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kisaku

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【赤ずきんちゃんと森の動物たち】

森の道を歩いていると、お腹を抱えたウサギさんに出会いました。
赤ずきんちゃんは訪ねました。
「うさぎさん、うさぎさん。どうしたの?」
ウサギさんは答えました。
「お腹が減って動けなくなっているのです。」
そのウサギさんは、何故かとても無表情でした。
「まあかわいそうなうさぎさん!うーん、でもどうしよう。このお菓子とぶどう酒は森の奥のおばあちゃんのものなの…。」
少しの間悩んでいた赤ずきんちゃんは結局すこしウサギさんにあげることにしました。
「うさぎさん、うさぎさん。これあげるよ。少しだけだったらおばあちゃんも解らないと思うから!」
「ありがとう」
ウサギさんはお菓子とぶどう酒を貰うと動けないはずなのに舞台裏へと去っていきました。
ちょっとだけ不思議に思った赤ずきんちゃんでしたが、考えないことにしてまた歩き出しました。


しばらく歩くと今度は真っ白いねこさんに会いました。
ネコさんは困った顔で言いました。
「あぁどうしよう。むすめのために食べ物が必要なのに、この辺には食べ物が落ちていないみたいだ」
赤ずきんちゃんは聞きました。
「にゃーにゃー、どうしたの?」
ネコさんは聞きました
「君は誰?」
「私は沙鳥!よろしくね!」
「はい、よろしく。」
「にゃーにゃー、どうしたの?」
赤ずきんちゃんは再度聞きなおしました。
ねこさんは答えました。
「むすめのために食べ物がいるんだ。でも、この辺りには食べ物が落ちていないみたいなんだ。」
赤ずきんちゃんはまた困ってしまいました。
お菓子をあげようか迷ってしまったのです。
少しの間悩んでいた赤ずきんちゃんは結局少しねこさんにあげることにしました。
「これあげるよねこさん!あとこれも!」
「ありがとう沙鳥。」
そういうとネコさんは走っていきました。

またしばらく歩くと今度はしゅんっとした木に出会いました。
赤ずきんちゃんはその木に話しかけます。
「どうしたの?」
その木には鈴がついていました。リンっと音を立てて赤ずきんちゃんに答えました。
「喉が渇いて・・・・・・・」
「まぁ!かわいそうに。でも、うーん…これはぶどう酒だけど…おばあちゃんに上げるものなの…。でも」
赤ずきんちゃんは迷ってしまいました。
そして悩んだ結果、ぶどう酒をあげることにしました。
「はい!早く元気になってね!」
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