかし、石川賢氏の作品ってゲッター以外にもあったんですね……失礼極まりないのは承知ですが、全然知りませんでしたw

飽きるわけが無いじゃないですかー! 今度はどのキャラがSD化されるのだろうかと毎日、楽しみにしていますよ!


279 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 20:26:19 ID:L7FB0tXR
昨日までとか聞いてないし(´;ω;`)


280 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 20:27:05 ID:L7FB0tXR
すいません。間違えました


281 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 21:10:15 ID:xu4OR68Q
【虚無る】

1:進化そのものを兵器にすること
2:決着ははるかな未来でEND
3:上記を含んだ上でこれからラスボスと最終決戦を開始ってところでEND



282 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:06:45 ID:L7FB0tXR
>>42
投下乙です。遂にリョウゴもP物質起因性障害の事実を知ってしまいましたか……
毎度の事ながら、次から次へと先を読みたくなる引き込まれる描写には感服するばかりです。
リョウゴとの軋轢も明確化に専用機と次回も目が離せませんね!次も楽しみにしています。
そして、ヴァンツァーテイストな専用機のイラストに心が躍りました。

>>174
改めて、投下乙です。今回明かされた謎はかなり核心を付けたのでは!いよいよ、決着なるか!?
と思いつつも、一筋縄でいかないのがバイラムの怖い所。本当にハラハラします。
バイラムのバックアップとなる組織についても解き明かされそうになっているというのに休載とは……
一日も早い復帰を心よりお待ちしております。

>>199 >>221
実は自分、犬派なんだ

>>241
投下乙です。今回も絶好調ですね。マーレさんの下ネタwww
海底の遺跡で何が待ち受けているのか、海って本当に引き込まれる何かがありますよね。
何が眠っているのか分からないという魅力と、鋼鉄の外は水圧の地獄に背後から忍び寄るクラーケンの恐怖。
でも、シーモネーターのマーレ姐さんが居るからきっと怖くない!

>>268
投下乙です。シロクロが仲間入りですか、何とも羨……基、心強い事か!
今まで苦難続きだったせいか、ヴァイスとヤスっちの掛け合いが面白いというか、心が癒されるというか……
つーか、ちゃっかりヤスっちの靴用意してるとかマジ周到www
次回はヴィオツィーレン編、どんな展開が待ち受けているのか楽しみにしています。


そして、どうやら自分はグラゼロ氏とDaZ氏に感化されたようだ。
と言うわけで、陸戦騎描いてくる(`・ω・´)


283 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:14:38 ID:Yu42dgXM
思うんだけどさ、タイミングって、いやに重なるもんだよね

ってわけで、Gドラ3話後編、投下してもいいかな?


284 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:17:38 ID:nnlbvdd5
待ってましたッ!


285 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:20:50 ID:Yu42dgXM
『システムオールグリーン。ドラストアッシャー半自動操縦(セミオート)確認』
 ドラストクラウンコックピット内。パイロットスーツに包んだ身をシートへ預ける壮馬。司令室では、ミツキが状況を読み上げる。
 二体のドラストマシンはその場を動くことはなく、内燃機関を駆動させ力を蓄える。座は機械の輿によって運ばれ、所定位置まで移動する。
 研究所の外では、地面がせり上がり、地下と外界とを繋ぐ門が開かれた。
『射出口開放完了。タイミングをパイロットに委譲します』
「了解――ドラストクラウン、ドラストアッシャー、発進する!」
 地下格納庫直通、超動技研特設カタパルトより、二機の戦闘機が躍り出た。
 大空に、彼らは翼をはためかせる。


 指定された高層ビルの屋上の外縁に立ちながら、隆斗は研究所の方向を眺めていた。
 そして、
「来た来た。来ました――」
 視認距離に達すなり、揚々と迎える。
 今は最初の時とは違う。自信を持って、絶技を披露できる。
「来ました……よっと」
 至近を過ぎ去るアッシャーに、狭い足場で助走をつけて、直接コックピットに飛び込んだ。
 すぐに備え付けのパイロットスーツに着替えて、シートに座りレバーを握る。
「準備完了。壮馬サン、いつでも行けます」
『そんなに焦る必要はないぞ』
「らしいスね。……ったく、何考えてやがんだか」
 クラウンからの返答に、隆斗は伝えられていた事柄を思い出した。


 目的の空域に到着。そこは大きめの湾が広がっていた。
 近くには、人工島に設立されている防衛隊基地がある。
 そこでプレネガスは空中に静止し、頑として動こうとはしていなかった。
「いたいた。借りてきた猫みたいにおとなしくして……どう読みます?」
 隆斗は壮馬に問いかける。
 今回のプレネガスは、上半身が肥大化し、いわば装甲に埋め尽くされているタイプ。
 装甲の隙間から覗く通常サイズの下半身が、酷く細く感じられる。シルエットとしては、Gドラスターが初陣時に撃破したものに近い。
 プレネガスに動きはない。基地から発進した機体も、警戒して周囲をゆっくり旋回しているだけだ。
 報告では、プレネガスが洋上に出現したのはほんの20分前。
 そこから湾内に侵入し応戦するも、一切の反撃は確認されず、そのまま移動を続け現在の位置で静止したとのことだった。
 それを踏まえて、壮馬は己の見解を述べる。
『奴らなりの丁重なお誘い、かな?』
 邪魔者抜きでやり合おうという腹だろう。
「なるほど、乗せられたわけか」
『乗ったんだよ。まあどの道、それ以外はないわけだけどな』
「ははぁ。何を企んでようとブチのめすまでと」
『そういうこと』
 いくら今は大人しいとはいえ、いつ痺れを切らすかわかったものではない。迅速な排除をするに越したことはないのだ。
 今やいつゴングが鳴らされてもおかしくない。隆斗の背に、ピリピリとした心地良い緊張が走る。

『Gドラスター! 三津木壮馬殿でありますか?』
 ドラストクラウンのコックピットに、隊長機から通信が入る。
 プレネガスへの警戒と壮馬との通話から、彼の声が些か強ばっていた。
「監視ご苦労。後は俺たちに任せて、お前たちは帰投しろ」
『了解しました。どうかお気をつけて』
 簡潔に指示を伝えると、偵察部隊は一瞬だけ迷いを見せた。しかし速やかにこの空域から離脱する。
 仮にも防衛隊などという大仰な名を与えられているのだ。そして敵は目の前にいる。戦って力になりたいに違いない。
 だが、彼ら自身はあまりに無力。こういった局面では、直接戦闘はSTRに任せ、後方支援に徹する他ない。
 守りたいという志は共有している。気持ちだけはありがたく受け取り、壮馬と隆斗はプレネガスに相対した。



286 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:24:03 ID:Yu42dgXM

「さて、どう出る」
 シチュエーションが整った以上、あとはやり合うだけだが、まるで反応を見せないのはどうにも攻めあぐねる。
 程なくして、いざ、正々堂々試合開始、などという展開ならば話は早いが、そう甘くはいかないだろう。
 二機が反応を探っていると、プレネガスがドラストマシンに反応を見せた。即座に光弾の乱射を開始する。
『ッ! いきなりっ!?』
 豹変した態度に、隆斗が若干動揺する。
 一方壮馬には予想の範疇。最初の一手が、こちらの不意をつくものなのは常套手段と言える。
 他人様の庭で亀のようにジッとしてたかと思えば、自分の客が見えた途端にこの手洗な歓迎だ。無礼者相手は、早めに決めてしまいたい。
「合体だ!」
『了解ッス!』
 二人が同時にサブレバーを押し込んだ。

「クロス・アーップ!」

 合体プロセスの最中も、プレネガスの攻撃は止まらない。
 壮馬はさすがの貫禄で危なげなく躱しているが、隆斗はまだその域に及んでいない。
 一発一発は大した威力ではないが、無防備なところをまともに食らってはたまらないだろう。
「ど……りゃあァ!」
 気合で全弾避けきり、クラウンの後部にアッシャーが結合された。
「ひゅぅ。びっくりした」
 一安心し、大きく肺から空気を搾り出す。
 だが安堵してばかりもいられない。本番はここからだ。
「仕掛けるぞ」
「イエッサー」
 壮馬の号令に、隆斗が応える。
 合体した今、会話はよりクリアに、よりダイレクトに伝達される。精神感応エネルギーであるGEMの効果で、連携がよりスムーズに行われる。
 懐に飛び込み、Gドラスターは右拳でプレネガスを殴りつける。だがその程度で敵は意に介さなかった。
 もう一度右。意識を引きつけたところで、次いで、左拳に繋ぐ。人間でいうところのレバーブローを決めたところで、さらに拳そのものを弾丸へと変えての接射に繋げる。
 戦闘空域に轟音が響き、プレネガスが弾き飛ばされる。
 しかしそこまでやっても、なおダメージはゼロ。ただ強引に移動させただけに終わった。
「か、硬ェ、コイツ!」
 隆斗が露骨に驚愕を浮かべる。今までも防御力の高い敵はいたが、ここまでのモノは初めてだ。
「ドラスティックブレードならどうだ!」
 壮馬は慌てず、次の手で攻める。
 右腰部装甲がパージし、光剣を生み出す。単純な衝撃が効かないとしても、熱量ならばどうだ。
 瞬間、これも防がれる。
 プレネガスの全身を覆う、球状の光の幕。あれが光の刃を防いだのだ。
「バリア!?」
「どこまでも防御力特化型か……ならよォ!」
 もう一方の腰部装甲と組み合わせ、一発あたりの威力と出力を増した大剣モードへとチェンジさせる。
「でぇぃやぁ!」
 気合一閃。真一文字に薙ぎ払う。
 バリアごと斬り裂き、本体の装甲にも大きな亀裂を生じさせた。
 次にバリアを発生させるまでの間隙を縫い、強引に右手をその傷跡へと押し込んだ。
「殻が硬けりゃ、中身は脆いもんだよなァ」
 Gドラスターの全身を、炎のようなエネルギーが包む。
「GEMスピリット・クラスター!!」
 炎が消えると、プレネガスが爆砕し、下半身のみが海面へと吸い込まれていった。
 これで戦いは終わった。次に襲ってくるのは例の症状だ。
 とはいえシステム面での改良は為されている。必殺技を使ったことで、即座に行動不能に陥るということはない。だが、極端なパワーの低下だけは、どうしても避けられなかった。
 今はもう、研究所に自力で帰還するのが精一杯だろう。


287 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:26:40 ID:Yu42dgXM
「なんてな」
「揺らいだ!」
 計器が観測した結果を凝視し、隆斗が叫ぶ。
『左後方53°、2.7秒後!』
 さらに司令室からの正確な指示が飛ぶ。
「本命は手前ェだ!」
 狙い通り。振り向きざまに、GEMスピリット・クラスターを放った。
 ろくな戦闘行動を取ることもなく、第二のプレネガスの残骸もまた海中に没していった。
「ふぅ……対策立てといて良かったスね」
 今度こそ、本当の安堵の声を隆斗が漏らす。
 最初のプレネガスを破壊したのは、敵の体内で発射したシャイニング・アローだった。そうしているうちに、増援に備えてエネルギーのチャージをしていたにすぎない。
 おかしいと思っていたのだ。合体の邪魔する気配こそ見せたものの、実際にはほぼ防戦一方で、まるでこちらが消耗するのを狙うかのような戦法。
 そしてもう一つの条件は、この場。転移してきやすい、遮蔽物の無い海上。
 これらの条件から、二段構えの策だと読んだが、見事に的中したらしい。
 生産能力の限界なのか、基本的にプレネガスが同時に出現するのは2体までだ。本日はここで打ち止めだろう。


 だが、
「――甘い!」
 自動操縦を解除し、ラインが動き出した。


 突如、2本の水柱が上がった。
「な、何ッ!?」
 予想外の展開に、緊張を解いていた隆斗が狼狽える。
 その正体は、一対の非人型機動兵器。海中に没したプレネガスの残骸そのものだった。
「本命はこちらだ、Gドラスター!」
 回線の開かれていないコックピットでラインが叫ぶ。
 徹底した重装甲で固め、あえて破壊させる。本体は残骸にカモフラージュし、一旦戦域より離脱。事前に海底に潜んでいた――ラインの乗り込んだ――コックピットを収納する。
 そしてGドラスターの戦力がダウンした隙を突くという作戦だ。
「三段構え!」
「チッ、してやられた……ハリボテの破壊に大技を使っちまった」
 一杯食わされた迂闊さに、壮馬が舌打ちした。
 そうしている間に、二つの機影は一つと重なり、均整の取れたプロポーションのプレネガスへと変化した。
 背に大剣、左肩に大口径砲。
 Gドラスターが鎧を纏った巨神ならば、差し詰め禍々しき鎧を纏った邪神というところだろうか。
「お前たちの合体機構、参考にさせてもらったぞ!」
 体格は、Gドラスターよりさらに一回り大きい60メートル級。今の状態でまともに戦える相手ではない。
「回復まで時間を稼ぐ!」
 即座に分離し、クラウンとアッシャーは二手に別れ、戦術的撤退する。
「上手く逃げ切れりゃいいが……」


288 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:28:14 ID:Yu42dgXM
 壮馬の抱く懸念は、僅か数秒で実現する。
「くっ!」
 プレネガスは、迷わずドラストクラウンのみを狙って追跡する。
「俺は眼中に無しかよ、舐めやがって」
 気付くなりアッシャーを回頭させて、クラウンの援護に向かう。
 悔しいが、奴の判断は正しい。GEMリアクターを搭載しているドラストクラウンは、ドラストアッシャーよりも不調が顕著だ。分離して負担を軽減したところで、すぐに調子を取り戻すものでもない。
 ラインの判断が遅ければ、多少なりとも効果はあったかもしれないが……。
「遅いなァ」
 プレネガスが間近まで迫る。
 クラウンの速度は、常態に遠く及ばない。このままでは、ほどなく追い付かれ、軽く捻られてしまうだろう。
 プレネガス――ラインの魔の手が、ドラストクラウン――壮馬に迫る。
「マズい!」
 捕まる。
「壮馬サン!」
 すんでのところでアッシャーが間に合った。そのまま激突する勢いでぶつかり、下手をすればそのままトドメを刺していた神業的合体を成功させた。
 プレネガスと両手を組んで、力比べの格好になる。
「サンキュー、助かったぜ」
 とは言うものの、さして状況に変化はない。
 腕力が拮抗したのも僅か一瞬。すぐに海面に押さえつけられるような形になった。
「ぐっ!? だが……ここまでパワーが落ちるかよ!」
「出力が通常時の14%!? てんで回復してねぇスよ!」
「コイツは……ちとヤバいか……?」
 壮馬は上手くプレネガスの力を逃し、完全に組み伏せられるのを防いではいる。例えるならば、柔道で寝技に持ち込まれるのを躱すようなものだ。
 それでも、次から次へ攻めの手を緩めないプレネガスを、徐々に御しきれなくなりつつあった。
「フフフ……散々苦渋を味わわされたが、どうやらここまでのようだな!」
 勝ちを確信し、ラインの顔が愉悦で歪む。 


「Gドラスター、復旧速度は依然低迷。このままでは――!」
「やられるのも時間の問題か」
 ミツキが言い淀んだ不吉な結末を、十字が結ぶ。
「G-DASHさえ使えれば……」
 絶望的な状況。
 静寂に支配された司令室の中で、誰かの呟きが響いた。
 そうして、男は覚悟を決める。やれるときにやらず、黙って友を見捨てるのは道に反することだ。
「仕方ねぇ。オレが行く」
「所長代理!? 無茶ですよ!」
 突然の進言に、ミツキの制止が入る。
「他に乗れる奴いるか? オレの蒔いた種でもあるんだ。少しはカッコつけさせろよ」
「だからって!」
「なんたってオレは開発者様だぞ。動かし方くらいわかるってもんさ」
「動かし方しかわかってないですよね」
「鍛え上げたこの身体、魅せる時が来たようだ」
「鍛え上げてても、操縦訓練してないじゃないですか! っていうか、脱ぐなー!」
「こんなに頼り甲斐のある肉体美を誇る漢だぜ。何とかなるなる」
「ああもう、この人は! この場はいいから、とっとと眠りなさい!」
 打開策は依然見当たらないが、この男に任せるよりはマシだと心から思う。
 こんな状況にも関わらず緊張感の欠けたドタバタを繰り返していた時、どこからか通信が入った。
『そうそう。生兵法は怪我のもと。おバカとはいえ、あんたの頭の代えは利かないんだから。餅は餅屋に任せなさいって』
「お前は――」
 知った顔に、十字は言葉を失う。
 このチャンネルを知っているのは、限られた人物しかいない。
 モニターに映った顔は――。



289 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:30:54 ID:Yu42dgXM

『壮馬、隆斗!』
「十字?」
 逃げの一手でなんとか耐えている壮馬の元へ、司令室から十字の激が飛ぶ。
『今から増援を出す。もうちっとだけ持ちこたえろ!』
「増援って……」
 丁度その時、レーダーが研究所の方向から直行してくる機影を感知する。十字が言うからには味方に違いないのだろうが、識別コードが登録されていない。所謂アンノウンだ。
「新手か!?」
 ラインもまた、ほぼ同時に新たな敵影を感知した。
 アンノウンが視認距離に到達すると、壮馬が目を丸くする。
「G-DASHだァ!? まさか十字、お前か?」
 それは、動かすはずの人物が存在しないはずの、竜の如きフォルムを持った機体。
 それは、動かしたところで、無用の長物となるしかないはずの機体。
 それは、だが確かに戦場へと駆り出されている機体。
 ならば竜は、誰かを魂としてその内に宿しているに相違ない。
 現在の超動技研で、魂たる存在足り得る強靭な肉体を持つ者は、機動兵器の操縦に関しては素人である十字ただ一人のはず。
 彼が危険を承知でその身を戦いの中に晒すということなのだろうか。
 いや、違う。
『ざーんねん。私よ、私』
 モニターに顔を出したのは、マッチョサイエンティストではなく、赤みがかった髪の女性だった。
「な、沙彩? どういうことだよ!?」
 よく見知った顔に、今度こそ本気で仰天した。
 最近忙しいから、協力できないのではなかったか。
『ちょっと意地悪してみようとしたら、御覧の通りグッドタイミングってね』
 急いで仕事を片付けてきたのよ、と芝居がかった物言いをする。
 軽く舌を出して、イタズラ心をアピールしてきた。そんな仕草がいやに似合う。年齢を感じさせない可愛らしさが、また憎らしい。
 忘れていた。しばらく会わないうちに、うっかりと。そう、確かにそうだった。彼女はこういう女だった。
 まだ追い詰められている厳しい状況に変化はないのに、喉の奥から笑いが込み上げてくる。
 そして仰天する男はもう一人。
「ん? あ、あれ? お姉さんって……」
『はぁい、坊や』
「は、ははは……ヨロシクどうも……」
 ほんの数時間前、痛い目に合わされた相手だ。ぎこちなく手を振り返す。
 程なくして、戦闘空域にG-DASHが到着する。逆襲の手筈は、これで整った。
「へ、こうなりゃこっちのモンだ。回復した分、全部突っ込むぞ!」
 勝ちを確信するのは、今度はこちらの番。
「3秒限定、後先考えずのフルスロットルで合体だ、合わせろ!」
「ちょ、ハードル高いっス!」
 今の技量では、まだ全開の壮馬についていける自信はない。
 隆斗が弱音を吐くが、
「心配するな。合わせるんだよ」
『私たちが』
「お前にな。目一杯やんな」
 彼と彼女は、何の心配もしていない。
 以心伝心。やると口にしたからには必ずやれる絶対の自信が二人にはある。
 それはすなわち、それだけの技量の格差が存在するということになるのだが。
「かーっ……どうなったって知りゃしませんからね!」
 隆斗も男だ、腹は括った。
 お望みどおり、心配せずに全力でやってやろうじゃないか。むしろこっちから合わせるくらいの気合で。
「3・2・1……GO!」
「いっけええええぇぇぇぇ!!」
 壮馬の合図がかかった。沙彩は機銃で牽制し、僅かながらもプレネガスの気を逸らさせる。
 Gドラスターは、その隙に一旦分離し上空へと身を躍らせ、G-DASHも後を追う。
 ドラストクラウン、ドラストアッシャー、そしてG-DASH――GEM-Draster Adjust System Heavy armored type――の3機は、その真の姿を現すために空を翔ける。

「クロス・アァァァップ!」


290 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:33:19 ID:Yu42dgXM

 竜騎士と竜が一つとなる時、竜は竜騎士の背をその居場所とする。竜の尾は畳まれ、爪は竜騎士の胴を掴み、尾翼にも似た一際大きな鱗は騎士の肩を覆い、竜の頭は騎士の胸部でシンボルとなり心の臓を守る。
 きっかり3秒後。2体のドラストマシンにG-DASHを加え、二対の大いなる翼をたたえたGドラスターの完成型が、今雄々しく羽ばたいた。
「何だとォ!?」
 見知らぬ機体が出現したと思った途端、ラインの予想外の展開が起こった。
 数秒間の見違えるような動きもそうなら、3体合体したこともそうだ。
 だがこれで俄然面白くなってきた。ライバルを追い詰めるのもいいが、やはりどうせならまともな勝負がうれしい。ラインとはそういう男だ。
「こけおどしではなかろうな!」
 ラインは剣を抜いて斬りかかるが、
「ぬっ!?」
 既にその場にGドラスターはいない。G-DASHとの合体前ならば確実に破壊できていたはずの一撃が躱された。
 二度三度繰り返しても同じことだった。

 この短時間での回復ぶり、そして増幅されたパワーに壮馬は舌を巻く。
「へぇ。コイツはいいや」
 これなら思い切り戦える。

「凄ぇ……漲ってる」
 隆斗の内側からは、興奮湧き上がる。
 この時点で、通常時の倍のGEM生成量をマークしている。ただ合体しただけで、絶不調から一転この調子だ。
(もしもフルパワーを出したら……)
 試してみたいような空恐ろしいような、言い様のない感覚だった。

「これが……ね。なるほど、操者を選ぶわけだわ」
 GEM初体験の沙彩は、壮馬が自分をしつこく誘っていたことに得心がいった。
 これはまともな人間には扱いきれない。悪ければ死、良くて機体に振り回されるだけだ。
 だから呼ばれた。確実にマシンを扱え、かつ気心が知れた相手として。パートナーとしては確かに最適な選択だろう。
 まったくふざけた話だ。
(もう少し色気のある理由で呼びなさいよね)
 もっとも、そういう相手と承知しての付き合いなのだから、言えたことではないのだが。
 そんな壮馬と自分、そして戦いの中で確かめ合える絆。
 元より色気の少ない関係と、今ある戦いを目の前に、彼女は微笑を浮かべた。

 プレネガスのコックピットでは、ラインが今までにない手応えを感じていた。
 宿敵に勝つために弱点を突く。否定する気はないし、それはそれで楽しい。だがやはり――。 
「どうやら完全に弱点を克服したようだな。面白い。ならば!」
 剣を両手で握り直す。
 全霊を込めて疾る。
 腹の底から吼える。
 だがやはり――、
「真っ向勝負!」
 心の底から楽しいのは、勝つか負けるかも判らぬ、身体の芯に響くようなぶつかり合い!



