第3話まで

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*三戦英雄傅 *第一回~天帝の息子三戦に舞い下りた天使の赤玉から始まる物語~  むかし、むかし。まだ人類が出来上がっていない頃の中国、天界でのこと、 天界を治める天帝には三人の馬鹿息子がおりました。  長男の名は『三戦に舞い下りた天使』といい、次男を『偽クマッタ』、三男を 『渦中の司馬懿』といいました。この三兄弟、どうも出来が悪いので父親の天帝も 心を痛めておりました。 三戦に舞い下りた天使:「ちきしょー、毒男板でもいい画像がねー。万年思春期の渦中の司馬懿ならエロ本の一冊もあるだろう」  ある日、ズリネタに困った長男の三戦に舞い下りた天使が三男の渦中の司馬懿の部屋を家捜ししていると・・・・ 弟の渦中の司馬懿の書いた男色ショートショートを見つけました。 三戦に舞い下りた天使:「げぇえ!! 我が弟はガチホモか!!」  仰天した三戦に舞い下りた天使でしたが、すぐに男色の世界に順応し、サルのように●ナニーをしました。 三日ほど経った頃でしょうか。 三戦に舞い下りた天使:「と、止まらねえ。こ、これは孔明の罠だ!!」 三戦に舞い下りた天使は右手の動きが止められず、とうとう、赤玉を出してしまいました。 偽クマッタ:「最後に赤玉が出るって本当なんだな」 渦中の司馬懿:「都市伝説ファンとしてはいい症例が取れました。ありがとうございます。兄さん」 天帝:「息子よ。お前の出せる精液はもはや無くなった。お前は子孫を残すことはできぬ」 三戦に舞い下りた天使:「ノォオオオオオ!! 子孫を残さぬは中華の最大の不孝にして罪!! 父上は息子を罪人にしたいのですか!!」 天帝:「いや、私とてかわいい息子の子孫を見ないのは悲しいこと。これより遥か先の世にお前の 最後に放った赤玉を人間として人間界に放つことにしよう。お前は自分の子孫を、偽クマッタと渦中の司馬懿は 自分たちの甥や姪の様子をしかと見届けるがよい」 三兄弟:「ははっ!」  こうして時は経ち、時は後漢、霊帝の御世となりました。三戦に舞い下りた天使の赤玉の生まれ変わりは 後漢の中華に生まれ変わっておりました。 て、都洛陽に何進という肉屋がおりました。 何進:「お嬢さん、この鶏のコラーゲン、年齢と共に減少するんですよ。お嬢さん綺麗だから安くしておきますよ」  この何進、色黒で引き締まった肉体とスマイルでおば様方に大人気の肉屋で世の旦那様方の敵でもありました。 この頃の諺に『何進の肉屋、進むのは肉ばかりではなく肉欲なり』という旦那様方への戒めのものもありました。 これから何進の妹がこれから霊帝に召しだされ寵愛を受け、何家は栄耀栄華の限りを尽くすのですが、続きはまたいつか。 評判が悪ければ、このままお蔵入り。良くて続けたとしても創作なので各固定さんは笑って許してくださいね、 (本人も痛い役で出しましたのでおあいこで)それでは、また次回。 *三戦英雄傅 *第二回~何家の夜明け~  世の旦那様方の強敵にして世の奥様方のアイドルであるイケメン 肉屋・何進には一人の腹違いの妹がおりました。名を『小銀玉』と申しまして、 年は芳紀、十八歳。その容貌は古の西施の生まれ変わりとも言われ、持て囃され、 細い柳腰はまるで折れそう。男の征服心を擽ります。  小銀玉は美しいばかりではありません。頭も才媛・蔡文姫に似るとも劣らず賢く、 当時の知識人は下心とテントを張りそうな下半身を押さえつつ何進の肉屋に 買い物にきました。 知識人:「小銀玉さん、老子の言う無とは何ですか」 小銀玉:「ググれカス」  そう、小銀玉はその美貌からは想像できない毒舌でした。 何進:「うーむ。我が妹は儂に似て美形なのだが、あの毒舌では嫁の貰い手も 提灯に火をつけて探すしかあるまい。妾ならいっぱい口がありそうだが、実の 妹を妾になどしたくはないものだ」  そんな小銀玉に目をつけた一人の男、蹇碩という宦官であります。 