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【Gihad】

「いっただっきまーす」
「……待って、沙鳥」
「うにゅ?」
 沙鳥の手を掴み、有無を言わさず一口目を奪い取る。
「あ、うあ……」
 余りのショックで言葉を失っている沙鳥を他所に、丈之助は定位置である斜め後ろへ戻る。
「さ、さっちゃんの……」
「毒見」
「うそだぁあ!」
「シロの命令」
 たとえ信頼の出来る友人が作ったものであろうと、どこで何があるかは分からない。
 二進数的思考回路の丈之助に状況判断や臨機応変などといった柔軟な対応は無理だろうから、藤司朗は事前に「沙鳥が口にする物の一口目だけは、何が何でも奪い取れ」という指示を出していたのだ。
「……つまり、さっちゃんと勝負しようって事だね!」
「……何が何でも、ね」
 不本意ながら、火花を散らす。
 スピード勝負であれば、沙鳥に勝ち目は無い。
 頭脳戦であれば、丈之助には分が悪い。
「いーだろー。望むところだー。どっからでもかかって来るがいー」
「……何が何でも奪い取れ」









 ――戦いのゴングが今、高らかに鳴り響く...?