291 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:35:35 ID:Yu42dgXM
「舐めるな!」
 壮馬は、プレネガスの剣を、左腕のブレードで受け止めた。
 GEMの込められた装甲は、GEMの量に比例してその強度を上げる。
 鍔迫り合いも何もなく、力任せに受け止めそのまま押し返した。
「馬鹿な! 押し負け――ぐあっ!?」
 ブレードの直撃こそ避けられたものの、プレネガスにはカウンターパンチが見舞われた。
「くっ……おのれ!」
 この一合で接近戦は不利と悟ったか、ラインは得手である突撃戦法を止めた。
 これは遠近両対応の機体だ。メインウェポンは剣だけではない。接近戦と比べれば幾分か苦手だろうと、考えなしに同じ轍を踏むほど馬鹿ではない。
 単純なパワーで劣る以上、Gドラスターの得意とする距離でやり合うよりは、こちらの方が勝ち目はあると判断する。
「距離を取ったわね」
「だがな、甘いっての」
 プレネガスが、砲口をGドラスターに向けた。
「調整が上手くいっているのか。パワーが全然落ちねぇ。壮馬サン、いけます!」
「おうっ!」
 竜の爪、そして顎が展開した。
 スパークする3本の光の線が交錯し、Gドラスターの眼前に力場を生み出す。
「デルタ・パニッシャー!」
 膨大な力の奔流が、光の帯となって発射された。
 同時に、プレネガスの砲から必殺の一撃が放たれる。

 遠距離戦においても、ラインの望み通り、力と力のぶつかり合い。真っ向勝負の構図となった。
「これは!?」
 ラインは、咄嗟に背中にマウントされていたシールドを、プレネガスの右手に装備し前面に構える。その上からさらにエネルギーシールドの重ねがけをし、防備を万全とした。
 で、あるにも関わらず、
「ぬおわ!」
 砲撃を真正面から押し返してなお衰えぬ一撃が、プレネガスに甚大な損害を与えた。
「シールドが耐え切れんとは!」
 元はと言えば、防御力特化型の能力も備えた機体である。それが全力で防御した。にもかかわらず、シールドのみか、あわや右腕そのものを持って行かれるところだった。
「フ……フフフ……フハ、フハハハ!」
 Gドラスター、なんと恐ろしい敵か。恐ろしすぎて、笑いが止まらない。
 この戦い、最早ラインは敗北を受け入れた。
 来るがいい。
「ならばせめて……」
 Gドラスターが、ドラスティックブレードを大剣モードにして振りかぶる。
「第二の大技、いくぜ!」
 そうだ、さらなる一撃を以て、
「この中級プレネガスを葬ってみせろ!」

 力の奔流が奔流を呼び、形を成し、剣と呼ぶにはあまりにも長大な刃を生み出した。
 そして、敵を討つ。
「ブレード・オーバーバースト!!」
 刃渡り数kmにも及ぶ収束されたGEMの塊が、プレネガスに振り下ろされた。


 爆煙を抜け、彼方へと飛び去る小型の物体があった。
「おのれまたしても! だが、これでお互い全力で戦える! 面白くなってきた、面白くなってきたぞ。フハハハハハハハ!!」
 間一髪脱出に成功したラインは、敗戦を大声で笑い飛ばしながら、基地へと転移するのだった。



292 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:39:02 ID:Yu42dgXM

 超動技研司令室。
 各々が身を整え集まる中、ピッと敬礼して自己紹介をするのは、見事にスーツを着こなした女性。
「星海沙彩、本日を以て超動技研特殊機動兵器戦闘班に合流致します」
 彼女は壮馬の良く知る女性。
 一通り形式ばった紹介を終えると、態度を崩し、壮馬へ手を向けた。
「ヨロシクね、隊長さん」
「おぅ。ヨロシクされたよ、新人さん」
 気軽な調子で、片手でハイタッチ。
「で、そこの所長代理は、なーにを悶えているのかしら?」
 沙彩は先程から気になっていた男の様子について訊ねる。
 上半身裸のまま、頭を抱えて「あー」だの「うー」だの延々もがき続けている。
 いい加減鬱陶しいので、何事かと問い質してみれば、酷い現実が待っていた。
「くそぅ、くそぅ! お前が来るってわかってたら、女性型のSTRでも製作しとくんだったぜ」
 壮馬は沙彩の肩に両手を置いて、心の底から感謝を伝える。
「ナイスだ。おかげで助かった。コイツ、他をほったらかしてマジでやりかねん」
「サプライズ狙いが功を奏したか。まーたおバカなことしでかしたみたいね」
「しかも今は寝不足だ」
「あァ、道理で」
 話が通じにくいわけだ。
「もちろん、おっぱいミサイルは標準装備な。これだけは譲れねェ!」
「十字……お前、ホントに寝ろ。な?」
「浪漫だよ、ロマンの追求なんだよ。夢の実現だよ。科学者の目指す美の究極の一なんだよ」
 憐憫の情を見せながら休息を勧めると、十字は涙ながらに力説してきた。
 あまりの事に、高山ミツキが、何度も何度もひたすら頭を下げ続ける。
「スミマセン、スミマセン。おバカな人で、本っ当にスミマセン……」
「いや、ミッちゃんが謝ることじゃないから」
「おっきい子のお守りは大変ね」
 壮馬と沙彩は、彼女が謝るべきことではないと念を押した。
 この娘の苦労は察して余りある。人として労ってあげなければならない。



293 名前: ◆uW6wAi1FeE [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:41:39 ID:Yu42dgXM
「ところで壮馬。このコ、さっき私をナンパしてきたわよ」
「うっ!」
 沙彩の指は、真っ直ぐ隆斗を指している。
 突然話題を振られ、先程から会話に参加していなかった隆斗が、身を縮こまらせた。
「ほぅ。そりゃ本当か、隆斗?」
「そ、それは……そのー、ですね……」
 にじり寄る壮馬と、同じだけ後退る隆斗。
「フリーなら好きにしろっつったよな?」
「ぁいや、でも! でもですよ、偶然だったし、俺、初対面だったわけでして、ですね」
 壁際まで追いやられ、しどろもどろになって弁明する。
 壮馬と沙彩の様子から、薄々手を出してはいけない相手だと思っていたが、嫌な予感は的中したらしい。
 なんて間の悪いことだと、己の不幸を呪った。
 何か良い言い訳はないものか、何か穏便に終わる謝罪方法はないか、ぐるぐる思考を巡らせる。
 そうして隆斗の緊張が限界に達した途端、壮馬の顔は笑みに変わった。
「どうせ、いいようにあしらわれたんだろ」
 大変だったろうと、にこやかに肩まで叩いてくる。
「あれぇー?」
 お咎めなしに終わって拍子抜け。緊張の糸は切れ、隆斗は思わず首を傾げる。
 ため息一つ、沙彩は言う。
「嫉妬してくれないんだ」
「嫉妬するとも思ってねぇくせに」
 お互い、分かり切ったことだと微笑み合う。
「あのー……ところで、お二人の関係は、やっぱり……?」
 隆斗は興味本位で訊ねる。この様子なら、快く答えてくれるかもしれない。
「ふむ――」
 壮馬が、顎に手を当てて軽く思案。一言で関係を表すならば……。
「ま、長い付き合いの腐れ縁ってトコか」
「お互い知らぬことは無しって、ねぇ壮馬?」
 沙彩が壮馬の肩に手を置き、隆斗が知りたいだろうことを補足する。
「んなこたどーでもいいっス! やっぱりかぁ! やっぱりそーゆー関係アリか、アンタら!」
 声を張り上げ、拳を握って滲み出る悔しさを噛み締める隆斗。
 壮馬を指差し、宣言する。
「壮馬サン、俺は今、アンタを乗り越えるべき壁と認定しました!」
「今までは何だったんだよ」
 突然何かと思えば、呆れて力が抜けた。よくわからないところで、よくわからない反応をする奴だ。
「んと……色々凄いケド、無茶苦茶なことばっか言う時々ガキっぽい人? 無闇にテンション高い親戚だか近所の兄ちゃんだか、そんな感じで」
「あははは! 的を射てるんじゃないの、壮馬?」
「なーんか釈然としねぇな」
 腕組みをする壮馬と、目尻に涙を浮かべる沙彩。
 面白がって、次を促す。
「じゃあね、隆斗くん。あっちはどう?」
「おバカな天才から、天才なおバカへと認識を改める必要があるかなーって」
 指された先は、当然マッチョサイエンティスト。
 G-DASHの件から科学者のロマンとやらまで含め、隆斗はそう評する。
「あ、それはスッと納得」
「これ以上ないほど的確ね」
「異議はありません」
 壮馬、沙彩、ついでにミツキは、未だブツクサ言い続けている十字を見ながら頷きあった。

「どうせサポートタイプになるなら、修理装置かバリアあたりを備えときたいな。そんでもって、スタイルにも拘っちゃったりなんかしちゃってな。ミサイル以外の武装だって――」

 ロマンの行方は、留まるところを知らない。


294 名前: ◇uW6wAi1FeE/代理 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:51:59 ID:qVdPitIJ

 ディスプレイの明かりの中で、呟く男がいた。
「ククク……完成したぞ、ついに」
 満足気に、舐め回すように、研究成果を眺めては、低く不気味な笑い声を漏らす。
「ここまでだ、座興はな。いよいよ……」
 画面に映し出されているのは、3体分の人型兵器の設計図。

「ゲーム・スタートだ」



295 名前: ◇uW6wAi1FeE/代理 [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 22:53:07 ID:qVdPitIJ
以上で機甲闘神Gドラスター・第3話(後編)終了になります

以上、代理でした。


296 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 23:10:06 ID:8STBbZcg
 3度目の00から帰ってきたら、また投下、だと……!?

>>295
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


297 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 23:14:20 ID:1HOJMeB+
虚無戦記……最強漫画ランキングで、たしかかなり上位にいた記憶が……あれは魔獣戦線だっけか?

300レスを前に、スレ容量が300kbを超えた……だと……?
ともあれ、みなさん投下乙です!

>>268
シロクロ加入……ヤスっちの周囲のロリ度が何やらすごいことになりそうだよ!
にしても、派閥争いだけに、各自何のために戦っているかが重要なファクターですな
ナハトは原理主義的というか……それゆえかブレないなあ
さて、次のキーキャラ、ヴィオツィーレンはどういう意思でいるのか

>>275
むしろ全部即保存してる俺がいたりですね
なにげに毎回、クラスというか肩書きが、どういう解釈でくるか楽しみだったりしますw

>>288
合体ロボにパワーアップユニットが投入……浪漫ぜ……と思ってたら浪漫が早くも脱線し気味w
あとマッチョサイエンティストw 脱ぐなw しかも遂に出陣かと思ったら結果的に脱いだだけw
それにしても濃い面々ですなあ……たとえが的確すぎる隆斗君(21)の明日はどっちだw


298 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 23:15:52 ID:1HOJMeB+
おっと、忘れてた

>>295
代理乙です!


299 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/20(水) 23:26:16 ID:8STBbZcg
 忘れてた。

 代理も乙です!


300 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 00:41:27 ID:Xc5cWV1n
 スレがステイシスしている……。


301 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 00:51:22 ID:fTsHLvyj
ちょwwwなにこの投下ラッシュwww

>>295
投下乙!


302 名前: 長目 [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 00:56:38 ID:OnbZSvtY
よろしいならばラフ絵だ

ちらりと話が出た、博士変装セットな一条博士
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/974/DrHaruka.jpg


303 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 00:56:48 ID:Xc5cWV1n
 今ちょっとてんやわんやしてるので、感想はちょっと待ってね!


304 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 00:58:37 ID:Xc5cWV1n
>>302
 ……ってうおおおお!! 遥さんうおおおおおお!?


305 名前: 歯車 ◆B21/XLSjhE [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:01:10 ID:zNuSFI4e
陸戦騎

http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/975/SEK-01.JPG

エーテル能力者専用人型機動兵器エーテルナイト。地球製の第一号機。起源は月。
スクレイル帝国の主力兵器として世界各地の戦場で猛威を振るっており、地球のミリタリーバランスを帝国側に大きく傾ける要因となった人型兵器。

エーテルナイトの定義は四点、エーテルジェネレーターを動力部とし、オリファルコンで身を包み、エーテル兵器を武装した人型兵器である事。
エーテルジェネレーターは搭乗者たるエーテル能力者のエーテル及び、能力を増幅するという性質を持っており、コクピットはジェネレーターと一体型となっている。

搭乗者のエーテルを血液の様に機体へと流し込み、循環させる事によって、自身の手足同然に動かす事が出来るが
機体とシンクロしなければならないという操縦システムの性質上、機体の構造は人型でなければならないという制約がある。

血液の様に機体の全身を循環し駆け巡るエーテルは装甲素材である感応金属オリファルコンと共鳴現象を引き起こし
能力者の性質に応じて、重量を重化し、軽化し、その強度を頑強にし、柔軟にする事を可能としている。

エーテル兵器も同様で何度斬っても刃毀れ一つしない剣、何でも貫く槍、何処までも飛ぶ銃、尽きる事の無い弾丸を生み出す事が出来る。
能力者次第ではという前提条件があるものの、その性能を無限に上昇させ、変幻自在の性質を宿らせる事が出来る。

陸戦騎の試作型がロールアウト当時、地球ではエーテルナイトの有用性と性質は懐疑的な意見が多数を占めていた。
オリファルコンは出土量が少なく、加工が非常で困難を極めながらも、その強度は自重を支えるのが限界という有様であった。
エーテルを通せば問題の解決が可能というのは周知の事実であったが、可能とする能力者は一握りの限られた人数だった。
その為、特に共和国では非人道的な手段で発掘した資源とは言え、貴重なエーテル能力者を失うのは惜しいとエーテルナイトの開発に二の足を踏んだ。

一方、帝国は主要装甲に当時の地球で主流となっていた装甲素材、強化セラミック複合素材を用い、
オリファルコンをエーテルを循環させるための中継ユニットとして機体、武装の各所に搭載した。
それによりエーテル能力者の消耗を防ぎつつ、エーテルナイトの優位を確立させる事に成功させ、
現在では搭乗者のエーテルを増幅させる為の新型ジェネレーターの開発に期待が寄せられるまでに至っている。

エーテル能力の最大射程距離が視覚等による認識可能範囲内である事
核兵器を含む通常兵器がエーテル能力による無力化が可能である事。(※意志や感情が内在しない分、核兵器等の方が無力化が容易)
能力を介さないレーダーではエーテルナイトを認識する事が出来ない等の要因が重なり、有視界内での戦闘が主流となっている。

尚、閼伽王が奪取した陸戦騎は戦闘用では無く、人間狩りの示威行為用として配備された粗悪な初期生産型だが
左肩のエーテルキャノンはオリファルコンを含ませた紛い物では無く、純粋なエーテル兵器で非常に高い威力を誇る反面、能力者に対する負担も大きい。


全長二十二メートル、機体重量三十二トン
※この数値は能力者搭乗前の素体としての数値であり、実際の数値は能力者によって前後する。

固定武装
エーテルキャノン×1 エーテル制御式ショットランサー×1 強化セラミックソード×1


>>295
投下乙です。今から読ませてもらいますね。

>>303
可愛い……ぶかぶかサイズの白衣に腕まくりとは素晴らしい……!
そして、ドクターマリオを思い出したのは自分だけでは無いと思いたいですw


それにしても、ちょっと落書きしている間にSSとイラストが一つずつ投下されるとは流石としかw


306 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:21:49 ID:zNuSFI4e
>>295
改めまして、投下乙&代理乙です。
新メカとの合体による窮地からの脱出に新必殺技のお披露目!やっぱり、王道はオトコノコ心が奥底から燃え上がりますね!
敵も含めて、マッチョサイエンティストを始めとする濃い面々が読んでいて心地良い感じでグッドです。
そして、最後に登場した男と、三機のマシンの設計図。三対三で戦うのかなとか、三体合体に対抗して、こいつらも三体合体で戦うのか
意表をついてGドラに対抗して三体合体で戦うイヤミな仲間だったりするのだろうかと妄想が止まりませんwww次も楽しみにしていますね!


307 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:25:32 ID:OnbZSvtY
おおう、投下後、チーズコンソメ雑炊作って喰ってきた隙にさらに投下とはw 乙です!

>>305
その名が示す通り、騎士っぽさとミリっぽいメカっぽさが同居しておりますなー
素材ひとつ取っても、勢力によってアプローチや運用の仕方が違うのは面白いですね
それにしてもエーテル能力のチートぶりがすごいw

>白衣
フフフ、白衣っつーたら中がムチムチか、外がブカブカのどっちかが、我がジャスティスですともw

>>304
あんまりバッフル版のキャラ立てをするつもりはないんですけも、まあ、ちょっとくらいはw
きっとほらあれです、普段寝てる内に漏れてる尿がたまたま目から出てるだkジョインジョインハルカァ


308 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:33:23 ID:fTsHLvyj
まとめて投下乙!

>>268
ウ詐欺さんたちは無事だったようで本当によかった。おのれナハト、許せん!
それにしても、革命派の狙いは何なんだろう。裏で何か悪い事企んでそうな予感が……

>>275
SD新作ktkr!!
スプリガンはストレートに武闘家なのねw妙に似合っててちょっと吹いたw

>>295
3体合体とはまたコテコテな……だがそこがいい!しかしマッチョサイエンティストは自重しろwwwwwww
ラインはいい感じの武闘派キャラで気に入ったwこれからも熱い戦いをしてくれる事に期待せざるを得ない!


309 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:38:19 ID:fTsHLvyj
……って読んで感想書いてる間にまた投下となwそして師匠落ち着けw

>>302
一条博士かわええwしかし何故泣き虫w

>>305
アームドギアより性能が高いような……というか、この性質、まさか……!


310 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:44:28 ID:Xc5cWV1n
 一仕事終わらせて戻ってきたら投下ふえてるー!? (゚Д゚;)ガビーン!

 投下乙です、感想はちょっと待ってね! すぐ書くからね!


311 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:46:46 ID:3f/wpmja
何事? ねぇ何事?
まとめて投下乙だオラァー!

あの予言は現実になるだろうw


312 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:47:37 ID:fTsHLvyj
師匠はいつ休んでるんだよw


313 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:49:51 ID:Xc5cWV1n
 今日はEXVSと三度目の劇場版00でゆっくり休んできたよ!


314 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:52:32 ID:fTsHLvyj
>>311
大惨事投下ラッシュだ!

>>313
むしろ疲れないかそれw


315 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:54:12 ID:zNuSFI4e
>>307
美味そう……ってか、風邪引いたっぽいので雑炊食いたいですww
人型兵器を土台に乗せるための無理矢理な理由付けなんですけどね。
因みに核兵器を食い止める事が出来るって言っても皆が皆出来るわけではありませんし
気合の入ったパンチや、技名を叫びながらの攻撃を食い止める事は出来ませんwww
何でも出来るけど、何にも出来ない。そんな感じのいい加減な能力です。

>>309
実は統合暦世界の兵器というか自分がこれから書いていく作品の兵器の中で
安綱は別として、アームドギアの性能は下から数えた方が早い程度の性能しかありません。
GEARSの世界では兵器開発がそれ程、重要視されていないという事、アームドギアが持つ本来の役割のせいで敢えて、性能を低く設定されています。

この性質……類似作品ありましたか?
Endlessの設定自体は今から十一年前の自分が書き残した黒歴史ノートから引っ張り出した物なので
自分も原典が何なのか謎な状態だったりします。心当たりがあったら是非w



316 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:55:41 ID:OnbZSvtY
>>309
例の避難所に落とした、Villetick Baffleのラスト近くの超ちょっとした話ですw
Tロ氏からの確認が取れたら、その内本スレにもアドレスを貼るかもです


317 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 01:56:51 ID:fTsHLvyj
いや、俺もデジャヴ感じるけど何なのか思い出せないw
強いて挙げるなら、黒歴史ノートに似たような記述が(ry


318 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:00:38 ID:zNuSFI4e
>>317
成る程……GEARS、Endless、これから続けていくであろう作品は全て黒歴史ノート、黒歴史Word、黒歴史記憶の具現なので
皆の黒歴史の記憶を刺激出来たら良いなーと思う次第ですw


319 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:04:28 ID:fTsHLvyj
>皆の黒歴史の記憶を刺激
刺激の方向性によっては拷問になりかねないw


320 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:07:42 ID:Xc5cWV1n
 というわけで、まとめて投下乙です!

>>295
 新しい仲間! 新しい機体! そして新しい力!
 いやぁ、いいもんですね、こういうコテコテな展開! 大好きですw
 そして謎の設計図と謎の人物……果たして敵か、それとも味方か!? どちらにせよ、新型の登場ってのは胸が熱くなりますよね!
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!

>>302
 ダボダボ白衣とグルグル眼鏡はまさにジャスティス!

>泣き虫
 (割と涙脆いから)大丈夫だ、(キャラ的に)問題ない。

 ウチの娘を描いてくださって、ありがとうございました!

>>305
 なんと……凄まじい性能ですね。
 しかしこのデザインと性質……刻印装甲と何か関係がありそうな気がして、妄想が広がりまくりんぐですw


321 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:08:05 ID:OnbZSvtY
>>315
>雑炊
材料さえあれば、5分でできるよ! 夜中のお手軽野郎飯、オススメ

>風邪
俺はようやっと治ったかどうかってとこです……そうか、歯車氏もか……お大事に

>人型兵器を土台に乗せるための無理矢理な理由付け
うん、これは察しましたw 如何にして人型メカを使わせるかは(「あえてその辺を無視」も含めて)ロボ物の命題ですしねw


322 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:08:50 ID:Xc5cWV1n
>>314
 心は凄く潤ったよ!


323 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:09:40 ID:fTsHLvyj
>刻印装甲
……ああ、 そ れ だ !


324 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:13:36 ID:Xc5cWV1n
 理由付け……PBMといい廻セカといい「元から人型なんだから仕方ないね!」という非常に大雑把な俺僕私。

>>323
 サイズも同じくらいですし、何か関係があるんじゃないかと脳が疼くんだよォ!


325 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:14:35 ID:zNuSFI4e
>>319
実は設定を確認する度に黒歴史ノートを開くのが辛い時がありますw
焼却処分しようと思った回数は数知れず……でも、一から設定を起こさなくても良いという楽さもあり……

>>320
そのエピソードを語る頃には皆、忘れているだろうからぶっちゃけます。

め っ ち ゃ 関 係 し て ま す

>>321
その先以降の時代では人型兵器を土台に乗せる理由付けが一切無いのが歯車クォリティ



326 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:19:05 ID:OnbZSvtY
>>318
だが、黒歴史的な物が存在しない俺に隙はなかった
小学校時代から長々と創作的なことやってるけど、どれも大事な宝物だよ!


327 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:19:10 ID:Xc5cWV1n
>>325
 ヤ ハ リ ソ ウ イ ウ コ ト カ 。

 なんだか歯車氏とは割と似た嗜好をしているような気がしてなりませんw


328 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:21:44 ID:fTsHLvyj
機械人形と巨人族に何らかの関係があったように、エーテルナイトと刻印装甲にも何らかの関係があったと!君は!


329 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:29:56 ID:Xc5cWV1n
>>326
 むしろ個人的には、黒歴史も宝物だよ!

>>328
 まあ、廻セカとPBMのオートマタは正確には似て異なるものなんですが、ぶっちゃけどうでもいいね!


330 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:38:33 ID:fTsHLvyj
>廻セカとPBMのオートマタは正確には似て異なるもの
なん……だと……!?


331 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 02:57:06 ID:OnbZSvtY
>>320
わっほーい! こちらこそネタ使わせて頂いてサンクスです!

>>325
だが予言しよう 十 中 八 九 覚 え ら れ て い る と

>>329
俺の場合、見直して恥ずかしいと思ったことがないので、黒歴史扱いにならないんですわーw
人に見せられないほど質が低いのは分かるし、だから見せもしないんですが、「まあ、当時ならこんなもんだよね」くらいの意識でしてw

>似て異なる
記憶が定かじゃないですが、名前や性格、一部外見を流用してはいるけど、現状は全くの別作品扱いでしたっけか


332 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 03:02:10 ID:Xc5cWV1n
>>331
 まぁ、パラレルみたいなもんだと思っていただければw

>「まあ、当時ならこんなもんだよね」
 あ、それわかりますw


333 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 03:08:43 ID:fTsHLvyj
なるほど、パラレルなのか


334 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 03:14:45 ID:Xc5cWV1n
 ええ。紫蘇たちの努力も虚しく、未来じゃ文明は崩壊してしまったんだぜ! っていうのは個人的にあんまりだと思うので。


335 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 04:04:58 ID:Xc5cWV1n
 私ももう寝ますかね……。


336 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 04:06:20 ID:Xc5cWV1n
 おうふ。どうでもいいレスを本スレに誤爆してしまった。

 憑かれてるんだな……もうぬよう。


337 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 11:36:11 ID:fTsHLvyj
どうやら相当疲れていたみたいだなw


338 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:11:17 ID:Xc5cWV1n
 そうみたいですね……今はちょっとゴガタがあって精神的に疲れてますがw

 それにしても本スレ静かですね。雑談をしちゃいけないっていうわけじゃないのに……。


339 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:13:20 ID:Xc5cWV1n
× ゴガタ
○ ゴタゴタ

 何これグロンギ語なの? 馬鹿なの? 爆死するの?


340 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:21:36 ID:V/fg3ZMR
たまにはこんな日があってもいいじゃない
みんな疲れてるんだよ……きっと


341 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:22:52 ID:FwzF+3ez
ほら平日の真昼間だし


342 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 12:24:56 ID:XJcgBjad
誰だー!仕事中&授業中にロボスレ見ている奴はー!


343 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:26:07 ID:Xc5cWV1n
 こっちは昼休みだよお兄ちゃん!


344 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:26:58 ID:FwzF+3ez
俺だー!


345 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:40:53 ID:WYGSGLFN
 わ た し で す


346 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 12:55:48 ID:Xc5cWV1n
 お前だったのか。
 全く気付かなかった。


347 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 13:01:12 ID:5i64KDvZ
 た わ し で す 


348 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 14:44:19 ID:Fdzl14RT
たわしだったのか
全く気付かなかった


349 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 14:52:39 ID:Xc5cWV1n
 暇を持て余した、


350 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:00:09 ID:Fdzl14RT
ロボスレ住人の


351 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:01:22 ID:Xc5cWV1n
 遊び。

 朝も昼も食べてないから辛いでござる……。


352 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:02:29 ID:3f/wpmja
いや、レスする暇あんなら食えw


353 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:04:44 ID:Xc5cWV1n
 金欠なのSA!

 家に帰るまでは何とか堪えるしかない……。


354 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:05:35 ID:Fdzl14RT
精神的どころか肉体的にもヤバくないかw


355 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:08:17 ID:3f/wpmja
機体の整備にコストかけすぎだ!
自分を愛えと拳王もおっしゃってるではないかw


356 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:11:15 ID:Xc5cWV1n
 さらに足の裏の水ぶくれが弾けて痛いでござるw
 風邪から立ち直ったと思ったらこれだよ!


357 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:16:52 ID:Fdzl14RT
ガタガタじゃねーかw
最近ロボスレ住人が全体的に不健康なようだが大丈夫か?


358 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 15:20:35 ID:XJcgBjad
咳とくしゃみが止まらないが、大丈夫だ。問題ない。


359 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:21:13 ID:Xc5cWV1n
 歩くのが辛いが大丈夫だ、問題ない。


360 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:26:10 ID:Fdzl14RT
大丈夫なのか、本当にw

しかし恐ろしい投下ラッシュだった……


361 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:29:00 ID:Xc5cWV1n
 まだラッシュが終わったとは限らないよ!


362 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 15:29:19 ID:XJcgBjad
寧ろ、隣の席に座っている同僚の口臭が破壊力抜群で死にそう。


363 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:31:56 ID:Fdzl14RT
>>361
マジでそんな予感がするから怖い
本当に投下時期が被る事が多いよねw

>>362
そういうのって指摘し辛いから困るw


364 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:32:05 ID:5i64KDvZ
新ジャンル「不健康なロボスレキャラ」


365 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:33:47 ID:Fdzl14RT
なんだスレッジか


366 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:34:00 ID:Xc5cWV1n
 スレッジですねわかりますw


367 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 15:41:09 ID:XJcgBjad
前に指摘したんだけど改善の兆しは……半泣きになってたから、何度も言いたくないw

時に皆。スレッジは見た目が不快なだけで臭いという描写はなかったはずだぞ。
臭そうだけど


368 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:48:50 ID:3f/wpmja
ヘンヨ「出来る限り触れないでいたんだ」


369 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:49:00 ID:Xc5cWV1n
 でも臭いはともかくとして、不健康だとは思うんですよ、スレッジw


370 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:50:42 ID:3f/wpmja
ちなみにその気になれば夜中にでも投下出来るというのは内緒な。
いや、今回はちょっと待つけどw


371 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 15:51:54 ID:Xc5cWV1n
>>370
 なん……だと……!?