宦官とは男の中心にあるアレを斬られた官僚とでも言いましょうか。 とにかく、儒教の国、中国ではタブー的な存在であります。 蹇碩:「ほお、肉屋に毒舌の美少女がいる、とな」  噂を聞きつけた蹇碩は早速何進の肉屋へ行きました。 蹇碩:「ダンボール肉マン一つおくれ」 小銀玉:「知るか。あれは、手間隙かかるし、薬品のほうが高い。ダンボールもリサイクルの 価値もあるんだ。ボケ」(大量の唾と共に蹇碩を罵倒する) 蹇碩:「客に対しこの口調・・・・ほほお。噂に違わずなかなかの毒舌・・・」 何進:「お客様すみません。うちの妹は顔がいいだけの看板娘でして」 蹇碩:「・・・・素晴らしい」 何進:「へっ?」 蹇碩:「これなら、言葉責め好きのどMの霊帝も堪能されよう。いやはや素晴らしい。店主、この娘、 いくらで売る?」 何進:「いえ、うちは肉屋ですが、妹はさすがに売り物ではないので」  妹思いの肉屋・何進は丁重に申し出を断ろうとしました。 蹇碩:「帝がご所望なのだ。うまく行けば肉屋、お主三公になれるやもしれぬぞ」 何進:「・・・・(肉屋をフランチャイズ経営してもたかが知れてるしなあ・・・・搾取されるより する側、か、)毎度あり~」  いやはや、人間の欲とは恐ろしいものです。何進は妹の小銀玉を金で売ってしまいました。 蹇碩:「これ、娘、参れ!」(小銀玉を拉致する) 小銀玉:「放せ、ボケが!」 蹇碩:「ええい。毒舌はどMの帝の前だけにせぬか!」(小銀玉の鳩尾に一撃食らわせる) 小銀玉:「ぼふっ!!・・・・ちきしょう・・・・あ~れ~兄さん~」  こうして、小銀玉は最後の台詞だけ娘らしい台詞を残し、蹇碩に拉致されていきました。 さて、宦官に拉致された悲劇の美少女・小銀玉がどうなるか、それはまた次回のお楽しみ。 *三戦英雄傅 *第三回~小銀玉・何皇后となり、何進・大将軍となる~  さて、前回実の兄に売り払われ、蹇碩という宦官に拉致された悲劇の 毒舌美少女・小銀玉ですが、彼女は洛陽の宮中におりました。  小銀玉は蹇碩に必死の抵抗をしましたが、悲しいかな。そこは 男と女の力の差がございました。哀れ小銀玉は縄で縛られ、小うるさい 口には猿轡でしっかり封をされました。 蹇碩:「どうじゃ、この美貌に柳腰。まさに女の中の王たる風格」 段珪:「まさに女王。どMの帝の寵愛も欲しいままに違いあるまい」 張譲:「しかし、肝心の言葉責めができなくてはどんなに美しくてもな」 蹇碩:「ふっ、心配めされるな。ほれ」  蹇碩は小銀玉の猿轡を外してやりました。すると、まあ、出るわ出るわ 罵倒の数々。放送したら、全て「ピー」とか「プー」の世界でございます。 十常侍:「おおっ!」 段珪:「くっくっく・・・・蹇碩、お主もなかなかの目を持つのお」 蹇碩:「ほほほほほ」  こうして、小銀玉はどMの変態で知られた霊帝の夜伽を勤めることになりました。 このお話は官能が主体ではないので、毒舌美少女小銀玉とどMの変態皇帝霊帝の 気になる初夜は皆様のご想像にお任せいたしますが、史書に拠ると 「小銀玉の責めは語彙が豊富で広辞苑にも勝り、帝は昼夜を忘れ交わる」とございます。 小銀玉は美貌と言葉責めの巧みさにより、帝の寵愛を一身に受け、 一年後には一人の皇子を産み落としました。これが、後の世の『弁皇子』でございます。  街の肉屋の娘の小銀玉は弁皇子を産んだことにより、皇后となりました。姓をとり 何皇后と呼ばれることになりました。小銀玉の出世により、イケメン肉屋の何進は一夜にして 肉屋から大将軍になりました。肉屋が大将軍になるという知らせは、当時の後漢の人々に 大きな衝撃を与え、人々は我が娘を第二の小銀玉にと挙って広辞苑を買い与え、書店から 広辞苑が消えたというほどでございます。  今や、肉屋の小娘・小銀玉は後漢で一番の女の位に上り詰めました。小銀玉は幸せだったのだろう? いいえ、それは違いました。いくら毒舌でも小銀玉も一人の少女。