02.残光
「やっとオルビスに着いたニャ~」
昼過ぎに出発したが着いた時にはもう陽が暮れていた
「もう夜になちゃったね」
「んニャ~・・お腹減ったニャあ・・」
チャトのつぶらな瞳が青年に向けられる
「お腹減ったニャ・・マスター・・」
青年はダンマリと歩いている
「お腹減ったニャ!!減ったニャ!!!減ったニャァァァァァ!!!!」
「ちょっと!チャト~」
さくらからいつもの声の張りがない
彼女もお腹が減っているのを我慢してチャトを止めたが
結局止める事が出来ない
それを見かねて青年がため息混じりに答える
「わかった・・ご飯でも食べに行こう」
「キャー!!!メシニャ!メシニャ!!!!!!」
さっきまで落ち込んでいたテンションが上り
「やった~♪ご飯~ご飯」
さくらも我慢していた糸が切れたようだ
「んニャ??さくら??」
「あ・・・・コホン・・ご飯行きましょ」
最終更新:2009年08月01日 01:14