学徒出陣の旅立ち

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*学徒出陣、日和見、張春華ら、後に大陸の運命を左右する将星達が次々に登場します。 ---- *第一話・学徒出陣の旅立ち むかしむかしあるところに 学徒出陣というクソコテがおりました あまりのクソコテぶりを心配した親は学徒出陣を洛陽の大学者、蔡ヨウの 元に勉強にいかせたました。 学徒出陣が故郷の会稽を離れるとき誰も見送りにこなかったことは言うまでもありません。 しかし学徒出陣はそれなりの家のボンボンなので従者を一人連れていた名を八戸のぶなが という。従者というより奴隷でありました。 ---- *第二話・ひょーりみとの出会い 学徒出陣は長江流域で行き倒れになっている一人の少年を見つけた。 そのひょーりみという少年は長安に行く途中であるが賊に襲われ食料を 奪われてしまったらしい。何か栄養のつくものを少年に食わしてやろうと 学徒出陣は八戸のぶながを一刀のもとに切り捨て、その肉をひょーりみに与えた。 ひょーりみは感動して、学徒出陣への忠誠を誓うのだった。 のちに従者を斬って行き倒れを救うという美談は中国では大変有名な話となった。 八戸というゴミを斬って賢者を救うとは人徳のきわみとのちに魯迅も述べている。 斬られて煮られ食料となった八戸の皮と骨は楽器となった。 いくらゴミとはいえさすがに多少の哀れみを感じたのである。 モンゴルの民話のスーホーの馬の話の原型は学徒出陣の逸話が 実はもととなっているのである。 だが八戸のぶながの生命力は異常である。楽器になっても行き続けのちに 学徒に復習の刃を向けることとなるのだがそれは後の話である。 ともかく、学徒とひょーりみは洛陽への旅を続けた。 だがその後ろから怪しい影が・・・ひょーりみを襲った賊である。 ---- *第三話・甘寧登場!の巻 「ふふふふっ・・・愚かな、後ろからつけても無駄だ!!俺に隙などない!」 そういうと学徒は剣を抜いて賊にかかっていった。 学徒は剣には絶対の自信があったのである。 が、運悪く賊は甘寧であったので返り討ちにあってしまった。 ひょーりみは悲鳴を上げて逃げ去った。 かくして学徒は甘寧の舎弟となったのである。 ひょーりみはそのまま一人で長安への旅を続けるのであった。 ---- *第四話・バラ園の誓い さて、ひょーりみは新野で宿を取っていると、外が騒がしい。 何事かと宿のお上さんに聞いてみると。 「最近、小銀玉という狂人が夜中にわけのわからないことをわめきちらして 困っているんですよ。」とのこと。 腕力には自信がひょーりみ君はとりあえず。耳をふさいで寝てしまった。 翌日、ひょーりみは昨日の小銀玉が処刑台にたたされているのを見つけた。 毎夜、わけのわからないことを叫ぶのでとうとうお上の逆鱗に触れてしまったようだ。 ひょーりみはこれを哀れに思い、八戸の楽器を役人に賄賂として贈り、小銀玉を 開放してやった。 このあと小銀玉とひょーりみは意気投合しバラ園で義兄弟の契りを結ぶのだった。 ---- *第五話・ザビエル登場!の巻 ひょーりみと小銀玉は長安まであと少しというところにまでやってきた。 ところがここで路銭が尽きてしまったのである。 そこで小銀玉がわけのわからないことを叫ぶと人々が哀れみ、お金を投げて くれたのである。 さらにひょーりみは体を売って相当の金を稼いだのである。美少年である ひょーりみにとってはたやすい事であった。 ひょーりみと小銀玉をたまたま見ていた、聖天使ザビエルはこの二人が只者ではない と感じ、彼らの手相を見させてもらった。 ザビエルによると2人は「天命」を受けたものであるとのこと。 ただし八戸という小人が彼らの運命を狂わせるかもしれないので十分に気をつけてと アドバイスをするのであった。 ---- *第六話・ひょーりみ仕官する!