372 名前: TロG ◆n41r8f8dTs [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 16:06:57 ID:0UwIOhmB
忘れられてる気がしたので生存報告でつ
風邪中々治らない内に新スレ……
早く復帰したいですorz


373 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 16:10:44 ID:XJcgBjad
タロ氏が忘れられるようなお人なら俺なんか最初から記憶すらしてもらえんレベルだわ。
お互い体調崩して大変だけど、がっつり食って、寝て全快しようず。
カキフライカレーうめえ


374 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 16:14:38 ID:Xc5cWV1n
>>372
 生存報告乙です!
 風邪なら仕方ないですよ。ゆっくり治してくださいな。

>>373
 グオゴゴゴゴゴゴ……!(腹の音)


375 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 16:15:48 ID:0UwIOhmB
と、皆様凄い投下……乙です!
まだ体調が優れないので感想等は書けてないのですがしっかり読んでます。早く皆様に追い付きたい所です

それと長目さん、件のクロス拝見致しました。何と言うかあまりの熱量に圧倒されたというか……

ホントはもっとちゃんと返答したいですが
まだ風邪引きな故、風邪を治すのに専念します。では


376 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 16:17:29 ID:Xc5cWV1n
>>375
 あ、おまけ的なの投下してもいいですかってチョーさんが聞いてましたよー。


377 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 16:38:52 ID:0UwIOhmB
>>372-373
すみませんです
一日でも早く戻ります
>>375
あ、全然OKですよー
と長目さんに伝えて貰えると助かります
お手数お掛けします


378 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 16:40:37 ID:0UwIOhmB
一つずつズレてる……
>>373-374
>>376
です、ごめんなさい


カキフライもぐもぐ


379 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 16:44:56 ID:Xc5cWV1n
 了解しました!

 イイナー、牡蠣食べたいナー。


380 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 16:52:00 ID:XJcgBjad
カキうまいよねー!毎年カキにあたって軽く逝きかけるけどね!


381 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 17:00:10 ID:Xc5cWV1n
 牡蠣おいしいですよねw

 でも生牡蠣食べた事ほとんどないんですよね……あたるのが怖くて。


382 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 17:43:19 ID:fTsHLvyj
たろ氏生存報告乙!
逆に健康的なイメージのあるロボスレキャラって誰だろう


383 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 17:49:21 ID:XJcgBjad
基本的に皆、健康じゃね?
不健康ならスレッジ
不健全なら大半のロボスレ民


384 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 17:52:04 ID:fTsHLvyj
いやいやロボスレ住人はKEN☆ZENですよ(棒


385 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 17:53:07 ID:TXW50Se0
KEN☆ZENな紳士です


386 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 17:55:11 ID:XJcgBjad
おや、レスがよめないなあ


387 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 17:59:57 ID:Xc5cWV1n
 やだなあ、私はょぅι゛ょとぱんつと三つ編みを愛でてるだけですよ。全然健全です(棒読み


388 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:04:23 ID:fTsHLvyj
師匠は不健全でいいやw


389 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:20:42 ID:q8BjTtDn
俺は……なんだろ、ガチムチロボとオッサンを愛でてるだけかな。健……全……?


390 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:43:24 ID:7EFWj324
やあ (´・ω・`)
ようこそ、秋水製作所へ。
うん、「また投下」なんだ。済まない。


さて、バーボンな冗談もそこそこに、今回のは5.5話です。
6話の冒頭に持ってきた『駿河沖に沈んだ大きなフネ』…第1話でほのめかした部分を書いていたら、
筆が弾丸フィーバロンしてしまい、こりゃ別にしたほうが『俺によし!wikiによし!皆によし!』と考えた次第。

以下注意書き
・今回からある兵器に関して女性名詞が使われるようになりますが、萌化とか擬人化を狙ってるわけではありません。
 ヨーロッパでの常識…というより、ある種の娯楽作品で多用される、病気な人たちにとっての常識です。ええ、私を含めて。
・今回は特に虚構と現実がないまぜになっています。
・ロボ?なにそれおいしいの?
・消費レス:5+1の予定

では、許容できるようでしたらどうぞ。

なお、支援は必要ありません。短いから。


391 名前: 第五話半 私論 戦略兵器孝 1/5 [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:45:32 ID:7EFWj324
地球防衛戦線ダイガスト
第五話半 私論 戦略兵器孝
 
 海に城が浮いている。
 幾つもの鋼鉄の箱を積み重ねた艦橋構造物は、そんな錯覚を抱かせた。まさに『浮かべる城ぞ頼みなる』の歌詞に相違ない景観だった。
 艦橋の前には二基、後背に一基、巨大な堡塁のような台が置かれ、そこからは長大な筒が三本づつ天を指していた。
 それら鋼鉄の構造物はまるで一個の城砦のごとき形を成し、特徴的な稜線を海の上に形作っている。
 何らかの悪意に満ちた色眼鏡を掛けない限り、美しさすら覚えるその力強い姿は、日本人であれば大抵がその名を知っている。
 大和、或いは大和級…それを知らずとも、宇宙戦艦となら答えられるだろう。
 そしてその映像の彼女もまた、大和級にまつわる絶望的な戦況のご他聞に漏れず、263mにおよぶ長大な総身から黒煙を立ち上らせていた。
 奇妙なことに、そういった帝国海軍の黄昏に付き物のF6FやTBFといった寸胴のアメリカのレシプロ戦闘機の姿は、その映像には無かった。
 しかし何者かが空を縦横無尽に飛びまわり、大和級に炎を、黒煙を吹かせている。
 目を凝らしてみれば、その時、その空を支配していたのは、ブーメランに二本の足を付けた様な異形の航空機だと認められたろう。
 ちょっと考えれば空に浮くには蛇足な二本の足は、自在に動き回ってまるで空中を蹴るような信じられない機動を実現していた。
 空力など微塵も考えていない、ただ突き抜けた技術だけでそこに在る事をにおわせる辺り、何やらこの星の技術にあらざるモノを感じる。
 と、異形の全翼機の中の一機が、腹の下に抱えていた長い筒を切り離した。その一機だけが持っていたことから特別な物であるのは想像に難くなく、
案の定、筒は大和級の二番砲塔に触れるや、眩い白光に変じる。
 次の瞬間には二番砲塔の天蓋は溶けた飴細工のように赤熱してめくり返り、全機能を停止させていた。
 よく見れば、既に大和級の全身には赤熱した大小の破孔や溝が掘り込まれ、海水を被るたびに溶けた鉄が大量の水蒸気を発生させている。 
 誰の目にも旗色は明らかだった。
 しかし彼女が海の上に現出させた砦の向こう側には、徐々に遠ざかってゆく幾多の艦影が確認できる。
 仔細は判らないが、大和級がそれら多数の艦艇の変わりに、その海域に留まっている事は容易に想像できた。
 そして空を舞う異形の全翼機は、彼女を運用する乗組員達の決死の行動を嘲笑うかのように、次々とレーザー光を照射して巨艦を切り苛むのだった。
 やがてひときわ大きな爆発が左舷から発生し、大和級の全体が大きく傾斜した。それはかつての坊ノ岬沖での戦いを想起させる光景だった。
 そこに沈んだ大和は、彼女の姉に充たる。
 そして、今、駿河湾沖で同じように左舷に傾斜する彼女の名も、海上自衛隊甲型護衛艦『やまと』。
 産まれた時に着けられた名は『信濃』といった。
 
 太平洋戦争。
 大和級三番艦として生を受けた戦艦『信濃』は、悪化する戦況のなか航空母艦に改装される予定であったのだが、既存の空母の修理に船渠を明け渡し、未着工のままに終戦を迎えた。
 その命運は戦艦長門ほか多数の艦と同じように、水爆実験の標的となって海の藻屑と消えるはずだった。
 しかしソ連極東海軍に『史上最後の戦艦』ソビエツキー・ソユーズが配備されるにいたり、GHQは対抗策として信濃を軍籍にもどし、旧帝国海軍関係者に再召集をかけた。
 勿論、時代は航空主兵であり、今更水上砲戦など起こるべくもない。
 ただ捨て時を失ったソ連の戦艦のためだけに、アメリカが太平洋艦隊に戦艦を常駐させる気にはなれなかったのである。
 だったら、残されたモノを持ち主に返し、その維持費を払わせせて睨み合わせれば良い。その莫大なコストは戦後の混乱にあえぐ日本にはちょうど良い足枷になろう。
 必要なのは防共の楯であり、帝国海軍の再起ではないのだから。
 やがてソ連の対艦ミサイル飽和攻撃を惹き付ける高価値目標――第7艦隊の楯――として存在を許された彼女は、
むざとは沈まぬために様々な新鋭技術を導入、冷戦期の日本海を凍りつかせた女王として君臨する。



392 名前: 第五話半 私論 戦略兵器孝 2/5 [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:49:16 ID:7EFWj324
 が、呆気ないまでのソ連崩壊と共に、敵手であったソビエツキー・ソユーズは空母を含む『海に浮かぶ鉄くず』として中華人民共和国に売却され、
日本海の緊張もまた『デタント』されてゆく――中国共産党は購入した鉄くずの再生を指示しているとの公然の秘密があったが――
近年では航続距離と甲板の広さを買われ、スマトラ沖大地震の支援物資を運ぶ輸送船団にも参加し、心無いマスコミから『やまと宅急便』などと揶揄されていた。
 しかし歴史はここで彼女に新たな役割を強要する。
 異星人の来寇である。
 ツルギスタンとの緒戦における北海道での敗退…陸は北部方面隊、空は第二航空団の再編を要する大損害は、
海上自衛隊にお鉢が回ってきたセラン諸惑星連合との駿河沖の会戦において、彼らを奮起させるに十分すぎた。
 各地に散らばった護衛艦隊から一時的に任を解かれた新鋭イージス艦『あたご』『あしがら』――彼女達には未だ弾道弾防衛能力が付与されて無いため――に加え、
多数の護衛艦、そして何より『やまと』。
 更には航空自衛隊より築城基地第6飛行隊のF-2戦闘機と協調し、たった一隻でのこのこと現れたセラン諸惑星連合の『ディアマンテ』なる艦と対峙する。
 細長い直方体の中央部に艦橋構造物らしき物を載せた全長800mにも及ぶ濃緑色の巨躯は、確かに一隻という数字以上の威圧感を与えてくる。
 しかし、こちらも強大な共産軍――それと決めたら戦力を磨り潰す事に躊躇しない連中――を海上で封殺するために存在しているのだ。
 海自の各艦からおびただしい量のミサイルが発射され、駿河沖をしばし白煙が煙らせる。
 やまとも第二砲塔と艦橋の間に設置されたVLSから矢継ぎ早にミサイルを立ち昇らせ、煙と噴射炎で甲板の一部が見えなくなるほどだった。
 同時に18機のF-2戦闘機も複合素材の翼に吊るした4発もの対艦ミサイルをリリース。72本の槍が一斉に敵を目がけて空を翔る。
 ヘタな国の海軍ならその一撃で潰滅する、恐るべき火力の飽和だった。
 だが、彼等もまた北海道の自衛隊員達と同じく、星を渡ってわざわざ侵略に来るという行為がどれ程のものであるのか、身をもって知る事となる。
 ディアマンテ側舷の装甲シャッターが次々と開いて偏光レンズがあらわになる。
 魚の眼球にも見えるおびただしい数のレンズは、巨艦の姿を百目の化け物のような不気味なものに見せた。
 次の瞬間、レンズが一斉にその機能を発揮し、海の上を真っ白に染め上げた。
 レーザー光の乱舞はすぐに止み、代わりに空に紅蓮の華が咲き乱れる。
 全てのミサイルが迎撃されたことを自衛官達が理解するよりも早く、ディアマンテの上部甲板数箇所が下からせり上がって、高速で何かを射出し始めた。
 あの足の付いたブーメランだ。
 異形の全翼機は編隊も組まずにめいめいが勝手な機動を取りつつ、空間を蹴るようにして高度を稼ぐや、艦隊上空を旋回していたF-2の編隊へと襲い掛かった。
 こう書くとパイロット達が周辺警戒を怠っていた様になってしまうが、実際は空中で更に高飛びをするような行動だ。常識を覆す機動は完全な奇襲になった。
 全翼機の翼の一部が円柱状にせり上がる。そこにも偏光レンズが見てとれた。
 レンズから照射された白光が蒼穹を裂く、と同時に全翼機は足を折りたたんで下方へと降下してゆく。追いすがろうと機を捻ったF-2が、次々と思い出したように爆炎へと変わった。
 初撃を免れた幸運なF-2がダイブに移って全翼機を追うが、今度は前を向いたまま偏光レンズだけを後ろに向けてレーザーで薙ぎ払ってくる。
 三度、空に紅い華が咲く。
 それすらも外した強運か、はたまた後世に名人とうたわれるパイロット達は僅かに数名。
 F-2の両翼端に取り付けられた短距離空対空ミサイルAAM-3が、彼らの怒りを乗せて発射された。
 AAM-3は定められた仕事をこなし、数機の全翼機にダイブを断念させた。
 


393 名前: 第五話半 私論 戦略兵器孝 3/5 [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:51:19 ID:7EFWj324
 避けようと空を蹴った物もいたが、彼らの予測を上回る誘導能力と近接信管による破片効果は、似たようなサイズの全翼機には十分なダメージとなった。
 それでも爆散するような機体は出ず、片翼になってもゆるゆると海上に着水してゆく。
 そして殆どの全翼機は、海上にたむろする標的へと牙を剥いて襲い掛かった。
 偏光レンズのレーザー光は機動方向に影響されない。全翼機は海面すれすれまで降りると、アイスダンスのように海上を滑ってレーザーをスウィープさせた。
 速度上で絶望的に劣る艦艇は据え物のように切り刻まれてゆくより無かった。すぐに単縦陣は崩壊し、各艦が思い思いに回避行動を執り始める。
 壊乱の中にあって『あたご』と『あしがら』だけは冠した名の如く、女神の楯たらんと奮闘し、少しでも距離の離れた異形の全翼機にVLSから対空ミサイルを見舞っていた。
 しかし増大する異常なレーダー波はすぐにセラン諸惑星連合側に察知され、頼みの綱である特徴的な形状のSPY-1レーダーをレーザーで溶断されてしまう。
 迎撃手段を奪われた海上自衛隊の艦艇は至近での乱戦より逃れるために回頭を始めた。
 ディアマンテの艦載機もそれを逃すまいと追撃に出るが、そこで彼らの行動に掣肘を加える事態が起こる。
 母艦の目前の海が膨れ上がり、何百メーターにも達する水柱が立ち上っていた。
 そして後退する艦艇の中から、逆に前に出るひときわ巨大な艦影。前部の二基の砲塔から延びる6本の巨砲は僅かに仰角をつけ、筒先からは発砲の後の黒煙がくゆっている。
 海自艦艇の列から離れる『やまと』の姿は粛々とすら見えた。味方が後退してゆく中、それはどう贔屓目に見ても勝算あっての行動とは思えない。
 そして絶望的な戦いが始まった。
 甲板各所に設けられた卵のような形状をした自動迎撃システム、CIWSのガトリングガンが火を噴く。
 対空機銃がアイスキャンディ−のような曳光弾を放ち始め、両舷に据え付けられたOTOメララ127mm単装砲、計6門が甲高い音と共に発砲を始めた。
 VLSも次々と対空ミサイルを立ち昇らせる。
 まるで噴火が起きたようだった。一時とはいえ、全翼機がやまとから離れるほどの弾幕が形成される。
 そして、砲炎。
 砲腔内を全ての爆圧が漏れなく駆け巡り、栓である1.4トンもの砲弾を押し出した証し。
 彼女が殆どの同族が滅びた後もこの海に存在する証し。
 戦艦という幻想じみた兵器が確かにそこにいたという証し。
 その咆哮はくるおしく大気を震わせ、数千メーターを唸りをあげて山形に飛んだ徹甲弾がディアマンテの甲板にあやまたず降り注ぐ。
 星から星を渡る船にとって原始の恐竜のごとき前時代の艦の放つ砲弾など、
不意の隕石を慣性制御フィールドで包み込み、第一次装甲で受け止めるという航宙常識を履行するに過ぎなかったのだが…
 それでも1.4トンもの砲弾は遅延信管を起爆させ、ディアマンテの慣性制御フィールドに負荷を与えた。
 続く鋼鉄の雨は僅かではあるがフィ−ルドの網の目を潜り抜け、破片効果を甲板各所に及ぼした。
 ほんの数えるほど、偏光レーザ−のレンズが叩き割られたくらいに。
 蛮族の船に自分達の母艦が傷付けられる…艦載機が目の色を変えて襲い掛かるには、十分な理由になった。

 左舷に傾いだ『やまと』は、もはや復舷する力を失っていた。
 中に飲み込んだ海水は艦体をいつ横転させてもおかしくなく、挙句に再び艦尾にあの白光が輝いたとき、彼女の命運は、尽きた。
 艦尾を熱で抉り取られたやまとは、そこから更に浸水し、艦尾方向から急速に海中に没してゆく。
 総員退艦が発令され、甲板に上がってきた自衛隊員達が救命胴衣を頼みに次々と海中に飛び込む。既に艦首は海でなく空を仰ぎ始め、カッターを下ろす暇もない。
 巨大な質量塊が沈降するときに発生する渦から逃れるため、飛び降りた隊員達は力の限り艦から離れねばならない。
 それを諦めた者はやまとと共に海神(わだつみ)の元に召されるよりない。
 だいぶ離れたところで一息をついた隊員達は、あの足の付いた全翼機を収容したディアマンテが、ゆっくりと海から離れてゆくところを目撃していた。
 ああ、畜生、俺達は同じ土俵にすら立って無かったってことかよ。
 眼下であがく原住民達に目もくれず、ディアマンテはゆっくりと空を滑り始める。日本の方へ、避退した僚艦の方へ。
 そうだ、やまとが沈んだからとて、戦闘は終結していないのだ。撤退する敵軍を追撃し、戦果を拡張するのは兵家の常。彼らは基本を忠実にこなし、日本の領海を切り取ろうというのだ。



394 名前: 第五話半 私論 戦略兵器孝 4/5 [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:53:36 ID:7EFWj324
 やまとから脱出した自衛隊員達に重苦しい現実が圧し掛かる。
 ある者は絶望に俯き、ある者は怒りを込めて頭上の戦闘艦を睨み付けた。
 またある者は戦意を失い、艦首が空を向いて半ば以上が海に引き込まれた『やまと』を呆けたように見つめていた。
 ディアマンテはやまとの直上に差し掛かり、まるで彼らに見せ付けるかのように側舷の装甲シャッターを開放する。偏光レンズがクリアな洋上の太陽光を受けて無慈悲に輝く。
 ――爆発音が轟いた。
 俯いた者の頬を硝煙くさい風が打った。睨み上げていた者の目には赤い線が駆け上がってゆくのが見えた。呆けていた者だけが全てを目に収めていた。
 やまとの第一砲塔が発砲したのだ。赤い発砲炎の華を、力強く咲かせて。
 海水に浸った電路の漏電が何かを誤作動させたのか。機械的な理由がつかずとも、オカルトを信じておらずとも、その光景は彼女の意志のように感じられた。
 天を駆け昇った3発の徹甲弾は、歯向かう者のいなくなった洋上でスペース・デブリ用のデフレクターの出力を下げていた
――それは一般に慢心と呼ばれる――ディアマンテの下部装甲に突入する。
 高い硬度と張力を誇る異星技術の合金も、その構成物質だけで46センチ砲弾の衝力を止め切ることは不可能だった。
 分厚い一時装甲を運動エネルギーで食い破り、対衝・耐熱ジェルの積層構造を押しのけ、二次装甲の奥でようやく止まると、そこで主砲弾は遅延信管を作動させる。
 装甲内部で発生した爆発は更に構成材を破壊し尽くし、艦内に踊りこんだ圧力と熱は出口を求めて通廊や排気口を炎の蛇となって荒れ狂った。
 それがどれ程の破壊をもたらしたのか、自衛隊員達に知る術は無い。
 しかしディアマンテはついぞ追撃の砲火を放つ事は無く、満身創痍の海自艦艇と残存のF-2は指定された戦域外へと離脱した。
 最期の仕事をやり遂げたやまとは、その巨大な質量からは想像出来ない位に静かに、素早く、海中へと没していった。遺体を含め200人以上がその中に残されたままに。
 幾人かの自衛隊達が敬礼でもってやまとを見送っていた。
 なお重防御区画であるCICで指揮を執っていた艦長は総員退艦を命じた後、自室に戻り、古来からの慣習に則って艦と命運を共にした。
 
 こうして冷戦の象徴であった『やまと』は、新たな混迷の時代の先触れとなり消えていった。
 戦艦――
 国家の命運をかけ、自らの砲力と防御力のみで同等の存在を打ち倒すために産み出された、冗長性や柔軟性という戦力の理想とは対極に存在する、一種いびつな存在。
 現に彼女達は航空機という柔軟な兵科によって主戦力の座を奪われ、航空機の動く基地たる空母という新たな女王に取って代わられた。
 それでも冷戦という構造に組み込まれたやまとは、僅かにその存在を約されていた。
 そして最期の一瞬には、遥かな技術の差を埋め、敵手であり、おそらくは自らとそうは変わらない存在であろうディアマンテに一撃を刻み込んだのである。
 この60年が無為でなかった証明として。
 航空主兵に敗れた戦艦を後付けの知識で無意味と断じ、現在のイージスシステム搭載艦との用途の違いを意図的に無視したあげくに、
同じ軍艦だから無駄であると言い切る自称軍事評論家という輩もいる。
 が、自らの色眼鏡で現実が見えなくなったような人間は、大和級を産み出したブロック工法が戦後の造船大国日本を支えていた事実を見据えるべきである。
 ただ過去を否定し、反省を強制するだけなら、それこそが過去を省みないという行為に他ならない。
 そう考える男達が二人、額を突きあわせるような距離で会話していた。
「戦艦の殴り合いが国家の命運を決めた戦いとは、実のところ日露戦争の日本海海戦が最後だと言われている。
 その結果を元に戦艦の恐竜的進化が始まるわけだが、真価が問われることは無かった」
 国場首相はバーコード頭をやれやれと横に振るう。
 手狭な部屋には丸い窓が一つ。外は夜なのか、やけに暗い。
 国場首相と向き合う大江戸博士の眉間には深いしわが寄っていた。
「しかしだ、やまとの主砲は航宙艦の基本的な構造材にも通用した。
 地球文明の純粋衝撃力はやつらにも通用する事が証明されたんだ」



395 名前: 第五話半 私論 戦略兵器孝 5/5 [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:55:09 ID:7EFWj324
 博士の手は胸ポケットを行ったり来たりしていた。むつかしい顔なのは、要はポケットの中の紫煙を吸うに吸えない事への苛立ちである。そこは全室禁煙だった。
「つまりは物理攻撃を伸ばしてゆく方向で、俺達は銀河列強に対応可能なんだよ。
 問題は対デブリ・デフレクターのような防御装置だ」
「それを考えるのが君たち『地球防衛戦線』だろう?」
「はいはい…」
 大江戸博士は頭の痛い問題に窓の外に目をやることで、心身の両方を逸らすという高等芸を見せる。
 こういう所は昔から変わらんな。国場総理は妙なところに感心し、自分も黒一色の窓を見やる。
 そろそろだった。
「『やまと』は誇りだった」
 大江戸博士は誰にとでもなく呟く。
「戦力を否定され、古い教えは全て悪いものだと言われ、それでも俺たちの餓鬼の頃にゃ、やまとがあったんだ」
「第7艦隊の囮と嘲笑ったやつもいたが…
 それが無きゃソ連が怖いとアメリカが言う、その事実にどれだけの当時の子供が救われたことか」
「怖いぜ、それが『無かった世界』なんてな。きっと餓鬼の頃から日本は間違ってたと聞かされて、
 目に見える証しは何も無く、金と自分の仕事だけを信じて捻くれてくのさ。
 終いにゃ何が正しいのかも判らず、奇麗事と批判だけの左巻きどもと普通の政治家の違いも判らなくなっちまうんだ」
「生々しいな」
「人はパンのみで生きるにあらず、さ」
「ならサーカスもだな」
「矜持にも信仰にも娯楽にもなるさ、こいつは」
 初老の男たちの目に、黒いヴェールの向こうに霞んだ塔が映った。
 塔は見る見る高く伸びてゆき…いや、違う。塔は伸びているのでは無い。彼らが塔の頂から降りているのだ。
 塔の基部が乗った長大なスロープの先。まるで断崖に突き出た舳先のような場所で、初めて、全景が明らかになった。
 ライトアップされた巨大な塔の前に居並ぶ6本の筒。まるで首長竜の群れだ。
 男たちはしばし息をのんで巨大な人工物に魅入った。
 窓の外を巨大な眼球と口を供えた魚類がゆっくりと横切ってゆく。そこは駿河湾の底、水深2500mの闇の世界。
 海の底に端然と正座するが如く、彼女は、やまとは居ずまいもそのままに待っていた。
 遠目には今にも動き出しそうな偉容だ。
「いいぞ、これならすぐに使える」
 ようやくに口を開いた大江戸博士の口ぶりは興奮していた。
 大江戸先進科学研究所所有の深海作業用潜水艇――海洋惑星からの中古品で、バーター取引の末の密輸品――が、
天蓋の吹き飛んだ第二砲塔に取り付き、アームを延ばして作業を開始する。
 程なくヤマト砲として復活を果たす地球人類史上最大の艦載砲は、このようにして手ずから取って行かれたのだった。
 そして46センチの号砲がツルギスタンの儀仗兵を打ち砕いたあの光景は、
北海道と『やまと』という日本にとっての冷戦の象徴を立て続けに失ったある年代の人々に再び希望を与えた。
 深き水底に沈んでなお、その砲の一つが戦果を挙げるたび、少なからぬ人々に自分達の居場所を思い起こさせる。
 戦艦とは、まことに戦略兵器であった。
 そしてやまとの遺影を手に、拭い難き技術と国力の差を前に奮闘するダイガスト。
 その姿もまた人々の期待を集め、急速に敵味方に存在感を増してゆくのだった。
 後世の人々は、その巨人を指してこう呼んだ。
 護国の鋼、と。

つづく


396 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 18:56:12 ID:7EFWj324
以上です。
お前はロボスレで何を書いてるんだと問われれば、
『(ロボット物の投下の)雨の中、傘をささずに踊る人(艦艇の回避行動の隠語は盆踊り)がいてもいい。
自由とはそういうものだ』と答えたい。

スパロボ用語だと『母艦=戦艦』ですが、これはロボットアニメの功罪でしょうかねぇ。
いや、宇宙戦艦ヤマトからか?

もっとも、艦載機が航宙艦を撃沈できる術を持っていないのなら、SFにおける空母は否定され、堂々たる宇宙艦隊が復活するのでしょうが。
でもロボスレだと強力な艦載機=ロボットありきなので、スレの存在自体が戦艦を否定しているわけで。

ま、私自身、鋼鉄の咆哮もエースコンバットも大好物な時点で矛盾しているわけですががが。
え、ロボットゲーも大好きですよ?

