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4、開始1時間

 卵大の物体が、床に着弾すると同時に爆発する。視界が戻る前に跳び出す。
 あちらこちらから銃声と爆発音がする。上の階からも下の階からも音がすることから、自分が今、真ん中あたりの進度なのだと珠月は確認する。
 流れるような動きで太もものフォルダーからナイフを抜き出し、そのまま投げつける。拳銃を持ったマネキン人形は、足を切断されて無様に倒れた。遠隔操作型のミスティクなのだろう。だが、どうやらこちらを確認する手段はないらしい。カメラを噴煙で覆った瞬間、動きが鈍くなった。
「意外と面倒くさいな。けど、いい訓練になる」
 久々のナイフや銃の感触に、珠月はほほ笑んだ。リスクが大きくあまり多様できない珠月の能力の性質上、射撃やナイフの腕を磨いておくにこしたことはない。実際、隠れて努力はしている。クラスこそミスティックの単独履修だが、並みのスカラーやソルジャーに負ける気はしない。
 時計を確認すると一時間もたっている。だがまだ、半分も行っていない。ため息をついた時、人の気配がした。すばやく銃を向けて、それからため息をつく。
「藤司朗」
「やあ」
 柔和な笑みを浮かべて、藤司朗は挨拶をした。
「意外とはやく追いついてきたのね」
「他の方が暴れてくれたおかげで、道のトラップや警備が全滅してたのでね」
 藤司朗は一人だった。とっくに利用した下位ランカーは置き去りにしている。
「君はてっきりジェイルと一緒だと思ったんだけど、違ったんだね」
「一緒でたまるかっていうの。私、あいつ嫌いだから」
 歩き出す珠月に、なぜか藤司朗はついてくる。
「そんなに嫌ってやっては可哀想だよ。ま、僕は楽しいけどね。飄々として掴みどころのない貴女が、あからさまに動揺するなんて珍しい」
「別に私は飄々として掴みどころがないわけじゃないと思うけどね。むしろ、そういう人になりたいよ」
「へえ。予想外だね。あなたは夢とか目標とかない人だと思ってたよ」
 からかうような声に、珠月はゆっくりと振り向いた。珍しくその紅い瞳に苛立ちが浮かんでいないことに、藤司朗は不思議な気持ちになる。
「目標ね。あることはあるよ。ただ、他の子みたいに何が何でも叶えたい夢はないだけで。私は、自分が最強にも最優にもなれないことをよく知ってるからね。世の中には、どうしようもないものっていうのがいるんだよ。あんな連中と同じ土俵で戦う気にはなれないよ」
 珠月にしては珍しい愚痴めいた言葉に、藤司朗は目を丸くした。珠月がそれを言うのも珍しいが、自分のような相手にそれを言うのはもっと珍しいこと、むしろあり得ないことだったからだ。
「ああ、なるほど」
 藤司朗はほほ笑んだ。
「土俵に立たないのが貴女のスタイルなんですね。案外と臆病だ」
「挑発しても無駄だよ。女王騎士団はさっちゃん以外の誰にも興味を示さないのが普通なのに――――案外と好戦的だね、藤司朗は。そんなに私に痛めつけてほしい?」
「勝負にならないってほどじゃないんじゃないかな?」
「上位50番内をなめちゃだめだよ。ま、私はやらないけどね。争いごとはリスクに対して実入りが良くないから、嫌い」
 くすりと珠月は笑った。
「臆病者」
「好きに解釈すれば? 人生にはルールなんてないんだから、何も相手が得意な分野で競う必要なんてない。いかに自分が得意で相手が苦手な分野に争いごとを持ち込むかっていうのは、とても重要だよ。昔の人は言った。誰かと戦う時、相手を撃破するのは三番目にいい方法だ。二番目はうまく負けること。そして一番は、その相手を自分の味方にうまく取り込んでしまうことだ、って」