の巻 郷挙里選・・・豪族の子弟などから優れた人物を官僚として登用する制度 ザビエルと別れた二人はついに目的地、長安へ到着した。歴代王朝の帝都として 名高い、巨大都市である。ひょーりみは郷挙里選でここまできたのである。 家柄、容姿、人格、三拍子そろったひょーりみには当然のことであった。 実際には知力はやや不足していたのだが、抜群の容姿とかわいらしい仕草で 推薦者を魅了してしまったのである。 まあそれはそうと黄巾の乱の戦没者を弔う儀式のため長安にはたまたま霊帝が 来ていたのである。ひょーりみは見栄えがいいということで無理やり儀式に 出席にすることとなり、ついに霊帝と謁見することとなった。 何后とかいうわがままなオバサンに振り回されるだけの霊帝は日々、鬱々と していた。いつものように鬱な気分で儀式に臨んだのだが、なんかちっこくて やたらと若いらしい若すぎる官僚を見つけて夢中になってしまった。 うおおおおっ!朕の心のオアシス! まあそんなわけで、周りのことも気にせず、霊帝は拉致同然にひょーりみを 連れ去ってしまった。 義兄をどうするつもりだ!?小銀玉は皇帝の側近に問いただすと、霊帝は ひょーりみを宦官にしてそばに置くつもりだ。というと汚らしい狂人はうせろ !と会場からつまみ出されてしまった。 ---- *第七話・義賊張春華!の巻 なんとか義兄を救い出したいが、武勇にはまったく自信の無い小銀玉。 途方にくれているとザビエルと再開した。 ザビエルが言うところによると、張春華なる女義賊のボスに頼るといいとのこと、 喋り方は「きゃはー」だとかまさに痴障そのものだがどういうわけか人望があり、 どんな人助けも断らない仁義の持ち主だという。 小銀玉はいそいで張春華の根城の山へ向かっていった。 張春華の根城に、行く途中キター@信愛という若い女に出会い意気投合し根城に付いて来てくれる事になった。 張春華の根城に着いた小魔玉と信愛。すると向こうから門を開けてくれた。 門番の張春華一家武装構成員によるとザビエルからすでに話は聞いていて すぐにひょーりみを救出する準備はできているらしい。 そして小魔玉はボス間へ導かれ張春華に謁見した。 「きゃは?」 「dfs%jgaspeurgvtdvom%hig」 信愛「???」 一般人には理解不可能な会話が交わされた後、張春華と小魔玉は意気投合し 30日以上もの間、酒を酌み交わしたという。 そして一ヶ月と数十日たったある日、小魔玉は思い出したように言った。 「霊帝の魔の手から義兄を助け出してください!」 張春華「きゃは?準備はずーと前からできているし、はじめからそのつもり だからドーンと大船に乗ったつもりで!ドーン!っと」 武装構成員「もう手遅れでしょう。とっくに玉無しですよ。」 ---- *第八話・ひょーりみ救出!の巻 さて、長安の宮殿にとらわれていたひょーりみであったが、40日以上もたって もまだ無事であった。それは十常侍らがひょーりみを恐れていたからである。 ひょーりみとかいう小僧が陛下をかどわかし寵愛を独占することは間違いない、 なんとしてもやつを宦官にしていかぬ・・・。 そんなある日・・・。 趙忠「張譲殿、面白い男を手に入れました。去勢の事故に見せかけて鮮やかに ひょーりみを殺害してくれるとのこと。これ、こちらへ参れ。」 するといかにも中身のなさそうなしょうもない男が現れた。 「八戸のぶながと申します。見事にひょーりみを暗殺してみせましょう。」 張譲「八戸、事がうまく行けばおぬしもわれらの仲間入りじゃ。十一常侍として 権勢を極めようぞ」 さて、八戸がいよいよひょーりみを去勢しようと迫り、ひょーりみは悲鳴をあげて いたそのとき。 「ドーン!正義の使者参上!」と張春華が突然現れ、八戸を一刀両断とした。 張春華はひょーりみを担いで、いそいで宮殿から逃げ去ったのである。 曲者じゃ!出会え出会え!! 長安の町は漢兵で埋め尽くされたが、張春華ほどの女がこれしきのことで つかまるはずも無く、みごとに長安を脱出した。 