それでは近いうちに、また。


397 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 19:12:47 ID:TXW50Se0
>>396
投下乙!
これがヤマト砲の誕生秘話か。
戦艦はいいね、心が洗われる。鋼鉄の咆哮4はいつ出るの?

うちの海上都市姫路守備隊戦記では、異世界の沿岸に大破した戦艦武蔵が座礁していて、海上都市「姫路」に回収して23世紀の科学技術で改造、鋼鉄の咆哮の世界でアヒルやすわんの大群と戦い抜ける超戦艦化……とか考えてたなぁ。


398 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 19:31:29 ID:fTsHLvyj
>>396
投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!

どんだけラッシュ続くんだwもう少しゆっくりでいいよw


399 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 19:44:58 ID:XJcgBjad
作者の数が多いからなー。急いでなくても投下時期が被るとこんなもんさね


400 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 19:52:41 ID:Xc5cWV1n
>>396
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!


401 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/21(木) 19:58:31 ID:XJcgBjad
>>396
って、投下乙です。
車の運転中なので帰宅後にゆっくり読ませて頂きますね


402 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 20:10:35 ID:Xc5cWV1n
 まあ、いつものラッシュとは期間がダンチですし、もう少しスピード緩めてくれって言いたくなるのもわからんでもないと思いますよ。
 この流れについて行けてる人ってほんの一握りだと思いますし。

 本当にここまで投下が被るのは珍しいですよねw


403 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 21:02:00 ID:Xc5cWV1n
>>396
 改めまして投下乙です!
 なるほど、ヤマト砲誕生にはそんな背景があったんですね。武器のひとつひとつにこういったドラマがあるっていうのは面白いと思いますw
 ヤマト砲がこれからも活躍する事を切に願っております。
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!


404 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 21:17:10 ID:3f/wpmja
投下乙!というより投下しやがったなコノヤロウw

>>402
次弾装填済みの奴は俺だけではないはず。


405 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 21:27:42 ID:Xc5cWV1n
 ちなみに私の弾倉はカラッポよ!

 絵なら多少はありますが……。


406 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 21:43:44 ID:OnbZSvtY
>>396
投下乙です!

>>404
せ、製造途中のものなら幾つか……


407 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 21:49:50 ID:TXW50Se0
>>404

装填したいと思っているのに上手く装填出来ません、隊長!


408 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 21:50:41 ID:OnbZSvtY
>>375
おお、ありがとうございます! そして、無理をなさらず、重ねてお大事に

というわけで確認いただけたので、本スレに転載をば

>話の流れを自分が把握しやすくするするために、改行とかそれはそれは酷いことになってます

>一本のストーリー状になってますが、完全なる二次創作でありパロディです
>本編とは絶対に繋げない・繋がらない意図の表現が端々にあります
>また、要所要所ですごく話が重いので、苦手な方はご注意ください

>ヴィルティックvsヴィルティック戦だけを読みたい方は、(伏線の意味が通じなくなってしまいますが)714〜829行目だけをどうぞ

>Villetick Baffle
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/969/VilletickBaffle.txt

>>376-377
え、あ、おま、け……?(そんな発言したっけかなとログを辿りつつ)
し、強いていうなら、>>302の白衣一条博士が……おまけ……じゃ、だめでしょうか……


409 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 21:53:33 ID:thwMEwxV
>>396
改めまして、投下乙です! ヤマトは偉大だったんだ……何故だか読んでいて、泣きそうになりました。

自分もエースコンバット、パンツァーフロント、鋼鉄の咆哮大好きですよ!勿論、ロボットゲームと、ロボットアニメも!
これはこれ、それはそれって事なので、矛盾って事にはりませんよ、きっとwww

>>404
ぶっ放したばかりなので、弾を鋳造中であります。


410 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:07:54 ID:Xc5cWV1n
>>408
 あれ、私の読み間違い……!? それとも夢と現を混同したか……!?
 勘違い、すみませんでした。罰としてはrジョインジョインハルカァ


411 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:10:54 ID:OnbZSvtY
遥さん超速反応すぎるw
や、俺が紛らわしい書き方した危険性が大ですな、申し訳ない

ということでお前ばかりに良い思いじゃなかった良い格好はさせないぜ罰として俺もはrジョインジョインハルカァ


412 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:14:29 ID:fTsHLvyj
遥さんの反応速度がwww

>>396
改めて投下乙!
これがヤマト砲誕生の背景か……悲しいけれど、熱い話すなぁ。胸が熱くなるぜ


413 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:16:45 ID:Xc5cWV1n
>>411
 ああっ! チョーさんまで遥さんの犠牲に!


414 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:18:52 ID:fTsHLvyj
チョーさんは犠牲になったのだ……古くから続く犠牲……その犠牲にな


415 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:24:17 ID:OnbZSvtY
へへ、遥さん……是非そのむっちり太ももで三角絞めにしてほしかった、ぜ……(ガクリ)


416 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:27:28 ID:Xc5cWV1n
 まったく、遥さんは太ももにばかり脂肪がいって、胸ジョインジョインハルカァ


417 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:31:04 ID:fTsHLvyj
遥さんェ!


418 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 22:40:24 ID:Xc5cWV1n
 やめろォ!


419 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 23:12:58 ID:dEDP/xy0
>>295 >>396
御二人とも投下乙です!落ち着いたら読ませて戴きます!

今週のリア生活が半端なく落ち着かないのでとりあえず昨日から書いてた返レスをば
長くなってしまって本当すみません。

>274
感想ありがとうございます!自分が言うのもなんですけど、師匠の作品の二次って本当に多いですよねw
廻セカに至ってはオレの物というか、倉庫に安置されていた物を運びだして魔改造しまくったって感じですw
余談なんですけど、プロット段階のシロと原稿のシロとの性格の差が凄いですw ええ、間違いなくPBMに影響受けましたw
違う風には書いてるんだ!でもオレの中のシロが毒舌を吐けとその麗しい顔でささやくんだ!ああ幸せd

DaZ紫蘇はツヴォルフは今の所持ってないです。でも出す予定ではありますし、デザインの紫蘇のバインダーが6本なのも
一応理由がありますので、明かされるそのときまでしばしお待ちをw
あ、後オレも聞きたかったことが。原作のイデさんとヴィオ姉のカラーリングってどんな感じでした?


>>275
感想ありがとうございます!紫蘇に至っては師匠のデザインを自己流にアレンジしただけなんですよねw
一本角は浪漫ですし、白い装甲は主人公機っぽくていいですよね! まぁ以前描いてたロボ小説の主人公機は黒でしたg
イェーガーというか、僕が描くリーゼは二つ目と口部は全て同一になるように描いてます。ガンダムみたいなw
こういうボス機体は描けるんですけど、逆に量産機系って苦手なんですよねー……

>>282
感想ありがとうございます!ヤスが作者でも本当羨ましいと思います。僕の家にも来ないかなぁ。
一難去ってまた一難だったウサギさんたちにも平和が訪れる……わけがない。
一難去ってまた一難だったヤスっちたちにも平和が訪れる……わけがなかった。
ヴィオ姉編でも精一杯両方とも苛めたいと思います。……いつか師匠に殺される日も近い気がしてきた。

>>297
感想ありがとうございます!大丈夫、もうロリっ娘はこれ以上増えないよ!多分!
何のために戦うのか。意志の通し合い。正義VS正義って大好きなんです、僕。
だからナハトは本当あれですね。ヤスっちと対比というか、ヤスにとっての絶対的悪として君臨させるキャラとして動かしています。
まぁまだナハトにとってはヤスは眼中なしですけれどもw 次のヴィオ姉編も出来るだけ早く投下したいと思いますw


>>308
感想ありがとうございます!ウサギさんはこんなとこで死なせないです。だってまだまだ苛め足りなうわなにをするやめ
革命派の狙いですか。ナハト 「セカイの粛清と、再生だ」(キリッ よくある悪役ボスキャラ位置の彼が僕の中で一番好きです。
いやぁほら、中二病溢れてるキャラっていいじゃないですk



420 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 23:18:42 ID:q8BjTtDn
Gドラとダイガスト……むうたまらん……読みたいっ……しかしっ……でもちょっとだけっ

最近見なくて寂しい病気氏よりお借りしました。
http://dl8.getuploader.com/g/sousakurobo/977/statue.jpg
まあ、半分ぐらい趣味チョイスです。


421 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/21(木) 23:37:57 ID:fTsHLvyj
>>420
予想外すぎるwしかもアレンジがいつにも増して上手いw


422 名前: PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM [sage] 投稿日: 2010/10/21(木) 23:55:16 ID:Xc5cWV1n
>>419
 ヴィオ姉は茶色、イデさんは赤でござるよ!

>>420
 投下乙です!
 おお、腕部を柱にするとは考えましたね! これ、上手いと思いますw


 さてさて。

 ナルトスネタが出たので。
http://dl3.getuploader.com/g/sousakurobo/978/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%A7%EF%BC%81.jpg

 勢いだけで描いた。はんsジョインジョインハルカァ


423 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:13:36 ID:RwWvr1lP
>>422
静かになったと思ったら、なに描いてんだwww


424 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:29:57 ID:T+HS/Xcz
>>422
そういえば両方共カラーリング出てましたねw 言われて思い出しました……

そして師匠本当何描いてるんですかwww
遥さんは犠牲になったのだ……犠牲の犠牲にな……


425 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:30:46 ID:FWjVxhvN
>>423
 いやぁ、たまにはトレスもいいかなー……なんて。


426 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:33:03 ID:RwWvr1lP
つか今気づいたけど目にオレオw


427 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:37:04 ID:FWjVxhvN
>>424
 北斗の拳の次はまさかのナルトスだよ!

>>426
 そこに気付くとは……やはり天才か……。


 遥さん×タカ坊描こうと思ってるんですけど、タカ坊のデザインはどのタカ坊を参考にしたらいいんでしょうかw


428 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:41:03 ID:T+HS/Xcz
>>427
オレのは参考にしない方がw やっぱ遅筆氏のですかねー……
チョーさんはタカ坊って描いてましたっけ?


429 名前: 長目 [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:44:56 ID:4Sc7pt4K
ハハハ、実は描いたことありませんw
そういや結局、鈴木博士も、どのデザインに落ち着いたとかはなかったんでしたっけか


430 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:47:49 ID:T+HS/Xcz
わーぼくらのちょーサンダー!
チョーさんが描くタカ坊、見てみたいなぁー(チラッチラッ

さり気無くヴィルシャのキャラってあんまデザインが落ち着いてない気がしますw


431 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:49:43 ID:4/e2BF8G
>>430
デザインに落ちがついている奴はいますけどね


432 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 00:53:25 ID:FWjVxhvN
 誰が上手い事言えとー!


433 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:00:07 ID:RwWvr1lP
オルさんもタカ坊も鈴木博士もデザイン落ち着いてないね
一方でメルちゃんや木原さん完全体は割と落ち着いているというw


434 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:06:00 ID:4Sc7pt4K
だがしかしチラッと見られたネタにはNOというのがマイジャスt(ry

えーと、タカ坊は描いた絵描きさんは(ハクタカまで含めると)、Tロ氏、DaZ氏、筆氏、PBM!氏、882氏、◆cDHwwwva1A氏でしたっけか

>>433
女性陣と男性陣の差が激しいw


435 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:09:29 ID:FWjVxhvN
 やっぱり描かれてる回数の差なんですかねw

 そしてタカ坊割とたくさんの人に描かれてるじゃなイカ!


436 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:10:38 ID:/f2zSg0L
師匠の白鷹で正規版より先に北斗の拳版が浮かんだ俺に隙は無かった


437 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:11:14 ID:4Sc7pt4K
描かれてる回数というか、2人目以降の絵描きさんが乗っかるかどうか、ロダに残っているかどうかもデカい気がしますな

デザインは絞り込まれてると、俺としても描きやすいんですけどねw
的を絞り切れないのは、ちょと厳しいw 自分でデザインしてバリエ増やしすぎるのも(俺個人としては)難だしw


438 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:13:48 ID:RwWvr1lP
メルちゃんはちーちゃんと師匠がよく描いてるイメージが

>>436
奇遇だな、俺もだw


439 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:15:44 ID:FWjVxhvN
 ペネ子のバリエ増やしまくってごめんね!


440 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:17:15 ID:RwWvr1lP
白ウ詐欺さんも何気にバリエ豊富だよね


441 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:18:08 ID:4Sc7pt4K
メルはTロ氏が決定稿を「これ」と決めてくれたので、俺としてもやりやすかったですわ

>>439
あのくらいのバリエーションなら無問題だよ!
ロボの場合は換装や変形があり得るけど、人間が顔面丸々変更ってなかなかできないのでw


442 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:22:00 ID:RwWvr1lP
ペネ子の胸に目がついたのはいつからだっけw


443 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:27:10 ID:FWjVxhvN
>>441
 なるほど、それは確かにw

>>442
 5回目のバージョンチェンジあたりからじゃないですかね?
 思えば、あのあたりからペネ子がかわいくなってきたような気がしますw


444 名前: 秋水 ◆3C9TspRFnQ [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:33:38 ID:cJzi+Pb0
皆様、感想および突っ込み、有難うございます。
>>360あたりからの流れで、つい、ね…日頃は投下時期を見計らってますよ!

>>397
そうですねぇ、無双も良いけど鋼鉄シリーズも立派なコーエーの名物なんだけど…

『武蔵は爆沈していない説』ですねw
うちは信濃だったし、さて本家本元は誰がネタにするのかな?


>>403
ダイガストの武装は基本的に技術的問題から要求性能を満たしていない、
既存品からの流用、制御が大変、といった爆弾だらけで構成されております。


>>404
『すいません、つい』


>>409
大和級を作ったブロック工法とか、新幹線を作った旧軍の戦闘機技術とか、
決して無駄なものって無いんですよね。


>>412
過分なお言葉、有難うございます。
ダイガストは何と言うか、そういう情念じみた作風になるんじゃないかなぁ、と。


445 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:34:17 ID:4Sc7pt4K
とかいいながら、マチコさんやオルトの絵は、微妙に自己要素入れちゃてたりするんですけどねw

>ペネ子の目
たしか俺が描かせて貰ったちょい後だった記憶が……


446 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:37:00 ID:RwWvr1lP
>>443
今じゃもうペネ子がヒロインでいいんじゃないかと(ry

>>444
俺か、俺が引き金だったのかwww


447 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:48:19 ID:FWjVxhvN
>>444
 爆弾抱えた機体ってのもデンジャーで素敵だと思います!

>>445
 確認したら、
 ペネ子@チョーさん→擬人化ペネ子→胸に目が!
 っていう流れでした。
 それにしても最初の胸の人、ちょっと怖いw

>>446
 遥さんがヒロインの仕事しないもんね、仕方ないね。


448 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:52:29 ID:4Sc7pt4K
遥さん、「ヒロイン」っていうより「主人公」って感じですしねw


449 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 01:55:17 ID:RwWvr1lP
遥さんは明らかに守られるタイプじゃない、攻めるタイプだw


450 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 02:02:40 ID:FWjVxhvN
 最初は守られるタイプの子にしようと思ってたんだ! でも「そしたら一人旅とかできなくね?」って気付いちゃったんだ!

 結果→ジョインジョインハルカァ


451 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 02:09:56 ID:RwWvr1lP
間違ってるような、間違ってないようなw
しかし守られる遥さんが想像できん


452 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 02:36:43 ID:4/e2BF8G
この流れで思い出したんだが、実はスレさんには「没デザイン」が存在する。

どーいうことかというと、実はオレはスレさんが登場したあたりのときスレに追いつけていなくて、
初めて読んだスレさんのシーンがアリサに嫌がられているところだったのである。
それゆえ、30秒以内で形成された俺の最初の脳内イメージでは、スレさんは太っていないのだ。

その後それ以前の話を読んでスレさんの質量は100kgを超えると知り、
最初の脳内イメージを棄却して形成されたのが現在のスレさん(より正確には、旧デザスレさん)なのである。
まあ最初の脳内イメージの棄却してから現在のスレさんの脳内イメージが形成されるまでの間も30秒かかっていないのだが。

そしてその「始原のスレさん」を思い出しながら(絵に起こしてはいなかった)描いたのがコレ↓ ホント現スレになって良かった……
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/979/%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%81%95%E3%82%93%E6%B2%A1%E7%A8%BF.jpg
まさかコイツも実在しねーよな〜ぁ?
あの脳内イメージ形成の異様な速さ、コイツらオレが描く前から存在してて、具現化するためにオレを利用したのだ、としか思えない部分があるのだが。
それにしてもコイツ、オレの「リアルムック」に似てるんだよな……


453 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 02:42:31 ID:0kwEtmxJ
>>452
日本各地の公園とかに実在してませんか?
色んな所で見た記憶があるのですがwww


454 名前: ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 02:44:50 ID:gHBQzLhq
>>452
名駅で似たような人を5、6人見たwwwwwww


455 名前: >>452ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 02:54:56 ID:4/e2BF8G
さっきコテつけてなかったけど最近ショージキなんか描いて貼ればコテいらん気がしてきた。

>>453>>454
いつにでも、どこにでも、わたしたちのまわりにスレさんはいるのです。

始原のスレさん描いてオレのリアルガチャピンとリアルムック思い出したが、スレ違いなので明日辺り描いてお絵描きスレに貼ろうかなー


456 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 02:55:42 ID:FWjVxhvN
>>451
 助けられる遥さんならいくらでも想像できるんですけどねw

>>452
 だれだこいつー!?

>>454
 むしろ最近じゃ名駅周辺か100m道路以外じゃめっきり見なくなったような気ががが。


457 名前: >>452ですが>>882です ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:00:54 ID:4/e2BF8G
>>456
>だれだこいつ
ダーマ&グレッグのラリーです(リアルな話、思い返してみれば目つき及び目の周辺をラリーのそれでイメージしてたんだよ)。


458 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:01:10 ID:gHBQzLhq
むしろ名駅でも減ってきたね。
栄の地下鉄出るとほぼ確実に一人二人冬でも居るけどw

てか師匠は名古屋か。


459 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:08:05 ID:FWjVxhvN
>>457
 わ、わからない……!

>>458
 ええ、名古屋生まれの名古屋育ちですw


460 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:10:10 ID:4Sc7pt4K
名駅周辺つーと、深夜になるとシャッター締まったバス停の、くぼみというくぼみに寝袋が並んで
没スレさんみたいな人たちが異臭を醸してた記憶なんだが、今はそうでもないのかな


461 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:13:04 ID:T+HS/Xcz
いつか名古屋は行ってみたいなぁ




462 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:13:18 ID:FWjVxhvN
 そうでもないけどいる時はいる、みたいな感じですかね。
 ひと昔前は公園のベンチというベンチで異臭を醸してましたよ……。


463 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:24:07 ID:4Sc7pt4K
>>462
オフウ
あの手合いはシーズンによって住処や人数が変わるとはいえ……それにしても強烈な……

そういや最近、ツレと大須行きたいと話しつつも行ってねえや……


464 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:32:13 ID:FWjVxhvN
 大須も栄も、なまじ近いと逆に行かなくなるという(ry

>>463
 中学生の頃に見つけてたまり場にしてた廃墟に、気付いたら没スレッジみたいな人が住み着いてたのは今となってはいい思い出ですw


465 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:49:57 ID:gHBQzLhq
こないだ大須に中古PC見に行って帰ってきたらジャケットと靴になってたのはいい思い出。


466 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:58:38 ID:FWjVxhvN
 ……なんかどこかで誰かとニアミスしてそうで怖くなってきたんですけどw


467 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 03:59:02 ID:4Sc7pt4K
いかん、目が冴える……サイクルがおかしくなっとる……

>>464
ツレとよくたまってた公園にその手の人がいて、雨になると屋根のある場所の取り合いになってましたw

>>465
あそこ行くと、買いたい物どんどん逸れてきますなw 秋葉原と原宿と巣鴨を足して3で割ったようなカオス感w
ライブ観に行ったら靴底割れて、靴と同人誌買って帰ってきたことがw


468 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:04:00 ID:gHBQzLhq
おかげで予算飛んださ!
しかもその後に知立ホルモンで飲んで帰るというトドメも刺したからもうね……。

明日もホルモン焼きで飲むぜw



469 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:05:38 ID:gHBQzLhq
>>466
地味にあるかもねw
名駅で三つ編ロリを仕掛けると師匠が捕れるかもしれんw


470 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:07:23 ID:4Sc7pt4K
>>469
なにそれ仕掛けたい
ていうか、捕まえる側も捕まえられる側も筋肉(ただしどちらも自己申告では「それほどでもない」)ということにw


471 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:09:07 ID:FWjVxhvN
>>469
 大須、栄、笹島、名駅のゲーセンに三つ編みロリを仕掛けたら間違いなく生け捕りにされると思いますw
 というかリプレイなんかでプレイヤーネーム見られたら一発で特定されかねないw


472 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:12:18 ID:gHBQzLhq
俺は本当にたいした身体じゃない。ウエイト板じゃ難民体型だ。

あとゲーセンには全く行かないから俺と師匠は多分すれ違ってないw


473 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:17:12 ID:FWjVxhvN
 私なんかスレッジ化が進行してますよw

>>472
 よし、捕獲の驚異が少し減ったぞ!
 ……まあ、それでも十分ニアミスの可能性はあるわけですが。


474 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:19:06 ID:gHBQzLhq
名駅周辺のエロい店には出没するからもしや……!


475 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:21:45 ID:FWjVxhvN
 やだ……もうえろい店行けない……!


476 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:26:22 ID:gHBQzLhq
なんという事だ……!
といっても待合室じゃ同席しても気づきようもないがw


477 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 04:29:41 ID:FWjVxhvN
 でも大丈夫! 私にはこの左手がある!(※サウスポーです)

 電気屋でニアミスとかは笑い事じゃなくガチでありそうで(ry


478 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 06:46:40 ID:tLTLjGMb
駅といえば、姫路駅を出てすぐ地下の食堂にある明石風たこ焼きが美味しいよ!
うちから姫路駅まで電車で約30分、往復580円掛かるからたまにしか行かないけど。

ttp://himeji-festa.jp/shop/shop_det.html?no=52


479 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 07:22:40 ID:RwWvr1lP
俺も師匠かチョーさんか青森氏とニアミスしてる可能性があるのか……胸熱

>>452
もはや別人28号じゃねーかwww


480 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 07:48:19 ID:FWjVxhvN
 いや、ひょっとすると没スレッジは未来のスレ(ry


481 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 08:12:08 ID:j8To7365
スレ住人ですね、わかりません


482 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 08:28:53 ID:FWjVxhvN
 そうそう、未来は真っ暗――――って違う!


483 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 12:51:57 ID:2jrKp9bT
脂肪が減るよ!やったねスレちゃん!


484 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:01:17 ID:7uQ8eqkZ
ワァオ! 凄いじゃないマイケル! メタボに気にせずハイカロリーな食べ物を気にせず食べるね!


485 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:04:36 ID:FWjVxhvN
 脂肪以外にも色んなものを失ってそうなんですがw


486 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:25:10 ID:7uQ8eqkZ
逆に考えるんだ。カラッポの方が夢を詰め込めるって考えるんだ


487 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:30:29 ID:c7FklUCt
夢があるような外見ではないw


488 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:33:02 ID:7uQ8eqkZ
男の価値は外見じゃない! 中身の臓器の価値で決まるんだ! これできっとやり直し可能(棒


489 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:38:38 ID:Lc2ql4ro
実は住人同士で飲んでるのに、お互い全く気付いてないだけとか

「隣でホルモン焼き食ってるのってアイツじゃね?
」みたいな疑惑w
「いやまてよ、利き腕が違うな」とかサスペンス展開、ああなんか怖い。

そうなると、あいつもこいつもみんな怪しいがなw
おまえら意外に身近に居るんじゃねーのかハアハア

ネットアバター的なロボバトルで対戦してるけど互いに正体知らない話とかありかもですね
読者をどう騙すかが難しいとこだけど



490 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:48:13 ID:7uQ8eqkZ
博多とか中洲とか天神にロボスレ民いないかなー。
もっと変Tを着る頻度を増やさないと駄目かなー。


491 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:52:05 ID:Lc2ql4ro
実際にあのシャツ着て街をゆくやつに出会ったら
笑い転げるから俺だと思ってください


492 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:53:26 ID:7uQ8eqkZ
>>491
そんな人、沢山いるから分かんないよ! なのでスクワットしながら笑って下さいw


493 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:55:58 ID:Lc2ql4ro
わかりました
でもこれ読んだひと全員そうするから、誰が誰なのかやはり判らない罠


494 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:58:55 ID:7uQ8eqkZ
高校生とか、キャバ嬢、リーマンの集団の中に紛れて2〜3人くらいスクワットしながら笑う奴が出てきたら、ちょっと楽しいかもw


495 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 13:58:55 ID:jiJNdqPx
ふと思ったけど、ロボスレ民の年齢層ってどうなってるんだろうか
2ch利用層を考えるにやっぱ20後半〜30代位が多そうだが
結構大学生が多い?


496 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 14:03:59 ID:gHBQzLhq
メタルTでスクワットしてる奴が居たら俺だと思って下さい。

>>495
創発の年齢層は意外と広いけど、ロボスレの紳士レベルを考えると……。
でも明らかに学生もいるねロボスレ。


497 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 14:05:47 ID:7uQ8eqkZ
10代から30代まで幅広くって感じじゃないでしょうか? 流石に40代はいないと思いますがw


498 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 14:29:07 ID:FWjVxhvN
 いや、意外と潜伏してるかもしれませんぜ……。


499 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 14:54:03 ID:gHBQzLhq
なん……だと……


500 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:04:17 ID:FWjVxhvN
 ほら、あなたの後ろにも……。


501 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:10:19 ID:7uQ8eqkZ
40代Koeeeeeeeeeee!!!
っていつから、ホラーになってんだwww


502 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:13:13 ID:yv/6FSUP
アニメ放映が残念なド田舎に在住の俺は誰ともすれ違えないな……w


神は言っている、名古屋か博多に出向いて人間観察をしろと


503 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:15:34 ID:jiJNdqPx
そういや師匠、結局タカ坊はどうするんだw
オリジナルというか、特に何を参考する訳でもなく?


