Skip to: Site menu | Main content


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「イャー今日はわざわざ北に金を落としニ来テくれて感謝感激デすヨ」
「アホか! 今日こそは俺がお前の金引きずり出す番や! 後でごめんなさい言うてもしらんぞ!」
「ふん、無能どもが。 少しは口を閉じていられないのか? どの道、貴様らの有り金は全て私がいただくがな」
「何言ってるんだよ二重。 今日は僕が勝ちを貰うからね」

  四角いテーブルの四辺に東南西北の区画王が顔を突き合わせて座っている。
 テーブルの上には緑色のマット。
 さらにその上には直方体の小さな物体が大量に置いてある。 すなわち闘牌。
 今日は月に一度行われる区画王達の醜い争い…いや聖戦なのだ。

 静まり返った部屋にジャラジャラと洗牌の音が鳴り響く。

 この音は霊を癒やす効果が有るらしい。 今彼らは、戦場を清めているのだ。

 ―東一局
 ――親・宿彌

 ―フム、なかなかの配牌デスね。 ここは手堅く三色にイーぺーも目指しますか。

 「ポン! 白いただき!」
 「あいもかわらズ早上がリデスか、芸のなイ男ですね」
 「勝てばええんや!」

 ―これで役はオーケー、このドラを抱えて三ハン…上等や、あとはできるだけ早くテンパイに…

 静かに牌を打つ音が響く。

 「おっしゃっ! ツモや! 白ドラ2!」
 「特に痛クモありまセンね」
 「無能の無能たる所以を見せつけて何が楽しいんだ? この無能」
 「せっかく良い手だったのに、そんな手で潰されちゃ…もっと良い手でやってくれないかな」

 「はーはっは! 黙っとれ負け犬どもめ! 悔しかったら俺より早くあがってこんかい!」

 ―東二局
 ――親・逆壌

 「このまま連荘でいかせて貰う! その東いただき!」

 トン、トンパタ。

 「カン。 おっと、ドラ四確定だな」
 「なんやと!? どんだけ運いいんや!?」
 「んー、これかな」

 ―これは染めていった方が良いかな? マンズは…二重がカンしたからな、ソーズで染めて混一…あわよくば清一で

 パタ、トンタン。

 ―フム三色と、ピンフ、タンヤオ…と言ウとコロですカ

 「チー!」

 ―コレでドラ3! 二重め、自分で自分の首絞めよった

 「リーチ」
 「なんやとっ!?」
 「私モ、通ればリーチでス」
 「僕もリーチで」

 ―ままままままずいぞ、俺まだテンパイしてない! ここは現物切りで逃げるしか…

 「…」

 「んー…」

 「フム」

 ―よっしゃ、テンパイや…けど何切るコレ!? 全部超危険牌やんけ!

 「えぇいままよっ」
 「それ使う人久しぶりに見たよ」
 「うっさいわっ」
 「まぁロンなんだけど」

 「うわぁぁぁぁぁぁ」

 「リーチ、メンゼン、ホンイツ、イーぺーコーと。 ご苦労様です」

 「あっ、裏乗ったねドラ3」

 「ぎゃああああ」

 ―東三局
 ――親・二重

 「さて、そろそろその無能の箱でも空にするか」
 「やめて!? 死んじゃう!?」
 「黙れ無能、得意の早上がりで何とかすればいいだろう? もっとも、貴様の親はすでに流れているんだがな、カン…おっと、加えて、カンだ」
 「何でそんなに牌がそろうんや!?」

 「才能だろう」
 「逆には無いものだね」
 「そウですね」

 「おま…えら! ええか!? 俺がいつもやられてばかりやと思たら大間違…」

 「早く、逆のばんだよ」
 「本当にすっトロい男ですネ」
 「口より手を動かしたらどうなんだ? 無能め」

 「ごめんなさい!?」

 トントタタ。 牌の音が響く。

 「リーチやっ!」
 「逆転できる点見越してるんだろうね?」
 「そこまで無能か? 否定はできないが」
 「否定して!?」


 「私も…リーチだ」
 「僕も、リーチ」

 「おやおや、皆サンリーチでスカ。 おぉ怖イ怖イ」

 ―来てくれー…これが来てくれれば…相手にもよるけど三位には浮上出来るはず…

 トン…トン…トン。

 「結局河底まデ何もありまセンでシタね。 これにて流局でス」

 「ほんとに夜厳は食らわんな…、捨ててる牌ほとんど危険牌やんか…」

 「死中の活と言イますカ。 日頃の行いが良いデスカラ」

 「「「ダウト」」」
 「ダウトにダウト」

 ―東三局一本場
 ――親二重

 「ふぅ、随分と無駄な時間を過ごした気がする。 さっさと終わりにするかな、私の勝ちで」
 「僕の勝ちだよ」
 「逆氏の負ケですヨ」
 「そこ確定!?」

 「おっといきなり。 ダブルリーチだ」
 「相変わらずの激運やな…躊躇わずダブリーゆうことは、複合的にも高いんやろ、跳満は狙えるくらいの」
 「さてな」
 「こんなの読める訳ないよ…」
 「ロン、一発だ」
 「あー…激運だよ…」
 「ダブリー、一発、タンヤオ、ピンフ、ドラ1だ」
 「うへぇ…さっきの浮きがぁ…」

 ―東三局二本場
 ――親・二重

 「これで、後はそこの無能から直撃を奪えば私の勝ちだな。 確認しておこう。 東場のみ、誰かが箱割れの時点で終了。 一位に最下位は有り金半分。 三位は四分の一、二位は八分の一。 今のところ宿彌が一位で私が二位。 後は言うまでもないな。 後はそこの無能を落とすのみ」
 「そウでス。 正し、まだ其処の変態をやられるワケにはいかないんデスよ」
 「安手でも良いから逆を落とせばよし…」
 「いやいや、俺の大逆転みてろや!?」

 ―はテ。 逆氏を守りつツ、自分は上がるト。 少々忙シいでスネ。 そこそこの手で早くアガらなくテハ。 できれば宿彌カラ。

 トトタントン。 ト。 テンタン。

 「ふム、オープンリーチです」
 「攻めるね、大丈夫なの?」
 「役ガ必要ですカラ、安心して下さい、ちゃんとツモりまスよ」
 「ツモられちゃ困るんだがな」
 「まぁ足踏みしてほしいところだね」
 「いエイえ…おっと、ツモです。 一発でスネ」
 「ああああ…百点て…百点て…いっそ殺せ…」

 ―東四局 オーラス
 ――親・夜厳

 ―もうイヤや…勝てるかこんなん…イヤまて、役満重ねりゃ…そんなん出来たら負けてないわ! あほぉぉおぉお!

 ―ふへ、ただの上がりじゃ不味いな。 少し重ねないと。
 ―む、この配牌…、まだ狙えるか

 「オッと、すみまセンね皆サん」
 「ん?」
 「え?」
 「は?」

 「アガってます、それでワ。 今回モ、北へノ寄付、感謝しますヨ」


 「「「何だとォォォ!?」」」



 ―フむ。 何とか今回もバレずに済みましたか。 程よク負けテ、偶に大勝チ。 ギャンブルはそれに限りまスネ。 必勝の為の必敗ト言っタところデスか。



 おしまい

 追記 宿彌は点数計算できません。 上のも適当デス。