しかしこれで、ひょーりみ、小銀玉らは逆賊となってしまい易姓革命でも おきて漢が滅びないかぎり永遠に官憲から逃げ続けなければならなくなったのである。 ---- *第九話・安熹県に劉備の巻 さて、学徒は甘寧の賊徒たちのなかで異例の出世を遂げすでにナンバー2となっていた。 もともと人に好かれる好漢的な性格であったからである。 目立ちたがり屋で偉そうな命令口調のせいで会稽では嫌われ者であった、学徒はまさに 自分の転職を見つけた思いであった。自分になつく子分もどんどん増えてくる。 八戸と縁を切ってから絶好調だな~。やっぱりあいつが疫病神だったか。あ~すっきりした。 学徒はわが世の春を謳歌していた。 安熹県に劉備なる大変評判の良い尉(役人)がおった。 そんな安熹県に洛陽から八戸のぶながなる役人が派遣されてきた。 「劉備とやら、ひょーりみ一党を必ず討つのじゃ、これは帝国全土にはせら れた勅令でである。」とその八戸なる男は偉そうに言った。 「八戸殿、その話は存じております、確かひょーりみだけは生け捕りして残り は討ち取れとのことでございますな。」と劉備が言うと、八戸は「違う違う、 全員討つのじゃ、ひょーりみも必ず首を取れ!」 「兄上、ちょっとこちらに・・・」やたらとひげの長い大男が劉備を奥に引っ張って いった。 「あの八戸という男は張譲の手先だと聞きます。おそらく十常侍にとって目障りな ひょーりみを殺害し、その責任をわれわれに押し付けようという魂胆でしょう。」 と長髭が言うと、劉備は「なるほど、では丁重にお断りして帰ってもらおうか」と答えた そのとき「うわらばっ!」という八戸の悲鳴が聞こえた。 駆けつけてみると、どうやら八戸は張飛にバラバラにされていたようだ。 劉備「張飛よこれはどういうことだ」 張飛「この八戸とかいう野郎はほんとムカクツんでついつい軽く殴ったら このとうりだ。こんなに虚弱体質野郎とは思わなかったぜ。」 劉備「いくら小人とはいえ洛陽の役人を殺したのはまずい。これは逃げるしかないのう。」 こうして八戸を殺してしまった劉備一党は官職を捨て逃亡するのだった。 ---- *第十話・学徒家の事情の巻 さて会稽の学徒ママは魔玉から息子がまだ蔡ヨウの元についていないということを知った。 魔玉はゲラゲラ 笑ってばかりの真性ホモだが、八戸と違い、昔から学徒家に忠実な僕の一人であった。 名門、学徒家に魔玉ありと会稽でも評判のホモであった。 学徒ママは信頼する魔玉に八戸の捜索と、役に立たない八戸への制裁を頼んだのである。 魔玉は一人では心細いので、まずは学徒捜索隊の旅の仲間を探すことにした。 学徒家は会稽の名門である。食客や使用人は200名、跡継ぎの学徒出陣がやや 自分勝手であることを除けば、すべてが順調であった。 学徒家の食客のなかでもずば抜けているのが「こうろぎ先生」である。 その名声は江南の二張に並び、まさに学徒家の生きた至宝であった。 そのこうろぎ先生がある日、学徒ママに言った。 「易によると学徒坊ちゃんは天命を受けている者ようです。いずれ学徒家に 最盛期をもたらす事でしょう。ただの糞コテではありません。」 学徒ママ「先生にそれほど言っていただけるとは・・・あの馬鹿にそんな見所が あるとは私のような凡人にはまったく気がつきませんでした。」 先生「いや、見所はまったくないのだが、どういうわけか易を立てると必ず 学徒殿に天命有りと出るでのう・・・。」 ---- *第十一話・魔玉と張春華の巻 「ひょーりみ!ひょーりみぃ~!!」 ひょーりみを側に置くという夢を絶たれた霊帝の嘆きはすさまじく、3日3晩 食事ものどを通らない有様であった。 ひょーりみ奪還を命じても、小銀玉やザビエルそして一騎当千の張春華らが 守るひょーりみをさらう事はほとんど不可能である。 「張譲、蹇碩、趙忠、十常侍うんこ・・・誰でも良い!早くひょーりみをつれてきて くれい・・・。」そういうと憔悴しきった霊帝はそのまま永遠の眠りについたという。 