「でも、それでは特定分野で大成することはできないよ」
「必要あるの?」
 珠月は不敵に笑った。
「よほどやりたいことや仕えたい人がいるならともかく、特に目標もなく昇りつめてどんないいことがあるっていうのよ? それで上に言ってどうするの? 栄誉と金に囲まれて楽しい生活? そんな疲れそうな人生ごめんだね。面白くもない」
 紅い瞳の奥に、普段はなりをひそめている【イノセントカルバニア(純白髑髏)】らしい嘲笑と残虐さがうごめく。藤司朗は笑みでそれをやり過ごした。女王騎士団である彼は、自らの女王とあがめる朝霧沙鳥に関すること以外には強い興味を持たない。それは目の前の高位ランカーや自分自身の危機であっても同じことだ。たいして興味がない。だから、恐れる必要もない。
「面白いっていうのは、人生においてとても重要だよ。どんなことでも面白がることができれば、それは不快でも苦痛でもなくなる。どんな相手でも面白がれば許せるし、それだけ辛くても面白がることができるなら乗り越えられる。面白いはそれだけで理由になる。だから、私は面白いことが大好きだよ。そして面白くないことは大嫌い」
「ジェイルのことも面白がってやったらどうだい?」
「…………何事にも限界はある。無理」
「ジェイルも可哀想に」
「自業自得よ」
 足元のコンクリート片を拾い上げて珠月は投げた。仕込まれた対人地雷が反応して爆発する。
「室内に変なもの仕掛けやがって」
「……君。避難訓練とか必要なのか?」
 見ている限り、必要ない。むしろ遊びでやっているようにしか思えない。面白いことに重点をおく珠月の性格を考えると、それでもいいのかもしれないが。
「経験値はあげておくにこしたことはないよ。いくら私が世界のトップを目指す気がないっていっても、立場上敵はでてきちゃうし……それに」
 そこで珠月はかすかに表情を変えた。藤司朗ではなく、思い出した過去の記憶に向かって珠月は苛立ちを滲ませる。
「あの篭森壬無月と水天宮葵の娘がこの程度、とか思われるとムカつくじゃん。地位や身分は必要なくても、あの二人の娘に相応しいと思われる程度の実力と美貌を維持しないと――――流石にプライドが許さない」
「有名人の子息は面倒だね。というか、美貌まで磨く必要が?」
「お父様とお母様は、若くて美しいのよ。街を歩けばだれもが振り返るほどに!」
 なぜか悔しそうに珠月はこぶしを握った。そのとき、
「大丈夫ですよ。真珠の月の姫君。貴女は今のままでも、女神が嫉妬するほどお美しいです。永遠を約束された金剛石の美ではないかもしれませんが、大地に命を咲かせる薔薇の美です」
「貴様、どこから湧いたあああああああ!?」
 振り向きざまに繰り出された回し蹴りを受けて、ジェイルはその場に膝をついた。
「ぐはっ……ま、舞い踊るような可憐なステップ……流石、姫……」
「蹴られたのに余裕があるようだね。もう一撃行く?」
「う……砂糖細工のような美しい御足で蹴られるのは、なかなか魅力的なものがありますが……勘弁してください」
 一瞬で表情を凍りつかせた珠月と、蹴られたくせに笑顔を絶やさないジェイルを交互に見て、藤司朗はため息をつく。
「……篭森さん、ヒールはまずいよ。ヒールは」
「厚底が良かったの?」
「一応言っておくけど、僕は踏まれることにも蹴られることにも、何の魅力も感じてないからね。おい、平気か? ジェイル」
「問題……ありません」
 はやくも回復したのか、ジェイルはよろよろと立ち上がる。案外打たれ強い。