504 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:26:51 ID:FWjVxhvN
 とりあえず、全部参考にしつつ本能の赴くままに描いてこうかと。

 神は言っている……道に迷った時は、自分で道を切り開けと……。


505 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:40:35 ID:jiJNdqPx
全部参考とはつまり空気要素とイケメン要素とハクタカ要素が詰まったタカ坊になるのか……
一体どうなるんだ……


506 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:52:37 ID:FWjVxhvN
 キメラタカ坊の誕生である!


507 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 15:56:41 ID:7uQ8eqkZ
空気なイケメンヒーロー、その名もキメ坊w


508 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 16:00:26 ID:TG6pTr87
参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%B0%97


509 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 16:49:19 ID:FWjVxhvN
>>507
 なんか空気属性を払拭してそうな名前にw


510 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 17:06:23 ID:sdKFtxuS
>>508
空気 (曖昧さ回避)のワードで笑ったのは俺だけでいい


511 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 18:25:19 ID:RwWvr1lP
キメ坊てwww


512 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 18:34:05 ID:jiJNdqPx
                        _..- '´ ̄ ̄ ` ゙ ' ‐- _
                       /              ` '‐ 、
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                   /           /   /    l/ /   \
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                    /    /  /   /   .:././   /ミ;彡l   l  ヽ  ヽ
                /    /  /   / /   .:/ /  ./    '´|   l    l   ',
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.         l   |    ヽ:.:i:.:lヽ:.:| /                ,' ::::O/l/  .l/:.:.:.:./   _/\_
           /  /.      ヽlヽヽヽlミ              ,  、:_:_/ /:.://:./:./    \    /  キメッ!
        /   ,'        ヽヽl:.ヽ__,._                   /:./:.//       |/\|
     _..-‐/  /         リ \ l.、       、'''‐、..___       l//
   _.-‐ヽ  ヽ. /              \lヽ、     ヽ.._  ノ    /
 _/   ヽ   Y              _|  `ヽ、     ̄  _..- '
l  ヽ    l  ハ   _ ........_      r-lヽ    `'- 、 _ィ '
|ヽ  ヽ  /__/ ヽ__/   ノ     / /  ヽ'-.._     ̄ハi-、
.| i__/ ̄       i- '´  _./  \ ヽ  `>i /'ヽ |......\
.|    ヽ、/    / ---―'  |     <´ヽ/ Y ̄ Yヽl ̄.ハヽー---- ..._
ハ     /     /           |     ヽ    |_/   l  \       `゙ 'ヽ、
..l        /            l      l   /  ヽ、_ /   ヽ          \
 ヽ__ ...イ/            ヽ      ̄l        ヽ   ヽ          ヽ
        ハ             ヽ     / ヽ        l    \         ヽ




513 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 18:47:22 ID:7uQ8eqkZ
わぁ!すっごくぶん殴りてぇ!


514 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:00:26 ID:jiJNdqPx
大丈夫だ、俺もバチーンしたい
つか人が少ないからあんま張っても意味無いなw


515 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:13:35 ID:RwWvr1lP
いつのまにタカ坊は殴られキャラになったんだろうw


516 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:30:36 ID:upZ0n+dt
>>497
私を含めて速攻で銀河烈風ネタに食いついたのもいるしなw
30代は結構いそうだ。


517 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:37:22 ID:FWjVxhvN
 いつの間にか殴られキャラになってましたねw


518 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:41:28 ID:FWjVxhvN
>>784
 これ、中止した方がいいんじゃ……。


519 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:43:27 ID:jiJNdqPx
>>518
えっ?


520 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:44:48 ID:RwWvr1lP
>>784に期待せざるを得ない

何の誤爆だ師匠w


521 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:48:52 ID:FWjVxhvN
 また誤爆か……私は何度過ちを犯せば気が済むというのだ……!

 >>518はF1韓国GPのコースが凄い事になってるっていうニュースへのレスでした。


522 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 19:54:17 ID:RwWvr1lP
これかな?

本日から開催のF1韓国GPが本格的にヤバイ! 「うねる路面」「油まみれの路面」
ttp://getnews.jp/archives/82372

たまげたなあ……


523 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 20:04:28 ID:sdKFtxuS
あぁ、本気で棄権したほうが良いよね、あのコースは洒落にならん


524 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 20:14:00 ID:FWjVxhvN
 物凄いストレスかかるでしょうね、このコースだと……。


525 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 20:30:52 ID:RwWvr1lP
多数の釘が落ちてたってのがまた恐ろしい


526 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 20:43:08 ID:uip1fHIe
・最終コーナー手前のコーナーの縁石とコースに大きな段差→何台もスピン(命名左近コーナー)
・芝が全く生えていないので、芝シートを被せるが固定に釘を使用した為ドライバーがそれを全部抜く
→スリップした車が乗り上げた際にシートが剥がれる
・路肩に停車した車をマーシャルが放置、カメラマンが先に来て写真を撮る、オレンジ服のマーシャルは学生バイトとの話も
・アロンソ「最終セッションが滑りまくってとても難しい」
・コースに糞、何だこの最低なコースはと暴言を吐くドライバー続出
・3時間のフリー走行でストレート最奥の1コーナーのアスファルトが派手に歪む
・そもそもストレートが波打っている為速度が出せない糞舗装
・左近コーナーで左近がスリップ(右前輪衝突)した際、マーシャルは何を血迷ったか青旗を振る
・コース上に破片が落ちても拾いに行こうとしないマーシャル
・縁石にタイヤが被る度に縁石塗料と土埃が舞い上がる
・コース外は即ダート、砂が付いて変色したタイヤをコース上で落とす
・あまりの事態に英語圏のアナウンサー終始大爆笑
・フリー終了後にNG集、フリーなのにNG集

こ、これも誤爆なんだからね


527 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 20:55:38 ID:RwWvr1lP
何故開催したし……


528 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:09:48 ID:jiJNdqPx
所で今日の投下は無しか―
流石にラッシュ後だからか。まぁ、弾込めてるって人も居るが


529 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:14:41 ID:gHBQzLhq
呼んだ?


530 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:19:41 ID:RwWvr1lP
そろそろ休ませてくれw


531 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:20:21 ID:FWjVxhvN
 絵なら(ry

 劇場版00のBDをポチってしまった……年末の出費がクァンタムバーストだよ!


532 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:26:14 ID:RwWvr1lP
ガンダムXDV「大晦日に出る俺のキットもよろしくな!」


533 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:26:25 ID:gHBQzLhq
>>530
だから控えてるんだw
次スレ一発乗りは俺だぜwww


534 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:28:29 ID:jiJNdqPx
分からんぞ
あんさんより早く投下する作者さんも居るかも知れんw


535 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:29:11 ID:FWjVxhvN
>>532
 望むところだ!
 年末年始は財布に優しくないですねw

>>533
 楽しみに待ってますね!


536 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:30:15 ID:RwWvr1lP
そして投下のタイミングが被って大惨事に!


537 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:32:01 ID:gHBQzLhq
有り得ない事も無いから恐ろしい。


538 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:33:24 ID:FWjVxhvN
 そして容量が(ry
 もう少しで400到達しますね、容量。


539 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:36:09 ID:RwWvr1lP
スレ立ては450だっけ


540 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 21:50:04 ID:FWjVxhvN
 そうですねー。
 何気にもう次スレ近いのか……。


541 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/22(金) 22:30:33 ID:RwWvr1lP
金曜と土曜は疲れがのしかかってくるから困る


542 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 22:50:42 ID:p4VlpxLW
一応見直しはした、ただそれだけ

 JUDGMENT・ORGANIC・EXACT
〜有機体を正確に判定する存在〜

通称ジョー

 私は今世紀の発見をした。この発表を行うということは私の科学者生命を、いや科学文明を根本から否定するものになるだろう。
 だがそれと同時に人間という生き物のの素晴らしさを再認識する良い機会であると私は思っている。
 戦争による荒廃、環境破壊による衰退、人口増加による行き場のない苦しさ。これらを全て解消してくれるのがこの発見だった。
 しかし、この発見の発表を阻止しようとする者もいることは事実だ。その証拠に今、私の背後には言い様のない殺意が迫って――。

 おい、博士。
「なんじゃ、ジョー! 邪魔するではない、今わしは学会に対して――」
 やかましい! 人の名前を勝手に使いやがって! なんだよ、このJUDGMENT・ORGANIC・EXACTって!
 まるで中学生が並べるような英単語ばかりじゃねぇか!
「何を言う、お前の存在を考えて――」
 何言ってんだ! 俺の名前を決める時、丁度やってた明日のジョーを見てて
 ”そうじゃ、ジョーにするか”とか安直に決めたじゃねぇか!!
「そうじゃったかのう?」
 覚えてねえのがさらにたちわりぃ! おい、助手! お前からも何か言ってやれ!
「博士、腹にミサイルはありきたり過ぎると思います」
 ……突然、何言ってるんだ? お前
「知らないんですか? あなたに弟分が出来るんですよ」
 なにぃ!? そんなの聞いてねぇぞ!
「それはそうじゃ、なぜなら」
「今考えたからじゃ!(です!)」
 てめぇら、いい加減にしやがれぇぇぇ!

後日、俺に弟分が出来た
「ヘーイ、ジョー」
 オウ、ホセ。ゲンキカイ。
「ハハハ、オーケーヨ、ジョー。ミサイルノチョウシモナカナカネ」
 ハハハ…ソウカイ、俺はちょっと博士の所にいってくるわ

 博士ぇぇぇぇぇ! あれはホセじゃなくてカーロスだァァァァァァ!!


543 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 22:56:19 ID:FWjVxhvN
 


544 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 22:59:43 ID:p4VlpxLW
>>543
すみません、この作品はいつも一レスだけなんです
支援は一切必要ありません
大変申し訳ありませんでした


545 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 23:02:55 ID:FWjVxhvN
>>544
 なんと、そうでしたか、すみません。
 それなら投下後に完了をレスをしていただけると助かりますー。

 というわけで、投下乙です!
 明日のジョーwww ジョーの名前にはそんな秘密があったんですかwww


546 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 23:08:15 ID:p4VlpxLW
>>545
いえ、こちらこそ
私の不手際でお手数をお掛けしてしまい真に申し訳ありません
今度からちゃんと投下完了、もしくは終了の印を付ける事を心がけます
本当に申し訳ありませんでした


547 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/22(金) 23:14:31 ID:FWjVxhvN
>>546
 いやいやそんなかしこまらなくてもw
 「オーケーブラザー!」くらいのノリでいいんだヨー!

 というわけで、次回も楽しみに待ってますね!


548 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 00:07:32 ID:+4BUEF6L
>>544
投下乙!
ジョーの名前はあしたのジョーからだったのかwww


549 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 00:51:48 ID:zFZ+ZgSk
 この静けさ……まさか皆作品を書いているのか……!?


550 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 00:54:41 ID:h5vm0kH9
すんませんオノノクスまで育ててました
あと少しで図鑑が埋まるんだよ……


551 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 00:57:08 ID:+4BUEF6L
ポケモンかよ!w


552 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 00:58:59 ID:zFZ+ZgSk
 なんと、図鑑埋めるなんて凄いですね。私なんか半分も埋めた事ありませんよw


553 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:01:59 ID:h5vm0kH9
見つけた数は153で捕まえた数が130突破なので本当にあと少しなのですよ


554 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:03:18 ID:+4BUEF6L
よく根気が続くなあ。素直に凄いと思うわ


555 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:05:17 ID:LhtOEESO
全国合わせると600匹超いるんだっけ?今のポケモン


556 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:06:43 ID:zFZ+ZgSk
 いつの間にやら凄い数に……。


557 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:08:22 ID:h5vm0kH9
>>554
いや、昔ならともかく最近は気楽でいいよ
Wi-Fiさえ可能ならば、ケーブル片手に友人宅を強襲する必要も無く揃ってくから
文明の進歩はあまり出歩かん奴にやさしいよなぁと身に染みて思う

それなりに珍しいポケモン繁殖させたのに
探し難いレアアイテム持たせれば
片方限定の伝説ポケも交換できるし

後はメイドロボさえ完成すれば理想的なのだがなぁ


558 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:09:38 ID:+4BUEF6L
一気に増やしすぎて、最近は若干ネタ切れしてる感があるような気がする


559 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:10:42 ID:+4BUEF6L
>>557
なるほど、Wi-Fiかw


560 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:11:54 ID:nlREkXv8
流れぶった切って投下(モノがモノだけに)
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/980/sword.jpg

需要薄なアイテムシリーズ、三種の神器的な何か。
元となったものがわかったら凄いかも。


561 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:13:10 ID:+4BUEF6L
俺にはわからない……ヒントおくれ!


562 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:19:02 ID:zFZ+ZgSk
>>560
 投下乙です!
 なるほど、わかりましたよ……私が答えるのは反則ですかね?


563 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:40:22 ID:nlREkXv8
>>562
流石にピンポイントでばれるか。

ヒントというかネタばらしなんですが、擬人化ならぬ擬武器化という試みです。
名前はそのまんま。


564 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:42:38 ID:zFZ+ZgSk
 大いなる剣、ですねw


565 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 01:45:58 ID:+4BUEF6L
ああ、わかった!なるほど、そりゃ師匠がわかるのも当然かw


566 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 04:11:42 ID:5TThWwv5
>>560
何、このディムロス


567 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 09:09:13 ID:DLPZHb/J
あれ、パラペディアのページが無くなってる……もしかしてオレだけ?


568 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 09:11:53 ID:DLPZHb/J
ああ、!マークがなくてリンクが繋がってなかっただけか……
勝手ながら、リンク繋ぎ直しておきましたー。


569 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 11:00:18 ID:nlREkXv8
>>566
この手のゴシックソードはありふれ過ぎてどうでもよいと思ってましたがパクリになっちゃうんですかね。
王者の剣とかダガーンブレードもこんな感じだったイメージがあるんですが。


570 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 11:09:10 ID:kVokgpws
商業作品でもあるめぇし、目くじら立てる事も無いんじゃないんですかね。
寧ろ、自分はディムロスと聞いて、懐かしいなーと思ってニヤっとしましたw



571 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 11:11:12 ID:zFZ+ZgSk
>>568
 おうふ! 私はなんつーミスを……修正、ありがとうございました!


572 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 11:52:48 ID:+4BUEF6L
擬武器化といえば、遥さんの杖もペネ子の擬武器化みたいなものだよね


573 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 12:15:26 ID:ip2zunJ2
杖? あれ? 遥さんの武器って槍じゃなkジョインジョインハルカァ


574 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 12:22:20 ID:zFZ+ZgSk
 やだなぁ、あれはビーム箒ですよ(棒読み


575 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 12:38:15 ID:ip2zunJ2
>>569
まぁ、西洋剣は有る程度形状のイメージが固定されてますからねー。
ぱくり云々は当てはまらないかと。


擬武器化→ソーディアン→ディムロスってことだと思ってたw


576 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 12:40:08 ID:+4BUEF6L
その箒で世の中のゴミを処分するんですねわかりますw


577 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 13:07:47 ID:zFZ+ZgSk
 遥さんが、りばい屋さんとかハルとデイブに目ぇつけられちゃう……!


578 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 13:15:55 ID:nlREkXv8
>>575
そう考えると一致率高いですね。自分ではコレFFRじゃねと思ってましたが。

ついでにぺタリ。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/985/shield.jpg
ちょっと盛り込みすぎた気もしなくはない。


579 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 13:22:05 ID:+4BUEF6L
>>577
むしろ親しくなりそうだw

>>578
モチーフは紅白鬼……かな?


580 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 16:56:41 ID:zFZ+ZgSk
 ゆ、友人から風邪うつされた……。

>>578
 投下乙です!
 きた! メイン盾きた! これで勝つる!
 剣、盾ときたら次は鎧ですかな? 楽しみに待ってますw


581 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 18:02:47 ID:+4BUEF6L
去年の今頃はDSUの紹介文を作ってたのか……もう一周年迎えてる作品ってけっこう多いんだなあ


582 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 18:19:25 ID:nlREkXv8
分かりにくい名前だ。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/986/armor.jpg

さてロダも通算1000行きそうですよ奥さん。


583 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 18:41:09 ID:DLPZHb/J
>>578 >>582
投下乙!相変わらずのクオリティ+装飾の素晴らしさが半端ない……!
だが両方とも元ネタがわからなかったという体たらく。

自分用に白ウ詐欺さんの抱き枕カバーを真面目に作ってやろうと思ったら
発注するには20000pixelで描かなければならなかったので諦めたです。
泣く泣く結局いつものサイズで描くことに。


584 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:03:12 ID:UofguRuj
>白ウ詐欺さんの抱き枕カバー

!?
kwsk


585 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:05:33 ID:+4BUEF6L
>>581
またしてもわからないとは、俺もまだまだか……!

>>583
>白ウ詐欺さんの抱き枕カバー
もちろん等身大(138cm)だよNE!


586 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:06:53 ID:nlREkXv8
>>560がダイソード(剣身=頭部、握り・鍔=肩含む胴、柄頭=腕+後頭部紐)
>>578がレグナ(全体=手甲+肩+牙、模様=手甲+胸部←これが余計だった気がする)
>>582がガードナー01(全体=胴、肩=翼、草摺(?)=腰マウント剣、胸部模様=頭部)です。

分かりにくくて申し訳ない。


587 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:08:14 ID:+4BUEF6L
ガードナーだったのか……!


588 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:10:44 ID:ys2BObLM
>>560,578,582
三種の神器キタコレ
交わり=Xか……! 脳内データのクロス作品の方から探しちゃってたぜw
投下乙です!

>>583
いけるいける、20000pixelくらいAIとKIAIでなんとかなる
むしろなんとかするんだ
……と、思ったけど、saiだと10000が限界なんだっけか

なにがしかのエネルギーでマシンとソフトの限界突破をするしかないな


589 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:14:37 ID:UofguRuj
しかし抱き枕化とは……
う詐欺さん愛されすぎワロタ


590 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:18:35 ID:DLPZHb/J
>>560はわかったんだが、他2つはそれだったのか……!
いやまぁ、普通のロボならともかく、鎧と盾とかは難しいと思いますよw

>>584
マジで印刷しようかと画策したが失敗し、普通に絵描いただけになった物ですw
一度描いてみたかったんですよね、抱き枕カバーw

>>585
ハッハッハ。発注できたらマジでそうしたかったよNE!
しかし裏面を島用にするか普通にするか迷う。

>>588
そうなんですよねー……限界が10000までなんですよ。
一応写真屋も持ってるのでそっちで作ろうかと思いましたが、使い勝手の問題で断念しましたw
AIとKIAIだけじゃ、トランザムはできないよってイオリアのお爺ちゃんが言ってた

>>589
惚れてからたしか約3年。その愛情は尽きることなし。
いやぁ銀髪ロリっ子で毒舌なんてもう最高じゃないですか。踏まれt


591 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:20:43 ID:UofguRuj
つかそんなチャレンジャーなあんさんは何者なんだw
流石に気になるぞw


592 名前: DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:23:53 ID:DLPZHb/J
>>591
HAHAHA。残念画力ことだずですよー。僕の画力なんであんま期待しないでくださいねw
本当自分と気分とその場のノリで描き始めたものなのでw


593 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:26:57 ID:+4BUEF6L
裏は島用にするべきそうするべき


594 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:31:17 ID:UofguRuj
や は り 貴 公 か
いや、何となく予想は出来てたがw
しかし漫画化と来て抱き枕かとなww



595 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:35:56 ID:DLPZHb/J
>>594 何 故 バ レ た し
シロ可愛いよシロ!ルイズのコピペ貼りたいくらい大好きだよ!
愛は限界を知らないのです。その内ゲーム化とかその辺に手出してみようかnうわごめんなさい本編書きます


596 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:42:44 ID:+4BUEF6L
>その内ゲーム化
師匠といいDaZ氏といい、愛が大きすぎるw


597 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:53:21 ID:zFZ+ZgSk
 やっと繋がった……!

>>582
 投下乙です!
 まさかガードナーが鎧になるとは、見抜けなかった。このロリのPBMの目を持ってしても!

>>590
>裏
 さあ、島への船を出す準備をしようじゃなイカ!


598 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:57:33 ID:DLPZHb/J
>>597
>裏
了解です、マイマスター。立派に勤めを果たしてみますでゲソ

えっちぃ絵は描いたことないので、クオリティには期待しないで待っててくださいね!w



599 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:57:46 ID:zFZ+ZgSk
>>596
 遥さん可愛いよ遥さん! ありとあらゆるネタで弄り倒したいくらい大好kジョインジョインハルカァ


600 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 19:59:51 ID:zFZ+ZgSk
>>598
 げへへへ……必要以上に期待して待ってますよ……!


601 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 20:02:30 ID:+4BUEF6L
>>598
だが期待せざるを得ない……!

>>599
こ、これは愛なのか……!?


602 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 20:09:05 ID:zFZ+ZgSk
 見守る愛があるように、弄り倒す愛もあるのだよワトソン君。


603 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 20:14:03 ID:+4BUEF6L
なんと迷惑なw


604 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 20:41:09 ID:+4BUEF6L
いつの間にかDaZの設定が更新されてるじゃなイカ。更新乙!

DaZ版の白ウ詐欺さんは格闘戦が苦手なのか


605 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 20:47:49 ID:zFZ+ZgSk
遥さん(じ、人物紹介に私がいない……)

>>604
 格闘戦ばかりやってるPBMウ詐欺さんとは真逆ですねw


606 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 20:54:14 ID:+4BUEF6L
PBMウ詐欺さんVSDaZウ詐欺さんとか面白いかもわからんねw


607 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:00:16 ID:LpZhX+AB
K−1MMAマッチ
遥さんVSヘンヨさん……はっ。俺は何を……。


608 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:02:12 ID:zFZ+ZgSk
PBMウ詐欺さん「接近戦ならこっちが有利ィ!」


609 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:03:15 ID:+4BUEF6L
いい勝負しそうだから困るw
個人的にはブースト抜きの赤ロリコンVSヘンヨさん希望


610 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:04:05 ID:+4BUEF6L
>>608
ウ詐欺さん敗北フラグ立てんなw


611 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:08:45 ID:zFZ+ZgSk
 壊し屋とレッド・ドラゴン……実在の格闘家の愛称としてありそうですねw


612 名前: 己のポンポンに苦しめられる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:09:42 ID:62k97FMh
ちょっと上の方で遥さんの武器の話が出てたから
「このバカチンどもが! 遥さんの武器はおのれの肉体のみなんだよ!」
のレスとともに貼ろうと思ってた絵がなんか今の流れにはまってて笑った↓
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/987/b.jpg
ぬ〜ん、やっぱり字の関係は前から使ってるソフトの方がいいのねん。


613 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:19:24 ID:+4BUEF6L
誰だこのマッチョと獣人はw


614 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:21:22 ID:zFZ+ZgSk
 あの猫はこういう存在として追加したわけじゃwww


615 名前: 己のポンポンに苦しめられる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:22:06 ID:62k97FMh
>>613
身の丈3mの人と依頼人の代わりに壁を殴るのを仕事にしてる人。


616 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:26:43 ID:zFZ+ZgSk
 というか882氏はどれだけお腹の不具合に悩まされてるんですかw
 いや、冬は私も苦しめまれますがw


617 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:29:10 ID:+4BUEF6L
夏もクーラーつけっぱで腹をやられたりするよね
……そうよ、俺の事よ!


618 名前: 己のポンポンに苦しめられる>>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:31:15 ID:62k97FMh
>>616
もはやぽんぽんの不具合に苦しめられない日の方が「あ、今日は調子いいな」と思うレベルだと言えよう。

そしてDaZ氏、

島だ。

しっかし抱き枕かー、いいなー、だれかスレさんの作ってくれないかなー(チラッ


619 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:31:42 ID:LpZhX+AB
ナマモノ大好きでユッケやレバ刺で鍛えた俺に隙は無かった。
年に何回か死にかけるけど。


620 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:33:17 ID:Tg3uj30Q
>スレさんの作ってくれないか
どんなにネタに走ってもニコラスまで、スレはR-18とかそういうレベルじゃないと神は仰られています


621 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:33:37 ID:+4BUEF6L
>スレさんの
激しくいらねぇwww


622 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:34:10 ID:62k97FMh
酒・カップ麺の汁は俺にとって下剤として作用する。リアルに。


623 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:34:35 ID:LpZhX+AB
サンドバッグですねわかります


624 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:37:22 ID:zFZ+ZgSk
 サンドバッグ……なるほど、そういう使い方もあるのか!


625 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:37:24 ID:62k97FMh
でもスレさんの抱き枕作って使用したらソイツ伝説になれると思わねえか?
ことにこのスレにはオレのネタをリアルグッズにする人がいるんだし。

ことにこのスレにはオレのネタをリアルグッズにする人がいるんだし。


626 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:38:33 ID:Tg3uj30Q
>>625
大事なことなので二度言いました


627 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:38:58 ID:+4BUEF6L
歯車氏にネタ振りすんなw


628 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:40:18 ID:62k97FMh
>>627
ネタ振りじゃないよ。






 キ ラ ー パ ス だ よ 。


629 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:40:41 ID:zFZ+ZgSk
 悪い意味で伝説になれますねw


630 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:40:44 ID:h5vm0kH9
思うにだ

無地の抱き枕を買ってきて用意するだけで
「ああ、あいつのか」と思えるようなキャラが
ちらほらいるような気がしないでもない


631 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:41:50 ID:zFZ+ZgSk
 やめてくれないか! エアーズを抱き枕にするのは。


632 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:42:56 ID:+4BUEF6L
海東さんチーッス


633 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:43:05 ID:Tg3uj30Q
空気なのだから枕が見えるのはおかしいジャマイカ


634 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:45:00 ID:+4BUEF6L
透明なビニールの浮き輪使えばおk


635 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:45:43 ID:h5vm0kH9
つまりエア抱き枕の時代か


636 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:46:12 ID:zFZ+ZgSk
 「中に本人(空気)入ってるしね♪」って言いたいのかよ! アンタは!


637 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:47:53 ID:Tg3uj30Q
何だこのガチで商品化しそうな流れ


638 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:48:05 ID:UofguRuj
不埒だとは思うが真面目に男キャラで抱き枕が出るとして
どの作品のキャラなら人気が出そうなのだろうか


639 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:48:55 ID:62k97FMh
>>882この流れで空気抱き枕ネタオルさん絵描こうかと思ったが
島に貼ればそれでいいとかそういうレベルじゃ済まないものになりそうなので
>>882は描くのをやめた―――


640 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:51:09 ID:yd/k9hpG
ショタロックかエリア―ヌじゃないか?


