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【赤ずきんちゃんとたのしい一日】

赤ずきんちゃんはちょっと唸ってから続けました。
「ん~…でもなんでおばあちゃんそんなに口が大きくなったの?それもきぐるみ?」
「お前を食べやすいようにさ!」
オオカミさんはそれだけ言うと赤ずきんちゃんを食べようとしました。
でも、赤ずきんちゃんが不思議そうに見つめるので、オオカミさんはどうしたものかと困ってしまいました。
赤ずきんちゃんはニッコリ笑って聞きました。
「おばあちゃんは、きぐるみを着てももこもこにならないのね!いいな~」
オオカミさんはそんな赤ずきんちゃんを見ていたら、なんだか食べてしまうのがかわいそうだと思えてきました。そこで…
「赤ずきんちゃん赤ずきんちゃん、ぼくは森であった狼だよ。きぐるみのおばあさんじゃないんだ」
と正体をばらすことにしました。
正体を知った赤ずきんちゃんは、目をまんまるにしてオオカミさんを見つめていましたが、
またいつものようにニッコリと笑うと嬉しそうにオオカミさんに言いました。
「あの時のオオカミさんだったの!?うわぁ~!よかったぁ!何処に行っちゃったのかと思ったんだよ~?
でもよかった!先におばあちゃんのおうちに来てたのね。」
「あ、赤ずきんちゃんが丁寧に教えてくれたからさ」
「オオカミさんもお見舞いに来てくれたの?」
「も、もちろん」
そう言い終わった後に赤ずきんちゃんは辺りを見回して、またオオカミさんに聞きました。
「それで、そのおばあちゃんは何処にいるの?それとも…ドッキリ!?」
「そうそう、ドッキリ大作戦なんだ。」
赤ずきんちゃんとお話しているうちにオオカミさんは食べようとは思わなくなっていきました。

******

「ねえねえ、おおかみさん?」
しばらくたって、赤ずきんちゃんはオオカミさんに聞きました。
「なんだい?赤ずきん」
「おばあちゃんはいつ戻ってくるの?ドッキリっていつまで続くの?」
「あ、あぁ。そうだね、じゃあ赤ずきん、ちょっと外に出て胡桃を取ってきてくれないかな?その間におばあさんは大きな看板を持って玄関の前で待ってると思うから」
「本当?じゃあ仕掛け人はオオカミさんなんだぁ~」
「そうそう」
「わかった!じゃあとってくるね」
そういうと赤ずきんちゃんは外の囲いの方まで走っていきました。

赤ずきんちゃんが外に出たのを確認すると、オオカミさんはいそいで棚に隠したおばあさんをおろして、事情を説明しました。
おばあさんは溜息を吐いて呆れながらも了解してくれました。
「ふぅ、まぁいいでしょう。看板を持って玄関に立てば良いのですね」
「はい、お願いします。」

二人(?)のお話が片付いた頃に赤ずきんちゃんが元気に扉を開けて、入ってきました。
「ただいまーーーーー!おぉおおおお!!」
「お帰り赤ずきん。」
「ドッキリ大成功~。・・・・これでいいかしら?」
「ばっちりです」



そんなたのしい一日は赤ずきんちゃんが家に帰っても続きました。
扉を開けるとすぐにおいしそうなご飯の匂いが漂ってきました。
「ただいまぁ!」
「お帰り沙鳥。聞いて、さっきお祖母ちゃんから電話があってね、『沙鳥のおかげで元気になりましたありがとう』だって。」
赤ずきんの帰りをお母さんは暖かく迎えてくれました。
今日はおばあちゃんが元気になったお祝いに料理も奮発したんだとか。
赤ずきんちゃんは家に帰ってもたのしい一日ではじめはびっくりしていましたが、今日はいっぱい動いて疲れていたので、寝床にもぐるとすぐに眠ってしまいましたとさ。


(すごく強引ですが)おしまい。