自ら望んだわけでもない変態を 毎晩責めるのに身も心も疲れておりました。 何進:「どうしたのだ。妹よ」 小銀玉:「はあ・・・・肉屋の肉の臭いがなつかしいな。家に帰りたい」 霊帝:「元気の無い女に責められても気持ちよくないしな。よし、では皇后に年一回正月に帰省を許可する」  こうして、小銀玉は年一回の帰省を許可され、何進は自宅を『皇后が帰省しても恥ずかしくないよう』 大改造しました。元肉屋の敷地はさながら小宮殿となり、何進はこの邸宅を『大明園』と名付けました。  正月になれば綺麗な実家に帰る事が出来る。なのに、小銀玉の心は鬱々とするばかり。 小銀玉の出世のお零れに預かる十常侍としては気が気ではありません。 張譲:「仕方ない。背に腹は代えられぬ。ここは洛陽一の名医、小魔玉を呼ぼう」 段珪:「小魔玉をとな」  十常侍たちの間に軽く動揺が走りました。ここで、軽く小魔玉について触れておきましょう。 小魔玉は元の名を小魔[人偏+玉]といいまして、麻雀が大好きな男で、霊帝の脱衣麻雀仲間でありました。 まあ、変態の霊帝と気の合う仲間という時点でアレな人物でございます。 アカギの作者は小魔玉の奇怪なルールの麻雀を史書より取り入れ鷲巣麻雀や市川麻雀を考案したとも言われております。  さすがの霊帝も小魔玉の麻雀には少々お引きになり、「容赦ない麻雀を打つお主は人ではない」と名より人偏を外すよう 命じられました。霊帝の麻雀哲学は深く「打ち方は人柄なり」と仰っていました。  小魔玉の年は三十を少し過ぎたばかり、病死した先妻との間に一人の息子がおりました。 容姿は、少々痩せぎすなところはありますが、なかなか筋肉もついており女受けのする男でございます。  名を出しただけで十常侍を揺れ動かす小魔玉なる名医、この男こそ、 天帝の長男・三戦に舞い下りた天使の放出した赤玉の生まれ変わりの一人でございます。  さて、この小魔玉が物語にどう影響するか、それは次回のお楽しみ。
*三戦英雄傅 *第一回~天帝の息子三戦に舞い下りた天使の赤玉から始まる物語~  むかし、むかし。まだ人類が出来上がっていない頃の中国、天界でのこと、 天界を治める天帝には三人の馬鹿息子がおりました。  長男の名は『三戦に舞い下りた天使』といい、次男を『偽クマッタ』、三男を 『渦中の司馬懿』といいました。この三兄弟、どうも出来が悪いので父親の天帝も 心を痛めておりました。 三戦に舞い下りた天使:「ちきしょー、毒男板でもいい画像がねー。万年思春期の渦中の司馬懿ならエロ本の一冊もあるだろう」  ある日、ズリネタに困った長男の三戦に舞い下りた天使が三男の渦中の司馬懿の部屋を家捜ししていると・・・・ 弟の渦中の司馬懿の書いた男色ショートショートを見つけました。 三戦に舞い下りた天使:「げぇえ!! 我が弟はガチホモか!!」  仰天した三戦に舞い下りた天使でしたが、すぐに男色の世界に順応し、サルのように●ナニーをしました。 三日ほど経った頃でしょうか。 三戦に舞い下りた天使:「と、止まらねえ。こ、これは孔明の罠だ!!」 三戦に舞い下りた天使は右手の動きが止められず、とうとう、赤玉を出してしまいました。 偽クマッタ:「最後に赤玉が出るって本当なんだな」 渦中の司馬懿:「都市伝説ファンとしてはいい症例が取れました。ありがとうございます。兄さん」 天帝:「息子よ。お前の出せる精液はもはや無くなった。お前は子孫を残すことはできぬ」 三戦に舞い下りた天使:「ノォオオオオオ!! 子孫を残さぬは中華の最大の不孝にして罪!! 父上は息子を罪人にしたいのですか!!」 天帝:「いや、私とてかわいい息子の子孫を見ないのは悲しいこと。これより遥か先の世にお前の 最後に放った赤玉を人間として人間界に放つことにしよう。お前は自分の子孫を、偽クマッタと渦中の司馬懿は 自分たちの甥や姪の様子をしかと見届けるがよい」 三兄弟:「ははっ!」  こうして時は経ち、時は後漢、霊帝の御世となりました。