641 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:51:18 ID:+4BUEF6L
>>638
それならペネ子をだな


642 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:53:47 ID:UofguRuj
>>641
そういや男としての擬人化リヒターって見た事無い件
ぺネコは男みたいに凛々しい女性じゃないかw


643 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:53:55 ID:zFZ+ZgSk
 ワーニン! ワーニン! 歯車氏がスレッジ抱き枕制作をどこかに依頼する可能性大!

>>638
 赤ロリコンとかいいんじゃないですかね。


ウ詐欺さん「送信、と」


644 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:54:15 ID:62k97FMh
なぜそこでオヤジさんが出ない。


645 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:54:45 ID:Tg3uj30Q
>>642
いつだか師匠が描いてた希ガス、通常ペネ子と並べて


646 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:56:17 ID:zFZ+ZgSk
(男でも女でもあまり変わらないなんてとても言えないな……)


647 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:56:35 ID:H3Hqpoy5
抱かれ枕も併せて作ればバカ売れ!!!


648 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:57:50 ID:+4BUEF6L
>>642
女性のような凛々しい男のペネ子もあったんだ、これがな

>>643
おいwww


649 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:58:39 ID:h5vm0kH9
>>647
抱かれ枕っつーか
全身にくっつく感じの枕とか作ったら売れそうな気はする

……既にそういうのあるんだっけ?


650 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:59:11 ID:62k97FMh
しかし前にちょっと書いた時節ネタ絵、もう描き上がってるんだけど、
実は抱き枕に出来ちゃいそうなポージングなんだよなあ……


651 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 21:59:27 ID:zFZ+ZgSk
 おとんの抱き枕だったら2万までなら出すよ!


652 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:01:02 ID:+4BUEF6L
おとんは抱き枕っていうかぬいぐるみが欲しいw


653 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:20:05 ID:zFZ+ZgSk
 ペネ子が描きたいけど身体がダルいでござる……。


654 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:24:35 ID:nlREkXv8
守屋キュンは心底可愛いと思っているが、流石に抱き枕は違うなと感じるあたり私はまだ大丈夫なようだ。


655 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:25:38 ID:62k97FMh
>>652
それについては譲れないことがある↓
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/988/%E8%AD%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E8%A6%81%E6%9C%9B.jpg


656 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:28:31 ID:+4BUEF6L
そうかい……しかし俺はただの ω の方が好きだ!


657 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:29:53 ID:Tg3uj30Q
  (  ) ジブンヲ
  (  )
  | |

 ヽ('A`)ノ トキハナツ!
  (  )
  ノω|



658 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:30:21 ID:62k97FMh
>>656
いいだろう。

ならば戦争だ。


659 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:30:51 ID:zFZ+ZgSk
>>655
 882氏の描くおとんはなんでこんなに巨大なんですかw


660 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:32:10 ID:+4BUEF6L
>>658
おっと、戦争は>>657を逮捕してからだ


661 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:33:47 ID:Tg3uj30Q
 __[警]
  (  ) ('A`) 正直スマンカッタ 
  (  )Vノ )
   | |  | | 



662 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:34:12 ID:62k97FMh
>>659
そりゃオートマタだから4mくらいあるはずだからさ!
(珍獣を抱きかかえられるように、という割とマジな理由があるのは黙っておこう……)

そしてこの流れでふとおもったが、おとんて何色なんだろう?
個人的にはスゴい白の気がするんだが。


663 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:36:20 ID:nwx5Oh+z
>>662
白?
馬鹿を言うな

ホッキョクグマと同じに決まっているだろう
(ホッキョクグマの毛色は白ではありません)


664 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:37:21 ID:zFZ+ZgSk
>>661
 なんで……なんであなたがあんな事を!

>>662
 私の脳内イメージも白ですw


665 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:37:24 ID:h5vm0kH9
>>663
ああ、緑ね


666 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:39:29 ID:62k97FMh
>>663
それじゃティンティン的なもんが見えちまうだろうが!
(透明だからってそうはなりません)


667 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:41:31 ID:+4BUEF6L
白狼ジェヴォーダンか……あれ、かっこいい


668 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:42:36 ID:+4BUEF6L
むしろおとんにティンティン的なものがあるのか……?


669 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:48:39 ID:zFZ+ZgSk
 名前はかっこいいが、姿は ,;゙ ・ω・ ;, である。

 だがそこがいい!


670 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:49:04 ID:62k97FMh
>>668
みんなあえてつっこまないようにしてるのにそんなこと言われたら
こう↓せざるを得ないじゃねえか!
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/989/m.jpg


671 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 22:51:05 ID:7irEvCpm
※tmtm的なもの


672 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 23:07:58 ID:zFZ+ZgSk
 それはふぐり的なものであっておにんにん的なものではないと思うの!

 ふぐりといえばガデラーザさんのかっこよさは異常。


673 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 23:16:20 ID:+4BUEF6L
>>670
やめろwww

>>672
個人的にガデラーザは性能、パイロット、BGM、どれを取っても素晴らしいと思う
そういえばここだと劇場版00はいつごろからネタにしていいんだろう


674 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 23:20:30 ID:zFZ+ZgSk
 セカンドランがまだですし、11〜12月あたりじゃないですかね?


675 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/23(土) 23:45:57 ID:+4BUEF6L
まあそんなもんか
早くブルーレイの特典映像見たいなあ


676 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 23:52:26 ID:ip2zunJ2
今日はイラスト祭りですかー。ロボスレはほぼ毎日賑やかですねw


882氏。ぽんぽんは乳酸菌的な物でリカバリ出来ないの?
俺も腹はあまり強くないけど、882氏のレベルは本気で心配になるw


677 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/23(土) 23:56:45 ID:zFZ+ZgSk
 静かな時は異常なまでに静かですけどね!


678 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:00:06 ID:gTlyTVdF
>>676
それがリカバリしようとすると余計に変なことになったりしてしまう、というガラスのぽんぽんなもので……
なんでしょうね、スゴイ「近く」なるくらいで、深刻にはならない、って辺りが逆にタチが悪いんですよね。


679 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:01:15 ID:+4BUEF6L
なんと厄介なぽんぽんなのだ……


680 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:04:55 ID:9OLMt4hX
>>678
オゥ……
難しいですなぁ


681 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:05:56 ID:HH9oqYBl
乳酸菌系が駄目って事はヤクルトとかビオフェルミンは駄目なのか?


682 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:07:39 ID:WX2jsip+
蜥蜴氏まで規制かよ……


683 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:08:57 ID:Xa/avAZx
 整腸剤とかもNGですかね?

>>682
 まさかまた大規模規制なんじゃ……。


684 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:09:34 ID:gTlyTVdF
>>681
う〜ん、普通の量だと飲んでも何も無く、多過ぎるとまずくなってくる、ってところでしょうか……
精神的なものが強いのかなあ、って気もするんですよね。
意識すると余計にダメになる、っていう……


685 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:12:05 ID:HH9oqYBl
>>684
となれば、自分の乏しい知識だと後はオリゴ糖を摂取するぐらいしか思いつかないですね。


686 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:15:27 ID:gTlyTVdF
>>683
オレ、下痢止めがまるで効果を発揮しなかった、ってことがありましたからね……

>>685
オリゴ糖ですか。今度試してみるとしますか。


687 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:17:13 ID:CabWlE7y
下痢は気にするから酷くなるんすよ

トイレに座るのが好きになれば、むしろ腹が緩い事に感謝出来るようになる


688 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:18:18 ID:Xa/avAZx
 致命的じゃないのが致命的……あると思います。


689 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:23:41 ID:gTlyTVdF
>>687
なるほど確かに

>>688
こーゆーの厄介な事態ですよね。
逆で、「欲しいっちゃ欲しいんだけど、金を出して買うほどではない」というものをプレゼントされると嬉しい、
ってのもある。


690 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:24:46 ID:HH9oqYBl
>>688

血便が出て痔だと思って放置してたら大腸癌で手遅れ……という事もあるらしいですね。
二ヶ月ぐらい前に血便が出たので病院へ検査に行きました。……大腸癌ではなかったので本当に良かったです。
腸は大事にしましょう。


691 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:28:19 ID:gTlyTVdF
>>690
ちょっ…… エライ洒落になってないじゃないですか!
癌じゃなかったのは良かったですけど!


692 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:32:13 ID:Xa/avAZx
 腸って超大事ですよね……。


693 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:36:38 ID:HH9oqYBl
>>691

ええ、もう本当に生きた心地がしなかったですよ、検査の結果が出るまでは。
あれからは一度も血便は出ていないので安心な気持ち。検査の前日に食べる検査食が美味しかったなー、と気楽に思い出せます。
水で溶かす粉末の下剤もスポーツドリンクみたいな味で美味しかった。
今は健康の為に乳酸菌を摂取するようにしたり、粉末のしょうがとか飲むようにしてます。

血便が出たという人は、恥ずかしがらずに即病院へ行きましょう。


694 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:37:02 ID:WX2jsip+
誰かツッコんでやれよwww


695 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:40:50 ID:19gO4jTe
>>694
血便が出るまで突っ込むなんていやらしい///


696 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:42:09 ID:Xa/avAZx
 アッ――――! これ……イイ……ッ!


697 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:44:39 ID:HH9oqYBl
>>694
私の(後ろの)処女を奪おうとする者とは断固戦わなければならんな!


698 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:48:01 ID:WX2jsip+
こんなハッテン場にいられるか!俺は公衆便所に帰らせてもらう!


699 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:49:48 ID:Xa/avAZx
 おう相棒、刺激的にいこうぜ……!


700 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:50:26 ID:HH9oqYBl
>>698
(ツナギのホックを外しながら)やらないか?


701 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:51:34 ID:Xa/avAZx
 age氏は公衆便所の妖精さんだったのかー!


702 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:55:34 ID:WX2jsip+
つか俺か、俺が発端なのかこの流れはw


703 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:56:40 ID:19gO4jTe
>>702
今となっては熱い流れに身をゆだねるだけさブラザー


704 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:59:21 ID:WX2jsip+
流れを御しきれない……!


705 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 00:59:50 ID:9OLMt4hX
おまいらwww


706 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:02:09 ID:Xa/avAZx
 流れを御しきれないage氏は窓際行って……シコれ(棒読み)


707 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:04:28 ID:WX2jsip+
真夏の夜の淫夢やめろwww


708 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:09:42 ID:9OLMt4hX
さぁ、そろそろ自重だ、野郎共w


それにしても、他人様の作品のキャラを真似るのは難しい……
アクの少ないキャラだとなおさら……(・ω・`)


709 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:09:43 ID:Xa/avAZx
 そしてスレは止まるッ!


710 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:13:08 ID:WX2jsip+
アクの少ないキャラ……例えば?


711 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:16:59 ID:19gO4jTe
スレさんとかかな……(遠い目


712 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:17:49 ID:9OLMt4hX
>>710
ぶっちゃけると、殴られ系エアーズ筆頭ですw
どうにもあの「普通さ」が出しづらい……。厨二病のキャリアなもんで、どうしても厨二風味に引きずられるw
もう「平行世界の彼」として開き直ろうかな、とw


713 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:24:47 ID:Xa/avAZx
 タカ坊は癖者ですよね、何気にw
 普通過ぎて逆に扱うのが難しいというかなんというかw


714 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:31:56 ID:9OLMt4hX
>>713
そうなんです!w
文章の練習で短い予告編みたいにしてるんですが、
言わせたい台詞や、やらせたい行動が微妙に合わないんですw


715 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:37:45 ID:9OLMt4hX
>>711
今気付いたけど、スレさんはアクあるだろwww
いや中身は普通ポジだけどもwww


716 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:40:16 ID:Xa/avAZx
>>714
 ちょっと違うよなー……っていうのはありますよね、やっぱりw
 そしてそこで記憶喪失という裏技をつかってしまった私。


717 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:56:04 ID:9OLMt4hX
>>716
俺はもう「逆」でいこうかとw
「もしかしたらこうだったかもしれない彼」という風にw


718 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 01:59:27 ID:Q4zCungO
第三者が、参考意見をつらつら書き出してみるテスト

タカ忘の性格は、普通というか軸がぶれやすいって感じがします
精神の波が大きくて、状況ごとに精神状態ががらっと変わる
状況に流されやすい・酔いやすい部分と、それを冷静に見てる・さっとすぐ醒める部分が同居してて
特に「平凡・普通でありたい、責任を負いたくない」時には、後者が表れがちなような

というわけで、タカ坊単体でらしさを出すのは難しいかもです
彼自身に主体的な行動・発言をさせるよりも、誰かとのやり取りなど、状況を何か与えた方が彼らしさを導き出しやすいんじゃないかなー、と


719 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:10:29 ID:Xa/avAZx
 キャラの濃いオルさんでそれをした私は……ッ!


720 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:23:29 ID:Xa/avAZx
>>718
 なんというか、まさに一般人! って感じですねw


721 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:30:50 ID:WX2jsip+
>タカ忘
今更だがひでぇwwwwwww


722 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:39:15 ID:9OLMt4hX
>>718
fmfm、参考になります。貴兄に感謝を。

独白は抑えるとするか……


723 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:39:47 ID:lMXhFcJc
>>604
あ、はい更新しましたw 原作も一応PBMと同じで(たしか)格闘戦が得意だったんですけど、
原作であった二丁拳銃を使うって設定はと、某漫画で、ウサギさんがスナイパーライフルを使うっていうシーンがあって
ヤベェ……オレもやりてぇ……って思ってたらいつの間にか彼女は銃を手にしてました。そんなくだらない理由なんですw

>>605
ごめんね遥さんごめんね。だって君サブキャラだからまだいいかなっtジョインジョインハルネェ

>>606
なんかDaZ版があっさり負けるヴィジョンが浮かんだよ!

>>618
いやぁむしろ>>882氏もスレッジで島用の抱き枕gうわなにをするやめ

>>643
赤ロリコンが出たらオレが全て発注するわ!
人気投票でリヒトに漢最高って打って投票したのは実は私なのだわ!(キラッキラッ

>>718
タカ忘の変換はさすがに彼が不憫すぎると思うんだwwww



724 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:40:03 ID:Q4zCungO
>>720
ですなw

彼の性格を書き出すと……
・状況に酔いやすく醒めやすい
・自己嫌悪癖があり、悩みは口に出さない
・普通だったし、今もそうだ・そうでありたいと思っている
・強者に弱く、情にも弱い
・「程度が知れた」と判断した相手には冷たく、上から目線
・のっ引きならない状況になるまで悩み続ける
・状況を導き出されると、最後はなんとかする

一般人かつ巻き込まれ型主人公の黄金パターンじゃないかとw

>>721
あまりに使いすぎて、タカ忘で辞書登録されてしまってたよ!(タカ坊はまだされてない)


725 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:49:48 ID:Xa/avAZx
>>723
 PBMのウ詐欺さんは、正しくは「格闘戦“も”得意」ですねw

>人気投票でリヒトに漢最高って打って投票したのは実は私
ΩΩΩ<(ry


726 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:52:02 ID:WX2jsip+
本当に遥さんと真逆で面白いなあw


727 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 02:58:57 ID:Xa/avAZx
 遥さんの性格を書き出すとどんなもんになるんでしょう……。


728 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 03:02:44 ID:lMXhFcJc
>>725
シロちゃんさすがハイスペック!でもそのわりに結構負けてるよね!
だがそこが可愛い愛しい。この気持ち……まさしく愛だッ!!

>>727
筋肉の隆起で服が破けるほどの激しい怒りを露わにすることも度々。弱者や子供達には愛を注ぎ、心に傷を負っていたサウザーやカイオウ、バラン、セイジらの死を情で見送るなど、本来は優しい性格である。
しかしジャギやアミバなど同情の余地の無い悪党に対しては残忍と言っていいほどで、しばしばいたぶってから惨殺している。ただ元々非情になれなかったせいか、
修行時代のジャギやスペードやボルゲのように止めを刺さなかったケースがあり、それゆえ後の災厄を招いてしまうこともあった。彼の甘い性格と無用心さは義兄ラオウや親友シンにも危惧されており、
特にシンは、ケンシロウの甘さで命を拾い復讐鬼になったジャギにこの危惧を指摘されたことが、暴走する引き金になってしまった。

wikiにはこんな感じで書いてありましたけdジョインジョインハルカァ



729 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 03:05:05 ID:WX2jsip+
ウ詐欺さんは大好きなマスターとのセット運用が一番強いっぽいから仕方ない
あとそれ違う人だろwwwwwww


730 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 03:14:55 ID:Xa/avAZx
>>728
Σ(゚Д゚;) 明らかにこれケンシロウだー!?

 ウ詐欺さんは割と何でもできちゃう偉い子なんです。でもマスターがいないと全力になれない子なんです。


731 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 03:22:45 ID:WX2jsip+
ペネ子もウ詐欺さんもババァもある意味マスターがいないと駄目な子だよね
特にババァは二人と違う意味で駄目人間w


732 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 03:46:52 ID:Q4zCungO
ケンシロウ吹いたw

>>727
遥さんの性格か……って、生みの親本人が一番分かってる気がw
本編の先がまだ長いので、出てない情報も多いと思いますし
あと、廻セカ版は外すとしても、わっふる遥や雑談遥を含めるかどうかで微妙に変わる気が


733 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 03:49:57 ID:Xa/avAZx
>>731
ペネ子→世間知らずで不器用。
ウ詐欺さん→赤LLCNがいないと人見知りする。
ババァ→言い訳はいい、働け。

>>732
 やっぱり客観的な印象って気になるじゃないですかー。

>わっふる遥や雑談遥を含めるかどうか
 雑談はネタに走りまくってるんで、外すのが妥当ですかねw


734 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 03:58:31 ID:WX2jsip+
働けば最強なのに働かないどころかまどかさんにベタベタなババァかわいいよババァ

>>732
わっふる含めたら判断するための素材はけっこう揃ってない?


735 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:03:34 ID:Q4zCungO
わっふるはあらかじめ方向が絞られていた分、性格の特化がちょっとだけ強くなってる気がするのでw

んー、こんな感じですかねー

・ポジティブさを信条に掲げる
・迷うことは少なく、必ず行動ありき
・他人を立てる・励ますのが好きで、自分が縁の下に回りたがる(先頭に立つという意識がない)
・面倒見がよく、それが染みついているが、根っこは甘えたがり
・女子供に甘く、逆に成人以上の男性には容赦しない
・自分が「悪」と判断した相手には喧嘩上等、鉄拳制裁を辞さず
・緊張感・危機感を持つかどうかにはムラがあり、思考の物差しが日常的範囲を出ないこともしばしば
・自分を過小評価する傾向にある
・感情の大半の部分は誰にでも見せるが、それより深い根の部分は人に滅多に見せたがらない


736 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:08:15 ID:WX2jsip+
あれ、こうやって見ると凄くヒロインできそうな性格じゃないか……!


737 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:17:56 ID:Xa/avAZx
>>735
 だいたいあってる……さすがチョーさん……!

>>736
 しかし鉄拳制裁の割合が多いせいで実際はそうでもない喜劇!


738 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:23:03 ID:Q4zCungO
ただこれ、PBM!氏の作風そのものから来てる部分もあって、遥さんのみの性格、とは言い切れない部分もちらほらあるんですよねw

>>736
「自分が先頭に立つ」という自覚自体がないので、ヒロインらしいヒロインは厳しいかもですw

ただ彼女は、自分の描いた理想像というか役割を演じるところがあるので
信頼できる周囲の人から求められて、「よし、じゃあヒロインになろう」と思えさえすれば(一時的にならば)やれる気がしますw

>>737
>チョーさん
ハハッ、バレテーラ!

まあ、雑談で分析されてる部分や、本文からまんま読み取って判断しただけですから、流石というほどのものではw


739 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:28:37 ID:Q4zCungO
>「よし、じゃあヒロインになろう」
もちろん、「思えさえすれば」なので、余程の状況じゃなければそういう心境になること自体難しい予感はしますw


740 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:30:46 ID:WX2jsip+
師匠補正は確かに大きいと思うけど、師匠補正のかかった遥さんはとても輝いていると思うw
しかし他人を立てる・励ますのが好きな遥さんが他人から励まされて強敵に勝つっていうわっふるの流れはなかなか面白いものがあるな、と思ったり


741 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:38:40 ID:Q4zCungO
>>740
作風とキャラの相乗効果ありますからねーw 水を得た魚というかw

>励まされて強敵に勝つ
元はメルフィーのためのシステムとはいえ、遥さん自身もガッチリパワーもらってますし、いわれてみるとたしかに面白い点ですなw


742 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:42:58 ID:Xa/avAZx
 へっへっへ……匂いで分かるのよ、匂いで!

>>738-739
 先頭には立たないけど戦闘には立つ悲劇!

>自分の描いた理想像というか役割を演じるところがある
 わっふるでも「よし、じゃあヒロインになろう」でヒロインになっちゃいましたしねw
 ヒロインの意味が少し違うがな!

>>740
 言われてみればそうじゃなイカ……!
 どんだけSDGF好きなんだ私!


743 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:49:01 ID:WX2jsip+
だれうまwそしてそこまで考えとらんかったんか作者w
そういえばSDGFの最終決戦も励ます側が励まされて勝利だっけ。意識せずに書くとかどんだけ好きなんだw


744 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:51:58 ID:Xa/avAZx
 いやもうわっふるの終盤は夢中で書いてたんでw
 ひたすらやりたい事やった結果がこれですか……嬉しいような、ちょっと悔しいようなw


745 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:53:46 ID:Q4zCungO
>>742
>ヒロインの意味
この言葉の解釈次第ってとこもありますよねw
彼女の場合は「男主人公の相方」としてのヒロインでなく、「女の主人公」って意味でのヒロインになりがちですなw

ペネ子が今後、漢気を魅せるようになれば、パラベラム!本編では前者の意味でのヒロインになれる……かも……きっと……多分……多分……多分!


746 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 04:58:04 ID:WX2jsip+
>>744
やりたい事やったならいいじゃないかwむしろ誇ればいいと思うよ!

>>745
>ペネ子が今後、漢気を魅せるようになれば
ペネ子は今のところちょっと頼りないしね、性格面で
そこがいいところなんだけどw


747 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 05:04:40 ID:Xa/avAZx
>>745
 騎士としては半人前以下のペネ子がこれからどう成長していくかにかかってますねw
 主人公を“成長するもの”として見た場合、PBMという物語の主人公はペネ子なのかもしれません。

>>746
 よし、なら誇る!


748 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 05:07:28 ID:Q4zCungO
>>744
そこで草川の「ベタだが燃えるだろ」という言葉の出番ですよw
特定の何かのネタだったというよりは、ベタだからこそ良い類の定番ネタだと思いますよw

>>746
今のペネ子は今のペネ子で可愛さがありますねw

>>747
>主人公を“成長するもの”として見た場合、PBMという物語の主人公はペネ子なのかもしれません
ですなー、そこは俺も期待して読んでいる部分のひとつですw


749 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 05:16:58 ID:WX2jsip+
真っ白な紙みたいなもんだよね、今のペネ子って


750 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 05:23:18 ID:Xa/avAZx
>>748
>ベタだからこそ良い類の定番ネタ
 なるほど!

 ペネ子とライ以外はもうある程度完成しちゃってるんですよね、やおよろず連中w


751 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 12:21:12 ID:WX2jsip+
そういえばババァが「機械人形は主に似る」みたいな事言ってたから、ゆくゆくはペネ子も遥さんみたいな性格になるんじゃ……w


752 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 13:58:38 ID:9OLMt4hX
ペネ子「悪党共! 覚悟はいいか? いいな? 答えは聞いていない!」
モヒカン「ちょwww」


うん、すまない。反省する


753 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 14:17:02 ID:WX2jsip+
ペネ子まで世紀末側の人間になってしまうのか……!


754 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 14:55:58 ID:Xa/avAZx
ペネ子「てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!」

 ……これって成長じゃなくて染まってるだけなんじゃw


755 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:00:15 ID:ZxaOcHmm
考え方はともかく性格は今のままでいてほしいw


756 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:10:49 ID:WX2jsip+
今のペネ子はどんな思考してるんだろう。不思議ちゃんなイメージが強くてよくわからんw


757 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:16:35 ID:uh0751gR
板違いかも知れんが、スーパーロボット超合金のアルトアイゼン、いいわぁ。
プロポーションはスリムなんで電ホの通販の圧倒的ボリュームには劣るけど、ぐりぐり動く。

足まわりの踏ん張りに対する尋常じゃない気の配りと、肩まわりの可動の自然な処理に脱帽。
動きそうも無いロボのデザインに対する、一つの答えなんじゃないかと。


758 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:18:39 ID:WX2jsip+
雑談のネタにするなら問題なかろう、ロボだし
そうか、スーパーロボット超合金のアルトアイゼンもう発売してたのか……


759 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:20:36 ID:8Yu2qG9p
アルトかっこ良いよね!1/1で何処かに売ってねーものだろうかw


760 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:25:53 ID:WX2jsip+
肩が脱落せんかw


761 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:28:08 ID:Xa/avAZx
 アルト買いたいけど財布の粒子残量がもう……!

>>756
 命令に従うけど大雑把で(色んな意味で)手段は選ばないって感じですかねw


762 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:31:51 ID:WX2jsip+
>手段は選ばない
カンペですねわかります
若干KYなペネ子かわいいよペネ子


763 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 15:39:51 ID:Xa/avAZx
 1/1アルトって関節の強度とか大丈夫なんでしょうかw


764 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 17:42:33 ID:WX2jsip+
あと7KBで次スレか……


765 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 17:48:59 ID:Xa/avAZx
 わぁい、どうりでダルいと思ったら、また熱出てたぞー!

>>764
 スレ立てから一週間ですか……なんか妙に長く感じた一週間だったような気がしますw


766 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 17:57:48 ID:WX2jsip+
おいおい大丈夫か?


767 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 18:11:52 ID:Xa/avAZx
 なぁに、風邪なんて寝てれば治る!


