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【Happy birthday 沙鳥様】

「以上で会議を終わります。   解散」
解散の合図と共に、どよどよと出席していた人が席を離れる。
「こ、光月さん!」
巫牙裂紅もどよどよと流れ出る人に巻き込まれながらも序列65位、【アトローチェドルチェッツァ(私の愛しい人)】の光月藤司朗を見つけ、ちょっとした頼みごとをお願いしようと意を決して声をかける。
「どうしたの?巫さん。」
振り向きざまににっこりと微笑まれ、こんな私にまで…?凄い方だなぁ…と思いつつ、『ちょっとした頼みごと』を話し出す。
「あの…、これを あしゃっ…すみません、朝霧さんに渡していただけないでしょうか…?」
緊張のあまり肝心な名前のところで噛んでしまったが、一応は伝わったようだ。
「沙鳥に?プレゼント?」
「はい、本当は直接お逢いしたいのですが…恐れ多くて。」
あからさまにがっくりとしている牙裂紅を眺めながら一息ついて『わかった預かるよ』と返答し、小さめな箱を預かる藤司朗。
「それと…、朝霧さんに『いらなかったら捨ててくれても構わない』とも…伝えておいてください…。お願い致します、それではっ」
彼女はそれだけ告げると、あわあわとしながら走っていってしまった。

*****

「あ、お帰り皆!」
自由に飛び回る彼女は序列15位の【ゴッドアイドル(神の偶像)】、朝霧沙鳥だ。
彼女の周りにはすでにたくさんのプレゼントが並んでいて、これが総て誕生日のプレゼントだと考えると、彼女がどれだけ好かれているのかがわかるようだ。
「ただいま沙鳥、はいこれ。」
軽く挨拶をしながら会議の後に預かったお届け物を手渡すと、沙鳥は子供のように目を輝かせた。
「わぁーい、誰から?」
「巫さん、知ってる?」
「地下の子だっけ、知ってるよ。
ねぇねぇ、開けても良い?」
そう言いながらもうリボンを解いているんだから、聞いている意味がないというものだ。
わくわくと包みを開けて中を覗き込むと、そこには小さな手紙と、金梅草の形をした砂糖菓子が入っていた。
「おぉー、キンバイソウ?おいしそう…!」
ぱぁあっと顔を明るくさせて、手を洗いにいく沙鳥。どうやら手掴みで食べるらしい。
まぁ、砂糖菓子にフォークやスプーンを使ったりしたら食べにくいだろうし、手掴みでも悪くはないはずだ、しっかり手も洗ってからなわけだし。
「いただきます!   甘~~」
そう言いながら砂糖菓子を片手に、もう一方の手には小さな手紙を持ち、起用にもお茶と砂糖菓子を持ち替えながら手紙を読み進んでいく。
【拝啓 朝霧沙鳥様

お誕生日おめでとうございます。
11月22日は朝霧さんのお誕生日でしたよね、
そこで何かお祝いを差し上げたいなと思い、
11月22日の誕生花、金梅草を模したお菓子を作ってみました。
お菓子作りはあまり得意ではないので、唯の砂糖菓子だし、
大分不恰好だとは思いますが…、
気に入っていただけたのなら光栄の至りでございます。
甘いものが苦手なら、捨てて頂いても構いません。
金梅草の花言葉は品位(人や事物にそなわっている気高さや上品さ)
だそうです。朝霧さんにはぴったりかなと思います。

それでは、朝霧さんが良い一日をお過ごしできることを、
お祈りしております。
                   敬具 巫牙裂紅】

「むー、堅苦しい。」
読み進めるにつれ、沙鳥の顔が難しいものになっていき、最後にはため息をついていた。
彼女が手紙を読み終わる頃には、小さな砂糖菓子はなくなっており、計算して食べたかのようだったが…そんなことはないのだろう。
「まぁ、兎に角!お菓子美味しかったし、誕生日のお祝いもしてもらったんだから気にしない事にしよう!」
数秒前の難しい顔は嘘だったとでも言うように彼女は再びにっこりと笑顔をつくり、砂糖の粉がついた手を洗いにいった。

沙鳥の後姿を見送りながら小さな箱の片づけをする藤司朗は、自分は沙鳥にどんなプレゼントをあげようか、と考えていたそうな・・・。



◆◇◆◇◆
 いつもお世話になっているさとさんにお祝いです。
お誕生日おめでとうございます!
(素敵な文を書いているさとさんには到底及びませんが…こんなのでごめんなさい)
 沙鳥さんの口調も、藤司朗さんの口調もあやふやで、結局よくわからなくなってしまいました…すみません。
 沙鳥さんは何をあげたら良いのか解らなかったのでお菓子にしました…。
実は辛党だったらどうしようって思っているんですが、辛党だったら言ってください。
 これからもご迷惑をおかけすると思いますがどうぞよしなになさってください。

※目を使ったあとは目を休めるか、目薬をさしてくださいね