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05#1.Impulse


出発して半日が経過した
下町まで目と鼻の先までの距離になった
当初海に入ることを不安がっていたさくらは
チャトと一緒に鼻歌を歌いながら海中を泳いでいる
彼女はもう泳ぐ事に関しては大丈夫だろう
そんな和やかな2人とは対照的に
旭の表情は一向に晴れない

(おかしい・・・静か過ぎる
モンスターどころか魚一匹いない・・・・
旭が何度も何度も周りを伺っても
生物の一つも確認できない
(嫌な予感がする・・・・・
早めに下町に移動した方がよさそうだな

「さくら!チャト!少しペースを・・・」
ドクン・・・・

「!!」
先頭に立っていた旭が急に足を止める
「あ・・・ああ・・・・」
小さく呻き声をあげ頭を抱え震える
旭の顔は見る見るうちに青ざめていく
「うああああああああああああああ!!!!」

2人は身体をビクつかせ驚く
「ど・・・どうしたニャ??マスター??」
「この感じ・・・・間違いない!!ヤツだ・・・・!!!!」
「ヤツって??誰なの??」
「なぜヤツが・・・・ヤツがああああああ!!」
完全に我を忘れた旭は
下町とは逆方向へ泳ぎ始めた

いつも冷静沈着で時には熱いところを見せる旭が
こうも乱れるのは異常としか思えない
さくらは動揺しているチャトに声をかける
「チャト!追うわよ!!」