768 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:21:39 ID:WX2jsip+
日曜のロボスレの静けさは異常w


769 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:24:17 ID:8Yu2qG9p
皆、彼女とデートしてんだろ(棒


770 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:31:25 ID:Xa/avAZx
 それは許されざる事ですね(棒読み


771 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:33:38 ID:LiaYkaow
流れちょっと遡るけど、深夜のタカ坊や遥さんの性格診断がちょっと面白かったw
ホントに作者さんの性格がキャラに反映されるというか


772 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:39:35 ID:WX2jsip+
それは俺も思ったw
他のキャラで性格診断やったらどうなるんだろう、一刀とかw


773 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:42:07 ID:8Yu2qG9p
歯車氏の性格が一刀に反映されているとしたら…ああ、ホモに狙われるわけだw


774 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:51:52 ID:gTlyTVdF
もうすぐ次スレの時期…… ということで流れをぶった切ってやらせていただいちゃいます 埋めネタ安価
いやー、今まで数度やってことごとく間に合わなかったという屈辱の歴史があるので、今度こそは雪辱を果たしたいと。
では>>777>>778>>781
※ややこしくなるのでデザインが出来てないメカ・キャラは御法度
※18禁は御法度
※これらが出たら要注意ということで幼虫を描きます


775 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:54:10 ID:Xa/avAZx
 加速!


776 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:57:09 ID:lMXhFcJc
加速マン


777 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:57:30 ID:LiaYkaow
オルトロック


778 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:58:35 ID:CabWlE7y
俺ガンダム


779 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:58:40 ID:Xa/avAZx
 はぐれメタル。


780 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:59:34 ID:Xa/avAZx
 加速!


781 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 20:59:40 ID:8Yu2qG9p
ガンダムファイト


782 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:00:04 ID:WX2jsip+
RGM-79について語り合う


783 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:00:50 ID:LiaYkaow
どういうことなの……安価貰っといて難だけどw


784 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:02:54 ID:WX2jsip+
一体何が始まるんだ……w


785 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:04:38 ID:gTlyTVdF
おっけー
「オルトロックと俺ガンダムがガンダムファイト」
なんだこの 本来「いやキャラと俺ガンダムがガンダムファイトって!」ってなるところへの
「やっぱりオルトだガンダム敵でも大丈夫」感はw
ときに俺ガンダムって、オリジナルのガンダムということでいいんですかね?


786 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:04:40 ID:CabWlE7y
>>784
ガンダムファイト


787 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:04:41 ID:LiaYkaow
つか俺ガンダムってずっと前に師匠が作り出した、あのカオスの権化じゃ……w


788 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:05:56 ID:gTlyTVdF
>>787
あれ、なんでしたっけ、どういうんでしたっけ?


789 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:06:03 ID:Xa/avAZx
 え、私何かしましたっけ!?


790 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:07:23 ID:WX2jsip+
>カオスの権化
50円エプロン着たカオスガンダムが先に思い浮かんだ件w


791 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:10:45 ID:LiaYkaow
あれ?何か師匠、すごいランドセル背負ったおっさんみたいなの書いてたような……

と思ったけど機動戦士スレッジの間違いだった、すまん


792 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:12:39 ID:WX2jsip+
ああ、あの鬼畜安価の事かwwwwwww


793 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:14:23 ID:Xa/avAZx
 なるほど、機動戦士スレッジの事でしたかw
 あれは恐ろしい安価だった……。


794 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:15:54 ID:gTlyTVdF
おっけーわかったとりあえず「俺ガンダム」は「オリジナルガンダム」という解釈で進めてみる。


795 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:21:02 ID:Xa/avAZx
 882氏のガンダム……一体どんな機体に……。


796 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:26:41 ID:gTlyTVdF
>>795
いまネタ思い付いたがたぶん怒られるw


797 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:41:41 ID:WX2jsip+
なんか怖いような、楽しみなようなw


798 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 21:46:21 ID:WX2jsip+
スレの絵師さんにそれぞれ俺ガン描いてもらったらどんなのが出てくるのかふと気になった


799 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 22:02:16 ID:CabWlE7y
絵師の皆様が描いた俺ガンを全て騎士ガンにして下さるんですね


800 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 22:03:11 ID:Xa/avAZx
 え、何それ凄く面白そう……!


801 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 22:20:16 ID:WX2jsip+
とりあえず師匠は三つ編みのガンダムだな、間違いない!


802 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 22:46:58 ID:Xa/avAZx
 ドラゴンガンダムの弁髪的なサムシングなら違和感少なめでイケそうですねw


803 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/24(日) 23:27:12 ID:WX2jsip+
暗器にもできてお得だNE!


804 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 23:42:13 ID:Xa/avAZx
 つまり三つ編み兼隠し腕採用と!
 ……頭が凄く重くなりそうな予感がw


805 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/24(日) 23:48:23 ID:TUALex/y
三つ編み蛇腹剣(ガリアンソード)


806 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 00:37:11 ID:thr2/8p3
香港映画で辮髪の先に刃物を隠してるのが本当にあったんだが…


807 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 00:44:56 ID:rewJud0s
俺ガンか……ちょっと気分転換で描いてみようか


808 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 02:39:18 ID:gb0F6RLq
いつまでかかっとんねん! いつまでかかっとんねん!
安価完成。貼る。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/992/%E4%BF%BA%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0.jpg
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/993/%E4%BF%BA%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%92.jpg


809 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 02:42:27 ID:thwnaFpR
>>808
 ああっ、トラウが惨殺体に!?
 しかし、まさかこう来るとは思いませなんだw


810 名前: >>882 ◆MVh6W.SAZtbu [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 03:01:14 ID:gb0F6RLq
>>809
この>>882、ストレートを最も苦手としている。

そして…… スレ立ては…… まかせた……


811 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 04:52:37 ID:thwnaFpR
 私携帯なんで、スレ立ては……。
 すみません、>>812の方、スレ立てお願いします。


812 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 06:07:20 ID:dYaiH4vB
変な時間に目が覚めてしまった……。なんでスレ建て試してくる


813 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 06:39:19 ID:dYaiH4vB
色々悩みつつ建造完了

ロボット物SS総合スレ 43号機
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1287955134/

抜けや間違いがあったらスマソ


814 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 06:41:48 ID:dYaiH4vB
あ、スレタイのSSが大文字のままだったorz


815 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 08:03:07 ID:thwnaFpR
>>813
 スレ立て乙です!
 よくやった、友人から風邪をうつされる権利をやろうじゃなイカ!


816 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 08:16:33 ID:Wnfn28xh
>>808
そう来たかwwwトラウ哀れwww

>>813
スレ立て乙!よくやった、魚のいけすに放り込まれたエサ同然の状態から生還する権利をやろう


817 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 08:29:46 ID:thwnaFpR
 熱は引いたけど声が出ないでおじゃる……。


818 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 10:15:09 ID:Ou8cZL7C
>>808
朝からクッソ吹いたwww

>>813
スレ立て乙!   する権利をやろう!


819 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 12:21:32 ID:thwnaFpR
>>818
 なんて恐ろしい事を……!


820 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 13:01:03 ID:Wnfn28xh
>>818
きさま!それでも人間かっ!


821 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 13:08:14 ID:thwnaFpR
っ ∴凸∴


822 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 13:19:44 ID:Wnfn28xh
な なんだ?
ううっ……


823 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 13:24:22 ID:UghNRbfk
カサカサカサ


パチッ ブブブーーーン


824 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 13:38:44 ID:Wnfn28xh
しかし新スレもう投下か……w


825 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 13:57:34 ID:Eu/wQHb3
正直こっちのスレでもいけたんじゃないかとも思ったり
後の祭りだが


826 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:18:16 ID:Wnfn28xh
まあいいじゃなイカ


827 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:26:53 ID:thwnaFpR



828 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:29:27 ID:Wnfn28xh



829 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:32:03 ID:Wnfn28xh



830 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:32:23 ID:UghNRbfk



831 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:34:56 ID:Ou8cZL7C



832 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:36:19 ID:thwnaFpR



833 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:38:43 ID:Wnfn28xh



834 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:41:06 ID:thwnaFpR



835 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 14:55:23 ID:Wnfn28xh



836 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:02:03 ID:kfWyXIcQ
仕切り直し


837 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:15:13 ID:Wnfn28xh



838 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:18:24 ID:thwnaFpR



839 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:20:31 ID:Wnfn28xh



840 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:22:07 ID:thwnaFpR



841 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:22:41 ID:Ou8cZL7C
と言うか、なんぞこの流れwww


842 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:23:31 ID:Wnfn28xh
ひどいありさまだ・・・


843 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:24:06 ID:kfWyXIcQ
再装填! 再装填!(仕切り直し)


844 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:24:53 ID:thwnaFpR



845 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:26:38 ID:Wnfn28xh



846 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:26:40 ID:dF9fOsd8
え、これで50kか150レス埋めんの?


847 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:27:40 ID:thwnaFpR
 割とすぐ埋まるありさまだ……。


848 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:29:09 ID:Wnfn28xh
大丈夫だ、問題ない


849 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:29:11 ID:Ou8cZL7C
つーか、無理に埋めなくても普通に雑談してたら1000まで行くんじゃねーの?


850 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:30:28 ID:Wnfn28xh
俺(喜):
雑談しようか!


851 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:32:56 ID:77P+bgOY
じゃあ、あんま話題にならない
好きな悪役、好きな敵勢力について話さなイカ


852 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:33:25 ID:dF9fOsd8
ってか作品1本は余裕で入る量なんだが。


853 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:34:43 ID:kfWyXIcQ
だが、投下する人がいなければ埋まってしまう


854 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:35:59 ID:Wnfn28xh
>>851
ロボスレだと人間の敵って意外と少ないような気がするんだけどどうだろう


855 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:39:31 ID:kfWyXIcQ
悪役組織と聞くと、まずヴィルのイルミナスかな


856 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:39:34 ID:77P+bgOY
>>852-853
とりあえず投下出来そうな人にはして貰って、それまでは雑談してようよ
容量が作品を投下出来ない位まで埋まったらそのまま埋めれば良いし
>>854
人間が敵な敵勢力ってどんだけあるっけ


857 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:52:02 ID:Wnfn28xh
少し調べてみたが、意外と多いありさまだ・・・


858 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 15:55:21 ID:kfWyXIcQ
そもそも敵組織なんていないよな話も結構ありますよね


859 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 16:17:44 ID:thwnaFpR
>>856
 アンダーヘヴン、シュワルツ一味、ワルサシンジケート、蠍の尾、アールスティック社、イルミナス、黒服の皆さん、テロリスト、フランツァ王国、
 火星軍、エンダーズステイ、兵庫県、境界無き世界、正義の執行者、惨事軍、各コロニー、トライゼンの企業、セスレン、正義証明、
 宇宙開発同盟、世界地球主義連邦、要塞都市ミュンヘン、天空都市ケルン、常闇都市ハンブルク。

 ……ざっとこんなところですかね?


860 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 16:40:43 ID:77P+bgOY
何か俺のせいでスレが止まっちまったい
激しく申し訳無い
>>859
激しく纏め乙!ホントに沢山いるなあ
しかし黒服っていろんな作品でしょっちゅう見る気がする


861 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 16:42:35 ID:Wnfn28xh
大丈夫だ、問題ない
1作品で組織が複数ってケースもあるね


862 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 16:46:51 ID:thwnaFpR
 小ネタから拾ってきたのもあるんで、連載作品となるともう少し少なくなりますね。

 ……ここでマナガルの地球軍を忘れていた事に気付く。


863 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 16:54:08 ID:Wnfn28xh
どの組織がどの作品に登場するか全部わかり人っているんだろうかw


864 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 17:03:02 ID:thwnaFpR
 そんな人がいたらロボスレマイスターの称号をプレゼントせざるを得ませんね!


865 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 17:06:43 ID:Ou8cZL7C
寧ろ、ロボスレ以外の事にも目を向けろとw


866 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 17:11:12 ID:Wnfn28xh
大丈夫だ、(割とマジでロボスレが生活の中心になりつつあるから)問題ない


867 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 17:40:06 ID:thwnaFpR
 三つ編みとロリに目を向けまくっているよ!


868 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 17:58:27 ID:Wnfn28xh
それただの変質者とちゃうんかとw


869 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 18:20:56 ID:thwnaFpR
 いいえ、私はせ異常です。


870 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 20:45:18 ID:msV4q7yW
伝説の賢者が使用していたという杖。小さき者を守る時、その波動が目覚める。

http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/994/mckee.jpg


このアイテムシリーズ、「他のロボは騎士とかなのに道具って舐めとんのかワレェ!」と作者方に言われてもしょうがない。
むー。


871 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 22:18:37 ID:thwnaFpR
>>870
 遅ればせながら、投下乙です!
 極細が杖にwwwwww これを小さき者が使ったらどうなるんでしょう?w


872 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 23:17:18 ID:5/GcY1MR
殺意の波動に目覚めた遥さんか……。
誰が止められるというのだ……ッ!


873 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 23:31:56 ID:Wnfn28xh
>>870
極めて細い杖wwwwwwwこんな夜中に爆笑してしまったwwwwwww

>>872
>殺意の波動に目覚めた遥さん
設定を考慮すると、ロボスレ全体でも止められる存在って一握りじゃないかw


874 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 23:33:54 ID:GWP1l2EJ
>>870
極細吹いたww 見事なまでの一撃死アイテムw
針→小さい杖→小さい者を守る、の繋げ方が秀逸すぎるw


875 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/25(月) 23:43:42 ID:thwnaFpR
 毒針的なサムシングですねきっとw


876 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/25(月) 23:53:46 ID:Wnfn28xh
どくばり
あいてはしぬ

※ただし急所に当たった場合に限る


877 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:09:32 ID:MrCSuiy5
 はぐれメタル狩りではお世話になりましたw


878 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:15:32 ID:71JCKpcM
うがー、SS書いてたら予想以上に説明セリフばっかになっててワロタ
構成に無理があるのは重々承知だけれど、予想以上に響くね・・・orz


879 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:49:11 ID:BhpzN9qB
投下したいが大丈夫か?


880 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:51:16 ID:ordbDey9
大丈夫だ、問題ないーのっく


881 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:52:48 ID:BhpzN9qB
 漆黒の闇があった。
 その中を小さな点がいくつも、きらきら輝く物から、ぼんやり鈍く光る物まで。無数に闇の中に浮かんでいた。
 そして、一際目立つ、とても巨大な青い星。
 暗い暗い、宇宙空間に漂う、ネオアース。
 人類が第二の故郷として選んだこの星は、その地面の九十%が海に覆われている。故に、青い。



 Diver's shell another 『Primal Diver's』
 第八回:【未知】



 スターシップ、ドーヴ3。

 ネオアースに人類が移住する為に建造された、とてつもなく巨大な宇宙船である。全長は数キロメートルに及び、内部では無数の人々が、新たな星を求め、その時を待っているのだ。
 宇宙船というのは、その巨体や機能に反して意外なほど脆い。ドーヴ3も同様、その構造は意外な程脆弱といえる。
 ただ宇宙を旅するならば問題は無いが、一度攻撃でもされれば、呆気なく崩壊するだろう。
 そして、それを護る為に建造された船。宇宙戦艦ブラックホークを中心とした、その艦隊。
 一体何から護るのか、答えは一つである。人類からだ。
 人類の敵は、常に人類であった。宇宙に進出し、他の星へ移住しようという時代においても、それは変わらなかったのだ。
 ブラックホークは、人類を人類から護る為に飛んでいるのだ。

「ふむ……」

 誰かが資料を読んでいた。がっしりした体格の、ドーヴ3艦隊提督。ミヤタである。彼は今、秘密裏に配布された資料に、じっくりと目を通している。
 既に何度も読んでいたが、その内容は、いつ見ても恐ろしい事が書かれている。今後の人類の行く末を左右しかねない、ネオアースに隠された秘密。
 彼が何を読んでいるのか、その一部を抜粋しよう。


882 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:54:07 ID:BhpzN9qB

※ ※ ※



 ドーブ1艦隊提督・クリストファー・ミゲーラ。
「遺跡群とそのテクノロジー。及び第三種接近遭遇の可能性について」より〜


『まず始めに断っておきたい。
 この報告と考察はあくまで私と、一部の同士達により纏められた物であり、政府はもちろん、軍部の公式見解でもない。
 この文書も政府議会は存在すら知らないし、故にこれは公文書ではない事を明言しておかなければならない。
 理由としては、この文書の内容があまりにも過激であるからだ。
 入植が始まり、民間がようやく活発な動きを見せてきた。そこでこの文書の内容が知れれば、秘密は保持出来たとしても政府内での混乱が生じる可能性はある。
 そうなれば、入植に影響が出ないとは言い切れない。それだけは避けなければならない。
 なので、この文書は一部の同士達にのみ配布する。そして、志ある同士ならば必ず、行動を起こすと信じている』



※ ※ ※




『私達が遺跡の調査を始めたのは本格的な入植が始まる前からである。
 宇宙空間からの高解像度走査で、遺跡の存在が明らかになった当初からだ。
 それは人類以外の知的生命体の存在を証明すると同時に、我々が移住する星に先住民が居る可能性を示す。
 幸いにも彼らは既にこの星から去ってしまった後であったが、それが判明する前の段階ではかなりデリケートな問題となった。彼らが我々を受け入れてくれるならば問題はない。
 だが、そうでなかったら。
 そこから、この遺跡群の調査は開始された』



※ ※ ※



『恐るべきテクノロジーである。
 少なくとも、我々より数百年単位で進んだ科学技術を彼らは保有している。それだけでなく、彼らはそれに対して、非常に高度な概念を有している。
 遺跡の調査へと赴いた一団が遭遇したガードロボと呼ばれるロボットは、我々でも再現できるレベルにある。だが、問題はそれを無数に、無人で量産する遺跡そのもののテクノロジーである。
 もし人類がこれを作ろうとするならば、工場をいくつも建て、無数の従業員を雇わなければならない。これほど複雑で高度なロボットならば、量産効果などほとんど無い。製造コストだけでも途方も無くなるだろう。


883 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:55:25 ID:BhpzN9qB
 だが、遺跡は無人で、この複雑極まりないロボットを作り続けているのだ。
 それも一種類ではなく、無数のガードロボが、このネオアースの海をうろついているのだ!

 ガードロボはその名の通り、遺跡に近づく者を廃除するよう行動する。
 つまり、たまたま近くを通りかかっただけで攻撃される危険がある。由々しき問題だ。故に、遺跡の所在は可能な限り、明らかにせねばならない』



※ ※ ※



『我々の組織した調査団の内、いくつかの部隊が遺跡の奥へと侵入に成功した。
 途中に襲い来るガードロボは、戦力としては恐るるに足らず。戦闘艇と武装した兵士達であれば、難無く切り抜ける事が出来る。
 ここで推測されるに、ガードロボとは彼らにとって遺跡の防衛が目的ではないと思われる。もし本当に守るつもりならば、もっと強力な手段はいくらでもあるのだ。
 そして、彼らが本当に軍事目的でガードロボ等を造った場合、その戦闘力は驚異的になる恐れがある事も示唆している。なぜならば、彼らの科学技術は我々など足元にも及ばぬレベルに達しているからである』



※ ※ ※



『ある遺跡の内部を詳しく調査した結果、やはり我々の知るガードロボとは違う区分でのロボットの存在も確認された。
 それは対人インターフェイスのような物から、遺跡の建造、修復、ロボットの製造修理、果ては掃除に至るまで。非常にバリエーション豊かである。
 また、その機能から遺跡その物も一つのロボットと言えるかもしれない。
 調査団はその中で、やはり軍事目的のロボットをも発見した。機能は失われていたが、その見た目や構造は明らかに他とは明確に目的を異にしている。
 発見されたのは一体の人型の機体だけであったし、殆どスクラップに近い形であったため、その全容は明らかにはなっていない。
 恐らく、さらに種類があるはずである』



※ ※ ※



『恐ろしい物を発見したのはその直後である。
 それはまさに、未知の技術の結晶ともいうべき、超テクノロジーのジェネレータである。正確には、ジェネレータの動力源その物である。


884 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:57:41 ID:BhpzN9qB
 それは一見すると美しい宝石のような物体だった。
 しかし実態は、一種の核融合炉のような物である。その安定性はもはや常軌を逸していると言える。何を燃やしているかは現時点では不明であるが、実験では砕こうが燃やそうが、中性子を当ててもレーザーを当てても、一切臨界には達しなかった。
 それどころか、変形こそすれそのシステムには一切の変化が見られなかったのである!
 これは驚くべき事だ。
 残念な事に、我々ではこれを有効に活用する事は出来ない。まだその技術が無いからだ。調査の結果、一度火が付けばじっくりとエネルギーを放出する事が解った。だが、それは宝石同士をぶつけた場合のみ起こる。
 現時点では我々には手に余る』



※ ※ ※



『遺跡の奥へ到達した部隊の内、ある部隊が非常に興味深い、そして恐ろしい報告を上げてきた事を書かねばならない。
 彼らは例の宝石を採取した部隊の生き残りである。
 結論から言えば、彼らは数人を除き死亡した。死因は、遺跡の奥で未知のロボットとの戦闘による物である。
 それは通常のガードロボとはまったく違い、はっきりと戦闘を念頭に置いた物だと報告されている。詳しくは解らない。数少ない生き残りも、命からがら逃げてきたのだ。
 推測するに、そのロボットは例の宝石、もしくはその奥にある何かを護っていた。
 遺跡の外に居るガードロボとは違い、本格的な警備を目的とした戦闘ロボット。さしずめスーパーガードロボとでも言えるそれは、訓練された兵士達を次々と殺して行った。
 それが護るその先には、一体何があるのか……』



※ ※ ※



『ここからは私の個人的見解を述べる。
 まだ調査はほとんど進んでいないと言える遺跡だが、それを遺した『彼ら』は非常に高度な科学技術を有していた事は否定しようも無い。
 そして、我々とは思考の構造は違えど、理論的な思考も有していたはずである。そうでなければ、これほどの技術を、文化を得られるはずは無い。
 その上で我々が最も注意せねばならぬ事、それは、『彼ら』の機嫌を損ねる事である。


885 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:59:09 ID:BhpzN9qB
 我々はよそ者だという事をまず自覚せねばならない。そして、いかに彼らと適当な距離を置くか、そこを注意しなければならない。
 入植が始まった以上、人々はいずれ海に出るだろう。そうなれば、必ず遺跡とも関わる機会が出てくるはずである。
 その時に備え、我々は遺跡に対してどう接するべきか、予め把握し、それによって起こる事態を理解しなければならない。
 幸いにも遺跡は比較的寛容である。
 だが、おいそれと超えてはならない一線もある。
 それを超えた時、遺跡はその恐るべきテクノロジーで我々に問い掛けるのだ。それに答える能力が人類にあるのか、私は時期尚早であると思っている。
 それに、遺跡を建造した者達が絶対にこの星から離れ、遺跡が無人であると言い切れるのだろうか?
 もしそうであれば、異文化の交流が可能となり、人類はさらに発展するかもしれない。また、たとえ無人であれ、遺跡のテクノロジーは人類にとっては貴重な宝であると言える。
 そして、一番危惧すべき問題。それは、彼らとの力での交流へと発展した場合である。恐らく人類では、彼らの力を受け止められない。
 究極の異文化交流。それはつまり、戦争である。
 もし彼らが、我々を敵と判断したら。それによって解き放たれる、彼らの力とは。それだけは、もっとも注意しなければならない』



※ ※ ※



『もう一度はっきりと明言しておこう。
 この文書は公文書ではない。つまり政府の公式見解ではなく、さらに言えば存在そのものすら知られてはならない。
 あくまで秘密裏に、そして本当に一部の者だけの文書である』



※ ※ ※



『我々は無事に人類がネオアースへと移り住む事を祈っている。
 そのためにはこの星の事を理解せねばならない。だが、ネオアースの遺跡群は我々に大きな問題を遺している。
 不幸な事に、政府と議会は遺跡に対してさしたる興味を持っていない。彼らのテクノロジーがいかに凄まじいか、理解しようとすらしていないのが現状である。
 だからこそ、この文書は秘密なのだ。同士達は、必ず人類の為に、これを役に立てると信じている』


886 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 00:59:40 ID:ordbDey9
 


887 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:00:32 ID:BhpzN9qB

※ ※ ※


「ふう……」


 分厚い資料の最終ページには、ミゲーラ提督の直筆でのサインがしてあった。
 そこまでしっかり確認し、ミヤタは資料を閉じ、それを鍵付きの引き出しの中へとしまう。

 海賊の襲撃によって墜落したアルバトロス。解放されたエネルギーは熱核兵器に匹敵する破壊力を見せた。
 同時に、墜落現場で発見された新たな遺跡。そして、時を同じく動き出した、謎の超大型ロボット。
 ミヤタは震えていた。資料に書かれた、『彼ら』との戦争。
 全ては偶然である。しかし、それによって引き起こされた事態は、最悪かもしれない。
 水を一口飲み、痰を切るように咳をした。

「我々はいかにすべきか……」

 遺跡のテクノロジーは人類を大きく超える。
 そして、その力が悪意を持って語りかけてきた場合、人類はどう答えるべきか。どれほど大声で叫んでも、それは届かぬ可能性すらある。
 最悪の状況。戦争。
 ミヤタは立場上、常にそれを考えなくてはならない。考え、考え抜いて。そして、恐怖で震えていた。
 あまりにも、それは強大すぎるのだ。
 地表では工作員が情報を集めているはずである。それによって少しでも、対抗出来る力を得なければならない。
 全ては、人類生存の為に。

「今どうしている? フラン……」




※ ※ ※




「きゃああああああ! モノアイにキモいのがへばりついたぁあああ!」
「落ち着きなさいよ。付いたらとればいいじゃない」

 遺跡内部。
 グソクムシのようなガードロボに囲まれたフランとマーレ。
 そのガードロボは見た目同様に大した事はない敵ではあったのだが、フランには強敵であった。

「もうイヤだ……。ここまでリアルに作らなくても……」

 ぞろぞろと現れるグソクムシ型ロボは、強固な外骨格にソフトマシンの内部構造を持っていた。シリコンか何かでチューブが作られ、緑色のオイルらしき物が中を流れている。
 無数の脚はどうやら液体の移動によって動作を得るらしく、血管のような枝別れした模様のある膜が内部からべろりと覗く。


888 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:01:59 ID:BhpzN9qB
 彼らは一匹ずつでは全く驚異では無かった。
 オステウスが踏み付ければ簡単に潰れ、中身がぶちょっと飛び出す。しかし、それがあまりにも生き物っぽい作りであった為に、フランは精神的ダメージを受ける。

「おろろろろ………」
「大丈夫なのアンタ? 解りやすい弱点ね」
「リアル過ぎる。気持ち悪さで精神攻撃を目的に作ったとしか思えない」
「あながち間違いじゃないかもよ?」
「……作った奴とは仲良くなれない」