「ですが、さっき言ったことは本当です。貴女はお気づきでないかもしれませんが、荒野に咲く花のごとく凛として立っていらっしゃる貴方は、どんな極上の花よりも満天の星よりも美しい。まさに地上の月です!」
「……頭が痛い」
 そう言いながら、珠月は耳をふさいだ。行動が矛盾しているが、頭痛の原因が耳から入ってくる声ということを考えれば、そうおかしい行動でもない。
「何かと比べなくとも、貴方は匂い立つ薔薇のように美しいんです。自分をご両親と比べるのはやめてください。貴女は貴女だけで、千の賛辞も万の詩も追いつかないほど魅力的です。そう、詩人が歌う億万の歌も貴女ひとりの」「頭痛い。聞きたくない。聞こえない……」「まさしく聖女と呼ぶべき」「いや、黙れって」
「ジェイル、流石に黙ったほうが……」
 珠月がマジギレ寸前なことに気づいて、藤司朗は口をはさんだ。別に珠月は友人でも何でもないから不機嫌になろうと知ったことではないが、キレられて暴れられるとこちらまで被害が来る。
「窮鼠猫をかむからね。あんまり追い詰めると危ないよ」
 だが、手遅れだった。
「…………ジェイル・クロムウェル」
 珠月の紅玉の瞳が深さを増した気がした。危機を感じて、藤司朗はダッシュでその場から離脱する。
「なんですか? 月の姫」
「やっぱり、死ね」
 目で追うこともできないスピードで、骸骨がジェイルに襲いかかる。常人なら何が起こったかも分からないうちに絶命してもおかしくないその一撃を、ジェイルはほとんど勘だけで受け止める。
 ジェイルのミスティック能力は【パーフェクトストレンジャー(人畜無害の第三者)】。周囲の人間に強力な暗示をかけ、彼の存在をその辺を飛んでいる羽虫程度にしか認識できなくする能力である。発動中はたとえ銃を向けられても、周囲は彼を敵とは認識できない。だが、不幸なことにこの能力には欠点があり、視覚以外の強い探査能力を持つ能力者や彼のことを幼いころから知っている人間には効果が薄い。つまり、珠月にはジェイルの能力が通用しないのだ。
「ふふ、模擬戦ですか?」
 だが、ジェイルは余裕でほほ笑んだ。この後に及んで、彼には珠月に嫌われている自覚がない。この攻撃も、じゃれあいくらいにしか認識していない。どこまでも自分をよく分かっていない男である。
 バックステップを踏みながら、ぎりぎりのところで骸骨のアーサーの猛攻をかわす。防戦一方とはいえ、人間でない存在の攻撃を受けることができているのは彼の身体能力がおそろしく高い証拠だ。そのまま右手を下げ、腰のフォルダーから銃を抜き取る。するりと右手に収まったのは、それほど珍しい型ではないオート・ピストルだ。
 アーサーの背骨を狙って引き金を引く。その瞬間、ひらりと上に跳んでアーサーは銃弾をかわした。それを追って銃口を上に向けたジェイルの視界に、スカートの下に隠した右太もものフォルダーから銃を抜いた珠月の姿が映る。
「そうきますか」
 投げ出すように左手を伸ばす。腕に装着したフォルダーの留め具が外れ、小型の銃が袖から転げ出る。それを左手でしっかりつかむと、右手を上に左手が下にくるようにしてしっかりと構える。
 立て続けに銃声が響く。普通ならどちらかが倒れていてもおかしくないが、あいにくとこの学園の生徒は普通ではない。
 アーサーをミスティック能力で操作しながらも、珠月は物陰に滑り込んで銃撃を避ける。その間も操作の精度が落ちないのは、慣れている証拠だ。逆に今度は珠月がジェイルを狙うが、二丁拳銃のくせにやたらと命中率のいいジェイルは、紙一重のところで攻撃を避ける。現在のところ互角にみえる。だが、少し移動しているだけの無傷の珠月に比べ、ジェイルのほうは激しい攻防を余儀なくされているうえに、いくつか攻撃が当たっている。長期戦になればどちらが有利かは、火を見るよりあきらかだ。それでも、ジェイルは笑みを崩さない。意地でも自信があるわけでもなく、ただ笑う。
