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【Happy birthday 勇太郎様】

「あ、お姉」
「あら、牙裂紅?」
「こんにちは。」
「はい こんにちは」
「じつは…お願いがあるんですけど…――」


今日は2月の17日です。

「はい、そんなわけだから。受け取ってあげてくれるかしら?」
「………は・・・?」
「本人を連れてきても良いのだけど。」
にこりと微笑んで木箱を渡す伊紗に押され、流れが読めていないままにとりあえず受け取る勇太郎。行き成り『そんな訳だから』といわれてもどんな訳だとなるのは当たり前なのだが…、そんなことはお構いなしだとでも言うように話を続けられる。
「で。あの子が迷子になっていなければ、ちゃんとここに来ることになってるから、怒らないでね?」
「はぁ…??」
「じゃあ、私はちゃんとお仕事したから。帰ります。」

*****

しばらくして、謎を解決しようと悪戦苦闘していた勇太郎はいい加減飽きてきたのか何処か座れる場所を探して腰をすえた。
ふぅっと三回目の短い溜息を吐いたところですぐ横から声を掛けられた。
「あの、蔡麻さんでいらっしゃいますか?」
毎朝全力でこの地下を走っているという噂の子の容姿と似ている気がするが…はて、誰だっただろうか。っていうかコイツは伊紗なんじゃないか?
「お前…伊紗だろ?なんでそんな面倒くさいことしてんだよ」
「え?あぁ…えぇっと…私は巫牙裂紅と申します。伊紗さんの妹です」
「妹だぁ?はぁんそうか、わかったぞ。これはサプライズだろ、正解だよな?」
ひとり納得と首を縦にふっている勇太郎に申し訳なさ気な声が掛かる。
「あの・・・。本物の妹です一応。双子なんです」
「双子か!そうか!だから似てたんだな!俺ぁてっきり伊紗が急に髪のばして服も着替えて戻ってきたのかと思ったぜ」
それからしばらくの間話していたが、牙裂紅が思い出したかのように声を上げて小さな木箱を差し出した。
「今日がお誕生日ということだったので。美味しくないかもしれませんが…差し支えなければ受け取ってください。」
「お、食い物?サンキューな!」
「これを渡すことが目的だったのでこれにて失礼致します。蔡麻さんに会えてよかったです!お誕生日おめでとうございます!」
そういうといそいそと走っていってしまい、後には木箱を持って座っている勇太郎が残った。


「さて、かえっかなぁ」
腰を上げて帰り道を歩く。その途中にふと木箱の中身が気になって、その辺に座り込むと包みを開いてみた。
中には青いリウココリネを模した和菓子が入っていた。花言葉は暖かい心だそうだ。
ちょうどお腹も空いてきたと、それを口に入れる。意外と甘ったるくない味で食べやすい。
「こんなの伊紗には作れないよな。やっぱアイツは妹なのかぁ」
どうやらずっと考えていたらしい勇太郎。その考えの答えがでるのはいつになるのだろうか…。







◆◇◆◇◆
 いつも楽しいお話で楽しませて(?)いただいているユタロさんにお誕生日お祝いです。
勇太郎さんのキャラクターがよくわかっていなくてこのような結果になってしまいました…。(噂どおり難しかったので、話し方がとっても変わってしまいました。すみません…)
 大分遅れてしまいましたが、改めて お誕生日おめでとうございました!