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いぬとほね」(2009/03/15 (日) 22:02:03) の最新版変更点

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私は牡丹。 犬です。 御主人は狗刀宿彌と言いまして、強くてクールで賢い、自慢の御主人です。 最近は少し緩いですけど。  突然ですが、私の目の前には骨があります。  今現在御主人と会話をしている、篭森珠月嬢の従者様のアーサーさんです。  わかっています。  がじがじしちゃいけません。  わかっていますとも。 私は、自分で言うのも何ですが、賢い犬ですから。  よく、ぽんやりしてて可愛いと言われますが、そんなことありません。 私はしっかりものですとも、後ろの言葉は嬉しく受け止めておきますが、前の言葉は心外です。 自慢の御主人とは言え、まだまだ未熟者の御主人を支えるため、私はしっかりしなくちゃダメなのです。 とくに女心はダメダメな御主人。 たまには足を噛んでやろうかと思いますが、噛む前に珠月様が叩いてくれるので噛むまでもありません。  話がずれました。  私は賢いのです。  アーサーさんをがじがじしちゃダメなのはわかっています。  私は我慢できる子なのです。  じゅるり。  美味しそうとか、噛みごたえがありそうだとか思ってないです。  私の牙にたえられる骨がなくて落ち着かない、その点アーサーさんなら…とか思ってないです。  しっかりした骨ですよね。  骨密度とかいうやつも高そうです。    うにゅ。    うー。  がじがじはダメなのです。  じー…。  「…という感じで、聞いてるかい? ミツキチ」  「ん、聞いてる聞いてる。 ところでさ」  「ん?」  「さっきから牡丹がアーサーを見てる気がするんだよね」  「ん…?」  「ん…あっ!」  ううむ、思ったとおりの舌触りです。  なめるだけならセーフです。 かじってないですもん。 セーフセーフ。  「アーサーを気に入ったのかな」  「くすぐっ」  あ、アーサーさんが逃げてしまいました。  しょんぼり。  「ん、牡丹。 ふられたみたいだね」  がぶり  「あいたっ」  女心がわかってないです。  おわり

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