三戦に舞い下りた天使の赤玉の生まれ変わりは 後漢の中華に生まれ変わっておりました。 て、都洛陽に何進という肉屋がおりました。 何進:「お嬢さん、この鶏のコラーゲン、年齢と共に減少するんですよ。お嬢さん綺麗だから安くしておきますよ」  この何進、色黒で引き締まった肉体とスマイルでおば様方に大人気の肉屋で世の旦那様方の敵でもありました。 この頃の諺に『何進の肉屋、進むのは肉ばかりではなく肉欲なり』という旦那様方への戒めのものもありました。 これから何進の妹がこれから霊帝に召しだされ寵愛を受け、何家は栄耀栄華の限りを尽くすのですが、続きはまたいつか。 評判が悪ければ、このままお蔵入り。良くて続けたとしても創作なので各固定さんは笑って許してくださいね、 (本人も痛い役で出しましたのでおあいこで)それでは、また次回。 ---- *三戦英雄傅 *第二回~何家の夜明け~  世の旦那様方の強敵にして世の奥様方のアイドルであるイケメン 肉屋・何進には一人の腹違いの妹がおりました。名を『小銀玉』と申しまして、 年は芳紀、十八歳。その容貌は古の西施の生まれ変わりとも言われ、持て囃され、 細い柳腰はまるで折れそう。男の征服心を擽ります。  小銀玉は美しいばかりではありません。頭も才媛・蔡文姫に似るとも劣らず賢く、 当時の知識人は下心とテントを張りそうな下半身を押さえつつ何進の肉屋に 買い物にきました。 知識人:「小銀玉さん、老子の言う無とは何ですか」 小銀玉:「ググれカス」  そう、小銀玉はその美貌からは想像できない毒舌でした。 何進:「うーむ。我が妹は儂に似て美形なのだが、あの毒舌では嫁の貰い手も 提灯に火をつけて探すしかあるまい。妾ならいっぱい口がありそうだが、実の 妹を妾になどしたくはないものだ」  そんな小銀玉に目をつけた一人の男、蹇碩という宦官であります。 宦官とは男の中心にあるアレを斬られた官僚とでも言いましょうか。 とにかく、儒教の国、中国ではタブー的な存在であります。 蹇碩:「ほお、肉屋に毒舌の美少女がいる、とな」  噂を聞きつけた蹇碩は早速何進の肉屋へ行きました。 蹇碩:「ダンボール肉マン一つおくれ」 小銀玉:「知るか。あれは、手間隙かかるし、薬品のほうが高い。ダンボールもリサイクルの 価値もあるんだ。ボケ」(大量の唾と共に蹇碩を罵倒する) 蹇碩:「客に対しこの口調・・・・ほほお。噂に違わずなかなかの毒舌・・・」 何進:「お客様すみません。うちの妹は顔がいいだけの看板娘でして」 蹇碩:「・・・・素晴らしい」 何進:「へっ?」 蹇碩:「これなら、言葉責め好きのどMの霊帝も堪能されよう。いやはや素晴らしい。店主、この娘、 いくらで売る?」 何進:「いえ、うちは肉屋ですが、妹はさすがに売り物ではないので」  妹思いの肉屋・何進は丁重に申し出を断ろうとしました。 蹇碩:「帝がご所望なのだ。うまく行けば肉屋、お主三公になれるやもしれぬぞ」 何進:「・・・・(肉屋をフランチャイズ経営してもたかが知れてるしなあ・・・・搾取されるより する側、か、)毎度あり~」  いやはや、人間の欲とは恐ろしいものです。何進は妹の小銀玉を金で売ってしまいました。 蹇碩:「これ、娘、参れ!」(小銀玉を拉致する) 小銀玉:「放せ、ボケが!」 蹇碩:「ええい。毒舌はどMの帝の前だけにせぬか!」(小銀玉の鳩尾に一撃食らわせる) 小銀玉:「ぼふっ!!・・・・ちきしょう・・・・あ~れ~兄さん~」  こうして、小銀玉は最後の台詞だけ娘らしい台詞を残し、蹇碩に拉致されていきました。 さて、宦官に拉致された悲劇の美少女・小銀玉がどうなるか、それはまた次回のお楽しみ。 ---- *三戦英雄傅 *第三回~小銀玉・何皇后となり、何進・大将軍となる~  さて、前回実の兄に売り払われ、蹇碩という宦官に拉致された悲劇の 毒舌美少女・小銀玉ですが、彼女は洛陽の宮中におりました。  小銀玉は蹇碩に必死の抵抗をしましたが、悲しいかな。