 大量のグソクムシ達はそれこそ無数に、絨毯の如く押し寄せる。小さな口でカリカリかじってくるのだが、ほとんど意味はない。
 床だけでなく天井にまでへばりついて居るので、見渡す限りは虫だらけである。
 オステウスはその中をスラスターを使って突っ切っている。いちいち相手にしていられる量ではないのだ。当然ながら彼らもそれを許すつもりは無く、健気に行く手を阻む。

「ぎゃああああああ! 天井からボタボタ降ってきたぁああああ!」

 絶叫した。その気持ち悪さたるや並大抵では無かったらしい。
 人間は極限になると、本当に冗談のような声を上げて叫ぶ。フランはそれを実証した。
 一方のマーレは、そんな物には一切動じず。鼻歌混じりにグソクムシを観察している。彼女がタフな理由それは。

「あのねフラン。グソクムシ、というかフナムシなんてどこにでも居るのよ?」
「だから何よ……」
「その昔、私達の船に食糧危機が訪れた事があるの」
「突然何?」
「パンも無く、野菜も無く、魚を釣るエサすら無かった。居たのは、船にへばり付く大量のフナムシとフジツボみたいな奴だけだった……」
「まさかアンタ……」
「捕まえた。そして、素揚げにしてみたわ。エビみたいだった」
「食べたの……?」
「案外おいしかったぜ」
「しばらく私に話し掛けないで」

 それは極限の人間が成せる技の一つではあったのだが、マーレが元からタフであったのも原因。生きるか死ぬかの状況では、皆食べるはずだとマーレは言いのけた。もちろん、自分の強さは棚に上げての発言である。
 纏わり付くグソクムシ達を尻目に、顔面蒼白のフランが駆るオステウスは内部を止まる事なく突き進んだ。


889 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:02:22 ID:MrCSuiy5
 


890 名前: DSオマージュ ◆wHsYL8cZCc [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:03:06 ID:BhpzN9qB
 やがて見えてきたのは、潜水艦のドックのような場所だった。

「ありゃ? どうやらオステウスはここまで?」

 水中での通路は行き止まりだった。そこは一見すると広いプールであった。
 グソクムシ達はそこまでは付いて来なかった。どうやら持ち場ではないらしい。通路を超えてしまった以上は彼らの仕事ではないようだった。
 とにかく、フランにとっては大助かりではある。

「上を見てフラン。水面から上がって今度は陸路ね」
「さっきよりはマシよ……」
「どうかしら。今度は百足とか蜘蛛とか……。あとフナムシは陸地でも……」
「やめてマジでやめて……」

 なるだけ思考を止め、フランはパネルを操作する。陸地に上がるならば、オステウスから降りなければならない。
 その為には、最低でも胸から上を水面より上まで上げなければならないのだ。

「……ウィンチ使えるかな?」
「あー……。天井までブっ放して届けばたぶん。先っちょが刺さらなかったらヤバイけど」
「じゃあやってみる」

 オステウスがウィンチを発射。ワイヤーはうまく天井に届き、突き刺さる。反しが食い込み、これで簡単には抜けないはずである。
 巻き上げると、オステウスの巨体がゆっくりと、水面から現れる。滴る水の量はさすがに多く、ばちゃばちゃと水面を叩いた。
 ハッチが開き、コックピット内に外の空気が流れ込んできた。冷たかった。水が近くにある為だろうか。
 ブカブカのずんぐりむっくりなスマートスーツに身を包んだ二人は、それこそ一生懸命にコックピットから降りた。
 狭い機内では殆ど動作が出来なかったため、フランは自分の間接が固まったような気がしてならなかった。一方のマーレも、馴れてはいたがやはりそれなりに疲れている様子。
 見渡す限り、そこには何も無かった。ただの空間。ドアも階段も無い。一見すると行き止まり。
 唯一あった物は、高さ一メートル程の小さなロボットだった。


続く――



891 名前: ◇wHsYL8cZCc氏代理 [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:12:13 ID:MrCSuiy5
437 :名無しさん@避難中:2010/10/26(火) 01:09:13 ID:vpMD56E6O
まったくあのサイヤ人共め。すまぬが誰かここで終わりですよとレスしてくれw
あのままじゃなんともw


892 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:16:20 ID:MrCSuiy5
>>891
 青森氏投下乙です! そして私代理乙です!
 というわけで、時間がある時にゆっくり読ませていただきますね!


893 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:25:40 ID:XkZuZjJi
規制解除でVOBをお尻にアッー


894 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:26:48 ID:XkZuZjJi



895 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:28:01 ID:MrCSuiy5
 これはオーバードウェポンで尻を掘らざるを得ない!


896 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:29:05 ID:XkZuZjJi
いやぁぁぁぁぁぁ(はぁと)


897 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:33:33 ID:MrCSuiy5
 ……ふぅ。


898 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:40:28 ID:rdo8jcIF
>>895-897
こんばんは、ロボスレさんのお宅でしょうかー?
あ、お邪魔しました……


899 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:41:57 ID:XkZuZjJi
>>898
(AC戦闘)やらないか。


900 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:42:35 ID:MrCSuiy5
>>898
 よう相棒。
 刺激的にヤろうぜ。


901 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:44:25 ID:XkZuZjJi
こっちはガチタンだぜ

駐車場(公衆便所)い か な い か ?


902 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:45:53 ID:MrCSuiy5
 駐車場呼び出し……だと……!?

 この人でなし!


903 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:48:14 ID:XkZuZjJi
フハハハハハ!
ダム呼び出し! 弾切れ待ち! 地形ハメ!


904 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:51:04 ID:MrCSuiy5
 ……まあ、よかろう。狭い方が当て易いからな……(とっつきを選択しつつ)


905 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 01:54:51 ID:XkZuZjJi
ターンブースター! ああ再装填が間に合わ――――(ボシュ!


906 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 02:01:33 ID:EUGLhVQZ
>>891
投下&代理乙!
それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!


907 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 02:33:37 ID:MrCSuiy5
>>891
 改めまして投下乙です!
 空の上と海の底の温度差に噴いてしまいましたw フランかわいいよフランw
 遺跡との戦争、ですか。確かにDSPDの時代……いや、DSの時代でもガチでやり合えば勝ち目はなさそうですね。となると、ミヤタさん達はその危機をどうやって回避したんでしょうか。
 そしてオステウス組はここからは生身での活動ですが、果たして鬼が出るか蛇が出るか……w
 それでは、次回も楽しみに待ってますね!


908 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 07:50:56 ID:nZFlT6Rl
お、今日は普通につながる。

>>874
(マッキーの矢印ロゴをキャップの外に持ってきただけなのは黙っておこう……)

>>891
投下及び代理乙であります。
むふふ、こういう考察パートは設定厨の心を揺さぶる。
ミヤタさんの癖?が可愛く思えてきた今日この頃、そしてマーレさんテラ男前。


タウ家で育てられている特別な稲から精製された回復薬。
ただし現在その製法を知るのは、ある一人の少女のみという。
http://dl1.getuploader.com/g/sousakurobo/996/potion.jpg


909 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 07:55:20 ID:MrCSuiy5
>>908
 投下乙です!
 人面稲穂がポーションにwwwwww


910 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 09:05:09 ID:MrCSuiy5
 風邪治ってる! やったー!


911 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 09:06:03 ID:MrCSuiy5
 誤爆した! やだー!


912 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 10:35:37 ID:eJR8azFn
>>891
改めて投下乙!過激な異文化交流はどうしても避けたいところだが、果たしてどうなるか……
そしてマーレ達の潜った遺跡の陸地にあった高さ一メートル程の小さなロボットって一体何なんだろう

>>908
これはwww人稲さんとタウの共同作業となwww


913 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 17:39:36 ID:XkZuZjJi
>>891
待ってました、投下乙!
調査考察、なかなかいい線をいってると思います。これが後のT&Wの組織に繋がるだけにいい感じです。
そうです、ガードロボとは人類側の勝手な解釈に過ぎず、目的は別のところにあります
さらに言えば遺跡と言うのも人類の解釈に過ぎません。
……過去について、作品として投稿すべきなのでしょうか。

グソクムシと聞いてなんぞやと思い検索してギャアアアアア 大量にたかってくると聞いてギャアアアア!!
というかマーレさんそんなモン食ってたんですかw
高さ1mのロボット……なんでしょうかこれ。次回を楽しみに待ってます。

>>908
こwwwれwwはwwww
飲むと存在感が無くなってしまうんですねわかります


914 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 17:49:26 ID:BhpzN9qB
>>913
ウホッ。なんと公式過去編があるとな?
まぁしかし……。これはあくまでマーレ達の独自の考察であり、遺跡がどう動こうがそれを主観で捉らえるマーレ達が考えた事、つまり俺が考えるであろう事で真実では無いんだ……。
勝手にこうじゃないかと思ってる訳で。

まぁこれ以上は発言を控えよう。前にも言った気がするけどw
あとフランとマーレのやりとりはぶっりゃけジュリ&クr(ry


915 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 17:55:43 ID:XkZuZjJi
>>914
あるといえばあります。
ですがそれ単品で投下するのもはばかれる。

>フランとマーレのやりとり
やっぱりかあああああwww


916 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:01:12 ID:BhpzN9qB
件のふたりのネタレベルは異様なのでパクらざるを得なかったw
それ以外でも最後の最後に大ネタ仕込んでるとだけ言っておこうw



917 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:10:58 ID:XkZuZjJi
ホゥ、期待せざるをえないですなァ!

ジュリ「ロボケミで私らちらっとも出てこないな」
クラ「出たら出たらで面倒なんじゃないのぉ? 私とか独身かもだし。ジュリちゃんラブーだし」


918 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:14:23 ID:BhpzN9qB
オルカもげろを連呼する準備は出来ている。


919 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:20:21 ID:XkZuZjJi
しかし彼と彼女がロボケミの舞台に出てくる動機が無いのでぞなむし
……クラ姉は年齢的に熟女になってるんだよな(ゴクリ


920 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:23:30 ID:MrCSuiy5
 ところでエリーは(ry


921 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:26:50 ID:XkZuZjJi
聞こえんなぁ!


922 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:27:27 ID:BhpzN9qB
クー→アイリーン→ジュリアとかでひょっこりクーの様子見に来たアイリーンにジュリアが暇潰しについて来たとか……。もしくは連行されてきたとか……。
クラウディアはなんか店やってそうw
で、ひょっこり現れた客が常連のニコラスw


俺の妄想はここまでだ。


923 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:30:08 ID:BhpzN9qB
というかアルルの回想でちらっと出て来たりしたから無理にだす必要もw
妄想する余地をくれw


924 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:31:27 ID:EUGLhVQZ
ウィス姉さんも熟ぬわー!


925 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:32:40 ID:XkZuZjJi
>>924
おっと、妖女の悪口はそこまでだ


926 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:35:30 ID:MrCSuiy5
 50とか40とかまだまだ若くね? ってこたつとドッキングしたババァ試作3号機が言ってた。


927 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:38:15 ID:EUGLhVQZ
要介護者は黙ってろw
そろそろ炬燵出すかね……


928 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:38:44 ID:BhpzN9qB
とりあえず働けw
そうかウィス姉も時系列的に言えばそうなるか。

マーレ婆さん生きてたら130超えるwww


929 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:39:59 ID:XkZuZjJi
>>926
フルアーマーですね、早く働けwwww

>>926
恐ろしい……


930 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:40:23 ID:MrCSuiy5
 微妙に生きてそうな数字じゃないですかw


931 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/26(火) 18:40:40 ID:Ub7MQFhU
三〜五十代は女と婆で極端に分かれるからなー。綺麗な人は綺麗だけど悲惨な奴は二十代でも本当に哀れになるくらい悲惨


932 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:42:00 ID:EUGLhVQZ
>>929
つまりフルアーマーババァが恐ろしいとw


933 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:42:38 ID:XkZuZjJi
130歳………マレに生きている人がいるから凄いと思う!


934 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:45:20 ID:MrCSuiy5
>>932
 ジャージにはんてんにさらに布団を装備したババァが恐ろしいと! 君は!

>>933
 死亡届け出してませんでしたとかそういうブラックなオチはナシな!


935 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:45:23 ID:BhpzN9qB
ほんと微妙なラインだw
マレにテレビで見るしな。


936 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:46:02 ID:XkZuZjJi
(……マーレだけに!)


937 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:47:19 ID:MrCSuiy5
(は、果たして突っ込むべきだったのだろうか……)


938 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:47:22 ID:BhpzN9qB
ああっ!みんな思って触れなかったのにっ!


939 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:49:36 ID:EUGLhVQZ
(気づかなかったなんて言えないぞ……)

>>934
ああ、布団を剥ぎ取りたいくらい恐ろしいね!


940 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:51:14 ID:XkZuZjJi
(ククク……NTでもない限り分かるまい)

>>934
○○なことしたいです!


941 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:57:18 ID:BhpzN9qB
ババァがある意味で重装備w
○○まで遠いぜ……


942 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 18:59:46 ID:EUGLhVQZ
ババァってゴミ屋敷に住んでそうだよね(偏見)


943 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:01:53 ID:MrCSuiy5
 あんなこっといいなっ♪ (まどかさんと)でっきたっらいっいなっ♪ あんなゆーめ(欲望)こんなゆーめ(願望)いっぱいあーるーけどー♪

タマえもん「まどか、今日も今日とて助けてくれ」
まどかさん「もう、仕方ないですね……」


944 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:03:54 ID:qxUgCuGB
何という未来からの不法投棄……!


945 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:04:54 ID:EUGLhVQZ
荷物まとめて未来に帰れw


946 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:06:14 ID:XkZuZjJi
つ机


947 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:12:12 ID:EUGLhVQZ
ババァ「未来は居場所がないから嫌だ」


948 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:24:07 ID:MrCSuiy5
 何でもできる完璧少女、まどか・ブラウニング。お正月をのんびりと過ごしていると、机の引出しからまどかの子孫、のどかと未来のロボット、タマえもん(以下ババァ)が現れる。
 未来のブラウニング家では、余りにもババァがやんちゃで困っているという。悲惨なババァを変えるために、まどかに世話係をしてもらおうとのどかが連れてきたババァと暮らす事になる。
 ババァは尻尾からひみつ道具を取り出し私利私欲のために使用する。だがババァは道具に頼りきりになりながらも、時には反省し、学んでいき、少しずつ未来はより良い方向へと進んでいく……。


949 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:25:00 ID:XkZuZjJi
逆パターンワロタww


950 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:31:56 ID:EUGLhVQZ
ジャイアンとスネ夫は誰になるんだw


951 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:31:58 ID:ordbDey9
まどかさんに「もう、仕方ないですね……」とか超言われたい。
不覚にも>>943見て心がときめいた


952 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:34:33 ID:EUGLhVQZ
まどかさんってだめんずうぉーかー的なところあるよね(偏見)


953 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:36:49 ID:qxUgCuGB
待てよ、そのポジだと兄より高性能な妹キャラが出てくるのが本家なわけだが、青ダヌキ(♂)→NEET狐(♀)になっているということは、でてくるのは……


954 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:38:21 ID:MrCSuiy5
>>953
 ええ、姉が三人出てきます。


955 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:40:00 ID:EUGLhVQZ
何故数が増えたしw


956 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:47:12 ID:MrCSuiy5
 九尾の妖狐は一匹じゃない!


957 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:47:56 ID:jqGwLA16
>>956
俺なんかキュウコン6匹育成してるし


958 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:49:04 ID:EUGLhVQZ
手持ちオールキュウコンかよw


959 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:51:36 ID:MrCSuiy5
 妲己、華陽、褒似ですな。
 同一個体説はあえてスルーの方向でw

>>958
 おかしいところなんてアリマセンヨ?(ハイライトの消えた目)


960 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 19:58:06 ID:XkZuZjJi
傾国の美女ェ……


961 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:03:22 ID:aKQRW4h5
あ、DS氏規制解けたのか。今更ながらおめでd

ドラえもんネタと言えばメルえもんってのが頭から離れない


962 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:05:48 ID:EUGLhVQZ
傾国の美女がまどかさんに傾いてる件


963 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:18:48 ID:XkZuZjJi
>>961
タカえもーん……なんt あれ? いない!?

>>962
うまいことを言ったつもりディスカー!


964 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:19:51 ID:qxUgCuGB
>>961
狸の代わりに美少女が来たまでは良かったがその後が(ry


965 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:23:44 ID:XkZuZjJi
オルトロックジャイアンが襲来するのですね? わかります


966 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:24:49 ID:aKQRW4h5
むしろジャイアンは会長で草川がスネ夫(ry
あれ、しずちゃんポジは……?


967 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:25:08 ID:MrCSuiy5
>>961
 すまんな! わしのせいじゃよ!

>>962
 だれうまですかw


968 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:26:17 ID:MrCSuiy5
>>966
※||
※||
※|| ̄ ̄ヽ
※||ィjリノハノi
※||リ゚ワ゚ノi)
※||⊂ノ( )
※||   y
※||


969 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:30:35 ID:XkZuZjJi
※||
ジ||
ャ|| ̄ ̄ヽ
イ||ィjリノハノi
子||リ゚ワ゚ノi)  ………。
乙||⊂ノ( )
※||   y
※||





970 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:34:14 ID:EUGLhVQZ
失礼な!遥さんは全然ジャイアントじゃないから不適tジョインジョインハルカァ


971 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:38:43 ID:MrCSuiy5
        /丶
.       /  .|
       /ノ .リ
.      // ノノ
      / ' ∠ 、./\
   ,/       匁. \
  ,:′          \ ヽ、
  i/  __ノ__.   ハ_,_  ハヽ、.__フ
  ζl. i _/レ__ヘ.ノ_V_ソ, .i
  'イ l イゝ__ノ  ゝ_ノレ .ノ きゃー、
   ハ 人|*._  x  *ハノ.  のび太さんのえっち。
.  /    テ.\V.ヘ   ' i  最低ですね、死ねばいいのに。
 ノ     ノ i く冫li.   :
 : ,イ   ゙α'ラテ爪ν  ;  
 ヽハノ从 F=テF=トノレヽノ
     ' 'i._/. l._;'


972 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:43:20 ID:EUGLhVQZ
もっとだ!もっと罵ってくれ!


973 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:43:46 ID:qxUgCuGB
>>966
オルトロ(ry


974 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:47:26 ID:XkZuZjJi
どこでもドアでウ詐欺さんのお風呂に突入したい


975 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:52:56 ID:EUGLhVQZ
赤い人にぬっ殺されそうな気がせんでもないw


976 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 20:58:04 ID:ordbDey9
むしろ一緒になってたんまり鑑賞しそうな気がするww


977 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:01:52 ID:MrCSuiy5
 よせー! どうなっても知らんぞー!


978 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:03:59 ID:EUGLhVQZ
そうか、意外と乙女な反応が返ってくるかもしれないな!


979 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:06:31 ID:XkZuZjJi
ガラッ

露出卿「ざんねん私だ」
ニコラス「乙女がいると思ったら」
オルトロック「大間違いだ」


980 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:08:12 ID:jqGwLA16
>>979
その三人が家庭用の狭い風呂に一緒に入っている光景を想像してちょっと複雑な気分になった


981 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:08:35 ID:EUGLhVQZ
精神的……ブラクラ……!


982 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:09:25 ID:MrCSuiy5
 ほら言わんこっちゃない!


983 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:14:18 ID:XkZuZjJi
「ケース1」
ガラッ
アルメリア「…………いやあああ!? 出て行けぇ!! 出ていってーっ!!」

「ケース2」
ガラッ
シュレー「っ! んもー、えっち〜!」

「ケース3」
ガラッ
委員長「えっ? そそそそその! まだ準備が……!(※お風呂を出る準備です)」

「ケース4」
ガラッ
クー「…………………イヤ(ジト目睨み)」


984 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:23:33 ID:MrCSuiy5
>>983
 いいんちょの天然エロっぷりはもはや芸術w


・ケース1 扉を開けた瞬間に洗面器クリーンヒット。
・ケース2 扉が開かない。
・ケース3 気にしない。
・ケース4 そもそも風呂に入らない。
・ケース5 気にしないそぶりをしつつ、実は凄く気にしてる。
・ケース6 「すみません、もう少し待ってください」

 さあ、どれが誰だかわかるかな!?


985 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:27:19 ID:XkZuZjJi
・ケース7
ガラッ

ウ詐欺さん「風呂に入っていると言ったな。あれは嘘だ」


986 名前: 創る名無しに見る名無し 投稿日: 2010/10/26(火) 21:28:05 ID:yG4taPQJ
 スーパーロボスレ大戦の一部

「これで終わりか?」
 ツクヨミはレーダーに反応がない事を確認する。緑の色の計器に目をやると自分以外何も映っていない。
 そのままシャトルを蹴り、宇宙の流れに身を任せようとする。
 だが、ここで遅れてきた客がいた。
「レーダーに反応だと!?」
 ツクヨミはレーダーが示した方角を見る。遠目からではすこし分からないがあの機体は知っている。
 銀色の機動兵器を駆るエリートパンツァーモービル部隊。『シルバー・ナイツ』だ。
 ラビットソルジャーとパンツァーモービル。相性は正直悪い。
 パンツァーモービルは大型機のため手数が多い。その為、下手に距離を取れば袋叩きに遭い易い。
 一方のラビットソルジャーは小型機の為、懐に飛び込めばその小ささや小回りの利点が聞く。
 もちろん、アームド・ギアやアストライル・ギアなどにもパンツァーモービルやラビットソルジャーの戦いがあるのだが――。
 ツクヨミは操縦桿を握りなおし、近付いてくる敵を睨みつける。
「悪いが、こんな所で死ぬつもりはない」
 スカンクエイプ改はシャトルの陰に隠れながら、敵機を待った。
 仮にもエリートを三機相手にしなくてはいけないのだ。下手に動けば死を呼び込むことになる。
 汗が顔を伝う。時計の針が一秒ずつ過ぎ去るたびに緊張感が張り詰めていく。
 来たか。
 銀色の巨人がゆっくりとシャトルに近付いて来た。
 RSとの体格差は10mほどなのだが緊張感と錯覚からかかなり大きく見える。
「救難信号があった場所はここか……」
 ボルスは辺りを見渡す。飛び散った破片が宇宙を漂っており太陽の光が隠れ家を作っているように見える。
「マーチヘアーの残骸が見えます。一体、何機に襲われたのでしょうか?」
 アルはなんともいえない不気味さに恐怖を抱いている。
 十機以上のRSがやられたというのだから敵は大人数なのだろう。
「レイ、生存者の確認は?」
「残念ですが……」
「そうか」
 レイの言葉にボルスはすこし諦めたような声を出した。
「よし、戦闘モードから警戒モードへ移項。くれぐれも油断するなよ」
「了解」
「了解」
 二機のPMはそれぞれ別の方向へと飛び去っていく。
 ボルスは漂っているデブリを見つめながら一人呟いた。
「一体何機にやられたんだ? もし多勢なら私たちだけで――」
 思わず操縦桿を手前に引き、一歩後ろに下がると目の前を銃弾の弾が通り抜けていく。
 撃たれた方向を見るとそこにはスカンクエイプ改がナイツに25mm.マシンガンを向けていた。
 間髪いれずに再びスカンクエイプ改のマシンガンが火を吹く。
 とっさに身を翻し飛んでくる銃弾を避ける。そしてこちらも返礼とばかりに腕のマシンガンで応戦をする。
「なるほど、名ばかりのエリートではないということか」
 ツクヨミはナイツの攻撃をかわしながらゆっくりと距離を縮めていく。
「月面革命軍のRSだと!? まさか……」
 あの軍勢をたった一人で倒したというのか!?
「悪いが手を抜くつもりはない」
 一定の距離感をになるとツクヨミはスカンクエイプ改のスピードを一気に上げてナイツの懐に飛び込んだ。
 そのまま超振動ハルバートがナイツの首に掛かる。だが、そうあっさりと物事は進まない。
「そうはさせん!」
 ハルバートが首に掛かろうとする寸前でナイツの剣が待ったをかける。
 小型のRSでは明らかに大型のPMにはパワー負けをしてしまう。
 距離を取り仕切りなおしをするか、それともミサイルや銃器でさらに叩き込むか。
 だが、ツクヨミにはそのどちらも選ばなかった。彼が取ったのは己の意地だった。
「リミッター解除」
 スカンクエイプ改のリミッターを手動で外すとハルバートを思いっきり叩きつける
「な、なんだと!?」
 ナイツの剣が徐々におされていく。剣が自身の首元にかかろうとした時だった。
「甘く見るな!」
 ボルスは操縦桿を引いてナイツをぐるりと回転させ、下に回りこむととスカンクエイプ改の肩にに浴びせ蹴りを叩き込んだ。

 体験版はここまで。続きはゲームを買ってね。


987 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:28:55 ID:yG4taPQJ
というのを思いついたのだがどうだろう?
投下じゃないから、一レスで終わるものだから


988 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:30:18 ID:EUGLhVQZ
とりあえずババァ風呂入れw


989 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:31:36 ID:MrCSuiy5
 さあ、続きを書く作業に戻るんだ!


990 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:32:59 ID:EUGLhVQZ
>>987
そのゲーム、いくらで売ってくれるんだ!?


991 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:34:04 ID:MrCSuiy5
 そういえばRSって6mくらいでしたっけ。


992 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:34:42 ID:XkZuZjJi
>>987
続きを!


993 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:35:55 ID:EUGLhVQZ
そして42号機も終わりが近付いてまいりました


994 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:36:52 ID:MrCSuiy5
 ついでにハロウィンも近付いてまいりました。


995 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:37:27 ID:jqGwLA16
>>987
そのゲーム、言い値で買おう!
いくら出せばいいんだ!?

>>991
前にあった比較図とかでは15m前後でなかったっけ?
うろ覚えだが


996 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:37:38 ID:EUGLhVQZ
さらに冬も近付いてまいりました


997 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:37:49 ID:XkZuZjJi
あと二ヶ月でクリスマスだよ!


998 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:38:42 ID:MrCSuiy5
 クリスマスは一人で劇場版00を見るのさ……。


999 名前: 創る名無しに見る名無し [age] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:39:06 ID:EUGLhVQZ
早いもんだなぁ


1000 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/10/26(火) 21:39:41 ID:nZFlT6Rl
なんてこった、まだ投下作品の半分も読めてないってのによう。

どうでもよろしいけどSDのアイテムシリーズは今朝ので一応オシマイ。
後10か9かな。頑張れ自分。頑張れ師匠。


1001 名前: 1001 投稿日: Over 1000 Thread
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