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【ぶらりクリスマスお届けもの巡り】⇒地下

12月25日、クリスマス。
あるサンタが幸せを運んで回ったり、またあるサンタがそれの手伝いをしたり、しなかったり。嫌な人は嫌だけれども好きな人は楽しみなそんなクリスマス。
店はクリスマス用に飾られ、華やかになっているし、木や街灯も電飾やら何やらで飾られている。
 地下区画の修繕屋『葉桜』も例外ではなく、それなりに、それなりに。飾り付けがされてあった。
「うー……」
例外なのはいつも一人を祝えば済むはずの牙裂紅の荷物が明らかに複数分あること。桐ヶ谷桜花も異様な量の箱を見て「サンタにでもなってプレゼントを配ってくるのか?」と揶揄して控え気味に笑っていた。
「クリスマスのプレゼントじゃない…んですけど…。すっかりそんな感じになっちゃいましたね…あはは、はぁ……」
牙裂紅はそれを否定できなくて苦笑を浮かべて返事をし、箱を袋に詰めて肩に担いだ。行ってきますと頭を下げて、お届け祝い巡り開始。


~地下区画~

まずは地下から。
序列225位【ラヴレス(愛を注ぐ者)】の空多川契を探す。
「契さん……どこかにお出かけかなぁ…」
きょろきょろと見回して歩いていると見覚えのある階段と美人さんを見つけた。
(で、デジャニュ…!?)
美人さんはもちろんあの空多川契で、牙裂紅は意外と早くに見つけられたと少し感涙しつつ、駆け寄って声をかけた。
「空多川さん。」
「ソリ蠍サソ……リ…なんですか?」
「あ…すみませんっ!お誕生日のお祝いができなくて、それで今プレゼントを配ってるんです。」
「なるほど……。それでお姉ちゃんのところに来たのですか。」
契はふむと考える素振りをしてから何か納得した顔をして微笑んで見せた。牙裂紅はそれを見て安心したようにへにゃっと笑って、いつもよりも少し大きめの箱を渡して、お祝いの言葉を贈った。 中身は和菓子ではなくケーキで、『HAPPYBIRTHDAY&MARRYCHRISTMAS 契さん』とチョコレート板に文字が書かれていた。文字といえるかいえないかくらいの字で、所々文字の穴が埋まっていたりと苦戦した跡が見て取れたが、契は気にしないようにと蓋を閉めてにこりと笑った。
「ありがとうございますなのですよ。お嬢さん」
牙裂紅はぱぁっと笑顔になって再度祝いの言葉を送って一礼し、「美味しくなかったら捨てていただいても結構ですから!」といつもの言葉を添える。
 名残惜しいけど次行かないと間に合わないかな……。
「それじゃあ、遅れてしまいましたけど…、おめでとうござい…ました!」
「プレゼント配り、頑張ってくださいのです。」
「はいっ!ありがとうございますっ!
 頑張ります!よいクリスマスを。」