05#1.Impulse


多分チャトは旭の言った事の半分はわかっていないだろう
あのさくらでさえ頭に?マークが並んでいる
「まあ2人とも深く考えるな、それにこの話は伝説みたいなものだからな。
ほら、2人ともソロソロ支度を始めろよ~」
2人を見ながら旭は支度を進める

準備が出来たようだ
「よし!空気の玉を飲んで出発するぞ」
そういうと旭はアクアリウムの門を開く

(なんだ・・・この静けさは・・・

前日はモンスターがウジャウジャいたはずだが
今はモンスターの一匹もいない
不気味すぎるほど静かな海である
この海域に何かあるのだろうか・・・

異様な光景を目にした旭は
一旦門を閉め2人に呼びかける
「さくら!チャト!」
「ん??どうしたの??」
「どうしたニャ??」
「空気の玉を多目に呑んでおいてくれ
この海・・・異常すぎる・・・俺が知っている海じゃない」
旭の顔が強張っている
「わかったニャ!!」
指示を聞いてチャトは玉を2個口に含める

「マスター!!」
「ん?どうした??」
さくらが旭の表情を見て心配しているようだ
「大丈夫??」
「大丈夫だ。ほらさくらも飲め」
旭はさくらの背中をポンッと叩いた
ソレを見て安心したのかさくらは改めて空気の玉を飲み込む
「さあ!いこう!!」
旭も飲み込みアクアリウムの門を開け出発した

最終更新:2010年02月23日 06:51