そこは 男と女の力の差がございました。哀れ小銀玉は縄で縛られ、小うるさい 口には猿轡でしっかり封をされました。 蹇碩:「どうじゃ、この美貌に柳腰。まさに女の中の王たる風格」 段珪:「まさに女王。どMの帝の寵愛も欲しいままに違いあるまい」 張譲:「しかし、肝心の言葉責めができなくてはどんなに美しくてもな」 蹇碩:「ふっ、心配めされるな。ほれ」  蹇碩は小銀玉の猿轡を外してやりました。すると、まあ、出るわ出るわ 罵倒の数々。放送したら、全て「ピー」とか「プー」の世界でございます。 十常侍:「おおっ!」 段珪:「くっくっく・・・・蹇碩、お主もなかなかの目を持つのお」 蹇碩:「ほほほほほ」  こうして、小銀玉はどMの変態で知られた霊帝の夜伽を勤めることになりました。 このお話は官能が主体ではないので、毒舌美少女小銀玉とどMの変態皇帝霊帝の 気になる初夜は皆様のご想像にお任せいたしますが、史書に拠ると 「小銀玉の責めは語彙が豊富で広辞苑にも勝り、帝は昼夜を忘れ交わる」とございます。 小銀玉は美貌と言葉責めの巧みさにより、帝の寵愛を一身に受け、 一年後には一人の皇子を産み落としました。これが、後の世の『弁皇子』でございます。  街の肉屋の娘の小銀玉は弁皇子を産んだことにより、皇后となりました。姓をとり 何皇后と呼ばれることになりました。小銀玉の出世により、イケメン肉屋の何進は一夜にして 肉屋から大将軍になりました。肉屋が大将軍になるという知らせは、当時の後漢の人々に 大きな衝撃を与え、人々は我が娘を第二の小銀玉にと挙って広辞苑を買い与え、書店から 広辞苑が消えたというほどでございます。  今や、肉屋の小娘・小銀玉は後漢で一番の女の位に上り詰めました。小銀玉は幸せだったのだろう? いいえ、それは違いました。いくら毒舌でも小銀玉も一人の少女。自ら望んだわけでもない変態を 毎晩責めるのに身も心も疲れておりました。 何進:「どうしたのだ。妹よ」 小銀玉:「はあ・・・・肉屋の肉の臭いがなつかしいな。家に帰りたい」 霊帝:「元気の無い女に責められても気持ちよくないしな。よし、では皇后に年一回正月に帰省を許可する」  こうして、小銀玉は年一回の帰省を許可され、何進は自宅を『皇后が帰省しても恥ずかしくないよう』 大改造しました。元肉屋の敷地はさながら小宮殿となり、何進はこの邸宅を『大明園』と名付けました。  正月になれば綺麗な実家に帰る事が出来る。なのに、小銀玉の心は鬱々とするばかり。 小銀玉の出世のお零れに預かる十常侍としては気が気ではありません。 張譲:「仕方ない。背に腹は代えられぬ。ここは洛陽一の名医、小魔玉を呼ぼう」 段珪:「小魔玉をとな」  十常侍たちの間に軽く動揺が走りました。ここで、軽く小魔玉について触れておきましょう。 小魔玉は元の名を小魔[人偏+玉]といいまして、麻雀が大好きな男で、霊帝の脱衣麻雀仲間でありました。 まあ、変態の霊帝と気の合う仲間という時点でアレな人物でございます。 アカギの作者は小魔玉の奇怪なルールの麻雀を史書より取り入れ鷲巣麻雀や市川麻雀を考案したとも言われております。  さすがの霊帝も小魔玉の麻雀には少々お引きになり、「容赦ない麻雀を打つお主は人ではない」と名より人偏を外すよう 命じられました。霊帝の麻雀哲学は深く「打ち方は人柄なり」と仰っていました。  小魔玉の年は三十を少し過ぎたばかり、病死した先妻との間に一人の息子がおりました。 容姿は、少々痩せぎすなところはありますが、なかなか筋肉もついており女受けのする男でございます。  名を出しただけで十常侍を揺れ動かす小魔玉なる名医、この男こそ、 天帝の長男・三戦に舞い下りた天使の放出した赤玉の生まれ変わりの一人でございます。  さて、この小魔玉が物語にどう影響するか、それは次回のお楽しみ。

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