霊帝の死が時代の大きな転換点となりつつあった。 魔玉は同じ学徒家の使用人であった、ぷらっとや宇喜多と共に坊ちゃん捜索の 旅に出た、まず目指すは洛陽である。 洛陽へ行く途中の村で梁山泊のうわさを聞いたのである。 なんでも梁山泊には逆賊の汚名を着せられた漢どもが住み着いていて、中でも 首領の張春華はその人徳、武勇で天下に並ぶもの無しであり、人助けが生きがい であるという。さらにその食客のひょーりみは仁義に生きる美少年だとその筋で は大変評判だという。 魔玉たちはさっそく梁山泊に行き、学徒の捜索以来をしにいった。 魔玉は人に好かれる独特の口調で学徒の捜索を頼んだのだが、 「え~?人探しぃ~?そんなつまんない仕事仲達さまのお願いでもやだ~」 と春華に断られてしまった。 そのときひょーりみが言うには「学徒なら知っているよ。会ったことあるし」 というので宇喜多が喜んで、「どこで学徒坊ちゃんを見つけたのです?」と 聞いたのだが、ひょーりみは知力が低かったので思い出すことができなかった。 結局3人は梁山泊では得ることなく学徒捜索の旅を続けるのだった。 ---- *第十二話・十常侍うんこの信念の巻 霊帝の崩御後、朝廷内の権力闘争は激化した。十常侍らは先手を打って何皇后 の兄である大将軍何進を暗殺するも、逆に袁紹ら諸侯の怒りをかう結果となって しまった。 袁紹の報復はすさまじいものであった、十常侍はもちろん、老若を問わず宦官を 皆ごろににしたのである。 中には八戸のようにあまりに小さかったため巻き添えになった非宦官もいたという。 この大混乱の中一人の宦官がこの地獄から抜け出した。十常侍うんこである。 洛陽を脱出したうんこは一直線に梁山泊に向かった。のまず食わずでひたすら馬を 走らせ、傷と疲労で朦朧としながらも梁山泊にたどり着いたのである。 「この金で残虐非道なる袁紹を・・・討ってくれ・・・」 そう言い残すと十常侍うんこは息絶えたのである。 ----
*学徒出陣、日和見、張春華ら、後に大陸の運命を左右する将星達が次々に登場します。 ---- *第一話・学徒出陣の旅立ち むかしむかしあるところに 学徒出陣というクソコテがおりました あまりのクソコテぶりを心配した親は学徒出陣を洛陽の大学者、蔡ヨウの 元に勉強にいかせたました。 学徒出陣が故郷の会稽を離れるとき誰も見送りにこなかったことは言うまでもありません。 しかし学徒出陣はそれなりの家のボンボンなので従者を一人連れていた名を八戸のぶなが という。従者というより奴隷でありました。 ---- *第二話・ひょーりみとの出会い 学徒出陣は長江流域で行き倒れになっている一人の少年を見つけた。 そのひょーりみという少年は長安に行く途中であるが賊に襲われ食料を 奪われてしまったらしい。何か栄養のつくものを少年に食わしてやろうと 学徒出陣は八戸のぶながを一刀のもとに切り捨て、その肉をひょーりみに与えた。 ひょーりみは感動して、学徒出陣への忠誠を誓うのだった。 のちに従者を斬って行き倒れを救うという美談は中国では大変有名な話となった。 八戸というゴミを斬って賢者を救うとは人徳のきわみとのちに魯迅も述べている。 斬られて煮られ食料となった八戸の皮と骨は楽器となった。 いくらゴミとはいえさすがに多少の哀れみを感じたのである。 モンゴルの民話のスーホーの馬の話の原型は学徒出陣の逸話が 実はもととなっているのである。 だが八戸のぶながの生命力は異常である。楽器になっても行き続けのちに 学徒に復習の刃を向けることとなるのだがそれは後の話である。 ともかく、学徒とひょーりみは洛陽への旅を続けた。 だがその後ろから怪しい影が・・・ひょーりみを襲った賊である。 ---- *第三話・甘寧登場!の巻 「ふふふふっ・・・愚かな、後ろからつけても無駄だ!!俺に隙などない!」 そういうと学徒は剣を抜いて賊にかかっていった。 学徒は剣には絶対の自信があったのである。 