「ああ、もうムカつくな! だいたい、なんで私のストーカーしてるんだよ、お前は!!」
「それは話せば長くなりますが……」
「やっぱ話さなくていい。死ね」
「ふふ、可愛らしいですね。照れてるんですか?」
「頭が晴天なのはお前だろうが!! むしろ晴れすぎて日照りだろ!」
 ぎゃあぎゃあ騒ぎながらも容赦の欠片もない攻防戦が続く。珠月は無傷だが、ジェイルは少しは攻撃を受けているようだ。
「お前の口調が耳障りなの! 迷惑なの! うっとうしいの!! もう近付くな!」
「そうですか」
 銃弾の嵐の中、致命傷をぎりぎり避けながら、ジェイルは小首を傾げた。
「僕は大好きですよ。雪の妖精が舞い降りる、大倫敦の黄昏、凍りついた水面を見つめる凛とした強い瞳を見た時から、ずっと好きです」




「こ、告ったああああああああああ!?」
「うわああああああああああああああああああああ!!」
 位置的にうまくマイクに拾われたジェイルの言葉に、観戦席はどよめいた。ちなみにこのどよめきは、内部にいる珠月とジェイルには聞こえていない。
『うわぁ★ すっごく美味しい展開になってきたよ!! 篭森さんの返答はいかに!?』
『選択肢一つだと思いますわ』
『玉砕だろ』
 テンションあがる愛に対し、コメンテーターのユリアとミヒャエルはテンションが下がる。
『そういえば、藤司朗さんはどこに?』
『逃げましたね』
 ぎゃあぎゃあと盛り上がる会場。いつの時代も、恋と金の噂は人が飛び付くものだ。
『あれ★』
『どうした?』
 モニターを見つめて、愛は引きつった笑いを浮かべた。
『ごめん、カメラ撃ち抜かれた……あはははは★』
「ええ!?」




「僕は大好きだよ」
 もう一度、ジェイルは言った。銃声が止む。アーサーも動きを止めた。
「珠月?」
 ゆっくりと珠月が物陰から出てくる。うつむいていて表情は分からない。
「珠月」
「ジェイル」
 およそ感情というものが読み取れない声で、珠月はジェイルの名前を呼んだ。ゆっくりと顔をあげる。
「私は――――無理。大嫌い」
 紅玉の瞳が深い深い色に染まっている。本気を感じとって、ジェイルは足を止めた。
「えーと……例えばどこが?」「全部」
 珠月が手を突き出した瞬間、空気が爆発した。巨大な空気の塊が、ジェイルに襲いかかる。珠月が操れるのはきちんとした形があるものだけではない。電波や電気は無理だが、分子以上のものならば操ることができる。あまり他人には知られたくない能力だが、カメラが壊れているので問題はない。
「私が好きなら、死んでよ」
 その空気の武器は壁と窓枠を砕いて、その破片ごと彼を外へと放り出した。




『あ★』
 爆音に観戦席にいた全員が空を仰いだ。ビルの一角の窓が吹き飛び、そこから人影が吐き出される。
「何!? 誰!?」「ジェイルだ!」「何で飛んでるの!?」「何でってそりゃあ、篭森にやられたんだろ」「過激だね」「どうやったんだろ」「マジで玉砕しやがった!」「馬鹿だ!」
 望遠レンズやオペラグラスを覗き込んで、観客は口ぐちに悲鳴をあげる。ジェイルを心配する声がないのは、気のせいではない。
「あー、あれは死んだな」
「……葬式用の服ってどこに仕舞ってたかな」
 全員の脳裏に転落死体の図が浮かんだ。気の早い連中は、はやくも葬式のことを考え始める。だが、そうはならなかった。落ちながら人影は手を伸ばす。ビルの側面に止まったままになっていた窓ふき用の機械にワイヤーをひっかけ、落下を免れた。
