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Happy birthday 早良様」(2011/08/04 (木) 23:25:11) の最新版変更点

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【Happy birthday 早良様】 「はーぁ…」 「どうしたんだ、弟子がそんなに大きなため息をつくものじゃないよ。」 「あ、すみません…」 今日でもう8月突入だ。 牙裂紅がため息をつく理由は、【ジャック・ザ・リバー(闊歩する自由)】崇道院早良の誕生日を後々聞かされて、祝えなかった事だろう。それがいまだに尾をひいているというわけだ。 師匠である桐ケ谷桜花から聞かされてから、牙裂紅は崇道院早良と言う人の鼻が異常に良いことをしって、なんとかして無臭の何かを作ろうとずっと研究していたのだ。 ……その所為で月の半ばになったのだが…。 「やっと無臭の和菓子研究して作ったのに…。」 「その『無臭』も崇道院さんからしたら、無臭じゃないかもしれないけどね。」 「そ、そうですけど…、せっかくお誕生日だったのに何も祝わないなんて悲しいですよ」 「…。何か言うのはいいけど、手は動かして。」 「あっ、はい、すみませんっ」 日が暮れて、店も閉店になる頃合で、牙裂紅が桐ケ谷に提案を持ちかけた。 「あの、師匠?」 「何」 「今日、早めにお店たたみませんか?」 「……。そうだね、今日は御客様もこないみたいだし。仕事が片付いたら閉めようか。」 「あ、ありがとうございます!!」 「弟子の仕事が終らないようじゃ、閉めようにも閉められないけどね。」 「うわっ、すぐ終らせますっ!!」 そんなわけで、『葉桜』も店仕舞。 牙裂紅は小さな木箱をもって、地下で早良を探し回った。 「ち、地下に崇道院さんって、いっらしゃるのかな……?」 探し回った結果…いっこうに早良が見つからなく、ため息を漏らす牙裂紅。  やっぱり上の方行かないといけないのかなーなんて思っていたとき、不意に後ろから聞いた事のない声がかけられた。 「呼びましたぁ?」 「ひぃっ!?」 驚きのあまり、今時聞かないような声をあげてしまった牙裂紅。 声をかけた人物――崇道院早良――は今時聞かないような声に笑っている。 「ひぃって…!ひぃって…!!あははは」 「す、崇道院さんっ!?…ですよね?」 間違っていたら不味いので一応確認してみる。 「そうだよ?」  あぁ…、呼べばくるみたいな…!?凄いなぁ…崇道院さん…。本物だぁ… 「?」 「あっ、す、すみません…。えと、私アンダーヤードの巫牙裂紅と申します。」 「あ、どうもご丁寧に。崇道院早良です。」 何だこの会話は、と地下の者でなくても思いそうな、不思議ななんともいえない雰囲気が漂っている。早良は267位でトップランカー、牙裂紅は407位と極普通のローランカーだ。珍しい組み合わせとも、とりようによっては取れるだろう。  な、なにやってるんだ私はっ!お誕生日のお祝いをしないとなのに! 「えぇっと…、あの…」 そこまで言うと急に口篭もってしまう。一ヶ月くらい過ぎたのだ、言い出し辛い。  ほら言わないとっ!いつまでたってもお祝いできないんだからっ!! 牙裂紅は自分に言い聞かせて再度口を開いた。 「一ヶ月くらい前が崇道院さんのお誕生日と聞いていて、そのお祝いがしたかったんです!」 正直言っていることはごちゃごちゃで意味がわかりにくい。 が、早良は理解してくれたようで、解らないという顔はしていない。 「それで、これ…なんですけど…。」 と小さめの木箱を渡して、続ける。 「あぁ、ありがとねぃ」 「鼻がすっごく良いって聞いたので、一応無臭に近づけたつもりなんですけど…食べにくかったら捨ててくださって結構ですからね?」 妙な注意だと思う。が、これは牙裂紅の本心だ。 牙裂紅は嘘がつけない。というかついてもすぐばれるのでもうついていない。というか、馬鹿正直と言うか…。とにかく本心だ。 「?んー…ありがとねぃ?有難くもらっておくよ」 「あ、ありがとうございます!!本当に、本当に!美味しくなかったら残して下さいね?!お腹壊しちゃいますから!」 「え?あぁ、うん。」 「お誕生日のお祝いなのに、大分遅れてしまって…すみませんでした…。おめでとうございました…!」 牙裂紅は、それでは失礼いたしますと頭を深深と下げて、自分の家とは逆方向に走り出した後、慌てて戻っていった。 早良のもらった小さめの木箱の中身は、花魁草という花(?)を模した和菓子で、 和菓子特有の匂いはそれほどしない。 研究の成果だが…。 「うーん…やっぱりちょっと…」 と苦笑を浮かべる早良。 彼にとってはそれでも匂いがあるようだった。 早良はせっかくもらったのだしと一応は、食べきった…。らしい。 そして、あの木箱は二重になっていて、大き目の蓋の奥に小さな天狗と犬が合わさったような、そんな小さな手編みと思われる人形(?)が入っていた。 その人形の縫い目の所々にほんのり赤が混じっていたことは…気にしない事にしたんだとか…。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 1ヶ月遅れの早良さんへのお誕生日お祝いでした…。 すみません!ずっと書き終わらなくてっっ!! そして早良さんのキャラクターもいまだつかめてません…。難しいです…。 鼻が凄くいいって聞いてこれしか浮かばなかったのが悲しいです…; もっとちゃんとしたお祝いしないといけないのに…; ぐだぐだで日本語が可笑しい文を許してください… それでは改めて、遅れてしまいましたが…。 お誕生日おめでとうございました!! 早良さんにとって良い一年が訪れますように…! ※目を使ったあとは、目を休めるか、目薬を差すかしてくださいね

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