05#1.Impulse


先日と打って変り
今日のアクアリウムは静かに時間を刻んでいる

その中3人が宿から出てきた
「マスター。傷は大丈夫??」
さくらが心配そうな顔で旭の顔を覗く
服の上から傷をさすりながら旭は答える
「あ・・ああ。大丈夫だ」

(傷は治ったはずなのに・・・なんだ、この気持ち悪さは・・・・
表面上は変わらないが
疼きだけはむしろ酷くなっている
表情は晴れない

「マッスタ~~~♪」
ピョンピョンとチャトが跳ねるように旭の元に近づいてきた
「マスター、今日下町に着くニャよね?下町はどんな町ニャの??」
「下町は不思議な町でな・・・・
まず他の町と違って交通機関がない独立した町なんだ。
つまり、下町に行くにはアクアリウムからの道と
ルディブリアムからの道の2つ
雰囲気はジパングと似ていて共通点も多い町だ
それに噂によると
クリムゾンの聖地を探索する忍者が存在していたらしい」

「フニャ???でも忍者ニャら楓城にもいるニャね??」
「ああ・・・。楓城の忍者は城の防衛のみ任務だろうが
下町の忍者は少数精鋭で
諜報活動や暗殺を目的としているらしい」
「ふにゃ~・・・違いがよくわからニャいけど・・・
忍者もいろんな種類があるんだニャ~」

最終更新:2010年02月23日 06:52