「すげえ!?」
「流石は上位ランカー……」
「あれで落下を免れるとは」
 そしてそのまま、ずりずりと降りてくる。狙撃も忘れて、観客はそれを見守った。やがて数メートルの位置までくるとぼとりと地面に落ちる。動かない。
『えーと★ 大丈夫かな? リタイヤ?』
『見に行きましょう』
 ユリアの一言で、近くにいた観客が立ち上がる。近付くと、ジェイルは落下した残骸の間に横たわっていた。銃弾が当たったのかいくつか銃創があり、他にもガラス片や木片が刺さっている。かなりの怪我だが、意識はあるようだ。
『ジェイルさーん、生きてます?』
 愛がマイクを近づけると、ジェイルは苦笑を浮かべた。
『――――格好いい』
『はい?』
 全員が、ジェイルは出血か脳震盪で意識が混濁しているのだと思った。
『えーと、何の話かな★』
『流石は月の姫! あの見下すような雪の女王のごとく冷たい目と鍛え抜いた鋼のような強固な意思。本当は優しいのに、飄々とした北風のごとく掴みどころのない態度を取ってしまう素直でないところ。そしてあの強さ――いい!』
 冷たい風がジェイル以外の全員の心の中を駆け抜けた。
『公共の電波に変な言葉載せないでね★』
『いったい何があったんでしょう……?』
 変態マゾという言葉が、放送が聞こえる範囲にいた全員の脳裏をよぎった。
『やっぱり、月の姫はあんな飄々とした傍観者じゃなくて、崇高で冷徹な氷の支配者になってほしいですね。そちらのほうがお似合いです!』
『…………この会話、放送されちゃってるよ? いいの?』
『……篭森が可哀想だ』
『嫌われてる理由がよく分かりましたわ』
『死んだほうがよかったね★』
 笑顔のまま、愛は酷い事を言う。だが、反論する者はいない。
『ジェイル……友人としてこんなことは言いたくないが、お前はたった今、大失恋をしたんだと思うんだが』
 ミヒャエルは、血まみれでいい笑顔を浮かべる友人に冷静な声で事実を突きつけた。だが、ジェイルはあっさりと答える。
『大丈夫。照れているだけです』
 その馬鹿発言は、電波に乗って広域に響き渡った。
『…………どこら辺が?』
『月の姫は、いつも無愛想でそっけない態度をとっていますが、あれはただのスタイルです。本当は優しくて恥ずかしがり屋さんなんですよ。だから今日もきっと、照れているんです。公衆の面前で告白するなんて、僕の配慮に足りませんでしたね』
 静かに、だが確実に見守る観客と電波越しに聞き耳を立てる聴衆の顔がこわばって行く。恐ろしいことにジェイルは本気だった。
『それに万一本気だとしても、まだ見込みはあります』
『どこら辺に!?』
『嫌い、とは相手に対する強い執着と興味。すなわち、もっともLOVEに近い感情。無関心よりはるかに見込みがあります』
『どこまでポジティブなんだ!? 流石に、今後お前を家に入れるわけにはいかん』
 ミヒャエルは、色々あって珠月の家に居候兼使用人として住みついている。
『うわぁ★ 色々最悪だ★』
『このまま、手当せずに放置したら死んでくれないでしょうか』
「篭森……苦労してるんだな」「いつも大げさだと思ってたけど、俺たちが間違ってたよ」「これはきもい。きつい」「可哀想……」
 住民の篭森珠月に対する好感度が、少しだけ上がった。
 その頃、そんなことは知らない珠月は、
「無理……なんで生きてるの? 普通死ぬじゃん。死ねばよかったのに……」
 逆切れモードが終了し、鬱状態に突入していた。


 残り時間二時間
 ジェイル・クロムウェル脱落