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法華堂戒&エドワード・ブラックシープ

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First contact 法華堂戒&エドワード・ブラックシープ


 ずっと自分を無視していた両親が自分に触れてくれたのは、二人が自分の首を絞めた時だった。
 場違いにも、少しだけ嬉しかった。家にいても自分は透明人間になったみたいで、話しかけてももらえず、触れることも許されず、返事も貰えず放置されていたから。自分が生きているのか死んでいるのかすら良く分からず、ただ決められた日課だけをこなしていた。
 だから、嬉しかった。それが殺意であっても、両親が自分に目を向けてくれたことが。
 でも、すぐに悲しくなった。死にたくはなかった。死ねばなにも分からなくなってしまう。冷たくなって、硬くなって、最後は腐敗して、自分という存在はきれいに消えてしまう。それは困る。自分はまだ、何もしていないのに。無価値のまま、死にたくないのに。
 本で読んだ。幸せとか愛情とか生きがいとか、そういうものはあったかいらしい。でも、自分はそれを知らない。まだ、知らない。
 無意識のうちに手を伸ばした。ベッドサイドにある果物ナイフに手が届く。なぜかためらうことなく、自分はそれを振り下ろしていた。
 悲鳴すら上がらなかった。温かい液体が降りかかる。二度、三度と振り下ろす。肉が裂けた。ナイフが砕けた。臓物が飛び出して座り込んだ自分の膝に落ちた。鉄さびの臭いがした。
 動かなくなった両親に、そっと触れてみた。温かかった。初めて自分から触った両親は、とても温かかった。それがただの生命の名残だとしても。
「……温かいね」
 なぜか涙がこぼれた。
 温かい。目を閉じて、鉄錆の臭いを無視する。妄想だと分かっていても、その温かさに愛されているような気がした。
「生きているのは、温かい」
 急速に両親の体は冷えて硬くなっていく。それを触りながらぼんやりと思った。
 自分はまだ温かい。まだ生きている。生きていけるんだ。




 数年後。
 月明かり以外にほとんど光のない路地。そこに白銀が走る。
 鋭い金属音が響いた。立て続けに二度、三度。細いナイフと槍のようなものが交差する。ナイフを持っているのは若い男。たいして槍のような武器を手にしているのは、まだ十代前半の子供だ。
 ナイフの男の攻撃が少年の腕をかすめる。だが、次の瞬間、一瞬できた隙を見逃さず、少年の武器が深々と男の腹部に突き刺さった。悲鳴を上げる猶予も与えず、立て続けに少年は男の喉を切り裂く。血が飛び散った。
「…………少し、手こずった」
 無感動に少年はつぶやいた。自分の腕の怪我にも構うそぶりはない。
 少年は、法華堂戒。のちに【レッドラム(赤い羊)】のエイリアスで知られることになる少年である。だが、この時まだ世界は彼を知らず、彼も世界を知らなかった。
「…………寒い」
 無感動に戒は死体を見下ろす。温かい血がゆっくりと靴を浸していく。間もなく冬を迎える季節、殺された男の体からはかすかに湯気が上がっていた。
 温かい、生き物の体温。だがそれは、冷たい風に急速に熱を奪われていく。
 温かい。冷たい。死んでいる。戒は目を閉じた。腕をいやな感触が伝わっていく。痛くて、熱い。生きている熱を感じる。戒はほっとした。
 目をあけると赤い色がある。
「いくら死体を作っても意味はない……」
 分かっている。それくらいは分かっている。それでも――――この行為をやめてしまえば、飲み込まれてしまうような気がするのだ。
「…………痛い」
 思い出したように腕が傷んだ。手当をしなくてはいけない。思ったより傷が深い。ひょっとすると、放っておけば死んでしまうかもしれない。けれど、動く気がしなくて戒は死体からほとんど離れていない路地に座り込んだ。
 温かい。冷たい。熱い。痛い――――ぐるぐると単語が頭の中をめぐる。思考がまとまらないのは、昨日、久しぶりに両親の夢を見たからだろうか。それとも出血のせいだろうか。
「……歩かないと……俺はまだ、生きているんだから……」
 その時、かすかな足音が聞こえて戒は身構えた。現地の住人ならいい。向こうも関わりたくはないだろう。だが、ライザーの生徒や職員だとまずいかもしれない。慎重に戒は大きな通りのほうをのぞいた。ゆっくりとこちらに歩いてくる影がある。十代後半くらいの少年にみえた。こちらを警戒している様子はない。気づいていないのだろうか。肩にはマシンガンらしき銃器を担いでいるが、あくまで護身用なのかそれを積極的に周囲に向けることはない。
 予科の終わりごろかあるいは本科か。男の年齢から戒は推測する。そこそこ良い身なりをしている当たり、現地の住人とは考えにくい。
 殺すべきか。あるいは見つからないよう隠れるべきか。戒は珍しく迷った。普段ならば、姿を見られた人間、見られそうになった人間はすべて殺す。だが、今日は怪我をしている。うっかり取り逃がすかもしれない。
 それがいけなかった。戒が決めるより前に、相手がこちらに気づいた。相手が身構える。その瞬間、雲間から月が覗いた。
 相手は少年だった。年の割には背が低く華奢な戒に比べ、丁度成長期らしい少年は頭一つ以上大きい。白人特有の白い肌と日本人とは違う質の黒い髪。その時は暗くて分からなかったが、瞳は深い緑色。少年は戒を見て、驚いたような顔をした。
 見られた。戒は心の中で舌打ちした。そして飛び出そうとして――――