が、運悪く賊は甘寧であったので返り討ちにあってしまった。 ひょーりみは悲鳴を上げて逃げ去った。 かくして学徒は甘寧の舎弟となったのである。 ひょーりみはそのまま一人で長安への旅を続けるのであった。 ---- *第四話・バラ園の誓い さて、ひょーりみは新野で宿を取っていると、外が騒がしい。 何事かと宿のお上さんに聞いてみると。 「最近、小銀玉という狂人が夜中にわけのわからないことをわめきちらして 困っているんですよ。」とのこと。 腕力には自信がひょーりみ君はとりあえず。耳をふさいで寝てしまった。 翌日、ひょーりみは昨日の小銀玉が処刑台にたたされているのを見つけた。 毎夜、わけのわからないことを叫ぶのでとうとうお上の逆鱗に触れてしまったようだ。 ひょーりみはこれを哀れに思い、八戸の楽器を役人に賄賂として贈り、小銀玉を 開放してやった。 このあと小銀玉とひょーりみは意気投合しバラ園で義兄弟の契りを結ぶのだった。 ---- *第五話・ザビエル登場!の巻 ひょーりみと小銀玉は長安まであと少しというところにまでやってきた。 ところがここで路銭が尽きてしまったのである。 そこで小銀玉がわけのわからないことを叫ぶと人々が哀れみ、お金を投げて くれたのである。 さらにひょーりみは体を売って相当の金を稼いだのである。美少年である ひょーりみにとってはたやすい事であった。 ひょーりみと小銀玉をたまたま見ていた、聖天使ザビエルはこの二人が只者ではない と感じ、彼らの手相を見させてもらった。 ザビエルによると2人は「天命」を受けたものであるとのこと。 ただし八戸という小人が彼らの運命を狂わせるかもしれないので十分に気をつけてと アドバイスをするのであった。 ---- *第六話・ひょーりみ仕官する!の巻 郷挙里選・・・豪族の子弟などから優れた人物を官僚として登用する制度 ザビエルと別れた二人はついに目的地、長安へ到着した。歴代王朝の帝都として 名高い、巨大都市である。ひょーりみは郷挙里選でここまできたのである。 家柄、容姿、人格、三拍子そろったひょーりみには当然のことであった。 実際には知力はやや不足していたのだが、抜群の容姿とかわいらしい仕草で 推薦者を魅了してしまったのである。 まあそれはそうと黄巾の乱の戦没者を弔う儀式のため長安にはたまたま霊帝が 来ていたのである。ひょーりみは見栄えがいいということで無理やり儀式に 出席にすることとなり、ついに霊帝と謁見することとなった。 何后とかいうわがままなオバサンに振り回されるだけの霊帝は日々、鬱々と していた。いつものように鬱な気分で儀式に臨んだのだが、なんかちっこくて やたらと若いらしい若すぎる官僚を見つけて夢中になってしまった。 うおおおおっ!朕の心のオアシス! まあそんなわけで、周りのことも気にせず、霊帝は拉致同然にひょーりみを 連れ去ってしまった。 義兄をどうするつもりだ!?小銀玉は皇帝の側近に問いただすと、霊帝は ひょーりみを宦官にしてそばに置くつもりだ。というと汚らしい狂人はうせろ !と会場からつまみ出されてしまった。 ---- *第七話・義賊張春華!の巻 なんとか義兄を救い出したいが、武勇にはまったく自信の無い小銀玉。 途方にくれているとザビエルと再開した。 ザビエルが言うところによると、張春華なる女義賊のボスに頼るといいとのこと、 喋り方は「きゃはー」だとかまさに痴障そのものだがどういうわけか人望があり、 どんな人助けも断らない仁義の持ち主だという。 小銀玉はいそいで張春華の根城の山へ向かっていった。 張春華の根城に、行く途中キター@信愛という若い女に出会い意気投合し根城に付いて来てくれる事になった。 張春華の根城に着いた小魔玉と信愛。すると向こうから門を開けてくれた。 門番の張春華一家武装構成員によるとザビエルからすでに話は聞いていて すぐにひょーりみを救出する準備はできているらしい。 そして小魔玉はボス間へ導かれ張春華に謁見した。 