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真・ひいらぎレールジャーナル中部ローカル物語編第5話

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匿名ユーザー

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※ここまでのあらすじ
休日でにぎわう静岡駅前の人波をかき分け混雑する列車に乗り西へ進むひいらぎ。お茶畑の中を走り抜け着いたのは掛川。ここでまたしてもひいらぎは遠回りの道を選んだのだった。



ミッション「4分で隣の駅舎まで行って切符を買い乗り換えろ」


静岡で東海道線に初めて乗った時によく驚かれるのがその混雑ぶり。
18きっぷのシーズンはもちろん、そうでない時期でも意外と乗ってきます。


そんな混みこみの状態で掛川に到着。
東海道新幹線にも接続している駅ですが、ここから第三セクターが管轄するローカル線が出ているのでそちらに乗り換えます。

てか、のんびり写真を撮ってる場合ではありませんでした。

接続時間は4分しかなかったのです。

でもこの時間なら大丈夫とたかをくくっていました。
もう車窓から列車が見えてたし・・・


この第三セクターは元・国鉄路線。
こういうパターンって大概改札共用でそのまま乗り換えられるパターンが多いです。

        • が、掛川はそのパターンにはまりませんでした。

JRとは別の改札を持っており、JRの改札を出たら外を大きく回り、三セク専用の切符窓口で切符を買って改札口を通りようやく乗ったのです。

あまりのバタバタで発車前の列車を撮ることができませんでした。

ここに来て想定外の体力ロス!


桜並木を眺めながら


乗ったのは天竜浜名湖鉄道の天竜浜名湖線、略して「天浜線」とも呼ばれています。

掛川から浜名湖の北側を回って新所原に至る、67.7kmのローカル線で、かつては国鉄二俣線という東海道線のバイパスを兼ねた地方交通線でした。


第三セクター化されたのは国鉄崩壊直前の1987年3月。
その後は天浜線として軽快ディーゼルカーが走っています。

現在走っているのは新潟トランシス製のTH2100形
この新潟トランシスは全国の軽快気動車を手掛けていてこの手の路線では定番のメーカーになりつつあります。


天気も晴れていたこの日、とても開けた良い景色が眺められます。

このように桜並木と併走するシーンも見られます。

ちなみに掛川市内の区間は大島司作のサッカー漫画「シュート!」でも登場します。


登録有形文化財に指定された施設。




掛川から乗った列車は途中の天竜二俣を終点とする列車。
天竜二俣で新所原行きに乗り換えられるようになってます。



ようやく外観を撮れました。

天竜二俣駅は駅本屋とホームが登録有形文化財となっています。


こんな感じで天浜線では至るところが登録有形文化財にされているのです。

1998年に5つ、2011年には一気に31もの施設が登録有形文化財になってます。


こんな古い車両も置いてあった


天竜二俣で乗り換えた新所原行き、出てすぐ天竜川を渡り、西鹿島へ。

この天竜川の鉄橋もまた登録有形文化財です。


西鹿島は両端を除いて唯一乗り換え路線がある駅。
ここで遠州鉄道に乗り換え浜松まで行くこともできます。

列車は浜名湖の奥へ



大体、西気賀駅あたりから浜名湖が見えてきます。


このように山間を走りながらも湖のすぐ真横を走ったりもします。




天気が良くて湖面もきれいでした。
ここら辺が浜名湖の北端となります。


この辺りでは、ゆりかもめの飼育もおこなわれている模様。
ちらほらとその姿が見られました。


さらに三ヶ日と言えば、旧石器時代の三ヶ日人なんてのもいましたね。
今は愛媛・和歌山に次ぐみかん産出県として三ヶ日でみかん作りが行われています。


旅の最後に待ちかまえていたのは「うなぎ屋!?」



浜名湖と別れ、森の中をかき分けるように走る新所原行き列車。

アスモ前という駅を過ぎればいよいよ新所原に到着です。



終点の新所原のホームには桜の木が。

桜と鉄道車両の写真ってなかなかないのでセットでとりました。

切符を回収するスペースが狭いので、前の方がごった返しています。


さて、集札が終わったところで目立ったのがこれ。


なんと駅の中にうなぎ屋があるじゃないですか!


どうも新所原はうなぎで売ってるようですね。

買ってその場で食べれますが、テイクアウトの弁当も買うことができます。


と言うことで一つ買いました。
旅の疲れにちょうどいい〆となりました。

第5話終わり



  • わわ 浜名湖が綺麗ですね 私の親の代では浜名湖は言ってみると残念だったと聞かされておりましたが 美化運動もあって綺麗になっているのですね♪ -- 花戸 小鳩 (2012-05-03 11:34:49)
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