「怪我人は病院に行け!!」

 叱られた。
 予想外のリアクションに、一瞬、戒の脳みそがまっ白になる。その間に相手の手が伸びた。咄嗟にガードの態勢を取った戒の体が浮く。
「ちょっと待ってくれ。確か走れば十分くらいで診療所に着くはずだから!」
 相手は荷物のように戒を肩に担ぎあげていた。戒はあっけにとられた。この学校の生徒が、分からないわけがないのだ。戒の全身を覆う血の大部分が、他者のものであるということだ。
 なぜ、助けようとする?
 自分より五、六歳年上と思しき少年の肩を戒は軽くつかんだ。服越しに体温が伝わってきた。今でも殺せる。戒の視線の先には無防備な首筋。ここを爪で掻きむしれば、殺せる。だが、その気になれない。
 頭がくらくらする。きっと出血のせいだ。ぐったりと戒は相手に体重を預けた。本当に久しぶりに触る生きた人間は、戒の記憶よりずっと温かみがあった。
 殺そうと思えばいつでもできる。別に今しなくてもいい。
 無意識のうちに、戒は自分に言い聞かせていた。それが、彼の運命の転機となる。





 診療所。
 今時、深夜の怪我人など珍しくもなんともない。校内に点在する診療所の一つで、戒は治療を受けた。腕は一部縫わなければならなかったが、幸い命にかかわるものではなかった。治療を終え診察室を出た戒に、ゆっくりと一人の人物が歩み寄ってきた。つい先ほど、戒を診療所に強制連行した人物だ。
「やあ、平気そうで何より」
「…………」
 戒は胡乱げに相手を見上げた。にこにこ笑う彼の真意はみえない。とてつもない善人のようにも、最悪の悪人のようにも見える。
「君、男の子だったんだね。綺麗な顔してるから間違えた」
「…………」
「駄目だよ。夜にああいうところ出歩いたら」
「…………」
「えーと、僕の話していること分かる?」
「…………なぜ助けた? 放っておけばよかったんだ」
 戒が口を開くと彼はほっとしたような顔をした。そして、笑顔で続ける。
「それは君が怪我をしていたからだよ」
「路地の奥を見ただろう?」
 戒は相手を睨みつけた。その間もなぜ目の前の相手が自分を診療所に連れて行って、しかも治療費を自ら出したのかを考え続ける。自分などとコネを作っても意味などない。かといって、お人よしとも思えない。
「死体があっただろう?」
「うん、見たよ。よくみえなかったけど、結構むごく死んでいたね」
 聞き間違いかと思うほどあっけらかんと彼は言った。そして、続ける。
「でも、もう死んでいる人間のことなんて、どうでもいいことじゃないか」
「どうでもいい?」
「もう死んでいる誰かより生きている誰かを優先させることは、とても自然なことだろう? 死者なんて、暇な時に思い出すくらいの価値しかないよ」
 邪気のない笑顔で、とても不自然なことを彼は自然に言った。戒は再び凍りつくとともに悟る。この相手はただのお人よしでも善人でもない。静かに、だが確実に狂っている。この学園らしく。
 戒は認識を改めた。こういう相手なら、普通の理由を考えるだけ無駄だ。
「そうだ。僕はエドワード・ブラックシープ。本科生だ」
「名前は戒。ファミリーネームは法華堂。予科生」
「そっか。いい名前だ。日系だね」
 いかにも社交辞令な返答をエドワードは返した。そして、そのまま何気ない様子で言う。
「ところで、聞きたいことがあるんだけど」
「何だ?」
「最近、あの辺で通り魔殺人が連続して発生してるってさっき医者に聞いたんだけど、それって君がやったの?」
 無邪気にエドワードは問いかけてきた。通常ならば、絶対に誤魔化さなくてはならない問いかけ。だが、なんとなく戒は答えた。相手がどういう顔をするか興味があった。
「だとしたら?」
「それはいいね。とても興味深い」
「人殺しが怖くないのか?」
「別に」
 平然とエドワードは答えた。
「ねえ君、よかったら僕のリンクに入らない? 僕と僕の仲間を殺さないなら、別にどんな嗜好をもっていても気にしない。それに僕、殺人鬼の友達ってまだいないからほしいと思っていたんだよ」
 まるでお菓子のおまけを欲しがるような手軽さで、エドワードは言った。子どものような言い草だったが、それだけに相手が本気だと分かった。
 戒は困惑する。なぜこの相手は自分に構うのか、そして自分と友達になろうとするのか。
 相手の意図を見透かそうとするかのように、戒はエドワードをにらみつけた。だが、何を考えているのかは分からない。何も考えていないのかもしれない。
「断る。俺のことは、放っておいてくれ……治療費は後で返す」
「別にいいよ、返さなくて。その代わり、諦めないし」
 エドワードは軽快に笑った。戒は顔をしかめる。
「俺はお前の好奇心に付き合うつもりはない」
「好奇心じゃないよ。好意だ」
「この短期間で、どんな好意がわくというんだ」
「人間、友達を作るきっかけはほとんど勘だよ。ああ、この人とは気が合うかもな、って思ったところから友人関係はスタートするんだ」
 底の見えない顔で、エドワードは言葉を紡ぐ。
「僕は君を見ていいと思った。なんとなくだけど、君は多分、君自身が思っているよりよほど上等な人間だよ。だから、友達になりたい。できれば僕を手伝ってくれるひとになってほしい」
「俺にそんな価値はない。その気もない」
「ほら、それが駄目なんだよ。君は君が思うより、ずっといいよ。この学園で殺人鬼を続けながら予科に通い続けられる時点で、それは証明されているよ」
「まだ予科に残れているってだけかも」
「僕は商人でね。屑と金剛石の原石くらいの見分けはつくつもりだよ」