「きゃは?」 「dfs%jgaspeurgvtdvom%hig」 信愛「???」 一般人には理解不可能な会話が交わされた後、張春華と小魔玉は意気投合し 30日以上もの間、酒を酌み交わしたという。 そして一ヶ月と数十日たったある日、小魔玉は思い出したように言った。 「霊帝の魔の手から義兄を助け出してください!」 張春華「きゃは?準備はずーと前からできているし、はじめからそのつもり だからドーンと大船に乗ったつもりで!ドーン!っと」 武装構成員「もう手遅れでしょう。とっくに玉無しですよ。」 ---- *第八話・ひょーりみ救出!の巻 さて、長安の宮殿にとらわれていたひょーりみであったが、40日以上もたって もまだ無事であった。それは十常侍らがひょーりみを恐れていたからである。 ひょーりみとかいう小僧が陛下をかどわかし寵愛を独占することは間違いない、 なんとしてもやつを宦官にしていかぬ・・・。 そんなある日・・・。 趙忠「張譲殿、面白い男を手に入れました。去勢の事故に見せかけて鮮やかに ひょーりみを殺害してくれるとのこと。これ、こちらへ参れ。」 するといかにも中身のなさそうなしょうもない男が現れた。 「八戸のぶながと申します。見事にひょーりみを暗殺してみせましょう。」 張譲「八戸、事がうまく行けばおぬしもわれらの仲間入りじゃ。十一常侍として 権勢を極めようぞ」 さて、八戸がいよいよひょーりみを去勢しようと迫り、ひょーりみは悲鳴をあげて いたそのとき。 「ドーン!正義の使者参上!」と張春華が突然現れ、八戸を一刀両断とした。 張春華はひょーりみを担いで、いそいで宮殿から逃げ去ったのである。 曲者じゃ!出会え出会え!! 長安の町は漢兵で埋め尽くされたが、張春華ほどの女がこれしきのことで つかまるはずも無く、みごとに長安を脱出した。 しかしこれで、ひょーりみ、小銀玉らは逆賊となってしまい易姓革命でも おきて漢が滅びないかぎり永遠に官憲から逃げ続けなければならなくなったのである。 ---- *第九話・安熹県の劉備の巻 さて、学徒は甘寧の賊徒たちのなかで異例の出世を遂げすでにナンバー2となっていた。 もともと人に好かれる好漢的な性格であったからである。 目立ちたがり屋で偉そうな命令口調のせいで会稽では嫌われ者であった、学徒はまさに 自分の転職を見つけた思いであった。自分になつく子分もどんどん増えてくる。 八戸と縁を切ってから絶好調だな~。やっぱりあいつが疫病神だったか。あ~すっきりした。 学徒はわが世の春を謳歌していた。 安熹県に劉備なる大変評判の良い尉(役人)がおった。 そんな安熹県に洛陽から八戸のぶながなる役人が派遣されてきた。 「劉備とやら、ひょーりみ一党を必ず討つのじゃ、これは帝国全土にはせら れた勅令でである。」とその八戸なる男は偉そうに言った。 「八戸殿、その話は存じております、確かひょーりみだけは生け捕りして残り は討ち取れとのことでございますな。」と劉備が言うと、八戸は「違う違う、 全員討つのじゃ、ひょーりみも必ず首を取れ!」 「兄上、ちょっとこちらに・・・」やたらとひげの長い大男が劉備を奥に引っ張って いった。 「あの八戸という男は張譲の手先だと聞きます。おそらく十常侍にとって目障りな ひょーりみを殺害し、その責任をわれわれに押し付けようという魂胆でしょう。」 と長髭が言うと、劉備は「なるほど、では丁重にお断りして帰ってもらおうか」と答えた そのとき「うわらばっ!」という八戸の悲鳴が聞こえた。 駆けつけてみると、どうやら八戸は張飛にバラバラにされていたようだ。 劉備「張飛よこれはどういうことだ」 張飛「この八戸とかいう野郎はほんとムカクツんでついつい軽く殴ったら このとうりだ。こんなに虚弱体質野郎とは思わなかったぜ。」 劉備「いくら小人とはいえ洛陽の役人を殺したのはまずい。これは逃げるしかないのう。」 こうして八戸を殺してしまった劉備一党は官職を捨て逃亡するのだった。 ---- *第十話・学徒家の事情の巻 さて会稽の学徒ママは魔玉から息子がまだ蔡ヨウの元についていないということを知った。 魔玉はゲラゲラ 笑ってばかりの真性ホモだが、八戸と違い、昔から学徒家に忠実な僕の一人であった。 名門、学徒家に魔玉ありと会稽でも評判のホモであった。 学徒ママは信頼する魔玉に八戸の捜索と、役に立たない八戸への制裁を頼んだのである。 魔玉は一人では心細いので、まずは学徒捜索隊の旅の仲間を探すことにした。 学徒家は会稽の名門である。食客や使用人は200名、跡継ぎの学徒出陣がやや 自分勝手であることを除けば、すべてが順調であった。 学徒家の食客のなかでもずば抜けているのが「こうろぎ先生」である。 その名声は江南の二張に並び、まさに学徒家の生きた至宝であった。 そのこうろぎ先生がある日、学徒ママに言った。 「易によると学徒坊ちゃんは天命を受けている者ようです。いずれ学徒家に 最盛期をもたらす事でしょう。ただの糞コテではありません。」 学徒ママ「先生にそれほど言っていただけるとは・・・あの馬鹿にそんな見所が あるとは私のような凡人にはまったく気がつきませんでした。」 先生「いや、見所はまったくないのだが、どういうわけか易を立てると必ず 学徒殿に天命有りと出るでのう・・・。」 ---- *第十一話・魔玉と張春華の巻 「ひょーりみ!ひょーりみぃ~!!」 ひょーりみを側に置くという夢を絶たれた霊帝の嘆きはすさまじく、3日3晩 食事ものどを通らない有様であった。 ひょーりみ奪還を命じても、小銀玉やザビエルそして一騎当千の張春華らが 守るひょーりみをさらう事はほとんど不可能である。 「張譲、蹇碩、趙忠、十常侍うんこ・・・誰でも良い!早くひょーりみをつれてきて くれい・・・。」そういうと憔悴しきった霊帝はそのまま永遠の眠りについたという。 霊帝の死が時代の大きな転換点となりつつあった。 魔玉は同じ学徒家の使用人であった、ぷらっとや宇喜多と共に坊ちゃん捜索の 旅に出た、まず目指すは洛陽である。 洛陽へ行く途中の村で梁山泊のうわさを聞いたのである。 なんでも梁山泊には逆賊の汚名を着せられた漢どもが住み着いていて、中でも 首領の張春華はその人徳、武勇で天下に並ぶもの無しであり、人助けが生きがい であるという。さらにその食客のひょーりみは仁義に生きる美少年だとその筋で は大変評判だという。 魔玉たちはさっそく梁山泊に行き、学徒の捜索以来をしにいった。 魔玉は人に好かれる独特の口調で学徒の捜索を頼んだのだが、 「え~?人探しぃ~?そんなつまんない仕事仲達さまのお願いでもやだ~」 と春華に断られてしまった。 そのときひょーりみが言うには「学徒なら知っているよ。会ったことあるし」 というので宇喜多が喜んで、「どこで学徒坊ちゃんを見つけたのです?」と 聞いたのだが、ひょーりみは知力が低かったので思い出すことができなかった。 結局3人は梁山泊では得ることなく学徒捜索の旅を続けるのだった。 ---- *第十二話・十常侍うんこの信念の巻 霊帝の崩御後、朝廷内の権力闘争は激化した。十常侍らは先手を打って何皇后 の兄である大将軍何進を暗殺するも、逆に袁紹ら諸侯の怒りをかう結果となって しまった。 袁紹の報復はすさまじいものであった、十常侍はもちろん、老若を問わず宦官を 皆ごろににしたのである。 中には八戸のようにあまりに小さかったため巻き添えになった非宦官もいたという。 この大混乱の中一人の宦官がこの地獄から抜け出した。十常侍うんこである。 洛陽を脱出したうんこは一直線に梁山泊に向かった。のまず食わずでひたすら馬を 走らせ、傷と疲労で朦朧としながらも梁山泊にたどり着いたのである。 「この金で残虐非道なる袁紹を・・・討ってくれ・・・」 そう言い残すと十常侍うんこは息絶えたのである。 ----

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