「どうだか」
 ふと思った。エドワードという人物は、自分に何らかの価値を見出している。だが、それはきっと何かの勘違いだ。自分が殺したのがスラムの住人だけでないと知ったら、彼はどういう顔をするのだろうか。それを知れば、自分が殺されるかもしれないことに気づいて、怯えて逃げるのだろうか。
 興味があった。だから戒は口を開いた。
「俺の昔話を聞きたいか?」
 視線だけでエドワードは肯定を示した。そしてゆっくりと殺人鬼は過去を語る。誰にも言ったことのない過去を。うつむいて、ゆっくりと語る。
 通り魔殺人。透明人間のような生活。両親の殺意と死。死にたくなかった話。
「――――というわけだ。戦場以外の殺人は罪になる。だから俺は両親の遺体をこっそり業者に頼んで処分してもらい、親の金で日本に渡ってきたというわけだ。感想は?」
 うつむいていた顔を上げる。エドワードの顔からは、笑顔が消えていた。
 なぜか戒はほっとした。これでいい。自分に向けられる不相応な笑顔はもうない。きっとこの相手もすぐに自分の愚を悟っていなくなるだろう。
「ねえ」
 だが、戒の思ったようにはならなかった。
「つまり君は、生きている実感が欲しいんだね。じゃあ、僕がそれをあげられるならば、君は僕のものになってくれるのかな?」
 何を言われたのか分からなかった。目を見開く戒の首筋にエドワードの手が触れる。
「生を確かめたいのなら、わざわざ肉を切り裂く必要はない。手と手を取り合えば十分だ。鼓動も体温も」
 エドワードは戒の首に添えていた手を離すと、代わりに戒の右手をつかんだ。まだ血が付いているそれに、ためらうことなく自分の左手を添わせる。丁度、脈が取れるように。
「ほら、温かい」
「…………」
 珍妙なものを見る目で、戒はエドワードを見上げた。エドワードは無邪気に笑う。それを見ながら、戒は感じていた。邪気のない邪悪は、それと分かってやる悪よりよほど性質が悪い。
「君が冷たくなりそうなら、僕はいつだって君の手を取ってあげよう。君が何をすればいいのか分からないというなら、君が生きているという実感を得られるように仕事を教えてあげるし、望むなら人生のレールを敷いてあげてもいい。不安なら不安がなくなるまで話を聞くし、一緒にいてあげる。君が自分に価値を見いだせないなら、僕が見出してあげる。死なない程度なら、血を流してあげてもいい。いいかい? 君の価値はただの殺人鬼で終わるものじゃない。そうやって使い潰すくらいなら、僕にくれ」
 まくし立てられて、戒は口をはさむ余裕もなくただ絶句した。そして時間をおいてゆっくりと言葉が浸透してくる。
「…………冗談じゃない」
 やっとそれだけを戒は返した。
 恐ろしい提案だった。つまり彼は、自分の手足となるならば金銭面でも精神面でも一生面倒をみてあげるよと言っているのだ。それは人生そのものを売り渡せという取引に近い。ぞっとした。普通の人間の発想ではない。
「うん。僕は本気だからね。冗談ではないよ」
 意味は分かっているはずなのに、エドワードはわざととぼけて見せた。
「君が不安なのは、君が自分自身に対して『まだ自分生きている』こと以外に価値を見いだせないからだ。生きていることだけが、生きていく価値だから、それが揺らぐと不安になる。そして、不安を消すために他者の死を求める。ならば、それ以外の価値を見つければいい」
「俺は……」
 否定しようとするが言葉が出てこない。途方に暮れて戒はエドワードを見上げた。
「『生きる』だけなら、どんな虫けらにもクズにもできる。それだけで自分を終わらせることはない。ならばその命、僕によこせ。僕に仕え、僕のために生き、僕を生きがいにして、僕に使いつぶされろ。そして生きている間は僕をよりどころにし、僕が死んだら僕の死体を前にして自分の生を確かめればいい」
 身体が震えた。恐怖のためか、歓喜のためか。それは自分でも分からない。相手に必要とされているという強烈なカタルシスとまるで底なし沼を覗き込んでいるような恐怖感が戒の全身にまとわりつく。
 似ている。両親に初めて殺意を向けられた時と。あの時は、殺されかけて悲しいのに、こちらを見てくれるのが嬉しかった。どうやら、随分と自分はいかれているらしい。
 エドワードの目は暗い。まるで沼地の底のように。
「僕は君が必要だ。だから、僕のものになってよ。どうせ帰る場所も使い道もないんだろ? なら、僕がもらってもいいじゃないか。君が君を僕にくれるなら、僕は君に必要なものをあげるよ」
「必要?」
 戒は思わず聞き返してしまった。にこりと、天使のようにあるいは悪魔のようにエドワードはほほ笑む。
「居場所、友達、仲間、生きがい、目標、仕事、安心――――君が温かさを求めなくてもいいくらい、温かい場所をあげよう」
 言葉は毒薬のように、戒の心をからめとった。同時に、涙が溢れた。エドワードの言葉は毒のように甘くて重い。だが、声は優しかった。触れた手から、相手の体温が伝わってくる。その手を握ると、鼓動を感じた。
「…………お前なんか大嫌いだ」
「それは僥倖。大嫌いということは、大好きになる要素があるってことだからね」
 嫌いだと言ったのに、エドワードは笑った。そして、あっさりと返す。
「心配しなくてもいいよ。君が僕を嫌いになっても、僕は君を嫌いにならないから」
「何でだよ?」
「嫌いになるようなものを、僕は拾ったりしないよ?」
 緑色の目が楽しげに笑った。
「だからね、僕のものになって、僕のために生きて、僕に使い潰されようよ」





 さらに数年後。
 本科に進学した法華堂戒は、結局ブラックシープ商会に入った。初めのうちこそ、元殺人鬼として警戒されていたが、今ではすっかりなじんで友人も多い。
 エドワードは確かに約束を守った。仕事、帰る家、仲間、同僚、目標、生きがい――――今までの人生になかったものが、今の生活には溢れている。
「店長、外回りいってきます」
「在庫切れそうな商品があるんで、発注かけました」
 スタッフが忙しく戒の周囲を動き回る。隙間風が冷たくて、戒は思わず肩をすくめた。今日はとても冷える。
 冷えた手をこすり合わせる。完全にくせが消えたとは言わないが、今では血の温かさでぬくもりを感じなくても寒く感じることはあまりない。自分の手に触れて生きていることをすぐに確認できる。もう冷たくはない。大丈夫だ。
「や、寒い中御苦労さん。冷えてるね」
 声がしてわしわしと頭を撫でられた。振り向かずとも誰かは分かる。
「……エドワード」
「冷えてるねぇ。仕事が終わったら、今日は一緒にご飯を食べに行こうか。もちろん、メリーも」
 出会った時は背丈は逆転している。今は戒のほうがエドワードよりわずかに高い。短期間で良く伸びたものだと、昔からの知り合いは感心している。流石にもう女性に間違われるようなことはない。
 執拗にエドワードは戒の頭を撫でる。犬のような扱いだが、嬉しくないわけではない。戒は黙って撫でられる。かすかに体温を感じた。
「大丈夫? 冷えてない?」
「…………大丈夫だ」
 戒は答える。
「俺はもう大丈夫だ。今は――――世界は温かい」
 にこりとエドワードは笑った。ひどく満足げな笑みだった。この笑みを見る度に、なんとく自分は罠にはめられたような気がする。でも、すぐにどうでもよくなる。きっかけは何であれ、決めたのは自分だ。そして今、ここにいるのも自分の意志だ。
 ゆっくりと、挑むように戒は笑みを浮かべた。
 もう血で温かさを感じる必要はない。


おわり
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